JPH11179242A - 大容量ノズルチップ - Google Patents
大容量ノズルチップInfo
- Publication number
- JPH11179242A JPH11179242A JP35806697A JP35806697A JPH11179242A JP H11179242 A JPH11179242 A JP H11179242A JP 35806697 A JP35806697 A JP 35806697A JP 35806697 A JP35806697 A JP 35806697A JP H11179242 A JPH11179242 A JP H11179242A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- nozzle tip
- sample
- capacity
- outer diameter
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- Pending
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- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】９ｍｍピッチに配置されたマルチウエルプレー
ト等へ２００μｌを越える試料や試薬を分注し又はサン
プリングする際に、余分なノズルチップの交換、余分な
分注操作等を行う必要がないノズルチップを提供するこ
と。 【解決手段】分注ノズルに装着した状態で容量が３００
μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ未満である、
樹脂製ディスポーザブルノズルチップ。
ト等へ２００μｌを越える試料や試薬を分注し又はサン
プリングする際に、余分なノズルチップの交換、余分な
分注操作等を行う必要がないノズルチップを提供するこ
と。 【解決手段】分注ノズルに装着した状態で容量が３００
μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ未満である、
樹脂製ディスポーザブルノズルチップ。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、理化学及び生化学
研究、臨床診断等の分野において用いられる分注器、分
注装置に装着して用いるディスポーザブルノズルチップ
に関する。
研究、臨床診断等の分野において用いられる分注器、分
注装置に装着して用いるディスポーザブルノズルチップ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】生化学研究や臨床診断等の分野において
は、分注器や分注装置に樹脂製のノズルチップを装着
し、使用することが通常行われている。ノズルチップ
は、試料間の汚染を防止する目的から、ディスポーザブ
ル（使い捨て）タイプのものが主流である。またノズル
チップの容量は、通常、ピペッター等の容量に合わせて
２００μｌ又は１ｍｌである。
は、分注器や分注装置に樹脂製のノズルチップを装着
し、使用することが通常行われている。ノズルチップ
は、試料間の汚染を防止する目的から、ディスポーザブ
ル（使い捨て）タイプのものが主流である。またノズル
チップの容量は、通常、ピペッター等の容量に合わせて
２００μｌ又は１ｍｌである。
【０００３】これらの分野では、縦横９ｍｍピッチで、
縦８列×横１２列に９６個のウエル（くぼみ）が配置さ
れた通称９６穴プレートと呼ばれるマルチウエルプレー
トが多用されている。このマルチウエルプレートは、細
胞やサンプルの段階希釈系列の作製等に用いられること
が多く、各ウエル１つずつ試料を分注等するのではな
く、８連又は１２連のマルチピペッターや自動分注装置
を用いて、８ウエル又は１２ウエルに対して一度に試料
を分注等することが多い。
縦８列×横１２列に９６個のウエル（くぼみ）が配置さ
れた通称９６穴プレートと呼ばれるマルチウエルプレー
トが多用されている。このマルチウエルプレートは、細
胞やサンプルの段階希釈系列の作製等に用いられること
が多く、各ウエル１つずつ試料を分注等するのではな
く、８連又は１２連のマルチピペッターや自動分注装置
を用いて、８ウエル又は１２ウエルに対して一度に試料
を分注等することが多い。
【０００４】このため、通常使用されているノズルチッ
プの中で容量が２００μｌのものは、前記マルチウエル
プレートの仕様に合わせた縦横９ｍｍピッチ、縦８列×
横１２列に９６本のノズルチップを鉛直に格納可能なラ
ックに格納された状態で販売されることが多く、マルチ
ピペッターや自動分注装置を用いれば一度に目的本数
（８本又は１２本）を容易に装着できるようになってい
る。
プの中で容量が２００μｌのものは、前記マルチウエル
プレートの仕様に合わせた縦横９ｍｍピッチ、縦８列×
横１２列に９６本のノズルチップを鉛直に格納可能なラ
ックに格納された状態で販売されることが多く、マルチ
ピペッターや自動分注装置を用いれば一度に目的本数
