JPH11179877A - 印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置 - Google Patents
印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置Info
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- JPH11179877A JPH11179877A JP9354879A JP35487997A JPH11179877A JP H11179877 A JPH11179877 A JP H11179877A JP 9354879 A JP9354879 A JP 9354879A JP 35487997 A JP35487997 A JP 35487997A JP H11179877 A JPH11179877 A JP H11179877A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 版交換作業等の準備時間が短縮できる印刷機
のコーティング装置における版胴駆動装置を提供する。 【解決手段】 圧胴ギア２には、枚葉印刷機本体からの
駆動力が伝達される。圧胴ギア２は、中間駆動ギア３と
歯合し、中間駆動ギア３は、中間従動ギア４と同軸に取
付けられている。中間従動ギア４は、中間連結ギア５と
歯合している。中間連結ギア５は、版胴ギア６と歯合し
ている。クラッチ７は、外部からの操作により、中間駆
動ギア３から中間従動ギア４への駆動力を断続する。駆
動モータ９の駆動力は、中間連結ギア５に出力される。
クラッチ８は、外部からの操作により、駆動モータ９か
ら中間連結ギア５への駆動力を断続する。
のコーティング装置における版胴駆動装置を提供する。 【解決手段】 圧胴ギア２には、枚葉印刷機本体からの
駆動力が伝達される。圧胴ギア２は、中間駆動ギア３と
歯合し、中間駆動ギア３は、中間従動ギア４と同軸に取
付けられている。中間従動ギア４は、中間連結ギア５と
歯合している。中間連結ギア５は、版胴ギア６と歯合し
ている。クラッチ７は、外部からの操作により、中間駆
動ギア３から中間従動ギア４への駆動力を断続する。駆
動モータ９の駆動力は、中間連結ギア５に出力される。
クラッチ８は、外部からの操作により、駆動モータ９か
ら中間連結ギア５への駆動力を断続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機において版
胴へ駆動力を伝達する印刷機のコーティング装置におけ
る版胴駆動装置に関するものである。
胴へ駆動力を伝達する印刷機のコーティング装置におけ
る版胴駆動装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】輪転印刷機、例えば枚葉印刷機は、主に
給紙装置、印刷装置、コーティング装置及び排紙装置か
ら構成されている。従来のコーティング装置における版
胴駆動装置の一例を図６に示す。同図（ａ）は、構成説
明図であり、同図（ｂ）は、（ａ）中に表した矢印ｆ６
ｂの矢視図で、各ギアはピッチ円で表してある。コーテ
ィング装置は、印刷面の保護やつや出し等のために、印
刷装置から移送された被印刷シート、例えば紙や金属板
等の印刷面に、コーティング剤、例えばニスを塗布する
ためのものである。コーティング処理後、被印刷シート
は排紙装置に移送される。
給紙装置、印刷装置、コーティング装置及び排紙装置か
ら構成されている。従来のコーティング装置における版
胴駆動装置の一例を図６に示す。同図（ａ）は、構成説
明図であり、同図（ｂ）は、（ａ）中に表した矢印ｆ６
ｂの矢視図で、各ギアはピッチ円で表してある。コーテ
ィング装置は、印刷面の保護やつや出し等のために、印
刷装置から移送された被印刷シート、例えば紙や金属板
等の印刷面に、コーティング剤、例えばニスを塗布する
ためのものである。コーティング処理後、被印刷シート
は排紙装置に移送される。
【０００３】コーティング装置は、圧胴１０１ａ、版胴
１０２ａ、着肉ローラ１０３ａ及びニス出しローラ１０
４ａを有する。これらは、互いに平行になるように配置
されており、また、その両端部がそれぞれ、ベアリング
１０５を介してフレーム１０６に回動自在に保持されて
