JPH11178254A - 永久磁石形モータ - Google Patents

永久磁石形モータ

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JPH11178254A
JPH11178254A JP9335936A JP33593697A JPH11178254A JP H11178254 A JPH11178254 A JP H11178254A JP 9335936 A JP9335936 A JP 9335936A JP 33593697 A JP33593697 A JP 33593697A JP H11178254 A JPH11178254 A JP H11178254A
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JP
Japan
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center
permanent magnet
cogging torque
permanent magnets
pole
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JP9335936A
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English (en)
Inventor
Masato Nagata
正人 永田
Masahiro Ono
雅博 小野
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Toshiba Corp
Kawamata Seiki Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Kawamata Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 界磁用永久磁石の各極を構成する永久磁石の
磁気中心が幅方向中心と一致しない場合であっても、コ
ギングトルクを低減する。 【解決手段】 回転子12を、ヨーク部15の外周面に
6極の分割永久磁石16a〜16fを装着して構成す
る。6極の分割永久磁石16a〜16fはのうちN極を
構成する分割永久磁石16a,16s,16eの磁気的
中心Mを幅方向中心Gよりも一方向回転側所定寸法Xだ
けずれている。また、S極を構成する分割永久磁石16
b,16d,16fの磁気的中心Mは幅方向中心Gより
も所定寸法Xだけ矢印A方向とは反対の回転方向側にず
れている。このため、隣接するN,S極のコギングトル
クが互いに打ち消すようになるため、モータ全体として
のコギングトルクを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、トルクむら
の減少化を図った永久磁石形モータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石形モータにお
いては、界磁用永久磁石として空隙磁束密度が大きくな
るような高性能永久磁石を用いることによりモータ発生
トルクを増加させ、以て、高効率化、小形軽量化を図っ
ている。しかし、永久磁石形モータのコギングトルクは
空隙磁束密度の二乗に比例するため、高性能永久磁石を
用いるとコギングトルクも増大するという問題があっ
た。特に、永久磁石形モータを、回転精度や位置決め精
度が要求される例えば揺動モータとして利用する場合に
は、コギングトルクの増大は問題となる。
【0003】そこで、高性能永久磁石を用いた場合であ
ってもコギングトルクの増大を抑えるために、例えば、
図8に示す回転子1のように、蒲鉾形状をなす複数個
(図では6個)の分割永久磁石2aを、円筒状のヨーク
部3の外周面に略等間隔に配設することにより界磁用永
久磁石2を構成する方法が採用されている。
【0004】上記蒲鉾形状の分割永久磁石2aにおいて
は、その表面磁束密度波形が、図9に示すような高調波
成分のない略正弦波形状となる。コギングトルクは、回
転子及び固定子間の空隙磁束密度波形の高調波成分によ
り発生するため、上記表面磁束密度波形が略正弦波形状
となる分割永久磁石2aを用いた回転子1を採用するこ
とにより空隙磁束密度波形の高調波成分が減少し、コギ
ングトルクの低減を図ることができる。
【0005】そして、図8に示す回転子1のように、各
分割永久磁石2aの磁気的中心(図8中、点Mで示す)
と、その分割永久磁石2aの円周に沿う幅方向中心(い
わゆる機械的中心。図8中、線分Gで示す)とが略一致
していて、各分割永久磁石2aの表面磁束密度波形が略