（８本又は１２本）を容易に装着できるようになってい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】容量が２００μｌのノ
ズルチップは、縦横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列と
いう仕様のラックに格納されて販売されている。しか
し、作業の内容によっては、マルチウエルプレートに２
００μｌを越える量の試薬等を分注する場合があり、又
は２００μｌを超える量の試料等をマルチウエルプレー
トからサンプリングする場合があり、このような場合に
はマルチピペッターや自動分注装置を用いて２回に分け
て分注やサンプリングを行わなければならない。この結
果、作業が煩雑で所要時間が長くなるという課題があ
る。特に試料や試薬の種類、処理方法によっては、試料
間の相互汚染、サンプルや試薬の汚染を防止するために
ノズルチップを１操作毎に交換しなければならない場合
があり、前記のように２回に分けて分注等を行うと２倍
のノズルチップが必要になるという課題もあった。
ズルチップは、縦横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列と
いう仕様のラックに格納されて販売されている。しか
し、作業の内容によっては、マルチウエルプレートに２
００μｌを越える量の試薬等を分注する場合があり、又
は２００μｌを超える量の試料等をマルチウエルプレー
トからサンプリングする場合があり、このような場合に
はマルチピペッターや自動分注装置を用いて２回に分け
て分注やサンプリングを行わなければならない。この結
果、作業が煩雑で所要時間が長くなるという課題があ
る。特に試料や試薬の種類、処理方法によっては、試料
間の相互汚染、サンプルや試薬の汚染を防止するために
ノズルチップを１操作毎に交換しなければならない場合
があり、前記のように２回に分けて分注等を行うと２倍
のノズルチップが必要になるという課題もあった。
【０００６】上記のような課題を回避するために容量が
１ｍｌのノズルチップを使用すると、この容量が１ｍｌ
のノズルチップは、通常、その最大外径が９ｍｍを超え
るため、縦横９ｍｍピッチという仕様のラックには格納
することができず、マルチピペッターや自動分注装置を
用いて８ウエル又は１２ウエルに対して一度に試料を分
注等することができないという課題を生じる。この結
果、１ウエルずつ試料を分注等しなければならなくな
り、操作が非常に煩雑となり、しかも所要時間が非常に
長くなってしまう。
１ｍｌのノズルチップを使用すると、この容量が１ｍｌ
のノズルチップは、通常、その最大外径が９ｍｍを超え
るため、縦横９ｍｍピッチという仕様のラックには格納
することができず、マルチピペッターや自動分注装置を
用いて８ウエル又は１２ウエルに対して一度に試料を分
注等することができないという課題を生じる。この結
果、１ウエルずつ試料を分注等しなければならなくな
り、操作が非常に煩雑となり、しかも所要時間が非常に
長くなってしまう。
【０００７】そこで本発明の目的は、前記縦横９ｍｍピ
ッチという仕様のラックに格納することが可能で、しか
も２００μｌ以上の容量を有するノズルチップを提供す
ることになる。
ッチという仕様のラックに格納することが可能で、しか
も２００μｌ以上の容量を有するノズルチップを提供す
ることになる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、分注ノズルに装着した状態で容量
が３００μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ未満
である、樹脂製ノズルチップである。また本発明のノズ
ルチップは、好ましくは、分注ノズルに装着した状態で
容量が４００μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ
未満である、樹脂製ノズルチップである。以下本発明を
詳細に説明する。
になされた本発明は、分注ノズルに装着した状態で容量
が３００μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ未満
である、樹脂製ノズルチップである。また本発明のノズ
ルチップは、好ましくは、分注ノズルに装着した状態で
容量が４００μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ
未満である、樹脂製ノズルチップである。以下本発明を
詳細に説明する。
【０００９】本発明は、縦横９ｍｍピッチという仕様の
ラックに格納することが可能なように、その最大外径を
９ｍｍ未満とした点に特徴を有するノズルチップであ
る。即ち、その最大外径を９ｍｍ未満とすることで縦横
９ｍｍピッチに配置格納できるようにすると共に、ノズ
ルチップの全長を伸ばすことにより容量を３００μｌ以
上としたものである。ノズルチップの寸法は、ノズルチ
ップの肉厚等、諸々の条件により変化し得るが、最大外
径が９ｍｍ以下であれば制限はなく、肉厚は０．３〜１
ｍｍ程度、長さは５５〜８０ｍｍ程度が例示できる。
ラックに格納することが可能なように、その最大外径を
９ｍｍ未満とした点に特徴を有するノズルチップであ