いる。版胴１０２ａには、版１０７が予め装着されてい
る。圧胴１０１ａ、版胴１０２ａ、着肉ローラ１０３ａ
及びニス出しローラ１０４ａの各軸端部には、それぞれ
圧胴ギア１０１、版胴ギア１０２、着肉ローラギア１０
３及びニス出しローラギア１０４が取付けられている。
圧胴ギア１０１には、印刷機本体から駆動力が伝達さ
れ、版胴ギア１０２、着肉ローラギア１０３及びニス出
しローラギア１０４へと伝達されていく。タンク１０８
にはニスが溜めてあって、ニス出しローラ１０４ａは、
そのニスに浸漬している。ニス出しローラ１０４ａの回
動により、ニスがニス出しローラ１０４ａから着肉ロー
ラ１０３ａ、そして、版胴１０２ａの版１０７へ転移し
ていく。被印刷シートは、圧胴１０１ａと版胴１０２ａ
との間を走行し、かつ圧胴１０１ａが被印刷シートを版
胴１０２ａの版１０７に押し付けるので、ニスは版胴１
０２ａの版１０７を介して、その印刷面にコーティング
される。
１０２ａ、着肉ローラ１０３ａ及びニス出しローラ１０
４ａを有する。これらは、互いに平行になるように配置
されており、また、その両端部がそれぞれ、ベアリング
１０５を介してフレーム１０６に回動自在に保持されて
いる。版胴１０２ａには、版１０７が予め装着されてい
る。圧胴１０１ａ、版胴１０２ａ、着肉ローラ１０３ａ
及びニス出しローラ１０４ａの各軸端部には、それぞれ
圧胴ギア１０１、版胴ギア１０２、着肉ローラギア１０
３及びニス出しローラギア１０４が取付けられている。
圧胴ギア１０１には、印刷機本体から駆動力が伝達さ
れ、版胴ギア１０２、着肉ローラギア１０３及びニス出
しローラギア１０４へと伝達されていく。タンク１０８
にはニスが溜めてあって、ニス出しローラ１０４ａは、
そのニスに浸漬している。ニス出しローラ１０４ａの回
動により、ニスがニス出しローラ１０４ａから着肉ロー
ラ１０３ａ、そして、版胴１０２ａの版１０７へ転移し
ていく。被印刷シートは、圧胴１０１ａと版胴１０２ａ
との間を走行し、かつ圧胴１０１ａが被印刷シートを版
胴１０２ａの版１０７に押し付けるので、ニスは版胴１
０２ａの版１０７を介して、その印刷面にコーティング
される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】版胴ギア１０２は、圧
胴ギア１０１と直接歯合して駆動力を得るもので、圧胴
１０１ａの回動に伴って圧胴１０１ａ及び版胴１０２ａ
の周速度が合致するように設定されている。コーティン
グ装置の版交換をする際には予め、版１０７の表面に付
着したニスの洗浄等を行う必要があり、版１０７の交換
や洗浄等の作業を行うときには、印刷機全体の機械速度
を大幅に減速したり、停止させたりしていた。また、長
時間にわたりコーティングをし続けると、版１０７の表
面に汚れが生じるので、定期的な保守も必要である。そ
の作業は容易ではなく、比較的長い時間が費やされてし
まい、結果として機械稼働率が低下し、生産性を向上で
きないという状況があった。本発明は、かかる状況に鑑
みてなされたものであり、版交換作業等の準備時間の短
縮により、機械稼動率を上げて生産性を向上する印刷機
のコーティング装置における版胴駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
胴ギア１０１と直接歯合して駆動力を得るもので、圧胴
１０１ａの回動に伴って圧胴１０１ａ及び版胴１０２ａ
の周速度が合致するように設定されている。コーティン
グ装置の版交換をする際には予め、版１０７の表面に付
着したニスの洗浄等を行う必要があり、版１０７の交換
や洗浄等の作業を行うときには、印刷機全体の機械速度
を大幅に減速したり、停止させたりしていた。また、長
時間にわたりコーティングをし続けると、版１０７の表
面に汚れが生じるので、定期的な保守も必要である。そ
の作業は容易ではなく、比較的長い時間が費やされてし
まい、結果として機械稼働率が低下し、生産性を向上で
きないという状況があった。本発明は、かかる状況に鑑
みてなされたものであり、版交換作業等の準備時間の短
縮により、機械稼動率を上げて生産性を向上する印刷機
のコーティング装置における版胴駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、印刷機に連接し
