JPH11178188A - ケーブル接続端子 - Google Patents

ケーブル接続端子

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JPH11178188A
JPH11178188A JP9345980A JP34598097A JPH11178188A JP H11178188 A JPH11178188 A JP H11178188A JP 9345980 A JP9345980 A JP 9345980A JP 34598097 A JP34598097 A JP 34598097A JP H11178188 A JPH11178188 A JP H11178188A
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JP
Japan
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insulating
cable
gas
connection terminal
cylinder
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Application number
JP9345980A
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English (en)
Inventor
Masaru Miyagawa
勝 宮川
Akira Sato
章 佐藤
Ryoichi Kodama
良一 児玉
Junichi Ikeda
順一 池田
Yasufumi Nagata
恭文 永田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受電設備の設置条件の多様化に対応でき、ケー
ブルやケーブルダクトの取付が容易で、据付時間を短縮
することのできるケーブル接続端子を得ること。 【解決手段】変圧器盤8の天井部の開口部8aの上面に
溶接された取付板8bに対して、箱体側端子4をOリン
グを介して気密に固定する。この箱体側端子4に対し
て、ケーブル側端子7Aの下部の雄側絶縁柱部3bを絶
縁ゴム6aを介して挿入する。箱体側端子4には、上端
のフランジ部の下面にOリングを挿着し、絶縁層6の軸
心に中心導体5を埋設する。この中心導体5の上端には
雌側端子5bをろう付し、この雌側端子5bの内周に
は、接触板を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に絶縁ガスが封
入された電気機器に組み込まれるケーブル接続端子に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のケーブル接続端子の接続
ケーブルの中心を通る縦断面図、図8は、図7のB−B
断面図で、ガス絶縁金属閉鎖形スイッチギヤの天井板に
貫設された場合を示す。
【0003】図7及び図8において、内部に絶縁ガス10
が封入された箱体8の天井部には、開口部8aが形成さ
れ、この開口部8aの上面には、厚板で長方形の取付板
8bが気密に溶接され、上端面が平滑にあらかじめ加工
されている。
【0004】この取付板8bの上面には、Oリング溝が
内周寄りにあらかじめ加工され、このOリング溝には、
気密用のOリング15Dが挿入されている。取付板8bに
は、外周をエポキシ樹脂で注型成形された以下説明する
ケーブル接続端子11Eの下部が貫挿され、図8において
略凸字状で図示しない平面図では長方形の押え金具16B
とボルトを介して取付板8bに気密に固定されている。
【0005】このため取付板8bには、図8の図示しな
い平面図では、押え金具16Bの下端のフランジ部に対し
て紙面前後方向に設けられた取付穴と対応する位置にめ
ねじ穴が加工されている。
【0006】このケーブル接続端子11Eには、エポキシ
樹脂の絶縁層3Dの中心に対して、円筒状の中空導体2
Cとこの中空導体2Cの下端中央に上端がろう付された
丸棒状の中実導体1Cが注型によって埋設されている。
このうち、中空導体2Cの内周には、図示しない一対の
溝が環状に形成され、これらの溝には、図示しない接触
