JPH11173313A - 拡開アンカー - Google Patents

拡開アンカー

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JPH11173313A
JPH11173313A JP10269792A JP26979298A JPH11173313A JP H11173313 A JPH11173313 A JP H11173313A JP 10269792 A JP10269792 A JP 10269792A JP 26979298 A JP26979298 A JP 26979298A JP H11173313 A JPH11173313 A JP H11173313A
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JP
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sleeve
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hole
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JP10269792A
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Kai-Uwe Keller
ケラー カイ−ウーヴェ
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Hilti AG
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Hilti AG
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/04Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
    • F16B13/08Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation
    • F16B13/0858Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front with separate or non-separate gripping parts moved into their final position in relation to the body of the device without further manual operation with an expansible sleeve or dowel body driven against a tapered or spherical expander plug

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dowels (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 固定点の偶発的な欠陥の発生を防止すること
ができ、付加的な作業工程を必要とせずにドリル孔内に
係止可能な拡開アンカーを提案する。 【解決手段】 軸線方向スリット22と、内径が固定方
向Sに減少する貫通孔21とを有し、半径方向に拡開可
能な円筒形状のアンカー本体2を具える。軸線方向変位
可能とした拡開素子3を、貫通孔21内に配置する。内
径が固定方向Sに向けて減少するテーパ孔44を有す
る。先細形状の拡開スリーブ4を、アンカー本体2内に
配置する。拡開スリーブ4の外面42から半径方向に突
出してスリット22内で案内される突出部47により、
拡開素子3を最終位置に固定する。拡開素子3を少なく
とも部分円錐形状とし、拡開スリーブ4が拡開して突出
部47が半径方向に突出する際に拡開スリーブ4のテー
パ孔44内で変位可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、少なくとも部分的に半径方向に
拡開可能な円筒形状のアンカー本体に、固定方向前方に
位置する前端部で開放する軸線方向スリットと、該軸線
方向スリットの領域内で固定方向に向けて内径の減少す
るテーパ形状の貫通孔とを設け、さらに、該貫通孔内に
配置された拡開素子を、アンカー本体に対して軸線方向
に変位可能とすると共に、半径方向に突出する把持セグ
メントにより最終位置に固定可能とした拡開アンカーに
関するものである。
【0002】
【従来技術】固定技術分野において使用される拡開アン
カーは、軸線方向にスリット加工が施され、固定方向に
向けて内径の減少する貫通孔を有するアンカー本体と、
円錐状の外径形状を有し、アンカー本体の貫通孔内で軸
線方向に変位可能とされた拡開素子とを具えている。拡
開素子を軸線方向に変位させるため、拡開素子には、ロ
ッド状の打込み工具を介してハンマー等により軸線方向
の衝撃力を負荷する。拡開素子が軸線方向に押込まれる
とアンカー本体が半径方向に拡開し、それによってドリ
ル孔内に係止される。通常は金属製の衝撃拡開アンカー
を使用することにより、固定作業を極めて簡便かつ迅速
