JPH11176114A - ディスク記憶装置用ヘッドアクチュエータ - Google Patents

ディスク記憶装置用ヘッドアクチュエータ

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JPH11176114A
JPH11176114A JP34008597A JP34008597A JPH11176114A JP H11176114 A JPH11176114 A JP H11176114A JP 34008597 A JP34008597 A JP 34008597A JP 34008597 A JP34008597 A JP 34008597A JP H11176114 A JPH11176114 A JP H11176114A
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JP
Japan
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head
actuator
suspension
slider
disk
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Application number
JP34008597A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Kazuo Takahashi
和夫 高橋
Toshio Mamiya
敏夫 間宮
Takashi Yamada
孝 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク記憶装置において、ヘッドアクチュ
エータのヘッド信号線のヘッド周辺での引き回しを最適
に行う。 【解決手段】 略L字状のヘッドアクチュエータのサス
ペンション102の先端にヘッドを取付けたスライダ1
09を、サスペンション102に対して60°〜70°
の角度を持って固定し、ヘッドに接続されるヘッド信号
線110をスライダ109の後端から、このスライダ1
09の後端とほぼ平行に引き出して2回孤状110a,
110bに屈曲し、サスペンション102の一側縁のサ
イドレール111に沿わせてサスペンション後端部まで
引き回す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に用
いられる大容量の記憶装置に関し、さらに詳しくは、磁
気ディスク、光ディスクなどの回転円盤型記憶媒体の記
憶装置用ヘッドアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のディスク記憶装置としてのハー
ドディスク装置のうち、先に、本発明の発明者らが開発
提案したリムーバブルハードディスク装置について図1
4〜図17を参照して簡単な説明をする。このリムーバ
ブルハードディスク装置は、サスペンション部を屈曲し
て搭載した特殊な形状の回動型アクチュエータである屈
曲型ヘッドアクチュエータを用いたことに特徴がある。
【0003】すなわち、図14はリムーバブルハードデ
ィスク装置1の構成を示した構成図である。このリムー
バブルハードディスク装置1には屈曲型ヘッドアクチュ
エータ2、及び矢印a方向に回転可能なスピンドルモー
タ3が搭載されている。このスピンドルモータ3にはチ
ャッキングマグネット4が取り付けられている。
【0004】屈曲型ヘッドアクチュエータ2は、図15
に示すように駆動マグネット5と上ヨーク6、下ヨーク
7からなる磁気回路と、コイル8、ピボット軸9、アー
ム10、ヘッド(図示せず)の取り付けられた浮上ヘッ
ドスライダ11(以下スライダという)及びスライダ1
1をディスクに押しつけるバネの役割をするサスペンシ
ョン12からなる可動部から成立している。ここで、サ
スペンション12が、アーム10に対して略L字型に屈
曲配置されていることに特徴がある。
【0005】そして、コイル8に通電することにより、
屈曲型ヘッドアクチュエータ2の可動部はピボット軸9
を中心に矢印bの方向に往復回動、すなわち、矢印b1
及び矢印b2 方向に回動することができる。
【0006】図16は、サスペンション12の構成を示
した構成図である。このサスペンション2のほぼ中央部
の腹の部分には、内側に突出するダイナミックロード用
ディンプル12aが取り付けられている。また、このサ
スペンション12のアーム10へのマウント部分12b
にはベース板13がディスクと反対側の位置にスポット
溶接により取り付けられている。さらに、サスペンショ
ン12の外側縁部には図示した数ヵ所にヘッド信号線1
4を内包した保護用チューブ15を取付け支持するため
のかしめ部16が位置している。
【0007】そして、前述した図14において、屈曲型
ヘッドアクチュエータ2の可動部が矢印b1 の方向に回
動すると、サスペンション12のディンプル12aはス
ピンドルモータ3にチャッキングされるディスク21の
最外周において、リムーバブルハードディスク装置1の
シャーシ1aに配置されたダイナミックロード/アンロ
ード用ランプ(以下単にランプと記す)17に設けられ
た滑り台状の斜面17a上を昇降(斜面を昇ることをリ
フトという)してスライダ11をディスク上に置く(ロ
ード)ことができる。また、屈曲型ヘッドアクチュエー
タ2を逆方向、すなわち矢印b2 方向に回動動作すれば
スライダ9をディスク21上から離す(アンロード)こ
とができる。
【0008】また、ランプ17は、シャフト18により
拘束され、矢印b方向(矢印b1 ,b2 方向)にのみ可
動である。このランプ17には、引っ張りコイルバネ1
9が取り付けられており、矢印b1 方向に引っ張られて
いる。また、アーム10には、ランプ17を動作させる
ためのカム20が取り付けられており、ディスク21を
収納した後述するディスクカートリッジをディスク装置
1のシャーシ1aから排出する際には、アーム10が矢
印b2 方向に回動することでカム20がランプ17のカ
ム受け17bを押し出す。このカム受け17bの押し出
しにより、ランプ17は矢印b2 方向に引っ張られ、デ
ィスクカートリッジから遠ざかる方向に直線的に移動さ
れて、ディスクカートリッジはランプ17との干渉を気
にすることなくリムーバブルハードディスク装置1から
排出することができる。
【0009】図17は、このリムーバブルハードディス
ク装置1用のディスクカートリッジ22の構成を示した
構成図である。ディスクカートリッジ22は樹脂製の上
ハーフ23と下ハーフ24を溶着などで貼り合わせたも
のである。このディスクカートリッジ22にはヘッドア
クチュエータ挿入用開口(以下、ヘッド挿入用開口と略
す)25およびハブ用開口26が形成されており、この
ヘッド用開口25およびハブ用開口26から塵埃が進入
することを防止するために、非使用時にはシャッター2
7が両開口26,27を塞ぐ構造となっている。このよ
うに構成されるディスクカートリッジ22の中には、中
心に強磁性体で作成されたチャッキング用のハブ28が
接着などの手段により固定されている記録再生用ディス
ク21が収納されている。
【0010】このディスクカートリッジ22をリムーバ
ブルハードディスク装置1のシャーシ1a上に挿入する
と、シャッタ27が開放されて、ハブ28がハブ用開口
26を通してスピンドルモータ3のチャッキングマグネ
ット4に吸着される(チャッキング)。その後、スピン
ドルモータ3が回転し、一定の角速度となったところで
ヘッドアクチュエータ2のスライダ11がディスク21
上に緩やかに着地(ロード)する。このスライダ11の
着地はディスク21に対しスライダ11は接触せず、空
気力学的な効果により数十nm浮上する状態になる。こ
のようにディスク21上にスライダ11が着地した後、
ヘッドによりディスク21の記録再生が行なわれ、リム
ーバブルハードディスク装置1の使用を終了する際に
は、ヘッドアクチュエータ2のアーム10の回動とラン
プ17の移動により、スライダ11はディスク21に対
してアンロード動作が行なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ハードディスク装置に
おいて、ヘッドを取付けたスライダがサスペンションに
対して所要角度を持って固定された例が過去になく、こ
のためヘッド周辺の最適なヘッド線引き回し方法は不明
