JPH11182814A - 触媒燃焼器 - Google Patents

触媒燃焼器

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JPH11182814A
JPH11182814A JP35289697A JP35289697A JPH11182814A JP H11182814 A JPH11182814 A JP H11182814A JP 35289697 A JP35289697 A JP 35289697A JP 35289697 A JP35289697 A JP 35289697A JP H11182814 A JPH11182814 A JP H11182814A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、触媒燃焼器に関し、従来よりも確
実に大気の汚染を防止することを目的とする。 【解決手段】 燃焼ケース11に収容される主触媒担体
15と、燃焼ケース11の流入口11cに配置される副
触媒担体19と、副触媒担体19に配置される電気ヒー
タ21と、燃焼ケース11の流入口11c側に配置され
る混合燃料供給手段23と、主触媒担体15の温度を検
出する主触媒温度検出手段37と、電気ヒータ21に所
定電流を供給するとともに、主触媒温度検出手段37か
らの主触媒温度信号59の値が触媒活性温度の値に達し
ていない時に、混合燃料供給手段23に燃料供給信号5
7を出力し燃焼ケース11内に所定量の混合燃料を供給
し、主触媒温度信号59の値が触媒活性温度の値に達し
ている時に、混合燃料供給手段23に増量信号61を出
力し燃焼ケース11内に供給される混合燃料の供給量を
増量する制御手段45とを備えてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気と燃料とから
なる混合燃料を触媒燃焼させて高温気流を発生するため
の触媒燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフィスビル,店舗ビル等に
は、重油,軽油,灯油,天然ガス等の燃料を燃焼して給
湯または暖房等に用いられるボイラーやヒータが設置さ
れている。また、一部自動車には、軽油,ガソリン等の
燃料を燃焼して急速に暖房を達成する急速暖房装置が設
置されている。
【0003】このようなボイラーには、空気と燃料とか
らなる混合燃料を触媒燃焼させて高温気流を発生するた
めに、図3に示すような触媒燃焼器が広く用いられてい
る。この触媒燃焼器では、燃焼ケース1内に触媒担体2
と熱交換器3が間隔を置いて対向して配置されている。
【0004】燃焼ケース1の触媒担体2側には、始端か
ら拡径されるコーン形状の拡散部1aが形成されてい
る。この拡散部1aの始端部近傍には、放電電極4が挿
通されており、また、拡散部の始端上流側は、筒形状の
流入口1bが形成されている。流入口1bの拡散部1a
側には、電気気化器5が収容されており、流入口1bの
上流側端部には、燃料噴射器6が配置されている。
【0005】そして、この燃料ケース1には、その流入
口1bの上流側に燃焼ケース1に空気を送風する送風器
7が取り付けられている。この触媒燃焼器では、点火始
動時に、触媒の作用が活性化される触媒活性温度以下に
冷えている触媒担体2を加熱するために、燃料噴射器6
と送風器7から混合燃料が供給され、電気気化器5で気
化された後、放電電極4に電気スパークを発生させて気
化された混合燃料を火炎燃焼し、これにより発生する火
炎燃焼熱により触媒担体2が加熱される。
【0006】放電電極4に代えてグロープラグにより混
合燃料と火炎燃焼してもよい。この時に供給される混合
燃料の供給量は、触媒担体2を触媒活性温度にするのに
必要な供給量とされ、触媒燃焼器が定常運転される時に
供給される供給量よりも少量とされている。そして、触
媒担体2の温度が触媒活性温度に達し触媒燃焼器を定常
運転する準備が整った時に、混合燃料の供給量が増量さ
れ、電気気化器5で気化された混合燃料は燃焼ケース1
に送られ、ここで火炎燃焼される。この際、未燃焼混合
ガスおよび不完全燃焼ガス(CO等)成分が発生する
が、これらは燃焼ガスとともに触媒担体2を通過する時
に、触媒熱と触媒により化学反応して触媒燃焼し熱交換
器3に高温気流が供給される。同時に、窒素酸化物,一
酸化炭素等の有害成分が浄化された排気を外界に排出す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た触媒燃焼器では、点火始動時に、触媒の作用が活性化
