JPH11181383A - タッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法 - Google Patents
タッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並びにタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法Info
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- JPH11181383A JPH11181383A JP36649697A JP36649697A JPH11181383A JP H11181383 A JPH11181383 A JP H11181383A JP 36649697 A JP36649697 A JP 36649697A JP 36649697 A JP36649697 A JP 36649697A JP H11181383 A JPH11181383 A JP H11181383A
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Abstract
表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する熱及
び/又は光硬化性接着剤組成物であって、エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーの共重合体を主成分としてなることを特徴
とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物。 【効果】 本発明によれば、良好な表示性を有するタッ
チパネル一体型表示装置を簡単かつ確実に得ることがで
きる。
Description
RT(カソードレイチューブ−陰極管)、LCD(液
晶)等の表示部が一体となった構造のタッチパネル一体
型表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する接
着剤組成物及び接着剤フィルム、並びにこの接着剤組成
物乃至は接着剤フィルムを用いて得たタッチパネル一体
型表示装置及びその製造方法に関する。
おいて、タッチパネルとCRT,LCD等の表示部が一
体となった構造のタッチパネル一体型表示装置が、銀行
のATMやCD、駅の券売機、携帯情報端末等、広く用
いられるようになってきた。
に、図2に示すように、タッチパネル1とLCD等の表
示部2との間にスペーサ3が介装されて、タッチパネル
1と表示部2との間に0.4mm程度の一定の空隙4を
設けた構成とされている。これは、タッチパネル1と表
示部2とを直接接触させると、タッチパネル1をタッチ
した場合、表示部2に圧力が直接かかり、画面がにじむ
ためであり、特にこの傾向は表示部がLCDの場合、液
晶層がひずむため画面がにじみやすい。
との間に空隙があると、光の反射散乱と吸収が起こり、
ディスプレイとして重要なコントラストが1/2程度に
低下し、また、視認性の低下、入力時の視差感、表示の
影等の問題が生じている。
貼り合わせ、空隙を設けないようにすることが要望され
ているが、従来はこの貼り合わせに用いる有効な接着剤
がなく、例えばエポキシ樹脂系接着剤を使用すると、接
着層が硬いので、タッチパネルを押圧した場合にその押
圧力がそのまま直接的に表示部に伝達されてしまい、に
じみが生じやすいものである。また、エポキシ樹脂系接
着剤等では濡れ性に劣り、均一な接着層が得られ難い。
タッチパネルと表示部とを直接接合した場合、適度な弾
性乃至緩衝性を有し、タッチパネル一体型表示装置とし
ての良好な表示性を与え、透明性、接着性、耐久性に優
れた接着層を形成し得るタッチパネル一体型表示装置用
接着剤組成物及び接着剤フィルム、並びにタッチパネル
一体型表示装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。
発明は、上記目的を達成するため、下記のタッチパネル
一体型表示装置用接着剤組成物及び接着剤フィルム並び
にタッチパネル一体型表示装置及びその製造方法を提供
する。 請求項1:タッチパネルと表示部とが一体化された表示
装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する熱及び/
又は光硬化性接着剤組成物であって、エチレン、酢酸ビ
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーの共重合体を主成分としてなることを特徴とす
るタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物。 請求項2:上記共重合体100重量部に対し、有機過酸
化物を0.1〜10重量部添加してなる請求項1記載の
接着剤組成物。 請求項3:上記共重合体100重量部に対し、光増感剤
を0.1〜10重量部添加してなる請求項1記載の接着
剤組成物。 請求項4:上記共重合体100重量部に対し、光増感剤
を0.1〜10重量部と有機過酸化物を0.1〜10重
量部添加してなる請求項1記載の接着剤組成物。 請求項5:上記共重合体100重量部に対し、シランカ
ップリング剤を0.01〜5重量部添加してなる請求項
1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物。 請求項6:上記共重合体100重量部に対し、アクリロ
キシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びア
