JPH11171783A - 所定の動物に関して細胞性免疫と体重増加を生じる濃度でのバクテリアの経口投与 - Google Patents

所定の動物に関して細胞性免疫と体重増加を生じる濃度でのバクテリアの経口投与

Info

Publication number
JPH11171783A
JPH11171783A JP10255919A JP25591998A JPH11171783A JP H11171783 A JPH11171783 A JP H11171783A JP 10255919 A JP10255919 A JP 10255919A JP 25591998 A JP25591998 A JP 25591998A JP H11171783 A JPH11171783 A JP H11171783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
propionibacterium
bacteria
raw material
animal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10255919A
Other languages
English (en)
Inventor
Gary L Asche
エル アスク ギャリー
Bobby G Edwards
ジー エドワーズ ボビー
Terry L Ward
エル ウォード テリー
Steven D Pollmann
スティーブン ポルマン ディー
Kent R Kampen
アール ファン カムペン ケント
John D Hottell
ディー ホッテル ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vetoquinol SA
Consolidated Nutrition LC
Original Assignee
Vetoquinol SA
Consolidated Nutrition LC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Vetoquinol SA, Consolidated Nutrition LC filed Critical Vetoquinol SA
Publication of JPH11171783A publication Critical patent/JPH11171783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/10Animal feeding-stuffs obtained by microbiological or biochemical processes
    • A23K10/16Addition of microorganisms or extracts thereof, e.g. single-cell proteins, to feeding-stuff compositions
    • A23K10/18Addition of microorganisms or extracts thereof, e.g. single-cell proteins, to feeding-stuff compositions of live microorganisms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K10/00Animal feeding-stuffs
    • A23K10/10Animal feeding-stuffs obtained by microbiological or biochemical processes
    • A23K10/16Addition of microorganisms or extracts thereof, e.g. single-cell proteins, to feeding-stuff compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/065Microorganisms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/66Microorganisms or materials therefrom
    • A61K35/74Bacteria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】細胞性免疫応答を促進するための経口用組成
物、又は経口投与の方法を提供する。 【解決手段】プロピオン酸菌属座瘡、プロピオン酸菌属
アビダム、プロピオン酸菌属リムフォフィラム、プロピ
オン酸菌属グラヌロサム、コリネバクテリウム属パルバ
ム、及びアラクニア属プロピオニカが、経口投与された
場合に細胞性免疫を促進するのに有効であり、これらの
バクテリアは、体重増加を促進することもできる。開示
されている組成物及び方法は、家畜、ペット及び人間の
場合に有効であり、当該バクテリアは、生存しているも
のでも、弱化しているものでも、或いは死亡しているも
のであっても良く、さらに、精剤又はサブユニットを使
用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞性免疫及び体
重増加を向上させるための組成物及び方法に関する。よ
り具体的には、本発明は、プロピオン酸菌属座瘡、プロ
ピオン酸菌属アビダム(avidum)、プロピオン酸
菌属リムフォフィラム(lymphophilum)、
プロピオン酸菌属グラヌロサム(granulosu
m)、コリネバクテリウム属パルバム(parvum)
又はアラクニア属プロピオニカ(propionic
a)を使用して、これらの効果を高めることに関する。
【0002】
【従来の技術】バクテリア及びその派生物は、第一物質
の中で、免疫刺激物質として認められ、ワクチンの中で
補助物質として使用され、体液性免疫欠乏応答(例え
ば、フロイント完全アジュバント(補助物質))を向上
させる。
【0003】また、バクテリアは、免疫欠乏システムの
性能向上のために不特定に使用され、癌、寄生物、及び
感染生体に対する抵抗力を向上させる。動物及び人間に
供与されるバクテリア製剤は、かなりの免疫学的促進効
果を呈し、マクロファージの活性化及び生産を向上さ
せ、食細胞の細胞活動、並びにナチュラルキラー細胞活
動を向上させ、さらには、サイトキン(cytokin
e)タンパク質(例えば、インターロイキン及びインタ
ーフェロン)の生産を向上させる。これらは、広く不特
定防御機構としてグループ化され、細胞性免疫(CM
I)とも称する。幾つかの製品が製薬会社によって開発
され、米国及びヨーロッパにおいて動物及び人間の免疫
刺激物質又は免疫調節物質として使用するために実施許
諾されている。現在までのところ、多くの製品は、特定
の疾患を治療するものと認定されている。これらの製品
