JPH11173271A - ベローズポンプのベローズ破損検出機構およびそれを用いた基板処理装置ならびにベローズポンプのベローズ破損検出方法 - Google Patents

ベローズポンプのベローズ破損検出機構およびそれを用いた基板処理装置ならびにベローズポンプのベローズ破損検出方法

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JPH11173271A
JPH11173271A JP35358997A JP35358997A JPH11173271A JP H11173271 A JPH11173271 A JP H11173271A JP 35358997 A JP35358997 A JP 35358997A JP 35358997 A JP35358997 A JP 35358997A JP H11173271 A JPH11173271 A JP H11173271A
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air supply
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベローズポンプのベローズの破損を迅速、か
つ、確実に検出する。 【解決手段】制御部CTLは、電磁弁SV2を閉じて圧
力センサP1の検出値P1aを取得する。次に、制御部
CTLは、電磁弁SVAを切り換え(右位置)、伸長状
態のベローズ63の周囲のエア室を形成するシリンダ6
1にエアを供給し、このときの圧力センサの検出値P1
bを取得する。さらに、制御部CTLは、電磁弁SV2
を開くことにより、ベローズ64を伸長させる。その
後、電磁弁SV1を閉じてベローズ64の伸長状態を保
持し、電磁弁SVAを切り換える(左位置)。この状態
で、制御部CTRは、圧力センサP1の検出値P1cを
取得する。さらに、差圧|P1a−P1b|,|P1a
−P1c|が求められ、いずれかの差圧が設定差圧以上
であれば、ベローズ63,64のいずれかに破損が生じ
ているものと判断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアの圧力によっ
てベローズを駆動させて液体を送出するベローズポンプ
のベローズの破損を検出するためのベローズ破損検出機
構およびベローズ破損検出方法、ならびに半導体ウエ
ハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディ
スプレイパネル)用ガラス基板などの各種の被処理基板
に対して1枚ずつまたは複数枚一括して処理を施すため
の基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超LSI(大規模集積回路)の製造工程
においては、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」とい
う。)の洗浄処理工程やウエットエッチング処理工程が
重要な工程となっている。これらの工程では、たとえ
ば、スピンチャックに保持されたウエハの表面および/
または裏面に、処理液(フッ酸などの薬液や純水)を供
給するようにした基板処理装置が用いられる。
【0003】このような基板処理装置における処理液の
供給に関連する構成は、図18に示されている。この基
板処理装置では、スピンチャック1に保持されたウエハ
Wにノズル2(吐出口)から処理液を供給することによ
って、ウエハWが処理される。ノズル2に供給すべき処
理液は、処理液タンク3から、処理液供給経路4(処理
液流通ライン)を介して導かれる。処理液の圧送のため
に、処理液供給経路4には、ベローズポンプ5が介装さ
れている。さらに、処理液供給経路4には、処理液の流
量を計測する流量計6、処理液中の異物を除去するため
のフィルタ7、処理液の流量を調整するための流量調整
弁8、および処理液の供給を開始/停止するためのエア
弁9が介装されている。そして、エア弁9とノズル2と
の間には、処理液供給経路4を通る処理液の圧力を検出
するための圧力センサ10が設けられている。この圧力
センサ10の出力を監視することにより、エア弁9によ
る処理液供給の開始/停止の状況をモニタすることがで
きる。
【0004】処理液供給経路4において、フィルタ7と
流量調整弁8との間(すなわち、ベローズポンプ5とノ
ズル2との間)の位置からは、エア弁9が閉成状態であ
るときに、処理液を処理液タンク3に帰還させるための
循環経路11(処理液循環ライン)が分岐している。こ
の循環経路11の途中部には、エア弁9が開成状態のと
きに閉成状態に制御され、エア弁9が閉成状態のときに
は開成状態に制御されるエア弁12が介装されている。
循環経路11にはまた、処理液タンク3に帰還される処
理液の流量を調整するための流量調整弁13が介装され
ている。ベローズポンプ5と流量計6との間の処理液供
給経路4には、処理液の温度を一定に保持するための温
度調整手段としての熱交換器15が付属している。処理
液をノズル2から吐出しないときには、上記の循環経路
11を介して処理液タンク3に処理液が帰還されること
により、処理液を熱交換器15を通って循環させること
ができ、処理液タンク3からエア弁9の近傍に至るまで
の処理液供給経路4内の処理液の温度を最適値に保持す
ることができる。
【0005】ベローズポンプ5は、処理液を可及的にか
き回さない状態で処理液の圧送を達成する目的で採用さ
れているものである。このベローズポンプ5は、エアの
圧力によって駆動されるようになっている。ベローズポ
ンプのベローズは、たとえば、フッ素樹脂製であり、耐
用年数が1ないし3年である。したがって、ベローズ
は、使用期間長が耐用年数に達する以前に定期的に交換
されるのが通常である。しかし、場合によっては、耐用
年数以前にベローズが破損する場合もある。
【0006】ベローズポンプ5のベローズが破損する
と、ベローズ駆動用の駆動エアが処理液供給路4に入り
込み、これにより、処理液流量が不安定になるため、ウ
エハWの処理に不具合が生じるおそれがある。したがっ
て、ベローズポンプ5の破損を検知して、速やかにウエ
ハWの処理を停止し、処理に不具合が生じたウエハWを
その後の工程に送らないようにしなければならない。
【0007】そこで、従来では、エア弁9の開放期間に
おける圧力センサ10の出力を監視し、液圧の低下の検
知を通じて、ベローズの破損を検知するようにしてい
た。しかし、液圧の低下のみでは、必ずしもベローズの
破損が生じたと断定できるわけではない。たとえば、処
理液吐出の開始直後には、ベローズポンプ5の特性上、
液圧の低下が生じる場合もある。また、処理液中に溶存
しているガスが発泡すれば、圧力低下が生じる。発泡し
やすい処理液には、たとえば硫酸過酸化水素水、アンモ
ニア過酸化水素水、塩酸過酸化水素水等の過酸化水素水
を含む溶液がある。また、フィルタ7にガスが溜まって
圧力低下を引き起こす場合もある。したがって、圧力の
低下には、ベローズの破損以外にも種々の原因があるか
ら、圧力センサ10の出力に基づくベローズの破損の検
知では、確実性に欠けるという欠点がある。
【0008】また、ベローズが破損しているにもかかわ
らず圧力低下がごくわずかである場合もあり、このよう
な場合には、ベローズの破損を検知できないから、処理
液の吐出状態が不安定なままウエハの処理が継続されて
しまう。別の従来技術では、処理液中の気泡を光学式セ
ンサで検出することによって、ベローズの破損を検出す
るようにしている。しかし、上述のとおり、ベローズが
破損していない場合にも処理液中に気泡が生じる場合が
あるから、このような気泡の影響による誤検出は避けら
れない。また、ベローズがわずかに破損したにすぎない
場合には、微小量の気泡が生じるに過ぎないから、ベロ
ーズの破損の検出に長い時間を要するおそれがある。ま
た、ベローズの破損による気泡の発生の態様は様々であ
るので、ベローズの破損の検出を正確に行うことは困難
である。さらには、処理液が高温の場合には、その熱に
より、光学式センサが故障する場合がある。
【0009】一対のベローズを交互に伸縮させる構成の
ダブルベローズポンプを適用するような従来技術におい
ては、2つのベローズのエア室の差圧の変化を測定する
ようにしている。すなわち、いずれかのベローズが破損
すれば、この差圧が大きく変動するから、この差圧の変
動に基づいてベローズの破損を検出できる。しかし、こ
の従来技術においては、ベローズの硬さが変質や劣化の
ために変動すると、誤検出が生じるおそれがある。ま
た、当然のことながら、1つのベローズを伸縮させる構
成のシングルベローズポンプには適用することができな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、迅速かつ確実にベロー
ズの破損を検出することができるベローズポンプのベロ
ーズ破損検出機構およびベローズ破損検出方法、ならび
に上記のようなベローズ破損検出機構を備えた基板処理
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、ベローズ
に隣接して設けられたエア室に収容されるエアの圧力に
よってベローズを駆動させて液体を送出するベローズポ
ンプの上記ベローズの破損を検出するためのベローズ破
損検出機構であって、上記ベローズポンプのエア室とエ
ア供給源とを接続するエア供給ラインと、このエア供給
ラインに介装され、エア室にエアを供給するために開閉
可能なエア供給バルブと、エア供給ラインのエア供給バ
ルブよりもエア供給源側に接続され、エアの圧力を検出
する第1エア圧力検出手段とを備えたことを特徴とする
ベローズポンプのベローズ破損検出機構である。
【0012】この構成によれば、第1エア圧力検出手段
によって、エア供給バルブの開閉の前後の圧力を検出
し、その差圧の大小を評価することにより、ベローズか
らのエア漏れを確認でき、結果として、ベローズの破損
の検出を行える。このように、ベローズの破損を直接的
に検出しているため、迅速かつ正確な検出が可能であ
る。
【0013】また、処理液の吐出圧力の低下を検出する
従来技術と比較すれば、処理液中の気泡やフィルタのガ
ス溜りによる圧力低下の影響を受けることがなく、これ
による誤検知のおそれがない。また、ベローズの破損の
検出を迅速に行える。さらに、処理液中の気泡を光学式
センサで検出する従来技術と比較すると、処理液中の気
泡の影響による誤検知のおそれがない。また、破損の検
出が迅速に行え、かつ、耐熱性を有する検出手段を用い
る必要もない。
