JPH11172137A - キナクリドン類、6,13−ジヒドロキナクリドン類および6,13−キナクリドンキノン類のマイクロ波合成 - Google Patents
キナクリドン類、6,13−ジヒドロキナクリドン類および6,13−キナクリドンキノン類のマイクロ波合成Info
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- JPH11172137A JPH11172137A JP10274242A JP27424298A JPH11172137A JP H11172137 A JPH11172137 A JP H11172137A JP 10274242 A JP10274242 A JP 10274242A JP 27424298 A JP27424298 A JP 27424298A JP H11172137 A JPH11172137 A JP H11172137A
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- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B48/00—Quinacridones
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- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
酸、2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル
酸、2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4−
シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸および/ま
たはそれらの誘導体、ii)約3〜20重量部(ai成
分1部当り;aiii、bにおいても同じ)の脱水剤お
よびiii)0〜約20重量部の顔料添加剤を含有する
反応混合物をバルク温度上昇約250℃以内の条件でマ
イクロ波放射するが、ai成分が2,5−ジアニリノ−
3,6−ジヒドロテレフタル酸またはその誘導体の場合
には酸化段階を追加し、b)この反応混合物を、キナク
リドン顔料が実質的不溶な液体約3〜15重量部中に浸
漬し、c)顔料を単離し、d)任意にコンデイシヨニン
グするキナクリドン顔料の製造方法。 【効果】本方法による顔料は純度が高く、強度・透明性
・ストーンなど色彩特性が向上し、自動車用に有利であ
る。
Description
出した出願連続番号08/933,459の一部継続出
願である。
波放射に暴露させることでキナクリドン(quinac
ridone)、6,13−ジヒドロキナクリドンおよ
び6,13−キナクリドンキノン顔料(集合的に「キナ
クリドン顔料」と呼ぶ)を製造することに関する。
る。
“Quinacridones", Chemical Review,67, 1-18(1967)そ
して米国特許第3,157,659、3,256,285お
よび3,317,539ばかりでなく、W. Herbst および
K. Hunger, Industral Organic Pigments(New York: V
CH Publishers, Inc., 1993)、448−449頁 H. Zollinge
r, Color Chemistry (VCH Verlagsgessellschaft, 199
1)、239−240頁そしてF.F. Ehrich,“Quinacridones Pi
gments" in Pigment Handbook, Vol. 1、P.A. Lewis編
集(John Wiley & Sons, 1988)、604頁。
5−ジアニリノテレフタル酸中間体ばかりでなくそれら
の公知アニリン置換誘導体の閉環をポリ燐酸の存在下熱
で誘導することを伴う。例えば米国特許第3,257,4
05号。閉環が完了した後、その溶融物をキナクリドン
が実質的に不溶な液体、通常は水および/またはアルコ
ールの中に注ぎ込むことで、それに浸漬を受けさせ(d
owned)。次に、その結果として生じた結晶性顔料
を溶媒で処理するか或は溶媒処理と組み合わせて製粉す
ることで、それにさらなるコンデイシヨニングを受けさ
せることが行われている。同様な方法を用いてキナクリ
ドンキノン類が2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ
−1,4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸
またはそれの誘導体から製造されている。例えば米国特
許第3,124,582号。
アニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸エステルを用
いることも可能である。しかしながら、単離およびコン
デイシヨニング(conditioning)を行う前
に、上記の結果として生じた6,13−ジヒドロキナク
リドンに酸化を受けさせて相当するキナクリドンを生じ
させる必要がある。例えば米国特許第4,956,464
号および4,812,568号。
少なくとも1段階伴い、その結果としてしばしば望まし
くない副反応が起こって望まれない副生成物が生じる。
従って、より低い温度またはより短い反応時間を用いる
ことを可能にする代替方法が得られれば、これは有利で
ある。
射が有効な代替になることが確認されている。例えば米
国特許第5,387,397号およびそこに引用されてい
