JPH11180511A - 物品の収納装置及びその収納方法 - Google Patents

物品の収納装置及びその収納方法

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JPH11180511A
JPH11180511A JP35389397A JP35389397A JPH11180511A JP H11180511 A JPH11180511 A JP H11180511A JP 35389397 A JP35389397 A JP 35389397A JP 35389397 A JP35389397 A JP 35389397A JP H11180511 A JPH11180511 A JP H11180511A
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article
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glass substrate
article storage
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JP35389397A
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Tadanobu Miyazaki
忠信 宮崎
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G49/00Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
    • B65G49/05Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles
    • B65G49/06Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles for fragile sheets, e.g. glass
    • B65G49/062Easels, stands or shelves, e.g. castor-shelves, supporting means on vehicles

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性を向上し、製品分別を容易に行う。 【解決手段】物品収納部21の領域毎に、ガラス基板の
種類やその収納枚数を特定することで、この収納部21
を良品領域10、不良品領域11、モニタ品領域12と
いう複数の領域に分割し、良品領域10を最上段、不良
品領域11を中間段、モニタ領域12を最下段に設定
し、これら各領域の大きさを自動的に変更できるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ガラス基
板やこのガラス基板を用いた液晶ディスプレイ用カラー
フィルタ等を順次収納する物品の収納装置及びその収納
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、物品をカセットに収納する場
合、製造ライン等で連続的に流れてくる物品を上段から
或いは下段から順番にカセット内に収納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、製造ライン内に混在する不良品やモニタ品が
良品と共にカセット内部に混入してしまい、逆にカセッ
トから良品を不良品やモニタ品と分別して取り出すため
に作業者の手を必要としたり、複雑な処理を必要とする
ので作業性が悪い。
【0004】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、良品、不良品、モニタ品等の分別作業を容易
に行なえ、作業効率を向上できる物品の収納装置を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の物品の収納装置は、以下
の構成を備える。即ち、複数の物品を挿入可能な物品収
納部を有する物品の収納装置において、前記物品収納部
を目的別に複数の領域に分割し、各領域の大きさを自動
で変更可能とした。
【0006】また、本発明の物品の収納方法は、以下の
特徴を備える。即ち、複数の物品を挿入可能な物品収納
部に、該物品を挿入するための物品の収納方法におい
て、前記物品収納部を目的別に複数の領域に分割し、所
定条件に応じて各領域の大きさを自動で変更する。
【0007】また、好ましくは、上記物品の収納装置及
び収納方法において、前記複数の領域は、良品領域、不
良品領域、モニタ品領域からなる。
【0008】また、好ましくは、上記物品の収納装置及
び収納方法において、前記良品領域を最上部に、不良品
