JPH11169974A - 油圧駆動拡管装置 - Google Patents

油圧駆動拡管装置

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JPH11169974A
JPH11169974A JP33991397A JP33991397A JPH11169974A JP H11169974 A JPH11169974 A JP H11169974A JP 33991397 A JP33991397 A JP 33991397A JP 33991397 A JP33991397 A JP 33991397A JP H11169974 A JPH11169974 A JP H11169974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡管作業中の油圧モータ正転停止時及び
逆転開始時の回転数を低下させ、ドライブヘッド把持作
業者の肉体的負担を軽減し、全体作業時間の短縮可能な
油圧駆動拡管装置の提供を課題とする。 【解決手段】 ドライブヘッド122の油圧モータ15
への高圧油送給管路に、高速設定用フローコントロール
バルブ7と、ソレノイドバルブ22と低速設定用フロー
コントロールバルブ23との各々を備えたブリードオフ
回路20、24と、拡管圧力と変速圧力設定用の各々の
圧力スイッチ10、21と、圧力設定確認用スロットル
バルブ12とを備え、またタイマ25を設け、拡管時の
油圧の変速圧力到達時に前記バルブ22を開き前記両ブ
リードオフ回路から作動油をタンクへ戻し高速正転から
低速正転に変速し、また低速逆転開始から作動するタイ
マ25の作動終了時に前記バルブ22を閉じ、ブリード
オフ回路24からの作動油の戻りを停止して、高速逆転
に変速することを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧駆動拡管装置
に関し、特に拡管作業時の作業者の肉体的負担や疲労を
軽減し、作業時間の短縮を可能とする油圧駆動拡管装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明における拡管装置とは、ボイラや
熱交換器の管板の貫通孔に挿入した管を内面から押し拡
げて、管の外周面を管板の貫通孔の内面に密着させる加
工工具である。
【0003】前記拡管装置の回転駆動部であるドライブ
ヘッドの先端部に取り付けられたチューブエキスパンダ
(以後、拡管ヘッド104と称する)は、一般に図6
(a)の縱断面図および図6(b)に示す前記(a)の
X−X線矢視断面図に示すように構成されている。すな
わち、最先端にキャップナット106を装着し、前半部
が先細後太のテーパ状のマンドレル108と、該マンド
レル108の前記テーパー状部分の後半部の外周に装着
された複数(3個以上)のロ−ラ110と、該ローラを
前記マンドレル108の外周に均等に保持するフレーム
112と、該フレームの前記ロ−ラ110の保持部より
後部に装着されたカラー前輪116、ボールリテーナ1
18およびカラー後輪120等からなるベアリングカラ
ー114からなり、前記マンドレル108の後端には、
図7を用いて後述するドライブヘッド122の回転駆動
手段124の回転軸との接続部108cが形成されてい
る。
【0004】前記フレーム112にあけてあるローラ保
持の溝112gは、テーパー状のマンドレル108の出
し入れに応じてロ−ラ110が径方向にある程度移動で
きるようにするためのものであり、軸方向にはローラ1
10の位置が前記溝112gの先・後端によって固定さ
れている。
【0005】前記のように構成されたマンドレル108
の後端108cに、後述の回転駆動装置を接続し、テー
パ付きのマンドレル108を回転させながら管102の
内面に押し込むことによって、前記図6(b)に示され
るように、前記ローラ110が自転しながら、管102
の内面に接しつつ公転(遊星運動)して、管内面が徐々
に押し拡げられる。
【0006】前記図6(a)に示したベアリングカラー
114は、管板の厚さに応じて拡管長を調節するストッ
パーの役割を持つものである。すなわち、ベアリングカ
ラー114のカラー前輪116の小さいほうの円筒部の
左端が管の端面または管板に接したときに、ローラ11
0が管内の所定の位置に来るようにカラー後輪120の
フレーム112の後半部分における取り付け位置を調整
する。カラー後輪120には図示せぬセットスクリュー
が取り付けられ、フレーム112の後端部のネジ部に長
手方向に加工された溝にその先端が押しつけられ、カラ
ー後輪120のフレーム112上の位置が固定される。
【0007】拡管加工中、カラー後輪120はフレーム
112と一体になって回転するが、カラー前輪116は
管の端面または管板に接触し、回転も長手方向の位置移
動もしない。カラー後輪120とカラー前輪116との
相対回転はボールリテーナ118により吸収される。し
かし、マンドレル108が回転駆動されるので、マンド
レル108の回転によりロ−ラ110は管102の内周
部を自転しながらフレーム112と共に公転するが長手
方向には移動しない。フレーム112はローラ110の
自転により自己の長手方向中心軸線迴りを公転するのみ
であり、長手方向には移動しない。
【0008】一方、マンドレル108は回転しながら先
端方向に移動する。このマンドレル108の移動によっ
てローラ110の内面とマンドレル108の外面との接
触位置は太径側に移動するので、複数のローラ110か
らなる工具径(複数のロ−ラ110の内接円直径)が増
大し、管は拡管加工を受ける。
【0009】拡管加工の終了後、作業者がマンドレル1
08を逆転させると、ローラ110の工具径が縮小する
ので、拡管加工の済んだ管102から、拡管ヘッド10
4を取り出すことが出来る。
【0010】なお、前記図6(a)に示すベアリングカ
ラー114は、管径があまり大きくない熱交換器やコン
デンサ用管の拡管加工に用いられる拡管ヘッド104に
備えられるが、大口径ボイラ管等に使用される拡管ヘッ
ドには、例えば図6(c)の外形図に示すように前記の
ようなベアリングカラーを備えていないものが殆どであ
って、この場合の拡管長は、使用するする拡管ヘッドの
寸法(ローラー110の拡管部の長さ)を選択すること
によって決定される。
【0011】図7は、前記拡管ヘッド104の後端を接
続・保持して、拡管ヘッド104を回転駆動するドライ
ブヘッド122の一例の構成を示す外形図であって、一
対の油圧ホース124h1 、124h2 で図示せぬ油圧
コントロールユニットに接続された正逆回転式油圧モー
タからなる回転駆動手段124と、その回転軸の先端の
