JPH11182664A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH11182664A
JPH11182664A JP9350924A JP35092497A JPH11182664A JP H11182664 A JPH11182664 A JP H11182664A JP 9350924 A JP9350924 A JP 9350924A JP 35092497 A JP35092497 A JP 35092497A JP H11182664 A JPH11182664 A JP H11182664A
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JP
Japan
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speed
deceleration
pressure
valve
control valve
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Application number
JP9350924A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Soga
吉伸 曽我
Masami Sugaya
正美 菅谷
Takehito Hattori
勇仁 服部
Masafumi Nishigaya
雅文 西ケ谷
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 増速変速と減速変速の切換時における変速状
態の重複を防止する。 【解決手段】 無段変速機の増速を実現するための増速
用流量制御弁62及び減速を実現するための減速用流量
制御弁64を有する油圧制御装置において、増速変速状
態と減速変速状態との切換わりが検出されたとき、増速
用及び減速用流量制御弁62、64を制御する各電磁弁
66、68を共に所定時間オフとして、各流量制御弁6
2、64を共に確実に非増速及び非減速の状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の油圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭58−203260号公
報に、従来の一般的な無段変速機の油圧制御装置が開示
されている。これは、伝動ベルトが巻き掛けられた有効
径が可変のプーリを備えたベルト式無段変速機の油圧制
御装置であり、電磁弁の作動に応じて、増速側と減速側
の2位置に切り換えられる流量制御弁を有している。
【0003】しかし、最近では、従来に比して更に精密
な制御が要求されており、そのために、増速用と減速用
の流量制御弁を別々に備えるようになっている。そし
て、各流量制御弁を制御するために増速用と減速用の電
磁弁が設けられている。増速用の電磁弁は増速用の流量
制御弁に制御圧(増速用作動信号)を出力し、該増速用
流量制御弁に増速変速状態を形成させる。同様に減速用
の電磁弁は減速用の流量制御弁に制御圧(減速用作動信
号)を出力し、該減速用流量制御弁に減速変速状態を形
成させる。
【0004】具体的には、各流量制御弁は、流量制御弁
内を直線的に移動するスプールによって、その内部が制
御圧室とばね室とに分けられている。ばね室に設けられ
たばねによってスプールは制御圧室側へ付勢される一
方、制御圧室には前記制御圧(増速用作動信号、あるい
は減速用作動信号)が導入されるようになっている。制
御圧室に導入される制御圧と、ばね室に配置されたばね
のばね力とのバランスにより作動油の流量が制御され
る。
【0005】この作動油は、油圧源のポンプより吐出さ
れたものを一定のライン圧に調圧したものであり、増速
時には増速用流量制御弁を通じてベルト式無段変速機の
入力軸側可変プーリに供給され、減速時には、該入力軸
側可変プーリより減速用流量制御弁を通じてドレンされ
る。
【0006】前記ライン圧は又、調圧弁により減圧さ
れ、この減圧された油圧が出力軸側可変プーリに供給さ
れる。
【0007】増速用の電磁弁がオンになると制御圧が増
速用流量制御弁の制御圧室へ導入され、ばね力に抗して
スプールが移動し、入力軸可変プーリと連通し、作動油
が入力軸可変プーリに供給される。これにより、入力軸
側可変プーリが、駆動され伝動ベルトの有効径が増大