領域を中間に、モニタ品領域を最下部に夫々設定した。
【0009】また、好ましくは、上記物品の収納装置及
び収納方法において、前記所定条件として、前記不良品
領域は物品の良品率が低い場合に多く設定され、徐々に
良品率が高まるに応じて小さくされる。
【0010】また、好ましくは、上記物品の収納装置及
び収納方法において、前記物品はガラス基板である。
【0011】また、好ましくは、上記物品の収納装置及
び収納方法において、前記物品は、液晶ディスプレイ用
カラーフィルタである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態に
ついて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】先ず、図1を参照して、本実施形態で用い
られるカセットについて説明する。本実施形態のカセッ
トは、例えば、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製
造ラインにおいて、順次製造されるガラス基板を良品、
不良品、モニタ品に分別して収納する。尚、本実施形態
では、物品はガラス基板であるが、これに限定されるも
のではない。
【0014】図1は、本実施形態に係るカラーフィルタ
の製造ラインに用いられるカセットを示す外観図であ
る。図2は、本実施形態のカセットを目的別に複数の領
域に分割した場合の一例を示す図である。
【0015】図1、図2に示すように、カセット20は
箱体状に形成され、その内部に薄いガラス基板を収納す
る複数の収納部21が設けられている。収納部21は、
上段から下段に略等間隔で設けられている。
【0016】本実施形態では、物品収納部21の領域毎
に、後述する物品収納ロボット22により収納されるガ
ラス基板の種類(良品、不良品、モニタ品等)やその収
納枚数を特定することで、この収納部21を良品領域1
0、不良品領域11、モニタ品領域12という複数の領
域に分割し、良品領域10を最上段、不良品領域11を
中間段、モニタ品領域12を最下段に設定し、これら各
領域の大きさ(段数)を自動的に変更できるようにし
た。良品領域10は良品のガラス基板を収納するのに用
いられ、不良品領域11は不良品のガラス基板を収納す
るのに用いられ、モニタ品領域12はモニタ用のガラス
基板を収納するのに用いられる。
【0017】ガラス基板9は、カラーフィルタの成膜面
を上側にしてカセット20の収納部21に収納される。
最上段に良品領域を設定したのは、万が一カセット内で
不良品或いはモニタ品のガラス基板からごみが落ちた場
合でも、良品のガラス基板上に落ちるのを防止するため
である。最下段にモニタ品領域を設定したのは、モニタ
品をカセットから取り出し易くするためである。このた
め、中間段に不良品領域を設定することで、良品領域或
いはモニタ品領域を使い勝手を向上させている。
【0018】カセット20の各領域10〜12の大きさ
は、後述する操作盤により入力された操作情報に応じ
て、後述する物品収納ロボット22により自動的に変更
可能となっている。
【0019】ここで、製造ラインの立ち上げ時等は、良
品率が低いことが多いので、カセット内の不良品領域を
自動的に大きくし、稼動時間に応じて徐々に小さくして
いくようにプログラムすることもできる。このプログラ
ムは、連続稼動開始からのカセット交換回数をカウント
し、このカセット交換回数に対応した不良品領域の大き
さを予め設定しておき、稼動中のカセット交換回数に応
じて不良品領域の大きさを変更していくことにより達成
できる。また、このプログラムでは、不良品領域を小さ
くするのに応じて、良品領域を大きくしていけば良品の
収納領域を十分に確保できる。
【0020】図3は、製造ライン上に設けられてガラス
基板をカセットに収納するための物品収納ロボットを示
す外観図である。
【0021】図3に示すように、後述する製造ラインの
上流から移送されてくるガラス基板は、製品検査のため
に抜き取られたり、更に下流に移送されたり、下流でト
ラブルが発生した場合に上流から移送されるガラス基板
をカセット20内に一時的に収納される。
【0022】物品収納ロボット22は、コンベア装置等
で製造ラインの上流から移送されるガラス基板を下方か
ら持ち上げてその方向を90度回転させてカセット20
の所望の収納部に挿入する。その後、わずかに下降して
収納部にガラス基板を載置した後、物品収納ロボット2
2をコンベア側に後退させてその方向を90度回転して
下降させることで、元の位置に戻される。勿論、この動
作中にガラス基板は移動しないようになっている。
【0023】図4は領域設定をするための操作盤を示す
図である。図5は、図3に示す物品収納ロボットを制御
するためのブロック図である。
【0024】図4、図5に示すように、操作盤30は、
インタフェース65aを介してシーケンサ60に電気的