【0014】また、ダブルベローズポンプの2つのベロ
ーズのエア室の差圧の変化を測定する従来技術と比較す
ると、変質や劣化によるベローズの硬さの変化の影響を
受けることがなく、ベローズの破損の誤検出が生じるこ
とがない。また、シングルベローズ型のベローズポンプ
にも適用することができる。請求項2記載の発明は、上
記エア供給バルブが閉成されているときに、上記エア供
給ラインのエア供給バルブよりもエア供給源側の圧力で
ある1次圧力を上記第1エア圧力検出手段によって検出
し、上記エア供給バルブが開成されているときに、上記
エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア室側の圧力
である2次圧力を上記第1エア圧力検出手段によって検
出するように、上記エア供給バルブおよび第1エア圧力
検出手段を制御する制御部をさらに備えたことを特徴と
する請求項1に記載のベローズポンプのベローズ破損検
出機構である。
【0015】この構成によれば、エア供給バルブに対し
てエア供給源側の1次圧力と、エア室側の2次圧力とを
同一の圧力検出手段により検出するようにしているの
で、圧力検出手段の個体差に左右されることなく、正確
に差圧を検出できる。ただし、請求項3記載の発明のよ
うに、上記エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア
室側に接続され、エアの圧力を検出する第2エア圧力検
出手段をさらに備えてもよい。
【0016】また、請求項4記載の発明のように、上記
エア供給バルブが閉成されているときに、上記エア供給
ラインのエア供給バルブよりもエア供給源側の圧力であ
る1次圧力を上記第1エア圧力検出手段によって検出
し、上記エア供給バルブが開成されているときに、上記
エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア室側の圧力
である2次圧力を上記第2エア圧力検出手段によって検
出するように、上記エア供給バルブ、第1エア圧力検出
手段および第2エア圧力検出手段を制御する制御部をさ
らに備えてもよい。
【0017】請求項5記載の発明は、ベローズに隣接し
て設けられたエア室に収容されるエアの圧力によってベ
ローズを駆動させて液体を送出するベローズポンプの上
記ベローズの破損を検出するためのベローズ破損検出機
構であって、上記ベローズポンプのエア室とエア供給源
とを接続するエア供給ラインと、このエア供給ラインに
介装され、エア室にエアを供給するために開閉可能なエ
ア供給バルブと、エア供給ラインのエア供給バルブより
もエア室側に接続され、エアの圧力を検出する第2エア
圧力検出手段とを備えたことを特徴とするベローズポン
プのベローズ破損検出機構である。
【0018】この構成によれば、エア室に近い部分の圧
力を検出することによって、ベローズの破損を検出する
ようにしているので、請求項1の発明の効果に加えて、
わずかなベローズの破損をも確実に検出できるという効
果を奏することができる。請求項6記載の発明は、上記
エア供給バルブが閉成されているときに、このエア供給
バルブが閉成されてから所定時間経過後に少なくとも1
回、エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア室側の
圧力を上記第2エア圧力検出手段によって検出するよう
に、上記エア供給バルブおよび第2エア圧力検出手段を
制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項
5記載のベローズポンプのベローズ破損検出機構であ
る。
【0019】この構成によれば、エア供給バルブを閉成
した状態で、このエアバルブの閉成後少なくとも1回エ
ア室に近い部分の圧力が検出され、この検出された圧力
に基づいてベローズの破損検出を行うことができる。ベ
ローズに破損があれば圧力検出値は比較的低い値をとる
から、この圧力検出値に基づいてベローズに破損が生じ
ているか否かを判断することができる。しかも、この発
明では、エア室にエアが供給されない状態で、圧力の検
出が行われるので、微小な破損をも正確に検出すること
ができる。また、エア供給バルブを閉成状態に保持して
おいて、圧力の検出を行えばよく、かつ、圧力の検出を
1回行えば足りるので、制御動作が簡単になるという利
点もある。
【0020】請求項7記載の発明は、上記制御部が、上
記第2エア圧力検出手段によって検出されたエアの圧力
と所定の基準圧力とを比較する比較部を含むことを特徴
とする請求項6記載のベローズポンプのベローズ破損検
出機構である。この構成により、第2エア圧力検出手段
による圧力検出値と基準圧力との比較により、ベローズ
ポンプの破損を検出できる。すなわち、圧力検出値が基
準圧力よりも低ければ、ベローズが破損していると判断
できる。これにより、非常に簡単な制御で、ベローズの
破損を検出することができる。
【0021】請求項8記載の発明は、上記制御部が、上
記エア供給バルブが閉成されているときに、時間を変え
て少なくとも2回、エア供給ラインのエア供給バルブよ
りもエア室側の圧力を上記第2エア圧力検出手段によっ
て検出するように、上記エア供給バルブおよび第2エア
圧力検出手段を制御するものであることを特徴とする請
求項6記載のベローズポンプのベローズ破損検出機構で
ある。
【0022】この構成によれば、エア供給バルブを閉成
した状態で、少なくとも2回に渡ってエア室に近い部分
の圧力を検出し、この検出された圧力に基づいてベロー
ズの破損検出を行うことができる。ベローズに破損があ
れば少なくとも2回の圧力検出値の差が大きくなるか
ら、この圧力検出値の差に基づいてベローズに破損が生
じているか否かを判断することができる。しかも、この
発明では、エア室にエアが供給されない状態で、圧力の
検出が行われるので、微小な破損をも正確に検出するこ
とができる。また、エア供給バルブを閉成状態に保持し
ておいて、圧力の検出を行えばよいので、制御動作が簡
単になるという利点もある。
【0023】請求項9記載の発明は、上記エア供給ライ
ンは、上記ベローズを駆動させるための駆動エアを上記
エア室に対して供給する駆動エア供給ラインであること
を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のベロ
ーズポンプのベローズ破損検出機構である。この構成に
よれば、エア供給ラインを駆動エア供給ラインと兼用で
きるので、配管の構成を簡単にでき、機構のコストダウ
ンを図ることができる。
【0024】請求項10記載の発明は、上記ベローズを
駆動させるための駆動エアを上記エア室に対して供給す
る駆動エア供給ラインをさらに備え、上記エア供給ライ
ンは、上記駆動エア供給ラインとは別に、上記エア室に
対して検出用のエアを供給する検出エア供給ラインであ
ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
のベローズポンプのベローズ破損検出機構である。
【0025】この構成によれば、駆動エア供給ラインと
検出エア供給ラインとを別に設けていることにより、各
ラインにおいて適切な供給圧力を設定できる。たとえ
ば、駆動エア圧力は低圧(3kgf/cm2 )で、検出圧力を
それよりも高圧(5kgf/cm 2 )とすることで、破損検出
精度を向上することができる。また、駆動エア圧力を低
くしておくことにより、ベローズの寿命を長くすること
ができる。
【0026】請求項11記載の発明は、上記制御部は、
上記ベローズポンプのベローズが伸びた状態のときに、
上記エア供給ラインから上記エア室へエアを供給させる
ように上記エア供給バルブの開閉を制御することを特徴
とする請求項1ないし10のいずれかに記載のベローズ
ポンプのベローズ破損検出機構である。この構成によれ
ば、ベローズが伸びた状態でエア室を加圧し、ベローズ
の破損を検知するようにしているので、破損部分が開い
た状態で破損検出を行える。したがって、ベローズが縮
んだ状態でベローズの破損の検出を行う場合よりも、破
損検出精度が向上する。
【0027】なお、この場合、エア室の加圧に抗してベ
ローズの伸長状態を保持する手段が備えられていること
が好ましい。すなわち、たとえば、一対のベローズを交
互に伸縮させるダブルベローズ型のベローズポンプの場
合には、収縮しているベローズのエア室の排気通路を遮
断するか、あるいは収縮しているベローズのエア室のエ
ア圧力を伸長しているベローズのエア室のエア圧力より
も高く保持すればよい。
【0028】請求項12記載の発明は、基板に対して処
理を施すための処理液が貯留された処理液タンクに少な
くとも一方端側が接続され、この処理液が流通する処理
液流通ラインと、この処理液流通ラインに介装され、ベ
ローズに隣接して設けられたエア室に収容されたエアの
圧力によってベローズを駆動させて処理液を送出するベ
ローズポンプと、このベローズポンプに関連して設けら
れた請求項1ないし11のいずれかに記載のベローズポ
ンプのベローズ破損検出機構とを備えたことを特徴とす
る基板処理装置である。
【0029】この構成によれば、ベローズの破損検出を
正確にかつ迅速に行えるので、基板に対して良好な状態
の処理液を供給することができ、処理不良のない高品質
な基板を提供できる。請求項13記載の発明は、上記処
理液供給ラインの処理液タンクとは反対側の一方端側
は、基板に対して処理液を吐出する吐出口となってお
り、基板に対してこの吐出口から処理液が供給されてい
ない期間に処理液が上記処理液タンクに循環されるよう
に、一方端側が上記処理液供給ラインのベローズポンプ
と吐出口との間に接続され、他方端側が上記処理液タン
クに接続された処理液循環ラインをさらに備えたことを
特徴とする請求項12記載の基板処理装置である。
【0030】ダブルベローズ型ベローズポンプの場合に
は、本発明によるベローズ破損検出を適用した場合に、
破損検出中にベローズは少なくとも1回は移動し、その
際に処理液を送り出してしまう。少なくともこのとき
に、処理液循環ラインを処理液が流通するようにしてお
けば、処理液の浪費を防止できる。請求項14記載の発
明は、ベローズに隣接して設けられたエア室に収容され
たエアの圧力によってベローズを駆動させて液体を送出
するベローズポンプの上記ベローズの破損を検出するた
めのベローズ破損検出方法であって、上記ベローズポン
プのエア室に対して所定の1次圧力のエアを供給した後
に、このエア室内のエアの2次圧力を検出し、これら1
次圧力と2次圧力との差圧に基づいて、ベローズの破損
を検出することを特徴とするベローズポンプのベローズ
