JPH11177167A - 小型半導体レーザ励起固体レーザ装置 - Google Patents
小型半導体レーザ励起固体レーザ装置Info
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- JPH11177167A JPH11177167A JP34314097A JP34314097A JPH11177167A JP H11177167 A JPH11177167 A JP H11177167A JP 34314097 A JP34314097 A JP 34314097A JP 34314097 A JP34314097 A JP 34314097A JP H11177167 A JPH11177167 A JP H11177167A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】固体レーザ装置の組立工程の省力化及びそれに
伴う低コスト化を実現し、小型、高効率でビーム品質が
良く、且つ安価に固体レーザ装置を提供する。 【解決手段】本発明は、レーザ結晶13と、レーザ結晶
が内部に配置されたレーザ共振器と、レーザ結晶を励起
するための励起用半導体レーザ(LD)12と、励起用
LDからのレーザ光を集光しレーザ結晶に入射させる集
光光学系を備え、上記集光光学系は、光学基板上にレン
ズ形状を作製したレンズ素子(マイクロレンズ)12に
よって構成されている固体レーザ装置において、レンズ
素子12が、レンズ頂部よりも高さが高く、励起用LD
11やレーザ結晶13との間隔を一義的に設定した距離
に決定できるガイド部分16,17を光学基板上に一体
型で備えていることを特徴とする。これにより装置組み
立ての際にLDやレーザ結晶とレンズ間の距離を決定す
るためのアライメント工程が容易になる。
伴う低コスト化を実現し、小型、高効率でビーム品質が
良く、且つ安価に固体レーザ装置を提供する。 【解決手段】本発明は、レーザ結晶13と、レーザ結晶
が内部に配置されたレーザ共振器と、レーザ結晶を励起
するための励起用半導体レーザ(LD)12と、励起用
LDからのレーザ光を集光しレーザ結晶に入射させる集
光光学系を備え、上記集光光学系は、光学基板上にレン
ズ形状を作製したレンズ素子(マイクロレンズ)12に
よって構成されている固体レーザ装置において、レンズ
素子12が、レンズ頂部よりも高さが高く、励起用LD
11やレーザ結晶13との間隔を一義的に設定した距離
に決定できるガイド部分16,17を光学基板上に一体
型で備えていることを特徴とする。これにより装置組み
立ての際にLDやレーザ結晶とレンズ間の距離を決定す
るためのアライメント工程が容易になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ装置の光ピックアップ用や光プリンター装置用の小型
光源、または光計測用光源、非線形波長変換用の励起光
源等に用いられる小型半導体レーザ励起固体レーザ装置
に関するものである。
ブ装置の光ピックアップ用や光プリンター装置用の小型
光源、または光計測用光源、非線形波長変換用の励起光
源等に用いられる小型半導体レーザ励起固体レーザ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高出力半導体レーザの低価格化に
伴い半導体レーザ励起固体レーザ装置の研究開発・商品
化が盛んになってきている。半導体レーザ励起固体レー
ザ装置は従来のランプ励起と比較して、励起光源のスペ
クトル幅が狭いため、非常に高効率であり、また励起光
源である半導体レーザも小さく、小型化、高効率化に大
変適したレーザである。また半導体レーザ励起固体レー
ザ装置は高出力の室温連続発振、高品質ビームのレーザ
発振などが可能なばかりでなく、エネルギーの蓄積性、
周波数の安定性に大変優れているという特徴を持ってい
る。そのため小型で高効率且つ高品質のレーザ光源とし
てかなりの期待が集まっている。また、上記固体レーザ
と非線形光学結晶を用いた、波長変換技術も盛んに研究
開発・商品化が進んでいる。特に固体レーザ基本波の第
2高調波発生は、固体レーザ基本波の良好なビーム特性
を損なわずに波長のみを半分に変換できることから、将
来のブルー、グリーンなどの可視光源として、さらに第
4高調波発生による紫外光源用励起光源として期待さ
れ、研究・商品開発が盛んに行われている。
伴い半導体レーザ励起固体レーザ装置の研究開発・商品
化が盛んになってきている。半導体レーザ励起固体レー
ザ装置は従来のランプ励起と比較して、励起光源のスペ
クトル幅が狭いため、非常に高効率であり、また励起光
源である半導体レーザも小さく、小型化、高効率化に大
変適したレーザである。また半導体レーザ励起固体レー
ザ装置は高出力の室温連続発振、高品質ビームのレーザ
発振などが可能なばかりでなく、エネルギーの蓄積性、
周波数の安定性に大変優れているという特徴を持ってい
る。そのため小型で高効率且つ高品質のレーザ光源とし
てかなりの期待が集まっている。また、上記固体レーザ
と非線形光学結晶を用いた、波長変換技術も盛んに研究
開発・商品化が進んでいる。特に固体レーザ基本波の第
2高調波発生は、固体レーザ基本波の良好なビーム特性
を損なわずに波長のみを半分に変換できることから、将
来のブルー、グリーンなどの可視光源として、さらに第
4高調波発生による紫外光源用励起光源として期待さ
れ、研究・商品開発が盛んに行われている。
【0003】これらのレーザ光源の用途は、加工、計
測、通信など多岐にわたっているが、可搬性を求める光
源、光プリンター用光源や光ピックアップ用光源などの
光源では、小型化、軽量化が要望されている。また、上
記用途に使用する場合には光源としての安定性や低電力
駆動などを目的とした高効率化が望まれている。また、
これらのレーザ光源の商品化に関しては、デバイス製作
コストや部品コストなどを低減することによる低コスト
化も望まれている。すなわち、小型、高効率、高品質、
且つ低価格なレーザ光源が商品として熱望されている。
測、通信など多岐にわたっているが、可搬性を求める光
源、光プリンター用光源や光ピックアップ用光源などの
光源では、小型化、軽量化が要望されている。また、上
記用途に使用する場合には光源としての安定性や低電力
駆動などを目的とした高効率化が望まれている。また、
これらのレーザ光源の商品化に関しては、デバイス製作
コストや部品コストなどを低減することによる低コスト
化も望まれている。すなわち、小型、高効率、高品質、
且つ低価格なレーザ光源が商品として熱望されている。
【0004】一般的な小型半導体レーザ励起固体レーザ
装置には、特開平7−104332号公報に開示されて
いるようなレーザ光発生装置がある。このレーザ光発生
装置では図5に示すように、パッケージ101内のTE
クーラー111上に設けた基板112の上に、波長変換
素子103、スペーサ104、Nd:YAGレーザ媒質
105、1/4波長板106、集光用レンズ107、半
導体レーザ素子108、サーミスタ109、反射ミラー
110等のレーザ装置に必要な部品を実装し、小型化し
ている。また、レーザ媒質105や非線形光学結晶から
なる波長変換素子103をTEクーラー111上に実装
し温度調節を行うことにより、安定動作を行っている。
ここで、半導体レーザ素子108による励起の部分に注
目すると、励起集光系である集光用レンズ107の占有
部分が大きくなっており、さらに小型化を進めることが
難しい。また、半導体レーザ素子108と集光用レンズ
107の位置合わせなどが微妙であり、アライメント工
程が多くなるなど組立工数が増加してしまう。このよう
に図5に示す構成のレーザ光発生装置では小型化、低コ
スト化に限界が存在する。
装置には、特開平7−104332号公報に開示されて
いるようなレーザ光発生装置がある。このレーザ光発生
装置では図5に示すように、パッケージ101内のTE
クーラー111上に設けた基板112の上に、波長変換
素子103、スペーサ104、Nd:YAGレーザ媒質
105、1/4波長板106、集光用レンズ107、半
導体レーザ素子108、サーミスタ109、反射ミラー
110等のレーザ装置に必要な部品を実装し、小型化し
ている。また、レーザ媒質105や非線形光学結晶から
なる波長変換素子103をTEクーラー111上に実装
し温度調節を行うことにより、安定動作を行っている。
ここで、半導体レーザ素子108による励起の部分に注
目すると、励起集光系である集光用レンズ107の占有
部分が大きくなっており、さらに小型化を進めることが
難しい。また、半導体レーザ素子108と集光用レンズ
107の位置合わせなどが微妙であり、アライメント工
程が多くなるなど組立工数が増加してしまう。このよう
に図5に示す構成のレーザ光発生装置では小型化、低コ
スト化に限界が存在する。
【0005】上記従来例を改善し、小型化、低コスト化
を進めるために、特開平6−350168号公報や特開
平6−275891号公報に記載のような発明がなされ
ている。まず、特開平6−350168号公報記載の発
明は、固体レーザ発振器の小型化と組立の容易化を目的
になされたものであり、図6に示すように、励起用の半
導体レーザ201と、レーザ共振器を構成する凸型共振
器ミラー202、固体レーザ媒質203、誘電体多層反
射膜206,206’、誘電体多層無反射膜207,2
08などを備えている。特徴としては、固体レーザの共
振器ミラーと半導体レーザ201の集光レンズの役割を
一枚の凸形状のミラー202で行うことと、共振器ミラ
ー202と固体レーザ媒質203を低融点ガラスや半田
などにより接合することにより、小型化を実現している
ことである。すなわち、ここでは固体レーザ媒質203
と共振器ミラー202とを接合することにより、レーザ
媒質と共振器のアライメントを容易にすることができ
る。しかし、問題点として、共振器内に低融点ガラスな
どの異物質が存在するために、吸収や回折などの光学損
失が発生してしまう。また、共振器とレーザ媒質のアラ
イメントは容易になるが、半導体レーザ201とレンズ
(共振器ミラー)202のアライメントに関しては改善
されていない。
を進めるために、特開平6−350168号公報や特開
平6−275891号公報に記載のような発明がなされ
ている。まず、特開平6−350168号公報記載の発
明は、固体レーザ発振器の小型化と組立の容易化を目的
になされたものであり、図6に示すように、励起用の半
導体レーザ201と、レーザ共振器を構成する凸型共振
器ミラー202、固体レーザ媒質203、誘電体多層反
射膜206,206’、誘電体多層無反射膜207,2
08などを備えている。特徴としては、固体レーザの共
振器ミラーと半導体レーザ201の集光レンズの役割を
一枚の凸形状のミラー202で行うことと、共振器ミラ
ー202と固体レーザ媒質203を低融点ガラスや半田
などにより接合することにより、小型化を実現している
ことである。すなわち、ここでは固体レーザ媒質203
と共振器ミラー202とを接合することにより、レーザ
媒質と共振器のアライメントを容易にすることができ
る。しかし、問題点として、共振器内に低融点ガラスな
どの異物質が存在するために、吸収や回折などの光学損
失が発生してしまう。また、共振器とレーザ媒質のアラ
イメントは容易になるが、半導体レーザ201とレンズ
(共振器ミラー)202のアライメントに関しては改善
されていない。
【0006】特開平6−275891号公報記載の発明
は、固体レーザ装置の小型化を目的になされたものであ
り、図7に示すように、固体レーザ媒質303の一端面
に基本波及び2次の高調波で高反射となる入力側ミラー
304を形成し、他端面に、基本波で高反射となり2次
の高調波で高透過となる出力側ミラー305を形成し、
入力側ミラー304の表面にレンズ306を一体的に形
成した構成となっている。特徴としては、半導体レーザ
301からの励起光を集光するためのレンズ306をレ
ーザ共鳴器302の結晶端の入力側ミラー304表面に
設け、且つ出力側には共振器となるような凸面形状30
3aを設けている。これによって励起効率などの効率を
