JPH11169444A - 脱臭方法 - Google Patents

脱臭方法

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JPH11169444A
JPH11169444A JP9339656A JP33965697A JPH11169444A JP H11169444 A JPH11169444 A JP H11169444A JP 9339656 A JP9339656 A JP 9339656A JP 33965697 A JP33965697 A JP 33965697A JP H11169444 A JPH11169444 A JP H11169444A
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JP
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humus
added
odor
solid
extract
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JP9339656A
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Toshiaki Tazaki
敏昭 田崎
Yutaka Inoue
豊 井上
Shoichiro Natsume
昭一郎 夏目
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機系廃棄物の処理過程で固相臭気体から発
生する複合臭気を効率よく除去することのできる脱臭方
法を提供する。 【解決手段】 有機物を含む固相臭気体に腐植質の抽出
液を添加する工程と、腐植質の抽出液が添加された固相
臭気体に腐植質の粉末を添加する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ、下水汚
泥、し尿および家畜糞尿等の有機物を含む廃棄物を例え
ば堆肥化処理することによって生成される固相臭気物の
脱臭方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生ごみや下水汚泥等の有機性
廃棄物は焼却処分あるいは埋立処分されるのが一般的で
ある。しかし近年において、資源の有効利用が叫ばれて
きており、これらの廃棄物を効率よく、しかも二次公害
引き起こすことなく再資源化することが急務となってき
た。有機性廃棄物を再資源化する方法としては、これら
を発酵させて堆肥化することが検討されている。すなわ
ち生ごみ、産業廃棄物の一部、農業廃棄物、湖沼の水
草、し尿及び下水汚泥等を数十mm以下に破砕し次いで含
水率を調整するために乾燥しながら5〜10mmの大きさ
に造粒した後堆肥化装置に投入し(約10〜20日
間)、そこで原料の混合、発酵及び熟成を行うことによ
り、堆肥が得られる。この他に、生ごみ(厨芥)やOA
ごみ(紙葉類)が収容されたごみ袋を破袋後破砕し、破
砕物の中から金属を分離選別し、次いで2回目の破砕を
行い、この破砕物を所定形状に成形し、得られた成形体
(以下RDFという)を燃料として利用する(例えば成
形体を燃焼し、そこで発生する熱を利用して発電を行
う)ことが検討されている。しかして堆肥化処理及びR
DF成形システムの途中又は最終製品からは臭気が発生
し、処理施設内の臭気濃度が高くなり(例えばアンモニ
アガス濃度が80ppm以上になることがあり)、放置し
ておくと建物やコンクリートの腐食を引起すので、臭気
対策が必要である。
【0003】上述した有機性廃棄物の処理過程で発生す
る臭気を除去する方法の一つとして、土壌有機物の大部
分[土壌から粗大有機物(落葉、未分解の植物根等)を
除いた部分]を占めている腐植質を利用した脱臭方法が
開発され、実用化されつつある。腐植質はフミン酸(腐
植酸)及びフルボ酸を主成分とし、PH緩衝作用が大で
ある、陽イオン交換容量(CEC)が150〜300ミ
リ当量/100gと高く、土壌浄化作用や養分保持能力
が大であるといった特徴を持っている。この腐植質脱臭
法は、気相(ガス)の臭気の脱臭を行う気相脱臭法と、
排水中の臭気の防除をする液相脱臭法とに大別される。
気相脱臭法は、例えば土壌と腐植質を主成分として製剤
化したペレット(腐植質脱臭剤)を脱臭塔の中央部に充
填し、脱臭塔の下部からファンを用いて臭気を導入し、
脱臭塔の上部から処理ガスを排出することによって行わ
れる。液相脱臭法は、例えば汚水の生物処理装置(活性
汚泥処理装置)に、腐植質ペレットを用いた生物反応塔
(バイオリアクタ)を併設し、返送汚泥の一部(数十分
の一〜数百分の一)をバイオリアクタに供給し、汚泥を
腐植質ペレットと接触させて、腐植質の供給を受けなが
ら微生物の増殖を行い、この腐植汚泥をばっ気槽に分配
することによりばっ気槽以後の各槽の脱臭が行われる。
【0004】しかるに前述した廃棄物の堆肥化処理設備
又は固形燃料化設備で発生する臭気は、数十種類にも及
ぶ臭気成分を含む複合臭気であり、また臭気発生の様相
は原料の有機成分の分解過程によって大きく異ってく
る。したがって上述した脱臭塔あるいはバイオリアクタ
といった単一の脱臭手段を用いる脱臭方法では、総ての
臭気を補集することは困難で、また脱臭効率もそれ程高
くない(即効的ではない)といった問題がある。
【0005】したがって本発明の目的は、有機物を含む
固相臭気気体から発生する臭気を即効的に除去すること
のできる脱臭方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明においては、有機物を含む固相臭気物に
腐植質の抽出液を添加する工程と、腐植質の抽出液が添
加された固相臭気体に腐植質の粉末を添加する工程とを
含む、という技術的手段を採用した。第1の発明におい
て、腐植質の抽出液の添加量は、固相臭気体の臭気が強
くなる程多くすればよく、具体的には固相臭気体100
重量部に対して1〜90(20〜60)重量部の範囲が
好ましく、腐植質の粉末の添加量は、腐植質の抽出液が
添加された固相臭気体100重量部に対して1〜10
(2〜8)重量部の範囲が好ましい[( )はより好ま
