JPH11177727A - 通信方法及び通信システム - Google Patents

通信方法及び通信システム

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JPH11177727A
JPH11177727A JP34267097A JP34267097A JPH11177727A JP H11177727 A JPH11177727 A JP H11177727A JP 34267097 A JP34267097 A JP 34267097A JP 34267097 A JP34267097 A JP 34267097A JP H11177727 A JPH11177727 A JP H11177727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各通信事業者への負荷をある程度均等化で
き、しかも各通信事業者の収益を改善することができ
る。 【解決手段】 発呼端末装置1と着呼端末装置2との間
を、複数の通信事業者の通信網N1−NMを介して回線接
続可能な通信システムにおいて、発呼端末装置1は、要
求資源量情報とともに発呼したい旨をすべての通信事業
者の通信網N1−NMに伝送し、各通信事業者の通信網N
1−NMは、発呼された呼を接続することによって得られ
る収益率が予め決められたしきい値以上になる場合の
み、呼設定可能であることを、通信価格と資源の輻輳状
況に関する情報とともに発呼端末装置1に伝送し、発呼
端末装置1は、呼設定可能である各通信事業者の通信網
1−NMによって表示された通信価格と資源の輻輳状況
に関する情報に基づいて、通信価格が安くかつ輻輳して
いない1つの通信事業者の通信網を選択した後、実際に
選択通信網を介して着呼端末装置2に発呼する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発呼端末装置と着
呼端末装置との間を、複数の電気通信事業者(以下、通
信事業者という。)の通信網を介して回線接続可能な通
信システム及びその通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発呼端末装置と着呼端末装置との
間を、単独の通信事業者の通信網のみを介して回線接続
可能な通信システムにおける呼設定方式として、需要量
に応じて価格を変化させることにより、ユーザ全体の効
用と通信事業者の収益を最大化する方法が提案されてい
る(例えば、従来技術文献1「S.Jordan et
al.,“Connection establish
ment in high−speed networ
ks”,IEEE Journal on Selec
ted Areas in Communicatio
ns,Vol.13,No.7,pp.1150−11
61,1995年9月」参照。)。この第1の従来例に
おいては、通信事業者は、資源の利用率や需要の大きさ
に応じて動的に通信価格を設定し、発呼端末装置は、通
信事業者によって表示された通信価格に基づいて要求資
源量を決定した後、実際に発呼する。
【0003】また、ネットワークリソースが複数存在す
る場合においても、同様な価格設定機構を用いることに
より、個々のユーザの効用を向上させつつ、複数リソー
スの使用率を平均化できることが示されている(例え
ば、従来技術文献2「Y.Nishibe et a
l.,“Distributed channel a
ll ocation in ATM network
s”,Proceedings of GLOBECO
M’93,12.2,pp.417−423,1993
年11月及び12月」参照。)。この第2の従来例にお
いては、通信事業者は、資源の利用率や需要の大きさに
応じて動的に通信価格を設定し、発呼端末装置は、各通
信事業者によって表示された通信価格に基づいて利用す
る通信事業者を1つ選択した後、実際に発呼する。本方
式によって、各ユーザの効用を最大化し、かつ各通信事
業者への負荷を均等化できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例において
は、全体的なユーザの効用と通信事業者の収益を最大化
できるが、本方式は複数の通信事業者が存在する場合に
は適用できない。また、第2の従来例においては、複数
の通信事業者が協調して価格の設定を行い、さらに個々