る文献;またA.K. Bose 他、Res.Chem. Intermed., 2
0、1−11(1994), G. Majetichおよび R.Hicks, Res.Che
m. Intermed., 20, 61−67(1994)、B.K. Banik 他 Bior
ganic & Medicinal Chemistry Letters, 3, 2363-2368
(1993)、B. Rechsteiner他 Tetrahedron Lett., 34, 50
71−5074(1993)、B.K. Banik 他 Tetrahedron Lett., 3
2, 3603−3606(1992)そしてC. Strauss, Chemistry in
Australia, 186(1990年6月)も参照のこと。ロシア特許
第2,045,555号には、特定の金属フタロシアニン
類をマイクロ波放射を用いて製造することが開示されて
いるが、その開示された方法では、少なくとも170℃
の温度で少なくとも0.5時間の反応時間を必要とす
る。上記引用文献のいずれにもキナクリドン顔料の製造
は全く開示されていない。米国特許第4,956,464
号には、適切な前駆体をマイクロ波放射に暴露させるこ
とでキナクリドン類を製造することが開示されてはいる
が、そこでは、少なくとも300℃で700℃の如く高
くする必要がある反応温度を達成する目的でレッドホッ
トパイプ(red−hot pipe)を用いる単なる
代わりとしてマイクロ波暴露が用いられている。上記特
許にはマイクロ波をより低い温度で用いることは示唆さ
れていない。
中間体をマイクロ波放射に中程度の温度で短期間暴露さ
せるとキナクリドン顔料が高い収率および純度で生じ得
ることを見い出した。このようにして生じさせたキナク
リドン顔料は、公知の熱方法で作られた顔料に比べて、
典型的に純度が高くかつ向上した色彩特性を示し、この
ような色彩特性には、強度がより高いこと、透明性がよ
り高いこと、およびマストーン(masstone)が
より深いことが含まれる。このように色特性が向上して
いることは特に自動車用途で有利である。
に関し、この方法に、(a) (i) 2,5−ジアニ
リノテレフタル酸、2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒ
ドロテレフタル酸、2,5−ジアニリノ−3,6−ジオ
キソ−1,4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボ
ン酸、またはそれの少なくとも1つのアニリン環が置換
基を1つ以上有する誘導体、上記酸またはそれの誘導体
の塩もしくはエステル、またはそれらの混合物、(i
i) (a)(i)の成分1部当たり約3から約20重
量部(好適には3から10重量部)の脱水剤(好適には
ポリ燐酸)、および(iii) (a)(i)の成分1
部当たり0から約20重量部(好適には10重量部以
内)の顔料添加剤、を含有させた反応混合物をマイクロ
波放射に(好適には約2450MHzの周波数で)該反
応混合物のバルク温度(bulk temperatu
re)が上昇する温度が約250℃以内(好適には20
0℃以内)であるようなパワーレベル(power l
evels)でそのような暴露時間暴露させるが、但し
(a)(i)の成分が2,5−ジアニリノ−3,6−ジ
ヒドロテレフタル酸またはそれの誘導体である場合には
反応段階(a)に追加的にその後酸化段階(これによっ
て最初に生じさせたジヒドロキナクリドン中間体を相当
するキナクリドンに変化させる)を含めることを条件と
し、(b) 該キナクリドン顔料が実質的に不溶な液体
を(a)(i)の成分1部当たり約3から約15重量部
(好適には5から10重量部)用いて、これに上記段階
(a)で生じさせた反応混合物を加えることで、この反
応混合物に浸漬を受けさせ、(c) 該キナクリドン顔
料を単離し、そして(d) 任意に、該キナクリドン顔
料をコンデイシヨニングする、ことを含める。
のキナクリドン、キナクリドン誘導体およびそれらの固
溶体を意味する)の製造を、本発明に従い、最初に2,
5−ジアニリノテレフタル酸前駆体(これにはそれのア
ニリンが置換されている公知誘導体ばかりでなく、それ
らの金属もしくはアミン塩またはエステルが含まれる)
をマイクロ波放射に脱水剤(好適にはポリ燐酸)の存在
下で暴露させることで上記2,5−ジアニリノテレフタ
ル酸前駆体に閉環を受けさせるか或はあまり好適ではな
いが高沸点溶媒中で上記閉環を熱で誘発させることを通
して行う。次に、公知方法で、上記反応混合物に浸漬を
受けさせそして生じたキナクリドン顔料を単離する。ま
た、好適には、顔料特性を向上させる目的で上記キナク
リドン顔料に追加的コンデイシヨニング段階も受けさ
せ、そして望まれるならば、これをいろいろな添加剤と
一緒にブレンドする。
ばポリ燐酸、ポリ燐酸の酸性エステルまたは硫酸など中
で実施する。例えば米国特許第4,758,664号そし
てS.S. Labana および L.L. Labana,“Quinacridones",
Chemical Review, 67, 1−18(1967)。約110−12
0%のH3PO4に相当するホスフェート含有量を有する
ポリ燐酸が特に好適である。ポリ燐酸を用いる場合、こ
のポリ燐酸と全テレフタル酸前駆体量(これにスルホニ
ル含有誘導体の量を含める)の重量比を典型的には約
3:1から約10:1(好適には4:1から8:1)に
する。
波源を用いた何らかの通常方法でマイクロ波放射に暴露
させるが、好適には、この暴露を、A.K. Bose 他 Res.
