JPH11171848A - 芳香族アミド誘導体 - Google Patents

芳香族アミド誘導体

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JPH11171848A
JPH11171848A JP10270721A JP27072198A JPH11171848A JP H11171848 A JPH11171848 A JP H11171848A JP 10270721 A JP10270721 A JP 10270721A JP 27072198 A JP27072198 A JP 27072198A JP H11171848 A JPH11171848 A JP H11171848A
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JP10270721A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Masahito Nishimura
雅人 西村
Keiji Okada
啓示 岡田
Takashi Nakamura
隆 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の成人病のリス
クファクターとなる内臓脂肪症候群の治療に有効なAC
C活性阻害剤としての新規な芳香族アミド誘導体の提
供。 【解決手段】 一般式 具体的には、例えば

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族アミド誘導
体に係り、詳細にはAcetyl-CoA Carboxylase(以下、A
CCと略記する場合もある)阻害活性を有する新規な芳
香族アミド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内臓脂肪組織への中性脂肪、特に
トリグリセリドの過剰蓄積は、高脂血症、高血圧症、動
脈硬化症、心筋梗塞、耐糖能異常等の様々な疾患の主要
なリスクファクターであることが明らかとなってきた。
すなわち、内臓脂肪組織においては脂肪酸合成が活性化
しており、この脂肪酸は門脈内に放出されるとインシュ
リン抵抗性を亢進し、さらに肝臓内に取り込まれトリグ
リセリドの原料として利用され、血漿中に放出されて高
トリグリセリド血症を来すと考えられている。
【0003】一方、ACCはAcetyl-CoAよりMalonyl-Co
A の合成を触媒する酵素であり、長鎖脂肪酸の生合成に
おける律速酵素である。また、ACCによりAcetyl-CoA
から合成されたMalonyl-CoA 自体は、遊離長鎖脂肪酸の
エネルギー源としての消費に関与するCarnitine acyltr
ansferase を制御していることが知られている。さら
に、内臓脂肪組織における脂肪酸合成の活性化は、AC
Cの活性化が関与していると考えられている。したがっ
て、ACC活性を阻害する薬剤は、生体内において長鎖
脂肪酸の生合成を阻害すると同時に代謝を促進すること
により生体内における長鎖脂肪酸量を減少させ、結果と
してトリグリセリドの生合成を抑制することとなり、内
臓脂肪の蓄積に基づく様々な疾患の治療および予防薬と
しての可能性を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはかかる観
点より、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の成人病のリスク
ファクターとなる内臓脂肪症候群の治療に有効なACC
活性阻害剤の探索を目的とし、鋭意検討した結果、下記
一般式(I)で表される芳香族アミド誘導体に優れたA
CC阻害活性が認められることを新規に見いだし本発明
を完成した。したがって、本発明は新規な芳香族アミド
誘導体およびその塩を提供することを課題とし、またこ
れらの化合物を有効成分とする医薬、特にACC活性阻
害剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 及びR2 は水素原子、置換も
しくは無置換のC1 〜C12のアルキル基、置換もしくは
無置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の
芳香族複素環基を示し、更に、このR1 およびR2 は、
同時に水素原子となることはなく、またそれらが結合し
ている窒素原子と一体になり結合して5〜7員の環構造
を形成することができ、R3 は水素原子、置換アミノ
基、置換もしくは無置換のC1 〜C12のアルキル基、置
換もしくは無置換のC2 〜C12のアルケニル基、置換も
しくは無置換のC2 〜C12のアルキニル基、置換もしく
は無置換のC1 〜C 12のアルコキシ基、置換もしくは無
置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳
香族複素環基を示し、Yは−CH=CH−,−N=CH
−,−CH=N−で表される基、硫黄原子または酸素原
子を示し、R4 は酸性官能基を示し、環Aは置換もしく
は無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳
香族複素環基または置換もしくは無置換の環状アルキル
基を示す。)で表される芳香族アミド誘導体およびその
塩を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明により提供される前記一般
式(I)で示される芳香族アミド誘導体はこれまで知ら
れていなかった新規な化合物であり、かつこれらの化合
物にACC活性阻害作用があることも全く知られていな
かったものである。しかしながら 後記する薬理試験の
結果から明らかなように、これら化合物には、優れたA
CC活性阻害作用があることが判明した。したがってこ
れら化合物は、特に、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の成
人病のリスクファクターとなる内臓脂肪症候群の治療に
有効なACC活性阻害剤として極めて有用なものであ
る。しかして、本発明はその別の態様として、前記一般
式(I)で表される芳香族アミド誘導体またはその塩を
有効成分とする医薬をも提供するものである。
【0009】以下に、本発明が提供する芳香族アミド誘
導体について更に詳細に説明していくが、本明細書中に
おいて「C1 〜C12のアルキル基」としては、直鎖状、
分枝鎖状または環状のいずれでもよく、メチル、エチ
ル、n−プロピル、1−メチルエチル、シクロプロピ
ル、n−ブチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロ
ピル、1,1−ジメチルエチル、シクロブチル、n−ペ
ンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メ
チルブチル、シクロペンチル、2,2−ジメチルプロピ
ル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−
エチルブチル、3,3−ジメチルブチル、シクロヘキシ
ル、n−ヘプチル、5−メチルヘキシル、4,4−ジメ
チルペンチル、シクロヘプチル、1−メチルヘキシル、
2−メチルヘキシル、1−プロピルブチル、2−エチル
ペンチル、シクロヘキシルメチル、1,1−ジエチルプ
ロピル、n−オクチル、6−メチルヘプチル、シクロオ
クチル、1−メチルヘプチル、1−エチルヘキシル、
5,5−ジメチルヘキシル、2−シクロヘキシルエチ
ル、n−ノニル、1−メチルオクチル、7−メチルオク
チル、6,6−ジメチルヘプチル、n−デシル、1−メ
チルノニル、8−メチルノニル、7,7−ジメチルオク
チル、n−ウンデシル、1−メチルデシル、9−メチル
デシル、8,8−ジメチルノニル、n−ドデシル、1−
メチルウンデシル、10−メチルウンデシル、5−メチ
ルウンデシル、9,9−ジメチルデシル等を例示するこ
とができ、これらのアルキル基には更に種々の置換基が
置換されていてもよい。そのような置換基としては、塩
素、臭素、ヨウ素、フッ素等のハロゲン原子、ニトロ
基、アミノ基、シアノ基、水酸基、アルコキシ基、チオ
ール基、フェニル、ナフチル等の芳香族炭化水素基、チ
エニル、フリル、ピリジル等の芳香族複素環基を例示す
ることができる。またこれらの芳香族炭化水素基および
芳香族複素環基には、更に前記ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、水
酸基、チオール基等の置換基を有することもできる。
【0010】また、「置換もしくは無置換の芳香族炭化
水素基」とは、単環式または多環式であり、さらに環上
に1個以上の種々の置換基を有していてもよい芳香族炭
化水素基をいい、例えばフェニル、メチルフェニル、ジ
メチルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニ
ル、ニトロフェニル、ジニトロフェニル、クロロフェニ
ル、ジクロロフェニル、ブロモフェニル、ジブロモフェ
ニル、ヨードフェニル、フルオロフェニル、トリフルオ
ロメチルフェニル、アミノフェニル、ヒドロキシフェニ
ル、メルカプトフェニル、シアノフェニル、α−ナフチ
ル、β−ナフチル基等を挙げることができる。
【0011】「置換もしくは無置換の芳香族複素環基」
とは、環構成原子として窒素原子、硫黄原子、酸素原子
等の複素原子を少なくとも1以上含む5員環または6員
環の基であり、これらはベンゼン環と縮合していてもよ
く、さらに環上に1個以上の種々の置換基を有していて
もよく、例えば、ピリジル、フリル、チエニル、インド
リル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル、ベン
ゾチエニル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、チア
ゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピリミジル、ピラ
ジル、イソオキサゾリル、イソインドリル、ピロリル等
を挙げることができる。
【0012】「C2 〜C12のアルケニル基」は、直鎖状
または分枝鎖状のいずれでもよく、1−メチル−1−プ
ロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−
2−プロペニル、エテニル、1−メチルエテニル、1−
プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテ
ニル、2−ペンテニル、1−ペンテニル、1,3−ブタ
ンジエニル、3−メチルブテニル、1−ヘキセニル、2
−ヘキセニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、4,
4−ジメチル−1−ペンテニル、1,3−ペンタジエニ
ル、1,3−ヘキサジエニル、ヘプテニル、オクテニ
ル、2−シクロヘキシルエテニルノネニル、デセニル、
ウンデセニル、ドデセニル等を例示することができ、こ
れらのアルケニル基には更に種々の置換基が置換されて
いてもよい。この置換基としては、前記C1 〜C12のア
ルキル基で例示した置換基と同一の基を挙げることがで
きる。
【0013】「C2 〜C12のアルキニル基」としては、
直鎖状または分枝鎖状のいずれでもよく、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、1
−エチル−2−プロピニル、エチニル、1−ブチニル、
2−ブチニル、1,3−ブタジイニル、1−ペンチニ
ル、2−ペンチニル、1,3−ペンタジイニル、1−ヘ
キシニル、2−ヘキシニル、1,3−ヘキサジイニル、
3,3−ジメチル−1−ブチニル、ヘプチニル、オクチ
ニル、シクロヘキシルエチニル、ノニイル、デシニル、
ウンデシニル、ドデセニル等があげられ、これらの基に
は更に種々の置換基が置換されていてもよい。この置換
基としては、前記C1 〜C12のアルキル基で例示した置
換基と同一の基を挙げることができる。
【0014】また、「C1 〜C12のアルコキシ基」と
は、アルキル基が上記の意味を有するアルキル置換オキ
シ基を意味し、具体的には、メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、1−メチルエトキシ、n−ブトキシ、2−
メチルプロポキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチル
−2−プロポキシ、1,1−ジメチルエトキシ、n−ペ
ンチルオキシ、3−メチルブトキシ、1−エチルプロポ
キシ、n−ヘキシルオキシ、3,3−ジメチルブトキ
シ、ヘプチルオキシ、4−メチルペントキシ、シクロヘ
キシルメトキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシ
ルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ等を例示
することができる。またこれらのアルキル基には更に種
々の置換基が置換されていてもよい。この置換基として
は、前記C1〜C12のアルキル基で例示した置換基と同
一の基を挙げることができる。
【0015】また「酸性官能基」とは水酸基、メルカプ
ト基、ヒドロキサム酸基、カルボキシル基、ホスホノ
基、スルホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、チオカル
ボキシル基、または、これらのアミド、N−置換アミ
ド、N−アシルアミドを意味する。N−アシルアミド基
としては、例えば一般式R5 CONHSO2 −で表され
る基(式中、R5 は置換もしくは無置換のC1 〜C12
アルキル基、芳香族炭化水素基、置換アミノ基または置
換もしくは無置換のC1 〜C12のアルコキシ基であ
る。)などを挙げることができる。R5 の置換アミノ基
としては、前記置換もしくは無置換のC1 〜C12のアル
キル基、置換もしくは無置換のC2 〜C12のアルケニル
基、置換もしくは無置換のC2 〜C12のアルキニル基、
置換もしくは無置換のC1 〜C12のアルコキシ基、置換
もしくは無置換の芳香族炭化水素基、または置換もしく
は無置換の芳香族複素環基が、窒素原子に1ないし2置
換したアミノ基であり、さらに置換基は結合する窒素原
子と一体となり1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、1
−ピペラジニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、
1−パーヒドロアゼピニル基等のヘテロ原子を含む5〜
7員の飽和複素環構造を形成することもできる。
【0016】酸性官能基としては、例えばカルボキシア
ミド、ホスホンアミド、スルホンアミド、スルフィンア
ミド、スルフェンアミド、チオカルボシサミド、N−ベ
ンゾイルカルボキシアミド、N−フェニルカルボキシア
ミド、N−ベンゾイルスルホンアミド、N−(3−ベン
ジルオキシベンゾイル)スルホンアミド、N−(4−ト
リフルオロメチルベンゾイル)スルホンアミド、N−ベ
ンジルスルホンアミド、N−フェニルスルホンアミド、
N−(4−ニトロベンゾイル)スルホンアミド、N−ベ
ンゾイルホスホンアミド、N−ベンゾイルスルフィンア
ミド、N−ベンゾイルチオカルボキシアミド、N−アセ
チルスルホンアミド、N−プロパノイルスルホンアミ
ド、N−(2−メチル)プロパノイルスルホンアミド、
N−ブタノイルスルホンアミド、N−ヘキサノイルスル
ホンアミド、N−デカノイルスルホンアミド、N−ドデ
カノイルスルホンアミド、N−(2,2−ジメチル)プ
ロパノイルスルホンアミド、N−(2−シクロヘキシ
ル)アセチルスルホンアミド、N−フェニルオキシカル
ボニルスルホンアミド、N−ベンジルオキシカルボニル
スルホンアミド、N−メトキシカルボニルスルホンアミ
ド、N−エトキシカルボニルスルホンアミド、N−ブト
キシカルボニルスルホンアミド、N−ヘキシルオキシカ
ルボニルスルホンアミド、N−(2−メチル)プロポキ
シカルボニルスルホンアミド、N−(2,2−ジメチ
ル)プロポキシカルボニルスルホンアミド、N−オクチ
ルオキシカルボニルスルホンアミド、N−デシルオキシ
カルボニルスルホンアミド、N−ドデシルオキシカルボ
ニルスルホンアミド、N−フェニルアミノカルボニルス
ルホンアミド、N−ベンジルアミノカルボニルスルホン
アミド、N−メチルアミノカルボニルスルホンアミド、
N−エチルアミノカルボニルスルホンアミド、N−ブチ
ルアミノカルボニルスルホンアミド、N−(1−メチ
ル)エチルアミノカルボニルスルホンアミド、N−(2
−メチル)プロピルアミノカルボニルスルホンアミド、
N−(2,2−ジメチル)プロピルアミノカルボニルス
ルホンアミド、N−ヘキシルアミノカルボニルスルホン
アミド、N−シクロヘキシルアミノカルボニルスルホン
アミド、N−オクチルアミノカルボニルスルホンアミ
ド、N−デシルアミノカルボニルスルホンアミド、N−
ドデシルアミノカルボニルスルホンアミド、N−(1−
ピペリジニルカルボニル)スルホンアミド、N−(1−
ピペラジニルカルボニル)スルホンアミド、N−(4−
モルホリルカルボニル)スルホンアミド等を例示するこ
とができる。
【0017】前記一般式(I)で表される芳香族アミド
誘導体において、置換基R1 およびR2 は、それらが結
合している窒素原子と一体になり結合して前記5〜7員
の飽和複素環構造を形成することができる。
【0018】本発明が提供する前記一般式(I)で表さ
れる芳香族アミド誘導体において、Aで示される環は、
上記した芳香族炭化水素基または芳香族複素環基である
が、これらの基における置換様式は、R4 で示される酸
性官能基ならびにアミド側鎖が1,2位に置換位置を有
するものが好ましく、また、Aが環状アルキル基である
場合には、R4 で示される酸性官能基ならびにアミド側
鎖が1,1位に置換されるものが好ましい。
【0019】また、前記一般式(I)で表される芳香族
アミド誘導体において、R3 が置換もしくは無置換の芳
香族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香族複素
環基を置換基として有するC1 〜C4 アルキル基、置換
もしくは無置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは
無置換の芳香族複素環基を置換基として有するC2 〜C
4 アルケニル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
基または置換もしくは無置換の芳香族複素環基を置換基
として有するC2 〜C4 アルキニル基、または置換もし
くは無置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置
換の芳香族複素環基を置換基として有するC1 〜C4
ルコキシ基である場合には、R1 が置換もしくは無置換
の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香族
複素環基を置換基として有するC1 〜C4 のアルキル基
であることが好ましい。
【0020】また、 R3 が無置換のC5 〜C12アルキ
ル基、無置換のC5 〜C12アルケニル基、無置換のC5
〜C12アルキニル基または無置換のC5 〜C12アルコキ
シ基である場合には、R1 が置換もしくは無置換の芳香
族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香族複素環
基を置換基として有するC1 〜C4 のアルキル基である
ことが好ましい。さらにR3 が水素原子である場合に
は、R1 が置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置
換もしくは無置換の芳香族複素環基、または置換もしく
は無置換のC4 〜C12のアルキル基であることがこのこ
の好ましい。また、酸性官能基はカルボキシル基または
一般式R5 CONHSO2 −で表される基であることが
好ましい。
【0021】本発明の芳香族アミド誘導体としては、例
えば以下の化合物を例示することができる。2−(2−
(2−ピリジル)アミノベンズアミド)安息香酸;2−
(2−(2−チエニル)アミノベンズアミド)安息香
酸;2−(2−(2−フルフリル)アミノベンズアミ
ド)安息香酸;2−(2−ブチルアミノベンズアミド)
安息香酸;2−(2−オクチルアミノベンズアミド)安
息香酸;2−(2−ドデシルアミノベンズアミド)安息
香酸;2−(2−シクロヘキルアミノベンズアミド)安
息香酸;2−[2−(2−メチルプロピルアミノ)ベン
ズアミド]安息香酸;2−[2−(1−プロピルブチル
アミノ)ベンズアミド]安息香酸;2−[2−(3−メ
チルブチルアミノ)ベンズアミド]安息香酸;2−[2
−(1−メチルヘキシルアミノ)ベンズアミド]安息香
酸;2−[2−(2−エチルヘキシルアミノ)ベンズア
ミド]安息香酸;2−[2−(2,2−ジメチルプロピ
ルアミノ)ベンズアミド]安息香酸;2−[2−(3−
フェニルプロピルアミノ)ベンズアミド]安息香酸;2
−[2−(6−フェニルヘキシルアミノベンズアミド]
安息香酸;2−[2−(N−メチル−N−ヘキシル)ア
ミノベンズアミド]安息香酸;2−(2−イソインドリ
ルベンズアミド)安息香酸;2−(2−ブチルアミノベ
ンズアミド)−4−ニトロ安息香酸;2−(2−ブチル
アミノベンズアミド)−5−ニトロ安息香酸;2−(2
−ブチルアミノベンズアミド)−5−トリフルオロメチ
ル安息香酸;2−(2−ブチルアミノベンズアミド)−
5−ヒドロキシ安息香酸;2−(2−ブチルアミノベン
ズアミド)−5−メトキシ安息香酸;2−(2−ブチル
アミノベンズアミド)−5−クロロ安息香酸;
【0022】2−(2−ブチルアミノ−4−フェネチル
ベンズアミド)安息香酸;2−(2−フェニルアミノ−
4−フェネチルベンズアミド)安息香酸;2−(2−ブ
チルアミノ−4−ヘキシルベンズアミド)安息香酸;2
−(2−ブチルアミノ−4−デシルベンズアミド)安息
香酸;2−(2−メチルアミノ−4−フェニルエテニル
ベンズアミド)安息香酸;2−(2−ブチルアミノ−4
−フェニルエテニルベンズアミド)安息香酸;2−(2
−メチルアミノ−4−ベンジルオキシベンズアミド)安
息香酸;2−(2−ブチルアミノ−4−ベンジルオキシ
ベンズアミド)安息香酸;2−(2−ブチルアミノ−4
−シクロヘキシルオキシベンズアミド)安息香酸;2−
(2−ブチルアミノ−4−デシルオキシベンズアミド)
安息香酸;2−(2−(2−ピリジル)アミノ−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−(2−
(2−チエニル)アミノ−4−フェニルエチニルベンズ
アミド)安息香酸;2−(2−(2−フルフリル)アミ
ノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2
−(2−ブチルアミノ−4−フェニルエチニルベンズア
ミド)安息香酸;2−(2−メチルアミノ−4−フェニ
ルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−(2−エチル
アミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香
酸;2−(2−プロピルアミノ−4−フェニルエチニル
ベンズアミド)安息香酸;2−(2−オクチルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−
(2−デシルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミ
ド)安息香酸;2−(2−ベンジルアミノ−4−フェニ
ルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−[2−(3−
フェニルプロピル)アミノ−4−フェニルエチニルベン
ズアミド]安息香酸;
【0023】2−(2−メチルアミノ−5−フェニルエ
チニルベンズアミド)安息香酸;2−(2−エチルアミ
ノ−5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2
−(2−プロピルアミノ−5−フェニルエチニルベンズ
アミド)安息香酸;2−(2−ブチルアミノ−5−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−(2−オク
チルアミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド)安息
香酸;2−(2−ベンジルアミノ−5−フェニルエチニ
ルベンズアミド)安息香酸;2−(2−フェニルアミノ
−5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;2−
(2−フェニルアミノ−3−フェニルエチニルベンズア
ミド)安息香酸;2−[2−(3−フェニルプロピル)
アミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド]安息香
酸;2−[2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−5−
フェニルエチニルベンズアミド]安息香酸;2−[2−
(2−メルカプトエチル)アミノ−5−フェニルエチニ
ルベンズアミド]安息香酸;2−[2−(2−アミノエ
チル)アミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド]安
息香酸;2−[2−[2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル]アミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド]
安息香酸;
【0024】2−(2,6−ジヘキシルアミノベンズア
ミド)安息香酸;2−(2,6−ジフェニルアミノベン
ズアミド)安息香酸;5−ヒドロキシ−2−(2−フェ
ニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息
香酸;5−メチル−2−(2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド)安息香酸;5−ブロモ−
2−(2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベン
ズアミド)安息香酸;5−メトキシ−2−(2−フェニ
ルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香
酸;5−アミノ−2−(2−フェニルアミノ−4−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸;5−メルカプト
−2−(2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベ
ンズアミド)安息香酸;3−(2−フェニルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)チオフェン−2−カ
ルボン酸
【0025】5−メチル−2−(2−フェニルアミノ−
4−ベンジルオキシベンズアミド)安息香酸;5−ブロ
モ−2−(2−フェニルアミノ−4−ベンジルオキシベ
ンズアミド)安息香酸;5−メトキシ−2−(2−フェ
ニルアミノ−4−ベンジルオキシベンズアミド)安息香
酸;5−アミノ−2−(2−フェニルアミノ−4−ベン
ジルオキシベンズアミド)安息香酸;5−メルカプト−
2−(2−フェニルアミノ−4−ベンジルオキシベンズ
アミド)安息香酸;3−(2−フェニルアミノ−4−ベ
ンジルオキシベンズアミド)チオフェン−2−カルボン
酸2−[4−(1−オクチニル)−2−フェニルアミノ
ベンズアミド]安息香酸;2−[4−(1−ペンチニ
ル)−2−フェニルアミノベンズアミド]安息香酸;2
−[4−(3,3−ジメチルブタン−1−イル)−2−
フェニルアミノベンズアミド]安息香酸;2−[2−ブ
チルアミノ−4−(3,3−ジメチルブタン−1−イ
ル)ベンズアミド]安息香酸;2−[4−(3−シクロ
ヘキシルプロパン−1−イル)−2−フェニルアミノベ
ンズアミド]安息香酸;2−[2−ブチルアミノ−4−
(3,3−ジメチルブタン−1−イル)ベンズアミド]
安息香酸;
【0026】2−[2−ブチルアミノ−4−(2−フル
フリル)エチニルベンズアミド]安息香酸;2−[2−
フェニルアミノ−5−(2−ピリジル)エチニルベンズ
アミド]安息香酸;2−[2−フェニルアミノ−5−
(2−チエニル)エチニルベンズアミド]安息香酸;2
−[2−ブチルアミノ−5−(3−メトキシプロパン−
1−イル)ベンズアミド]安息香酸;2−[2−ブチル
アミノ−5−(3,3−ジエトキシプロパン−1−イ
ル)ベンズアミド]安息香酸;2−[2−ブチルアミノ
−5−(4−ニトロフェニル)エチニルベンズアミド]
安息香酸;2−[2−ブチルアミノ−5−(4−ヒドキ
シフェニル)エチニルベンズアミド]安息香酸;2−
[2−ブチルアミノ−5−(4−シアノフェニル)エチ
ニルベンズアミド]安息香酸;2−[2−ブチルアミノ
−5−(4−アミノフェニル)エチニルベンズアミド]
安息香酸;
【0027】4ーベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
−N−(2−スルファモイルフェニル)ベンズアミド;
2−ブチルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−
スルファモイルフェニル)ベンズアミド;2−(2−ピ
リジル)アミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−ス
ルファモイルフェニル)ベンズアミド;2−ブチルアミ
ノ−4−(3,3−ジメチルブタン−1−イル)−N−
(2−スルファモイルフェニル)ベンズアミド;4−
(3,3−ジメチルブタン−1−イル)−2−フェニル
アミノ−N−(2−スルファモイルフェニル)ベンズア
ミド;N−[2−(2−フェニルアミノ−4−フェニル
エチニルベンズアミド)フェニルスルホニル]アセトア
ミド;N−[2−(2−フェニルアミノ−4−フェニル
エチニルベンズアミド)フェニルスルホニル]ブタンア
ミド;N−[2−(2−フェニルアミノ−4−フェニル
エチニルベンズアミド)フェニルスルホニル]ピバルア
ミド;2−メチル−N−[2−(2−フェニルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)フェニルスルホニ
ル]プロパンアミド;N−[2−(2−ブチルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)フェニルスルホニ
ル]アセトアミド;N−[2−(2−ブチルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)フェニルスルホニ
ル]ヘキサンアミド
【0028】N−[2−[2−ブチルアミノ−4−
(3,3−ジメチルブタン−1−イル)ベンズアミド]
フェニルスルホニル]アセトアミド;N−[2−[2−
ブチルアミノ−4−(3,3−ジメチルブタン−1−イ
ル)ベンズアミド]フェニルスルホニル]ピバルアミ
ド;N−[2−[4−(3,3−ジメチルブタン−1−
イル)−2−フェニルアミノベンズアミド]フェニルス
ルホニル]アセトアミド;N−[2−[4−(1−オク
チニル)−2−フェニルアミノベンズアミド]フェニル
スルホニル]アセトアミド;N−[2−[2−ブチルア
ミノ−4−(1−オクチニル)ベンズアミド]フェニル
スルホニル]アセトアミド;N−[2−(2−フェニル
アミノ−4−フェニルエテニルベンズアミド)フェニル
スルホニル]アセトアミド;N−[2−[4−(3,3
−ジメチルブタン−1−エニル)−2−フェニルアミノ
ベンズアミド]フェニルスルホニル]アセトアミド;N
−[2−[2−ブチルアミノ−4−(1−オクチニル)
ベンズアミド]フェニルスルホニル]アセトアミド;N
−[2−[(2−メチル)プロピルオキシカルボニルス
ルファモイル]フェニル]−2−フェニルアミノ−4−
フェニルエチニルベンズアミド;N−[2−[(2,2
−ジメチル)エトキシカルボニルスルファモイル]フェ
ニル]−2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベ
ンズアミド;N−[2−(フェニルオキシカルボニルス
ルファモイル)フェニル]−2−フェニルアミノ−4−
フェニルエチニルベンズアミド;N−[2−(ヘキシル
オキシカルボニルスルファモイル)フェニル]−2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド;2
−ブチルアミノ−N−[[N−(2−メチルプロピル)
オキシカルボニルスルファモイル]フェニル]−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド;2−ブチルアミノ−N−
[2−(フェニルオキシカルボニルスルファモイル)フ
ェニル]−4−フェニルエチニルベンズアミド;
【0029】N−[2−(メチルアミノカルボニルスル
ファモイル)フェニル]−2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド;N−[2−[(2−メチ
ル)プロピルアミノカルボニルスルファモイル]フェニ