接続部124cを備え、該接続部124cに前記図6の
拡管ヘッド104のマンドレル108後端の接続部10
8cを後述のマンドレルカップリング(図3の124
m)を用いて接続し、マンドレル108を回転駆動する
ようになっている。前記回転駆動手段124は、前記回
転駆動軸と直交する方向に伸びる1対のハンドル(持ち
手)128r 、128l を備えた保持・固定手段126
によって保持・固定されており、前記1対のハンドル
(持ち手)128l 、128r を作業者が両手で把握す
ることによって、拡管中の管内面から前記拡管ヘッド1
04を介して伝わる回転反力による前記回転駆動手段1
24を含めたドライブヘッド122の回転が防止され
る。
【0012】前記ドライブヘッド122の一対のハンド
ルの一方128r には、該ハンドルを軸として回転させ
ることによって前記正逆回転式モータからなる回転駆動
手段124の「正転−停止−逆転」を切替えるグリップ
スイッチ130が設けられ、接続箱132とケーブル1
30cを介して、図8を用いて後述する油圧コントロー
ルユニットHUに付設の電気・制御盤137に接続され
ている。
【0013】前記マンドレル108の回転駆動手段12
4としては、電動モータ、油圧モータ、エアモータ等が
使用されているが、油圧コントロールユニットに接続さ
れた正逆回転式油圧モータを拡管ヘッド104の回転駆
動手段とする油圧駆動拡管装置は、以下のような優れた
特徴を有している。 (1)大きな回転力を得られるので、ボイラー管のよう
な大口径、肉厚管の拡管に適している。 (2)ドライブヘッドに小型軽量の正逆回転式油圧モー
タを使っているため、狭い場所でも拡管作業が可能であ
る。 (3)油圧モータであるため回転騒音がなく、狭い場所
での騒音による作業者の疲労がなく、作業能率もよく、
安全である。
【0014】次に、従来の油圧駆動拡管装置の油圧回路
図および付属の電気制御部品の一例を図8に示す。
【0015】図において、油圧コントロールユニットH
Uのヒータ17を備えたタンク1内に貯留されている作
動油は、ストレーナ2を介して、チェーンカップリング
4で電動機3の回転軸と接続されて回転駆動されるポン
プ5に吸入・吐出される。リリーフバルブ6は油圧回路
内に異常な高圧力が発生した場合、高圧油を前記タンク
1へ逃がし、油圧機器を保護する。
【0016】高圧油送給管路の分岐管路20に設けられ
た(第1の)フローコントロールバルブ7は、圧力補償
型で油圧モータ15に流れる作動油の流量調節を負荷に
関係なく行う。なお、このバルブは高圧油の一部をタン
ク1に還流せしめるブリードオフ回路になっているの
で、目盛りが大きくなるほど油圧モータ15に流れる作
動油の流量が少なくなり、油圧モータ15の回転数が小
さくなる。
【0017】「正転・停止・逆転」切替え用ソレノイド
バルブ11は、(第1の)圧力スイッチ10およびドラ
イブヘッド122に付設されたグリップスイッチ130
の信号により、正逆回転式油圧モータ15につながる油
圧回路を、「正転・停止・逆転」の方向に切替える。
【0018】(第1の)圧力スイッチ10は、回路内の
油圧が設定圧力に達すると前記「正転・停止・逆転」切
り換え用ソレノイドバルブ11へ電気信号を送り、自動
的にバルブを中立(正逆回転式油圧モータ15「停
止」)に切替える。
【0019】圧力設定確認用スロットルバルブ12は、
拡管作業による実際の負荷をドライブヘッド122の油
圧モータ15にかけることなく、前記正逆回転式油圧モ
ータ15への高圧油送給回路を絞ることによって模擬的
に回路内の圧力を調節設定する。このときに、高圧油送
給管路からの分岐管にゲージコック8を介して設けられ
た圧力計9で圧力を観測しながら、前記圧力スイッチ1
0を所定の圧力に設定する。
【0020】作動油は、ソレノイドバルブ11からタン
ク1へ還流する間にクーラ16により冷却され一定温度
を保つ。
【0021】上記のように構成された油圧駆動拡管装置
の作用について、前記図6〜8を用いて以下に説明す
る。 (1)作業者が前記図6の拡管ヘッド104を管へ挿入
し、前記図7、図8のドライブヘッド122のグリップ
スイッチ130を「停止」から「正転」に切替えると、
前記「正転・停止・逆転」切替え用ソレノイドバルブ1
1のソレノイド〔SOL1〕が励磁され、スプール位置
が右側に移動する。その結果、高圧油は全開された圧力
設定確認用スロットルバルブ12を介して前記正逆回転
式油圧モータ15の正転側に供給され、正逆回転式油圧
モータ15が正転し拡管が始まる。この時高圧の作動油
の一部は(第1の)フローコントロールバルブ7を介し
てタンク1へ還流し、正逆回転式油圧モータ15は(第
1の)フローコントロールバルブ7により設定された速
度で高速正転している。 (2)拡管が進み拡管ヘッドの負荷が上昇するにつれ油
圧も追随して上昇する。油圧が(第1の)圧力スイッチ
10〔PS1〕で設定された拡管圧力に達すると、該
(第1の)圧力スイッチ10が作動して前記「正転・停
止・逆転」切替え用ソレノイドバルブ11の右側のソレ
ノイド〔SOL1〕の励磁が解かれ、スプ−ルが中立位
置に戻るため、ドライブヘッド122の正逆回転式油圧
モータ15が停止する。 (3)管に喰い込んでいる拡管ヘッド104を引き抜く
ため、ドライブヘッド122のグリップスイッチ130
を「逆転」側に入れると、前記「正転・停止・逆転」切
替え用ソレノイドバルブ11のソレノイド〔SOL2〕
が励磁され、作動油は正逆回転式油圧モータ15の逆転
側に供給され、拡管ヘッド104が逆転する。この時高
圧の作動油の一部は(第1の)フローコントロールバル
ブ7を介してタンク1へ還流し、正逆回転式油圧モータ
15は(第1の)フローコントロールバルブ7により設
定された速度で高速逆転する。 (4)拡管ヘッド104のローラ110の工具径が縮小
するので、管102から抜き出され、拡管の1サイクル
が終わる。 (5)(1)〜(4)の動作を繰り返す。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧駆動拡
管装置では、以下に示すような問題点があった。 1)拡管トルク上限に達して油圧モータの正転を停止す
る際、および、逆転を開始する際には、管内面から拡管
ヘッドを介してドライブヘッドに大きな回転反力が作用
するが、通常回転時、正転停止、逆転開始時を含めて正
逆回転式油圧モータの回転数が一定の高速回転であるた
め、ドライブヘッドを保持する作業者の肉体的負担や疲
労が大きく、結果として作業時間の延長にも繋がってい
た。
【0023】2)大型のボイラでの拡管作業等では、大
型の出力の大きなドライブヘッドを使用するが、この場
合、前記1)項に述べたような正転停止時、逆転開始時
のみならず、通常正転時にもドライブヘッドに作用する
反力は大きく、作業者に与える肉体的負担がさらに大き
くなるという問題がある。
【0024】3)拡管作業の開始時には、拡管により所
定の管肉厚減少率を得るために、拡管終了時の設定トル
ク値、言い換えれば、設定油圧値の最適値を決めるため
に、図8の圧力スイッチ10の調整・設定を、試行錯誤
で、2〜3回行う必要があり、また無負荷運転テストに
よる作動確認が必要になる。また、外径および肉圧等の
仕様の異なるボイラ管が、1個のドラム当たり3種類ほ
ど使用され、従って、ボイラ管の種類が変わる毎に、前
記のような圧力スイッチ10の調整・設定や無負荷運転
テストによる作動確認を必要とするケースが多い。これ
に対して、例えば、ボイラの上ドラム(蒸気ドラム)で
拡管作業を行う場合、大型のボイラでは上ドラムが地上
20m以上の高さになる場合もあり、一方油圧コントロ
ールユニットHUは通常地上に設置されるため、前記の
ような理由により油圧設定値を変更するたびに、作業者
が上ドラムと地上の油圧コントロールユニットとの間を
行ったり来たりする必要があり、作業者の肉体的負担や
疲労の増加と、作業時間の延長の一因になっていた。
【0025】本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、1サイクルの拡管作業時間をあまり延長することな
く、油圧モータの正転停止時および逆転開始時のドライ
ブヘッドの回転数を小さくして、作業者の肉体的負担と
疲労を軽減でき、結果として全体の作業時間の短縮も可
能な油圧駆動拡管装置の提供を第1の課題とする。
【0026】本発明はまた、通常正転時の回転数を低下
させることなく、従って作業時間の延長を招くことな
く、正転停止時および逆転開始時のドライブヘッドに作
用する反力を、ドライブヘッドのハンドルを把握してい
る作業者の両手でうけることによる作業者の肉体的負担
や疲労を軽減でき、結果として全体の作業時間の短縮も
可能な油圧駆動拡管装置の提供を第2の課題とする。
【0027】本発明はまた、拡管作業開始時における、
所定の管肉圧減少率を得るための適正な拡管トルク値に
対応する油圧設定値の調整・設定を、ドライブヘッドの
近辺、例えば、ボイラの上ドラム内で実施することが可
能で、作業者の移動による肉体的負担や疲労を軽減する
とともに、全体の拡管作業時間の短縮も可能な油圧駆動
拡管装置の提供を第3の課題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、前記第1の課題を解決するために、ボイラや熱交換
器等の管板の孔に挿入した管を管内面から押し広げて管
板に密着させる拡管ヘッドの回転軸に連結され、前記拡
管ヘッドを支持しつつ回転駆動する正逆回転式油圧モー
タを備えたドライブヘッドと、前記正逆回転式油圧モー
タにホースを介して接続され、前記正逆回転式油圧モー
タの正転・停止・逆転作動を制御する作動油制御手段を
備えた油圧コントロールユニットからなる油圧駆動拡管
装置を、拡管終了時の上限圧力を設定する第1の圧力ス
イッチと、該第1の圧力スイッチ作動前に前記油圧モー
タの回転速度を低速に切り換える変速圧力を設定する第
2の圧力スイッチと、該第2の圧力スイッチからの作動
信号により前記正逆回転式油圧モータの回転速度を変速
する油流量制御手段とを備えるように構成したものであ
る。
【0029】上記本発明においては、前記正逆回転式油
圧モータの逆転時に、前記油流量制御手段の作動を停止
して低速回転を高速回転に切り替えるまでの時間を設定
するタイマをさらに備えて構成してもよい。
【0030】請求項3に係る本発明は、前記第2の課題
を解決するために、ボイラや熱交換器等の管板の穴に挿
入した管を管内面から押し広げて管板に密着させる拡管
ヘッドの回転軸に連結され、前記拡管ヘッドを支持しつ
つ回転駆動する正逆回転式油圧モータを備えたドライブ
ヘッドと、前記正逆回転式油圧モータにホースを介して
接続され、前記正逆回転式油圧モータの正転・停止・逆
転作動を制御する作動油制御手段を備えた油圧コントロ
ールユニットからなる油圧駆動拡管装置を、前記ドライ
ブヘッドに着脱自在に固定され、前記拡管ヘッドと同方
向へ、該拡管ヘッドの回転軸と平行に伸び、外径が拡管
加工対象管の内径よりも小さな円形外周断面を有する反
力受け部材を備えてなり、該反力受け部材を前記拡管ヘ
ッドが挿入される管とは別の管内に挿入することによっ
て回転反力を受ける回転反力受け手段を備えるように構
成した。
【0031】請求項4に係る本発明は、前記第3の課題
を解決するために、ボイラや熱交換器等の管板の穴に挿
入した管を管内面から押し広げて管板に密着させる拡管
ヘッドの回転軸に連結され、前記拡管ヘッドを支持しつ
つ回転駆動する正逆回転式油圧モータを備えたドライブ
ヘッドと、前記正逆回転式油圧モータに一対のホースを
介して接続される中継油圧コントロールユニットと、該
中継油圧コントロールユニットに一対のホースを介して
接続される主油圧コントロールユニットからなり、前記
正逆回転式油圧モータの回転作動制御圧力を設定する圧
力スイッチを前記中継油圧コントロールユニットに備え
るように、油圧駆動拡管装置を構成した。
【0032】
【発明の実施の形態】上記のような構成になる本発明の
油圧駆動拡管装置の実施の形態を、添付の図面を用いて
以下に説明する。
【0033】図1は、請求項1に係る本発明の油圧駆動
拡管装置の一実施の形態を示す、油圧回路図兼付設電気
制御部品の一部の構成を示す説明図である。その他の従
来の油圧駆動拡管装置の構成部品と同様の構成部品につ
いては、前記図6〜8を参照しつつ説明する。なお、図
6〜8に示す従来の油圧駆動拡管装置の構成部品と同じ
構成部品については、同じ符号を付与し、再説明は省略
する。
【0034】図1に示した請求項1に係る本発明の油圧
駆動拡管装置の実施の形態は、前記図6〜8で示した従
来の油圧駆動拡管装置の構成とは、以下の点で相違す
る。すなわち、前記油圧コントロールユニットHUのポ
ンプ5から正逆回転式油圧モータ15の「正転・停止・
逆転」切替え用ソレノイドバルブ11に至る高圧油送給
管路に、前記拡管終了時の上限圧力を設定する第1の圧
力スイッチ10の作動前に前記油圧モータの回転速度を
低速に切り換える変速圧力を設定する第2の圧力スイッ
チ21と、該第2の圧力スイッチ21の作動信号により
開動作をする開閉ソレノイドバルブ22と、該開閉ソレ
ノイドバルブ22の下流に設けられた第2のフローコン
トロールバルブ23を介してタンク1に還流する分岐管
路(ブリードオフ回路)24を設けるとともに、前記油
圧コントロールユニットHUに付設の電気・制御盤13
7に、前記正逆回転式油圧モータ15の低速逆転開始か
ら逆転速度を高速に切り換えるまでの時間を設定する低
速逆転時間設定用タイマ25と、高速・低速モード表示
灯26と、を付設して、油圧駆動拡管装置を構成したも
のである。
【0035】なお、図示を省略するが、前記第1の圧力
スイッチ10〔PS1〕、第2の圧力スイッチ21〔P
S2〕および圧力計9は、前記「正転・停止・逆転」切
替え用ソレノイドバルブバルブ11の下流で、前記圧力
設定用スロットルバルブ12より上流の前記正逆回転式
油圧モータ15の正転側への高圧油送給回路に設けても
よい。
【0036】また、ドライブヘッド122の近傍に配置
された非常停止ボタン136は、万が一の異常発生時
に、安全のためドライブヘッド側から電動機3(ポンプ
5)を停止させることができる。
【0037】上記のように構成された請求項1に係る本
発明の油圧駆動拡管装置の実施の形態の作用について、
図1、図2に基づいて説明する。なお、図2は本発明の
作用を説明するためのタイムチャートであって、(a)
は拡管時すなわち油圧モータ正転時の油圧(回転トル
ク)の、(b)は(a)に対応した油圧モータの正転回
転数の、(c)は拡管終了後の拡管ヘッド抜き取り時の
油圧モータの逆転回転数の、それぞれの時刻tに対する
タイムチャートである。
【0038】1.正逆回転式油圧モータ15の回転数の
設定 1)通常拡管時・通常逆転時の高速回転数N〔H〕の設
定 拡管仕様に応じ、高速回転数N〔H〕を決める。 予め求められたフローコントロールバルブ設定表から
第1のフローコントロールバルブ7の設定値を求める。 第1のフローコントロールバルブ7の目盛りを上記
項で決めた値に設定し、ロックボルトで固定する。
【0039】2)拡管停止時・逆転開始時低速回転数N
〔L〕の設定 拡管仕様と作業安全性より低速回転数N〔L〕を決め
る。 予め求められたフローコントロールバルブ設定表から
第2のフローコントロールバルブ23の設定値を求め
る。 第2のフローコントロールバルブ23の目盛りを上記
項で決めた値に設定し、ロックボルトで固定する。
【0040】2.拡管トルク・拡管油圧の設定 1)予め求められた拡管トルク線図を参考に、管寸法
(外径、肉厚)・管材質・硬度・拡管長さなどから、拡
管に必要な(換言すれば拡管終了時の)トルクを決め
る。ただし、正確な拡管トルクは、予め実機の熱交換器
やボイラと同等の剛性を有する試験片で拡管条件を定
め、テストにより決定することが望ましい。 2)使用するドライブヘッド122(正逆回転式油圧モ
ータ−15)の出力曲線図(回転数をパラメータとした
油圧圧力と出力トルクとの関係を示した線図)と前記
1.2)項で決めた低速回転数N〔L〕より所要の拡
管トルクに対する油圧圧力を求める。 3)油圧コントロールユニットHUの第1の圧力スイッ
チ10〔PS1〕を上記2)項で求めた圧力に設定す
る。
【0041】3.変速圧力の設定 1)上記2.2)項で求めた拡管圧力の80%程度を目
安として、変速圧力(高速正転から低速正転に切り換え
るタイミングを油圧で設定する値)を決定する。ただ
し、後述する無負荷動作確認やテスト拡管および実際の
拡管作業時のドライブヘッドの回転状況に基づき調整・
再決定することが望ましい。 2)油圧コントロールユニットHUの第2の圧力スイッ
チ21〔PS2〕を上記1)項で決めた圧力に設定す
る。
【0042】4.低速逆転時間の設定 1)低速逆転時間を決定する。最適な低速逆転時間は拡
管条件により異なるので、後述の無負荷動作確認やテス
ト拡管および実際の拡管作業時のドライブヘッドの回転
状況に基づき調整・決定することが望ましい。 2)油圧コントロールユニットHUに付設の電気・制御
盤137の低速逆転時間設定タイマ251 、252 を上
記1)項で決定した時間に設定する。
【0043】5.無負荷動作確認テスト 上記1〜4項の各設定が完了したら、油圧コントロール
ユニットHUの圧力設定確認用スロットルバルブ12を
絞って、模擬的に回路内の油圧を上昇させ、ドライブヘ
ッド122は無負荷の状態で各動作が正常に行われるか
どうかを、下記のようにして確認する。 1)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
正転に切り換える。 2)油圧コントロールユニットHUの圧力設定確認用ス
ロットルバルブ12をゆっくり閉め、油圧を徐々に上昇
させ、前記3.2)項の変速圧力設定値で回転数が
「高速」から「低速」に切り替わることを確認し、さ
らに油圧を徐々に上昇させ、前記2.3)項の拡管圧力
設定値で正逆転式油圧モータ15が停止することを確認
する。 3)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「停止」に切り換える。 4)圧力設定確認用スロットルバルブ12を全開まで開
ける。 5)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「逆転」に切り換え、正逆回転式油圧モータ15が
「低速」で逆転を開始すること、前記4.2)項で設
定した低速逆転時間設定値が経過したときに「低速」か
ら「高速」へ切り替わること、を確認する。 6)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「停止」に切り換える。
【0044】6.拡管作業 1)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「停止」に入れ、回転が停止していることを確認する。 2)拡管ヘッド104をドライブヘッド122にマンド
レルカップリング(後記図3の124m)を使用して接
続する。 3)拡管ヘッド104のローラ110、マンドレル10
8および管の内面に潤滑油を塗布する。 4)拡管ヘッドを管内に挿入し、例えば図2(a)、
(b)に示す時刻ts1で、グリップスイッチ130を
「正転」に入れてドライブヘッド122の正逆回転式油
圧モータ15の正転を開始する。 5)図2(b)の時刻ts1からtc1に至るまで正逆回転
式油圧モータ15が高速回転数N〔H〕で正転しながら
拡管が進行する。このとき油圧が図2(a)に示すよう
に次第に高くなり、時刻tc1で変速圧力設定値P2 に達
すると圧力スイッチ21〔PS2〕が作動し、開閉ソレ
ノイドバルブ22のソレノイド〔SOL3〕を励磁す
る。その結果、作動油の一部は前記第1のフローコント
ロールバルブ7〔FL1〕および第2のフローコントロ
ールバルブ23〔FL2〕の両方からタンクへ戻るの
で、正逆回転式油圧モータ15は低速回転数N〔L〕で
回転するようになる。 6)拡管がさらに進行し、図2(a)、(b)に示す時
刻tf1で油圧が拡管圧力設定値P1 に達したとき圧力ス
イッチ10〔PS1〕が作動し、「正転・停止・逆転」
切替え用ソレノイドバルブ11のソレノイド〔SOL
1〕の励磁を解いて、スプールが中立位置に戻るため、
正逆回転式油圧モータ15が正転を停止する。 7)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「逆転」に入れると、「正転・停止・逆転」切替え用ソ
レノイドバルブ11のソレノイド〔SOL2〕が励磁さ
れて、高圧油は正逆回転式油圧モータ15の逆転側に供
給され、図2(c)に示すように時刻ts2で逆転を開始
する。このとき開閉ソレノイドバルブ22のソレノイド
〔SOL3〕は励磁されたままなので、低速回転数N
〔L〕で逆転する。 8)「正転・停止・逆転」切替え用ソレノイドバルブ1
1のソレノイド〔SOL2〕が励磁されると同時に、低
速逆転時間設定タイマ251 または252 が作動を始
め、設定時間が経過すると、図2(c)で示すように時
刻tc2で前記低速逆転時間設定タイマ251 または25
2 が作動を終了して、開閉ソレノイドバルブ22の〔S
OL3〕の励磁を解き、該開閉ソレノイドバルブ22が
閉じる。その結果作動油の一部は第1のフローコントロ
ールバルブ7〔FL1〕からのみタンクへ戻るようにな
るので、正逆回転式油圧モータ15は高速回転数N
〔H〕で逆転するようになる。 9)拡管ヘッド104のロ−ラ110の工具径が収縮
し、管102から抜けるので、図2(c)の時刻t
f2で、ドライブヘッド122のグリップスイッチ130
を「停止」に切替え、逆転を停止させる。
【0045】上記のような本発明の請求項1に係る実施
の態様によれば、通常の正・逆回転時の回転数を小さく
することなく、正転停止時および逆転開始時の回転数を
小さくできるので、1サイクルの拡管作業時間をそれほ
ど低下させることなく、作業者の肉体的負担や疲れを軽
減し、結果として全体の作業時間が短縮可能である。
【0046】次に、本発明の請求項3の発明に係る油圧
駆動拡管装置の実施態様を、図3に示すドライブヘッド
122の正面図を用いて説明する。
【0047】図3に示すドライブヘッド122は、以下
のように構成される反力受け手段139を備えている。
すなわち、正逆回転式油圧モータ124の回転軸と直交
する方向に伸びる一対のハンドル128r 、128l
うちの一方128l の前記回転軸に近い基部140が、
断面方形の角材もしくは角管で構成され、その断面外形
寸法より僅かに大きな断面内形寸法の角形の貫通孔を有
するブラケット142が、前記ハンドル128l の軸方
向に進退摺動自在に、かつ該ハンドル128lの前記回
転軸に近い基部140と相対回転不可能に外嵌・保持さ
れている。該ブラケット142のハンドルの軸方向側面
には、付設のクランプレバ−144l を締めたり緩めた
りすることによって、前記ブラケットの前記進退摺動を
防止・解除自在に固定するブラケット固定手段144が
固定されおり、拡管対象のボイラや熱交換器等の管板に
挿入される管の配列に応じて、拡管ヘッド104の回転
軸と前記ブラケット142に挿入される後記の管内挿入
部材146の中心軸との間の距離を調節・固定できるよ
うになっている。なお、前記ハンドル128l の基部1
40の先端にはストッパ140sが固定されており、前
記ブラケット142の摺動可能範囲を制限している。
【0048】前記ブラケット142には、前記拡管ヘッ
ド104と同方向へ、該拡管ヘッド104の軸と平行
に、該拡管ヘッド104のマンドレル108の先端と略
同等の位置まで伸び、外径が拡管加工対象管の内径より
も小さな丸棒もしくは円管等からなる管内挿入部材14
6が、その基部をブラケット142の孔142hに挿入
されて、固定ボルト142bにより着脱可能に固定され
ている。
【0049】次に,反力受け部材145は以下のように
構成されている。すなわち前記管内挿入部材146の外
周に、その外形より僅かに大きな内径の貫通孔を有し、
後端に拡管済管端の外径以上の直径のフランジ148f
を固定したスリーブ状ガイド148が外嵌されている。
該フランジ148fと前記ブラケット142の前端の間
の前記管内挿入部材146の外周には、圧縮スプリング
150が外嵌されている。なお、該圧縮スプリング15
0の被圧縮時の長さは、前記スリーブ状ガイド148が
押されて管内挿入部材146の先端近辺に位置するよう
な長さとしておくことが好ましい。
【0050】なお、上記ハンドル128l の基部140
を方形の断面形状を持つように角棒もしくは角管から構
成し、上記ブラケット142に上記方形断面形状の外形
寸法よりやや大きくした貫通孔142hを設けて、前記
ハンドル128l の基部140に外嵌することにより相
対回転不可能なように形成したが、かなずしもハンドル
128l の基部140およびブラケット142の貫通孔
142hの断面形状が方形である必要はなく、多角形で
もよいし、ハンドル128l の基部140がスプライン
突起付きの円形断面で、貫通孔142hが前記スプライ
ン突起に外嵌するスプライン溝を持った円形貫通孔であ
ってもよい。要はハンドル128l の基部140とこれ
に外嵌されるブラケット142の間の相対回転不可能な
ように形成すればよい。
【0051】上記のように構成された請求項3に係る本
発明の実施の態様の作用について、主として図3を参照
しながら以下に説明する。 1)管板100に挿入される拡管対象管102の内径、
拡管ヘッド104の長さに応じて、適切な外径と長さの
管内挿入部材146をスリーブ状ガイド148および圧
縮スプリング150を含めて選択する。 2)前記管内挿入部材146を図3に示すように、スリ
ーブ状ガイド148のフランジ148fとブラケット1
42の前端との間に圧縮スプリング150を介挿しつ
つ、前記ブラケット142の前部の孔142hに挿入
し、固定ボルト142bで固定する。 3)拡管ヘッド104の回転軸と反力受け部材146の
中心軸間の距離が、近接する管102同士(例えば、1
02e と102s )の間の中心軸間距離に略一致するよ
うに、ブラケット142を進退摺動させて、ハンドル1
28l の基部140の軸方向におけるブラケット142
の位置を決め、ブラケット142の進退摺動防止手段1
44のレバー144l を締めて位置を固定する。 4)拡管ヘッド104のマンドレル108と管内挿入部
材146が、それぞれ、管102eと102sのそれぞ
れの中心軸に略一致するように各々の先端を、管102
e、102sに挿入し、拡管ヘッド104のローラ11
0およびフレ−ム112の先端近傍が管102eの内壁
に接触する程度まで、拡管ヘッド104と前記反力受け
部材145の管内挿入部材146を管内に押し込む。こ
のとき、管内挿入部材146に外嵌されたスリーブ状ガ
イド148の後端フランジ148fが管102sの管端
に接し、スリーブ状ガイド148が管端部位置に固定さ
れるので、圧縮スプリング150を圧縮しつつ、管内挿
入部材146が前記スリーブ状ガイド148によって案
内されて、拡管ヘッド104の回転軸と平行に、かつ、
管102sの中心軸に略沿って、該管内に挿入される。 5)ドライブヘッド122のグリップスイッチ130を
「正転」に入れると、拡管ヘッド104が正転を開始し
て拡管が始まるが、管102eの内壁から拡管ヘッド1
04を介してドライブヘッド122に伝わる回転反力
が、前記反力受け部材145のスリーブ状ガイド148
の外周が管102sの内面に接して反力を受けるため、
ハンドル128r 、128l を把持する作業員には反力
が作用しない。なお、上記スリーブ状ガイド148は円
形外周断面を有する円管等から構成されているので、管
102sの内面が回転反力によって傷ついたり、変形し
たりすることがない。 6)以後、拡管ヘッド104の正転による管102eの
拡管が進むにつれて、次第に回転反力が大きくなり、拡
管終了時の正転の停止時に反力は最大となるが、やはり
回転反力は前記と同じように反力受け手段139により
吸収され、作業員には反力が伝わることがない。 7)拡管終了後、拡管ヘッド104を管102eから抜
き出すため、拡管ヘッド104の逆転を開始する際にも
大きな回転反力が作用し、逆転中にも暫く回転反力が作
用するが、上記と同様に、作業員には反力が伝わらな
い。
【0052】上記のように、本発明の請求項3に係る発
明の上記実施の態様によれば、拡管作業中に回転する拡
管ヘッドが管の内面に接触することによって発生する回
転反力を、ドライブヘッド122に固定された回転反力
受け手段139の前記反力受け部材145のスリーブ状
ガイド148が別の管の内面に接触して吸収するので、
ドライブヘッド122のハンドル128l 、128r
把持する作業員に反力が伝わることがなく、作業員の肉
体的負担や疲労を著しく軽減できる。
【0053】以上本発明の請求項3に係る発明の一実施
の態様について説明したが、前記請求項3に係る発明は
これに限られるものではなく、要するに、前記ドライブ
ヘッド122に着脱自在かつ剛性的に固定され、前記拡
管ヘッド104と同方向へ、該拡管ヘッド104の軸と
平行に伸び、外径が拡管加工対象管102eの内径より
も小さな円形外周断面を有する反力受け部材145を、
拡管ヘッドが挿入される管とは別の管内に挿入すること
によって回転反力を受ける反力受け手段139を備えて
構成したものであればどの様な構造のものでもよい。
【0054】例えば、上記反力受け部材146をL字型
に形成し、管102s内に挿入される側と直交する側の
部分の外周を多角形に形成した嵌挿部材とするととも
に、ドライブヘッド122にその回転軸と直交する方向
に固定された多角管を設け、前記嵌挿部材を該多角管内
に適宜の深さだけ嵌挿し、多角管側の側壁に垂直に締め
・緩め自在に付設された固定ボルト等を締め込んで、両
者間をを固定してもよい。逆に、ドライブヘッド122
側の方にその回転軸と直交する外周を多角形とした嵌挿
部材を設け、反力受け部材146の管102s内に挿入
される側と直交する側の部分を多角管から形成し、この
多角管部を適宜の長さだけ、前記ドライブヘッド122
側の多角形の嵌挿部材に外嵌して、多角管側その側壁に
垂直に締め・緩め自在に付設された固定ボルトにより両
者間を固定してもよい。
【0055】ついで、請求項4に係る本発明の実施の形
態を、主として図4に示す油圧回路図に基づいて、以下
に説明する。
【0056】図4の油圧回路図に示す本発明の実施の形
態は、図8に示した従来の油圧駆動拡管装置の構成と、
以下の点で相違する。すなわち、図8の従来のドライブ
ヘッド122に一対の油圧ホース14、14と電気ケー
ブル130cを介して接続された油圧コントロールユニ
ットHUおよびその付設電気・制御盤137に組付けら
れていた油圧部品およびその付属電気部品の一部、すな
わち、圧力計9、第1の圧力スイッチ10および圧力設
定確認用スロットルバルブ12等を、ドライブヘッド1
22に一対の油圧ホース14u 、14u,および電気ケー
ブル130cを介して接続される中継油圧コントロール
ユニットRHUとその付設電気・制御盤138に配設
し、他の油圧部品および電気部品を、前記中継油圧コン
トロールユニットRHUに一対の油圧ホース14l 、1
l と電気ケーブル138cを介して接続された主油圧
コントロールユニットMHUとその付設電気・制御盤1
37に配設したものである。
【0057】具体的にいえば、図4に示すように、中継
油圧コントロールユニットRHUの正逆回転式油圧モー
タ15の正転側への高圧油送給回路の最下流に圧力設定
確認用スロットルバルブ12rを、その上流に圧力計9
rと拡管圧力設定用の第1の圧力スイッチ10r〔PS
1〕を設けている。
【0058】上記のように構成した請求項4に係る本発
明の実施の態様の拡管作業中の各構成部品の基本的な作
用は、前記図8を用いて説明した従来の拡管装置の場合
と同じであるが、従来の拡管装置に比べて以下のような
優れた作用・効果がある。すなわち、中継油圧コントロ
ールユニットRHUで拡管装置圧力の調整・設定やドラ
イブヘッド122の無負荷動作確認テストができる。そ
こで、中継油圧コントロールユニットRHUをできるだ
けコンパクト化かつ軽量化し、ドライブヘッド122の
近く、例えば内径407mm程度のマンホールからボイ
ラドラム内に作業者が手で運び込むことができるように
すれば、拡管作業開始時の所定の管肉圧減少率を得るた
めの数回の拡管圧力の調整・設定や無負荷動作確認テス
ト、あるいはボイラドラム1個について仕様(外形、肉
圧等)の異なる3種類ほどのボイラ管が拡管・固着され
るケースが多く、その仕様変更の都度拡管圧力の変更を
必要とするが、その度毎の数回の拡管圧力の調整・設定
や無負荷動作確認テストを拡管ヘッド122の近くで行
うことができる。従って、例えば大型のボイラでは上ド
ラムが地上20m以上の高さになる場合があるが、従来
の拡管装置のように上ドラムと地上の油圧コントロール
ユニットHUの間を何度も行き来する必要がなくなるた
め、作業者の肉体的負担や疲労が著しく軽減され、全体
の拡管作業時間も短縮される。
【0059】次に、前記の第1の課題と、第3の課題を
同時に解決するために、請求項1に係る本発明の基本的
な技術的思想(アイデア)と、請求項4に係る本発明の
基本的な技術的思想(アイデア)を組み合わせた実施の
態様を図5に示す油圧回路図兼電気制御部品構成説明図
に基づいて説明する。
【0060】図5に示す本発明の実施の態様は、前記図
4で説明したものと同様の中継油圧コントロールユニッ
トRHUおよび付設の電気・制御盤138に、前記図1
で説明した請求項1に係る本発明の実施の態様の油圧コ
ントロールユニットHUから、圧力設定確認用スロット
ルバルブ12、圧力計9、第1および第2の圧力スイッ
チ10、21と、低速逆転時間設定用タイマ25および
高速・低速モード表示灯26とを移設したものである。
すなわち、中継油圧コントロールユニットRHUの正逆
回転式油圧モータ15への高圧油送給管路の最下流に圧
力設定確認用スロットルバルブ12rを、その上流に圧
力計9r、第1の圧力スイッチ10rおよび第2の圧力
スイッチ21rをそれぞれ配設し、また、前記電気・制
御盤138に低速逆転時間設定用タイマ25rおよび高
速・低速モード表示灯26rとを配設して構成してい
る。
【0061】上記のように構成された図5で示す実施の
態様の作用・効果は、前記図1で説明した請求項1に係
る本発明の実施の態様の作用・効果と、前記図4で説明
した請求項4に係る本発明の実施の態様の作用・効果と
を併せ持ち、作業者の肉体的負担や疲労をさらに軽減
し、さらなる作業時間の短縮をも可能とするものであ
る。
【0062】以上本発明の実施の態様を説明したが、本
発明はこれ等に限られるものではなく、その構成の要旨
を逸脱しない範囲内で、他の実施の態様をも含むもので
あり、また、上述のような請求項1と請求項2、請求項
3、請求項4に係る本発明の実施の態様の間の組合せに
対応した発明も含まれる。
【0063】
【発明の効果】本発明の油圧駆動拡管装置は、以下のよ
うに優れた効果を奏する。 (1)請求項1および請求項2に係る本発明によれば、
第1の圧力スイッチで設定された所定の拡管圧力に達す
る前に第2の圧力スイッチで設定された所定の油圧に達
した時点で、正逆回転式油圧モータの正転速度を第1の
フローコントロールバルブで設定された所定の高速回転
数から第2のフローコントロールバルブで設定された所
定の低速回転数に切り換えるようにし、また、拡管終了
後の拡管ヘッド抜き出し時の油圧モータの逆転速度を、
逆転開始時には上記の低速回転数とし、低速逆転時間設
定タイマで設定された所定の時間経過後に上記の高速回
転数へ戻すようにしたので、正転終了時および逆転開始
時のドライブヘッドの回転数を小さくでき、1サイクル
の拡管作業時間を殆ど延長することなく、作業者の肉体
的負担や疲労を軽減して、全体としての拡管作業時間の
短縮が可能である。
【0064】(2)請求項3に係る本発明によれば、ド
ライブヘッドに着脱自在に固定され、前記拡管ヘッドと
同方向へ、該拡管ヘッドの軸と平行に伸び、外径が拡管
加工対象管の内径よりも小さな丸棒もしくは円管等から
なる管内挿入部材を、拡管ヘッドが挿入される管とは別
の管内に挿入し、該管内挿入部材に摺動自在に外嵌され
たスリーブ状ガイドを管内面と接触させることにより回
転反力を受ける回転反力受け手段を備えたので、上記の
ような正逆回転式油圧モータの正転終了時および逆転開
始時の回転反力のみならず、正逆回転中の回転反力をド
ライブヘッドを把持する作業者に伝わらないようにした
ので、正逆回転数を低下させることなく、作業者の肉体
的負担や疲労を軽減して、全体としての拡管作業時間の
短縮が可能である。
【0065】(3)請求項4に係る本発明によれば、拡
管ヘッドと主油圧ユニットとの間に、油圧ホースおよび
電気ケーブルを介して接続される中継油圧コントロ−ル
ユニットを設け、従来の油圧コントロールユニットに配
設されていた圧力設定確認用スロットルバルブ、圧力
計、拡管圧力設定用圧力スイッチ等を前記中継油圧コン
トロ−ルユニットに配設し、該中継油圧コントロ−ルユ
ニットを拡管ヘッドの近く、例えばボイラ−の上ドラム
内に置けるようにしたので、拡管作業開始時の数度にお
よぶ拡管圧力の設定・調整やその後の無負荷運転テス
ト、あるいは通常ボイラの1ドラム当たり3種類程度の
ボイラ管仕様(外径や肉圧等)の変更時に必要な、上記
と同様の数度におよぶ拡管圧力の設定・調整やその後の
無負荷運転テストを、従来のように、例えば地上20メ
ートル以上にある大型のボイラの上ドラムと通常地上に
設置される油圧コントロールユニットとの間を行き来す
る必要なく行うことが可能となり、作業員の肉体的負担
や疲労を著しく軽減するとともに、全体の拡管作業時間
を短縮できる。
【0066】
【付記】上記の様な実施の態様の他に、以下のような好
ましい実施の態様とその作用・効果が考えられる。
【0067】1.請求項1、請求項2のいずれか1項に
係る本発明の油圧駆動拡管装置の、前記ドライブヘッド
に着脱自在にかつ剛性的に固定され、前記拡管ヘッドと
同方向へ、該拡管ヘッドの軸と平行に伸び、外径が拡管
加工対象管の内径よりも小さな丸棒もしくは円管等から
なる円形外周断面を有する反力受け部材を、拡管ヘッド
が挿入される管とは別の管内に挿入することにより回転
反力を受ける回転反力受け手段を、備えて構成した油圧
駆動拡管装置。
【0068】上記1項の発明の実施の態様は、前記請求
項3に係る本発明の作用・効果と、前記請求項1および
請求項2のいずれか1項にかかる本発明の作用・効果と
を併せ持ち、前記第2の課題と前記第1の課題を同時に
解決するものである。
【0069】2.請求項4に係る本発明の油圧駆動拡管
装置の、前記ドライブヘッドに着脱自在にかつ剛性的に
固定され、前記拡管ヘッドと同方向へ、該拡管ヘッドの
軸と平行に伸び、外径が拡管加工対象管の内径よりも小
さな丸棒もしくは円管等からなる円形外周断面を有する
反力受け部材を、拡管ヘッドが挿入される管とは別の管
内に挿入することにより回転反力を受ける回転反力受け
手段を、備えて構成した油圧駆動拡管装置。
【0070】上記2項の発明の実施の態様は、前記請求
項3に係る本発明の作用・効果と、前記請求項4にかか
る本発明の作用・効果とを併せ持ち、前記第2の課題と
前記第3の課題を同時に解決するものである。
【0071】3.前記第5図で説明した本発明の実施の
態様の油圧駆動拡管装置の、前記ドライブヘッドに着脱
自在にかつ剛性的に固定され、前記拡管ヘッドと同方向
へ、該拡管ヘッドの軸と平行に伸び、外径が拡管加工対
象管の内径よりも小さな丸棒もしくは円管等からなる円
形外周断面を有する反力受け部材を、拡管ヘッドが挿入
される管とは別の管内に挿入することにより回転反力を
受ける回転反力受け手段を、備えて構成した油圧駆動拡
管装置。
【0072】上記3項の発明の実施の態様は、前記請求
項3に係る本発明の作用・効果と、前記請求項1および
もしくは請求項2の作用・効果と、前記請求項4の作用
・効果とを併せ持ち、前記第1〜第3の課題を同時に解
決するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に係る発明の実施の態様
の油圧回路図兼電気制御部品構成を示す説明図である。
【図2】 本発明の請求項1に係る発明の実施の態様
の作用を説明するためのタイムチャートである。
【図3】 本発明の請求項3に係る発明の実施の態様
のドライブヘッドの構成と作用を説明するための外形図
である。
【図4】 本発明の請求項4に係る発明の実施の態様
の油圧回路図兼電気制御部品構成を示す説明図である。
【図5】 本発明の請求項1に係る発明と請求項4に
係る発明の基本的な技術思想を組み合わせた発明の実施
の態様の油圧回路図兼電気制御部品構成を示す説明図で
ある。
【図6】 従来の拡管装置の拡管ヘッドの構成の例を
示す図であって、(a)は側断面、(b)は(a)のX
−X線矢視拡大断面図、(c)は(a)とは別の構成例
の外形図である。
【図7】 従来の油圧駆動拡管装置のドライブヘッド
の構成例を示す側面図である。
【図8】 従来の油圧駆動拡管装置の一構成例の油圧
回路図兼電気制御部品構成を示す説明図である。
【符号の説明】
HU 油圧コントロールユニット MHU 主油圧コントロールユニット RHU 中継油圧コントロールユニット 1 タンク 3 電動機 5 ポンプ 6 リリーフバルブ 7 第1のフローコントロールバルブ 9、9r 圧力計 10、10r 第1の圧力スイッチ 11 「正転・停止・逆転」切替え用ソレノイドバ
ルブ 12、12r 圧力設定確認用スロットルバルブ 13 ホースカップリング 14 油圧ホース 15 正逆回転式油圧モータ 20、24 分岐管路(ブリードオフ回路) 21、21r 第2の圧力スイッチ 22 開閉ソレノイドバルブ 23 第2のフローコントロールバルブ 251 、252 、25 r 低速逆転時間設定用タイマ 100 管板 102 管 104 拡管ヘッド 108 マンドレル 110 ローラ 112 フレーム 114 ベアリングカラー 122 ドライブヘッド 124 回転駆動手段(正逆回転式油圧モータ) 126 保持・固定手段 128l 、128r ハンドル(持ち手) 130 グリップスイッチ 137、138 電気・制御盤 139 反力受け手段 140 ハンドル基部 142 ブラケット 144 進退摺動防止手段 145 反力受け部材 146 管内挿入部材 148 スリ−ブ状ガイド 150 圧縮スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラや熱交換器等の管板の孔に挿入し
    た管を管内面から押し広げて管板に密着させる拡管ヘッ
    ドの回転軸に連結され、前記拡管ヘッドを支持しつつ回
    転駆動する正逆回転式油圧モータを備えたドライブヘッ
    ドと、 前記正逆回転式油圧モータにホースを介して接続され、
    前記正逆回転式油圧モータの正転・停止・逆転作動を制
    御する作動油制御手段を備えた油圧コントロールユニッ
    トからなる油圧駆動拡管装置において、 拡管終了時の上限圧力を設定する第1の圧力スイッチ
    と、 該第1の圧力スイッチ作動前に前記油圧モータの回転速
    度を低速に切り換える変速圧力を設定する第2の圧力ス
    イッチと、 該第2の圧力スイッチからの作動信号により前記正逆回
    転式油圧モータの回転速度を変速する油流量制御手段と
    を備えることを特徴とする油圧駆動拡管装置。
  2. 【請求項2】 前記正逆回転式油圧モータの逆転時に、
    前記油流量制御手段の作動を停止して低速回転を高速回
    転に切り替えるまでの時間を設定するタイマをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の油圧駆動拡管装
    置。
  3. 【請求項3】 ボイラや熱交換器等の管板の穴に挿入し
    た管を管内面から押し広げて管板に密着させる拡管ヘッ
    ドの回転軸に連結され、前記拡管ヘッドを支持しつつ回
    転駆動する正逆回転式油圧モータを備えたドライブヘッ
    ドと、 前記正逆回転式油圧モータにホースを介して接続され、
    前記正逆回転式油圧モータの正転・停止・逆転作動を制
    御する作動油制御手段を備えた油圧コントロールユニッ
    トからなる油圧駆動拡管装置において、 前記ドライブヘッドに着脱自在に固定され、前記拡管ヘ
    ッドと同方向へ、該拡管ヘッドの回転軸と平行に伸び、
    外径が拡管加工対象管の内径よりも小さな円形外周断面
    を有する反力受け部材を備えてなり、該反力受け部材を
    前記拡管ヘッドが挿入される管とは別の管内に挿入する
    ことによって回転反力を受ける回転反力受け手段を備え
    たことを特徴とする油圧駆動拡管装置。
  4. 【請求項4】 ボイラや熱交換器等の管板の穴に挿入し
    た管を管内面から押し広げて管板に密着させる拡管ヘッ
    ドの回転軸に連結され、前記拡管ヘッドを支持しつつ回
    転駆動する正逆回転式油圧モータを備えたドライブヘッ
    ドと、 前記正逆回転式油圧モータに一対のホースを介して接続
    される中継油圧コントロールユニットと、 該中継油圧コントロールユニットに一対のホースを介し
    て接続される主油圧コントロールユニットとからなり、 前記正逆回転式油圧モータの回転作動制御圧力を設定す
    る圧力スイッチを前記中継油圧コントロールユニットに
    備えたことを特徴とする油圧駆動拡管装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107806977A (zh) * 2017-11-29 2018-03-16 中国航空工业集团公司沈阳空气动力研究所 一种组合式宽马赫数高焓脉冲风洞管体结构
CN110388342A (zh) * 2019-07-22 2019-10-29 深圳东风汽车有限公司 一种用于液压系统减少溢流保护时间的控制方法

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CN110388342A (zh) * 2019-07-22 2019-10-29 深圳东风汽车有限公司 一种用于液压系统减少溢流保护时间的控制方法
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