JPH11174341A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JPH11174341A
JPH11174341A JP9343078A JP34307897A JPH11174341A JP H11174341 A JPH11174341 A JP H11174341A JP 9343078 A JP9343078 A JP 9343078A JP 34307897 A JP34307897 A JP 34307897A JP H11174341 A JPH11174341 A JP H11174341A
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    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/0012Surgical microscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/20Surgical microscopes characterised by non-optical aspects

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、装置の小形化及び焦点合わせ等の
作業の容易化を図った眼科装置を提供する。 【解決手段】 モーター21の回転力をウォームギア2
2、24及びウォームホイール23、25を用いた回転
減速機構及びラック32、ピニオン31を用いた回転−
直線変換機構を介して鏡体部10に伝達し、この鏡体部
10を重力の作用する方向及び重力に逆らう方向に往復
移動させる手術用顕微鏡1等の眼科装置であって、鏡体
部10の重力の作用する方向への移動時に弾性エネルギ
ーを蓄積し、重力に逆らう方向への移動時に弾性エネル
ギーを放出してモータ−21から伝達される回転力を補
完する渦巻きばね状のぜんまいバネ40を配置したもの
である。これにより、駆動力の低減による小形化が可能
となり、また、移動速度の均等化が可能となって、焦点
合わせ等の作業の容易化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物移動機構を
含む眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、眼科手術で使用される手術用顕
微鏡は、鏡体部を上下微動機構により上下に移動して焦
点合わせを行なう。この上下微動機構は、DCモーター
の回転をウォームギアにより減速し、ピニオンギアを回
転させ、スライドレールで保持され、かつ、鏡体部に取
り付けられたラックに噛み合わせて、ラックとともに鏡
体部を上下動させるものである。
【0003】このようにして鏡体部を上下に移動させる
場合、上方向に移動する場合と下方向に移動する場合と
では負荷が異なり、上方向への移動速度は下方向への移
動速度に比べて遅くなる。これは、DCモーターの駆動
力は上方向の負荷に基ずき設定されるため、下方向への
移動時はDCモーターの出力トルクに余裕が生じるから
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たDCモーターは、上方向の負荷に基ずき選択されるた
め、出力トルクの大きな特性のDCモーターを選択しな
ければならず、DCモーターの大型化を招くことにな
る。
【0005】DCモーターが大きくなれば、必然的に上
下微動機構の構成部材等も大きくなり、しいては手術用
顕微鏡自体の大型化につながり、この結果、術者が活動
する手術空間を狭めることになり、安全な手術の阻害に
なってしまうという課題がある。
【0006】また、鏡体部を上方向に移動する場合と、
下方向に移動する場合で移動速度が異なるため、微細な
焦点合わせを行う場合、焦点合わ作業が煩雑となり、術
者の精神的ストレスの原因となり得るという課題もあ
る。
【0007】次に、眼科装置の一種であるスリットラン
プの場合について考察すると、モーターを用いた電動式
の上下微動機構によりスリットランプを上下に移動する
場合、上方向に移動する場合と、下方向に移動する場合
とで負荷が異なり、上方向への移動速度は下方向への移
動速度に比べて遅くなる。
【0008】これは、既述した手術用顕微鏡の場合と同
様、モーターの駆動力は上方向の負荷に基ずき設定され
るため、下方向への移動時はモーターの出力トルクに余
裕が生じるからである。
【0009】このように、モーターは上方向の負荷に基
ずき選択される為、出力トルクの大きな特性のモーター
を選択しなければならず、モーターの大型化を招くこと
になる。
