JPH11183612A - レーダ装置の信号処理方法 - Google Patents

レーダ装置の信号処理方法

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JPH11183612A
JPH11183612A JP9351406A JP35140697A JPH11183612A JP H11183612 A JPH11183612 A JP H11183612A JP 9351406 A JP9351406 A JP 9351406A JP 35140697 A JP35140697 A JP 35140697A JP H11183612 A JPH11183612 A JP H11183612A
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Kanako Honda
加奈子 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダ装置を小型化して且つ精度を向上させ
る。 【解決手段】 電磁波である送信波を、放射方向を角変
位させつつ送信アンテナ33から車両の前方に送信す
る、受信アンテナ34は、送信波が目標物によって反射
された反射波を受信する。距離計算回路43は、目標物
とレーダ装置31との相対距離を算出し、レベル検出回
路41は、反射波の受信電界強度を検出する。信号処理
回路44は、測定方向と相対距離とをパラメータとした
反射波の受信電界強度の分布を求め、その分布に基づい
て、目標物の位置および大きさを算出する。これによっ
て、送信波のビーム幅を狭くすることなく、目標物の位
置および大きさを精密に算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両周辺の物体を
検出するために好適に用いられるレーダ装置の信号処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、たとえば、自車と同じ道路を
先行して走行する先行車両等の目標物を検出するため
に、目標物と車両との相対距離および相対速度を求める
レーダ装置が備えられる。
【0003】第1の従来技術のレーダ装置の送信アンテ
ナ1および受信アンテナ2は、図11に示すように、た
とえば車両3のフロントグリル内に設置される。送信ア
ンテナ1から、指向性のある予め定める波長の電磁波
が、送信波5として、その放射方向を時間経過に伴って
水平方向6に角変位させつつ放射される。この送信波5
のビーム幅は、たとえば、2〜3度である。送信波5
は、目標物7で反射されて、反射波として戻り、受信ア
ンテナ2によって受信される。レーダ装置は、まず、測
定角度をパラメータとした反射波の受信電界強度の分布
を求める。測定角度は、送信波の放射方向と車両の車軸
に垂直でかつ水平な予め定める前方方向との成す角度で
ある。次いでその分布の極大点の測定角度を求め、目標
物と車両との相対距離と前記極大点の測定角度とに基づ
いて、車両に対する目標物の位置を算出する。
【0004】図12は、第1の従来技術のレーダ装置に
おいて、測定角度に対する反射波の受信電界強度の分布
を表すグラフである。このグラフでは、実際に測定され
た反射波の受信電界強度を太実線で表し、この受信電界
強度から推測される分布を曲線9によって表す。送信波
のビーム幅が2〜3度の送信波を用いる場合、送信波が
実際に放射される測定角度の間隔8が比較的大きい。こ
のように、第1の従来技術のレーダ装置では、実際に測
定された反射波の個数が少ないので、目標物の厳密な位
置を求めることが困難だった。
【0005】このために、第2の従来技術のレーダ装置
として、ビーム幅が0.1〜0.9度の送信波を放射す
るレーダ装置が用いられている。このレーダ装置は、図
13に表すように、送信アンテナ11および受信アンテ
ナ12の設置位置ならびに送信波の放射および反射波の
受信の挙動は、第1の従来技術のレーダ装置と等しく、
アンテナ11,12の構造およびビーム幅だけが異な
る。
【0006】図14は、第2の従来技術のレーダ装置に
おいて、測定角度に対する送信波15の反射波の受信電
界強度の分布を表すグラフである。ビーム幅が0.1〜
0.9度の送信波を用いる場合、実際に放射される測定
角度の間隔18が、第1の従来技術のレーダ装置の前記
間隔8よりも小さい。このために、車両が存在する角度
範囲内に複数回送信波が放射されることになり、角度範
囲の内外で明確に反射波の受信電界強度が変化する。し
たがって、受信電界強度が或る閾値を越えるような範囲
19に基づいて、目標物の大きさおよび位置を厳密に定
めることができる。しかしながら、ビーム幅を狭くする
ためには、送信アンテナの開口面積を大きくする必要が
あるので、レーダ装置の小型化が困難だった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビー
ム幅に拘わらず、目標物の大きさおよび位置を厳密に求
めることができるレーダ装置の信号処理方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁波である
送信波を、放射方向を角変位させつつ送信し、送信波が
目標物によって反射された反射波を受信し、反射波の受
信電界強度、および反射波と送信波とを混合した混合信
号に基づいて目標物の位置および大きさを求めるレーダ
装置の信号処理方法において、予め定める基準方向と送
信波の放射方向との成す角度に対する混合信号の受信電
界強度の分布に基づいて、目標物の位置および大きさを
求めることを特徴とするレーダ装置の信号処理方法であ
る。
【0009】本発明に従えば、上述のレーダ装置の信号
処理方法では、上述のように目標物の位置および大きさ
を求める。これによって、送信波のビーム幅に拘わりな
く、目標物の位置および大きさを精密に求めることがで
きる。また、送信波のビーム幅が限定されないので、ビ
ーム幅を第2の従来技術のレーダ装置よりも広げること
ができる。これによって、レーダ装置を容易に小型化す
ることができる。
【0010】本発明は、前記混合信号に基づいて、目標
物とレーダ装置との相対距離を求め、前記混合信号の受
信電界強度の分布を、レーダ装置との相対距離が等しい
目標物によって反射された反射波と前記送信波とを混合
した混合信号を集めて作成し、分布を表す曲線の極大点
となる角度の受信電界強度よりも予め定める基準強度だ
け受信電界強度が小さい第1および第2角度であって、
極大点となる角度から第1および第2角度に近付くに伴
って受信電界強度が減少する第1および第2角度を求
め、第1および第2角度とに基づいて、目標物の位置お
よび大きさを求めることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、角度および相対距離をパ
ラメータとして混合信号の受信電界強度の分布を求め、
或る相対距離における分布に基づいて上述のように求め
られた第1および第2角度に基づいて、上述のように目
標物の位置および大きさを求める。これによって、目標
物の位置および大きさの算出の精度を向上させることが
できる。
【0012】本発明は、送信波の放射方向が角変位する
方向に平行な目標物の大きさは、前記第1角度と第2角