に接続されている。また、シーケンサ60はインタフェ
ース65bを介してロボット制御装置69に接続されて
いる。操作盤30は、タッチパネル等の表示部31と操
作キーやダイヤル等の操作部32とを有する。ロボット
制御装置69は、図3に示す物品収納ロボットを操作盤
30からの操作情報に応じて制御する。シーケンサ60
は、CPU66、ROM67、RAM68からなり、操
作盤30からの操作情報や後述する製造ラインの各工程
の装置からの情報に応じてロボット制御装置69を制御
する。ROM67には、シーケンサ60の制御プログラ
ムが格納されている。また、RAM68には、ラダーソ
フトや内部レジスタが確保されている。
【0025】操作盤30では、カセットの上段から何段
目までを良品領域にするか、或いは下段から何段目まで
をモニタ品領域とするかを決定するために、操作盤30
のタッチパネル31から各領域の先頭段数番号と収納枚
数を入力する。そして、その操作情報をRS232C等
のコネクタケーブルで接続されたシーケンサ60に出力
すればよい。
【0026】操作者は、先ず、操作盤30の表示部31
から表示されている「交換回数No」に対応した良品先
頭段数、良品収納枚数、不良品先頭段数、不良品収納枚
数、モニタ品先頭段数、モニター収納枚数を設定する。
操作盤30で入力された操作情報は、操作盤30からイ
ンターフェース65aを介してCPU66に入力され
る。例えば、「交換回数No」が1である場合、操作盤
30で設定された操作情報として、具体的には、RAM
68に設けられた良品先頭段数72、良品収納枚数7
3、不良品先頭段数74、不良品収納枚数75、モニタ
品先頭段数76、モニタ品収納枚数77のデータが各レ
ジスタに夫々書き込まれる。
【0027】一方、「交換回数No」が2である場合、
操作盤30で設定された操作情報として、RAM68の
良品先頭段数79、良品収納枚数80のデータがレジス
タに夫々書き込まれる。
【0028】製造ラインの連続稼動中では、CPU66
がカセット交換毎に現在交換回数70をインクリメント
し、その現在交換回数に対応したデータレジスタをRA
M68から読み込む。
【0029】ガラス基板のカセット内への挿入は、RA
M68から読み込んだ情報に従って実行される。例え
ば、不良品のガラス基板が移送されてきた場合は、その
時点での交換回数に応じた不良品先頭段数の位置から不
良品のガラス基板を挿入してしていく。つまり、カセッ
ト交換回数が1の場合には、良品率が低いので不良品領
域を多く設定しておき、カセット交換回数が10以上の
場合には、不良品領域を少なく設定しておけば、自動的
に各領域の設定段数が変更可能となるのである。 [カラーフィルタの製造ライン]次に、図6を参照し
て、カラーフィルタの製造ラインについて説明する。
【0030】図6は、図1に示すカセットを使用したカ
ラーフィルタの一連の製造工程を実行するための製造ラ
インの構成を示す図である。
【0031】図6に示すように、200はブラックマト
リクスが形成されたガラス基板を洗浄するための洗浄装
置であり、ガラス基板を洗剤により洗浄する洗浄部20
0aと、洗浄したガラス基板を乾燥させる乾燥部200
bとを備える。洗浄装置200では、ガラス基板の洗浄
処理が行われる。
【0032】201は、ガラス基板上に有機材料の薄い
均一層を形成するための塗布装置で一般的に使われるス
ピンコータで膜厚を均一に塗布している。また、塗布装
置はスピンコータに限定されるわけでなく、ロールコー
タやその他の方式で均一に有機材料が塗布できる装置な
らどれでもよい。尚、インク受容層を形成する有機材料
は、例えば230℃程度で硬化するものを使用する。
【0033】202は、塗布された有機材料を乾燥させ
るホットプレート方式の加熱装置である。加熱装置20
2はホットプレートに限定されるわけでなく、熱風式の
オープン炉でもかまわない。本実施形態では、前後の装
置を直列に直結してライン化しているので、送り機構付
のオープン炉を用いている。尚、有機材料(インク受容
層)の乾燥は、有機材料が硬化する温度より低い温度、
例えば50℃程度で行われる。塗布装置201及び加熱
装置202では、塗布及び加熱加熱処理作業が行われ
る。
【0034】203は、塗布乾燥された有機材料(イン
ク受容層)を紫外線で部分的に露光する露光装置であ
る。露光装置での位置決めは、予めガラス基板に形成さ
れているマークを高倍率の顕微鏡で光学的に位置検出す
ることで精度良く行うことができる。
【0035】204は、露光工程後に続いて加熱するホ
ットプレート式の加熱装置である。インク受容層を形成
する有機材料は、紫外線を照射させただけではインクを
吸収しにくい性質にはならず、紫外線照射後さらに熱を
加えることにより反応を開始し、インクを吸収しにくい
性質、即ち疎水性を生ずる。この紫外線照射後の加熱は
