JPH1117985A - 画質補正回路 - Google Patents

画質補正回路

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JPH1117985A
JPH1117985A JP10116736A JP11673698A JPH1117985A JP H1117985 A JPH1117985 A JP H1117985A JP 10116736 A JP10116736 A JP 10116736A JP 11673698 A JP11673698 A JP 11673698A JP H1117985 A JPH1117985 A JP H1117985A
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image quality
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JP10116736A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
耕一 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、画像の圧縮伸張特性に応じて画質
補正量を制御することにより、画像全体に渡って適正な
画質補正を行なうことができ、高画質なスーパーライブ
表示を行なうことを可能とする画質補正回路を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】入力された画像信号に圧縮処理または伸張
処理を施して画面に表示させる画像表示システムにおい
て、画像信号に施した圧縮または伸張の率に応じて、画
像信号に施す画質補正量を可変する制御手段12,17
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、現行の標準テレ
ビジョン放送方式に基づいた形態のテレビジョン信号
に、水平方向及び垂直方向の圧縮処理や伸張処理を施し
て、現行方式とは異なるアスペクト比(縦横比)を有す
る画面に表示させるようにした画像表示システムに係
り、特にその圧縮処理や伸張処理が施されたテレビジョ
ン信号の画質を補正する画質補正回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現行の標準テレビジョン
放送方式の1つであるNTSC(National Television
System Committee)方式では、画面のアスペクト比が
3:4に規定されている。
【0003】一方、近年では、HDTV(High Definit
ion Television)技術の研究に伴なって、画面のアスペ
クト比を9:16とした、いわゆるワイド画面のテレビ
ジョン受信機が開発され、市場に普及してきている。
【0004】そこで、このようなワイド画面を備えたテ
レビジョン受信機では、アスペクト比が3:4の現行N
TSC方式の画像を、アスペクト比が9:16のワイド
画面に表示させることが必要になる。
【0005】このため、この種のテレビジョン受信機に
は、NTSC方式の画像に対して、その中心部分を圧縮
し左右のサイド部分を水平方向及び垂直方向にそれぞれ
若干伸張することにより、アスペクト比が3:4の画像
をアスペクト比が9:16のワイド画面全体に表示させ
るようにした、スーパーライブ表示機能が装備されてい
る。
【0006】そして、このスーパーライブ表示機能を実
現するために、現在では、水平偏向及び垂直偏向をそれ
ぞれ制御する手段と、水平方向のみデジタル信号処理に
よって圧縮処理や伸張処理を行なう手段とが、実現され
ている。
【0007】ところで、このスーパーライブ表示機能で
は、上記したように、NTSC方式の画像の中心部分が
圧縮され、左右のサイド部分が伸張されることになる。
すなわち、図13(a)に示すような水平周波数特性を
有する入力テレビジョン信号の帯域に対して、画像の中
心部分では、圧縮処理により、図13(b)に示すよう
に、視覚上の周波数帯域が平行して拡大するため、視覚
的に周波数特性は向上したように見える。
【0008】また、画像の左右のサイド部分では、伸張
処理によって、図13(c)に示すように、視覚上の周
波数特性が平行して縮小するため、視覚的に周波数特性
は劣化したように見える。
【0009】このため、ワイド画面を備えたテレビジョ
ン受信機では、スーパーライブ表示機能を実現するにあ
たって、入力テレビジョン信号に対して画質補正処理を
施すようにしている。しかしながら、従来の画質補正手
段は、画像の圧縮率や伸張率に無関係に画質補正量が一
定になっている。
【0010】この場合、例えば画像の中心部分の圧縮率
に基づいて画質補正量が決定されていると、補正量が少
なくなるので、画像の左右のサイド部分の画質補正が不
十分になる。また、画像の左右のサイド部分の伸張率に
基づいて画質補正量が決定されていると、補正量が大き
くなるので、画像の中心部分が不自然になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、スーパ
ーライブ表示機能を備えたテレビジョン受信機に設けら
れる従来の画質補正回路では、画質補正量が一定に規定
されているため、画像の中心部分と左右のサイド部分と
で、それぞれ視覚的な解像度に差が生じるので、不自然
な画像になってしまうという問題を有している。
【0012】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、画像の圧縮伸張特性に応じて画質補正量
を制御することにより、画像全体に渡って適正な画質補
正を行なうことができ、高画質なスーパーライブ表示を
行なうことを可能とする極めて良好な画質補正回路を提
供することを目的とする。
【0013】また、この発明は、圧縮伸張処理が施され
た複数の画像を同一画面上に同時に多画面表示させる場
合に、各画像にその圧縮伸張率に応じた画質補正量で画
質補正処理を施すことにより、高画質な多画面表示を行
なうことを可能とする極めて良好な画質補正回路を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画質補正
回路は、入力された画像信号に圧縮処理または伸張処理
を施して画面に表示させる画像表示システムを対象とし
ており、画像信号に施した圧縮または伸張の率に応じ
て、画像信号に施す画質補正量を可変するようにしてい
る。
【0015】また、この発明に係る画質補正回路は、第
1のアスペクト比を有する画像信号に画素単位で圧縮処
理または伸張処理を施して、第1のアスペクト比と異な
る第2のアスペクト比の画面に表示させる画像表示シス
テムを対象としており、画像信号にその画素単位で施し
た圧縮または伸張の率に応じて、画像信号にその画素単
位で施す画質補正量を可変するようにしている。
【0016】上記のような構成によれば、画像信号に施
した圧縮または伸張の率に応じて、画像信号に施す画質
補正量を可変するようにしたので、つまり、画像の圧縮
伸張特性に応じて画質補正量を制御するようにしたの
で、画像全体に渡って適正な画質補正を行なうことがで
き、高画質なスーパーライブ表示を行なうことが可能と
なる。
【0017】さらに、この発明に係る画質補正回路は、
入力された複数の画像信号に、それぞれ圧縮処理または
伸張処理を施して、同一画面に同時に表示させる多画面
表示システムを対象としており、複数の画像信号に対し
てそれぞれ施した圧縮または伸張の率に応じて、各画像
信号に施す画質補正量をそれぞれ可変するようにしてい
る。
【0018】上記のような構成によれば、複数の画像信
号に対してそれぞれ施した圧縮または伸張の率に応じ
て、各画像信号に施す画質補正量をそれぞれ可変するよ
うにしたので、つまり、圧縮伸張処理が施された複数の
画像を同一画面上に同時表示させる場合に、各画像にそ
の圧縮伸張率に応じた画質補正量で画質補正処理を施す
ようにしたので、高画質な多画面表示を行なうことが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図1におい
て、符号11は入力端子で、現行NTSC方式に基づい
た形態の輝度信号Yが供給されている。この入力端子1
1に供給された輝度信号Yは、画質補正回路12に供給
されて、詳細を後述する画質補正処理が施される。
【0020】この画質補正回路12で画質補正処理が施
された輝度信号Yは、補間回路13に供給されて画像圧
縮伸張のための補間処理が施される。そして、この補間
回路13から出力される輝度信号Yは、RAM(Random
Access Memory)14に書き込まれて読み出されること
により、スーパーライブ表示のための圧縮伸張処理が施
されて、出力端子15から取り出される。
【0021】また、図1において、符号16は入力端子
で、水平同期信号Hが供給されている。この入力端子1
6に供給された水平同期信号Hは、圧縮伸張情報発生回
路17に供給されて、画素単位の圧縮伸張制御信号の生
成に供される。この圧縮伸張情報発生回路17から出力
される画素単位の圧縮伸張制御信号は、上記画質補正回
路12と圧縮伸張補間係数発生回路18とRAM制御信
号発生回路19とにそれぞれ供給される。
【0022】このうち、圧縮伸張補間係数発生回路18
は、入力された画素単位の圧縮伸張制御信号に基づい
て、上記補間回路13による画像圧縮伸張のための補間
処理に必要な圧縮伸張補間係数を生成している。また、
上記RAM制御信号発生回路19は、入力された画素単
位の圧縮伸張制御信号に基づいて、RAM14にスーパ
ーライブ表示のための圧縮伸張処理を行なわせるため
の、RAM制御信号を生成している。
【0023】ここで、上記画質補正回路12は、圧縮伸
張情報発生回路17から出力された画素単位の圧縮伸張
制御信号に基づいて、輝度信号Yに対する水平高域補正
のゲインを制御することにより、画質補正量を制御して
いる。つまり、圧縮伸張情報発生回路17から出力され
る画素単位の圧縮伸張制御信号は、画像圧縮伸張特性を
決定するための偏差値となっている。
【0024】すなわち、1水平走査期間の輝度信号Yに
対して、図2(a)に示すような特性の圧縮伸張処理を
施す偏差Δdが設定されているとする。すると、上記画
質補正回路12は、図2(b)に示すように、偏差Δd
がマイナスの領域では水平補正のゲインを「0」とし、
偏差Δdがプラスの領域ではその偏差Δdの値に対応す
るように水平補正のゲインを変化させる。
【0025】この場合、図2(b)から明らかなよう
に、偏差Δdが大きく、つまり、伸張率が高くなるほ
ど、水平補正のゲインを高くし、偏差Δdが小さく、つ
まり、伸張率が低くなるに連れて、水平補正のゲインを
低くするようにしている。これにより、画像全体に渡っ
て適正な画質補正を行なうことができ、高画質なスーパ
ーライブ表示を可能とすることができる。
【0026】また、図3に示すように、画像全体を一定
の圧縮率で圧縮処理する固定圧縮の場合や、図4に示す
ように、画像全体を一定の伸張率で伸張処理する固定伸
張の場合においても、上記圧縮伸張情報発生回路17か
ら出力される画素単位の圧縮伸張制御信号に基づいて画
質補正量が適宜可変されるため、自動的に画質補正量を
制御することが可能となる。
【0027】例えば、固定圧縮の場合には、画質補正量
を少なくして不自然な画像にならないように制御され
る。また、固定伸張の場合には、画質補正量を大きくし
て画質劣化を十分に補正するように制御される。
【0028】次に、図5は、この発明の第2の実施の形
態を示している。図5において、図1と同一部分には同
一符号を付して示している。すなわち、上記入力端子1
1に供給された輝度信号Yは、水平高域分離回路20に
供給されて水平高域成分が分離される。
【0029】この水平高域分離回路20で分離された輝
度信号Yの水平高域成分は、係数乗算回路21に供給さ
れて所定の係数が乗算されることによりレベル制御が施
される。そして、この係数乗算回路21でレベル制御さ
れた輝度信号Yの水平高域成分と、入力端子11に供給
された元の輝度信号Yとが、加算回路22で加算される
ことにより、画質補正が行なわれる。
【0030】一方、上記圧縮伸張情報発生回路17から
出力される画素単位の圧縮伸張制御信号は、非線形処理
回路23に供給されている。この非線形処理回路23
は、入力された画素単位の圧縮伸張制御信号に基づい
て、係数乗算回路21に与える係数を制御して、輝度信
号Yの水平高域成分のレベルを制御することにより、画
質補正量を制御している。
【0031】この場合、係数は、伸張率が高いほど、輝
度信号Yの水平高域成分のレベルを高くし、伸張率が低
くなるに連れて、輝度信号Yの水平高域成分のレベルを
低くするように制御される。なお、圧縮処理に切り替わ
った場合には、輝度信号Yの水平高域成分のレベルを
「0」にするように、係数が制御される。そして、この
ような構成によっても、画像全体に渡って適正な画質補
正を行なうことができ、高画質なスーパーライブ表示を
実現することが可能となる。
【0032】次に、図6は、この発明の第3の実施の形
態を示している。図6において、図1と同一部分には同
一符号を付して示している。すなわち、上記入力端子1
1に供給された輝度信号Yは、上記補間回路13及びR
AM14によりスーパーライブ表示のための圧縮伸張処
理が施された後、マトリクス回路24に供給されてい
る。
【0033】また、このマトリクス回路24には、入力
端子25,26を介して、スーパーライブ表示に対応し
た形態の色差信号I,Qが、それぞれ供給されている。
そして、このマトリクス回路24は、入力された輝度信
号Y及び色差信号I,Qに基づいて色信号R,G,Bを
生成し、アスペクト比が9:16のワイド画面のCRT
(Cathode Ray Tube)27に出力して、画像表示させる
ようにしている。
【0034】ここで、上記圧縮伸張情報発生回路17か
ら出力される画素単位の圧縮伸張制御信号は、速度変調
制御回路28に供給されている。この速度変調制御回路
28は、入力された画素単位の圧縮伸張制御信号に基づ
いて、速度変調の変調度を制御するための速度変調制御
信号を生成し、速度変調信号発生回路29に出力してい
る。
【0035】この速度変調信号発生回路29は、RAM
14から出力された輝度信号Yに基づいて、CRT27
の速度変調コイル30に与えるための速度変調信号を生
成している。この場合、速度変調制御回路28から出力
された速度変調制御信号によって速度変調信号が制御さ
れることにより、速度変調の変調度が制御されて画質補
正量が制御される。
【0036】この場合は、画像の伸張率が高い領域ほ
ど、速度変調の変調度を大きくし、伸張率が低くなり画
像圧縮処理に移るに連れてね速度変調の変調度を小さく
することによって、画像全体に渡って適正な画質補正を
行なうことができ、高画質なスーパーライブ表示を可能
とすることができる。
【0037】次に、図7は、この発明の第4の実施の形
態を示している。この第4の実施の形態では、垂直方向
の画質補正を行なう例を示している。すなわち、図7に
おいて、符号31は入力端子で、現行NTSC方式に基
づいた形態の輝度信号Yが供給されている。この入力端
子31に供給された輝度信号Yは、減算回路32に供給
されて、ラインメモリ33で1水平走査期間分遅延され
た輝度信号Yが減算されることにより、垂直高域成分が
抽出される。
【0038】この減算回路32から出力された輝度信号
Yの垂直高域成分は、係数乗算回路34に供給されて所
定の係数が乗算されることによりレベル制御が施され
る。そして、この係数乗算回路34でレベル制御された
輝度信号Yの垂直高域成分と、入力端子31に供給され
た元の輝度信号Yとが、加算回路35で加算されること
により、画質補正が行なわれる。また、この加算回路3
5から出力された輝度信号Yは、マトリクス回路36に
供給されている。
【0039】このマトリクス回路36には、入力端子3
7,38を介して、スーパーライブ表示に対応した形態
の色差信号I,Qが、それぞれ供給されている。そし
て、このマトリクス回路36は、入力された輝度信号Y
及び色差信号I,Qに基づいて色信号R,G,Bを生成
し、アスペクト比が9:16のワイド画面のCRT39
に出力して、画像表示させるようにしている。
【0040】一方、図7において、符号40は入力端子
で、垂直同期信号Vが供給されている。この入力端子4
0に供給された垂直同期信号Vは、垂直偏向パルス発生
回路41と圧縮伸張特性発生回路42とに、それぞれ供
給されている。このうち、圧縮伸張特性発生回路42
は、入力された垂直同期信号Vに基づいて、ライン毎の
圧縮伸張制御信号を生成している。
【0041】また、上記垂直偏向パルス発生回路41
は、入力された垂直同期信号Vに基づいて、CRT39
の垂直偏向コイル43に与えるための垂直偏向パルスを
生成している。この場合、圧縮伸張特性発生回路42か
ら出力されるライン毎の圧縮伸張制御信号に基づいて垂
直偏向パルスが制御されることにより、垂直方向の画像
圧縮伸張処理が行なわれる。
【0042】ここで、上記圧縮伸張特性発生回路42か
ら出力されるライン毎の圧縮伸張制御信号は、非線形処
理回路44に供給されている。この非線形処理回路44
は、入力されたライン毎の圧縮伸張制御信号に基づい
て、上記係数乗算回路34に与える係数を制御し、輝度
信号Yの垂直高域成分のレベルを制御することにより、
画質補正量を制御している。
【0043】この場合は、画像の垂直伸張率が高いほ
ど、画質補正量を大きくし、伸張率が低くなるに連れ
て、画質補正量を小さくすることによって、画像全体に
渡って適正な画質補正を行なうことができ、高画質なス
ーパーライブ表示を行なうことが可能となる。
【0044】図8(a)は、スーパーライブ表示におけ
る一般的な垂直方向の圧縮伸張率の変化を示している。
ただし、垂直方向に対しては、その全域に渡って圧縮伸
張率が「1」より大きいため、全て伸張となっている。
すなわち、画像の中央部分で最も伸張率が低く、画像の
上下端部に近づくに連れて伸張率が高くなるような特性
に設定されている。
【0045】このため、画質補正量としても、図8
(b)に示すように、画像の中央部分で最も小さく、画
像の上下端部に近づくに連れて大きくするような特性に
設定されることになる。このようにすれば、水平の場合
と同様に、画像全体に渡って適正な画質補正を行なうこ
とができ、高画質なスーパーライブ表示を行なうことが
可能となる。
【0046】以上のように、画像の水平方向に対して、
その中央部分を圧縮処理するとともに、左右のサイド部
に近づくに連れて高い伸張率で伸張処理し、画像の垂直
方向に対して、その中央部分を低い伸張率で伸張処理す
るとともに、上下端部に近づくに連れて高い伸張率で伸
張処理することにより、図9(a)に示すアスペクト比
3:4の入力画像が、アスペクト比9:16のワイド画
面に、図9(b)に示すようにスーパーライブ表示され
ることになる。そして、この場合、ワイド画面の中央部
分から、上下左右共に外側に近づくに連れて、伸張処理
された領域の画質補正量が順次大きくなっていくことに
なる。
【0047】以上に述べた第1乃至第4の実施の形態で
は、いずれも、現行NTSC方式の画像に、左右方向ま
たは上下方向の圧縮伸張処理を施して、アスペクト比が
9:16のワイド画面全体にスーパーライブ表示する際
に、画像の圧縮伸張率に応じて画質補正量を可変するこ
とについて説明している。
【0048】ところが、この発明は、これに限らず、例
えば、現行NTSC方式の複数の画像を、それぞれに圧
縮伸張処理を施して適当な大きさに変換し、アスペクト
比が9:16のワイド画面上に同時に多画面表示させる
場合にも適用することができる。この場合、多画面表示
された複数の画像には、それぞれの圧縮伸張率に応じた
画質補正量で、画質補正処理が施されることになる。
【0049】例えば、図10(a)は、有効画素数が1
080×1920のHDTV画面上に、有効画素数が4
80×720の現行NTSC方式の2つの画像を、同時
表示させた例を示している。この多画面表示の例では、
現行NTSC方式の2つの画像を、それぞれ上下左右方
向に1.2倍に伸張し有効画素数を576×864とし
て、並列に表示させている。
【0050】すなわち、今、水平方向について考える
と、図10(b)に示すように、同時表示された2つの
画像の伸張率は、共に同じ1.2となっている。このた
め、2つの画像に対する画質補正量も、図10(c)に
示すように、共に1.0となっている。
【0051】これに対し、図11(a)は、有効画素数
が480×720の現行NTSC方式の2つの画像のう
ちの一方を、上下左右方向に1.5倍に伸張し有効画素
数を720×1080とし、他方を、上下左右に0.8
倍に圧縮して有効画素数を384×576として、有効
画素数が1080×1920のHDTV画面上に同時表
示させた例を示している。
【0052】この場合も、水平方向について考えると、
図11(b)に示すように、2つの画像のうち左側の画
像に対して伸張率が1.5となり、右側の画像に対して
圧縮率が0.8となっている。このため、図11(c)
に示すように、左側の画像に対しては、1.5の画質補
正量で画質補正処理が行なわれ、右側の画像に対して
は、画質補正量を「0」として画質補正処理が行なわれ
ないようにしている。
【0053】上記したように、現行NTSC方式の複数
の画像をワイド画面上に同時表示させるようにした場合
にも、各画像に対して、それぞれの圧縮伸張率に応じた
画質補正量で画質補正処理を施すことにより、各画像の
画質劣化を補正して高画質な多画面表示を実現すること
ができる。
【0054】図12は、この発明の第5の実施の形態を
示すもので、上記した多画面表示に際して、各画像にそ
の圧縮伸張率に応じた画質補正量で画質補正処理を施す
ための回路例を示している。すなわち、図12におい
て、符号45は入力端子で、現行NTSC方式に基づい
た形態の第1の輝度信号Yが供給されている。
【0055】この入力端子45に供給された第1の輝度
信号Yは、水平圧縮伸張回路46により水平方向の圧縮
伸張処理が施された後、垂直圧縮伸張回路47により垂
直方向の圧縮伸張処理が施されて、セレクタ48の一方
の入力端に供給される。これら水平圧縮伸張回路46及
び垂直圧縮伸張回路47は、圧縮伸張補間係数発生回路
49から出力される係数信号に基づいて、圧縮伸張率が
制御されている。
【0056】また、図12において、符号50は入力端
子で、現行NTSC方式に基づいた形態の第2の輝度信
号Yが供給されている。この入力端子50に供給された
第2の輝度信号Yは、メモリ51に一旦書き込まれて蓄
積された後、後述するタイミングで読み出される。
【0057】このメモリ51から読み出された第2の輝
度信号Yは、水平圧縮伸張回路52により水平方向の圧
縮伸張処理が施された後、垂直圧縮伸張回路53により
垂直方向の圧縮伸張処理が施されて、セレクタ48の他
方の入力端に供給される。これら水平圧縮伸張回路52
及び垂直圧縮伸張回路53は、圧縮伸張補間係数発生回
路54から出力される係数信号に基づいて、圧縮伸張率
が制御されている。
【0058】ここで、図12において、符号55,56
は入力端子で、上記第1の輝度信号Yに対応する水平同
期信号H及び垂直同期信号Vがそれぞれ供給されてい
る。また、図12において、符号57,58は入力端子
で、上記第2の輝度信号Yに対応する水平同期信号H及
び垂直同期信号Vがそれぞれ供給されている。
【0059】これら入力端子55〜58に供給された水
平及び垂直同期信号H,Vは、フレームシンクロ処理回
路59に供給されている。このフレームシンクロ処理回
路59は、入力端子57,58から入力された水平及び
垂直同期信号H,Vに基づいて、上記メモリ51に対す
る書き込み制御信号を発生し、入力端子55,56から
入力された水平及び垂直同期信号H,Vに基づいて、上
記メモリ51に対する読み出し制御信号を発生してい
る。これにより、メモリ51から読み出される第2の輝
度信号Yが、第1の輝度信号Yに同期した信号となる。
【0060】そして、上記セレクタ48は、垂直圧縮伸
張回路47から出力された第1の輝度信号Yと、垂直圧
縮伸張回路53から出力された第2の輝度信号Yとを選
択的に出力することにより合成し、水平垂直補正回路6
0に出力している。この水平垂直補正回路60は、補正
量生成回路61から出力される各画像毎の画質補正量に
基づいて、セレクタ48で選択された第1及び第2の輝
度信号Yに対し、それぞれ画質補正量を適応的に切り替
えて画質補正処理を施し、出力端子62に出力してい
る。
【0061】また、上記入力端子55〜58に供給され
た水平及び垂直同期信号H,Vは、圧縮伸張情報発生回
路63に供給されて入力画像毎の圧縮伸張制御信号の生
成に供される。この圧縮伸張情報発生回路63から出力
される圧縮伸張制御信号は、上記圧縮伸張補間係数発生
回路49,54における係数信号の生成と、上記補正量
生成回路61における画像毎の画質補正量の生成に供さ
れている。
【0062】このように、入力される画像の形式(例え
ば垂直480本、720本、1080本や、アスペクト
比3:4、9:16等)と、その圧縮伸張特性とから画
質補正量の関数を定義して画質補正を行なうことによ
り、簡易な構成で画質補正を適応化させることが可能と
なり、表示形式によって生じる画質劣化を軽減すること
ができる。
【0063】また、上述した多画面表示の例では、現行
NTSC方式の複数の画像をHDTV画面上に同時表示
することについて説明したが、例えば順次走査方式等の
各種の形式の画像に対しても、その入力画像の形式と圧
縮伸張率とから画質補正量を算出して適応的に対処する
ことにより、各画像に対して画質補正処理を行なうこと
が可能となる。なお、この発明は上記した各実施の形態
に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
画像の圧縮伸張特性に応じて画質補正量を制御すること
により、画像全体に渡って適正な画質補正を行なうこと
ができ、高画質なスーパーライブ表示を行なうことを可
能とする極めて良好な画質補正回路を提供することがで
きる。
【0065】また、この発明によれば、圧縮伸張処理が
施された複数の画像を同一画面上に同時に多画面表示さ
せる場合に、各画像にその圧縮伸張率に応じた画質補正
量で画質補正処理を施すことにより、高画質な多画面表
示を行なうことを可能とする極めて良好な画質補正回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画質補正回路の第1の実施の形
態を説明するために示すブロック構成図。
【図2】同第1の実施の形態における水平方向の圧縮伸
張率と画質補正量との関係を説明するために示す図。
【図3】同第1の実施の形態における画像全体を一定の
圧縮率で固定圧縮することを説明するために示す図。
【図4】同第1の実施の形態における画像全体を一定の
伸張率で固定伸張することを説明するために示す図。
【図5】この発明に係る画質補正回路の第2の実施の形
態を説明するために示すブロック構成図。
【図6】この発明に係る画質補正回路の第3の実施の形
態を説明するために示すブロック構成図。
【図7】この発明に係る画質補正回路の第4の実施の形
態を説明するために示すブロック構成図。
【図8】同第4の実施の形態における垂直方向の圧縮伸
張率と画質補正量との関係を説明するために示す図。
【図9】入力画像とその外側に近づくに連れて伸張率を
大きくしたスーパーライブ表示画像とを示す図。
【図10】多画面表示された各画像の圧縮伸張率と画質
補正量との関係の一例を説明するために示す図。
【図11】多画面表示された各画像の圧縮伸張率と画質
補正量との関係の他の例を説明するために示す図。
【図12】この発明に係る画質補正回路の第5の実施の
形態を説明するために示すブロック構成図。
【図13】圧縮伸張処理を施すことによってテレビジョ
ン信号に生じる視覚上の周波数特性の変化を説明するた
めに示す図。
【符号の説明】
11…入力端子、12…画質補正回路、13…補間回
路、14…RAM、15…出力端子、16…入力端子、
17…圧縮伸張情報発生回路、18…圧縮伸張補間係数
発生回路、19…RAM制御信号発生回路、20…水平
高域分離回路、21…係数乗算回路、22…加算回路、
23…非線形処理回路、24…マトリクス回路、25,
26…入力端子、27…CRT、28…速度変調制御回
路、29…速度変調信号発生回路、30…速度変調コイ
ル、31…入力端子、32…減算回路、33…ラインメ
モリ、34…係数乗算回路、35…加算回路、36…マ
トリクス回路、37,38…入力端子、39…CRT、
40…入力端子、41…垂直偏向パルス発生回路、42
…圧縮伸張特性発生回路。43…垂直偏向コイル、44
…非線形処理回路、45…入力端子、46…水平圧縮伸
張回路、47…垂直圧縮伸張回路、48…セレクタ、4
9…圧縮伸張補間係数発生回路、50…入力端子、51
…メモリ、52…水平圧縮伸張回路、53…垂直圧縮伸
張回路、54…圧縮伸張補間係数発生回路、55〜58
…入力端子、59…フレームシンクロ処理回路、60…
水平垂直補正回路、61…補正量生成回路、62…出力
端子、63…圧縮伸張情報発生回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号に圧縮処理または伸
    張処理を施して画面に表示させる画像表示システムにお
    いて、前記画像信号に施した圧縮または伸張の率に応じ
    て、前記画像信号に施す画質補正量を可変する制御手段
    を具備してなることを特徴とする画質補正回路。
  2. 【請求項2】 第1のアスペクト比を有する画像信号に
    画素単位で圧縮処理または伸張処理を施して、前記第1
    のアスペクト比と異なる第2のアスペクト比の画面に表
    示させる画像表示システムにおいて、前記画像信号にそ
    の画素単位で施した圧縮または伸張の率に応じて、前記
    画像信号にその画素単位で施す画質補正量を可変する制
    御手段を具備してなることを特徴とする画質補正回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記画像信号を増幅す
    ることによりその画質補正を行なうもので、前記画像信
    号にその画素単位で施した圧縮または伸張の率に応じ
    て、前記画像信号を増幅するゲインを変化させることに
    より、画質補正量を可変することを特徴とする請求項2
    記載の画質補正回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記画像信号から分離
    した高域成分にレベル制御を施して、前記画像信号に加
    算することによりその画質補正を行なうもので、前記画
    像信号にその画素単位で施した圧縮または伸張の率に応
    じて、前記画像信号の高域成分に施すレベル制御量を変
    化させることにより、画質補正量を可変することを特徴
    とする請求項2記載の画質補正回路。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第2のアスペクト
    比の画面を有するCRTに、前記画素単位で圧縮処理ま
    たは伸張処理が施された前記画像信号を供給して画像表
    示させる際に、前記画像信号にその画素単位で施した圧
    縮または伸張の率に応じて、前記CRTの速度変調度を
    変化させることにより、画質補正量を可変することを特
    徴とする請求項2記載の画質補正回路。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、伸張率の高い画素ほど
    画質補正量を大きくするように制御することを特徴とす
    る請求項1乃至5いずれかに記載の画質補正回路。
  7. 【請求項7】 入力された複数の画像信号に、それぞれ
    圧縮処理または伸張処理を施して、同一画面に同時に表
    示させる多画面表示システムにおいて、前記複数の画像
    信号に対してそれぞれ施した圧縮または伸張の率に応じ
    て、各画像信号に施す画質補正量をそれぞれ可変する制
    御手段を具備してなることを特徴とする画質補正回路。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記複数の画像信号の
    それぞれの入力形式と、前記複数の画像信号に対してそ
    れぞれ施した圧縮または伸張の率とに基づいて、各画像
    信号に施す画質補正量をそれぞれ可変することを特徴と
    する請求項7記載の画質補正回路。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記複数の画像信号の
    それぞれの入力形式と、前記複数の画像信号のそれぞれ
    の出力形式と、前記複数の画像信号に対してそれぞれ施
    した圧縮または伸張の率とに応じて、各画像信号に施す
    画質補正量をそれぞれ可変することを特徴とする請求項
    7記載の画質補正回路。
JP10116736A 1997-04-30 1998-04-27 画質補正回路 Pending JPH1117985A (ja)

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JP9-112459 1997-04-30
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001326876A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Sony Corp 映像処理装置および映像処理方法、並びに記録媒体

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