しい範囲である]。上記目的を達成するために、第2の
発明においては、第1の発明の方法で処理した固相臭気
物を土壌脱臭資材として用いる、という技術的手段を採
用した。
【0007】本発明の対象となる固相臭気体とは、有機
物を含む粉体、粒体又はこれらの集合体(団粒構造)で
あり、例えば生ごみ、産業廃棄物の一部、農業廃棄物、
湖沼の水草、し尿又は下水汚泥等の易分解性有機物を含
む廃棄物を破砕し、水分調整(乾燥等)した後堆肥化処
理(混合、発酵、熟成)して得られた堆肥である。この
堆肥化処理においては、原料に含まれる有機物が分解さ
れる過程で、N化合物(アンモニア)、S化合物(硫化
水素)、炭酸ガスなどの悪臭物質(分子量が300以下
で、分子内に官能基や不飽和結合を有する)が多量に生
成されるので、強い臭気が発生する。
【0008】この悪臭を除去するために、本発明では、
腐植土壌を水に溶解し、その上澄液を抽出して得られた
腐植質の抽出液を固相臭気体に添加する。腐植質の抽出
液の添加は、固相臭気体の水分調整を兼ねて行うことも
できる。すなわち堆肥のようにC/N比の低い(7〜1
0程度)有機物では、有機態窒素はアンモニア態窒素と
して放出され、正電荷を帯びたアンモニア基の形態で、
土壌(腐植質)中の負電荷と結合することにより中和さ
れる。これにより堆肥からのアンモニアガス濃度を低減
することができる。腐植質の抽出液としては、腐植質の
粉末を水に0.5〜5%添加し、十分に攪拌・熟成した
後にその上澄液を抽出して用いることが好ましい。腐植
質の抽出液の添加量は、固相臭気体の含水率が40%以
上(但し50%以下が好ましい)になるように設定すれ
ばよく、例えば固相臭気体の含水率が30〜40%の場
合には、固相臭気体100重量部に対して20〜60重
量部添加することが好ましい。本発明では腐植質の抽出
液を添加した後、この処理物に腐植質の粉末(粒径0.
02mm以下)を添加することにより、悪臭を即効的に
除去することができる。例えば腐植質の粉末を、処理物
100重量部に対して2〜8重量部添加することによ
り、アンモニアガス濃度を5ppm以下にすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。生ごみ、し尿処理汚泥、水草等を含む原料を堆
肥化装置に投入して原料の混合、発酵、熟成を行って堆
肥(C/N比8〜10、含水率約35%)を作成した。
この堆肥のアンモニアガス濃度は14ppmであった。上
記堆肥5kgに対し、腐植質粉末(粒径0.02mm以
下)0.75重量%を水に溶解して作成した抽出液を
1.25kg添加・攪拌した後5分間放置してアンモニ
アガス濃度を測定した。また上記堆肥5kgに対し、上
記抽出液を2.5kg添加・攪拌した後15分間放置し
てアンモニアガス濃度を測定した。その結果を表1に示
す。次にこれらの水分調整(含水量40%以上)を行っ
た堆肥(総重量6.25kgの堆肥と総重量7.5kg
の堆肥)に対し、それぞれ腐植質の粉末を180g添加
・攪拌した直後にアンモニアガス濃度を測定した。その
結果を同じく表1に示す。表1から、腐植質抽出液を添
加(工程a)しただけでは(例1、2)、臭気低減の即
効性は得られないが、更に腐植質の粉末を添加(工程
b)した場合には(例3、4)、アンモニアガス濃度は
1〜3ppmになり、臭気低減の即効性が得られることが
確認された。
【0010】
【表1】
【0011】次に、上記堆肥5000kgを貯蔵施設内
に堆積した場合のアンモニアガス濃度は78ppmであ
り、この堆肥の一部に腐植質の3%抽出液を堆肥100
重量部に対して1.5重量部添加して水分調整を行った
後腐植質の粉末を水分調整後の堆肥100重量部に対し
て1.5重量部づつ3回添加した。この脱臭作業は処理
量(堆肥の重量)を変えた以外は同一条件で3回行っ
た。その時のアンモニアガス濃度の推移を図1に示す。
図1から、脱臭作業前のアンモニアガス濃度は75〜7
8ppmであったのに対し脱臭作業直後にアンモニアガス
濃度は3〜4ppmまで低減されることがわかる。
【0012】以上の実施例では、固相臭気体が堆肥の場
合について説明したが、本発明はこれに限らず有機物を
含む廃棄物を固形燃料化する場合の臭気除去などにも適
用することができる。さらに本発明の方法に従って処理
されたものを土壌脱臭資材として用いてもよい。また本
発明では、腐植質の粉末を固相臭気体に添加してから腐
植土壌の抽出液を添加することもできる。ただしこの方
法では、腐植質の粉末添加時に粉塵と臭気が発生するの
で、抽出液を先に添加することが望ましい。
【0013】
【発明の効果】以上に記述の如く、本発明によれば、固
相臭気体に腐植質の抽出液と腐植質の粉末を添加するの
で、臭気体に即効的に安定した悪臭成分を保持せしめる
か、もしくは臭気体の悪臭成分を低臭物質に転換するこ
とができ、もって固相臭気体の脱臭効率を大幅に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】堆肥のアンモニアガス濃度と腐植質の粉末の添
加量との関係を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を含む固相臭気体に腐植質の抽出
    液を添加する工程と、腐植質の抽出液が添加された固相
    臭気体に腐植質の粉末を添加する工程とを含むことを特
    徴とする固相臭気体の脱臭方法。
  2. 【請求項2】 固相臭気体100重量部に対し、腐植質
    の抽出液を20〜60重量部添加し、腐植質が添加され
    た固相臭気体100重量部に対し、腐植質の粉末を2〜
    8重量部添加することを特徴とする請求項1記載の脱臭
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で処理された固相臭
    気物を土壌脱臭資材として用いることを特徴とする脱臭
    方法。
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Cited By (3)

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