ル]−2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベン
ズアミド;N−[2−(フェニルアミノカルボニルスル
ファモイル)フェニル]−2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド;N−[2−(ブチルアミ
ノカルボニルスルファモイル)フェニル]−2−フェニ
ルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド;N−
[2−(シクロヘキシルアミノカルボニルスルファモイ
ル)フェニル]−2−フェニルアミノ−4−フェニルエ
チニルベンズアミド;N−[2−[(1−ピペリジノ)
カルボニルスルファモイル]フェニル]−2−フェニル
アミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド;N−[2
−[(4−メチルピペラジノ)カルボニルスルファモイ
ル]フェニル]−2−フェニルアミノ−4−フェニルエ
チニルベンズアミド:
【0030】本発明の芳香族アミド誘導体は、R4 の酸
性官能基が遊離カルボン酸あるいはスルホン酸等の場合
にはその酸自体、またはその薬理学的に許容される塩の
いずれの形態でも本発明の医薬として使用することがで
きる。そのような塩としては、慣用の無毒性の塩であっ
て、無機塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(例えば、
ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩
(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、アン
モニウム塩、有機塩基との塩、例えば有機アミン塩(例
えば、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、
エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、N,N
−ジメチルアミノエチルアミン塩など)、あるいは塩基
性アミノ酸との塩等を挙げることができる。
【0031】本発明の芳香族アミド誘導体は、例えば以
下の方法に従って製造することができる。かかる製造方
法を化学式で示せば以下のとおりにまとめられる。
【0032】
【化3】
【0033】式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,Yおよび
環Aは前記定義のとおりである。すなわち、本発明の芳
香族アミド誘導体は基本的には、目的とする式(I)の
化合物に対応する式(II)で示されるアミノ化合物
と、式(III)で示されるカルボン酸化合物とを縮合
することにより製造することができる。
【0034】本縮合反応は縮合剤の存在下に行うことが
でき、縮合剤としては、例えばジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミドヒドロクロリド等のカルボジイミ
ド試薬、カルボニルジイミダゾール、2−クロロ−1−
メチルピリジニウムヨウ化物塩等を用いることができ
る。
【0035】あるいは、式(III)で示されるカルボ
ン酸化合物を、塩化チオニルまたは五塩化リン等のハロ
ゲン化試薬と反応させ、対応する酸ハライドに変換する
か、または例えばp−トルエンスルホン酸クロリド、ク
ロロ炭酸エチル、ピバロイルクロリド等により反応活性
体である酸無水物に変換した後、式(II)で示される
アミノ化合物と反応させることにより行うこともでき
る。
【0036】また本縮合反応は、不活性な溶媒、例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン等の炭化
水素;ジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロロエ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素;アセトニ
トリル、プロピオニトリル等のニトリル類;酢酸エチル
等のエステル類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等から選択される適当な溶媒を用いる
ことができる。
【0037】さらに、本縮合反応は塩基の存在下に行う
ことができる。塩基としては、例えば、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属(または土類金
属)炭酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム
等のアルカリ金属炭酸水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリ
ウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等のアルカリ
金属アルコキシド;トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、N,N−ジイソプロピル−N−エチルアミン等のト
リアルキルアミン;ピリジン、ジメチルアミノピリジ
ン、ピコリン、ルチジン等のピリジン化合物等のような
有機塩基または無機塩基をあげることができる。その塩
基の使用量は、カルボン酸化合物に対して1〜10倍当
量使用するのが好ましい。
【0038】この場合の縮合反応における式(II)の
アミノ化合物と式(III)のカルビオン酸のそれぞれ
の使用量は、ほぼ等モル量で行うことが好ましい。ま
た、反応温度ならびに反応時間は反応させる式(II)
ならびに(III)の化合物の種類等により一概に限定
されないが、ほぼ0℃ないし使用する溶媒の沸点程度の
温度条件下に、0.1ないし25時間程度反応させるこ
とにより収率良く目的とする化合物を得ることができ
る。また、縮合剤の使用量は、反応させる式(II)お
よび(III)の化合物に対して1〜10倍当量添加さ
せるのが良い。
【0039】一方、上記の縮合反応により得られた前記
一般式(I)で示される芳香族アミド誘導体において、
置換基R4 がカルボン酸エステルである場合には、通常
のエステル加水分解反応、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒中、水酸化ナト
リウム水溶液、水酸化カリウム水溶液等のアルカリとの
反応により、遊離カルボン酸へ誘導することができる。
また、前記一般式(I)で示される芳香族アミド誘導体
において、置換基R4がアシルスルホンアミド基である
化合物は、例えば上記縮合反応で得られた式(I)で示
される芳香族アミド誘導体の置換基R4 がスルホンアミ
ド基である化合物を、上記した不活性な溶媒中で上記し
た適当な塩基の存在下アシルハライドを反応させること
により誘導することもできる。
【0040】上記したこれらの反応を適宜組み合わせる
ことにより目的とする前記一般式(I)で示される芳香
族アミド誘導体を得ることができ、必要に応じて反応溶
液を通常行われている精製手段、例えば濾過、デカンテ
ーション、抽出、洗浄、溶媒留去、カラムまたは薄層ク
ロマトグラフィー、再結晶、蒸留等に付すことにより単
離精製することができる。
【0041】本発明の前記一般式(I)で示される芳香
族アミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を医
薬としてヒトに投与する場合、年齢および対象疾患の症
状等により異なるが、その有効量、例えば、通常1日に
5〜30mgを1〜3回に分け、経口投与するのが好ま
しい。本発明の医薬は、種々の剤型、例えば錠剤、カプ
セル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、液剤等の経口投与
製剤とすることができる。これらの製剤化は、それ自体
公知の方法によって行い得る。例えば、本発明の式
(I)の化合物をデンプン、マンニトール、乳糖等の賦
形剤;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の結合剤;結晶セルロース、
カルボキシメチルセルロース等の崩壊剤;タルク、ステ
アリン酸マグネシウム等の滑沢剤;軽質無水ケイ酸等の
流動性向上剤等を適宜組み合わせて処方することによ
り、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤等を
製造することができる。
【0042】また本発明の医薬は、注射剤とすることも
できる。この製剤化は、例えば、界面活性剤や分散剤等
によりあらかじめ生理食塩水等の水担体に分散または可
溶化しておいてもよいし、あるいはまた、必要時にその
都度分散または可溶化し得るように注射用結晶製剤また
は凍結乾燥製剤としておいてもよい。上記の水担体には
pH調整剤や安定化剤を任意成分として添加してもよ
い。かかる注射剤の投与量および投与経路は特に限定さ
れず、病状や患者の特性に合わせて、静脈内、動脈内、
皮下または腹腔内に安全かつ必要な量を、一気にまたは
点滴等により投与することができる。
【0043】
【実施例】以下に本発明を参考例、実施例および薬理試
験例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の記
載によって何ら限定されるものではない。
【0044】参考例1:2−[2−(3−トリフルオロ
メチルフェニルアミノ)ベンズアミド]安息香酸エチル
【0045】
【化4】
【0046】2−(3−トリフルオロメチルフェニルア
ミノ)安息香酸1.5g(5.33mmol)の無水ベ
ンゼン溶液(20ml)に塩化チオニル2.0ml、
N,N−ジメチルホルムアミド数滴を加え、2時間加熱
還流した。室温まで冷却後、過剰の塩化チオニルを減圧
下留去し、残留物をベンゼン10mlに溶解し、再度減
圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸エチル15mlに溶
解し、これを氷冷下炭酸カリウム1.30g(10.6
7mmol)、2−アミノ安息香酸エチル0.78ml
(5.33mmol)の水(15ml)、酢酸エチル
(10ml)の混合溶液に滴下し、室温で4時間攪拌し
た。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下濃縮した。残留物をシルカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物
1.82g(収率80.1%)を得た。
【0047】NMR(CDCl3 )δ:1.43(3
H,t,J=7Hz),4.42(2H,q,J=7H
z),6.98(1H,ddd,J=8Hz,6Hz,
2Hz),7.14(1H,t,J=8Hz),7.1
9−7.26(1H,m),7.34−7.44(4
H,m),7.47(1H,s),7.60(1H,d
t,J=8Hz,1Hz),7.84(1H,d,J=
8Hz),8.11(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.79(1H,d,J=8Hz),9.76
(1H,s),12.00(1H,s)
【0048】実施例1:2−[2−(3−トリフルオロ
メチルフェニルアミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0049】
【化5】
【0050】参考例1で製造した2−[2−(3−トリ
フルオロメチルフェニルアミノ)ベンズアミド]安息香
酸エチル0.66g(1.54mmol)のエタノール
溶液(15ml)に1N−水酸化ナトリウム水溶液15
mlを加え、2時間加熱還流した。室温まで冷却し、エ
タノールを減圧下留去し、残留物をエーテルで抽出し
た。有機層を1N−塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下濃縮した。
残留物をエーテル−ヘキサンで再結晶し、標記化合物
0.44g(収率71.6%)を得た。
【0051】NMR(CDCl3 )δ:6.96(1
H,ddd,J=8Hz,6Hz,2Hz),7.15
−7.29(2H,m),7.35−7.45(4H,
m),7.48(1H,s),7.68(1H,dt,
J=8Hz,1Hz),7.79(1H,d,J=8H
z),8.19(1H,d,J=8Hz),8.83
(1H,d,J=8Hz),9.70(1H,s),1
1.73(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3500−2600,1
708,1652,1612,1582,1456,1
336,1210,1112,752,740 MS(m/z,%):400(M+ ,50),382
(6),263(100),264(48) 融点:189〜192℃
【0052】参考例2:2−[2−(2,3−ジメチル
フェニルアミノ)ベンズアミド]安息香酸エチル
【0053】
【化6】
【0054】2−(2,3−ジメチルフェニルアミノ)
安息香酸2.0g(8.29mmol)の無水ベンゼン
溶液(20ml)に塩化チオニル2.0ml、N,N−
ジメチルホルムアミド数滴を加え、2時間加熱還流し
た。室温まで冷却後、過剰の塩化チオニルを減圧下留去
し、残留物をベンゼン10mlに溶解し、再度減圧下溶
媒を留去した。残留物を酢酸エチル10mlに溶解し、
これを氷冷下炭酸カリウム2.1g(17.41mmo
l)、2−アミノ安息香酸エチル1.2ml(8.29
mmol)の水(15ml)、酢酸エチル(10ml)
の混合溶液に滴下し、室温で3時間攪拌した。有機層を
分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、標記化合物1.3g(収
率40.4%)を得た。
【0055】NMR(CDCl3 )δ:1.44(3
H,t,J=7Hz),2.22(3H,s),2.3
3(3H,s),4.43(2H,q,J=7Hz),
6.81(1H,dt,J=7Hz,1Hz),6.8
8(1H,d,J=8Hz),6.98(1H,d,J
=7Hz),7.04−7.30(4H,m),7.5
9(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.82(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.11(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.83(1H,d,J=
8Hz),9.48(1H,s),11.96(1H,
s)
【0056】実施例2:2−[2−(2,3−ジメチル
フェニルアミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0057】
【化7】
【0058】参考例2で製造した2−[2−(2,3−
ジメチルフェニルアミノ)ベンズアミド]安息香酸エチ
ル0.61g(1.84mmol)のメタノール溶液
(15ml)に1N−水酸化ナトリウム15mlを加
え、3時間加熱還流した。室温まで冷却し、メタノール
を減圧下留去し、残留物をエーテルで抽出した。有機層
を1N−塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下濃縮した。残留物をエ
ーテル−ヘキサンで再結晶し、標記化合物0.34g
(収率60.2%)を得た。
【0059】NMR(CDCl3 )δ:2.22(3
H,s),2.33(3H,s),6.79(1H,
t,J=8Hz),6.89(1H,d,J=8H
z),6.99(1H,d,J=7Hz),7.09
(1H,t,J=8Hz),7.13−7.22(2
H,m),7.23−7.31(1H,m),7.67
(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.76(1
H,d,J=7Hz),8.19(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.87(1H,d,J=8Hz),
9.43(1H,s),11.69(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3380,3500−2
400,1696,1646,1582,1294,1
254,1212,754,650 MS(m/z,%):360(M+ ,58),342
(8),223(100),224(43) 融点:107〜108℃
【0060】参考例3:2−(2−フェニルアミノベン
ズアミド)安息香酸エチル
【0061】
【化8】
【0062】2−フェニルアミノ安息香酸0.50g
(2.34mmol)の無水ベンゼン溶液(10ml)
に塩化チオニル1.0ml、N,N−ジメチルホルムア
ミド数滴を加え、2時間加熱還流し、溶媒を減圧下留去
した。残留物をベンゼン10mlに溶解し、再度減圧下
溶媒を留去した。残留物を酢酸エチル10mlに溶解
し、これを氷冷下炭酸カリウム0.65g(4.69m
mol)および2−アミノ安息香酸エチル0.34ml
(2.25mmol)の水(15ml)、酢酸エチル
(10ml)の混合溶液に滴下し、室温で18時間攪拌
した。その後有機層を水、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物0.3
6g(収率42.2%)を得た。
【0063】NMR(CDCl3 )δ:1.43(3
H,t,J=7Hz),4.42(2H,q,J=7H
z),6.88(1H,dt,J=7Hz,1Hz),
7.03(1H,t,J=7Hz),7.12(1H,
t,J=7Hz),7.20−7.43(6H,m),
7.59(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.8
1(1H,d,J=8Hz),8.10(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),8.80(1H,d,J=8H
z),9.63(1H,s),11.94(1H,s)
【0064】実施例3:2−(2−フェニルアミノベン
ズアミド)安息香酸
【0065】
【化9】
【0066】参考例3で製造した2−(2−フェニルア
ミノベンズアミド)安息香酸エチル0.14g(0.3
37mmol)のメタノール溶液に1N水酸化ナトリウ
ム15mlを加え、2時間加熱還流した。メタノールを
減圧下留去し、エーテルで洗浄した。水層に氷冷下濃塩
酸を滴下し酸性にした後、酢酸エチルで2回抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル
−ヘキサンで再結晶し、標記化合物0.10g(収率7
4.2%)を得た。
【0067】NMR(DMSO−d6 )δ:6.91−
7.04(2H,m),7.15−7.26(3H,
m),7.26−7.37(3H,m),7.42(1
H,dt,J=8Hz,1Hz),7.65(1H,d
t,J=8Hz,1Hz),7.78(1H,d,J=
7Hz),8.03(1H,dd,J=8Hz,1H
z),9.30(1H,s),12.01(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3372,3400−2
700,1696,1646,1584,1504,1
452,1210,750 MS(m/z,%):332(M+ ,58),314
(5),195(100),223(14),196
(50),167(30) 融点:239〜240℃
【0068】実施例4:5−ニトロ−2−(2−フェニ
ルアミノベンズアミド)安息香酸
【0069】
【化10】
【0070】2−フェニルアミノ安息香酸0.50g
(2.34mmol)の無水ベンゼン溶液(10ml)
に塩化チオニル0.26ml(3.51mmol)を加
え、2時間室温で攪拌し、減圧下溶媒を留去した。残留
物の塩化メチレン溶液(10ml)を氷冷下2−アミノ
−5−ニトロ安息香酸427mg(2.34mmol)
およびトリエチルアミン0.65ml(4.68mmo
l)の塩化メチレン溶液(100ml)に滴下し、室温
で18時間攪拌した。有機層を水、1N−塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、標記化合物300mg(収率34%)を得
た。
【0071】NMR(CDCl3 )δ:6.95−7.
01(2H,m),7.17(2H,d,J=7H
z),7.28−7.34(3H,m),7.45(1
H,ddd,J=7Hz,7Hz,1Hz),7.79
(1H,d,J=7Hz),8.49(1H,dd,J
=7Hz,2Hz),7.76(1H,d,J=7H
z),8.76(1H,d,J=2Hz),8.86
(1H,dd,J=7Hz,2Hz),9.20(1
H,br−s),12.41(1H,br−s) IR(ν,cm-1,KBr):1706,1646,1
598,1574,1556,1498,1450,1
346,1286,1254 EI−MS(m/z,%):377(M+ ,48),3
47(11),197(10),196(78),16
8(8) 融点:232〜233℃
【0072】実施例5:2−フェニルアミノ−N−(2
−スルファモイルフェニル)ベンズアミド
【0073】
【化11】
【0074】2−フェニルアミノ安息香酸1g(4.6
mmol)の無水ベンゼン溶液(10ml)に塩化チオ
ニル0.26ml(6.9mmol)を加え、2時間室
温で攪拌し、減圧下溶媒を留去した。残留物の塩化メチ
レン溶液(10ml)を氷冷下2−アミノベンゼンスル
ホンアミド808mg(4.6mmol)のピリジン溶
液(10ml)に滴下し、室温で18時間攪拌し、塩化
メチレンを留去した。残留物を酢酸エチルで抽出し水、
1N−塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物1.2g
(収率70%)を得た。
【0075】NMR(CDCl3 )δ:4.89(2
H,br−S),6.86(1H,ddd,J=6H
z,6Hz,1Hz),7.06(1H,ddd,J=
6Hz,6Hz,1Hz),7.21−7.30(7
H,m),7.63(1H,dd,J=6Hz,6H
z),7.67(1H,d,J=6Hz),7.97
(1H,d,J=6Hz),8.40(1H,d,J=
6Hz),9.49(1H,br−S),9.87(1
H,br−s) IR(ν,cm-1,KBr):1644,1580,1
516,1506,1472,1414,1332,1
290,1258,1222,1168,1156 EI−MS(m/z,%):367(M+ ,52),2
36(17),196(65),195(100),1
67(37) 融点:126〜127℃
【0076】実施例6:N−[2−(4−ベンジルオキ
シ−2−フェンニルアミノベンズアミド)ベンゼンスル
フォニル]ベンズアミド
【0077】
【化12】
【0078】実施例5で製造した4−ベンジルオキシ−
2−フェニルアミノ−N−(2−スルファモイルフェニ
ル)ベンズアミド300mg(0.82mmol)、4
−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド0.24ml
(1.64mmol)および炭酸カリウム340mg
(2.4mmol)の水−ジオキサン1:1溶液(10
ml)を18時間攪拌した。溶媒を留去し、残留物を水
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、標記化合物200mg(収率
45%)を得た。
【0079】NMR(CDCl3 )δ:6.92(1
H,ddd,J=7Hz,7Hz,1Hz),7.00
(1H,ddd,J=7Hz,7Hz,1Hz),7.
17(2H,d,J=7Hz),7.29−7.45
(5H,m),7.64−7.70(3H,m),7.
95(1H,dd,J=7Hz,1Hz),7.96−
8.10(3H,m),8.23(1H,d,J=7H
z),9.40(1H,br−S),10.65(1
H,br−s) IR(ν,cm-1,KBr):1696,1662,1
644,1580,1518,1474,1452,1
324,1288 EI−MS(m/z,%):539(M+ ,25),2
88(6),197(7),196(57),195
(100),173(9),169(8)
【0080】実施例7:2−(4−ベンジルオキシ−2
−フェニルアミノベンズアミド)安息香酸
【0081】
【化13】
【0082】2−フェニルアミノ−4−ベンジルオキシ
安息香酸100mg(0.31mmol)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液に窒素雰囲気下、塩化チオニル0.
04ml(0.50mmol)を加え室温で1時間攪拌
した後、溶媒を減圧下留去した。残留物を塩化メチレン
10mlに溶解し、これを氷冷下トリエチルアミン0.
2ml(1.30mmol)、2−アミノ安息香酸0.
04g(0.31mmol)の塩化メチレン(10m
l)溶液に滴下し、室温で18時間攪拌した。1N−塩
酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し標記化合物38mg(収率27.7
%)を得た。
【0083】NMR(CDCl3 )δ:5.04(2
H,s),6.49(1H,dd,J=9Hz,2H
z),6.86(1H,d,J=2Hz),7.05
(1H,t,J=7Hz),7.11−7.18(3
H,m),7.25−7.42(7H,m),7.64
(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.73(1
H,d,J=9.0Hz),8.15(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.81(1H,d,J=8H
z),9.93(1H,s),11.64(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3500−2500,1
682,1652,1580,1524,1452,1
254,752 EI−MS(m/z,%):438(M+ ,20),4
20(43),302(11),301(16),21
1(9),91(100) 融点:203〜204℃
【0084】実施例8:2−(2−フェニルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0085】
【化14】
【0086】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸200mg(0.64mmol)の塩化メチ
レン(10ml)溶液に窒素雰囲気下、塩化チオニル
0.15ml(1.90mmol)を加え、室温で1時
間攪拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物を塩化メ
チレン10mlに溶解し、これを氷冷下トリエチルアミ
ン0.36ml(2.55mmol)、2−アミノ安息
香酸0.09g(0.64mmol)の塩化メチレン
(10ml)溶液に滴下し、室温で18時間攪拌した。
1N−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した後、アセトニトリルで
再結晶し、標記化合物37mg(収率13.4%)を得
た。
【0087】NMR(DMSO−d6 )δ:7.06
(1H,t,J=7Hz),7.11(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.19−7.27(3H,
m),7.32−7.46(6H,m),7.54−
7.60(2H,m),7.65(1H,dt,J=8
Hz,1Hz),7.82(1H,d,J=8Hz),
8.03(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.5
7(1H,d,J=8Hz),9.36(1H,s),
12.08(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3324,3400−2
300,1682,1650,1582,1556,1
416,1266,756 EI−MS(m/z,%):432(M+ ,23),4
14(100),295(55),188(65),1
87(58) 融点:220〜223℃
【0088】参考例4:2−「4−フェニルエチニル−
2−(3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)ベンズ
アミド]安息香酸エチル
【0089】
【化15】
【0090】4−フェニルエチニル−2−(3−トリフ
ルオロフェニルアミノ)安息香酸250mg(0.66
mmol)の無水ベンゼン溶液(10ml)に塩化チオ
ニル1.0ml、N,N−ジメチルホルムアミド数滴を
加え、2時間加熱還流した。室温まで冷却後、過剰の塩
化チオニルを減圧下留去した。残留物をベンゼン10m
lに溶解し、再度減圧下溶媒を留去した。残留物を酢酸
エチル10mlに溶解し、これに氷冷下炭酸カリウム
0.18g(1.31mmol)、2−アミノ安息香酸
エチル0.1ml(0.66mmol)の水(15m
l)−酢酸エチル(10ml)の混合溶液に滴下し、室
温で20時間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、1N−塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物0.10
g(収率29.4%)を得た。
【0091】NMR(DMSO−d6 )δ:1.44
(3H,t,J=7Hz),4.43(2H,q,J=
7Hz),7.10(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.15(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.27−7.30(1H,m),7.33
−7.37(3H,m),7.42−7.54(6H,
m),7.61(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.81(1H,d,J=8Hz),8.1
2(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.78(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),9.83(1H,
s),12.05(1H,s)
【0092】実施例9:2−[4−フェニルエチニル−
2−(3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)ベンズ
アミド]安息香酸
【0093】
【化16】
【0094】参考例4で製造した2−[4−フェニルエ
チニル−2−(3−トリフルオロメチルフェニルアミ
ノ)ベンズアミド]安息香酸エチル100mg(0.1
5mmol)のエタノール(10ml)溶液に1N−水
酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、2時間加熱還流
した。エタノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて
中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。残留物をアセトニトリルにて再結晶を
行い、標記化合物75mg(収率77.6%)を得た。
【0095】NMR(DMSO−d6 )δ:7.17−
7.28(3H,m),7.38−7.54(7H,
m),7.54−7.65(3H,m),7.82(1
H,d,J=8Hz),8.01(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.55(1H,d,J=8Hz),
9.28(1H,s),12.06(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3304,3500−2
400,1654,1608,1538,1418,1
334,1256,1226,1128,754 EI−MS(m/z,%):484(M+ ,12),4
83(34),482(100),464(12),3
63(12),256(27),213(13) 融点:228〜230℃
【0096】参考例5:2−(2−ベンジルアミノベン
ズアミド)安息香酸エチル
【0097】
【化17】
【0098】2−アミノベンズアミド安息香酸エチル
1.5g(5.28mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(20ml)に炭酸カリウム0.76g
(5.54mmol)およびベンジルブロミド0.6m
l(5.54mmol)を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物968m
g(収率49.0%)を得た。
【0099】NMR(CDCl3 )δ:1.43(3
H,t,J=7Hz),4.41(2H,q,J=7H
z),4.46(2H,d,J=6Hz),6.67
(1H,d,J=8Hz),6.92(1H,dt,J
=7Hz,1Hz),7.10(1H,dt,J=7H
z,1Hz),7.22−7.41(6H,m),7.