PEB(Post Exposure Bake)と呼ばれ、有機材料が硬化
しない温度、例えば120℃程度の温度で行われる。露
光装置203及び加熱装置204では、露光及び加熱処
理が行われる。
【0036】205は、インクジェット方式によりイン
ク受容層を部分的にインクで着色するための着色装置で
ある。この着色部で行われる着色工程は、他の工程に比
較して最も時間がかかるので、本実施形態では3台の着
色装置を並行に運転させて、他の工程の処理時間とのバ
ランスをとるようにしている。この着色装置205は、
インクを吐出させるヘッドはインクジェット方式のヘッ
ドであり、多数の吐出ノズルを有している。インクジェ
ットヘッドは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色に
対応して3つの吐出ヘッドを持つ構成となっている。
尚、着色装置205の加工時間を短縮するために3つ以
上の吐出ヘッドを持つ構成としてもよい。着色装置は露
光装置203と同様の位置合わせ機構を備えており(図
示せず)ガラス基板に形成されたマークに対し位置決め
ができるようになっている。インクジェットヘッドは着
色装置本体に固定されており、ガラス基板をのせたXY
θステージが高精度に移動する。インクジェットヘッド
にはインクの供給機構(図示せず)が備わっており、ま
た吐出ノズルの目誌まりを回復させる機構(図示せず)
が一定間隔毎に回復動作するようになっている。
【0037】206は、着色されたガラス基板の着色欠
陥を検査するための検査装置である。また、207は、
検査装置206により不良と判定されたガラス基板1を
排出する装置で、ガラス基板が搬送されるコンベアの側
方に不良品を収納する図1に示すカセット20が設けら
れている。コンベアの下部には図3に示す物品収納ロボ
ット22が待機している。各装置は図示しないネットワ
ークケーブルで接続されており、例えば検査装置206
で判定された情報がネットワークケーブルを通じて不良
排出装置207へ送られ、不良排出装置207は、その
情報に基づいてガラス基板を排出するか(不良品)、後
工程に流すか(良品)の動作を行う。また、検査装置2
06には、ガラス基板が不良と判断されたときに、その
旨を作業者に知らせるための不図示の警報装置が備えら
れている。尚、検査装置206による不良検査は、イン
クがインク受容層中に十分拡散した後に行うことが好ま
しい。なぜならば、インクが十分拡散されていない状態
では白抜け等の不良があっても、インクが十分拡散され
た後には、このような白抜け等の不良がなくなる可能性
があるからである。
【0038】208は、着色されたガラス基板のインク
を乾燥させる乾燥装置でガラス基板を1枚ごとに投入で
きる構成のオープン炉になっている。この乾燥装置20
8は、インクを乾燥させることが目的であるので、加熱
温度はインク受容層の硬化温度よりも低い温度、例えば
90℃程度に設定されている。着色装置205、乾燥装
置208では、着色及び乾燥処理が行われる。
【0039】209は、着色された部分を有するインク
受容層を硬化するための加熱装置であり、乾燥装置20
8と同様に基板を1枚ごとに投入できる構成のオープン
炉になっている。この加熱装置209では、ガラス基板
を例えば230℃で加熱し、インク受容層を完全に硬化
させる。加熱装置209では加熱処理が行われる。この
ように、インク受容層を硬化させるのは、その後の仕上
げ洗浄の工程でインクが流れ落ちてしまわないようにす
るためと、保護膜の形成工程で使用する有機溶媒によっ
てインクが流れ落ちたり変色してしまったりすることを
防止するためである。
【0040】例えば、上記の加熱装置202では50℃
で3分間、加熱装置204では120℃で90秒間、乾
燥装置208では90℃で10分間、加熱装置209で
は230℃で30分間の加熱を行うが、これらの加熱は
上記の時間を越えてしまうと、インク受容層が変質をお
こして正常なカラーフィルタを製造できなくなる可能性
がある。ところが、それぞれの加熱工程の後工程の装置
に異常が発生した場合などには、装置が停止してしま
い、ガラス基板が加熱装置あるいは乾燥装置内に長時間
放置された状態になることが考えられる。このような場
合に、インク受容層が変質しないようにするために、装
置が停止してしまった場合でも、ガラス基板が加熱装置
内に長く放置されないように一時的に退避させるための
図3に示す物品収納ロボット22が、加熱・装置20
2、204の直後に配置されている。また、乾燥装置2
08及び加熱装置209では、加熱の目標時間が経過し
た場合には、加熱装置209の後方に設けられた収納装
置212にガラス基板を収納してしまえば、インク受容
層の変質の問題は発生しない。尚、本実施形態において
は、製造ラインは加熱装置209の後方で一旦途切れて
いるが、加熱装置209の後方に更に次の工程のライン