される触媒活性温度以下に冷えている触媒担体2を加熱
するために、燃料噴射器6と送風器7から供給される混
合燃料を電気気化器5で気化した後、放電電極4に電気
スパークを発生させて火炎燃焼し、この火炎燃焼熱によ
り触媒担体2を加熱するようにしているため、火炎燃焼
により発生する有害成分が触媒活性温度に達していない
未活性状態の触媒担体2を通過して大気中に排出され、
大気を汚染し環境を損なうという問題があった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、点火始動時から定常運転時に亘り
常に清浄な高温気流を発生することができ、従来よりも
確実に大気の汚染を防止することができる触媒燃焼器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の触媒燃
焼器は、本体部と流入口と流出口とが形成される燃焼ケ
ースと、燃焼ケースの本体部に収容され触媒層が担持さ
れる主触媒担体と、燃焼ケースの流入口に配置され触媒
層が担持される副触媒担体と、副触媒担体に配置され副
触媒担体を加熱する電気ヒータと、燃焼ケースの流入口
側に配置され、空気と燃料とからなる混合燃料を副触媒
担体を介して燃焼ケース内に供給する混合燃料供給手段
と、主触媒担体の温度を検出し検出した温度に対応する
値の主触媒温度信号を出力する主触媒温度検出手段と、
電気ヒータに所定電流を供給するとともに、主触媒温度
検出手段から主触媒温度信号を入力し、主触媒温度信号
の値が予め設定されている触媒活性温度の値に達してい
ない時に、混合燃料供給手段に燃料供給信号を出力し燃
焼ケース内に所定量の混合燃料を供給し、主触媒温度信
号の値が予め設定されている触媒活性温度の値に達して
いる時に、混合燃料供給手段に増量信号を出力し燃焼ケ
ース内に供給される混合燃料の供給量を増量する制御手
段と、を備えてなることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の触媒燃焼器は、請求項1
に記載の触媒燃焼器において、一側を燃焼ケースにおけ
る主触媒担体の流出側に開口し、他側を副触媒担体の流
入側に開口する還流管と、還流管に介装され高温気流を
還流する還流手段とを備え、制御手段は、主触媒温度検
出手段から入力される主触媒温度信号の値が予め設定さ
れている触媒活性温度の値に達していない時に、還流手
段に停止信号を出力し、予め設定されている触媒活性温
度の値に達している時に、還流手段に還流信号を出力し
電気ヒータへの電流の供給を停止することを特徴とす
る。
【0011】請求項3に記載の触媒燃焼器は、副触媒担
体の温度を検出し検出した温度に対応する値の副触媒温
度信号を出力する副触媒温度検出手段を備え、制御手段
は、副触媒温度検出手段から副触媒温度信号を入力し、
副触媒温度信号の値が予め設定されている触媒活性温度
の値に達していない時に、電気ヒータに電流を供給し、
副触媒温度信号の値が予め設定されている触媒活性温度
の値に達している時に、電気ヒータへの電流の供給を停
止することを特徴とする。
【0012】(作用)請求項1に記載の触媒燃焼器で
は、主触媒温度検出手段から制御手段に入力される主触
媒温度信号の値が、予め設定されている触媒活性温度の
値に達していない時に、混合燃料供給手段から混合燃料
が、電気ヒータにより加熱され触媒活性温度に達してい
る副触媒担体を介して燃焼ケースに供給される。
【0013】この時に混合燃料は、副触媒担体を通過す
る間に、副触媒担体により気化するとともに、副触媒担
体の触媒により触媒燃焼し、この触媒燃焼の燃焼熱によ
り副触媒担体および主触媒担体が加熱される。そして、
主触媒温度検出手段から制御手段に入力される主触媒温
度信号の値が、予め設定されている触媒活性温度の値に
達し定常運転をする準備が整った時に、混合燃料供給手
段から燃焼ケースに供給される混合燃料が増量され、副
触媒担体で気化され不完全燃焼による生ガス成分を多量
に含有する不完全燃焼ガスが主触媒担体を通過する間
に、触媒により触媒燃焼し完全燃焼した高温気流が排出
される。
【0014】請求項2に記載の触媒燃焼器では、主触媒
温度検出手段から制御手段に入力される主触媒温度信号
の値が、予め設定されている触媒活性温度の値に達して
いない時に、制御手段から還流手段に停止信号が出力さ
れ、主触媒担体の流出側から副触媒担体の流入側へと還
流する高温気流の還流が停止する。そして、主触媒温度
検出手段から制御手段に入力される主触媒温度信号の値