破損検出方法である。
【0031】この発明によれば、請求項1の発明と同様
な効果が得られる。請求項15記載の発明は、ベローズ
に隣接して設けられたエア室に収容されるエアの圧力に
よってベローズを駆動させて液体を送出するベローズポ
ンプの上記ベローズの破損を検出するためのベローズ破
損検出方法であって、上記ベローズポンプのエア室内へ
のエアの供給が停止されている期間におけるエア室内の
エアの圧力の時間的変化に基づいて、ベローズの破損を
検出することを特徴とするベローズポンプのベローズ破
損検出方法である。
【0032】この方法により、請求項6および8の発明
に関連して述べた効果を達成できる。請求項16記載の
発明は、ベローズに隣接して設けられたエア室に収容さ
れるエアの圧力によって、ベローズを駆動させて液体を
送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を検出す
るためのベローズ破損検出方法であって、上記ベローズ
ポンプのエア室内へのエアの供給が停止されている期間
におけるエア室内のエアの圧力と所定の基準圧力との比
較に基づいて、ベローズの破損を検出することを特徴と
するベローズポンプのベローズ破損検出方法である。
【0033】この方法により、請求項7の発明と同様な
効果を達成できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るベローズ破損検出機構が適用さ
れたベローズポンプ5に関連する基本的な構成を示す図
解図である。このベローズポンプ5は、上述の図18に
示された基板処理装置に適用され、処理液供給路4に介
装されて、処理液タンク3内の処理液をノズル2に向け
て圧送するための圧送手段として用いられる。なお、以
下の説明では、図18を併せて参照することにする。
【0035】このベローズポンプ5は、対向して配置さ
れた一対のシリンダ61および62を有しており、各シ
リンダ61,62内には、ベローズ63,64がそれぞ
れ配置されている。シリンダ61,62の内部空間はそ
れぞれエア室となっており、この一対のエア室には、電
磁弁SVAを介してエアが交互に供給され、またシリン
ダ61,62のエア室の空気は、電磁弁SVAを介して
交互に排気されるようになっている。すなわち、シリン
ダ61,62のエア室のうちの一方にエアが供給される
ときには、他方のエア室内のエアが排気される。ベロー
ズ63,64のフランジ63aおよび64aは、連結部
材66によって連結されており、一方のベローズの伸長
と他方のベローズの収縮とが同期するようになってい
る。
【0036】ベローズ63,64の内部空間は、処理液
室になっており、この処理液室は処理液タンク3からの
処理液が導かれる処理液供給路67,68とそれぞれ連
通している。この処理液供給路67,68には、処理液
タンク3への逆流を防止する逆止弁69,70がそれぞ
れ介装されている。また、ベローズ63,64の内部空
間により形成された処理液室は、ノズル2に向けて処理
液を導く処理液流出路71,72とそれぞれ連通してい
る。この処理液流出路71,72には、熱交換器15側
への処理液の流出のみを許容する逆止弁73,74がそ
れぞれ介装されている。
【0037】電磁弁SVAは、4ポート・2ポジション
型の電磁弁であり、シリンダ61内のエア室のエアを排
気し、シリンダ62内のエア室にエアを供給する第1位
置(左位置:図示の位置)と、シリンダ61内のエア室
にエアを供給するとともに、シリンダ62内のエア室の
エアを排気する第2位置(右位置)とをとることができ
る。この電磁弁SVAには、エア供給源から圧力レギュ
レータ21を介して、駆動エア供給ライン22から、圧
力制御されたエアが供給されるようになっている。
【0038】電磁弁SVAとシリンダ61との間のエア
流通路には、電磁弁SV1(ノーマルオープン)が介装
されている。同様に、電磁弁SVAとシリンダ62との
間のエア流通路には、電磁弁SV2(ノーマルオープ
ン)が介装されている。電磁弁SVA,SV1,SV2
は、CPUやそれに関連するメモリなどを有する制御部
CTLによって制御されるようになっている。この制御
部CTLには、圧力レギュレータ21から電磁弁SVA
に至るエア供給ラインにおけるエア圧力を検出する圧力
センサP1(第1エア圧力検出手段)の圧力検出信号が
入力されている。
【0039】処理液をノズル2に向けて圧送する通常動
作モード時には、制御部CTLは、電磁弁SV1および
SV2をいずれも開成する一方、電磁弁SVAを第1位
置と第2位置とで交互に切り換える。これにより、電磁
弁SVAが第1位置にあるときには、シリンダ62にエ
アが供給され、シリンダ61内のエアが電磁弁SVAを
介して排気される。これにより、ベローズ64が収縮し
て、このベローズ64の内部の処理液室内の処理液は、
処理液排出路72および逆止弁74を通ってノズル2へ
向けて圧送される。このとき、ベローズ63は伸長し、
その内部の処理液室には、処理液タンク3からの処理液
が、逆止弁69および処理液供給路67を介して供給さ
れる。また、電磁弁SVAを第2位置とすれば、この電
磁弁SVAからシリンダ61にエアが供給され、シリン
ダ62内のエアは電磁弁SVAを介して排気される。そ
の結果、ベローズ63が収縮し、ベローズ64が伸長す
る。したがって、この場合には、処理液タンク3からの
処理液はベローズ64の内部の処理液室に導入され、ベ
ローズ63の内部の処理液室内の処理液がノズル2側へ
圧送されることになる。こうして、ベローズ63,64
が交互に伸縮することにより、ほぼ連続的に処理液を供
給できる。
【0040】このような構成のベローズポンプ5におい
ては、ベローズ63または64に破損が生じれば、電磁
弁SVAを介して供給されるエアが処理液排出路71,
72を介して、ノズル2側に送られることになる。した
がって、気泡の混じった処理液がウエハWにまで供給さ
れるおそれがあり、これにより、ウエハWの処理に不良
が生じるおそれがある。
【0041】そこで、この制御部CTLは、たとえば、
ノズル2からの処理液の吐出を完了した直後に、破損検
出モードに従う制御動作を行う。この破損検出モード時
における制御部CTLの動作は、図2のフローチャート
に表されている。破損検出モードでは、制御部CTL
は、たとえば、図1に示すように、一方のベローズ63
が最大に伸びた状態で、縮んでいるベローズ64の側の
電磁弁SV2を閉成させ(ステップA1)、そのときの
圧力センサP1の圧力検出信号を取り込む(ステップA
2)。このときの圧力検出値をP1aとする。この場
合、電磁弁SVAは、第1位置(図示の位置)にあるか
ら、圧力検出値P1aは、圧力レギュレータ21の発生
エア圧(たとえば、3kgf/cm2 )に等しい。
【0042】この後、制御部CTLは、電磁弁SVAを
第2位置に切り換え、シリンダ61内のエア室にエアを
供給させる(ステップA3)。そして、そのときの圧力
検出値P1b(3ないし5秒間加圧し、その間のピーク
圧力を検出するようにすることが好ましい。)を圧力セ
ンサP1から取得する(ステップA4)。このとき、電
磁弁SV2は閉成状態に保持されているので、ベローズ
63,64の位置に変化はない。よって、伸長している
ベローズ63に破損がなければ、圧力検出値P1bは、
圧力検出値P1aとほぼ等しくなるはずである。
【0043】次に、制御部CTLは、電磁弁SV2を開
成することによりベローズ63を収縮させ、ベローズ6
4を最大に伸長させる(ステップA5)。この状態で、
制御部CTLは、縮んでいる側のベローズ63に対応す
る電磁弁SV1を閉成する(ステップA6)。その後、
制御部CTLは、電磁弁SVAを第1位置(図示の位
置)に切り換え、シリンダ62内のエア室にエアを供給
する(ステップA7)。そして、そのときの圧力センサ
P1の圧力検出値P1c(3ないし5秒間加圧し、その
間のピーク圧力を検出するようにすることが好まし
い。)を取り込む(ステップA8)。このとき、電磁弁
SV1は閉成状態であるので、ベローズ63,64の位
置に変化はない。よって、伸長しているベローズ63に
破損がなければ、圧力検出値P1cは、圧力検出値P1
aにほぼ等しくなるはずである。
【0044】制御部CTLは、次いで、差圧|P1a−
P1b|と、差圧|P1a−P1c|を求め(ステップ
A9)、これらの差圧のうちのいずれかが設定差圧Δre
f (たとえば、0.3kgf/cm2 )以上であるかどうかを
判断する(ステップA10)。上記差圧の少なくともい
ずれか一方が設定差圧Δref 以上である場合には、ベロ
ーズ63,64の少なくともいずれかに破損が生じたも
のとして、異常処理(ステップA11)を行い、異常が
なければ、処理を終了する。この場合、異常処理とは、
制御部CTLに接続された表示装置(図示せず)にベロ
ーズが破損したことを表す警報メッセージを表示した
り、ブザー(図示せず)から警報音を発生させたり、基
板処理装置の動作を停止したりする処理を指す。これら
の処理は、いずれか1つのみが行われてもよいし、2つ
以上の処理を組み合わせて行うようにしてもよい。さら
に、この実施形態においては、ベローズ63,64のう
ちのどちらが破損したかを特定して、たとえば、上述の
表示装置等に表示することも可能である。
【0045】以上のようにこの実施形態によれば、エア
供給バルブとしての電磁弁SVAの閉成状態における1
次圧力である圧力検出値P1aと、電磁弁SVAの開成
状態における2次圧力(すなわち、シリンダ61,62
の各エア室の圧力)である圧力検出値P1b,P1cと
の各差圧が設定差圧Δref 以上か否かに基づいてベロー
ズ63,64の破損を検知するようにしている。そのた
め、処理液中の気泡などの影響を受けることなく、確実
に、かつ、迅速に、ベローズの破損を検知することがで
きる。これにより、大量のエアが混入した状態の処理液
がウエハWに供給されることを防止できるから、ウエハ
Wに対する処理が不良になることを防止できる。
【0046】しかも、一対のシリンダ61,62の各エ
ア室間の差圧を利用しているわけではないので、ベロー
ズ63,64の硬さの変化の影響を受けるおそれもな
く、この観点からも、ベローズ破損の正確な検知が可能
であると言える。なお、この実施形態を変形し、図1に
おいて二点鎖線で示すように、シリンダ61,62の各
内部のエア室内のエアの圧力を検出する圧力センサP
2,P3(第2エア圧力検出手段)を設け、これらの圧
力センサP2,P3が出力する圧力検出信号を制御部C
TLに入力するようにしてもよい。この場合、上記の圧