損なわずに、小型化が達成できる。しかし問題点として
は、半導体レーザ301と集光用レンズ306のアライ
メントに関しては改善されていないことである。また、
半導体レーザからの励起光を集光するレンズ材料の形成
にTiO2 の薄膜を利用しているために、デバイス作製
コストの低コスト化に限界がある。
は、固体レーザ装置の小型化を目的になされたものであ
り、図7に示すように、固体レーザ媒質303の一端面
に基本波及び2次の高調波で高反射となる入力側ミラー
304を形成し、他端面に、基本波で高反射となり2次
の高調波で高透過となる出力側ミラー305を形成し、
入力側ミラー304の表面にレンズ306を一体的に形
成した構成となっている。特徴としては、半導体レーザ
301からの励起光を集光するためのレンズ306をレ
ーザ共鳴器302の結晶端の入力側ミラー304表面に
設け、且つ出力側には共振器となるような凸面形状30
3aを設けている。これによって励起効率などの効率を
損なわずに、小型化が達成できる。しかし問題点として
は、半導体レーザ301と集光用レンズ306のアライ
メントに関しては改善されていないことである。また、
半導体レーザからの励起光を集光するレンズ材料の形成
にTiO2 の薄膜を利用しているために、デバイス作製
コストの低コスト化に限界がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、小型半
導体レーザ励起固体レーザ装置においては、半導体レー
ザとその集光光学系とのアライメントの容易化に関して
や、さらなる組立工程の簡略化に関する発明が望まれて
おり、これによる低コスト化が望まれている。
導体レーザ励起固体レーザ装置においては、半導体レー
ザとその集光光学系とのアライメントの容易化に関して
や、さらなる組立工程の簡略化に関する発明が望まれて
おり、これによる低コスト化が望まれている。
【0008】本発明は上述の従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、請求項1,2,3,4ま
たは5の発明では、小型半導体レーザ励起固体レーザ装
置の組立工程の省力化、及びそれに伴う低コスト化を実
現し、小型、高効率でビーム品質が良く、且つ安価に小
型半導体レーザ励起固体レーザ装置を提供することを目
的としている。請求項6の発明では、上記請求項1,
2,3,4または5における小型半導体レーザ励起固体
レーザ装置の動作の安定化を実現し、小型、高効率でビ
ーム品質が良く、且つ安価に小型半導体レーザ励起固体
レーザ装置を提供することを目的としている。請求項
7,8の発明では、上記請求項1,2,3,4,5また
は6における小型半導体レーザ励起固体レーザ装置の高
効率化と高品質化を実現し、小型、高効率でビーム品質
が良く、且つ安価に小型半導体レーザ励起固体レーザ装
置を提供することを目的としている。請求項9の発明で
は、上記請求項1,2,3,4,5,6,7または8に
おける小型半導体レーザ励起固体レーザ装置の波長の短
波長化を実現し、小型、高効率でビーム品質が良く、且
つ安価に小型半導体レーザ励起固体レーザ装置を提供す
ることを目的としている。
るためになされたものであり、請求項1,2,3,4ま
たは5の発明では、小型半導体レーザ励起固体レーザ装
置の組立工程の省力化、及びそれに伴う低コスト化を実
現し、小型、高効率でビーム品質が良く、且つ安価に小
型半導体レーザ励起固体レーザ装置を提供することを目
的としている。請求項6の発明では、上記請求項1,
2,3,4または5における小型半導体レーザ励起固体
レーザ装置の動作の安定化を実現し、小型、高効率でビ
ーム品質が良く、且つ安価に小型半導体レーザ励起固体
レーザ装置を提供することを目的としている。請求項
7,8の発明では、上記請求項1,2,3,4,5また
は6における小型半導体レーザ励起固体レーザ装置の高
効率化と高品質化を実現し、小型、高効率でビーム品質
が良く、且つ安価に小型半導体レーザ励起固体レーザ装
置を提供することを目的としている。請求項9の発明で
は、上記請求項1,2,3,4,5,6,7または8に
おける小型半導体レーザ励起固体レーザ装置の波長の短
波長化を実現し、小型、高効率でビーム品質が良く、且
つ安価に小型半導体レーザ励起固体レーザ装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成・動作について説明する。請求項1の発
明による小型半導体レーザ励起固体レーザ装置は、レー
ザ結晶と、レーザ結晶を励起するための励起用半導体レ
ーザ(以下、LD:Laser Diodeとする)と、LDから
のレーザ光(以下、LD光とする)を集光しレーザ結晶
に入射させる励起用半導体レーザ集光光学系(以下、集
光光学系とする)、及びレーザ光を発振させるためのレ
ーザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振
器の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸
方向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後
方)よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後
方にLDとその集光光学系を配置している。ここでLD
光の集光光学系の部品としては、光学基板上に微小なレ
ンズ形状を作製したレンズ素子(以後、これをマイクロ
レンズと呼ぶ)を採用している。そしてこのマイクロレ
ンズのLD光入射側の形状が、レンズ最頂部よりも高さ
が高く、励起用LDとマイクロレンズ間の距離(間隔)
を一義的に設定した距離に決定できるガイドの部分を、
その光学基板上に一体型で備えていることが最大の特徴
となる。そしてその動作は、LDより発光された励起用
LD光を集光光学系によって集光し、レーザ結晶に入射
させる。これによってレーザ結晶に添加されているイオ
ンが励起され、ある波長の蛍光が発光される。ここで励
起用LD光の強度を大きくしていくに従って蛍光の強度
が大きくなり、レーザ共振器によって誘導放出が始ま
り、さらに励起用LD光の強度を強くしていくに従って
レーザ共振器の出力ミラー側よりレーザ光が取り出され
ることになる。
の本発明の構成・動作について説明する。請求項1の発
明による小型半導体レーザ励起固体レーザ装置は、レー
ザ結晶と、レーザ結晶を励起するための励起用半導体レ
ーザ(以下、LD:Laser Diodeとする)と、LDから
のレーザ光(以下、LD光とする)を集光しレーザ結晶
に入射させる励起用半導体レーザ集光光学系(以下、集
光光学系とする)、及びレーザ光を発振させるためのレ
ーザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振
器の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸
方向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後
方)よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後
方にLDとその集光光学系を配置している。ここでLD
光の集光光学系の部品としては、光学基板上に微小なレ
ンズ形状を作製したレンズ素子(以後、これをマイクロ
レンズと呼ぶ)を採用している。そしてこのマイクロレ
ンズのLD光入射側の形状が、レンズ最頂部よりも高さ
が高く、励起用LDとマイクロレンズ間の距離(間隔)
を一義的に設定した距離に決定できるガイドの部分を、
その光学基板上に一体型で備えていることが最大の特徴
となる。そしてその動作は、LDより発光された励起用
LD光を集光光学系によって集光し、レーザ結晶に入射
させる。これによってレーザ結晶に添加されているイオ
ンが励起され、ある波長の蛍光が発光される。ここで励
起用LD光の強度を大きくしていくに従って蛍光の強度
が大きくなり、レーザ共振器によって誘導放出が始ま
り、さらに励起用LD光の強度を強くしていくに従って
レーザ共振器の出力ミラー側よりレーザ光が取り出され
ることになる。
【0010】請求項2の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、レーザ結晶と、レーザ結晶を励起
するためのLDと、LD光を集光しレーザ結晶に入射さ
せる集光光学系、及びレーザ光を発振させるためのレー
ザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振器
の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸方
向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後方)
よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後方に
LDとその集光光学系を配置している。ここでLD光の
集光光学系の部品としては、マイクロレンズを採用して
いる。そしてこのマイクロレンズのLD光出射側の形状
が、レンズ最頂部よりも高さが高く、レーザ結晶とマイ
クロレンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に
決定できるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で
備えていることが最大の特徴となる。そしてその動作
は、上記請求項1における動作と同様である。
起固体レーザ装置は、レーザ結晶と、レーザ結晶を励起
するためのLDと、LD光を集光しレーザ結晶に入射さ
せる集光光学系、及びレーザ光を発振させるためのレー
ザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振器
の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸方
向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後方)
よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後方に
LDとその集光光学系を配置している。ここでLD光の
集光光学系の部品としては、マイクロレンズを採用して
いる。そしてこのマイクロレンズのLD光出射側の形状
が、レンズ最頂部よりも高さが高く、レーザ結晶とマイ
クロレンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に
決定できるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で
備えていることが最大の特徴となる。そしてその動作
は、上記請求項1における動作と同様である。
【0011】請求項3の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、レーザ結晶と、レーザ結晶を励起
するためのLDと、LD光を集光しレーザ結晶に入射さ
せる集光光学系、及びレーザ光を発振させるためのレー
ザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振器
の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸方
向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後方)
よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後方に
LDとその集光光学系を配置している。ここでLD光の
集光光学系の部品としては、マイクロレンズを採用して
いる。そしてこのマイクロレンズのLD光入射側の形状
が、レンズ最頂部よりも高さが高く、励起用LDとマイ
クロレンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に