Chem.Intermed., 20,1−11(1994)、G. Majetich および
R.Hicks, Res. Chem. Intermed., 20,61−67(1994)、
B.K. Banik 他 Biorganic. & Medicinal Chemistry Let
ters, 3,2363−2368(1993)、B. Rechsteiner 他 Tetrah
edron Lett., 34, 5071−5074(1993)、B.K. Banik 他 T
etrahedron Lett., 32, 3603−3606(1992)、そしてC. S
trauss, Chemistry in Australia, 186(1990年6月)に記
述されている方法を用いて実施する。バッチ式または連
続式いずれかのマイクロ波照射を用いることができる。
一般に約2450MHzから約20GHz(即ち20,
000MHz)の範囲のマイクロ波周波数が適切である
が、約2450MHzの周波数が商業的マイクロ波オー
ブンの典型的な周波数であることから、この周波数が好
適である。商業的マイクロ波オーブンで利用できるピー
クパワーレベルは典型的に約80から1000ワットの
範囲であるが、望まれる反応が起こる限り、いくらか低
いパワーレベル[または低いパワーオンサイクル(po
wer−on cycle)時間]を用いることも可能
であり、またいくらか高いパワーレベル[高いパワーオ
ンサイクル時間]も生成物の純度および収率が悪影響を
受けない限り使用可能である。マイクロ波照射中に発生
する温度は一般に決定的ではないが(本明細書に考察す
る限界内であれば)、望ましくない副反応(温度を高く
すればするほど益々重大になり得る)を最小限にする目
的でバルク反応混合物内の温度(即ち「バルク反応温
度」)を約250℃以下(好適には200℃以下)に保
持すべきである。更に、安全の理由で、パワーレベルお
よびサイクル時間を一般的には温度が反応媒体の沸点よ
りも充分に下になるように選択すべきである。
−ジアニリノテレフタル酸を用いて実施するか或はそれ
の2つのアニリン環の少なくとも1つが置換基を1つ以
上有する誘導体を用いて実施するかに応じて、未置換の
キナクリドンまたは環置換キナクリドン誘導体が生じ得
る。本質的に本技術分野で公知の如何なる2,5−ジア
ニリノテレフタル酸誘導体も使用可能であるが、特に好
適な2,5−ジアニリノテレフタル酸誘導体は、両方の
アニリン部分のパラ位がハロゲン(好適には塩素)、C
1−C6アルキル(好適にはメチル)およびC1−C6アル
コキシ(好適にはメトキシ)などの基で置換されている
(典型的には同じ置換基で置換されている)誘導体であ
る。また、アニリン部分のメタ位またはオルソ位の1つ
が置換されている2,5−ジアニリノテレフタル酸誘導
体を用いることも可能である。一般的にはあまり好適で
はないが、また、アニリン基が有する1対または2対の
隣接環原子が追加的芳香族環と一緒に縮合して多芳香族
環系、例えばナフタレン類、アントラセン類、フェナン
トレン類など(これらは各々この上に記述したように環
が置換されていてもよい)を形成しているところの、
2,5−ジアニリノテレフタル酸の多芳香族誘導体を用
いることも、アニリンが有するアミノ基のオルソ位に位
置する少なくとも1個の環炭素原子が未置換のままであ
ることを条件として可能である。勿論また上記化合物各
々の相当する金属塩もしくはアミン塩(好適にはアルカ
リもしくはアルカリ土類金属の塩)またはエステル(好
適にはアルキルエステル)も使用可能である。特に適切
な2,5−ジアニリノテレフタル酸誘導体には2,5−
ジ(4−クロロアニリノ)テレフタル酸、2,5−ジ
(4−メチルアニリノ)テレフタル酸および2,5−ジ
(4−メトキシアニリノ)テレフタル酸が含まれる。
それの1つ以上の誘導体を含有する混合物または2種以
上の2,5−ジアニリノテレフタル酸誘導体を含有する
混合物も使用可能である。そのような混合物を用いる
と、キナクリドン固溶体を得るに特に有利な方法が得ら
れる。また、完全生成キナクリドン顔料(一般的には粗
形態)と組み合わせて2,5−ジアニリノテレフタル酸
および/またはそれの誘導体を含有する混合物も使用可
能である。
ヒドロテレフタル酸(好適にはC1−C6アルキルエステ
ルとして)またはそれの誘導体を閉環反応の出発材料と
して用いてキナクリドン類を生じさせるのも好適であ
る。その結果として生じたジヒドロキナクリドンに酸化
を公知方法(例えば芳香族ニトロ化合物、クロロアニ
ル、アントラキノン−2−スルホン酸またはそれの塩、
アントラキノン−2,7−ジスルホン酸またはそれの
塩、空気または他の酸素含有気体、ハロゲン、または電
解酸化などを用いた方法)で受けさせることで、相当す
るキナクリドンを生じさせ、これを公知方法で集める。
例えばS.S. Labana および L.L. Labana,“Quinacridon
es" Chemical Review, 67, 1-18(1967)(4−5頁参照)、
そしてW. Herbst および K. Hunger, Industral Organi
c Pigments(New York: VCH Publishers,Inc.,1993)、44
8−449頁。本発明はまたこのようなキナクリドン合成変
法にも向けたものである。勿論、2,5−ジアニリノ−
3,6−ジヒドロテレフタル酸および/またはそれの誘
導体の混合物を用いてキナクリドン固溶体を得ることも
可能である。
製造を2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4
−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸またはそ
れの誘導体(相当する塩またはエステルを包含)の閉環
で行うことも可能である。特に好適な2,5−ジアニリ
ノ−3,6−ジオキソ−1,4−シクロヘキサジエン−
1,4−ジカルボン酸誘導体は、両方のアニリン部分の
パラ位がハロゲン(好適には塩素)、C1−C6アルキル
(好適にはメチル)およびC1−C6アルコキシ(好適に
はメトキシ)などの基で置換されている(典型的には同
