JPH11174316A - 測距装置及び焦点検出装置 - Google Patents

測距装置及び焦点検出装置

Info

Publication number
JPH11174316A
JPH11174316A JP36332897A JP36332897A JPH11174316A JP H11174316 A JPH11174316 A JP H11174316A JP 36332897 A JP36332897 A JP 36332897A JP 36332897 A JP36332897 A JP 36332897A JP H11174316 A JPH11174316 A JP H11174316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
shift
image
image signals
correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36332897A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Harada
修 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP36332897A priority Critical patent/JPH11174316A/ja
Priority to US09/208,656 priority patent/US6173122B1/en
Publication of JPH11174316A publication Critical patent/JPH11174316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相関シフト量を最小限に抑え、演算時間を大
幅に短縮する。 【解決手段】 それぞれ複数の光電変換センサが配列さ
れ、測定対象物から反射光を受光する一対の光電変換手
段と、該一対の光電変換手段から出力される像信号のう
ち少なくとも一方の像信号をシフトし、一対の像信号の
相関量の変移から一対の像情報の位相差を検出する相関
演算手段とを有し、前記像信号の位相差から測距情報を
算出するものにおいて、前記相関演算手段の像信号のシ
フト開始ポイント及びシフト終了ポイントを決定する為
に、前記一対の光電変換手段から出力される像信号の特
徴点を抽出する(#106)特徴抽出手段を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の像信号の位
相差から測距情報や焦点検出情報を検出する測距装置及
び焦点検出装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より被測定物に対して投光素子から
スポット光を投射し、その反射光を位置検出素子(PS
D等)で受光し、その受光出力を用いて三角測量の原理
により距離を測定するものがある。また、投光素子を所
定の周期で点滅発光させたスポット光を積分するために
CCD等の電荷転送素子をリング状に構成して循環動作
を行い、スポット光以外の外光成分の電荷を一定量排斥
する動作(以下、スキム動作と記す)を備えた測距装置
が、例えば、特公平5−22843号公報、特願平7−
40542号等で提案されている。更にこの装置を用い
て、二つの受光系を持ち、二つの受光像のずれ量により
距離を求める方式が特開平9−105623号により提
案されている。このような測距装置はカメラのAF(自
動焦点調節)等で用いられている。
【0003】図12に、上記特開平9−105623号
により提案され、かつ、以下の本発明の実施の形態にも
適用し得る、上記スキム動作を行うと共に二つの受光系
を持ち、二つの受光像のずれ量により距離を求める方式
の測距装置を示す。
【0004】図12において、1は第1の光路を形成す
る第1の受光レンズ、2は第2の光路を形成する第2の
受光レンズ、3は被測定物にスポット投光を行う投光レ
ンズ、4はオン・オフ動作して発光を行う投光素子であ
る。5は複数のセンサがリニアに配列される第1のセン
サアレイ、6は複数のセンサがリニアに配列される第2
のセンサアレイ、7は前記第1のセンサアレイ5の各セ
ンサで光電変換された電荷を捨てる電子シャッタ機能で
あるところの第1のクリア部であり、ICGパルスによ
って電荷が捨てられる。8は前記第2のセンサアレイ6
の各センサで光電変換された電荷を捨てる電子シャッタ
機能であるところの第2のクリア部であり、ICGタイ
ミングによって第1の電子シャッタ部7と同様に電荷が
捨てられる。
【0005】9は第1の電荷蓄積部であり、オン蓄積部
とオフ蓄積部とを含み、前記第1のセンサアレイ5から
投光素子4のオンとオフの期間に同期して得られる電荷
をST1パルスとST2パルスとによってそれぞれ各画
素単位で蓄積する。10は第2の電荷蓄積部であり、前
記第1の電荷蓄積部9と同様に、前記第2のセンサアレ
イ6から投光素子4のオンとオフの期間に同期して得ら
れる電荷をST1パルスとST2パルスとによってそれ
ぞれ各画素単位で蓄積する。11は第1の電荷転送ゲー
トであり、第1の電荷転送部9に蓄積されている電荷を
後述する電荷転送手段、例えばCCDにSHパルスによ
ってパラレルに転送する。13は第1の電荷転送手段で
あり、一部または全体がリング状を成し、電荷が循環す
ることにより順次第1の電荷蓄積部9のオンとオフの期
間に得られる電荷をそれぞれ加算していく。この循環部
を形成するところをリングCCDとする。12は第2の
電荷転送ゲートであり、前記第1の電荷転送ゲート11
と同様のものである。14は第2の電荷転送手段であ
り、前記第1の電荷転送手段13と同様のものである。
【0006】15は第1の初期化手段であり、CCDC
LRパルスによって第1の電荷転送手段13の電荷を排
斥して初期化を行う。17は一定量の電荷排斥を行う第
1のスキム手段である。18は前記第1のスキム手段1
7と同様の第2のスキム手段である。19は一定量の電
荷の排斥を行うかどうかを判別する為のSKOS1信号
を出力する第1の出力手段であり、第1の電荷転送手段
13内の電荷量を非破壊で電荷を残したまま読み出すも
のである。20も同様なSKOS2信号を出力する第2
の出力手段である。21は前記第1の電荷転送手段13
内の電荷を順次読み出し、OS1信号として出力する出
力手段である。22も同様に第2の電荷転送手段14か
らOS2信号を出力する出力手段である。23はSKO
S1信号による第1のコンバータ、24はSKOS2信
号による第2のコンバータである。25は全体的な制御
および演算を行うマイコンを含む制御部である。
【0007】図13は、第1のセンサアレイ5の出力信
号OS1と第2のセンサアレイ6の出力信号OS2をそ
れぞれ増幅し、量子化した後の画像情報(A像及びB像