のユーザが自らの効用を高くできるような通信事業者を
選択することにより、所期の目的を達成している。しか
しながら、互いに競争している複数の通信事業者の場合
には、協調して価格を設定することは不可能である。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、各
通信事業者への負荷をある程度均等化でき、しかも各通
信事業者の収益を改善することができる通信方法及び通
信システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信方法
は、発呼端末装置と着呼端末装置との間を、複数の通信
事業者の通信網を介して回線接続可能な通信システムの
ための通信方法において、上記発呼端末装置により、要
求資源量情報とともに発呼したい旨をすべての通信事業
者の通信網に伝送するステップと、これに応答して、上
記各通信事業者の通信網により、上記発呼された呼を接
続することによって得られる収益率が予め決められたし
きい値以上になる場合のみ、呼設定可能であることを、
通信価格と資源の輻輳状況に関する情報とともに上記発
呼端末装置に伝送するステップと、これに応答して、上
記発呼端末装置により、呼設定可能である上記各通信事
業者の通信網によって表示された通信価格と資源の輻輳
状況に関する情報に基づいて、通信価格が安くかつ輻輳
していない1つの通信事業者の通信網を選択した後、実
際に上記選択された通信事業者の通信網を介して上記着
呼端末装置に発呼するステップとを含むことを特徴とす
る。
【0007】また、上記通信方法において、上記収益率
は、好ましくは、当該発呼された呼に係る通信価格か
ら、当該通信事業者の通信網の資源のコストを減算して
得られた値を、上記発呼端末装置からの要求資源量で除
算することにより得られた値である。
【0008】さらに、本発明に係る通信システムは、発
呼端末装置と着呼端末装置との間を、複数の通信事業者
の通信網を介して回線接続可能な通信システムにおい
て、上記発呼端末装置は、要求資源量情報とともに発呼
したい旨をすべての通信事業者の通信網に伝送し、これ
に応答して、上記各通信事業者の通信網は、上記発呼さ
れた呼を接続することによって得られる収益率が予め決
められたしきい値以上になる場合のみ、呼設定可能であ
ることを、通信価格と資源の輻輳状況に関する情報とと
もに上記発呼端末装置に伝送し、これに応答して、上記
発呼端末装置は、呼設定可能である上記各通信事業者の
通信網によって表示された通信価格と資源の輻輳状況に
関する情報に基づいて、通信価格が安くかつ輻輳してい
ない1つの通信事業者の通信網を選択した後、実際に上
記選択された通信事業者の通信網を介して上記着呼端末
装置に発呼することを特徴とする。
【0009】また、上記通信システムにおいて、好まし
くは、上記収益率は、当該発呼された呼に係る通信価格
から、当該通信事業者の通信網の資源のコストを減算し
て得られた値を、上記発呼端末装置からの要求資源量で
除算することにより得られた値である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0011】<第1の実施形態>図1は本発明に係る第
1の実施形態である通信システムの構成を示すブロック
図であり、図2は図1の通信システムにおける呼設定処
理を示すタイミングチャートである。
【0012】上述の従来例においては、むしろ通信事業
者側にも、自らの収益を高くできるような呼設定要求を
選択できる機構が必要であり、このような機構を用い
て、通信事業者とユーザが相互選択を行うことにより、
双方にとって有益な呼設定が可能になる。本実施形態で
は、契約ネットプロトコルの考え方に基づいて、このよ
うな相互選択を可能にする呼設定方法を備えた通信シス
テムを開示する。なお、従来例では、複数の通信事業者
間で協調して通信価格を設定しなければならないので、
複数の通信事業者が互いに競争している場合には適用で
きない。
【0013】本実施形態の通信システムは、発呼端末装
置1と着呼端末装置2との間を、複数の通信事業者の通
信網N1乃至NMを介して回線接続可能な通信システムに
おいて、発呼端末装置1は、要求資源量情報とともに発
呼したい旨をすべての通信事業者の通信網N1乃至NM
伝送し、これに応答して、各通信事業者の通信網N1
至NMは、発呼された呼を接続することによって得られ
る収益率が予め決められたしきい値以上になる場合の