る。即ち、その最大外径を９ｍｍ未満とすることで縦横
９ｍｍピッチに配置格納できるようにすると共に、ノズ
ルチップの全長を伸ばすことにより容量を３００μｌ以
上としたものである。ノズルチップの寸法は、ノズルチ
ップの肉厚等、諸々の条件により変化し得るが、最大外
径が９ｍｍ以下であれば制限はなく、肉厚は０．３〜１
ｍｍ程度、長さは５５〜８０ｍｍ程度が例示できる。
【００１０】本発明のノズルチップは、樹脂材料を用い
て射出成形や押し出し成形により製造することができ
る。樹脂材料は、分注等しようとする試料や試薬に化学
的に安定で、分注ノズルへの装着等に支障がない程度に
機械的強度を有するものであれば特に制限はないが、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等が例示できる。ノズルチ
ップの形状は、両端が開口した先端先細りの円錐状が一
般的であり、特に分注ノズルへの装着のため、一端は分
注ノズルの形状に合致する形状であることが好ましい。
なお分注ノズルへの装着は、この一端に分注ノズルの先
端を挿入することにより行うが、この際、ノズルチップ
の当該一端と分注ノズルの先端が密着するような形状が
特に好ましい。
て射出成形や押し出し成形により製造することができ
る。樹脂材料は、分注等しようとする試料や試薬に化学
的に安定で、分注ノズルへの装着等に支障がない程度に
機械的強度を有するものであれば特に制限はないが、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等が例示できる。ノズルチ
ップの形状は、両端が開口した先端先細りの円錐状が一
般的であり、特に分注ノズルへの装着のため、一端は分
注ノズルの形状に合致する形状であることが好ましい。
なお分注ノズルへの装着は、この一端に分注ノズルの先
端を挿入することにより行うが、この際、ノズルチップ
の当該一端と分注ノズルの先端が密着するような形状が
特に好ましい。
【００１１】本発明により提供されるノズルチップは、
縦横９ｍｍピッチ仕様のラックに格納することが可能で
ある。従って、８連又は１２連のマルチピペッターや自
動分注装置を用いることにより、１回の操作で２００μ
ｌを越える量の試薬や試料を分注又はサンプリングする
ことが可能となる。
縦横９ｍｍピッチ仕様のラックに格納することが可能で
ある。従って、８連又は１２連のマルチピペッターや自
動分注装置を用いることにより、１回の操作で２００μ
ｌを越える量の試薬や試料を分注又はサンプリングする
ことが可能となる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態について、
図面に基づき更に詳細に説明する。
図面に基づき更に詳細に説明する。
【００１３】図１は、本発明のノズルチップの断面を示
す図である。その最大外径は７．８ｍｍ、全長は６９ｍ
ｍで、ノズルチップ根元から８ｍｍまでピペッターや自
動分注装置のノズルが挿入された場合、その容量は約６
８３μｌとなる。なお本例では、ノズルチップの根本部
分の外周上に、６０度間隔で高さ０．４ｍｍ、長さ１６
ｍｍの突起が合計６本形成されており、該突起部分を利
用してチップラックアダプターに載置できるようになっ
ている。また本例では、ノズル軸芯の断面は前記突起を
除けば円である。
す図である。その最大外径は７．８ｍｍ、全長は６９ｍ
ｍで、ノズルチップ根元から８ｍｍまでピペッターや自
動分注装置のノズルが挿入された場合、その容量は約６
８３μｌとなる。なお本例では、ノズルチップの根本部
分の外周上に、６０度間隔で高さ０．４ｍｍ、長さ１６
ｍｍの突起が合計６本形成されており、該突起部分を利
用してチップラックアダプターに載置できるようになっ
ている。また本例では、ノズル軸芯の断面は前記突起を
除けば円である。
【００１４】前記突起を除く本体部分の各部寸法は、ａ
部では外径７ｍｍ、内径５．４ｍｍであり、ｂ部では外
径約５．８５ｍｍ、内径約４．２５ｍｍであり、ｃ部で
は外径約４．１０ｍｍ、内径約２．５０ｍｍであり、ｄ
部では外径約１．０１ｍｍ、内径役０．５８ｍｍであ
る。
部では外径７ｍｍ、内径５．４ｍｍであり、ｂ部では外
径約５．８５ｍｍ、内径約４．２５ｍｍであり、ｃ部で
は外径約４．１０ｍｍ、内径約２．５０ｍｍであり、ｄ
部では外径約１．０１ｍｍ、内径役０．５８ｍｍであ
る。
【００１５】ａ部とｂ部の距離は３３ｍｍ、ｂ部とｃ部
の距離は２５ｍｍ、そしてｃ部とｄ部の距離は１１ｍｍ
である。ａ部からｂ部にかけては、部材の肉厚が０．８
ｍｍで、中心線（図中一点鎖線で示す）に対して１度傾
斜している。ｂ部からｃ部にかけては、部材の肉厚は同
一であるが、その中心線に対する傾斜角は２度である。
そしてｃ部からｄ部にかけては、中心線に対する傾斜角
を５度にするとともに、先端部にいくに従って部材の肉
厚を薄くしてある。
の距離は２５ｍｍ、そしてｃ部とｄ部の距離は１１ｍｍ
である。ａ部からｂ部にかけては、部材の肉厚が０．８
ｍｍで、中心線（図中一点鎖線で示す）に対して１度傾
斜している。ｂ部からｃ部にかけては、部材の肉厚は同
一であるが、その中心線に対する傾斜角は２度である。
そしてｃ部からｄ部にかけては、中心線に対する傾斜角