て、その圧胴上に設けた、コーティング剤のコーティン
グ装置において、圧胴の軸端に設けた駆動ギアと、上記
コーティング装置の版胴と、上記駆動ギアから該版胴へ
の駆動系統の駆動ギア側に設けた第１のクラッチと、該
第１のクラッチより版胴側の上記駆動系統に設けた第２
のクラッチと、該第２のクラッチに取付けた駆動モータ
とを備えている。
解決するためになされたものであり、印刷機に連接し
て、その圧胴上に設けた、コーティング剤のコーティン
グ装置において、圧胴の軸端に設けた駆動ギアと、上記
コーティング装置の版胴と、上記駆動ギアから該版胴へ
の駆動系統の駆動ギア側に設けた第１のクラッチと、該
第１のクラッチより版胴側の上記駆動系統に設けた第２
のクラッチと、該第２のクラッチに取付けた駆動モータ
とを備えている。
【０００６】また、駆動系統が、駆動ギアと、該駆動ギ
アと歯合する中間駆動ギアと、該中間駆動ギアに対して
第１のクラッチを介して設けた中間従動ギアと、版胴の
軸端に設けた版胴ギアと、上記中間従動ギア及び上記版
胴ギアの中間に配置された、第２のクラッチに連結する
中間連結ギアとで構成しても良い。
アと歯合する中間駆動ギアと、該中間駆動ギアに対して
第１のクラッチを介して設けた中間従動ギアと、版胴の
軸端に設けた版胴ギアと、上記中間従動ギア及び上記版
胴ギアの中間に配置された、第２のクラッチに連結する
中間連結ギアとで構成しても良い。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る印刷機のコー
ティング装置における版胴駆動装置の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。印刷機の一例として、枚葉
印刷機２１の全体概略構成の正面図を図１に示す。枚葉
印刷機２１は、給紙装置２２、４組の印刷装置２３、２
４、２５、２６、コーティング装置１、排紙装置２７及
び被印刷シート積重装置２８等で構成されている。な
お、この枚葉印刷機２１は、４色を刷り重ねるカラー印
刷で、片面オフセット印刷するものである。また、コー
ティング装置１は、印刷装置２１〜２６の後工程側に配
設されており、枚葉印刷機２１に連接している。
ティング装置における版胴駆動装置の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。印刷機の一例として、枚葉
印刷機２１の全体概略構成の正面図を図１に示す。枚葉
印刷機２１は、給紙装置２２、４組の印刷装置２３、２
４、２５、２６、コーティング装置１、排紙装置２７及
び被印刷シート積重装置２８等で構成されている。な
お、この枚葉印刷機２１は、４色を刷り重ねるカラー印
刷で、片面オフセット印刷するものである。また、コー
ティング装置１は、印刷装置２１〜２６の後工程側に配
設されており、枚葉印刷機２１に連接している。
【０００８】給紙装置２２のテーブル２２ａ上へ積重さ
せた被印刷シート１０は、最上段から第１の中間胴３１
ａへ一枚ずつ送り出された後、印刷装置２３〜２６を順
次走行し、これによって上面側に所定の印刷が施され
る。すなわち、給紙装置２２から送り出された被印刷シ
ート１０は、第１の中間胴３１ａへ引き渡された後、並
設した圧胴３２ａ、中間胴３１ｂ、次の圧胴３２ｂへと
順次引き渡されて移動するもので、これらは、各軸端に
固着したギア（図示省略）を介して互いに連結され、所
定のタイミングで回転するように構成されている。印刷
装置２２〜２６において、版胴３３ａ、３３ｂ、３３
ｃ、３３ｄには、それぞれ刷版３４ａ、３４ｂ、３４
ｃ、３４ｄが装着されている。各インクは、それぞれゴ
ム胴３５ａ、３５ｂ、３５ｃ、３５ｄを経て、被印刷シ
ートの印刷面に付着される。印刷を終えた被印刷シート
１０は、圧胴上に設けたコーティング装置１により印刷
面にニスが塗布され、排紙装置２７の排紙軸を巻回する
チェングリッパ２７ａへ引き渡される。その後、被印刷
シート積重装置２８上にてチェングリッパ２７ａから解
放され、積重テーブル２８ａ上へ投入積重される。
せた被印刷シート１０は、最上段から第１の中間胴３１
ａへ一枚ずつ送り出された後、印刷装置２３〜２６を順
次走行し、これによって上面側に所定の印刷が施され
る。すなわち、給紙装置２２から送り出された被印刷シ
ート１０は、第１の中間胴３１ａへ引き渡された後、並