同じ形状である場合は、モータ全体のコギングトルクも
小さくなる。
【0006】コギングトルクの分布は周期的であるた
め、磁極ピッチの2倍の機械角を基本周期とする周波数
成分の合成としてとらえることができる。例えば、6極
の永久磁石を有した回転子1と、19スロットを有する
固定子とを組合わせて永久磁石形モータを構成した場合
(図2参照)のコギングトルク波形は、図10に示すよ
うになる。
【0007】ところで、コギングトルクの大小は、分割
永久磁石間の寸法ばらつきや各分割永久磁石の表面磁束
密度波形の形状ばらつきに起因する。そして、永久磁石
は、成形方法や加工方法等により磁気的中心が機械的中
心と一致しない場合が多い。そのため、実際には、界磁
用永久磁石を構成する個々の分割永久磁石の表面磁束密
度波形の形状がばらつく場合が多い。特に、従来は、各
分割永久磁石の表面磁束密度波形の形状ばらつきを考慮
することなくランダムに組み合わせている。このランダ
ムな組合わせにより、例えば図11に示すような回転子
4が構成されたとする。
【0008】この回転子4は、磁気的中心Mが幅方向中
心Gと略一致する3個の分割永久磁石5aと、磁気的中
心Mと幅方向中心Gとが一致しない3個の分割永久磁石
5bとをヨーク部6の外周面にランダムに配設して界磁
用永久磁石5を構成した例を示している。この場合、分
割永久磁石5bにおいては、両中心M,Gと回転中心O
とのなす角度が例えば5.5°程度となっている。そし
て、図12は、磁気的中心Mと幅方向中心Gとが一致し
ない分割永久磁石5bの表面磁束密度波形を示してい
る。
【0009】このような構成の回転子4を19スロット
の固定子とを組み合わせてモータを構成した場合のコギ
ングトルク波形を図13に示す。この図13と上記図1
0との比較から明らかなように、回転子4に対応するコ
ギングトルク波形は回転子1に対応するコギングトルク
波形に比べて振幅のばらつきが大きく、またコギングト
ルクの大きさも大きいため、回転子4の場合の方が回転
子1の場合に比べてコギングトルク特性が50%程度悪
化している。
【0010】このように、従来の永久磁石形モータにお
いては、界磁用永久磁石として蒲鉾形状の分割永久磁石
を採用することによりコギングトルクの低減を図った場
合であっても、各分割永久磁石の表面磁束密度波形の形
状のばらつきによっては、十分なコギングトルクの低減
効果が得られないという問題があった。
【0011】従って、本発明の目的は、界磁用永久磁石
の各極を構成する永久磁石の磁気中心が幅方向中心と一
致しない場合であっても、コギングトルクを低減するこ
とができる永久磁石形モータを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
永久磁石形モータは、回転子を構成する界磁用永久磁石
のN極を構成する永久磁石の円周に沿う幅方向中心に対
する磁気的中心のずれと、S極を構成する永久磁石の円
周に沿う幅方向中心に対する磁気的中心のずれとを、互
いに逆方向に同等量になるように構成したところに特徴
を有する。
【0013】コギングトルクの分布は周期的であり、磁
極ピッチの2倍の機械角を基本周期とする周波数成分の
合成ととらえることができる。上記構成によれば、隣接
するN,S極のコギングトルク波形のピークが幅方向中
心に関し逆方向に同量ずれるため、隣接するN,S極の
合成コギングトルクのピーク値が低減し、その結果、モ
ータ全体のコギングトルクを低減させることができる。
【0014】そのため、前記永久磁石形モータを、回転
子を所定回転角度の範囲内で正逆回転させるために固定
子に巻回されたコイルへの通電方向を反転させて行う構
成であって回転精度や位置決め精度が要求される揺動モ
ータとして構成すると良い(請求項2の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1ないし図5を参照して説明する。まず、図2は、本実
施例にかかる単相6極の永久磁石形モータの固定子11
及び回転子12の平面図を示している。この図2におい
て、まず、固定子11は19個のスロットS及び19個
のティースTを有している。即ち、本実施例において
は、回転子12の各極に対応する固定子11のスロット
Sの数は分数となる。また、このとき、図2に示すよう
に、固定子11のコイル13を構成する6個のコイル片
13a〜13fのうち5個のコイル片13a,13b,
13d〜13fは2スロットピッチで巻回され、1個の
コイル片13cは3スロットピッチで巻回されている。
【0016】そして、コイル片13a〜13fは、隣接
するもの同士が異なる磁極を発生するように互いに接続