決定できるガイドの部分と、LD光出射側の形状が、レ
ンズ最頂部よりも高さが高く、レーザ結晶とマイクロレ
ンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で備えて
いることが最大の特徴となる。そしてその動作は、上記
請求項1,2における動作と同様である。
起固体レーザ装置は、レーザ結晶と、レーザ結晶を励起
するためのLDと、LD光を集光しレーザ結晶に入射さ
せる集光光学系、及びレーザ光を発振させるためのレー
ザ共振器から構成されており、その配置はレーザ共振器
の内部にレーザ結晶が配置され、レーザ共振器の光軸方
向と平行な方向で且つレーザ光出射側の反対側(後方)
よりLDによる励起を行うために、レーザ共振器後方に
LDとその集光光学系を配置している。ここでLD光の
集光光学系の部品としては、マイクロレンズを採用して
いる。そしてこのマイクロレンズのLD光入射側の形状
が、レンズ最頂部よりも高さが高く、励起用LDとマイ
クロレンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に
決定できるガイドの部分と、LD光出射側の形状が、レ
ンズ最頂部よりも高さが高く、レーザ結晶とマイクロレ
ンズ間の距離(間隔)を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で備えて
いることが最大の特徴となる。そしてその動作は、上記
請求項1,2における動作と同様である。
【0012】請求項4の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項1または3の固体レーザ装
置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD集光光
学系に採用しているマイクロレンズのLD光入射側の形
状が、レンズ最長部よりも高さが高く、励起用LDとマ
イクロレンズ間の距離を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分と、LDの出力光拡がり角の大きい方
向の位置(LDの光軸と垂直な方向の位置)を一義的に
決定できるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で
備えていることが最大の特徴となる。そしてその動作
は、上記請求項1または3における動作と同様である。
起固体レーザ装置は、請求項1または3の固体レーザ装
置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD集光光
学系に採用しているマイクロレンズのLD光入射側の形
状が、レンズ最長部よりも高さが高く、励起用LDとマ
イクロレンズ間の距離を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分と、LDの出力光拡がり角の大きい方
向の位置(LDの光軸と垂直な方向の位置)を一義的に
決定できるガイドの部分を、その光学基板上に一体型で
備えていることが最大の特徴となる。そしてその動作
は、上記請求項1または3における動作と同様である。
【0013】請求項5の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項2または3の固体レーザ装
置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD集光光
学系に採用しているマイクロレンズのLD光出射側の形
状が、レンズ最長部よりも高さが高く、レーザ結晶とマ
イクロレンズ間の距離を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分と、レーザ結晶の光軸と垂直方向の位
置を一義的に決定できるガイドの部分を、その光学基板
上に一体型で備えていることが最大の特徴となる。そし
てその動作は、上記請求項2または3における動作と同
様である。
起固体レーザ装置は、請求項2または3の固体レーザ装
置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD集光光
学系に採用しているマイクロレンズのLD光出射側の形
状が、レンズ最長部よりも高さが高く、レーザ結晶とマ
イクロレンズ間の距離を一義的に設定した距離に決定で
きるガイドの部分と、レーザ結晶の光軸と垂直方向の位
置を一義的に決定できるガイドの部分を、その光学基板
上に一体型で備えていることが最大の特徴となる。そし
てその動作は、上記請求項2または3における動作と同
様である。
【0014】請求項6の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項1〜5のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズのガイド形状
が、ガイド部分を境としてガイド内部とガイド外部の間
を気体が容易に通過できるような空間(溝、空洞等)を
設けた形状であることが最大の特徴である。そしてその
動作は、上記請求項1〜5のいずれかにおける動作と同
様である。
起固体レーザ装置は、請求項1〜5のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズのガイド形状
が、ガイド部分を境としてガイド内部とガイド外部の間
を気体が容易に通過できるような空間(溝、空洞等)を
設けた形状であることが最大の特徴である。そしてその
動作は、上記請求項1〜5のいずれかにおける動作と同
様である。
【0015】請求項7の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項1〜6のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズのレンズ構成
が、LDから発光される楕円光をレーザ結晶領域でほぼ
円形に整形できるようなレンズ構成であることが最大の
特徴である。そしてその動作は、基本的に上記請求項1
〜6のいずれかにおける動作と同様であるが、LD励起
光がレーザ結晶領域でほぼ円形となっているために、出
力されるレーザ光もほぼ円形での出力がなされる。
起固体レーザ装置は、請求項1〜6のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズのレンズ構成
が、LDから発光される楕円光をレーザ結晶領域でほぼ
円形に整形できるようなレンズ構成であることが最大の
特徴である。そしてその動作は、基本的に上記請求項1
〜6のいずれかにおける動作と同様であるが、LD励起
光がレーザ結晶領域でほぼ円形となっているために、出
力されるレーザ光もほぼ円形での出力がなされる。
【0016】請求項8の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項1〜7のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズの材質が、固
体レーザ励起用半導体レーザ波長に対して透過率の高い
材料で作製されていることが最大の特徴である。そして
その動作は、上記請求項1〜7のいずれかにおける動作
と同様である。
起固体レーザ装置は、請求項1〜7のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、LD
集光光学系に採用しているマイクロレンズの材質が、固
体レーザ励起用半導体レーザ波長に対して透過率の高い
材料で作製されていることが最大の特徴である。そして
その動作は、上記請求項1〜7のいずれかにおける動作
と同様である。
【0017】請求項9の発明による小型半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、請求項1〜8のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、レー
ザ共振器の内部に、レーザ基本波光を第2高調波に変換
することのできる非線形光学結晶を配置した構成とした
ことが最大の特徴である。そしてその動作は、上記請求
項1〜8のいずれかにおける動作と同様にレーザ基本波
を発生させるが、ここでレーザ共振器の反射率の設定が
レーザ基本波を共振器内に閉じ込める構成を取り、共振
器内には高い強度のレーザ基本波が存在する。この高い
強度のレーザ基本波を共振器内部に配置した非線形光学
結晶に入射させることによって、レーザ基本波を周波数
が2倍である第2高調波に変換する。そして共振器内で
発生した第2高調波は出力ミラーより取り出され、第2
高調波出力のレーザ光源となる。
起固体レーザ装置は、請求項1〜8のいずれかの固体レ
ーザ装置の部品構成、レーザ構成と同様であるが、レー
ザ共振器の内部に、レーザ基本波光を第2高調波に変換
することのできる非線形光学結晶を配置した構成とした
ことが最大の特徴である。そしてその動作は、上記請求
項1〜8のいずれかにおける動作と同様にレーザ基本波
を発生させるが、ここでレーザ共振器の反射率の設定が
レーザ基本波を共振器内に閉じ込める構成を取り、共振
器内には高い強度のレーザ基本波が存在する。この高い
強度のレーザ基本波を共振器内部に配置した非線形光学
結晶に入射させることによって、レーザ基本波を周波数
が2倍である第2高調波に変換する。そして共振器内で
発生した第2高調波は出力ミラーより取り出され、第2
高調波出力のレーザ光源となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例を用いて本発
明の構成・動作を詳細に説明する。第一の実施例を図1
に示す。本実施例は請求項1,2,3,7,8の発明に
おける実施例となっている。ここで、図1において
(a)は小型半導体レーザ励起固体レーザ装置(以下、
固体レーザ装置とする)の側面図、(b)は固体レーザ
装置の上面図、(c)はマイクロレンズのLD光入射側
の正面図、(d)はマイクロレンズの側面図、(e)は
マイクロレンズのLD光出射側の正面図となっている。
明の構成・動作を詳細に説明する。第一の実施例を図1
に示す。本実施例は請求項1,2,3,7,8の発明に
おける実施例となっている。ここで、図1において
(a)は小型半導体レーザ励起固体レーザ装置(以下、
固体レーザ装置とする)の側面図、(b)は固体レーザ
装置の上面図、(c)はマイクロレンズのLD光入射側
の正面図、(d)はマイクロレンズの側面図、(e)は
マイクロレンズのLD光出射側の正面図となっている。
【0019】図1に示す固体レーザ装置は、LD11、
マイクロレンズ12、レーザ結晶13、及び出力ミラー
14から構成されている。その配列は、LD11、マイ
クロレンズ12、レーザ結晶13、出力ミラー14の順
で配置されている。その配置の間隔は、LD11の端面
とLD光入射側のマイクロレンズ12のレンズ頂部との
間隔が10μm、LD光出射側のマイクロレンズ12の
レンズ頂部とレーザ結晶13の端面との間隔が10μ
m、レーザ結晶13と出力ミラー14との間隔が25m
mとして配置している。また、LD11はヒートシンク
15上に実装されている。このLD11は中心波長80
9nm、出力500mWで発光径が1×50μmのもの
を使用している。その拡がり角(1/e2:以下、全て
この値)はV面で67°、H面で18°の拡がり全角を
有している。
マイクロレンズ12、レーザ結晶13、及び出力ミラー
14から構成されている。その配列は、LD11、マイ
クロレンズ12、レーザ結晶13、出力ミラー14の順
で配置されている。その配置の間隔は、LD11の端面
とLD光入射側のマイクロレンズ12のレンズ頂部との
間隔が10μm、LD光出射側のマイクロレンズ12の
レンズ頂部とレーザ結晶13の端面との間隔が10μ
m、レーザ結晶13と出力ミラー14との間隔が25m
mとして配置している。また、LD11はヒートシンク
15上に実装されている。このLD11は中心波長80
9nm、出力500mWで発光径が1×50μmのもの
を使用している。その拡がり角(1/e2:以下、全て