リル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜50
重量部添加してなる請求項1乃至5のいずれか1項記載
の接着剤組成物。 請求項7:上記共重合体100重量部に対し、炭化水素
樹脂を1〜200重量部添加してなる請求項1乃至6の
いずれか1項記載の接着剤組成物。 請求項8:上記共重合体の酢酸ビニル単位の含有率が2
〜50重量%、アクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系単位の含有率が0.01〜20重量%である請求項
1乃至7のいずれか1項記載の接着剤組成物。 請求項9:請求項1乃至8のいずれか1項記載の接着剤
組成物をフィルム状に形成してなり、かつその片面又は
両面に平均粗さRaが0.1〜20μmのエンボス加工
を施してなることを特徴とするタッチパネル一体型表示
装置用接着剤フィルム。 請求項10:タッチパネルと表示部とが、請求項1乃至
8のいずれか1項記載の接着剤組成物の熱及び/又は光
硬化層にて接着されてなることを特徴とするタッチパネ
ル一体型表示装置。 請求項11:タッチパネルと表示部との間に請求項1乃
至8のいずれか1項記載の接着剤組成物の層を介在さ
せ、次いでこの組成物を熱及び/又は光によって硬化す
ることを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造
方法。 請求項12:タッチパネルと表示部との間に請求項9記
載の接着剤フィルムを挟み、次いで減圧下で加熱して該
フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴と
するタッチパネル一体型表示装置の製造方法。 請求項13:タッチパネルと表示部との間に請求項9記
載の接着剤フィルムを挟み、次いで加圧下に加熱して該
フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特徴と
するタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
着剤組成物(以下、単に接着剤という)及び接着剤フィ
ルムは、熱及び/又は光硬化性であり、この接着剤は、
フィルム状とすることができるので、タッチパネル及び
表示装置と容易かつ高精度で貼り合わせることができ、
また本発明で用いる接着剤は自着性(表面タック)を有
するので、タッチパネルや表示装置との貼り合わせも容
易であり、室温〜80℃程度の比較的低温で貼り合わせ
が可能である。更に、上記のようにこの接着剤は自着性
を有するので、貼り合わせ後にズレや剥離がなく、硬化
までに自由にハンドリングができる。また、上記接着剤
はその硬化後の弾性率が低く、可撓性に富むものであ
る。
用いてタッチパネルと表示部とを直接貼り合わせて得た
タッチパネル一体型表示装置は、タッチパネルと表示部
との間に空隙を設けなくてもよいので、上述したコント
ラストの低下の問題や、視認性の低下、入力時の視差
感、表示の影等の問題が解消され、また適度な弾性乃至
緩衝性を有するため、タッチパネルと表示部とが直接接
合されていても、にじみの問題もなく、良好な表示性を
有し、またこの硬化性接着剤乃至接着剤フィルムによる
接着層は透明性、接着性、耐久性に優れたもので、堅牢
な表示装置を形成し得る。
加工が施された請求項9の接着剤フィルムは、請求項1
2又は13の製造方法に用いられ、このエンボス加工に
より、タッチパネルと表示部との間に介装する際に表面
タックがないのでズレ等が生じても位置合わせを容易に
やり直すことができ、位置合わせが行いやすい上、減圧
又は加工によりフィルムとタッチパネルや表示部との間
に介在する空気を抜きやすく、空気留り等の不良のない
均一な接着層を確実に形成でき、タッチパネルと表示部
とを密着して接合できる。
本発明の接着剤は、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリ
レート系及び/又はメタクリレート系モノマーの共重合
体を主成分とする熱及び/又は光によって硬化する硬化
性接着剤である。
分であるエチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及
び/又はメタクリレート系モノマーの共重合体は、硬化
時の反応性、硬化後の可撓性や耐久性の点から酢酸ビニ
ル含有率が2〜50重量%であることが好ましく、更に
好ましくは5〜20重量%である。
レート系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、これらのエステル等が挙げられ、具体的には、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の
(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルのほか、(メ
タ)アクリル酸グリシジルなどが例示される。これらは
その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よいが、アクリレート系、メタクリレート系単位の上記
共重合体中での含有率は0.01〜20重量%、特に
0.05〜15重量%であることが好ましい。この含有
率が20重量%を超えると加工性が低下する場合があ
る。
酸化物又は光増感剤を用いることができるが、硬化性接
着剤が熱硬化性接着剤である場合には、通常、有機過酸
化物が用いられ、硬化性接着剤が光硬化性接着剤である
場合には、通常、光増感剤が用いられる。
有機過酸化物としては、70℃以上の温度で分解してラ
ジカルを発生するものであればいずれも使用可能である