が、予め設定されている触媒活性温度の値に達した時
に、制御手段から還流手段に還流信号が出力され、主触
媒担体の流出側と副触媒担体の流入側とが連通して高温
気流が還流し、電気ヒータへの電流の供給が停止され
る。
【0015】すなわち、混合燃料供給手段から供給され
る混合燃料を気化,触媒燃焼させる副触媒担体は、還流
管を介して主触媒担体の流出側から副触媒担体の流入側
に還流される高温気流により加熱される。請求項3に記
載の触媒燃焼器では、副触媒温度検出手段から制御手段
に入力される副触媒温度信号の値が、予め設定されてい
る触媒活性温度の値に達していない時に、制御手段から
電気ヒータに電流が供給され、活性温度の値に達してい
る時に、制御手段から電気ヒータへの電流の供給が停止
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態について説明する。図1は、本発明の触媒燃焼
器の請求項1ないし請求項3に対応する一実施形態を示
すもので、図において符号11は、燃焼ケースを示して
いる。この燃焼ケース11は、耐熱性に優れた円筒形状
の金属材からなり、後述する種触媒担体5および熱交換
器17などを収納する本体部11eと、この本体部11
eの両端にそれぞれ連結する始端から後流方向に拡径さ
れるコーン形状の拡散部11a(図の左側)と始端から
後流方向に縮径するコーン形状の集合部11b(図の右
側)とを備えている。
【0017】さらに、この燃焼ケース1は、その拡散部
11aの先端には、拡散部11aの短径寸法に対応する
円筒形状の流入口11cが形成されている。また、その
集合部11bの始端に、集合部11bの短径寸法に対応
する円筒形状の流出口11dが形成されている。流入口
11cと流出口11dの端部には、それぞれ金属材から
なる円環形状のフランジ13A,13Bが取り付けら
れ、溶接により固定されている。
【0018】燃焼ケース11の本体部11eには、触媒
層が担持されている主触媒担体15が収容されており、
この主触媒担体15は、燃焼ケース11の拡散部11a
側に配置されている。また、燃焼ケース11の本体部1
1eには、熱交換器17が収容されており、この熱交換
器17は、燃焼ケース11の集合部11b側に主触媒担
体15と間隔を置いて対向して配置されている。
【0019】燃焼ケース11の流入口11cには、触媒
層が担持されている副触媒担体19が収容されており、
この副触媒担体19は、燃焼ケース11の拡散部11a
側に配置されている。副触媒担体19には、後述する制
御手段45から供給される電流により副触媒担体19を
加熱する電気ヒータ21が内蔵されている。
【0020】燃焼ケース11の流入口11cには、副触
媒担体19の上流側に混合燃料供給手段23が配置され
ている。この混合燃料供給手段23は、軽油等の燃料を
噴射する燃料噴射器25と空気を送風する送風器27と
を有している。送風器27には、電動モータ29により
回転駆動されるファン31が金属材からなる送風器ケー
ス33内に収容されている。
【0021】送風器ケース33には、電動モータ29と
反対側にファン31の軸長方向に開口する風入口33a
が形成されている。また、送風ケース33には、ファン
31の円周方向に燃焼ケース11の流入口11c側に開
口する円筒形状の風出口33bが形成されている。
【0022】この風出口33bの先端には、金属材から
なる円環形状のフランジ35が取り付けられており、溶
接により固定されている。燃焼ケース11の流入口11
c側のフランジ13Aと送風器27のフランジ35と
は、突き合わされて配置されている。そして、送風器2
7は、これ等のフランジ13A,35の円周上に挿通さ
れる図示しない複数のボルトにナットが螺合されること
により、燃焼ケース11の流入口11cの先端に固定さ
れている。
【0023】燃焼ケース11の流入口11cには、送風
器27と副触媒担体19との間に燃料噴射器25が配置
されており、この燃料噴射器25の噴射ノズル25a
は、流入口11c内に挿通されている。燃焼ケース11
の主触媒担体15と熱交換器17との間には、熱伝対型
温度センサからなる主触媒温度検出手段37が配置され
ている。
【0024】この主触媒温度検出手段37の温度検出部
37aは、燃焼ケース11内に挿通されており、主触媒
担体15に当接されている。燃焼ケース11の主触媒担
体15と副触媒担体19との間には、熱伝対型温度セン
サからなる副触媒温度検出手段39が配置されている
(請求項3に対応)。副触媒温度検出手段39の温度検