という問題があった。
【0012】また、前述ハードディスク装置がヘッドを
取付けたスライダのランプローディング機構を採用して
いる例が過去になく、このためサスペンションのマウン
ト部周辺の最適なヘッド線引き回し方法は不明という問
題があった。
【0013】更に、前述ハードディスク装置がリムーバ
ブルであり、ランプローディング機構が可動式である例
が過去になく、このためヘッドを支持するアームに取り
付けられたカム周辺の最適なヘッド線引き回し方法は不
明という問題があった。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、前述したハードディスク装置において、ヘッド信号
線の最適な引き回しが可能となるヘッドアクチュエータ
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ディスク記憶装置用ヘッドアクチュ
エータにおいて、このアクチュエータはピボット軸を中
心に回動する回動型アクチュエータであり、信号記録再
生するヘッドと、ヘッドを取り付けたスライダと、アク
チュエータに対して略L字状に屈曲配置された、スライ
ダをディスクに押し当てるサスペンションと、回動中心
に対してサスペンションと対向する位置に配置されたボ
イスコイルモータとを有し、スライダは、サスペンショ
ンに対して略60°〜略70°の角度を持って固定され
ており、ヘッドに接続されるヘッド信号線は、スライダ
後端からスライダ後端とほぼ平行に引き出され2回孤状
に屈曲され、サスペンション上のスライダ後端側のサイ
ドレールに沿わせてサスペンション後端部まで引き回し
て構成したものである。
【0016】また、本発明は、ランプローディング方式
を使用したディスク記憶装置用ヘッドアクチュエータに
おいて、このアクチュエータはピボット軸を中心に回動
する回動型アクチュエータであり、信号記録再生するヘ
ッドとヘッドを取り付けたスライダとアクチュエータに
対して略L字状に屈曲配置された、スライダをディスク
に押し当てるサスペンションと回動中心に対してサスペ
ンションと対向する位置に配置されたボイスコイルモー
タとを有し、スライダは、サスペンションに対して略6
0°〜略70°の角度を持って固定されており、サスペ
ンションは腹部にランプローディング用のディンプルを
有しており、サスペンションのアクチュエータへのマウ
ント部分には厚さ略0.1mm以上のベース板がディス
クに対して反対側に溶接固定されており、サスペンショ
ンのマウント部分にはヘッドに接続されるヘッド信号線
を内包したチューブを固定する固定部が位置し、この固
定部の高さがサスペンションのアクチュエータへのマウ
ント部分からディスク側に出ないように配置して構成し
たものである。
【0017】更に本発明は、ランプローディング方式を
使用したリムーバブルディスク記憶装置用ヘッドアクチ
ュエータにおいて、アクチュエータはピボット軸を中心
に回動する回動型アクチュエータであり、信号を記録再
生するヘッドと、ヘッドを取り付けたスライダと、アク
チュエータに対して略L字状に屈曲配置された、スライ
ダをディスクに押し当てるサスペンションと、回動中心
に対してサスペンションと対向する位置に配置されたボ
イスコイルモータと、ランプローディング用ランプを稼
働させるためのカムを有し、スライダは、サスペンショ
ンに対して略60°〜略70°の角度を持って固定され
ており、サスペンションは腹部にランプローディング用
のディンプルを有しており、カムはアクチュエータ側面
に凸状に配置されており、ヘッドに接続されるヘッド信
号線若しくはこのヘッド信号線を内包したチューブはカ
ムとアクチュエータ側面との間に生じる窪みに接着固定
されており、カムのエッジはヘッドに接続されるヘッド
信号線若しくはヘッド信号線を内包したチューブより常
に外側に位置して構成したものである。
【0018】以上のように構成することにより、ディス
ク記憶装置用ヘッドアクチュエータにおいて、ヘッドに
接続されるヘッド信号線の最適な引き回しが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図13を参照して説明する。
【0020】この実施の形態は、本発明に係るディスク
記憶装置用ヘッドアクチュエータを、記録媒体として、
両面を読取り/書込み可能としたハードディスクを用
い、このハードディスクにより情報信号の読取り/書込
みを行う機構として構成したものである。
【0021】先ず、ディスク記憶装置の一例を全体的に
説明する。
【0022】このディスク記憶装置31は、図1及び図
2に示すようなディスク駆動機構32を備えている。こ
のディスク駆動機構32は、上述したディスクカートリ
ッジ22のハードディスク21がチャッキングされるチ
ャッキングマグネット33を取付けたスピンドルモータ
34を備えている。このスピンドルモータ34は、メカ
シャーシ31aの前側中央部において上向きに載置され
て、そのフランジ部34aを貫通する複数本の取付ねじ
35によって締付固定されている。
【0023】このスピンドルモータ34のフランジ部3
4aには、ディスクカートリッジ22のハブ用開口26
の近傍を支持する複数本のカートリッジ支持ピン36が
設けられている。このスピンドルモータ33の回転部に
は、上述したようにチャッキングマグネット33が取り
付けられており、このマグネット33でハードディスク
21のハブ28を吸着してハードディスク21を回転部
にチャッキングすることにより、ディスクカートリッジ
22内でハードディスク21がスピンドルモータ34に
よって回転駆動される。
【0024】そして、メカシャーシ31aの後部に情報
記録再生機構50が配設されていて、この情報記録再生
機構50は、回転支持部材としての略L字状の屈曲型ヘ
ッドアクチュエータ51と、このヘッドアクチュエータ
51の先端部に浮動可能に取り付けられた上下一対のス
ライダ52a,52bと、ヘッドアクチュエータ51を
回動自在に支持するアクチュエータ支持台53等を備え
ている。アクチュエータ支持台53はメカシャーシ31
a上に載置されていて、取付ねじ等の固着手段によって
締付固定されている。
【0025】このヘッドアクチュエータ51は、図3及
び図4に示すようにメカシャーシ31aに取付ねじ等の
固着手段によって締付固定されたアクチュエータ支持台
53にピボット軸54により回動自在に支持された回動
アーム55と、この回動アーム55に固定された駆動コ
イル56及び一対のマウントプレート57a,57b
と、このマウントプレート57a,57bに固定された
一対のサスペンション58a,58b等を備えている。
ヘッドアクチュエータ51の回動アーム55は、その基
端側に形成された二股部55aには、周囲に銅線が巻か
れた扇形のボイスコイルモータ40の駆動コイル56が
係合保持されている。
【0026】回動アーム55の先端部の上下両面には段
部が設けられており、この段部にマウントプレート57
a,57bの基端部を嵌め合わせ、この基端部をスポッ
ト溶接、カシメ若しくは接着剤等の固着手段で固着する
ことにより、一対のマウントプレート57a,57bが
上下方向に所定の隙間をあけて対向設置されている。一
対のマウントプレート57a,57bは逆L字状に形成
されており、これらマウントプレート57a,57bの
先端部内面にはサスペンション58a,58bの基端部
がスポット溶接、カシメ若しくは接着剤等の固着手段に
よってそれぞれ固着され、このサスペンション58a,
58bの先端間からマウントプレート57a,57bの
屈曲部間にかけて形成される隙間は、ほぼ全周にわたっ
て開放状に連通されている。このようにヘッドアクチュ
エータ51は、回動アーム55とマウントプレート57
a,57bとサスペンション58a,58bとによって
全体形状として平面視L字状、即ち、ドッグレッグ状に
形成されている。
【0027】一対のサスペンション58a,58bは、
弾性を有する板ばね状の部材からなり、その基端部側の
中央に開口60を設けて剛性を低くすることによって基
端部の剛性が低く設定されている。このように、各サス
ペンション58a,58bの基端部の剛性を低くして先
端側に大きく可撓性を付与することにより、先端部に取
り付けられたスライダ52a,52bが容易に上下方向
へ起伏動作できるように傾動可能とされている。また、
各サスペンション58a,58bの両側縁部は内面側に