が連続している場合には、収納装置212の代わりに、
バッファ210、211と同様のバッファを設け、乾燥
装置208及び加熱装置209に必要以上の時間ガラス
基板が放置されないようにすることが必要である。
【0041】次に、上記のように構成される製造ライン
の動作について説明する。
【0042】表面にブラックマトリクスが形成されたガ
ラス基板がこの製造ラインに投入されると、まず洗浄装
置200でその表面が洗浄される。尚、洗浄装置200
は、本実施形態のように塗布装置201と直結していて
もよいし、また別置きとなりカセットでガラス基板を製
造ラインに搬送しても良い。その場合はカセットから基
板を取り出す装置が塗布装置201の前に設置される。
ガラス基板には液晶表示パネルのブラックマトリクスが
あらかじめ形成されているが、このブラックマトリクス
は金属材村をガラス基板にスパッタリング等の方式で成
膜してその後にフォトリソグラフィ工程によりパターニ
ングされたものである。またブラックマトリクスは金属
材料でなくとも構わない。
【0043】ガラス基板は図5の左から右へと搬送され
る。ガラス基板スピンコーター201で有機材料を10
μm以下の膜厚で均一に塗布されインク受容層が形成さ
れる。均一度は基板内で±5%以内が望ましい。インク
受容層が塗布されたガラス基板はホットプレート202
で、有機材料を塗布するために含まれている溶剤をとば
して乾燥される。この場合のホットプレートの温度は、
既に説明したように有機材料を硬化させる温度より低く
なければならない。
【0044】次にガラス基板は露光装置203で紫外線
を照射される。その時紫外線はガラス基板に予め形成さ
れたブラックマトリクスにあわせて選択的に照射され
る。このため露光装置203は予めガラス基板に形成さ
れた位置合わせ用のマークを検出して、精密に位置決め
を行う。この時の位置決め精度は±2μm以下が望まし
い。また位置合わせ用の基準マークはブラックマトリク
スの形成と同時に形成されているのが望ましいが、ブラ
ックマトリクスと別工程で形成されていても精度を維持
しているのであれは構わない。
【0045】紫外線を照射することにより、照射された
部分のインク受容層が変化をおこす。ガラス基板は次に
ホットプレート204で加熱される。この時の加熱温度
は、インク受容層の硬化温度より低くなければならな
い。紫外線を照射後にガラス基板に熱を加えることで、
紫外線を照射した部分に反応をおこさせ、有機材料を疎
水性に変化させる。つまり、露光装置203で選択的に
紫外線を照射した部分(ブラックマトリクスの部分)だ
けが疎水性に変化する。
【0046】ブラックマトリクスの部分だけが疎水牲に
処理されたガラス基板が着色装置205に搬送される。
着色装置205は露光装置203と同様、基準マークに
対し精密に位置決めを行う。位置決めは露光装置203
と同様の機構で、ガラス基板を保持するステージが水平
面内で精密に動作する。ガラス基板は搬送系により位置
決めステージに搬送され、位置調整される。位置決めが
終了すると、インクジェットヘッドのある位置にステー
ジごと移動してカラーフィルタの画素の位置にあわせて
インクジェットヘッドを駆動し、インクをガラス基板に
吐出させる。カラーフィルタの画素の位置は予め着色装
置の制御部分に記憶させておき、吐出はXYθステージ
を移動させながらステージの位置情報と画素の位置デー
タが一致したところでインクジェットヘッドを駆動し
て、インクをガラス基板に吐出させる。ガラス基板にイ
ンクが着弾した直後は着色部分が盛り上がっている。こ
れが次の乾燥工程で徐々に有機材料の方へ浸透していき
カラーフィルタの画素となる。ガラス基板では、先程の
工程でブラックマトリクスの位置を疎水性にしてあるの
で、インクは浸透していかず、画素の部分だけが着色さ
れる。
【0047】着色装置205から排出されたガラス基板
は検査装置206で検査される。この時は、各画素にイ
ンクが吐出されているかを検査して、着色されていない
画素を検出した場合は不良として次の不良排出装置へ送
出する。このとき、ガラス基板の不良を作業者に知らせ
るための警報を行う。不良排出装置207は不良のガラ
ス基板を物品収納ロボット22でカセット20に収納す
る。良品の場合はそのまま次工程へ搬送する。加熱装置
208でインクの溶媒成分をとばし、インクをインク受
容層に浸透させる。この時の温度は、既に述べたように
インク受容層の硬化温度以下でなければならない。次に
ガラス基板は加熱装置209でインク受容層が硬化され
る。インク受容層を硬化させることでインクもガラス基
板に定着させることができる。
【0048】尚、上記の各工程間のガラス基板の移動時
間は以下のように設定されなければならない。
【0049】まず、塗布装置201から露光装置203
までの移動時間は、露光によりインク受容層が反応し得
る時間内に設定されなければならない。このような時間