出部39aは、燃焼ケース11の拡散部11a内に挿通
されており、副触媒担体19に当接されている。
【0025】燃焼ケース11の外側には、燃焼ケース1
1の軸長方向に沿って金属パイプ材からなる還流管41
が配置されている(請求項2に対応)。この還流管41
は、燃焼ケース11の流出口11d側が燃焼ケース11
に向けて屈曲されており、先端が燃焼ケース11を挿通
して主触媒担体15と熱交換器17との間に位置されて
いる。
【0026】また、還流管41は、燃焼ケース11の流
入口11c側が燃焼ケース11側に屈曲されており、先
端が燃焼ケース11の流入口11cを挿通して燃料噴射
器25の噴射ノズル25a近傍に位置されている。還流
管41には、高温気流を還流する還流手段43が介装さ
れており、この実施形態では、還流手段43は、電動型
開閉バルブが内蔵されているバルブ内蔵型ポンプとされ
ている(請求項2に対応)。
【0027】上述した混合燃料供給手段23,電気ヒー
タ21,主触媒温度検出手段37,副触媒温度検出手段
39、および、還流手段43は、制御手段45に電気的
に接続されている。この制御手段45は、MPU47
(マイクロプロセッシングユニット)と電流供給回路4
9からなる。
【0028】電流供給回路49は、MPU47から電流
供給信号が入力されると所定の電流を出力し、電気ヒー
タ21は、この電流供給回路49を介してMPU47に
接続されている。この実施形態では、MPU47は、ア
ナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換部4
7aを有するワンチップマイコンとされている。
【0029】MPU47のA/D変換部47aには、主
触媒温度検出手段37と副触媒温度検出手段39とが接
続されている。そして、MPU47には、運転開始時に
運転開始信号を出力する運転スイッチ51が接続されて
いる。図2は、上述した触媒燃焼器の動作を示すフロー
チャートである。
【0030】運転スイッチ51が運転開始状態に手動操
作され、MPU47に運転開始信号が入力されると、触
媒燃焼器を点火始動するために、電流供給回路49に電
流供給信号が出力される(ステップS1)。これによ
り、電気ヒータ21に電流供給回路49から所定の電流
が供給され、副触媒担体19が加熱される。
【0031】次に、還流手段43に停止信号53が出力
される(ステップS2)。これにより、還流手段43の
電動型開閉バルブが閉じられて、還流管41が閉鎖さ
れ、還流は停止する。次に、副触媒温度検出手段39か
ら副触媒温度信号55が入力される(ステップS3)。
【0032】次に、ステップS3で入力された副触媒温
度信号55がA/D変換部47aでアナログ信号からデ
ィジタル信号にA/D変換される(ステップS4)。次
に、副触媒温度信号55の値が予め設定されている触媒
活性温度の値に達しているか否かが判断される(ステッ
プS5)。この実施形態では、触媒活性温度は、予め摂
氏400度に設定されている。
【0033】そして、副触媒温度信号55の値が触媒活
性温度の値に達していないと判断された時には、副触媒
担体19が活性化する状態まで加熱されていないため、
処理がステップS3に戻される。一方、副触媒温度信号
55の値が触媒活性温度の値に達していると判断された
時には、副触媒担体19が触媒活性温度まで加熱され、
副触媒担体19が触媒燃焼するための状態に達している
ため、混合燃料供給手段23に燃料供給信号57が出力
される(ステップS6)。
【0034】これにより、混合燃料供給手段23から燃
焼ケース11内に供給される混合燃料が副触媒担体19
で気化されると同時に触媒燃焼され、この燃焼熱により
副触媒担体19および主触媒担体15が加熱される。こ
の時の混合燃料の供給量は、副触媒担体19で完全燃焼
することが出来る供給量とされている。
【0035】すなわち、触媒活性温度に達していない未
活性状態の主触媒担体15には、完全燃焼された清浄な
燃焼ガスが供給される。この実施形態では、燃焼熱の気
流温度は、摂氏500度となる。次に、主触媒温度検出
手段37から主触媒温度信号59が入力される(ステッ
プS7)。
【0036】次に、ステップS7で入力された主触媒温
度信号59がA/D変換部47aでアナログ信号からデ
ィジタル信号にA/D変換される(ステップS8)。次
に、主触媒温度信号59の値が予め設定されている触媒
活性温度の値に達しているか否かが判断される(ステッ
プS9)。この実施形態では、触媒活性温度は、予め摂
氏400度に設定されている。