57(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.78
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.09(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.30−8.43
(1H,m),8.78(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),11.88(1H,s)
【0100】実施例10:2−(2−ベンジルアミノベ
ンズアミド)安息香酸
【0101】
【化18】
【0102】参考例5で製造した2−(2−ベンジルア
ミノベンズアミド)安息香酸エチル400mg(1.0
7mmol)エタノール溶液(15ml)に1N−水酸
化ナトリウム水溶液15mlを加え、3時間加熱還流し
た。エタノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて酸
性にし酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をエーテル/ヘキサンにて再結晶を行
い、標記化合物273mg(収率73.7%)を得た。
【0103】NMR(CDCl3 )δ:4.47(2
H,s),6.66−6.72(2H,m),7.14
(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.22−7.
41(7H,m),7.64(1H,dt,J=8H
z,1Hz),7.73(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),8.16(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.81(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
11.63(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3404,3500−2
800,1698,1644,1610,1516,1
452,1362,1212,756 EI−MS(m/z,%):346(M+ ,80),3
28(19),210(79),209(80),18
1(80),180(90),91(100) 融点:175〜176℃
【0104】参考例6:2−(2−ジベンジルアミノベ
ンズアミド)安息香酸エチル
【0105】
【化19】
【0106】2−アミノベンズアミド安息香酸エチル
1.5g(5.28mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(20ml)に炭酸カリウム1.52g
(11.08mmol)およびベンジルブロミド1.3
ml(11.08mmol)を加え、室温で18時間撹
拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物1.
08mg(収率44.0%)を得た。
【0107】NMR(CDCl3 )δ:1.33(3
H,t,J=7Hz),4.28(2H,q,J=7H
z),4.29(4H,s),6.87(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),7.06(1H,dt,J=8
Hz,1Hz),7.11−1.21(11H,m),
7.58(1H,dd,J=8Hz,1Hz),7.7
4(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.07(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.82(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),11.88(1H,s)
【0108】実施例11:2−(2−ジベンジルアミノ
ベンズアミド)安息香酸
【0109】
【化20】
【0110】参考例6で製造した2−(2−ジベンジル
アミノベンズアミド)安息香酸エチル750mg(1.
61mmol)エタノール溶液(10ml)に1N−水
酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、3時間加熱還流
した。エタノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて
酸性にし酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去した。残留物を酢酸エチル/ヘキサンにて再結
晶を行い、標記化合物590mg(収率84.0%)を
得た。
【0111】NMR(CDCl3 )δ:4.27(4
H,s),6.86(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.07(1H,dt,J=8Hz,1Hz),
7.11−7.22(10H,m),7.63(1H,
ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.80(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.06(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.80(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),11.08(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3500−2700,1
718,1636,1506,1452,1288,1
180,1164,762,698 EI−MS(m/z,%):436(M+ ,1),43
5(4),346(24),345(86),327
(18),209(37),208(100),91
(80) 融点:147〜148℃
【0112】参考例7:2−(メチルアミノベンズアミ
ド)安息香酸エチル
【0113】
【化21】
【0114】2−アミノベンズアミド安息香酸エチル
1.0g(3.52mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(10ml)に炭酸カリウム0.5g
(3.70mmol)およびヨードメタン0.3ml
(3.70mmol)を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物310m
g(収率29.5%)を得た。
【0115】NMR(CDCl3 )δ:1.42(3
H,t,J=7Hz),2.91(3H,d,J=5H
z),4.41(2H,q,J=7Hz),6.69−
6.74(2H,m),7.09(1H,dt,J=8
Hz,1Hz),7.38(1H,dt,J=8Hz,
1Hz),7.57(1H,dt,J=8Hz,1H
z),7.75(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
7.82(1H,s),8.09(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.78(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),11.84(1H,s)
【0116】実施例12:2−(2−メチルアミノベン
ズアミド)安息香酸
【0117】
【化22】
【0118】参考例7で製造した2−(2−メチルアミ
ノベンズアミド)安息香酸エチル95mg(0.32m
mol)エタノール溶液(6ml)に1N−水酸化ナト
リウム水溶液6mlを加え、1時間加熱還流した。エタ
ノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて酸性にし酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。残留物をエーテル/ヘキサンにて再結晶を行い標記
化合物80mg(収率93.1%)を得た。
【0119】NMR(CDCl3 )δ:2.83(3
H,s),6.67(1H,dt,J=8Hz,1H
z),7.18(1H,dt,J=8Hz,1Hz),
7.40(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.6
0−7.70(3H,m),8.04(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.62(1H,dd,J=8H
z,1Hz),11.96(1H,s),13.71
(1H,br−s) IR(ν,cm-1,KBr):3424,3400−2
500,1690,1642,1608,1522,1
452,1296,1214,752 EI−MS(m/z,%):270(M+ ,60),2
52(6),134(100),105(16),91
(30),77(33) 融点:205〜207℃
【0120】参考例8:2−(ジメチルアミノベンズア
ミド)安息香酸エチル
【0121】
【化23】
【0122】2−アミノベンズアミド安息香酸エチル
1.0g(3.52mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(10ml)に炭酸カリウム1.0g
(7.04mmol)およびヨードメタン0.6ml
(7.04mmol)を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて
乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物710m
g(収率64.6%)を得た。
【0123】NMR(CDCl3 )δ:1.39(3
H,t,J=7Hz),2.82(6H,s),4.3
5(2H,q,J=7Hz),7.06−7.12(2
H,m),7.15(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.42(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.56(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.96(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.02(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.9
3(1H,dd,J=8Hz,1Hz),12.60
(1H,s)
【0124】実施例13:2−(2−ジメチルアミノベ
ンズアミド)安息香酸
【0125】
【化24】
【0126】参考例8で製造した2−(2−ジメチルア
ミノベンズアミド)安息香酸エチル484mg(1.5
5mmol)エタノール溶液(10ml)に1N−水酸
化ナトリウム水溶液10mlを加え、2時間加熱還流し
た。エタノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて酸
性にし酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。残留物をエーテル/ヘキサンにて再結晶を
行い、標記化合物337mg(収率76.5%)を得
た。
【0127】NMR(CDCl3 )δ:4.27(4
H,s),7.09−7.18(3H,m),7.44
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
64(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.99
(1H,dd,J=7Hz,1Hz),8.10(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.97(1H,d
d,J=8Hz,1Hz) IR(ν,cm-1,KBr):3400−2400,1
716,1636,1580,1512,1450,1
378,1208,770,758 EI−MS(m/z,%):284(M+ ,15),2
70(3),148(100),147(88),10
5(16),91(24),77(19) 融点:137〜138℃
【0128】参考例9:2−(2−ピペリジルベンズア
ミド)安息香酸エチル
【0129】
【化25】
【0130】2−アミノベンズアミド安息香酸エチル5
00mg(1.76mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液(15ml)に炭酸カリウム510mg
(3.69mmol)および1,5−ジヨードペンタン
0.3ml(2.11mmol)を加え、60℃で20
時間撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合
物75mg(収率12.1%)を得た。
【0131】NMR(CDCl3 )δ:1.36(3
H,t,J=7Hz),1.42−1.50(2H,
m),1.56−1.67(4H,m),3.03(4
H,t,J=5Hz),4.32(2H,q,J=7H
z),7.05−7.14(3H,m),7.41(1
H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.57
(1H,dt,J=8Hz,1Hz),7.86(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.06(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.84(1H,d,J=
8Hz),12.29(1H,s)
【0132】実施例14:2−(2−ピペリジルベンズ
アミド)安息香酸
【0133】
【化26】
【0134】参考例9で製造した2−(2−ピペリジル
ベンズアミド)安息香酸エチル75mg(0.21mm
ol)エタノール溶液(10ml)に1N−水酸化ナト
リウム水溶液10mlを加え、2時間加熱還流した。エ
タノールを減圧下留去し、残留物を濃塩酸にて酸性にし
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
した。残留物を酢酸エチル/ヘキサンにて再結晶を行
い、標記化合物57mg(収率76.5%)を得た。
【0135】NMR(CDCl3 )δ:1.43−1.
50(2H,m),1.50−1.65(4H,m),
2.88−3.08(4H,m),7.08−7.20
(3H,m),7.44(1H,dt,J=8Hz,1
Hz),7.61(1H,dt,J=8Hz,1H
z),7.91(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.83(1H,d,J=8Hz) IR(ν,cm-1,KBr):3400−2100,1
676,1576,1520,1452,1418,1
270,908,766,756 EI−MS(m/z,%):324(M+ ,15),1
88(90),187(100),159(36) 融点:192〜193℃
【0136】参考例10:2−(2−クロロ−4−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0137】
【化27】2−クロロ−4−フェニルエチニル安息香酸
0.82g(3.19mmol)の無水ベンゼン溶液
(10ml)に塩化チオニル1.0ml及びN,N−ジ
メチルホルムアミド数滴を加え、1時間加熱還流した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル10m
lに溶解し、これを氷冷下炭酸カリウム0.88g
(6.39mmol)及び2−アミノ安息香酸エチル
0.47ml(3.19mmol)の水(15ml)及
び酢酸エチル(5ml)の混合溶液に滴下し、室温で3
時間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィーで精製した後、酢酸エチル−ヘキサンで再
結晶し標記化合物1.08g(収率83.8%)を得
た。
【0138】NMR(CDCl3 )δ:1.40(3
H,t,J=7Hz),4.37(2H,q,J=7H
z),7.16(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,
1Hz),7.35−7.41(3H,m),7.39
−7.58(3H,m),7.59−7.66(3H,
m),8.10(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.89(1H,d,J=8Hz),11.62(1
H,s)
【0139】参考例11:2−(2−クロロ−4−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0140】
【化28】参考例10で製造した(2−クロロ−4−フ
ェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル1.03
g(2.55mmol)のエタノ−ル(20ml)溶液
に1M−水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、1時
間加熱撹拌した後、エタノ−ルを減圧下留去した。残留
物に濃塩酸を加え酸性にした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
エタノ−ルで再結晶し、標記化合物0.82g(収率8
6.0%)を得た。
【0141】NMR(DMSO−d6 )δ:7.26
(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.
45−7.50(3H,m),7.59−7.65(2
H,m),7.66−7.72(2H,m),7.77
(1H,d,J=8Hz),7.83(1H,d,J=
1Hz),8.04(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.57(1H,d,J=8Hz),11.67
(1H,s)
【0142】実施例15:2−(2−ヘキシルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0143】
【化29】参考例10で製造した2−(2−クロロ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸300mg
(0.80mmol)のヘキシルアミン(5ml)溶液
に炭酸カリウム140mg(0.96mmol)及び5
wt.%の活性化銅を加え、封管中170℃で3時間加
熱撹拌した後、室温まで冷却し、ヘキシルアミンを減圧
下留去した。残留物に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した後、エ
タノ−ルで再結晶し標記化合物0.12g(収率33.
0%)を得た。
【0144】NMR(CDCl3 )δ:0.91(3
H,t,J=7Hz),1.28−1.40(4H,
m),1.40−1.50(2H,m),1.68−
1.76(2H,m),3.20(2H,t,J=7H
z),6.83(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
6.89(1H,d,J=1Hz),7.14(1H,
ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.34−
7.39(3H,m),7.54−7.60(2H,
m),7.60−7.69(2H,m),8.16(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.80(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),11.64(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3344,2932,1
652,1604,1532,1252,762,75
4 EI−MS(m/z,%):440(m+,100),
422(19),369(29),304(34),2
32(96) 融点:211−213℃
【0145】実施例16:2−(2−ベンジルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0146】
【化30】参考例10で製造した2−(2−クロロ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸260mg
(0.70mmol)のベンジルアミン(3ml)溶液
に炭酸カリウム0.12g(0.84mmol)及び5
wt.%の活性化銅を加え、170℃で3時間加熱撹拌
した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製した後、エタノ−ルで再結晶し標記化合物90m
g(収率28.7%)を得た。
【0147】NMR(CDCl3 )δ:4.74(2
H,s),6.85−6.90(2H,m),7.12
−7.17(1H,m),7.26−7.30(1H,
m),7.32−7.42(6H,m),7.50−
7.55(2H,m),7.64(1H,ddd,J=
8Hz,7Hz,1Hz),7.71(1H,d,J=
8Hz),8.16(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.79(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
11.71(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3240,1682,1
650,1604,1538,1266,766,75
6 EI−MS(m/z,%):446(m+,100),
428(37),310(84),280(87),2
21(42),193(69),91(22) 融点:226−228℃
【0148】参考例12:2−(2−メチルプロピル)
アミノ安息香酸
【0149】
【化31】2−クロロ安息香酸1.0g(6.39mm
ol)の2−メチルプロピルアミン(3ml)溶液に炭
酸カリウム1.06g(7.16mmol)及び5w
t.%の活性化銅を加え、封管中170℃で1時間加熱
撹拌した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーで精製し標記化合物0.99g(収率88.0%)
を得た。
【0150】NMR(CDCl3 )δ:1.03(6
H,d,J=7Hz),1.99(1H,sept.,
J=7Hz),3.04(2H,d,J=7Hz),
6.56(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1H
z),6.68(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
7.38(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.98(1H,dd,J=8Hz,1Hz)
【0151】実施例17:2−[2−(2−メチルプロ
ピルアミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0152】
【化32】参考例12で製造した2−(2−メチルプロ
ピル)アミノ安息香酸0.30g(1.55mmol)
の無水ベンゼン溶液(5ml)に塩化チオニル0.5m
l及びN,N−ジメチルホルムアミド数滴を加え、1時
間加熱還流した後、溶媒を減圧下留去した。残留物を塩
化メチレン10mlに溶解し、これを、窒素雰囲気下ト
リエチルアミン0.64ml(4.66mmol)及び
2−アミノ安息香酸0.21g(1.55mmol)の
塩化メチレン(10ml)溶液に、氷冷下滴下し、室温
で18時間撹拌した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製
した後、エタノ−ルで再結晶し標記化合物0.23g
(収率46.9%)を得た。
【0153】NMR(CDCl3 )δ:1.06(6
H,d,J=7Hz),2.02(1H,se pt,J
=7Hz),3.05(2H,d,J=7Hz),6.
69(1H,dt,J=8Hz,1Hz),6.76
(1H,d,J=8Hz),7.16(1H,ddd,
J=8Hz,8Hz,1Hz),7.38(1H,dd
d,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.67(1H,
ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.72(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.19(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.84(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),11.57(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2962,1658,1
602,1576,1532,1256,752,73
8 EI−MS(m/z,%):312(m+,41),2
69(61),251(16),132(100),1
20(30) 融点:159−160℃
【0154】参考例13:2−シクロヘキシルアミノ安
息香酸
【0155】
【化33】2−クロロ安息香酸1.0g(6.39mm
ol)のシクロヘキシルアミン(3ml)溶液に炭酸カ
リウム1.06g(7.16mmol)及び5wt.%
の活性化銅を加え、封管中170℃で0.5時間加熱撹
拌した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製し標記化合物1.27g(収率90.6%)を
得た。
【0156】NMR(CDCl3 )δ:1.34−1.
47(5H,m),1.60−1.68(1H,m),
1.74−1.83(2H,m),1.98−2.10
(2H,m),3.36−3.46(1H,m),6.
56(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),
6.71(1H,d,J=8Hz),7.36(1H,
ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.96(1
H,dd,J=8Hz,1Hz)
【0157】実施例18:2−[2−(シクロヘキシル
アミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0158】
【化34】参考例13で製造した2−シクロヘキシルア
ミノ安息香酸0.30g(1.55mmol)の無水ベ
ンゼン溶液(10ml)に塩化チオニル0.5ml及び
N,N−ジメチルホルムアミド数滴を加え、1時間加熱
還流した後、溶媒を減圧下留去した。残留物を塩化メチ
レン10mlに溶解し、これを窒素雰囲気下、トリエチ
ルアミン0.57ml(4.11mmol)及び2−ア
ミノ安息香酸0.19g(1.37mmol)の塩化メ
チレン(10ml)溶液に氷冷下滴下し、室温で18時
間撹拌した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した後、
エタノ−ルで再結晶し標記化合物0.30g(収率5
9.3%)を得た。
【0159】NMR(CDCl3 )δ:1.26−1.
40(3H,m),1.40−1.52(2H,m),
1.58−1.68(1H,m),1.72−1.84
(2H,m),1.99−2.05(2H,m),3.
44−3.54(1H,m),6.63(1H,dd
d,J=8Hz,8Hz,1Hz),6.85(1H,
d,J=8Hz),7.19(1H,ddd,J=8H
z,8Hz,1Hz),7.34(1H,ddd,J=
8Hz,8Hz,1Hz),7.67(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.74(1H,dd,J=8H
z,1Hz),8.86(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),12.07(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2936,1658,1
574,1532,1252,754,740 EI−MS(m/z,%):338(m+,100),
326(5),295(22),202(18),20
1(16),158(41),132(19),120
(19) 融点:230−232℃
【0160】参考例14:2−(2−クロロベンズアミ
ド)安息香酸エチル
【0161】
【化35】2−クロロ安息香酸3.0g(19.2mm
ol)の無水ベンゼン溶液(30ml)に塩化チオニル
2.0ml及びN,N−ジメチルホルムアミド数滴を加
え、1時間加熱還流した後、溶媒を減圧下留去した。残
留物を酢酸エチル(20ml)に溶解し、これを氷冷下
炭酸カリウム5.3g(38.3mmol)及び2−ア
ミノ安息香酸エチル2.8ml(19.2mmol)の
水(30ml)及び酢酸エチル(15ml)の混合溶液
に滴下し、室温で3時間撹拌した。有機層を分離し、水
層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をエ−テル−ヘキサンで再結晶し
標記化合物5.2g(収率89.7%)を得た。
【0162】NMR(CDCl3 )δ:1.39(3
H,t,J=7Hz),4.36(2H,J=7H
z),7.16(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.34−7.43(2H,m),7.45
−7.49(1H,m),7.61(1H,ddd,J
=8Hz,7Hz,1Hz),7.66(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),8.09(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.90(1H,d,J=8Hz)1
1.55(1H,s)
【0163】参考例15:2−(2−クロロベンズアミ
ド)安息香酸
【0164】
【化36】(2−クロロベンズアミド)安息香酸エチル
5.22g(17.2mmol)のエタノ−ル(50m
l)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液50mlを加
え、3時間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧下留去し
た。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記
化合物4.15g(収率87.6%)を得た。
【0165】NMR(DMSO−d6 )δ:7.22
(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.
49(1H,ddd,J=7,7Hz,1Hz),7.
55(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),
7.58−7.68(2H,m),7.70(1H,d
d,J=7,1Hz),8.03(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.60(1H,d,J=8Hz),
11.95(1H,s)
【0166】実施例19:2−(2−ヘキシルアミノベ
ンズアミド)安息香酸
【0167】
【化37】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸400mg(1.45mmol)の
ヘキシルアミン(6ml)溶液に炭酸カリウム240m
g(1.74mmol)及び5wt.%の活性化銅を加
え、封管中170℃で1.5時間加熱撹拌した後、室温
まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した
後、エタノ−ルで再結晶し、標記化合物370mg(収
率75.8%)を得た。
【0168】NMR(CDCl3 )δ:0.90(3
H,t,J=7Hz),1.28−1.50(6H,
m),1.64−1.74(2H,m),3.19(2
H,t,J=7Hz),6.67(1H,ddd,J=
8Hz,8Hz,1Hz),6.74(1H,d,J=
8Hz),7.14(1H,ddd,J=8Hz,8H
z,1Hz),7.36(1H,ddd,J=8Hz,
8Hz,1Hz),7.64(1H,ddd,J=8H
z,8Hz,1Hz),7.68(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.16(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),8.80(1H,dd,J=8Hz,1H
z),11.52(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2924,2856,1
698,1646,1612,1574,1538,1
294,1222,756,740 EI−MS(m/z,%):340(m+,94),3
22(13),269(75),251(26),20
4(32),132(100),120(30) 融点:151−152℃
【0169】実施例20:2−[2−(2,2−ジメチ
ルプロピルアミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0170】
【化38】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸400mg(1.45mmol)の
2,2−ジメチルプロピルアミン(7ml)溶液に炭酸
カリウム240mg(1.74mmol)及び5wt.
%の活性化銅を加え、封管中170℃で3時間加熱撹拌
した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製した後、エ−テル−ヘキサンで再結晶し、標記化
合物170mg(収率36.3%)を得た。
【0171】NMR(CDCl3 )δ:1.06(9
H,m),2.99(2H,s),6.64(1H,d
dd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.13(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.34
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
65(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),
7.70(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.1
6(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.83(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.57(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr):3368,2960,1
666,1578,1526,1262,758,74
6 EI−MS(m/z,%):326(m+,47),2
69(89),251(22),132(100),1
20(23) 融点:193−194℃
【0172】実施例21:2−(2−オクチルアミノベ
ンズアミド)安息香酸
【0173】
【化39】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸0.40g(1.45mmol)の
オクチルアミン(4ml)溶液に炭酸カリウム0.24
g(1.74mmol)及び5wt.%の活性化銅を加
え、170℃で3時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し
た。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィーで精製した後、エタノ−
ルで再結晶し、標記化合物0.25g(収率45.9
%)を得た。
【0174】NMR(CDCl3 )δ:0.89(3
H,t,J=7Hz),1.24−1.39(8H,
m),1.39−1.49(2H,m),1.65−
1.75(2H,m),3.19(2H,t,J=7H
z),6.67(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,
1Hz),6.75(1H,d,J=8Hz),7.1
4(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),
7.36(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.64(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.69(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.17(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.80(1H,dd,J=8Hz,1Hz),11.
67(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3228,2928,2
852,1698,1646,1610,1574,1
540,1292,1204,756,738 EI−MS(m/z,%):368(m+,90),3
40(25),269(96),251(22),13
2(100),120(30) 融点:146−147℃
【0175】実施例22:2−(2−デシルアミノベン
ズアミド)安息香酸
【0176】
【化40】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸400mg(1.45mmol)の
デシルアミン(4ml)溶液に炭酸カリウム240mg
(1.74mmol)及び5wt.%の活性化銅を加
え、170℃で3時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し
た。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィーで精製した後、アセトニ
トリルで再結晶し、標記化合物300mg(収率51.
9%)を得た。
【0177】NMR(CDCl3 )δ:0.88(3
H,t,J=7Hz),1.20−1.38(12H,
m),1.38−1.48(2H,m),1.65−
1.74(2H,m),3.18(2H,t,J=7H
z),6.66(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,
1Hz),6.75(1H,d,J=8Hz),7.1
3(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),
7.35(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.64(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.69(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.15(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.80(1H,dd,J=8Hz,1Hz),11.
58(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3326,2924,2
852,1698,1646,1610,1574,1
540,1294,1200,756,736 EI−MS(m/z,%):396(m+,74),3
68(28),340(11),269(100),2
51(26),132(78),120(30) 融点:126−127℃
【0178】参考例16:2−(2−イソインドリルベ
ンズアミド)安息香酸エチル
【0179】
【化41】2−(2−アミノベンズアミド)安息香酸エ
チル500mg(1.76mmol)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド(5ml)溶液に炭酸カリウム530m
g(3.87mmol)及びα,α' −ジブロモ−o−
キシレン470mg(1.76mmol)を加え、11
0℃で3時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。反応
溶液に1M−塩酸水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーで精製し、標記化合物360mg
(収率53.1%)を得た。
【0180】NMR(CDCl3 )δ:1.31(3
H,t,J=7Hz),4.22(2H,q,J=7H
z),4.75(4H,m),6.88(1H,dd
d,J=8Hz,7Hz,1Hz),6.97(1H,
d,J=8Hz),7.13(1H,ddd,J=8H
z,7Hz,1Hz),7.58−7.65(2H,
m),8.05(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.95(1H,d,J=8Hz),11.66(1
H,s)
【0181】実施例23:2−(2−イソインドリルベ
ンズアミド)安息香酸
【0182】
【化42】参考例16で製造した2−(2−イソインド
リルベンズアミド)安息香酸エチル360mg(0.9
3mmol)のエタノ−ル(5ml)溶液に1M−水酸
化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、2時間加熱還流
した後、エタノ−ルを減圧下留去した。残留物に、氷冷
下濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記化合物260m
g(収率77.7%)を得た。
【0183】NMR(CDCl3 )δ:4.71(4
H,s),6.90(1H,ddd,J=8Hz,7H
z,1Hz),6.99(1H,d,J=8Hz),
7.13−7.23(5H,m),7.40(1H,d
dd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.63(1
H,dd,J=7,1Hz),7.67(1H,dd
d,J=8Hz,7Hz,1Hz),8.08(1H,
dd,J=8Hz,1Hz),8.97(1H,d,J
=8Hz),11.48(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3328,1668,1
518,1264,756 EI−MS(m/z,%):358(m+,15),3
12(7),269(10),221(52),193
(100),132(14) 融点:185−186℃
【0184】実施例24:2−[2−(1−プロピルブ
チル)アミノベンズアミド]安息香酸
【0185】
【化43】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸0.26g(0.93mmol)の
4−ヘプチルアミン(3ml)溶液に炭酸カリウム0.