度との差分である角度幅に基づいて求められることを特
徴とする。
【0013】本発明に従えば、目標物の前記大きさは、
上述のように求められる。これによって、たとえば目標
物が存在する角度範囲の幅が送信波のビーム幅以上であ
るときに、第2の従来技術のレーダ装置のように送信波
のビーム幅を狭くすることなく、目標物の大きさを精密
に求めることができる。
【0014】本発明は、送信波の放射方向が角変位する
方向の目標物の大きさは、第1角度と第2角度との差分
である角度幅と、送信波のビーム幅との差に基づいて求
められることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、目標物の大きさは、上述
のように求められる。これによって、たとえば目標物が
存在する角度範囲の幅が送信波のビーム幅未満であると
きに、第2の従来技術のレーダ装置のように送信波のビ
ーム幅を狭くすることなく、目標物の大きさを精密に求
めることができる。
【0016】本発明は、目標物とレーダ装置との相対距
離と予め定める基準距離とを比較して、相対距離が基準
距離未満である目標物の送信波の放射方向が角変位する
方向の大きさを、第1角度と第2角度との差分である角
度幅に基づいて求め、相対距離が基準距離未満である目
標物の前記方向の大きさを、前記角度幅と送信波のビー
ム幅との差に基づいて求めることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、目標物の大きさの算出手
法は、相対距離に応じて変更される。これは以下の理由
からである。目標物がレーダ装置から遠ざかるほど、そ
の目標物が存在する角度範囲の幅が小さくなる。ゆえ
に、目標物が存在する角度範囲の幅と送信波のビーム幅
との大小関係は、目標物とレーダ装置との相対距離に応
じて変化する。このために、上述のように算出手法を変
更することによって、より正確に目標物の大きさを求め
ることができる。
【0018】本発明は、目標物の中心の方向を、前記第
1角度と第2角度との中間の角度だけ前記基準方向から
ずれた方向とすることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、目標物の中心の方向は、
上述のように求められる。これによって、第2の従来技
術のレーダ装置のように送信波のビーム幅を狭くするこ
となく、目標物の中心の方向を精密に求めることができ
る。また、第1の従来技術のレーダ装置のように分布を
表す曲線の極大点をそのまま中心の方向とするときより
も、目標物の中心の方向を正確に求めることができる。
【0020】本発明は、前記混合信号に基づいて目標物
とレーダ装置との相対距離を求め、前記混合信号の受信
電界強度の分布を、レーダ装置との相対距離が等しい目
標物によって反射された反射波と送信波とを混合した混
合信号を集めて作成し、分布を表す曲線の極大点となる
角度の受信電界強度よりも予め定める基準強度だけ受信
電界強度が小さい第1および第2角度であって、極大点
となる角度から第1および第2角度に近付くに伴って受
信電界強度が減少する第1および第2角度を求め、第1
角度から第2角度までの角度幅と送信波のビーム幅とを
比較し、角度幅がビーム幅以上であるとき、第1角度と
第2角度とに基づいて、目標物の位置および大きさを求
め、角度幅がビーム幅未満であるとき、前記極大点とな
る角度を含み予め定める基準角度幅の範囲内の分布に基
づいて、目標物の位置および大きさを求めることを特徴
とする。
【0021】本発明に従えば、上述の角度幅と送信波の
ビーム幅との大小関係に応じて、上述のように目標物の
位置および大きさの算出手法を変更する。特に、角度幅
がビーム幅よりも大きいとき、上述の範囲内の混合信号
の受信電界強度の分布に基づいて、目標物の位置および
大きさを算出する。これによって、上述の範囲内に極大
点が複数あるとき、それら極大点は、同一の目標物から
の反射波の受信電界強度を表すものと見なして処理が行
われる。これは以下の理由からである。
【0022】たとえば、送信波を反射する反射面が凹凸
等がある複雑な形状をしていると、この反射面の異なる
箇所からの反射波が干渉し、その受信電界強度が低下す
ることがある。このために、目標物からの反射波の受信
電界強度は、本来ほぼ同一の値になる筈にも拘わらず、
部分的に低下することがある。このことは、目標物が存
在する角度範囲の幅が送信波のビーム幅よりも大きい場
合に良く起こる。このために、上述のように、角度幅と
ビーム幅との大小関係に応じて、算出手法を変えること
によって、目標物の位置および大きさを確実に求めるこ
とができる。
【0023】本発明は、前記角度幅がビーム幅未満であ
るとき、前記基準角度幅の範囲内で、該範囲内の分布の
受信電界強度の最大値から前記基準強度だけ受信電界強
度が小さい角度のうちで、最大角度と最小角度とを求
め、前記目標物の送信波の放射方向が角変位する方向の
目標物の大きさを、最小角度と最大角度との差分である
角度幅に基づいて求めることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、角度幅がビーム幅以上で
あるときの目標物の前記大きさは、上述のように求めら
れる。これによって、前記範囲内に複数の極大点がある
とき、それら極大点のうちで受信電界強度が最大である
ものに基づいて、目標物の大きさを求めることができ
る。したがって、目標物の大きさを正確に求めることが
できる。
【0025】本発明は、前記角度幅がビーム幅未満であ
るとき、前記基準角度幅の範囲内で、該範囲内の分布の
受信電界強度の最大値から前記基準強度だけ受信電界強
度が小さい角度のうちで、最大角度と最小角度とを求
め、前記目標物の中心の方向を、最小角度と最大角度と
の中間の角度だけ、前記基準方向からずれた方向とする
ことを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、角度幅がビーム幅以上で
あるときの目標物の中心の方向は、上述のように求めら
れる。これによって、前記範囲内に複数の極大点がある
とき、それら極大点のうちで受信電界強度が最大である
ものに基づいて、目標物の中心がある方向を求めること
ができる。したがって、目標物の位置を正確に求めるこ
とができる。
【0027】本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載
され、前記目標物の位置および大きさに基づいて、目標
物が車両の走行の妨げになるか否かを判定し、妨げにな
るときは、予め定める回避動作を行うことを特徴とす
る。
【0028】本発明に従えば、レーダ装置の信号処理方
法では、算出された目標物の位置および大きさに基づい
て、回避動作の実行の有無を定める。これは以下の理由
からである。従来技術のレーダ装置では、車両の前方方
向を中心とした予め定める角度の範囲内に目標物が検出
されれば回避動作を行っていた。この場合に、目標物が
車両の前方方向よりもずれた方向に存在してかつ目標物
が小さいと、目標物が車両の走行の妨げにならないこと
があり、不要な回避動作を行うことがあった。本発明の
レーダ装置の信号処理方法では、目標物の正確な位置お
よび大きさを求めることができるので、予め定める角度
の範囲内に目標物が検出された場合でも、その目標物が