屈曲させてリブ58a1,58a2及び58b1,58b2を形
成し、内側のリブ58a1及び58b1は先端側を削除して
いる(カットバック)。このように、サスペンション5
8a,58bの内面側のリブ58a1,58b1をカットバ
ックすることにより、このリブ58a1,58b1がランプ
アーム92に干渉するおそれをなくし、リブ58a1,5
8b1の存在を更に気にする必要をなくすことができる。
【0028】更に、各サスペンション58a,58bの
中途部には、図5に示すようにそれぞれ内側に半球状に
突出するディンプル部61a,61bが設けられてい
る。このサスペンション58a,58bのディンプル部
61a,61b間には、ローディング時及びアンローデ
ィング時においてランプが挿入され、これにより両サス
ペンション58a,58bの先端側が上下方向へ離反す
るように広げられ、上下のスライダ52a,52bがハ
ードディスク21の上下両面と接触しないようになされ
ている。このディンプル部61a,61bは、サスペン
ション58a,58bに絞り加工を加えて半球状に膨出
させ、或いはアウトサート成形によって半球状に突出さ
せてもよく、その他各種の手段によって形成することが
できる。
【0029】また、回動アーム55の上面には、フレキ
シブルプリント配線板62が配されて接着剤で接着され
ていると共に取付ねじ63により固定されている。この
フレキシブルプリント配線板62は形状維持のためアル
ミニウム等の補強板で裏打ちされている。
【0030】このフレキシブルプリント配線板62は、
フレキシブルケーブル部64を介してコネクタ65に接
続されている。コネクタ65は、スピンドルモータ34
の側方に配置される配線基板62上に搭載されていて、
この配線基板37がメカシャーシ31a上に固定されて
いる。この配線基板37には、導体によって電子回路が
印刷成形されており、この電子回路にアンプ38、その
他の電子部品が電気接続されてコントロール装置が構成
されている。
【0031】かくして、このヘッドアクチュエータ51
は、図1〜図4に示すように、マウントプレート57
a,57bの部分で略90度折り曲げられており、略L
字状をなしている。
【0032】このようなヘッドアクチュエータ51を回
動自在に支持するアクチュエータ支持台53には、駆動
コイル56に下方から対向するように円弧状に湾曲形成
された平らなマグネット66が下ヨークプレート67を
介して固定されている。このマグネット66は、NS両
極が面方向に着磁されていて(例えば、スピンドルモー
タ34に近い側をS極、遠い側をN極とする。)、駆動
コイル56の上方に下ヨークプレート67と対応して配
置されている上ヨークプレート68とにより磁気回路を
形成して駆動コイル56とによりボイスコイルモータ6
9を構成している。このボイスコイルモータ69により
所定の領域内においてヘッドアクチュエータ51の回動
位置が制御される。そして、この制御領域外においてヘ
ッドアクチュエータ51のボイスコイルモータ69はト
ルクを発生せず、次に述べるディスクローディング機構
70のカムギアによって回動アーム55が回動されると
共に、所定の回動位置においてロックされるようになさ
れている。
【0033】尚、本例では、回動アーム55の材質とし
てAl合金を用い、マウントプレート57a,57b及
びサスペンション58a,58bの材質としてステンレ
ス鋼板を用いている。更に、回動アーム55とマウント
プレート57a,57bを同一の材質で一体に形成する
こともできる。
【0034】このディスク記憶装置31には、前述した
ディスク駆動機構32、情報記録再生機構50に対応し
て、ディスク駆動機構32に対してハードディスク21
をローディング及びアンローディングさせるためのディ
スクローディング機構70が備えられている。このディ
スクローディング機構70は、ディスク駆動機構32と
同様にメカシャーシ31a上に配設されている。
【0035】このディスクローディング機構70は、駆
動モータ71とウォーム72とウォームホイール73と
カムギア74とランプ部材75とイジェクトレバー76
とホルダロック部材77とポップアップばね78とポッ
プアップ抑止板79と位置決めピン80とカートリッジ
支持ピン81aとホルダ用ストッパ81b等を備えてい
る。ディスクローディング機構70の駆動モータ71
は、アクチュエータ支持台53の後方に配置されてい
て、その回転軸にウォーム72が固定されている。そし
て、ウォーム72には、メカシャーシ17に立設された
支持軸73bに回動自在に支持されたウォームホイール
73が噛合されている。
【0036】このウォームホイール73には入力ギア7
3aが一体に設けられていて、この入力ギア73aには
中間ギア82aが噛合されている。この中間ギア82a
には出力ギア82bが一体に設けられていると共に、こ
れらはメカシャーシ31aに立設された支持軸82cに
回動自在に支持されている。そして、出力ギア82bに
は、同じくメカシャーシ31aに立設されたカム軸83
に回動自在に支持されたカムギア74のギア部74aが
噛合されている。
【0037】動作モード切り替え手段としての回転カム
機構であるカムギア74は、ギア部74aの一面側に形
成された円形の外周面からなるカム周面74bと、ギア
部74aの他面側に形成されたカム溝74cとを備えて
いる。そして、カム周面74bの一部を切除して内側に
窪ませることによってカム逃げ部74dを設けると共
に、このカム逃げ部74dを設けることによってカム周
面74bの一端に周方向に円弧状に突出するカム作用端
部74eが形成されている。このカム周面74b及びカ
ム作用端部74eには、ヘッドアクチュエータ51の回
動アーム55の下部に下方へ突出するように設けられた
カム用突起55bが摺接又は当接される。
【0038】このカムギア74により、後述するように
ヘッドアクチュエータ51の回動動作と、磁気ヘッド8
を取付けたスライダ52a,52bをディスク状記録媒
体の面上に案内するランプ部材75の移動と、ディスク
カートリッジ1を排出させるイジェクトレバー76の動
作とが切り替えられる。
【0039】かくして、ヘッドアクチュエータ51のカ
ム用突起55bがカムギア74のカム周面74bに摺接
している状態は、スライダ52a,52bがディスクカ
ートリッジ1の外にあるローディング前状態と、ヘッド
アクチュエータ51がディスクカートリッジ1の外に完
全に飛び出しているアームロック状態である。また、カ
ム用突起55bがカムギア74のカム逃げ部74d内に
ある状態は、ローディング完了状態である。このローデ
ィング完了状態においてのみヘッドアクチュエータ51
が、上述したボイスコイルモータ69による回動位置の
制御が可能とされている。そして、カム用突起55bの
内面にカムギア74のカム作用端部74eが当接してい
る状態は、スライダ52a,52bがディスクカートリ
ッジ22内に挿入されるローディング途中状態と、スラ
イダ52a,52bがディスクカートリッジ22から排
出されるアンローディング途中状態である。
【0040】このカムギア74のカム溝74cは、カム
周面74b及びカム逃げ部74dに対応させて形成され
ている。即ち、このカム溝74cは、ディスクカートリ
ッジ22を装置外に排出するイジェクト時にのみ使用さ
れるものであり、具体的にはイジェクトレバー76の作
動を介して、カートリッジホルダ(図示せず)をメカシ
ャーシ31b側にロックするホルダロック機構の解除動
作と、カートリッジホルダからディスクカートリッジ2
2を押し出す排出動作とを実行する。
【0041】このため、カム溝74cは、カム逃げ部7
4dの反対側が、カム周面74bに近い外周側で円周方
向に延在されていて、略90°回転変位した位置から半
径方向内側に入り込み、略180°回転変位した位置で
カム軸83に最も近づくように形成されている。このカ
ム溝74cには、イジェクトアーム部材としてのイジェ
クトレバー76のカムピン84が摺動可能に係合されて
いる。
【0042】このイジェクトレバー76は、その長手方
向の中途部においてメカシャーシ17に立設された支点
軸85によって回動自在に軸支されている。そして、イ
ジェクトレバー76の長手方向の一端には、上述したカ
ムピン84が上向きに取り付けられていて、カムギア7
4のカム溝74cに下方から係合されている。更に、イ
ジェクトレバー76の長手方向の他端には、ホルダロッ
ク機構のホルダロック部材77を回動させるための押圧
部76aが設けられている。
【0043】更に又、イジェクトレバー76の支点軸8
5の近傍にはイジェクトアーム86の基端部が連続され
て一体に設けられており、このイジェクトアーム86の
先端部にはカートリッジ押圧ピン87が一体に設けられ
ている。このような構成を有するイジェクトレバー76
が、イジェクトレバー76のカムピン84側を後方へ延
在させ且つ押圧部76a側を斜め前方に延在させると共
に、イジェクトアーム86を側方へ延在させるようにし
て配設されている。
【0044】このイジェクトレバー76の押圧部76a
に対向するように設けられるホルダロック機構は、上述
したホルダロック部材77を回動付勢するコイルばね8
8を備えている。ホルダロック部材77の材質として、
本例ではステンレス鋼板を用いているが、ポリカーボネ
ート等の機械的強度が大きなエンジニアリングプラスチ
ック等によって成形することもできる。
【0045】このホルダロック部材77は、図1等に示
すように、メカシャーシ31aに立設された支点軸89
によって回動自在に支持されている。このホルダロック
部材77には、ツメ先を後方に向けて設けた係止ツメ7
7aと、イジェクトレバー76の押圧部76aに当接さ
れる受圧部77bと、コイルばね88の一端が係止され
るばね受け片77cとが設けられている。更に、ホルダ
ロック部材77には、支点軸89を中心として円周方向
に円弧状に延びる複数の円弧溝77dが設けられてい
て、各円弧溝77dには、メカシャーシ17に立設され
た複数個の規制ピン89aがそれぞれ摺動可能に係合さ
れている。
【0046】この規制ピン89aの1個にはコイルばね
88の他端が係止されており、このコイルばね88のば
ね力によってホルダロック部材77が、受圧部77bを
押圧部76aに近づける方向に付勢されている。そし
て、ホルダロック部材77の回動量が、円弧溝77dに
係合された規制ピン89aによって所定位置に規制され
ている。このホルダロック部材77の係止ツメ77a
は、カートリッジホルダがメカシャーシ31a内に挿入
された状態においてカートリッジホルダに突設された係
合ピンに係合され、これによりカートリッジホルダがロ
ックされる。
【0047】また、メカシャーシ31aには、付勢部材
の一具体例を示すコイルばねからなるポップアップばね
78が配置されている。このポップアップばね78は、
カートリッジホルダをメカシャーシ31aに装着した状
態では圧縮され、ホルダロック機構を解除することによ
り跳上げ傾動されて、その付勢力によってカートリッジ
ホルダの前側が持ち上げられる。そして、このカートリ
ッジホルダの持ち上げ量が起上規制部材としてのポップ
アップ抑止板79によって制限されている。ポップアッ
プばね78としては、本例の他にも板ばね等のばね材を
用いることができることは勿論のこと、合成ゴム等のゴ
ム状弾性体を適用することもできる。
【0048】ポップアップ抑止板79は、縦断面形状が
J字状をなしていて、その上部側には、断面方向と平行
となるように軸受片79aが設けられている。このポッ
プアップ抑止板79の軸受片79aには軸ピン79bが
固着されており、この軸ピン79bが支持ブラケット9
0に回動自在に支持されている。この支持ブラケット9
0は取付ねじ等の固着手段によってメカシャーシ31a
に固定されており、これによりポップアップ抑止板79
が、支持ブラケット90を介してメカシャーシ17に上
下方向へ俯仰するよう傾動自在に取り付けられている。
【0049】このポップアップ抑止板79は、先端側の
フック部79cが上述したホルダ補強軸Sの小径部sa
に摺動可能に係合されており、このポップアップ抑止板
79によってカートリッジホルダ16の上方への傾動
(起伏)が制限されている。尚、カートリッジホルダの
傾動手段としては、本実施例の他にも、カム機構その他
の手段を適用することができる。例えば、螺旋状に延び
るカム溝を有する円筒カムをメカシャーシ17に回動可
能に設ける一方、このカム溝に摺動可能に係合されるカ
ムピンをカートリッジホルダに設け、円筒カムの回動に
よりカムピンを昇降させてカートリッジホルダを傾動さ
せる如きものである。
【0050】また、メカシャーシ17の奥側で上述した
ヘッドアクチュエータ51の先端部近傍には、一対のス
ライダ52a,52b間の間隔を一時的に広げるための
ランプ部材75が配設されている。このランプ部材75
のランプ本体91は、一対のスライダ52a,52b間
に挿入されるランプアーム92と、回動アーム55の背
面側を押圧してスライダ52a,52bをカートリッジ
側に移動させる押圧部93等を備えている。このランプ
本体91の材質としては、例えば、ポリアセタール(P
OM)等の合成樹脂材料が好適であるが、他の合成樹脂
材料を用いることもできる。
【0051】このランプ本体91には、一対の互いに平
行とされた挿通孔91b,91cが穿設されていて、こ
れらの挿通孔91b,91cには直線ガイド軸94a,
94bがそれぞれ摺動可能に挿通されている。この一対
の直線ガイド軸94a,94bの前後両端部は、前後と
も一対の軸受ブロック96と軸押え片96aとによって
上下から挟持され、これによりメカシャーシ31aに固
定されて両端支持されている。これら直線ガイド軸94
a,94bの中途部上方にランプアーム92が配置され
ている。
【0052】このランプアーム92は、ヘッドアクチュ
エータ51の上下サスペンション58a,58bに設け
た凸部61a,61bの移動軌跡上に設定されており、
上下一対のスライダ52a,52bはランプアーム92
の外側を移動するように構成されている。そして、図5
に示すように、ランプアーム92の先端部の上下両面に
は、凸部61a,61bが容易に乗り上がることができ
るように傾斜面92a,92bが設けられている。
【0053】このランプ本体91をスピンドルモータ3
4側に付勢するコイルばね95は、その一端がランプ本
体91に設けたばね係止片91aに係止されていて、他
端はメカシャーシ31aに固定されたばね受けピン97
に係止されている。そして、このコイルばね95のばね
力による前方への移動を、一対の直線ガイド軸94a,
94b間に配置されてメカシャーシ31aに固定された
ストッパピン98によって制限している。また、ヘッド
アクチュエータ51がスピンドルモータ34から離れる
方向へ向かう移動量は、その背面側に配設され且つメカ
シャーシ31aに固定されたストッパ軸59によって制
限されている。
【0054】更に、メカシャーシ17の前部両側部には
一対の位置決めピン80,80とホルダ用ストッパ81
b,81bとが設けられ、同じく中途部両側部には一対
のカートリッジ支持ピン81a,81aが設けられてい
る。この位置決めピン80及びカートリッジ支持ピン8
1aは、ディスクカートリッジ22を所定位置に位置決
めして支持するものであり、2本の支持ピン81aはデ
ィスクカートリッジ22のヘッド挿入用開口25側の両
側部を下方から支えると共に、2本の位置決めピン80
にはディスクカートリッジ22の位置決め孔がそれぞれ
嵌め込まれ、これによりディスクカートリッジ22の平
面方向及び上下方向の位置決めがなされる。また、2本
のホルダ用ストッパ81bは、カートリッジホルダ内に
ディスクカートリッジ22が挿入されていない状態にお
いて、このカートリッジホルダがメカシャーシ31aに
対して所定量以上奥まで入らないようにするためのカー
トリッジホルダ用の過挿入防止部材である。
【0055】次に、以上のように構成されるディスク記
憶装置31の動作を説明する。
【0056】ディスクカートリッジ22を図示しないカ
ートリッジホルダに挿入して更に押圧して所定位置まで
差し込むと、ディスクカートリッジ22はシャッター2
7が開放されてそのディスク収容室内に収容されたハー
ドディスク21がディスク駆動機構32のスピンドルモ
ータ34の上方に対応される。
【0057】この状態でカートリッジホルダをポップア
ップばね78の付勢力に抗して押圧する。これにより、
カートリッジホルダがメカシャーシ31a内に挿入さ
れ、ディスクカートリッジ22の左右一対の位置決め穴
にメカシャーシ31aの2本の位置決めピン80がその
円錐部80aにガイドされてそれぞれ係合されると共
に、ディスクカートリッジ22が2本のカートリッジ支
持ピン81a上に載置される。
【0058】その結果、ディスクカートリッジ22が2
本のカートリッジ支持ピン81aによって前側部分を支
持されると共に、2本の位置決めピン80によって後側
部分を支持され、このようにして四隅を下方から支持さ
れることにより、ディスクカートリッジ22の高さ方向
の位置決めと水平方向の位置決めとが同時になされる。
【0059】この際、ディスクカートリッジ22内に収
容されているハードディスク21のチャッキング用ハブ
28がスピンドルモータ34のマグネット33によって
吸引される。これにより、ハードディスク21がスピン
ドルモータ34に吸着されて回転方向に一体となされ、
このスピンドルモータ34を駆動することによってハー
ドディスク21が一体に回転駆動される。
【0060】また、カートリッジホルダがメカシャーシ
31a内に押し込まれることにより、この押込動作と連
動するように設けられる操作スイッチ(図示せず)の作
動により、或いは、その後に手動で操作される操作開始
スイッチ(図示せず)の操作によって駆動モータ71が
回転駆動される。この駆動モータ71の始動により、そ
の回転軸に固定されたウォーム72の回転力が、これに
噛合するウォームホイール73から入力ギア73aと中
間ギア82aと出力ギア82bを介してギア部74aか
らカムギア74に伝達される。
【0061】このとき、情報記録再生機構50のヘッド
アクチュエータ51は、カムギア74の作用によって全
体がディスクカートリッジ1の外側に押し出されてお
り、マウントプレート57a,57b部分において略L
字状に屈曲されているヘッドアクチュエータ51の先端
部に取り付けられている上下のスライダ52a,52b
は、ディスクカートリッジ22のシャッター27の後退
動作によって開放されているヘッド挿入用開口25の外
側に対応されている。
【0062】即ち、ヘッドアクチュエータ51の回動ア
ーム55に設けたカム用突起55bの外端がカムギア7
4のカム周面74bに接触されていると共に、回動アー
ム55の外側にはストッパ軸59が位置しているため、
これらによって挟まれることによりヘッドアクチュエー
タ51がロックされている。また、ランプ部材75のラ
ンプ本体91がコイルばね95のばね力でスピンドルモ
ータ34側に引っ張られて、そのランプアーム92が上
下のサスペンション58a,58b間に入り込んでいる
ため、図5に示すように、各サスペンション58a,5
8bのディンプル部61a,61bによってスライダ5
2a,52bが互いに離反する方向へ広げられている。
そして、ランプ本体91はストッパピン98に当接して
いるため、これによって前面側への移動が阻止されてい
る。
【0063】更に、カムギア74のカム溝74cに係合
されているカムピン84は、カム溝74cの最外周部に
位置している。そのため、一方のアームの先端にカムピ
ン84を有するイジェクトレバー76は、他方の先端に
設けた押圧部76aは、ホルダロック機構のホルダロッ
ク部材77の受圧部77bから離反されている。そし
て、イジェクトレバー76と一体のイジェクトアーム8
6の先端に設けたカートリッジ押圧ピン87は、ディス
クカートリッジ22の外側後方に位置している。
【0064】そこで駆動モータ71の駆動によってカム
ギア74が時計方向に若干回動されると、ヘッドアクチ
ュエータ51にはコイルばね95のばね力がランプ本体
91の押圧部93から常時入力されているため、このコ
イルばね95のばね力によってヘッドアクチュエータ5
1には反時計方向の付勢力が作用する。その結果、回動
アーム55のカム用突起55bが、カムギア74のカム
周面74bの一端に設けたカム作用端部74eを回り込
んでカム逃げ部74d内に入り込むため、ヘッドアクチ
ュエータ51が反時計方向に回動される。
【0065】これにより、略L字状ヘッドアクチュエー
タ51の回動側先端部に設けられた上下のサスペンショ
ン58a,58bがディスクカートリッジ22のヘッド
挿入開口25内に入り込み、その先端部に取り付けられ
た上下のスライダ52a,52bがハードディスク21
の外周部に接近する。このとき、イジェクトレバー76
のカムピン84は、カムギア74のカム溝74cの同じ
く最外周部に位置しているため、イジェクトレバー76
及びイジェクトアーム86の姿勢に変化は生じない。
【0066】このカムギア74の回動により、回動アー
ム55のカム用突起55bがカムギア74のカム逃げ部
74d内に完全に入り込むと、このカムギア74による
ヘッドアクチュエータ51の回動制御が解除される一
方、駆動コイル56とマグネット37と66、上下ヨー
クプレート67,68からなるボイスコイルモータ69
による自動制御が開始される。これにより、ハードディ
スク21のローディングが完了し、ハードディスク21
の上面には上スライダ52aが対向され、下面には下ス
ライダ52bが対向される。
【0067】その結果、ハードディスク21の回転によ
る空気力学的な効果によって上下のスライダ52a,5
2bがハードディスク21の表面からそれぞれ若干浮き
上げられ、その浮上された状態でハードディスク21の
半径方向にスライダ52a,52bが移動可能とされ
る。これにより、各スライダ52a,52bに設けられ
た磁気ヘッド8がハードディスクHDの情報記録面上を
移動し、この磁気ヘッド8により、その情報記録面に予
め記録されている情報信号を読み出して情報の再生が実
行され、若しくは、その情報記録面に新たに情報信号を
書き込む情報の記録が実行される。
【0068】この場合、本例のヘッドアクチュエータ5
1は略L字状をなしており、その先端側のサスペンショ
ン58a,58b及びマウントプレート57a,57b
がヘッド挿入用開口25に対して略直角方向に出入りす
るため、ヘッド挿入用開口25の広さを最小限に小さく
することができる。従って、ディスクカートリッジ1内
に侵入するおそれのある埃の最も侵入し易いヘッド挿入
用開口25を可及的に小さくして、埃の侵入を確実に防
止し若しくはその侵入を効果的に抑制することができ
る。そして、ディスクカートリッジ22には、その先端
側にオフセット円弧部を設けた構造としたため、従来の
四角形のディスクカートリッジに比べてメカシャーシ3
1a内のスペースの有効利用を図ることができる。
【0069】情報の記録又は再生の終了後或いは記録又
は再生時、イジェクト用操作釦(図示せず)の操作によ
ってコントロール装置にカートリッジ排出の命令が指示
されると、ヘッドアクチュエータ51のボイスコイルモ
ータ69の速度制御によって回動アーム55の先端側が
ハードディスク21の外周側に移動し、図5に示すよう
にサスペンション58a,58bがランプ本体91のラ
ンプアーム92に乗り上げてアンロードする。その後、
駆動モータ71が逆方向に回転駆動され、カムギア74
がディスクローディング時とは逆の回転を始める。
【0070】その結果、カムギア74が反時計方向に回
動されることにより、カムギア74のカム作用端部74
eが回動アーム55のカム用突起55bに反時計回りに
当接し、ヘッドアクチュエータ51をピボット軸54を
中心として時計方向に回動させる。これにより、カム用
突起55bがカムギア74のカム周面74bに乗り上げ
るため、ヘッドアクチュエータ51が当初の姿勢に変化
する。これと同時に、ヘッドアクチュエータ51の反時
計方向の回動によってランプ本体91の押圧部93が背
面側に押圧されるため、ランプ本体91がコイルばね9
5の付勢力に抗して背面側に後退移動し、アンローディ
ング状態にロックされる。
【0071】また、このように回動アーム55の回動制
御を行うボイスコイルモータ69においては、駆動コイ
ル56のマグネット37と重なり合う部分、即ち、駆動
コイル56の左右の側縁部56a,56bにおいてトル
クが発生する。この駆動コイル56の側縁部56a,5
6bは、マグネット37のN極及びS極の内側に位置す
るときには大きなトルクを発生するが、どちらか一方の
側縁部56a,56bがマグネット37の中心線MC
(N極とS極の着磁の境界線)にかかるとトルクが急激
にダウンしてしまい、回動制御の性能に悪影響を与える
ことになる。
【0072】これに対して、本例によれば、スライダ5
2a,52bがハードディスク21の外周部にあるとき
には、駆動コイル56の両側縁部56a,56bがいず
れもマグネット37の中心線MCにかかっていないた
め、トルクダウンを生じることなくそのトルクを確実に
伝達して回動アーム55を所定量だけ回動させることが
できる。そして、駆動コイル56の両側縁部56a,5
6bがマグネット37の中心線MCを横切ることなく移
動して、スライダ52a,52bがハードディスク21
の最内周部に移動したときにも、両側縁部56a,56
bのいずれもが中心線MCにかかっていないためトルク
ダウンを生じることがない。従って、このヘッドアクチ
ュエータ51によれば、ボイスコイルモータ69による
自動制御が必要な領域においては、その全範囲でトルク
ダウンを生ずることなく、回動アーム55を精度よく回
動制御することができる。
【0073】また、回動アーム55の後退時には、その
回動アーム55の後退動作によってランプ本体91が後
退され、ヘッド挿入用開口25からランプアーム92が
排出される。この場合、ランプ本体91の挿通孔91
b,91cにはメカシャーシ31aに平行に支持された
2本の直線ガイド軸94a,94bが摺動可能に挿通さ
れているため、両が直線ガイド軸94a,94bにガイ
ドされてランプ本体91が直線的に後退動作する。尚、
ランプ本体91の後退動作は、2本のガイド軸を曲線軸
として円弧状に移動させる構成とすることもできる。
【0074】次に、イジェクトレバー76のカムピン8
4がカムギア74のカム溝74cの最外周部から最内周
部に移動するため、イジェクトレバー76が支点軸85
を中心として時計方向に回動される。これにより、一方
では、イジェクトレバー76の押圧部76aがホルダロ
ック機構のホルダロック部材77の受圧部77bに当接
し、コイルばね88のばね力に抗してホルダロック部材
77を反時計方向に回動させる。
【0075】これにより、ホルダロック部材77の係止
ツメ77aがカートリッジホルダの係合ピンから外れ、
カートリッジホルダをメカシャーシ31aに対して水平
に保持しているロック状態が解除される。その結果、ポ
ップアップばね78のばね力によってカートリッジホル
ダの前側が持ち上げられる一方、その持ち上げ量が、カ
ートリッジホルダに架設されたホルダ補強軸Sの小径部
sにフック部79cが係合されているポップアップ抑止
板79によって制限され、所定量以上のポップアップが
防止されて当初の状態に復帰される。このポップアップ
抑止板79のフック部79cの長さを適当に変更するこ
とにより、カートリッジホルダの傾動量を任意に設定す
ることができる。
【0076】これと同時に、イジェクトレバー76に連
動してイジェクトアーム86が同方向に回動することに
より、その先端に設けたカートリッジ押圧ピン87が後
方からディスクカートリッジ22のオフセット円弧部に
当接する。そして、左右一対の押え板ばねによってカー
トリッジホルダの保持板側に付勢されているディスクカ
ートリッジ22が、イジェクトアーム86の押圧力によ
って前側へ押し出される。これにより、ディスクカート
リッジ22のグリップ溝部側がカートリッジ挿入口から
所定量だけ突出される。従って、このグリップ溝部を把
持して引き出すことにより、ディスクカートリッジ22
をカートリッジホルダから容易に取り出すことができ
る。
【0077】次に、以上のように構成されるディスク記
憶装置に適用して好適なヘッドアクチュエータの実施の
形態例を説明する。
【0078】〔実施の形態例1〕図5〜図9を参照し
て、実施の形態例1のヘッドアクチュエータを説明す
る。
【0079】このヘッドアクチュエータ101は、前述
したリムーバブル型のディスク記憶装置に限ることなく
固定型のディスク記憶装置にも適用可能であり、この固
定型のディスク記憶装置においては、コンタクトスター
トストップ(ContactStart Stop)方
式、ノンコンタクトストップスタート方式(ダイナミッ
クロード/アンロード方式)にも適用可能である。
【0080】このヘッドアクチュエータ101は、図5
に示すように、前述したヘッドアクチュエータ51と同
様に、対向する2個のサスペンション102(102
a,102b)とボイスコイルモータ103の駆動コイ
ル104とヘッドアクチュエータ101を回動自在に支
持するためのピボット軸105とを連結するアーム10
6から構成される可動部と、ボイスコイルモータ103
の磁気回路を構成する固定マグネット107と上ヨーク
108aと下ヨーク108bから成る固定部とにより構
成されている。
【0081】そして、このヘッドアクチュエータ101
のサスペンション102(102a,102b)の先端
には、情報信号の読取り/書込みを行うヘッド(図示せ
ず)を取付けたスライダ109(109a,109b)
が取付けられており、このスライダ109は図6に示す
ように、サスペンション102の先端に図示のように、
サスペンション102の中心線lに対して60°〜70
°の角度を持って取付けられている。
【0082】一般に、ヘッドを取付けたスライダにおい
ては、エアー流動溝の延在方向が、このスライダを支持
するサスペンションの延在方向と平行に設定されている
が、この実施の形態においては、スライダ109をサス
ペンション102の延在方向、すなわち、中心線lに対
して所要の角度である60°〜70°の角度を持って取
付けることにより、スライダ109のベント角度を小さ
くすることができて、スライダ109をディスク表面か
ら安定性良く浮上させることができる。
【0083】また、スライダ109のヘッドに接続され
るヘッド信号線110は、図5及び図6に図示するよう
に、スライダ109の後端から、このスライダ109の
後端とほぼ平行に引き出され、2回孤110aと110
bで折り返した後、サスペンション102の一側縁部に
一体に形成したサイドレール111(111a,111
b)に沿わせてサスペンション102の後端部側まで引
き回されている。
【0084】このヘッド信号線110は、サスペンショ
ン102のサイドレール111(111a,111b)
上に、その先端部近傍において紫外線硬化形接着剤等の
接着剤112により固定することが望ましい。
【0085】ところで、ヘッド信号線110は、図6〜
図7に示すように、多くのものと同様に、ビニールチュ
ーブに代表される保護用チューブ113により被覆され
ている。そして、このヘッド信号線110は、保護用チ
ューブ113を介してサスペンション102のサイドレ
ール111上に嵌挿されて、この保護用チューブ113
の上から、図8に示すようにサイドレール111に一体
に形成したかしめ片114(114a,114b)によ
りかしめ止めしている。
【0086】このように、保護用チューブ113により
被覆したヘッド信号線110をサスペンション102の
サイドレール111に嵌挿した状態では、保護用チュー
ブ113の表面側がサイドレール111よりはみ出すこ
とになる。このため、前述したように、ディスクのロー
ディング、アンローディングにおいてヘッドのリフト時
には、図9のBに示すように、保護用チューブ113を
スライダ109に近い先端部側、すなわち、サイドレー
ル111の先端部においてかしめ片114によりかしめ
止めした場合は、保護用チューブ113の先端が急激に
屈曲し大きく出っ張る状態になる。また、同図Cに示す
ように、保護用チューブ113をサイドレール111の
先端から後方寄りにおいてかしめ片114によりかしめ
止めした場合は、保護用チューブ113のかしめ片11
4から先方へ延出する部分が長くなり、このため、前述
したヘッドのリフト時において保護用チューブ113は
先端部が跳ね上がりサイドレール111から最も大きく
出っ張る状態になる。
【0087】このように、ヘッド信号線110の保護用
チューブ113がヘッドのリフト時にサスペンション1
02のサイドレール111から出っ張ると、トップカバ
ー若しくはディスクカートリッジ22の上下ハーフ2
3,24に対するクリアランスが小となってしまい、接
触の危険性もでてくるおそれがある。これを避けるため
にはクリアランスを大とすればよいが、このように構成
すると、ディスクカートリッジの厚みが大になり、この
ためディスク記憶装置は厚みが増大して大型化すること
になる。これを解決するには、保護チューブ113のは
み出し高さをサスペンション102の先端より低く設定
する必要がある。
【0088】そこで、この実施の形態においては、図6
及び図7に示すように、ヘッド信号線110の保護用チ
ューブ113をかしめ止めするサイドレール111の先
方側のかしめ片114の位置をサイドレール111の先
端部から後方寄りに設定し、この先方側かしめ片114
から先方へ突出する保護用チューブ113の先端部11
3aの長さcを極めて短く、少なくとも1mm以下とし
ている。
【0089】このように、ヘッドアクチュエータ101
のサスペンション102とヘッド信号線110の保護用
チューブ113を形成することにより、図9のAに示す
ように、ヘッドのリフト時にサスペンション102が反
り返った状態でも保護用チューブ113はサスペンショ
ン102の先端の高さと等しいか、それより低くなり、
すなわち、出っ張らなくなるので、保護用チューブ11
3はトップカバー若しくはディスクカートリッジ22の
上下ハーフ23,24に接触する危険性等が解決され
て、ディスク記憶装置の薄型、小型化が可能になる。
【0090】なお、この実施の形態例1において、付記
号115(115a,115b)は、アーム106にサ
スペンション102(102a,102b)を連結する
ベースプレートである。
【0091】〔実施の形態例2〕図10及び図11を参
照して実施の形態例2のヘッドアクチュエータを説明す
る。この実施の形態例2のサスペンション202は、ダ
イナミックロード方式を使用したディスク記憶装置に対
応している。
【0092】このサスペンション202は、アクチュエ
ータのアーム(図示せず)へのマウント部分には必要な
強度を保つため厚さ0.1mm以上のベース板203が
ディスク位置に対して反対側である外面側にスポット溶
接204により固定されている。このサスペンション2
02にも、前述した実施の形態例1のサスペンション1
02と同様に先端には、情報信号の読取り/書込みを行
うヘッドが取付けられたスライダ109が所要の傾斜角
度(中心線に対して60°〜70°)を持って取付けら
れており、このスライダ109のヘッドに接続されるヘ
ッド信号線110は、スライダ109の後端から、この
スライダ109の後端とほぼ平行に引き出され、2回孤
110aと110bで折り返した後、サスペンション2
02の一側縁部に一体に形成したサイドレール205に
沿わせてサスペンション202の後端部側まで引き回さ
れている。
【0093】このヘッド信号線110は、ビニールチュ
ーブに代表される保護用チューブ113により被覆され
て、サスペンション202のサイドレール205上に保
護用チューブ113を介して嵌挿し、サイドレール20
5に一体に形成したかしめ片206によりかしめ止めし
ている。
【0094】そして、サスペンション202に固定され
たベース板203の一側縁部にもかしめ片207が形成
されてヘッド信号線110を被覆した保護用チューブ1
13をかしめ止めしている。ここで、このベース板20
3のかしめ片207による保護用チューブ113のかし
め止め部は、図11に示すように、サスペンション20
2に対するベースプレート203の固定部203aの厚
み内から、特にディスク側にははみださないように設定
されている。
【0095】このように構成されるヘッドアクチュエー
タによれば、ディスクのローディング/アンローディン
グ時に、サスペンション202のマウント部のベース板
203のかしめ片207とサスペンション202を押し
上げるランプ92との間の間隙が確保されるので、両者
の接触が防止されて、引っかかりやランプ92の削れ等
のおそれがなく、ヘッドアクチュエータは常に円滑に回
動動作されディスク21の情報信号の読取り/書込みを
確実に行うことができる。
【0096】〔実施の形態例3〕図12及び図13を参
照して実施の形態例3のヘッドアクチュエータを説明す
る。この実施の形態例3のヘッドアクチュエータはリム
ーバブルディスク記憶装置に対応している。
【0097】このヘッドアクチュエータ301は、ラン
プ部材302を稼働させるためのカム303が設けられ
ている。ここでランプ部材302は前述したランプ部材
75と同様に構成されている。すなわち、ランプ本体3
04は、2本のシャフト305により拘束案内されて矢
印b方向にのみ移動可能であり、引っ張りコイルスプリ
ング306により矢印b1 方向に常時引っ張られてお
り、ランプ本体304のカム受け307が、ヘッドアク
チュエータ301のカム303により押されると矢印b
2 方向に移動される(図12は矢印b2 方向に移動した
状態)。
【0098】ヘッドアクチュエータ301は、前述した
実施の形態例2と同様に構成されている。すなわち、こ
のヘッドアクチュエータ301のサスペンション310
は、アクチュエータ301のアーム311へのマウント
部分には必要な強度を保つため厚さ0.1mm以上のベ
ースプレート312がディスク位置に対して反対側であ
る外面側にスポット溶接313により固定されている。
このサスペンション310にも、前述した実施の形態例
2のサスペンション102と同様に先端には、情報信号
の読取り/書込みを行うヘッドが取付けられたスライダ
109が所要の傾斜角度(中心線に対して60°〜70
°)を持って取りつけられており、このスライダ109
のヘッドに接続されるヘッド信号線110は、スライダ
109の後端から、このスライダ109の後端とほぼ平
行に引き出され、2回孤110aと110bで折り返し
た後、サスペンション310の一側縁部に一体に形成し
たサイドレール314に沿わせてサスペンション301
の後端部側からアーム311まで引き回されている。
【0099】このヘッド信号線110は、ビニールチュ
ーブに代表される保護用チューブ113により被覆され
て、サスペンション310のサイドレール314上に保
護用チューブ113を介して嵌挿し、サイドレール31
2に一体に形成したかしめ片315によりかしめ止めさ
れ、また、ベースプレート312の一側縁部に形成され
たかしめ片316によってかしめ止めされている。
【0100】そして、この保護用チューブ113により
被覆されたヘッド信号線110はベースプレート312
の一側縁部からアーム311の一側面側に導出されて、
図13に示すように、アーム311の側面とこの側面に
形成されているカム303との間に生じる凹部317に
嵌挿され、紫外線硬化型接着剤319によって接着固定
されている。
【0101】なお、図12及び図13には、ヘッド信号
線110を保護用チューブ113により被覆したものを
図示しているが、保護用チューブ113を省略し、ヘッ
ド信号線110のみとしてもよい。
【0102】このように、この実施の形態例3において
は、ヘッド信号線110若しくは保護チューブ113に
より被覆されたヘッド信号線110はヘッドアクチュエ
ータ301の側面とこの側面に突出状に形成したカム3
03との間の凹部318に嵌挿され、カム303が、ヘ
ッド信号線110等の外側に位置された構成であるた
め、ヘッド信号線110若しくは保護チューブ113が
ランプ部材302のカム受け307に接触することがな
く、ヘッド信号線110の断線のおそれが解消されてデ
ィスク21の情報信号の読取り/書込みを確実に行うこ
とができる。
【0103】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこの実施の形態に限定されることなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッド近傍においては、ヘッド信号線をスライダ後端から
引き出し、サスペンション上のスライダ後端側のサイド
レールに沿わせてサスペンション後端部まで引き回した
ことにより、ヘッド周辺の最適なヘッド線引き回しがで
きるという効果が得られる。
【0105】また、サスペンションのマウント部分にお
いては、かしめ部の高さがサスペンションのアクチュエ
ータへのマウント部分からディスク側に出ないよう配置
したことにより、サスペンションのマウント部周辺の最
適なヘッド線引き回しができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する一例のディスク記憶装置の斜
視図である。
【図2】図1に示すディスク記憶装置の平面図である。
【図3】図1に示すディスク記憶装置の要部の分解斜視
図である。
【図4】図1に示すディスク記憶装置のアクチュエータ
とランプとの関係を示す断面図である。
【図5】本発明の一例のヘッドアクチュエータの一部分
解した斜視図である。
【図6】図5に示すヘッドアクチュエータのサスペンシ
ョンの平面図である。
【図7】図5に示すサスペンションの一方の側面図であ
る。
【図8】図5に示すサスペンションの横断図である。
【図9】図5に示すサスペンションの動作説明図であ
る。
【図10】本発明の他例のヘッドアクチュエータに適用
するサスペンションの平面図である。
【図11】図10に示すサスペンションの側面図であ
る。
【図12】本発明のさらに他例のヘッドアクチュエータ
の一部省略した平面図である。
【図13】図12に示すヘッドアクチュエータの要部の
拡大断面図である。
【図14】先行例のディスク記憶装置の概略平面図であ
る。
【図15】図14に示すディスク記憶装置に用いるヘッ
ドアクチュエータの一部分解した斜視図である。
【図16】図15に示すヘッドアクチュエータのサスペ
ンションの斜視図である。
【図17】本発明のヘッドアクチュエータに対応するデ
ィスクカートリッジの分解斜視図である。
【符号の説明】
31‥‥ディスク記憶装置、101,301‥‥ヘッド
アクチュエータ、102,202,310‥‥サスペン
ション、106,311‥‥アーム、109‥‥ヘッ
ド、110‥‥ヘッド信号線、111,205,314
‥‥サイドレール、113‥‥保護用チューブ、11
4,206,315‥‥かしめ片、115,203,3
12‥‥ベースプレート、303‥‥カム、318‥‥
凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 孝 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク記憶装置用ヘッドアクチュエー
    タにおいて、 該アクチュエータはピボット軸を中心に回動する回動型
    アクチュエータであり、 信号を記録再生するヘッドと、 該ヘッドを取り付けたスライダと、 上記アクチュエータに対して略L字状に屈曲配置され
    た、上記スライダをディスクに押し当てるサスペンショ
    ンと、 回動中心に対して上記サスペンションと対向する位置に
    配置されたボイスコイルモータとを有し、 上記スライダは、上記サスペンションに対して略60°
    〜略70°の角度を持って固定されており、 上記ヘッドに接続されるヘッド信号線は、上記スライダ
    後端から上記スライダ後端とほぼ平行に引き出され複数
    回孤状に屈曲され、上記サスペンション上の上記スライ
    ダ後端側のサイドレールに沿わせて上記サスペンション
    後端部まで引き回されていることを特徴とするヘッドア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスク記憶装置用ア
    クチュエータにおいて、 上記ヘッド信号線が保護用チューブに覆われており、 上記ディスク記憶装置がダイナミックロード方式を採用
    しているとき、上記ヘッドのリフト時において、上記保
    護用チューブの上記ヘッドに近い側の端面の高さはサス
    ペンション先端の高さ以下であることを特徴とするヘッ
    ドアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のディスク記憶装置用ア
    クチュエータにおいて、 上記サスペンションはサイドレールに設けられた複数の
    かしめ部によって上記保護用チューブを圧着固定する構
    造となっており、 上記ヘッドに最も近いかしめ位置からの上記保護用チュ
    ーブの上記ヘッド側へのはみ出し量が略1mm以下であ
    ることを特徴とするヘッドアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディスク記憶装置用ア
    クチュエータにおいて、 上記ヘッド信号線は、上記スライダ後端から上記スライ
    ダ後端とほぼ平行に引き出され2回孤状に屈曲され、上
    記サスペンション上の上記スライダ後端側のサイドレー
    ルに沿わせて上記サスペンション後端部まで引き回され
    ていることを特徴とするヘッドアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 ランプローディング方式を使用したディ
    スク記憶装置用ヘッドアクチュエータにおいて、 該アクチュエータはピボット軸を中心に回動する回動型
    アクチュエータであり、 信号を記録再生するヘッドと、 該ヘッドを取り付けたスライダと、 上記アクチュエータに対して略L字状に屈曲配置され
    た、上記スライダをディスクに押し当てるサスペンショ
    ンと、 回動中心に対して上記サスペンションと対向する位置に
    配置されたボイスコイルモータとを有し、 上記スライダは、上記サスペンションに対して略60°
    〜略70°の角度を持って固定されており、 上記サスペンションは腹部にランプローディング用のデ
    ィンプルを有しており、 上記サスペンションの上記アクチュエータへのマウント
    部分には厚さ略0.1mm以上のベース板がディスクに
    対して反対側に固定されており、 上記サスペンションのマウント部分には上記ヘッドに接
    続されるヘッド信号線を内包したチューブを固定する固
    定部が位置し、 上記固定部の高さが上記サスペンションの上記アクチュ
    エータへのマウント部分からディスク側に出ないように
    配置されていることを特徴とするヘッドアクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 ランプローディング方式を使用したリム
    ーバブルディスク記憶装置用ヘッドアクチュエータにお
    いて、 該アクチュエータはピボット軸を中心に回動する回動型
    アクチュエータであり、 信号を記録再生するヘッドと、 該ヘッドを取り付けたスライダと、 上記アクチュエータに対して略L字状に屈曲配置され
    た、上記スライダをディスクに押し当てるサスペンショ
    ンと、 回動中心に対して上記サスペンションと対向する位置に
    配置されたボイスコイルモータと、 ランプローディング用ランプを稼働させるためのカムを
    有し、 上記スライダは、上記サスペンションに対して略60°
    〜略70°の角度を持って固定されており、 上記サスペンションは腹部にランプローディング用のデ
    ィンプルを有しており、 上記カムは上記アクチュエータ側面に凸状に配置されて
    おり、上記ヘッドに接続されるヘッド信号線若しくはこ
    のヘッド信号線を内包したチューブは上記カムと上記ア
    クチュエータ側面との間に生じる窪みに固定されてお
    り、上記カムのエッジは上記ヘッド信号線若しくは上記
    ヘッド信号線を内包したチューブより常に外側に位置し
    ていることを特徴とするヘッドアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のヘッドアクチュエータ
    を搭載したことを特徴とするディスク記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のヘッドアクチュエータ
    を搭載したことを特徴とするランプローディング方式を
    使用したディスク記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のヘッドアクチュエータ
    を搭載したことを特徴とするランプローディング方式を
    使用したリムーバブルディスク記憶装置。
JP34008597A 1997-12-10 1997-12-10 ディスク記憶装置用ヘッドアクチュエータ Pending JPH11176114A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002352533A (ja) * 2001-03-21 2002-12-06 Sony Corp ヘッドアクチュエータとディスク記憶装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002352533A (ja) * 2001-03-21 2002-12-06 Sony Corp ヘッドアクチュエータとディスク記憶装置

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