し、増速変速状態が形成される。
【0008】減速用の電磁弁がオンになると制御圧が減
速用流量制御弁の制御圧室へ導入され、ばね力に抗して
スプールが移動し、入力軸可変プーリと連通し、作動油
が入力軸可変プーリから減速用流量制御弁を通じてドレ
ンされる。これにより、伝動ベルトの有効径が減少する
方向に入力軸側可変プーリが駆動され、減速変速状態が
形成される。
【0009】各電磁弁がオフの場合には、増速用及び減
速用流量制御弁に対して制御圧は出力されず、その結果
各々のスプールは、ともに、ばねによって入力軸側可変
プーリとの連通を遮断する位置に維持され、非増速、あ
るいは非減速が実施される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような増速用、減速用2つの流量制御弁及びこれらを
制御する2つの電磁弁を有する従来の油圧制御装置にお
いては、増速変速と減速変速の切換え時に、油圧回路の
応答遅れ等により、一瞬両変速状態が重複(干渉)し、
供給側ポートと排出(ドレン)側ポートとが連通し、こ
のためにライン圧が低下する恐れがあるという問題があ
る。
【0011】本発明は、増速変速と減速変速の切換え時
における増速変速状態と減速変速状態の重複を回避し、
ライン圧の低下を防止することができる無段変速機の油
圧制御装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、無段変速機の
増速を実現するための増速用流量制御弁及び減速を実現
するための減速用流量制御弁と、増速時に前記増速用流
量制御弁に増速用作動信号を出力し、該増速用流量制御
弁に増速変速状態を形成させると共に、非増速時に該増
速用作動信号の出力を中止する増速用電磁弁と、減速時
に前記減速用流量制御弁に減速用作動信号を出力し、該
減速用流量制御弁に減速変速状態を形成させると共に、
非減速時に該減速用作動信号の出力を中止する減速用電
磁弁と、を備えた無段変速機の油圧制御装置において、
前記増速変速状態と減速変速状態との切換わりを検出す
る手段と、増速変速状態と減速変速状態との切換わりが
検出されたとき、前記増速用電磁弁の増速用作動信号及
び減速用電磁弁の減速用作動信号の出力を、共に所定時
間中止する手段と、を備えたことにより、前記課題を解
決したものである。
【0013】本発明によれば、増速変速状態と減速変速
状態との切換わりが検出されたとき、増速用及び減速用
2つの電磁弁から出力される作動信号を共に所定時間オ
フとすることにより、変速状態の切換わり時に、新しい
変速状態に対応する電磁弁からの作動信号の出力を遅延
させ、変速不感帯を設ける。その結果、前記所定時間の
間増速用及び減速用流量制御弁が共に非増速及び非減速
の状態となり、油圧の応答遅れがどのように発生したと
しても各流量制御弁の増速変速状態と減速変速状態とが
重複することが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明が適用されるベルト式無段
変速機周辺の概略を表わす構成図である。
【0016】図1において、図示しないエンジンの回転
が、トルクコンバータ10、前後進切換装置12、ベル
ト式無段変速機(CVT)14、減速ギヤ装置16、差
動歯車装置18を介してアクスルシャフト20に伝達さ
れる。
【0017】トルクコンバータ10は、ポンプインペラ
10a、タービンランナ10b、ステータ10c及びロ
ックアップクラッチ10dを備えている。ポンプインペ
ラ10aは、エンジンのクランク軸22と接続されてい
る。タービンランナ10bは、トルクコンバータ出力軸
24と接続されている。エンジンの回転は、クランク軸
22からポンプインペラ10a、タービンランナ10b
を経てトルクコンバータ出力軸24へ伝達される。
【0018】ロックアップクラッチ10dの背面側10
eの油圧を高め、ロックアップクラッチ10dをトルク
コンバータ10のフロントカバー10fに係合させる
と、クランク軸22の回転がロックアップクラッチ10
dを介して直接トルクコンバータ出力軸24に伝えられ
る。又、ロックアップクラッチ10dの前面側10gの
油圧を高めると、ロックアップクラッチ10dがフロン
トカバー10fから離れ、ロックアップが解除される。
【0019】前後進切換装置12は、前進ギヤ段及び後
進ギヤ段を択一的に切り換える。前後進切換装置12
は、トルクコンバータ出力軸24とCVT14の入力軸