されてコイル13として形成し、その両端部13g,1
3gが導出されている。これにより、例えばコイル13
の両端子13g,13g間に通電すると、コイル片13
a〜13fは交互に異なる磁極を発生するようになり、
通電方向を切り換えると、各コイル片13a〜13fに
より発生する磁極も反転するように構成されている。
【0017】尚、ここでは詳しい説明は省略するが、前
記永久磁石形モータは例えば半導体素子のワイヤボンデ
ィング装置に用いられ、回転子12を所定回転角度(無
負荷の場合:60°程度,負荷有りの場合:10°〜1
5°程度)の範囲内で正逆回転させるためにコイル13
への通電方向を反転させて行う構成の揺動モータとして
利用されるものである。
【0018】一方、回転子12は、図1に示すように、
回転軸14と、この回転軸14の外周部に位置する円筒
状をなすヨーク部15と、このヨーク部15の外周面に
略等間隔に装着された6極の分割永久磁石16a〜16
fとから構成されている。これら6極の分割永久磁石1
6a〜16fから回転子12の界磁用永久磁石16が構
成される。
【0019】このとき、6極の分割永久磁石16a〜1
6fは、次のような磁気的特性を有するものが選択的に
配設されている。即ち、6個の分割永久磁石16a〜1
6fのうちのN極を構成する分割永久磁石16a,16
c,16eは、その磁気的中心(図1中、点Mにて示
す)が円周に沿う幅方向中心(図1中、線分Gにて示
す)よりも一方向回転側(この場合、矢印Aで示す回転
方向側)に角度X°ずれているものが選択されている。
また、S極を構成する分割永久磁石16b,16d,1
6fは、その磁気的中心Mが幅方向中心Gよりも角度X
°、矢印A方向とは反対の回転方向側にずれているもの
が選択されている。尚、この場合の角度X°は、各分割
永久磁石16a〜16fの機械角に対して1ないし10
%の範囲とされている。
【0020】さて、上記構成の永久磁石形モータにおい
て、たとえば隣接するN及びS極の分割永久磁石16a
及び16bがそれぞれ固定子11の1ティースT分を移
動する際のコギングトルクを考える。これら隣接する
N,S極の分割永久磁石16a,16bの磁気的中心M
は、それぞれ幅方向中心Gに対して逆方向に同等量ずれ
ている。そのため、各分割永久磁石16a,16bのコ
ギングトルクと回転角度との関係は図3に実線及び破線
で示すようになり、コギングトルク波形がずれる。尚、
回転子12の回転方向に関わらず、分割永久磁石16
a,16bの一方が実線で示すコギングトルク波形とな
り、他方が破線で示すコギングトルク波形となる。
【0021】これに対して、N,S極の全ての分割永久
磁石が、磁気的中心Mと幅方向中心Gとが略一致する回
転子1(図8参照)を上記固定子11と組み合わせた場
合を考える。この場合、隣接するN,S極の分割永久磁
石が1ティースT分を移動する際のコギングトルクと回
転角度との関係は、いずれも図5に示す形状となり、両
N,S極のコギングトルク波形は一致する。
【0022】ここで、各極とスロットとの関係が整数ス
ロットである場合の隣接するN,S極の合成コギングト
ルクを考える。この場合は、各極に対して各ティースT
が位相差をもたないため、同じ回転角度における各極の
コギングトルクを足し合わせることにより合成コギング
トルクは求められる。従って、隣接するN,S極がいず
れも磁気的中心Mと幅方向中心Gとが略一致する場合の
合成コギングトルクの波形は、図5に示すコギングトル
ク波形を縦軸方向に2倍したものとなる。そして、この
場合は、各極のコギングトルク波形の場合と同様に、合
成コギングトルク波形のピークは回転角度が20°から
30°及び30°から40°のところに位置し、回転角
度が0°,30°,60°のときコギングトルクレベル
が0となる。
【0023】これに対して、隣接するN,S極の磁気的
中心Mが幅方向中心Gに対して逆方向に同等量ずれてい
る場合の合成コギングトルクは、図3に実線及び破線で
示すコギングトルクを足し合わせることになる。この場
合は、各極のコギングトルク波形はずれているため、合
成コギングトルクのピークが各極のコギングトルクのピ
ークからずれ、回転角度として20°付近及び40°付
近に位置するようになる。また、回転角度が30°のと
き、各極のコギングトルクの大きさは同じで且つ正負が
逆であるため、合成コギングトルクが0となり、結局、
この場合も回転角度が0°,30°,60°のときコギ
ングトルクレベルが0となる。
【0024】以上のことから、隣接するN,S極の磁気
的中心Mが幅方向中心Gに対して逆方向に同等量ずれて
いる場合の合成コギングトルク波形は、磁気的中心Mが