とする)を示すものである。
【0008】各々のセンサ出力信号において、受光像の
当たっていない部分の画素の信号レベルは0になってい
る。本装置では、この二つの画像情報のずれ量を検出す
ることにより、被測定物までの距離を求めるようにして
いる。このずれ量を検出方法の一例としては、少なくと
も一方の画像情報を所定のずらし量(以降、相関シフト
量と記す)の範囲で1bit(ビット)単位でずらし、
その時の相関量を演算し、何bitずらしたときに一対
の画像情報が一致するかを検出するものであり、該相関
量CORは、以下のような数式で求められる。
【0009】…………(1) ここで、 IA( ):A像の( )番目の画素の画像情報 IB( ):B像の( )番目の画素の画像情報 cs :相関シフト量 cp :演算画素数 とし、上記演算画素数cpは、 cp=(センサ画素数)−(相関シフト量の絶対値)−
(定数) とする。
【0010】図14及び図15は各相関シフトにおける
相関量を求める際のフローチャートであり、図13のよ
うな画像データが得られたときの処理を示している。
【0011】先ず、ステップ#501,#502におい
て、各変数の初期設定を行っている。ここで、 MAは、最も信頼性のある相関量ゼロクロス時の相関値
の変化量 JBは、相関量がゼロクロスした手前の相関シフトでの
相関量の絶対値 ZRは、相関量がゼロクロスした手前の相関シフト値 LSは、前回の相関シフト値での相関量 CSは、相関シフト値で、開始bitをSB、終了bi
tをSEとしている。
【0012】CPは、相関演算時の演算画素数 NPXは受光センサの画素数 COR1は、(1)式のΣの前半の式 COR2は、(1)式のΣの後半の式 である。
【0013】次のステップ#503,#504,#50
5においては、相関シフト値の正負により、相関量算出
時の画素情報の開始アドレスPA,PBを設定する。続
くステップ#506〜#515は、上記(1)式の演算
をしており、ステップ#506〜#514にて、ある相
関シフト値におけるΣ(COR1とCOR2)を求め、
次のステップ#507にて、両者の差となる相関量CO
Rを求めている。そして、次の図15のステップ#51
6〜#521においては、ゼロクロスポイントの検出を
しており、今回の相関量CORが0より大きく(#51
6)、前回の相関量LSが0以下(#517)であれ
ば、相関量がゼロクロスしているのでゼロクロス時の相
関値の変化量DEを求め、更に前回のゼロクロスポイン
ト(複数のゼロクロスポイントがある場合)よりも大き
いときは、前回のゼロクロス時の変化量より2像の合致
信頼性が高いので、MAにDEを、ZRにゼロクロスし
た時の相関シフト値の1bit手前の値を、JBに前回
の相関シフト値での相関量の絶対値を書き込む(#52
0)。そしてステップ#521へ進み、前回の相関シフ
ト値での相関量LSに今回の相関シフトでの相関量CO
Rを書き込む。
【0014】ここで、MAとJBは2像の位相差量の分
解能をより高くするために、ゼロクロスする相関シフト
間の補間を行うために求めており、該補間Hは、 H=JB/MA …………(2) で求められる(不図示)。
【0015】一方、上記ステップ#516,#517,
#519にて前述した条件を満足しない時はステップ#
521へ進み、前回の相関シフトでの相関量LSに今回
の相関シフトでの相関量CORを書き込み、ステップ#
522へ進む。
【0016】上記ステップ#502〜#521が相関シ
フト1bit分の動作であり、これを相関シフト値CS
が相関終了シフト値SEになるまで(#522でCS=
SEと判別するまで)繰り返し実行する。
【0017】図13の様な画像情報の場合、図14及び
図15のフローチャートに従って相関量を計算した結果
をグラフ化すると、図16のようになる。
【0018】図16において、縦軸に相関量を、横軸に
片側の画像情報の相関シフト量(単位:bit)をとる
と、相関量が負の値から正の値に変移する(ゼロクロス
する)bit間に、一対の画像情報が一致するポイント
がある。また、相関量が負の値から正の値に変移するゼ
ロクロスポイントが二つ以上ある場合は、前記変移の量
が最も大きいポイントをもって一対の画像情報の一致す
るポイントとすることになる。図13の様な画像情報の
場合、ゼロクロスするポイントは相関シフト量が1〜2
bitの間であり、このずらし量が1bitと2bit
の時の相関量を使って補間を行うことで、一対の画像情
報の像ずれ量を検出しており、図13の画像情報の場合
の像ずれ量は図16に示す様に 1.5bitとなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図16の様に像ずれ量
が 1.5bitであっても、相関シフト量は2bitで終
了する訳ではない。これはゼロクロスポイントが複数存
在する場合がある為で、所定量までシフトして各ビット
毎の相関量を求めなくてはならない。ここで、相関シフ
ト量の範囲は、相関演算終了シフトから相関演算開始シ
フトの差であり、前記開始シフト及び終了シフトは、図
12における第1の受光レンズ1と第2の受光レンズ2
の主点間距離B(図示せず)、第1及び第2の受光レン
ズ1,2の焦点距離fj(図示せず)、第1及び第2の
センサアレイ5,6のセンサピッチp(図示せず)、測
距範囲L(図示せず)の各要素で決まり、 相関演算開始シフト=(B×fj)/{(Lの遠距離側)×p} 相関演算終了シフト=(B×fj)/{(Lの近距離側)×p} …………(3) という式で表すことができる。
【0020】上記(3)式の数値を代入すると、例え
ば、B=5mm,fj=10mm,p= 0.05 mm,L
=200mm〜∞の時、 相関演算開始シフト=5×10/(∞× 0.05 ) ≒0[bit] 相関演算終了シフト=5×10/(200× 0.05 ) ≒ 16.7 [bit] となる。ここで相関終了シフト量は、上式では 16.7 b
itであるが、これは16bitから17bitの間に
ゼロクロス点があるということなので、相関終了シフト
は17bitとなる。よって、上記の条件において、相
関演算時は必ず17bit分の相関シフトを行い、相関
量を求めなくてはならない。図13及び図14のフロー
チャートでいうと、ステップ#502〜#523までの
動作を17回繰り返すことになる。
【0021】また、測距装置に用いられるセンサアレイ
の画素数は、多いものでは60画素近くになるため、各
相関シフトでの相関量の演算にかなりの時間を要する。
図13及び図14のフローチャートでいうと、画素数6
0のセンサの場合では、ステップ#507〜#514ま
での動作を最大60回(j=0〜cpで、cp=NPX
−|CS|−1=60−0−1)、最小でも43回(j
=0〜cpで、cp=NPX−|CS|−1=60−1
7−1)行わなくてはならない。