力検出値P1bの代わりに、圧力検出値P1bの取得時
と同一条件下における圧力センサP2の圧力検出値P2
aを用い、上記の圧力検出値P1cに代わりに、圧力検
出値P1cの取得時と同一条件下における圧力センサP
3の圧力検出値P3aを用いればよい。すなわち、差圧
|P1a−P2a|および差圧|P1a−P3a|と設
定差圧Δref との比較に基づき、ベローズ63,64の
破損検出を行うことができる。
【0047】また、上記の実施形態では、圧力検出値P
1b(または圧力検出値P2a)の検出直前にのみ、圧
力P1aの測定を行っているが、さらに圧力検出値P1
c(または圧力検出値P3a)の検出直前においても、
再度圧力P1aを測定するようにしてもよい。このよう
にすれば、ベローズ63,64の破損の検出精度をさら
に高めることができる。
【0048】図3は、この発明の第2の実施形態におけ
るベローズポンプ5に関連する部分の基本的な構成を示
す図解図である。この図3において、上述の図1と同等
の部分には同一の参照符号を付して示す。この第2の実
施形態においては、3つの位置をとることができる4ポ
ート・3ポジション型の電磁弁SVBが第1の実施形態
における電磁弁SVAに代えて用いられている。また、
第1の実施形態における電磁弁SV1,SV2に相当す
る弁は、電磁弁SVBとシリンダ61,62との間には
介装されていない。電磁弁SVBは、制御部CTLによ
って制御されることにより、シリンダ62にエアを供給
し、シリンダ61内のエア室のエアを排気する第1位置
(図3の左位置)と、シリンダ61,62内のエア室に
対するエアの流入/流出を禁止する第2位置(クローズ
位置:図3に示されている位置)と、シリンダ61内の
エア室にエアを供給し、シリンダ62内のエア室のエア
を排気する第3位置(図3の右位置)とをとることがで
きる。
【0049】上述の第1の実施形態では、伸長した状態
のベローズの破損を検知していたのに対して、この第2
の実施形態では、収縮した状態のベローズの破損が検知
される。ノズル2に向けて処理液を圧送する通常動作モ
ード時には、制御部CTLは、電磁弁SVBを、第1位
置(左位置)と第2位置(右位置)との間で交互に切り
換える。これにより、ベローズ63,64が交互に伸縮
して、処理液がノズル2に向けて送り出されることにな
る。
【0050】図4は、ベローズ63,64の破損を検出
するためのベローズ破損検出モード時における制御部C
TLの制御手順を説明するためのフローチャートであ
る。まず、制御部CTLは、電磁弁SVBを第2位置
(クローズ位置)とし(ステップB1)、このときの圧
力センサP1の圧力検出値P1aを測定する(ステップ
B2)。この圧力検出値P1aは、圧力レギュレータ2
1の発生圧力に等しい。
【0051】次いで、制御部CTLは、電磁弁SVBを
たとえば第1位置(左位置)に切り換え(ステップB
3)、ベローズ64を縮みきらせる。そして、その状態
で、圧力センサP1の圧力検出値P1b(3ないし5秒
間エア供給を行い、その間のピーク圧力を検出するよう
にすることが好ましい。)を取り込む(ステップB
4)。このとき、縮んだ状態のベローズ64に破損が生
じていなければ、圧力検出値P1bは圧力検出値P1a
にほぼ等しくなる。
【0052】次に、制御部CTLは、電磁弁SVBを第
3位置(右位置)に切り換え(ステップB5)、ベロー
ズ63を縮みきらせる。そして、このときの圧力センサ
P1の圧力検出値P1cを取り込む(3ないし5秒間エ
ア供給を行い、その間のピーク圧力を検出するようにす
ることが好ましい。)(ステップB6)。このとき、縮
んだ状態のベローズ63に破損が生じていなければ、圧
力検出値P1cは、圧力検出値P1aにほぼ等しくな
る。
【0053】その後は、差圧|P1a−P1b|および
差圧|P1a−P1c|を求め(ステップB7)、第1
の実施形態と同様にして、ベローズ63,64の破損検
出処理が行われ(ステップB8)、破損が検知されれ
ば、異常処理が行われる(ステップB9)。このように
して、この実施形態においても、エア供給バルブとして
の電磁弁SVBの閉成状態における1次圧力と、電磁弁
SVBの開成状態における2次圧力(すなわち、シリン
ダ61,62内のエア室のエア圧)との差圧に基づい
て、ベローズの破損を検知するようにしているので、第
1の実施形態の場合と同様な効果が得られる。ただし、
差圧に基づくベローズの破損の検知は、ベローズが伸び
た状態の場合の方が精度良く行うことができるので、第
1の実施形態の方が、検出精度は高いと言える。
【0054】なお、この実施形態においては、電磁弁S
VBを、ステップB3において左位置へ、ステップB5
において右位置へ切り換えているが、これとは逆に、ス
テップB3において右位置へ、ステップB5において左
位置に切り換えてもよい。また、この実施形態において
も、シリンダ61,62の内部のエア室のエア圧をそれ
ぞれ検出する圧力センサP2,P3を設けることなど、
第1の実施形態に関連して説明した変形が可能である。
【0055】図5は、この発明の第3の実施形態に係る
ベローズ破損検出機構に関連する基本的な構成を示す図
解図である。この図5において、上述の図1に示された
各部と同等の部分には同一の参照符号を付して示す。こ
の第3の実施形態では、第2の実施形態の場合と同じ
く、4ポート・3ポジション型の電磁弁SVCを介し
て、シリンダ61,62に対するエアの供給/排気が制
御されるようになっており、この電磁弁SVCとシリン
ダ61,62との間には弁は介装されていない。電磁弁
SVCは、制御部CTLにより制御され、第2の実施形
態における電磁弁SVBと同じく、第1位置(左位
置)、第2位置(クローズ位置)および第3位置(右位
置)を選択的にとることができる。
【0056】一方、この第3の実施形態においては、シ
リンダ61,62の内部のエア室に各一端が接続された
検出エア供給ライン81,82が設けられており、この
検出エア供給ライン81,82は、レギュレータ80を
介してエア供給源に接続されている。そしてこのレギュ
レータ80と電磁弁SV3,SV4との間のエア圧力が
圧力センサP1で検出されるようになっている。
【0057】検出エア供給ライン81,82には、それ
ぞれ、電磁弁SV3,SV4(ノーマルクローズ)が介
装されており、その開閉は、制御部CTLによって制御
されるようになっている。この第3の実施形態と第1の
実施形態との主要な相違は、第1実施形態においては、
ベローズポンプ駆動用エアの供給/排気ライン(駆動エ
ア供給ライン)と、ベローズ破損検出用のエア供給ライ
ン(検出エア供給ライン)とが共通であったが、この第
3の実施形態においては、これらのラインが各別に設け
られている点である。
【0058】ノズル2に向けて処理液を圧送する通常動
作モード時には、制御部CTLは、電磁弁SV3および
SV4を閉成状態に保持する一方で、電磁弁SVCを、
第1位置(左位置)と第3位置(右位置)との間で交互
に切り換える。これにより、ベローズ63,64が交互
に伸縮して、処理液がノズル2に向けて送り出されるこ
とになる。
【0059】図6は、ベローズ破損検出モード時におけ
る制御部CTLの動作を説明するためのフローチャート
である。制御部CTLは、通常動作モード時における圧
力センサP1の圧力検出値P1aを、通常動作モード時
の任意の時点で取り込んで内部のメモリに記憶する。こ
の圧力検出値P1aは、エア供給バルブとしての電磁弁
SV3,SV4の閉成状態における1次圧力(エア供給
源側の圧力)に相当する。
【0060】たとえば、ベローズ63が図5に示すよう
に最大に伸長した状態のときに、制御部CTLは、電磁
弁SVCを第2位置(クローズ位置)に制御し、シリン
ダ61,62に対するエアの流入/流出を禁止する(ス
テップC1)。そして、その状態で、制御部CTLは、
伸長しているベローズ63側の電磁弁SV3を開成し
(ステップC2)、このときの圧力センサP1の圧力検
出値P1bを取り込む(ステップC3)。この圧力検出
値P1bは、電磁弁SV3の開成時における2次圧力
(シリンダ61側の圧力)に相当し、ベローズ63に破
損が生じていなければ、圧力検出値P1bは、圧力検出
値P1aにほぼ等しくなるはずである。
【0061】次に、制御部CTLは、電磁弁SV3を閉
じ(ステップC4)、電磁弁SVCを第3位置(右位
置)に切り換えて(ステップC5)、ベローズ64を最
大に伸長させる。その後、制御部CTLは、電磁弁SV
Cを第2位置(クローズ位置)に切り換え(ステップC
6)、ベローズ64の位置を保持させる。そして、制御
部CTLはさらに、伸長したベローズ64側の電磁弁S
V4を開成し(ステップC7)、このときの圧力センサ
P1の圧力検出値P1cを取り込む(ステップC8)。
この圧力検出値P1cは、電磁弁SV3の開成時におけ
る2次圧力に相当し、ベローズ64に破損が生じていな
いければ、圧力検出値P1aにほぼ等しくなる。
【0062】この後は、差圧|P1a−P1b|および
差圧|P1a−P1c|を求め(ステップC9)、第1
の実施形態の場合と同様にしてベローズ破損の有無が判
断され(ステップC10)、さらに、ベローズの破損が
検知されれば、異常処理(ステップC11)が行われ
る。このようにして、この実施形態によっても、第1の
実施形態と同様な効果が得られる。
【0063】なお、この実施形態においては、通常動作
モード時の任意の時点で圧力検出値P1aの測定を行っ
ているが、圧力検出値P1b,P1cの検出直前(すな
わち、ステップC2およびC7の直前)に その都度圧
力P1aを測定するようにしてもよい。このようにすれ
ば、ベローズ63,64の破損の検出精度をさらに高め
ることができる。
【0064】また、この実施形態においても、シリンダ
61,62の内部のエア室のエア圧をそれぞれ検出する
圧力センサP2,P3を設けることなど、第1の実施形
態に関連して説明した変形が可能である。図7は、この
発明の第4の実施形態に係るベローズ破損検出機構に関
連する構成を示す図解図である。上述の第1、第2およ
び第3実施形態においては、一対のベローズ63,64
が交互に伸縮する構成のダブルベローズ型のポンプ5が
用いられているが、この第4の実施形態では、1つのベ
ローズ63が伸縮することによって液体を圧送する構成
のシングルベローズ型のベローズポンプ25が用いられ
ている。なお、この図7において、図1に示された各部
と同等の部分には同一の参照符号を付して示す。
【0065】ベローズポンプ25は、シリンダ61内の
エア室へのエアの供給によって、ベローズ63を収縮さ