この値)はV面で67°、H面で18°の拡がり全角を
有している。
【0020】マイクロレンズ12の材質は石英を使用し
ており、そのサイズは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ1
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
11の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズの
高さは、LD11側のレンズの高さH11を6μm、レー
ザ結晶13側のレンズの高さH12を10μmとしてお
り、そのレンズ径はLD11側で47μm×119μ
m、レーザ結晶13側で160μm×160μmとなっ
ている。また、その両端には基板表面での反射による損
失を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの
光に対する透過率が99.9%のコーティングを施して
いる。
ており、そのサイズは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ1
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
11の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズの
高さは、LD11側のレンズの高さH11を6μm、レー
ザ結晶13側のレンズの高さH12を10μmとしてお
り、そのレンズ径はLD11側で47μm×119μ
m、レーザ結晶13側で160μm×160μmとなっ
ている。また、その両端には基板表面での反射による損
失を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの
光に対する透過率が99.9%のコーティングを施して
いる。
【0021】レーザ結晶13はNdを1.0at%添加し
たNd:YVO4 結晶を使用し、厚さを500μmと
し、結晶サイズはマイクロレンズ12と同様で4×4m
mとしている。そしてその両端にはレーザ発振を可能に
するようにコーティングが施されており、励起側の端面
は励起光である波長809nmのLD光に対して透過率
が99.9%で且つレーザ発振光である波長1064n
mの光に対して反射率が99.9%になっている。ま
た、レーザ出力側端面は波長809nmのLD光に対し
て反射率99.9%、波長1064nmのレーザ発振光
に対して透過率99.9%としている。
たNd:YVO4 結晶を使用し、厚さを500μmと
し、結晶サイズはマイクロレンズ12と同様で4×4m
mとしている。そしてその両端にはレーザ発振を可能に
するようにコーティングが施されており、励起側の端面
は励起光である波長809nmのLD光に対して透過率
が99.9%で且つレーザ発振光である波長1064n
mの光に対して反射率が99.9%になっている。ま
た、レーザ出力側端面は波長809nmのLD光に対し
て反射率99.9%、波長1064nmのレーザ発振光
に対して透過率99.9%としている。
【0022】出力ミーラ14は材質としては石英を用い
ており、直径12.5mmで曲率半径が50mmの凹面
ミラーとなっている。そしてレーザ出力ミラーとして使
用するために、出力ミラー14には波長1064nmの
レーザ発振光に対して、透過率を約5%に設定したコー
ティングを施している。
ており、直径12.5mmで曲率半径が50mmの凹面
ミラーとなっている。そしてレーザ出力ミラーとして使
用するために、出力ミラー14には波長1064nmの
レーザ発振光に対して、透過率を約5%に設定したコー
ティングを施している。
【0023】図1に示した構成の固体レーザ装置の動作
は、LD11からの出力を両凸マイクロレンズ12一枚
で集光し、その集光されたLD光を励起光としてレーザ
結晶13に入射させることにより、レーザ結晶13から
の波長1064nmの蛍光がレーザ共振器内でレーザ発
振する。ここで、出力ミラー14の透過率を波長106
4nmのレーザ発振光に対して5%に設定しているた
め、レーザ光が出力される。また、レーザ結晶13の励
起側端面のLD光に対する透過率を99.9%とし、レ
ーザ出力側の端面の反射率を99.9%とし、LD光を
レーザ出力側端面で折り返すことにより、LD光の吸収
長を確保している。
は、LD11からの出力を両凸マイクロレンズ12一枚
で集光し、その集光されたLD光を励起光としてレーザ
結晶13に入射させることにより、レーザ結晶13から
の波長1064nmの蛍光がレーザ共振器内でレーザ発
振する。ここで、出力ミラー14の透過率を波長106
4nmのレーザ発振光に対して5%に設定しているた
め、レーザ光が出力される。また、レーザ結晶13の励
起側端面のLD光に対する透過率を99.9%とし、レ
ーザ出力側の端面の反射率を99.9%とし、LD光を
レーザ出力側端面で折り返すことにより、LD光の吸収
長を確保している。
【0024】上記に示すような四準位系のレーザでは、
一般的に励起光とレーザ光のレーザ結晶内での横モード
の一致性(モードマッチング)が効率に大きく影響す
る。すなわち小型で且つ出力ミラーの曲率半径が小さく
なるほどレーザ光のレーザ結晶内でのスポットサイズは
小さくなるので、励起光はさらに小径に絞らなければな
らない。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合に
は、レーザ共振器モードよりも小さいビーム径かもしく
は等しいビーム径になっていることが望ましい。そこで
本実施例では、高効率化を目的に集光光学系に両凸マイ
クロレンズ12を使用し、LD11側の曲率半径を50
μm×300μmとし、レーザ結晶13側の曲率半径を
350μm×350μmとしている。このことによって
励起用LD光をレーザ結晶中で70μm×68μm〜6
6μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光すること
ができ、高効率化が図れるとともに、ガウシアンビーム
に限り無く近い(M2=1.10)横モードでの発振が
可能になった。また、マイクロレンズ12を励起光集光
光学系に使用しているために、装置の小型化が可能なば
かりでなく、レーザ結晶13と形状を統一できるために
実装上でも実装形態の統一化が図れるというメリットが
ある。
一般的に励起光とレーザ光のレーザ結晶内での横モード
の一致性(モードマッチング)が効率に大きく影響す
る。すなわち小型で且つ出力ミラーの曲率半径が小さく
なるほどレーザ光のレーザ結晶内でのスポットサイズは
小さくなるので、励起光はさらに小径に絞らなければな
らない。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合に
は、レーザ共振器モードよりも小さいビーム径かもしく
は等しいビーム径になっていることが望ましい。そこで
本実施例では、高効率化を目的に集光光学系に両凸マイ
クロレンズ12を使用し、LD11側の曲率半径を50
μm×300μmとし、レーザ結晶13側の曲率半径を
350μm×350μmとしている。このことによって
励起用LD光をレーザ結晶中で70μm×68μm〜6
6μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光すること
ができ、高効率化が図れるとともに、ガウシアンビーム
に限り無く近い(M2=1.10)横モードでの発振が
可能になった。また、マイクロレンズ12を励起光集光
光学系に使用しているために、装置の小型化が可能なば
かりでなく、レーザ結晶13と形状を統一できるために
実装上でも実装形態の統一化が図れるというメリットが
ある。
【0025】またここで、本実施例ではマイクロレンズ
12の形状を図1(c),(d),(e)に示すような
形状にしていることが特徴である。すなわち、図1
(c)のマイクロレンズのLD光入射側の正面図に示す
符号16の部分はLD11とマイクロレンズ12間の距
離(間隔)を一義的に設定した距離に決定するためのガ
イド部分として設けてあり、図1(e)のマクロレンズ
のLD光出射側の正面図に示す符号17の部分はマイク
ロレンズ12とレーザ結晶13の距離(間隔)を一義的
に設定した距離に決定できるガイド部分として設けてい
る。また、マイクロレンズ12の側面形状は図1(d)
の側面図に示したようになっている。ここで、マイクロ
レンズ12のLD光入射側のレンズ部分の頂部とガイド
部分16の高さの差は10μm、マイクロレンズ12の
LD光出射側のレンズ部分の頂部とガイド部分17の高
さの差は10μmとしている。このような形状のマイク
ロレンズ12を使用することにより、図1(a),
(b)に示すように、LD11とマイクロレンズ12の
レンズ頂部との距離を10μmと正確に決定することが
でき、アライメントが容易になる。また、マイクロレン
ズ12とレーザ結晶13の距離も一義的に設定した距離
に決定できるため、レンズの設計通りのレーザ特性が実
現でき、アライメントなどの組立工程の簡略化が達成で
きるばかりでなく、組立後のレーザ特性の再現性にも優
れる装置となる。そしてこのようなマイクロレンズを用
いることにより、固体レーザ装置の組み立て工程の簡略
化を実現でき、低コスト化が図れることが最大の特徴と
なる。
12の形状を図1(c),(d),(e)に示すような
形状にしていることが特徴である。すなわち、図1
(c)のマイクロレンズのLD光入射側の正面図に示す
符号16の部分はLD11とマイクロレンズ12間の距
離(間隔)を一義的に設定した距離に決定するためのガ
イド部分として設けてあり、図1(e)のマクロレンズ
のLD光出射側の正面図に示す符号17の部分はマイク
ロレンズ12とレーザ結晶13の距離(間隔)を一義的
に設定した距離に決定できるガイド部分として設けてい
る。また、マイクロレンズ12の側面形状は図1(d)
の側面図に示したようになっている。ここで、マイクロ
レンズ12のLD光入射側のレンズ部分の頂部とガイド
部分16の高さの差は10μm、マイクロレンズ12の
LD光出射側のレンズ部分の頂部とガイド部分17の高
さの差は10μmとしている。このような形状のマイク
ロレンズ12を使用することにより、図1(a),
(b)に示すように、LD11とマイクロレンズ12の
レンズ頂部との距離を10μmと正確に決定することが
でき、アライメントが容易になる。また、マイクロレン
ズ12とレーザ結晶13の距離も一義的に設定した距離
に決定できるため、レンズの設計通りのレーザ特性が実
現でき、アライメントなどの組立工程の簡略化が達成で
きるばかりでなく、組立後のレーザ特性の再現性にも優
れる装置となる。そしてこのようなマイクロレンズを用
いることにより、固体レーザ装置の組み立て工程の簡略
化を実現でき、低コスト化が図れることが最大の特徴と
なる。
【0026】次に第二の実施例を図2に示す。本実施例
は請求項4,5,7,8の発明における実施例となって
いる。ここで、図2において(a)は固体レーザ装置の
側面図、(b)は固体レーザ装置の上面図、(c)はマ
イクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイク
ロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光出
射側の正面図となっている。図2に示す固体レーザ装置
は、LD21、マイクロレンズ22、レーザ結晶23か
ら構成されている。その配列は、LD21、マイクロレ
ンズ22、レーザ結晶23の順で配置されている。その
配置の間隔は、LD21の端面とLD光入射側のマイク
ロレンズ22のレンズ頂部との間隔が10μm、LD光
出射側のマイクロレンズ22のレンズ頂部とレーザ結晶
23の端面との間隔が10μmとして配置している。ま
た、LD21はヒートシンク24上に実装されている。
このLD21は中心波長809nm、出力500mWで
発光径が1×50μmのものを使用している。その拡が
り角(1/e2)はV面で67°、H面で18°の拡が
り全角を有している。