【0022】上記の条件でステップ#501〜#523
の全てを実行する為には、アセンブラのコマンドで約2
2000コマンド、1コマンドの処理時間が 0.5μsec
とすると約11msec もの処理時間が必要となる。この
処理時間は1点測距の測距装置で考えると短いものかも
しれないが、例えば5点の多点測距装置ではこの処理だ
けでトータル55msec もの時間を要し、カメラのレリ
ーズタイムラグを長くする大きな要因となってしまう。
【0023】(発明の目的)本発明の第1の目的は、相
関シフト量を最小限に抑え、演算時間を大幅に短縮する
ことのできる測距装置及び焦点検出装置を提供しようと
するものである。
【0024】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成しつつ、像信号の重心やピークの位置を求め易く、
誤検出も極めて少ない測距装置を提供しようとするもの
である。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜8記載の本発明は、それぞれ複数
の光電変換センサが配列され、測定対象物から反射光を
受光する一対の光電変換手段と、該一対の光電変換手段
から出力される像信号のうち少なくとも一方の像信号を
シフトし、一対の像信号の相関量の変移から一対の像情
報の位相差を検出する相関演算手段とを有し、前記像信
号の位相差から測距情報を算出する測距装置において、
前記相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシ
フト終了ポイントを決定する為に、前記一対の光電変換
手段から出力される像信号の特徴点を抽出する特徴抽出
手段を有した測距装置とするものである。
【0026】具体的には、一対の像信号のそれぞれの画
素データの総和の略中心に相当する位置を検出し、これ
らの位置のずれ量をもとに、相関演算手段の像信号のシ
フト開始ポイント及びシフト終了ポイントを決定した
り、一対の像信号のそれぞれのピークに相当する位置を
検出し、これらの位置のずれ量をもとに、前記相関演算
手段の像信号のシフト開始ポイント及びシフト終了ポイ
ントを決定するようにしている。
【0027】一方、一対の像信号の大きさ(ピーク値や
コントラスト値)が所定値に満たない時や、一対の像信
号のピーク値に相当する位置が光電変換手段の所定範囲
内に無い時は、上記特徴抽出手段による像信号のシフト
開始ポイント及びシフト終了ポイントの決定に基づいて
の相関演算によって誤検出する恐れがある事から、この
ような場合には特徴抽出手段の使用は禁止し、通常の一
対の像信号のそれぞれの画素データ全てを用いての相関
演算を実行するようにしている。
【0028】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、測定対象物にスポット光を投
光する投光手段を有した測距装置とするものである。
【0029】上記構成においては、測定対象物に投射さ
れたスポット光の、前記測定対象物でのでの反射光を一
対の光電変換手段で受光し、一対の像信号を得るように
している。
【0030】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項9〜15記載の本発明は、それぞれ複数の光電変
換センサが配列され、焦点検出対象から反射光を受光す
る一対の光電変換手段と、該一対の光電変換手段から出
力される像信号のうち少なくとも一方の像信号をシフト
し、一対の像信号の相関量の変移から一対の像情報の位
相差を検出する相関演算手段とを有し、前記像信号の位
相差から焦点状態を検出する焦点検出装置において、前
記相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシフ
ト終了ポイントを決定する為に、前記一対の光電変換手
段から出力される像信号の特徴点を抽出する特徴抽出手
段を有した焦点検出装置とするものである。
【0031】具体的には、一対の像信号のそれぞれの画
素データの総和の略中心に相当する位置を検出し、これ
らの位置のずれ量をもとに、相関演算手段の像信号のシ
フト開始ポイント及びシフト終了ポイントを決定した
り、一対の像信号のそれぞれのピークに相当する位置を
検出し、これらの位置のずれ量をもとに、前記相関演算
手段の像信号のシフト開始ポイント及びシフト終了ポイ
ントを決定するようにしている。
【0032】一方、一対の像信号の大きさ(ピーク値や
コントラスト値)が所定値に満たない時や、一対の像信
号のピーク値に相当する位置が光電変換手段の所定範囲
内に無い時は、上記特徴抽出手段による像信号のシフト
開始ポイント及びシフト終了ポイントの決定に基づいて
の相関演算によって誤検出する恐れがある事から、この
ような場合には特徴抽出手段の使用は禁止し、通常の一
対の像信号のそれぞれの画素データ全てを用いての相関
演算を実行するようにしている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0034】図1は本発明の実施の第1の形態に係る測
距装置の概略構成を示すブロック図であり、従来例で説
明したスキム動作を行うCCDを用いた測距装置を例に
し、同一機能を持つ部品には同一の符号を付してある。
【0035】同図において、1は第1の光路を形成する
第1の受光レンズ、2は第2の光路を形成する第2の受
光レンズ、3は被測定物にスポット投光を行う投光レン
ズ、4はオン・オフ動作して発光を行う投光素子、28
は後述する制御部25からの指令を受けて投光素子4を
駆動するための投光駆動回路である。26はスキム動作
を行い、一対のセンサアレイを持つCCDであり、この
詳細については既に図12を用いて説明している為、こ
こではその詳細は省略する。29は例えば一対の画像情
報のそれぞれの画像データの略中心に相当する位置を検
出し、2像の大まかなずれ量を求める特徴抽出部であ
り、後述する制御部25に含まれる。27は、前記CC
D26の一対の画像情報を増幅し、A/D変換する処理
回路、25は全体的な制御及び演算を行うマイコン、諸
データを一時的に記憶するメモリ、前記特徴抽出部29
等を含む制御部である。
【0036】次に、図2のフローチャートを用いて、上
記構成における測距装置の動作について説明する。
【0037】先ず、CCD26内の残留した電荷を全て
クリアする為に、所定時間だけ初期化を行う(#10
1)。初期化した後は駆動回路28を介して投光素子4
のパルス点灯を開始し(#102)、CCD26の蓄積
を所定期間またはCCD26の出力値が所定量に達する
まで行う(#103)。CCD26の蓄積が前記二つの
条件のいずれかを満足したら該CCD26の蓄積を終了
し、又前記投光素子4のパルス点灯を停止する(#10
4)。蓄積したCCD26の一対の画像情報は処理回路
27で増幅し、その後A/D変換して制御部25内にあ