に実施することができる。一般に、従来の拡開アンカー
は、拡大するドリル孔内での再拡開機能を発現するもの
ではないので、基盤の圧縮領域以外では適用することが
できない。
【0003】上述の構成を有する拡開アンカーについて
は、ある程度の再拡開特性を求める努力が重ねられ、貫
通孔内に押込まれる際に拡開素子をドリル孔内で固定可
能とする解決方法が提案されている。このような拡開ア
ンカーは、例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3
309006号公報に記載されている。この既知の拡開
アンカーは、アンカー本体の固定方向側に位置する前端
部に向けて開放した軸線方向スリットと、貫通孔とを設
けた円筒形状のアンカー本体を具えている。拡開素子
は、アンカー本体が半径方向に拡開する間に貫通孔内で
軸線方向に変位可能とされる。拡開素子の外周面には、
半径方向に突出するウェッジ形状を有するカムを配置す
る。これらのカムは、一方ではアンカー本体の半径方向
への拡開を生じさせ、他方ではアンカー本体が衝撃力の
負荷時に再拡開できるように拡開素子を基盤に固定する
機能が必要とされる。カムは、軸線方向スリットの拡大
領域内で案内され、アンカー本体の外周面を超えて延在
する。アンカー本体と拡開素子がドリル孔内に押込まれ
ると、カムがドリル孔内壁に圧入されて長手方向溝を形
成する。長手方向溝はドリル孔の入口から始まり、その
深さはアンカー本体の外周面からのカムの半径方向への
突出量に相当する。亀裂が入った基盤においては、拡開
素子が衝撃力の作用下でアンカー本体と共に溝に沿って
ドリル孔入口に向けて移動し、結果的に拡開アンカーが
引抜ける惧れがある。
【0004】
【発明の課題】本発明の課題は、上述した従来の拡開ア
ンカーの欠点を解消することができ、基盤の圧縮領域に
おいては勿論、亀裂の入った基盤においても十分な再拡
開特性を発現することにより、固定点の偶発的な欠陥の
発生を防止し得る拡開アンカーを提案することにある。
その際、本発明による拡開アンカーは、ドリル孔内に係
止するために付加的な作業工程を必要としないものとす
る。
【0005】
【課題の解決手段】この課題を解決するため、本発明に
よる拡開アンカーは、少なくとも部分的に半径方向に拡
開可能な円筒形状のアンカー本体に、固定方向前方に位
置する前端部で開放する軸線方向のスリットと、該スリ
ットの領域内で固定方向に向けて内径の減少するテーパ
形状の貫通孔とを設け、さらに、該貫通孔内に配置され
た拡開素子を、アンカー本体に対して軸線方向に変位可
能とすると共に、半径方向に突出する把持セグメントに
より最終位置に固定可能とした構成を前提としている。
本発明においては、固定方向に向けて先細とした外周形
状とされ、固定方向に向けて内径が減少するテーパ孔を
有すると共に軸線方向のスリット加工が施された拡開ス
リーブをアンカー本体内に配置する。この拡開スリーブ
の外面から半径方向に突出して軸線方向スリット内で案
内される突出部により、拡開素子を最終位置に固定する
ための前記把持セグメントを構成する。さらに、拡開素
子を、少なくとも部分的に円錐形状とすると共に、拡開
スリーブが半径方向に拡開して突出部が半径方向に突出
する際に拡開スリーブのテーパ孔内で変位可能とする。
【0006】本発明によれば、拡開素子を最終位置に固
定するための把持セグメントが、アンカー本体の内部に
配置された別個の拡開スリーブに設けられる。把持セグ
メントは、拡開素子の挿入によって初めて半径方向に突
出し、拡開スリーブを半径方向に拡開させる。拡開アン
カーを装着する際に、拡開スリーブの外面から突出する
突出部によって形成した把持セグメントは、アンカー本
体の外周面を未だ超えない。拡開素子が拡開スリーブの
テーパ孔内に押込まれることにより拡開スリーブが拡開
し、アンカー本体の軸線方向スリットにより案内された
突出部がアンカー本体の外周を超えて突出してドリル孔
内壁に圧入される。突出部は、もっぱら半径方向のみか
らドリル孔内壁に圧入される。すなわち、拡開アンカー
の挿入及び拡開素子の最終位置への押込みに際して長手
方向溝が形成されることは確実に回避される。拡開スリ
ーブのテーパ孔内で最終位置まで前進した円錐形状の拡
開素子は、摩擦結合によって固定されると共に突出部を
介して拡開スリーブを形状結合でドリル孔内壁に係止さ
せる。突出部は、前端部に向けて開放したアンカー本体
の軸線方向スリットにより案内される。それにより、ア
ンカー本体は衝撃力を負荷する際に拡開スリーブに対し
て相対変位可能となる。その際、円錐形状の拡開スリー
ブに乗り上げるアンカー本体は、拡開体に及ぼされる把
持力を増強する。拡開スリーブと拡開素子とがドリル孔
に固定され、さらに、アンカー本体が拡開スリーブに対
して相対的に変位可能であるため、本発明による拡開ア
ンカーは亀裂の入った基盤中で再拡開することができ
る。本発明による拡開アンカーは、従来慣用の方法で使
用することが可能である。すなわち、予め準備しておい
たドリル孔内に拡開アンカーをセットし、拡開素子を軸
線方向の衝撃力によって最終位置まで押込むものであ
る。
【0007】本発明を実施するに当たり、突出部を拡開