を５度にするとともに、先端部にいくに従って部材の肉
厚を薄くしてある。
【００１６】図２は、図１のノズルチップ９６本を、縦
横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列の仕様で鉛直に格納
することのできるラックの上面図である。
横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列の仕様で鉛直に格納
することのできるラックの上面図である。
【００１７】
【発明の効果】本発明のノズルチップは、縦横９ｍｍピ
ッチ、縦８列×横１２列という仕様のラックに格納する
ことが可能で、しかも２００μｌ以上の容量を有する。
従って、縦横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列という仕
様のマルチウエルプレートに対して試料を分注等する操
作において、２００μｌ以上の試料等を分注し又はサン
プリングする場合であっても８連又は１２連のマルチピ
ペッターや自動分注装置を用いることにより、１回の操
作で多数のウエルを処理することが可能である。この結
果、作業効率を向上し、所要時間を短縮し、更には使用
するディスポーザブルノズルチップの量を低減してコス
トを低減することができる。
ッチ、縦８列×横１２列という仕様のラックに格納する
ことが可能で、しかも２００μｌ以上の容量を有する。
従って、縦横９ｍｍピッチ、縦８列×横１２列という仕
様のマルチウエルプレートに対して試料を分注等する操
作において、２００μｌ以上の試料等を分注し又はサン
プリングする場合であっても８連又は１２連のマルチピ
ペッターや自動分注装置を用いることにより、１回の操
作で多数のウエルを処理することが可能である。この結
果、作業効率を向上し、所要時間を短縮し、更には使用
するディスポーザブルノズルチップの量を低減してコス
トを低減することができる。
【図１】図１は、本発明のノズルチップの一例を示す図
である。
である。
【図２】図２は、図１に示したノズルチップを縦横９ｍ
ｍピッチ、縦８列×横１２列の仕様で鉛直に格納するこ
とのできるラックを示す図である。縦８列×横１２列に
９６個の穴２が配置されているが、各ウエルの中心は
縦、横とも９ｍｍ離間している。
ｍピッチ、縦８列×横１２列の仕様で鉛直に格納するこ
とのできるラックを示す図である。縦８列×横１２列に
９６個の穴２が配置されているが、各ウエルの中心は
縦、横とも９ｍｍ離間している。
Claims (2)
- 【請求項１】分注ノズルに装着した状態で容量が３００
μｌ以上有り、かつその最大外径が９ｍｍ未満である、
樹脂製ノズルチップ。 - 【請求項２】容量が４００μｌ以上有り、かつその最大
外径が９ｍｍ未満である、請求項１のノズルチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35806697A JPH11179242A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 大容量ノズルチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35806697A JPH11179242A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 大容量ノズルチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11179242A true JPH11179242A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18457364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35806697A Pending JPH11179242A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 大容量ノズルチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11179242A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008020376A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Aloka Co Ltd | 分注装置用ノズルチップ |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35806697A patent/JPH11179242A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008020376A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Aloka Co Ltd | 分注装置用ノズルチップ |
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