26との間において同心的に設けられている。
【0020】前後進切換装置12は、いわゆるダブルプ
ラネタリ式として構成され、サンギヤ12s、キャリア
12c、リングギヤ12rを備える。サンギヤ12s
は、トルクコンバータ出力軸24に連結されている。各
キャリア12cは前進用クラッチ28を介してトルクコ
ンバータ出力軸24に連結されると共に、CVT14の
入力軸26に連結されている。又、リングギヤ12rは
後進用ブレーキ12bに連結されている。
【0021】CVT14は、プライマリプーリ(入力軸
側プーリ)30、セカンダリプーリ(出力軸側プーリ)
32及びV字型断面の無端ベルト34を備え、CVT1
4の入力軸26からプライマリプーリ30へ導入された
動力を、無端ベルト34を介してセカンダリプーリ32
からCVT14の出力軸36へ伝達する。
【0022】プライマリプーリ30及びセカンダリプー
リ32は、それぞれ軸方向に移動可能な可動側プーリ半
体30a及び32aと、固定側プーリ半体30b及び3
2bとからなっている。可動側プーリ半体30a、32
aが軸方向に移動することにより、無端ベルト34がプ
ライマリプーリ30及びセカンダリプーリ32に巻き掛
かる部分の回転半径が変化し、CVT14の変速比が変
化する。
【0023】プライマリプーリ30の可動側プーリ半体
30a及びセカンダリプーリ32の可動側プーリ半体3
2aの軸方向への移動は、油圧によって制御される。こ
の油圧は油圧制御装置40によって制御される。
【0024】油圧制御装置40は、コンピュータ42に
よって制御される。コンピュータ42は、各種センサ群
44からの信号によりCVT14の変速比維持、増速、
減速を決定する。又、コンピュータ42は、増速変速状
態と減速変速状態との切換わりを検出する手段、増速変
速状態と減速変速状態との切換わりが検出されたとき、
増速用、減速用の2つの電磁弁を共に、所定時間オフと
し、対応する流量制御弁への制御圧(作動信号)が発生
しないようにする手段等の役割を果たす。
【0025】図2に、本実施形態に係る油圧制御装置の
全体構成を示す。又、そのうち、特に前記CVT14の
可動側プーリ半体30a及び32aの制御に係る変速制
御部50を図3に拡大して示す。
【0026】図2に示す油圧回路のうち、まずCVT1
4の制御に係る部分について概略説明する。
【0027】油圧ポンプ52は、戻し油路R2を通じて
オイルタンク54内へ還流した作動油を図示せぬストレ
イナを介して吸入し、油路R1へ吐出する。油路R1に
は、所定圧以上の異常昇圧を防止するためのリリーフ弁
56が設けられている。
【0028】この油路R1内のライン圧PL1 は、ライン
圧制御弁58により制御される。ライン圧PL1 は、油路
R1を介してベルト押圧油圧制御弁60のポート60b
へ導かれる。ベルト押圧油圧制御弁60は、このライン
圧PL1 を無端ベルト34の張力に依存して制御しベルト
スリップを防止するのに必要な最小の油圧となるよう
に、減圧して、油路R3を介してセカンダリプーリ32
の可動側プーリ半体32aの油圧シリンダへ送り出す。
【0029】ライン圧制御弁58とベルト押圧油圧制御
弁60を制御するために、リニアソレノイド弁72が設
けられている。リニアソレノイド弁72が出力する制御
圧(被制御圧)は、油路R8からセーフティバルブ74
を通り油路R9を介して、それぞれライン圧制御弁58
及びベルト押圧油圧制御弁60のパイロットポート58
a及び60aに導かれる。
【0030】リニアソレノイド弁72の被制御圧の上限
はカットバックバルブ76により2段階に切り換えられ
る。リニアソレノイド弁72には2つのフィードバック
ポート72a及び72bがある。フィードバックポート
72aのみを用いる場合には、リニアソレノイド弁72
の被制御圧の上限は高圧となり、フィードバックポート
72a及び72bの両方を用いるときはリニアソレノイ
ド弁72の被制御圧の上限は低圧に制御される。この切
換えは、カットバックバルブ76のポート76aに導入
される油圧を電磁弁78でオン・オフ制御することによ
って行われる。
【0031】変速制御部50は、プライマリプーリ30
の可動側プーリ半体30aの油圧シリンダの油圧を制御
する。変速制御部50は、増速用流量制御弁62及び減
速用流量制御弁64と、各流量制御弁62、64にそれ
ぞれ制御圧(作動信号)を送る増速用電磁弁66及び減