スリーブの外周に均等に配置するのが有利である。この
場合、拡開スリーブは、半径方向への拡開に際して均等
な荷重を受けると共に、直径の加工公差が大きいドリル
孔内における拡開アンカーの傾倒を回避することができ
る。突出部の半径方向寸法は、半径方向への拡開状態で
アンカー本体の最大外径を約0.15mm〜約0.6m
mだけ超えるように設定することができる。その際、拡
開スリーブは、アンカー本体に対して自由な相対変位を
確実に達成し得る外径を有する。
【0008】拡開スリーブを、拡開スリーブのテーパ孔
内における最終位置で摩擦結合によりに保持された拡開
素子と共にドリル孔内に係止するため、突出部は突条と
して形成するのが有利である。突条の長さは、アンカー
本体の軸線方向スリットの長さとほぼ一致させ又は最大
約5mmだけ小とする。この場合、アンカー本体におけ
る軸線方向スリットの最良の表面形状が実現される。
【0009】突条の幅は、アンカー本体における軸線方
向スリットの幅とほぼ一致させ又は小とする。それによ
り、拡開スリーブはアンカー本体内で所定位置に保持さ
れる。軸線方向スリットの幅は、全てのスリットの幅の
総和がアンカー本体の周長の約1/4〜3/7となるよ
うに設定する。この場合、アンカー本体を摩擦結合によ
ってドリル孔に係止させるのに十分な外面表面積が維持
される。
【0010】係止に際して拡開スリーブに及ぼされる荷
重の対称性を考慮して偶数個の突条を配置し、各2個の
突条を互いに対角線上で対向させるのが有利である。
【0011】アンカー本体内に可動に配置する拡開スリ
ーブは、その肉厚を約0.3mm〜約1.5mmとする
のが有利である。この肉厚範囲においては、スリットが
施された拡開スリーブを確実に拡開させることが可能で
ある。同時に、係止時には十分な大きさの剪断力が伝達
可能となり、材料の流れによって拡開素子が閉塞するこ
とはない。
【0012】円錐形状に形成された拡開スリーブの内壁
および外面は、中心軸線に対して約2°〜約8°、好適
には約3.5°だけ傾斜させるのが有利である。この範
囲内での傾斜角は、拡開スリーブを十分に拡開可能とす
るものである。同時に、拡開素子の挿入に要する力は比
較的小さいため、ハンマーの衝撃によって確実に得られ
るものである。
【0013】円錐形状の貫通孔を限定するアンカー本体
の内壁の傾斜角は、軸線方向スリットの領域において、
拡開スリーブの外面の傾斜角とほぼ一致させ又は大とす
る。このように傾斜角を定めることにより、衝撃力を負
荷することによりアンカー本体を十分に再拡開させるこ
とが可能である。
【0014】アンカー本体における軸線方向スリットの
全長aに対して拡開素子の長さdは、次式:2a/3≦
d≦aを満足するように定める。その結果、拡開スリー
ブは、長手方向の十分に大きな領域に亙って拡開力が及
ぼされる。初期位置における拡開素子は拡開スリーブの
テーパ孔内に約2mm〜約5mmだけ突入させるのが有
利である。その結果、拡開素子は既に拡開開始時点で最
初に負荷される軸線方向衝撃力によって拡開スリーブの
孔内に案内される。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明を図示の好適な実施形態に
ついて更に具体的に説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明の一実施形態によ
る拡開アンカー1を示している。この拡開アンカー1
は、アンカー本体2と、拡開素子3と、拡開スリーブ4
とを具える。アンカー本体2は円筒形状とされており、
軸線方向に延在する貫通孔21と、固定方向S側に位置
するアンカー本体2の前端部24において開放する軸線
方向スリット22とを有する。軸線方向スリット22
は、図示のとおり、アンカー本体2の全長の一部のみに
亙って軸線方向に延在する配置とされている。その代わ
りに、軸線方向スリット22をアンカー本体2のほぼ全
長に亙って設けることも可能である。軸線方向スリット
22は、アンカー本体2に、その拡開に必要とされる可
撓性を付与するものである。軸線方向スリット22の領
域で、貫通孔21は前端部24に向けて内径が減少する
テーパ形状を有する。アンカー本体2は、その後端部に
荷重係止手段26が設けられ、この係止手段26は図示
例では内ねじで構成されている。図示のように、アンカ
ー本体2の後端部には、アンカー本体2をドリル孔の開
口部に対して位置決め可能とするための環状カラー25
が配置されている。
【0017】アンカー本体2は、従来の衝撃拡開アンカ
ーと同様に、アンカー本体2に対する拡開素子3の相対
変位により拡開可能とされている。従来の衝撃拡開アン
カーとは異なり、拡開素子3はアンカー本体2の貫通孔
21内で直接的に変位可能とされていない。すなわち、
本発明では、軸線方向のテーパ孔44が設けられた拡開
スリーブ4をアンカー本体2の貫通孔21内に配置し、
そのテーパ孔44内で拡開素子3を軸線方向に変位可能
に案内する。拡開スリーブ4には長手方向スリット45
が設けられ、この長手方向スリット45は、図示例にお
けるように、拡開スリーブ4のほぼ全長lに亙って延在
させることができる。長手方向スリット45により形成
された複数の把持セグメント41を、例えば破断可能な