み、呼設定可能であることを、通信価格と資源の輻輳状
況に関する情報とともに発呼端末装置1に伝送し、これ
に応答して、発呼端末装置1は、呼設定可能である各通
信事業者の通信網N1乃至NMによって表示された通信価
格と資源の輻輳状況に関する情報に基づいて、通信価格
が安くかつ輻輳していない1つの通信事業者の通信網を
選択した後、実際に選択された通信事業者の通信網(N
1乃至NMのうちの1つ)を介して着呼端末装置2に発呼
することを特徴とする。ここで、収益率は、好ましく
は、当該発呼された呼に係る通信価格から、当該通信事
業者の通信網の資源のコストを減算して得られた値を、
発呼端末装置1からの要求資源量で除算することにより
得られた値である。
【0014】図1の通信システムは、発呼端末装置1と
着呼端末装置2との間を、複数M個の通信事業者の通信
網N1−NMを介して回線接続可能な通信システムであ
る。発呼端末装置1は複数M個の通信事業者の通信網N
1−NMのうちから発呼すべき通信事業者を選択する通信
事業者選択装置1aを備える。発呼端末装置1は、市内
通信事業者の通信網3の交換機3aを介して複数M個の
通信事業者の通信網N1乃至NM及びその端末選択装置T
1乃至TSMに接続される一方、複数M個の通信事業者
の通信網N1乃至NMは、別の市内通信事業者の通信網4
の交換機4aを介して着呼端末装置2に接続される。
【0015】以上のように構成された通信システムにお
いては、図2に示すメッセージシーケンスに従って、発
呼端末装置1と複数の通信事業者の通信網N1乃至NM
の間で交渉を行うことにより、呼設定処理を行う。当該
呼設定処理における処理手順は以下のようである。
【0016】<ステップS1>発呼端末装置1の事業者
選択装置1aは、各通信事業者の通信網N1乃至NMの端
末選択装置TS1乃至TSMに対して、呼設定のための要
求資源量情報などを含む呼属性情報を付加して呼設定問
い合わせメッセージを送出する。ここで、要求資源量情
報とは、当該呼を設定するために必要な通信帯域幅の情
報である。 <ステップS2>各通信事業者の通信網N1乃至NMの端
末選択装置TS1乃至TSMは、受信された呼属性情報に
基づいて所定の収益率を計算し、収益率があるしきい値
よりも高ければ、資源の輻輳情報と通信価格情報を含む
呼設定可能メッセージを発呼端末装置1に返送する。 <ステップS3>発呼端末装置1の事業者選択装置1a
は、空き帯域情報と料金情報に基づいて、得られるユー
ザの効用を計算し、呼設定可能メッセージを返送して来
た通信事業者の通信網N1乃至NMの中からユーザの効用
を最大化するものを1つ選び、選択された通信事業者の
通信網に対して発呼要求メッセージを送出する。ここ
で、ユーザの効用は、例えば、設定可能な呼の品質満足
度から当該呼に係る通信価格を減算した値をいう。従っ
て、発呼端末装置1は、呼設定可能である各通信事業者
の通信網N1乃至NMによって表示された通信価格と資源
の輻輳状況に関する情報に基づいて、通信価格が安くか
つ輻輳していない1つの通信事業者の通信網を選択す
る。 <ステップS4>選択された通信事業者の通信網は、呼
設定が完了したならば、呼設定完了メッセージを発呼端
末装置1に返送する。
【0017】ステップS2及びステップS3によって相
互選択が可能になる。本処理手順は、従来の呼設定手順
の前に、発呼端末装置1と通信事業者の通信網N1乃至
Mとの間で一往復分のメッセージをやり取りすること
になる。従って、その分コネクション設定時間が増加す
るが、通信網N1乃至NM側の処理開始周期を十分小さく
することにより、純然たる一往復分のメッセージ転送遅
延時間程度まで、時間の増加を抑えることができる。
【0018】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、各通信事業者の通信網N1乃至NMが発呼端末装置1
へ輻輳情報を伝えることにより、協調的な通信価格の設
定機構を用いないでも、各通信事業者の通信網N1乃至
Mへの負荷をある程度均等化できる。各通信事業者の
通信網N1乃至NMが発呼端末装置1を選択できる機構を
設けることにより、各通信事業者の通信網N1乃至NM
おける収益を改善できる。
【0019】<第2の実施形態>図3は、本発明に係る
第2の実施形態である通信システムにおける呼設定処理
を示すタイミングチャートである。第2の実施形態は、
第1の実施形態における発呼端末装置1をユーザエージ