せ、これにより、ノズル2に向けて処理液を圧送する一
方、ベローズ63に関連して設けられたばね(図示せ
ず)の反力によってベローズ63を伸長させ、その際
に、処理液タンク3からの処理液をベローズ63の内部
の処理液室に取り込むように構成されている。
【0066】シリンダ61に対する駆動エアの供給/排
気は、3ポート・2ポジション型電磁弁SVDおよび電
磁弁SV5(ノーマルオープン)を介して行われるよう
になっている。また、エア供給源と電磁弁SVDとの間
の駆動エア供給ライン22にはレギュレータ21が介装
されている。さらに、エア供給源とシリンダ61との間
には検出エア供給ライン90が接続されており、この検
出エア供給ライン90には、エア供給源側から順に、圧
力レギュレータ91と、電磁弁SV6(ノーマルクロー
ズ)とが介装されている。そして、圧力レギュレータ9
1と電磁弁SV6との間の検出エア供給ラインのエア圧
力が圧力センサP1によって検出されるようになってい
る。
【0067】電磁弁SVD,SV5,SV6は、いずれ
も制御部CTLによって制御されるようになっており、
圧力センサP1が出力する圧力検出信号は制御部CTL
に与えられている。電磁弁SVDは、シリンダ61にエ
アを供給するエア供給位置と、シリンダ61内のエアを
排気するエア排気位置(図示の位置)との2つの位置を
とることができる。
【0068】ノズル2に処理液を圧送する通常動作モー
ド時においては、制御部CTLは、電磁弁SV5を開成
状態とし、電磁弁SV6を閉成状態とする。この状態
で、制御部CTLは、電磁弁SVDをエア供給位置とエ
ア排気位置との間で交互に切り換える。これにより、ベ
ローズ63が伸縮し、処理液がノズル2に向けて圧送さ
れる。
【0069】ベローズ63の破損の有無を検知するため
のベローズ破損検出モード時においては、制御部CTL
は、図8のフローチャートに示す制御動作を行う。すな
わち、制御部CTLは、たとえば、ベローズ63が最大
に伸長したときに、電磁弁SV5を閉成し、ベローズ6
3の位置を保持する(ステップD1)。そして、このと
きの圧力センサP1の圧力検出値P1aを取り込む(ス
テップD2)。エア供給バルブとしての電磁弁SV6
は、閉成状態である。したがって、圧力検出値P1a
は、エア供給バルブ閉成時の1次圧力に相当する。ただ
し、圧力検出値P1aの取込みは、電磁弁SV6が閉成
状態にある場合ならいつでもよく、たとえば、通常動作
モード時に圧力検出値P1aの取込みを行ってもよい。
【0070】次に、制御部CTLは、電磁弁SV6を開
成し(ステップD3)、シリンダ61にエアを供給し、
このときの圧力センサP1の圧力検出値P1bを取り込
む(ステップD4)。ただし、このとき、圧力レギュレ
ータ91は、ベローズ63を伸長させるばねの反力に抗
してベローズ63を大きく収縮させることがない程度の
小さな圧力(ベローズの最低動作圧力以下の圧力)を発
生することが好ましい。なお、上記の圧力検出値P1b
は、エア供給バルブ開成時の2次圧力に相当する。
【0071】その後、制御部CTLは、差圧|P1a−
P1b|を求め(ステップD5)、この差圧と設定差圧
Δref とに基づいて、第1の実施形態の場合と同様にし
て、ベローズ63の破損検出のための判断を行う(ステ
ップD6)。差圧|P1a−P1b|が設定差圧Δref
以上であれば、第1の実施形態の場合と同様な異常処理
が行われる(ステップD7)。ただし、基準差圧Δref
は、必ずしも第1実施例の場合と同様な値ではなく、レ
ギュレータ21,91の発生圧力に応じて適切に設定さ
れた値である。
【0072】このようにこの実施形態によれば、シング
ルベローズ型ベローズポンプ25のベローズ63の破損
検出が、供給エアの発生圧力とシリンダ61の内部のエ
ア室内の圧力との差圧に基づいて行えるので、第1の実
施形態の場合と同様、正確でかつ迅速なベローズ破損検
出処理が実現される。なお、シリンダ61の内部のエア
室の圧力を検出する圧力センサP2を設けることなど、
第1の実施形態に関連して説明した変形は、この実施形
態においても可能である。
【0073】図9は、この発明の第5の実施形態に係る
ベローズ破損検出機構の構成を示す図解図である。この
図9において、上述の図7に示された各部に相当する部
分は、同一参照符号で示す。この第5の実施形態では、
第4の実施形態における検出エア供給ライン90および
これに介装された電磁弁SV6、圧力センサP1および
レギュレータ91は設けられておらず、また、電磁弁S
V5も設けられていない。そして、レギュレータ21と
電磁弁SVDとの間の駆動エアライン22に、圧力セン
サP1が介装されている。
【0074】ベローズ破損検出モード時には、制御部C
TLは、まず、電磁弁SVDを排気位置に切り換え、シ
リンダ61内のエア室へのエアの供給が停止された状態
で、圧力センサP1の検出圧力値P1aを取り込む。そ
して、次に、制御部CTLは、電磁弁SVDをエア供給
位置に切り換え、ベローズ63を収縮させ、このベロー
ズ63が収縮し切った状態で、圧力センサP1の検出圧
力P1bを取り込む。
【0075】その後は、差圧|P1a−P1b|と設定
差圧Δref とに基づいて、第4の実施形態の場合と同様
な処理が行われる。ただし、この場合の設定差圧Δref
は、第2の実施形態における設定差圧Δref に近い値で
ある。もちろん、この実施形態においても、ベローズ6
3が収縮しきった状態におけるエア圧力の検出は、圧力
センサP1とは別に設けられ、シリンダ61内のエア室
の圧力を検出する圧力センサP2を用いて行うようにし
てもよい。
【0076】図10は、この発明の第6の実施形態に係
るベローズ破損検出機構のベローズ破損検出モード時の
動作を説明するためのフローチャートである。この実施
形態の説明では、上述の図1を再び参照する。この実施
形態においては、図1に示された圧力センサP2および
P3の出力信号を用い、圧力センサP1の出力信号を用
いることなく、ベローズ63,64の破損が検出され
る。すなわち、この場合、圧力センサP1は設けられて
いる必要がない。
【0077】ベローズ63,64の破損の検出は、制御
部CTLが図10のフローチャートに従う動作を行うこ
とによって達成される。破損検出モードでは、制御部C
TLは、たとえば、電磁弁SV1,SV2が開成状態で
あって、図1に示すように一方のベローズ63が最大に
伸びた状態から、縮んでいるベローズ64の側の電磁弁
SV2を閉成させることによりベローズ63の位置を保
持し(ステップE1)、電磁弁SVAを左位置(図示の
位置)から、右位置に切り換えてシリンダ61のエア室
を加圧した後に(ステップE2)、さらに、電磁弁SV
1を閉成して(ステップE3)、シリンダ61内の加圧
状態を保持する。この状態で、好ましくはステップE3
の直後に、制御部CTLは、シリンダ61のエア室の圧
力を検出する圧力センサP2の圧力検出信号を取り込む
(ステップE4)。このときの圧力検出値をP2a(1
回目)とする。
【0078】この後、制御部CTLは、所定時間経過後
(たとえば2ないし10秒後、好ましくは5秒後)に、
再度、圧力センサP2の圧力検出値P2b(2回目)を
取り込む(ステップE5)。伸長しているベローズ63
に破損が生じていなければ、圧力検出値P2a,P2b
は、ほぼ等しいはずである。もしも、ベローズ63に破
損が生じていれば、圧力検出値P2a,P2bには、大
きな差が生じることになる。
【0079】次いで、制御部CTLは、電磁弁SV1,
SV2を開成する(ステップE6)。このとき、電磁弁
SVAは、右位置となっているので、シリンダ61のエ
ア室にエアが供給され、シリンダ62のエア室内のエア
は排気され、その結果、ベローズ63が収縮し、ベロー
ズ64が伸長する。ベローズ63の収縮およびベローズ
64の伸長が生じるのに充分な時間が経過した後、制御
部CTLは、電磁弁SV1を閉成してベローズ64の位
置を保持し(ステップE7)、さらに電磁弁SVAを左
位置に切り換える(ステップE8)。これにより、シリ
ンダ62のエア室が加圧される。その後に、電磁弁SV
2が閉成され、シリンダ62のエア室の加圧状態が保持
される(ステップE9)。
【0080】この状態で、好ましくはステップE3の直
後に、制御部CTLは、圧力センサP3の圧力検出値P
3a(1回目)を取り込む(ステップE10)。制御部
CTLは、さらに、所定時間経過後(2ないし10秒
後、好ましくは5秒後)に、再度、圧力センサP3の圧
力検出値P3b(2回目)を取り込む(ステップE1
1)。このとき、伸長しているベローズ64に破損がな
ければ、圧力検出値P3a,P3bは、ほぼ等しくなる
はずである。もしも、ベローズ64が破損していれば、
圧力検出値P3a,P3bには大きな差が生じることに
なる。
【0081】次に、制御部CTLは、差圧|P2a−P
2b|と、差圧|P3a−P3b|を求め(ステップE
12)、これらの差圧のうちのいずれかが設定差圧Δre
f (たとえば、0.3kgf/cm2 ないし2.5kgf/cm2
好ましくは1.0kgf/cm2 )以上であるかどうかを判断
する(ステップE13)。上記差圧の少なくともいずれ
か一方が設定差圧Δref 以上である場合には、ベローズ
63,64の少なくともいずれか一方に破損が生じたも
のとして、第1実施形態に関連したような異常処理(ス
テップE12)を行い、異常がなければ、処理を終了す
る。なお、第1の実施形態の場合と同様、ベローズ6
3,64のうちのどちらが破損したかを特定して、たと
えば、表示装置等に表示することも可能である。
【0082】このように、この実施形態によれば、ベロ
ーズ63,64のうちの一方を伸長状態に保持した状態
でシリンダ61,62のエア室を密閉し、伸長状態のベ
ローズの方のエア室の圧力を時間を変えて2回検出する
ようにしている。そして、この2回の圧力検出値の差が
大きい場合には、伸長させられた側のベローズに破損が
生じたものと判断される。このように、エア室の圧力の
変化を利用しているので、エア供給ラインのエア供給バ
ルブよりもエア供給源側の圧力を検出する構成に比較し
て、ベローズのわずかな破損をも正確に検出することが
できる。また、エア室へのエアの供給を停止した状態で
圧力を検出するようにしているから、これによっても、
わずかなベローズの破損をも確実に検出できる。
【0083】なお、上述の動作は、ベローズ63,64
を伸長させた状態で破損検出を行うようにしているが、
収縮した状態のベローズの側のエア室の圧力を時間間隔
を開けて少なくとも2回検出し、この2回の圧力検出値
の差を基準差圧Δref と比較することによって、収縮状
態のベローズの破損を行うようにすることもできる。ま
た、ベローズ63,64は、一方が伸長しているときに
他方が収縮しており、伸長状態でも収縮状態でもベロー
ズ63,64の破損の検出を行うことができるので、ベ
ローズ63,64の破損検出を並行して行うこともでき
る。
【0084】この場合、制御部CTLは、図11に示す
ように、図1の状態から、電磁弁SV2を閉じてベロー
ズ63の位置を保持し(ステップE′1)、電磁弁SV
Aを左位置から右位置に切り換えてシリンダ61のエア
室内を加圧し(ステップE′2)、その後、電磁弁SV
1を閉じる(ステップE′3)。この状態で、好ましく
はステップE′3の直後に、圧力センサP2およびP3
の各圧力検出値P2a,P3a(1回目)を取り込み
(ステップE′4)、さらに所定時間経過後(2〜10
秒後、好ましくは5秒後)に、再度、圧力センサP2お
よびP3の各圧力検出値P2b,P3b(2回目)を取
り込む(ステップE′5)。この場合、ベローズ63に
破損が生じていなければ、圧力検出値P2a,P2bは
ほぼ等しく、ベローズ63に破損が生じていれば、これ
らの圧力検出値P2a,P2bには大きな差が生じるこ
とになる。同様に、ベローズ64に破損が生じていなけ
れば圧力検出値P3a,P3bはほぼ等しく、ベローズ
64に破損が生じていれば圧力検出値P3a,P3bに
は大きな差が生じることになる。
【0085】その後のステップE′6,E′7,E′8
における制御部CTLの動作は、図10のステップE1
2,E13,E14の場合と同様である。このようにし
て、ベローズ63,64の破損検出を並行して行うこと
により、ベローズ破損検出動作を速やかに完了させるこ
とができる。図12は、この発明の第7の実施形態に係
るベローズ破損検出機構のベローズ破損検出モード時の
動作を説明するためのフローチャートである。この実施
形態の説明では、上述の図3を再び参照する。
【0086】この実施形態においては、図3に示された
圧力センサP2およびP3の出力信号を用い、圧力セン
サP1の出力信号を用いることなく、ベローズ63,6
4の破損が検出される。すなわち、この場合、圧力セン
サP1は設けられている必要がない。ベローズ63,6
4の破損の検出は、制御部CTLが図12のフローチャ
ートに従う動作を行うことによって達成される。破損検
出モードでは、制御部CTLは、電磁弁SVBを、図3
の状態から、一旦右位置に切り換えてベローズ63を収
縮させるとともにベローズ64を伸長させる(ステップ
F1)。その後、この電磁弁SVBをクローズ位置とす
る(ステップF2)。そして、この状態で、好ましくは
ステップF2の直後に、圧力センサP2の圧力検出値P
2a(1回目)が取り込まれる(ステップF3)。さら
に、所定時間経過後(2〜10秒後、好ましくは5秒
後)に、再度、圧力センサP2の圧力検出値P2b(2
回目)が取り込まれる(ステップF4)。もしも、収縮
しているベローズ63に破損が生じていなければ、2つ
の圧力検出値P2a,P2bはほぼ等しく、破損が生じ
ていれば圧力検出値P2a,P2bには大きな差が生じ
ることになる。
【0087】その後、制御部CTLは、電磁弁SVBを
左位置に切り換えて(ステップF5)、ベローズ63を
伸長させ、ベローズ64を収縮させたうえで、この電磁
弁SVBをクローズ位置に切り換える(ステップF
6)。この状態で、好ましくはステップF6の直後に、
圧力センサP3の圧力検出値P3a(1回目)が取得さ
れ(ステップF7)、さらに、所定時間経過後(2〜1
0秒後、好ましくは5秒後)に、再度、圧力センサP3
の圧力検出値P3b(2回目)が取り込まれる(ステッ
プF8)。収縮状態のベローズ64に破損が生じていな
ければ、圧力検出値P3a,P3bはほぼ等しく、ベロ
ーズ64に破損が生じていれば、圧力検出値P3a,P
3bには大きな差が生じることになる。
【0088】その後は、差圧|P2a−P2b|および
差圧|P3a−P3b|を求め(ステップF9)、第1
の実施形態と同様にして、ベローズ63,64の破損検
出処理が行われ(ステップF10)、破損が検出されれ
ば、異常処理が行われる(ステップF11)。このよう
にして、この実施形態においては、ベローズ63,64
のうちの一方を収縮状態に保持した状態でシリンダ6
1,62のエア室を密閉し、収縮状態のベローズの方の
エア室の圧力を時間を変えて2回検出するようにしてい
る。そして、この2回の圧力検出値の差が大きい場合に
は、収縮させられた側のベローズに破損が生じたものと
判断することができる。このようにして、上述の第6の
実施形態の場合と同様な効果を達成できる。
【0089】なお、この実施形態においては、電磁弁S
VBを、ステップF1において右位置へ、ステップF5
において左位置へ切り換えているが、これとは逆に、ス
テップF1において左位置へ、ステップF5において右
位置に切り換えてもよい。図13は、この発明の第8の
実施形態に係るベローズ破損検出機構のベローズ破損検
出モード時の動作を説明するためのフローチャートであ
る。この実施形態の説明では、上述の図5を再び参照す
る。
【0090】この実施形態においては、図5に示された
圧力センサP2およびP3の出力信号を用い、圧力セン
サP1の出力信号を用いることなく、ベローズ63,6
4の破損が検出される。この場合、圧力センサP1は設
けられている必要がない。ベローズ63,64の破損の
検出は、制御部CTLが図13のフローチャートに従う
動作を行うことによって達成される。破損検出モードで
は、制御部CTLは、電磁弁SVCをクローズ位置(図
示の状態)として伸長しているベローズ63の位置を保
持する(ステップG1)。そして、制御部CTLは、電
磁弁SV3を開成してシリンダ61のエア室を加圧した
後(ステップG2)、この電磁弁SV3を閉成してシリ
ンダ61のエア室の加圧状態を保持する(ステップG
3)。この状態で、好ましくは、ステップG3の直後
に、制御部CTLは、圧力センサP2の圧力検出値P2
a(1回目)を取り込み(ステップG4)、さらに所定
時間(2〜10秒、好ましくは5秒)経過後、再度、圧
力センサP2の圧力検出値P2b(2回目)を取り込む
(ステップG5)。
【0091】次いで、制御部CTL、電磁弁SVCを右
位置に切り換えてベローズ63を収縮させるとともに、
ベローズ64を伸長させる(ステップG6)。その後、
制御部CTLは、電磁弁SVCをクローズ位置に切り換
え、ベローズ64を伸長状態に保持する(ステップG
7)。そして、さらに、電磁弁SV4を開いて伸長して
いるベローズ64の側のシリンダ62のエア室を加圧し
た後に(ステップG8)、この電磁弁SV4を閉じてそ
の加圧状態を保持する(ステップG9)。この状態で、
圧力センサP3の圧力検出値P3a(1回目)を取り込
む(ステップG10)。さらに、所定時間経過後(2〜
10秒後、好ましくは5秒後)、制御部CTLは、再
度、圧力センサP3の圧力検出値P3b(2回目)を取
り込む(ステップG11)。
【0092】その後は、差圧|P2a−P2b|および
差圧|P3a−P3a|を求め(ステップG12)、第
1の実施形態の場合と同様にしてベローズ破損の有無が
判断され(ステップG13)、さらに、ベローズの破損
が検出されれば、異常処理(ステップG14)が行われ
る。このようにして、この実施形態によっても、上記の
第6の実施形態と同様な効果が得られる。
【0093】また、たとえば、ステップG2,G3にお
いて電磁弁SV4を開閉してシリンダ62のエア室を加
圧するとともに、ステップG4,G5で圧力センサP3
の出力を2回取り込むようにし、また、ステップG8,
G9において電磁弁SV3を開閉してシリンダ61のエ
ア室を加圧するとともに、ステップG10,G11で圧
力センサP2の出力を2回取り込むようにすれば、ベロ
ーズ63,64の破損検出をそれらの収縮状態において
行うことができる。
【0094】さらに、制御部CTLが、図14に示すフ
ローチャートに従って動作することにより、ベローズ6
3および64の破損検出を並行して行うことができる。
すなわち、電磁弁SVCを図5に示すようにクローズ状
態として、ベローズ63を伸長状態に保持し、ベローズ
64を収縮状態に保持する(ステップG′1)。次に、
電磁弁SV3およびSV4を開成してシリンダ61,6
2の両エア室を加圧し(ステップG′2)、その後、こ
れらの電磁弁SV3およびSV4を閉成して、両エア室
の加圧状態を保持する(ステップG′3)。
【0095】この状態で、好ましくはステップG′3の
直後に、制御部CTLは、圧力センサP2およびP3の
各圧力検出値P2a,P3aを取り込み(ステップG′
4)、さらに、所定時間経過後(2〜10秒後、好まし
くは5秒後)、再度、圧力センサP2,P3の各圧力検
出値P2a,P3aを取り込む(ステップG′5)。そ
の後のステップG′6〜G′8の動作は、図13のステ
ップG12〜G14の動作と同様である。
【0096】このようにして、ベローズ63および64
の破損検出を短時間で完了させることができる。図15
は、この発明の第9の実施形態に係るベローズ破損検出
機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明するため
のフローチャートである。この実施形態の説明では、上
述の図7を再び参照する。
【0097】この実施形態においては、図7に示された
圧力センサP2の出力信号を用い、圧力センサP1の出
力信号を用いることなく、ベローズ63の破損が検出さ
れる。すなわち、この場合、圧力センサP1は設けられ
ている必要がない。ベローズ63の破損の検出は、制御
部CTLが図15のフローチャートに従う動作を行うこ
とによって達成される。破損検出モードでは、制御部C
TLは、たとえば、ベローズ63が最大に伸長したとき
に、電磁弁SV5を閉成する(ステップH1)。その
後、制御部CTLは、電磁弁SV6を開いてシリンダ6
1のエア室を加圧し(ステップH2)、その後、この電
磁弁SV6を閉じる(ステップH3)。そして、制御部
CTLは、この状態で、好ましくはステップH3の直後
に、圧力センサP2の検出出力P2a(1回目)を取り
込む(ステップH4)。その後、制御部CTLは、所定
時間経過後(2〜10秒後、好ましくは5秒後)に、再
度、圧力センサP2の検出出力P2b(2回目)を取り
込む(ステップH5)。
【0098】さらに、制御部CTLは、差圧|P2a−
P2b|を求め(ステップH6)、この差圧と設定差圧
Δref とに基づいて、第1の実施形態の場合と同様にし
て、ベローズ63の破損検出のための判断を行う(ステ