【0010】モーターが大きくなれば、必然的に上下微
動機構の構成部材等も大きくなり、スリットランプ自体
の大型化につながり、術者の検査空間を狭めることにな
るとともに、スリットランプの一部が患者にぶつかると
いう支障も生じる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、駆動源の小形化、移動操作の容易化を図った対
象物移動機構を含む眼科装置を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転動作する回転駆動源の回転力を、動力伝達機構を介
して対象物に伝達し、この対象物を重力の作用する方向
と重力に逆らう方向とに往復駆動する対象物移動機構を
含む眼科装置であって、前記動力伝達機構に、前記対象
物の重力の作用する方向への移動時に弾性エネルギーを
蓄積し、対象物の重力に逆らう方向への移動時に弾性エ
ネルギーを放出して前記駆動源からこの動力伝達機構へ
伝達される駆動力を補完する弾性部材を配置したことを
特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、回転駆動源の回転力
を、動力伝達機構を介して対象物に伝達し、この対象物
を重力の作用する方向と重力に逆らう方向とに往復駆動
するに際して、前記対象物の重力の作用する方向への移
動時に前記弾性部材に弾性エネルギーを蓄積し、対象物
の重力に逆らう方向への移動時に前記弾性部材に蓄積し
た弾性エネルギーを放出して前記駆動源からこの動力伝
達機構へ伝達される駆動力を補完するようにしたので、
前記回転駆動源による前記対象物の重力に逆らう方向へ
の駆動時の駆動力を弾性部材に蓄積する弾性エネルギー
で補うことが可能となり、これにより、回転駆動源の駆
動力の低減による小形化が可能となるとともに、対象物
を重力の作用する方向と重力に逆らう方向とに移動させ
る場合の移動速度の均等化が可能となる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の眼
科装置において、前記動力伝達機構は、ウォームギア及
びウォームホイールを用いた回転減速機構及びラック、
ピニオンを用いた回転−直線変換機構を備えたことを特
徴とするものである。
【0015】この発明によれば、前記動力伝達機構は、
ウォームギア及びウォームホイールを用いた回転減速機
構及びラック、ピニオンを用いた回転−直線変換機構を
備えた構成であるため、簡略な構成でありながら請求項
1記載の発明と同様、回転駆動源の駆動力の低減による
小形化が可能となるとともに、対象物を重力の作用する
方向と重力に逆らう方向とに移動させる場合の移動速度
の均等化を図ることが可能となる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の眼科装置において、前記弾性部材の弾性エネルギー
の蓄積量を調整する調整部材を付加したことを特徴とす
るものである。
【0017】この発明によれば、請求項1又は2記載の
対象物移動機構の場合と同様な作用を発揮するととも
に、前記弾性部材の弾性エネルギーの蓄積量を調整する
調整部材を付加しているので、前記調整部材による弾性
部材の弾性エネルギーの蓄積量の調整により、前記対象
物の重量変化等の負荷変動に対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の対象物移動機構を含む眼科装置の一例である手
術用顕微鏡1の全体図である。この手術用顕微鏡1は、
支持アーム2の突出端部に垂下部材3を取り付け、この
垂下部材3に対して対象物移動機構を搭載した箱形状の
保持体4を軸体6を介して取り付けている。保持体4
は、軸体6を支軸として図1に示す矢印a、b方向に回
動可能に配置している。その回動操作は、つまみ5を回
転させることで行う。
【0020】また、保持体4に対して手術用顕微鏡1の
鏡体部10を取り付けた上下移動部材7を、図1に示す
矢印c、dを付して示す上下方向に移動可能に取り付け
ている。この上下方向の移動は、保持体4の内部に設置
され、前記保持体4と上下移動部材7とを連結している
対象物移動機構により行われる。この対象物移動機構の
詳細をを図2乃至図5に示す。
【0021】この対象物移動機構は、保持体4に配置し
た回動動作する駆動源であるモータ21と、このモータ
21の回転力を上下移動部材7に伝達する動力伝達機構
とを具備している。この動力伝達機構は、さらに回転減
速機構及び回転−直線変換機構を具備している。
【0022】回転減速機構は、図5に模式的に示すよう
に、モーター21の原動軸に取り付けた第1のウォーム