環が挿入されている。
【0007】絶縁層3Dの上部には、中空導体2Cの中
心線と同軸に略円錐台状の絶縁沿面部3eが図7におい
て左右に対称的に形成され、中実導体1Cの中央部から
下部の外周には、略逆T字状の凸状沿面部3fが形成さ
れている。このうち、取付板8bから上方の外周と、凸
部沿面部3fの基端の小径部には、電界緩和のために図
示しない薄い接地被覆が施されている。
【0008】このように構成されたケーブル接続端子に
おいては、図7の鎖線で示す高圧架橋ポリエチレンケー
ブル23A,23Bが左右から挿入され、これらの高圧架橋
ポリエチレンケーブル23A,23Bの芯線の先端が、中空
導体2Cの内周に挿入された図示しない接触子の内周に
挿入されることで、左右の高圧架橋ポリエチレンケーブ
ル23A,23Bは接触子と接触環を介して互いに接続され
るとともに、中実導体1Cを介して箱体8の内部の電気
機器にも接続される。
【0009】その場合には、左右の絶縁沿面部3eに
は、外形が円錐台の絶縁ゴム材が挿入され、図示しない
押圧具によって絶縁沿面部3eの内面と高圧架橋ポリエ
チレンケーブルの外周に押圧されて、この絶縁沿面部3
eと絶縁ゴム材の外周の境界面の絶縁特性が維持され
る。
【0010】また、高圧架橋ポリエチレンケーブルが片
側にのみ接続される場合には、他側の絶縁沿面部3eに
は、密封用の絶縁ゴム材が図示しない押圧具によって押
圧挿入される。
【0011】図9は、このように構成されたケーブル接
続端子がガス絶縁金属閉鎖形スイッチギヤの箱体の天井
部と変圧器の上部に貫設された受電設備の一例を示す平
面図である。
【0012】図9において、受電設備を構成する1号変
圧器盤8aと2号変圧器盤8bの上面には、これらの1
号変圧器盤8a及び2号変圧器盤8bとこれらの左右に
隣設された受電盤8c,8dの上面に配設された高圧架
橋ポリエチレンケーブルを収納するケーブルダクト25A
が横設されている。
【0013】これらの箱体の後方には、一対の降圧変圧
器19が設置され、これらの降圧変圧器19と1号変圧器盤
8a及び2号変圧器盤8bの上面との間にも、略Z字状
に形成されたケーブルダクト25B,25Cが対称的に架設
されている。
【0014】1号変圧器盤8a及び2号変圧器盤8bの
天井板には、ケーブルダクト24A,24Bの前端の位置に
対してケーブル接続端子11Dが貫設され、各降圧変圧器
19にもケーブル接続端子11Dが取り付けられ、降圧変圧
器19と各変圧器盤は、これらの間に架設された略Z字状
のケーブルダクト25B,25Cに収納された高圧架橋ポリ
エチレンケーブル24Aによって接続されている。
【0015】一方、図10は、ビルの受電設備用の床の形
状の違いによって、降圧変圧器19が受電盤の両側に配置
された場合を示し、受電盤と降圧変圧器19との間には、
直線状のケーブルダクト24Bが架設され、したがって、
このケーブルダクト24Bの内部に収納された高圧架橋ポ
リエチレンケーブル24Bも直線状となっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
受電設備の箱体などの天井部に貫設されるケーブル接続
端子においては、ケーブルダクト25B,25Cの製作を開
始した後に、万一、ユーザの仕様の変更によって、受電
設備の箱体と変圧器との間の配置が変わると、ケーブル
ダクトを変えるか、箱体の天井部におけるケーブル接続
端子の取付位置を変えなければならない。
【0017】すると、このうち、前者のケーブルダクト
を変える方法は、略Z字状で形状が複雑なケーブルダク
トの製作に時間がかかり、所定の納期までに完成しなく
なるおそれがある。また、後者のケーブル接続端子の貫
設位置を変える方法は、箱体の内部の母線の配設も変え
なければならないので、更に製作に時間がかかる。
【0018】さらに、降圧変圧器19と箱体の設置位置の
関係が僅かにずれると、ケーブルダクトを固定できなく
なるおそれもあるだけでなく、大径のケーブルをZ字状
に曲げる作業も困難である。したがって、ケーブルの太
さによっては、降圧変圧器と箱体との間隔を広げなけれ
ばならない。
【0019】そのため、降圧変圧器19と箱体10の相対設
置位置の精度を上げることも考えられるが、特に放熱器