車両の前方をふさいでいて走行の妨げになるか否かを確
実に判定することができる。したがって、不要な回避動
作を行うことを未然に防止することができる。
【0029】本発明は、前記回避動作は、警告音の発生
であることを特徴とする。 本発明に従えば、回避動作では、警告音を鳴らす。これ
によって、車両の運転者が車両の走行の妨げとなる目標
物があることを認識することができ、車両の走行方向を
変更することができる。したがって、車両が目標物に接
近する前に、目標物を避けることができる。
【0030】本発明は、前記回避動作は、車両の走行速
度を減少させることであることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、回避動作では、車両の走
行速度を低下させる。これによって、車両の走行の妨げ
となる目標物に車両が急接近することを未然に防止する
ことができる。
【0032】本発明は、前記回避動作は、車両の走行速
度を目標物との相対距離が減少しない速度に調整するこ
とであることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、回避動作では、車両の走
行速度を上述のように調整する。これによって、車両の
走行の妨げとなる目標物に車両が接近することを未然に
防止することができる。
【0034】本発明は、前記回避動作は、車両の進行方
向を、目標物の中心の方向以外の方向に変更することで
あることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、回避動作は、車両の進行
方向を上述のように変更する。これによって、目標物に
車両が接近する前に、目標物を避けることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるレーダ装置の信号処理方法を用いたレーダ装置31
の電気的構成を示すブロック図である。レーダ装置31
は、たとえば車両に取付けられる。レーダ装置31は、
送信アンテナ33,受信アンテナ34,パルス発生回路
35、局部発振回路36、検波回路37、パルス信号生
成回路38、変位装置40、レベル検出回路41、パル
ス幅計測回路42、距離計算回路43、および信号処理
回路44を含み。さらにレーダ装置31に関連して、ア
プリケーション装置45が設けられる。送信および受信
アンテナ33,34、パルス発生装置35、局部発振回
路36、検波回路37、およびパルス信号生成回路38
は、センサ装置46として、単一筺体に収納される。
【0037】送信および受信アンテナ33,34は、指
向性の強いアンテナであり、送信アンテナ33の主ロー
ブのビーム幅はたとえば約2度〜3度である。送信アン
テナ33は、たとえば車両の進行方向前方に電磁波を放
射することができる位置に設置される。また受信アンテ
ナ34は、車両の進行方向前方からの電磁波を受信する
ことができる位置に設置される。このような位置は、た
とえば、車両の車体前方のフロントグリル内である。こ
の送信および受信アンテナ33,34は、単一のアンテ
ナを共用する構成によって実現されても良い。
【0038】パルス発生回路35は、予め定めるパルス
幅W1の発振パルス信号を、予め定めるパルス周期毎に
生成して、局部発振器36に与える。発振パルス信号を
図2(1)に示す。局部発振器36は、発振パルス信号
の信号レベルがハイレベルであるときだけ、予め定める
発振周波数の局部発振信号を送信アンテナ33に与え
て、発信周波数の電磁波である送信波を、送信アンテナ
33から放射させる。この送信波は、車両の走行方向前
方にある目標物によって反射され、反射波として戻る。
受信アンテナ34は、反射波およびその他の雑音を含む
電磁波を受信し、受信した電磁波の受信電界強度を表す
受信信号を、検波回路37に導出する。受信信号の信号
レベルは、電磁波の受信電界強度に比例して増加する。
【0039】検波回路37は、受信信号を予め定める弁
別レベルでレベル弁別することによって、反射波を表す
パルスを検出して、そのパルスを表す受信パルス信号を
生成する。具体的には、電磁波の受信電界強度が予め定
める弁別レベル以上であるときには、受信パルス信号の
信号レベルをハイレベルとし、受信電界強度が予め定め
る弁別レベル未満のときは受信パルス信号の信号レベル
をローレベルとする。受信パルス信号は、パルスの立上
がりおよび立下がり時刻t3,t4が、レーダ装置31
と目標物との相対距離に対応する遅延時間W2だけ、発
振パルス信号のパルスの立上がりおよび立下がり時刻t
1,t2よりも遅れ、それ以外の挙動は発振パルス信号
と等しい。受信パルス信号を図2(2)に示す。上述の
弁別レベルは、受信信号から雑音成分を除去することが
できる程度の低いレベルに設定される。
【0040】パルス信号生成回路38には、パルス発生
回路35から発振パルス信号が与えられ、検波回路37
から受信パルス信号が与えられる。パルス信号生成回路
38は、発振および受信パルス信号を比較して、遅延パ
ルス信号を生成し、パルス幅計測回路42に与える。遅
延パルス信号のパルス幅は上述の遅延時間W2と等し
く、パルスの立上がり時刻は発振パルス信号のパルスの
立上がり時刻t1と等しく、パルスの立下がり時刻は受
信パルス信号のパルスの立上がり時刻t3と等しい。遅
延パルス信号を図2(3)に示す。
【0041】変位装置40は、送信波が予め定める走査
速度で予め定める走査範囲を走査するように、送信波の
放射方向を周期的に角変位させる。送信波は、たとえ
ば、地表に平行に角変位されるものとする。たとえば、
変位装置40は、センサ装置46全体を機械的に角変位
させることによって、送信波の放射方向を角変位させ
る。また、変位装置40は、送信および受信アンテナ3
3,34だけを機械的に角変位させる構造であっても良
い。さらにまた、送信波の放射方向の角変位は、上述の
機械的手法だけでなく、電気的手法を用いても良い。電
気的手法としては、たとえば、送信アンテナとしてフェ
イズドアレイアンテナを用い、フェイズドアレイアンテ
ナの各アンテナ素子から放射される電磁波の位相差を変
更することによって、放射ビームの方向を変更する手法
が挙げられる。
【0042】レベル検出回路41には、受信アンテナ3
4からの受信信号がそのまま与えられる。レベル検出回
路41は、受信信号に基づいて、反射波の受信電界強度
を検出する。パルス幅計測回路42は、遅延パルス信号
のパルス幅、すなわち遅延時間W2を計測して、距離計
算回路43に与える。距離計算回路43は、遅延時間W
2に基づいて、レーダ装置31と目標物との間の相対距
離を算出する。相対距離は、たとえば、遅延時間の半分
の時間と光速度との積である。
【0043】信号処理回路44には、レベル検出回路4
1から反射波の受信電界強度が与えられ、距離計算回路
43から相対距離が与えられる。また、変位装置40か
ら、送信波の測定角度が与えられる。測定角度は、送信
波の放射方向と予め基準方向との成す角度である。本実
施形態では、基準方向を、車両の車軸に垂直であってか
つ地表と平行な前方方向であるとする。信号処理回路4
4は、測定角度と相対距離とをパラメータとした反射波
の受信電界強度の分布を求め、その分布に基づいて、目
標物の位置および大きさを算出する。
【0044】アプリケーション装置45は、信号処理回