に設定することにより、受容層全体の反応が進む前に露
光することができ、インクを吸収しやすい部分としにく
い部分を明確に区分けすることが出来る。インク受容層
の自然の反応が進みすぎると本来インクを吸収するべき
露光しない部分の反応も進んでしまって疎水化され、イ
ンクを吸収しにくくなるからである。
【0050】また、露光装置203から着色部205ま
での移動時間は、露光後、インクを吸収しやすい部分が
インクを吸収してインクが拡散可能な状態を維持してい
る時間内に設定されなけれはならない。室温でも、時間
が経過すると、インク受容層の反応が進み、本来インク
が吸収されるべき部分がインクを吸収しにくくなるから
である。
【0051】また、着色装置205から乾燥装置208
までの移動時間は、着色後、インクを吸収しやすい部分
にインクが拡散するのに要する時間以上に設定されなけ
ればならない。これにより、インクが十分に拡散する時
間が確保され、画素中の白抜けの発生を防止することが
出来る。
【0052】また、乾燥装置208から加熱装置209
までの移動時間は、乾燥後、インクの変質が生じない時
間以内に設定されなければならない。これにより、イン
クに化学反応が起こって変色を起こすことがない。ま
た、時間が経過すると、乾燥装置208で乾操しきれな
かった溶媒(本来は加熱装置209で乾燥される)が自
然に乾燥し、このとき乾燥の進行が部分によりばらつ
き、残存する溶媒の量が部分的に異なることがある。す
ると、硬化の過程で溶媒が蒸発する際に、この溶媒の量
のバラつきに起因して膜厚が部分的に不均一になる場合
があり、その後の液晶パネルの貼りあわせでギャップが
生じることがある。乾燥装置208から加熱装置209
までの移動時間を上記のように設定することにより、こ
れを防止することが出来る。
【0053】尚、上記のように設定される各工程間の時
間は、ガラス基板の大きさと各工程に要する時間、即ち
基板1枚あたりの製造時間(例えば1分)を考慮にいれ
て設定されるものである。
【0054】尚、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可能
である。
【0055】例えば、本実施形態のように、ガラス基板
を収納するカセットに限らず、カセットやマガジンを使
用して収納するものであれば同様に適用できる。
【0056】
【他の実施形態】本発明の目的は、前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、その
システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUや
MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読
出し実行することによっても、達成されることは言うま
でもない。
【0057】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0058】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0059】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0061】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した物品収納手順に対応する
プログラムコードを格納することになるが、簡単に説明
すると、下記の各モジュールを記憶媒体に格納すること
になる。すなわち、少なくとも「物品収納部を目的別に
複数の領域に分割する工程」及び「所定条件に応じて各
領域の大きさを自動で変更する工程のコード」の各モジ
ュールのプログラムコードを記憶媒体に格納すればよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
物品収納部を目的別に複数の領域に分割し、各領域の大
きさを自動で変更可能としたことにより、作業性を向上
させ、製品分別が容易にできる。
【0063】また、製造ラインの立ち上げ時等のように
良品率が低い場合に、初期的に不良品領域を多くしてお
き、徐々に良品率が高まるに従って不良品領域を小さく
していくことで、製造ラインの稼動状態に応じた最適な
物品収納部の領域が設定可能となる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るカラーフィルタの製造ライン
に用いられるカセットを示す外観図である。
【図2】本実施形態のカセットを目的別に複数の領域に
分割した場合の一例を示す図である。
【図3】製造ライン上に設けられてガラス基板をカセッ
トに収納するための物品収納ロボットを示す外観図であ
る。
【図4】領域設定をするための操作盤を示す図である。
【図5】図3に示す物品収納ロボットを制御するための
ブロック図である。
【図6】図1に示すカセットを使用したカラーフィルタ
の一連の製造工程を実行するための製造ラインの構成を
示す図である。
【符号の説明】
9…ガラス基板 10…良品領域 11…不良品領域 12…モニタ品領域 20…カセット 21…収納部 22…物品収納ロボット 30…操作盤 31…表示部 32…操作部 60…シーケンサ 65a、65b…インターフェース 66…CPU 67 シーケンサーの制御プログラムが入っているRO
M 68 ラダーソフトや内部レジスタを確保するRAM 69…ロボット制御装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物品を挿入可能な物品収納部を有
    する物品の収納装置において、 前記物品収納部を目的別に複数の領域に分割し、各領域
    の大きさを自動で変更可能としたことを特徴とする物品
    の収納装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の領域は、良品領域、不良品領
    域、モニタ品領域からなることを特徴とする請求項1に
    記載の物品の収納装置。
  3. 【請求項3】 前記良品領域を最上部に、不良品領域を
    中間に、モニタ品領域を最下部に夫々設定したことを特
    徴とする請求項2に記載の物品の収納装置。
  4. 【請求項4】 前記不良品領域は物品の良品率が低い場
    合に多く設定され、徐々に良品率が高まるに応じて小さ
    くされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の物品の収納装置。
  5. 【請求項5】 前記物品はガラス基板であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の物品の収
    納装置。
  6. 【請求項6】 前記物品は、液晶ディスプレイ用カラー
    フィルタであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の物品の収納装置。
  7. 【請求項7】 複数の物品を挿入可能な物品収納部に、
    該物品を挿入するための物品の収納方法において、 前記物品収納部を目的別に複数の領域に分割し、 所定条件に応じて各領域の大きさを自動で変更すること
    を特徴とする物品の収納方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の領域は、良品領域、不良品領
    域、モニタ品領域からなることを特徴とする請求項7に
    記載の物品の収納方法。
  9. 【請求項9】 前記良品領域を最上部に、不良品領域を
    中間に、モニタ品領域を最下部に夫々設定したことを特
    徴とする請求項8に記載の物品の収納方法。
  10. 【請求項10】 前記所定条件として、前記不良品領域
    は物品の良品率が低い場合に多く設定され、徐々に良品
    率が高まるに応じて小さくされることを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれか1項に記載の物品の収納方法。
  11. 【請求項11】 前記物品はガラス基板であることを特
    徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の物品
    の収納方法。
  12. 【請求項12】 前記物品は、液晶ディスプレイ用カラ
    ーフィルタであることを特徴とする請求項7乃至10の
    いずれか1項に記載の物品の収納方法。
  13. 【請求項13】 複数の物品を挿入可能な物品収納部
    に、該物品を挿入するための物品の収納方法のプログラ
    ムコードが格納された記憶媒体において、 前記物品収納部を目的別に複数の領域に分割する工程の
    コードと、 所定条件に応じて各領域の大きさを自動で変更する工程
    のコードとを有することを特徴とする記憶媒体。
JP35389397A 1997-12-22 1997-12-22 物品の収納装置及びその収納方法 Withdrawn JPH11180511A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005134418A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4493976B2 (ja) * 2003-10-28 2010-06-30 大日本印刷株式会社 カラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法

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