付の降圧変圧器19の設置位置を高精度に位置決めする作
業は、この降圧変圧器19が重量物であることだけでな
く、ビルの柱のための作業性の低下によって工期が延び
るおそれもある。
【0020】一方、図10で示した受電設備では、ケーブ
ルダクト25Dの製作と、高圧架橋ポリエチレンケーブル
24Bの配設作業は容易となるが、降圧変圧器19と箱体10
との平行度の精度については、図9と同様に必要であ
る。
【0021】そこで、本発明の目的は、受電設備の多様
な設置条件に対応でき、ケーブルやケーブルダクトの取
付が容易で、据付時間を短縮することのできるケーブル
接続端子を得ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
のケーブル接続端子は、絶縁ガスが封入され高圧電気機
器が収納される容器の外壁にフランジ部とシール具を介
して気密に貫設されガス側導体が軸心に埋設された絶縁
座と、この絶縁座の外面側に形成された円錐台状の凹部
に挿入される弾性絶縁筒と、高圧電気機器に接続される
ケーブルの端部が挿入される中空導体が絶縁座の外面側
に固定される頭部に埋設されこの頭部から中空導体と直
交方向に突設され弾性絶縁筒に圧入される雄側絶縁柱の
軸心にガス側導体に連結される中心導体が埋設される絶
縁接続部とを備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項2に対応する発明のケーブル
接続端子は、絶縁ガスが封入され高圧電気機器が収納さ
れる容器の外壁の開口部の外面側にシール具を介して片
側が固定される取付筒と、高圧電気機器に接続されるケ
ーブルの端部が挿入される中空導体が取付筒の外面側に
シール具を介して固定される頭部に埋設されこの頭部か
ら中空導体と直交方向に突設され高圧電気機器に接続さ
れるガス側導体が埋設され開口部から容器の内部に分岐
絶縁柱が突き出る絶縁接続部とを備えたことを特徴とす
る。
【0024】また、特に請求項3に対応する発明のケー
ブル接続端子は、外筒とこの外筒にシール具を介して容
器の外側から挿入されシール具を介して絶縁接続部を取
り付ける内筒と、この内筒と外筒を締結結合する締結具
とで取付筒を構成したことを特徴とする。
【0025】また、特に請求項4に対応する発明のケー
ブル接続端子は、取付筒の内周と分岐絶縁柱の外周との
間にガスシール具を挿着したことを特徴とする。
【0026】また、特に請求項5に対応する発明のケー
ブル接続端子は、取付筒の容器の内部側に電界緩和環を
設けたことを特徴とする。
【0027】さらに、特に請求項6に対応する発明のケ
ーブル接続端子は、容器をガス絶縁金属閉鎖形スイッチ
ギヤの箱体又はこのガス絶縁金属閉鎖形スイッチギヤに
接続される変圧器としたことを特徴とする。
【0028】このような手段によって、請求項1に対応
する発明においては、ケーブル接続端子の取付方向を調
整する場合には、シール具で容器の絶縁ガスの気密を維
持しながら絶縁座を回転する。
【0029】また、請求項2に対応する発明において
は、ケーブル接続端子の取付方向を調整する場合には、
シール具で容器の絶縁ガスの気密を維持しながら取付筒
を回転する。
【0030】また、特に請求項3に対応する発明におい
ては、内筒を回転してケーブル接続端子の取付方向を調
整し、特に請求項4に対応する発明では、ガスシール具
によって取付筒の回転に伴うガスもれのおそれを更に軽
減する。さらに、特に請求項5に対応する発明では、電
界緩和環によって中心導体及びこの中心導体の先端の周
りと容器との電界を緩和する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のケーブル接続端子
の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発
明のケーブル接続端子の第1の実施形態を示す縦断面図
で、請求項1に対応する図である。このうち、(a)
は、全体組立図を示し、(b),(c)は、従来の技術
で示した図7に対応する部分縦断面図である。
【0032】図1(a),(b),(c)において、従
来の技術で示した図7及び図8と大きく異なるところ