は、静脈、腹腔内、皮下又は病変内局注射によって投与
される。
【0004】他の製品は、家畜飼料中に免疫欠乏調節物
質として使用されていた。例えば、マンナンオリゴ糖を
含有する低精製イースト細胞壁派生物及びイースト細胞
壁から精製されたベータグルカン等である。この種の製
品は、その活動性に一貫性がなく、不安定で、しかも高
価である。
【0005】多数のバクテリアが経口投与された場合に
腸壁を通過せず、従ってこのルートを介して潜在的な刺
激活動性を発揮できないことが問題である。免疫刺激物
質を経口投与すると、腸内免疫欠乏システムを推進する
ことができる。このことは、被投与者の保護に関して極
めて重要である。
【0006】体重の増加は、家畜物生産者にとって主要
な問題の一つである。肉を産出する動物の体重増加を簡
易且つ経済的に促進させる何らかの組成物又は方法が望
まれている。例えば人間の場合であっても、病後、或い
は未熟児の場合などは体重増加が望まれる。
【0007】上記のような理由で、細胞性免疫応答を向
上させる経口投与用組成物又は経口投与のための方法に
対する需要がある。さらに、体重増加を向上させる組成
物及び方法も必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細胞性免疫
を向上させることのできる経口投与用バクテリア組成物
を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、体重増加を促進する経口
投与用バクテリア組成物を提供することも目的とする。
【0010】さらに、本発明は、バクテリアを使用する
ことによって細胞性の免疫を向上させるための経口投与
の方法を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、バクテリアを使用して体
重増加を促進させるための経口投与の方法を提供するこ
とも目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記及びその他
の目的は、以下の説明及び請求の範囲の記載から明らか
となろう。
【0013】プロピオン酸菌属座瘡が、他の市場製品
(例えば、グルカン生成物)よりも大きな免疫欠乏変調
応答を引き起こすことを発見した。また、このバクテリ
アが体重増加を促進することも発見した。
【0014】CMIを経費効率よく向上させる組成物及
び/又は方法の開発も望まれていた。従来の組成物及び
/又は方法に比較して、プロピオン酸菌属座瘡の経口投
与が、CMIを促進させるための有効且つ便利な方法で
あることを見出した。これらのバクテリアは、経口投与
されると有効でない旨報告されていたので、この結果は
予想外であった。さらに、プロピオン酸菌属座瘡の経口
投与によって体重の増加も促進されることを見出した。
当該事実は、当該バクテリアグループに関しては、かつ
て確認されたことがなっかった。
【0015】本発明による組成物は、プロピオン酸菌属
座瘡、プロピオン酸菌属アビダム、プロピオン酸菌属リ
ムフォフィラム、プロピオン酸菌属グラヌロサム、コリ
ネバクテリウム属パルバム、及びアラクニア属プロピオ
ニカから成るグループから選択されるバクテリアを活性
成分として有している。当該組成物を適切な濃度範囲内
で経口投与すると、CMIを促進させることができる。
さらに、当該組成物は、体重増加を改善する。本発明に
よる細胞性免疫を向上させるための方法は、プロピオン
酸菌属座瘡、プロピオン酸菌属リムフォフィラム、プロ
ピオン酸菌属グラヌロサム、コリネバクテリウム属パル
バム、及びアラクニア属プロピオニカを好適な濃度で含
有するグループから選択されるバクテリアを活性成分と
して有している組成物を経口投与する工程を備えてい
る。当該方法によっても、体重増加を改善することがで
きる。
【0016】好適な実施例では、市場で入手可能な原料
組成物に付加的な成分としてプロピオン酸菌属座瘡を混
合して、試験対象としての豚に供与される。
【0017】本発明による組成物及び方法は、様々な形
態で使用され、様々な被投与者に投与される。
【0018】本発明のこれらの特徴、態様、並びに利
点、及びその他の特徴、態様、並びに利点は、以下の説
明及び添付の請求の範囲を参照することによってさらに
理解することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を実施するにあたっては、
別途規定のない限り、当業者の想到する範囲内において
微生物学及び免疫学に関する慣用の技術を用いるものと
する。
【0020】A.定義 本発明を説明するに際して、以下の文言を用い、またこ
れらを以下のように定義する。
【0021】本願明細書及び請求の範囲において使用さ
れている「動物」には、家畜(例えば、牛、羊、家禽、
魚並びに豚)及び家庭の動物(例えば、馬、犬並びに
猫)を含む。
【0022】ペットには、伝統的に娯楽のために飼われ
ている犬、猫科の動物などの家庭の動物を含む。
【0023】B.組成/方法 本発明を実施するのに使用されるバクテリアは、プロピ
オン酸菌属座瘡、プロピオン酸菌属アビダム、プロピオ
ン酸菌属リムフォフィラム、プロピオン酸菌属グラヌロ
サム、コリネバクテリウム属パルバム又はアラクニア属
プロピオニカから成るグループから選択されたバクテリ
アである。プロピオン酸菌属座瘡は、好適な実施例であ
るため、明細書全体に亘って言及される唯一のバクテリ
アである。但し、特許請求されている如何なる種類のバ
クテリアも置換可能であることは明らかである。当該明
細書の記載内容は、別途規定のない限り、特許請求の範
囲に記載の各バクテリアに関して一様に適用される。全
てのバクテリアに関して、これらが分類学的に類似して
いるために、同様の結果を呈するものと予想される。
【0024】コリネバクテリウム属パルバムは、現在の
ところプロピオン酸菌属座瘡と同意語と考えられている
ことは明らかであるが、当該分野において現存する名称
を使用しているために、前者がリストに掲載されてい
る。
【0025】全てのバクテリアが使用された。セル壁上
の表面分子(抗原)がCMI応答を誘引する物質である
ため、バクテリアの抽出物又はサブユニットは同様の効
果を呈するものと予想される。従って、必ずしも全ての
セルが必要なわけではない。生育不能のバクテリアを使
用することに成功した。従って、生存しているバクテリ
ア、弱化したバクテリア、又は死亡したバクテリアも同
様に作用すると思われる。このように予想されるのは、
上記のように、セル壁成分が活動力に関与しているから
である。これらのセル壁成分が存在する限り、バクテリ
アの病原性を低減又は保持するフォームは、潜在的な効
果において相違するにすぎない。これらの異なるフォー
ムを生成するための方法は、当業者によって一般的に使
用されている任意の方法を使用することができる。バク
テリアは、リストに載せられているバクテリアの只一種
類のバクテリアである必要はなく、リストに載せられて
いるバクテリア類の混合物とすることができると思われ
る。バクテリア類は個々に作用する。従って、バクテリ
ア間でCMI又は体重増加を阻害する相互作用が生じな
いため、バクテリア類は混合物内で作用する。
【0026】プロピオン酸菌属座瘡は、注射可能な溶剤
(例えば、フロリダ州タンパ(Tampa)のイムノヴ
ェット(Immuno Vet)社製の登録商標イムノ
レギウム(ImmunoRegulin)又は登録商標
エクスティム(EqStim))などの形態で商業的に
入手可能である。しかしながら、このプロピオン酸菌属
座瘡は、既知の標準的なバクテリア処置による分離・培
養又は国内の培養採集(例えば、ATCC6919)か
らも得られる。使用されるバクテリアは、イムノヴェッ
トから入手された。このイムノヴェットは、USDA製
造法9350.00の下でこれらを製造した。バクテリ
アは湿性のものを提供することも、乾性のものを提供す
ることもできる。乾性のものは、凍結乾燥又は蒸発など
の、当業者に既知の標準的な乾燥方法によって準備され
る。原料成分と混合するためには、バクテリア成分が乾
燥し、粘着性を有さず、より完全に分離され、原料成分
と混合されることが好ましい。熱気を使用する乾燥方法
は、より均一に原料に混合されるより粘性の少ないバク
テリア成分を生成できると思われる。バクテリアは、生
体内、原料中、及び原料処理において存在するものと同
様の条件の下で安定している。バクテリアの組成は、酸
性又は塩基性の条件の下、高圧蒸気殺菌及び凍結の後、
安定している。バクテリアは、原料中に存在する一般的
な脂肪及び油源と混合された場合にもその効能を保持す
る。
【0027】所望のレベルで動物に投与するため、乾性
バクテリア組成物を乾性原料組成物と混合して、所望の
濃度とすることが好ましい。好適実施例では、バクテリ
アは原料組成物に投与されるが、原料との相互作用は確
認されていない。従って、動物の成長を促進する原料
は、市場で入手可能な如何なるものも作用するはずであ
る。人体の場合、プロピオン酸菌属座瘡を、追加物とし
てバランスのとれた食物の中に付加又は取り入れること
ができる。実験対象としての豚の場合、市場で入手可能
な原料組成物に混合されるプロピオン酸菌属座瘡の好適
な濃度は、約1ppbから1000ppmである。この
範囲内での最適な値は、約1ppmである。プロピオン
酸菌属座瘡は、標準的な混合設備を使用して、乾燥混合
によって混合される。プロピオン酸菌属座瘡は、原料に
亘って一様に散布される。混合後、必要な場合、原材料
はペレットへの変換などによって更に処理を施すことが
できる。動物の場合、多くの原料組成物は原料成分の混
合物から成る。バクテリアが食料に投与されることが好
ましいが、バクテリア自体、丸薬の形態、ペレット、カ
プセル、又は他の経口用の形態など、どの様な形態でも
バクテリアを投与することができる。上記のように処理
条件の下でバクテリアが安定しているので、バクテリア
は如何なる形態でも作用することができる。バクテリア
は水に投与すること、又は薬物とともに投与することも
できる。しかし、水に投与する量をコントロールするこ
とは、更に困難と思われる。バクテリアが水又は他の液
体に投与される場合、バクテリア製剤も湿性であれば、
バクテリアはより容易且つ一様に混合される。
【0028】使用される原料組成は、動物の成長を促進
するものである。実験対象としての豚の場合、原料組成
は、少なくとも一つのデンプン付加物質、少なくとも一
つのタンパク質付加物質、及び少なくとも一つの脂肪付
加物質を有している。より特定の原料組成物は、約10
−80重量パーセントのデンプン付加物質、約10−5
0重量パーセントのタンパク質付加物質、約2−20重
量パーセントの脂肪含有物質、及び約0.0001−5
重量パーセントのビタミン並びに微量ミネラル、さらに
は約0.001−1重量パーセントの酸化防止剤又は抗
生物質を備えている。好適な原料組成では、約10−4
0重量パーセントのデンプン付加物質、約15−30重
量パーセントのタンパク質付加物質、約6−12重量パ
ーセントの脂肪含有物質、及び約0.0001−5重量
パーセントのビタミン並びに微量のミネラルを備えてい
る。デンプン付加物質は、一般的に、トウモロコシ、ダ
イズ、小麦、もろこし類、大麦、からす麦及びこれらの
混合物から成るグループから選択された種子産物であ
る。実例では、粉末状トウモロコシ、トウモロコシ粉
末、からす麦の穀粒、小麦粉末、からす麦粉末、もろこ
し類粉末、小麦デンプン、2級品の小麦、ダイズミー
ル、ひき割りトウモロコシ、オートミール及びこれらの
混合物を有している。好ましいデンプン付加物質は、か
らす麦粉末、からす麦穀粒、粉末状トウモロコシ、2級
品の小麦、ダイズミール及びこれらの混合物から成るグ
ループから選択される。タンパク質付加物質は、一般的
に、魚粉、乾燥乳漿、ダイズミール、ダイズ・タンパク
質濃縮物、ダイズ粉末、ダイズ・プロテインアイソレー
ト、血粉、血漿タンパク質、乾燥スキンミルク、乳漿タ
ンパク質濃縮物、カノラミール(canola meal)、トウ
モロコシグルテンミール、乳漿グルテンミール、ヒマワ
リかす、及びこれらの混合物から成るグループから選択
されるタンパク質付加物質である。好適なタンパク質付
加物質は、魚粉、乾燥乳漿、血粉、血漿タンパク質、及
びダイズミールから成るグループから選択される。一般
的に、脂肪付加物質は、豚脂、獣脂、ダイズ油、レシチ
ン、ココナッツ油、乳漿・脂肪混合物、養鶏脂肪、トウ
モロコシ油、及びこれらの混合物から成るグループから
選択される脂肪付加物質である。好適な脂肪付加物質
は、ダイズ油、ココナッツ油、及び豚脂から成るグルー
プから選択される。ビタミンは、A、D、E、K、リボ
フラビン、パントテン酸、ナイアシン、ビタミンB1
2、葉酸、ピリドキシン、ビオチン、ビタミンC、チア
ミン、及びこれらの混合物から成るグループから選択さ
れる。微量のミネラルは、銅、亜鉛、ヨウ素、セレン、
マンガン、鉄、コバルト、これらの化合物、又はこれら
の混合物から成るグループから選択される。酸化防止剤
は、エトキシクイン(ethoxyquin)、BHT、BHA、
ビタミンE、アスコルビン酸、及びこれらの混合物から
成るグループから選択される。抗生物質は、クロロテト
ラサイクリン、サルファチアゾール、ペニシリン、カル
バドックス、アプラミシン(apramycin)、オキシテト
ラサイクリン、スルファメラジン、ネオマイシン、ティ
ロシン(tylosin)、リンコマイシン、及びこれらの混
合物から成るグループから選択される。実験対象として
の豚に対して、プロピオン酸菌属座瘡とともに使用され
る最も好適な原料化合物は、0.001−70パーセン
トの粉末状トウモロコシ、0.001−30パーセント
のからす麦の粉末、0.001−30パーセントのから
す麦の穀粒、0.001−15パーセントの魚粉、0.
001−40パーセントの乾燥乳漿、0.001−40
パーセントの2級品小麦、0.001−30パーセント
の乳漿脂肪混合物、0.001−5パーセントの動物性
又は植物性脂肪、0.001−10パーセントの血漿タ
ンパク質、0.001−4パーセントの炭酸カルシウ
ム、0.001−5パーセントのリン酸二カルシウム、
0.001−4パーセントの酸性化剤(acidifier)、
0.001−1パーセントのフレーバないしアローマ
(香気)、0.001−3パーセントの抗生物質薬剤、
0.001−1パーセントのビタミン・微量ミネラル混
合物、0.001−1パーセントのリシンHCl、0.
001−0.2パーセントのDLメチオニン、0.00
1−0.1パーセントのL・トリプトファン、0.00
1−0.2パーセントのLスレオニン、及び0.001
−0.5パーセントの酸化防止剤を有している。ここ
で、パーセントとは、重量パーセントである。
【0029】前述した、原料中におけるプロピオン菌属
座瘡の好適な濃度は、動物の全体の食料を十分に含有す
るように構成され原料(飼料)に主に関連している。原
料補足物又は原料濃縮物がバクテリアを投与するための
媒介物として使用される場合、色々な濃度が使用され
る。これらの濃度は、動物の総食料、又は飼育される動
物の体重に関連する。
【0030】免疫欠乏システムを備えていることの間接
的な証拠、及びこれに伴うCMIの誘発は、プロピオン
酸菌属を経口投与した後に体温が僅かに上昇することか
ら明らかになる。活性マクロファージによって隠されて
いるインターロイキン−1が熱を引き下げることは知ら
れている。このため、体温の短時間の上昇は、サイトカ
イネ(cytokine)の放出を示している。少量のプロピオ
ン酸菌属座瘡の活性度は、肉体に間接的な効果があるこ
とも示唆している。投与量が少ないこと、及び生育不能
又は死亡したプロピオン酸菌属座瘡が有効であるという
事実は、動物中の有機体の応答又は動物中への有機体の
侵入によって生じる効果も排除してしまう。細胞性免疫
は、多種多様な効果を奏すると思われる。これらの効果
には、体重の均一的な増加、死亡率並びに有病率の低
下、感染の減少、微生物(ウイルス、バクテリア、原生
動物並びに菌)の感染に対する短期的な保護、原料摂取
の増加、原料効率の改善、体内の不足物の増加、ワクチ
ン強化(補助剤効果)、抗炎症効果の提供、及び健康状
態の一般的な向上、ひいては再生能力の向上など、が含
まれると思われる。
【0031】CMIを有する多様なメカニズムによって
体重が増加する。
【0032】上記のように、本発明の組成物/方法は、
牛、羊、家禽、豚、及び馬、犬、猫などの家庭の動物に
使用するのに有効であると思われる。その理由は、子豚
が、これらの動物に関する実験例として適切であると確
信できるからである。さらに、本発明による組成物及び
方法が、家禽及び水生動物に使用される場合に有効であ
ると思われる。魚の体重を増加させるための免疫刺激物
質の経口投与は、文献に詳細に記載されている。(例え
ば、ストシック(Stosick)等によるメディシナ・ウェ
テリナリジナ(Medycina Weterynaryjna)52の467
−469ページ(1996年)参照)プロピオン酸菌属
を投与するには、豚、特に実験対象としての豚が好まし
い。一般的に、生理学的、解剖学的、免疫学的に、豚が
人間にとっての良い実験例であるので(例えば、豚のイ
ンシュリン)、本発明による組成物が人間に投与される
場合に有効であると思われる。CMI又は体重増加を実
現するのに必要とされるバクテリアの濃度は、被投与者
の種によって異なる。特定の種のバクテリア又は被投与
者の場合の好適な濃度は、実施例に説明されている技術
によって決定される。
【0033】本発明による組成物及び方法を好適実施例
に関して説明したが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、添付の請求の範囲に規定されているように、
本発明の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形及び変更
が可能である。
【0034】本発明の方法/組成物を、以下の実施例を
用いてさらに詳細に説明する。
【0035】
【実施例1】種々の条件の下でのプロピオン酸菌属座瘡
の安定性 酸/塩基及び乾燥安定性 プロピオン酸菌属溶液を様々な条件にさらし、極限的な
条件の下でその安定性をさらに評価する。前記溶液の部
分標本を、希塩化水素を用いて、1時間、pH2に調整
した後、希水酸化ナトリウムを用いてpH7に調整し
た。この物質は、ハツカネズミでその効能が試験され
た。前記溶液の他の部分標本は、希水酸化ナトリウムを
用いて1時間pH8に調整された後、希塩化水素を用い
て、pH7に再調整された。この標本も、ネズミを用い
て評価された。前記溶液の他の部分標本は、MBSCカ
バーの下で、無菌の蓋なしペトリ皿内に配置され、24
時間乾燥させられた。この物質は、無菌食塩水を用いて
その標準的な体積に再構成され、ハツカネズミを用いて
その効能が試験された。この効能試験は、食塩水中のプ
ロピオン酸菌属座瘡をハツカネズミの腹腔内に注入する
工程を備え、72時間後、0.5mLのサルモネラ・テ
ィピムリウム(Salmonella Typhimurium)を稀釈率1:
450000で腹腔内に注入される。予定されているよ
うに、この効能試験では、80パーセントの正の照査標
準が死亡し、且つプロピオン酸菌属座瘡処理されたネズ
ミの70パーセントが生存することを要件とする。結果
を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】凍結−解凍 試験 凍結−解凍試験がプロピオン酸菌属生成物に関して行わ
れた。凍結−解凍試験に使用されるプロピオン酸菌属原
料は、標準効能試験が行われた際の溶液であり、当該生
成物により、20のハツカネズミの全てが保護された
が、負の照査標準の場合には20のうち僅かに2のハツ
カネズミが保護されたにすぎないという結果が示され
た。
【0038】5mLのボトル5本を−15℃(±5℃)
で約8時間凍結させ、その後、各3回、室温で約15時
間解凍した。ハツカネズミは、5本の凍結解凍ボトル内
の複合混合物を接種され、3日後試験され、14日後結
果が記録された。
【0039】凍結解凍された物質を接種された、試験対
象のハツカネズミの全てが生存していたが(20/2
0)、一方、当該試験における負の照査標準の場合、僅
かに2/20のみが生存していたにすぎない。このこと
は、プロピオン酸菌属座瘡生成物が、特定の温度で数回
にわたって凍結解凍された後でも何らその効能を失わな
かったことを示している。
【0040】高圧蒸気殺菌法 プロピオン酸菌属溶液の部分標本を、15psiで、1
5分間、121℃で蒸気殺菌した。このことは、研究用
の不活性偽薬を製法するために行われる。当該製品をマ
ウス有効性試験によって試験し、抗原劣化を確認する
と、この製品によって70パーセント以上の生存率が提
供されることが確かめられた。
【0041】原料成分油脂源の存在 (上記のような、酸/塩基及び乾燥安定性の下での)有
効性試験を行い、原料内の典型的な油脂源の存在下でプ
ロピオン酸菌属座瘡の安定性を証明する。20匹のハツ
カネズミが試験された。この結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【実施例2】豚免疫の不特定刺激作用 当該実施例は、プロピオン酸菌属が経口投与される場合
の豚の温度上昇を示す。当該温度上昇は、免疫学的な応
答を示すものである。
【0044】原料及び方法 無作為な完全遮断実験が、7日間、5種類のプロピオン
酸菌属レベルに対して行われた。各おりの中に離乳した
豚を4乃至5匹配置する。成長を最適にするように設計
された食事プログラムを用いる5種類の体重反復試験に
よって、各食事が用意された。プロピオン酸菌属は、最
初の7日間のみ与えられた。おり毎に一匹の豚をランダ
ムに抽出して、初日、1日後及び7日後におけるその豚
の直腸の温度を測定して、プロピオン酸菌属座瘡が体温
上昇に寄与したか否かを判定する。温度を上昇させる要
因となる細胞分裂を起こさせるマクロファージを刺激す
ることによって、温度を一時的に上昇させ、免疫欠乏シ
ステムにおけるプロピオン酸菌属座瘡の間接的な測定を
行う。
【0045】結 果 表3は、実験結果をまとめて示している。試験開始時に
おける豚の直腸の温度は、101.6〜102.4゜F
の範囲であり(初日の平均=102.0)、他の温度デ
ータの共変量として使用された。1.25及び10pp
mのプロピオン酸菌属座瘡が供給された豚の場合、1日
後の直腸の温度は0.6乃至0.9゜F減少し、2.5
ppmのプロピオン酸菌属座瘡が供給された豚の場合、
1日後の直腸の温度は0.3゜F増加した。試験の7日
後において、プロピオン酸菌属座瘡が0.625及び5
ppm供給された豚の場合に、初日と比較してかなりの
温度変化、すなわち0.9〜1゜F(P≦10)があっ
た。1〜10ppmといった低供与量でのプロピオン酸
菌属座瘡の活性度は、体内で間接的な効果があることを
示している。投与量が少ないこと、及びプロピオン酸菌
属座瘡が生存していなかったという事実は、動物体内で
の複製又は侵入による影響も排除することができること
を示している。
【0046】
【表3】
【0047】
【実施例3】体重増加に対するプロピオン酸菌属座瘡レ
ベルの影響 当該実施例は、豚の食事に加えられるプロピオン酸菌属
座瘡によって生じる体重増加を示す。
【0048】原料及び方法 実施例2の実験での豚は、初日、7日後、13日後、及
び33日後に体重測定された。現存の市場製品(マクロ
ガード(MacroGardョ)、イースト細胞壁から成る浄化ベ
ータグルカン)を製造者が推奨する供与量で供与される
一組の豚を用意した。
【0049】結 果 表4は、実験結果をまとめている。ここでは、2.5及
び5ppmより僅かに高い10ppm及び0.625p
pmで供与される、全てのレベルのプロピオン酸菌属座
瘡に対して、試験の第一週の間に、豚の体重、日毎の平
均体重増加、及び日毎の原料摂取について僅かな増加が
あった。試験の第一週の間に(P<.10)食事に加え
られたプロピオン酸菌属座瘡よりも、0.05%のマク
ロガードが効能を向上させた。7日後〜13日後の間、
1.25及び2.5ppmのレベルが豚の体重及び日々
の平均体重増加を促進させた。一方、5及び10ppm
の場合には、日々の体重増加がわずかに低下した。離乳
後7日後〜13日後における豚に対する効果は、全ての
レベルのプロピオン酸菌属座瘡レベルに対して、0.0
5%マクロガードを供与した豚の場合により有効であっ
た(P<.01)。
【0050】13日後〜33日後にかけて、照査標準に
対して1.25ppmのプロピオン酸菌属座瘡を供給し
た豚の場合、平均的な日々の体重増加(P<.10)及
び原料摂取(P<.05)に改善がみられた。また、1
0ppmのプロピオン酸菌属座瘡を供与した豚の場合、
離乳後13日〜33日後、平均的な日々の体重増加及び
原料摂取に改善がみられた(P>.10)。0.025
%のマクロガードを供与された豚のパフォーマンスは、
1.25又は10ppmのプロピオン酸菌属座瘡を供与
された豚と比較して、試験開始から13日後〜33日後
にかけて僅かに低下した。33日後における最終的な豚
の体重は、試験の間に亘って、マクロガードを供与され
た豚と、1.25ppmのプロピオン酸菌属座瘡を供与
された豚とでほぼ同一であった。
【0051】照査標準に対して、一連の0.05/0.
025%マクロガード原料を供与した豚の場合、33日
後の体重及び全体的な日々の体重増加に僅かな改善がみ
られた。試験期間中に亘る平均的な日々の体重増加は、
1.25、2.5又は10ppmのプロピオン酸菌属座
瘡を供与された豚の場合に最高であった。1.25又は
2.5ppm供与された豚、及びマクロガードを供与さ
れた豚の場合、全体的な日々の原料摂取は増加した。3
3日間の試験期間中に食事に加えられたプロピオン酸菌
属座瘡又はマクロガードのレベルに関して、全体的な豚
の原料効率に明確な差異は現れなかった。
【0052】プロピオン酸菌属座瘡を用いての処理で
は、全試験期間である33日間に供与される現存の市場
製品を用いての処理と比較して、50〜100倍低い濃
度(1〜10ppm)で7日間供与された場合に同様の
成長を促した。
【0053】
【表4】
【0054】
【実施例4】プロピオン酸菌属の量及び及び原料供給期
間に関する豚の体重増加に対する影響 当該実施例は、原料供給期間の効果、及びプロピオン酸
菌属座瘡が供与される豚の体重増加に対する濃度の影響
を示している。
【0055】原料及び方法 反復試験用の豚(初期体重=6.35kg)を収容した
6個のおりに、照査標準用の食事、若しくは1、10若
しくは100ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7日間、
又は1ppmのプロピオン酸菌属座瘡を13日間供与し
た。
【0056】結 果 表5は、当該実験結果をまとめたものである。1、10
又は100ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7日間供与
された豚では、13日後〜33日後にかけて、増加速度
が増加した(P<.05)。1又は10ppmのプロピ
オン酸菌属座瘡を7日間供与された豚では、実験全体に
亘って、より大きな増加(P<.10)、及び体重が記
録された。
【0057】7日後〜13日後において、増加、原料摂
取又は原料の効果に関して、処理による影響はなかった
(P>.10)。
【0058】実験の13日後〜33日後において、プロ
ピオン酸菌属座瘡による最も大きな影響が観察された。
1、10又は100ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7
日間供与すると、照査標準が供与された豚と比較して、
同程度の体重増加を示した(P<.05)。この結果の
一部は、原料摂取を増加させたことによるものであった
が、原料効率の改善にもよるものである。原料効率が最
も改善されるのは、100ppmのプロピオン酸菌属座
瘡を7日間供与された豚の場合である。1ppmのプロ
ピオン酸菌属座瘡を7日間供与された豚の場合、照査標
準の食事を供与された豚よりも効果が大きく現れた(P
<.05)。しかし、10ppmのプロピオン酸菌属座
瘡を7日間供与した豚の原料効率は、照査標準の食事を
供与した豚と同様であった(P>.10)。
【0059】33日間の全実験期間に亘って、13日後
〜33日後に記録された効果は、大抵の部分において持
続していた。特に、1又は10ppmのプロピオン酸菌
属座瘡を7日間供与された豚の体重増加速度は、照査標
準の食事を供与された豚のそれよりも大きかった。この
結果(応答)は、主に原料摂取が増加したためである
が、13日後〜33日後に関して説明したように、原料
効率の改善にも起因するものである。
【0060】1又は10ppmのプロピオン酸菌属座瘡
を7日間供与された豚の成長が改善されたことによっ
て、これらの処理が施された豚が、実験終了時におい
て、照査標準の食事を供与した豚よりも、1kg以上重
くなった(P<.05)。100ppmのプロピオン酸
菌属座瘡を7日間供与すると、数値的には、初日〜7日
後にかけて、体重増加速度が減少し、7日後〜13日後
にかけて体重増加に変化がなく、13日後〜33日後に
かけて体重増加が増大した。これらの成長結果をまとめ
ると、100ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7日間供
与した豚が、実験の終了時において、照査標準の豚より
も数値的に重くなった。
【0061】1ppmのプロピオン酸菌属座瘡を13日
間供与した場合、効果はあったものの、効果を顕著に改
善することはできなかった。100ppmのプロピオン
酸菌属座瘡を7日間供与した場合の成長結果は、1又は
10ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7日間供与された
豚と差がなかった。この日に収集されたデータに基づく
と、1ppmのプロピオン酸菌属座瘡を7日間供与する
場合が、最適有効供与量と思われる。
【0062】
【表5】
【0063】以上の詳細な説明及び実施例は、単に本発
明を説明するためのものであって、本発明はこれらに限
定されるものではない。本発明の範囲は、上記説明によ
って画定されるではなく、特許請求の範囲によって画定
されるが、本発明の当該開示によれば、本発明の範囲を
逸脱することなく変更及び修正が可能なことは当業者に
とって明らかである。例えば、プロピオン酸菌属座瘡
は、乾燥した炭水化物原料キャリアに供給され、又は経
口用の鉄補足物とともに含有される。当該明細書に記載
されている以外のプロピオン酸菌属種属が、ここに開示
されている組成物及び方法で作用する。本発明による組
成物と、ベータグルカン(β−glucan)又はエー
スマンナン(Acemannan)との組合せによっ
て、相乗作用的な効果が得られる。当該本発明による組
成物とベータグルカンとを組み合わせると、必要とされ
る量を低減させることができ、費用を減少させることが
できるという利点がある。本発明による組成物及び/又
は方法は、補助物質又は生命力学と組み合わせて作用す
る。
【0064】
【発明の効果】プロピオン酸菌属座瘡によって、市場に
おける他の製品(例えば、グルカン生成物)よりも、よ
り優れた免疫欠乏変調応答を引き出すことを発見した。
また、このバクテリアが体重増加を増大させることも発
見した。
【0065】費用効率よくCMIを高める組成物及び/
又は方法を案出することが望まれていた。従来の組成物
及び/又は方法とは対照的に、プロピオン酸菌属座瘡の
経口投与が、CMIを誘発させる効果的且つより簡便な
方法であることを見出した。これらのバクテリアは、経
口投与される場合には効果的でない旨報告されていたの
で、この結果は予期しないものであった。さらに、プロ
ピオン酸菌属座瘡の経口投与によって体重増加を増大さ
せることができることを見出した。このことは、バクテ
リアグループに関しては決して認識されていなかった。
【0066】本発明による組成物は、プロピオン酸菌属
座瘡、プロピオン酸菌属アビダム、プロピオン酸菌属リ
ムフォフィラム、プロピオン酸菌属グラヌロサム、コリ
ネバクテリウム属パルバム、及びアラクニア属プロピオ
ニカから成るグループから選択されるバクテリアを活性
成分として有している。当該組成物が適切な濃度範囲内
で経口投与されると、CMIを促進させることができ
る。さらに、当該組成物によって体重増加も改善され
た。細胞性免疫を向上させるための方法は、プロピオン
酸菌属座瘡、プロピオン酸菌属リムフォフィラム、プロ
ピオン酸菌属グラヌロサム、コリネバクテリウム属パル
バム、及びアラクニア属プロピオニカを好適な濃度で含
有するグループから選択されるバクテリアを活性成分と
して有している組成物を経口投与する工程を備えてい
る。この方法も体重増加を増大させる。
【0067】この好適な実施例では、プロピオン酸菌属
座瘡が、市場で入手可能な原料組成物に付加的な成分と
して含有され、実験対象としての豚に供与される。
【0068】本発明による組成物/方法は、様々な形態
で使用され、様々な被供与者に服用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598123851 コンソリデイティド ニュートリション エル シー Consolidated Nutrit ion, L.C. アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68103− 2048 オマハ ウエスト ドッジ ロード 12700 私書箱2047号 (72)発明者 ギャリー エル アスク アメリカ合衆国 インディアナ州 46804 フォート ウェーン アラモンド トゥ リー コート 9117 (72)発明者 ボビー ジー エドワーズ アメリカ合衆国 フロリダ州 34639− 5527 ランド−オー−レイクス シェルウ ッド ドライブ 25342 (72)発明者 テリー エル ウォード アメリカ合衆国 インディアナ州 46804 フォート ウェーン スプリング ビュ ー ドライブ 9016 (72)発明者 ディー スティーブン ポルマン アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68135 オマハ レイクサイド ドライブ 4728 (72)発明者 ケント アール ファン カムペン アメリカ合衆国 ユタ州 84405 オゲン サウス 5550 イースト 881 (72)発明者 ジョン ディー ホッテル アメリカ合衆国 インディアナ州 46733 ディケーター ウエスト 200 ノース 11475

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピオン酸菌属座瘡、プロピオン酸菌
    属アビダム、プロピオン酸菌属リムフォフィラム、プロ
    ピオン酸菌属グラヌロサム、コリネバクテリウム属パル
    バム、及びアラクニア属プロピオニカから成るグループ
    から選択されるバクテリアを活性成分として有し、所定
    の濃度で経口服用され、細胞性免疫若しくは体重増加、
    又はその双方を向上させる経口用組成物。
  2. 【請求項2】 前記バクテリアが全て成育不能なバクテ
    リアである請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記バクテリアが生存している請求項1
    に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記バクテリアの精剤から成る請求項1
    に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 動物に投与される請求項1に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記動物が、人間、牛、豚、家禽、魚、
    ウサギ、羊、ペット及び甲殻類動物を含むグループから
    選択される請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 人間に服用される請求項1に記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 食物とともに投与される請求項1に記載
    の組成物であって、当該食物が動物の成長を促進させる
    原料組成物であり、当該原料組成物が少なくとも一つの
    デンプン付加物質、少なくとも一つのタンパク質付加物
    質、及び少なくとも一つの脂肪付加物質を備えている組
    成物。
  9. 【請求項9】 食物とともに投与される請求項2に記載
    の組成物であって、前記食物が動物の成長を促進させる
    原料組成物であり、当該原料組成物が少なくとも一つの
    デンプン付加物質、少なくとも一つのタンパク質付加物
    質、及び少なくとも一つの脂肪付加物質を備えている組
    成物。
  10. 【請求項10】 細胞性免疫又は体重増加を向上させる
    ための方法であって、プロピオン酸菌属座瘡、プロピオ
    ン酸菌属リムフォフィラム、プロピオン酸菌属グラヌロ
    サム、コリネバクテリウム属パルバム、及びアラクニア
    属プロピオニカを好適な濃度で含有するグループから選
    択されるバクテリアを活性成分として有している組成物
    を経口投与する工程を備えている方法。
  11. 【請求項11】 前記バクテリアが全て成育不能なバク
    テリアである請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記バクテリアが生存している請求項
    10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記バクテリアの精剤から成る請求項
    10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記組成物が動物に投与される請求項
    10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記動物が、人間、牛、豚、家禽、
    魚、ウサギ、羊、ペット及び甲殻類動物を含むグループ
    から選択される請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 人間に用いられる請求項10に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 前記組成物が食物とともに投与され、
    且つ当該食物が動物の成長を促進させる原料組成物であ
    り、当該原料組成物が少なくとも一つのデンプン付加物
    質、少なくとも一つのタンパク質付加物質、及び少なく
    とも一つの脂肪付加物質を備えている請求項10に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記組成物が食物とともに投与され、
    且つ前記食物が動物の成長を促進させる原料組成物であ
    り、当該原料組成物が少なくとも一つのデンプン付加物
    質、少なくとも一つのタンパク質付加物質、及び少なく
    とも一つの脂肪付加物質を備えている請求項10に記載
    の方法。
JP10255919A 1997-08-15 1998-08-07 所定の動物に関して細胞性免疫と体重増加を生じる濃度でのバクテリアの経口投与 Pending JPH11171783A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US91202697A 1997-08-15 1997-08-15
US08/912,026 1997-08-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11171783A true JPH11171783A (ja) 1999-06-29

Family

ID=25431278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10255919A Pending JPH11171783A (ja) 1997-08-15 1998-08-07 所定の動物に関して細胞性免疫と体重増加を生じる濃度でのバクテリアの経口投与

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0914778A1 (ja)
JP (1) JPH11171783A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520038A (ja) * 2000-01-18 2003-07-02 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム ペットのヘリコバクター種治療用ペットフード組成物

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5976580A (en) 1995-06-07 1999-11-02 Novus International, Inc. Nutrient formulation and process for enhancing the health, livability, cumulative weight gain or feed efficiency in poultry and other animals
DE10064732A1 (de) * 2000-12-22 2002-07-11 Josef Beuth Enterale Zubereitung zur Stärkung des Immunsystems
EP1374878A1 (en) * 2002-06-20 2004-01-02 N.V. Nutricia Method and composition for preventing or alleviating symptoms of malabsorption from the gastrointestinal tract
NZ537242A (en) 2002-06-21 2008-10-31 Newcastle Innovation Ltd Probiotic propionibacterium jensenii 702
CA2776949A1 (en) * 2008-12-05 2010-06-10 The Regents Of The University Of California Methods and compositions for treating p.acnes
SG11201405783VA (en) 2012-03-17 2014-10-30 Univ California Fast diagnosis and personalized treatments for acne
US20170065647A1 (en) * 2014-05-07 2017-03-09 The Regents Of The University Of California Compositions and methods for treating skin and mucous membrane diseases
CA3021793A1 (en) 2016-04-21 2017-10-26 Naked Biome, Inc. Compositions and methods for treatment of skin disorders
WO2021011875A1 (en) * 2019-07-18 2021-01-21 The Regents Of The University Of California Compositions and methods for treating skin conditions

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2269962B1 (ja) * 1974-05-06 1978-02-03 Anvar
CH640141A5 (en) * 1978-01-01 1983-12-30 Fabre Sa Pierre Adjuvants for non-specific immunity, method for preparing them and immunotherapeutic preparations
JPS6122018A (ja) * 1984-07-06 1986-01-30 Green Cross Corp:The 癌免疫療法増強剤
RU1469613C (ru) * 1987-02-13 1993-10-30 Институт технической теплофизики АН УССР Способ получени бактериального препарата "Пропиовит
DE3733899A1 (de) * 1987-10-07 1989-06-15 Teichmann Reinhard Prof Dr Med Erzeugnisse und verfahren zur steigerung von wachstumsgeschwindigkeit und/oder nutzung von futter- oder nahrungsmitteln und/oder resistenz bei tieren und menschen
DE3817762A1 (de) * 1988-05-26 1989-11-30 Sanum Kehlbeck Gmbh & Co Kg Immunstimulierendes mittel aus propionibakterien sowie verfahren zur herstellung desselben

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520038A (ja) * 2000-01-18 2003-07-02 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム ペットのヘリコバクター種治療用ペットフード組成物
JP2011024583A (ja) * 2000-01-18 2011-02-10 Soc Des Produits Nestle Sa ペットのヘリコバクター種治療用ペットフード組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0914778A1 (en) 1999-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2567296T3 (es) Procedimiento para usar una cepa de Bacillus subtilis para potenciar la salud animal
Devreese et al. Different methods to counteract mycotoxin production and its impact on animal health
Tohid et al. Efficacy of mannanoligosaccharides and humate on immune response to Avian Influenza (H9) disease vaccination in broiler chickens
NL1021965C1 (nl) Groeibevorderende samenstelling voor dieren.
Mehdi et al. Immune response of broiler chicks fed yeast derived mannan oligosaccharides and humate against Newcastle disease
US20100279979A1 (en) Immunopotentiating agent for use in animals
JPH11171783A (ja) 所定の動物に関して細胞性免疫と体重増加を生じる濃度でのバクテリアの経口投与
Zhang et al. Effect of dietary supplemental medium chain fatty acids instead of antibiotics on the growth performance, digestibility and blood profiles in growing pigs
Valpotić et al. Effect of mannan oligosaccharide supplementation on blood and intestinal immune cells, bacteria numbers and performance in weaned pigs
WO2003043441A1 (en) Antimicrobial composition for animals
RU2285399C1 (ru) Способ повышения мясной продуктивности молодняка свиней на откорме
Rautray et al. Potential of probiotics in livestock production
JP3224131B2 (ja) 菌、卵白及びにんにくの2種以上を含有する免疫賦活・感染防御剤
Agboola et al. Influence of dietary supplementation of probiotics and symbiotics on growth performance, nutrient digestibility and organ weights in turkey poults
Amsathkumar et al. Nutrient utilization and performance of endotoxin exposed kids supplemented with phytogenic feed additive
US11357802B2 (en) Oral delivery compositions for improved gut barrier protection and immunity in mammals
Kareem et al. Effect of new feed additive on growth performance and immunoglobulin of broilers
Purba et al. The effect of brevibacillus laterosporus texasporus culture on percentage of carcass broilers chickens infected with salmonella pullorum
JP2583382B2 (ja) スベリヒユを含有する家畜、家禽用の飼料
Han et al. Application and substitution of antibiotics in animal feeding
Warden et al. Action of Antibiotics in Stimulating Growth of Poultry: 1. Effect of Feeding Lysed E. Coli and Fecal Preparations
Roul et al. Effect of pro-and pre-biotic supplementation on growth and immune status of broilers during summer
CN112203523B (zh) 用于饲料添加剂中的益生菌组合物
Yimam Role of In-feed Probiotics on Performance and Health of Animals: A Review
Nugusa et al. Review on probiotics and prebiotics' in healthcare poultry's prevention of intestinal bacterial infection