JPH11183655A - 揚重機の作業時間検出システム - Google Patents

揚重機の作業時間検出システム

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Publication number
JPH11183655A
JPH11183655A JP9354573A JP35457397A JPH11183655A JP H11183655 A JPH11183655 A JP H11183655A JP 9354573 A JP9354573 A JP 9354573A JP 35457397 A JP35457397 A JP 35457397A JP H11183655 A JPH11183655 A JP H11183655A
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JP
Japan
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time
lifting
work
load
data
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Application number
JP9354573A
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English (en)
Inventor
Tetsuhiro Kato
鉄弘 加藤
Kuniaki Hata
邦晃 秦
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Araigumi Co Ltd
Original Assignee
Araigumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揚重物選択スイッチ、旋回角検出センサおよ
び荷重検出センサよりの信号を利用することで、オペレ
ータの負担を小さくして、揚重機の作業時間を検出でき
る揚重機の作業時間検出システムを提供する。 【解決手段】 現場においては、データ収集装置8によ
って旋回角センサ2および荷重センサ4、入力装置9よ
りの信号に基づいて、揚重物の種類、時刻、旋回角およ
び荷重についてのデータを収集し、それらのデータをメ
モリカード10に一旦記憶する。事務所において、マイ
クロコンピュータ12でカードリーダ11を介してメモ
リカードより前記揚重物の種類、旋回角および荷重を読
み込み、揚重作業の1サイクルにおける玉掛け時間、揚
重旋回時間、据え付け時間および玉外し時間を演算す
る。プリンタ13にて、前記揚重物の種類と共に前記各
時間に関連するデータを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タワークレーンな
どの揚重機の作業時間検出システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、超高層建造物は、垂直方向の搬
送(揚重)計画と、その管理が工程計画の基幹となる。
そのため、計画時には、揚重物や揚程に基づき、適正規
模の揚重機の選択と共に、揚重作業の平準化や揚重コス
トの最小化を図る必要があり、実施時には計画通りに実
施されているか否かの確認と共に、現場の変化に対応す
る必要がある。
【0003】そこで、タワークレーンなどの揚重機を用
いた揚重作業の効率化のために、計画時および実施時の
いずれの場合も実績データの収集がまず必要になる。
【0004】そして、かかる実績データ収集は、従来、
オペレータが、揚重機を運転しながら、揚重物選択スイ
ッチで揚重物を選択し、例えば玉掛け作業の開始の際に
玉掛け開始ボタンを押し、玉掛け作業の終了の際に玉掛
け終了ボタンを押すという具合に、各作業ごとにボタン
操作をすることで、そのオペレータによるボタン操作に
より作業時間を確定して、管理するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、作業(揚重機の動き)の確定を、オペレータによ
るボタン操作で行っていると、オペレータの負担が大き
いことから、オペレータの負担を軽減するために、揚重
機の作業状況を、できるだけオペレータの操作によら
ず、管理したいという要求がある。また、このようにす
ることは、作業の安全性の向上の観点からも望まれてい
る。
【0006】そこで、発明者は、タワークレーンなどの
揚重機においては、一般には、オペレータが揚重物の種
類を入力する揚重物選択スイッチのほか、揚重機の旋回
角度を検出する旋回角センサ、ブーム角を検出するブー
ム角センサ、揚重物の重量を検出する荷重センサ、揚程