ギア22、第1のウォームギア22と螺合させた第1の
ウォームホイール23を具備している。第1のウォーム
ホイール23は、回転軸28を中心として回転可能とな
っており、この回転軸28は、一対の軸受26、27に
より支承されている。
【0023】また、回転−直線変換機構は、図5に模式
的に示すように、前記回転軸28上であって第1のウォ
ームホイール23より上方の位置において嵌着された第
2のウォームギア24と、第2のウォームギア24に螺
合させた第2のウォームホイール25、第2のウォーム
ギア24の中心を貫通する伝達軸29、伝達軸29の前
記上下移動部材7側の端部に取り付けたピニオン31
と、上下移動部材7に対しこの上下移動部材7の移動方
向(c、d方向)に沿って配置したラック32を具備し
ている。
【0024】さらに、前記保持体4内から下方に突出す
る前記回転軸28の下端部に、弾性部材であるぜんまい
バネ40を取り付けている。ぜんまいバネ40は、前記
手術用顕微鏡1の鏡体部10の重力の作用する方向への
移動時に弾性エネルギーを蓄積し、鏡体部10の重力に
逆らう方向への移動時に弾性エネルギーを放出して前記
モーター21から回転減速機構へ伝達される回転力を補
完するように構成されている。
【0025】このぜんまいバネ40の内側端部は、回転
軸28に固着され、外側端部は、上下移動部材7に固定
配置されるカバー部材41の所定の位置に固着されて、
これにより、弾性エネルギーの蓄積、放出が可能となっ
ている。
【0026】また、図示しない上限検出リミットスイッ
チ、下限検出リミットスイッチを配置し、前記上下移動
部材7の上限位置、下限位置を検出するようになってい
る。
【0027】前記上下移動部材7内には、図3に示すよ
うに、コントロールPC板50が搭載され、このコント
ロールPC板50に前記モーター21等の制御回路系を
組み込んでいる。
【0028】前記前記保持体4と上下移動部材7との連
結状態の詳細を図4に示す。前記保持体4の一方の端面
に設けた長穴状の開口の部分に、中心部分に軸受12
a、12bを備えた略筒状のレール受け12を配置する
とともに、このレール受け12の一対の両側部に内側ス
ライドレール13a、13bを取り付け、また、保持体
4の一方の端面に対峙させる断面コ状の上下移動部材7
の端面両側部には前記内側スライドレール13a、13
bに各々対応する外側スライドレール15a、15bを
取り付け、内側スライドレール13aと外側スライドレ
ール15a、内側スライドレール13bと外側スライド
レール15bとの間に各々スライドレールガイド17
a、17bを介在させて、これら内側スライドレール1
3a、13bに対して外側スライドレール15a、15
bをスライド可能とし、これにより、上下移動部材7を
図1、図3に示す矢印c、dを付して示す重力に逆らう
方向である上方向と、重力の作用する方向である下方向
とに移動可能としている。
【0029】次に、上述した構成の対象物移動機構を含
む手術用顕微鏡1の動作を説明する。
【0030】この手術用顕微鏡1の鏡体部10を矢印
c、d方向に移動して、手術対象物体100等に対する
焦点合わせを実行する場合に、前記保持体4に搭載され
たモーター21の回転力を、前記第1のウォームギア2
2、第1のウォームホイール23により減速した後、第
2のウォームギア24、第2のウォームホイール25を
経て前記ラック31、ピニオン32を用いた回転−直線
変換機構に直線運動に変換し、上下移動部材7さらには
鏡体部10を矢印c、dで示す重力に逆らう方向と重力
の作用する方向とに往復駆動する。
【0031】この場合に、鏡体部10が矢印dで示す重
力の作用する方向に移動する際には、鏡体部10の矢印
d方向への移動とともに前記ぜんまいバネ40に弾性エ
ネルギーが蓄積(ぜんまいが巻かれる)される。
【0032】一方、鏡体部10が矢印cで示す重力に逆
らう方向に移動する際には、鏡体部10の矢印c方向へ
の移動とともに前記ぜんまいバネ40に蓄積された弾性
エネルギーが放出される。このぜんまいバネ40により
放出される前記弾性エネルギーは、前記モーター21か
ら上述した動力伝達機構へ伝達される駆動力を補完する
ように機能する。
【0033】即ち、前記モーター21の回転に伴う前記
鏡体部10の重力に逆らう上方向への駆動時の駆動力を
ぜんまいバネ40に蓄積する弾性エネルギーで補うこと
が可能となり、これにより、モーター21として出力ト
ルクの小さいものを使用することが可能となり、小形化
が可能となる。また、前記鏡体部10の下方向、上方向
への移動時の移動速度の均等化を図ることも可能とな
る。
【0034】また、モーター21の上方向、下方向の負
荷をほぼ同等とすることができ、負荷の大小により速度