は、このケーブル接続端子を箱体側端子とケーブル側端
子とで構成し、これらを雌雄嵌合で連結し一体化したこ
とである。
【0033】すなわち、変圧器盤8の天井板に気密に溶
接された取付板8bの上面には、縦断面が略V字状で外
形が円錐台状の箱体側端子4が、上端のフランジ部の下
面側に挿着されたOリングを介して気密に貫設されボル
トで固定されている。
【0034】この箱体側端子4は、エポキシ樹脂で縦断
面がV字状に注型成形された絶縁層6の軸心の中央部か
ら下端に亘って、中心導体5があらかじめ埋設され、こ
の中心導体5の中実部5aの下部は、絶縁層6の下端面
から突き出ている。
【0035】中心導体5の上部には、中実部5aの上端
にろう付された有底筒状の雌側端子5bが形成され、こ
の雌側端子5bの内周には、図示しない浅い溝が環状に
あらかじめ形成され、この溝には、帯板状のベリリュー
ム銅板からプレス加工で製作され銀めっきされた図示し
ない接触板が挿入されている。
【0036】絶縁層6の軸心の中央から上端に対してV
字状に形成された略台形状の嵌合部の内面には、外形が
台形状で筒状の絶縁ゴム6aが嵌合されている。絶縁層
6の上端外周に形成されたフランジ部には、Oリング溝
の外側の位置に対して、取付穴が15度間隔に形成されて
いる。
【0037】この箱体側端子4に下端の中実導体が接続
されてケーブル接続端子11Aの上部を形成するケーブル
側端子7Aは、従来の技術の図7及び図8で示したケー
ブル接続端子とほぼ同形状であるが、下部の雄側端子部
の形状が異なっており、箱体側端子4にボルトで固定す
るフランジ部が形成されている。
【0038】すなわち、絶縁層3Aの下部には、逆円錐
台状の雄側絶縁柱部3bが垂設され、この雄側絶縁柱部
3bの軸心に埋設された中実導体1Aの上端は、従来の
技術の図7及び図8で示した中実導体1Cと同様に、そ
の上方の中空導体2Aの下端の中心部にあらかじめろう
付されている。
【0039】中空導体2Aの左右には、従来の技術で示
した図7と同様に、この中空導体2Aとこの内周に挿入
された図示しない接触子に芯線の先端が挿入される高圧
架橋ポリエチレンケーブル23A,23Bが一点鎖線で示さ
れている。
【0040】このように構成されたケーブル接続端子に
おいては、箱体側端子4は、平面図上において15度ピッ
チで回転させて固定することができるので、ケーブル側
端子7Aの取付角度も任意の方向に変えることができ
る。
【0041】また、従来の技術で示した図9及び図10の
降圧変圧器19に対しても同様に取り付けることで、取付
方向を任意の方向にできるだけでなく、変圧器油の酸化
を防ぐために封入された窒素ガスの流出を防ぐこともで
きる。なお、箱体側端子4を取付板8bに固定する固定
穴は、楕円穴として箱体側端子4の取付角度を微調整で
きるようにしてもよい。
【0042】図2は、本発明のケーブル接続端子の第2
の実施形態を示す縦断面図で、従来の技術で示した図7
及び第1の実施形態で示した図1(a)に対応し、請求
項2及び請求項3に対応する図である。また、図3は、
図2のA−A断面図で、同じく従来の技術で示した図8
及び図1(b),(c)に対応する図である。図2及び
図3において、前述した図7,図8及び第1の実施形態
で示した図1と異なるところは、箱体への固定構造であ
る。
【0043】すなわち、箱体8の天井板に溶接された取
付板8bには、略円筒状に形成された外側取付座9が、
下端面に形成されたOリング溝に挿入されたOリング15
Aとその外周のフランジ部に上方から貫挿された複数の
ボルトで気密に固定されている。
【0044】この外側取付座9には、上端にもフランジ
部が形成され、上端面の中央部には、Oリング溝が形成
されOリング15Bが挿入されている。取付座15Aの円筒
部の内周には、内周側にリップ部が突き出たオイルシー
ル13が挿入され、外側取付座9の内側の下端から螺合さ
れた細目ねじのナット26Aで固定されている。
【0045】この外側取付座9には、上端に広いフラン
ジ部が形成された円筒状の内側取付座12の筒部が上方か
ら挿入されている。この内側取付座12の上端に形成され
たフランジ部の上端面には、Oリング溝が形成され、こ
のOリング溝にもOリング15Cが挿入されている。