る不図示の記憶手段に記憶する(#105)。ここで、
この一対の画像情報のうち、一方の画像情報をA像、も
う一方の画像情報をB像と定義する。
【0038】次に、特徴抽出部29により、それぞれの
画像情報について各画素のA/D変換値を足しあわせた
総和の略中心に相当する位置を検出し、2像の大まかな
ずれ量を求める(#106)。
【0039】図3及び図4のフローチャートは上記ステ
ップ#106での動作の詳細を示すものであり、ステッ
プ#201〜#210において、A像の、ステップ#2
11〜#220において、B像の、それぞれ画像データ
の総和の略中心に相当する位置を検出しており、続くス
テップ#221,#222で2像の大まかな像ずれ量を
求めている。以下、詳細に説明する。
【0040】先ず、ステップ#201において、A像の
画素データの総和Saを初期化(0にする)し、A像の
画素データが格納されている不図示の記憶手段の先頭ア
ドレスADastをアドレスADDにセットしている。
【0041】次のステップ#202,#203,#20
4においては、A像の画素データが格納されている不図
示の記憶手段のアドレスADastから最終アドレスA
Daendまでの画素データを加算していき、A像の画
素データの総和を求めている。ここで、ステップ#20
2のIA(ADD)は、アドレスADDに格納されてい
るA像の画素データを指す。
【0042】次のステップ#205,#206において
は、後述のステップ#207,#208,#209にて
実行されるA像の画素データの総和の略中心に相当する
位置を求める為の初期設定をしており、ステップ#20
5ではA像の画素データの総和SaをSに設定し、ステ
ップ#206ではA像の画素データが格納されている不
図示の記憶手段の先頭アドレスADastをアドレスA
DDにセットしている。
【0043】ステップ#207,#208,#209に
おいては、上記ステップ#205にてA像の画素データ
の総和が代入されたSから画素データを減算し、その差
をSに格納していき、「S≦Sa/2」になるまで、こ
のステップ#207〜#209での動作を繰り返す。
【0044】上記ステップ#207〜#209の実行ル
ープを脱した時の不図示の記憶装置のアドレスに、A像
の画素データの総和の略中心があり、次のステップ#2
10においては、ステップ#207〜#209のループ
を脱した時のアドレスADDは不図示の記憶手段の格納
アドレスであるから、このアドレスADDから先頭アド
レスADastを引くことで、この略中心に相当する位
置が何画素目(Pa)にあるかを求めている。
【0045】次のステップ#211〜#220において
は、上記ステップ#201〜#210と同様にして、B
像の画素データの総和の略中心に相当する画素(Pb)
を求めている。
【0046】そして、ステップ#221,#222にお
いて、相関演算時の相関シフトの開始ポイントSBと終
了ポイントSEを求めている。
【0047】(Pa−Pb)が2像の大まかな像ずれ量
であり、相関演算時の相関シフト開始ポイントは、前記
Paと前記Pbの差に1を引いたもの、終了ポイント
は、前記PaとPbの差に1を加えたものとしている。
尚、本実施の形態では、前記開始ポイントSB、終了ポ
イントSEは(Pa−Pb)±1としているが、Pa,
Pbの検出精度が荒い場合は、例えば(Pa−Pb)±
3のようにシフト範囲を広げることは可能である。
【0048】この演算方法の一例を、前述の図13を用
いて説明する。
【0049】図13は、センサアレイが15画素で構成
されたCCD26の出力をA/D変換した後の画像情報
をセンサアレイの画素を横軸にして示したもので、上段
の像がA像、下段がB像とする。また、それぞれの像の
下部にある表は、センサアレイの各画素に対応するCC
D26の出力をA/D変換した後の画素データである。
【0050】先ず、画素データの総和を求める。A像の
画素データSaは、 Sa=0+0+0+20+40+60+80+100 +80+60+40+20+0+0+0 =500 となる。同様に、B像の画素データの総和も「Sb=5
00」となる。
【0051】次に、前記各々の総和Sa,SbからA
像,B像の画素データをそれぞれ、1(または15)画
素目から減算していき、1画素分減算する度にA像はS
a/2、B像はSb/2と比較し、それぞれの減算値が
Sa,Sbの半分以下になった時の画素を検出する。こ
れが画素情報のそれぞれの画素データの総和の略中心に
相当する位置であり、図13におけるA像の画素データ
の総和の略中心の相当する位置Paは、8画素目にあ
り、B像の画素データの総和の略中心の相当する位置P
bは、6画素目にある。これより、2像の大まかな像ず
れ量は、 Pa−Pb=8−6=2bit となり、図3及び図4のフローチャートによると、相関
演算時の相関シフト開始ポイントSBは1bit、終了
ポイントSEは3bitとなる。
【0052】図2に戻って、次のステップ#107にお
いては、上記ステップ#106で求めた相関シフトの開
始ポイントSBから終了ポイントSEの範囲で相関演算
が実行され、演算された相関量が負の値から正の値に変
移する時のゼロクロスポイントを検出している。図14
及び図15は、上記ステップ#107の詳細を説明する
為のフローチャートに相当するものであるが、これは既
に従来例にて説明しているので、ここではその説明を省
略する。
【0053】図5は、図13の様な画像情報の時に、B
像をSB(1bit)かSE(3bit)までずらした
ときの相関量をグラフ化したもので、前述したように一
対の画像情報が一致するのは、相関量が負の値から正の
値に変移する時のゼロクロスポイントであるから、図1
3の画像情報のゼロクロスポイントは1bitから2b
itの間にあることがわかる。
【0054】上記ステップ#107で求めた相関量か
ら、上記ステップ#108で相関量がゼロクロスするポ
イントを直線補間により求め、最終的な高精度の像ずれ
量としている。図13に挙げた画像情報の最終的な像ず
れ量を求めると、 1+|−90|/(|−90|+90)= 1.5[bi
t] となる。
【0055】最後にこの像ずれ量を距離相当する値に換
算する(#109)。これは、例えば測距装置を制作す
るときに、ある距離での像ずれ量を不図示のEEPRO
M等に記憶しておき、この記憶値を基にして、距離換算
を行ったりする。
【0056】上記の実施の第1の形態によれば、図3及
び図4に示した様に、画像情報の特徴抽出部29を使っ
て、一対の画像情報のそれぞれの画素データの総和の略
中心に相当する位置を求め、これらの位置のずれ量をも
とにして、一対の画素情報の相関量の演算をするための
相関シフトの開始ポイント及び終了ポイントを決定する
ことで、相関量の演算時間を短縮している。
【0057】尚、この実施の第1の形態における一対の
