JPH11174947A - 学習用スプーン - Google Patents
学習用スプーンInfo
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- JPH11174947A JPH11174947A JP35224797A JP35224797A JPH11174947A JP H11174947 A JPH11174947 A JP H11174947A JP 35224797 A JP35224797 A JP 35224797A JP 35224797 A JP35224797 A JP 35224797A JP H11174947 A JPH11174947 A JP H11174947A
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Abstract
こぼさずに、無理なく摂取する訓練を行うことができる
学習用スプーンを提供すること。 【解決手段】 食品をすくいとるためのスプーン本体1
1と、長尺の柄12の部分とを備えるスプーンにおい
て、前記スプーン本体11は、この本体の先端側に設け
られ、乳幼児の食物摂取量に対応した凹状のボウル部1
4と、このボウル部より後ろに設けられ、スプーン本体
を乳幼児の開いた口の中にさし入れる際に適切な位置に
とどめるための位置決め手段13とを備える。
Description
期にかけての幼児が主として固形または半固形の食品を
とるための訓練をするための学習用スプーンに関するも
のである。
食事を与えるための離乳食用のスプーンは、食品をこぼ
さないように幼児に与えるために工夫されたものであ
る。このようなスプーンは、乳幼児に食品を与える上
で、与えやすいように、そのスプーン本体の凹状のボウ
ル部の幅を小さくしたりして、乳幼児の小さな口に入れ
やすいようにしている。
離乳期にかけての乳幼児は口や唇の動きが未発達であ
り、液体の食品をこぼさないように摂取することは困難
であるだけでなく、固形または半固形の食品を摂取する
場合にも所定の訓練を必要とする。
閉じる行為、特に口唇を閉じる行為をすることができな
い。また、この時期の乳児は哺乳運動のための舌の蠕動
様運動も見られる。そして、乳児の月齢が進んで離乳期
になると、特に上唇の機能に一部発達が見られるが、未
だ上下の唇を平たくして閉じることができない。また、
離乳期の後期になると、唇の機能により、コップ等から
液体を受け取って飲むことができるようになる。
コップやスプーン等の縁を上下の唇をすぼめて隙間が生
じないようにして液体等の摂取ができるようになるか
ら、スプーン等により食品を与えても、スプーンの形状
にあわせて唇をすぼめたり平たくしたりして変形させ、
食品を摂取する能力を獲得する。そして、乳幼児は、そ
の発達に対応して、口腔内に置かれた食品を奥側におく
り、さらには嚥下する能力が備わることによって、口腔
内の動きが、哺乳運動とは異なる普通の食事に適した運
動となる。しかしながら、哺乳期から離乳期にかけて
(ほぼ月齢5ないし9月)の期間の乳幼児は、またスプ
ーンの形状にあわせて唇を変形する能力を十分獲得して
いないので、この時期の乳幼児に食事を与えるためのス
プーンには、乳幼児の能力に適合した構造をもつスプー
ンが必要とされる。ところが、上述した従来の幼児用ス
プーンでは、乳幼児はスプーンのボウル部に食品を取り
残してしまったり、さらに、母親等においては、自ら食
品を口腔内の奥側に送り込んでしまい、乳幼児に対し
て、上述の口腔の動きを学習する機会を与えることがで
きないという問題があった。
になされたもので、哺乳期から離乳期にかけての乳幼児
が食品をこぼさずに、無理なく摂取する訓練を行うこと
ができる学習用スプーンを提供することを目的とする。
発明にあっては、食品をすくいとるためのスプーン本体
と、長尺の柄の部分とを備えるスプーンにおいて、前記
スプーン本体は、この本体の先端側に設けられ、乳幼児
の食物摂取量に対応した凹状のボウル部と、このボウル
部より後ろに設けられ、スプーン本体を乳幼児の開いた
口の中にさし入れる際に適切な位置にとどめるための位
置決め手段とを備える、学習用スプーンにより、達成さ
れる。
ボウル部は乳幼児の食物摂取量に対応したものとされて
いるので、一回に食品を口に運ぶ量が適切となり、スプ
ーンからのとり残しがなくなることから、乳幼児に適切
な摂取訓練を施すことが可能となる。しかも、乳幼児に
食品を与える例えば母親等は、上記位置決め手段によ
り、スプーン本体をどの程度乳幼児の口腔内にいれれば
よいか判断することができるので、食品を乳幼児の口腔
内の適切な位置に置くことができる。
体が軟質合成樹脂により形成するようにしてもよい。こ
れにより、より乳幼児の口唇,口腔に不要な刺激を与え
ることなく食事の訓練をすることができる。
決め部は、前記スプーン本体の上面に設けるようにして
もよい。スプーン本体の上面側は、食事を与える者が視
認しやすく、その分使い勝手が向上する。
は、前記凹状のボウル部の後端に起立する壁部を備える
ように凸状に設けられていてもよい。このように構成す
ることにより、スプーン本体を乳幼児の口腔内に差し入
れた時に、位置決め部は、口腔内にて物理的な障害とな
って、それ以上深くスプーン本体を差し入れることがで
きなくなる。このため、スプーンを使用しながら所定の
深さまでいれる動作がしやすい。
により、スプーン本体を乳幼児の口腔内に位置決めした
とき、前記ボウル部が乳幼児の口腔内において下顎の両
乳犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置するように構成
されている。請求項5の構成によれば、介助者が乳幼児
に食品を与える際に、乳幼児の口腔内にスプーン本体を
さし入れる時、上記位置決め部を利用すると、食品を収
容したボウル部は、乳幼児の口腔内において下顎の両乳
犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置することができ
る。したがって、介助者は、この位置において、食品を
口腔内に置くことができるので、乳幼児はこの食品を適
切に口腔内の奥側に送り嚥下する訓練ができる。
は、その深さが約1mm乃至3mmである。請求項6の
構成によれば、ボウル部が適切な深さとされているた
め、ボウル部の容積を適切な範囲に設定することができ
るし、乳幼児は口唇を閉じる動きに関して未発達で、そ
の変形動作を適切に行うことができなくても、ボウル部
に保持された食品の全量を容易に摂取でき、食品がボウ
ル部に残ってしまうことが防止される。
ル部は、その幅が約10mm乃至23mmである。請求
項7の構成によれば、ボウル部の幅が適切に定められる
ことで、ボウル部の容積を適切な範囲に設定することが
できるし、乳幼児の小さな口にも容易に差し入れること
ができる。
は、その容量が約0.5グラム(g)ないし0.8グラ
ム(g)である。請求項8の構成によれば、食品を保持
する量が適切になり、乳幼児が一回に口にする量として
多過ぎなようにすることができる。
は、その容量が約0.6グラム(g)である。
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
プーンを示す概略斜視図であり、図2はこの学習用スプ
ーンの側面図である。図において、学習用スプーン10
は、食品をすくいとるためのスプーン本体11と、この
スプーン本体11と結合された長尺の柄12とを備えて
いる。
耐久性を備えた材質が使用されており、例えばポリプロ
ピレンにより形成されている。スプーン本体11は、乳
幼児の口腔内にふれたときに固い感触や冷たい感触等の
好ましくない刺激を与えない材質が使用され、例えばエ
ラストマーにより形成されている。そして、好ましく
は、柄12とスプーン11は同一の型内で二色成形によ
り同時に成形されて作られる。
にほぼ長楕円形を呈しており、柄12に連設する基端側
には位置決め手段13が設けられている。位置決め部1
3は、例えば母親等がこの学習用スプーン10のスプー
ン本体11に食品を載せて、乳幼児の口腔内にスプーン
10を差し入れるときに、必要以上に深く入らないよう
に位置決めするための手段である。したがって、少なく
とも外部から視認により位置を確認できる手段であるこ
とが必要である。この位置決め手段13は、この実施例
にあっては、上方に凸となった突出部で構成されてい
る。
段13より先端側は、浅いボウル部14となっている。
このボウル部14の深さHDは、後述するように定めら
れており、特に浅く設定されることで、乳幼児が食品を
上唇により取り残してしまうことがないように形成され
ている。
示すように、その寸法が決定される。スプーン本体の第
1の奥行きD1は、第2の奥行きD2を確保してかつ十
分な大きさの位置決め手段13を形成できるように設定
される。
きである。この奥行きD2は物理的には位置決め手段の
先端側の壁部13aの位置により規定される。そして、
第2の奥行きD2は、後述するように、この学習用スプ
ーン10を使用した場合に、乳幼児の口唇内にスプーン
本体11をさしいれた時、この壁部13aが乳幼児の上
唇前端に当接する位置に位置決めされるから、この時に
口腔内に差し込まれているスプーン本体11の長さに対
応している。そして、口腔内では、スプーン本体11の
先端が乳幼児の下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇所以上
奥側に達しないように位置決めされると適切であること
が、本発明者等の研究により明らかとなった。
ると、乳幼児は母親等がスプーン10をひきぬく前にこ
れを噛んでしまう傾向がある。そうすると、ボウル部1
4に保持された食品が乳幼児の口腔内で、歯列より奥側
に落ちてしまう。このため、口唇で食品を捕らえて奥側
に運ぶといった口腔の動きを学習することができなくな
る。また上記奥行きD2が短過ぎると、乳幼児は、食品
が十分口の中に入ってこないことを感じ取って、顔を前
に出してしまう傾向があり、捕食姿勢が不自然となって
しまう。以上に基づいて、乳幼児について、上述したよ
うな口唇の先端から、下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇
所までの長さについて確認すると、15mm程度が平均
的である。このことから、上記奥行きD2は、約10m
mないし20mmが適しており、12mm乃至18mm
がより適切な範囲として確認されている。
づいて決定される。すなわち、哺乳期から離乳期にかけ
て(ほぼ月齢5ないし9月)の期間の乳幼児は、まだス
プーンの形状にあわせて唇を変形する能力を十分獲得し
ていない。このため、スプーン本体11の幅W1が広過
ぎると、これに合わせて唇を変形できないので、スプー
ン本体11を十分口腔内に入れることができない。これ
に対して、スプーン本体11の幅W1が狭過ぎると、上
唇と下唇を閉じたときに、隙間を生じて食物をこぼしや
すく、また、後述する食品の適切な容量を確保しにくく
なる。かくして、このような点を実験により確認する
と、スプーン本体11の幅W1は、約16mmないし2
4mmが適しており、好ましくは約15mmないし20
mmに設定される。尚、この幅W1は、スプーン本体1
1全体ではなく、少なくとも、口腔内に差し入れられる
ボウル部14の幅としてもよい。
1のボウル部14の深さHDは、約1mm乃至3mmが
適切であり、2mmが最も適していることが確認されて
いる。このボウル部14の深さは、乳幼児に食品を与え
たときに、その上唇によりほぼ完全に食品をこそげとる
ことができること、及び十分な量の食品を載せることが
でき、上唇の動きとして意味ある訓練を行えることを条
件とする。そして、深過ぎると乳幼児は食品をきれいに
全てとることが出来ず、浅過ぎると容量が不足してしま
う。
きさ及び形状に関して、以上の条件を満たしながら、そ
の保持する食品の適切な量を定めると、約0.5グラム
(g)ないし0.8グラム(g)の範囲が好ましく、実
験により確認された最も適切な容量は約0.6グラム
(g)であった。
に構成されており、以下のように用いられる。乳幼児に
食品を与える人,例えば母親は、学習用スプーン10の
柄12を持って、乳幼児に適した例えば半固形のペース
ト状食品をスプーン本体11にすくいとる。この場合、
スプーン本体11のボウル部14は、上述の寸法に設定
されていることから、食品を過不足ない量すくい取るこ
とができる。
スプーン10の本体11を差し入れる。この時、母親
は、スプーン本体11の位置決め手段である凸部13の
壁部13a上部を乳幼児の上唇の前端に軽く当てる。こ
れにより、スプーン本体11は口腔内への差し入れ量に
関して、位置決めされる。つまり、母親は凸部13がス
プーン本体11の上面に形成されていることから、乳幼
児を見下ろす角度から容易に凸部を視認でき、しかも凸
部13は壁部13aを備えていることから、この凸部1
3aが乳幼児の上唇の前端に当接した軽い手掛かりから
も、きわめて容易に口腔内への差し入れ量を制御でき
る。
ボウル部14は、乳幼児の口腔内において下顎の両乳犬
歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置するので、このボウ
ル部14に載せられた食品は乳幼児の口腔の運動におい
て、適切に口腔の奥側に運ぶ訓練がされる。
は上述の範囲に設定されているので、この時期の乳幼児
の唇の動きに無理なく対応しており、適切に口腔内に差
し込まれるとともに、乳幼児が唇を閉じたときに、不必
要な隙間を形成することがない。これにより乳幼児は食
品をこぼすことなく摂取することができる。
の要部を示している。図4において、図1ないし図3と
同一の符号を付した箇所は同じ構成であるから、重複す
る説明は省略し、相違点を中心に説明する。図におい
て、学習用スプーン21では、スプーン本体11の下面
に突出するように位置決め手段としての突起23が形成
されている。この位置決め手段の構成を除き、寸法設定
等は第1の実施形態と同じである。
習用スプーン21においても、第1の実施形態と同様な
作用効果を発揮することができる。すなわち、母親等
は、乳幼児の口腔内に学習用スプーン21の本体11を
差し入れる。この時、母親は、スプーン本体11の位置
決め手段である突起23の壁部23a下部を乳幼児の下
唇の前端に軽く当てる。これにより、スプーン本体11
は口腔内への差し入れ量に関して、位置決めされる。こ
こで、母親は突起23がスプーン本体11の下面に形成
されていることから、乳幼児を見下ろす角度から突起2
3を視認しにくいが、この壁部23aが乳幼児の下唇の
前端に当接した軽い手掛かりから、きわめて容易に口腔
内への差し入れ量を制御できるのである。
例えば、位置決め手段は、使い勝手は劣るが、突起や凸
部でなくその位置を着色したり、穴を形成したりして、
変形部を形成する等した形態により視覚のみにて確認す
るようにしてもよい。スプーン本体部は、ボウル部を除
いて、図示の形状と異なる形状に形成してもよく、この
場合、例えば位置決め手段をスプーン本体の側方に突出
させてもよい。
乳期から離乳期にかけての乳幼児が食品をこぼさずに、
無理なく摂取する訓練を行うことができる学習用スプー
ンを提供することができる。
を示す概略斜視図である。
である。
を示す一部概略側面図である。
本体、12・・・柄、13・・・位置決め手段、14・
・・ボウル部、13a・・・壁部、23・・・突起(位
置決め手段)。
Claims (9)
- 【請求項1】 食品をすくいとるためのスプーン本体
と、長尺の柄の部分とを備えるスプーンにおいて、 前記スプーン本体は、 この本体の先端側に設けられ、乳幼児の食物摂取量に対
応した凹状のボウル部と、 このボウル部より後ろに設けられ、スプーン本体を乳幼
児の開いた口の中にさし入れる際に適切な位置にとどめ
るための位置決め手段とを備えることを特徴とする、学
習用スプーン。 - 【請求項2】 前記スプーン本体は軟質合成樹脂により
形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の学
習用スプーン。 - 【請求項3】 前記位置決め部は、前記スプーン本体の
上面に設けられていることを特徴とする請求項1または
2に記載の学習用スプーン。 - 【請求項4】 前記位置決め部は、前記凹状のボウル部
の後端に起立する壁部を備えるように凸状に設けられて
いることを特徴とする、請求項1ないし3にいずれかに
記載の学習用スプーン。 - 【請求項5】 前記位置決め部により、スプーン本体を
乳幼児の口腔内に位置決めしたとき、前記ボウル部が乳
幼児の口腔内において下顎の両乳犬歯を結んだ箇所より
も口唇側に位置するように構成されていることを特徴と
する、請求項1ないし4にいずれかに記載の学習用スプ
ーン。 - 【請求項6】 前記ボウル部は、その深さが約1mm乃
至3mmであることを特徴とする、請求項1ないし5の
いずれかに記載の学習用スプーン。 - 【請求項7】 前記ボウル部は、その幅が約10mm乃
至23mmであることを特徴とする、請求項1ないし6
のいずれかに記載の学習用スプーン。 - 【請求項8】 前記ボウル部は、その容量が約0.5グ
ラムないし0.8グラムであることを特徴とする、請求
項1ないし7のいずれかに記載の学習用スプーン。 - 【請求項9】 前記ボウル部は、その容量が約0.6グ
ラムであることを特徴とする、請求項1ないし8のいず
れかに記載の学習用スプーン。
Priority Applications (1)
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JP35224797A Expired - Fee Related JP3877407B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 学習用スプーン |
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Cited By (3)
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WO2011041778A3 (en) * | 2009-10-02 | 2011-11-03 | China Direct International, Inc. | Plastic cutlery and tableware with interchangeable elements |
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-
1997
- 1997-12-05 JP JP35224797A patent/JP3877407B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102028380B (zh) * | 2009-10-02 | 2015-01-28 | 康贝株式会社 | 辅食用汤匙 |
TWI510208B (zh) * | 2009-10-02 | 2015-12-01 | Combi Corp | 斷奶餐用湯匙 |
WO2014072791A1 (en) * | 2012-11-12 | 2014-05-15 | Infant Ventures Llc | Spoon |
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