設した圧胴３２ａ、中間胴３１ｂ、次の圧胴３２ｂへと
順次引き渡されて移動するもので、これらは、各軸端に
固着したギア（図示省略）を介して互いに連結され、所
定のタイミングで回転するように構成されている。印刷
装置２２〜２６において、版胴３３ａ、３３ｂ、３３
ｃ、３３ｄには、それぞれ刷版３４ａ、３４ｂ、３４
ｃ、３４ｄが装着されている。各インクは、それぞれゴ
ム胴３５ａ、３５ｂ、３５ｃ、３５ｄを経て、被印刷シ
ートの印刷面に付着される。印刷を終えた被印刷シート
１０は、圧胴上に設けたコーティング装置１により印刷
面にニスが塗布され、排紙装置２７の排紙軸を巻回する
チェングリッパ２７ａへ引き渡される。その後、被印刷
シート積重装置２８上にてチェングリッパ２７ａから解
放され、積重テーブル２８ａ上へ投入積重される。
【０００９】図１のコーティング装置１を拡大して部分
的に表した平面図を図２に示す。また、図２の中に表し
た矢印ｆ３の矢視図を図３に示す。なお、図３では、各
ギアをピッチ円で表してある。図２に示すように、圧胴
２ａと版胴６ａとは、互いに平行となるように配置され
ており、また、その両端部がそれぞれ、ベアリング３１
を介してフレーム１１に回動自在に保持されている。圧
胴２ａの軸端２ｂには、圧胴ギア２（駆動ギア）が、版
胴６ａの軸端６ｂには版胴ギア６がそれぞれ取付けられ
ている。なお、圧胴２ａと版胴６ａとは、連動して回転
するものであり、また、順次移送されてくる被印刷シー
ト１０に対し、天地方向の見当が合致するように、位相
調整が行われている。また、版胴６ａには、版１４が装
着される。
的に表した平面図を図２に示す。また、図２の中に表し
た矢印ｆ３の矢視図を図３に示す。なお、図３では、各
ギアをピッチ円で表してある。図２に示すように、圧胴
２ａと版胴６ａとは、互いに平行となるように配置され
ており、また、その両端部がそれぞれ、ベアリング３１
を介してフレーム１１に回動自在に保持されている。圧
胴２ａの軸端２ｂには、圧胴ギア２（駆動ギア）が、版
胴６ａの軸端６ｂには版胴ギア６がそれぞれ取付けられ
ている。なお、圧胴２ａと版胴６ａとは、連動して回転
するものであり、また、順次移送されてくる被印刷シー
ト１０に対し、天地方向の見当が合致するように、位相
調整が行われている。また、版胴６ａには、版１４が装
着される。
【００１０】圧胴ギア２には、枚葉印刷機２１本体のメ
イン駆動装置（図示省略）からの駆動力が伝達される。
圧胴ギア２と版胴ギア６とは、中間ギアを介して連結さ
れている。中間ギアは、中間駆動ギア３、中間従動ギア
４及び中間連結ギア５で構成されている。圧胴ギア２
は、中間駆動ギア３と歯合しており、中間駆動ギア３
は、中間従動ギア４と同軸となるように、支柱１２でフ
レーム１１に支持されている。中間従動ギア４は、支柱
１２でフレーム１１に支持されるとともに、中間連結ギ
ア５と歯合している。中間連結ギア５は、版胴ギア６と
歯合している。
イン駆動装置（図示省略）からの駆動力が伝達される。
圧胴ギア２と版胴ギア６とは、中間ギアを介して連結さ
れている。中間ギアは、中間駆動ギア３、中間従動ギア
４及び中間連結ギア５で構成されている。圧胴ギア２
は、中間駆動ギア３と歯合しており、中間駆動ギア３
は、中間従動ギア４と同軸となるように、支柱１２でフ
レーム１１に支持されている。中間従動ギア４は、支柱
１２でフレーム１１に支持されるとともに、中間連結ギ
ア５と歯合している。中間連結ギア５は、版胴ギア６と
歯合している。
【００１１】クラッチ７（第１のクラッチ）は、支柱１
２に取付けられており、外部からの操作により、中間駆
動ギア３から中間従動ギア４へ駆動力を伝達したり、そ
の伝達を遮断したりする。本実施形態でのクラッチ７の
設定は、クラッチ７がオフ（非作動）のときは、中間駆
動ギア３と中間従動ギア４とが連結して、駆動力は伝達
される。また、クラッチ７がオン（作動）のときは、中
間駆動ギア３と中間従動ギア４との連結が分離（解放）
して、駆動力は伝達されない。駆動モータ９は、支柱１
３に取付けられており、その駆動力は、中間連結ギア５
に出力される。また、駆動モータ９と中間連結ギア５と
は、支柱１３に取付けられたクラッチ８（第２のクラッ
チ）により、断続が可能であり、クラッチ８は、外部か
らの操作により、駆動モータ９から中間連結ギア５へ駆