画像情報の特徴抽出部29の動作(図2のステップ#1
06)では、一対の画像情報のそれぞれの画素データの
総和の略中心に相当する位置を検出して2像の大まかな
ずれ量を求める手法を例に説明したが、これに限らず、
例えば、一対の画像情報のそれぞれのピーク値に相当す
る位置を検出して2像の大まかなずれ量を求めても、実
施の形態中の手法同様に簡単なプロセスでの処理が可能
である。
【0058】また、この実施の形態では、投光手段を備
えたアクティブ測距として説明してきたが、投光手段を
投光せずに測距対象物のコントラストにより測距を行う
パッシブ測距方式の装置への適用も可能である。
【0059】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、一対の画像情報のそれぞれの画素データの総和
の略中心に相当する位置を求め、これらの位置のずれ量
をもとにして、一対の画像情報の相関量の演算をするた
めの相関シフトの開始ポイント及び終了ポイントを決定
することで、相関量の演算時間を短縮していた。
【0060】ところで、被測定物にスポット光を投光し
て測距するアクティブ方式の測距装置の場合、被測定物
が測距能力外の遠距離や、低反射率であると、得られる
画像情報は小さくなる。更にノイズの影響も受け易くな
るので、画像データの総和の中心は本来あるべき位置を
求めることが出来なくなることがある。
【0061】例えば、図6の様な画像情報において、ハ
ッチングで示したものが真の画像情報であり、そうでな
いものは外的に加わったノイズである。このような場
合、それぞれの画像情報の画素データの総和の略中心に
相当する位置は、A像,B像ともに6画素目となる。該
条件で実施の第1の形態と同じ手法で相関量を求めてい
くと、図7のように相関量が負の値から正の値へ変移す
る時のゼロクロスポイントが無いことがわかる。本来
は、相関シフト量が2bitのところで負の値から正の
値の方向にゼロクロスする筈であるが該部分の相関量の
演算が省略された為に、一対の画像情報は一致しないも
のであると誤った判別をしてしまうことになる。
【0062】そこで、本発明の実施の第2の形態におい
ては、A/D変換された一対の画像情報のそれぞれのピ
ーク値を検出し、これらの値が所定値より小さい時は、
実施の第1の形態のような手法による演算を禁止し、従
来行ってきた手法を使って一対の像ずれ量を検出するも
のである。
【0063】図8は、本発明の実施の第2の形態に係る
測距装置の動作を示すフローチャートであり、以下これ
に従って説明する。なお、回路構成は上記実施の第1の
形態における図1と同様であるものとし、又図2と同じ
動作を行う部分は同一ステップ番号を付してある。
【0064】先ず、CCD26内の残留した電荷を全て
クリアするために、所定時間だけ初期化を行う(#10
1)。初期化した後は投光素子4のパルス点灯を開始し
(#102)、CCD26の蓄積を所定期間またはCC
D26の出力値が所定量に達するまで行う(#10
3)。CCD26の蓄積が前記二つの条件のいずれかを
満足したら該CCD26の蓄積を終了し、投光素子4の
パルス点灯を停止する(#104)。蓄積したCCD2
6の一対の画像情報は処理回路27で増幅した後にA/
D変換し、制御部25内にある不図示の記憶手段に記憶
する(#105)。ここで、この一対の画像情報のう
ち、一方の画像情報をA像、もう一方の画像情報をB像
と定義する。
【0065】次のステップ#301においては、A像,
B像それぞれの画像情報のうちの最大値を検出し(不図
示)、これらの最大値を所定の比較レベルと比較する。
一対の画像情報のどちらの最大値も所定の比較レベル以
上である時は、画像情報が図13の様に相関演算時にノ
イズ等に影響されない十分大きな信号であるから、実施
の第1の形態と同様に、A像及びB像それぞれの画素デ
ータの総和の略中心に相当する位置Pa,Pbを検出し
(#106)、2像の大まかなずれ量を求め、第一の実
施例同様に、相関演算(#107)、直線補間(#10
8)、距離情報への変換を行う(#109)。
【0066】一方、一対の画像情報のいずれかの最大値
が所定の比較レベルより小さい時は、画像情報が図6の
様に相関演算時にノイズ等に影響される可能性の高い小
信号であるから、実施の第1の形態と同様な手法により
ずれ量を検出すると誤測距する可能性がある為にステッ
プ#302へ進み、従来例にて説明した手法により、相
関演算時の相関シフトの開始ポイントSB、終了ポイン
トSEを所定の値に各々設定し、相関演算(#10
7)、直線補間(#108)、距離情報への変換を行う
(#109)。
【0067】このステップ#302を介した時の例とし
て、図6の画像情報の場合、図9の様に、B像をSB=
−4bitからSE=+6bitまで1bit単位でず
らしていき、相関量が負の値から正の値に変移する時の
ゼロクロスポイントを検出し、ゼロクロスした前後のb
itの相関量により直線補間して一対の画像情報のずれ
量を求める。この場合、一対の画像情報のずれ量は、−
2bitとなる。ここで、図9の場合、相関量が負の値
から正の値に変移するゼロクロスポイントが2か所ある
のに、−2bitが一対の画像情報の像ずれ量を−2b
itとしたのは、従来例で説明した様に相関量が負の値
から正の値に変移するゼロクロスポイントが2か所以上
ある時は、ゼロクロスポイントでの相関量の変移量が、
最も大きいものが2像の合致信頼性が高いからである。
【0068】以上述べたように一対の画像情報のそれぞ
れのピーク値を求め、これらの値がノイズの影響を受け
そうなレベルである時は、画像情報の特徴抽出部29を
使った像ずれ量の検出を禁止することで、誤測距を回避
することができる。
【0069】尚、この実施の第2の形態では、一対の画
像情報の特徴抽出部29の使い分けの判別手段(図8の
ステップ#301)として、画像情報のピーク値により
決定していたが、この判別方法はこれに限らず、例えば
公知のコントラスト演算から一対の画像情報のそれぞれ
のコントラスト値を求め、これらの値と所定値を比較す
ることで前記判別を決定することも可能であり、この手
法では特にコントラストに依存するパッシブ測距方式の
装置にも適用可能である。
【0070】(実施の第3の形態)上記実施の第2の形
態では、A/D変換された一対の画像情報のそれぞれの
ピーク値を検出し、これらの値が所定値より小さい時
は、実施の第1の形態のような手法による画像情報の特
徴抽出部29を使った像ずれ量の検出を禁止し、従来行
ってきた手法を使って一対の像ずれ量を検出するように
していた。
【0071】この実施の第2の形態の他にも、実施の第
1の形態の手法で像ずれ量を検出すると誤測距する可能
性のあるケースがある。例えば、画像情報が図10の様
な場合である。これは、アクティブ測距装置において、
測定対象物が非常に近い所にある時でCCD26から受