幅方向中心Gと略一致する場合の合成コギングトルク波
形に類似した形状となる。そのため、個々の分割永久磁
石でみた場合、磁気的中心Mが幅方向中心Gからずれて
いる場合であっても、そのずれ量やずれ方向を上記構成
とすることにより、すべての分割永久磁石の磁気的中心
Mと幅方向中心Gとが一致する場合と類似したコギング
トルク特性を得ることができる。
【0025】しかも、N,S極の磁気的中心Mの幅方向
中心Gに対するずれが逆方向であるため、各極のコギン
グトルク波形がずれる。そのため、同じ形状のコギング
トルク波形を単純に合成する場合に比べて合成コギング
トルクの値が小さくなる。特に、各極のコギングトルク
波形のピークがずれるため、合成コギングトルクのピー
ク値が、各極のコギングトルクのピーク値を足し合わせ
た値よりも小さくなる。従って、磁気的中心Mが幅方向
中心Gからずれることによって各極に磁気的アンバラン
スが生じ、その結果、各極に発生するコギングトルクが
増大しても、合成コギングトルクの大きさとして考える
と、その増大分を打ち消すことができ、コギングトルク
の低減を図ることができる。
【0026】一方、本実施例の永久磁石形モータは、分
数スロットである。分数スロットにおいては、各極に対
して各ティースが位相差をもつため、隣接するN,S極
のコギングトルク波形に位相差が生じる。そのため、隣
接するN,S極のコギングトルク波形が同じ場合は、位
相差により各極のコギングトルク波形がずれ、合成コギ
ングトルクは整数スロットの場合よりも小さくなる。従
って、上記した回転子1のようにN,S極のすべてにつ
いて磁気的中心Mと幅方向中心Gとが一致する場合、或
いは、N,S極のすべてについて磁気的中心Mが幅方向
中心Gに対して同じ方向に同等量ずれる場合は、分数ス
ロットの場合の合成コギングトルクは整数スロットの場
合よりも小さくなる。
【0027】ところが、隣接するN,S極の磁気的中心
Mが幅方向中心Gに対して異なる量ずれている場合、或
いは、ずれ量は同じであるが逆方向にずれている場合
は、各極のコギングトルク波形は整数スロットの場合で
あってもずれた形状となる。そのため、位相差によって
コギングトルク波形のずれがさらに大きくなったり、或
いは、コギングトルク波形のずれが位相差に打ち消され
て反って小さくなったりすることになる。
【0028】そのため、回転子全体としてN,S極の磁
気的中心Mの幅方向中心Gに対するずれ量やずれる方向
に統一性がなくランダムに組み合わされている場合は、
分数スロットを採用しても合成コギングトルクが小さく
なるとは一概には言えず、かえって大きくなる場合もあ
った。
【0029】しかし、本実施例の場合は、磁気的中心M
が幅方向中心Gに対して逆方向に同等量ずれるN,S極
を交互に配置した。そのため、一つの分割永久磁石、例
えばN極の分割永久磁石16aのコギングトルク波形に
注目すると、位相差により隣接する分割永久磁石16
b,16fのいずれか一方のコギングトルク波形とのず
れは必ず大きくなる。従って、分数スロットを採用する
ことにより、コギングトルクを小さくすることができ
る。
【0030】ここで、本実施例の永久磁石形モータにお
けるコギングトルク波形を図4に示す。因みに本発明者
の実験結果によれば、本実施例の固定子11に対して、
図8に示す回転子1を組み合わせた場合(図10に示す
コギングトルク波形参照)、本実施例の回転子12を組
み合わせた場合、図11に示す回転子4を組み合わせた
場合(図13に示すコギングトルク波形参照)、各々の
コギングトルク特性は次のような値を示すことがわかっ
た。尚、ここでは回転子1を組み合わせた場合のコギン
グトルク特性を100%とする。また、このとき、本実
施例のコイルの抵抗値は図及び図のものと同じレベルで
且つ通電電流のレベルも同一とする。
【0031】 図8に示す回転子1 100% (すべての分割永久磁石の機械的中心と磁気的中心とが略一致する場合) 本実施例の回転子12 110% 図11に示す回転子4 125〜150% (分割永久磁石の機械的中心と磁気的中心が不一致で且つ、配列がランダム) この結果から明らかなように、本実施例の永久磁石形モ
ータは、図8に示す回転子1の場合よりは劣るものの、
図11に示す回転子4と比べると、コギングトルク特性
を約15〜40%低減することができる。しかも、コギ
ングトルク波形の形状をみても、図8に示す回転子1の
場合のコギングトルク波形と同様に、振幅のばらつきを
少なくすることができる。
【0032】従って、成形方法や加工等により分割永久
磁石の磁気的中心Mが幅方向中心Gに対してずれてしま
うという事情があっても、本実施例のように、隣接する
N,S極の磁気的中心Mが幅方向中心Gに対して逆方向