【0046】外側取付座9の上端に形成されたフランジ
部とこのフランジ部に重ねられた内側取付座12のフラン
ジ部の外周には、図示しない平面図では半円状で図2及
び図3ではコ字状断面の一対の固定金具14が挿入されて
いる。
【0047】この固定金具14には、上部に対して複数の
めねじ穴が縦貫され、これらのめねじ穴には六角穴付ボ
ルトが螺合され、この六角穴付ボルトの下端は、内側取
付座12の上端面を押圧し、この押圧力の反力で、外側取
付座9は、固定金具14の下部を介して内側取付座12のフ
ランジ部に締め付けられている。
【0048】このように構成されたケーブル接続端子に
おいては、外側取付座9と箱体8との間の気密は、Oリ
ング15Aによって維持され、外側取付座9と内側取付座
12との気密は、Oリング15Bにより、内側取付座12とケ
ーブル側接続端子の絶縁層3Bとの間の気密は、Oリン
グ15Cによって維持される。
【0049】話は前後するが、ケーブル側端子11Bは、
従来の技術で示したケーブル接続端子11Eと比べて中実
導体1Bとこの外周の絶縁層が長くなっている他は、同
一である。したがって、図7と同様に、中実導体1Bの
外周にも電界緩和用の接地皮膜3aが形成されている。
【0050】このように構成されたケーブル接続端子に
おいては、内側取付座12の上部に螺合したボルトを緩め
ることで、箱体の気密を維持した状態でケーブル側端子
11Bの平面図上における取付角度を任意に変えることが
できる。
【0051】したがって、箱体と降圧変圧器の相対位置
の如何にかかわらず、所定の方向にケーブル接続端子を
向けて固定することで、降圧変圧器と箱体の配置の制約
を解消し、この制約に伴う設置作業性の低下を防ぐこと
ができる。
【0052】なお、上記実施形態において、内側取付座
12の外側取付座9への固定方法は、縦断面がコ字状の一
対の固定金具14とボルトで行ったが、上下に分割し、内
側取付座12と外側取付座9のフランジ部の外側の位置で
上下の固定金具をボルトでフランジ部とともに締め付け
るようにしてもよい。
【0053】図4は、本発明のケーブル接続端子の第3
の実施形態を示す縦断面図で、前述した実施形態で示し
た図1及び図2に対応し、請求項2の他の実施例に対応
する図である。図4において、前述した実施形態で示し
た図1及び図2と異なるところは、箱体に固定する取付
座の構造である。
【0054】すなわち、取付座17は、下端の円筒部が箱
体8の開口部から下方に突き出ており、円筒部の中間部
に形成されたフランジ部を介して箱体8の取付板8bに
ボルトで固定されている。
【0055】取付座17の上端には、フランジ部が形成さ
れ、このフランジ部と下側のフランジ部に対してOリン
グ15A,15Cが挿入されている。絶縁層3Cは、図3で
示した取付金具16Aと同一品の図示しない取付金具で上
端のフランジ部に固定されている。絶縁層3Cの下部に
形成された沿面部3cは、円柱状である。また、オイル
シール13を支えるナット26Bは、図2及び図3で示した
ナット26Aと比べて厚くなっている。
【0056】このように構成されたケーブル接続端子に
おいても、取付座17を回転させることで、箱体8の内部
の絶縁ガスの漏れを防ぎながら、箱体8への取付角度を
変えることができる。
【0057】図5は、本発明のケーブル接続端子の第4
の実施形態を示す縦断面図で、前述した実施形態で示し
た図1(a),図2及び図4に対応し、請求項5に対応
する図である。図5において特に前述した第3の実施形
態の図4と異なるところは、取付座に対して、電界緩和
用のシールドを設けたことで、他は図4と同一である。
【0058】すなわち、図4と同一品の取付座17の下端
には、軟鋼棒で円形に曲げ加工された電界緩和環18が溶
接で接合されている。この電界緩和環18には、取付座17
とともに塗装が施されている。
【0059】このように構成されたケーブル接続端子に
おいては、絶縁層3Cの下部に形成された円柱状の絶縁
沿面部3dの外面と取付座17の下端との間の電界強度を
電界緩和環18で緩和することができるので、沿面部3d
と中実導体1Bの突き出し長さを短縮することができ、
箱体の内部の導体や機器の配置の制約を緩和することが
