JPH11180284A - 制動力配分制御方法 - Google Patents

制動力配分制御方法

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JPH11180284A
JPH11180284A JP36454697A JP36454697A JPH11180284A JP H11180284 A JPH11180284 A JP H11180284A JP 36454697 A JP36454697 A JP 36454697A JP 36454697 A JP36454697 A JP 36454697A JP H11180284 A JPH11180284 A JP H11180284A
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wheel
rear wheel
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normal
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Hiroshi Oshiro
大城浩
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制動力配分制御において、車輪速センサからの
信号に異常がある後輪の制御を適切に行うこと。 【解決手段】マスタシリンダから入口弁を介してホイー
ルシリンダに接続される主液圧回路と、ホイールシリン
ダから出口弁を介して補助リザーバに接続される補助液
圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けら
れ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニ
ットを制御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ
液圧装置において、車輪速センサの信号が異常側の後輪
の増圧タイミングを車輪速センサの信号が正常側の後輪
の増圧タイミングより遅らせるか、又は、異常側の後輪
の増圧量を正常側の後輪の増圧量よりも少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌の制動力配分
制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、制動力配分制御において、車輪速
センサからの信号に異常がある後輪は、車輪速センサの
信号が正常な後輪と同じ制御を同時に行っている。
【0003】この場合、異常な側の後輪の落ち込みが大
きかったり、異常な側の後輪がロックしてしまい、車輌
の安定性に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、制動力配分
制御において、車輪速センサからの信号に異常がある後
輪の制御を適切に行うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスタシリン
ダから入口弁を介してホイールシリンダに接続される主
液圧回路と、ホイールシリンダから出口弁を介して補助
リザーバに接続される補助液圧回路とを有する液圧ユニ
ットと、各車輪に取り付けられ各車輪の車輪速を検出す
る車輪速センサと、液圧ユニットを制御する電子制御装
置とを備えた車輌用ブレーキ液圧装置において、車輪速
センサの信号が異常な側の後輪の増圧タイミングを車輪
速センサの信号が正常な側の後輪の増圧タイミングより
遅らせるか、又は、異常な側の後輪の増圧量を正常な側
の後輪の増圧量よりも少なくすることを特徴とする、制
動力配分制御方法、又は、マスタシリンダから入口弁を
介してホイールシリンダに接続される主液圧回路と、ホ
イールシリンダから出口弁を介して補助リザーバに接続
される補助液圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪
に取り付けられ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサ
と、液圧ユニットを制御する電子制御装置とを備えた車
輌用ブレーキ液圧装置において、車輪速センサの信号が
異常な側の後輪の増圧タイミングを車輪速センサの信号
が正常な側の後輪の増圧タイミングより遅らせ、かつ、
異常な側の後輪の増圧量を正常な側の後輪の増圧量より
も少なくすることを特徴とする、制動力配分制御方法、
又は、前記制動力配分制御方法において、異常な側の後
輪の増圧回数を正常な側の後輪の増圧回数よりも少なく
したことを特徴とする制動力配分制御方法、又は、マス
タシリンダから入口弁を介してホイールシリンダに接続
される主液圧回路と、ホイールシリンダから出口弁を介
して補助リザーバに接続される補助液圧回路とを有する
液圧ユニットと、各車輪に取り付けられ各車輪の車輪速
を検出する車輪速センサと、液圧ユニットを制御する電
子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ液圧装置におい