ェントUAに置き換え、通信事業者の通信網N1乃至NM
をネットワークエージェントNA1乃至NAMに置き換え
た通信システムである。
【0020】第2の実施形態では、図3に示すメッセー
ジシーケンスに従って、ユーザエージェントUAと複数
のネットワークエージェントNA1乃至NAMとの間で交
渉を行うことにより、コネクションの設定を行う。各エ
ージェントUA及びNA1乃至NAMにおける処理手順は
以下のようである。
【0021】<ステップSS1>ユーザエージェントU
Aは、各ネットワークエージェントNA1乃至NAMに対
して、コネクション属性情報を付加してコネクション要
求メッセージを送出する。 <ステップSS2>各ネットワークエージェントNA1
乃至NAMは、コネクション属性情報を使って収益率を
計算し、収益率があるしきい値よりも高ければ、空き帯
域情報と料金情報を含んだ入札メッセージをユーザエー
ジェントUAに返送する。 <ステップSS3>ユーザエージェントUAは、空き帯
域情報と料金情報に基づいて、得られる効用を計算し、
入札して来たネットワークエージェントNA1乃至NAM
の中から効用を最大化するものを1つ選び、選択された
ネットワークエージェントに対して落札メッセージを送
出する。 <ステップSS4>上記選択されたネットワークエージ
ェントは、コネクションの設定が完了したならば、ユー
ザエージェントUAに対して落札確認メッセージを返送
する。
【0022】ステップSS2及びステップSS3によっ
て相互選択が可能になる。本処理手順は、従来のコネク
ション設定手順の前に、ユーザとネットワークの間で一
往復分のメッセージをやり取りすることになる。従っ
て、その分コネクション設定時間が増加するが、ネット
ワーク側の処理開始周期を十分小さくすることにより、
純然たる一往復分のメッセージ転送遅延時間程度まで、
時間の増加を抑えることができる。以上説明したように
構成された第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の
作用効果を有する。
【0023】
【実施例】本発明者は、上述の実施形態の効果を評価す
るために、以下の如く、呼設定方式の評価を行った。そ
れぞれ3階層に符号化された3つのメディアから成るマ
ルチメディアコネクションを考える。図4に各符号化階
層に対応するストリームの所要帯域と通信料金を示す。
簡単のため、通信料金はすべての通信事業者又はネット
ワーク事業者間で同一とする。従って、ネットワークの
収益率はリソースコストのみに依存し、発呼端末装置又
はユーザの効用は空き帯域幅のみに依存する。
【0024】各コネクション(発呼)が要求するストリ
ームは乱数を使って決定した。各コネクションの平均要
求帯域は、20.5である。コネクション要求(発呼要
求)は平均100ミリ秒のランダム生起とし、通信時間
は平均300秒の負の指数分布に従うとした。ネットワ
ーク事業者の数は5つとし、それぞれ14000の帯域
を持つと仮定した。また単位帯域当たりのリソースコス
トは、コネクションとネットワーク事業者のそれぞれの
組み合わせに対して、0〜1の一様乱数で与えた。ここ
で各ネットワーク事業者は、以下の式で与えられる収益
率としきい値を用いて、入札するか否かを判断するもの
とした。
【0025】
【数1】 (収益率) =(収益)/(要求帯域) =((通信料金)−(リソースコスト))/(要求帯域)
【数2】(しきい値)=min(α×(リソース未使用
率)+β,0.7)
【0026】ここで、収益とは.各ネットワーク(通信
事業者の通信網)において当該コネクションを接続する
ことによって得られる利潤の大きさであり、リソースコ
ストとは、実際には、当該コネクションを接続するため
に必要となる全リソースの設備コストであり、リソース
未使用率とは、当該ネットワーク事業者における、全帯
域に対する空き帯域の割合である。また、好ましくは、
α=5.0、β=−0.32である。
【0027】図5と図6に、しきい値の取り方を変化さ
せた時の評価結果を示す。但し、各ネットワーク事業者
における空き帯域幅の測定周期は10秒である。図5よ
り、全体的にしきい値を高くして行くことにより、事業
者当たりの収益を大きくすることができる。しきい値を
高くして行った場合、収益率の高い要求帯域幅の小さな
コネクション(発呼)が優先的に接続されるため、落札
メッセージが損失となる確率は小さくなるが、逆にどの