じ置換基で置換されている)誘導体である。勿論、2,
5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4−シクロヘ
キサジエン−1,4−ジカルボン酸および/またはそれ
の誘導体の混合物を用いてキナクリドンキノン固溶体を
得ることも可能である。キナクリドンキノンとキナクリ
ドンの混合物が入っている固溶体を製造しようとする場
合、勿論、2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−
1,4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸お
よび/またはそれの誘導体と2,5−ジアニリノテレフ
タル酸および/またはそれの誘導体の適切な混合物を用
いて出発する必要がある。
ことを通して顔料特性を向上させることができる。適切
な顔料添加剤には、キナクリドン誘導体、特に公知のキ
ナクリドンスルホン酸およびスルホンアミド類、そして
他の置換基を含むキナクリドン誘導体(例えばフタルイ
ミドメチルおよびスルホベンズイミドメチル誘導体な
ど)が含まれる。また、上記添加剤の2,5−ジアニリ
ノテレフタル酸前駆体を閉環段階中に添加する結果とし
てキナクリドンおよびキナクリドン誘導体成分の両方を
インサイチューで同時に生じさせることも可能である。
において、その強酸性溶融物をキナクリドン顔料が実質
的に不溶な液体、好適には水、水混和性溶媒(例えばメ
タノールまたは他の低級脂肪族アルコール類)またはそ
れらの混合物に加えることで、キナクリドン顔料を沈澱
させる(即ち「浸漬を受けさせる」)。この浸漬用液体
を上記酸性溶融物に添加することも可能(例えば米国特
許第3,265,699号)であるが、好適には、上記酸
性溶融物を上記溶媒に加えることを通して本発明を実施
する(米国特許第4,100,162号を比較)。
混和性有機液が含まれ、それには例えば低級脂肪族アル
コール類、例えばメタノールなど、ケトン類およびケト
アルコール類、例えばアセトン、メチルエチルケトンお
よびジアセトンアルコールなど、アミド類、例えばジメ
チルホルムアミドおよびジメチルアセトアミドなど、エ
ーテル類、例えばテトラヒドロフランおよびジオキサン
など、アルキレングリコール類およびトリオール類、例
えばエチレングリコールおよびグリセロールなど、そし
て本技術分野で知られる他のそのような有機液が含まれ
る。他の有機液も使用可能であるが、一般にあまり好適
でない。
約65℃の範囲にする。一般的には、浸漬温度を低くす
ればするほど粒子サイズが小さい顔料が生じる。しかし
ながらまた工程サイクル時間も非常に重要(製造コスト
が理由で)であることから、浸漬時間をより短くする方
が好適である。ある程度であるが、粒子成長抑制剤とし
て働く顔料誘導体を存在させると、過剰な粒子サイズ成
長を起こさせることなく浸漬過程中の溶媒温度を高くす
ることができ、従って時間を短縮することができる。
顔料を本技術分野で知られる方法、例えば濾過などで単
離した後、望まれるならば乾燥させる。また、本技術分
野で知られる他の収集方法、例えば遠心分離、ミクロ濾
過または簡単なデカンテーションさえも使用に適切であ
る。
(d)で、本技術分野で知られる方法、例えば溶媒処理
または溶媒処理と組み合わせた製粉などでコンデイシヨ
ニングしてもよい。最終的な顔料の粒子サイズはいろい
ろな後処理方法で調節可能である。例えば、粒子サイズ
を小さくすることを通して透明性がより高い顔料を製造
することができ、或は粒子サイズを大きくすることを通
して不透明性がより高い顔料を製造することができる。
適切な製粉方法には、乾式製粉方法、例えば添加剤の使
用有り無しのサンドミリング(sand−millin
g)、ボールミリング(ball−milling)な
ど、または湿式製粉方法、例えば添加剤有り無しで水ま
たは有機溶媒中で行う塩ニーディング(salt−kn
eading)、ビードミリング(bead−mill
ing)などが含まれる。
しば添加剤存在下の適切な溶媒中で加熱することで溶媒
処理を実施することを通して、この顔料の着色強度およ
び透明性に影響を与えることも可能である。適切な溶媒
には有機溶媒、例えばアルコール類、エステル類、ケト
ン類、そして脂肪族および芳香族炭化水素、およびそれ
らの誘導体、そして無機溶媒、例えば水などが含まれ
る。適切な添加剤には、凝集が起こらないようにするか
或はあまり起こらないようにする組成物、顔料の分散安
定性を向上させる組成物、そしてコーティング粘度(c
oating viscosity)を低くする組成
物、例えばポリマー分散剤(または界面活性剤)などが
含まれる。例えば米国特許第4,455,173;4,7
58,664;4,844,742;4,895,948お
よび4,895,949号。
後、特性を向上させる他のいろいろな任意材料を用いる
のがしばしば望ましい。その任意材料の例には、炭素原
子数が少なくとも12の脂肪酸、例えばステアリン酸ま
たはベヘン酸など、または相当するアミド類、エステル
類または塩類、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムまたはベヘン
酸マグネシウムなど、第四級アンモニウム化合物、例え
ばトリ[(C1−C4アルキル)ベンジル]アンモニウム
塩など;可塑剤、例えばエポキシ化大豆油など;ワック
ス類、例えばポリエチレンワックスなど;樹脂酸、例え
ばアビエチン酸、ロジン石鹸、ロジンの水添品または二
量体、C12−C18−パラフィン−ジスルホン酸類;アル
キルフェノール類;アルコール類、例えばステアリルア
ルコールなど;アミン類、例えばラウリルアミンまたは
ステアリルアミンなど;そして脂肪族1,2−ジオール
類、例えばドデカン−1,2−ジオールなどが含まれ
る。このような添加剤は顔料の量を基準にして約0.0
5から20重量%(好適には1から10重量%)の範囲
の量で添加可能である。
ングした後、この顔料を本技術分野で知られる1種以上
の顔料添加剤と一緒にブレンド(好適には乾燥ブレン
ド)してもよい。適切な顔料添加剤には、いろいろな顔
料誘導体、特にキナクリドン誘導体、例えば公知のキナ
クリドンスルホン酸類およびスルホンアミド類など、そ
して他の置換基を含むキナクリドン誘導体(例えばフタ
ルイミドメチルおよびスルホベンズイミドメチル誘導体
など)が含まれる。
に深いマストーン、高い着色強度および青みがかった色
合いを示し、これらは全部、キナクリドン顔料を特に自
動車用途で用いる時に非常に望ましい特性である。本発
明に従って生じさせた顔料は、高い耐水性、耐油性、耐
酸性、耐石灰性、耐アルカリ性、耐溶媒性、耐ラッカー
しぶき性(fast to over−lacquer
ing)、耐スプレーしぶき性、耐昇華性、耐熱性およ
び耐加硫性を示す上に、非常に良好な着色収率をもたら
し、かつ容易に分散し得る(例えばプラスチック材料な
どに)。
料は光安定性および移行特性を示すことから、これらは
数多くのいろいろな顔料用途で用いるに適切である。例
えば、本発明に従って生じさせた顔料は、非常に高い堅
牢性を示す顔料含有系、例えば他の材料との混合物な
ど、顔料配合物、塗料、印刷用インク、色付き紙または
色付き高分子材料の着色剤(または2種以上の着色剤の
1つ)として使用可能である。この用語「他の材料との
混合物」は例えば無機の白色顔料、例えば二酸化チタン
(ルチル)またはセメントなどまたは他の無機顔料との
混合物などを包含すると理解することができる。顔料配
合物の例には、有機液体またはペーストを用いたフラッ
シュトペースト(flushed pastes)、そ
して水と分散剤と適宜防腐剤が入っている分散液が含ま
れる。本発明の顔料を用いることができる塗料の例に
は、例えば物理的または酸化的に乾燥するラッカー、焼
き付け用エナメル、反応性塗料、二成分塗料、溶媒また
は水を基とする塗料、耐候被覆用乳化塗料、および水性
塗料などが含まれる。印刷用インクには、紙、織物およ
びブリキ板の印刷で用いられることが知られているイン
クが含まれる。高分子物質には、天然を基とする物質、
例えばゴムなど、化学修飾で得られる物質、例えばアセ
チルセルロース、酪酸セルロースまたはビスコースな
ど、或は合成で製造される物質、例えばポリマー類、重
付加生成物および重縮合物などが含まれる。合成で製造
される高分子物質の例には、プラスチック材料、例えば
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルおよびポリプロピオン
酸ビニル;ポリオレフィン類、例えばポリエチレンおよ
びポリプロピレンなど;高分子量ポリアミド類;アクリ
レート類、メタアクリレート類、アクリロニトリル、ア
クリルアミド、ブタジエンまたはスチレンのポリマー類
およびコポリマー類;ポリウレタン類;およびポリカー
ボネート類が含まれる。本発明のキナクリドン顔料で色
付けする材料は所望の如何なる形状または形態を有して
いてもよい。
細に説明する。この上で行った開示に挙げた発明は精神
または範囲のいずれにおいても本実施例で制限されるべ
きものでない。本分野の技術者は以下に示す手順に含め
る条件の公知変形を用いることができることを容易に理
解するであろう。特に明記しない限り、温度は全部摂氏
度でありそしてパーセントは全部重量パーセントであ
る。
1030TWマイクロ波オーブンを約2450MHzお
よび800ワットで操作することでマイクロ波照射を与
える。
キドメラミン塗料系を用いて実施した。顔料と結合剤の
比率が4:33で全固体含有量が37%になるようにA
ROPLAZ(商標)1453−X−50アルキド樹脂
(Reichhold Chemicals,In
c.)を33%とキシレンを63%と顔料を4%含む混
合物を用いて顔料分散液を調製した。AROPLAZ
(商標)1453−X−50アルキド樹脂を2.3%お
よびRESIMENE(商標)717メラミン樹脂(M
onsanto Company)を6.5%添加する
ことで顔料と結合剤の比率を1:10に下げて全固体含
有量を40%にした。湿った状態のフィルム厚がそれぞ
れ152μmおよび38μmになるように塗布して室温
で30分間そして121℃で30分間フラッシュ蒸発さ
せる(flashed)ことで作成したフィルムを用い
てマストーンおよび透明性の測定を行った。
4:33の分散液に、AROPLAZ(商標)1453
−X−50アルキド樹脂を30%とキシレンを20%と
NUOSPERSE(商標)657(Huels Am
erica)を5%とTI−PURE(商標)R−96
0 TiO2顔料(DuPont)を50%を用いて調
製した分散液を31%、AROPLAZ(商標)145
3−X−50アルキド樹脂を21%およびRESIME
NE(商標)717メラミン樹脂7%添加することを通
して、顔料と結合剤の比率を1:2にし、全固体含有量
を50%にしそしてTiO2と顔料の比率を90:10
にすることでで、薄い色合いの塗料を調製した。湿った
状態のフィルム厚が76μmになるように塗布して室温
で30分間そして121℃で30分間フラッシュ蒸発さ
せることで作成したフィルムを用いて色測定を行った。
ne ManufacturingCo.,Inc.か
ら5251 ARとして入手可能)、AROPLAZ
(商標)1453−X−50アルキド樹脂およびRES
IMENE(商標)717メラミン樹脂を、顔料と結合
剤の比率が1:9になり、アルミニウムと顔料の比率が
20:80になりそして全固体含有量が41%になるよ
うな量で用いて、この上に記述した顔料と結合剤の比率
が4:33の分散液から金属塗料を調製した。湿った状
態のフィルム厚が76μmになるように塗布して室温で
30分間そして121℃で30分間フラッシュ蒸発させ
ることで作成したフィルムを用いて色測定を行った。
れに2,5−ビス(フェニルアミノ)テレフタル酸を2
0.0g(57.4ミリモル)加えた。この混合物をマ
イクロ波オーブンに入れて撹拌しながらこれに照射を
1.5分間受けさせた。この反応混合物を80℃に冷却
した後、1.0リットルの水に撹拌しながら加えた。そ
の結果として生じたスラリーを30分間撹拌した後、固
体成分を濾過で集めて6.0リットルの水で洗浄した。
プレスケーキ(presscake)を60℃のオーブ
ンに一晩入れて乾燥させることで粗キナクリドン(C.
I.Pigment Violet 19)を17.9
g得た(収率100%)。
ン 150.0gのポリ燐酸(118%)を撹拌しながらこ
れに2,5−ビス(p−トルイジノ)テレフタル酸を3
0.0g(79.7ミリモル)加えた。この混合物をマ
イクロ波オーブンに入れて撹拌しながらこれに照射を
2.5分間受けさせた。この反応混合物を130℃に冷
却した後、撹拌しながら250gの水をゆっくりと加え
た。その結果として生じたスラリーを30分間撹拌した
後、固体成分を濾過で集めて6.0リットルの水で洗浄
した。プレスケーキを60℃のオーブンに一晩入れて乾
燥させることで粗2,9−ジメチルキナクリドン(C.
I.Pigment Red 122)を27.0g得
た(収率100%)。
ドン 200.0gのポリ燐酸(118%)を80℃で撹拌し
ながらこれに50.0g(133ミリモル)の2,5−
ビス(p−トルイジノ)テレフタル酸を分割して加え
た。この混合物をマイクロ波オーブンに入れて撹拌しな
がらこれに照射を2.0分間受けさせ、この時間の間に
温度が230℃にまで上昇した。この反応混合物を15
0℃に冷却した後、400gのメタノール中で激しく撹
拌しながら浸漬を受けさせた。その結果として生じたメ
タノール懸濁液を還流に1時間加熱し、60℃に冷却
し、水を800g加えた後、60℃に30分間加熱し
た。固体成分を濾過で集めて12.0リットルの水で洗
浄した後、水で再びスラリー状にした[この時点で粗顔
料のサンプルを採取してX線分析を行った]。50%の
水酸化ナトリウム水溶液を50.0g加えた後、このア
ルカリ性スラリーを90−92℃に2時間加熱した。固
体成分を濾過で集めて12.0リットルの水で洗浄し
た。その結果として得たプレスケーキ(総量は280g
で顔料含有量は40.0g)を水で再びスラリー状にし
た。このスラリーのpHを9.0に調整した後、これを
140℃のオートクレーブに入れて2時間加熱し、続い
て室温に冷却した。このスラリーのpHを4.5に調整
した後、これを、2.0gのアニオン界面活性剤と25
gの石油溜分と40gの水が入っているエマルジョンで
処理して45℃で3時間撹拌した。固体成分を濾過で集
めて6.0リットルの水で洗浄した。このプレスケーキ
を60℃のオーブンに一晩入れて乾燥させることで顔料
品質の2,9−ジメチルキナクリドンを38.0g得
た。乾燥させた酸性粗顔料(この上に記述した如く集め
た)および完成顔料の両方が示すX線回折パターンは、
通常の加熱方法で製造された市販2,9−ジメチルキナ
クリドン顔料(即ちBayer Corporatio
nから入手可能なQUINDO Magenta RV
−6832)の回折パターンに類似していた。
9−ジクロロキナクリドン 200.0gのポリ燐酸(118%)に2,5−ビス
(p−クロロアニリノ)テレフタル酸を30.0g(7
1.7ミリモル)およびフタルイミドメチルキナクリド
ンを0.6g加えた。この混合物をマイクロ波オーブン
に入れて撹拌しながらこれに照射を2.0分間受けさせ
た。この反応混合物を150℃に冷却した後、400g
のメタノール中で激しく撹拌しながら浸漬を受けさせ
た。その結果として生じたメタノール懸濁液を還流に1
時間保持し、60℃に冷却し、水を800g加えた後、
60℃に30分間加熱した。固体成分を濾過で集めて
8.0リットルの水で洗浄した。プレスケーキを60℃
のオーブンに一晩入れて乾燥させることで2,9−ジク
ロロキナクリドン(C.I.Pigment Red
202)を28.0g得た。
ルキナクリドンの固溶体顔料 200.0gのポリ燐酸(118%)に80℃で12.
5g(35.9ミリモル)の2,5−ビス(フェニルア
ミノ)テレフタル酸および37.5g(100ミリモ
ル)の2,5−ビス(p−トルイジノ)テレフタル酸を
分割して加えた。この混合物をマイクロ波オーブンに入
れて撹拌しながらこれに照射を2.0分間受けさせた。
この反応混合物を150℃に冷却した後、1kgの氷/
水中で浸漬を受けさせた。この懸濁液を撹拌した後、固
体成分を濾過で集めて8.0リットルの水で洗浄した。
プレスケーキ(総量は75.0gで顔料含有量は17.
8g)を水に入れて再びスラリー状にした。pHを9.
0に調整した後、メタノールを133.2g加えてその
混合物を116℃に3時間加熱した。この混合物を室温
に冷却した後、固体成分を濾過で集めて8.0リットル
の水で洗浄した。プレスケーキを60℃のオーブンに一
晩入れて乾燥させることでキナクリドンと2,9−ジメ
チルキナクリドンの固溶体を17.0g得た。
した塗料は、商業的に入手可能なキナクリドンと2,9
−ジメチルキナクリドンの固溶体を用いて作られた比較
塗料(即ちBayer Corporationから入
手可能なQUINDO Magenta RV−682
5)よりも深いマストーン、高い着色強度、青色がかっ
た色合いおよび高い透明性を示した。
ン 120.0gのポリ燐酸(118%)を撹拌しながらこ
れに20.0g(52.9ミリモル)の2,5−ビス
(フェニルアミノ)−1,4−シクロヘキサジエン−
1,4−ジカルボン酸ジメチルエステルを加えた。この
混合物をマイクロ波オーブンに入れて撹拌しながらこれ
に照射を1.5分間受けさせた。この反応混合物を80
℃に冷却した後、撹拌しながら水を加えた。その結果と
して生じたスラリーを5分間撹拌した後、固体成分を濾
過で集めて3.0リットルの水で洗浄した。プレスケー
キを60℃のオーブンに一晩入れて乾燥させることで
6,13−ジヒドロキナクリドンを15.9g得た(収
率95.7%、分光測定純度97.0%)。
クリドンキノンの固溶体顔料 300.0gのポリ燐酸(118%)に80℃で30.
0g(86.1ミリモル)の2,5−ビス(フェニルア
ミノ)テレフタル酸および20.0g(52.9ミリモ
ル)の2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4
−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸を分割し
て加えた。この混合物をマイクロ波オーブンに入れて撹
拌しながらこれに照射を2.5分間受けさせた。この反
応混合物を150℃に冷却した後、1.2kgの氷/水
中で浸漬を受けさせた。この懸濁液を撹拌した後、固体
成分を濾過で集めて8.0リットルの水で洗浄すること
で、固溶体顔料含有量が42.6gのプレスケーキを得
た。
ある。
て、 (a) (i) 2,5−ジアニリノテレフタル酸、
2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸、
2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4−シク
ロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸、またはそれの
少なくとも1つのアニリン環が置換基を1つ以上有する
誘導体、上記酸またはそれの誘導体の塩もしくはエステ
ル、またはそれらの混合物、(ii) (a)(i)の
成分1部当たり約3から約20重量部の脱水剤、および
(iii) (a)(i)の成分1部当たり0から約2
0重量部の顔料添加剤、を含有させた反応混合物をマイ
クロ波放射に該反応混合物のバルク温度が約250℃以
内の温度にまで上昇するようなパワーレベルでそのよう
な暴露時間暴露させるが、但し(a)(i)の成分が
2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸ま
たはそれの誘導体である場合には反応段階(a)に追加
的に酸化段階を含めることを条件とし、(b) 該キナ
クリドン顔料が実質的に不溶な液体を(a)(i)の成
分1部当たり約3から約15重量部用いて、これに上記
段階(a)で生じさせた反応混合物を加えることで、こ
の反応混合物に浸漬を受けさせ、(c) 該キナクリド
ン顔料を単離し、そして(d) 任意に、該キナクリド
ン顔料をコンデイシヨニングする、ことを含む方法。
zの振動数を持たせる第1項記載の方法。
たり3から10重量部用いる第1項記載の方法。
載の方法。
に該反応混合物のバルク温度を200℃以内の温度に上
昇させる第1項記載の方法。
に浸漬を水および/または水混和性有機液中で受けさせ
る第1項記載の方法。
に浸漬を水、メタノールまたはそれらの混合物中で受け
させる第1項記載の方法。
アニリノテレフタル酸またはそれの両方のアニリン部分
のパラ位がハロゲン、C1−C6アルキルまたはC1−C6
アルコキシで置換されている誘導体;2,5−ジアニリ
ノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸またはそれの両方の
アニリン部分のパラ位がハロゲン、C1−C6アルキルま
たはC1−C6アルコキシで置換されている誘導体;2,
5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4−シクロヘ
キサジエン−1,4−ジカルボン酸またはそれの両方の
アニリン部分のパラ位がハロゲン、C1−C6アルキルま
たはC1−C6アルコキシで置換されている誘導体;また
はそれらの混合物である第1項記載の方法。
ニリノテレフタル酸、2,5−ジ(4−クロロアニリ
ノ)テレフタル酸、2,5−ジ(4−メチルアニリノ)
テレフタル酸、2,5−ジ(4−メトキシアニリノ)テ
レフタル酸、またはそれらの混合物である第1項記載の
方法。
(a) (i) 2,5−ジアニリノテレフタル酸、
2,5−ジ(4−クロロアニリノ)テレフタル酸、2,
5−ジ(4−メチルアニリノ)テレフタル酸、2,5−
ジ(4−メトキシアニリノ)テレフタル酸、またはそれ
らの混合物(ii) (a)(i)の成分1部当たり3
から10重量部のポリ燐酸、および(iii) (a)