速用電磁弁68とから主に構成される。
【0032】油路R1には、ライン圧PL1 を常に一定の
油圧となるように調整して出力するための一定圧制御弁
70が設けられている。一定圧制御弁70によって一定
に維持された油圧は、油路R7を通じて増速用電磁弁6
6及び減速用電磁弁68に導かれる。増速用電磁弁66
及び減速用電磁弁68はオンのとき、この油圧を制御圧
(作動信号)として、それぞれ増速用流量制御弁62及
び減速用流量制御弁64に導入する。詳しくは図3を用
いて、後述する。
【0033】次に、前後進切換装置12の制御に係る部
分について説明する。
【0034】前後進切換装置12の制御に係る部分は、
前後進切換装置12の前進用クラッチ28と後進用ブレ
ーキ12bの基圧を制御するクラッチ圧制御弁80と、
この油圧を前進用クラッチ28及び後進用ブレーキ12
bへと振り分けるマニュアルバルブ82及び2つのアキ
ュムレータ84、86を含む。
【0035】クラッチ圧制御弁80は、リニアソレノイ
ド88によって発生される制御圧によって制御される。
リニアソレノイド88は、前記一定圧制御弁70の制御
圧を基圧として、これを大気圧から一定圧の間の制御圧
に制御する。クラッチ圧制御弁80の制御圧は、油路R
10を通りマニュアルバルブ82のポート82aに導か
れる。
【0036】マニュアルバルブ82は、運転者のシフト
操作によりそのスプール82sの位置が切り換えられ、
ポート82aが、ポート82bと連通したり、ポート8
2cと連通したり、あるいはどちらとも連通が遮断され
たりする。シフト位置がDレンジの場合には、ポート8
2aとポート82cが連通し、油路R11を通じて、制
御圧が前進用クラッチ28へ送られる。又、シフト位置
がRレンジの場合には、ポート82aとポート82bと
が連通し、油路R12を通じて、制御圧が後進用ブレー
キ12bへ送られる。
【0037】次に、ロックアップクラッチ10dの制御
に係る部分について説明する。
【0038】ロックアップ制御の基圧(ロックアップク
ラッチ10dの背面側10e、前面側10gに導入され
る油圧の基圧)は、ライン圧制御弁58のドレン側に設
置されたセカンダリ圧制御弁90によって制御される油
圧である。
【0039】この制御圧は、油路R13を介してロック
アップリレーバルブ92及びロックアップコントロール
バルブ94に導かれる。ロックアップリレーバルブ92
のオン(図の右側)、オフ(図の左側)はポート92a
に導かれる電磁弁78の信号圧によって制御される。
【0040】ロックアップリレーバルブ92は、オンの
ときロックアップ係合、オフのときにロックアップ解放
となる。又、ロックアップコントロールバルブ94は、
電磁弁96の信号圧によって制御され、ロックアップ係
合時において、ロックアップクラッチ10dの背面側1
0eの油圧を制御して、スムーズな係合・解放やスリッ
プ制御を行う。
【0041】最後に、各潤滑部の制御に係る部分につい
て説明する。
【0042】ロックアップ係合時にロックアップクラッ
チ10dの背面側10eに油圧を送る油路R14に絞り
を介してクーラ圧制御弁98を設ける。そして、このク
ーラ圧制御弁98によって制御された油圧を油路R15
を介してクーラ99へ送り、更に各潤滑部へ油圧を供給
する。
【0043】以下、変速制御部50について詳しく説明
する。図3は、変速制御部50の拡大図である。
【0044】増速用流量制御弁62は、4つのポート6
2a、62b、62c、62d、図の上下に移動するス
プール62s、スプール62sを図の下方に付勢するば
ね62f、ばね62fが設置されているばね室62g及
び制御圧が導入される制御圧室62hを有している。増
速用電磁弁66は、3つのポート66a、66b、66
cを有している。増速用電磁弁66がオンのとき(図の
右側)、ポート66aと66bとが連通する。そして増
速用電磁弁66は、一定周期でオンとオフを繰り返すデ
ューティ制御により、一定圧制御弁70により一定に調
圧された油圧を大気圧から一定圧の間で制御し、制御圧
(増速用作動信号)として増速用流量制御弁62のポー
ト62aから制御圧室62hに導入する。又、増速用電
磁弁66がオフのとき(図の左側)、ポート66bと6
6cとが連通し、制御圧室62hの油圧がポート66c
よりドレンされ大気圧まで減圧される。
【0045】増速用流量制御弁62のポート62aから
増速用電磁弁66よりの制御圧が制御圧室62hに導入