動力を伝達したり、その伝達を遮断したりする。本実施
形態でのクラッチ８の設定は、クラッチ８がオン（作
動）のときは、駆動モータ９と中間連結ギア５とが連結
して、駆動力は伝達される。また、クラッチ８がオフ
（非作動）のときは、駆動モータ９と中間連結ギア５と
の連結が分離（解放）して、駆動力は伝達されない。
２に取付けられており、外部からの操作により、中間駆
動ギア３から中間従動ギア４へ駆動力を伝達したり、そ
の伝達を遮断したりする。本実施形態でのクラッチ７の
設定は、クラッチ７がオフ（非作動）のときは、中間駆
動ギア３と中間従動ギア４とが連結して、駆動力は伝達
される。また、クラッチ７がオン（作動）のときは、中
間駆動ギア３と中間従動ギア４との連結が分離（解放）
して、駆動力は伝達されない。駆動モータ９は、支柱１
３に取付けられており、その駆動力は、中間連結ギア５
に出力される。また、駆動モータ９と中間連結ギア５と
は、支柱１３に取付けられたクラッチ８（第２のクラッ
チ）により、断続が可能であり、クラッチ８は、外部か
らの操作により、駆動モータ９から中間連結ギア５へ駆
動力を伝達したり、その伝達を遮断したりする。本実施
形態でのクラッチ８の設定は、クラッチ８がオン（作
動）のときは、駆動モータ９と中間連結ギア５とが連結
して、駆動力は伝達される。また、クラッチ８がオフ
（非作動）のときは、駆動モータ９と中間連結ギア５と
の連結が分離（解放）して、駆動力は伝達されない。
【００１２】図３に示すように、着肉ローラ１５ａ及び
ニス出しローラ１６ａが設けられており、ニス出しロー
ラ１６ａは、タンク１７に溜めているニスに浸漬してい
る。ニスは、ニス出しローラ１６ａから着肉ローラ１５
ａ、版胴６ａの版１４を経て、被印刷シート１０の印刷
面にコーティングされる。着肉ローラ１５ａ及びニス出
しローラ１６ａの各軸端部には、それぞれ着肉ローラギ
ア１５及びニス出しローラギア１６が互いに歯合するよ
うに取付けられており、着肉ローラ１５は、版胴ギア６
と歯合している。したがって、版胴ギア６の駆動力によ
り、着肉ローラギア１５及びニス出しローラギア１６が
回動する。
ニス出しローラ１６ａが設けられており、ニス出しロー
ラ１６ａは、タンク１７に溜めているニスに浸漬してい
る。ニスは、ニス出しローラ１６ａから着肉ローラ１５
ａ、版胴６ａの版１４を経て、被印刷シート１０の印刷
面にコーティングされる。着肉ローラ１５ａ及びニス出
しローラ１６ａの各軸端部には、それぞれ着肉ローラギ
ア１５及びニス出しローラギア１６が互いに歯合するよ
うに取付けられており、着肉ローラ１５は、版胴ギア６
と歯合している。したがって、版胴ギア６の駆動力によ
り、着肉ローラギア１５及びニス出しローラギア１６が
回動する。
【００１３】クラッチ７、８の操作と駆動力の伝達の仕
方について、図４及び図５を用いて説明する。図４で
は、枚葉印刷機２１本体のメイン駆動装置（図示省略）
からの駆動力によって版胴２ａが回転駆動する場合を示
し、図５では、駆動モータ９からの駆動力によって版胴
２ａが回転駆動する場合を示す。なお、図面中、版胴２
ａに伝達されない方は、説明の便宜のため、一点鎖線で
表してある。図４では、クラッチ７、８を共にオフ（非
作動）の状態にしてあり、これによって、中間駆動ギア
３と中間従動ギア４とは一体的に連結され、その一方、
中間連結ギア５に対して、駆動モータ９は連結を分離し
た状態となっている。したがって、圧胴ギア２からの駆
動力は、圧胴ギア２、中間駆動ギア３、中間従動ギア４
及び中間連結ギア５を経て、版胴ギア６に伝達される
（駆動系統）。この状態は、通常運転（印刷稼動）時で
あり、版胴６ａは、枚葉印刷機２１本体で直接駆動され
る圧胴２ａの回転と同期して回転する。
方について、図４及び図５を用いて説明する。図４で
は、枚葉印刷機２１本体のメイン駆動装置（図示省略）
からの駆動力によって版胴２ａが回転駆動する場合を示
し、図５では、駆動モータ９からの駆動力によって版胴
２ａが回転駆動する場合を示す。なお、図面中、版胴２
ａに伝達されない方は、説明の便宜のため、一点鎖線で
表してある。図４では、クラッチ７、８を共にオフ（非
作動）の状態にしてあり、これによって、中間駆動ギア
３と中間従動ギア４とは一体的に連結され、その一方、
中間連結ギア５に対して、駆動モータ９は連結を分離し