ップH7)。差圧|P2a−P2b|が設定差圧Δref
以上であれば、第4の実施形態の場合と同様な異常処理
が行われる(ステップH8)。
【0099】このようにこの実施形態によれば、シング
ルベローズ型ベローズポンプ25のベローズ63の破損
検出が、シリンダ61の内部のエア室内の圧力の時間変
化に基づいて行えるので、正確でかつ迅速なベローズ破
損検出処理が実現される。なお、電磁弁SVDを右位置
に切り換えて、シリンダ61のエア室内にエアを供給
し、ベローズ63を収縮状態にした状態で、ステップH
1からの動作を行えば、ベローズ63が収縮状態のとき
に、このベローズ63の破損検出を行うことができる。
この場合、電磁弁SVDからのエアによってシリンダ6
1のエア室内を加圧することができるので、エア供給ラ
イン90およびレギュレータ91ならびに電磁弁SV6
は設けられる必要はない。
【0100】図16は、この発明の第10の実施形態に
係るベローズ破損検出機構のベローズ破損検出モード時
の動作を説明するためのフローチャートである。この実
施形態の説明では、上述の図1を再び参照する。また、
図16において、上述の図10に示された各ステップと
同様な処理が行われるステップには、図10の場合と同
じ参照符号を付して示す。
【0101】この実施形態においても、図10の実施形
態の場合と同じく、図1に示された圧力センサP2およ
びP3の出力信号を用い、圧力センサP1の出力信号を
用いることなく、ベローズ63,64の破損が検出され
る。すなわち、この場合、圧力センサP1は設けられて
いる必要がない。ただし、この実施形態においては、圧
力センサP2およびP3の出力信号の取り込みがそれぞ
れ1回だけ行われる。すなわち、ステップE3において
電磁弁SV1を閉成した後、所定時間経過後(たとえ
ば、2〜10秒後、好ましくは5秒後)に、圧力センサ
P2の圧力検出値P2aの取り込みが行われる(ステッ
プE24)。また、ステップE9において、電磁弁SV
2を閉成した後、所定時間経過後(たとえば2〜10秒
後、好ましくは5秒後)に、圧力センサP3の圧力検出
値P3aが取り込まれる(ステップE30)。
【0102】その後は、ステップE33において、圧力
検出値P2a,P3aがそれぞれ基準圧力Pref と比較
される(比較部の機能に相当)。この基準圧力Pref
は、たとえば、圧力レギュレータ21の発生圧力が3.
0kgf/cm2 の場合、0.5ないし2.7kgf/cm2 、好ま
しくは2.0kgf/cm2 程度に設定される。ベローズ6
3,64に破損がなければ、シリンダ61,62のエア
室内の圧力は保持されるから、圧力検出値P2a,P3
aのいずれかが基準圧力Pref 以下であれば、ベローズ
63,64のいずれかに破損が生じていると判断するこ
とができる。
【0103】そこで、圧力検出値P2a,P3aのいず
れかが基準圧力Pref 以下の場合には、異常処理を行う
ようにしている(ステップE14)。このように、この
実施形態によれば、圧力センサP2,P3における圧力
の検出をそれぞれ1回ずつ行えばよいので、制御部CT
Lの制御動作を簡単にすることができる。
【0104】図11の実施形態に対しても同様な変形が
可能である。すなわち、図17に示すように、電磁弁S
V1を閉じた後、所定時間経過後(たとえば、2〜10
秒後、好ましくは5秒後)に、圧力センサP2,P3の
各圧力検出値P2a,P3aを取り込む(ステップE′
24)。そして、圧力検出値P2a,P3aを基準圧力
Pref と比較し(ステップE′27)、いずれかの圧力
検出値P2a,P3aが基準圧力Pref 以下の場合に、
異常処理(ステップE′8)を行うようにすればよい。
【0105】なお、図17において、図11に示された
各ステップと同様な処理が行われるステップは、図11
の場合と同じ参照符号を付して示してある。同様に、図
12、図13,図14および図15の各実施形態に関し
ても、圧力センサP2,P3の圧力検出値の取り込みを
1回のみ行えば、その圧力検出値と基準圧力Pref との
比較に基づいて、ベローズの破損を検出できる。
【0106】すなわち、図12の実施形態においては、
ステップF3,F4の処理の代わりに、図16のステッ
プE24と同様な処理を行い、ステップF7,F8,F
9,F10の処理の代わりに図16のステップE30,
E33と同様な処理を行うようにすればよい。また、図
13の実施形態においては、ステップG3,G4の処理
の代わりに、図16のステップE24と同様な処理を行
い、ステップG10,G11,G12,G13の処理の
代わりに図16のステップE30,E33と同様な処理
を行うようにすればよい。
【0107】さらに、図14の実施形態においては、ス
テップG′4,G′5,G′6,G′7の処理の代わり
に、図17のステップE′24,E′27と同様な処理
を行うようにすればよい。また、図15の実施形態にお
いては、ステップH4,H5の処理の代わりに、図16
のステップE24と同様な処理を行い、ステップH6を
省くとともに、ステップH7の処理の代わりに、圧力検
出値P2と基準圧力Pref とを比較する処理を行うよう
にすればよい。そして、圧力検出値P2が基準圧力Pre
f 以下の場合に、異常処理(ステップH8)を行えばよ
い。
【0108】この発明のいくつかの実施形態について説
明してきたが、この発明は他の実施形態をとることもで
きる。たとえば、上記の実施形態では、ノズル2に向け
て処理液を圧送するベローズポンプ5,25のベローズ
63,64の破損の検知が行われる場合について説明し
たが、図18に示すように、処理液タンク3内の処理液
を循環させるためのベローズポンプ5Aに対しても、上
記各実施形態によるベローズ破損検出機構を適用でき
る。このような処理液の循環は、主として、処理液の攪
拌のために行われる。このような処理液循環用のベロー
ズポンプ5Aに対するベローズ破損検出処理は、ノズル
2からの処理液の吐出タイミングを考慮することなく、
任意のタイミングで行うことができる。ただし、この場
合は、図18における循環経路11、エア弁12および
流量調整弁13は、なくてもよい。
【0109】また、上記の実施形態においては、ベロー
ズポンプ5を終始動作させ、ノズル22から処理液を吐
出しないときには、循環経路32を介して処理液タンク
3に処理液を帰還させるようにしているが、処理液の温
度制御が重要でない場合には、循環経路32を設ける必
要はない。ただし、この場合には、エア弁30を閉じて
処理液の供給を停止する際に、ベローズポンプ5も同時
に停止させることが好ましい。
【0110】さらに、上記の実施形態においては、制御
部CTLは、ノズル2からの処理液の吐出を完了した直
後に、破損検出モードに従う制御動作を行うようにして
いるが、ノズル2から処理液が吐出されていない場合で
あれば、任意のタイミングで破損検出モードに従う制御
動作を行うことができ、たとえば基板の処理ロットの終
了時ごとや装置の停止時ごとにそれを行うようにしても
よい。
【0111】また、上述の実施形態の説明では、第2エ
ア圧力検出手段としての圧力センサP2,P3は、シリ
ンダ61,62のエア室内の圧力を検出しているが、こ
れらの圧力センサP2,P3は、図1の構成において
は、電磁弁SV1,SV2とシリンダ61,62のエア
室との間のエア配管の途中部、図3の構成においては、
電磁弁SVBとシリンダ61,62のエア室との間のエ
ア配管の途中部、図5の構成においては、電磁弁SV
3,SV4とシリンダ61,62のエア室との間のエア
配管の途中部または電磁弁SVCとシリンダ61,62
のエア室との間のエア配管の途中部、図7の構成におい
ては、電磁弁SV6とシリンダ61のエア室との間のエ
ア配管の途中部または電磁弁SV5とシリンダ61のエ
ア室との間のエア配管の途中部、図9の構成において
は、電磁弁SVDとシリンダ61との間のエア配管の途
中部に、それぞれ配置されてもよい。すなわち、エア室
内の圧力の検出は、エア室に連通する空間(エア配管
等)内の圧力を検出することによっても達成され、エア
室またはエア室に連通する空間内であればどの位置の圧
力を検出してもよい。
【0112】さらに、上記の実施形態においては、ウエ
ハを枚葉で処理するための装置に本発明が適用された例
について説明したが、この発明は、液晶表示装置用ガラ
ス基板のような他の被処理基板を処理するための装置に
対しても広く適用することができ、また、複数枚の被処
理基板を一括して処理するためのバッチ式の基板処理装
置に対しても広く適用することができる。
【0113】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るベローズ破損
検出機構が適用されたベローズポンプに関連する基本的
な構成を示す図解図である。
【図2】ベローズ破損検出モード時における第1の実施
形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施形態に係るベローズ破損
検出機構に関連する基本的な構成を示す図解図である。
【図4】ベローズ破損検出モード時における第2の実施
形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の第3の実施形態に係るベローズ破損
検出機構に関連する基本的な構成を示す図解図である。
【図6】ベローズ破損検出モード時における第3の実施
形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】この発明の第4の実施形態に係るベローズ破損
検出機構に関連する基本的な構成を示す図解図である。
【図8】ベローズ破損検出モード時における第4の実施
形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明の第5の実施形態に係るベローズ破損
検出機構の構成を示す図解図である。
【図10】この発明の第6の実施形態に係るベローズ破
損検出機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】第6の実施形態の変形例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】この発明の第7の実施形態に係るベローズ破
損検出機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図13】この発明の第8の実施形態に係るベローズ破
損検出機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】第8の実施形態の変形例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】この発明の第9の実施形態に係るベローズ破
損検出機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図16】この発明の第10の実施形態に係るベローズ
破損検出機構のベローズ破損検出モード時の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図17】第10の実施形態の変形例を説明するための
フローチャートである。
【図18】基板処理装置の全体の構成を図解的に示す系
統図である。
【符号の説明】
W ウエハ 1 スピンチャック 2 ノズル 3 処理液タンク 4 処理液供給路 5 ベローズポンプ 11 循環経路 22 駆動エア供給ライン 63 ベローズ 64 ベローズ SVA 電磁弁 P1,P2,P3 圧力センサ CTL 制御部 SVB 電磁弁 SVC 電磁弁 81,82 検出エア供給ライン 25 ベローズポンプ SVD 電磁弁 90 検出エア供給ライン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベローズに隣接して設けられたエア室に収
    容されるエアの圧力によってベローズを駆動させて液体
    を送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を検出
    するためのベローズ破損検出機構であって、 上記ベローズポンプのエア室とエア供給源とを接続する
    エア供給ラインと、このエア供給ラインに介装され、エ
    ア室にエアを供給するために開閉可能なエア供給バルブ
    と、 エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア供給源側に
    接続され、エアの圧力を検出する第1エア圧力検出手段
    とを備えたことを特徴とするベローズポンプのベローズ
    破損検出機構。
  2. 【請求項2】上記エア供給バルブが閉成されているとき
    に、上記エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア供
    給源側の圧力である1次圧力を上記第1エア圧力検出手
    段によって検出し、上記エア供給バルブが開成されてい
    るときに、上記エア供給ラインのエア供給バルブよりも
    エア室側の圧力である2次圧力を上記第1エア圧力検出
    手段によって検出するように、上記エア供給バルブおよ
    び第1エア圧力検出手段を制御する制御部をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のベローズポンプの
    ベローズ破損検出機構。
  3. 【請求項3】上記エア供給ラインのエア供給バルブより
    もエア室側に接続され、エアの圧力を検出する第2エア
    圧力検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1
    または2に記載のベローズポンプのベローズ破損検出機
    構。
  4. 【請求項4】上記エア供給バルブが閉成されているとき
    に、上記エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア供
    給源側の圧力である1次圧力を上記第1エア圧力検出手
    段によって検出し、上記エア供給バルブが開成されてい
    るときに、上記エア供給ラインのエア供給バルブよりも
    エア室側の圧力である2次圧力を上記第2エア圧力検出
    手段によって検出するように、上記エア供給バルブ、第
    1エア圧力検出手段および第2エア圧力検出手段を制御
    する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項3記
    載のベローズポンプのベローズ破損検出機構。
  5. 【請求項5】ベローズに隣接して設けられたエア室に収
    容されるエアの圧力によってベローズを駆動させて液体
    を送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を検出
    するためのベローズ破損検出機構であって、 上記ベローズポンプのエア室とエア供給源とを接続する
    エア供給ラインと、このエア供給ラインに介装され、エ
    ア室にエアを供給するために開閉可能なエア供給バルブ
    と、 エア供給ラインのエア供給バルブよりもエア室側に接続
    され、エアの圧力を検出する第2エア圧力検出手段とを
    備えたことを特徴とするベローズポンプのベローズ破損
    検出機構。
  6. 【請求項6】上記エア供給バルブが閉成されているとき
    に、このエア供給バルブが閉成されてから所定時間経過
    後に少なくとも1回、エア供給ラインのエア供給バルブ
    よりもエア室側の圧力を上記第2エア圧力検出手段によ
    って検出するように、上記エア供給バルブおよび第2エ
    ア圧力検出手段を制御する制御部をさらに備えたことを
    特徴とする請求項5記載のベローズポンプのベローズ破
    損検出機構。
  7. 【請求項7】上記制御部は、上記第2エア圧力検出手段
    によって検出されたエアの圧力と所定の基準圧力とを比
    較する比較部を含むことを特徴とする請求項6記載のベ
    ローズポンプのベローズ破損検出機構。
  8. 【請求項8】上記制御部は、上記エア供給バルブが閉成
    されているときに、時間を変えて少なくとも2回、エア
    供給ラインのエア供給バルブよりもエア室側の圧力を上
    記第2エア圧力検出手段によって検出するように、上記
    エア供給バルブおよび第2エア圧力検出手段を制御する
    ものであることを特徴とする請求項6記載のベローズポ
    ンプのベローズ破損検出機構。
  9. 【請求項9】上記エア供給ラインは、上記ベローズを駆
    動させるための駆動エアを上記エア室に対して供給する
    駆動エア供給ラインであることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれかに記載のベローズポンプのベローズ破
    損検出機構。
  10. 【請求項10】上記ベローズを駆動させるための駆動エ
    アを上記エア室に対して供給する駆動エア供給ラインを
    さらに備え、 上記エア供給ラインは、上記駆動エア供給ラインとは別
    に、上記エア室に対して検出用のエアを供給する検出エ
    ア供給ラインであることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載のベローズポンプのベローズ破損検出
    機構。
  11. 【請求項11】上記制御部は、上記ベローズポンプのベ
    ローズが伸びた状態のときに、上記エア供給ラインから
    上記エア室へエアを供給させるように上記エア供給バル
    ブの開閉を制御することを特徴とする請求項1ないし1
    0のいずれかに記載のベローズポンプのベローズ破損検
    出機構。
  12. 【請求項12】基板に対して処理を施すための処理液が
    貯留された処理液タンクに少なくとも一方端側が接続さ
    れ、この処理液が流通する処理液流通ラインと、この処
    理液流通ラインに介装され、ベローズに隣接して設けら
    れたエア室に収容されたエアの圧力によってベローズを
    駆動させて処理液を送出するベローズポンプと、 このベローズポンプに関連して設けられた請求項1ない
    し11のいずれかに記載のベローズポンプのベローズ破
    損検出機構とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
  13. 【請求項13】上記処理液供給ラインの処理液タンクと
    は反対側の一方端側は、基板に対して処理液を吐出する
    吐出口となっており、 基板に対してこの吐出口から処理液が供給されていない
    期間に処理液が上記処理液タンクに循環されるように、
    一方端側が上記処理液供給ラインのベローズポンプと吐
    出口との間に接続され、他方端側が上記処理液タンクに
    接続された処理液循環ラインをさらに備えたことを特徴
    とする請求項12記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】ベローズに隣接して設けられたエア室に
    収容されたエアの圧力によってベローズを駆動させて液
    体を送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を検
    出するためのベローズ破損検出方法であって、 上記ベローズポンプのエア室に対して所定の1次圧力の
    エアを供給した後に、このエア室内のエアの2次圧力を
    検出し、これら1次圧力と2次圧力との差圧に基づい
    て、ベローズの破損を検出することを特徴とするベロー
    ズポンプのベローズ破損検出方法。
  15. 【請求項15】ベローズに隣接して設けられたエア室に
    収容されるエアの圧力によってベローズを駆動させて液
    体を送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を検
    出するためのベローズ破損検出方法であって、 上記ベローズポンプのエア室内へのエアの供給が停止さ
    れている期間におけるエア室内のエアの圧力の時間的変
    化に基づいて、ベローズの破損を検出することを特徴と
    するベローズポンプのベローズ破損検出方法。
  16. 【請求項16】ベローズに隣接して設けられたエア室に
    収容されるエアの圧力によって、ベローズを駆動させて
    液体を送出するベローズポンプの上記ベローズの破損を
    検出するためのベローズ破損検出方法であって、 上記ベローズポンプのエア室内へのエアの供給が停止さ
    れている期間におけるエア室内のエアの圧力と所定の基
    準圧力との比較に基づいて、ベローズの破損を検出する
    ことを特徴とするベローズポンプのベローズ破損検出方
    法。
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