溶接点46等によって相互に結合する。拡開スリーブ4
の外周形状は、固定方向S側に位置する前端部48に向
けて直径の減少するテーパ形状とする。拡開スリーブ4
の軸線方向孔44の内周形状は、拡開スリーブ4の外周
形状に対応するテーパ形状とする。その際、拡開スリー
ブ4の内壁43と外面42を、それぞれ中心軸線に対し
て約2°〜約8°、好適には約3.5°だけ傾斜させ
る。なお、拡開スリーブ4の最小肉厚は約0.3mm〜
約1.5mmとする。
【0018】拡開スリーブ4には、その外面42から半
径方向に突出すると共に拡開スリーブ4の中心軸線に対
して平行に延在する突条47からなる突出部を設ける。
突条47の長さlを、アンカー本体2における軸線方向
スリット22の軸線方向長さaとほぼ一致させ又は最大
で5mmだけ小とする。また、突条47の幅bは、アン
カー本体2における軸線方向スリット22の幅wとほぼ
一致させ又は僅かに小とする。さらに、軸線方向スリッ
ト22の幅wは、全スリットの幅の総和がアンカー本体
2の周長の約1/4〜約3/7となるように設定する。
このように設定された突条47の長さlおよび幅bは、
拡開スリーブ4の外周形状と相俟って、拡開スリーブ4
とアンカー本体2との相対変位を可能とするものであ
る。その際、拡開スリーブ4の突条47はアンカー本体
2の軸線方向スリット22内に案内される。拡開スリー
ブ4の外面42に対する突条47の半径方向での突出量
は、拡開スリーブ4の半径方向外方への拡開状態で突条
47が、アンカー本体2の最大外径より約0.15mm
〜約0.6mmだけ突出するように設定する。
【0019】図2は、本発明による拡開アンカー1を分
解状態で示すものである。拡開アンカー1を予備的に組
立てるため、拡開スリーブ4をアンカー本体2の前端部
24から貫通孔21内に挿入する。また、円錐形状の拡
開素子3をアンカー本体2の後端部25から貫通孔21
内に導入し、引続いて拡開スリーブ4のテーパ孔44内
に導入する。拡開素子3の軸線方向での長さdは、アン
カー本体2における軸線方向スリット22の全長aに対
して、次式:2a/3≦d≦aを満足するものとする。
拡開アンカー1を予備的に組立てた状態では、拡開素子
3が約2mm〜約5mmだけ拡開スリーブ4の孔44内
に突入している。その結果、拡開スリーブ4が半径方向
に拡開し、アンカー本体2の貫通孔21内で紛失不能に
保持される。その際、アンカー本体2の軸線方向スリッ
ト22内に係合する拡開スリーブ4の突条47は、アン
カー本体2の外周面を超えて突出するものではない。
【0020】本発明による拡開アンカー1を基盤中に係
止するため、先ず、予備的に組立てた拡開アンカーを、
基盤に予め形成しておいたドリル孔内に挿入する。次
に、既知のピン状の打込み工具、例えば打込みハンマー
等により軸線方向の衝撃力を負荷して、円錐形状の拡開
素子3を拡開スリーブ4におけるテーパ孔44内に打込
む。その際、拡開スリーブ4の長手方向スリット45に
おける溶接点46が破断するため、拡開スリーブ4は半
径方向に拡開する。拡開スリーブ4の拡開により、突条
47が半径方向でドリル孔内壁に圧入される。突条47
がドリル孔内壁に圧入されると、テーパ孔44内の最終
位置で摩擦結合により保持された拡開素子3が、拡開ス
リーブ4を介してドリル孔と形状結合して固定される。
拡開スリーブ4の拡開に際して同様に所定範囲内で拡開
するアンカー本体2は、軸線方向スリット22が前端部
24で開放することにより、荷重の作用下で拡開スリー
ブ4に対して軸線方向に変位可能である。アンカー本体
2の内壁23は、拡開スリーブ4の外面42と同等以上
の傾斜角で、アンカー本体2の前端部24に向けて内径
が減少する。アンカー本体2の内壁23は、荷重の作用
下で、並びに、特に亀裂の開放状態における軸線方向の
相対変位により、拡開スリーブ4の外面42に対して押
圧され、その結果としてアンカー本体2はさらに拡開す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による拡開アンカーの構成部材
を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、図1の拡開アンカーを異なる方向から
見た分解斜視図である。
【符号の説明】
1 拡開アンカー 2 アンカー本体 3 拡開素子 4 拡開スリーブ 21 貫通孔 22 スリット 23 内壁 24 前端部 25 フランジ 26 内ねじ 41 把持セグメント 42 外面 44 テーパ孔 45 スリット 46 溶接点 47 突条

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも部分的に半径方向に拡開可能
    な円筒形状のアンカー本体(2)に、固定方向(S)前
    方に位置する前端部(24)で開放する軸線方向のスリ
    ット(22)と、該スリット(22)の領域内で固定方
    向(S)に向けて内径の減少するテーパ形状の貫通孔
    (21)とを設け、さらに、該貫通孔(21)内に配置
    された拡開素子(3)を、アンカー本体(2)に対して
    軸線方向に変位可能とすると共に、半径方向に突出する