路44から目標物の位置および大きさが与えられ、それ
らに基づいて、車両の挙動を制御する。たとえば、アプ
リケーション装置45は、目標物が車両の走行の妨げに
なるか否かを判定し、妨げになると判定されたとき、車
両の部品を制御して、目標物を回避するための回避動作
を行う。
【0045】図3は、送信および受信アンテナ33,3
4の指向性を表すグラフである。このグラフの縦軸は電
界強度(単位dB)であり、横軸は放射方向である。こ
のグラフでは、放射方向を、アンテナの最大放射方向を
0度として、時計まわりに増加するものとする。送信お
よび受信アンテナ33,34は、主ローブ51が副ロー
ブ52の数倍以上に大きくなるような指向特性を有す
る。送信波のビーム幅θbは、主ローブ51を表す曲線
上で、最大放射方向の電界強度Epから3dB低い電界
強度Emに相当する点pb1,pb2間の幅である。
【0046】図4は、レーダ装置31を搭載した車両6
1と、目標物62,63との位置関係を表す模式図であ
る。レーダ装置31は、走査範囲θsを、ビーム幅θb
のビーム状の送信波によって、水平方向に周期的に走査
する。走査範囲θsは、たとえば、基準方向から増加す
る方向および減少する方向にそれぞれ10度〜15度の
範囲であり、全体で20度〜30度の範囲であるとす
る。送信波が1回放射された時点から次に放射される時
点までの間に送信波の放射方向が角変位する角変位量
は、たとえば、ビーム幅θbよりも狭い。レーダ装置3
1のアンテナ33,34は、車両61の走行方向前方に
取付けられ、かつ走査範囲θs内にある目標物を62,
63の位置および大きさを検出することができる。車両
61と目標物62,63との相対距離Rは、図5に示す
ように、車両61のレーダ装置31のアンテナと、目標
物62,63の送信波を反射する面66とを両端とし、
基準方向65に平行な線分の長さであるとする。レーダ
装置31から見て目標物62,63が存在する角度範囲
は、送信波が面66の水平方向の一方端部に当たったと
きの測定角度θLと、送信波が面66の水平方向の他方
端部に当たったときの測定角度θRとを両端とする範囲
であるとする。
【0047】図6は、測定角度および相対距離に対する
反射波の受信電界強度の分布を表すグラフである。この
グラフは、相互に直交する3本の軸線を有し、図面上で
横方向の軸が測定角度を表し、奥行き方向の軸が相対距
離を表し、縦方向の軸が受信電界強度を表す。受信電界
強度は局部的に増加しており、受信電界強度のピークを
含む部分68,69が、目標物62,63によって反射
された反射波に対応する。この部分68,69は、測定
角度を表す軸線と平行で相対距離R1,R2だけ該軸線
から離れた直線上の、角度幅Δθ1,Δθ2の範囲にあ
る。この角度幅Δθ1,Δθ2内には、レーダ装置31
から目標物62,63の中心に向かう方向と基準方向と
の成す角度が含まれる。
【0048】このように、測定角度および相対距離をパ
ラメータとして受信電界強度の分布を求めると、受信電
界強度は、相対距離およびレーダ装置から目標物の中心
に向かう方向によって定められる部分で局部的に増加す
る。したがって、この受信電界強度の分布から、目標物
62,63の中心の位置および目標物62,63の大き
さを、求めることができる。また、本実施形態では、受
信電界強度の分布を測定角度および相対距離をパラメー
タとして求めたが、測定角度だけをパラメータとして求
めても良い。
【0049】図7は、レーダ装置31の信号処理動作を
説明するためのフローチャートである。レーダ装置31
が起動されると、ステップa1からステップa2に進
む。
【0050】ステップa2では、まず、変位装置40が
送信波の放射方向を、基準方向から測定角度θnだけず
れた方向に変更する。nは、0以上の任意の整数であ
る。次いで、パルス生成回路35と局部発振回路36と
送信アンテナ33とによって、送信波を放射させる。ス
テップa3では、受信アンテナ34が、電磁波を受信し
て受信信号を生成し、検波回路37とパルス信号生成回
路38とによって遅延パルス信号を生成する。ステップ
a4では、パルス幅計測回路42と距離計算回路43と
が遅延パルス信号に基づいて相対距離R(θn,m)を
求める。同時に、レベル検出回路41によって、受信信
号に基づき反射波の受信電界強度L(θn,m)を求め
る。mは、0以上の任意の整数である。測定角度θnと
相対距離R(θn,m)と受信電界強度L(θn,m)
とは、相互に対応付けて図示しないメモリに記憶され
る。
【0051】ステップa5で、ステップa2〜a4の動
作がN回実行されたか否かを判定する。実行回数がN回
未満であるとき、ステップa5からステップa2に戻
り、変位位置40によって測定角度θnを予め定める角
変位量だけ増加させて、ステップa2〜a4の処理を繰
返す。この角変位量は、たとえばビーム幅Δθbよりも
小さく、約0.50〜0.75度である。実行回数N
は、たとえば40回である。実行回数がN回以上である
とき、ステップa5からステップa6に進む。ステップ
a2〜a5の処理動作は、この処理動作中に目標物が移
動したために相対距離を補正しなければならなくなるこ
とを防止することができる程度の時間内に実行される。
この時間は、たとえば0.1秒である。
【0052】ステップa6では、信号処理回路44が、
或る相対距離における受信電界強度の分布の極大点を検
出する手段として動作する。具体的には、ステップa2
〜a5の処理によって得られた全受信電界強度L(θ
n,m)を相対距離が等しい受信電界強度の組に区分す
る。次いで、信号処理回路44が,各組毎に、分布の極
大点の受信電界強度Lpを探す。分布の極大点の受信電
界強度は、たとえば、予め定める基準レベル以上であっ
て、その受信電界強度に対応する測定角度を中心とした
予め定める角度範囲内の測定角度に対応する受信電界強
度のうちで最大のものであるとする。
【0053】ステップa7,a8では、信号処理回路4
4が、目標物が存在する角度範囲を求める手段として動
作する。具体的には、まず、ステップa7で、信号処理
回路44は、前記各組の組の受信電界強度の分布に基づ
いて、目標物の一方および他方端部に送信波が当たった
ときの測定角度θL,θRを探す。この測定角度θL,
θRは、具体的には、ステップa6で得られた分布の極
大点の受信電界強度Lpよりも予め定める電界強度ΔL
だけ小さい受信電界強度Lbに対応する測定角度である
とする。ステップa8では、信号処理回路44が、各組
毎に、目標物が存在する角度範囲の角度幅Δθaを求め
る。角度幅Δθaは、たとえば、測定角度θRから測定
角度θLを減算したものであるとする。 Δθa = θR−θL …(1)
【0054】ステップa9では、信号処理回路44が判
定手段として働き、角度幅Δθaがビーム幅θb未満で
あるか否かを判定する。角度幅Δθaがビーム幅θb未
満であればステップa9からステップa10に進み、角
度幅Δθaがビーム幅θb以上であれば、ステップa9
からステップa14に進む。 Δθa ≦ θb …(2)
【0055】ステップa9の判定は、以下の理由から行
われる。目標物表面の送信波を反射する面に凹凸等があ
り複雑であると、この面内の複数の箇所からの反射波が
干渉し、その受信電界強度が低下することがある。この