距離を検出する揚程距離センサ、風速を検出する風速セ
ンサという5つのクレーンセンサを備えていることか
ら、それらを利用することで玉掛け時間、揚重時間など
の作業時間を検出することを着想し、本発明を開発する
に至ったのである。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、揚重物選択スイッチ、旋回角検出センサおよび荷重
検出センサよりの信号を利用することで、オペレータの
負担を小さくして、揚重機の作業時間を検出することが
できる揚重機の作業時間検出システムを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、揚重物の種類
を入力する揚重物選択スイッチと、揚重機の旋回角度を
検出する旋回角度検出手段と、揚重物の重量を検出する
荷重検出手段とを備え、揚重機の作業状況の管理に用い
られる揚重機の作業時間検出システムを前提とするもの
である。
【0009】請求項1の発明は、一定の時間間隔で時刻
を検出する時刻検出手段を有し、前記揚重物選択スイッ
チ、旋回角検出センサおよび荷重検出センサよりの信号
を受けて、前記時刻検出手段にて検出される各時刻ごと
に、各時刻における揚重物、旋回角および荷重について
のデータを収集するデータ収集手段と、前記データ収集
手段にて収集された各時刻における揚重物、旋回角およ
び荷重についてのデータに基づき、玉掛け開始時刻、揚
重開始時刻、据え付け開始時刻、据え付け終了時刻およ
び作業終了時刻を演算する作業時刻演算手段と、前記作
業時刻演算手段よりの信号を受け、揚重作業の1サイク
ルにおける玉掛け時間、揚重旋回時間、据え付け時間お
よび玉外し時間を演算する時間演算手段とを備えるもの
である。ここで、「各時刻ごとに、各時刻における揚重
物、旋回角および荷重についてのデータを収集する」と
は、時刻を特定すれば、その時刻における揚重機の揚重
物の種類、揚重物の荷重、揚重機の旋回角が定まるとい
う意味である。
【0010】請求項1の発明によれば、データ収集手段
にて収集された各時刻における揚重物の種類、旋回角お
よび荷重についてのデータに基づいて、旋回角および荷
重の変化から、作業時刻演算手段によって、各揚重物に
ついての玉掛け開始時刻、揚重開始時刻、据え付け開始
時刻、据え付け終了時刻および作業終了時刻が演算され
る。それから、そのように演算された作業時刻から、時
間演算手段にて、揚重作業の1サイクルにおける玉掛け
時間、揚重旋回時間、据え付け時間および玉外し時間が
演算される。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の揚重機の作
業時間検出システムにおいて、前記作業時刻演算手段
が、揚重物があり旋回している時刻のうち、最も早い時
刻を基準時刻とし、この基準時刻以前の時刻の中から、
揚重物がなく旋回している時刻を抽出し、そのうち最も
遅い時刻を玉掛け開始時刻とするものである。
【0012】請求項2の発明によれば、作業時刻演算手
段によって、揚重物があり(荷重があり)揚重機が旋回
している時刻のうち、最も早い時刻が選択されて、揚重
機の動作判断のための基準時刻とされる。それから、基
準時刻以前の時刻の中から、揚重物がなく旋回している
時刻のみが抽出され、そのうち最も遅い時刻が玉掛け開
始時刻とされる。ここで、揚重物があり揚重機が旋回し
ている時刻とは、時刻検出手段にて検出された時刻のう
ち、揚重物があるという条件と揚重機が旋回していると
いう条件を満たす時刻すべてを意味する。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の揚重機の作
業時間検出システムにおいて、前記作業時刻演算手段
が、前記玉掛け開始時刻から前記基準時刻までの間にお
いて、揚重物がない時刻を抽出し、そのうちで最も遅い
時刻を揚重旋回開始時刻とするものである。
【0014】請求項3の発明によれば、作業時刻演算手
段によって、玉掛け開始時刻から前記基準時刻までの間
において、揚重物がない時刻のみが抽出され、その中で
最も遅い時刻、すなわち揚重物が存在する直前の時刻が
揚重旋回開始時刻とされる。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の揚重機の作業時間検出システムにおいて、前記作業時
刻演算手段が、前記基準時刻以降の時刻の中から、揚重
物がなく旋回している時刻を抽出し、そのうち最も早い
時刻を作業終了時刻とするものである。
【0016】請求項4の発明によれば、作業時刻演算手
段によって、基準時刻以降の時刻の中から、揚重物はな
いが旋回している時刻のみが抽出され、そのうち最も早
い時刻が、作業終了時刻とされる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の揚重機の作
業時間検出システムにおいて、前記作業時刻演算手段
が、前記基準時刻から前記作業終了時刻までの間におい
て、揚重物がない時刻を抽出し、そのうち最も早い時刻
を据え付け終了時刻とするものである。
【0018】請求項5の発明によれば、作業時刻演算手
段によって、基準時刻から作業終了時刻までの間におい
て、揚重物がない時刻のみが抽出され、そのうち最も早
い時刻が据え付け終了時刻とされる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の揚重機の作
業時間検出システムにおいて、前記作業時刻演算手段
が、揚重開始時刻から据え付け終了時刻までの間におい
て、旋回角が一定値以上変化した時刻を抽出し、そのう
ち最も遅い時刻を据え付け開始時刻とするものである。
【0020】請求項6の発明によれば、作業時刻演算手
段によって、揚重開始時刻から据え付け終了時刻までの
間において、旋回角が一定値以上変化した時刻のみが抽
出され、そのうち最も遅い時刻が据え付け開始時刻とさ
れる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かの揚重機の作業時間検出システムにおいて、前記デー
タ収集手段にて収集された各時刻における揚重物、旋回
角および荷重についてのデータが、メモリカードに一旦
記憶するように構成され、前記作業時刻演算手段が、カ
ード読み取り手段を介して、前記メモリカードより前記
各時刻における揚重物、旋回角および荷重についてのデ
ータを読み込むように構成されている。
【0022】請求項7の発明によれば、揚重機の、例え
ばオペレータルームのデータ収集手段にて収集された各
時刻における揚重物、旋回角および荷重についてのデー
タが、記憶媒体であるメモリカードに一旦記憶される。
そして、例えば事務所において、作業時刻演算手段(例
えばマイクロコンピュータ)によって、カード読み取り
手段を介して、前記メモリカードより前記各時刻におけ
る揚重物、旋回角および荷重についてのデータが読み込
まれ、所定の演算が行われ、作業時刻(揚重作業の1サ
イクルにおける玉掛け時間、揚重旋回時間、据え付け時
間および玉外し時間)が決定される。
【0023】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かに記載の揚重機の作業時間検出システムにおいて、さ
らに、前記時間演算手段が、前記揚重物の種類と共にそ
れに関連する時刻、時間についてのデータを記録する記
録手段に連係されているものである。
【0024】請求項8の発明によれば、時間演算手段に
連係されている記録手段にて、揚重物の種類と共に時
刻、時間についてのデータなどが記録される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1に本発明に係るシステムの概略構成を
示す図である。図1に示すように、タワークレーン1
は、旋回角センサ2、ブーム角センサ3、荷重センサ
4、揚程距離センサ5、風速センサ6という5つのクレ
ーンセンサを備えており、それらよりの信号が信号変換
器7を介して、一定の時間間隔でもって、データ収集装
置8に収集される。
【0027】それと共に、データ収集装置8には、揚重
物選択スイッチである入力装置9を通じて、揚重物の種
類がオペレータ(作業者)によって入力される。なお、
前記入力装置9は、タワークレーン1のオペレータルー
ムAに設けられており、例えば型枠(柱、梁、支保工、
フェロー)、鉄筋(柱筋、梁、スラグ)、その他(PC
a、鉄骨階段、配管材、仕上げ材、ステージ外側ネッ
ト、仮設材)などの種類が選択できる複数の揚重物選択
スイッチからなる。
【0028】前記データ収集装置8は、一定の時間間隔
(例えば5秒間隔)で時刻を検出するタイマー(時刻検
出手段)を有し、前記入力装置9,旋回角センサ2およ
び荷重センサ4よりの信号を受けて、前記各時刻ごと
に、各時刻における揚重物、旋回角および荷重について
のデータを収集するように構成されている。
【0029】そして、データ収集装置8によって収集さ
れた、前述したところのデータがメモリカード10に一
旦記録される。このメモリカード10への記録は、クレ
ーンごとに行われる。よって、例えばクレーン1号機に
ついて1枚のメモリカード10が作成され、クレーン2
号機について別の1枚のメモリカード10が作成される
という具合になる。
【0030】それから、前記メモリカード10は、各現
場(オペレータルームA)から事務所Bに運ばれ、事務
所において、メモリカード10より、カードリーダ11
(カード読み取り手段)によって、前述したところの収
集データが順次読み取られ、マイクロコンピュータ12
に入力される。マイクロコンピュータ12は、収集デー
タを整理して、各揚重物についての一連の作業に要した
時間を順次割り出し、それらをプリンタ13(記録手
段)にて、揚重物の種類と共に前記各時間に関連するデ
ータを記録するようになっている。
【0031】そのために、前記マイクロコンピュータ1
2は、メモリカード10に記録されている各時刻におけ
る揚重物、旋回角および揚重についてのデータに基づい
て、各揚重物についての玉掛け開始時刻、揚重開始時
刻、据え付け開始時刻、据え付け終了時刻および作業終
了時刻を演算する作業時刻演算手段と、この作業時刻演
算手段よりの信号を受け、揚重作業の1サイクルにおけ
る玉掛け時間、揚重旋回時間、据え付け時間および玉外
し時間を演算する時間演算手段とを備える。
【0032】揚重作業の1サイクルにおける作業に要し
た時間として、玉掛け時間、揚重旋回時間、据え付け時
間、玉外し時間および待機時間が演算されるが、マイク
ロコンピュータ12にて割り出される基本揚重作業(タ
ワークレーンの1サイクルの基本的な動き)とそれに要
した作業時間(記録時間)との関係は、次の表1に示す
ように定義される。
【表1】 前述した請求項の定義に基づき、旋回角センサ2よりの
信号に基づく旋回データと、荷重センサ4よりの信号に
基づく荷重データを解析して、作業時間の種類を決定し
た一例を、図2に示す。荷重としては、吊り下げ治具、
ワイヤーなどの重さがキャンセルされた実荷重を意味す
る(本例では250kg以下の場合は、記録値は0とな
る)。タワークレーンの動きは旋回角センサ2で検出さ
れる。揚程はワイヤーの重さをキャンセルする場合にも
用いられる。
【0033】前記プリンタ13にて印刷により出力され
るデータの一例として、市販ソフト(例えばマイクロソ
フト エクセル)を用いることにより作成される、毎日
の記録時間の一覧表およびそれに基づき作成したグラフ
の一例を、表2ならびに図3および図4に示す。
【表2】 よって、1日の作業量から、全体の作業時間を定量的に
把握でき、工程の調整が行いやすい。よって、1日のク
レーンの作業状況から、無駄のない搬入計画を立てるこ
とができる。
【0034】すなわち、作業時間の内訳が分かることに
より、それらを分析することで、揚重位置、揚重物など
による作業の改善が図り易い。例えば、揚重移動時間が
長いと、クレーンの能力不足を予想することで、また、
玉掛け時間や据え付け時間が長いと、治具、手順の不備
などを予想することができ、次の計画を立て易くなる。
【0035】なお、前記実施の形態において、各センサ
からの信号に基づき、データをサンプリングする測定時
間間隔は、本例においては5秒が採用されているが、こ
の測定時間間隔は変更可能である。
【0036】続いて、前記作業時刻演算手段(マイクロ
コンピュータ)による処理の流れの一例について、図5
に沿って説明する。 ー玉掛け開始時刻の決定ー まず、スタートすると、時刻データ(データ取り込み時
刻の集合であって、各時刻について各時刻での揚重物の
種類、揚重物の荷重及び旋回角が関連づけられているも
の)が、各時刻ごとに順次読み込まれ、その読み込まれ
た各時刻R′に対し、その時刻での荷重および旋回角に
基づいて荷重フラグF及び旋回フラグTを付与する。よ
って、時刻R′が特定されると、その時刻R′について
の荷重フラグF及び旋回フラグTが一義的に定まること
になる。ここで、荷重フラグFとしては、取り込まれた
荷重データに基づいて実荷重がある場合(前述したよう
に実荷重が250kgを越え揚重物がある場合)に1
を、実荷重がない場合(実荷重が250kg以下で揚重
物のない場合)に0を付与する。また、旋回フラグTと
しては、取り込まれた旋回データに基づいて5秒間で2
°以上旋回移動する場合に1を、2°以上旋回移動しな
い場合に0を付与する。
【0037】それから、順次取り込まれる時刻データの
各時刻R′について荷重フラグF及び旋回フラグTがと
もに1であるか否かを判定し(ステップS1)、この判
定がYESになれば、揚重物(荷重)がある状態で旋回
したと考えられるので、作業が行われていると判断し
て、それまでの複数の時刻R′を含む時刻データを昇順
に並べ替え(ステップS2)、もっとも早い時刻R′mi
nを、クレーン動作の判断基準時刻Xとする(ステップ
S3)一方、ステップS1の判定がNOであれば、作業
が行われていないものとして、時刻R′を必要なデータ
と共に記憶し、ステップS1の判定を繰り返す。
【0038】判断基準時刻Xが決定されると、記憶され
ている時刻R′のうち前記時刻X以前のものの中から、
その時刻R′についての荷重フラグFが0で、かつ旋回
フラグTが1であるものが時刻S′として抽出され(ス
テップS4)、その時刻S′が降順に並べ替えられ(ス
テップS5)、そのうちの最も遅い時刻Smaxが、玉掛
け開始時刻Sとされる(ステップS6)。 ー揚重開始時刻の決定ー 玉掛け開始時刻Sが決定された後、玉掛け開始時刻Sか
ら前記判断基準時刻Xまでの範囲に属する時刻U′を抽
出し、さらにその中から、その時刻U′についての荷重
フラグFが0である時刻U′のみを抽出する(ステップ
S7)。
【0039】このようにして抽出された時刻U′を降順
に並べ替え(ステップS8)、最も遅い時刻U′maxを
揚重開始時刻Uとする(ステップS9)。 ー作業終了時刻の決定ー 続いて、前記判断基準時刻X以降の時刻W′において、
荷重フラグFが0で、かつ旋回フラグTが1であるもの
を抽出し(ステップS10)、それらの抽出データを昇
順に並べ替え(ステップS11)、最も早い時刻Wmin
を作業終了時刻Wとする(ステップS12)。 ー据え付け終了時刻の決定ー 作業終了時刻Wと判断基準時刻Xとの間において、荷重
フラグFが0であるものを抽出して時刻Y′とし(ステ
ップS13)、その時刻Y′を降順に並べ替え(ステッ
プS14)、最も早い時刻Y′minを据え付け終了時刻
Yとする(ステップS15)。 ー据え付け開始時刻の決定ー 据え付け終了時刻Yと揚重開始時刻Uとの間において、
旋回角度変化が5秒間で1°以上変化するものを抽出し
て時刻AA′とし(ステップS16)、その時刻AA′
を降順に並べ替え(ステップS17)、最も遅い時刻A
A′maxを据え付け開始時刻AAとする(ステップS1
8)。
【0040】それから、入力装置9からの信号にて揚重
開始時刻Uでの荷種を荷種Qとして(ステップS1
9)、1サイクルの作業が終了した後、前記作業終了時
刻Wを、時刻W1とし(ステップS20)、それから、
時刻W1以後の時刻R′を抽出し(ステップS21)、
ステップS1に戻り、次のサイクルについて、前述した
場合と同様な処理が行われる。
【0041】そして、このようにして検出された玉掛け
開始時刻S、揚重開始時刻U、作業終了時刻W、据え付
け終了時刻Y、据え付け開始時刻AAに基づき、玉掛け
時間、揚重時間、据え付け時間、玉外し時間及び所要時
間が次の表3に示す式に基づき、求められる。
【表3】 また、図5においては、具体的に図示していないが、そ
のほか、1サイクルにおける制御としては、揚重開始時
刻Uから据え付け開始時刻AAまでの間の時刻について
の重量データAD1′を抽出し、それらの平均荷重を吊
り荷重量ADとすること、玉掛け開始時刻Sの日の日付
を作業の日付AIとすること、揚重開始時刻Uでの揚程
を揚程AKXと、据え付け開始時刻AAでの揚程を揚程
AKYとすることも併せて行われ、作業状況の管理に利
用される。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0043】請求項1の発明は、各時刻における揚重
物、旋回角および荷重に基づき、各揚重物についての作
業時刻を演算し、その結果に基づき揚重作業の1サイク
ルにおける各作業に要した時間を演算するようにしてい
るので、従来のようにオペレータが揚重機の動きの確定
のためにボタン操作を行う必要がなく、揚重物選択スイ
ッチの操作だけでよくなり、オペレータの負担を軽減し
て、安全性の向上を図ることができる。
【0044】請求項2〜6の発明は、所定の要件を満た
す時刻を抽出し、一定の処理を施すことで、それぞれ、
簡単に、玉掛け開始時刻、揚重旋回開始時刻、据え付け
開始時刻、据え付け終了時刻、作業終了時刻を演算する
ことができる。
【0045】請求項7の発明は、前記データ収集手段に
て収集される各時刻における揚重物、旋回角および荷重
についてのデータを、メモリカードに一旦記憶し、それ
から例えば事務所において、時間演算手段(例えばマイ
クロコンピュータ)によって、カード読み取り手段を介
して、前記メモリカードより前記揚重物の種類、旋回角
および荷重を読み込み、所定の演算を行うようにしてい
るので、複数の現場でのデータを省力的に収集して、事
務所などにおいて集中的に管理することができる。ま
た、市販のソフトを利用して、利用しやすい情報を得る
ことも可能である。
【0046】請求項8の発明は、各揚重物についての時
刻、時間に関連するデータなどを、揚重物の種類ととも
に、記録手段にて記録するようにしているので、その記
録されたデータに基づいて作業状況を的確に管理するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揚重機の作業時間検出システムの
概略構成図である。
【図2】旋回データと荷重データとの時間的変化の一例
を示す図である。
【図3】表3に示す作業についての作業状況の一例を示
す図である。
【図4】表3に示す作業についての所要時間の一例を示
す図である。
【図5】マイクロコンピュータによる処理の流れの一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 タワークレーン 2 旋回角センサ 4 荷重センサ 8 データ収集装置 9 入力装置 10 メモリカード 11 カードリーダ 12 マイクロコンピュータ 13 プリンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚重物の種類を入力する揚重物選択スイ
    ッチと、揚重機の旋回角度を検出する旋回角検出センサ
    と、揚重物の重量を検出する荷重検出センサとを備え、
    揚重機の作業状況の管理に用いられる揚重機の作業時間
    検出システムにおいて、 一定の時間間隔で時刻を検出する時刻検出手段を有し、
    前記揚重物選択スイッチ、旋回角検出センサおよび荷重
    検出センサよりの信号を受けて、前記時刻検出手段にて
    検出される各時刻ごとに、各時刻における揚重物、旋回
    角および荷重についてのデータを収集するデータ収集手
    段と、 前記データ収集手段にて収集された各時刻における揚重
    物、旋回角および荷重についてのデータに基づき、玉掛
    け開始時刻、揚重開始時刻、据え付け開始時刻、据え付
    け終了時刻および作業終了時刻を演算する作業時刻演算
    手段と、 前記作業時刻演算手段よりの信号を受け、揚重作業の1
    サイクルにおける玉掛け時間、揚重旋回時間、据え付け
    時間および玉外し時間を演算する時間演算手段とを備え
    ることを特徴とする揚重機の作業時間検出システム。
  2. 【請求項2】 前記作業時刻演算手段は、揚重物があり
    旋回している時刻のうち、最も早い時刻を基準時刻と
    し、この基準時刻以前の時刻の中から、揚重物がなく旋
    回している時刻を抽出し、そのうち最も遅い時刻を玉掛
    け開始時刻とするものである請求項1記載の揚重機の作
    業時間検出システム。
  3. 【請求項3】 前記作業時刻演算手段は、前記玉掛け開
    始時刻から前記基準時刻までの間において、揚重物がな
    い時刻を抽出し、そのうちで最も遅い時刻を揚重旋回開
    始時刻とするものである請求項2記載の揚重機の作業時
    間検出システム。
  4. 【請求項4】 前記作業時刻演算手段は、前記基準時刻
    以降の時刻の中から、揚重物がなく旋回している時刻を
    抽出し、そのうち最も早い時刻を作業終了時刻とするも
    のである請求項2または3記載の揚重機の作業時間検出
    システム。
  5. 【請求項5】 前記作業時刻演算手段は、前記基準時刻
    から前記作業終了時刻までの間において、揚重物がない
    時刻を抽出し、そのうち最も早い時刻を据え付け終了時
    刻とするものである請求項4記載の揚重機の作業時間検
    出システム。
  6. 【請求項6】 前記作業時刻演算手段は、揚重開始時刻
    から据え付け終了時刻までの間において、旋回角が一定
    値以上変化した時刻を抽出し、そのうち最も遅い時刻を
    据え付け開始時刻とするものである請求項5記載の揚重
    機の作業時間検出システム。
  7. 【請求項7】 前記データ収集手段にて収集された各時
    刻における揚重物、旋回角および荷重についてのデータ
    は、メモリカードに一旦記憶するように構成され、 前記作業時刻演算手段は、カード読み取り手段を介し
    て、前記メモリカードより前記各時刻における揚重物、
    旋回角および荷重についてのデータを読み込むように構
    成されている請求項1〜6のいずれかに記載の揚重機の
    作業時間検出システム。
  8. 【請求項8】 さらに、前記時間演算手段は、前記揚重
    物の種類と共にそれに関連する時刻、時間についてのデ
    ータを記録する記録手段に連係されている請求項1〜7
    のいずれかに記載の揚重機の作業時間検出システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056753A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Shimizu Corp 施工モニタリングシステム
JP2017041072A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 清水建設株式会社 作業分析装置、作業分析方法、プログラム

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