た状態となっている。したがって、圧胴ギア２からの駆
動力は、圧胴ギア２、中間駆動ギア３、中間従動ギア４
及び中間連結ギア５を経て、版胴ギア６に伝達される
（駆動系統）。この状態は、通常運転（印刷稼動）時で
あり、版胴６ａは、枚葉印刷機２１本体で直接駆動され
る圧胴２ａの回転と同期して回転する。
【００１４】図５では、クラッチ７、８を共にオン（作
動）の状態にしてあり、これによって、中間駆動ギア３
と中間従動ギア４との連結が分離した状態になり、その
一方、中間連結ギア５と駆動モータ９とが連結した状態
となっている。したがって、圧胴ギア２からの駆動力
は、中間駆動ギア３と中間従動ギア４との間で分断さ
れ、そして、駆動モータ９からの駆動力は、中間連結ギ
ア５を経て版胴ギア６へ伝達される。この状態は、駆動
モータ９による単独駆動時であり、版胴６ａは、枚葉印
刷機２１の稼動状態に関係なく、駆動モータ９の回転速
度設定によって任意の低速の回転数（例えば１０rpm 前
後）にしたり、停止したりする調整が可能となる。
動）の状態にしてあり、これによって、中間駆動ギア３
と中間従動ギア４との連結が分離した状態になり、その
一方、中間連結ギア５と駆動モータ９とが連結した状態
となっている。したがって、圧胴ギア２からの駆動力
は、中間駆動ギア３と中間従動ギア４との間で分断さ
れ、そして、駆動モータ９からの駆動力は、中間連結ギ
ア５を経て版胴ギア６へ伝達される。この状態は、駆動
モータ９による単独駆動時であり、版胴６ａは、枚葉印
刷機２１の稼動状態に関係なく、駆動モータ９の回転速
度設定によって任意の低速の回転数（例えば１０rpm 前
後）にしたり、停止したりする調整が可能となる。
【００１５】なお、圧胴ギア２、圧胴２ａ及び中間駆動
ギア３は、枚葉印刷機２１本体の駆動力でそのまま回動
している。すなわち、クラッチ７は、中間駆動ギア３と
中間従動ギア４との間の駆動力を分断するように配置し
ている。このため、第２の駆動力伝達系の駆動源である
駆動モータ９は、中間従動ギア４、中間連結ギア５、版
胴ギア６及び版胴６ａを回動させれば足り、駆動モータ
９の負担は小さくなり、小さな駆動モータ９で済むの
で、装置の大型化を抑えることができる。なお、クラッ
チ７がオン（作動）で、クラッチ８がオフ（非作動）に
すると、版胴には、枚葉印刷機２１本体からの駆動力も
駆動モータ９の駆動力も全く伝達しなくなる。
ギア３は、枚葉印刷機２１本体の駆動力でそのまま回動
している。すなわち、クラッチ７は、中間駆動ギア３と
中間従動ギア４との間の駆動力を分断するように配置し
ている。このため、第２の駆動力伝達系の駆動源である
駆動モータ９は、中間従動ギア４、中間連結ギア５、版
胴ギア６及び版胴６ａを回動させれば足り、駆動モータ
９の負担は小さくなり、小さな駆動モータ９で済むの
で、装置の大型化を抑えることができる。なお、クラッ
チ７がオン（作動）で、クラッチ８がオフ（非作動）に
すると、版胴には、枚葉印刷機２１本体からの駆動力も
駆動モータ９の駆動力も全く伝達しなくなる。
【００１６】以上説明したように、本実施形態の版胴駆
動装置は、圧胴ギア２、この圧胴ギア２へ歯合する中間
駆動ギア３、この中間駆動ギア３にクラッチ７を介して
結合又は分離する中間従動ギア４、この中間従動ギア４
と版胴ギア６との中間へ配設し、両ギア４、６を互いに
連結する中間連結ギア５、並びに中間連結ギア５にクラ
ッチ８を介して結合又は分離する駆動モータ９を設備さ
せた構造となっている。すなわち、版胴６の回転を、枚
葉印刷機２１本体と、それとは別に設置した駆動モータ
９という２形式の駆動手段により行わせて、それぞれ独
立した２系統となるように構成したものである。
動装置は、圧胴ギア２、この圧胴ギア２へ歯合する中間
駆動ギア３、この中間駆動ギア３にクラッチ７を介して
結合又は分離する中間従動ギア４、この中間従動ギア４
と版胴ギア６との中間へ配設し、両ギア４、６を互いに
連結する中間連結ギア５、並びに中間連結ギア５にクラ
ッチ８を介して結合又は分離する駆動モータ９を設備さ
せた構造となっている。すなわち、版胴６の回転を、枚
葉印刷機２１本体と、それとは別に設置した駆動モータ
９という２形式の駆動手段により行わせて、それぞれ独
立した２系統となるように構成したものである。