光スポットがはみ出している時である。同図の破線部は
CCD26からはみ出した画像情報であり、実際にはA
/D変換されない。
【0072】このような測距条件で、画像情報の特徴抽
出部29を使って像ずれ量を検出すると、本来は図10
中の〇印の位置が画像情報のそれぞれの重心であった
り、ピーク位置であるので、2像の大まかなずれ量は3
bitとなるが、A/D変換された画像は図10の実線
部であるから演算結果としては、1bitとなり、これ
を基に相関演算時の相関シフトの開始、及び、終了シフ
トを設定すると誤測距することになる。
【0073】そこで、本発明の実施の第3の形態におい
ては、像ずれ量を検出する前に一対の画像データのピー
ク位置がCCD26上で所定の範囲外にある時は、受光
スポットの少なくとも一部がCCD26上から外れてい
るものとして、画像情報の特徴抽出部による2像のずれ
量を禁止するものである。
【0074】図11は、本発明の実施の第3の形態に係
る測距装置の動作を示すフローチャートであり、以下こ
れに従って説明する。なお、回路構成は上記実施の第1
の形態における図1と同様であるものとし、又図2及び
図8と同じ動作を行う部分は同一ステップ番号を付して
ある。
【0075】先ず、CCD26内の残留した電荷を全て
クリアするために、所定期間だけ初期化を行う(#10
1)。初期化した後は投光素子4のパルス点灯を開始し
(#102)、CCD26の蓄積を所定期間、または、
CCD26の出力値が所定量に達するまで行う(#10
3)。CCD26の蓄積を前記二つの条件のいずれかを
満足したら該CCD26の蓄積を終了し、投光素子4の
パルス点灯を停止する(#104)。蓄積したCCD2
6の一対の画像情報は処理回路27で増幅し、その後に
A/D変換し、制御部25内にある不図示の記憶手段に
記憶する(#105)。ここで、この一対の画像情報の
うち、一方の画像情報をA像、もう一方の画像情報をB
像と定義する。
【0076】次に、A像,B像それぞれの画像情報の最
大値に相当する位置を検出し(不図示)、これらが所定
の画素の範囲内にあるかどうかをステップ#401で判
定する。一対の画像情報のうち、いずれの最大値に相当
する位置も所定の画素の範囲内にある時は、CCD26
上からはみ出すことなく受光スポットがあることになる
ので、実施の第1の形態と同様に、A像及びB像それぞ
れの画素データの総和の略中心に相当する位置Pa,P
bを検出し(#106)、2像の大まかなずれ量を求
め、実施の第1の形態と同様に、相関演算(#10
7)、直線補間(#108)、距離情報への変換を行う
(#109)。
【0077】一方、一対の画像情報のいずれかの最大値
に相当する位置が所定の画素の範囲外にある時は、図1
0の様にCCD26上から受光スポットの少なくとも一
部がはみ出している場合である。よって、実施の第1の
形態と同様な手法でずれ量を検出すると誤測距する可能
性がある為にステップ#302へ進み、従来例で説明し
た手法により、相関演算時の相関シフトの開始ポイント
SB、終了ポイントSEを測距可能領域を充分満足する
ような所定の値に各々設定し、相関演算(#107)、
直線補間(#108)、距離情報への変換を行う(#1
09)。
【0078】以上の実施の第3の形態によれば、一対の
画像情報のそれぞれのピーク値に相当する位置からCC
D26上の受光スポットのはみ出しを検出し、CCD2
6上から受光スポットの少なくとも一部がはみ出したよ
うな測距条件の場合は、画像情報の特徴抽出部29を使
った像ずれ量の検出を禁止することで、誤測距を回避し
ている。
【0079】尚、以上に説明してきた実施の各形態のう
ちの、一対のセンサアレイをスキム動作を具備したCC
Dとしているが、CCDの出力の外光成分を除去する手
段を付加できれば、どのようなセンサアレイでも構わな
い。
【0080】以上の実施の各形態によれば、特徴抽出部
29で一対の画像情報のそれぞれの画素データの総和の
略中心に相当する位置を検出したり、または、一対の画
像情報のそれぞれのピーク値に相当する位置を検出し
て、一対の画像情報の大まかなずれ量を求め、この大ま
かなずれ量を基準に正負の方向に所定の量だけ一方の画
像情報をずらして、一対の画像情報の真のずれ量を求め
るので、最小限の相関演算を行い、演算時間を短縮する
ことができる。
【0081】また、一対の画像情報が相関演算時にノイ
ズ等に影響されるような小信号の時や、CCD26上か
ら受光スポットの少なくとも一部がはみ出したような時
は、上記の方式による演算を禁止し、従来行ってきた方
式により一対の画像情報の像ずれ量を求めることで、誤
測距を回避できるようにしている。
【0082】(変形例)上記実施の各形態のうちの、一
対のセンサアレイをスキム動作を具備したCCDとして
いるが、CCDの出力の外光成分を除去する手段を付加
できれば、どのようなセンサアレイでも構わない。
【0083】また、本発明は、測距装置に適用した例を
述べているが、焦点検出装置への適用もできるものであ
る。
【0084】更に、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相関シフト量を最小限に抑え、演算時間を大幅に短縮す
ることができる測距装置及び焦点検出装置を提供できる
ものである。
【0086】また、本発明によれば、像信号の重心やピ
ークの位置を求め易く、誤検出も極めて少ない測距装置
を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る測距装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る測距装置の動
作を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップ#106での動作の一部の詳細
を示すフローチャートである。
【図4】図3の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図5】図3及び図4の動作説明を助ける為の図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態の測距装置が苦手と
する画像情報の一例を示す図である。
【図7】図6の画像情報を第1の実施の形態にて実行し
た際について説明する為の図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る測距装置の動
作を示すフローチャートである。
【図9】図8のステップ#302での動作説明を助ける
為の図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の測距装置が苦手
とする画像情報の他の例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る測距装置の