できる。
【0060】図6は、このように構成されたケーブル接
続端子を採用した受電設備の一例を示す平面配置図を示
し、従来の技術で示した図9に対応する図である。図6
において、右側の2号変圧器19と2号変圧器盤8bとの
間には、直線状のケーブルダクト21Bが架設されてい
る。左側の1号変圧器19と1号変圧器盤8aとの間に
は、ヘの字状に形成されたケーブルダクト21Aが架設さ
れている。符号20は、ビルの柱を示す。
【0061】図1〜図5の実施形態で示したケーブル接
続端子では、図6に示したような変圧器と箱体を結ぶダ
クトとともに取り付けられた場合に、変圧器と箱体の設
置位置関係が、仕様の変更や施工の精度で僅かに変わっ
た場合には、図1においては、絶縁層6を箱体に固定し
ているボルトを緩め、図2〜図5に示した実施形態で
は、絶縁層3B,3Cを取付台に固定しているボルトを
緩めて、これらの絶縁層6,3B,3Cを回転させるこ
とで、容易に対応することができる。また、仕様の変更
で大幅に相互関係位置が変わった場合にも、絶縁層3
B,3C,6を15度ピッチで回転させることで対応する
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、絶縁ガスが封入され高圧電気機器が収納される容器
の外壁にフランジ部とシール具を介して気密に貫設され
ガス側導体が軸心に埋設された絶縁座と、この絶縁座の
外面側に形成された円錐台状の凹部に挿入される弾性絶
縁筒と、高圧電気機器に接続されるケーブルの端部が挿
入される中空導体が絶縁座の外面側に固定される頭部に
埋設されこの頭部から中空導体と直交方向に突設され弾
性絶縁筒に圧入される雄側絶縁柱の軸心にガス側導体に
連結される中心導体が埋設される絶縁接続部とを備える
ことで、ケーブル接続端子の取付方向を調整する場合に
は、シール具で容器の絶縁ガスの気密を維持しながら絶
縁座を回転可能としたので、受電設備の多様な設置条件
に対応でき、ケーブルやケーブルダクトの取付が容易
で、据付時間を短縮することのできるケーブル接続端子
を得ることができる。
【0063】また、請求項2に対応する発明によれば、
絶縁ガスが封入され高圧電気機器が収納される容器の外
壁の開口部の外面側にシール具を介して片側が固定され
る取付筒と、高圧電気機器に接続されるケーブルの端部
が挿入される中空導体が取付筒の外面側にシール具を介
して固定される頭部に埋設されこの頭部から中空導体と
直交方向に突設され高圧電気機器に接続されるガス側導
体が埋設され開口部から容器の内部に分岐絶縁柱が突き
出る絶縁接続部とを備えることで、ケーブル接続端子の
取付方向を調整する場合には、シール具で容器の絶縁ガ
スの気密を維持しながら取付筒を回転可能としたので、
受電設備の多様な設置条件に対応でき、ケーブルやケー
ブルダクトの取付が容易で、据付時間を短縮することの
できるケーブル接続端子を得ることができる。
【0064】また、特に請求項3に対応する発明におい
ては、内筒を回転してケーブル接続端子の取付方向を調
整し、特に請求項4に対応する発明では、ガスシール具
によって取付筒の回転時のガス漏れのおそれを更に防い
だので、設備の多様な設置条件の変化に対応でき、ケー
ブルやケーブルダクトの取付が容易で据付時間を短縮す
ることのできるケーブル接続端子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル接続端子の第1の実施形態を
示す縦断面図で、(a)は、ガス絶縁金属閉鎖形スイッ
チギヤの箱体に貫設された状態を示し、(b)はケーブ
ル側を(c)は箱体側を示す。
【図2】本発明のケーブル接続端子の第2の実施形態を
示す縦断面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】本発明のケーブル接続端子の第3の実施形態を
示す縦断面図。
【図5】本発明のケーブル接続端子の第4の実施形態を
示す縦断面図。
【図6】本発明のケーブル接続端子の作用を示す平面
図。
【図7】従来のケーブル接続端子の一例を示す縦断面
図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】従来のケーブル接続端子が組み込まれる受電設