【0037】そして、主触媒温度信号59の値が触媒活
性温度の値に達していないと判断された時には、主触媒
担体15が活性化する状態まで加熱されていないため、
処理がステップS7に戻される。一方、主触媒温度信号
59の値が触媒活性温度の値に達していると判断された
時には、主触媒担体15が活性化され触媒燃焼するため
の状態が整い、定常運転を行なうために、混合燃料供給
手段23に増量信号61が出力される(ステップS1
0)。
【0038】これにより、混合燃料供給手段23から燃
焼ケース11内に供給される混合燃料が増量され、副触
媒担体19で気化,触媒燃焼され、副触媒担体19の燃
焼能力を上回った分の混合燃料が不完全燃焼し、生ガス
成分を多量に含有する不完全燃焼ガスが主触媒担体15
に流入される。この不完全燃焼ガスは、主触媒担体15
を通過する間に、触媒熱と触媒により触媒燃焼し完全燃
焼した高温気流が熱交換器17に供給される。
【0039】この実施形態では、この時の高温気流の温
度は、摂氏1000度となる。次に、還流手段43に還
流信号63が出力され、還流管41が開口され高温気流
が還流される(ステップS11)。
【0040】これにより、主触媒担体15で触媒燃焼し
た高温気流が副触媒担体19の流入側に供給され、副触
媒担体19は、高温気流により加熱される。また、混合
燃料の気化も促進する。次に、電流供給回路49への電
流供給信号の出力を停止する(ステップS12)。これ
により、電流供給回路49から電気ヒータ21への電流
の供給が停止され、電気ヒータ21での副触媒担体19
の加熱が停止される。
【0041】すなわち、ステップS11とステップS1
2の処理により、副触媒担体19の加熱が電気ヒータ2
1による加熱から高温気流による加熱へ切り換えられ、
電気ヒータ21の電力消費が停止される。次に、副触媒
温度検出手段39から副触媒温度信号55が入力される
(ステップS13)。
【0042】次に、ステップS13で入力された副触媒
温度信号55がA/D変換部47aでアナログ信号から
ディジタル信号にA/D変換される(ステップS1
4)。次に、副触媒温度信号55の値が予め設定されて
いる触媒活性温度の値に達しているか否かが判断される
(ステップS15)。そして、副触媒温度信号55の値
が触媒活性温度の値に達していないと判断された時に
は、高温気流による副触媒担体19の加熱が不充分であ
り、電気ヒータ21による加熱が必要であるため、電流
供給回路49に電流供給信号が出力され、処理がステッ
プS15に戻される(ステップS16)。
【0043】一方、副触媒温度信号55の値が触媒活性
温度の値に達していると判断された時には、副触媒担体
19が高温気流により充分に加熱され、副触媒担体19
が活性化しているので、引き続きこの状態での燃焼が継
続され、運転スイッチ51が運転停止状態に手動操作さ
れると制御手段が停止される。以上のように構成された
触媒燃焼器では、燃焼ケース11の流入口11cと流出
口11dとの間に主触媒担体15を収容するとともに、
燃焼ケース11の流入口11cに電気ヒータ21で加熱
される副触媒担体19を配置し、燃焼ケース11の流入
口11c側に副触媒担体19を介して燃焼ケース11内
に混合燃料を供給する混合燃料供給手段23を配置し
て、主触媒担体15の温度を検出し検出した温度に対応
する値の主触媒温度信号59を出力する主触媒温度検出
手段37を備え、電気ヒータ21に所定電流を供給する
とともに、主触媒温度検出手段37から主触媒温度信号
59を入力し、主触媒温度信号59の値が予め設定され
ている触媒活性温度の値に達していない時に、混合燃料
供給手段23に燃料供給信号57を出力し燃焼ケース1
1内に所定量の混合燃料を供給し、主触媒温度信号59
の値が予め設定されている触媒活性温度の値に達してい
る時に、混合燃料供給手段23に増量信号61を出力し
燃焼ケース11内に供給される混合燃料の供給量を増量
する制御手段45を備え、未活性状態の主触媒担体15
を副触媒担体19での触媒燃焼熱により加熱するように
したので、点火始動時から定常運転時に亘り常に清浄な
高温気流を発生することができ、従来よりも確実に大気
の汚染を防止することができる。
【0044】また、上述した触媒燃焼器では、燃焼ケー
ス11における主触媒担体15の流出側と副触媒担体1
9の流入側とを連通する還流管41と、この還流管41
に介装され、高温気流を還流する還流手段43とを備
え、主触媒温度検出手段37から制御手段45に、予め
設定されている触媒活性温度の値に達していな値の主触
媒温度信号59を入力した時に、還流手段43に停止信