に同等量ずれるように各分割永久磁石16a〜16fを
選択的に配置することにより、コギングトルクの低減化
を図ることができる。そのため、特に揺動モータに要求
される回転精度や位置決め精度を向上することができ
る。
【0033】図6及び図7は、本発明の第2の実施例を
示しており、第1の実施例と異なるところを説明する。
尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付してい
る。本実施例は、3相4極の永久磁石形モータに適用し
たものである。即ち、固定子11は15個のスロットS
及び15個のティースTを有している。また、回転子1
2は、ヨーク部15の外周面に界磁用永久磁石21を構
成する4極の分割永久磁石21a〜21dを装着して構
成されている。そして、この場合も、N極を構成する分
割永久磁石21a,21cの磁気的中心Mは幅方向中心
Gに対して矢印Aで示す回転方向側にY°だけずれてい
る。また、S極を構成する分割永久磁石21b,21d
の磁気的中心Mは幅方向中心Gに対して矢印Aで示す回
転方向と反対側にY°だけずれている。
【0034】このような構成の本実施例においても上記
第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
尚、本発明は、揺動モータ以外の永久磁石形モータにも
適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の永久磁石
形モータによれば、界磁用永久磁石のうちのN極を構成
する永久磁石の円周に沿う幅方向中心に対する磁極中心
のずれと、S極を構成する永久磁石の円周に沿う幅方向
中心に対する磁極中心のずれとを、隣接する永久磁石相
互の関係において互いに逆方向に同等量となるように配
置したので、隣接するN,S極のコギングトルク波形が
ずれるので、合成コギングトルクのピーク値を低減する
ことができ、その結果、回転精度、位置決め精度を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す永久磁石形モータ
の回転子の平面図
【図2】永久磁石形モータの固定子及び回転子の平面図
【図3】磁気的中心と幅方向中心とがずれる分割永久磁
石を固定子の1ティースが移動する際のコギングトルク
波形を示す図
【図4】永久磁石形モータ全体のコギングトルク波形を
示す図
【図5】磁気的中心と中方向中心とが一致する分割永久
磁石を固定子の1ティースが移動する際のコギングトル
ク波形を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図7】図1相当図
【図8】本発明と比較するための回転子であって各極の
永久磁石の磁気的中心と幅方向中心とが一致する界磁用
永久磁石を備えたものの平面図
【図9】磁気的中心と幅方向中心とが一致する永久磁石
の表面磁束密度波形を示す図
【図10】図8に示す回転子を19スロットの固定子と
組み合わせた場合のコギングトルク波形を示す図
【図11】本発明と比較するための別の回転子であって
各極の永久磁石の磁気的中心と幅方向中心との位置関係
がばらついている界磁用永久磁石を備えたものの平面図
【図12】磁気的中心が幅方向中心に対してずれている
永久磁石の表面磁束密度波形を示す図
【図13】図11に示す回転子を19スロットの固定子
と組み合わせた場合のコギングトルク波形を示す図
【符号の説明】
図中、12は回転子、16,21は界磁用永久磁石、1
6a〜16f,21a〜21dは分割永久磁石(各極を
構成する永久磁石)を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁用永久磁石を有する回転子を備えた
    永久磁石形モータにおいて、 前記界磁用永久磁石のうちのN極を構成する永久磁石の
    円周に沿う幅方向中心に対する磁気的中心のずれと、S
    極を構成する永久磁石の円周に沿う幅方向中心に対する
    磁気的中心のずれとを、隣接する永久磁石相互の関係に
    おいて互いに逆方向に同等量となるように構成したこと
    を特徴とする永久磁石形モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の永久磁石形モータは、回転子
    を所定回転角度の範囲内で正逆回転させるために固定子
    に巻回されたコイルへの通電方向を反転させて行う構成
    の揺動モータであることを特徴とする永久磁石形モー
    タ。
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