15g(1.11mmol)及び5wt.%の活性化銅
を加え、封管中170℃で5時間加熱撹拌した後、室温
まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、
標記化合物0.15g(収率45.0%)を得た。
【0186】NMR(CDCl3 )δ:0.92(6
H,t,J=7Hz),1.30−1.62(8H,
m),3.50(1H,pe nt,J=6Hz),6.
61(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),
6.75(1H,d,J=8Hz),7.13(1H,
ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.32(1
H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.68
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.79(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.55(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr):2956,2928,1
652,1602,1578,1532,1256,7
52,742 EI−MS(m/z,%):354(m+,22),3
11(75),293(6),174(100),14
6(19),132(13) 融点:139−140℃
【0187】実施例25:2−[2−(1−メチルヘキ
シル)アミノベンズアミド]安息香酸
【0188】
【化44】参考例15で製造した2−(2−クロロベン
ズアミド)安息香酸0.35g(1.27mmol)の
2−アミノヘプタン(3ml)溶液に炭酸カリウム0.
21g(1.52mmol)及び5wt.%の活性化銅
を加え、封管中170℃で5時間加熱撹拌した後、室温
まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した
後、ヘキサンで再結晶し、標記化合物0.23g(収率
50.4%)を得た。
【0189】NMR(CDCl3 )δ:0.88(3
H,t,J=7Hz),1.24(3H,d,J=6H
z),1.26−1.56(7H,m),1.58−
1.70(1H,m),3.56(1H,q,J=6H
z),6.63(1H,dd,J=7Hz、7Hz),
6.74(1H,d,J=8Hz),7.10−7.1
6(1H,m),7.30−7.38(1H,m),
7.60−7.66(1H,m),7.69(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.15(1H,dd,J
=8Hz,1.Hz),8.79(1H,d,J=8H
z),11.54(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2952,2932,1
698,1652,1612,1574,1538,1
264,756,742 EI−MS(m/z,%):354(m+,22),3
36(4),311(28),283(67),174
(100),146(19),132(13) 融点:108−109℃
【0190】実施例26:2−[2−(2−エチルヘキ
シル)アミノベンズアミド]安息香酸
【0191】
【化45】
【0192】参考例15で製造した2−(2−クロロベ
ンズアミド)安息香酸0.40g(1.45mmol)
の2−エチルヘキシルアミン(3ml)溶液に炭酸カリ
ウム0.24g(1.74mmol)及び5wt.%の
活性化銅を加え、封管中170℃で3時間加熱撹拌した
後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精
製した後、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記化合
物0.25g(収率47.4%)を得た。
【0193】NMR(CDCl3 )δ:0.86−0.
96(6H ,m),1.26−1.54(8H ,m),
1.61−1.72(1H ,m),3.09(1H ,d
d,J=12Hz,6H z),3.11(1H ,dd,
J=12Hz,6H z),6.63−6.68(1H ,
m),6.74(1H ,d,J=8H z),7.13
(1H ,ddd,J=8Hz,7Hz,1H z),7.
36(1H ,ddd,J=8Hz,7Hz,1H z),
7.64(1H ,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.69(1H ,dd,J=7,1H z),8.
16(1H ,dd,J=8Hz,1H z),8.82
(1H ,dd,J=8Hz,1H z),11.55(1
H ,s) IR(ν,cm-1,KBr):2960,2924,1
654,1602,1530,1256,788,74
6 EI−MS(m/z,%):368(m+,23),2
69(70),251(18),174(3),146
(5),132(100),120(28) 融点:120−121℃
【0194】実施例27:2−[2−(3−フェニルプ
ロピル)アミノベンズアミド]安息香酸
【0195】
【化46】
【0196】参考例15で製造した2−(2−クロロベ
ンズアミド)安息香酸0.30g(1.09mmol)
の3−フェニルプロピルアミン(3ml)溶液に炭酸カ
リウム0.18g(1.31mmol)及び5wt.%
の活性化銅を加え、170℃で3時間加熱撹拌した後、
室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製
し、標記化合物0.18g(収率42.9%)を得た。
【0197】NMR(CDCl3 )δ:1.98−2.
08(2H,m),2.77(2H,t,J=7H
z),3.21(2H,t,J=7Hz),6.64−
6.72(2H,m),7.10−7.24(4H,
m),7.24−7.36(3H,m),7.61−
7.67(1H,m),7.70(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.15(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),8.82(1H,d,J=8Hz),11.
61(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2920,1650,1
602,1574,1534,1262,758 EI−MS(m/z,%):374(m+,51),3
56(3),269(69),251(22),174
(5),146(14),132(100),120
(36) 融点:202−203℃
【0198】参考例17:2−[2−(N−メチルヘキ
シルアミノ)ベンズアミド]安息香酸メチル
【0199】
【化47】
【0200】実施例19で製造した2−(2−ヘキシル
アミノベンズアミド)安息香酸0.15g(0.44m
mol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶
液に炭酸カリウム0.13g(0.97mmol)及び
ヨ−ドメタン0.1ml(1.76mmol)を加え、
50℃で17時間撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製
し、標記化合物0.14g(収率85.7%)を得た。
【0201】NMR(CDCl3 )δ:0.78(3
H,t,J=7Hz),1.10−1.22(6H,
m),1.40−1.50(2H,m),2.83(3
H,s),2.97−3.04(2H,m),3.88
(3H,s),7.07−7.14(2H,m),7.
17(1H,d,J=8Hz),7.41(1H,dd
d,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.54−7.6
0(1H,m),7.98(2H,ddd,J=9,
8,1Hz),8.86(1H,d,J=8Hz),1
2.58(1H,s)
【0202】実施例28:2−[2−(N メチルヘキシ
ルアミノ)ベンズアミド]安息香酸
【0203】
【化48】
【0204】参考例17で製造した2−[2−(N−メ
チルヘキシルアミノ)ベンズアミド]安息香酸メチル
0.14g(0.38mmol)のエタノ−ル(5m
l)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液5mlを加
え、2時間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧下留去し
た。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記
化合物0.09g(収率68.1%)を得た。
【0205】NMR(CDCl3 )δ:0.71−0.
77(3H,m),1.05−1.15(6H,m),
1.38−1.50(2H,m),2.78(3H,
s),2.92−3.00(2H,m),7.08−
7.18(3H,m),7.38−7.66(1H,
m),7.98(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.08(1H,dd,J=J=8Hz,1Hz),
8.87(1H,d,J=8Hz) IR(ν,cm-1,KBr):2928,1664,1
586,1516,1234,756 EI−MS(m/z,%):354(m+,22),2
83(42),265(46),218(69),21
7(93),146(46),134(100),13
2(67)
【0206】参考例18:2−(2,6−ジクロロベン
ズアミド)安息香酸エチル
【0207】
【化49】
【0208】2,6−ジクロロ安息香酸3.0g(1
5.7mmol)の無水ベンゼン溶液(20ml)に塩
化チオニル2.0ml及びN,N−ジメチルホルムアミ
ド数滴を加え、2時間加熱還流した後、溶媒を減圧下留
去した。残留物を酢酸エチル(20ml)に溶解し、こ
れを氷冷下炭酸カリウム4.3g(31.4mmol)
及び2−アミノ安息香酸エチル2.3ml(15.7m
mol)の水(30ml)及び酢酸エチル(20ml)
の混合溶液に滴下し、室温で42時間撹拌した。有機層
を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィ−で精製した後、酢酸エチル−ヘキサンで再
結晶し標記化合物2.8g(収率53.6%)を得た。
【0209】NMR(CDCl3 )δ:1.39(3
H,t,J=7Hz),4.34(2H,J=7H
z),7.16−7.22(1H,m),7.30(1
H,dd,J=9Hz,2Hz),7.61−7.67
(1H,m),8.10(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),8.90(1H,dd,J=8Hz,1H
z),11.39(1H,s)
【0210】参考例19:2−(2,6−ジクロロベン
ズアミド)安息香酸
【0211】
【化50】
【0212】参考例18で製造した(2,6−ジクロロ
ベンズアミド)安息香酸エチル2.82g(8.34m
mol)のエタノ−ル(20ml)溶液に1M−水酸化
ナトリウム水溶液(20ml)を加え、6時間加熱還流
した後、エタノ−ルを減圧下留去した。残留物に氷冷下
濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸
エチル−ヘキサンで再結晶し、標記化合物2.08g
(収率80.3%)を得た。
【0213】NMR(DMSO−d6 )δ:7.28
(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.
55(1H,dd,J=9Hz,7Hz),7.60−
7.65(2H,m),7.70(1H,ddd,J=
9Hz,8Hz,1Hz),8.03(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.55(1H,dd,J=8H
z,1Hz),11.56(1H,s)
【0214】実施例29:2−(2,6−ジフェニルア
ミノベンズアミド)安息香酸
【0215】
【化51】
【0216】参考例19で製造した2−(2,6−ジク
ロロベンズアミド)安息香酸0.30g(0.97mm
ol)のアニリン(3ml)溶液に炭酸カリウム0.3
2g(2.32mmol)及び5wt.%の活性化銅を
加え、4時間加熱還流した後、室温まで冷却した。反応
溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーで精製したのち、酢酸エチルーヘ
キサンで再結晶し、標記化合物0.13g(収率30.
8%)を得た。
【0217】NMR(CDCl3 )δ:6.83(2
H,d,J=8Hz),6.89−6.95(2H,
m),7.06−7.16(6H,m),7.20−
7.28(4H,m),7.53−7.59(1H,
m),8.04(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.72(1H,d,J=8Hz),11.53(1
H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2960,1680,1
658,1574,1508,1262,752 EI−MS(m/z,%):439(m+,57),4
21(10),368(8),303(23),302
(22),276(73),231(52),205
(100) 融点:110−111℃
【0218】実施例30:2−(2,6−ジヘキシルア
ミノベンズアミド)安息香酸
【0219】
【化52】
【0220】参考例19で製造した2−(2,6−ジク
ロロベンズアミド)安息香酸0.30g(0.97mm
ol)のヘキシルアミン(3ml)溶液に炭酸カリウム
0.32g(2.32mmol)及び5wt.%の活性
化銅を加え、封管中170℃で3時間加熱撹拌した後、
室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
た後、エ−テル−ヘキサンで再結晶し、標記化合物0.
21g(収率49.9%)を得た。
【0221】NMR(CDCl3 )δ:0.82(3
H,t,J=7Hz),1.19−1.39(6H,
m),1.56−1.62(2H,m),3.08(2
H,t,J=7Hz),6.10(2H,d,J=8H
z),7.09−7.17(2H,m),7.62(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),8.09
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.78(1
H,d,J=8Hz) IR(ν,cm-1,KBr):1682,1646,1
580,1520,1270,748 EI−MS(m/z,%):423(m+,27),4
05(13),368(100),286(42),2
36(45) 融点:195−197℃
【0222】実施例31:2−[4−フェニルエチニル
−2−(3−フェニルプロピルアミノ)ベンズアミド]
安息香酸
【0223】
【化53】
【0224】参考例10で製造した2−(2−クロロ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.40
g(1.06mmol)の3−フェニルプロピルアミン
(3ml)溶液に炭酸カリウム0.18g(1.28m
mol)及び5wt.%の活性化銅を加え、180℃で
3時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。反応溶液に
1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィーで精製した後、メタノ−ルで再結晶し標
記化合物0.30g(収率59.2%)を得た。
【0225】NMR(CDCl3 )δ:2.06(2
H,pe nt,J=7Hz),2.78(2H,t,J
=7Hz),3.23(2H,t,J=7Hz),6.
82−6.87(2H,m),7.13−7.32(7
H,m),7.34−7.39(3H,m),7.54
−7.58(2H,m),7.62−7.69(2H,
m),8.18(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.81(1H,d,J=8Hz),11.62(1
H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2936,1650,1
604,1586,1538,1260,754 EI−MS(m/z,%):474(m+,80),4
56(57),374(20),351(50),26
9(23),232(100),176(27),13
2(41),120(22),91(72) 融点:199−200℃
【0226】実施例32:2−(2−オクチルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0227】
【化54】
【0228】参考例10で製造した2−(2−クロロ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.40
g(1.06mmol)のオクチルアミン(3ml)溶
液に炭酸カリウム0.18g(1.28mmol)及び
5wt.%の活性化銅を加え、180℃で3時間加熱撹
拌した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製した後、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し標記
化合物0.05g(収率9.6%)を得た。
【0229】NMR(CDCl3 )δ:0.88(3
H,t,J=7Hz),1.22−1.40(8H,
m),1.40−1.50(2H,m),1.78(2
H,pent,J=7Hz),3.20(2H,t,J
=7Hz),6.83(1H,dd,J=8Hz,1H
z),6.89(1H,d,J=1Hz),7.12−
7.18(1H,m),7.34−7.40(3H,
m),7.56−7.60(2H,m),7.63−
7.69(2H,m),8.17(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.80(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),11.59(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2924,1656,1
604,1564,1520,1254,752 EI−MS(m/z,%):450(M−H8,4
9),421(10),368(18),351(7
2),176(15) 融点:162−163℃
【0230】実施例33:2−(2−ブチルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0231】
【化55】
【0232】参考例10で製造した2−(2−クロロ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.30
g(0.80mmol)のブチルアミン(2ml)溶液
に炭酸カリウム0.13g(0.96mmol)及び5
wt.%の活性化銅を加え、封管中180℃で3時間加
熱撹拌した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩
酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィーで精製し標記化合物018g(収率53.2%)
を得た。
【0233】NMR(CDCl3 )δ:0.98(3
H,t,J=7Hz),1.44−1.54(2H,
m),1.66−1.76(2H,m),3.02(2
H,t,J=7Hz),6.83(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),6.89(1H,d,J=1Hz),
7.12−7.18(1H,m),7.33−7.40
(3H,m),7.54−7.60(2H,m),7.
62−7.68(2H,m),8.17(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),8.80(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),11.59(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3438,2956,1
680,1650,1540,1262,754 EI−MS(m/z,%):412(m+,69),3
94(12),369(22),276(33),23
2(100),176(23) 融点:217−219℃
【0234】実施例34:2−(3−デシルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0235】
【化56】
【0236】参考例10で製造した2−(2−クロロ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.30
g(0.80mmol)のデシルアミン(3ml)溶液
に炭酸カリウム0.13g(0.96mmol)及び5
wt.%の活性化銅を加え、180℃で3時間加熱撹拌
した後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製した後、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し標記化
合物0.08g(収率18.9%)を得た。
【0237】NMR(CDCl3 )δ:0.87(3
H,t,J=7Hz),1.20−1.40(12H,
m),1.40−1.50(2H,m),1.66−
1.76(2H,m),3.20(2H,t,J=7H
z),6.83(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
6.89(1H,d,J=1),7.12−7.18
(1H,m),7.23−7.40(3H,m),7.
53−7.59(2H,m),7.62−7.68(2
H,m),8.17(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.80(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
11.60(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2924,1652,1
608,1538,1258,764,754 EI−MS(m/z,%):496(m+,42),4
78(87),369(26),351(100),3
23(30),232(45) 融点:144−146℃
【0238】参考例20:2−(2−クロロ−5−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0239】
【化57】
【0240】2−クロロ−5−フェニルエチニル安息香
酸2.0g(7.79mmol)の無水ベンゼン溶液
(15ml)に塩化チオニル1.0ml及びN ,N −ジ
メチルホルムアミド数滴を加え、1時間加熱還流した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル(20
ml)に溶解し、これを氷冷下炭酸カリウム2.1g
(15.6mmol)及びアミノ安息香酸エチル1.1
ml(7.79mmol)の水(15ml)及び酢酸エ
チル(10ml)の混合溶液に滴下し、室温で2時間撹
拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し標記化合物1.7g
(収率53.4%)を得た。
【0241】NMR(CDCl3 )δ:1.40(3
H,t,J=7Hz),4.37(2H,q,J=7H
z),7.14−7.20(1H,m),7.33−
7.38(3H,m),7.45(1H,d,J=8H
z),7.50−7.56(3H,m),7.60−
7.66(1H,m),7.80(1H,d,J=2H
z),8.10(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.88(1H,d,J=8Hz),11.57(1
H,s)
【0242】参考例21:2−(2−クロロ−5−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0243】
【化58】
【0244】参考例20で製造した2−(2−クロロ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
1.68g(4.16mmol)のエタノ−ル(15m
l)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液20mlを加
え、2時間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧下留去し
た。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記
化合物1.53g(収率97.8%)を得た。 NMR(DMSO−d6 )δ:7.24−7.30(1
H,m),7.43−7.48(3H,m),7.57
−7.63(2H,m),7.65−7.74(3H,
m),7.91(1H,d,J=2Hz),8.03
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.50(1
H,d,J=8Hz),11.61(1H,s),1
3.71(1H,br−s)
【0245】実施例35:2−[5−フェニルエチニル
−2−(3−フェニルプロピル)アミノベンズアミド]
安息香酸
【0246】
【化59】
【0247】参考例21で製造した2−(2−クロロ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.30
g(0.80mmol)の3−フェニルプロピルアミン
(1.5ml)溶液に炭酸カリウム0.13g(0.9
6mmol)及び5wt.%の活性化銅を加え、180
℃で3時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。反応溶
液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーで精製した後、酢酸エチル−ヘキサ
ンで再結晶し標記化合物0.15g(収率38.6%)
を得た。
【0248】NMR(CDCl3 )δ:2.00−2.
09(2H,m),2.78(2H,t,J=7H
z),3.24(2H,t,J=7Hz),6.65
(1H,d,J=8Hz),6.95−7.02(1
H,m),7.17−7.33(8H,m),7.46
−7.55(3H,m),7.58−7.64(1H,
m),7.91(1H,d,J=2Hz),8.01
(1H,d,J=8Hz),8.79(1H,d,J=
8Hz),11.70(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2928,1658,1
604,1532,1262,756 EI−MS(m/z,%):474(m+,9),45
6(100),383(36),351(46),23
2(9) 融点:194−196℃
【0249】実施例36:2−(2−フェニルアミノ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0250】
【化60】
【0251】参考例21で製造した2−(2−クロロ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.30
g(0.80mmol)の3−フェニルプロピルアミン
(1.5ml)溶液に炭酸カリウム0.13g(0.9
6mmol)及び5wt.%の活性化銅を加え、180
℃で1.5時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。反
応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーで精製した後、酢酸エチル−ヘ
キサンで再結晶し標記化合物0.17g(収率50.7
%)を得た。
【0252】NMR(CDCl3 )δ:6.99−7.
04(1H,m),7.07−7.12(1H,m),
7.22−7.39(8H,m),7.46(1H,d
d,J=8Hz,2Hz),7.50−7.56(2
H,m),7.61−7.66(1H,m),7.97
(1H,d,J=2Hz),8.04(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.81(1H,d,J=8H
z),9.81(1H,s),11.79(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):1682,1646,1
580,1520,1270,748 EI−MS(m/z,%):423(m+,27),4
05(13),368(100),286(42),2
36(45) 融点:199−202℃
【0253】参考例22:2−(4−ヨード−2−ニト
ロベンズアミド)安息香酸エチル
【0254】
【化61】
【0255】4−ヨード−2−ニトロ安息香酸1.82
g(6.21mmol)の無水ベンゼン溶液(10m
l)に塩化チオニル1.0ml及びN ,N −ジメチルホ
ルムアミド数滴を加え、1時間加熱還流した後、溶媒を
減圧下留去した。残留物を酢酸エチル(15ml)に溶
解し、これを氷冷下炭酸カリウム1.8g(13.05
mmol)及び2−アミノ安息香酸エチル0.97ml
(6.52mmol)の水(15ml)及び酢酸エチル
(5ml)の混合溶液に滴下し、室温で16時間撹拌し
た。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有
機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エ
チル−ヘキサンで再結晶し標記化合物2.25g(収率
82.3%)を得た。
【0256】NMR(CDCl3 )δ:1.40(3
H,t,J=7Hz),4.35(2H,J=7H
z),7.16−7.21(1H,m),7.44(1
H,d,J=8Hz),7.59−7.65(1H,
m),8.05−8.12(2H,m),8.39(1
H,d,J=1Hz),8.77(1H,d,J=8H
z),11.66(1H,s)
【0257】参考例23:2−(2−アミノ−4−ヨー
ドベンズアミド)安息香酸エチル
【0258】
【化62】
【0259】参考例22で製造した2−(4−ヨード−
2−ニトロベンズアミド)安息香酸エチル2.25g
(5.11mmol)のエタノ−ル(10ml)溶液に
20%アンモニウムサルファイド水溶液10mlを滴下
し、4時間加熱還流した。反応溶液を氷冷し、不要物を
濾過した。濾液に4M塩酸を加え酸性にした後、酢酸エ
チル で抽出した。有機層を水及び飽和食塩水にて順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物を塩化メチレンで再結晶し標記化合物0.
97g(収率46.5%)を得た。
【0260】NMR(CDCl3 )δ:1.42(3
H,t,J=7Hz),4.41(2H,J=7H
z),7.07−7.14(3H,m),7.41(1
H,d,J=8Hz),7.58(1H,ddd,J=
8Hz,7Hz,1Hz),8.09(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.77(1H,J=8Hz,1
Hz),11.88(1H,s)
【0261】参考例24:2−(2−アミノ−4−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0262】
【化63】
【0263】参考例23で製造した2−(2−アミノ−
4−ヨードベンズアミド)安息香酸エチル0.97g
(2.36mmol)のジエチルアミン(10ml)溶
液に窒素雰囲気下フェニルアセチレン0.4ml(3.
55mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィン
パラジウム0.02g(0.02mmol)及びヨウ化
銅0.01g(0.04mmol)を加え、室温で1時
間撹拌した後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留
物に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をクロロホル
ム−ヘキサンで再結晶し標記化合物0.55g(収率6
0.9%)を得た。
【0264】NMR(CDCl3 )δ:1.43(3
H,t,J=7Hz),4.42(2H,q,J=7H
z),6.89(1H,d,J=1Hz),6.92
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),7.12(1
H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.34
−7.38(3H,m),7.51−7.56(2H,
m),7.69(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.70(1H,d,J=8Hz),8.1
0(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.80(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.89(1H,
s)
【0265】参考例25:2−(2−メチルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0266】
【化64】
【0267】参考例24で製造した2−(2−アミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
0.43g(1.12mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(6ml)溶液に炭酸カリウム300mg
(2.24mmol)及びヨ−ドメタン0.2ml
(3.36mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。
反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィーにて精製し、標記化合物0.24g
(収率42.0%)を得た。
【0268】NMR(CDCl3 )δ:1.43(3
H,t,J=7Hz),2.93(3H,d,J=3H
z),4.42(2H,q,J=7Hz),6.84−
6.90(2H,m),7.08−7.14(1H,
m),7.34−7.39(3H,m),7.54−
7.61(3H,m),7.72(1H,d,J=8H
z),7.84−7.94(1H,m),8.10(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.76(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),11.88(1H,s)
【0269】参考例26:2−(2−ジメチルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0270】
【化65】
【0271】参考例24で製造した2−(2−アミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
0.43g(1.12mmol)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(6ml)溶液に炭酸カリウム300mg
(2.24mmol)及びヨ−ドメタン0.2ml
(3.36mmol)を加え、室温で17時間撹拌し
た。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水及び飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を残留物を
シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し、標記化合物
0.29g(収率63.0%)を得た。
【0272】NMR(CDCl3 )δ:1.39(3
H,t,J=7Hz),2.84(6H,s),4.3
5(2H,q,J=7Hz),7.11(1H,dd
d,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.24−7.2
7(1H,m),7.30(1H,d,J=1Hz),
7.34−7.40(3H,m),7.53−7.60
(3H,m),7.94(1H,d,J=8Hz),
8.03(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.9
1−8.94(1H,m),12.59(1H,s)
【0273】実施例37:2−(2−メチルアミノ−4
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0274】
【化66】
【0275】参考例25で製造した2−(2−メチルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エ
チル0.06g(0.16mmol)のエタノ−ル(1
0ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液15ml
を加え、4時間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧下留
去した。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした後、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、
標記化合物0.05g(収率94.0%)を得た。
【0276】NMR(CDCl3 )δ:2.94(3
H,s),6.86(1H,dd,J=8Hz,1H
z),6.88(1H,d,J=1Hz),7.15
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
34−7.40(3H,m),7.54−7.59(2
H,m),7.62−7.67(1H,m),7.66
(1H,d,J=8Hz),8.16(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.80(1H,dd,J=8H
z,1Hz),11.66(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3416,1690,1
646,1608,1584,1536,1230,7
52 EI−MS(m/z,%):370(m+,4),35
2(1),278(1),256(1),234(5) 融点:219−220℃
【0277】実施例38:2−(2−ジメチルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0278】
【化67】
【0279】参考例26で製造した2−(2−ジメチル
アミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
エチル0.29g(0.71mmol)のエタノ−ル
(10ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液10
mlを加え、2時間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧
下留去した。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をクロロホルム−ヘキサンで再結
晶し、標記化合物0.19g(収率69.4%)を得
た。
【0280】NMR(CDCl3 )δ:2.94(6
H,s),7.13−7.19(1H,m),7.28
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),7.32(1
H,d,J=1Hz),7.35−7.40(3H,
m),7.54−7.60(2H,m),7.65(1
H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.96
(1H,d,J=8Hz),8.12(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.97(1H,d,J=8H
z),12.4−12.6(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):1696,1652,1
586,1522,1196,764,752 EI−MS(m/z,%):384(m+,19),3
66(3),248(100),247(90),19
1(13),176(11) 融点:186−187℃
【0281】参考例27:2−(2−ブロモ−3−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0282】
【化68】
【0283】2−ブロモ−3−フェニルエチニル安息香
酸1.53gの無水ベンゼン溶液(10ml)に塩化チ
オニル1.0ml及びN,N−ジメチルホルムアミド数
滴を加え、0.75時間加熱還流した後、溶媒を減圧下
留去した。残留物を酢酸エチル(20ml)に溶解し、
これを氷冷下炭酸カリウム1.4g(10.16mmo
l)、2−アミノ安息香酸エチル0.75ml(5.0
8mmol)の水(15ml)及び酢酸エチル(5m
l)の混合溶液に滴下し、室温で17時間撹拌した。有
機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶し、標記化合物1.80g(収率7
8.9%)を得た。
【0284】NMR(CDCl3 )δ:1.39(3
H,t,J=7Hz),4.35(2H,J=7H
z),7.14−7.20(1H,m),7.35−
7.43(4H,m),7.50(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.57−7.67(4H,m),
8.10(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.9
0(1H,d,J=8Hz),11.48(1H,s)
【0285】参考例28:2−(2−ブロモ−3−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0286】
【化69】
【0287】参考例27で製造した2−(2−ブロモ−
3−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
1.79g(3.99mmol)のエタノ−ル(20m
l)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液20mlを加
え、2時間加熱撹拌した後、エタノ−ルを減圧下留去し
た。残留物に氷冷下濃塩酸を滴下し酸性にした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、標記
化合物1.52g(収率90.5%)を得た。
【0288】NMR(DMSO−d6 )δ:7.23−
7.29(1H,m),7.44−7.52(3H,
m),7.56−7.72(5H,m),7.81(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.03(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),8.57(1H,d,J=
8Hz)
【0289】実施例39:2−(2−フェニルアミノ−
3−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0290】
【化70】
【0291】参考例28で製造した2−(2−ブロモ−
3−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸0.30
g(0.71mmol)のアニリン(2ml)溶液に炭
酸カリウム0.11g(0.80mmol)及び5w
t.%の活性化銅を加え、180℃で2時間加熱撹拌し
た後、室温まで冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶
し標記化合物0.17g(収率56.3%)を得た。
【0292】NMR(CDCl3 )δ:6.82(1
H,s),6.93−6.98(1H,m),7.03
−7.10(3H,m),7.14−7.28(8H,
m),7.38(1H,dd,J=7,1Hz),7.
43−7.48(1H,m),7.79(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),7.97(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),
10.82(1HIR(ν,cm-1,KBr): 68
8,1636,1604,1524, 1240,76
2,740,698 EI−MS(m/z,%): 32(m+,67),4
14(5),296(100),267(29) 融点: 57−258℃
【0293】参考例29:2−(2−ブチルアミノ−5
−トリメチルシリルエチニルベンズアミド)安息香酸エ
チル
【0294】
【化71】
【0295】2−(2−ブチルアミノ 5−ヨ−ドベン
ズアミド)安息香酸エチル6.45g(13.82mm
ol)のジエチルアミン(80ml)溶液にトリメチル
シリルアセチレン2.3ml(16.59mmol)、
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム90m
g(0.13mmol)及びヨウ化銅50mg(0.2
6mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した後、ジ
エチルアミンを減圧下留去した。残留物に水を加えた
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結
晶し、標記化合物4.5g(収率74.6% を得た。
【0296】NMR(CDCl3 )δ:0.25(9
H,s),0.96(3H,t,J=7Hz),1.4
3(3H,t,J=7Hz),1.42−1.50(2
H,m),1.62−1.71(2H,m),3.14
−3.22(2H,m),4.42(2H,q,J=7
Hz),6.63(1H,d,J=9Hz),7.11
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
42(1H,dd,J=9Hz,2Hz),7.57
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
86(1H,d,J=2Hz),7.95−8.01
(1H,m),8.09(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),8.65(1H,dd,J=8Hz,1H
z),11.69(1H,s)
【0297】参考例30:2−(2−ブチルアミノ−5
−エチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0298】
【化72】
【0299】参考例29で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−トリメチルシリルエチニルベンズアミド)安
息香酸エチル4.36g(9.99mmol)のテトラ
ヒドロフラン(60ml)溶液に1M−テトラブチルア
ンモニウムフルオリドテトラヒドロフラン溶液11ml
(11.0mmol)を加え、氷冷下1時間撹拌した。
反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィ−で精製し、標記化合物3.06g(収
率84.0%)を得た。
【0300】NMR(CDCl3 )δ:0.96(3H
,t,J=7H z),1.40−1.52(5H ,
m),1.64−1.72(2H ,m),2.99(1
H ,s),3.16−3.23(1H ,m),4.43
(2H ,q,J=7H z),6.65(1H ,d,J=
9H z),7.11(1H ,ddd,J=8Hz,7H
z,1H z),7.44(1H ,dd,J=9Hz,2
H z),7.57(1H ,ddd,J=8Hz,7H
z,1H z),7.88(1H ,d,J=2H z),
7.98−8.06(1H ,m),8.09(1H ,d
d,J=8Hz,1H z),8.68(1H ,dd,J
=8Hz,1H z),11.77(1H ,s)
【0301】参考例31:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−ニトロフェニル)エチニルベンズアミド]安息
香酸エチル
【0302】
【化73】
【0303】参考例30で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−エチニルベンズアミド)安息香酸エチル30
0mg(0.82mmol)のジエチルアミン(10m
l)溶液に4−ヨードニトロベンゼン270ml(1.
09mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィン
パラジウム14mg(0.01mmol)及びヨウ化銅
8mg(0.02mmol)を加え、室温で1時間撹拌
した後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留物に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサン
にて再結晶し、標記化合物383mg(収率95.8
%)を得た。
【0304】NMR(CDCl3 )δ:0.98(3
H,t,J=7Hz),1.40−1.55(5H,
m),1.63−1.74(2H,m),3.17−
3.26(2H,m),4.43(2H,q,J=7H
z),6.71(1H,d,J=9Hz),7.11−
7.16(1H,m),7.51(1H,dd,J=9
Hz,2Hz),7.57−7.65(3H,m),
7.95(1H,d,J=2Hz),8.10(1H,
dd,J=8Hz,1Hz),8.20(2H,d,J
=9Hz),8.68(1H,d,J=8Hz),1
1.82(1H,s)
【0305】実施例40:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−ニトロフェニル)エチニルベンズアミド]安息
香酸
【0306】
【化74】
【0307】参考例31で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(4−ニトロフェニル)エチニルベンズアミ
ド]安息香酸エチル250mg(0.51mmol)の
ジオキサン(10ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム
水溶液2mlを加え、室温で18時間撹拌した。反応溶
液に2M−塩酸を加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物2
10mg(収率86.4%)を得た。
【0308】NMR(CDCl3 )δ:0.99(3
H,t,J=7Hz),1.44−1.54(2H,
m),1.67−1.76(2H,m),3.24(2
H,t,J=7Hz),6.72(1H,d,J=9H
z),6.99−7.05(1H,m),7.50(1
H,dd,J=9Hz,2Hz),7.58(2H,
d,J=9Hz,2Hz),7.63(1H,ddd,
J=8Hz,7Hz,1Hz),7.92(1H,d,
J=2Hz),8.04(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),8.09(2H,d,J=9Hz),8.18
−8.30(1H,m),8.78(1H,dd,J=
8Hz,1Hz),11.63(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3452,2964,2
196,1658,1588,1520,1340,1
258,1218,856,748 EI−MS(m/z,%):457(m+,14),4
39(89),410(25),396(66),36
8(18),350(13),321(100) 融点:179−180℃
【0309】参考例32:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−シアノフェニル)エチニルベンズアミド]安息
香酸エチル
【0310】
【化75】
【0311】参考例30で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−エチニルベンズアミド)安息香酸エチル30
0mg(0.82mmol)のジエチルアミン(10m
l)溶液に4−ヨ−ドベンゾニトリル250mg(1.
09mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィン
パラジウム14mg(0.01mmol)及びヨウ化銅
8mg(0.02mmol)を加え、室温で2時間撹拌
した後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留物に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサン
にて再結晶し、標記化合物210mg(収率54.7
%)を得た。
【0312】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3
H,t,J=7Hz),1.40−1.52(5H,
m),1.64−1.74(2H,m),3.22(2
H,dt,J=7Hz,5Hz),4.43(2H,
q,J=7Hz),6.70(1H,d,J=9H
z),7.11−7.16(1H,m),7.45−
7.52(1H,m),7.55−7.64(5H,
m),7.93(1H,d,J=2Hz),8.08−
8.16(2H,m),8.68(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),11.80(1H,s)
【0313】実施例41:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−シアノフェニル)エチニルベンズアミド]安息
香酸
【0314】
【化76】
【0315】参考例32で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(4−シアノフェニル)エチニルベンズアミ
ド]安息香酸エチル210mg(0.45mmol)の
ジオキサン(10ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム
水溶液5mlを加え、室温で24時間撹拌した。反応溶
液に2M−塩酸を加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物1
20mg(収率61.0%)を得た。
【0316】NMR(CDCl3 )δ:0.99(3H
,t,J=7H z),1.41−1.54(2H ,
m),1.67−1.75(2H ,m),3.23(2
H ,t,J=7H z),6.71(1H ,d,J=9H
z),7.03−7.09(1H ,m),7.49(1
H ,dd,J=9Hz,2H z),7.52−7.56
(4H ,m),7.65(1H ,ddd,J=8Hz,
7Hz,1H z),7.91(1H ,d,J=2H
z),8.05(1H ,dd,J=8Hz,1H z),
8.78(1H ,dd,J=8Hz,1H z),11.
67(1H ,s) IR(ν,cm-1,KBr):2964,2248,2
204,1654,1598,1530,1298,1
218,834,756 EI−MS(m/z,%):437(m+,1),41
9(100),390(24),376(85),34
8(24) 融点:197−198℃
【0317】参考例33:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−ヒドロキシフェニル)エチニルベンズアミド]
安息香酸エチル
【0318】
【化77】
【0319】参考例30で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−エチニルベンズアミド)安息香酸エチル30
0mg(0.82mmol)のジエチルアミン(10m
l)溶液に4−t−ブチルジメチルシリルオキシヨ−ド
ベンゼン410ml(1.23mmol)、ジクロロビ
ストリフェニルホスフィンパラジウム14mg(0.0
1mmol)及びヨウ化銅8mg(0.02mmol)
を加え、室温で19時間撹拌した後、ジエチルアミンを
減圧下留去した。反応溶液に水を加えた後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−で精製した後、
テトラヒドロフラン(10ml)を加え、1M−テトラ
ブチルアンモニウムフルオリドテトラヒドロフラン溶液
1.3ml(1.3mmol)を加え、氷冷で1時間撹
拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸
エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物184mg
(収率49.0%)を得た。
【0320】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3H
,t,J=7H z),1.43(3H,t,J=7H
z),1.44−1.54(2H ,m),1.62−
1.72(2H ,m),3.17−3.26(2H ,
m),4.43(2H ,q,J=7Hz),4.90
(1H ,s),6.68(1H ,d,J=9H z),
6.80(2H ,d,J=9H z),7.09−7.1
4(1H ,m),7.41(2H ,d,J=9H z),
7.47(1H ,dd,J=9Hz,2H z),7.5
5−7.61(1H ,m),7.88(1H ,d,J=
2H z),7.94−8.00(1H ,m),8.09
(1H ,dd,8Hz,1H z),8.67(1H ,
d,J=8H z),11.74(1H ,s)
【0321】実施例42:2−[2−ブチルアミノ−5
−(4−ヒドロキシフェニル)エチニルベンズアミド]
安息香酸
【0322】
【化78】
【0323】参考例33で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(4−ヒドロキシフェニル)エチニルベンズ
アミド]安息香酸エチル180mg(0.39mmo
l)のジオキサン(20ml)溶液に1M−水酸化ナト
リウム水溶液10mlを加え、室温で4時間撹拌した。
反応溶液に2M−塩酸を加え、酸性にした後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記
化合物116mg(収率56.7%)を得た。
【0324】NMR(DMSO−d6 )δ:0.94
(3H ,t,J=7H z),1.36−1.46(2H
,m),1.56−1.64(2H ,m),3.18
−3.24(2H ,m),6.76−6.84(3H ,
m),7.18−7.24(1H ,m),7.32(2
H ,d,J=9H z),7.48(1H ,dd,J=9
Hz,2H z),7.61−7.67(1H ,m),
7.84(1H ,d,J=2Hz),8.00−8.0
7(2H ,m),8.53(1H ,dd,J=8Hz,
1H z),11.96(1H ,s) IR(ν,cm-1,KBr):3336,2964,16
48,1606,1526,1256,1210,83
6,762 EI−MS(m/z,%):428(m+,4),41
0(100),381(6),367(17),321
(20) 融点:197−198℃
【0325】実施例43:2−(2−メチルアミノ−5
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0326】
【化79】
【0327】2−(2−メチルアミノ−5−ヨードフェ
ニル)−4−オキソ−4H−3,1−ベンゾキサジン5
00mg(1.32mmol)のトリエチルアミン(1
0ml)及びテトラヒドロフラン(15ml)溶液にエ
チニルベンゼン0.2ml(1.72mmol)、ジク
ロロビストリフェニルホスフィンパラジウム10mg
(0.01mmol)及びヨウ化銅6mg(0.02m
mol)を加え、窒素雰囲気下室温で4時間撹拌した
後、トリエチルアミンを減圧下留去した。反応溶液に飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残
留物をジオキサン(20ml)に溶解し、1M−水酸化
ナトリウム水溶液10mlを加え、室温で18時間撹拌
した後、ジオキサンを減圧下留去した。残留物に2M−
塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサン
にて再結晶し、標記化合物340mg(収率69.7
%)を得た。
【0328】NMR(DMSO−d6 )δ:2.28
(3H,d,J=5Hz),6.79(1H,d,J=
9Hz),7.18−7.24(1H,m),7.38
−7.46(3H,m),7.48−7.53(2H,
m),7.56(1H,dd,J=9Hz,2Hz),
7.65(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.88(1H,d,J=2Hz),7.90−
7.96(1H,m),8.03(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.54(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),11.93(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3404,2208,1
664,1528,1214,756 EI−MS(m/z,%):370(m+,100),
352(48),323(7),233(62) 融点205−206℃
【0329】参考例34:2−エチルアミノ−5−フェ
ニルエチニル安息香酸メチル
【0330】
【化80】
【0331】2−エチルアミノ−5−ヨード安息香酸メ
チル2.24g(7.86mmol)のジエチルアミン
(25ml)溶液にエチニルベンゼン1.0ml(9.
43mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィン
パラジウム55mg(0.08mmol)及びヨウ化銅
30mg(0.16mmol)を加え、室温で24時間
撹拌した後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留物
に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィ−で精製し、標記化合物1.26g(収率5
7.4%)を得た。
【0332】NMR(CDCl3 )δ:1.33(3
H,t,J=7Hz),3.26(2H,ddd,J=
14Hz,7Hz,5Hz),6.65(1H,d,J
=9Hz),7.28−7.35(3H,m),7.4
6−7.52(3H,m),7.80−7.86(1
H,m),8.11(1H,d,J=2Hz)
【0333】参考例35:2−エチルアミノ−5−フェ
ニルエチニル安息香酸
【0334】
【化81】
【0335】参考例34で製造した2−エチルアミノ−
5−フェニルエチニル安息香酸メチル1.26g(4.
51mmol)のエタノ−ル(20ml)溶液に1M−
水酸化ナトリウム水溶液10mlを加え、3時間加熱還
流した後、エタノールを減圧下留去した。残留物に2M
−塩酸水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチ
ル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物0.96g(収
率80.2%)を得た。
【0336】NMR(DMSO−d6 )δ:1.22
(3H ,t,J=7H z),3.25(2H ,q,J=
7H z),6.77(1H ,d,J=9H z),7.3
6−7.43(3H ,m),7.48−7.55(3H
,m),7.94(1H ,d,J=2H z)
【0337】実施例44:2−(2−エチルアミノ−5
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0338】
【化82】
【0339】参考例35で製造した2−エチルアミノ−
5−フェニルエチニル安息香酸400mg(1.51m
mol)の無水ベンゼン溶液(15ml)に窒素雰囲気
下塩化チオニル0.13ml(1.81mmol)を加
え、1時間加熱還流した後、溶媒を減圧下留去した。残
留物の無水トルエン(20ml)溶液に、2−アミノ安
息香酸0.25g(1.51mmol)及び炭酸カリウ
ム0.21g(1.81mmol)を加え、窒素雰囲気
下7時間加熱還流した後、室温まで冷却した。反応溶液
に水を加えた後、有機層を分離し、水層を酢酸エチルに
て抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
残留物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合
物0.25g(収率60.4%)を得た。
【0340】NMR(DMSO−d6 )δ:1.23
(3H,t,J=7Hz),3.20−3.26(2
H,m),6.83(1H,d,J=9Hz),7.1
8−7.24(1H,m),7.37−7.46(3
H,m),7.48−7.56(3H,m),7.62
−7.68(1H,m),7.89(1H,d,J=2
Hz),7.93−8.00(1H,m),8.03
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.52(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.95(1H,
s)IR(ν,cm-1,KBr):3328,2972,
2212,1654,1534,1252,1222,
756 EI−MS(m/z,%):384(m+,100),
366(92),337(22),323(27),2
47(44),232(25) 融点:202−204℃
【0341】参考例36:2−(2−プロピルアミノ−
5−ヨードベンズアミド)安息香酸エチル
【0342】
【化83】
【0343】2−プロピルアミノ−5−ヨード安息香酸
1.2g(3.93mmol)の無水ベンゼン溶液(2
0ml)に窒素雰囲気下塩化チオニル0.34ml
(4.72mmol)を加え、1時間加熱還流した後、
溶媒を減圧下留去した。残留物の無水トルエン(30m
l)溶液に、2−アミノ安息香酸エチル0.7ml
(4.72mmol)及び炭酸カリウム0.65g
(4.72mmol)を加え、窒素雰囲気下7時間加熱
還流した後、室温まで冷却した。反応溶液に水を加えた
後、有機層を分離し、水層を酢酸エチルにて抽出した。
有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸
エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物1.0g
(収率56.3%)を得た。
【0344】NMR(CDCl3 )δ:1.02(3
H,t,J=7Hz),1.45(3H,t,J=7H
z),1.70(2H,hex,J=7Hz),3.1
2(2H,dt,J=7,5Hz),4.44(2H,
q,J=7Hz),6.50(1H,d,J=9H
z),7.11(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.52−7.60(2H,m),7.75
−7.84(1H,m),7.96(1H,d,J=2
Hz),8.09(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.67(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
11.74(1H,s)
【0345】参考例37:2−(2−プロピルアミノ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0346】
【化84】
【0347】参考例36で製造した2−(2−プロピル
アミノ−5−ヨードベンズアミド)安息香酸エチル50
0mg(1.10mmol)のジエチルアミン(10m
l)溶液にエチニルベンゼン0.16ml(1.78m
mol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム10mg(0.01mmol)及びヨウ化銅6mg
(0.02mmol)を加え、室温で20時間撹拌した
後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留物に水を加
えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンにて
再結晶し、標記化合物0.38g(収率81.8%)を
得た。
【0348】NMR(CDCl3 )δ:1.04(3
H,t,J=7Hz),1.43(3H,t,J=7H
z),1.72(2H,Hex,J=7Hz),3.18
(2H,dt,J=7,5Hz),4.43(2H,
q,J=7Hz),6.69(1H,d,J=9H
z),7.12(1H,dddJ=8Hz,7Hz,1
Hz),7.28−7.36(3H,m),7.47−
7.53(3H,m),7.58(1H,ddd,J=
8Hz,7Hz,1Hz),7.92(1H,d,J=
2Hz),8.00−8.06(1H,m),8.10
(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.68(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.77(1H,
s)
【0349】実施例45:2−(2−プロピルアミノ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0350】
【化85】
【0351】参考例37で製造した2−(2−プロピル
アミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
エチル380mg(0.89mmol)のジオキサン
(20ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液10
mlを加え、4時間加熱還流した。反応溶液に2M−塩
酸を加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチ
ル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物250mg(収
率70.5%)を得た。
【0352】NMR(DMSO−d6 )δ:0.98
(3H ,t,J=7H z),1.63(2H ,hex,
J=7Hz),3.14−3.24(2H,m),6.
83(1H,d,J=9Hz),7.18−7.25
(1H,m),7.38−7.45(3H,m),7.
48−7.56(3H,m),7.60−7.68(1
H,m),7.90(1H,d,J=2Hz),8.0
3(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.07−
8.12(1H,m),8.52(1H,d,J=8H
z),11.95(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3324,2212,1
658,1532,1254,1220,756 EI−MS(m/z,%):398(m+,100),
380(35),351(27),323(7),23
2(58) 融点:193−194℃
【0353】参考例38:2−(2−ブチルアミノ−5
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0354】
【化86】
【0355】参考例30で製造したエチル2−(2−ブ
チルアミノ−5−ヨ−ドベンズアミド)安息香酸エチル
500mg(1.07mmol)のジエチルアミン(1
0ml)溶液にエチニルベンゼン0.16ml(1.7
8mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパ
ラジウム10mg(0.01mmol)及びヨウ化銅6
mg(0.02mmol)を加え、室温で19時間撹拌
した後、ジエチルアミンを減圧下留去した。残留物に水
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−ヘキサン
にて再結晶し、標記化合物0.38g(収率80.6
%)を得た。
【0356】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3
H,t,J=7Hz),1.43(3H,t,J=7H
z),1.43−1.52(2H,m),1.64−
1.74(2H,m),3.18−3.26(2H,
m),4.42(2H,q,J=7Hz),6.69
(1H,d,J=9Hz),7.09−7.14(1
H,m),7.26−7.36(3H,m),7.47
−7.54(3H,m),7.54−7.62(1H,
m),7.91(1H,d,J=2Hz),7.97−
8.04(1H,m),8.10(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.68(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),11.76(1H,s)
【0357】実施例46:2−(2−ブチルアミノ−5
−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0358】
【化87】
【0359】参考例38で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エ
チル380mg(0.86mmol)のジオキサン(2
0ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液10ml
を加え、6時間加熱還流した。反応溶液に2M−塩酸を
加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−
ヘキサンにて再結晶し、標記化合物294mg(収率8
2.7%)を得た。
【0360】NMR(CDCl3 )δ:0.98(3
H,t,J=7Hz),1.48(2H,hex,J=
7Hz),1.6−1.74(2H,m),3.22
(2H,t,J=7Hz),6.71(1H,d,J=
9Hz),6.93−6.98(1H,m),7.23
−7.30(2H,m),7.48−7.54(3H,
m),7.60(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,
1Hz),7.91(1H,d,J=2Hz),8.0
0(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.78(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),11.68(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr):3368,3320,2
964,2216,1652,1528,1252,1
218,756 EI−MS(m/z,%):412(m+,100),
394(26),351(22),323(7),23
2(71) 融点:188−189℃
【0361】実施例47:5−クロロ−2−(4−ベン
ジルオキシ−2−フェニルアミノベンズアミド)安息香
【0362】
【化88】
【0363】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸0.50g(1.56mmol)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液に、窒素雰囲気下塩化チオニルを
0.28g(2.35mmol)加え、氷冷下2時間撹
拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレ
ン(10ml)溶液を2−アミノ−5−クロロ安息香酸
0.40g(2.35mmol)及びトリエチルアミン
0.65ml(2.35mmol)の塩化メチレン(1
5ml)溶液に滴下し、室温で17時間撹拌した。反応
溶液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を1
M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィー及びアセトニトリルからの
再結晶で精製し、標記化合物390mg(収率53.0
%)を得た。
【0364】NMR(DMSO−d6 )δ:5.14
(2H,s),6.62(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),6.80(1H,d,J=2Hz),7.02
(1H,t,J=7Hz),7.12(2H,d,J=
7Hz),7.25−7.41(7H,m),7.69
(1H,dd,J=9Hz,2Hz),7.74(1
H,d,J=9Hz),7.96(1H,d,J=2H
z),8.59(1H,d,J=9Hz),9.70
(1H,s),11.87(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):1652,1582,1
434,1256,752 EI−MS(m/z,%):472(m+,6),38
6(15),329(13),301(7),251
(10),119(10),91(100) 融点:229−230℃
【0365】実施例48:2−(4−ベンジルオキシ−
2−フェニルアミノベンズアミド)−4−トリフルオロ
メチル安息香酸
【0366】
【化89】
【0367】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸500mg(1.56mmol)の塩化メチレ
ン(15ml)溶液に、塩化チオニルを186mg
(1.56mmol)加え、氷冷下2時間撹拌した後、
溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(10m
l)溶液を2−アミノ−4−トリフルオロメチル安息香
酸480mg(2.35mmol)及び炭酸カリウム5
39mg(3.9mmol)の塩化メチレン(15m
l)懸濁溶液に滴下し、1時間撹拌後、トリエチルアミ
ン1ml(2.35mmol)を加え、さらに室温で1
5時間撹拌した。反応溶液に1M−塩酸を加え、有機層
を塩化メチレンで抽出した。有機層を1M−塩酸、水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー及びアセトニトリルからの再結晶で精
製し、標記化合物370mg(収率46.5%)を得
た。
【0368】NMR(DMSO−d6 )δ:5.13
(2H,s),6.64(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),6.79(1H,d,J=2Hz),7.03
(1H,t,J=7Hz),7.14(2H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.27−7.44(7H,
m),7.53(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
7.76(1H,d,J=9Hz),8.21(1H,
d,J=8Hz),8.95(1H,d,J=1H
z),9.60(1H,s),12.00(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):1645,1597,1
573,1521,1233,749 EI−MS(m/z,%):506(m+,53),4
88(9),446(4),329(5),302(1
7),301(39),300(16),272
(9),211(7),91(100) 融点:207−208℃
【0369】実施例49:3−(4−ベンジルオキシ−
2−フェニルアミノベンズアミド)−2−ナフタレンカ
ルボン酸
【0370】
【化90】
【0371】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸500mg(1.56mmol)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液に、氷冷下塩化チオニル186mg
(1.56mmol)を加え、2時間撹拌した。この溶
液を3−アミノ−2ナフタレンカルボン酸438mg
(2.34mmol)及び,トリエチルアミン1.09
ml(7.83mmol)の塩化メチレン(15ml)
溶液に滴下し、室温で三日間撹拌した。反応溶液を1M
−塩酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出した。水及び飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去した。残留物をエタノ−ルから再結晶
し、標記化合物438mg(収率57.0%)を得た。
【0372】NMR(DMSO−d6 )δ:5.15
(2H,s),6.64(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),6.83(1H,d,J=2Hz),7.03
(1H,t,J=7Hz),7.15(2H,d,J=
8Hz),7.29−7.42(7H,m),7.50
(1H,t,J=7Hz),7.63(1H,t,J=
8Hz),7.81(1H,d,J=9Hz),7.9
4(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J
=8Hz),8.74(1H,s),9.04(1H,
s),9.87(1H,s),12.06(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3352,1694,1
642,1546,1254,740 EI−MS(m/z,%):488(m+,5),44
6(9),386(6),330(5),329(1
0),328(5),251(11),129(9),
121(9),119(10),97(8),91(7
2) 融点:268℃
【0373】実施例50:2−(4−ベンジルオキシ−
2−フェニルアミノベンズアミド)−5−ニトロ安息香
【0374】
【化91】
【0375】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸580mg(1.82mmol)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液に、氷冷下塩化チオニルを324m
g(2.72mmol)加え、氷冷で2時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(1
0ml)溶液を2−アミノ−5−ニトロ安息香酸365
mg(2.00mmol)及び,トリエチルアミン0.
76ml(5.46mmol)の塩化メチレン(10m
l)溶液に滴下し、室温で20時間撹拌した。反応溶液
に水を加え塩化メチレンで抽出した。1M−塩酸、水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー及びアセトニトリルからの再結晶で精製
し、標記化合物440mg(収率50.0%)を得た。
【0376】NMR(DMSO−d6 )δ:5.04
(2H,s),6.51(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),6.82(1H,d,J=2Hz),7.10
(1H,dd,J=7Hz,7Hz),7.17(2
H,dd,J=8Hz,1Hz),7.30−7.41
(7H,m),8.45(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),7.72(1H,d,J=9Hz),9.00
−9.10(2H,s),9.91(1H,s),1
1.99(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):1694,1658,1
550,1228,756,744 FAB−MS(m/z,%):484(M−H,3),
302(100) 融点:202−203℃
【0377】実施例51:5−ニトロ−2−(2−フェ
ニルアミノ4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香
【0378】
【化92】
【0379】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸200mg(0.64mmol)の塩化メチ
レン(10ml)溶液に、氷冷下塩化チオニルを114
mg(0.96mmol)加え、氷冷で2時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(1
0ml)溶液を2−アミノ−5−ニトロ安息香酸174
mg(0.96mmol)及び,トリエチルアミン0.
26ml(1.91mmol)の塩化メチレン(10m
l)溶液に滴下し、室温で20時間撹拌した。反応溶液
に水を加え塩化メチレンで抽出した。1M−塩酸、水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー及びアセトニトリルからの再結晶で精製
し、標記化合物を92mg(収率30.0%)を得た。
【0380】NMR(DMSO−d6 )δ: .07(1
H,t,J=7Hz),7 .13(1H,dd,J=
8Hz,1Hz),7.23(2H,d,J=7H
z),7.34−7.59(8H,m),7.83(1
H,d,J=8Hz),8.49(1H,dd,J=9
Hz,3Hz),8.76(1H,d,J=3Hz),
8.84(1H,d,J=9Hz),9.27(1H,
s),12.48(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2212,1704,1
636,1596,1514,1220,762 FAB−MS(m/z,%):476(M−H,10
0) 融点:248−250℃
【0381】実施例52:2−(4−ベンジルオキシ−
2−フェニルアミノベンズアミド)−5−ヒドロキシ安
息香酸
【0382】
【化93】
【0383】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸500mg(1.56mmol)の塩化メチレ
ン(10ml)溶液に、塩化チオニル0.15ml
(2.00mmol)加え、室温で1時間撹拌した後、
溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(20ml)
溶液に、2−アミノ−5−ヒドロキシ安息香酸240m
g(1.56mmol)及び炭酸カリウム330mg
(2.39mmol)を加え、20時間加熱還流した。
反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分取し
た。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−及びアセト
ニトリルからの再結晶で精製し、標記化合物243mg
(収率34.0%)を得た。
【0384】NMR(DMSO−d6 )δ:5.13
(2H,s),6.59(1H,dd,J=9Hz,2
Hz),6.80(1H,d,J=2Hz),6.98
−7.04(2H,m),7.11(2H,d,J=8
Hz),7.25−7.43(8H,m),7.72
(1H,d,J=9Hz),8.31(1H,d,J=
9Hz),9.61(1H,s),9.83(1H,
s),11.62(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3364,1668,1
644,1614,1588,1546,1524,1
498,1472,1288,1252,1226,1
192,762,740 FAB−MS(m/z,%):453(M−H,10
0) 融点212−214℃
【0385】実施例53:5−クロロ−2−(2−フェ
ニルアミノ4−フェニルエチニルベンズアミド)安息香
【0386】
【化94】
【0387】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸250mg(0.80mmol)の塩化メチ
レン(15ml)溶液に、塩化チオニルを0.07ml
(0.96mmol)加え、1.5時間室温で撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(20m
l)溶液に、2−アミノ−5−クロロ安息香酸171m
g(1.0mmol)及び炭酸カリウム276mg
(2.0mmol)を加え、20時間加熱還流した。反
応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分取し
た。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をアセトニトリルから再結晶し、標記化合物
300mg(収率80.0%)得た。
【0388】NMR(DMSO−d6 )δ:7.06
(1H,t,J=7Hz),7.11(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.22(2H,d,J=7H
z),7.33−7.39(3H,m),7.41−
7.46(3H,m),7.54−7.59(2H,
m),7.71(1H,dd,J=9Hz,2Hz),
7.80(1H,d,J=8Hz),7.97(1H,
d,J=2Hz),8.57(1H,d,J=9H
z),9.30(1H,s),12.00(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3384,3208,1
704,1636,1608,1580,1550,1
518,1496,1286,1222,1222,1
188,750,692 EI−MS(m/z,%):466(m+,4),29
6(6),295(10),91(100) 融点:256−257℃
【0389】実施例54:5−ヒドロキシ−2−(2−
フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)
安息香酸
【0390】
【化95】
【0391】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸500mg(1.60mmol)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に、塩化チオニルを0.15ml
(2.00mmol)加え、室温で1時間撹拌した後、
溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(50ml)
溶液に、2−アミノ−5−ヒドロキシ安息香酸294m
g(1.92mmol)及び炭酸カリウム266mg
(1.92mmol)を加え、20時間加熱還流した。
反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分取し
た。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をアセトニトリルから再結晶し、標記化合物
500mg(収率70.0%)を得た。
【0392】NMR(DMSO−d6 )δ:7.03−
7.13(3H,m),7.23(2H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.34−7.45(7H,m),
7.54−7.59(2H,m),7.79(1H,
d,J=8Hz),8.29(1H,d,J=9H
z),9.41(1H,s),9.68(1H,s),
11.58(1H,s),13.58(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3344,3048,1
680,1648,1588,1534,1498,1
416,1290,1254,1220,754 FAB−MS(m/z,%):447(M−H,10
0) 融点:233−234℃
【0393】実施例55:3−(2−フェニルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)−2−ナフタレン
カルボン酸
【0394】
【化96】
【0395】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸500mg(1.60mmol)の塩化メチ
レン(25ml)溶液に、塩化チオニルを0.4ml
(1.92mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(50m
l)溶液に、3−アミノ−2−ナフタレンカルボン酸4
50mg(1.92mmol)及び炭酸カリウム265
mg(1.92mmol)を加え、20時間加熱還流し
た。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分
取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−及びメ
タノ−ル洗浄により精製し、標記化合物を286mg
(収率37.0%)を得た。
【0396】NMR(DMSO−d6 )δ:7.07
(1H,t,J=7Hz),7.14(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.25−7.29(2H,
m),7.35−7.46(6H,m),7.50−
7.60(4H,m),7.62−7.68(1H,
m),7.87(1H,d,J=8Hz),7.94
(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=
8Hz),8.75(1H,s),9.04(1H,
s),9.47(1H,s),12.11(1H,
s),13.6−14.4(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3360,3132,3
056,1698,1638,1548,1276,1
262,1194,754,692 EI−MS(m/z,%):482(m+,17),4
64(6),446(15),295(32),278
(13),91(100) 融点:264℃(dec.)
【0397】実施例56:5−メトキシ−2−(2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安
息香酸
【0398】
【化97】
【0399】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸500mg(1.60mmol)の塩化メチ
レン(25ml)溶液に、塩化チオニルを0.14ml
(1.92mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(50m
l)溶液に、2−アミノ−5−メトキシ安息香酸379
mg(2.27mmol)及び炭酸カリウム265mg
(1.92mmol)を加え、20時間加熱還流した。
反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分取し
た。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をアセトニトリルから再結晶し、標記化合物
436mg(収率59.0%)を得た。
【0400】NMR(DMSO−d6 )δ:7.06
(1H,t,J=7Hz),7.10(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.21−7.28(3H,
m),7.33−7.39(3H,m),7.41−
7.46(3H,m),7.50(1H,d,J=3H
z),7.54−7.59(2H,m),7.80(1
H,d,J=8Hz),8.40(1H,d,J=9H
z),9.39(1H,s),11.66(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3348,1700,1
684,1636,1610,1598,1536,1
496,1416,1324,1286,1222,1
176,1042,830,750 EI−MS(m/z,%):462(m+,84),4
44(26),426(7),296(90),295
(100),267(14),167(34) 融点:234−235℃
【0401】実施例57:5−メチル−2−(2−フェ
ニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息
香酸
【0402】
【化98】
【0403】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸300mg(0.96mmol)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に、塩化チオニルを0.08ml
(1.1mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物のトルエン(50m
l)溶液に、2−アミノ−5−メチル安息香酸174m
g(1.15mmol)及び炭酸カリウム159mg
(1.15mmol)を加え、20時間加熱還流した。
反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分取し
た。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をアセトニトリルから再結晶し、標記化合物
375mg(収率88.0%)得た。
【0404】NMR(DMSO−d6 )δ:2.33
(3H,s),7.06(1H,t,J=7Hz),
7.10(1H,dd,J=8Hz,1Hz),7.2
4(2H,dd,J=8Hz,1Hz),7.33−
7.45(6H,m),7.47(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.54−7.60(2H,m)7.
80(1H,d,J=8Hz),7.85(1H,d,
J=2Hz),8.46(1H,d,J=8Hz),
9.39(1H,s),11.95(1H,s)13.
5−13.9(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3228,2212,1
698,1640,1596,1582,1536,1
496,1416,1322,1290,1256,1
224,1176,1060,750 EI−MS(m/z,%):446(m+,7),42
8(2),295(10),267(2) 融点:248−250℃
【0405】実施例58:2−(2−フェニルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)ニコチン酸
【0406】
【化99】
【0407】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸300mg(0.96mmol)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に、塩化チオニルを0.08ml
(1.1mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(5
0ml)溶液に、2−アミノニコチン酸145mg
(1.05mmol)及びトリエチルアミン1mlを加
え、室温で20時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で
酸性にした後、有機層を分取した。有機層を1M−塩
酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をアセトニ
トリルから再結晶し、標記化合物124mg(収率3
0.0%)得た。
【0408】NMR(DMSO−d6 )δ:7.04−
7.10(2H,m),7.21−7.25(2H,
m),7.32−7.46(7H,m)7.55−7.
60(2H,m),7.88(1H,d,J=8H
z),8.26(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
8.59(1H,dd,J=5,2Hz),9.20−
9.40(1H,m),11.40−11.60(1
H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3444,3256,3
100−2900,2212,1756,1664,1
640,1594,1554,1518,1496,1
444,1412,1316,1272,1258,1
244,1210,770,752 FAB−MS(m/z,%):434(M+H,1
7),296(100) 融点:236−237℃
【0409】実施例59:3−(2−フェニルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)チオフェンカルボ
ン酸
【0410】
【化100】
【0411】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸250mg(0.8mmol)の塩化メチレ
ン(15ml)溶液に、塩化チオニルを0.08ml
(1.0mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(5
0ml)溶液に、3−アミノ−2−チオフェンカルボン
酸メチル151mg(0.96mmol)及び炭酸カリ
ウム133mg(0.96mmol)を加え、室温で2
0時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした
後、有機層を分取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィ−で精製した。得られたエステル体をエタノ−ル
(25ml)に溶解し、1M−水酸化ナトリウム水溶液
1.4mlを加え、4時間加熱還流した後、エタノ−ル
を減圧下留去した。残留物を塩酸で酸性にした後、沈殿
物を濾過し、アセトニトリルから再結晶して標記化合物
236mg(収率78.0%)得た。
【0412】NMR(DMSO−d6 )δ:7.05
(1H,t,J=7Hz),7.15(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),7.20(2H,dd,J=8H
z,1Hz),7.32−7.46(6H,m),7.
55−7.60(2H,m),7.79(1H,d,J
=8Hz),7.90(1H,d,J=5Hz),8.
08(1H,d,J=5Hz),9.20(1H,
s),11.36(1H,s),13.5−13.7
(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3392,3260,3
044,2636,2212,1640,1608,1
554,1498,1446,1408,1368,1
258,1242,1214,756 EI−MS(m/z,%):420(m+,41),2
96(100),278(75),256(38),2
05(55),178(46),147(46),13
3(54),129(62),121(58),119
(48),115(50),108(70),105
(69) 融点:218−220℃
【0413】実施例60:5−ブロモ−2−(2−フェ
ニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)安息
香酸
【0414】
【化101】
【0415】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸500mg(1.60mmol)の塩化メチ
レン(20ml)溶液に、塩化チオニルを0.15ml
(2.00mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(5
0ml)溶液に、2−アミノ−5−ブロモ安息香酸41
5mg(1.92mmol)及び炭酸カリウム266m
g(1.92mmol)を加え、室温で20時間撹拌し
た。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分
取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をアセトニトリルから再結晶し、標記化
合物455mg(収率55.6%)得た。
【0416】NMR(DMSO−d6 )δ:7.06
(1H,t,J=7Hz),7.10(1H,dd,J
=8Hz,1,Hz),7.23(2H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.33−7.48(6H,m),
7.54−7.60(2H,m),7.80(1H,
d,J=8Hz),7.84(1H,dd,J=9H
z,2Hz)8.09(1H,d,J=2Hz),8.
52(1H,d,J=9Hz),9.30(1H,
s),11.96(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3220,2220,1
700,1688,1636,1606,1596,1
576,1516,1496,1418,1370,1
322,1284,1250,1220,1180,8
24,790,764,750 EI−MS(m/z,%):512(m+,10),4
94(4),295(30),267(7),239
(1),190(1),163(1),91(2) 融点261−263℃
【0417】実施例61:1−(2−フェニルアミノ−
4−フェニルエチニルベンズアミド)シクロヘキサンカ
ルボン酸
【0418】
【化102】
【0419】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸500mg(1.6mmol)の塩化メチレ
ン(20ml)溶液に、塩化チオニルを0.15ml
(2mmol)加え、室温で1.5時間撹拌した後、溶
媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン(50m
l)溶液に、1,1−アミノシクロヘキサンカルボン酸
ベンジル448mg(1.92mmol)及び炭酸カリ
ウム266mg(1.92mmol)を加え、室温で2
0時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした
後、有機層を分取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。残留物をアセトニトリルで洗浄
した。得られた結晶をエタノ−ル(10ml)に溶解
し、1M−水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え、5時
間加熱還流した後、エタノ−ルを減圧下留去した。残留
物を塩酸で酸性にした後、沈殿物を濾過し、エーテルか
ら再結晶し、標記化合物434mg(収率62.0%)
得た。
【0420】NMR(DMSO−d6 )δ:1.22−
1.35(1H,m),1.43−1.62(5H,
m),1.68−1.82(2H,m),2.03−
2.18(2H,m),7.01−7.07(2H,
m),7.18(2H,dd,J=8Hz,1Hz),
7.31−7.45(6H,m),7.54−7.59
(2H,m),7.73(1H,d,J=8Hz,H
z),8.52(1H,s),9.27(1H,s),
12.27(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3432,3396,3
236,3040,2932,2860,2624,2
208,1718,1634,1590,1558,1
516,1496,1418,1270,1172,8
68,782,758 EI−MS(m/z,%):438(m+,49),4
20(8),394(3),349(14),295
(100),267(14),239(3),163
(3),98(6),81(3) 融点194−195℃
【0421】参考例39:4−(オクタン−1−イル)
−2−フェニルアミノ安息香酸
【0422】
【化103】
【0423】2−クロロ−4−(オクタン−1−イル)
安息香酸1.95g(7.36mmol)のアニリン
(20ml)溶液に、炭酸カリウム1.22g(8.8
3mmol)及び5wt.%の活性化銅を加え、3時間
加熱還流し、アニリンを減圧下留去した。残留物を1M
−塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層
を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物
を塩化メチレンで洗浄し、メタノ−ルから再結晶し、標
記化合物2.12g(収率90.0%)を得た。
【0424】NMR(CDCl3 )δ:0.89(3
H,t,J=7Hz),1.23−1.43(6H,
m),1.57(2H,q,J=7Hz)2.37(2
H,t,J=7Hz),6.75(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.15(1H,ddd,J=7H
z,7Hz,1Hz),7.21(1H,d,J=1H
z),7.24−7.29(2H,m),7.35−
7.42(2H,m),7.93(1H,d,J=8H
z),9.28(1H,s)
【0425】実施例62:2−[4−(オクタン−1−
イル)−2−フェニルアミノフェニルアミノベンズアミ
ド]安息香酸
【0426】
【化104】
【0427】参考例39で製造した4−(オクタン−1
−イル)−2−フェニルアミノ安息香酸520mg
(1.62mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液
に、塩化チオニルを0.12ml(1.62mmol)
加え、室温で3時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物の塩化メチレン(50ml)溶液に、2−ア
ミノ安息香酸267mg(1.94mmol)及び炭酸
カリウム268mg(1.94mmol)及びトリエチ
ルアミン0.27ml(1.94mmol)を加え、室
温で20時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で酸性に
した後、有機層を分取した。有機層を1M−塩酸、水及
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をメタノ−ルからの
再結晶で精製し、標記化合物450mg(収率63%)
を得た。
【0428】NMR(CDCl3 )δ:0.88(3
H,t,J=7Hz),1.20−1.44(10H,
m),1.50−1.60(2H、m)2.38(2
H,t,J=7Hz),6.87(1H,dd,J=
7,1Hz),7.07(1H,t,J=7Hz),
7.14−7.20(1H,m),7.23−7.30
(2H,m),7.32−7.39(3H,m),7.
64−7.70(2H,m),8.15−8.21(1
H,m),8.83(1H,dd,J=8Hz,1H
z),9.61(1H,s),11.69(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3300,3044,2
228,1682,1652,1606,1580,1
562,1542,1516,1498,1470,1
452,1420,1320,1294,1258,1
224,1160,1068,1028,870,75
2 EI−MS(m/z,%):440(m+,100),
422(24),303(59),260(20),2
46(20),233(31),204(23) 融点:165−167℃
【0429】実施例63:2−[4−(3,3−ジメチ
ルブチニル)−2−フェニルアミノベンズアミド]安息
香酸
【0430】
【化105】
【0431】4−(3,3−ジメチルブチニル)−2−
フェニルアミノ安息香酸587mg(2.00mmo
l)の塩化メチレン(20ml)溶液に、塩化チオニル
を0.2ml(2.67mmol)加え、室温で1.5
時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化
メチレン(50ml)溶液に、2−アミノ安息香酸30
2mg(2.20mmol)、炭酸カリウム304mg
(2.20mmol)及びトリエチルアミン0.30m
l(2.20mmol)を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分
取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をアセトニトリルからの再結晶で精製
し、標記化合物654mg(収率79.0%)を得た。
【0432】NMR(CDCl3 )δ:1.30(9
H,s),6.87(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.04−7.10(1H,m),7.14−
7.20(1H,m),7.23−7.29(2H,
m),7.32−7.39(3H,m),7.63−
7.70(2H,m),8.19(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.82(1H,dd,J=8Hz,
1Hz),9.60(1H,s),11.67(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr): 3288,2972,2
224,1656,1608,1582,1560,1
532,1498,1420,1294,1256,1
224,1162,900,764,752 EI−MS(m/z,%):412(m+,44),3
94(6),295(2),275(76),260
(38),246(5) 融点:225−227℃
【0433】実施例64:2−[2−フェニルアミノ−
4−(ペンタン−1−イル)ベンズアミド]安息香酸
【0434】
【化106】
【0435】2−フェニルアミノ−4−(ペンタン−1
−イル)安息香酸510mg(1.83mmol)の塩
化メチレン(25ml)溶液に、塩化チオニルを0.1
4ml(1.83mmol)加え、室温で1時間撹拌し
た後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メチレン
(50ml)溶液に、2−アミノ安息香酸302mg
(2.20mmol)、炭酸カリウム304mg(2.
20mmol)及びトリエチルアミン0.30ml
(2.20mmol)を加え、室温で20時間撹拌し
た。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分
取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をアセトニトリルからの再結晶で精製
し、標記化合物530mg(収率73.0%)を得た。
【0436】NMR(CDCl3 )δ: 1.03(3
H,t,J=7Hz)1.50−1.65(2H,
m),2.37(2H,t,J=7.1Hz),6.8
8(1H,dd,J=1.5Hz,8.3Hz),7.
07(1H,ddd,J=7Hz,7Hz,1Hz),
7.14−7.21(1H,m),7.23−7.30
(2H,m),7.32−7.40(3H,m),7.
63−7.71(2H,m),8.19(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),8.83(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),9.60(1H,s),11.67
(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3256,3020,2
872,2224,1656,1606,1582,1
562,1534,1498,1470,1452,1
420,1318,1258,1222,1162,8
92,758, EI−MS(m/z,%):398(m+,45%),
380(6),261(54),233(17),20
4(11),190(2),146(2),119
(3) 融点:199−200℃
【0437】実施例65:2−[2−ブチルアミノ−4
−(3,3−ジメチルブチニル)ベンズアミド]安息香
【0438】
【化107】
【0439】2−ブチルアミノ−4−(3,3−ジメチ
ルブチニル)安息香酸547mg(2.00mmol)
の塩化メチレン(15ml)溶液に、塩化チオニルを
0.2ml(2.67mmol)加え、室温で1.5時
間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化メ
チレン(50ml)溶液に、2−アミノ安息香酸302
mg(2.20mmol)、炭酸カリウム304mg
(2.20mmol)及びトリエチルアミン0.30m
l(2.20mmol)を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした後、有機層を分
取した。有機層を1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をアセトニトリルからの再結晶で精製
し、標記化合物659mg(収率84.0%)を得た。
【0440】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3
H,t,J=7Hz),1.34(9H,s),1.4
2−1.53(2H,m),1.65−1.73(2
H,m),3.16−3.20(2H,m),6.69
(1H,dd,J=8Hz,2Hz),6.74(1
H,d,J=2Hz),7.14(1H,ddd,J=
8Hz,7Hz,1Hz),7.59(1H,d,J=
8Hz),7.63(1H,ddd,J=8Hz,7H
z,1Hz),8.17(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),8.78(1H,dd,J=8Hz,1Hz) IR(ν,cm-1,KBr):3332,3072,2
964,2228,1650,1608,1536,1
220,766,754 FAB−MS(m/z,%):391(M−H) 融点:225−227℃
【0441】参考例40:2−[2−ブチルアミノ−5
−(2−ピリジルエチニル)ベンズアミド]安息香酸エ
チル
【0442】
【化108】
【0443】2−(2−ブチルアミノ−5−エチニルベ
ンズアミド)安息香酸エチル526mg(1.44mm
ol)のジエチルアミン(10ml)溶液に2−ヨード
ピリジン0.30ml(2.89mmol)、ジクロロ
ビストリフェニルホスフィンパラジウム16mg(0.
01mmol)及びヨウ化銅10mg(0.03mmo
l)を加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液に水を加
えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水、飽和硫酸水素カリウム水溶液、
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をメタノ−ルからの再結晶で精製し、標
記化合物375mg(収率77.5%)を得た。
【0444】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3
H,t,J=7Hz),1.42(3H,t,J=7H
z),1.40−1.50(2H,m),1.64−
1.71(2H,m),3.18−3.24(2H,
m),4.43(2H,q,J=7Hz),7.12
(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1Hz),7.
19(1H,ddd,J=8Hz,5,1Hz),7.
50(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),
7.55−7.61(2H,m),7.66(1H,d
dd,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.97(1
H,d,J=2Hz),8.06(1H,t,J=5H
z),8.10(1H,dd,J=8Hz,2Hz),
8.58−8.61(1H,m),8.66(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),11.77(1H,s)
【0445】実施例66:2−[2−ブチルアミノ−5
−(2−ピリジルエチニル)ベンズアミド]安息香酸
【0446】
【化109】
【0447】参考例40で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(2−ピリジルエチニル)ベンズアミド]安
息香酸エチル375mg(0.85mmol)のエタノ
−ル(20ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液
1mlを加え、2時間加熱還流した後、室温まで冷却し
た。反応溶液を飽和硫酸水素カリウムで中和後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をメタノ−ルからの再結晶で精製し、標記化
合物194mg(収率55.0%)を得た。
【0448】NMR(DMSO−d6 )δ:0.94
(3H,t,J=7Hz),1.36−1.46(2
H,m),1.57−1.65(2H,m),3.21
−3.26(2H,m),6.86(1H,d,J=9
Hz),7.19−7.24(1H,m),7.37
(1H,ddd,J=8Hz,5,1Hz),7.56
−7.60(2H,m),7.65(1H,ddd,J
=8Hz,7Hz,2Hz),7.83(1H,dd
d,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.96(1H,
d,J=2Hz),8.04(1H,dd,J=8H
z,2Hz),8.18(1H,t,J=5Hz),
8.54(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.5
7−8.60(1H,m),12.03(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2204,1652,1
590,1528,1220,770,756 FAB−MS(m/z,%):412(M−H,10
0) 融点:179−180℃
【0449】参考例41:2−[2−ブチルアミノ−5
−(2−チオフェニルエチニル)ベンズアミド]安息香
酸エチル
【0450】
【化110】
【0451】参考例30で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−エチニルベンズアミド)安息香酸エチル50
0mg(1.37mmol)のジエチルアミン(10m
l)溶液に2−ヨ−ドチオフェン0.30ml(2.8
9mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパ
ラジウム16mg(0.01mmol)及びヨウ化銅1
0mg(0.03mmol)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応溶液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和
硫酸水素カリウム水溶液、10%チオ硫酸ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をメタノ−ル
からの再結晶で精製し、標記化合物233mg(収率3
8.0%)を得た。
【0452】NMR(CDCl3 )δ:0.97(3
H,t,J=7Hz),1.43(3H,t,J=7H
z),1.41−1.52(2H,m),1.64−
1.73(2H,m),3.18−3.22(2H,
m),4.43(2H,q,J=7Hz),6.69
(1H,d,J=9Hz),7.00(1H,dd,J
=5,4Hz),7.12(1H,ddd,J=8H
z,7Hz,1Hz),7.23−7.26(2H,
m),7.47(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
7.58(1H,ddd,J=8Hz,7Hz,1H
z),7.89(1H,J=2Hz),8.03(1
H,t,J=5Hz),8.10(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.67(1H,dd,J=8Hz,
1Hz)
【0453】実施例67:2−[2−ブチルアミノ−5
−(2−チオフェニルエチニル)ベンズアミド]安息香
【0454】
【化111】
【0455】参考例41で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(2−チオフェニルエチニル)ベンズアミ
ド]安息香酸エチル230mg(0.52mmol)の
エタノ−ル(20ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム
水溶液1mlを加え、3時間加熱還流した後、室温まで
冷却した。反応溶液を飽和硫酸水素カリウムで中和後、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。残留物をメタノ−ルからの再結晶で精製し、
標記化合物185mg(収率85.0%)を得た。
【0456】NMR(DMSO−d6 )δ:0.94
(3H,t,J=7Hz),1.36−1.46(2
H,m),1.56−1.64(2H,m),3.19
ー3.25(2H,m),6.83(1H,d,J=9
Hz),7.11(1H,dd,J=5Hz,4H
z),7.18−7.24(1H,m),7.35(1
H,dd,J=4Hz,1Hz)7.52(1H,d
d,J=9Hz,2Hz),7.60−7.67(2
H,m),7.88(1H,d,J=2Hz),8.0
3(1H,dd,J=8Hz,1Hz),8.11(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),8.51(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),11.97(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3320,2964,2
208,1652,1602,1530,1254,7
56 FAB−MS(m/z,%):417(M−H,1
6),189(100)融点 79−180℃
【0457】参考例42:2−[2−ブチルアミノ−5
−(3−メトキシプロパン−1−イル)ベンズアミド]
安息香酸エチル
【0458】
【化112】
【0459】参考例30で製造した2−(2−ブチルア
ミノ−5−ヨードベンズアミド)安息香酸エチル700
mg(1.50mmol)のジエチルアミン(20m
l)及びテトラヒドロフラン(10ml)の混合溶液に
3−メトキシ−1−プロピン0.25ml(3.00m
mol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム53mg(0.08mmol)及びヨウ化銅14m
g(0.08mmol)を加え、室温で2時間攪拌し
た。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和硫酸水素カリウム溶液、10%チオ硫酸ナトリウム水
溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をメタノー
ルから再結晶で精製し、標記化合物375mg(収率6
1.2%)を得た。
【0460】NMR(CDCl3 )δ:0.96(3
H,t,J=7Hz),1.40−1.51(5H,
m),1.62−1.71(2H,m),3.16−
3.22(2H,m),3.47(3H,s),4.2
0(2H,q,J=7Hz),4.34(2H,s),
7.11(1H,ddd,J=8,7,1Hz),7.
41(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.57
(1H,ddd,J=8,7,1Hz),7.84(1
H,d,J=2Hz),8.00(1H,t,J=5H
z),8.09(1H,dd,J=8,1Hz),8.
68(1H,dd,J=8,1Hz),11.75(1
H,s)
【0461】実施例68:2−[2−ブチルアミノ−5
−(3−メトキシプロパン−1−イル)ベンズアミド]
安息香酸ナトリウム塩
【0462】
【化113】
【0463】参考例42で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(3−メトキシプロパン−1−イル)ベンズ
アミド]安息香酸エチル370mg(0.91mmo
l)のエタノ−ル(20ml)及びテトラヒドロフラン
(20ml)の混合溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶
液2mlを加え、室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧
下留去した。残留物をメタノ−ル−エ−テル−ヘキサン
からの再結晶で精製し、標記化合物300mg(収率8
5.9%)を得た。
【0464】NMR(DMSO−d6 )δ:0.93
(3H,t,J=7Hz),1.36−1.46(2
H,m),1.55−1.64(2H,m),3.15
−3.21(2H,m),4.31(2H,s),6.
73(1H,d,J=9Hz),6.96−7.01
(1H,m),7.28−7.33(1H,m),7.
39(1H,dd,J=9Hz,2Hz),7.90
(1H,d,J=2Hz),8.03(1H,dd,J
=8Hz,1Hz),8.37(1H,t,J=5H
z),8.54(1H,d,J=8Hz) IR(ν,cm-1,KBr):3300,2956,2
928,2212,1652,1590,1522,1
296,760 FAB−MS(m/z,%):424(m+Na,10
0) 融点179−180℃
【0465】参考例43:2−[2−ブチルアミノ−5
−(3,3−ジエトキシプロパン−1−イル)フェニ
ル]−4−オキソ−4H−3,1−ベンゾキサジン
【0466】
【化114】
【0467】2−(2−ブチルアミノ−5−ヨ−ドフェ
ニル)−4−オキソ−4H−3,1−ベンゾキサジン
1.40g(3.33mmol)のトリエチルアミン
(30ml)及びテトラヒドロフラン(15ml)溶液
にプロパギルアルデヒドジエチルアセタ−ル0.96m
l(1.72mmol)、ジクロロビストリフェニルホ
スフィンパラジウム30mg(0.03mmol)及び
ヨウ化銅20mg(0.06mmol)を加え、窒素雰
囲気下室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加えた
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和硫酸水素カリウム水溶液、10
%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をアセトニトリルからの再結晶で精製し、標
記化合物625mg(収率41.4%)を得た。
【0468】NMR(CDCl3 )δ:1.04(3
H,t,J=7Hz),1.29(6H,t,J=7H
z),1.53−1.63(2H,m),1.75−
1.84(2H,m),3.29−3.34(2H,
m),3.63−3.72(2H,m),3.80−
3.89(2H,m),5.50(1H,s),6.6
8(1H,d,J=9Hz),7.43−7.52(3
H,m),7.80(1H,ddd,J=8Hz,7H
z,1Hz),8.22(1H,ddd,J=8Hz,
1,1Hz),8.32(1H,d,J=2Hz),
9.25(1H,t,J=5Hz)
【0469】実施例69:2−[2−ブチルアミノ−5
−(3,3−ジエトキシプロパン−1−イル)ベンズア
ミド]安息香酸ナトリウム塩
【0470】
【化115】
【0471】参考例43で製造した2−[2−ブチルア
ミノ−5−(3,3−ジエトキシプロパン−1−イル)
フェニル]−4−オキソ−4H−3,1−ベンゾキサジ
ン600mg(1.43mmol)のエタノ−ル(20
ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混合溶液
に1M−水酸化ナトリウム水溶液5mlを加え、室温で
2時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物をメ
タノ−ル−エ−テル−ヘキサンからの再結晶で精製し、
標記化合物580mg(収率88.0%)を得た。
【0472】NMR(CDCl3 )δ:0.93(3
H,t,J=7Hz),1.18(6H,t,J=7H
z),1.38−1.46(2H,m),1.55−
1.64(2H,m),3.16−3.21(2H,
m),3.53−3.61(2H,m),3.65−
3.73(2H,m),5.50(1H,s),6.7
5(1H,d,J=9Hz),6.98−7.03(1
H,m),7.31−7.36(1H,m),7.40
(1H,dd,J=9Hz,2Hz),7.89(1
H,d,J=2Hz),8.06−8.09(1H,
m),8.39(1H,t,J=5Hz),8.55
(1H,dd,J=8Hz,1Hz) IR(ν,cm-1,KBr):2960,2932,2
220,1660,1594,1520,1288,7
54 FAB−MS(m/z,%):437(M−H,3
4),379(100) 融点:179−180℃
【0473】実施例70:4−(3,3−ジメチルブチ
ニル)−2−フェニルアミノ−N−(2−スルファモイ
ルフェニル)ベンズアミド
【0474】
【化116】
【0475】4−(3,3−ジメチルブチニル)−2−
フェニルアミノ安息香酸1.0g (3.40mmol)
及び塩化チオニル0.4mlの塩化メチレン(30m
l)溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去
した。残留物の塩化メチレン(30ml)溶液を2−ア
ミノベンゼンスルホンアミド0.65g (3.75mm
ol)のピリジン(50ml)溶液に氷冷下滴下し、1
8時間室温で撹拌した後、塩化メチレンを減圧下留去し
た。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を1 M−塩酸、水、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標記化合
物0.8g (収率52.0%)を得た。
【0476】NMR(CDCl3 )δ:1.29(9
H,s),4.87(2H,br−s),6.85(1
H,dd,J=8Hz,2Hz),7.09(1H,d
dd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.21−7.
29(3H,m),7.52−7.59(2H,m),
7.57(1H,d,J=8Hz),7.63(1H,
ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.99(1
H,dd,J=8Hz,2Hz),8.41(1H,d
d,J=8Hz,1Hz),9.53(1H,s),1
0.03(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3364,2972,2
928,2224,1642,1586,1556,1
516,1500,1472,1442,1420,1
334,1290,1272,1222,1154,7
64 FAB−MS(m/z,%):446(M−H,10
0) 融点:101−102℃
【0477】実施例71:2−ブチルアミノ−4−
(3,3−ジメチルブチニル)−N−(2−スルファモ
イルフェニル)ベンズアミド
【0478】
【化117】
【0479】2−ブチルアミノ−4−(3,3−ジメチ
ルブチニル)安息香酸1.0g (3.66mmol)及
び塩化チオニル0.4mlの塩化メチレン(30ml)
溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物の塩化メチレン(30ml)溶液を2−アミ
ノベンゼンスルホンアミド0.7g (4.03mmo
l)のピリジン(50ml)溶液に氷冷下滴下し、18
時間室温で撹拌した後、塩化メチレンを減圧下留去し
た。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を1 M−塩酸、水、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、標記化
合物0.9g (収率54.0%)を得た。
【0480】NMR(DMSO−d6 )δ:0.97
(3H,t,J=7Hz),1.34(9H,s),
1.41−1.51(2H,m),1.62−1.72
(2H,m),3.18(2H,t,J=7Hz),
4.83(2H,br−s),6.45(1H,dd,
J=8,2Hz),6.74(1H,d,J=2H
z),7.23(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,
2Hz),7.48(1H,d,J=8Hz),7.6
1(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),
7.86(1H,br−s),7.95(1H,dd,
J=8Hz,2Hz),8.34(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),9.70(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3368,3232,3
084,2968,2932,2868,2224,1
644,1600,1584,1564,1530,1
472,1440,1342,1292,1226,1
168,1156,896,764 FAB−MS(m/z,%):426(M−H,10
0) 融点:130−131℃
【0481】実施例72:4−ベンジルオキシ−2−フ
ェニルアミノ−N−(2−スルファモイルフェニル)ベ
ンズアミド
【0482】
【化118】
【0483】4−ベンジルオキシ−2−フェニルアミノ
安息香酸500mg(1.56mmol)の塩化メチレ
ン(15ml) 溶液に、氷冷下塩化チオニルを186m
g(1.56mmol)加え、室温で2時間撹拌した。
この溶液を2−アミノベンゼンスルホンアミド174m
g(0.96mmol)及び、トリエチルアミン1ml
(7.8mmol)の塩化メチレン(15ml)溶液に
滴下し、室温で4時間撹拌した。反応溶液に、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、1M−塩酸、水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−及
び、エタノ−ルからの再結晶で精製し、標記化合物21
0mg( 収率28.0%)を得た。
【0484】NMR(δ,DMSO−D6):4.82
(2H,s),5.04(2H,s),6.48(1
H,dd,J=9Hz,2Hz),6.85(1H,
d,J=2Hz),7.04−7.10(1H,m),
7.15(2H,dd,J=9Hz,2Hz),7.2
2−7.41(8H,m),7.60−7.65(2
H,m),7.98(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.38(1H,dd,J=8Hz,1Hz),
9.74(1H,s),9.87(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):1646,1580,1
522,1286,756 EI−MS(m/z,%):473(31),446
(10),302(18),301(30),300
(11),91(100) 融点:171−172℃
【0485】実施例73:4−フェニルエチニル−2−
フェニルアミノ−N−(2−スルファモイルフェニル)
ベンズアミド
【0486】
【化119】
【0487】2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニ
ル安息香酸1g (3.40mmol)及び塩化チオニル
0.4mlの塩化メチレン(30ml)溶液を室温で2
時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留物の塩化
メチレン(30ml)溶液を2−アミノベンゼンスルホ
ンアミド0.65g (3.75mmol)のピリジン
(50ml)溶液に氷冷下滴下し、18時間室温で撹拌
した後、塩化メチレンを減圧下留去した。残留物に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1 M−塩酸、
水、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーで精製して、標記化合物0.8g
(収率52.0%)を得た。
【0488】NMR(CDCl3 )δ:1.29(9
H,s),4.87(2H,br−s),6.85(1
H,ddd,J=8Hz,2Hz,1Hz),7.09
(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.
21−7.29(3H,m),7.52−7.59(2
H,m),7.57(1H,d,J=8Hz),7.6
3(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),
7.99(1H,dd,J=8Hz,2Hz),8.4
1(1H,dd,J=8Hz,1Hz),9.53(1
H,s),10.03(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3380,3320,3
244,3056,2212,1644,1594,1
582,1558,1530,1500,1468,1
442,1424,1334,1294,1226,1
154,756 EI−MS(m/z,%):467(m+,59),2
95(100),267(16) 融点:195−196℃
【0489】実施例74:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]ベンズアミド
【0490】
【化120】
【0491】実施例73で製造した4−フェニルエチニ
ル−2−フェニルアミノ−N−(2−スルファモイルフ
ェニル)ベンズアミド200mg(0.43mmol)
及び炭酸カリウム118mg(0.86mmol)をジ
オキサン(10ml)及び水10mlの混合溶液に、塩
化ベンゾイル90mg(0.64mmol)を滴下し、
室温で16時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で酸性
にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物をメタノ−ルで洗浄し、標記化合物168m
g( 収率69.0%) を得た。
【0492】NMR(CDCl3 )δ:7.00(1
H,dd,J=8Hz,1Hz),7.07−7.12
(1H,m),7.27−7.77(16H,m),
7.92(1H,d,J=8Hz),8.07(1H,
dd,J=8Hz,1Hz),8.62(1H,dd,
J=8Hz,1Hz),8.70(1H,s),9.6
0(1H,s),10.49(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3384,3326,1
704,1660,1596,1582,1562,1
520,1286,752 FAB−MS(m/z,%):570(M−H,10
0) 融点241−243℃
【0493】実施例75:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド
【0494】
【化121】
【0495】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド200mg(0.4
3mmol)及び、炭酸カリウム118mg(0.85
6mmol)のジオキサン(10ml)及び水(10m
l)の混合溶液に、4−トリフルオロメチル塩化ベンゾ
イルを179mg(0.856mmol)を加え室温で
16時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸で酸性にした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物をメタノールで洗浄し、目的物を168mg(収率6
1.0%)得た。
【0496】NMR(CDCl3 )δ:7.04−7.
10(2H,m),7.21−7.25(2H,m),
7.32−7.46(7H,m),7.55−7.60
(2H,m),7.88(1H,d,J=8Hz),
8.26(1H,dd,J=7Hz,2Hz),8.5
9(1H,dd,J=5Hz,2Hz),9.2−9.
4(1H,m),11.4−11.6(1H,m) IR(ν,cm-1,KBr):3320,3244,2
216,1706,1662,1642,1594,1
580,1558,1528,1498,1472,1
442,1422,1326,1288,1256,1
226,1156,1130,1070,756 EI−MS(m/z,%):639(m+,16),4
67(20),446(10),422(17),29
5(88),278(42) 融点:178−180℃
【0497】実施例76:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]アセトアミド
【0498】
【化122】
【0499】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド400mg(0.8
6mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン315m
g(2.57mmol)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に無水酢酸0.12ml(1.28mmol)
を加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液を1M−塩酸
で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、標記化合物358mg(収率82.2%)を
得た。
【0500】NMR(CDCl3 )δ:2.08(3
H,s),6.99(1H,dd,J=8Hz,1H
z),7.07−7.12(1H,m),7.26−
7.40(8H,m),7.46−7.54(3H,
m),7.66−7.71(1H,m),7.82(1
H,d,J=8Hz),8.01(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),8.06−8.16(1H,m),
8.58(1H,dd,J=8Hz,1Hz),9.5
7(1H,s),10.30(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3450−2950,2
864,2212,1714,1660,1582,1
556,1530,1498,1472,1442,1
420,1342,1318,1286,1256,1
224,1156,1128,854,756 EI−MS(m/z,%):509(m+,22),2
95(49),267(7),91(2),61(3) 融点:108℃
【0501】実施例77:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]ヘキサンアミド
【0502】
【化123】
【0503】実施例73で製造した4−フェニルエチニ
ル−2−フェニルアミノ−N−(2−スルファモイルフ
ェニル)ベンズアミド500mg(1.04mmol)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に4−ジメチル
アミノピリジン260mg(2.14mmol)、及び
ヘキサノイルクロリド0.16ml(1.17mmo
l)を加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−
で精製し、標記化合物200mg(収率33.3%) を
得た。
【0504】NMR(CDCl3 )δ:0.84(3
H,t,J=7Hz),1.16−1.32(4H,
m),1.50−1.62(2H,m),2.23(2
H,t,J=7Hz),6.99(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.06−7.12(1H,m),
7.24−7.30(3H,m),7.32−7.40
(5H,m),7.46−7.54(3H,m),7.
65−7.71(1H,m),7.83(1H,d,J
=8Hz),8.01(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.10(1H,br−s),8.57(1H,
dd,J=8Hz,1Hz),9.57(1H,s),
10.31(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2956,1714,1
660,1582,1442,1286,756,69
2 EI−MS(m/z,%):565(m+,41),4
67(4),295(100),267(13),20
5(29)
【0505】実施例78:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]デカンアミド
【0506】
【化124】
【0507】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド250mg(0.5
4mmol)及び炭酸カリウム148mg(1.07m
mol)のジオキサン(10ml)及び水(10ml)
の混合溶液に、デカノイルクロリド153mg(0.8
06mmol)を加え室温で20時間撹拌した。反応溶
液に、1M−塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン)で精製し、標記化
合物238mg(収率71.5%)を得た。
【0508】NMR(CDCl3 )δ:0.86(3
H,t,J=7Hz),1.12−1.32(11H,
m),1.50−1.62(3H,m),2.23(2
H,t,J=7Hz),6.99(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),7.09(1H,t,J=7Hz),
7.24−7.42(8H,m),7.47−7.68
(1H,t,J=7Hz),7.83(1H,d,J=
8Hz),8.00(1H,dd,J=8Hz,1H
z),8.08(1H,s),8.57(1H,d,J
=8Hz),9.57(1H,s),10.32(1
H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3252,2928,2
856,2216,1714,1668,1594,1
578,1564,1524,1500,1470,1
440,1418,1342,1314,1286,1
226,1156,870,754,724,690,
582 EI−MS(m/z,%):621(m+,50%),
467(12),446(13),295(100),
278(9),267(13)
【0509】実施例79:N−[2−(2−フェニルア
ミノ−4−フェニルエチニルベンズアミド)ベンゼンス
ルホニル]ピバルアミド
【0510】
【化125】
【0511】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド226mg(0.4
8mmol)及び、4−ジメチルアミノピリジン118
mg(0.96mmol)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液にピバロイルクロリド0.07ml(0.5
7mmol)を加え室温で1時間撹拌した後、溶媒を減
圧下留去した。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を1 M−塩酸、水、及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、標記化合物150mg(収率56.0%)を得た。
【0512】NMR(CDCl3 )δ:1.14(9
H,s),7.00(1H,dd,J=8Hz,2H
z),7.09(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,
2Hz),7.24−7.31(3H,m),7.33
−7.39(5H,m),7.48−7.53(3H,
m),7.68(1H,dd,J=8Hz,2Hz),
7.83(1H,d,J=8Hz),8.00(1H,
dd,J=8Hz,2Hz),8.18(1H,br−
s),8.53(1H,dd,J=8Hz,2Hz),
9.57(1H,s),10.25(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2212,1704,1
658,1582,1558,1532,1472,1
442 EI−MS(m/z,%):551(m+,49),5
21(30),295(100),195(48) 融点:223−224℃
【0513】実施例80:N−[2−[4−(3,3−
ジメチルブチニル)−2−フェニルアミノベンズアミ
ド]ベンゼンスルホニル]ピバルアミド
【0514】
【化126】
【0515】窒素気流下、実施例70で製造した4−
(3,3−ジメチルブチニル)−2−フェニルアミノ−
N−(2−スルファモイルフェニル)ベンズアミド20
0mg(0.45mmol)及び、4−ジメチルアミノ
ピリジン110mg(0.9mmol)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液にピバロイルクロリド0.06
ml(0.49mmol)を加え室温で1時間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、硫酸水素カリウム水溶液
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィーで精製して、標記化合物180mg(収
率75.0%)を得た。
【0516】NMR(CDCl3 )δ:1.12(9
H,s),1.38(9H,s),6.87(1H,d
d,J=8Hz,2Hz),7.07(1H,ddd,
J=8Hz,8Hz,2Hz),7.22−7.29
(3H,m),7.32−7.38(3H,m),7.
67(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),
7.75(1H,d,J=8Hz),7.99(1H,
dd,J=8Hz,2Hz),8.15(1H,br−
s),8.50(1H,dd,J=8Hz,2Hz)
9.519(1H,s),10,17(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2224,1714,1
652,1594,1580,1564,1530,1
498 EI−MS(m/z,%):531(m+,85),1
75(100),260(53) 融点:218−219℃
【0517】実施例81:N−[2−[4−(3,3−
ジメチルブチニル)−2−フェニルアミノベンズアミ
ド]ベンゼンスルホニル]アセトアミド
【0518】
【化127】
【0519】窒素気流下、実施例70で製造した4−
(3,3−ジメチルブチニル)−2−フェニルアミノ−
N−(2−スルファモイルフェニル)ベンズアミド30
0mg(067mmol)及び、4−ジメチルアミノピ
リジン180mg(1.47mmol)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に無水酢酸0.07ml(0.
74mmol)を加え室温で1時間撹拌した後、溶媒を
減圧下留去した。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食
塩水で順次専用し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーで精製して、標記化合物235mg(収率72.0
%)を得た。
【0520】NMR(CDCl3 )δ:1.28(9
H,s),2.04(3H,s),6.85(1H,d
d,J=8Hz,2Hz),7.07(1H,dd,J
=8Hz,8Hz),7.22−7.29(3H,
m),7.31−7.39(3H,m),7.66(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.73
(1H,d,J=8Hz),7.99(1H,dd,J
=8Hz,2Hz),8.26(1H,br−s),
8.55(1H,dd,J=8Hz,2Hz)9.49
(1H,s),10,24(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2224,1730,1
658,1582,1556,1538,1498,1
470,1442,1418,1336,1270 EI−MS(m/z,%):489(m+,73),2
75(100),260(70) 融点:208−209℃
【0521】実施例82:N−[2−[(2−メチルプ
ロピルオキシカルボニルアミノ)スルフォニル]フェニ
ル]2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズ
アミド
【0522】
【化128】
【0523】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド500mg(1.0
7mmol)及び、4−ジメチルアミノピリジン289
mg(2.36mmol)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液にクロロ炭酸イソブチル0.15ml(1.
18mmol)を加え室温で1時間撹拌した後、溶媒を
減圧下留去した。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーで精製して、標記化合物455mg(収率75.0
%)を得た。
【0524】NMR(δ,CDCl3 ):0.83(6
H,d,J=7Hz),1.80−1.90(1H,
m),3.85(2H,d,J=7Hz),6.98
(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.10(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.24
−7.31(4H,m),7.32−7.39(4H,
m),7.47−7.55(3H,m),7.60(1
H,br−s),7.68(1H,ddd,J=8H
z,8Hz,2Hz),7.76(1H,d,J=8H
z),8.03(1H,dd,J=8Hz,2Hz),
8.61(1H,dd,J=8Hz,2Hz),9.5
7(1H,s),10.27(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):2212,1716,1
674,1582,1556,1516,1472,1
424,1356,1226 FAB−MS(m/z,%):566(M−H,2
3),265(100) 融点:155−156℃
【0525】実施例83:N−[2−[2−ブチルアミ
ノ−4−(3,3−ジメチルブチニル)ベンズアミド]
ベンゼンスルホニル]アセトアミド
【0526】
【化129】
【0527】窒素気流下、2−ブチルアミノ−4−
(3,3−ジメチルブチニル)−N−(2−スルファモ
イルフェニル)ベンズアミド300mg(0.70mm
ol)及び、4−ジメチルアミノピリジン189mg
(1.55mmol)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に無水酢酸0.07ml(0.74mmol)
を加え室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去し
た。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、標記化合物250mg(収率76.0%)を得た。
【0528】NMR(δ,CDCl3 ):0.96(3
H,t,J=7Hz),1.33(9H,s),1.4
4−1.56(2H,m),1.63−1.70(2
H,m),2.04(3H,s),3.18(2H,
t,J=7Hz),6.66(1H,dd,J=8H
z,2Hz),6.72(1H,d,J=2Hz),
7.24(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,2H
z),7.61(1H,d,J=8Hz),7.65
(1H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.
81(1H,br−s),8.01(1H,dd,J=
8Hz,2Hz),8.20(1H,br−s),8.
48(1H,dd,J=8Hz,1Hz),10.02
(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3392,3196,2
972,2932,2872,2228,1736,1
640,1598,1584,1564,1530,1
474,1444,1348,1290,1236,1
212,1154,854,766 EI−MS(m/z,%):489(m+,73),2
75(100),260(70) 融点:155−156℃
【0529】実施例84:2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニル−N−[2−[(フェニルオキシカルボ
ニルアミノ)スルフォニル]フェニル]ベンズアミド
【0530】
【化130】
【0531】窒素気流下、実施例73で製造した2−フ
ェニルアミノ−4−フェニルエチニル−N−(2−スル
ファモイルフェニル)ベンズアミド548mg(1.1
8mmol)及び、4−ジメチルアミノピリジン316
mg(2.60mmol)の酢酸エチル(10ml)溶
液にクロロ炭酸フェニル0.18ml(1.42mmo
l)を加え室温で1時間撹拌した。反応溶液を硫酸水素
カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を
エーテルで洗浄して、標記化合物520mg(収率7
5.0%)を得た。
【0532】NMR(CDCl3 )δ:6.96(1
H,dd,J=8Hz,2Hz),7,00−7.04
(2H,m),7.11(1H,dd,J=8Hz,8
Hz),7.18−7.38,(11H,m),7.4
5(1H,d,J=2Hz),7.49−7.53(2
H,m),7.68−7.74(2H,m),7.82
(1H,br−s),8.09(1H,dd,J=8H
z,2Hz),8.63(1H,dd,J=8Hz,1
Hz),9.50(1H,s),10.23(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr):3392,3064,2
864,2216,1748,1646,1582,1
560,1528,1498,1476,1442,1
420,1360,1320,1288,1226,1
198,1162,1128,898,754 FAB−MS(m/z,%):586(M−H,2
2),451(100) 融点:146−147℃
【0533】実施例85:2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニル−N−[2−[[(2−メチルプロピル
アミノ)カルボニルアミノ]スルホニル]フェニル]ベ
ンズアミド
【0534】
【化131】
【0535】実施例84で製造した2−フェニルアミノ
−4−フェニルエチニル−N −[2−[(フェニルオキ
シカルボニルアミノ)スルフォニル]フェニル]ベンズ
アミド105mg(0.18mmol)及び、イソブチ
ルアミン0.04ml(0.36mmol)のベンゼン
(5ml)溶液を2時間加熱還流した。反応溶液に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、硫酸水素カ
リウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をア
セトニトリルで再結晶して、標記化合物70mg(収率
69.0%)を得た。
【0536】NMR(CDCl3 )δ:0.83(6
H,d,J=7Hz),1.64−1.71(1H,
m),2.91(2H,dd,J=7Hz,6Hz),
6.23(1H,br−S),6.94(1H.dd,
J=8Hz,2Hz),7.10(1H,ddd,J=
8Hz,8Hz,1Hz),7.21−7.28(3
H,m),7.32−7.40(5H,m),7.45
(1H,d,J=2Hz),7.48−7.53(2
H,m),7.66(1H,ddd,J=8Hz,8H
z,2Hz),7.69(1H,d,J=8Hz),
7.88(1H,dd,J=8Hz.2Hz),8.3
6(1H,br−s),8.56(1H,dd,J=8
Hz,1Hz),9.56(1H,s),10.00
(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3392,3268,3
064,2960,2932,2220,1682,1
658,1580,1554,1530,1498,1
472,1442,1418,1344,1320,1
288,1224,1152,752 FAB−MS(m/z,%):565(M−H,1
6),265(100) 融点:183−184℃
【0537】実施例86:N−[2−[[(シクロヘキ
シルアミノ)カルボニルアミノ]スルホニル]フェニ
ル]2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズ
アミド
【0538】
【化132】
【0539】実施例84で製造した2−フェニルアミノ
−4−フェニルエチニル−N −[2−[(フェニルオキ
シカルボニルアミノ)スルフォニル]フェニル]ベンズ
アミド200mg(0.34mmol)及び、シクロヘ
キシルアミン0.09ml(0.75mmol)のベン
ゼン(5ml)溶液を2時間加熱還流した。反応溶液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、硫酸水
素カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物
をアセトニトリルで再結晶して、標記化合物136mg
(収率67.0%)を得た。
【0540】NMR(δ,CDCl3 ):1.06(2
H,m),1.20−1.28(2H,m),1.45
−1.70(4H,m),1.75−1.85(2H,
m),3.45−3.55(1H,m),6.00(1
H,br−S),6.96(1H,dd,J=8Hz,
2Hz),7.11(1H,ddd,J=8Hz,8H
z,1Hz),7.24−7.30(5H,m),7.
32−7.40(4H,m),7.46(1H,d,J
=2Hz),7.49−7.53(2H,m),7.6
4−7.74(3H,m),7.89(1Hdd,J=
8Hz,2Hz),8.57(1H,dd,J=8H
z,1Hz),9.55(1H,s),10.03(1
H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3400,3316,3
240,2940,2856,2212,1686,1
662,1584,1556,1530,1498,1
470,1444,1422,1338,1284,1
252,1218,1154,1128,1028,7
56 FAB−MS(m/z,%):591(M−H,9),
311(100) 融点:188−189℃
【0541】実施例87:2−フェニルアミノ−4−フ
ェニルエチニル−N−[2−[(ピペリジノカルボニル
アミノ)スルホニル]フェニル]ベンズアミド
【0542】
【化133】
【0543】実施例84で製造した2−フェニルアミノ
−4−フェニルエチニル−N −[2−[(フェニルオキ
シカルボニルアミノ)スルフォニル]フェニル]ベンズ
アミド200mg(0.34mmol)及び、ピペリジ
ン0.07ml(0.75mmol)のベンゼン(5m
l)溶液を2時間加熱還流した。反応溶液に水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、硫酸水素カリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をアセトニ
トリルで再結晶して、標記化合物94mg(収率50.
0%)を得た。
【0544】NMR(δ,CDCl3 ):1.55(6
H,br−S),3.32(4H,br−S),6.9
8(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.08(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,1Hz),7.24
−7.30(5H,m),7,31−7.39(4H,
m),7.47−7.57(3H,m),7.64(1
H,ddd,J=8Hz,8Hz,2Hz),7.90
(1H,d,J=8Hz),8.00(1H,dd,J
=8Hz.2Hz),8.49(1H,dd,J=8H
z,1Hz),9.64(1H,s),10.53(1
H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3268,2940,2
860,2212,1682,1660,1582,1
562,1536,1498,1478,1442,1
422,1316,1286,1256,1228,1
160,752 FAB−MS(m/z,%):577(M−H,10
0),265(66) 融点:163−164℃
【0545】実施例88:N−[2−[[(4−メチル
ピペラジニル)カルボニルアミノ]スルホニル]フェニ
ル]2−フェニルアミノ−4−フェニルエチニルベンズ
アミド
【0546】
【化134】
【0547】実施例84で製造した2−フェニルアミノ
−4−フェニルエチニル−N −[2−[(フェニルオキ
シカルボニルアミノ)スルフォニル]フェニル]ベンズ
アミド160mg(0.27mmol)及び、1−メチ
ルピペラジン0.07ml(0.75mmol)のベン
ゼン(5ml)溶液を2時間加熱還流した。反応溶液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、硫酸水
素カリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物
をアセトニトリルで再結晶して、標記化合物130mg
(収率81.0%)を得た。
【0548】NMR(δ,CDCl3 ):2.23(4
H,br−s),3.44(4H,br−s),6.8
4(1H,d,J=8Hz),6.94−7.04(2
H,m),7.16(2H,d,J=8Hz),7.2
1−7.30(6H,m),7.34−7.44(4
H,m),7.76(1H,d,J=8Hz),7.9
3(1H,br−s),8.33(1H,d,J=8H
z),9.56(1H,s),10.39(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3316,3056,2
940,2856,2800,2212,1660,1
590,1556,1536,1498,1464,1
442,1420,1320,1292,1266,1
226,1142,1106,756 FAB−MS(m/z,%):592(M−H,6
2),197(100) 融点:181−182℃
【0549】参考例44:2−[(4−アミノ)フェニ
ルエチニル−2−ブチルアミノベンズアミド]安息香酸
メチル
【0550】
【化135】
【0551】2−(2−ブチルアミノ−5−ヨ−ドベン
ズアミド)安息香酸メチル300mg(0.66mmo
l)のジエチルアミン(12ml)及びテトラヒドロフ
ラン(5ml)の混合溶液に4−エチニルアニリン20
0mg(1.72mmol)、ジクロロビストリフェニ
ルホスフィンパラジウム23mg(0.03mmol)
及びヨウ化銅12mg(0.06mmol)を加え、室
温で20時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残留
物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィ−で精製し、標記化合物270mg(収率
92.6%)を得た。
【0552】NMR(δ,CDCl3 ):0.97(3
H,t,J=7Hz),1.42−1.52(2H,
m),1.64−1.72(2H,m),3.18−
3.22(2H,m),3.78(2H,s),3.9
7(3H,s),6.63(2H,d,J=8Hz),
6.68(1H,d,J=9Hz),7.08−7.1
4(1H,m),7.33(2H,d,J=8Hz),
7.46(1H,dd,J=9,2Hz),7.55−
7.61(1H,m),7.88(1H,d,J=2H
z),7.95(1H,t,J=5Hz),8.07
(1H,dd,J=8,1Hz),8.66ー8.72
(1H,d,J=8Hz),11.71(1H,s)
【0553】実施例89:2−[(4−アミノ)フェニ
ルエチニル−2−ブチルアミノベンズアミド]安息香酸
【0554】
【化136】
【0555】参考例44で製造した2−[(4−アミ
ノ)フェニルエチニル−2−ブチルアミノベンズアミ
ド]安息香酸メチル270mg(0.61mmol)の
ジオキサン(20ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム
水溶液3mlを加え、室温で24時間撹拌した。反応溶
液に1M−塩酸を加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物を酢酸エチル−ヘキサンにて再結晶し、標記化合物1
70mg(収率65.2%)を得た。
【0556】NMR(δ,CDCl3 ):0.98(3
H ,t,J=7H z),1.43−1.54(2H ,
m),1.64−1.74(2H ,m),3.21(2
H ,t,J=7Hz),6.57(2H,d,J=8H
z),6.69(1H,d,J=9Hz),6.97−
7.04(1H,m),7.33(2H,d,J=8H
z),7.47(1H,dd,J=9,2Hz),7.
57ー7.64(1H,m),7.88(1H,d,J
=2Hz),8.01(1H,dd,J=8,1H
z),8.78(1H,d,J=8Hz),11.68
(1H,s) IR(ν,cm-1,KBr):3396,1652,1
592,1528,1224,764 FAB−MS(m/z,%):426(M−H,10
0) 融点:190 分解
【0557】参考例45:2−(2−クロロ−5−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
【0558】
【化137】
【0559】2−クロロ−5−フェニルエチニル安息香
酸2.8g(10.91mmol)の無水ベンゼン(2
0ml)溶液に塩化チオニル2.0ml及びN,N−ジ
メチルホルムアミド数滴を加え、1時間加熱還流した
後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル(20
ml)に溶解し、これを氷冷下炭酸カリウム2.3g
(16.36mmol)、2−アミノ安息香酸エチル
1.6ml(10.91mmol)の水(20ml)及
び酢酸エチル(10)の混合溶液に滴下し、室温で18
時間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィ−で精製し、標記化合
物4.12g(収率93.5%)を得た。
【0560】NMR(δ,CDCl3 ):1.40(3
H,t,J=7Hz),4.37(2H,q,J=7H
z),7.14−7.20(1H,m)7.34ー7.
40(3H,m),7.45(1H,d,J=8H
z),7.50ー7.58(3H,m),7.60ー
7.66(1H,m),7.80(1H,d,J=2H
z),8.10(1H,dd,J=8,1Hz),8.
88(1H,d,J=8Hz),11.57(1H,
s)
【0561】参考例46:2−(2−クロロ−5−フェ
ニルエチニルベンズアミド)安息香酸
【0562】
【化138】
【0563】参考例45で製造した2−(2−クロロ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
4.12g(10.20mmol)のエタノ−ル(20
ml)溶液に1M−水酸化ナトリウム水溶液30mlを
加え、3時間加熱還流した。反応溶液に1M−濃塩酸を
加え、酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残留物を酢酸エチル−
ヘキサンにて再結晶し、標記化合物3.26g(収率8
5.0%)を得た。
【0564】NMR(δ,CDCl3 ):7.14−
7.20(1H,m),7.33−7.38(1H,
d,J=8Hz),7.50−7.58(3H,m),
7.64−7.70(1H,m),7.81(1H,
d,J=2Hz),8.12(1H,dd,J=8,1
Hz),8.98(1H,d,J=8Hz),11.3
9(1H,s)
【0565】実施例90:2−[(2−ジメチルアミ
ノ)エチルアミノ−5−フェニルエチニルベンズアミ
ド]安息香酸
【0566】
【化139】
【0567】参考例46で製造した2−(2−クロロ−
5−フェニルエチニルベンズアミド)安息香酸エチル
0.90g(2.39mmol)のN,N−ジメチルエ
チレンジアミン(8ml)溶液に炭酸カリウム0.40
g(2.87mmol)及び5wt.%の活性化銅を加
え、封管中180℃で3時間加熱撹拌した後、室温まで
冷却した。反応溶液に1M−塩酸を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し標記化合
物0.42g(収率41.1%)を得た。
【0568】NMR(δ,DMSO−d6):2.83
(6H,s),3.29(2H,t,J=7Hz),
3.64−3.74(2H,m),6.98(1H,
d,J=9Hz),7.19−7.26(1H,m),
7.40−7.46(3H,m),7.49−7.55
(2H,m),7.58(1H,dd,J=9,2H
z),7.62−7.68(1H,m),7.91(1
H,d,J=2Hz),7.94−8.00(1H,
m),8.04(1H,dd,J=8,1Hz),8.
53(1H,d,J=8Hz),11.98(1H,
s) IR(ν,cm-1,KBr):2208,1680,1
660,1592,1530,1228,754 FAB−MS(m/z,%):426(M−H,10
0) 融点:181−183℃
【0569】薬理試験1:ACC阻害活性の測定 1.ACCの精製 12週齢の雄性SD系ラットを2日間絶食後、高ショ糖
食(67%sucrose,17.1%casein,
9.8%cellulose,5%salt,0.1%
choline chloride,1%vitami
ns)を2日間与え、エーテル麻酔下に断頭、放血を行
った後、速やかに肝臓を取り出した。氷冷した緩衝液A
(225mM mannitol,75mM sucr
ose,10mM Tris/HCl(pH7.5),
0.05mM EDTA−2Na,5mM potas
sium citrate,2.5mM MnCl2
10mg/l aprotinin,10mg/l l
eupeptin,10mg/l antitryps
in)中でこの肝臓を細切し、水分を除去した後、5m
l/gになるように緩衝液Aを加え、ポリトロンホモジ
ナイザーで4分間ホモジナイズした。これを、1,00
0gで10分間遠心分離した後、上清を17,000g
で10分間高速遠心分離した。
【0570】得られた上清を35%になるように硫酸ア
ンモニウムを加え、45分間攪拌して、17,000g
で10分間高速遠心分離した。得られた沈殿に100m
lの緩衝液B(100mM Tris/HCl(pH
7.5),0.5M NaCl,1mM EDTA−2
Na,0.1mM DTT,10%glycerol,
10mg/l aprotinin,10mg/l l
eupeptin,10mg/l antitryps
in)を加え、40,000gで20分間超遠心分離を
行い、上清を150倍容の緩衝液C(100mM Tr
is/HCl(pH7.5),0.5M NaCl,1
mM EDTA−2Na,0.1mM DTT,10%
glycerol)で一晩透析し、5μM径のフィルタ
ーで濾過を行った。濾液をビオチンアフィニティーカラ
ムにアプライし、緩衝液Bで洗浄した後に、5mMビオ
チンを含む緩衝液BでACCを溶出した。
【0571】2.ACC阻害活性の測定 前記実施例で製造した化合物をそれぞれDMSOに溶解
しガラスバイアルに入れ、250μlのACCを含む試
薬1(40mM Tris/HCl(pH7.5),4
0mM MgCl2 ,40mM sodium cit
rate,2mM DTT,100μg/ml fat
ty acid free BSA)を加え、37℃で
30分間恒温槽で加温し、氷冷後に74kBqのNaH
14CO3を含む250μlの試薬2(40mM Tri
s/HCl(pH7.5),2mM DTT,8mM
ATP,0.5mM acetyl CoA)を添加
し、更に37℃で10分間恒温槽で加温した後に0.1
mlの1N−HClを添加して反応を停止した。減圧下
でガラスバイアル中の水分を完全に除去後、ガラスバイ
アルに乳化シンチレーター(クリアゾルI)を添加し、
液体シンチレーションカウンターにて14Cの放射能を測
定した。各化合物の阻害活性(5.6×10-6mol)
を求めた。その結果を表1に示す。
【0572】薬理試験2:細胞内脂肪酸合成に対する阻
害活性(FA生合成阻害活性)合成の測定 前記実施例で製造した化合物をそれぞれDMSOで溶解
し、実験培養液(DMEM, 0.05μg/ mlIns
ulin、0.1mg/mlglucose,18.5
kBq/ml[14C]−glucose)に添加した。
0.75×10 6 cells/mlに調製した。またH
epG2細胞を、12wellplateに1ml/w
ellで播種し、5%CO2, 37℃で一晩培養後(培
溶液:DMEM、4.5g/ml、グルコース、10%
FBS)の細胞をPBS(−)緩衝液にて2度洗浄し、
実験培養液を0.5ml/wellで添加した後、5%
CO2, 37℃で3時間培養した。培養後、氷冷したP
BS(−)緩衝液で細胞を2度洗浄し、かきとった細胞
の脂質を脂質抽出液(クロロホルム:メタノール=2:
1)にて抽出した。抽出物にエタノール2.5mlおよ
び33%水酸化カリウム0.1mlを加えて70℃で1
時間湯浴した。この反応物から再び脂質を抽出し、抽出
物をシリカゲル薄層板に適用した。これを展開液(ヘキ
サン:ジエチルエーテル:酢酸= 80:20:1)にて
展開後、脂肪酸のヨウ素発色部位を採取し、その放射能
を液体シンチレーションカウンターにて測定した。各化
合物の阻害活性%(3.0×10-5M)を求めた。その
結果を表1に示す。
【0573】
【表1】
【0574】
【表2】
【0575】
【表3】
【0576】
【表4】
【0577】
【発明の効果】上記したように、本発明は心筋梗塞、脳
梗塞、糖尿病等の成人病のリスクファクターとなる内臓
脂肪症候群の治療に有効なACC活性阻害剤としての上
記一般式(I)で表される新規な芳香族アミド誘導体を
提供するものであり、その医療上の効果は多大なもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/19 A61K 31/19 31/38 31/38 31/44 31/44 31/445 601 31/445 601 C07C 255/58 C07C 255/58 311/46 311/46 311/51 311/51 C07D 213/56 C07D 213/56 213/80 213/80 295/14 295/14 Z 333/24 333/24 333/38 333/38 (72)発明者 中村 隆 東京都中央区日本橋浜町2丁目62番5号 富士レビオ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される芳香族アミド誘導体 (式中、R1 及びR2 は水素原子、置換もしくは無置換
    のC1 〜C12のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香
    族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香族複素環
    基を示し、更に、このR1 およびR2 は、同時に水素原
    子となることはなく、またそれらが結合している窒素原
    子と一体になり結合して5〜7員の環構造を形成するこ
    とができ、 R3 は水素原子、置換アミノ基、置換もしくは無置換の
    1 〜C12のアルキル基、置換もしくは無置換のC2
    12のアルケニル基、置換もしくは無置換のC2 〜C12
    のアルキニル基、置換もしくは無置換のC1 〜C12のア
    ルコキシ基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基ま
    たは置換もしくは無置換の芳香族複素環基を示し、 Yは−CH=CH−,−N=CH−,−CH=N−で表
    される基、硫黄原子または酸素原子を示し、 R4 は酸性官能基を示し、 環Aは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換も
    しくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置
    換の環状アルキル基を示す。)。
  2. 【請求項2】 環Aが1,2位に置換位置を有する芳香
    族炭化水素基、1,2位に置換位置を有する芳香族複素
    環基または1,1位に置換位置を有する環状アルキル基
    である請求項1記載の芳香族アミド誘導体。
  3. 【請求項3】 R3 が置換もしくは無置換の芳香族炭化
    水素基または置換もしくは無置換の芳香族複素環基を置
    換基として有するC1 〜C4 アルキル基、置換もしくは
    無置換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の
    芳香族複素環基を置換基として有するC2 〜C4 アルケ
    ニル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基または
    置換もしくは無置換の芳香族複素環基を置換基として有
    するC 2 〜C4 アルキニル基、または置換もしくは無置
    換の芳香族炭化水素基または置換もしくは無置換の芳香
    族複素環基を置換基として有するC1 〜C4 アルコキシ
    基であり、R1 が置換もしくは無置換の芳香族炭化水素
    基または置換もしくは無置換の芳香族複素環基を置換基
    として有するC1 〜C4 のアルキル基である請求項2記
    載の芳香族アミド誘導体。
  4. 【請求項4】 R3 が無置換のC5 〜C12アルキル基、
    無置換のC5 〜C12アルケニル基、無置換のC5 〜C12
    アルキニル基または無置換のC5 〜C12アルコキシ基で
    あり、R1 が置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基ま
    たは置換もしくは無置換の芳香族複素環基を置換基とし
    て有するC1 〜C4 のアルキル基である請求項2記載の
    芳香族アミド誘導体。
  5. 【請求項5】 R3 が水素原子であり、R1 が置換もし
    くは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の
    芳香族複素環基、または置換もしくは無置換のC4 〜C
    12のアルキル基である請求項2記載の芳香族アミド誘導
    体。
  6. 【請求項6】 酸性官能基がカルボキシル基である請求
    項1記載の芳香族アミド誘導体。
  7. 【請求項7】 酸性官能基が一般式R5 CONHSO2
    −で表される基である請求項1記載の芳香族アミド誘導
    体(式中、R5 は置換もしくは無置換のC1〜C12のア
    ルキル基、芳香族炭化水素基、置換アミノ基または置換
    もしくは無置換のC1 〜C12のアルコキシ基であ
    る。)。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の芳
    香族アミド誘導体またはその薬理学的に許容される塩を
    有効成分とする医薬。
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