ために、目標物からの反射波の受信電界強度は、局部的
に低下することがある。また、反射する面の複数の箇所
で反射率が異なることがあり、この場合にも、反射波の
受信電界強度が局部的に低下することがある。このこと
は、角度幅Δθaがビーム幅θb以上である場合に良く
起こる。このために、本実施形態のレーダ装置31で
は、角度幅Δθaとビーム幅θbとの大小関係に応じ
て、算出手法を変更する。また、ステップa9の判定に
代わって、相対距離Rが予め定める基準距離以上である
か否かを判定し、相対距離が基準距離未満であるとき
に、ステップa10に進むようにしてもよい。
【0056】ステップa10〜a13の処理は、角度幅
Δθaがビーム幅θb未満である場合に実行される。図
8は、角度幅Δθaがビーム幅θb未満であり、或る相
対距離だけレーダ装置から離れた目標物が1つだけ存在
する場合の、或る相対距離における反射波の受信電界強
度の分布を表すグラフである。このグラフは、図6のグ
ラフを、測定角度および相対距離を表す軸線によって規
定される平面に垂直であって受信電界強度および相対距
離を表す軸線によって規定される平面から或る相対距離
だけ離れた仮想平面によって切断した断面に相当する。
太線は、各測定角度に対応する受信電界強度を表す。図
9は、図8の太線の先端を結ぶ曲線によって、反射波の
受信電界強度の分布を表したものである。図8と図9と
を併せて説明する。
【0057】角度幅Δθaがビーム幅θb未満であり目
標物が1つだけ存在する場合、反射波の受信電界強度の
分布を表す曲線71の極大点のうち、受信電界強度が雑
音レベル以上であるものは1つである。測定角度θL,
θRは、この極大点72よりも受信電界強度が基準強度
ΔLだけ小さい点73,74に対応する。またこの場
合、角度幅Δθaは、送信アンテナ33のアンテナ特性
に基づいて定められる基準角度幅θcをパラメータとし
て増減する値になると考えられる。基準角度幅θcは、
図3の主ローブ51を表す曲線上で、最大放射方向の電
界強度Epから予め定める電界強度ΔLだけ低い電界強
度Enに相当する点pb3,pb4間の幅である。実験
的には、角度幅Δθaは、基準角度幅θcとほぼ等しく
なった。電界強度ΔLは、たとえば10dB〜20dB
である。
【0058】再び図7を参照する。ステップa10で
は、信号処理回路44は、目標物の中心位置を算出する
手段として働く。概略的には、該回路44は、基準方向
と成す角度が測定角度θR,θLの中間の角度になる方
向に目標物の中心があると見なして、目標物の中心の位
置を相対距離Rと角度幅Δθaとに基づいて算出する。
xy直交座標系のx座標軸が基準方向と平行であり、y
座標軸が基準方向に垂直でかつ地表に平行であり、原点
がレーダ装置31と一致すると仮定すると、目標物の中
心の位置のx座標は相対距離Rと等しい値になり、y座
標は以下の式によって求められる。以下の式で、「(θ
R−θL)/2+θL」は、測定角度θR,θLの中間
の角度である。これによって、送信波のビーム幅を狭く
することなく、目標物の中心の位置を求めることができ
る。また、分布を表す曲線の極大点をそのまま中心の位
置のy座標とするときよりも、目標物の中心の位置を正
確に求めることができる。 中心位置 = R×tan{(θR−θL)/2+θL} = R×tan{Δθa/2+θL} …(3)
【0059】ステップa11では、信号処理回路44は
判定回路として働き、相対距離Rが予め定める基準距離
Rthを越えるか否かを判定する。相対距離Rが基準距
離Rthを越えるとき、ステップa12に進み、相対距
離Rが基準距離Rth以下であるとき、ステップa13
に進む。ステップa12では、信号処理回路44は、目
標物の走査方向に平行な方向の幅を算出する手段として
働く。具体的には、目標物の走査方向に平行な方向の幅
が角度幅Δθaに比例するものと考えて、前記幅を、相
対距離Rと測定角度θR,θLとに基づいて、式(4)
によって算出する。ステップa13では、信号処理回路
44は目標物の走査方向に平行な方向の幅を算出する手
段として働く。具体的には、目標物の走査方向に平行な
方向の幅は角度幅Δθaとビーム幅θbとの差分に比例
するものと考えて、相対距離Rと測定角度θR,θLと
に基づいて、式(5)によって算出する。 幅 = R×tanθR−R×tanθL …(4) 幅 = R×tan(θR−θb/2)−R×tan(θL−θb/2) …(5)
【0060】相対距離に応じて幅の算出手法を変更する
のは、以下の理由からである。角度幅Δθaは、目標物
がレーダ装置から遠ざかるほど小さくなる。ゆえに、或
る相対距離だけレーダ装置31から離れた目標物が存在
する角度幅Δθaとビーム幅θbとが等しい場合でも、
その目標物がレーダ装置31から或る相対距離以上に遠
ざかれば、角度幅Δθaがビーム幅θb未満になり、目
標物がレーダ装置31に或る相対距離未満まで近付け
ば、角度幅Δθaがビーム幅θbを越える。このため、
角度幅Δθaと相対距離Rと目標物の大きさとの関係
が、相対距離Rに応じて変化する。上述の目標物の走査
方向の幅を式5によって求める場合、角度幅Δθaがビ
ーム幅θbを充分こえる場合には誤差が少ないが、角度
幅Δθaがビーム幅未満である場合には誤差がでること
がある。この誤差を少なくするために、本実施形態のレ
ーダ装置31では、相対距離Rと基準距離Rthとの大
小関係に応じて、幅を算出するための式を変更する。こ
れによって、幅の誤差を小さくすることができる。ステ
ップa12,a13にいずれかで幅を算出すると、信号
処理回路44の処理動作を終了して、ステップa18に
進む。
【0061】ステップa14〜a17,a12の処理
は、角度幅Δθaがビーム幅θb以上である場合に実行
される。図10は、角度幅Δθaがビーム幅θb以上で
あり、或る相対距離だけレーダ装置から離れた目標物が
1つだけ存在する場合の、或る相対距離における反射波
の受信電界強度の分布を表すグラフである。このグラフ
は、図6のグラフを図8で説明した仮想平面によって切
断した断面に相当する。
【0062】角度幅Δθaがビーム幅θb以上であり目
標物が1つだけ存在する場合、反射波の受信電界強度の
分布を表す曲線の極大点のうち、受信電界強度が雑音レ
ベル以上であるものが複数ある。図10では、受信電界
強度が雑音レベル以上の極大点を、極大点81,82で
あると仮定する。この極大点81,82を基準としてス
テップa6〜a8の処理によって角度幅Δθa1,Δθ
a2を求めた場合、その角度幅Δθa1,Δθa2は、
どちらもビーム幅θb未満である。これは、たとえば反
射波の干渉のためである。
【0063】再び図7を参照する。ステップa14で
は、信号処理回路44は、ステップa6で検出された極
大点の近傍にある他の極大点をさらに検出する。これら
他の極大点の検出は、たとえば、ステップa6で検出さ
れた極大点に対応する測定角度を中心とする予め定める
角度範囲内にわたって行われる。この角度範囲は、たと
えばビーム幅θbと等しい。または、基準角度幅θcと
等しい。ステップa15では、信号処理回路44は、ス
テップa6,a14で検出された複数の極大点を、同一
の目標物から反射された反射波の受信電界強度を表すも
のであると見なして、これらの受信電界強度のデータを
まとめる。このとき、これら極大点の包絡線を求めても