て、車輪速センサの信号が異常な側の後輪の減圧量を正
常な側の後輪の減圧タイミングより早めるか、又は、異
常な側の後輪の減圧量を正常な側の後輪の減圧量よりも
多くすることを特徴とする、制動力配分制御方法、又
は、マスタシリンダから入口弁を介してホイールシリン
ダに接続される主液圧回路と、ホイールシリンダから出
口弁を介して補助リザーバに接続される補助液圧回路と
を有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けられ各車輪
の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニットを制
御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ液圧装置
において、車輪速センサの信号が異常な側の後輪の減圧
量を正常な側の後輪の減圧タイミングを車輪速センサの
信号が正常な側の後輪の減圧タイミングより早め、且
つ、異常な側の後輪の減圧量を正常な側の後輪の減圧量
よりも多くすることを特徴とする、制動力配分制御方
法、又は、前記制動力配分制御方法において、異常な側
の後輪の減圧回数を正常な側の後輪の減圧回数よりも多
くしたことを特徴とする、制動力配分制御方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0007】<イ>車両用ブレーキ液圧装置の概要 車両用ブレーキ液圧装置において、図1のように液圧ユ
ニット20で発生した液圧は前輪や後輪の各ホイールシ
リンダ14に付与され、各車輪(左前輪1、右前輪2、
左後輪3、右後輪4)にブレーキ制御を行う。例えば、
制動配分制御(EBD)やアンチロックブレーキ制御
(ABS)のブレーキ制御において、車輪速センサ31
やブレーキスイッチ32などからの信号を基に電子制御
装置30により、液圧ユニット20を制御して車輪に対
して最適なブレーキ制御を行う。なお、電子制御装置3
0は、専用ハード装置、また、マイクロコンピュータな
ど一般のコンピュータ装置の構成を有していても良い。
【0008】<ロ>液圧ユニットの概要 液圧ユニット20は、図2にその一例が示され、制動力
配分制御(EBD)やアンチロックブレーキ制御(AB
S)などのブレーキ制御の液圧回路を備えている。な
お、図2はX配管の例であり、一方の第1液圧回路21
には左前輪1と右後輪4が接続され、他方の独立した第
2液圧回路22には右前輪2と左後輪3が接続されてい
る。液圧ユニット20は、マスタシリンダ12と入口弁
23を介して各車輪のホイールシリンダ14を結ぶ主液
圧回路41、各車輪のホイールシリンダ14と出口弁2
4を介して補助リザーバ27を結ぶ補助液圧回路42、
補助リザーバ27からポンプ25を介して主液圧回路4
1に戻る戻り液圧回路43を備えており、入口弁23と
出口弁24の開閉を制御して、各車輪に対して所定のブ
レーキ制御を行う。なお、主リザーバ13はブレーキ液
を蓄積し、逆止弁28は逆流の防止をし、又、モータ2
6はポンプ25を駆動制御する。
【0009】以下に、ブレーキ液圧装置の動作を説明す
る。
【0010】<イ>ブレーキ制御の概要 電子制御装置30は、車輪速センサ31やブレーキスイ
ッチ32などからの信号により、例えば図3のようにブ
レーキ制御の演算処理を実行する。先ず、装置30の初
期化を行い(S1)、車輪速センサ31の信号から車輪
速を算出する(S2)。車輪速などの情報から推定車体
速や推定車体減速度を算出する(S3、S4)。この様
にして算出されたものからアンチロックブレーキ制御や
制動力配分制御などのブレーキ制御の各モードを判定す
る(S5、S6)。アンチロックブレーキ制御モードの
場合(S7)、アンチロックブレーキ制御処理を行い
(S9)、そうでない場合(S7)、制動力配分制御モ
ードの判定を行う(S8)。制動力配分制御モードの場
合(S8)、制動力配分制御処理(S10)を行い、そ
うでない場合(S8)、通常のブレーキ制御処理を行う
(S11)。
【0011】<ロ>通常ブレーキ制御 通常のブレーキ制御(ノーマルブレーキ制御)において
は、ブレーキペダル11が踏み込まれると、マスタシリ
ンダ12にブレーキ液圧が発生し、入口弁23が開状態
で出口弁24が閉状態にあるので、マスタシリンダ12
に発生したブレーキ液圧は、直接ホイールシリンダ14
に加わり、各車輪1、2、3、4にブレーキがかかる。
【0012】<ハ>アンチロックブレーキ制御 電子制御装置30は、車輪にブレーキがかかり車輪がロ
ック状態になると、入口弁23と出口弁24の開閉制御
とポンプ25の駆動制御などのアンチロックブレーキ制
御を行う。
【0013】アンチロックブレーキ制御において、サイ
クル毎に増圧、保持及び減圧モードを繰り返し、ブレー
キ液圧を制御しており、1サイクルの増圧モードでは、
例えば、入口弁23を開閉制御し、出口弁24を閉状態
にして、ホイールシリンダ14のブレーキ液を増圧す
る。
【0014】以下に制動力配分制御について説明する。