されると、この制御圧によってスプール62sは上方に
押圧される。一方、ばね室62gのばね62fによって
スプール62sは下方に押圧されており、これらの力の
バランスにより、油路R4を通じてポート62cから導
入されたライン圧が制御され、ポート62dから油路R
5を介してプライマリプーリ30へ供給され、増速変速
状態が形成される。
【0046】同様に、減速用流量制御弁64は、4つの
ポート64a、64b、64c、64d、図の上下に移
動するスプール64s、スプール64sを図の下方に付
勢するばね64f、ばね64fが設置されているばね室
64g及び制御圧が導入される制御圧室64hを有して
いる。又、減速用電磁弁68は、3つのポート68a、
68b、68cを有し、増速用電磁弁66と同様な働き
をし、一定圧制御弁70からの基圧を、デューティ制御
により大気圧から一定圧の間に制御し、制御圧(減速用
作動信号)として、減速用流量制御弁64のポート64
aを通じて制御圧室64hに導入する。
【0047】減速用流量制御弁64は、ポート64aか
ら制御圧室64hに導入された制御圧がスプール64s
を上方へ押す力と、ばね64fがスプール64sを下方
へ押す力とのバランスから、ポート64cとポート64
dとの連通状態を制御する。ポート64cとポート64
dが連通するとき、プライマリプーリ30の可動側プー
リ半体30aのシリンダの制御圧が油路R5から分岐し
た油路R6を介し、ポート64dから排出され、減速変
速状態が形成される。
【0048】又、増速用電磁弁66のポート66bから
送り出される制御圧を増速用流量制御弁62の制御圧室
62hに導入すると共に、この制御圧を油路R16を介
して減速用流量制御弁64のポート64bからばね室6
4gに導入する。同様に、減速用電磁弁68のポート6
8bから送り出される制御圧を、減速用流量制御弁64
のポート64aから制御圧室64hに導入すると共に、
この制御圧を油路R17を介して増速用流量制御弁62
のポート62bからばね室62gに導入する。これはい
ずれか一方の電磁弁66又は68がフェイルしたときで
も急増速又は急減速に固定させないためのものである。
【0049】以下、本実施形態の作用を説明する。
【0050】増速変速時には、増速用電磁弁66がオン
となり、制御圧(増速用作動信号)が増速用流量制御弁
62の制御圧室62hに導入され、作動油が油路R5か
らプライマリプーリ30へ送られる。このとき、減速用
電磁弁68はオフとされ、減速用流量制御弁64の制御
圧室64hの制御圧が減速用電磁弁68のポート68c
からドレンされ、ばね64fの力によりスプール64s
が図の下方へ移動し、ポート64cが閉じられ、ライン
圧の低下が防止される。
【0051】減速変速時には、減速用電磁弁68がオン
となり、制御圧が減速用流量制御弁64の制御圧室64
hに導入され、ポート64cと64dが連通し、プライ
マリプーリ30の作動油が油路R6を介してドレンされ
る。このとき、増速用電磁弁66はオフとされ、増速用
流量制御弁62の制御圧室62hの制御圧が増速用電磁
弁66のポート66cからドレンされ、ばね62fの力
により、スプール62sが図の下方へ移動し、ポート6
2dが閉じられ、プライマリプーリ30の油圧の確実な
減圧が行われる。
【0052】ここで、増速変速状態と減速変速状態の切
換えが行われたとき、直ちに増速用電磁弁66と減速用
電磁弁68のオン・オフを切換えると、応答遅れ等によ
り、一瞬変速状態が重複し、増速用流量制御弁62のポ
ート62cと62d及び減速用流量制御弁64のポート
64cと64dがそれぞれ連通し、ライン圧が低下する
恐れがある。
【0053】そこで、本実施形態では、変速状態の切換
えがあったとき、直ちには各電磁弁66、68のオン・
オフを切換えず、所定の遅延時間(ディレータイム)を
設け一旦両電磁弁66、68から各流量制御弁62、6
4への制御圧の出力を抑えるようにして変速不感帯を設
定し、変速状態の重複を防止している。
【0054】図4のフローチャートに沿って、これを詳
しく説明する。
【0055】まず、ステップ100において、増速変速
状態と減速変速状態の切換えがあったか否か判断する。
即ち、前ステップで増速且つ今回減速、あるいは前ステ
ップで減速且つ今回増速か否か判断する。変速状態の切
換えがあった場合には、ステップ102で、増減速切換
判別フラグXFLAGを1とする。