が変化するアクチュエーター(DCモーター、超音波モ
ーター等)を使用する場合でも、上下各方向の移動速度
が同等となる。
【0035】尚、前記ぜんまいバネ40が取付けられる
回転軸28に取り付けた第1のウォームホイール23は
第1のウォームギア22といわゆるセルフロックの関係
が成立しており、第1のウォームホイール23側から第
1のウォームギア22を回転させることはできない。
【0036】このため、ぜんまいバネ40に蓄積された
弾性エネルギーは、第1のウォームギア22側の回転動
作がない限り放出されることはない。
【0037】また、手術用顕微鏡1の場合、TVカメ
ラ、側視鏡等の付属品の追加により負荷(荷重)が変化
する。この場合、ぜんまいバネ40の巻き付け量を回転
軸28の端部において前記カバー部材41に取り付けた
初期巻き付け量調整ノブ28aを操作して変更するよう
にすれば、負荷変化に直ちに対応することができる。
【0038】また、レフラクトメータやスペキュラーマ
イクロスコープ、ノンコンタクトメーター等の眼科装置
等で、測定対象が異なりヘッド部の構造や重量が違う場
合でも、上述した対象物移動機構により同様に対応する
ことで機構部の共通化が図れ、全体的に安価な装置の提
供が可能となる。
【0039】図6、図7は、前記回転減速機構に、ぜん
まいバネ40の弾性エネルギーの蓄積量を調整する調整
部材42を付加した変形例を示すものである。
【0040】この調整部材42は、回転軸28に対して
前記カバー部材41及びぜんまいバネ40と同軸にラチ
ェット43を取付けるとともに、外し操作レバー44付
きのラチェット爪45をラチェット43に係合させ、ラ
チェット爪45のラチェット43に対する係合位置の変
化でぜんまいバネ40の弾性エネルギーの蓄積量の調整
を行うとともに、外し操作レバー44によりラチェット
爪45のラチェット43に対する係合解除を行うように
なっている。
【0041】この調整部材42によるぜんまいバネ40
の弾性エネルギーの蓄積量の調整により、特に前記鏡体
部10の上方向への移動時の弾性エネルギーの放出状態
も調整されることになり、これにより、鏡体部10の下
方向、上方向への移動速度の均等化、前記鏡体部10の
重量変化への迅速な対応が可能になる。
【0042】(実施の形態2)図8乃至図10は、本発
明の実施の形態2の眼科装置における対象物移動機構を
示すものである。
【0043】この実施の形態2の対象物移動機構は、実
施の形態1の対象物移動機構と略同様な構成であるが、
保持体4内の前記モーター21の原動軸に直結した軸6
0にウォームギア51が貫通配置で取付けられていて、
ウォームギア51はリードネジ52と連動するウォーム
ホイール53と噛み合っており、このリードネジ52に
リードナット54を螺合した構造で回転減速機構及び回
転−直線変換機構を構成している。
【0044】前記リードナット54は、顕微鏡、眼科装
置等のヘッド部(測定部)を取り付けた上下移動部材7
側から突出した伝達軸55に取り付けられている。上下
移動部材7内におけるスライド部分の構造は実施の形態
1の場合と同様である。
【0045】さらに、図10に示すように、前記ウォー
ムギア51を貫通した軸60の端部には、実施の形態1
と同様、渦巻きばね状のぜんまいバネ40、円形皿状の
カバー部材41が配置され、ぜんまいバネ40の内側端
部は軸60の外周に、外側端部はカバー部材41の内周
に各々固着されている。
【0046】また、カバー部材41のぜんまいバネ40
とは反対側の中心部には、上下移動部材7の側片を貫い
て外部に突出する突出軸41aを具備し、この突出軸4
1aに初期巻き付け量調整ノブ61を取り付けている。
【0047】このような構成の実施の形態2の対象物移
動機構において、モーター21が回転すると、この回転
はウォームギア51からウォームホイール53ヘ伝達さ
れ、連動するリードネジ52を回転させる。リードネジ
52が回転すると、リードナット54は矢印c、dで示
す上下方向に移動する。
【0048】これにより、顕微鏡、眼科装置等のヘッド
部を矢印c、dで示す上下方向に移動させることができ
る。また、初期巻き付け量調整ノブ61によるぜんまい
バネ40の初期巻き付け量の調整で、ヘッド部の荷重変
化に対応でき、また、ぜんまいバネ40の弾性エネルギ
ーの蓄積量の調整により、特に前記鏡体部10の上方向
への移動時の弾性エネルギーの放出状態も調整される。
これにより、眼科装置における鏡体部10の下方向、上
方向への移動速度の均等化を図れる。
【0049】図11は、例えばレフラクトメータのよう
な眼科装置80に、本実施の形態2と同様な対象物移動
機構を組み込んだ例を示すものである。