良い。
【0064】ステップa16,a17では、信号処理回
路44は、目標物の存在する角度幅Δθaを算出する手
段として働く。具体的には、まずステップa16で、ス
テップa15でまとめられた受信電界強度の極大点を用
い、前記角度範囲内の受信電界強度の分布に基づいて、
測定角度θR,θLを求める。たとえば、まず、ステッ
プa6,a14で求められた複数の極大点のうちで受信
電界強度が最大であるものを選択する。図10の例で
は、極大点81〜83のうちから点81が選択される。
次いで、前記角度範囲内の受信電界強度の分布のうち
で、選択された極大点の受信電界強度よりも予め定める
電界強度ΔLだけ受信電界強度が小さい点を検出する。
図10の例では、点85〜89が検出される。最後に、
検出された点のうちで最も外側の2点の角度を、測定角
度θR,θLとして取得する。図10の例では、点85
〜89のうちで、測定角度が最小の点85と測定角度が
最大の点89とが選択され、これら2点85,89の測
定角度が、測定角度θR,θLとして取得される。測定
角度θR,θLを求めるとき、極大点81〜83の包絡
線を求め、この包絡線上で受信電界強度が極大点の受信
電界強度よりも電界強度ΔLだけ受信強度が小さい点9
2,93を検出し、これら点92,93に対応する角度
を測定角度θR,θLとしてもよい。
【0065】ステップa17では、信号処理回路44
は、ステップa16で求められた測定角度θR,θLを
用い、ステップa10と同じ式によって、目標物の中心
の位置を算出する。ステップa17からステップa12
に進み、ステップa16で求められた測定角度θR,θ
Lを用い、式4に基づいて、目標物の大きさを算出す
る。ステップa9で角度幅Δθaがビーム幅θb以上で
あると判定された場合にステップa11の判定を行わな
いのは、角度幅Δθaがビーム幅θb以上であれば、目
標物とレーダ装置31との相対距離が基準距離Rth以
上であると予想されるためである。ステップa12で幅
を算出すると、信号処理回路44の処理動作を終了し
て、ステップa18に進む。これによって、反射波に干
渉がある場合にも、目標物の大きさおよび位置を正確に
求めることができる。
【0066】ステップa18では、アプリケーション装
置45が判定手段として働き、ステップa6〜a17の
処理によって求められた位置および幅に基づいて、目標
物が車両の走行を妨げる可能性がある位置にいるか否か
を判定する。目標物が車両の走行の妨げになる場合は、
ステップa18からステップa19に進む。妨げになら
ない場合は、ステップa18からステップa20に進
み、信号処理動作を終了する。
【0067】目標物が車両の走行を妨げるか否かの判定
は、たとえば、車両の中心を通り基準方向に平行な仮想
軸線を考え、まず、その仮想軸線と目標物の中心の位置
との位置関係を調べる。目標物の中心の位置が仮想軸線
上にあれば、その目標物は車両の走行を妨げる可能性が
あると見なす。目標物の中心の位置が仮想軸線から離れ
た位置にある場合、次いで、その目標物の幅に基づい
て、目標物の端部が仮想軸線上に至るか否かを調べる。
たとえば、目標物の中心の位置が仮想軸線に極めて近い
位置にある場合でも、目標物の幅が中心の位置と仮想軸
線との距離未満であれば、その目標物は、車両の走行を
妨げない。逆に、目標物の中心の位置が仮想軸線から遠
ざかった位置にある場合でも、目標物の幅が中心の位置
と仮想軸線との距離以上である場合、目標物の端部が仮
想軸線上にくるので、その目標物は車両の走行を妨げる
恐れがあるとみなす。このように、本実施形態のレーダ
装置31では、目標物の正確な位置と大きさとが分かっ
ているので、目標物が車両の走行の妨げになるか否かを
確実に求めることができる。
【0068】また、上述の判定は、目標物と車両との位
置関係だけでなく、車両の走行状態、および車両の走行
している道路の交通状態を加味して行っても良い。車両
の走行状態は、たとえば、車速センサ、ヨーレイトセン
サおよびステアリングセンサを含む各種のセンサによっ
て計測された情報に基づいて、求められる。道路の交通
状態は、ナビゲーション装置およびそれに備えられたセ
ンサによって計測された情報に基づいて、求められる。
【0069】ステップa19では、アプリケーション装
置45は、車両の部品を制御して、目標物を回避するた
めの回避動作を行わせる。たとえば、車両に警報機を取
付ておき、車両の走行を妨げる目標物があるときは、警
報機によって警告音を発生させる。これによって、車両
の運転者が車両の走行の妨げとなる目標物があることを
認識することができ、車両の走行方向を変更することが
できる。したがって、車両が目標物に接近する前に、目
標物を避けることができる。また、ハンドルのシャフト
に電気的に制御可能な動力源を取付け、車両の走行を妨
げる目標物があるときには、動力源によってハンドルが
回転されて、車両の進行方向を変化させるようにしても
よい。これによって、目標物に車両が接近する前に、目
標物を避けることができる。
【0070】さらにまた、車両のブレーキに電気的に制
御可能な動力源を取付け、車両の走行を妨げる目標物が
あるときには、動力源によってブレーキを作動させて、
車両の走行速度を減少させる。これによって、車両の走
行の妨げとなる目標物に車両が急接近することを未然に
防止することができる。さらにまた、車両のスロットル
弁に電気的に制御可能な動力源を取付け、車両の走行を
妨げる目標物があるときには、動力源によってスロット
ル弁の弁開度を減少させて、車両の走行速度を減少させ
る。これによっても、車両の走行の妨げとなる目標物に
車両が接近することを未然に防止することができる。ま
た、これらの回避動作では、車両が停止する程度まで車
両の走行速度を減少させてもよく、また目標物との相対
距離が縮まらない程度の速度で目標物を追尾させてもよ
い。これら4種類の回避動作は例示であり、他の回避動
作を行っても良い。また、これらの回避動作は、個別に
実行してもよく、一部の動作を組合わせて実行してもよ
く、すべての動作を同時に実行してもよい。
【0071】物体の回避動作が終了するとステップa2
0で信号処理動作を終了する。この一連の動作によっ
て、レーダ装置31では、送信波のビーム幅に拘わりな
く、目標物の位置および大きさを精密に算出することが
できる。また、送信波のビーム幅が限定されないので、
ビーム幅を第2の従来技術のレーダ装置よりも広げるこ
とによって、従来のレーダ装置と同等の精度で目標物の
位置および大きさを算出することができレーダ装置を、
容易に小型化することができる。
【0072】図7のフローチャートは例示であり、レー
ダ装置31の信号処理動作は、図7のフローチャートで
説明した動作の一部分だけを実行するようにしてもよ
い。たとえば、ステップa9を省略し、ステップa8の
処理終了後、相対距離に拘わらず、ステップa10〜a
13の動作を実行するようにしてもよい。またこの場
合、ステップa14〜a17,a12の動作を実行する
ようにしてもよい。また、ステップa11を削除して、
ステップa10終了後は、ステップa12,13のいず
れか一方の動作を実行するようにしてもよい。また、ス
テップa4の処理は、レステップa5の後でまとめて実
行するようにしてもよい。さらにまた、アプリケーショ
ン装置45の処理は、上述の回避動作に限らず、他の動
作であってもよい。また、レーダ装置31は、アプリケ
ーション装置の動作に応答して、目標物の位置または大
きさだけを算出するようにしてもよい。また、上述のレ
ーダ装置では、ステップa6〜a19の処理を、信号処
理回路44およびアプリケーション装置45の演算処理
によって行っているが、各ステップの処理動作だけを行
う回路を個別に準備して、それらによって個別に行って
もよい。
【0073】実施の一形態のレーダ装置31は本発明の
レーダ装置の信号処理方法のの例示であり、主要な動作
が等しければ、他の様々な形で実施することができる。
特に各回路の詳細な動作は、同じ出力が得られれば、こ
れに限らず他の動作によって実現されてもよい。また、
本実施形態のレーダ装置31は、パルスレーダ装置に限
らず、他のレーダ装置によって実現されてもよい。たと
えば、FM−CWレーダ装置によって実現されてもよ
い。他のレーダ装置によって本実施形態のレーダ装置を
実現する場合、図7のフローチャートのうちのステップ
a2〜a4の処理を、他のレーダ装置によって距離およ
び受信レベルを検出するための手法に変更することによ
って、実現することができる。またさらに、レーダ装置
31の信号処理方法は、コンピュータの記憶媒体に上述
の信号処理方法を実行するためのソフトウエアに記憶さ
せ、このソフトウエアをレーダ装置31の制御を行うコ
ンピュータにインストールすることによって実現しても
よい。この記憶媒体には、CD−ROMおよびフロッピ
ーディスクが挙げられる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レーダ装
置の信号処理方法では、反射波と送信波とを混合した信
号の受信電界強度の測定角度に対する分布に基づいて、
目標物の位置および大きさを求める。これによって、送
信波のビーム幅に拘わりなく、目標物の位置および大き
さを精密に求めることができる。
【0075】また本発明によれば、レーダ装置は、測定
角度および相対距離をパラメータとして混合信号の受信
電界強度の分布を求め、或る相対距離における分布の極
大点の角度の前後の第1および第2角度に基づいて、目
標物の位置および大きさを求める。これによって、目標
物の位置および大きさの算出の精度を向上させることが
できる。
【0076】さらにまた本発明によれば、目標物の大き
さは、第1および第2角度の差分である角度幅に基づい
て求められる。また本発明によれば、目標物の大きさ
は、第1および第2角度の差分である角度幅から送信波
のビーム幅を減算した値に基づいて求められる。これに
よって、第1の従来技術のレーダ装置よりも送信波のビ
ーム幅を狭くすることなく、目標物の大きさを求めるこ
とができる。さらにまた本発明に従えば、目標物の大き
さの算出手法は、相対距離に応じて変更される。これに
よって、より正確に目標物の大きさを求めることができ
る。
【0077】また本発明によれば、目標物の中心の方向
は、基準方向と第1および第2角度の中間の角度を成す
方向である。これによって、第1の従来技術のレーダ装
置よりも送信波のビーム幅を狭くすることなく、目標物
の中心の方向を求めることができる。
【0078】さらにまた本発明によれば、上述の角度幅
と送信波のビーム幅との大小関係に応じて、目標物の位
置および大きさの算出手法を変更する。特に、角度幅が
ビーム幅よりも大きいとき、上述の範囲内の混合信号の
受信電界強度の分布に基づいて、目標物の位置および大
きさを算出する。これによって、目標物の位置および大
きさを確実に求めることができる。
【0079】また本発明によれば、角度幅がビーム幅以
上であるときの目標物の前記大きさは、基準角度幅の範
囲内で、受信電界強度が該範囲内の分布を表す曲線の最
大点である受信電界強度から基準強度だけ小さい角度の
うちで、最大の角度と最小の角度とを求め、これら角度
の差分である角度幅に基づいて求められる。これによっ
て、前記範囲内に複数の極大点があるとき、それら極大
点のうちで受信電界強度が最大である最大点に基づい
て、目標物の大きさを求めることができる。したがっ
て、目標物の大きさを正確に求めることができる。
【0080】さらにまた本発明に従えば、角度幅がビー
ム幅以上であるときの目標物の中心の方向は、前記基準
角度幅の範囲内で、受信電界強度が該範囲内の分布を表
す曲線の最大点である受信電界強度から前記基準強度だ
け小さい角度のうちで、最大の角度と最小の角度とを求
め、最小角度と最大角度との中間の角度だけ前記基準方
向からずれた方向を、目標物の中心がある方向である。
これによって、前記範囲内に複数の極大点があるとき、
それら極大点のうちで受信電界強度が最大であるものに
基づいて、目標物の中心がある方向を求めることができ
る。したがって、目標物の位置を正確に求めることがで
きる。
【0081】また本発明によれば、レーダ装置の信号処
理方法では、算出された目標物の位置および大きさに基
づいて、回避動作の実行の有無を定める。したがって、
不要な回避動作を行うことを未然に防止することができ
る。さらにまた本発明によれば、回避動作では、警告音
を鳴らす。これによって、車両の運転者が車両の走行の
妨げとなる目標物があることを認識することができ、車
両の走行方向を変更することができる。したがって、車
両が目標物に接近する前に、目標物を避けることができ
る。また本発明によれば、回避動作では、車両の走行速
度を低下させる。これによって、車両の走行の妨げとな
る目標物に車両が急接近することを未然に防止すること
ができる。また本発明によれば、回避動作では、車両の
走行速度を調整する。これによって、車両の走行の妨げ
となる目標物に車両が接近することを未然に防止するこ
とができる。さらにまた本発明によれば、回避動作は、
車両の進行方向を変更する。これによって、目標物に車
両が接近する前に、目標物を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるレーダ装置の信号
処理方法を用いたレーダ装置31の電気的構成を表すブ
ロック図である。
【図2】発振パルス信号と受信パルス信号と遅延パルス
信号とを表す波形図である。
【図3】送信および受信アンテナ33,34のアンテナ
特性を表すグラフである。
【図4】レーダ装置31を搭載した車両61と目標物6
2,63との位置関係を表す模式図である。
【図5】レーダ装置31を搭載した車両61と目標物6
2,63との位置関係を表す模式図である。
【図6】測定角度と相対距離とをパラメータとする反射
波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【図7】レーダ装置31の信号処理動作を説明するため
のフローチャートである。
【図8】目標物が存在する角度幅Δθaが送信波のビー
ム幅θb未満である場合、或る相対距離における反射波
の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【図9】目標物が存在する角度幅Δθaが送信波のビー
ム幅θb未満である場合、或る相対距離における反射波
の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【図10】目標物が存在する角度幅Δθaが送信波のビ
ーム幅θb以上である場合、或る相対距離における反射