動作を示すフローチャートである。
【図12】従来及び本発明に適用可能なスキム動作を行
うCCDを備えた測距装置の構成を示す図である。
【図13】一対の画像信号の各画素データを示す図であ
る。
【図14】従来の測距装置の動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図15】図14の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
【図16】図14及び図15の動作説明を助ける為の図
である。
【符号の説明】
1,2 第1,第2の受光レンズ 3 投光レンズ 4 投光素子 25 制御部 26 CCD 27 処理回路 28 駆動回路 29 特徴抽出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 7/32 G02B 7/11 B G03B 13/36 G03B 3/00 A

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数の光電変換センサが配列さ
    れ、測定対象物から反射光を受光する一対の光電変換手
    段と、該一対の光電変換手段から出力される像信号のう
    ち少なくとも一方の像信号をシフトし、一対の像信号の
    相関量の変移から一対の像情報の位相差を検出する相関
    演算手段とを有し、前記像信号の位相差から測距情報を
    算出する測距装置において、 前記相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシ
    フト終了ポイントを決定する為に、前記一対の光電変換
    手段から出力される像信号の特徴点を抽出する特徴抽出
    手段を有したことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 測定対象物にスポット光を投光する投光
    手段を有したことを特徴とする請求項1記載の測距装
    置。
  3. 【請求項3】 前記特徴抽出手段は、前記一対の像信号
    のそれぞれの画素データの総和の略中心に相当する位置
    を検出し、これらの位置のずれ量をもとに、前記相関演
    算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシフト終了ポ
    イントを決定することを特徴とする請求項1又は2記載
    の測距装置。
  4. 【請求項4】 前記特徴抽出手段は、前記一対の像信号
    のそれぞれのピークに相当する位置を検出し、これらの
    位置のずれ量をもとに、前記相関演算手段の像信号のシ
    フト開始ポイント及びシフト終了ポイントを決定するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の測距装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の像信号の大きさが所定値に満
    たない時は、前記相関演算手段の像信号のシフト開始ポ
    イント及びシフト終了ポイントを、前記特徴抽出手段か
    ら求めることを禁止するようにしたことを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載の測距装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の像信号の大きさとは、像信号
    のピーク値であることを特徴とする請求項5の測距装
    置。
  7. 【請求項7】 前記一対の像信号の大きさとは、像信号
    のコントラスト量であることを特徴とする請求項5の測
    距装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の像信号のピーク値に相当する
    位置が前記光電変換手段の所定範囲内に無い時は、前記
    相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及び終了ポ
    イントを、前記特徴抽出手段から求めることを禁止する
    ようにしたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載の測距装置。
  9. 【請求項9】 それぞれ複数の光電変換センサが配列さ
    れ、焦点検出対象から反射光を受光する一対の光電変換
    手段と、該一対の光電変換手段から出力される像信号の
    うち少なくとも一方の像信号をシフトし、一対の像信号
    の相関量の変移から一対の像情報の位相差を検出する相
    関演算手段とを有し、前記像信号の位相差から焦点状態
    を検出する焦点検出装置において、 前記相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシ
    フト終了ポイントを決定する為に、前記一対の光電変換
    手段から出力される像信号の特徴点を抽出する特徴抽出
    手段を有したことを特徴とする焦点検出装置。
  10. 【請求項10】 前記特徴抽出手段は、前記一対の像信
    号のそれぞれの画素データの総和の略中心に相当する位
    置を検出し、これらの位置のずれ量をもとに、前記相関
    演算手段の像信号のシフト開始ポイント及びシフト終了
    ポイントを決定することを特徴とする請求項9記載の焦
    点検出装置。
  11. 【請求項11】 前記特徴抽出手段は、前記一対の像信
    号のそれぞれのピークに相当する位置を検出し、これら
    の位置のずれ量をもとに、前記相関演算手段の像信号の
    シフト開始ポイント及びシフト終了ポイントを決定する
    ことを特徴とする請求項9記載の焦点検出装置。
  12. 【請求項12】 前記一対の像信号の大きさが所定値に
    満たない時は、前記相関演算手段の像信号のシフト開始
    ポイント及びシフト終了ポイントを、前記特徴抽出手段
    から求めることを禁止するようにしたことを特徴とする
    請求項9.10又は11記載の焦点検出装置。
  13. 【請求項13】 前記一対の像信号の大きさとは、像信
    号のピーク値であることを特徴とする請求項12の焦点
    検出装置。
  14. 【請求項14】 前記一対の像信号の大きさとは、像信
    号のコントラスト量であることを特徴とする請求項12
    の焦点検出装置。
  15. 【請求項15】 前記一対の像信号のピーク値に相当す
    る位置が前記光電変換手段の所定範囲内に無い時は、前
    記相関演算手段の像信号のシフト開始ポイント及び終了
    ポイントを、前記特徴抽出手段から求めることを禁止す