(i)の成分1部当たり0から約20重量部の顔料添加
剤、を含有させた反応混合物を周波数が約2450MH
zのマイクロ波放射に該反応混合物のバルク温度が25
0℃以内の温度にまで上昇するようなパワーレベルでそ
のような暴露時間暴露させ、(b) (a)(i)の成
分1部当たり約3から約15重量部の量の水および/ま
たは水混和性有機液に上記段階(a)で生じさせた反応
混合物を加えることで、この反応混合物に浸漬を受けさ
せ、(c) 該キナクリドン顔料を単離し、そして
(d) 任意に、該キナクリドン顔料をコンデイシヨニ
ングする、ことを含む方法。
1) (i) 2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロ
テレフタル酸またはそれの両方のアニリン部分のパラ位
がハロゲン、C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコキ
シで置換されている誘導体、(ii) (a)(i)の
成分1部当たり3から10重量部のポリ燐酸、および
(iii) (a)(i)の成分1部当たり0から約2
0重量部の顔料添加剤、を含有させた反応混合物を周波
数が約2450MHzのマイクロ波放射に該反応混合物
のバルク温度が250℃以内の温度にまで上昇するよう
なパワーレベルでそのような暴露時間暴露させ、(a
2) 段階(a1)で生じさせた反応生成物を酸化さ
せ、(b) (a1)(i)の成分1部当たり約3から
約15重量部の量の水および/または水混和性有機液に
上記段階(a2)で生じさせた反応混合物を加えること
で、この反応混合物に浸漬を受けさせ、(c) 該キナ
クリドン顔料を単離し、そして(d) 任意に、該キナ
クリドン顔料をコンデイシヨニングする、ことを含む方
法。
(a) (i) 2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキ
ソ−1,4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルボン
酸またはそれと2,5−ジアニリノテレフタル酸、2,
5−ジ(4−クロロアニリノ)テレフタル酸、2,5−
ジ(4−メチルアニリノ)テレフタル酸または2,5−
ジ(4−メトキシアニリノ)テレフタル酸の混合物、
(ii) (a)(i)の成分1部当たり3から10重
量部のポリ燐酸、および(iii) (a)(i)の成
分1部当たり0から約20重量部の顔料添加剤、を含有
させた反応混合物を周波数が約2450MHzのマイク
ロ波放射に該反応混合物のバルク温度が250℃以内の
温度にまで上昇するようなパワーレベルでそのような暴
露時間暴露させ、(b) (a)(i)の成分1部当た
り約3から約15重量部の量の水および/または水混和
性有機液に上記段階(a)で生じさせた反応混合物を加
えることで、この反応混合物に浸漬を受けさせ、(c)
該顔料を単離し、そして(d) 任意に、該顔料をコ
ンデイシヨニングする、ことを含む方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 キナクリドン顔料の製造方法であって、
(a) (i) 2,5−ジアニリノテレフタル酸、
2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸、
2,5−ジアニリノ−3,6−ジオキソ−1,4−シク
ロヘキサジエン−1,4−ジカルボン酸、またはそれの
少なくとも1つのアニリン環が置換基を1つ以上有する
誘導体、上記酸またはそれの誘導体の塩もしくはエステ
ル、またはそれらの混合物、(ii) (a)(i)の
成分1部当たり約3から約20重量部の脱水剤、および
(iii) (a)(i)の成分1部当たり0から約2
0重量部の顔料添加剤、を含有させた反応混合物をマイ
クロ波放射に該反応混合物のバルク温度が約250℃以
内の温度にまで上昇するようなパワーレベルでそのよう
な暴露時間暴露させるが、但し(a)(i)の成分が
2,5−ジアニリノ−3,6−ジヒドロテレフタル酸ま
たはそれの誘導体である場合には反応段階(a)に追加
的に酸化段階を含めることを条件とし、(b) 該キナ
クリドン顔料が実質的に不溶な液体を(a)(i)の成
分1部当たり約3から約15重量部用いて、これに上記
段階(a)で生じさせた反応混合物を加えることで、こ
の反応混合物に浸漬を受けさせ、(c) 該キナクリド
ン顔料を単離し、そして(d) 任意に、該キナクリド
ン顔料をコンデイシヨニングする、ことを含む方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US93345997A | 1997-09-18 | 1997-09-18 | |
US09/063128 | 1998-04-20 | ||
US09/063,128 US6031100A (en) | 1997-09-18 | 1998-04-20 | Microwave syntheses of quinacridones, 6,13-Dihydroquinacridones, and 6,13-quinacridonequinones |
US08/933459 | 1998-04-20 |
Publications (1)
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JPH11172137A true JPH11172137A (ja) | 1999-06-29 |
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Family Applications (1)
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Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0905199B1 (ja) |
JP (1) | JPH11172137A (ja) |
CA (1) | CA2246109C (ja) |
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