【0015】<イ>制動力配分制御の開始条件 後輪のブレーキ制御を行う制動力配分制御は、例えば図
4のように、その開始を判定する。先ず、ブレーキペダ
ル11の踏み込みの強弱や速さなどの踏み込みの程度の
判定により、即ちスパイクの判定により、その開始条件
を分ける。スパイク判定は、推定車体減速度又は車輪減
速度の変化分、例えば、推定車体減速度又は推定車輪減
速度の推定減速度を各サイクル毎(例えば7ms毎)に
算出し、前サイクルと本サイクルの差分を求め、その差
分が所定値以上で所定時間継続する場合、強く踏まれた
と判定する(S21)。
【0016】<ロ>強く踏まれた場合の開始条件 強く踏まれた場合、推定減速度が所定値(α1)以上の
場合、次のステップS23に進み、そうでない場合、こ
の制動力配分制御を開始しない(S22)。ステップS
23では、推定車体速に対する後輪のスリップ率が所定
値(β1)以上の場合、次のステップS26に進み、そ
うでない場合、この制御を開始しない(S23)。ステ
ップS26では、制動力配分制御を行うため制御開始フ
ラグをセットする(S26)。
【0017】<ハ>強く踏まれない場合の開始条件 スパイク判定で(S21)、強く踏まれない場合、推定
減速度が所定値(α2>α1)以上の場合、次のステッ
プS25に進み、そうでない場合、この制動力配分制御
を開始しない(S24)。ステップS25では、前輪に
対する後輪のスリップ率が所定値(β2>β1)以上の
場合、次のステップS26に進み、そうでない場合、こ
の制御を開始しない(S25)。
【0018】このように、強く踏まれない場合は、前輪
と後輪の制動力配分において、後輪が前輪より先にロッ
ク傾向が生じる付近で制動力配分制御を開始するように
設定する。
【0019】このように制動力配分制御の開始条件を取
ることにより、後輪のスリップが大きくなる前に適正な
制動力配分制御が行える。
【0020】<ニ>制動力配分制御(EBD) 制動力配分制御(EBD)は、後輪のホイールシリンダ
のブレーキ液圧を制御するものであり、例えば、プロポ
ーショナルバルブ(Pバルブ)の代わりに、前輪のブレ
ーキ液圧に対して後輪のブレーキ液圧を低く抑えるよう
に、後輪のホイールシリンダの液圧を制御するものであ
り、また、アンチロックブレーキ制御装置において、モ
ータやポンプが故障してアンチロックブレーキ制御がで
きない場合でも、制動力配分制御により後輪のスリップ
を防止するように制御するものである。
【0021】制動力配分制御の処理は、例えば図5の流
れ図のように、制動力配分制御を開始するか否かを調べ
(開始フラグがセットされているか調べ)(S31)、
開始フラグがセットされていない場合、通常ブレーキ制
御で増圧となる(S37)。開始フラグがセットされて
いる場合、前輪に対する後輪のスリップ率などの制動力
配分制御に必要なパラメータを算出する(S32)。算
出されたパラメータなどからブレーキ液圧の増圧、保
持、及び減圧の制御モードの判定を行う(S33)。次
に、制動力配分制御が終了しているか否かを調べ(S3
4)、終了している場合は、通常ブレーキ制御となる
(S37)。終了していない場合、ステップS33で求
めたブレーキ制御モード判定の結果により、ステップS
35、S36で判断し、後輪のホイールシリンダの液圧
を増圧したり(S38)、保持したり(S39)、又は
減圧する(S40)。
【0022】<ホ>制動力配分制御の終了条件 制動力配分制御の終了は、車輌が安定に戻った場合、早
期に終了することが望ましく、例えば図6のように、車
輌が制動力配分制御を殆ど必要としないほど低速で停止
状態に近いか否か判断する(S41)。そのために、例
えば、推定車体速Vrefが所定値V0より小さいか否
か判断する。停止状態に近ければ、通常ブレーキ制御に
移行する(S45)。
【0023】推定車体速度Vrefが所定値V0より大
きい場合、ブレーキスイッチ(SW)がオンかオフか判
断する(S42)。ブレーキスイッチがオンからオフに
変化した場合、ブレーキ操作を終了したと考えられるの
で、制動力配分制御を終了し、通常のブレーキ制御を行
う(S45)。ブレーキスイッチがオンのままの時は、
車体減速度が所定値以下になるか否かを判断する(S4
3)。車体減速度が所定値Dth以下の場合、通常ブレ
ーキ制御をする(S45)。車体減速度が所定値以上の
場合、制動力配分制御を行う(S44)。
【0024】以上のように、車体減速度が所定値以下の
場合、制動力分配制御を終了することにより、確実で早
期に分配制御を終了することができる。
【0025】また、ステップS43において、所定値D
thを制動力配分制御開始時の車体減速度の値Bthの
大きさにより可変にする。例えば、開始時の車体減速度
より所定の値Δthだけ小さい車体減速度(Bth−Δ
th)を所定値Dthにする。
【0026】このように、所定値Dthを制御開始時の
車体減速度の値Bthにより可変にすることにより、更
に確実で早期に分配制御を終了することができる。ここ
で、所定の値Δthを車体減速度の値Bthを変数とす
る線形関数にして、所定値Dthを可変にしてもよい。