は請求項4,5,7,8の発明における実施例となって
いる。ここで、図2において(a)は固体レーザ装置の
側面図、(b)は固体レーザ装置の上面図、(c)はマ
イクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイク
ロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光出
射側の正面図となっている。図2に示す固体レーザ装置
は、LD21、マイクロレンズ22、レーザ結晶23か
ら構成されている。その配列は、LD21、マイクロレ
ンズ22、レーザ結晶23の順で配置されている。その
配置の間隔は、LD21の端面とLD光入射側のマイク
ロレンズ22のレンズ頂部との間隔が10μm、LD光
出射側のマイクロレンズ22のレンズ頂部とレーザ結晶
23の端面との間隔が10μmとして配置している。ま
た、LD21はヒートシンク24上に実装されている。
このLD21は中心波長809nm、出力500mWで
発光径が1×50μmのものを使用している。その拡が
り角(1/e2)はV面で67°、H面で18°の拡が
り全角を有している。
【0027】マイクロレンズ22の材質は石英を使用し
ており、その大きさは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ2
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
21の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズの
高さは、LD21側のレンズの高さH21を6μm、レー
ザ結晶23側のレンズの高さH22を10μmとしてお
り、そのレンズ径はLD21側で47μm×119μ
m、レーザ結晶23側で160μm×160μmとなっ
ている。また、その両端には基板表面での反射による損
失を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの
光に対する透過率が99.9%のコーティングを施して
いる。
ており、その大きさは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ2
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
21の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズの
高さは、LD21側のレンズの高さH21を6μm、レー
ザ結晶23側のレンズの高さH22を10μmとしてお
り、そのレンズ径はLD21側で47μm×119μ
m、レーザ結晶23側で160μm×160μmとなっ
ている。また、その両端には基板表面での反射による損
失を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの
光に対する透過率が99.9%のコーティングを施して
いる。
【0028】レーザ結晶23はNdを1.0at%添加し
たNd:YVO4 結晶を使用し、マイクロチップ構成を
実現するために、厚さを500μmとし、結晶サイズは
3×4mmとしている。そしてその両端にはレーザ発振
を可能にするようにコーティングが施されており、励起
側の端面は励起光である波長809nmのLD光に対し
て透過率が99.9%で且つレーザ発振光である波長1
064nmの光に対して反射率が99.9%になってい
る。また、レーザ出力側端面は波長809nmのLD光
に対して反射率99.9%、波長1064nmのレーザ
発振光に対して透過率3%としている。
たNd:YVO4 結晶を使用し、マイクロチップ構成を
実現するために、厚さを500μmとし、結晶サイズは
3×4mmとしている。そしてその両端にはレーザ発振
を可能にするようにコーティングが施されており、励起
側の端面は励起光である波長809nmのLD光に対し
て透過率が99.9%で且つレーザ発振光である波長1
064nmの光に対して反射率が99.9%になってい
る。また、レーザ出力側端面は波長809nmのLD光
に対して反射率99.9%、波長1064nmのレーザ
発振光に対して透過率3%としている。
【0029】図2に示した構成の固体レーザ装置では、
LD21からの出力を両凸マイクロレンズ22一枚で集
光し、その集光されたLD光を励起光として利用してレ
ーザ結晶23に入射させることにより、レーザ結晶23
から波長1064nmの蛍光が発光され、その蛍光がレ
ーザ結晶内で共振しレーザ発振する。すなわちレーザ結
晶23がマイクロチップ構成のレーザ共振器を構成して
いるために共振器内でレーザ発振が実現される。ここ
で、マイクロチップレーザのレーザ出力側端面(出力ミ
ラーに相当する)の透過率を波長1064nmのレーザ
発振光に対して3%に設定しているため、レーザ光が出
力される。また、レーザ結晶23の励起側端面のLD光
に対する透過率を99.9%とし、レーザ出力側の端面
の反射率を99.9%とすることで、LD光をレーザ出
力側端面で折り返すことにより、LD光の吸収長を確保
している。
LD21からの出力を両凸マイクロレンズ22一枚で集
光し、その集光されたLD光を励起光として利用してレ
ーザ結晶23に入射させることにより、レーザ結晶23
から波長1064nmの蛍光が発光され、その蛍光がレ
ーザ結晶内で共振しレーザ発振する。すなわちレーザ結
晶23がマイクロチップ構成のレーザ共振器を構成して
いるために共振器内でレーザ発振が実現される。ここ
で、マイクロチップレーザのレーザ出力側端面(出力ミ
ラーに相当する)の透過率を波長1064nmのレーザ
発振光に対して3%に設定しているため、レーザ光が出
力される。また、レーザ結晶23の励起側端面のLD光
に対する透過率を99.9%とし、レーザ出力側の端面
の反射率を99.9%とすることで、LD光をレーザ出
力側端面で折り返すことにより、LD光の吸収長を確保
している。
【0030】上記に示すような四準位系のマイクロチッ
プレーザは、一般的に励起光の大きさや形状に比例した
横ビーム品質が得られる。すなわち楕円形状で励起する
と発振、出力されるレーザ光も楕円形状で得られてしま
う。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合にほぼ円
形に且つ小ビーム径になっていることが望ましい。そこ
で本実施例では、高効率化を目的に集光光学系に両凸マ
イクロレンズ22を使用し、LD21側の曲率半径を5
0μm×300μmとし、レーザ結晶23側の曲率半径
を350μm×350μmとしている。このことによっ
て励起用LD光をレーザ結晶中で70μm×68μm〜
66μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光するこ
とができ、高効率化が図れるとともに、高品質な横モー
ドでの発振が可能になった。また、マイクロレンズ22
を励起光集光光学系に使用しているために、装置の小型
化が可能なばかりでなく、レーザ結晶23と形状を統一
できるために実装上でも実装形態の統一化が図れるとい
うメリットがある。
プレーザは、一般的に励起光の大きさや形状に比例した
横ビーム品質が得られる。すなわち楕円形状で励起する
と発振、出力されるレーザ光も楕円形状で得られてしま
う。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合にほぼ円
形に且つ小ビーム径になっていることが望ましい。そこ
で本実施例では、高効率化を目的に集光光学系に両凸マ
イクロレンズ22を使用し、LD21側の曲率半径を5
0μm×300μmとし、レーザ結晶23側の曲率半径
を350μm×350μmとしている。このことによっ
て励起用LD光をレーザ結晶中で70μm×68μm〜
66μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光するこ
とができ、高効率化が図れるとともに、高品質な横モー
ドでの発振が可能になった。また、マイクロレンズ22
を励起光集光光学系に使用しているために、装置の小型
化が可能なばかりでなく、レーザ結晶23と形状を統一
できるために実装上でも実装形態の統一化が図れるとい
うメリットがある。
【0031】またここで、本実施例ではマイクロレンズ
22の形状を図2(c),(d),(e)に示すような
形状にしていることが特徴である。すなわち、図2
(c),(d)に示すように、マイクロレンズ22のL
D光入射側には、LD21とマイクロレンズ22間の距
離(間隔)を一義的に設定した距離に決定するためのガ
イド部分27を設け、且つLD21の高さ方向の位置も
一義的に決定できるガイド部分26を設けている。ま
た、図2(d),(e)に示すように、マイクロレンズ
22のLD光出射側には、マイクロレンズ22とレーザ
結晶23の距離(間隔)と位置を一義的に決定できるガ
イド部分29と、マイクロレンズ22とレーザ結晶23
の光軸と垂直方向の位置を決定できるガイド部分28を
設けている。ここで、ガイド部分26と27の段差は1
0μm、ガイド部分27とレンズ頂部との高さの差は1
0μm、ガイド部分28と29の段差は5μm、ガイド
部分29とレンズ頂部の高さの差は10μmとしてい
る。このような形状のマイクロレンズ22を使用するこ
とにより、図2(a),(b)に示すように、LD21
とマイクロレンズ22のレンズ頂部との距離を10μm
とし、高さを正確に決定することができ、アライメント
が容易になる。また、マイクロレンズ22とレーザ結晶
23の距離と位置も一義的に決定できるため、レンズの
設計通りのレーザ特性が実現でき、アライメントなどの
組立工程の簡略化が達成できるばかりでなく、組立後の
レーザ特性の再現性にも優れる装置となる。そしてこの
ようなマイクロレンズを用いることにより、固体レーザ
装置の組み立て工程の簡略化を実現でき、低コスト化が
図れることが最大の特徴となる。
22の形状を図2(c),(d),(e)に示すような
形状にしていることが特徴である。すなわち、図2
(c),(d)に示すように、マイクロレンズ22のL
D光入射側には、LD21とマイクロレンズ22間の距
離(間隔)を一義的に設定した距離に決定するためのガ
イド部分27を設け、且つLD21の高さ方向の位置も
一義的に決定できるガイド部分26を設けている。ま
た、図2(d),(e)に示すように、マイクロレンズ
22のLD光出射側には、マイクロレンズ22とレーザ
結晶23の距離(間隔)と位置を一義的に決定できるガ
イド部分29と、マイクロレンズ22とレーザ結晶23
の光軸と垂直方向の位置を決定できるガイド部分28を
設けている。ここで、ガイド部分26と27の段差は1
0μm、ガイド部分27とレンズ頂部との高さの差は1
0μm、ガイド部分28と29の段差は5μm、ガイド
部分29とレンズ頂部の高さの差は10μmとしてい
る。このような形状のマイクロレンズ22を使用するこ
とにより、図2(a),(b)に示すように、LD21
とマイクロレンズ22のレンズ頂部との距離を10μm
とし、高さを正確に決定することができ、アライメント
が容易になる。また、マイクロレンズ22とレーザ結晶
23の距離と位置も一義的に決定できるため、レンズの
設計通りのレーザ特性が実現でき、アライメントなどの
組立工程の簡略化が達成できるばかりでなく、組立後の
レーザ特性の再現性にも優れる装置となる。そしてこの
ようなマイクロレンズを用いることにより、固体レーザ
装置の組み立て工程の簡略化を実現でき、低コスト化が
図れることが最大の特徴となる。
【0032】次に第三の実施例は請求項6,7,8の発
明における実施例であり、基本的には前述した第一の実
施例の図1に示した構成や、あるいは第二の実施例の図
2に示した構成と同様であるが、図1、図2との違いは
マイクロレンズ部分であり、本実施例では例えば図3に
示すような形状のマイクロレンズを使用している。ここ
で、図3の(a)は図1(c)や図2(c)に相当する
マイクロレンズ32のLD光入射側(LD側)の正面
図、(b)は図1(d)や図2(d)に相当するマイク