号53を出力し、触媒活性温度の値に達している値の主
触媒温度信号59を入力した時に、還流手段43に還流
信号63を出力し電気ヒータ21への電流の供給を停止
するようにしたので、混合燃料供給手段23から供給さ
れる混合燃料を気化,触媒燃焼させる副触媒担体19
が、主触媒担体15で触媒燃焼された高温気流により加
熱され、電気ヒータ21への供給電流を確実に低減する
ことができ、電力消費量を従来よりも大幅に少なくし電
力エネルギーを有効に活用することができる。
【0045】さらに、上述した触媒燃焼器では、副触媒
担体19の温度を検出し検出した温度に対応する値の副
触媒温度信号55を出力する副触媒温度検出手段39を
備え、この副触媒温度検出手段39から制御手段45
に、予め設定されている触媒活性温度の値に達していな
い値の副触媒温度信号55を入力した時に、電気ヒータ
21に電流を供給し、触媒活性温度の値に達している値
の副触媒温度信号55を入力した時に、電気ヒータ21
への電流の供給を停止するようにしたので、副触媒担体
19の温度が常時触媒活性温度に維持され、混合燃料を
常時安定して確実に触媒燃焼させることができ、大気の
汚染を防止し環境を確実に保護することができる。
【0046】なお、上述した実施形態では、燃料噴射器
25と送風器27からなる混合燃料供給手段23を配置
し、燃焼ケース11内に送風器27により燃焼ケース1
1内に空気を供給した例について説明したが、本発明は
かかる実施形態に限定されるものではなく、燃焼ケース
11内にコンプレッサからの圧縮空気を供給することも
できる。
【0047】この場合には、瞬時に大量の空気を供給す
ることができ、混合燃料の供給量を確実に制御すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の触
媒燃焼器では、燃焼ケースの流入口と流出口との間に主
触媒担体を収容するとともに、燃焼ケースの流入口に電
気ヒータで加熱される副触媒担体を配置し、燃焼ケース
の流入口側に副触媒担体を介して燃焼ケース内に混合燃
料を供給する混合燃料供給手段を配置して、主触媒担体
の温度を検出し検出した温度に対応する値の主触媒温度
信号を出力する主触媒温度検出手段を備え、電気ヒータ
に所定電流を供給するとともに、主触媒温度検出手段か
ら主触媒温度信号を入力し、主触媒温度信号の値が予め
設定されている触媒活性温度の値に達していない時に、
混合燃料供給手段に燃料供給信号を出力し燃焼ケース内
に所定量の混合燃料を供給し、主触媒温度信号の値が予
め設定されている触媒活性温度の値に達している時に、
混合燃料供給手段に増量信号を出力し燃焼ケース内に供
給される混合燃料の供給量を増量する制御手段を備え、
未活性状態の主触媒担体を副触媒担体での触媒燃焼熱に
より加熱するようにしたので、点火始動時から定常運転
時に亘り常に清浄な高温気流を発生することができ、従
来よりも確実に大気の汚染を防止することができる。
【0049】請求項2に記載の触媒燃焼器では、燃焼ケ
ースにおける主触媒担体の流出側と副触媒担体の流入側
とを連通する還流管と、この還流管に介装され、高温気
流を還流する還流手段とを備え、主触媒温度検出手段か
ら制御手段に、予め設定されている触媒活性温度の値に
達していな値の主触媒温度信号を入力した時に、還流手
段に停止信号を出力し、触媒活性温度の値に達している
値の主触媒温度信号を入力した時に、還流手段に還流信
号を出力し電気ヒータへの電流の供給を停止するように
したので、混合燃料供給手段から供給される混合燃料を
気化,触媒燃焼させる副触媒担体が、主触媒担体で触媒
燃焼された高温気流により加熱され、電気ヒータへの供
給電流を確実に低減することができ、電力消費量を従来
よりも大幅に少なくし電力エネルギーを有効に活用する
ことができる。
【0050】請求項3に記載の触媒燃焼器では、副触媒
担体の温度を検出し検出した温度に対応する値の副触媒
温度信号を出力する副触媒温度検出手段を備え、この副
触媒温度検出手段から制御手段に、予め設定されている
触媒活性温度の値に達していない値の副触媒温度信号を
入力した時に、電気ヒータに電流を供給し、触媒活性温
度の値に達している値の副触媒温度信号を入力した時
に、電気ヒータへの電流の供給を停止するようにしたの
で、副触媒担体の温度が常時触媒活性温度に維持され、
混合燃料を常時安定して確実に触媒燃焼させることがで
き、大気の汚染を防止し環境を確実に保護することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒燃焼器の一実施形態を示す断面図