備の一例を示す平面図。
【図10】従来のケーブル接続端子が組み込まれる図9
と異なる受電設備の一例を示す平面図。
【符号の説明】
1A,1B,1C…中実導体、2A,2B,2C…中空
導体、3A,3B,3C,3D,6…絶縁層、4…箱体
側端子、5…中心導体、7A…ケーブル側端子、8…変
圧器盤、8a…開口部、8b…取付板、9…外側取付
座、10…絶縁ガス、11A,11B,11C,11D…ケーブル
接続端子、12…内側取付座、13…オイルシール、14…固
定金具、15A,15B,15C…Oリング、16A…押え金
具、17…取付座、18…電界緩和環、19…降圧変圧器、20
…柱、21A,21B…ダクト、22A,22B…高圧架橋ポリ
エチレンケーブル。
フロントページの続き (72)発明者 池田 順一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 永田 恭文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスが封入され高圧電気機器が収納
    される容器の外壁にフランジ部とシール具を介して気密
    に貫設されガス側導体が軸心に埋設された絶縁座と、こ
    の絶縁座の外面側に形成された円錐台状の凹部に挿入さ
    れる弾性絶縁筒と、前記高圧電気機器に接続されるケー
    ブルの端部が挿入される中空導体が前記絶縁座の外面側
    に固定される頭部に埋設されこの頭部から前記中空導体
    と直交方向に突設され前記弾性絶縁筒に圧入される雄側
    絶縁柱の軸心に前記ガス側導体に連結される中心導体が
    埋設される絶縁接続部とを備えたケーブル接続端子。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスが封入され高圧電気機器が収納
    される容器の外壁の開口部の外面側にシール具を介して
    片側が固定される取付筒と、前記高圧電気機器に接続さ
    れるケーブルの端部が挿入される中空導体が前記取付筒
    の外面側にシール具を介して固定される頭部に埋設され
    この頭部から前記中空導体と直交方向に突設され前記高
    圧電気機器に接続されるガス側導体が埋設され前記開口
    部から前記容器の内部に分岐絶縁柱が突き出る絶縁接続
    部とを備えたケーブル接続端子。
  3. 【請求項3】 外筒と、この外筒にシール具を介して前
    記容器の外側から挿入されシール具を介して前記絶縁接
    続部を取り付ける内筒と、この内筒と前記外筒を締結結
    合する締結具とで前記取付筒を構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載のケーブル接続端子。
  4. 【請求項4】 前記取付筒の内周と前記分岐絶縁柱の外
    周との間にガスシール具を挿着したことを特徴とする請
    求項2に記載のケーブル接続端子。
  5. 【請求項5】 前記取付筒の前記容器の内部側に電界緩
    和環を設けたことを特徴とする請求項2に記載のケーブ
    ル接続端子。
  6. 【請求項6】 前記容器をガス絶縁金属閉鎖形スイッチ
    ギヤの箱体又はこのガス絶縁金属閉鎖形スイッチギヤに
    接続される変圧器としたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のケーブル接続端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114420359A (zh) * 2022-01-25 2022-04-29 迈特诺(马鞍山)特种电缆有限公司 一种低烟无卤交联聚乙烯新能源汽车车辆用高压电缆

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CN114420359A (zh) * 2022-01-25 2022-04-29 迈特诺(马鞍山)特种电缆有限公司 一种低烟无卤交联聚乙烯新能源汽车车辆用高压电缆

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