ロレンズ32の側面図、(c)は図1(e)や図2
(e)に相当するマイクロレンズ32のLD光出射側
(レーザ結晶側)の正面図となっている。
明における実施例であり、基本的には前述した第一の実
施例の図1に示した構成や、あるいは第二の実施例の図
2に示した構成と同様であるが、図1、図2との違いは
マイクロレンズ部分であり、本実施例では例えば図3に
示すような形状のマイクロレンズを使用している。ここ
で、図3の(a)は図1(c)や図2(c)に相当する
マイクロレンズ32のLD光入射側(LD側)の正面
図、(b)は図1(d)や図2(d)に相当するマイク
ロレンズ32の側面図、(c)は図1(e)や図2
(e)に相当するマイクロレンズ32のLD光出射側
(レーザ結晶側)の正面図となっている。
【0033】より具体的に述べると、図3(a)の符号
36の部分はLDとマイクロレンズ間の距離を一義的に
決定するためのガイド部分で、本実施例ではこのガイド
部分36に、そのガイド内部分とガイド外部分とに気体
が容易に通過することができるように溝部38を設けて
いる。また、図3(e)に示す符号37の部分はマイク
ロレンズ32とレーザ結晶の距離を一義的に決定できる
ガイド部分で、ここにもガイド内部分とガイド外部分と
に気体が容易に通過することができるように溝部38を
設けている。このような形状のマイクロレンズ32を例
えば図1(a),(b)の構成の固体レーザ装置のマイ
クロレンズに使用することにより、LD11とマイクロ
レンズ32のレンズ頂部の距離を10μmと正確に決定
することができ、アライメントが容易になる。また、マ
イクロレンズ32のレンズ頂部とレーザ結晶13の距離
も一義的に決定できるため、レンズの設計通りのレーザ
特性が実現でき、アライメントなどの組み立て工程の簡
略化が達成できるばかりでなく、組み立て後のレーザ特
性の再現性にも優れる装置となる。また、マイクロレン
ズ32の両面のガイド部分36,37にそれぞれ溝部3
8を設けることにより、装置全体の温度制御を行う際の
窒素封入などを行う際に、容易に窒素封入が可能なばか
りでなく、最も発熱の大きいレーザ結晶の励起部分にも
充填ガスが行き渡り、十分な放熱が可能になる。よっ
て、このようなマイクロレンズを用いることにより、組
み立て工程の簡略化を実現でき、低コスト化が図れ、特
性も安定することが最大の特徴となる。
36の部分はLDとマイクロレンズ間の距離を一義的に
決定するためのガイド部分で、本実施例ではこのガイド
部分36に、そのガイド内部分とガイド外部分とに気体
が容易に通過することができるように溝部38を設けて
いる。また、図3(e)に示す符号37の部分はマイク
ロレンズ32とレーザ結晶の距離を一義的に決定できる
ガイド部分で、ここにもガイド内部分とガイド外部分と
に気体が容易に通過することができるように溝部38を
設けている。このような形状のマイクロレンズ32を例
えば図1(a),(b)の構成の固体レーザ装置のマイ
クロレンズに使用することにより、LD11とマイクロ
レンズ32のレンズ頂部の距離を10μmと正確に決定
することができ、アライメントが容易になる。また、マ
イクロレンズ32のレンズ頂部とレーザ結晶13の距離
も一義的に決定できるため、レンズの設計通りのレーザ
特性が実現でき、アライメントなどの組み立て工程の簡
略化が達成できるばかりでなく、組み立て後のレーザ特
性の再現性にも優れる装置となる。また、マイクロレン
ズ32の両面のガイド部分36,37にそれぞれ溝部3
8を設けることにより、装置全体の温度制御を行う際の
窒素封入などを行う際に、容易に窒素封入が可能なばか
りでなく、最も発熱の大きいレーザ結晶の励起部分にも
充填ガスが行き渡り、十分な放熱が可能になる。よっ
て、このようなマイクロレンズを用いることにより、組
み立て工程の簡略化を実現でき、低コスト化が図れ、特
性も安定することが最大の特徴となる。
【0034】尚、図3に示す形状のマイクロレンズを図
1(a),(b)に示す構成の固体レーザ装置のマイク
ロレンズに代えて使用した場合の動作は第一の実施例で
述べた動作と同様であり、図3に示す形状のマイクロレ
ンズを図2(a),(b)に示す構成の固体レーザ装置
のマイクロレンズに代えて使用した場合の動作は第二の
実施例で述べた動作と同様である。
1(a),(b)に示す構成の固体レーザ装置のマイク
ロレンズに代えて使用した場合の動作は第一の実施例で
述べた動作と同様であり、図3に示す形状のマイクロレ
ンズを図2(a),(b)に示す構成の固体レーザ装置
のマイクロレンズに代えて使用した場合の動作は第二の
実施例で述べた動作と同様である。
【0035】次に第四の実施例を図4に示す。本実施例
は請求項9の発明における実施例となっている。ここ
で、図4(a)は固体レーザ装置の側面図、図4(b)
は固体レーザ装置の上面図である。図4に示す固体レー
ザ装置は、LD41、マイクロレンズ42、レーザ結晶
43、非線形光学結晶44から構成されている。その配
列は、LD41、マイクロレンズ42、レーザ結晶4
3、非線形光学結晶44の順で配置されている。その配
置の間隔は、LD41の端面とLD光入射側のマイクロ
レンズ42のレンズ頂部との間隔が10μm、LD光出
射側のマイクロレンズ42のレンズ頂部とレーザ結晶4
3の端面との間隔が10μmとし、レーザ結晶43と非
線形光学結晶44は図4のように光が透過する部分に空
洞領域を設けて接着している。ここで、レーザ共振器
は、レーザ結晶43の励起光入射側端面と非線形光学結
晶44のレーザ光出力側端面とで構成したマイクロチッ
プレーザ構成となっており、その共振器長は約1.5m
mとしている。また、LD41はヒートシンク45上に
実装されており、このLD41は中心波長809nm、
出力1Wで発光径が1×50μmのものを使用してい
る。その拡がり角(1/e2)はV面で67°、H面で
18°の拡がり全角を有している。
は請求項9の発明における実施例となっている。ここ
で、図4(a)は固体レーザ装置の側面図、図4(b)
は固体レーザ装置の上面図である。図4に示す固体レー
ザ装置は、LD41、マイクロレンズ42、レーザ結晶
43、非線形光学結晶44から構成されている。その配
列は、LD41、マイクロレンズ42、レーザ結晶4
3、非線形光学結晶44の順で配置されている。その配
置の間隔は、LD41の端面とLD光入射側のマイクロ
レンズ42のレンズ頂部との間隔が10μm、LD光出
射側のマイクロレンズ42のレンズ頂部とレーザ結晶4
3の端面との間隔が10μmとし、レーザ結晶43と非
線形光学結晶44は図4のように光が透過する部分に空
洞領域を設けて接着している。ここで、レーザ共振器
は、レーザ結晶43の励起光入射側端面と非線形光学結
晶44のレーザ光出力側端面とで構成したマイクロチッ
プレーザ構成となっており、その共振器長は約1.5m
mとしている。また、LD41はヒートシンク45上に
実装されており、このLD41は中心波長809nm、
出力1Wで発光径が1×50μmのものを使用してい
る。その拡がり角(1/e2)はV面で67°、H面で
18°の拡がり全角を有している。
【0036】マイクロレンズ42の材質は石英を使用し
ており、その大きさは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ4
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
41の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズ部
分の高さは、LD側で6μm、レーザ結晶側で10μm
としており、そのレンズ径はLD側で47μm×119
μm、レーザ結晶側で160μm×160μmとなって
いる。また、その両端には基板表面での反射による損失
を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの光
に対する透過率が99.9%のコーティングを施してい
る。尚、このマイクロレンズ42の形状は、第二の実施
例で述べた図2(c),(d),(e)に示すマイクロ
レンズと略同様の形状であり、LD側端面にはガイド部
分46,47が、レーザ結晶側端面にはガイド部分4
8,49がそれぞれ設けられている。
ており、その大きさは、基板厚さが540μm、基板サ
イズが4×4mmで作製した。また、マイクロレンズ4
2のレンズ形状は両凸形状にしており、その曲率半径は
LD側端面が50μm×300μm、レーザ結晶側端面
が350μm×350μmとしている。その曲率はLD
41の発光形状と対応しており、LD光の発光径の小さ
い方向で曲率半径が小さく、発光径の大きい方向で曲率
半径が大きくなるように配置している。また、レンズ部
分の高さは、LD側で6μm、レーザ結晶側で10μm
としており、そのレンズ径はLD側で47μm×119
μm、レーザ結晶側で160μm×160μmとなって
いる。また、その両端には基板表面での反射による損失
を防ぐために、両面にLD光である波長809nmの光
に対する透過率が99.9%のコーティングを施してい
る。尚、このマイクロレンズ42の形状は、第二の実施
例で述べた図2(c),(d),(e)に示すマイクロ
レンズと略同様の形状であり、LD側端面にはガイド部
分46,47が、レーザ結晶側端面にはガイド部分4
8,49がそれぞれ設けられている。
【0037】レーザ結晶43はNdを1.0at%添加し
たNd:YVO4 結晶を使用し、厚さを500μmと
し、結晶サイズは3×4mmとしている。そしてその両
端にはレーザ発振を可能にするようにコーティングが施
されており、励起光入射側の端面は励起光である波長8
09nmのLD光に対して透過率が99.9%で且つレ
ーザ発振光である波長1064nmの光に対して反射率
が99.9%、第二高調波である波長532nmに対し
て反射率が99.9%になっている。また、非線形光学
結晶側端面は809nmのLD光に対して反射率が9
9.9%、波長532nmと1064nmの光に対して
透過率99%としている。
たNd:YVO4 結晶を使用し、厚さを500μmと
し、結晶サイズは3×4mmとしている。そしてその両
端にはレーザ発振を可能にするようにコーティングが施
されており、励起光入射側の端面は励起光である波長8
09nmのLD光に対して透過率が99.9%で且つレ
ーザ発振光である波長1064nmの光に対して反射率
が99.9%、第二高調波である波長532nmに対し
て反射率が99.9%になっている。また、非線形光学
結晶側端面は809nmのLD光に対して反射率が9
9.9%、波長532nmと1064nmの光に対して
透過率99%としている。
【0038】非線形光学結晶44はKTPを使用してい
る。そのカット角度はTypeII位相整合を達成できるよう
なカット角度とし、例えばカット角度はθ=90°、φ
=24.4°としている。そのサイズはNd:YVO4
結晶と同様に、3×4mm、厚さが1mmとしている。
その両端にはレーザ発振を可能にするようにコーティン
グが施されており、レーザ結晶側の端面にはレーザ発振
光である波長1064nmの光に対して透過率が99.
9%、第二高調波である波長532nmの光に対して透
過率が99.9%になっている。また、レーザ出力側端
面は波長532nmの光に対して透過率が99%、波長
1064nmの光に対して反射率が99.9%としてい
る。ここでKTP結晶の形状を図4に示しているような
形状に予め加工し、レーザ光が通過する部分に空洞を設
けることによって、接着剤などによる光学的な損失が無
く、効率良くレーザ光を発光することができる。その凹
部分の高さは10μmとし、エッチングにより加工して
いる。
る。そのカット角度はTypeII位相整合を達成できるよう
なカット角度とし、例えばカット角度はθ=90°、φ
=24.4°としている。そのサイズはNd:YVO4
結晶と同様に、3×4mm、厚さが1mmとしている。
その両端にはレーザ発振を可能にするようにコーティン
グが施されており、レーザ結晶側の端面にはレーザ発振
光である波長1064nmの光に対して透過率が99.