波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【図11】第1の従来技術のレーダ装置を搭載した車両
3と目標物7との位置関係を表すグラフである。
【図12】第1の従来技術のレーダ装置によって受信さ
れた反射波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【図13】第2の従来技術のレーダ装置を搭載した車両
3と目標物7との位置関係を表すグラフである。
【図14】第2の従来技術のレーダ装置によって受信さ
れた反射波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
【符号の説明】
31 レーダ装置 33 送信アンテナ 34 受信アンテナ 40 変位回路 41 レベル検出回路 43 距離計算回路 44 信号処理回路 45 アプリケーション装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波である送信波を、放射方向を角変
    位させつつ送信し、送信波が目標物によって反射された
    反射波を受信し、反射波の受信電界強度、および反射波
    と送信波とを混合した混合信号に基づいて目標物の位置
    および大きさを求めるレーダ装置の信号処理方法におい
    て、 予め定める基準方向と送信波の放射方向との成す角度に
    対する混合信号の受信電界強度の分布に基づいて、目標
    物の位置および大きさを求めることを特徴とするレーダ
    装置の信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記混合信号に基づいて、目標物とレー
    ダ装置との相対距離を求め、前記混合信号の受信電界強
    度の分布を、レーダ装置との相対距離が等しい目標物に
    よって反射された反射波と前記送信波とを混合した混合
    信号を集めて作成し、 分布を表す曲線の極大点となる角度の受信電界強度より
    も予め定める基準強度だけ受信電界強度が小さい第1お
    よび第2角度であって、極大点となる角度から第1およ
    び第2角度に近付くに伴って受信電界強度が減少する第
    1および第2角度を求め、 第1および第2角度とに基づいて、目標物の位置および
    大きさを求めることを特徴とする請求項1記載のレーダ
    装置の信号処理方法。
  3. 【請求項3】 送信波の放射方向が角変位する方向に平
    行な目標物の大きさは、前記第1角度と第2角度との差
    分である角度幅に基づいて求められることを特徴とする
    請求項2記載のレーダ装置の信号処理方法。
  4. 【請求項4】 送信波の放射方向が角変位する方向の目
    標物の大きさは、第1角度と第2角度との差分である角
    度幅と、送信波のビーム幅との差に基づいて求められる
    ことを特徴とする請求項2記載のレーダ装置の信号処理
    方法。
  5. 【請求項5】 目標物とレーダ装置との相対距離と予め
    定める基準距離とを比較して、相対距離が基準距離未満
    である目標物の送信波の放射方向が角変位する方向の大
    きさを、第1角度と第2角度との差分である角度幅に基
    づいて求め、相対距離が基準距離未満である目標物の前
    記方向の大きさを、前記角度幅と送信波のビーム幅との
    差に基づいて求めることを特徴とする請求項2記載のレ
    ーダ装置の信号処理方法。
  6. 【請求項6】 目標物の中心の方向を、前記第1角度と
    第2角度との中間の角度だけ前記基準方向からずれた方
    向とすることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置の
    信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記混合信号に基づいて目標物とレーダ
    装置との相対距離を求め、前記混合信号の受信電界強度
    の分布を、レーダ装置との相対距離が等しい目標物によ
    って反射された反射波と送信波とを混合した混合信号を
    集めて作成し、分布を表す曲線の極大点となる角度の受
    信電界強度よりも予め定める基準強度だけ受信電界強度
    が小さい第1および第2角度であって、極大点となる角
    度から第1および第2角度に近付くに伴って受信電界強
    度が減少する第1および第2角度を求め、 第1角度から第2角度までの角度幅と送信波のビーム幅
    とを比較し、角度幅がビーム幅以上であるとき、第1角
    度と第2角度とに基づいて、目標物の位置および大きさ
    を求め、角度幅がビーム幅未満であるとき、前記極大点
    となる角度を含み予め定める基準角度幅の範囲内の分布
    に基づいて、目標物の位置および大きさを求めることを
    特徴とする請求項1記載のレーダ装置の信号処理方法。
  8. 【請求項8】 前記角度幅がビーム幅未満であるとき、
    前記基準角度幅の範囲内で、該範囲内の分布の受信電界
    強度の最大値から前記基準強度だけ受信電界強度が小さ
    い角度のうちで、最大角度と最小角度とを求め、 前記目標物の送信波の放射方向が角変位する方向の目標
    物の大きさを、最小角度と最大角度との差分である角度
    幅に基づいて求めることを特徴とする請求項7記載のレ
    ーダ装置の信号処理方法。
  9. 【請求項9】 前記角度幅がビーム幅未満であるとき、
    前記基準角度幅の範囲内で、該範囲内の分布の受信電界
    強度の最大値から前記基準強度だけ受信電界強度が小さ
    い角度のうちで、最大角度と最小角度とを求め、 前記目標物の中心の方向を、最小角度と最大角度との中
    間の角度だけ、前記基準方向からずれた方向とすること
    を特徴とする請求項7記載のレーダ装置の信号処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記レーダ装置は、車両に搭載され、 前記目標物の位置および大きさに基づいて、目標物が車
    両の走行の妨げになるか否かを判定し、妨げになるとき
    は、予め定める回避動作を行うことを特徴とする請求項
    1記載のレーダ装置の信号処理方法。
  11. 【請求項11】 前記回避動作は、警告音の発生である
    ことを特徴とする請求項10記載のレーダ装置の信号処
    理方法。
  12. 【請求項12】 前記回避動作は、車両の走行速度を減
    少させることであることを特徴とする請求項10記載の
    レーダ装置の信号処理方法。
  13. 【請求項13】 前記回避動作は、車両の走行速度を目
    標物との相対距離が減少しない速度に調整することであ
    ることを特徴とする請求項10記載のレーダ装置の信号
    処理方法。
  14. 【請求項14】 前記回避動作は、車両の進行方向を、
    目標物の中心の方向以外の方向に変更することであるこ
    とを特徴とする請求項10記載のレーダ装置の信号処理
    方法。
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