【００１７】なお、被印刷シート１０は、紙に限られ
ず、例えば金属板等にも本実施形態を応用することがで
きる。また、輪転印刷機として、枚葉印刷機２１につい
て説明したが、長捲紙印刷機にも応用することが可能で
ある。さらに、コーティング装置１について説明した
が、これに限らず、印刷装置２３〜２６において（図１
参照）、圧胴３２と、刷版３４を巻着した版胴３３との
間に組み込むことも可能である。また、本実施形態で
は、片面印刷の場合であるが、両面印刷の場合にも応用
することができる。
ず、例えば金属板等にも本実施形態を応用することがで
きる。また、輪転印刷機として、枚葉印刷機２１につい
て説明したが、長捲紙印刷機にも応用することが可能で
ある。さらに、コーティング装置１について説明した
が、これに限らず、印刷装置２３〜２６において（図１
参照）、圧胴３２と、刷版３４を巻着した版胴３３との
間に組み込むことも可能である。また、本実施形態で
は、片面印刷の場合であるが、両面印刷の場合にも応用
することができる。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、版胴の駆動力の伝達に
ついて、第１のクラッチ及び第２のクラッチを作動させ
ることにより、印刷機本体の駆動力又は駆動モータの駆
動力を選択することができ、版胴を印刷機本体とは別に
単独で駆動することが可能となる。よって、印刷機本体
が印刷稼動中であっても、印刷機全体の機械速度を大幅
に下げたり停止させたりせずにその運転に並行して、コ
ーティング装置の版表面の洗浄作業や版の差替え作業を
行うことができ、交換作業の準備時間を大幅に短縮する
ことができ、機械稼動率を上げて、生産性を向上させる
ことができる。また、版胴部の洗浄作業や、メンテナン
ス（保守点検、修理）等の作業を容易に行うことがで
き、作業者の負担軽減や作業工数の削減を行うことがで
きる。
ついて、第１のクラッチ及び第２のクラッチを作動させ
ることにより、印刷機本体の駆動力又は駆動モータの駆
動力を選択することができ、版胴を印刷機本体とは別に
単独で駆動することが可能となる。よって、印刷機本体
が印刷稼動中であっても、印刷機全体の機械速度を大幅
に下げたり停止させたりせずにその運転に並行して、コ
ーティング装置の版表面の洗浄作業や版の差替え作業を
行うことができ、交換作業の準備時間を大幅に短縮する
ことができ、機械稼動率を上げて、生産性を向上させる
ことができる。また、版胴部の洗浄作業や、メンテナン
ス（保守点検、修理）等の作業を容易に行うことがで
き、作業者の負担軽減や作業工数の削減を行うことがで
きる。
【図１】本発明の一実施形態に係る枚葉印刷機を概念的
に示す正面図である。
に示す正面図である。
【図２】図１のコーティング装置における圧胴と版胴と
の間の駆動系統を表した平面図である。
の間の駆動系統を表した平面図である。
【図３】図２の矢印ｆ３の方向からみたコーティング装
置の拡大図である。
置の拡大図である。
【図４】図２において、枚葉印刷機本体のメイン駆動装
置からの駆動力で版胴が回転駆動する場合を示した図面
である。
置からの駆動力で版胴が回転駆動する場合を示した図面
である。
【図５】図２において、駆動モータからの駆動力で版胴
が回転駆動する場合を示した図面である。
が回転駆動する場合を示した図面である。
【図６】従来のコーティング装置における版胴駆動装置
の一例を示した図面であり、（ａ）は平面図、（ｂ）
は、（ａ）中の矢印ｆ６ｂによる矢視図である。
の一例を示した図面であり、（ａ）は平面図、（ｂ）
は、（ａ）中の矢印ｆ６ｂによる矢視図である。
１ コーティング装置 ２ 圧胴ギア ２ａ 圧胴 ３ 中間駆動ギア ４ 中間従動ギア ５ 中間連結ギア ６ 版胴ギア ６ａ 版胴 ７、８ クラッチ ９ 駆動モータ １０ 被印刷シート １４ 版 １５ 着肉ローラギア １５ａ 着肉ローラ １６ ニス出しローラギア １６ａ ニス出しローラ １７ タンク ２１ 枚葉印刷機 ２２ 給紙装置 ２３、２４、２５、２６ 印刷装置 ２７ 排紙装置 ２８ 被印刷シート積重装置
Claims (2)
- 【請求項１】 印刷機に連接して、その圧胴上に設け
た、コーティング剤のコーティング装置において、圧胴
に設けた駆動ギアと、上記コーティング装置の版胴と、
上記駆動ギアから該版胴への駆動系統の駆動ギア側に設