【0056】ステップ104で、増減速切換判別フラグ
XFLAGが1か否か判定する。1でなければ、ステップ1
05でカウントをクリアして直ちに本ルーチンを抜け
る。増減速切換判別フラグXFLAGが1のときは、次のス
テップ106へ進み、時間カウンタCOUNT の値が所定時
間(ディレータイム)TDELAY 経過したか否か判定す
る。
【0057】所定時間TDELAY 経過していない場合に
は、ステップ108において、増速用電磁弁66の出力
フラグYSOL1及び減速用電磁弁68の出力フラグYSOL2
を共に0とし、所定時間TDELAY が経過するまでは、い
ずれの電磁弁66、68共オフとして、増速用流量制御
弁62のポート62d及び減速用流量制御弁64のポー
ト64dを共に確実に閉じるようにして、変速状態の重
複を回避し、ライン圧の低下を防止する。
【0058】時間カウンタCOUNT の値が所定時間TDELA
Y に達したら、ステップ110で、増減速切換判別フラ
グXFLAGを0として本ルーチンを抜ける。
【0059】所定時間TDELAY 経過後は、本ルーチンを
含む、より大きなメインのルーチン中で判断されている
増速変速あるいは減速変速に応じて出力フラグYSOL1あ
るいはYSOL2を1として、増速用流量制御弁62あるい
は減速用流量制御弁64の一方のみを開とする。
【0060】このように、本実施形態によれば、増速変
速状態と減速変速状態の重複を生じることもなく、ライ
ン圧の低下を防止し、確実な変速状態の切換えを行うこ
とができる。
【0061】なお、本実施形態によれば、電磁弁の駆動
が常に増速用か減速用のどちらか一方のみとなるため、
電磁弁の駆動回路(電気系統)を1系統として出力を切
換えるようにすれば、コストダウンを図ることもでき
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
増速変速状態と減速変速状態の重複を回避し、ライン圧
の低下を防止して、確実に変速状態を切換えることがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるベルト式無段変速機周辺の
概略を表わす構成図
【図2】本実施形態に係る油圧制御装置の概略を示す油
圧回路図
【図3】図2のうち、特に変速制御に係る部分を拡大し
て示す油圧回路図
【図4】本実施形態における制御を示すフローチャート
【符号の説明】
10…トルクコンバータ 12…前後進切換装置 14…ベルト式無段変速機(CVT) 16…減速ギヤ装置 18…差動歯車装置 20…アクスルシャフト 22…クランク軸 24…トルクコンバータ出力軸 26…入力軸 28…前進用クラッチ 30…プライマリプーリ 32…セカンダリプーリ 34…無端ベルト 36…出力軸 40…油圧制御装置 42…コンピュータ 44…各種センサ群 50…変速制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西ケ谷 雅文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機の増速を実現するための増速用
    流量制御弁及び減速を実現するための減速用流量制御弁
    と、 増速時に前記増速用流量制御弁に増速用作動信号を出力
    し、該増速用流量制御弁に増速変速状態を形成させると
    共に、非増速時に該増速用作動信号の出力を中止する増
    速用電磁弁と、 減速時に前記減速用流量制御弁に減速用作動信号を出力
    し、該減速用流量制御弁に減速変速状態を形成させると
    共に、非減速時に該減速用作動信号の出力を中止する減
    速用電磁弁と、 を備えた無段変速機の油圧制御装置において、 前記増速変速状態と減速変速状態との切換わりを検出す
    る手段と、 増速変速状態と減速変速状態との切換わりが検出された
    とき、前記増速用電磁弁の増速用作動信号及び減速用電
    磁弁の減速用作動信号の出力を、共に所定時間中止する
    手段と、 を備えたことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
JP9350924A 1997-12-19 1997-12-19 無段変速機の油圧制御装置 Pending JPH11182664A (ja)

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