9%、第二高調波である波長532nmの光に対して透
過率が99.9%になっている。また、レーザ出力側端
面は波長532nmの光に対して透過率が99%、波長
1064nmの光に対して反射率が99.9%としてい
る。ここでKTP結晶の形状を図4に示しているような
形状に予め加工し、レーザ光が通過する部分に空洞を設
けることによって、接着剤などによる光学的な損失が無
く、効率良くレーザ光を発光することができる。その凹
部分の高さは10μmとし、エッチングにより加工して
いる。
【0039】図4に示した構成の固体レーザ装置は、L
D41からの出力をマイクロレンズ42一枚で集光し、
そのLD光を励起光として利用してレーザ結晶43に入
射させることにより、レーザ結晶43からの1064n
mの蛍光が共振器内で共振しレーザ発振が実現される。
ここで、レーザ共振器の反射率設定を基本波である10
64nmに対して光反射率に設定し、基本波を共振器内
に閉じ込める構成とする。その際、基本波を第二高調波
に変換するための非線形光学結晶44を共振器内に配置
することにより、共振器内に高い強度で存在しているレ
ーザ基本波が第二高調波に変換される。そして、レーザ
出力ミラーの反射率設定を上記構成のように設定するこ
とにより、第二高調波出力を共振器から取り出すことが
できる。また、レーザ結晶43の励起側端面(マイクロ
レンズ側端面)のLD光に対する透過率を99.9%と
し、非線形光学結晶側のレーザ出力側端面の反射率を9
9.9%とすることで、LD光をレーザ出力側端面で折
り返すことにより、LD光の吸収長を確保している。
D41からの出力をマイクロレンズ42一枚で集光し、
そのLD光を励起光として利用してレーザ結晶43に入
射させることにより、レーザ結晶43からの1064n
mの蛍光が共振器内で共振しレーザ発振が実現される。
ここで、レーザ共振器の反射率設定を基本波である10
64nmに対して光反射率に設定し、基本波を共振器内
に閉じ込める構成とする。その際、基本波を第二高調波
に変換するための非線形光学結晶44を共振器内に配置
することにより、共振器内に高い強度で存在しているレ
ーザ基本波が第二高調波に変換される。そして、レーザ
出力ミラーの反射率設定を上記構成のように設定するこ
とにより、第二高調波出力を共振器から取り出すことが
できる。また、レーザ結晶43の励起側端面(マイクロ
レンズ側端面)のLD光に対する透過率を99.9%と
し、非線形光学結晶側のレーザ出力側端面の反射率を9
9.9%とすることで、LD光をレーザ出力側端面で折
り返すことにより、LD光の吸収長を確保している。
【0040】上記に示すような四準位系のマイクロチッ
プレーザは一般的に励起光の大きさや形状に比例した横
ビーム品質が得られる。すなわち楕円形状で励起すると
発振、出力されるレーザ光も楕円形状で得られてしま
う。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合にほぼ円
形に且つ小ビーム径になっていることが望ましい。そこ
で本実施例では高効率化を目的に集光光学系にマイクロ
レンズ42を使用し、LD41側の曲率半径を50μm
×300μmとし、レーザ結晶43側の曲率半径を35
0μm×350μmとしている。このことによって励起
用LD光をレーザ結晶43中で70μm×68μm〜6
6μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光すること
ができ、高効率化が図れるとともに、高品質な横モード
での発振が可能になった。また、マイクロレンズ42を
励起光集光光学系に使用しているため、装置の小型化が
可能なばかりでなく、レーザ結晶43と形状を統一でき
るために実装上でも実装形態の統一化が図れるというメ
リットがある。
プレーザは一般的に励起光の大きさや形状に比例した横
ビーム品質が得られる。すなわち楕円形状で励起すると
発振、出力されるレーザ光も楕円形状で得られてしま
う。よって励起光はレーザ結晶に入射する場合にほぼ円
形に且つ小ビーム径になっていることが望ましい。そこ
で本実施例では高効率化を目的に集光光学系にマイクロ
レンズ42を使用し、LD41側の曲率半径を50μm
×300μmとし、レーザ結晶43側の曲率半径を35
0μm×350μmとしている。このことによって励起
用LD光をレーザ結晶43中で70μm×68μm〜6
6μm×71μmのほぼ円形に且つ小径に集光すること
ができ、高効率化が図れるとともに、高品質な横モード
での発振が可能になった。また、マイクロレンズ42を
励起光集光光学系に使用しているため、装置の小型化が
可能なばかりでなく、レーザ結晶43と形状を統一でき
るために実装上でも実装形態の統一化が図れるというメ
リットがある。
【0041】以上、第一、第二、第三、第四の実施例に
ついて説明したが、これら実施例のマイクロレンズの部
分をサファイア、合成石英などの固体レーザ励起用半導
体レーザ波長に対して透過率の高い材料を使用すること
によっても実施できる。その場合はレンズ材料の屈折率
によって、レンズ部の曲率や他の部品の配置位置が変更
になる。それらのメリットとしては、材料の透過率や信
頼性・寿命等の点で固体レーザ装置の特性が向上する。
また各実施例においてはレーザ結晶として四準位系の材
料を示したが、特に制限はなく、例えばNd:YAGや
Nd:LSBなどの他、三準位系のレーザ結晶(例えば
Yb:YAG)においても実施可能である。また、非線
形光学結晶としては、KTPやKN結晶など位相整合が
とれる材料であれば実施可能である。
ついて説明したが、これら実施例のマイクロレンズの部
分をサファイア、合成石英などの固体レーザ励起用半導
体レーザ波長に対して透過率の高い材料を使用すること
によっても実施できる。その場合はレンズ材料の屈折率
によって、レンズ部の曲率や他の部品の配置位置が変更
になる。それらのメリットとしては、材料の透過率や信
頼性・寿命等の点で固体レーザ装置の特性が向上する。
また各実施例においてはレーザ結晶として四準位系の材
料を示したが、特に制限はなく、例えばNd:YAGや
Nd:LSBなどの他、三準位系のレーザ結晶(例えば
Yb:YAG)においても実施可能である。また、非線
形光学結晶としては、KTPやKN結晶など位相整合が
とれる材料であれば実施可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、レーザ結晶と、該レーザ結晶が内部に配置されたレ
ーザ共振器と、上記レーザ結晶を励起するための励起用
LDと、該励起用LDからのレーザ光を集光し上記レー
ザ結晶に入射させる励起用LD集光光学系を備え、上記
励起用LD集光光学系は、光学基板上にレンズ形状を作
製したレンズ素子(マイクロレンズ)によって構成され
ている小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
上記レンズ素子が、レンズ頂部よりも高さが高く、上記
励起用LDとの間隔を一義的に設定した距離に決定でき
るガイド部分を上記光学基板上に一体型で備えているこ
とにより、装置組み立ての際にLDとレンズ間の距離を
決定するためのアライメント工程が容易になる。よっ
て、固体レーザ装置の組み立て工程が短縮化され、ま
た、固体レーザ装置自体の低コスト化が図れる。
は、レーザ結晶と、該レーザ結晶が内部に配置されたレ
ーザ共振器と、上記レーザ結晶を励起するための励起用
LDと、該励起用LDからのレーザ光を集光し上記レー
ザ結晶に入射させる励起用LD集光光学系を備え、上記
励起用LD集光光学系は、光学基板上にレンズ形状を作
製したレンズ素子(マイクロレンズ)によって構成され
ている小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
上記レンズ素子が、レンズ頂部よりも高さが高く、上記
励起用LDとの間隔を一義的に設定した距離に決定でき
るガイド部分を上記光学基板上に一体型で備えているこ
とにより、装置組み立ての際にLDとレンズ間の距離を
決定するためのアライメント工程が容易になる。よっ
て、固体レーザ装置の組み立て工程が短縮化され、ま
た、固体レーザ装置自体の低コスト化が図れる。
【0043】請求項2の発明では、レーザ結晶と、該レ
ーザ結晶が内部に配置されたレーザ共振器と、上記レー
ザ結晶を励起するための励起用LDと、該励起用LDか
らのレーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起
用LD集光光学系を備え、上記励起用LD集光光学系
は、光学基板上にレンズ形状を作製したレンズ素子(マ
イクロレンズ)によって構成されている小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、上記レンズ素子が、レ
ンズ頂部よりも高さが高く、レーザ結晶との間隔を一義
的に設定した距離に決定できるガイド部分を上記光学基
板上に一体型で備えていることにより、装置組み立ての
際にレーザ結晶とレンズ間の距離を決定するための位置
決め工程が容易になる。よって、固体レーザ装置の組み
立て工程が短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低
コスト化が図れる。
ーザ結晶が内部に配置されたレーザ共振器と、上記レー
ザ結晶を励起するための励起用LDと、該励起用LDか
らのレーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起
用LD集光光学系を備え、上記励起用LD集光光学系
は、光学基板上にレンズ形状を作製したレンズ素子(マ
イクロレンズ)によって構成されている小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、上記レンズ素子が、レ
ンズ頂部よりも高さが高く、レーザ結晶との間隔を一義
的に設定した距離に決定できるガイド部分を上記光学基
板上に一体型で備えていることにより、装置組み立ての
際にレーザ結晶とレンズ間の距離を決定するための位置
決め工程が容易になる。よって、固体レーザ装置の組み
立て工程が短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低
コスト化が図れる。
【0044】請求項3の発明では、レーザ結晶と、該レ
ーザ結晶が内部に配置されたレーザ共振器と、上記レー
ザ結晶を励起するための励起用LDと、該励起用LDか
らのレーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起
用LD集光光学系を備え、上記励起用LD集光光学系
は、光学基板上にレンズ形状を作製したレンズ素子(マ
イクロレンズ)によって構成されている小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、上記レンズ素子が、レ
ンズ頂部よりも高さが高く、励起用LDとの間隔を一義
的に設定した距離に決定できるガイド部分と、レーザ結
晶との間隔を一義的に設定した距離に決定できるガイド
部分を上記光学基板上に一体型で備えていることによ
り、装置組み立ての際にLDとレンズ間の距離、レーザ
結晶とレンズ間の距離を決定するための位置決め工程が
容易になる。よって、固体レーザ装置の組み立て工程が
さらに短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低コス
ト化がより図れる。
ーザ結晶が内部に配置されたレーザ共振器と、上記レー
ザ結晶を励起するための励起用LDと、該励起用LDか
らのレーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起
用LD集光光学系を備え、上記励起用LD集光光学系
は、光学基板上にレンズ形状を作製したレンズ素子(マ
イクロレンズ)によって構成されている小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、上記レンズ素子が、レ
ンズ頂部よりも高さが高く、励起用LDとの間隔を一義
的に設定した距離に決定できるガイド部分と、レーザ結
晶との間隔を一義的に設定した距離に決定できるガイド
部分を上記光学基板上に一体型で備えていることによ
り、装置組み立ての際にLDとレンズ間の距離、レーザ
結晶とレンズ間の距離を決定するための位置決め工程が
容易になる。よって、固体レーザ装置の組み立て工程が
さらに短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低コス
ト化がより図れる。
【0045】請求項4の発明では、請求項1または3に
記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、LD側
のガイド部分にLDの光軸と垂直な方向の位置を一義的
に決定できるガイドも備えていることにより、さらにL
Dとレンズ間のアライメントが容易になる。よって、固
体レーザ装置の組み立て工程がさらに短縮化され、ま
た、固体レーザ装置自体の低コスト化が図れるばかりで
なく、アライメントの容易性が固体レーザ装置自体の特
性の安定化に効果がある。
記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、LD側
のガイド部分にLDの光軸と垂直な方向の位置を一義的
に決定できるガイドも備えていることにより、さらにL
Dとレンズ間のアライメントが容易になる。よって、固
体レーザ装置の組み立て工程がさらに短縮化され、ま
た、固体レーザ装置自体の低コスト化が図れるばかりで
なく、アライメントの容易性が固体レーザ装置自体の特
性の安定化に効果がある。
【0046】請求項5の発明では、請求項2または3に
記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、レーザ
結晶側のガイド部分にレーザ結晶の光軸と垂直な方向の
位置を一義的に決定できるガイドも備えていることによ
り、さらにレーザ結晶とレンズ間のアライメントが容易
になる。よって、固体レーザ装置の組み立て工程がさら
に短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低コスト化
が図れるばかりでなく、アライメントの容易性が固体レ
ーザ装置自体の特性の安定化に効果がある。
記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置において、
励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、レーザ
結晶側のガイド部分にレーザ結晶の光軸と垂直な方向の
位置を一義的に決定できるガイドも備えていることによ
り、さらにレーザ結晶とレンズ間のアライメントが容易
になる。よって、固体レーザ装置の組み立て工程がさら
に短縮化され、また、固体レーザ装置自体の低コスト化
が図れるばかりでなく、アライメントの容易性が固体レ
ーザ装置自体の特性の安定化に効果がある。
【0047】請求項6の発明では、請求項1〜5のいず
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子のガ
イド部分に、ガイド内部分とガイド外部分間の気体が容
易に通過できる空間(溝や空洞)を設けたことにより、
固体レーザ装置全体に冷却ガスを封入する場合に、冷却
ガスが十分にレーザ結晶を冷却することができる。よっ
て、固体レーザ装置の動作環境がより安定化し、特性が
安定する。
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子のガ
イド部分に、ガイド内部分とガイド外部分間の気体が容
易に通過できる空間(溝や空洞)を設けたことにより、
固体レーザ装置全体に冷却ガスを封入する場合に、冷却
ガスが十分にレーザ結晶を冷却することができる。よっ
て、固体レーザ装置の動作環境がより安定化し、特性が
安定する。
【0048】請求項7の発明では、請求項1〜6のいず