    るようにしたことを特徴とする請求項9,10又は11
    記載の焦点検出装置。
JP36332897A 1997-12-16 1997-12-16 測距装置及び焦点検出装置 Pending JPH11174316A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36332897A JPH11174316A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 測距装置及び焦点検出装置
US09/208,656 US6173122B1 (en) 1997-12-16 1998-12-10 Distance measuring apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36332897A JPH11174316A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 測距装置及び焦点検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11174316A true JPH11174316A (ja) 1999-07-02

Family

ID=18479058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36332897A Pending JPH11174316A (ja) 1997-12-16 1997-12-16 測距装置及び焦点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11174316A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082870A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Setsunan Univ 画像処理プログラム及びこれを用いた路面状態計測システム
RU2552123C2 (ru) * 2013-10-22 2015-06-10 Федеральное государственное унитарное предприятие "Российский Федеральный Ядерный Центр-Всероссийский Научно-Исследовательский Институт Технической Физики имени академика Е.И. Забабахина" (ФГУП "РФЯЦ-ВНИИТФ им. академ. Е.И. Забабахина") Способ селекции объектов на удалённом фоне
JP2017215578A (ja) * 2016-05-12 2017-12-07 キヤノン株式会社 焦点検出装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082870A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Setsunan Univ 画像処理プログラム及びこれを用いた路面状態計測システム
RU2552123C2 (ru) * 2013-10-22 2015-06-10 Федеральное государственное унитарное предприятие "Российский Федеральный Ядерный Центр-Всероссийский Научно-Исследовательский Институт Технической Физики имени академика Е.И. Забабахина" (ФГУП "РФЯЦ-ВНИИТФ им. академ. Е.И. Забабахина") Способ селекции объектов на удалённом фоне
JP2017215578A (ja) * 2016-05-12 2017-12-07 キヤノン株式会社 焦点検出装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3118610B2 (ja) 焦点状態検出装置
US6173122B1 (en) Distance measuring apparatus and method
US5732292A (en) Focus detection apparatus for interpolating correlation value between two images and self-correlation value of either image
JPH11174316A (ja) 測距装置及び焦点検出装置
US6700651B2 (en) Ranging device
JPH09229680A (ja) 測距装置
JPH10243281A (ja) 測距装置及び測距方法
US5189461A (en) Range finder for passive type autofocussing device
US6047136A (en) Distance meter and an apparatus having a distance meter
JPH0588445B2 (ja)
JP2008026787A (ja) 撮像装置
JPH10311721A (ja) 測距装置
JP2002090616A (ja) カメラの焦点検出装置
US5264891A (en) Range finder for passive-type autofocusing device
JP2558377B2 (ja) ピント検出装置
JPH0561610B2 (ja)
JPS62148910A (ja) 焦点検出装置
US5565954A (en) Range finder for passive-type autofocusing device
JP3025563B2 (ja) パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置
JPH11211468A (ja) 測距装置および光学機器
US5298934A (en) Range finder for passive type autofocussing device
JP2954723B2 (ja) パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置
JP3530669B2 (ja) 測距装置
JP2954718B2 (ja) パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置
JP2954721B2 (ja) パッシブ型オートフォーカス装置用測距装置