が、半減期10時間の分解温度が50℃以上のものが好
ましく、接着剤の調製条件、製膜温度、硬化(貼り合わ
せ)条件、接着剤の貯蔵安定性等を考慮して選択され
る。
5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロキシパーオ
キサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3;ジ−t−ブチルパーオキサ
イド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;
ジクミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,
4−ビス−(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ
アセテート;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチ
ルケトンパーオキサイド;t−ブチルハイドロパーオキ
サイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;ヒドロ
キシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオ
キサイド;オクタノイルパーオキサイド;デカノイルパ
ーオキサイド;ラウロイルパーオキサイド;クミルパー
オキシオクトエート;サクシニックアシッドパーオキサ
イド;アセチルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ
(2−エチルヘキサノエート);m−トルオイルパーオ
キサイド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチルパー
オキシイソブチレート;2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイドなどが挙げられる。
種を単独で又は2種以上を混合して用いることができ、
その添加量は、前記共重合体100重量部に対し0.1
〜10重量部で十分である。
光増感剤を添加することができる。光増感剤としてはラ
ジカル光重合開始剤が好適に用いられる。
型開始剤としては、ベンゾフェノン、オルソベンゾイル
安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェ
ニルサルファイド、イソプロピルチオキサントン、ジエ
チルチオキサントン、エチル−4−(ジエチルアミノ)
−ベンゾエート等が用いられる。ラジカル光重合開始剤
のうち分子内開裂型開始剤としては、ベンゾインエーテ
ル、ベンジルジメチルケタールなど、α−ヒドロキシア
ルキルフェノン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、アルキルフェニルグリオ
キシレート、ジエトキシアセトフェノンなどが使用でき
る。更に、α−アミノアルキルフェノン型として、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
リフォリノプロパン−1、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モリフォリノフェニル)−ブタノン
−1などが、またアシルフォスフィンオキサイドなどが
用いられる。
も1種を単独で又は2種以上を混合して、前記共重合体
100重量部に対し0.1〜10重量部添加して用いら
れる。
と有機過酸化物とを併用してもよく、これによって光硬
化と共に熱硬化を併用することができる。
してシランカップリング剤を添加することができる。こ
のシランカップリング剤としてはビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキ
シシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどがあり、これらの1種を
単独で又は2種以上を混合して用いることができる。こ
れらシランカップリング剤の添加量は、前記共重合体1
00重量部に対し通常0.01〜5重量部で十分であ
る。
及び硬化を促進する目的でエポキシ基含有化合物を添加
することができる。エポキシ基含有化合物としては、ト
リグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレート;ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル;1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル;
アクリルグリシジルエーテル;2−エチルヘキシルグリ
シジルエーテル;フェニルグリシジルエーテル;フェノ
ールグリシジルエーテル;p−t−ブチルフェニルグリ
シジルエーテル;アジピン酸ジグリシジルエステル;o
−フタル酸ジグリシジルエステル;グリシジルメタクリ
レート;ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。ま
た、エポキシ基を含有した分子量が数百から数千のオリ
ゴマーや重量平均分子量が数千から数十万のポリマーを
添加することによっても同様の効果が得られる。これら
エポキシ基含有化合物の添加量は前記共重合体100重
量部に対し0.1〜20重量部で十分で、上記エポキシ
基含有化合物の少なくとも1種を単独で又は混合して添
加することができる。
機械的強度、耐熱性、耐湿熱性、耐候性など)を更に向
上させる或いは接着剤の硬化を促進する目的で、アクリ
ロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基含有化合物を
添加することができる。
クリル酸或いはメタアクリル酸誘導体、例えばそのエス
テルやアミドが最も一般的である。この場合、エステル
残基としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリ
ル、ラウリルのようなアルキル基の他に、シクロヘキシ
ル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2
−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。ま
た、アクリル酸又はメタクリル酸とエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の多官能アルコールとのエステルも同様に
用いられる。アミドとしては、アクリルアミドが代表的
である。また、アリル基含有化合物としては、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル
酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリ
ル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上の混合物
が、前記共重合体100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは0.5〜20重量部用いられる。0.1
重量部未満であると耐熱性、機械的強度向上という改良
効果を低下させることがあり、50重量部を超えると接
着剤の調製時の作業性や製膜性を低下させることがあ
る。
貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂を添加
することができる。この場合、添加される炭化水素樹脂
は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差支えない。天
然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が
好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系
樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導
体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、
エステル化、金属塩化したものを用いることができる。
テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネンなどのテル
ペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂を用いるこ
とができる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、
コーバル、シェラックを用いても差支えない。一方、合
成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン
系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合
系石油樹脂、水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、
クマロンインデン樹脂を用いることができる。フェノー
ル系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変性フェノール
樹脂を用いることができる。キシレン系樹脂ではキシレ
ン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることができる。
るが、前記共重合体100重量部に対して1〜200重
量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
い範囲内で、前記以外の接着促進剤、老化防止剤(重合
禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、その他無機
又は有機の充填剤等を添加してもよい。また、無機系、
ハロゲン系、リン系の従来公知の難燃剤を有効量添加す
ることができる。無機系難燃剤としては、水酸化アルミ
ニウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、スルフ
ァミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、リン酸グアニ
ール尿素、水酸化マグネシウム、ハロゲン系難燃剤とし
ては、塩素化パラフィン、テトラブロモビスフェノール
A、デカブロモジフェニルオキサイド、ヘキサブロモシ
クロドデカン、オクタブロモジフェニルエーテル、1,
2−ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、エチレンビ
ステトラブロモフタルイミド、ペンタブロモベンジルポ
リアクリレート、トリス(2,3−ジブロモプロピル−
1)イソシアヌレート、リン系難燃剤としては、トリフ
ェニルホスフェート、レオフォストリアリルホスフェー
ト、オクチルクレジルジフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェートなどが挙げられる。
添加剤とを均一に混合し、押出機、ロール等で混練した