【0050】即ち、眼科装置80の支持台85上の移動
基台85に、モーター21を固定するとともに、その原
動軸に直結した軸60にウォームギア51を貫通配置で
取付け、ウォームギア51をリードネジ52と連動する
ウォームホイール53と噛合させている。
【0051】このリードネジ52に、ヘッド部90の下
部から垂下した連結片93に設けたリードナット54を
螺合している。さらに、移動基台85上において、軸6
0の端部に前記ぜんまいバネ40を配置している。尚、
図11中、87は操作ハンドルである。
【0052】このような眼科装置80によれば、ヘッド
部90の重力ベクトルと反対方向に弾性力を発揮する弾
性体(コイルスプリング)92を支持体93に巻装して
してヘッド部90の重力を相殺するとともに、前記対象
物移動機構のウォームギア51、ウォームホイール53
でモータ21の回転速度の減速を行い、ぜんまいバネ4
0により弾性エネルギーの蓄積、放出を行うので、弾性
体92のみを使用し、対象物移動機構を組込まない場合
に比べ移動体93や弾性体92等の構成を小型にできる
利点がある。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、駆動源の駆動力の低減
を図り小形化が可能となるとともに、ヘッド部等の重力
に逆らう方向への移動速度を、重力が作用する方向への
移動速度と同等にすることができ、焦点合わせ等の作業
の容易化を図ることができる眼科装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の対象物移動機構を含む
手術用顕微鏡を示す概略側面図である。
【図2】図1のA−A線概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の対象物移動機構の概略
縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の対象物移動機構の概略
横断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の対象物移動機構の概略
斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1の対象物移動機構の変形
例を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態1の対象物移動機構の変形
例におけるラチェット及びラチェット爪を示す概略平面
図である。
【図8】本発明の実施の形態2の対象物移動機構を示す
概略縦断面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2の対象物移動機構の部
分拡大図である。
【図11】本実施の形態2の対象物移動機構を組み込ん
だ眼科装置の一部を切欠して示す概略図である。
【符号の説明】
1 手術用顕微鏡 4 保持体 7 上下移動部材 10 鏡体部 13a 内側スライドレール 15a 内側スライドレール 21 モータ 22 第1のウォームギア 23 第1のウォームホイール 24 第2のウォームギア 25 第2のウォームホイール 31 ピニオン 32 ラック 40 ぜんまいバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転動作する回転駆動源の回転力を、動
    力伝達機構を介して対象物に伝達し、この対象物を重力
    の作用する方向と重力に逆らう方向とに往復駆動する対
    象物移動機構を含む眼科装置であって、 前記動力伝達機構に、前記対象物の重力の作用する方向
    への移動時に弾性エネルギーを蓄積し、対象物の重力に
    逆らう方向への移動時に弾性エネルギーを放出して前記
    駆動源からこの動力伝達機構へ伝達される駆動力を補完
    する弾性部材を配置したことを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達機構は、ウォームギア及び
    ウォームホイールを用いた回転減速機構及びラック、ピ
    ニオンを用いた回転−直線変換機構を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材の弾性エネルギーの蓄積量
    を調整する調整部材を付加したことを特徴とする請求項
    1又は2記載の眼科装置。
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Cited By (4)

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