である。
【図2】図1の触媒燃焼器の動作を示すフローチャート
である。
【図3】従来の触媒燃焼器を示す断面図である。
【符号の説明】
11 燃焼ケース 11c 流入口 11d 流出口 15 主触媒担体 19 副触媒担体 21 電気ヒータ 23 混合燃料供給手段 37 主触媒温度検出手段 39 副触媒温度検出手段 41 還流管 43 還流手段 45 制御手段 53 停止信号 55 副触媒温度信号 57 燃料供給信号 59 主触媒温度信号 61 増量信号 63 還流信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部(11e)と流入口(11c)と
    流出口(11d)とが形成される燃焼ケース(11)
    と、 前記燃焼ケース(11)の前記本体部(11e)に収容
    され触媒層が担持される主触媒担体(15)と、 前記燃焼ケース(11)の前記流入口(11c)に配置
    され触媒層が担持される副触媒担体(19)と、 前記副触媒担体(19)に配置され前記副触媒担体(1
    9)を加熱する電気ヒータ(21)と、 前記燃焼ケース(11)の前記流入口(11c)側に配
    置され、空気と燃料とからなる混合燃料を前記副触媒担
    体(19)を介して前記燃焼ケース(11)内に供給す
    る混合燃料供給手段(23)と、 前記主触媒担体(15)の温度を検出し検出した温度に
    対応する値の主触媒温度信号(59)を出力する主触媒
    温度検出手段(37)と、 前記電気ヒータ(21)に所定電流を供給するととも
    に、前記主触媒温度検出手段(37)から前記主触媒温
    度信号(59)を入力し、前記主触媒温度信号(59)
    の値が予め設定されている触媒活性温度の値に達してい
    ない時に、前記混合燃料供給手段(23)に燃料供給信
    号(57)を出力し前記燃焼ケース(11)内に所定量
    の前記混合燃料を供給し、前記主触媒温度信号(59)
    の値が予め設定されている触媒活性温度の値に達してい
    る時に、前記混合燃料供給手段(23)に増量信号(6
    1)を出力し前記燃焼ケース(11)内に供給される前
    記混合燃料の供給量を増量する制御手段(45)と、 を備えてなることを特徴とする触媒燃焼器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の触媒燃焼器において、 一側を前記燃焼ケース(11)における前記主触媒担体
    (15)の流出側に開口し、他側を前記副触媒担体(1
    9)の流入側に開口する還流管(41)と、 前記還流管(41)に介装され高温気流を還流する還流
    手段(43)とを備え、 前記制御手段(45)は、前記主触媒温度検出手段(3
    7)から入力される前記主触媒温度信号(59)の値が
    前記予め設定されている触媒活性温度の値に達していな
    い時に、前記還流手段(43)に停止信号(53)を出
    力し、前記予め設定されている触媒活性温度の値に達し
    ている時に、前記還流手段(43)に還流信号(63)
    を出力し前記電気ヒータ(21)への電流の供給を停止
    することを特徴とする触媒燃焼器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の触媒燃焼器において、 前記副触媒担体(19)の温度を検出し検出した温度に
    対応する値の副触媒温度信号(55)を出力する副触媒
    温度検出手段(39)を備え、 前記制御手段(45)は、前記副触媒温度検出手段(3
    9)から前記副触媒温度信号(55)を入力し、前記副
    触媒温度信号(55)の値が予め設定されている触媒活
    性温度の値に達していない時に、前記電気ヒータ(2
    1)に電流を供給し、前記副触媒温度信号(55)の値
    が前記予め設定されている触媒活性温度の値に達してい
    る時に、前記電気ヒータ(21)への電流の供給を停止
    することを特徴とする触媒燃焼器。
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CN113167475A (zh) * 2018-11-13 2021-07-23 庄信万丰股份有限公司 电加热的催化燃烧器

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