【0027】以下に、後輪の車輪速センサからの信号に
異常がある場合の制御を説明する。
【0028】<イ>異常な側の車輪の判定 後輪の車輪速センサの断線、短絡、取り付けのガタツ
キ、センサ自体の故障などにより、電子制御装置で使用
する車輪速センサの信号に異常がある場合における、制
動力配分制御の例を図7に示す。まず、制動力配分制御
が開始可能か調べ(S51)、開始の場合、後輪の2輪
とも車輪速センサからの信号が正常か否か調べる(S5
2)。2輪とも車輪速センサの信号が正常であれば、2
輪とも個々の車輪について制動力配分制御を行う(S5
4)。2輪とも信号が正常でない場合、どちらか一方の
後輪の信号に異常があるか否かを調べる(S53)。一
方のみに異常がある場合、正常な側(以下、正常側と呼
ぶ)の後輪の挙動に基づいて異常な側(以下、異常側と
呼ぶ)の後輪の制御を行う(S55)。両方とも異常が
ある場合、通常のブレーキ制御を行う(S56)。
【0029】<ロ>異常側の後輪の制御 異常側の後輪を正常側の後輪の挙動から制御する処理
(図7のステップS55)は、例えば図8のように行う
ことができる。まず、正常側の後輪が保持モードか否か
調べる(S61)。保持モードの場合、異常側の後輪も
ブレーキ液圧を保持する(S68)。保持モードでない
場合、増圧モードか減圧モードであるので、つぎに増圧
モードか否かを調べる(S62)。正常側の後輪が増圧
モードの場合、増圧パルス出力後もスリップ率が小さい
状態か否かを調べる(S63)。増圧してもスリップ率
が小さければ、異常側の後輪に対しても増圧をするため
に、増圧パルスの時間を正常側の後輪より小さく設定す
る。又は、この異常側の後輪に対する増圧パルスのタイ
ミングは、正常側の後輪に付与するタイミングより遅ら
せる。又は、異常側の後輪に対して増圧パルス時間を小
さくすると共に増圧パルスのタイミングを遅らせる(S
65)。ステップS63で、スリップ率が大きい場合、
ブレーキ液圧を保持する(S70)。
【0030】ステップS62において、正常側の後輪が
増圧モードでない場合、減圧モードではあるが、実際に
減圧中か否かを調べ、減圧中である場合(S64)、異
常側の後輪の減圧パルス時間を正常側の後輪より大きく
設定する(S67)。減圧中でない場合(S64)、正
常側の後輪が減圧パルス出力後もスリップが有るか否か
調べる(S66)。スリップが有る場合(S66)、異
常側の後輪の減圧パルス時間を正常側の後輪より大きく
設定する(S67)。更に、異常側の後輪に対して減圧
処理を実行する(S71)。スリップがない場合(S6
6)、異常側の後輪に対して液圧保持を実行する(S7
2)。
【0031】以上のような処理を実行することにより、
車輪速センサからの信号に異常がある後輪の制御は、増
圧モード時には、正常な後輪の挙動により判断し、増圧
回数を正常側の後輪より少なくし、増圧量を小さくし、
増圧タイミングを正常側の後輪より遅らせ、また、減圧
モード時には、減圧回数を正常側の後輪より多くし、減
圧量を大きくし、安全サイドに制御する。
【0032】<ハ>異常側の後輪の他の制御 図8のステップS61で正常側の後輪が保持モードの場
合、又は、図8のステップS63で正常側の後輪が増圧
パルス出力後もスリップ率が小さくない場合、図8のよ
うに直接液圧保持をする代わりに(S68、S70)、
図9のように、正常側の後輪のスリップ率が所定値以上
か否か調べ(S81)、所定値以上の場合、異常側の後
輪の減圧パルス時間を設定する(S82)。次に、異常
側の後輪に対して減圧処理を実行する(S68)。ステ
ップS81で所定値以上でない場合、異常側の後輪に対
して液圧保持を実行する(S70)。即ち、正常側の後
輪が減圧モードでない場合でも、スリップ率が所定値以
上となっている場合、異常側の後輪を早期に減圧するこ
とによって安定した挙動とすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>制動力配分制御において、後輪の一方の車輪速セ
ンサからの信号に異常が生じても、他方の車輪速センサ
からの正常な信号の後輪の挙動を参考にして、異常側の
後輪を適切に制御することができる。 <ロ>異常側の後輪の制御において、増圧モードでは、
正常側の後輪より弱めに増圧し、減圧モードでは、正常
側の後輪より強めに減圧し、車輌の安定性を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ制御装置の概略図
【図2】4輪におけるブレーキ液圧装置図
【図3】ブレーキ制御のフローチャート図
【図4】制動力分配制御開始の判定のフローチャート図
【図5】制動力分配制御処理のフローチャート図
【図6】制動力分配制御終了のフローチャート図
【図7】後輪の車輪速センサからの信号の異常の有無を
判定するフローチャート図
【図8】異常側の後輪を制御するフローチャート図
【図9】異常側の後輪を制御する他のフローチャート図
【符号の説明】
1・・・左前輪 2・・・右前輪 3・・・左後輪 4・・・右後輪 11・・ブレーキペダル 12・・マスタシリンダ 13・・主リザーバ 14・・ホイールシリンダ 20・・液圧ユニット 21・・第1液圧回路 22・・第2液圧回路 23・・入口弁 24・・出口弁 25・・ポンプ 26・・モータ 27・・補助リザーバ 28・・逆止弁 30・・電子制御装置 31・・車輪速センサ 32・・ブレーキスイッチ 41・・主液圧回路 42・・補助液圧回路 43・・戻り液圧回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダから入口弁を介してホイー
    ルシリンダに接続される主液圧回路と、ホイールシリン
    ダから出口弁を介して補助リザーバに接続される補助液
    圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けら
    れ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニ
    ットを制御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ
    液圧装置において、 車輪速センサの信号が異常な側の後輪の増圧タイミング
    を車輪速センサの信号が正常な側の後輪の増圧タイミン
    グより遅らせるか、又は、異常な側の後輪の増圧量を正
    常な側の後輪の増圧量よりも少なくすることを特徴とす
    る、 制動力配分制御方法。
  2. 【請求項2】マスタシリンダから入口弁を介してホイー
    ルシリンダに接続される主液圧回路と、ホイールシリン
    ダから出口弁を介して補助リザーバに接続される補助液
    圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けら
    れ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニ
    ットを制御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ
    液圧装置において、 車輪速センサの信号が異常な側の後輪の増圧タイミング
    を車輪速センサの信号が正常な側の後輪の増圧タイミン
    グより遅らせ、かつ、異常な側の後輪の増圧量を正常な
    側の後輪の増圧量よりも少なくすることを特徴とする、 制動力配分制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の制動力配分制御方
    法において、 異常な側の後輪の増圧回数を正常な側の後輪の増圧回数
    よりも少なくしたことを特徴とする、 制動力配分制御方法。
  4. 【請求項4】マスタシリンダから入口弁を介してホイー
    ルシリンダに接続される主液圧回路と、ホイールシリン
    ダから出口弁を介して補助リザーバに接続される補助液
    圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けら
    れ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニ
    ットを制御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ
    液圧装置において、 車輪速センサの信号が異常な側の後輪の減圧量を正常な
    側の後輪の減圧タイミングより早めるか、又は、異常な
    側の後輪の減圧量を正常な側の後輪の減圧量よりも多く
    することを特徴とする、 制動力配分制御方法。
  5. 【請求項5】マスタシリンダから入口弁を介してホイー
    ルシリンダに接続される主液圧回路と、ホイールシリン
    ダから出口弁を介して補助リザーバに接続される補助液
    圧回路とを有する液圧ユニットと、各車輪に取り付けら
    れ各車輪の車輪速を検出する車輪速センサと、液圧ユニ
    ットを制御する電子制御装置とを備えた車輌用ブレーキ
    液圧装置において、 車輪速センサの信号が異常な側の後輪の減圧量を正常な
    側の後輪の減圧タイミングより早め、且つ、異常な側の
    後輪の減圧量を正常な側の後輪の減圧量よりも多くする
    ことを特徴とする、 制動力配分制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載の制動力配分制御方
    法において、 異常な側の後輪の減圧回数を正常な側の後輪の減圧回数
    よりも多くしたことを特徴とする、 制動力配分制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009102018A (ja) * 2009-02-16 2009-05-14 Advics Co Ltd 制動力配分制御装置
KR20160052163A (ko) * 2014-11-04 2016-05-12 현대모비스 주식회사 전자 제동력 분배 시스템의 제어 방법

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