けた第１のクラッチと、該第１のクラッチより版胴側の
上記駆動系統に設けた第２のクラッチと、該第２のクラ
ッチに取付けた駆動モータとを備えたことを特徴とする
印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置。 - 【請求項２】 駆動系統が、駆動ギアと、該駆動ギアと
歯合する中間駆動ギアと、該中間駆動ギアに対して第１
のクラッチを介して設けた中間従動ギアと、版胴に設け
た版胴ギアと、上記中間従動ギア及び上記版胴ギアの中
間に配置された、第２のクラッチに連結する中間連結ギ
アとで構成されたことを特徴とする請求項１に記載の印
刷機のコーティング装置における版胴駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9354879A JPH11179877A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9354879A JPH11179877A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11179877A true JPH11179877A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18440530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9354879A Withdrawn JPH11179877A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 印刷機のコーティング装置における版胴駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11179877A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007022079A (ja) * | 2005-07-16 | 2007-02-01 | Man Roland Druckmas Ag | 加工機および加工機の運転方法 |
| JP2008509027A (ja) * | 2004-08-13 | 2008-03-27 | エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト | 枚葉紙用加工機械を制御するための方法と装置 |
| JP2009137298A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Manroland Ag | 枚葉紙印刷機の運転方法 |
| JP2018534182A (ja) * | 2015-11-04 | 2018-11-22 | マンローラント・シートフェット・ゲーエムベーハー | 枚葉紙輪転印刷機のための駆動装置 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP9354879A patent/JPH11179877A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008509027A (ja) * | 2004-08-13 | 2008-03-27 | エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト | 枚葉紙用加工機械を制御するための方法と装置 |
| JP2007022079A (ja) * | 2005-07-16 | 2007-02-01 | Man Roland Druckmas Ag | 加工機および加工機の運転方法 |
| JP2009137298A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Manroland Ag | 枚葉紙印刷機の運転方法 |
| JP2018534182A (ja) * | 2015-11-04 | 2018-11-22 | マンローラント・シートフェット・ゲーエムベーハー | 枚葉紙輪転印刷機のための駆動装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |