JPH11184244A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JPH11184244A
JPH11184244A JP9349637A JP34963797A JPH11184244A JP H11184244 A JPH11184244 A JP H11184244A JP 9349637 A JP9349637 A JP 9349637A JP 34963797 A JP34963797 A JP 34963797A JP H11184244 A JPH11184244 A JP H11184244A
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JP
Japan
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toner
electrophotographic photosensitive
photosensitive member
image
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Application number
JP9349637A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Makoto Nonomura
真 野々村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像同時クリーニング方式の画像形成装置に
おいて、ジャム等が発生した場合でも電子写真感光体上
に残ったトナーを十分回収できるようにする。 【解決手段】 現像同時クリーニング方式の画像形成装
置において、感光ドラム1に接触して残留トナーを一旦
回収して吐き出しを行う回転自在なメモリ除去部材16
を有し、ベタ画像出力時における感光ドラム1回転方向
の現像装置4から転写帯電器5までの感光ドラム1上に
担持される単位面積当たりのトナー量の最大値と比較し
て、ベタ画像の後端がメモリ除去部材16に回収された
ときにおけるメモリ除去部材16上に担持される単位面
積当たりのトナー量の最大値が等しいか又は小さいよう
にすることにより、ジャム等が発生した場合でも感光ド
ラム1上に残ったトナーを十分回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置及び画像形成法に係り、特に現像手段で
電子写真感光体上に残留した残留トナーを回収する現像
同時クリーニング方式を有する画像形成装置及び画像形
成法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式による画像形成装置
においては、ドラム型やベルト型の電子写真感光体(以
下、感光ドラムという)上に形成されたトナー像を転写
装置により用紙などの転写材上に転写して出力画像を得
る。この際、感光ドラム上に残ったトナー(以下、転写
残トナーという)を、ゴムブレードを用いたクリーニン
グ装置により感光ドラム上から回収して、回収容器内に
収容していた。
【0003】しかしながら、近年、装置の小型化、トナ
ーの低消費量化の観点から、クリーニング装置を用いる
ことなく、現像装置で転写残トナーを回収し再び使用す
る、いわゆる現像同時クリーニング方式を用いた画像形
成装置が提案されている。
【0004】この現像同時クリーニングを用いた画像形
成装置においては、転写工程を終えた感光ドラム表面に
対してブラシ等からなるメモリ除去部材が当接され、転
写残トナーを掻き乱し、分散させる。転写残トナーによ
るトナー残像はこのようにして消去される。そして、感
光ドラムはこの状態のままで次の画像形成動作に供さ
れ、帯電工程、露光工程、現像工程が行われる。
【0005】図11は、現像同時クリーニングを用いた
従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【0006】この現像装置は、像担持体である感光ドラ
ム100の周囲には、一次帯電器101、露光装置10
2、現像装置103、転写帯電器104、メモリ除去部
材105を備えている。
【0007】画像形成の動作が開始すると、感光ドラム
100が矢印a方向に回転駆動される。そして一次帯電
器101には帯電バイアス電源(不図示)から帯電バイ
アスが印加され、感光ドラム100上を一様に帯電す
る。
【0008】感光ドラム100の回転に伴って、表面を
一様に帯電された感光ドラム100が露光部に到達する
と、画像信号に同期して露光装置102により露光Lさ
れる。露光を受けた部分の感光ドラム100の表面電位
と未露光部の表面電位が異なるなることにより、静電潜
像が形成される。
【0009】この静電潜像は、感光ドラム100の回転
により現像装置103と対向する現像部に到達する。現
像装置103は、矢印b方向に回転しながら現像を行う
現像ローラ106、現像ローラ106上のトナーTの塗
布量及び帯電量を規制する現像ブレード107、現像ロ
ーラ106に非磁性トナーTを矢印c方向に回転するこ
とによって供給する供給ローラ108、トナーTを供給
ローラ108に供給すると共に非磁性一成分トナーを撹
拌する撹拌部材109を有している。
【0010】現像装置103で現像同時クリーニングを
行うためには、感光ドラム100上に残った転写残トナ
ーを現像ローラ106に回収する必要から、感光ドラム
100と現像ローラ106は接触した状態に配設され
る。
【0011】この際、剛体の感光ドラム100を用い、
現像ローラ106が接触して現像を行う場合は、現像ロ
ーラ106は弾性体を有する現像ローラ106であるこ
とが望ましく、また、現像ローラ106は感光ドラム1
00に対して周速差を有して回転する。そして、弾性体
を有する現像ローラ106を使用した現像装置103に
おいては、一成分トナーへの帯電付与のために金属性の
現像ブレード107が好適に用いられる。
【0012】現像装置103は、現像ローラ106の回
転に伴い、現像ローラ106上に担持されたトナーTは
感光ドラム100との接触部に到達する。この接触部に
おいて、感光ドラム100上の転写残トナーを現像ロー
ラ107に回収する。
【0013】そして、トナーTが感光ドラム100との
接触部を通過直後に現像バイアス電源(不図示)から現
像ローラ107に現像バイアスを印加することによっ
て、感光ドラム100表面に形成された静電潜像を、現
像ローラ106の表面に鏡映力にて担持されているトナ
ーTで現像し、可視化する。この際、現像に寄与せず現
像ローラ106表面に残留した転写残トナーは供給ロー
ラ108を介して現像装置103内に回収される。
【0014】この現像装置103は、基本的には絶縁性
の非磁性一成分トナーを用いるものであり、また、供給
ローラ108から現像ローラ106へのトナーTの供給
は、供給ローラ108と現像ローラ106との摺擦領域
においてトナーTが摩擦帯電することにより生ずる鏡映
力にて行われる。
【0015】そして、感光ドラム100上に形成された
トナー像は、感光ドラム100と転写帯電器104との
接触部(転写ニップ部)で転写材P上に転写される。こ
のとき、転写帯電器104には転写バイアス電源(不図
示)から転写バイアスが印加される。
【0016】転写材P上に形成されたトナー像は定着器
(不図示)により、熱溶融定着され、永久画像として定
着され排出される。
【0017】一方、転写材Pに転写されず感光ドラム1
00上に残った転写残トナーは、感光ドラム100の回
転によりメモり除去部材105に運ばれる。メモリ除去
部材105はブラシで形成され、感光ドラム100と接
触配置される。また、メモリ除去部材105には、メモ
リ除去バイアス電源(不図示)からトナーを回収するバ
イアスが印加される。このメモリ除去バイアスにより感
光ドラム100上の転写残トナーはメモリ除去部材10
5に回収されることによって、感光ドラム100表面が
クリーニングされ、次の画像形成に供される。
【0018】そして、画像形成中に一旦メモり除去部材
105に回収された転写残トナーは画像形成が終了した
後の後回転中等に前記メモり除去バイアスの印加電圧が
変化することにより、メモリ除去部材105から感光ド
ラム100へ吐き出され、現像ローラ106により回収
され、画像形成動作が終了する。そして、次のプリント
信号を待つ、いわゆる待機状態になる。
【0019】また、前記現像装置103は、トナーTの
搬送に磁気力を必要としないので、一成分トナーが非磁
性化されており、特にカラー画像形成には有利である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像形成装置では、転写材(用紙)Pの詰まり
や転写材Pの搬送不良等が発生して画像形成動作を中断
したときに、多量のトナーが未転写状態のまま感光ドラ
ム100表面の現像装置104からメモり除去部材10
5まで残留することになる。
【0021】そこで、ユーザが転写材(用紙)Pの詰ま
りや転写材Pの搬送不良等を解消した後、このような状
態のままで次の画像形成動作に入った場合には、メモリ
除去部材105の回収機能は大きく低下する。すなわ
ち、未転写トナーによるトナー残像を消去することがで
きず、次の画像形成において前の画像の影響がメモリと
なって画像に現れてしまう不具合が生じる。
【0022】さらに、メモリ除去部材105から回収し
たトナーの一部があふれ落ちて、装置内を汚染する不具
合を生じる。
【0023】また、長期間の使用によって、ブラシ形状
の永久変形等によりどうしてもメモリ除去部材105の
除去機能が低下してしまうことは避けられず、さらに、
画像形成が連続的に行われると、ブラシ状のメモリ除去
部材105ではメモリを除去する能力に限界があり、連
続的な画像形成には不向きな状態であった。
【0024】そこで、本発明は、メモリ除去機能及びク
リーニング機能を確実なものにすることにより、高画質
画像を長期に渡って安定して出力することが可能な現像
同時クリーニング方式を用いた画像形成装置及び画像形
成方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、静電潜像を担持する回動自在な電子写真
感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、前
記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成する露光
手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現
像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転
写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記電子写
真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリーニン
グ手段も兼ねる画像形成装置において、前記電子写真感
光体に接触して前記残留トナーを一旦回収して吐き出し
を行う回動自在なトナー回収・吐き出し部材を有し、ベ
タ画像出力時における前記電子写真感光体回動方向の前
記現像手段から前記転写手段までの前記電子写真感光体
上に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値と比
較して、前記ベタ画像の後端が前記トナー回収・吐き出
し部材に回収されたときにおける前記トナー回収・吐き
出し部材上に担持される単位面積当たりのトナー量の最
大値が等しいか又は小さい、ことを特徴としている。
【0026】また、静電潜像を担持する回動自在な電子
写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段
と、前記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成す
る露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成
する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写
材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記
電子写真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリ
ーニング手段も兼ねる画像形成装置において、前記電子
写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回収して吐
き出しを行う回転自在なトナー回収・吐き出し部材を有
し、前記電子写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部
材が以下の式を満たしている、ことを特徴としている。
【0027】
【式3】 ここで、 (maxM/S)1 :前記電子写真感光体上に担持され
る単位面積当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :前記トナー回収・吐き出し部材上
に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値 V1:前記電子写真感光体の周速 V2:前記トナー回収・吐き出し部材の周速 L1:前記電子写真感光体の外周に沿った前記現像手段
から前記転写手段までの距離 L2:前記トナー回収・吐き出し部材の外周長 ROUNDUP((L1/V1)×(V2/L2)):
((L1/V1)×(V2/L2))内の数値を少数点
以下を切り上げて整数にする関数 また、前記トナー回収・吐き出し部材にバイアスを印加
する電源と、該電源から前記トナー回収・吐き出し部材
へのバイアス印加を制御する制御手段を有し、前記制御
手段は、前記トナー回収・吐き出し部材が前記電子写真
感光体上の前記残留トナーの回収時には、前記トナー回
収・吐き出し部材に前記電子写真感光体表面電位により
帯電されたトナーと逆極性の電位を印加し、前記トナー
回収・吐き出し部材が前記電子写真感光体上の前記残留
トナーの吐き出し時には、前記トナー回収・吐き出し部
材に一旦前記電子写真感光体表面電位と同電位のバイア
スを印加した後、前記電子写真感光体表面電位により帯
電されたトナーと同極性の電位を印加するよう制御す
る、ことを特徴としている。
【0028】また、前記帯電手段は、前記電子写真感光
体に当接して前記電子写真感光体を帯電する回動自在な
弾性層を有する帯電ローラであることを特徴としてい
る。
【0029】また、前記転写手段は、前記電子写真感光
体に当接して前記トナー像を前記転写材へ転写する回動
自在な弾性層を有する転写ローラであることを特徴とし
ている。
【0030】また、前記トナー回収・吐き出し部材は、
前記帯電手段の前記電子写真感光体回転方向上流側に設
けた前記電子写真感光体に当接する回動自在な弾性層を
有するローラ部材であることを特徴としている。
【0031】また、前記トナー回収・吐き出し部材は前
記帯電ローラであることを特徴としている。
【0032】また、前記トナー回収・吐き出し部材は前
記転写ローラであることを特徴としている。
【0033】また、前記現像手段は、略球形の一成分系
現像剤で前記静電潜像を現像することを特徴としてい
る。
【0034】また、前記一成分系現像剤は、形状係数S
F−1が100〜140、球形係数SF−2が100〜
120の範囲であることを特徴としている。
【0035】また、前記(maxM/S)2 は、0.8
mg/cm2 以下であることを特徴としている。
【0036】また、静電潜像を担持する回動自在な電子
写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段
と、前記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成す
る露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成
する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写
材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記
電子写真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリ
ーニング手段も兼ねる画像形成装置において、前記電子
写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回収して吐
き出しを行う回動自在なトナー回収・吐き出し部材を有
し、ベタ画像出力時における前記電子写真感光体回動方
向の前記現像手段から前記転写手段までの前記電子写真
感光体上に担持される単位面積当たりのトナー量の最大
値と比較して、前記ベタ画像の後端が前記トナー回収・
吐き出し部材に回収されたときにおける前記トナー回収
・吐き出し部材上に担持される単位面積当たりのトナー
量の最大値が等しいか又は小さくなるようにように前記
電子写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部材が形成
され、前記トナー回収・吐き出し部材により前記残留ト
ナーを一旦回収して吐き出しを行う、ことを特徴として
いる。
【0037】また、静電潜像を担持する回動自在な電子
写真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段
と、前記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成す
る露光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成
する現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写
材へ転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記
電子写真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリ
ーニング手段も兼ねる画像形成装置において、前記電子
写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回収して吐
き出しを行う回転自在なトナー回収・吐き出し部材を有
し、前記電子写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部
材が以下の式を満たすようにして、前記トナー回収・吐
き出し部材により前記残留トナーを一旦回収して吐き出
しを行う、ことを特徴としている。
【0038】
【式4】 ここで、 (maxM/S)1 :前記電子写真感光体上に担持され
る単位面積当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :前記トナー回収・吐き出し部材上
に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値 V1:前記電子写真感光体の周速 V2:前記トナー回収・吐き出し部材の周速 L1:前記電子写真感光体の外周に沿った前記現像手段
から前記転写手段までの距離 L2:前記トナー回収・吐き出し部材の外周長 ROUNDUP((L1/V1)×(V2/L2)):
((L1/V1)×(V2/L2))内の数値を少数点
以下を切り上げて整数にする関数 (作用)本発明の構成によれば、電子写真感光体とトナ
ー回収・吐き出し部材を前記式(1)を満たすようにす
ることにより、トナー回収・吐き出し部材に回収する単
位面積当たりのトナー量が適切に抑えられるため、画像
形成時に紙詰まり等が発生しても電子写真感光体上に残
留した残トナーをトナー回収・吐き出し部材により十分
回収でき、トナー飛散や回収不良を防止することができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面に参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0040】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0041】この図において、1は静電潜像を担持する
電子写真感光体である感光ドラム、2は一次帯電器、3
は露光装置、4は現像装置、5は転写帯電器、6は定着
装置、17はトナー回収・吐き出し部材であるメモリ除
去部材、18は除電ランプ、20は制御装置である。
【0042】感光ドラム1は、本実施の形態では負帯電
の有機感光体でアルミニウム製のドラム基体上に感光層
を有しており、所定の回転速度(プロセススピード)で
矢印a方向に回転駆動され、その回転過程において一次
帯電器2により負極性の一様な帯電処理を受ける。本実
施の形態では、感光ドラム1の外径は直径φ30mm
で、回転周速Vxは27mm/secである。
【0043】一次帯電器2は、感光ドラム1表面を一様
に帯電するコロナ帯電器であり、帯電バイアス電源12
から一次帯電器2に対して所定の帯電バイアスを印加し
て、画像形成動作中は、感光ドラム1表面を約−700
Vに一様に帯電する。本実施の形態においては、非接触
の帯電手段(一次帯電器2)を用いているため、転写残
トナーによってこの帯電手段(一次帯電器2)を汚すこ
とはない。
【0044】露光装置3は、半導体レーザを用いた走査
光学系(不図示)を有しており、入力される画像信号に
応じてレーザー光による露光Lを帯電処理された感光ド
ラム1上に行って、露光された感光ドラム1表面の表面
電位(約−20V)と、非露光部の表面電位(約−70
0V)との差により静電潜像を形成する。
【0045】現像装置4は、矢印b方向に回転周度Vy
で回転する現像ローラ7を有し、現像ローラ7は感光ド
ラム1は接触している。また、現像装置4は、トナー規
制部材としての現像ブレード9、矢印c方向に回転する
供給ローラ8、収納したトナー(本実施の形態では非磁
性一成分トナー)Tを撹拌する撹拌部材10を備えてい
る。感光ドラム1と現像ローラ7の回転周速の関係はV
y>Vxである。本実施の形態では、Vyは34mm/
secである。
【0046】現像ローラ7には現像バイアス電源13が
接続されている。現像バイアス電源13は負極性のDC
電源であり、本実施の形態では、−305Vの電位を発
生する。
【0047】現像ローラ7は、芯金上に弾性層を有す
る、いわゆる弾性現像ローラであり、本実施の形態で
は、直径φ10mmのステンレス製の芯金上に弾性層と
してシリコーンゴム層を4mm形成し、外径φ18mm
の弾性ローラとしている。本実施の形態では、シリコー
ンゴムのみの単層からなる現像ローラを用いているが、
トナーへの電荷付与等の観点から、現像ローラ表面を高
電荷付与性の材料である被覆する、いわゆる複数層構成
の現像ローラでもよい。上記弾性層の材料としてシリコ
ーンゴムを用いたが、これ以外にもNBRゴム、EPD
Mゴム(エチレン・ブタジエン・ゴム)、ウレタンゴム
等、一般的に用いられるゴムも使用可能である。
【0048】前記弾性層に使用されるゴムは、20〜6
5度(JISA)の硬度のものが好適に使用される。ゴ
ム硬度が65度(JISA)以上になると、ゴム弾性が
少なくなるため、感光ドラム1と現像ローラ7の接触部
の接触面積が小さくなるため、十分な現像を行うことが
困難である。さらに、ゴム高度が高いと現像ローラ7を
感光ドラム1に圧接するときに多少の侵入量の変動が圧
接力を大きく変えてしまうため、構成上も好ましくな
い。また、ゴム硬度が20度(JISA)以下になる
と、ゴム層の圧縮永久歪みが大きくなり、放置等により
ゴム弾性が失われる可能性があるため、あまり好ましく
はない。
【0049】また、現像ローラ7の抵抗としては、摩擦
帯電によるトナーのチャージアップを防止するためにも
導電性が好ましい。例えば、感光ドラム1の表面にピン
ホール等があった場合に、過電流が流れる恐れがあるた
め、体積抵抗値で1e3〜1e9Ω・cm程度の範囲が
好ましい。
【0050】現像ブレード9は、ステンレス製の薄板
(約0.1mmt)の先端部から約2mmの位置を現像
ローラ7と反対方向に折り曲げものであり、この折り曲
げ部が現像ローラ7に食い込む状態で接触する。このと
きの接触圧は、線圧約20g/cmである。本実施の形
態では、現像ブレード9としてステンレス製の薄板を用
いたが、これ以外にも弾性部材を当接させる、いわゆる
弾性ブレードも使用可能である。
【0051】現像装置4に収容されるトナー(非磁性一
成分トナー)Tは負帯電性のトナーであり、形状トナー
は、粉砕法等で作られる凸凹を有するトナーであって
も、重合法等で作られる略球形トナーであっても使用に
問題はない。この場合、略球形のトナーを使用すること
で、メモリ除去部材16と感光ドラム1との接触部での
トナーの転がりが容易になるためトナーは均一に摩擦帯
電され、トナーの回収性が向上する。さらに、転写にお
ける転写残トナーの発生においても、粉砕法で作られる
トナーよりも略球形のトナーを使用することで、転写残
トナーの発生を抑制できることから、現像同時クリーニ
ング方式を用いる本発明の画像形成装置においては、略
球形のトナーを用いることが望ましい。
【0052】そのため本発明においては、トナーTとし
て転写性が向上する非磁性一成分の球形トナーを用い
た。
【0053】トナーの球形度合は、トナーの形状係数S
F−1及びSF−2を用いて示すことが可能である。S
F−1、SF−2とは、日立製作所FE−SEM(S−
800)を用いてトナー像を無作為に100個サンプリ
ングし、その画像情報をインタフェースを介してニコレ
社製の画像解析装置(Luzex3)に導入し解析を行
い、下記式より算出し得られた値を定義している。
【0054】
【式5】 ただし、MXLNGは絶対最大長、AREAはトナー投
影面積、PERIは周長である。
【0055】このトナーの形状係数SF−1は球形度合
を示し、140より大きいと球形から徐々に不定形とな
る。SF−2は凹凸度合を示し、120より大きいとト
ナーの表面の凹凸が顕著になる。
【0056】球形トナーTは重量平均粒径3〜10μm
で、上述のSF−1が100〜140、SF−2が10
0〜120の範囲のものを用いることが好ましい。SF
−1が140を超える場合またはSF−2が120を超
える場合には、それぞれSF−1は不定形となり、SF
−2は表面の凹凸が顕著になるため、転写特性が低下す
る。ここで、本実施の形態におけるトナーの帯電極性は
負極性である。
【0057】トナーの重量平均粒径は、種々の方法によ
って測定できるが、本実施の形態においては、コールタ
ーカウンターのマルチサイザーを用いて行った。
【0058】すなわち、測定装置としてはコールターカ
ウンタのマルチサイザーII型(コールター社製)を用
い、個数分布、体積分布を出力するインターフェース
(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キ
ヤノン製)を接続し、電解液は特級または1級塩化ナト
リウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測定法
としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散
剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜
20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器
で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウン
タのマルチサイザーII型により、アパーチャーとし
て、トナー粒径を測定するときは、100μmアパーチ
ャーを用いて測定する。トナーの体積、個数を測定し
て、体積分布と個数分布とを算出した。それから本発明
に係る体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径を体
積分布から求める。本実施の形態におけるトナーの重量
平均粒径は6μmである。
【0059】この球形トナー粒子は、重合法により形成
され、これにより、より球形に近いトナー粒子を得るこ
とができる。特に、トナー粒子表面のかかる部分を重合
法により形成されたトナー粒子については、分散媒体中
にプレトナー(モノマー組成物)粒子として存在させ必
要な部分を重合反応により生成するため、表面性につい
ては、かなり平滑化されたものを得ることができる。
【0060】本発明では、同時に球形トナー粒子の製造
の容易化及び、省エネルギー化を目的としてトナー粒子
を低溶融点化するため、球形トナー粒子にコア/シェル
構造を持たせ、シェル部分を重合により形成することが
好ましい。コア/シェルの構造の作用は、トナー粒子の
優れた定着性を損なうことなく耐ブロッキング性を付与
できることは言うまでもなく、コアを有しないようなバ
ルクとしての重合トナー粒子に比較して、シェル部分の
みを重合するほうが、重合工程の後の後処理工程におい
て、残存モノマーの除去が容易に行われるからである。
【0061】また、コア部の主たる成分としては低軟化
点物質が好ましく、ASTMD3418−8に準拠し測
定された主体極大ピーク値が、40〜90℃を示す化合
物が好ましい。極大ピークが40℃未満であると低軟化
点物質の自己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オフ
セット性が弱くなり好ましくない。一方、極大ピークが
90℃を超えると定着温度が高くなり好ましくない。さ
らに、直接重合法によりトナーを得る場合においては、
水系で造粒・重合を行うため極大ピーク値の温度が高い
と、主に造粒中に低軟化点物質が析出してきて懸濁系を
阻害するため好ましくない。
【0062】上記極大ピーク値の温度測定には、例えば
パーキンエレマー社製DSC−7を用いる。装置検出部
の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補
正についてはインジウムの融解熱を用いる。サンプル
は、アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセッ
トし、昇温速度10℃/min.で測定を行った。
【0063】上記低軟化点物質としては、具体的にはパ
ラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィシャ
ートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪
酸、エステルワックス、及びこれらの誘導体、またはこ
れらのグラフト/ブロック化合物等が利用できる。
【0064】また、低軟化点物質はトナー粒子中へ2〜
30重量%添加することが好ましい。仮に5重量%未満
の添加では先に述べた残存モノマーの除去に負担がかか
り、また30重量%を超える場合は、重合法による製造
においても造粒時にトナー粒子同士の合一が起き易く、
粒度分布の広いものが生成しやすく、不適当であった。
【0065】さらに、トナー粒子表面を外添剤により被
覆することにより、感光体帯電部材(一次帯電器2)に
よる影響をある部分外添剤に逃してやるような構成を取
ることが望ましく、その意味で、トナー粒子表面の外添
剤被覆率が5〜99%、さらに好ましくは10〜99%
であることがよい。トナー粒子表面の外添剤被覆率は、
日立製作所製FR−SEM(S−800)を用いトナー
像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報を
インターフェースを介してニコレ社製画像解析装置(L
uzex3)に導入する。画像情報は、トナー粒子表面
部分と外添剤部と明度が異なるため、2値化して、外添
剤部分の面積SG とトナー粒子部分の面積(外添剤部分
の面積も含む)ST に分け、下記式により算出される。
【0066】
【式6】 本発明にて使用される外添剤としては、トナー粒子に添
加したときの耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径
の1/10以下の粒径であることが好ましい。この添加
剤の粒径とは、電子写真顕微鏡におけるトナー粒子の表
面観察により求めたその平均粒径を意味する。また外添
剤としては、例えば、金属酸化物(酸化アルミニウム、
酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、
酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛な
ど)・窒素化物(窒素化ケイ素など)・炭化物(炭化ケ
イ素など)・金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
炭酸カルシウムなど)・脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウムなど)・カーボンブラック
・シリカなどが用いられる。
【0067】これら外添剤は、トナー粒子100重量部
に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましく
は、0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤
は、単独で用いても、複数併用しても良く、それぞれ疎
水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0068】外添剤の外添量が0.01重量部未満の場
合には、一成分系現像剤の流動性が悪化し、転写及び現
像の効率が低下してしまう。その結果、画像の濃度ムラ
や画像部の周辺にトナーが飛び散ってしまう、いわゆる
トナー飛び散りが発生してしまう。10重量部を超える
場合には、過多な外添剤が感光ドラム1や現像ローラ7
に付着してトナーへの帯電性を悪化させたり、画像を乱
したりする。
【0069】現像装置4内に収容されたトナー(非磁性
一成分トナー)Tを現像ローラ7に付着させるには、ト
ナーTを供給ローラ8と現像ローラ7で摩擦させ、電荷
付与を行わなければならない。供給ローラ8の材料とし
ては、発泡ウレタンゴム、発泡EPDMゴム等の公知の
材料が用いられる。本実施の形態では、発泡ウレタンゴ
ムを現像ローラ7に対してカウンタ回転(回転方向矢印
c)で、回転周速Vzで回転させた。本実施の形態では
回転周速Vzは24mm/secである。供給ローラ8
には供給バイアス電源14が接続されており、約−46
0Vの電圧が供給ローラ8に印加され、負極性に帯電し
たトナーTを供給ローラ8から現像ローラ7へ付勢す
る。
【0070】転写帯電器5は、搬送ローラ11により搬
送された転写材Pが感光ドラム1と転写帯電器5間の転
写部(転写ニップ部)に到達したとき、感光ドラム1表
面に形成されたトナー像を転写材Pの表面に転写する。
本実施の形態においては、転写手段はコロナ転写帯電器
である。また、転写帯電器5には転写バイアス電源15
が接続されており、転写バイアス電源15から転写帯電
器5に正極性の電圧が印加される。
【0071】メモリ除去部材16は感光ドラム1に当接
しており、矢印d方向に回転する。メモリ除去部材16
の回転周速は40mm/secであり、感光ドラム1の
周速に対して約120%の周速比を有している。メモリ
除去部材16にはメモリ除去バイアス電源17が接続さ
れており、トナーを回収する場合には+400VのDC
バイアス(以下、回収バイアス)を、トナーを感光ドラ
ム1へ吐き出す場合には−50Vのバイアス(以下、吐
き出しバイアス)が印加される。
【0072】帯電バイアス電源12、現像バイアス電源
13、供給バイアス電源14、転写バイアス電源15、
メモリ除去バイアス電源17の各印加電圧については、
画像形成中の電圧を示した。これらの電源における印加
電圧の切換は、複数の電圧を発生できる電源を切り換え
る方法、その他、制御装置20から低電圧を出力させ、
該低電圧出力をアンプ等により増幅することでも電圧を
切り換えることは可能である。そのとき、制御装置20
は複数の低電圧を出力させるようにすることで、容易に
電圧が異なる出力が可能である。これらの電源によるそ
れぞれのバイアス印加は制御装置20によって制御され
る。制御装置20は、制御の中核をなすCPU21、一
次記憶装置であるRAM22及び制御に係るタイミング
を記憶しているROM23を有している。
【0073】メモリ除去部材17は、ステンレス製の直
径φ8mmの芯金表面にソリッドのシリコーンゴム層を
5mm有し、外径φ18mmのローラ状に形成されてい
る。
【0074】このゴム層のゴム材料としては、シリコー
ンゴムに限定されることはなく、上述した現像ローラ7
に使用される各種材料が使用可能である。現像ローラ7
と同様な材料を使用する理由として、以下の点が上げら
れる。
【0075】すなわち、画像形成を行った場合、転写帯
電器5によりほとんどのトナーは転写材P上に転写され
るが、転写されない転写残トナーが発生する。この転写
残トナーは、転写帯電器5の影響によりトナーの帯電極
性である負帯電と逆極性である正極性に帯電している場
合がある。このような正極性に帯電した転写残トナーを
メモり除去部材16で回収するためには、メモリ除去部
材16と感光ドラム1との摺擦により負極性に帯電させ
ることが望ましい。転写残トナーを負極性に帯電しなお
すことにより、メモリ除去部材16に転写残トナーを回
収することができる。
【0076】また、トナーTへの電荷付与等の観点か
ら、現像ローラ7表面を高電荷付与性の材料で被覆す
る、いわゆる複数層構成の現像ローラにおいても、何ら
問題はない。被覆する表層材料としては、ポリアミド樹
脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等多くのものが使用
可能である。弾性層の材料としては、シリコーンゴムを
示しているが、これに限定されることはなく、NBRゴ
ム、EPDMゴム(エチレン・ブタジエン・ゴム)、ウ
レタンゴム等、一般的に用いられるゴムが使用可能であ
る。
【0077】また本実施の形態では、ソリッドゴム層に
おけるメモリ除去部材16を示したが、発泡ゴムを用い
ることで、低硬度にできるため、メモリ除去部材16と
感光ドラム1との摺擦によるトナーのダメージが少なく
なる。また、転写残トナーをメカニカルに掻き取る能力
が向上する等の利点を有する。
【0078】前記ゴム・エラストマーのゴム硬度として
は、ソリッドゴムはJISAゴム硬度計により測定され
る。ゴム硬度としては、20〜65度(JISA)の硬
度のものが好適に使用される。理由としては、上述した
現像ローラ7の場合と同様である。
【0079】また、発泡ゴムを用いた場合には高分子計
器株式会社製のAskerCゴム硬度計により測定され
る。ゴム硬度としては、25〜60度のものが好適に使
用される。硬度が25度以下であると、製造上の問題や
永久変形等の問題から困難である。硬度が60度以上に
なると、感光ドラム1との当接ニップが少なくなるた
め、転写残トナーを正極性に帯電するための帯電機会が
少なくなる。
【0080】発泡ゴムのセル径としては、20〜500
μmのセル径のものが好適に用いることができる。20
μm以下になると、所望のゴム硬度が得られなくくな
り、前述の発泡ゴムの利点が得られなくなる。500μ
m以上になると、回収したトナーが飛散しやすくなって
しまう。
【0081】また、抵抗としては、感光ドラム1の表面
にピンホール等があった場合に、過電流が流れる恐れが
あるため、体積抵抗値で1e3〜1e9Ω・cm程度の
範囲が好ましい。
【0082】体積平均粒径が約6μmのトナーTを用い
た場合、ベタ画像(画像形成域の全域に最大のトナー量
を現像した画像)形成時にメモリ除去部材16における
トナーの回収は、メモリ除去部材16上における単位面
積当たりのトナー量が0.8mg/cm2 より大きくな
ると、回収不能が生じ、トナーがメモり除去部材16に
回収されずにメモり除去部材16を通過してしまう。さ
らに、画像形成装置の振動や外的ショックにより回収さ
れたトナーがメモり除去部材16からこぼれ落ち、トナ
ー飛散が生じたりする。そのため、メモリ除去部材16
上における単位面積当たりのトナー量が0.8mg/c
2 以下にしなければならない。
【0083】即ち、ベタ画像出力時における感光ドラム
1の回転方向の現像ローラ7から転写帯電器5までの感
光ドラム1に担持される単位面積当たりのトナー量の最
大値と比較して、前記ベタ画像の後端がメモリ除去部材
16に回収されたときにおけるメモリ除去部材16上に
担持される単位面積当たりのトナー量の最大値が等しい
か又は小さくしなければならない。
【0084】次に、本実施の形態における感光ドラム1
と現像ローラ7の離間位置から転写帯電器5による転写
位置までの距離、メモリ除去部材16の外周長、感光ド
ラム1とメモリ除去部材16の周速差及び感光ドラム1
上における単位面積当たりのトナー量及びメモリ除去部
材16における単位面積当たりのトナー量の関係につい
て、図2、図3を参照して述べる。
【0085】図2は、感光ドラム1に対する現像ローラ
7とメモリ除去部材16の位置関係を示す図である。
【0086】上述したようにメモリ除去部材16上に回
収できる単位面積当たりのトナー量は0.8mg/cm
2 以下にする必要がある。このため、本発明者の実験結
果から、メモリ除去部材16によるトナー回収不良や、
メモリ除去部材16からのトナー飛散を防止するために
は、下記式を満足しなければならないことが分かった。
【0087】
【式7】 ここで、 (maxM/S)1 :感光ドラム1上における単位面積
当たりのトナー量の最大値(図3中のT1) (maxM/S)2 :メモリ除去部材16上における単
位面積当たりのトナー量の最大値(図3中のT2) V1:感光ドラム1の回転周速 V2:メモリ除去部材16の回転周速 L1:感光ドラム1上の現像ローラ7から転写帯電器5
までの距離 L2:メモリ除去部材16の外周長 ROUNDUP((L1/V1)・(V2/L2)):
((L1/V1))内の数値を少数点以下を切り上げて
整数にする関数である。
【0088】この式において、(maxM/S)1 は感
光ドラム1上における単位面積当たりのトナー量の最大
値、すなわち、べた画像を出力した場合の単位面積当た
りのトナー量に相当する。このトナー量は非磁性一成分
トナーの場合、約0.6mg/cm2 程度のトナー量を
必要とする。
【0089】そして、(maxM/S)1 ・(V1/V
2)は、メモリ除去部材16が感光ドラム1と1回摺擦
したときに回収される単位面積当たりのトナー量に相当
する。
【0090】(L1/V1)・(V2/L2)は、感光
ドラム1上の現像ローラ7から転写帯電器5までの距離
L1がメモり除去部材16を通過する間に、メモリ除去
部材16が回転する回転数を示す。
【0091】また、ROUNDUP((L1/V1)・
(V2/L2))は、((L1/V1)・(V2/L
2))内の数値を小数点以下を切り上げて整数にする関
数であるが、前記回転数を切り上げて整数化すること
で、以下に述べるような不具合を防止している。
【0092】図3は、感光ドラム1及びメモリ除去部材
16を平面的に延ばした形状を示している。
【0093】図3において、感光ドラム1上にはべた画
像を出力した場合、上述したように感光ドラム1上の現
像ローラ7から転写帯電器5までの距離L1には、(m
axM/S)1 のトナー量T1が存在する。
【0094】このトナーをメモリ除去部材16で回収し
た場合、メモリ除去部材16の外周長L2の1周目に
は、((maxM/S)1 ・(V1/V2))のトナー
T3が回収される。そして、回転数である((L1/V
1・(V2/L2))が1より大きく2以下である場合
には、L2の2周目において感光ドラム1上のトナーが
回収されることになる(図3の斜線部)。
【0095】このとき、メモリ除去部材16の外周に
は、すでに1周目における((maxM/S)1 ・(V
1/V2))回収されており、2周目になると、((m
axM/S)1 ・(V1/V2))の2倍量のトナー量
を回収することになる。この2倍量のトナー量が仮にメ
モリ除去部材16上における単位面積当たりのトナー量
の最大値(maxM/S)2 を越える場合には、上述し
たトナー回収不良やトナー飛散を発生させることにな
る。
【0096】このように、感光ドラム1とメモリ除去部
材16に周速差をもたせ、メモリ除去部材16を複数周
回転させることで、トナーを回収する場合にもこの回転
数を切り上げた前記式(8)を満たすようにすること
で、メモリ除去部材16に回収するトナー量を所定量で
ある0.8mg/cm2 以下に抑えることができる。そ
の結果、トナー回収不良やトナー飛散を抑えることがで
きる。
【0097】図2において、本実施の形態における感光
ドラム1と現像ローラ7の離間位置Eから転写帯電器5
による転写位置Fまでの感光ドラム1のなす角度θは8
0度である。よって、感光ドラム1は外径φ30mmな
ので、感光ドラム1と現像ローラ7の離間位置Eから転
写帯電器5による転写位置Fまでの感光ドラム1表面に
おける距離L1は約21mmになる。また、メモリ除去
部材16は外径φ18mmなので、その外周長は約5
6.5mmである。
【0098】距離L1とメモリ除去部材16の外周長に
周速比(感光ドラム1に対してメモリ除去部材16が1
20%)を考慮し、べた画像における感光ドラム1上の
単位面積当たのトナー量を06mg/cm2 とすると、
前記式(8)の左辺、すなわちメモリ除去部材16に回
収されるトナー量は0.5mg/cm2 となるため、メ
モリ除去部材16に回収するトナー量(式(8)の右
辺)の所定量である0.8mg/cm2 以下に抑えるこ
とができる。
【0099】なお、前記式(8)を満足できない場合に
おいては、メモリ除去部材16が2回転以上する場合で
あっても、メモリ除去部材16に回収するトナー量(式
(8)の右辺)の所定量である0.8mg/cm2 以下
に抑えることができない。このため、メモリ除去部材1
6上に単位面積当たり約0.8mg/cm2 (トナー層
として4〜5層)以上のトナーを安定して回収・保持す
ることは難しく、メモリ除去部材16の回転により従来
例で述べたような機内飛散や回収不良を生じることにな
る。
【0100】これに対し、本発明の構成においては式
(8)を満足するため、トナー像をメモリ除去部材16
が1周する間に感光ドラム1上に単位面積当たり約0.
6mg/cm2 のトナーをメモリ除去部材16に十分回
収することができる。
【0101】次に、上記した本実施の形態に係る画像形
成装置の画像形成動作を、図4に示すフロチャート、及
び図5、図6に示すタイムチャートを参照して説明す
る。なお、図5は通常画像時のタイムチャート、図6は
紙詰まり等が発生した場合の復帰モード時のタイムチャ
ートである。
【0102】まず、図4、図5を参照して通常の印字シ
ーケンスについて説明する。前回転動作前においては、
全てのバイアスは0Vとなっている。そして、画像信号
が入り、時刻t1において感光ドラム1を回転駆動する
モータが回転し、前回転スタートして感光ドラム1が回
転を開始する(ステップS1)。このとき、一次帯電器
2、除電ランプ18がオンされ、同時にメモリ除去部材
16に吐き出しバイアス(−50V)が印加されて、メ
モリ除去部材16に保持された転写残トナーが感光ドラ
ム1上に吐き出される。
【0103】感光ドラム1の回転が定常回転に達する時
刻t2において、露光装置3から露光(画像信号)さ
れ、現像装置4、転写帯電器5がオンされて、同時にメ
モリ除去部材17に回収バイアス(+400V)が印加
される。そして、画像信号に基づいて感光ドラム1上に
静電潜像が形成され、現像装置4による現像によりトナ
ー像が形成される(ステップS2)。そして、転写帯電
器5により転写材P上にトナー像が転写される。感光ド
ラム1上は除電ランプ18により除電される。
【0104】転写されずに感光ドラム1上に残った転写
残トナーは、メモリ除去部材16と感光ドラム1との摺
擦により負帯電極性にされる。この際、感光ドラム1上
の電位は除電ランプ18の除電によりほぼ0Vであり、
メモリ除去部材16には+400Vの電位が印加される
ことでトナーはメモリ除去部材16に回収され、感光ド
ラム1上はリフレッシュされる。
【0105】ジャムが発生することなく画像形成が終了
する時刻t3になると(ステップS3)、露光(画像信
号)が終了する。
【0106】感光ドラム1上のトナー像が転写帯電器5
により転写材P上に全て転写されると、時刻t4にて転
写帯電器5のバイアスはオフされる。そして、後回転時
にメモリ除去部材16の回収バイアスがオフされると同
時に、今度はメモリ除去部材16に回収した転写残トナ
ーを感光ドラム1上へ吐き出すように吐き出しバイアス
が印加される(ステップS4)。
【0107】感光ドラム1上に吐き出された転写残トナ
ーは、一次帯電器2により全て負帯電にされて現像装置
4の現像ローラ7によって回収される。回収される仕組
みとしては、感光ドラム1上は一次帯電器2により約−
700Vに帯電されており、現像ローラ7には−350
Vのバイアスが印加されている。そして、トナーは負帯
電により、該トナーは感光ドラム1上から現像ローラ7
へ付勢されるため、現像ローラ7に回収可能である。こ
のトナー回収プロセスは画像形成中にもなされる。
【0108】すなわち、メモリ除去部材16を通過する
トナーが僅かにあっても、一次帯電器2による放電及び
現像ローラ7と感光ドラム1との摺擦で再び負帯電にな
るので、現像同時クリーニングがなりたっている。
【0109】そして、時刻t5でメモリ除去部材16か
らの転写残トナーの回収が終了すると、モータ、一次帯
電器2、現像装置4、除電ランプ18がオフされ、同時
にメモリ除去部材17の吐き出しバイアスがオフされる
(ステップS5)。
【0110】次に、画像形成中に紙詰まりや紙の搬送不
良等が起きた場合の復帰モードについて説明する。図4
において、ステップS1からステップS3までは通常シ
ーケンスと同様であり、ステップS3において紙詰まり
が発生すると、公知の方法によりユーザに状態を知ら
せ、紙詰まりを解消する(ステップS6)。紙詰まりを
解消すると、復帰モードを開始する(ステップS7)。
【0111】復帰モードでは時刻t6で感光ドラム1を
回転駆動するモータが回転し、一次帯電器2、除電ラン
プ18がオンされ、同時にメモリ除去部材16に回収バ
イアスが印加される(ステップS8)。このとき、上記
式(8)を満たしているため、例えば、感光ドラム1上
に残ったトナー像がべた画像であり、トナー量が多い場
合においてもメモリ除去部材16が1回転する間に、メ
モリ除去部材16に全て回収される。
【0112】そして、メモリ除去部材16が1回転し、
感光ドラム1上に残ったトナーが全てメモリ除去部材1
6に回収されると、時刻t7においてメモリ除去部材1
6に印加されるバイアスはオフされ、0V(アース)に
なる。同時にトナーを現像装置4にて回収するよう現像
装置4と転写帯電器5のバイアスがオンされる(ステッ
プS9)。
【0113】このとき、感光ドラム1上の電位は除電ラ
ンプ18によりほぼ0Vであり、メモリ除去部材16の
バイアスも0Vのため、メモリ除去部材16に担持され
ている転写残トナーの半分が感光ドラム1に移動し、半
分がメモリ除去部材16に残る。このトナーを半分吐き
出す工程を行わず、一度にメモリ除去部材16のトナー
を吐き出すと、担持したトナー量が多い場合は一次帯電
器2による感光ドラム1上の帯電阻害を起こし、現像ロ
ーラ7でトナーを回収しづらくなって、逆に回収に多く
の時間を必要としたり、トナーが飛散してしまう。よっ
て、トナーを半分吐き出す工程を行うことにより、転写
残トナーを感光ドラム1上に少量づつ戻し、現像ローラ
7により確実に回収することで、結果的には回収する時
間が短時間で終了する。
【0114】ステップS9において、本実施の形態では
メモリ除去部材16に0Vを印加したが、実質的には感
光ドラム1上の表面電位とほぼ同電位のバイアスを印加
することで、本実施の形態と同様の効果をもたせること
が可能である。
【0115】ステップS9で、メモリ除去部材16が1
周すると(時刻t8)、今度はメモリ除去部材16に吐
き出しバイアスが印加される(ステップS10)。吐き
出しバイアスを印加することで、メモリ除去部材16上
の転写残トナーは全て感光ドラム1上に戻され、現像ロ
ーラ7で回収される。
【0116】ステップ10で、メモリ除去部材16が1
周すると(時刻t9)、露光装置3から露光(画像信
号)が感光ドラム1上に付与され画像形成が始まる。同
時にメモリ除去部材1に回収バイアスが印加される。
【0117】本実施の形態の画像形成装置において、べ
た画像を出力中に強制停止させたところ、感光ドラム1
上の前記距離L1における単位面積当たりのトナー量は
約0.602mg/cm2 であった。そして、上述した
復帰モードを実行し、感光ドラム1上のトナーを、前記
周速差を有し回収バイアス(+400V)を印加したメ
モリ除去部材16を通過させたところ、トナーの回収不
良及びトナー飛散が発生せず、良好な状態であった。そ
して、復帰モードにおけるメモリ除去部材16に回収し
たトナーの吐き出し工程を行ったところ、メモリ除去部
材16の2周後に全てのトナーを吐き出すことができ、
吐き出したトナーを現像装置4に回収することができ
た。
【0118】また、比較例として、メモリ除去部材16
を直径φ9mm(外周長28.26mm、前記式(8)
の左辺が1.0mg/cm2 )に形成し、その他の条件
を上記と同一条件で前記画像形成、及び前記復帰モード
を行ったところ、部分的に回収不良が生じてしまい、感
光ドラム1上のトナーを全て回収することはできなかっ
た。
【0119】ここで、単位面積当たりのトナー量の測定
は、例えば感光ドラム1上の単位面積当たりのトナー量
の測定であれば、感光ドラム1上のトナーを所定形状を
有する容器内に吸引し、この吸引する前後の容器の重さ
の差分と吸引した面積を測定し、容器の重量差を吸引し
た面積で除算することで求めることができる。
【0120】以上述べたように、現像同時クリーニング
を用いた画像形成装置において、メモリ除去部材16を
ローラ形状とし、上記式(8)を満足するように、感光
ドラム1と現像ローラ7の離間位置から転写帯電器5に
よる転写位置までの距離L1、メモリ除去部材16の外
周長L2、感光ドラム1とメモリ除去部材16の周速差
V1/V2、感光ドラム1上における単位面積当たりの
トナー量(maxM/S)1 及びメモリ除去部材16に
おける単位面積当たりのトナー量(maxM/S)2
設定することにより、紙詰まりや紙の搬送不良が発生し
た場合でも、トナー飛散等を防止して、長期に渡って良
好な画像形成を行うことができる。
【0121】〈実施の形態2〉図7は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図1
に示した実施の形態1の画像形成装置と同一部材には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0122】本実施の形態においては、転写手段として
感光ドラムに接する転写ローラ(接触転写手段)を用
い、感光ドラムと現像ローラの離間位置から転写ローラ
による転写位置までの距離、転写ローラの外周長、感光
ドラムと転写ローラの周速差の関係を好適な状態にする
ことにより、紙詰まりや紙の搬送不良が発生しても安定
した画像形成を行うことにある。すなわち、少なくとも
感光ドラム上に残留した残トナーの回収・吐き出しを行
う回転可能なトナー回収・吐き出し部材として転写ロー
ラを用いることで、紙詰まりや紙の搬送不良が発生して
も安定した画像形成を達成するものである。
【0123】図7において、現像ローラ7には画像形成
中に印加するバイアス(−305V)及び紙詰まり等の
場合にトナー回収のために印加するバイアス(+400
V)が、現像バイアス電源13より印加される。
【0124】接触転写手段である転写ローラ5aには転
写バイアス電源15が接続されている。転写バイアス電
源15の転写バイアスは、画像形成中においては、電圧
の極性としては正極性の電圧で、定電流制御され約1μ
Aの電流が流される。紙詰まり等の復帰モードにおいて
は、回収バイアスとして+800V、吐き出しバイアス
として−1000Vが印加される。
【0125】転写ローラ5aは、直径φ10mmのステ
ンレス製の芯金上に弾性層としてEPMDゴム(エチレ
ン・ブタジエン・ゴム)層を4mm形成し、外径φ18
mmとしている。本実施の形態においては、EPDMゴ
ムのみの単層からなる転写ローラを用いているが、転写
性等の観点から現像ローラ7表面を高電荷付与性の材料
で被覆する、いわゆる複数層構成の現像ローラでもよ
い。弾性層の材料としては、EPDMゴムを用いたが、
これ以外にもNBRゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴ
ム等、一般的に用いられるゴムも使用可能である。
【0126】ゴム・エラストマーのゴム硬度は、Ask
erCゴム硬度計により測定される。ゴム硬度として
は、27〜35°(AskerC)の硬度ものもが好適
に使用される。ゴム硬度が35°(AskerC)以上
になると、画像が延びやすくなったり、紙搬送性が悪く
なるので構成上も好ましくない。また、ゴム硬度が25
度(AskerC)以下になると、製造上困難であり、
永久歪みも大きくなる。
【0127】また、転写ローラ5aの抵抗としては、体
積抵抗値で1e8〜9e9Ω・cm程度の範囲が好まし
い。
【0128】転写ローラ5aの周速は、本実施の形態で
は約27.8mm/secであり、感光ドラム1の周速
27mm/secに対して約103%の周速を有する。
転写ローラ5aの回転方向は感光ドラム1の接触位置に
おいて同方向に回転する。また、感光ドラム1と現像ロ
ーラ7の離間位置から転写ローラ5aによる転写位置ま
での距離は、実施の形態1と同様約21mmである。
【0129】本実施の形態においても、転写ローラ5a
によるトナー回収不良や転写ローラ5aからのトナー飛
散を防止するために、下記式(9)を満足するようにし
た。
【0130】
【式8】 ここで、 (maxM/S)1 :感光ドラム1上における単位面積
当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :転写ローラ5a上における単位面
積当たりのトナー量の最大値 V1:感光ドラム1の回転周速 V2:転写ローラ5aの回転周速 L1:感光ドラム1上の現像ローラ7から転写ローラ5
aまでの距離 L2:転写ローラ5aの外周長 ROUNDUP((L1/V1)・(V2/L2)):
((L1/V1))内の数値を少数点以下を切り上げて
整数にする関数である。
【0131】この式において、(maxM/S)1 は感
光ドラム1上における単位面積当たりのトナー量の最大
値、すなわち、べた画像を出力した場合の単位面積当た
りのトナー量に相当する。このトナー量は非磁性一成分
トナーの場合、約0.6mg/cm2 程度のトナー量を
必要とする。
【0132】そして、(maxM/S)1 ・(V1/V
2)は、転写ローラ5aが感光ドラム1と1回摺擦した
ときに回収される単位面積当たりのトナー量に相当す
る。
【0133】(L1/V1)・(V2/L2)は、感光
ドラム1上の現像ローラ7から転写ローラ5aまでの距
離L1が転写ローラ5aを通過する間に、転写ローラ5
aが回転する回転数を示す。
【0134】また、ROUNDUP((L1/V1)・
(V2/L2))は、((L1/V1)・(V2/L
2))内の数値を小数点以下を切り上げて整数にする関
数であるが、前記回転数を切り上げて整数化すること
で、以下に述べるような不具合を防止している。
【0135】本実施の形態においても、(maxM/
S)1 を0.6mg/cm2 、(maxM/S)2
0.8mg/cm2 とした場合において、上記式(9)
を満足することができる。そのため、実施の形態1と同
様、転写ローラ5aによって、紙詰まり等が発生した場
合に感光ドラム1と現像ローラ7の離間位置から転写ロ
ーラ5aによる転写位置までにある現像後のトナーを、
転写ローラ5aで一旦回収することが可能である。
【0136】帯電バイアス電源12、現像バイアス電源
13、供給バイアス電源14、転写バイアス電源15に
おけるそれぞれのバイアス印加制御は、制御装置20に
よって行われる。
【0137】次に、上記した本実施の形態に係る画像形
成装置の画像形成動作を、図8(a)、(b)に示すタ
イムチャートを参照して説明する。なお、図8(a)は
通常のタイムチャート、図8(b)は紙詰まり等が発生
した場合の復帰モード時のタイムチャートである。
【0138】まず、通常の印字シーケンスについて説明
する。前回転動作前においては、全てのバイアスは0V
となっている。そして、画像信号が入り、時刻t10に
おいて感光ドラム1を回転駆動するモータが回転し、前
回転スタートして感光ドラム1が回転を開始する。この
とき、一次帯電器2、除電ランプ18がオンされ、同時
に転写ローラ(転写帯電器)5aに吐き出しバイアス
(−1000V)が印加されて、転写ローラ5aのクリ
ーニングが行われる。
【0139】感光ドラム1の回転が定常回転に達する時
刻t11において、露光装置3から露光(画像信号)さ
れ、現像装置4がオンされて、同時に転写ローラ5aが
定電流制御される。そして、画像信号に基づいて感光ド
ラム1上に静電潜像が形成され、現像装置4による現像
によりトナー像が形成される。そして、転写ローラ5a
により転写材P上にトナー像が転写される。感光ドラム
1上は除電ランプ18により除電される。
【0140】転写されずに感光ドラム1上に残った転写
残トナーは、一次帯電器2により負帯電極性にされて現
像ローラ7で回収される。
【0141】画像形成が終了する時刻t12になると、
露光(画像信号)が終了する。感光ドラム1上のトナー
像が転写ローラ5aにより転写材P上に全て転写される
と、時刻t13にて転写ローラ5aの定電流制御はオフ
される。それと同時に転写ローラ5aに吐き出しバイア
スが印加されて、次の画像が来た場合に転写材Pの裏が
トナーで汚れないようにする。感光ドラム1上に吐き出
されたトナーは、上述したように一次帯電器2により全
て負帯電にされて現像装置4の現像ローラ7によって回
収される。
【0142】時刻t14でトナーの回収が終了すると、
モータ、一次帯電器2、現像装置4、除電ランプ18を
オフし、同時に転写ローラ5aへの吐き出しバイアスを
停止する。
【0143】次に、画像形成中に紙詰まりや紙の搬送不
良等が起きた場合の復帰モードについて説明する。な
お、図8(b)において、時刻t10〜t11までは通
常シーケンスの時刻t10〜t11と同様である。
【0144】画像形成中に時刻t15にて紙詰まりが発
生すると、公知の方法によりユーザに状態を知らせ、紙
詰まりを解消する。紙詰まりを解消すると、復帰モード
を開始する。
【0145】復帰モードでは時刻t16で感光ドラム1
を回転駆動するモータが回転し、一次帯電器2、除電ラ
ンプ18がオンされ、同時に転写ローラ5aに回収バイ
アスが印加される。トナー回収のしくみとしては、詰ま
った紙(転写材P)の除去のために装置本体が開けられ
ると、感光ドラム1の表面電位は外光によりほぼ0Vに
なる。そして、転写ローラ5aに+800Vのバイアス
が印加されることにより、感光ドラム1上の現像ローラ
7から転写ローラ5a間に存在する負帯電したトナー
は、転写ローラ5a側に付勢される。
【0146】このとき、前記式(9)を満たしているた
め、例えば、感光ドラム1上に残ったトナー像がべた画
像であり、トナー量が多い場合においても転写ローラ5
aが1回転する間に、トナーは転写ローラ5aに全て回
収される。
【0147】転写ローラ5aが1回転し、感光ドラム1
上に残ったトナーが転写ローラ5aに全て回収される
と、時刻t17において転写ローラ5aに印加されるバ
イアスはオフされ、0V(アース)になる。同時にトナ
ーを現像装置4にて回収するよう現像ローラ7に現像装
置回収補助バイアスがオンされる。このとき、感光ドラ
ム1上の表面電位はほぼ0Vであり、転写ローラ5aの
バイアスも0Vのため、転写ローラ5aに担持されてい
るトナーの半分が感光ドラム1に移動し、半分が転写ロ
ーラ5aに残る。そして、表面電位がほぼ0Vである感
光ドラム1上から+400Vが印加されている現像ロー
ラ7上にトナーは回収される。
【0148】転写ローラ5aが1周以上回転すると(時
刻t18)、今度は転写ローラ5aに吐き出しバイアス
が印加される。それと同時に一次帯電器2がオンされ、
現像装置4の現像ローラ7に現像バイアス(−350
V)が印加される。転写ローラ5aに吐き出しバイアス
を印加することで、転写ローラ5a上の一旦回収したト
ナーは全て感光ドラム1上に戻され、現像ローラ7で回
収される。
【0149】転写ローラ5aが1周以上回転し、回収し
たトナーが全て吐き出されると(時刻t19)、露光装
置3から露光(画像信号)が感光ドラム1上に付与され
て画像形成が始まる。同時に転写ローラ5aのバイアス
は定電流制御される。
【0150】本実施の形態の画像形成装置において、べ
た画像を出力中に強制停止させたところ、感光ドラム1
上の前記距離L1における単位面積当たりのトナー量は
約0.608mg/cm2 であった。そして、上述した
復帰モードを実行し、感光ドラム1上のトナーを、前記
周速差を有し回収バイアス(+800V)を印加した転
写ローラ5aを通過させたところ、トナーの回収不良及
びトナー飛散が発生せず、良好な状態であった。そし
て、復帰モードにおける転写ローラ5aに回収したトナ
ーの吐き出し工程を行ったところ、転写ローラ5aの2
周後に全てのトナーを吐き出すことができ、吐き出した
トナーを現像装置4に回収することができた。
【0151】以上述べたように、現像同時クリーニング
を用いた画像形成装置において、転写手段をローラ転写
部材とし、上記式(9)を満足するように、感光ドラム
1と現像ローラ7の離間位置から転写ローラ5aによる
転写位置までの距離L1、転写ローラ5aの外周長L
2、感光ドラム1と転写ローラ5aの周速差V1/V
2、感光ドラム1上における単位面積当たりのトナー量
(maxM/S)1 及び転写ローラ5aにおける単位面
積当たりのトナー量(maxM/S)2 を設定すること
により、紙詰まりや紙の搬送不良が発生した場合でも、
トナー飛散等を防止して、長期に渡って良好な画像形成
を行うことができる。
【0152】〈実施の形態3〉図9は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、上述
した実施の形態1、2の画像形成装置と同一部材には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0153】本実施の形態においては、帯電手段として
感光ドラムに接する帯電ローラ(接触帯電手段)を用
い、感光ドラムと現像ローラの離間位置から転写ローラ
による転写位置までの距離、帯電ローラの外周長、感光
ドラムと帯電ローラの周速差の関係を好適な状態にする
ことにより、紙詰まりや紙の搬送不良が発生しても安定
した画像形成を行うことにある。すなわち、少なくとも
感光ドラム上に残留した残トナーの回収・吐き出しを行
う回転可能なトナー回収・吐き出し部材として帯電ロー
ラを用いることで、紙詰まりや紙の搬送不良が発生して
も安定した画像形成を達成するものである。
【0154】図9において、帯電ローラ2aには帯電バ
イアス電源12が接続されており、後述する3種の電圧
が出力可能である。その電圧とは、画像形成時に印加す
る、すなわち感光ドラム1表面を帯電させる目的で印加
する帯電バイアス(−1300V)、紙詰まり等が発生
した場合にはトナーを一旦帯電ローラ2aに回収するた
めに印加する回収バイアス(+400V)、帯電ローラ
2aに回収したトナーを感光体ドラム1に吐き出す吐き
出しバイアス(−500V)である。
【0155】帯電ローラ2aは、直径φ8mmのステン
レス製の芯金上に弾性層として発砲性シリコーンゴム層
を5mm形成し、外径φ18mmとしている。そして、
最表層にはアクリル樹脂をコーティングした。本実施の
形態においては、シリコーンゴムのみの単層からなる帯
電ローラを用いているが、帯電均一性等の観点から複数
層構成の帯電ローラでもよい。弾性層の材料として、発
砲性シリコーンゴムを用いたが、これ以外にもNBRゴ
ム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、EPDM等、一般的
に用いられるゴムも使用可能である。また、最表層には
トナーに対する離型性を上げるために、フッ素樹脂等を
分散させてもよい。
【0156】ゴム・エラストマーのゴム硬度は、Ask
erCゴム硬度計により測定される。ゴム硬度として
は、27〜63°(AskerC)の硬度のものが好適
に使用される。ゴム硬度が63°(AskerC)以上
になると、帯電均一性等の問題で構成上も好ましくな
い。また、ゴム硬度が25度(AskerC)以下にな
ると、製造上困難であり、永久歪みも大きくなる。
【0157】また、帯電ローラ2aの抵抗としては、体
積抵抗値で1e5〜9e6Ω・cm程度の範囲が好まし
い。
【0158】帯電ローラ2aの周速は、本実施の形態で
は約40mm/secであり、感光ドラム1の周速27
mm/secに対して約148%の周速を有する。帯電
ローラ2aの回転方向は感光ドラム1の接触位置におい
て同方向に回転する。また、感光ドラム1と現像ローラ
7の離間位置から転写ローラ5aによる転写位置までの
距離は、実施の形態1、2と同様約21mmである。
【0159】本実施の形態では、帯電ローラ2aによる
トナー回収不良や帯電ローラ2aからのトナー飛散を防
止するために、下記式(10)を満足するようにした。
【0160】
【式9】 ここで、 (maxM/S)1 :感光ドラム1上における単位面積
当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :帯電ローラ2a上における単位面
積当たりのトナー量の最大値 V1:感光ドラム1の回転周速 V2:帯電ローラ2aの回転周速 L1:感光ドラム1上の現像ローラ7から転写帯電器5
までの距離 L2:帯電ローラ2aの外周長 ROUNDUP((L1/V1)・(V2/L2)):
((L1/V1))内の数値を少数点以下を切り上げて
整数にする関数である。
【0161】この式において、(maxM/S)1 は感
光ドラム1上における単位面積当たりのトナー量の最大
値、すなわち、べた画像を出力した場合の単位面積当た
りのトナー量に相当する。このトナー量は非磁性一成分
トナーの場合、約0.6mg/cm2 程度のトナー量を
必要とする。
【0162】そして、(maxM/S)1 ・(V1/V
2)は、帯電ローラ2aが感光ドラム1と1回摺擦した
ときに回収される単位面積当たりのトナー量に相当す
る。
【0163】(L1/V1)・(V2/L2)は、感光
ドラム1上の現像ローラ7から転写帯電器5までの距離
L1が帯電ローラ2aを通過する間に、帯電ローラ2a
が回転する回転数を示す。
【0164】本実施の形態においても、(maxM/
S)1 を0.6mg/cm2 、(maxM/S)2
0.8mg/cm2 とした場合において、前記式(1
0)を満足することができる。そのため、実施の形態
1、2と同様、帯電ローラ2aによって、紙詰まり等が
発生した場合に感光ドラム1と現像ローラ7の離間位置
から転写ローラ5aによる転写位置までにある現像後の
トナーを、帯電ローラ2aで一旦回収することが可能で
ある。
【0165】現像ローラ7には、画像形成中に印加する
バイアス(−305V)及び紙詰まり等の場合にトナー
回収のために印加する現像補助回収バイアス(+400
V)が現像バイアス電源13より印加される。
【0166】転写ローラ5aには転写バイアス電源15
が接続されている。転写バイアス電源15の転写バイア
スは、画像形成中においては、電圧の極性としては正極
性の電圧で、定電流制御され約1μAの電流が流され
る。また、画像形成の前後の、いわゆる前回転、後回転
及び画像形成後の転写材Pと次回に画像形成が行われる
転写紙との間に相当する、いわゆる紙間では、転写ロー
ラ5aにトナーが付着しないようクリーニングバイアス
(−400V)が印加される。
【0167】帯電バイアス電源12、現像バイアス電源
13、供給バイアス電源14、転写バイアス電源15に
おけるそれぞれのバイアス印加制御は、制御装置20に
よって行われる。
【0168】次に、上記した本実施の形態に係る画像形
成装置の画像形成動作を、図10(a)、(b)に示す
タイムチャートを参照して説明する。なお、図10
(a)は通常のタイムチャート、図10(b)は紙詰ま
り等が発生した場合の復帰モード時のタイムチャートで
ある。
【0169】まず、通常の印字シーケンスについて説明
する。前回転動作前においては、全てのバイアスは0V
となっている。そして、画像信号が入り、時刻t20に
おいて感光ドラム1を回転駆動するモータが回転し、前
回転スタートして感光ドラム1が回転を開始する。この
とき、帯電ローラ2aに帯電バイアスが印加され、同時
に転写ローラ5aにクリーニングバイアス(−400
V)が印加されて、転写ローラ5aのクリーニングが行
われる。
【0170】感光ドラム1の回転が定常回転に達する時
刻t21において、露光装置3から露光(画像信号)さ
れ、現像装置4がオンされて、同時に転写ローラ5aが
定電流制御される。そして、画像信号に基づいて感光ド
ラム1上に静電潜像が形成され、現像装置4による現像
によりトナー像が形成された後、、転写ローラ5aによ
り転写材P上にトナー像が転写される。
【0171】転写されずに感光ドラム1上に残った転写
残トナーは、帯電ローラ2aと感光ドラム1との摺擦に
より負帯電極性にされて現像ローラ7で回収される。こ
のとき、一部のトナーが帯電ローラ2aに付着するが、
負帯電トナーに対しては帯電ローラ2aから感光ドラム
1へ付着される方向に電界が働くので、付着量は極少量
であり、帯電均一性を阻害することはない。
【0172】画像形成が終了する時刻t22になると、
露光(画像信号)が終了する。感光ドラム1上のトナー
像が転写ローラ5aにより転写材P上に全て転写される
と、時刻t23にて転写ローラ5aの定電流制御はオフ
される。それと同時に転写ローラ5aにクリーニングバ
イアスが印加されて、次の画像が来た場合に転写材Pの
裏がトナーで汚れないようにする。感光ドラム1上に吐
き出されたトナーは、上述したように帯電ローラ2aに
より全て負帯電にされて現像装置4の現像ローラ7によ
って回収される。
【0173】時刻t24でトナーの回収が終了すると、
モータ、帯電ローラ2a、現像装置4をオフし、同時に
転写ローラ5aへのクリーニングバイアスをオフする。
【0174】次に、画像形成中に紙詰まりや紙の搬送不
良等が起きた場合の復帰モードについて説明する。な
お、図10(b)において、時刻t20〜t21までは
通常シーケンスの時刻t20〜t21と同様である。
【0175】画像形成中に時刻t25にて紙詰まりが発
生すると、公知の方法によりユーザに状態を知らせ、紙
詰まりを解消する。紙詰まりを解消すると、復帰モード
を開始する。
【0176】復帰モードでは時刻t26で感光ドラム1
を回転駆動するモータが回転し、帯電ローラ2aには回
収バイアス(+400V)が、現像ローラ7には現像装
置補助回収バイアス(+400V)、転写ローラ5aに
はクリーニングバイアス(−400V)が印加される。
【0177】トナー回収のしくみとしては、詰まった紙
(転写材P)の除去のために装置本体が開けられると、
感光ドラム1の表面電位は外光によりほぼ0Vになる。
そして、装置本体が閉められ、画像形成が可能になるよ
う感光ドラム1が回転を始める。そのとき、転写ローラ
5aに−400Vのクリーニングバイアスが印加される
ので、トナーは転写ローラ5a側には転移しない。そし
て、帯電ローラ2aとの接触部において、帯電ローラ2
aには回収バイアス(+400V)が印加されるため、
感光ドラム1上の現像ローラ7から転写ローラ5a間に
存在する負帯電したトナーは、帯電ローラ2a側に付勢
される。
【0178】このとき、前記式(10)を満たしている
ため、例えば、感光ドラム1上に残ったトナー像がべた
画像であり、トナー量が多い場合においても転写ローラ
5aが1回転する間に、トナーは帯電ローラ2aに全て
回収される。
【0179】帯電ローラ2aが1回転し、感光ドラム1
上に残ったトナーが帯電ローラ2aに全て回収される
と、時刻t27において帯電ローラ2aに印加される帯
電バイアスはオフされ、0V(アース)になる。同時に
トナーを現像装置4にて回収するよう現像ローラ7に現
像装置回収補助バイアスがオンされる。このとき、感光
ドラム1上の表面電位はほぼ0Vであり、帯電ローラ2
aのバイアスも0Vのため、帯電ローラ2aに担持され
ているトナーの半分が感光ドラム1に移動し、半分が帯
電ローラ2aに残る。そして、表面電位がほぼ0Vであ
る感光ドラム1上から+400Vのバイアスが印加され
ている現像ローラ7上にトナーは回収される。
【0180】帯電ローラ2aが1周以上回転すると(時
刻t28)、今度は帯電ローラ2aに吐き出しバイアス
が印加される。それと同時に現像装置4の現像ローラ7
に現像バイアス(−305V)が印加される。帯電ロー
ラ2aに吐き出しバイアスを印加することで、帯電ロー
ラ2a上の一旦回収したトナーは全て感光ドラム1上に
戻され、現像ローラ7で回収される。
【0181】帯電ローラ2aが1周以上回転し、回収し
たトナーが全て吐き出されると(時刻t29)、帯電ロ
ーラ2aには吐き出しバイアスに代わって帯電バイアス
が印加され、現像ローラ7には現像装置補助回収バイア
スに代わって現像バイアスが印加される。
【0182】そして、画像形成の準備が終了(時刻t3
0)し、露光装置3から露光(画像信号)Lが付与され
画像形成が始まり、同時に転写ローラ5aのバイアスは
定電流制御に変更される。
【0183】本実施の形態の画像形成装置において、べ
た画像を出力中に強制停止させたところ、感光ドラム1
上の前記距離L1における単位面積当たりのトナー量は
約0.598mg/cm2 であった。そして、上述した
復帰モードを実行し、感光ドラム1上のトナーを、前記
周速差を有し回収バイアス(+400V)を印加した帯
電ローラ2aを通過させたところ、トナーの回収不良及
びトナー飛散が発生せず、良好な状態であった。
【0184】そして、復帰モードにおける帯電ローラ2
aに回収したトナーの吐き出し工程を行ったところ、帯
電ローラ2aの2周後に全てのトナーを吐き出すことが
でき、吐き出したトナーを現像装置4に回収することが
できた。
【0185】以上述べたように、現像同時クリーニング
を用いた画像形成装置において、帯電手段をローラ帯電
部材とし、上記式(10)を満足するように、感光ドラ
ム1上の現像ローラ7の離間位置から転写ローラ5aに
よる転写位置までの距離L1、帯電ローラ2aの外周長
L2、感光ドラム1と帯電ローラ2aの周速差V1/V
2、感光ドラム1上における単位面積当たりのトナー量
(maxM/S)1 及び帯電ローラ2aにおける単位面
積当たりのトナー量(maxM/S)2 を設定すること
により、紙詰まりや紙の搬送不良が発生した場合でも、
トナー飛散等を防止して、長期に渡って良好な画像形成
を行うことができる。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子写真感光体とトナー回収・吐き出し部材を式(1)を
満たすようにすることにより、トナー回収・吐き出し部
材に回収する単位面積当たりのトナー量が適切に抑えら
れるため、画像形成時に紙詰まり等が発生しても電子写
真感光体上に残ったトナーをトナー回収・吐き出し部材
により十分回収でき、トナー飛散や回収不良を防止でき
る。
【0187】その結果、帯電手段の汚れや、トナーの装
置内飛散等の不具合を防止することができるので、長期
に渡って高画質画像を安定して出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の感
光ドラムに対する現像ローラと転写帯電器の位置関係を
示す図。
【図3】(a)は感光ドラム上における単位面積当たり
のトナー量の最大値を示す図。(b)はメモり除去部材
の1周目におけるトナー回収量を示す図。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の通
常画像形成時と復帰モード時のフロチャートを示す図。
【図5】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の通
常画像形成時のタイムチャートを示す図。
【図6】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の復
帰モード時のタイムチャートを示す図。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図8】(a)は本発明の実施の形態2に係る画像形成
装置の通常画像形成時のタイムチャートを示す図。
(b)は本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の復
帰モード時のタイムチャートを示す図。
【図9】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図10】(a)は本発明の実施の形態3に係る画像形
成装置の通常画像形成時のタイムチャートを示す図。
(b)は本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の復
帰モード時のタイムチャートを示す図。
【図11】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(電子写真感光体) 2 一次帯電器(帯電手段、トナー回収・吐き
出し部材) 2a 帯電ローラ(帯電手段、トナー回収・吐き
出し部材) 3 露光装置(露光手段) 4 現像装置(現像手段) 5 転写帯電器(転写手段、トナー回収・吐き
出し部材) 5a 転写ローラ(転写手段、トナー回収・吐き
出し部材) 6 定着装置 7 現像ローラ 12 帯電バイアス電源 13 現像バイアス電源 15 転写バイアス電源 16 メモリ除去部材(トナー回収・吐き出し部
材) 17 メモリ除去バイアス電源 18 除電ランプ 20 制御装置(制御手段)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する回動自在な電子写真
    感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、前
    記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成する露光
    手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現
    像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転
    写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記電子写
    真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリーニン
    グ手段も兼ねる画像形成装置において、 前記電子写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回
    収して吐き出しを行う回動自在なトナー回収・吐き出し
    部材を有し、 ベタ画像出力時における前記電子写真感光体回動方向の
    前記現像手段から前記転写手段までの前記電子写真感光
    体上に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値と
    比較して、前記ベタ画像の後端が前記トナー回収・吐き
    出し部材に回収されたときにおける前記トナー回収・吐
    き出し部材上に担持される単位面積当たりのトナー量の
    最大値が等しいか又は小さい、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を担持する回動自在な電子写真
    感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、前