後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーショ
ン等の製膜法によりフィルム状に製膜して用いることが
できる。なお、製膜に際してはタッチパネルや表示部と
の圧着時の脱気を容易にするため、エンボス加工を施し
てもよい。エンボス加工の方法としては公知の手法が採
用でき、例えばエンボスロールでの型付け、離型性を有
するエンボスフィルムでの転写法が好適に採用される。
るが、50〜1000μm、特に50〜500μmとす
ることが好ましい。また、エンボス加工を施し、表面に
微細な凹凸(エンボス)を形成する場合、その平均粗さ
Raは0.1〜20μm、特に1〜15μmとすること
が好ましい。0.1μmより細かいと、フィルムとタッ
チパネルや表示部との間に介在する空気を真空ポンプ等
を用いて減圧下であるいは加圧によって除去する場合、
空気の抜け道がふさがれ、空気残りが生じるおそれがあ
り、また作業性に劣る。一方、粗すぎると、フィルムを
加熱溶融する際、接着剤の流動性が低い場合にエンボス
の消え残りが生じるおそれがあり、透明性が低下したり
接着層の均一性が損なわれるおそれがあるが、Raを
0.1〜20μmとすることで、脱気しやすく、また密
着性が良好で、透明性、光透過性が良好なものとなる。
過酸化物を使用して熱硬化する場合は、用いる有機過酸
化物の種類に依存するが、70〜170℃、特に70〜
150℃で2〜60分、特に5〜30分とすることが好
ましい。この場合、硬化は好ましくは0.01〜50k
gf/cm2、特に0.1〜20kgf/cm2の加圧下
で行うことが推奨される。
光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用
でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルラン
プ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハ
ロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光
等が挙げられる。照射時間は、ランプの種類、光源の強
さによって一概には決められないが、数十秒〜数十分程
度である。
図1に示すように、タッチパネル1と表示部2との間
に、上記接着剤乃至接着剤フィルム10を介在させ、こ
れを硬化して得るものである。
来公知のものとすることができ、また、表示部として
も、CRT、LCD等の公知の構成のものを用いること
ができる。
装置を製造する場合は、接着剤フィルムを用いることが
好ましいが、必要により、前記共重合体と上述の添加剤
とをタッチパネル、表示部に何ら影響を及ぼさない溶媒
に均一に溶解させ、溶液タイプの接着剤として用いるこ
ともでき、タッチパネル及び/又は表示部の表面に均一
に塗布し、仮圧着した後、加熱して接着硬化させること
ができる。
ルムとしては、上記エンボス加工を施した表面粗さRa
が0.1〜20μmの微細凹凸を有する接着剤フィルム
を用いることが、位置決め等の作業性、フィルムと部材
(タッチパネル、表示部)との間の空気除去の容易性な
どの点から好ましい。
一体型表示装置を製造する場合は、接着剤フィルムをタ
ッチパネルや表示部のサイズに合わせてカットし、両者
の間に挟み込む。次いで、この積層体を真空室内に入
れ、この内部を減圧にしてフィルムと部材との間に存在
する空気を除去する。この場合、例えば密閉性の高い可
撓性を有する袋内に上記積層体を挿入し、次いで真空ポ
ンプで袋内の空気を吸い出し脱気する方法を採用するこ
とができ、これにより袋内部の積層体に袋が密着し、積
層体全体が袋により加圧される状態となる。
除去した後、熱風循環炉等の加熱炉を用いて50〜10
0℃程度に加熱し、フィルム(接着剤)を溶融させると
共に硬化させることで、フィルムを介した部材の貼り合
わせが完了する。この場合、必要に応じてオートクレー
ブ等の加圧加熱のできる装置を用いて1〜10kgf/
cm2程度の圧力で加圧することができるが、上記した
袋を用いた場合、積層体は袋内が真空で、袋によって押
さえられた状態にあるので、必ずしも加圧を必要としな
い。
後、積層体をそのまま熱風循環炉等の加熱炉内に投入
し、タッチパネル自体の重量でフィルムと部材とを密着
させると共に、50〜100℃程度に加熱して、フィル
ムを溶融させて仮圧着させ、この後、オートクレーブ等
の加圧加熱のできる装置を用いて1〜10kgf/cm
2程度の圧力で50〜100℃程度にて加圧加熱するこ
ともできる。
タッチパネル一体型表示装置を簡単かつ確実に得ること
ができる。
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
に溶解し、エンボス加工(Ra=2.5μm)及び離型
処理を施したPETフィルム上に乾燥厚みが100μm
になるように塗工した。乾燥後、別の同様のPETフィ
ルムと図3のようにラミネートし、接着剤フィルム積層
品を得た。なお、図3において、11はエンボス加工及
び離型処理を施したPETフィルムである。
にカットした後、両側のPETフィルムを剥離除去し、
両面にエンボスを有する接着剤フィルムをタッチパネル
とLCDとの間に挟み、次いでこれを可撓性密閉袋内に
投入し、真空ポンプにて袋内の空気を吸い出した後、8
0℃で1時間熱処理することにより、タッチパネルとL
CDとが一体になった表示装置を得た。
ンダーによりシーティング後、エンボスロールにより両
面にエンボス加工を施し、乾燥厚み100μmで両面に
Ra=10.0μmのエンボスを有する接着剤フィルム
を得た。