    把持セグメントにより最終位置に固定可能とした拡開ア
    ンカーにおいて、 固定方向(S)に向けて先細とした外周形状とされ、固
    定方向(S)に向けて内径が減少するテーパ孔(44)
    を有すると共に軸線方向のスリット加工が施された拡開
    スリーブ(4)をアンカー本体(2)内に配置し、該拡
    開スリーブ(4)の外面(42)から半径方向に突出し
    て軸線方向スリット(22)内で案内される突出部(4
    7)により、拡開素子(3)を最終位置に固定するため
    の前記把持セグメントを構成し、 前記拡開素子(3)を、少なくとも部分的に円錐形状と
    すると共に、拡開スリーブ(4)が半径方向に拡開して
    突出部(47)が半径方向に突出する際に拡開スリーブ
    (4)のテーパ孔(44)内で変位可能としたことを特
    徴とする拡開アンカー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の拡開アンカーにおいて、
    前記突出部(47)を拡開スリーブ(4)の外周に均等
    に配置すると共に、半径方向への拡開状態でアンカー本
    体(2)の最大外径を約0.15mm〜約0.6mmだ
    け超えて突出させることを特徴とする拡開アンカー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の拡開アンカーに
    おいて、前記突出部(47)を突条として形成し、該突
    条の軸線方向長さ(l)を、アンカー本体(2)におけ
    る軸線方向スリット(22)の長さ(a)以下としたこ
    とを特徴とする拡開アンカー。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の拡開アンカーにおいて、
    前記突条(47)の幅(b)を、アンカー本体(2)に
    おける軸線方向スリット(22)の幅(w)以下とし、
    全スリットの幅(w)の総和を、アンカー本体(2)の
    周長の約1/4〜約3/7としたことを特徴とする拡開
    アンカー。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の拡開アンカーに
    おいて、少なくとも2本の突条(47)を設けたことを
    特徴とする拡開アンカー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載の拡開
    アンカーにおいて、拡開スリーブ(4)の肉厚を約0.
    3mm〜約1.5mmとしたことを特徴とする拡開アン
    カー。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の拡開
    アンカーにおいて、拡開スリーブ(4)の内壁(43)
    および外面(42)を中心軸線に対して約2°〜8°だ
    け傾斜させたことを特徴とする拡開アンカー。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一項に記載の拡開
    アンカーにおいて、軸線方向スリット(22)の領域に
    おけるアンカー本体(2)の内壁(23)の傾斜角を、
    拡開スリーブ(4)の外面(42)の傾斜角以上とした
    ことを特徴とする拡開アンカー。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項に記載の拡開
    アンカーにおいて、アンカー本体(2)における軸線方
    向スリット(22)の全長aに対して拡開素子(3)の
    長さdが次式:2a/3≦d≦aを満足するものとし、
    初期位置における拡開素子(3)を拡開スリーブ(4)
    のテーパ孔(44)内に約2mm〜約5mmだけ突入さ
    せることを特徴とする拡開アンカー。
JP10269792A 1997-09-24 1998-09-24 拡開アンカー Pending JPH11173313A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19742022:2 1997-09-24
DE19742022A DE19742022A1 (de) 1997-09-24 1997-09-24 Spreizdübel

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Publication Number Publication Date
JPH11173313A true JPH11173313A (ja) 1999-06-29

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ID=7843392

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10269792A Pending JPH11173313A (ja) 1997-09-24 1998-09-24 拡開アンカー

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