    記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成する露光
    手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現
    像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ転
    写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記電子写
    真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリーニン
    グ手段も兼ねる画像形成装置において、 前記電子写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回
    収して吐き出しを行う回転自在なトナー回収・吐き出し
    部材を有し、 前記電子写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部材が
    以下の式を満たしている、 ことを特徴とする画像形成装置。 【式1】 ここで、 (maxM/S)1 :前記電子写真感光体上に担持され
    る単位面積当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :前記トナー回収・吐き出し部材上
    に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値 V1:前記電子写真感光体の周速 V2:前記トナー回収・吐き出し部材の周速 L1:前記電子写真感光体の外周に沿った前記現像手段
    から前記転写手段までの距離 L2:前記トナー回収・吐き出し部材の外周長 ROUNDUP((L1/V1)×(V2/L2)):
    ((L1/V1)×(V2/L2))内の数値を少数点
    以下を切り上げて整数にする関数
  3. 【請求項3】 前記トナー回収・吐き出し部材にバイア
    スを印加する電源と、該電源から前記トナー回収・吐き
    出し部材へのバイアス印加を制御する制御手段を有し、 前記制御手段は、前記トナー回収・吐き出し部材が前記
    電子写真感光体上の前記残留トナーの回収時には、前記
    トナー回収・吐き出し部材に前記電子写真感光体表面電
    位により帯電されたトナーと逆極性の電位を印加し、前
    記トナー回収・吐き出し部材が前記電子写真感光体上の
    前記残留トナーの吐き出し時には、前記トナー回収・吐
    き出し部材に一旦前記電子写真感光体表面電位と同電位
    のバイアスを印加した後、前記電子写真感光体表面電位
    により帯電されたトナーと同極性の電位を印加するよう
    制御する、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段は、前記電子写真感光体に
    当接して前記電子写真感光体を帯電する回動自在な弾性
    層を有する帯電ローラである、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写手段は、前記電子写真感光体に
    当接して前記トナー像を前記転写材へ転写する回動自在
    な弾性層を有する転写ローラである、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー回収・吐き出し部材は、前記
    帯電手段の前記電子写真感光体回動方向上流側に設けた
    前記電子写真感光体に当接する回動自在な弾性層を有す
    るローラ部材である、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナー回収・吐き出し部材は前記帯
    電ローラである、 請求項1及び2または4記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記トナー回収・吐き出し部材は前記転
    写ローラである、 請求項1及び2または5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記現像手段は、略球形の一成分系現像
    剤で前記静電潜像を現像する、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記一成分系現像剤は、形状係数SF
    −1が100〜140、球形係数SF−2が100〜1
    20の範囲である、 請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記(maxM/S)2 は、0.8m
    g/cm2 以下である、 請求項1及び2記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 静電潜像を担持する回動自在な電子写
    真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、
    前記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成する露
    光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する
    現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ
    転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記電子
    写真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリーニ
    ング手段も兼ねる画像形成装置において、 前記電子写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回
    収して吐き出しを行う回動自在なトナー回収・吐き出し
    部材を有し、 ベタ画像出力時における前記電子写真感光体回動方向の
    前記現像手段から前記転写手段までの前記電子写真感光
    体上に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値と
    比較して、前記ベタ画像の後端が前記トナー回収・吐き
    出し部材に回収されたときにおける前記トナー回収・吐
    き出し部材上に担持される単位面積当たりのトナー量の
    最大値が等しいか又は小さくなるようにように前記電子
    写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部材が形成さ
    れ、前記トナー回収・吐き出し部材により前記残留トナ
    ーを一旦回収して吐き出しを行う、 ことを特徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】 静電潜像を担持する回動自在な電子写
    真感光体と、該電子写真感光体を帯電する帯電手段と、
    前記電子写真感光体上を露光して静電潜像を形成する露
    光手段と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する
    現像手段と、前記トナー像を転写部位において転写材へ
    転写する転写手段とを備え、前記現像手段が、前記電子
    写真感光体上に残留した残留トナーを回収するクリーニ
    ング手段も兼ねる画像形成装置において、 前記電子写真感光体に接触して前記残留トナーを一旦回
    収して吐き出しを行う回転自在なトナー回収・吐き出し
    部材を有し、 前記電子写真感光体と前記トナー回収・吐き出し部材が
    以下の式を満たすようにして、前記トナー回収・吐き出
    し部材により前記残留トナーを一旦回収して吐き出しを
    行う、 ことを特徴とする画像形成方法。 【式2】 ここで、 (maxM/S)1 :前記電子写真感光体上に担持され
    る単位面積当たりのトナー量の最大値 (maxM/S)2 :前記トナー回収・吐き出し部材上
    に担持される単位面積当たりのトナー量の最大値 V1:前記電子写真感光体の周速 V2:前記トナー回収・吐き出し部材の周速 L1:前記電子写真感光体の外周に沿った前記現像手段
    から前記転写手段までの距離 L2:前記トナー回収・吐き出し部材の外周長 ROUNDUP((L1/V1)×(V2/L2)):
    ((L1/V1)×(V2/L2))内の数値を少数点
    以下を切り上げて整数にする関数
  14. 【請求項14】 前記トナー回収・吐き出し部材が前記
    電子写真感光体上の前記残留トナーの回収時には、前記
    トナー回収・吐き出し部材に前記電子写真感光体表面電
    位により帯電されたトナーと逆極性の電位を印加し、前
    記トナー回収・吐き出し部材が前記電子写真感光体上の
    前記残留トナーの吐き出し時には、前記トナー回収・吐
    き出し部材に一旦前記電子写真感光体表面電位と同電位
    のバイアスを印加した後、前記電子写真感光体表面電位
    により帯電されたトナーと同極性の電位を印加する、 請求項12及び13記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記帯電手段は、前記電子写真感光体
    に当接して前記電子写真感光体を帯電する回動自在な弾
    性層を有する帯電ローラである、 請求項12及び13記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 前記転写手段は、前記電子写真感光体
    に当接して前記トナー像を前記転写材へ転写する回動自
    在な弾性層を有する転写ローラである、 請求項12及び13記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記トナー回収・吐き出し部材は、前
    記帯電手段の前記電子写真感光体回動方向上流側に設け
    た前記電子写真感光体に当接する回動自在な弾性層を有
    するローラ部材である、 請求項12及び13記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記トナー回収・吐き出し部材は前記
    帯電ローラである、 請求項12及び13または15記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 前記トナー回収・吐き出し部材は前記
    転写ローラである、 請求項12及び13または16記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記現像手段は、略球形の一成分系現
    像剤で前記静電潜像を現像する、 請求項12及び13記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 前記一成分系現像剤は、形状係数SF
    −1が100〜140、球形係数SF−2が100〜1
    20の範囲である、 請求項20記載の画像形成方法。
  22. 【請求項22】 前記(maxM/S)2 は、0.8m
    g/cm2 以下である、 請求項12及び13記載の画像形成装置。
JP9349637A 1997-12-18 1997-12-18 画像形成装置及び画像形成方法 Pending JPH11184244A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6473588B2 (en) 2000-07-27 2002-10-29 Ricoh Company, Ltd. Development roller and developer unit using the same
JP2004109667A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP2010026059A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Seiko Epson Corp 像担持体のクリーニング装置、クリーニング方法、および画像形成装置
JP2019028266A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 キヤノン株式会社 画像形成装置
US11815827B2 (en) 2021-12-16 2023-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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