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、
LD光をレーザ結晶中でほぼ円形に整形できるレンズ構
成であることにより、レーザ発振がTEM00モードで行
なわれ、出力されるレーザ光の横モード品質が良好にな
る。よって、固体レーザ装置の品質がより向上する。
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、励起用LD集光光学系を構成するレンズ素子が、
LD光をレーザ結晶中でほぼ円形に整形できるレンズ構
成であることにより、レーザ発振がTEM00モードで行
なわれ、出力されるレーザ光の横モード品質が良好にな
る。よって、固体レーザ装置の品質がより向上する。
【0049】請求項8の発明では、請求項1〜7のいず
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、レンズ素子材料として、励起用LDに対して透過
率の高い材料を用いることにより、励起効率をより高く
確保でき、レーザ装置全体の効率を高くすることができ
る。よって、固体レーザ装置の効率がより向上する。ま
た、レンズ材での吸収が少ないことにより、レンズ部分
での発熱なども防ぐことができ、信頼性の高い固体レー
ザ装置を供給できる。
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、レンズ素子材料として、励起用LDに対して透過
率の高い材料を用いることにより、励起効率をより高く
確保でき、レーザ装置全体の効率を高くすることができ
る。よって、固体レーザ装置の効率がより向上する。ま
た、レンズ材での吸収が少ないことにより、レンズ部分
での発熱なども防ぐことができ、信頼性の高い固体レー
ザ装置を供給できる。
【0050】請求項9の発明では、請求項1〜7のいず
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、レーザ共振器内部に非線形光学結晶を配置して、
第二高調波を出力することにより短波長光源を実現する
ことができる。これにより、低コストで信頼性の高い短
波長固体レーザ装置が実現できる。
れかに記載の小型半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
いて、レーザ共振器内部に非線形光学結晶を配置して、
第二高調波を出力することにより短波長光源を実現する
ことができる。これにより、低コストで信頼性の高い短
波長固体レーザ装置が実現できる。
【図1】本発明の第一の実施例を示す図であって、
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図、(c)はレンズ素子である
マイクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイ
クロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光
出射側の正面図である。
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図、(c)はレンズ素子である
マイクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイ
クロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光
出射側の正面図である。
【図2】本発明の第二の実施例を示す図であって、
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図、(c)はレンズ素子である
マイクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイ
クロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光
出射側の正面図である。
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図、(c)はレンズ素子である
マイクロレンズのLD光入射側の正面図、(d)はマイ
クロレンズの側面図、(e)はマイクロレンズのLD光
出射側の正面図である。
【図3】本発明の第三の実施例を示す図であって、
(a)はレンズ素子であるマイクロレンズのLD光入射
側の正面図、(b)はマイクロレンズの側面図、(c)
はマイクロレンズのLD光出射側の正面図である。
(a)はレンズ素子であるマイクロレンズのLD光入射
側の正面図、(b)はマイクロレンズの側面図、(c)
はマイクロレンズのLD光出射側の正面図である。
【図4】本発明の第四の実施例を示す図であって、
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図である。
(a)は固体レーザ装置の構成例を示す側面図、(b)
は固体レーザ装置の上面図である。
【図5】従来技術の一例を示す固体レーザ装置の概略構
成図である。
成図である。
【図6】従来技術の別の例を示す固体レーザ装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図7】従来技術のさらに別の例を示す固体レーザ装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
11,21,41・・・・励起用半導体レーザ(LD)、1
2,22,32,42・・・・レンズ素子(マイクロレン
ズ)、13,23,43・・・・レーザ結晶、14・・・・出力
ミラー、15,24,45・・・・ヒートシンク、16,1
7,26,27,28,29,36,37,46,4
7,48,49・・・・ガイド部分、38・・・・溝部、44・・
・・非線形光学結晶。
2,22,32,42・・・・レンズ素子(マイクロレン
ズ)、13,23,43・・・・レーザ結晶、14・・・・出力
ミラー、15,24,45・・・・ヒートシンク、16,1
7,26,27,28,29,36,37,46,4
7,48,49・・・・ガイド部分、38・・・・溝部、44・・
・・非線形光学結晶。
Claims (9)
- 【請求項1】レーザ結晶と、該レーザ結晶が内部に配置
されたレーザ共振器と、上記レーザ結晶を励起するため
の励起用半導体レーザと、該励起用半導体レーザからの
レーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起用半
導体レーザ集光光学系を備え、上記励起用半導体レーザ
集光光学系は、光学基板上にレンズ形状を作製したレン
ズ素子によって構成されている小型半導体レーザ励起固
体レーザ装置において、 上記レンズ素子が、レンズ頂部よりも高さが高く、上記
励起用半導体レーザとの間隔を一義的に設定した距離に
決定できるガイド部分を上記光学基板上に一体型で備え
ていることを特徴とする小型半導体レーザ励起固体レー
ザ装置。 - 【請求項2】レーザ結晶と、該レーザ結晶が内部に配置
されたレーザ共振器と、上記レーザ結晶を励起するため
の励起用半導体レーザと、該励起用半導体レーザからの
レーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起用半
導体レーザ集光光学系を備え、上記励起用半導体レーザ
集光光学系は、光学基板上にレンズ形状を作製したレン
ズ素子によって構成されている小型半導体レーザ励起固
体レーザ装置において、 上記レンズ素子が、レンズ頂部よりも高さが高く、レー
ザ結晶との間隔を一義的に設定した距離に決定できるガ
イド部分を上記光学基板上に一体型で備えていることを
特徴とする小型半導体レーザ励起固体レーザ装置。 - 【請求項3】レーザ結晶と、該レーザ結晶が内部に配置
されたレーザ共振器と、上記レーザ結晶を励起するため
の励起用半導体レーザと、該励起用半導体レーザからの
レーザ光を集光し上記レーザ結晶に入射させる励起用半
導体レーザ集光光学系を備え、上記励起用半導体レーザ
集光光学系は、光学基板上にレンズ形状を作製したレン
ズ素子によって構成されている小型半導体レーザ励起固
体レーザ装置において、 上記レンズ素子が、レンズ頂部よりも高さが高く、励起
用半導体レーザとの間隔を一義的に設定した距離に決定
できるガイド部分と、レーザ結晶との間隔を一義的に設
定した距離に決定できるガイド部分を上記光学基板上に
一体型で備えていることを特徴とする小型半導体レーザ
励起固体レーザ装置。 - 【請求項4】請求項1または3に記載の小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、励起用半導体レーザ集
光光学系を構成するレンズ素子が、半導体レーザ側のガ
イド部分に半導体レーザの光軸と垂直な方向の位置を一
義的に決定できるガイドも備えていることを特徴とする
小型半導体レーザ励起固体レーザ装置。 - 【請求項5】請求項2または3に記載の小型半導体レー
ザ励起固体レーザ装置において、励起用半導体レーザ集
光光学系を構成するレンズ素子が、レーザ結晶側のガイ
ド部分にレーザ結晶の光軸と垂直な方向の位置を一義的
に決定できるガイドも備えていることを特徴とする小型
半導体レーザ励起固体レーザ装置。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の小型半導
体レーザ励起固体レーザ装置において、励起用半導体レ
ーザ集光光学系を構成するレンズ素子のガイド部分に、
ガイド内部分とガイド外部分間の気体が容易に通過でき
る空間を設けたことを特徴とする小型半導体レーザ励起
固体レーザ装置。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の小型半導
体レーザ励起固体レーザ装置において、励起用半導体レ
ーザ集光光学系を構成するレンズ素子が、半導体レーザ
光をレーザ結晶中でほぼ円形に整形できるレンズ構成で
あることを特徴とする小型半導体レーザ励起固体レーザ
装置。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の小型半導
体レーザ励起固体レーザ装置において、レンズ素子材料
として、励起用半導体レーザに対して透過率の高い材料
を用いたことを特徴とする小型半導体レーザ励起固体レ
ーザ装置。 - 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の小型半導
体レーザ励起固体レーザ装置において、レーザ共振器内
部に非線形光学結晶を配置して、第二高調波を出力する
ことを特徴とする小型半導体レーザ励起固体レーザ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34314097A JPH11177167A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 小型半導体レーザ励起固体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34314097A JPH11177167A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 小型半導体レーザ励起固体レーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11177167A true JPH11177167A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18359227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34314097A Pending JPH11177167A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-12 | 小型半導体レーザ励起固体レーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11177167A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005091891A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Ricoh Co Ltd | 微小光学部品、微小光学部品の製造方法及び光学装置 |
JP2006032768A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Ricoh Co Ltd | Ld励起固体レーザ装置 |
JP2006165292A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Ricoh Co Ltd | 半導体レーザ励起固体レーザ装置 |
JP2006278383A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Ricoh Co Ltd | 固体レーザ装置およびレーザ装置システム |
JP2008532305A (ja) * | 2005-03-04 | 2008-08-14 | オキシウス | デュアル波長型レーザ・デバイス、および該デバイスを備えた装置 |
WO2013073024A1 (ja) | 2011-11-16 | 2013-05-23 | 三菱電機株式会社 | 半導体レーザ励起固体レーザ |
-
1997
- 1997-12-12 JP JP34314097A patent/JPH11177167A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005091891A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Ricoh Co Ltd | 微小光学部品、微小光学部品の製造方法及び光学装置 |
JP2006032768A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Ricoh Co Ltd | Ld励起固体レーザ装置 |
JP4496029B2 (ja) * | 2004-07-20 | 2010-07-07 | 株式会社リコー | Ld励起固体レーザ装置 |
JP2006165292A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Ricoh Co Ltd | 半導体レーザ励起固体レーザ装置 |
JP2008532305A (ja) * | 2005-03-04 | 2008-08-14 | オキシウス | デュアル波長型レーザ・デバイス、および該デバイスを備えた装置 |
JP2006278383A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Ricoh Co Ltd | 固体レーザ装置およびレーザ装置システム |
JP4608346B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2011-01-12 | 株式会社リコー | 固体レーザ装置およびレーザ装置システム |
WO2013073024A1 (ja) | 2011-11-16 | 2013-05-23 | 三菱電機株式会社 | 半導体レーザ励起固体レーザ |
KR20140060361A (ko) | 2011-11-16 | 2014-05-19 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 반도체 레이저 여기 고체 레이저 |
US9008146B2 (en) | 2011-11-16 | 2015-04-14 | Mitsubishi Electric Corporation | Semiconductor laser excitation solid-state laser |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |