JPH11176471A - 有機電解液二次電池 - Google Patents

有機電解液二次電池

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JPH11176471A
JPH11176471A JP10248896A JP24889698A JPH11176471A JP H11176471 A JPH11176471 A JP H11176471A JP 10248896 A JP10248896 A JP 10248896A JP 24889698 A JP24889698 A JP 24889698A JP H11176471 A JPH11176471 A JP H11176471A
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carbonate
battery
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順子 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、かつ安全性の高い有機電解液二次
電池を提供する。 【解決手段】 充放電によりリチウムイオンを吸蔵、放
出し得る負極および正極と、リチウムイオン伝導性の有
機電解液を有する有機電解液二次電池において、負極活
物質として周期律表で13族から15族の金属または半
金属の酸化物、硫化物および窒化物よりなる群から選ば
れる少なくとも1種からなるリチウムイオンを包摂しう
るリチウムホスト化合物を用い、かつ有機電解液中に環
状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体のうち少な
くとも1種と、リン酸トリエステルとを含有させる。上
記リチウムホスト化合物としては、SiO、SnSiO
3 などが好ましく、また、上記リン酸トリエステルと環
状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体のうち少な
くとも1種との混合比は、体積比で99:1〜50:5
0が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電解液二次電
池に関し、さらに詳しくは、高容量で、かつ安全性の高
い有機電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池に代表される有
機電解液二次電池は、高容量で、かつ高電圧、高エネル
ギーであることから、その発展に対して大きな期待が寄
せられている。
【0003】この有機電解液二次電池では、負極活物質
としてリチウムまたはリチウム合金が用いられてきた
が、これらの負極活物質による場合、高容量化を期待で
きるものの、充電時のリチウムのデンドライト成長によ
り内部短絡を起こしやすく、そのため、電池性能が低下
したり、安全性に欠けるという問題があった。
【0004】そこで、リチウムやリチウム合金に代え
て、リチウムイオンをドープ・脱ドープすることが可能
な活性炭や黒鉛などの炭素材料を負極活物質として用い
ることが提案されている(特公平4−24831号公
報、特公平5−17669号公報など)。
【0005】上記黒鉛は炭素原子6個に対して1個のリ
チウムイオンを捕らえることができ、これを単位体積当
たりの容量で示すと830mAh/mlに相当する。し
かし、この黒鉛は、充放電によるリチウムイオンの出入
りにより、完全充電(372mAh/g相当のリチウム
を含む状態)時には、完全放電(リチウムを含まない状
態)に対して層間距離が約10%拡大し、充電、放電を
繰り返すと、この伸び縮みにより負極活物質の黒鉛が集
電体から剥離したり、微粉化が生じて電池性能が低下す
る。そのため、黒鉛で500サイクル以上の寿命を得る
ためには、通常250mAh/g(600mAh/m
l)以下の範囲で使用しなければならないという制約が
あった。
【0006】この黒鉛よりも高容量のものとしては低結
晶炭素がある。この低結晶炭素は層間以外にも非晶質部
分の空隙にリチウムイオンを挿入することができ、しか
も充放電中に格子間隔の伸び縮みがほとんどないので、
サイクル寿命が長くなるものと期待されている。ところ
が、この低結晶炭素は理論上最大1200mAh/g
(すなわち、C2 Liの状態)まで高容量化が期待でき
るものの、真密度が低いため、体積当たりの容量では黒
鉛と大差がない。
【0007】そのため、周期律表で14族または15族
の金属または半金属を主体とした酸化物を負極活物質と
して用いることによって高容量化を図ること(特開平6
−275268号公報、特開平7−122274号公
報)や、シリコンオキサイドを負極活物質として用いる
ことによって高容量化を図ることが提案されている(特
開平6−325765号公報、特開平7−29602号
公報、特開平9−7638号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な有機電解液二次電池では、電解液の構成溶媒として有
機溶媒を使用するため、引火・発火の危険性がないこと
が要求され、そのような要求に応えるべく保護回路など
を設け、それによって、過充電を防止して内部短絡が生
じないようにするなどの対策が行われており、また、一
般の内部短絡では電池が発熱するだけで安全性にまでは
問題が生じないようにされている。
【0009】しかしながら、上記のような高容量化が期
待できる負極活物質を用いて高容量化を図った場合やユ
ーザーから要求される仕様によっては、電池の構成を充
分に工夫しておかないと、故意の異常使用を想定した苛
酷な条件下での安全性確認試験である圧壊試験や釘刺し
試験をした場合に、安全性が低下する傾向にあることが
判明した。
【0010】このような圧壊試験や釘刺し試験は、電池
が故意あるいは何らかの事故などにより破壊された場合
を想定したものであって、通常の使用条件下では起こり
得ないものではあるが、電池をこのような圧壊試験や釘
刺し試験においても引火・発火の危険性のない安全性の
高いものにしておくことが望ましい。特に前記のような
酸化物系の負極活物質は、リチウムを多量に包摂できる
ので高容量化に適しているものの、短絡すると瞬時に膨
大な電流が流れ、そのジュール熱により急激に発熱して
高温に達するため、異常使用時などにおいては引火・発
火の可能性が高くなるという問題があった。
【0011】本発明は、上記のような高容量化を図った
場合の異常使用によって生じ得る安全性面での問題点を
解決し、高容量化が期待できる負極活物質を用いた場合
でも、引火・発火の危険性を解消し、高容量で、かつ安
全性の高い有機電解液二次電池を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、負極活物質と
して周期律表で13族から15族の金属または半金属の
酸化物、硫化物および窒化物よりなる群から選ばれる少
なくとも1種からなるリチウムイオンを包摂しうるリチ
ウムホスト化合物を用い、かつ有機電解液中に環状炭酸
エステルまたは炭酸エステルの多量体のうち少なくとも
1種と、リン酸トリエステルとを含有させることによっ
て、上記課題を解決したものである。
【0013】本発明においては、上記のように、負極活
物質として周期律表で13族から15族の金属または半
金属の酸化物、硫化物および窒化物よりなる群から選ば
れる少なくとも1種からなるリチウムイオンを包摂しう
るリチウムホスト化合物を用いることによって、高電位
で、高容量の有機電解液二次電池を得ることができる。
【0014】そして、有機電解液中にリン酸トリエステ
ルを含有させることによって引火・発火の危険性を解消
し、環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体の少
なくとも1種を上記リン酸トリエステルと併用すること
によって、上記リン酸トリエステルの使用に基づく放電
容量の低下を防止し、上記特定の負極活物質の使用と相
まって、高容量で、かつ安全性の高い有機電解液二次電
池を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、上記の周期律表
で13族から15族の金属または半金属としては、周期
律表で第3周期以降の元素が好ましく、例えば、B、A
l、Si、P、Ga、Ge、In、Snなどが好適なも
のとして挙げられる。
【0016】そして、本発明において、負極活物質とし
て用いるリチウムイオンを包摂しうるリチウムホスト化
合物であって、周期律表で13族から15族の金属また
は半金属の酸化物としては、例えば、SiO、SnO、
SnO2 、PbO、PbO2などが好適なものとして挙
げられ、13族から15族の金属または半金属の硫化物
としては、例えば、SnS、SnS2 、PbS、PbS
2 などが好適なものとして挙げられ、これらは単独でま
たは2種以上混合して用いられる。そして、これらのリ
チウムホスト化合物は充電時にリチウムイオンを包摂す
ることにより負極活物質として作用するようになる。ま
た、本発明におけるリチウムイオンを包摂しうるリチウ
ムホスト化合物は、合成時(すなわち、電池組立後で充
電前)にリチウムを含有しているものでもよく、このよ
うな合成時にリチウムを含有している化合物としては、
例えば、Lix y z 、Lix y z 、Lix y
z (ここで、Mは周期律表で13族から15族の金属
または半金属で、x、y、zはそれぞれ、0≦x≦6、
1≦y≦4、1≦z≦18である)などが挙げられ、こ
れらの中でも高電位、高容量が期待できる酸化物系のL
p SiOq 、 Li p SnOq (ここで、p、qはそれ
ぞれ、0≦p≦6、1≦q≦14である)などが好まし
い。
【0017】本発明において負極活物質として用いるリ
チウムホスト化合物であって、合成時にリチウムを含有
する酸化物、硫化物、窒化物の合成法の一例を示すと、
リチウム源として、水酸化リチウム、炭酸リチウム、硝
酸リチウム、酢酸リチウム、窒化リチウム、硫化リチウ
ム、硫酸リチウム、亜硫酸リチウム、リン酸リチウム、
四硼酸リチウム、塩素酸リチウム、過塩素酸リチウム、
チオシアン酸リチウム、蓚酸リチウム、クエン酸リチウ
ム、乳酸リチウム、酒石酸リチウム、トリフルオロメタ
ン酸リチウムなどを用い、これらのリチウム源と前記の
周期律表で13族から15族の金属または半金属の酸化
物、硫化物、窒化物などを混合し、得られた混合物を焼
成することにより、合成時にリチウムを含有するリチウ
ムホスト化合物を得ることができる。この際、リチウム
源と前記周期律表で13族から15族の金属または半金
属の酸化物、硫化物、窒化物などとの混合モル比は1:
10〜12:1の範囲にすることが好ましく、得られた
混合物を真空または不活性ガス雰囲気下で250〜20
00℃、特にリチウム源の融点または分解点付近で焼成
することが好ましい。
【0018】また、本発明において負極活物質として用
いるリチウムホスト化合物は、前記周期律表で13族か
ら15族の金属または半金属の酸化物、硫化物、窒化物
などを用い、電池組み込み前に電解槽中で電気化学的に
リチウムイオンを挿入することによっても得ることがで
きる。
【0019】さらに、本発明において負極活物質として
用いるリチウムホスト化合物は、単一の金属または半金
属の酸化物、硫化物、窒化物でなくてもよく、複数の金
属または半金属の酸化物、硫化物、窒化物であってもよ
い。そして、それらの中でも特に安定性が良好な酸化物
系が好ましい。このようなリチウムホスト化合物の具体
例としては、例えば、SnSiO3 、SnPbO3 、S
nBPO6 などが挙げられる。また、これらの酸化物、
硫化物、窒化物は単独での使用はもとより2種以上を併
用してもよい。
【0020】本発明においては負極活物質として用いる
リチウムホスト化合物は、結晶体であっても、非晶質で
あってもよいが、非晶質の方がリチウムイオン伝導度が
高く、高容量で、サイクル特性が優れているので好まし
い。
【0021】本発明においては、上記のような周期律表
で13族から15族の金属または半金属の酸化物、硫化
物、窒化物からなるリチウムイオンを包摂しうるリチウ
ムホスト化合物を負極活物質として用いることにより、
高電位で、かつ高容量の有機電解液二次電池が得られる
が、これらの負極活物質は内包するエネルギーが大きい
ため、従来の安全弁やPTC素子などの安全素子による
対策では急激な発熱を抑えられず、異常が発生した場合
には引火・発火は生じるおそれがある。しかしながら、
高容量化を達成していくためには、このような高容量化
が期待できる負極活物質を使用していかなければならな
い。
【0022】そこで、本発明では、有機電解液中にリン
酸トリエステルを含有させることにより、引火・発火の
問題を解決したのである。上記リン酸トリエステルは、
一般式:(RO)3 P=O(ただし、Rは有機基で3個
の有機基は同一であってもよく、また異なっていてもよ
い)で表され、引火性の低い有機溶媒であって、前記の
ような高容量化が期待できる負極活物質を用いた有機電
解液二次電池でも、充分に安全性を向上させることがで
きる。特に苛酷な条件下での安全性確認試験、例えば、
釘刺し試験などでは強制的に内部短絡を発生させ、有機
電解液を電池外に漏出させるが、このような釘刺し試験
においてもリン酸トリエステルを有機電解液中に含有さ
せておくことにより、引火・発火の危険性を低減させる
ことができる。このようなリン酸トリエステルとして
は、上記一般式(RO)3 P=Oにおいて、Rが炭素数
1〜6のアルキル基であるリン酸トリアルキル、例え
ば、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリ
プロピル、リン酸トリブチルなどが好適に用いられる。
【0023】しかし、リン酸トリエステルを有機電解液
中に含有させると、前記のようなリチウムホスト化合物
などからなる負極活物質では放電容量が著しく低下し、
場合によってはまったく放電しなくなることがある。こ
の原因は必ずしも明確ではないが、負極表面にリン酸ト
リエステルの分解によって生じた被膜が形成され、それ
がリチウムイオンの移動を妨げることによるものと考え
られる。
【0024】そこで、本発明では、環状炭酸エステルま
たは炭酸エステルの多量体のうち少なくとも1種を前記
リン酸トリエステルと併用することにより、リン酸トリ
エステルの使用に基づく放電容量の低下を抑制し、高容
量で、かつ安全性の高い有機電解液二次電池を得ること
に成功したのである。すなわち、環状炭酸エステルまた
は炭酸エステルの多量体のうち少なくとも1種を併用す
ることにより、負極の表面に上記のようなリン酸トリエ
ステルに基づく被膜が形成されるよりも先に充放電反応
に適した環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体
のうち少なくとも1種に基づく被膜が形成され、負極の
表面にこの環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量
体のうち少なくとも1種に基づく被膜が形成されると、
その環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体のう
ち少なくとも1種に基づく被膜が負極の表面を不活性化
するリン酸トリエステルが負極の表面に直接接触するの
を防止し、しかもこの環状炭酸エステルまたは炭酸エス
テルの多量体のうち少なくとも1種に基づく被膜がイオ
ン伝導にも寄与するので、リチウムイオンのドープ・脱
ドープが円滑に行われるようになり、リン酸トリエステ
ルの使用に基づく放電容量の低下を防止することができ
る。
【0025】上記のような環状炭酸エステルとしては、
例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト、ブチレンカーボネート、ペンテンカーボネートなど
が挙げられるが、特にエチレンカーボネート、プロピレ
ンカーボネートなどが好ましい。
【0026】また、上記のような炭酸エステルの多量体
としては、一般式:R1 OC(O)OR2 OC(O)O
3 (ただし、R1 、R3 は炭素数1〜4のアルキル
基、R 2 は炭素数2〜4のアルキル基であり、それぞれ
同一であってもよく、また異なってもよい)で表される
もので、例えば、1,2−ビスメトキシカルボニルオキ
シエチレン、1,2−ビスメトキシカルボニルオキシプ
ロピレン、1,2−ビスエトキシカルボニルオキシエチ
レン、1,2−ビスエトキシカルボニルオキシプロピレ
ンなどが挙げられる。
【0027】上記環状炭酸エステルと炭酸エステルの多
量体とは、いずれか一方を用いればよいが、両者を併用
してもよい。
【0028】リン酸トリエステルと環状炭酸エステルま
たは炭酸エステルの多量体のうち少なくとも1種との混
合比は、体積比で99:1〜50:50にすることが好
ましく、98:2〜80:20にすることがより好まし
い。リン酸トリエステルの量が環状炭酸エステルまたは
炭酸エステルの多量体のうち少なくとも1種との合計量
に対して体積比(全体の体積を100とする体積比)で
50以上(つまり、50体積%以上)にすることにより
有機電解液の引火性を充分に低下することができ、ま
た、環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体のう
ち少なくとも1種の量をリン酸トリエステルとの合計量
に対して体積比で1以上(つまり、1体積%以上)にす
ることにより高い誘導率を確保することができ、高容量
化を達成することができる。
【0029】また、上記有機電解液には従来から使用さ
れている有機溶媒を添加してもよく、そのような有機溶
媒としては、例えば、鎖状エステル、鎖状エーテル、環
状エーテル、鎖状炭酸エステルなどが挙げられるが、こ
の場合、これらの有機溶媒の添加量としては、リン酸ト
リエステルと環状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多
量体のうち少なくとも1種とに基づく効果を確保するた
めに、有機電解液の構成溶媒全体に対して50体積%以
下が好ましく、20体積%以下がより好ましく、5体積
%以下がさらに好ましい。なお、この場合においても、
リン酸トリエステルと環状炭酸エステルまたは炭酸エス
テルの多量体のうち少なくとも1種とは前記の混合比に
することが好ましい。
【0030】上記有機電解液の電解質としては、例え
ば、LiClO4 、LiPF6 、LiBF4 、LiAs
6 、LiSbF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9
SO3、LiCF3 CO2 、Li2 2 4 (SO3
2 、LiN(CF3 SO2 2、LiC(CF3
2 3 、LiCn 2n+1SO3 (n≧2)などが、単
独でまたは2種以上混合して用いられる。それらの中で
も、LiPF6 やLiC4 9 SO3 は充放電特性が良
好なので、特に好適に用いられる。これらの電解質の有
機電解液中の濃度は、特に限定されるものではないが、
通常、0.1〜2モル/リットル、特に0.4〜1モル
/リットル程度が好ましい。
【0031】さらに、本発明においては、上記のような
有機電解液中に二酸化炭素を溶解させると、高容量化が
達成されやすくなる。これは、有機電解液二次電池で
は、負極活物質と有機電解液の構成溶媒との反応が起こ
りやすく、その反応生成物によって、充放電反応が阻害
されたり、容量が低下する傾向がみられるが、有機電解
液中に二酸化炭素を含有させておくと、二酸化炭素によ
ってそれを防止できるからである。これを詳しく説明す
ると、有機電解液中に二酸化炭素を含有させておくと、
負極活物質の表面に有機・無機の炭酸塩を主体とする薄
い被膜が形成され、この被膜により負極活物質と有機電
解液の構成溶媒との反応が抑制され、しかもその被膜が
充放電反応に悪影響を及ぼさず、また容量の低下を引き
起こさないので、正極材料、負極材料の有する能力を最
大限に発揮させることができ、電池の容量を向上させる
ことができる。
【0032】また、有機電解液中への二酸化炭素の含有
は、正極活物質としてLiNiO2、LiCoO2 、L
iMnO4 などの充電時の閉路電圧がLi基準で4V以
上を示すリチウム複合酸化物を用いたときに、特に有効
である。これらの正極活物質は高電位であり、通常の条
件では有機電解液の構成溶媒が酸化されて放電性能が低
下するが、有機電解液中に耐酸化性の優れた二酸化炭素
を含有させておくと、二酸化炭素が正極表面での酸化に
よる有機電解液の構成溶媒の分解を抑制する。特にLi
NiO2 は他の金属酸化物より有機電解液の構成溶媒と
の反応性が強いことから使用しにくかったが、有機電解
液中に二酸化炭素を含有させておくことにより、このよ
うなLiNiO2 を用いる場合でも有機電解液の構成溶
媒との反応性が抑制されて、電池の高容量化が達成され
る。
【0033】本発明においては、負極の作製にあたり、
上記負極活物質に、必要に応じて、導電助剤や結着剤な
どを添加することができる。上記導電助剤としては、例
えば、ニッケル粉末などの非炭素系材料や、黒鉛、アセ
チレンブラック、カーボンブラック、コークスなどの炭
素系材料が挙げられ、これらの導電助剤の中でも(00
2)面の層間距離(d002 )が0.338nm以上の低
結晶炭素材料が好ましい。この導電助剤の添加量は、特
に制限されることはないが、負極活物質に対して1〜3
0重量%が好ましく、特に2〜15重量%が好ましい。
また、結着剤としては、例えば、ポリアクリル酸、カル
ボキシメチルセルロース、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレン、エチレンプロピレンジエンゴ
ムなどが挙げられ、特にポリアクリル酸、カルボキシメ
チルセルロースなどが好ましい。この結着剤の添加量
は、特に制限されることはないが、負極活物質に対して
1〜50重量%が好ましく、特に2〜20重量%が好ま
しい。
【0034】負極の作製にあたっては、例えば、上記の
ような負極活物質と導電助剤、結着剤などからなる負極
合剤に、水または溶剤を加え、混合してスラリー状の塗
料を調製し、その塗料を集電体に塗布し、乾燥して、塗
膜を形成する工程を経て負極を作製する方法が採用され
る。ただし、負極の作製方法は上記方法に限られること
なく、他の方法を採用してもよい。
【0035】本発明において、正極活物質としては、特
に限定されることなく各種のものを用い得るが、例え
ば、LiNiO2 、LiCoO2 、LiMn2 4 など
のリチウム複合酸化物が高電圧が得られることから好適
に用いられる。そして、正極の作製にあたっては、例え
ば、上記正極活物質に、必要に応じて、導電助剤、結着
剤などを加え、さらに溶剤などを加え、混合してスラリ
ー状の塗料を作製し、乾燥して、塗膜を形成する工程を
経て正極を作製する方法が採用される。ただし、正極の
作製方法は上記例示のものに限られることなく、他の方
法を採用してもよい。また、導電助剤や結着剤として
は、前記負極の場合と同様のものを用いることができ、
それらの正極活物質に対する使用量も前記負極活物質に
対する使用量と同程度でよい。
【0036】本発明において、上記負極活物質や正極活
物質などを含有する塗料を集電体に塗布する際の塗布方
法としては、例えば、押し出しコーター、リバースロー
ラー、ドクターフレードなどをはじめ、各種の塗布方法
を採用することができる。
【0037】また、本発明において、正極、負極などの
電極の集電体としては、例えば、アルミニウム、ステン
レス鋼、チタン、銅などの金属の網、パンチドメタル、
エキスパンドメタル、フォームメタル、箔などが用いら
れる。
【0038】セパレータとしては、例えば、厚さ10〜
15μmで、開孔率30〜70%の微多孔性ポリエチレ
ンフィルムや微多孔性ポリプロピレンフィルムなどが好
適に用いられる。
【0039】電池は、例えば、上記のように作製された
正極と負極との間にセパレータを介在させて重ね合わ
せ、それを渦巻状に巻回して作製した渦巻状電極体など
の巻回構造の電極体をニッケルメッキを施した鉄やステ
ンレス鋼製の電池ケース内に挿入し、封口する工程を経
て作製される。また、上記電池には、通常、電池内部に
発生したガスをある一定圧力まで上昇した段階で電池外
部に排出して、電池の高圧下での破裂を防止するための
防爆機構が取り入れられる。
【0040】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0041】実施例1 LiPF6 をリン酸トリメチルに溶解させた後、エチレ
ンカーボネートを加えて混合することにより、リン酸ト
リメチルとエチレンカーボネートとの体積比98:2の
混合溶媒にLiPF6 を1.0モル/リットル溶解させ
た有機電解液を調製した。
【0042】また、リチウムコバルト酸化物(LiCo
2 )91重量部に黒鉛6重量部とポリフッ化ビニリデ
ン3重量部とを加えて混合して正極合剤を調製し、それ
をN−メチルピロリドンで分散させてスラリー状の塗料
を調製した。この正極合剤を含有するスラリー状の塗料
を厚さ20μmのアルミニウム箔からなる正極集電体の
両面に均一に塗布し、乾燥して正極合剤からなる塗膜を
形成した後、ローラプレス機により圧縮成形し、リード
体の溶接を行い、厚さ160μmのシート状の正極を作
製した。
【0043】上記とは別に、一酸化ケイ素(SiO)4
5重量部に黒鉛40重量部とポリアクリル酸15重量部
とを混合して負極合剤を調製し、それを水で分散させて
スラリー状の塗料を調製した。この負極合剤を含有する
スラリー状の塗料を厚さ18μmの銅箔からなる負極集
電体の両面に均一に塗布し、乾燥して負極合剤からなる
塗膜を形成した後、ローラープレス機で圧縮成形し、リ
ード体の溶接を行って、厚さ40μmのシート状の負極
を作製した。
【0044】つぎに、上記シート状の正極とシート状の
負極を両者の間に厚さ25μmの微多孔性ポリエチレン
フィルムからなるセパレータを介在させて重ね合わせ、
渦巻状に巻回して渦巻状電極体を作製し、その渦巻状電
極体を外径18mmの有底円筒状の電池ケース内に充填
し、ついで、電池ケースの開口部を封口して、図1に示
す筒形の有機電解液二次電池を作製した。
【0045】図1に示す電池について説明すると、1は
前記のシート状の正極で、2はシート状の負極である。
ただし、図1では、煩雑化を避けるため、正極1や負極
2の作製に当たって使用した集電体として金属箔などは
図示していない。そして、これらの正極1と負極2はセ
パレータ3を介して渦巻状に巻回され、渦巻状電極体と
して上記の有機電解液4と共に電池ケース5内に収容さ
れている。
【0046】電池ケース5はステンレス鋼製で、負極端
子を兼ねており、この電池ケース5の底部には上記渦巻
状電極体の挿入に先立って、ポリテトラフルオロエチレ
ンからなる絶縁体6が配置されている。封口板7はアル
ミニウム製で、円板状をしていて、中央部に薄肉部7a
を設け、かつ上記薄肉部7aの周囲に電池内圧を防爆弁
9に作用させるための圧力導入口7bとしての孔が設け
られている。そして、この薄肉部7aの上面に防爆弁9
の突出部9aが溶接され、溶接部分11を構成してい
る。なお、上記の封口板7に設けた薄肉部7aや防爆弁
9aなどは、図面上での理解がしやすいように、切断面
のみを図示しており、切断面後方の輪郭線は図示を省略
している。また、封口版7の薄肉部7aと防爆弁9の突
出部9aとの溶接部分11も、図面上での理解が容易な
ように、実際よりは誇張した状態に図示している。
【0047】端子板8は、圧延銅製で表面にニッケルメ
ッキが施され、周縁部が鍔状になった帽子状をしてお
り、この端子板8にはガス排出孔8aが設けられてい
る。防爆弁9は、アルミニウム製で、円板状をしてお
り、その中央部には発電要素側(図1では、下側)に先
端部を有する突出部9aが設けられ、その突出部9aの
下面が、前記したように、封口板7の薄肉部7aの上面
に溶接され、溶接部分11を構成している。絶縁パッキ
ング10は、ポリプロピレン製で、環状をしており、封
口板7の周縁部の上部に配置され、その上部に防爆弁9
が配置していて、封口板7と防爆弁9を絶縁するととも
に、両者の間から有機電解液が漏れないように両者の間
隙を封止している。環状ガスケット12はポリプロピレ
ン製で、リード体13はアルミニウム製で、前記封口板
7と正極1とを接続し、渦巻状電極体の上記には絶縁体
14が配置され、負極2と電池ケース5の底部とはニッ
ケル製のリード体15で接続されている。
【0048】前記のように、電池ケース5の底部には絶
縁体6が配置され、前記正極1、負極2およびセパレー
タ3からなる渦巻状電極体や、有機電解液4、渦巻状電
極体上部の絶縁体14などは、この電池ケース5内に収
容され、それらの収容後、電池ケース5の開口端近傍部
分に底部が内方に突出した環状の溝が形成される。そし
て、上記電池ケース5の開口部に、封口板7、絶縁パッ
キング10、防爆弁9が挿入された環状ガスケット12
を入れ、さらにその上から端子板8を挿入し、電池ケー
ス5の溝から先の部分を内方に締め付けることによっ
て、電池ケース5の開口部が封口されている。ただし、
上記のような電池組立にあたっては、あらかじめ負極2
と電池ケース5とをリード体15で接続し、正極1と封
口板7とをリード体13で接続しておくことが好まし
い。
【0049】上記のようにして組み立てられた電池にお
いては、封口板7の薄肉部7aと防爆弁9の突出部9a
とが溶接部分11は接触し、防爆弁9の周縁部と端子板
8の周縁部とが接触し、正極1と封口板7とは正極側の
リード体13で接続されているので、正極1と端子板8
とはリード体13、封口板7、防爆弁9およびそれらの
溶接部分11によって電気的接続が得られ、電路として
正常に機能する。
【0050】そして、電池に異常が起こり、電池内部に
ガスが発生して電池の内圧が上昇した場合には、その内
圧上昇により、防爆弁9の中央部が内圧方向(図1で
は、上側の方向)に変形し、それに伴って溶接部分11
で一体化されている薄肉部7aに剪弾力が働いて、該薄
肉部7aが破断するか、または防爆弁9の突出部9aと
封口板7の薄肉部7aとの溶接部分11が剥離し、それ
によって、正極1と端子板8との電気的接続が消失し
て、電流が遮断されるようになる。その結果、電池反応
が進行しなくなるので、過充電時や短絡時でも、充電電
流や短絡電流による電池の温度上昇や内圧上昇がそれ以
上進行しなくなって、電池の発火や破裂を防止できるよ
うに設計されている。
【0051】なお、上記防爆弁9には薄肉部9bが設け
られており、例えば、充電が極度に進行して有機電解液
や活物質などの発電要素が分解し、大量のガスが発生し
た場合は、防爆弁9が変形して、防爆弁9の突出部分9
aと封口板7の薄肉部7aとの溶接部分11が剥離した
後、この防爆弁9に設けた薄肉部9bが開裂してガスを
端子板8のガス排出孔8aから電池外部に排出させて電
池の破裂を防止することができるように設計されてい
る。
【0052】実施例2 負極活物質として、SnOとSiO2 とをモル比1:1
で混合し、アルゴン雰囲気下1000℃で焼成し、急冷
して得たSnSiO3 を用いた以外は、実施例1と同様
にして有機電解液二次電池を作製した。
【0053】実施例3 有機電解液の構成溶媒として、エチレンカーボネートに
代えてプロピレンカーボネートを用いた以外は、実施例
1と同様にして有機電解液二次電池を作製した。
【0054】実施例4 有機電解液の構成溶媒として、エチレンカーボネートに
代えて1,2−ビスエトキシカルボニルオキシエチレン
を用いた以外は、実施例1と同様にして有機電解液二次
電池を作製した。
【0055】比較例1 有機電解液の構成溶媒として、リン酸トリメチルに代え
てメチルエチルカーボネートを用いた以外は、実施例1
と同様にして有機電解液二次電池を作製した。
【0056】比較例2 有機電解液の構成溶媒として、リン酸トリメチルのみを
用いた以外は、実施例1と同様にして有機電解液二次電
池を作製した。
【0057】上記のようにして得られた実施例1〜4お
よび比較例1〜2の電池の放電容量を測定し、かつ引火
性試験および発火性試験を行った。それらの測定方法や
試験方法はつぎの通りである。
【0058】放電容量:実施例1〜4および比較例1〜
2の電池を20℃、0.2Cで電圧2.75〜4.1V
の範囲で充放電させ、初回の放電容量を測定した。得ら
れた放電容量を負極活物質の単位体積当たりの容量に換
算した値で表1に示す。
【0059】引火性試験:実施例1〜4および比較例1
〜2に電池について、電池が高温に加熱されて、安全弁
が作動した状態(すなわち、図1に示す電池において、
有機電解液中からの構成溶媒の蒸発などにより、電池内
部にガスが発生し、電池内圧が上昇して、所定の圧力に
達したとき、封口板7の厚み方向の両端面より内部側に
設けた薄肉部7aが防爆弁9の内圧方向への変化に伴っ
て生じる剪断力により破壊され、電池内部のガスがガス
排出孔8aから電池外部の排出される状態)になったこ
とを想定し、あらかじめ封口板7の薄肉部7aを破壊し
ておき、その状態で電池を100℃まで加熱し、電池の
ガス排出孔8aに火を近づけて、引火するか否かを調べ
た。その結果を表1に示す。
【0060】発火性試験:実施例1〜4および比較例1
〜2の電池について、釘刺し試験を行った。釘刺し試験
では、電池を4.18Vまで充電した状態にし、45℃
の恒温槽中に4時間放置した後、直径3mmのステンレ
ス鋼製釘を、治具を用いて電池の側面から電池の直径1
/2のところまで突き刺し、各電池5個中で発火する電
池の数を調べた。その結果を表1に示す。表1中におい
て、発火性試験の結果を示す数値の分母は試験に供した
電池個数であり、分子は発火した電池個数である。
【0061】
【表1】
【0062】表1に示す放電容量の測定結果から明らか
なように、リン酸トリメチルを単独で有機電解液の構成
溶媒として用いた比較例2は、まったく放電しなかっ
た。しかし、リン酸トリメチルにエチレンカーボネート
やプロピレンカーボネートなどの環状炭酸エステルまた
は1,2−ビスエトキシカルボニルオキシエチレンなど
の炭酸エステルの多量体を併用した実施例1〜4では、
高容量が得られた。
【0063】また、引火性試験の結果から明らかなよう
に、リン酸トリメチルを含有しない通常の有機電解液を
用いた比較例1では、約40℃に加熱した時点で引火
し、燃えだしたが、有機電解液中にリン酸トリメチルを
含有させた実施例1〜4では、100℃まで加熱しても
引火せず、火災に対して高い安全性を有していた。
【0064】また、発火性試験の結果から明らかなよう
に、通常の有機電解液を用いた比較例1は、発火がみら
れたが、有機電解液中にリン酸トリメチルの含有させた
実施例1〜4では、発火することなく、釘刺しにより内
部短絡が生じても安全性の高い電池が得られた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、高容
量で、かつ安全性の高い有機電解液二次電池を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機電解液二次電池の一実施例を模式
的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 有機電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電によりリチウムイオンを吸蔵、放
    出し得る負極および正極と、リチウムイオン伝導性の有
    機電解液を有する有機電解液二次電池において、負極活
    物質が周期律表で13族から15族の金属または半金属
    の酸化物、硫化物および窒化物よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種からなるリチウムイオンを包摂しうるリ
    チウムホスト化合物であり、かつ上記有機電解液中に環
    状炭酸エステルまたは炭酸エステルの多量体のうち少な
    くとも1種と、リン酸トリエステルとを含有することを
    特徴とする有機電解液二次電池。
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