ネットワーク事業者からも入札を受けない確率が大きく
なる。呼損率は両者の兼ね合いで決まり、図5の場合、
β=0.34以下で呼損率は0.001以下に保たれ
る。
【0028】図6は、呼損率を0.001以下に保ちな
がら、αの値を変化させた時の事業者当たりの収益を示
す。空き帯域幅が大きい時は、入札すれば落札される可
能性が高いため、空き帯域幅が小さい時よりも、ある程
度しきい値を高くすることによって収益を増やすことが
できる。図6より、α=5.0、β=−0.32と置く
ことにより、しきい値を設けない場合に比べて、21%
程度収益が向上する。すなわち、本実施形態では、複数
のネットワーク事業者が競争している場合に、ネットワ
ーク事業者とユーザの相互選択を可能にする呼設定方式
を開示している。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る通信方
法によれば、発呼端末装置と着呼端末装置との間を、複
数の通信事業者の通信網を介して回線接続可能な通信シ
ステムのための通信方法において、上記発呼端末装置に
より、要求資源量情報とともに発呼したい旨をすべての
通信事業者の通信網に伝送するステップと、これに応答
して、上記各通信事業者の通信網により、上記発呼され
た呼を接続することによって得られる収益率が予め決め
られたしきい値以上になる場合のみ、呼設定可能である
ことを、通信価格と資源の輻輳状況に関する情報ととも
に上記発呼端末装置に伝送するステップと、これに応答
して、上記発呼端末装置により、呼設定可能である上記
各通信事業者の通信網によって表示された通信価格と資
源の輻輳状況に関する情報に基づいて、通信価格が安く
かつ輻輳していない1つの通信事業者の通信網を選択し
た後、実際に上記選択された通信事業者の通信網を介し
て上記着呼端末装置に発呼するステップとを含む。ここ
で、上記収益率は、好ましくは、当該発呼された呼に係
る通信価格から、当該通信事業者の通信網の資源のコス
トを減算して得られた値を、上記発呼端末装置からの要
求資源量で除算することにより得られた値である。従っ
て、上記各通信事業者の通信網が上記発呼端末装置へ輻
輳情報を伝えることにより、協調的な通信価格の設定機
構を用いないでも、上記各通信事業者の通信網への負荷
をある程度均等化できる。各通信事業者の通信網が発呼
端末装置を選択できる機構を設けることにより、従来例
に比較して、各通信事業者の通信網における収益を改善
できる。
【0030】さらに、本発明に係る通信システムによれ
ば、発呼端末装置と着呼端末装置との間を、複数の通信
事業者の通信網を介して回線接続可能な通信システムに
おいて、上記発呼端末装置は、要求資源量情報とともに
発呼したい旨をすべての通信事業者の通信網に伝送し、
これに応答して、上記各通信事業者の通信網は、上記発
呼された呼を接続することによって得られる収益率が予
め決められたしきい値以上になる場合のみ、呼設定可能
であることを、通信価格と資源の輻輳状況に関する情報
とともに上記発呼端末装置に伝送し、これに応答して、
上記発呼端末装置は、呼設定可能である上記各通信事業
者の通信網によって表示された通信価格と資源の輻輳状
況に関する情報に基づいて、通信価格が安くかつ輻輳し
ていない1つの通信事業者の通信網を選択した後、実際
に上記選択された通信事業者の通信網を介して上記着呼
端末装置に発呼する。ここで、上記収益率は、好ましく
は、当該発呼された呼に係る通信価格から、当該通信事
業者の通信網の資源のコストを減算して得られた値を、
上記発呼端末装置からの要求資源量で除算することによ
り得られた値である。従って、上記各通信事業者の通信
網が上記発呼端末装置へ輻輳情報を伝えることにより、
協調的な通信価格の設定機構を用いないでも、上記各通
信事業者の通信網への負荷をある程度均等化できる。各
通信事業者の通信網が発呼端末装置を選択できる機構を
設けることにより、従来例に比較して、各通信事業者の
通信網における収益を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の通信システムにおける呼設定処理を示
すタイミングチャートである。
【図3】 本発明に係る第2の実施形態である通信シス
テムにおける呼設定処理を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】 (a)は実施例における各ストリームの所要
帯域を示す表であり、(b)は実施例における各ストリ
ームの通信料金を示す表である。
【図5】 実施例におけるβの値に対する事業者当たり
の収益と呼損率を示すグラフである。
【図6】 実施例におけるαの値に対する事業者当たり
の収益とβの値を示すグラフである。
【符号の説明】
1…発呼端末装置、 1a…通信事業者選択装置1a、 2…着呼端末装置2、 3,4…市内通信事業者の通信網、 3a,4a…市内通信事業者の交換機、 N1乃至NM…通信事業者の通信網、 TS1乃至TSM…端末選択装置、 UA…ユーザエージェント、 NA1乃至NAM…ネットワークエージェント。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼端末装置と着呼端末装置との間を、
    複数の通信事業者の通信網を介して回線接続可能な通信
    システムのための通信方法において、 上記発呼端末装置により、要求資源量情報とともに発呼
    したい旨をすべての通信事業者の通信網に伝送するステ
    ップと、 これに応答して、上記各通信事業者の通信網により、上
    記発呼された呼を接続することによって得られる収益率
    が予め決められたしきい値以上になる場合のみ、呼設定
    可能であることを、通信価格と資源の輻輳状況に関する
    情報とともに上記発呼端末装置に伝送するステップと、 これに応答して、上記発呼端末装置により、呼設定可能
    である上記各通信事業者の通信網によって表示された通
    信価格と資源の輻輳状況に関する情報に基づいて、通信
    価格が安くかつ輻輳していない1つの通信事業者の通信
    網を選択した後、実際に上記選択された通信事業者の通
    信網を介して上記着呼端末装置に発呼するステップとを
    含むことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信方法において、 上記収益率は、当該発呼された呼に係る通信価格から、
    当該通信事業者の通信網の資源のコストを減算して得ら
    れた値を、上記発呼端末装置からの要求資源量で除算す
    ることにより得られた値であることを特徴とする通信方
    法。
  3. 【請求項3】 発呼端末装置と着呼端末装置との間を、
    複数の通信事業者の通信網を介して回線接続可能な通信
    システムにおいて、 上記発呼端末装置は、要求資源量情報とともに発呼した
    い旨をすべての通信事業者の通信網に伝送し、 これに応答して、上記各通信事業者の通信網は、上記発
    呼された呼を接続することによって得られる収益率が予
    め決められたしきい値以上になる場合のみ、呼設定可能
    であることを、通信価格と資源の輻輳状況に関する情報
    とともに上記発呼端末装置に伝送し、 これに応答して、上記発呼端末装置は、呼設定可能であ
    る上記各通信事業者の通信網によって表示された通信価
    格と資源の輻輳状況に関する情報に基づいて、通信価格
    が安くかつ輻輳していない1つの通信事業者の通信網を
    選択した後、実際に上記選択された通信事業者の通信網
    を介して上記着呼端末装置に発呼することを特徴とする
    通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の通信システムにおいて、 上記収益率は、当該発呼された呼に係る通信価格から、
    当該通信事業者の通信網の資源のコストを減算して得ら
    れた値を、上記発呼端末装置からの要求資源量で除算す
    ることにより得られた値であることを特徴とする通信シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009040467A1 (en) * 2007-09-25 2009-04-02 Teliasonera Ab Improved access request management
JP2010516130A (ja) * 2007-01-16 2010-05-13 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 入札処理によるサービスアクセス料金表レートの課金状態に依存する判定のための方法およびデバイス

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