した後、実施例1と同様にタッチパネルとLCDとの間
に挟み込み、この積層体を80℃の熱風循環炉に30分
間投入した。次いで、このように仮圧着したものをオー
トクレーブ中で80℃,5kgf/cm2の条件下で3
0分間加熱、加圧することにより、タッチパネルとLC
Dとが一体となった表示装置を得た。
タッチパネルとLCDとの間に空隙を持つ表示装置に比
べてコントラストが向上し、また視差も感じられないも
のであった。
例を示す断面図である。
ある。
一例を説明する断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 タッチパネルと表示部とが一体化された
表示装置の上記タッチパネルと表示部とを接着する熱及
び/又は光硬化性接着剤組成物であって、エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーの共重合体を主成分としてなることを特徴
とするタッチパネル一体型表示装置用接着剤組成物。 - 【請求項2】 上記共重合体100重量部に対し、有機
過酸化物を0.1〜10重量部添加してなる請求項1記
載の接着剤組成物。 - 【請求項3】 上記共重合体100重量部に対し、光増
感剤を0.1〜10重量部添加してなる請求項1記載の
接着剤組成物。 - 【請求項4】 上記共重合体100重量部に対し、光増
感剤を0.1〜10重量部と有機過酸化物を0.1〜1
0重量部添加してなる請求項1記載の接着剤組成物。 - 【請求項5】 上記共重合体100重量部に対し、シラ
ンカップリング剤を0.01〜5重量部添加してなる請
求項1乃至4のいずれか1項記載の接着剤組成物。 - 【請求項6】 上記共重合体100重量部に対し、アク
リロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及
びアリル基含有化合物のうち少なくとも1つを0.1〜
50重量部添加してなる請求項1乃至5のいずれか1項
記載の接着剤組成物。 - 【請求項7】 上記共重合体100重量部に対し、炭化
水素樹脂を1〜200重量部添加してなる請求項1乃至
6のいずれか1項記載の接着剤組成物。 - 【請求項8】 上記共重合体の酢酸ビニル単位の含有率
が2〜50重量%、アクリレート系及び/又はメタクリ
レート系単位の含有率が0.01〜20重量%である請
求項1乃至7のいずれか1項記載の接着剤組成物。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の接
着剤組成物をフィルム状に形成してなり、かつその片面
又は両面に平均粗さRaが0.1〜20μmのエンボス
加工を施してなることを特徴とするタッチパネル一体型
表示装置用接着剤フィルム。 - 【請求項10】 タッチパネルと表示部とが、請求項1
乃至8のいずれか1項記載の接着剤組成物の熱及び/又
は光硬化層にて接着されてなることを特徴とするタッチ
パネル一体型表示装置。 - 【請求項11】 タッチパネルと表示部との間に請求項
1乃至8のいずれか1項記載の接着剤組成物の層を介在
させ、次いでこの組成物を熱及び/又は光によって硬化
することを特徴とするタッチパネル一体型表示装置の製
造方法。 - 【請求項12】 タッチパネルと表示部との間に請求項
9記載の接着剤フィルムを挟み、次いで減圧下で加熱し
て該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特
徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。 - 【請求項13】 タッチパネルと表示部との間に請求項
9記載の接着剤フィルムを挟み、次いで加圧下に加熱し
て該フィルムを溶融させると共に、硬化させることを特
徴とするタッチパネル一体型表示装置の製造方法。
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EP98310717A EP0926214B1 (en) | 1997-12-24 | 1998-12-24 | Adhesive composition for display unit intergral with touch panel, adhesive film, display unit integral with touch panel, and production method thereof |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011053308A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Nec Lcd Technologies Ltd | 表示装置及びその製造方法 |
JP2012031415A (ja) * | 2011-09-05 | 2012-02-16 | Mitsubishi Plastics Inc | 中間膜用粘着シート |
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1997
- 1997-12-24 JP JP36649697A patent/JP4217840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011053308A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Nec Lcd Technologies Ltd | 表示装置及びその製造方法 |
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