JPH11169387A - 人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置およびそれらの製造方法 - Google Patents

人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置およびそれらの製造方法

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JPH11169387A
JPH11169387A JP36287897A JP36287897A JPH11169387A JP H11169387 A JPH11169387 A JP H11169387A JP 36287897 A JP36287897 A JP 36287897A JP 36287897 A JP36287897 A JP 36287897A JP H11169387 A JPH11169387 A JP H11169387A
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浩 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全部床義歯、人工歯や義歯床等が口腔内にあ
る無しにかかわらず、有害な細菌等がこれらに付着して
繁殖しないような、人体に対する安全性が高く且つ抗菌
性が高く、しかも変色を起こしにくい全部床義歯、人工
歯や義歯床等およびそれらの製造方法を提供する。 【構成】 全部床義歯10、人工歯11や義歯床12
は、少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌
剤とを添加物として含有する歯科用樹脂(レジン)から
なることを特徴としている。前記添加物として、紫外線
吸収剤や界面活性剤を適宜追加してもよい。全部床義歯
10、人工歯11や義歯床12を製造する方法として
は、例えば、人工歯11、義歯床12または全部床義歯
10を形成する雌の型材の表面に離型剤を塗布する工程
と、歯科用樹脂を主組成物とした餅状物を雌の型材に填
入し、所定の硬化処理を施す工程と、その後、この雌の
型材から人工歯11、義歯床12または全部床義歯10
を取り出す工程とを備えており、前記離型剤には、少な
くとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とが混
入されていることを特徴としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工歯、義歯床装
置、全部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置
およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】全部床義歯装置(以下、「全部床義歯」
と略す。)10は、いわゆる総入れ歯のことで、総義歯
装置とも呼ばれ、図1〔概略的側面図〕に示されるよう
に、人工歯部11(単独では「人工歯」)と義歯床部1
2(単独では「義歯床装置」、以下「義歯床」と略
す。)とからなる。人工歯部11は、天然歯の代わり
に、レジン〔(歯科用)樹脂〕、陶材、金属などを材料
として形成された人工歯である。
【0003】義歯床部12は、顎粘膜と接触して人工歯
部11を口腔内に維持させるとともに、人工歯部11に
加わる咬合力を、この義歯床部12の下部側の口腔内組
織に伝える役割を果たしている部分である。この義歯床
部12は、通常、全体がレジン〔(歯科用)樹脂〕で形
成されているかまたは、その一部(通常顎粘膜と接触す
る中央部分)が金属で残りがレジン〔(歯科用)樹脂〕
で形成され若しくはその全体が金属で形成されている。
【0004】レジン(樹脂)としては、歯科用として使
用可能なゴム系や各種プラスチックが用いられるが、最
近では、熱硬化性のプラスチックが用いられるのが殆ど
である。この熱硬化性のプラスチックは、主剤と硬化剤
とからなる。これらを所定量配合し混練し餅状物とし、
所定の石膏型またはプラスチック型(人の口腔に合わせ
て取られた雌型)に填入して、加圧しつつ所定の硬化温
度以上で加熱して熱硬化後冷却させることによって、所
定の人工歯11、義歯床12または全部床義歯10に成
形することができる。尚、歯科関連業界では、単にレジ
ン(resin)と呼んだ場合には、上述のような歯科
用樹脂を指すので、本出願においてレジンと記載した部
分は、歯科用樹脂を意味する。
【0005】ところで、全部床義歯10がいわゆる総入
れ歯であるのに対して、いわゆる部分入れ歯である局部
床義歯装置(以下、「局部床義歯」と略す。)〔図示省
略〕というものもある。この局部床義歯においては、義
歯床部12の部分は抜けた歯の部分の底部およびその周
囲のみとなっている。一方、人工歯11の部分は、1つ
の方法としては、抜けた歯の部分だけである。そして、
この局部床義歯には、抜けた歯の前後の歯に、この局部
床義歯の本体(人工歯11と義歯床部12)を支えるた
めの一対の保持金具が備えられている。この保持金具
は、略指輪状をしており、前後の歯に装着されるように
なっている。
【0006】また、別の方法として、この保持金具の代
わりに、前後の歯に被せる一対の連結された金属製の冠
歯による保持具を備えたタイプの局部床義歯もある。こ
の冠歯は、前後の歯を削った所に上部から装着固定され
るようになっている。
【0007】尚、全部床義歯10と局部床義歯とは、長
期間使用していると、装着した口腔と全部床義歯10ま
たは局部床義歯との間に、口腔側の部分的な細りまたは
太りによって間隙ができる。よって、その間隙を埋めて
調節し直す必要がでてくるが、その間隙を埋めるものが
床矯正装置(図示省略)と呼ばれるものである。この床
矯正装置は義歯床と同じ材料つまり通常、全体がレジン
〔(歯科用)樹脂〕で形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような全部床義歯
10、人工歯11、義歯床12、局部床義歯や床矯正装
置(以下、「全部床義歯10等」と略す。)は、長時
間、口腔内にとどまり、また細菌等の繁殖に都合のよい
体温に保たれ、その上、細菌等の餌となる食物くずが豊
富に存在する環境に置かれる。
【0009】したがって、適切な歯磨き励行、または全
部床義歯10等の清浄処理励行がされていないと、口腔
内が、細菌等の巣となり、口腔内にごく普通に存在する
細菌によって、全部床義歯10等には、その表面にデン
チャープラーク(歯にできる細菌や唾液粘液素のゼラチ
ン状堆積)と呼ばれる付着物が形成される場合がある。
特に、レジンからなる全部床義歯10等の表面に微視的
に見て凹凸や微小な孔等を有している場合には、デンチ
ャープラークの形成が著しくなる。このデンチャープラ
ークは、特に義歯床口内炎の発生原因となっている。
尚、この義歯床口内炎は、全部床義歯10等の可撤性床
装置と関連した床下粘膜の1種の炎症である。その発症
には、微生物学的因子が深く係わっており、中でも全部
床義歯10等に見られるデンチャープラークが重要な疫
学的因子であることは、多くの事例で報告されている。
【0010】また、全部床義歯10等を口腔内から取り
出して置いておく場合には、体内の殺菌、免疫効果がこ
の全部床義歯10等の表面のデンチャープラークに作用
せず、しかも大気中の有害な細菌等も付加され、これら
の有害な細菌等が全部床義歯10等の表面で繁殖する。
そのため、再び口腔内に全部床義歯10等を戻す前に、
全部床義歯10等を殺菌性の薬剤液に浸漬しなかった場
合には、これらの有害な細菌等を体内に取り込むおそれ
がある。
【0011】ところで、全部床義歯10等を構成するレ
ジンに、抗菌剤を配合して、上述の不具合に対処する方
法も、最近2〜3の提案がなされている。しかし、有機
系の抗菌剤をレジンに配合する場合には、有機系の抗菌
剤(レジンに容易に配合可能で、レジンの性状に影響を
与えない有機系の抗菌剤)そのものが人体に対して毒性
がある。よって、有機系の抗菌剤の配合濃度は、あまり
高くすることができないため、十分な抗菌効果が期待で
きない。
【0012】一方、有機系の抗菌剤の代わりに銀を用い
た無機系の抗菌剤を使用する場合には、毒性が低く、抗
菌性もよい。しかし、レジン(これは、有機物であり広
い意味での還元剤である。)に、この銀を用いた無機系
の抗菌剤を配合して、混練し、所定の硬化処理して形成
された全部床義歯の義歯床は、その色が本来肌色である
べきところが、茶褐色〜灰色に黒ずんだ変色を起こす問
題がある。しかも、この変色を起こしにくいようにしよ
うとすると抗菌性が低下してしまうという相反する問題
もあり、実用化の障害となっていた。
【0013】本発明の主たる目的は、人工歯、義歯床、
全部床義歯、局部床義歯または床矯正装置が口腔内にあ
る無しにかかわらず、有害な細菌等がこれらに付着して
繁殖しないような、人体に対する安全性が高く且つ抗菌
性が高く、しかも変色を起こしにくい人工歯、義歯床、
全部床義歯、局部床義歯または床矯正装置およびそれら
の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る人工歯、義歯床、全部床義歯、局部床
義歯または床矯正装置(以下、「全部床義歯等」と略
す。)は、少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機
系抗菌剤とを添加物として含有する歯科用樹脂(レジ
ン)からなることを特徴としている。
【0015】このように、本発明に係る全部床義歯等の
場合には、銀を含有した無機系抗菌剤を使用している。
歯科用樹脂(レジン)に対して、銀を含有した無機系抗
菌剤等を添加物として混ぜ合わせて、一般的な硬化工程
後に全部床義歯等として形成された段階で、この銀を含
有した無機系抗菌剤が全部床義歯等の表面側に露出して
いる状態となる。
【0016】銀を含有した無機系抗菌剤は、有機系抗菌
剤が人体に対する毒性が高いのに比較して、極めて毒性
が低い。また、銀を含有した無機系抗菌剤は、極微量の
銀イオンが細菌等の細胞膜を破壊する作用によって、細
菌等の繁殖を抑制するので、安全性も高い。しかも、細
菌を死滅させるための濃度は、数ppbという極めて希
薄な濃度でよい。そのため、徐放性の銀を含有した無機
系抗菌剤1重量%程度を歯科用樹脂に混ぜ合わせただけ
で、その抗菌効果は半永久的と考えられる。
【0017】一方、銀が非常に還元され易い物質である
ため、この銀を含有した無機系抗菌剤と有機物(広い意
味での還元剤)である歯科用樹脂(レジン)とが接触し
て金属銀を析出させ、変色を起こしてしまうことのない
ように、酸化防止剤を少なくとも前記添加物として含有
させている。
【0018】本発明に係る全部床義歯等の場合には、少
なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とを
添加物として含有してなる抗菌性部を全部床義歯等の表
面側の全体または一部に一体化して設けていることを特
徴としてもよい。
【0019】このように、本発明に係る全部床義歯等を
形成した場合には、全部床義歯等の表面側の全体または
一部に設けられているこの抗菌性部が有効に抗菌効果を
発揮する。
【0020】本発明に係る全部床義歯等の場合には、少
なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とを
添加物として含有する歯科用樹脂からなる抗菌性樹脂体
を全部床義歯等の表面側の全体または一部に一体化して
設けていることを特徴としてもよい。
【0021】つまり、本発明に係る全部床義歯等の場合
には、全体を抗菌性樹脂体で形成しなくてもよい。例え
ば、抗菌等の効果を与える部分としての抗菌性樹脂体
を、全部床義歯等のそれぞれ表面部分全体に設けるよう
にしたり、全部床義歯等であって、デンチャープラーク
が特に形成され易い部分にのみ設けるようにしたりして
もよい。また、全部床義歯等において、全体がレジンで
ない、例えば一部金属を使用したタイプの全部床義歯等
においても、その金属を使用していないレジン部分全体
またはレジン部分の表面側の全体または一部にこの抗菌
性樹脂体を使用してもよい。
【0022】本発明に係る全部床義歯等の場合には、前
記添加物として、紫外線吸収剤をも含有させてもよい。
この紫外線吸収剤は、化学反応全般を促進させる紫外線
の作用を抑制させるために用いている。つまり変色する
反応を抑制して、本発明に係る全部床義歯等が、変色を
起こしにくいように作用する。
【0023】更に、本発明に係る全部床義歯等の場合に
は、前記添加物として、界面活性剤をも含有させてもよ
い。この界面活性剤は、表面張力を減少させる効果を利
用して、他の添加物(酸化防止剤等)と歯科用樹脂(レ
ジン)との混ぜ合わせを効果的に行うことで、本発明に
係る全部床義歯等が、変色を起こしにくいように作用す
る。
【0024】本発明に係る全部床義歯等を製造する場合
には、例えば、全部床義歯等を形成する雌の型材の表面
に離型剤を塗布する工程と、歯科用樹脂を主組成物とし
た餅状物を雌の型材に填入し、所定の硬化処理を施す工
程と、その後、この雌の型材から全部床義歯等を取り出
す工程とを具備しており、前記離型剤には、少なくとも
酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とが混入され
ていることを特徴としてもよい。
【0025】よって、このようにして本発明に係る全部
床義歯等を製造すると、雌の型材から本発明に係る全部
床義歯等を取り出す際に、離型剤に混入された銀を含有
した無機系抗菌剤および酸化防止剤とが、全部床義歯等
の表面にプリントされた状態となる。つまり、全部床義
歯等の表面に対して、抗菌処理が重点的に施される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る義歯床12を説明する。本発明の第1の実施の形
態に係る義歯床12は、銀を含有した無機系抗菌剤と酸
化防止剤と紫外線吸収剤とを添加物として含有する歯科
用樹脂(レジン)からなることを特徴としている。この
本発明の第1の実施の形態に係る義歯床12の製造方法
を以下に説明する。
【0027】例えば、歯科用樹脂(レジン)は、アクリ
ル樹脂(熱硬化性のプラスチック)である。更に具体的
に例示すれば、歯科用樹脂(レジン)は、肌色に着色さ
れたメチルメタクリレートモノマーを89重量%〔全歯
科用樹脂比〕と、架橋剤としてのエチレングリコール・
ジメタクリレートを10重量%〔全歯科用樹脂比〕と、
活性化剤としてのN・Nジメチル−pトルイジンを1重
量%〔全歯科用樹脂比〕とからなる。
【0028】この歯科用樹脂(レジン)に添加する添加
物は、銀を含有した無機系抗菌剤として本願出願人の製
品であるバクテノンAZを2重量%〔全歯科用樹脂比〕
と、酸化防止剤としての硫黄系酸化防止剤を 0.2重量%
〔全歯科用樹脂比〕と、紫外線吸収剤としてのベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤 0.2重量%〔全歯科用樹脂
比〕とである。
【0029】尚、バクテノンAZは、シリカゲルを母体
とした抗菌組成物で、本願出願人の特開平3−2523
08号公報において詳述されているものである。
【0030】前記歯科用樹脂(レジン)と前記添加物と
を配合し、よく練り合わせて餅状物とする。この餅状物
を、従来の技術で説明したように、所定の石膏型〔また
はプラスチック型でも基本的に同じ〕(人の口腔に合わ
せて取られた雌型)に填入して、加圧しつつ所定の硬化
温度以上で加熱して熱硬化後冷却させることによって、
所定の義歯床12(本発明の第1の実施の形態に係る義
歯床12)に成形させる。
【0031】このようにして形成された本発明の第1の
実施の形態に係る義歯床12に対して、別に細菌を培養
した寒天地の試験片を準備し、張りつけて抗菌性のテス
トを行った。そのテスト結果は以下の通りであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 菌 種 初期条件 6時間後 12時間後 24時間後 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− MRSA 1.3 ×106 1.6×103 1.1 ×10 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 緑膿菌 1.3 ×106 2.0×102 <10 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】このように、銀を含有した無機系抗菌剤と
して本願出願人の製品であるバクテノンAZの殺菌効果
が有効であることがわかった。また、本発明の第1の実
施の形態に係る義歯床12には、変色が全く認められな
かった。よって、銀を含有した無機系抗菌剤の銀に対し
て、酸化防止剤としての硫黄系酸化防止剤と、紫外線吸
収剤としてのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とが変
色防止に有効に働いていることがわかった。
【0033】尚、人工歯11を形成する際は、上述にお
いて、歯科用樹脂(レジン)の肌色に着色されたメチル
メタクリレートモノマーを89重量%〔全歯科用樹脂
比〕という部分を、人工歯の色(つまりアイボリー色)
に着色されたメチルメタクリレートモノマーを89重量
%〔全歯科用樹脂比〕と変更するだけであり、硬化方法
も同様である。テスト結果も同様となるのは明らかであ
り、その説明は省略する。また、全部床義歯10は、単
に人工歯11と義歯床12との組み合わせであるので、
その説明は省略する。更に、床矯正装置は基本的に義歯
床12と同様の方法が適用できるのは明らかであり、局
部床義歯も全部床義歯10と同様の方法を従来の製造工
程に適用するだけなので、その説明は省略する。
【0034】また、本発明の第1の実施の形態に係る義
歯床12は、全体が歯科用樹脂(レジン)を主体として
形成されているが、従来の技術で説明したように、一部
(通常顎粘膜と接触する中央部分)が金属で残りがレジ
ン〔(歯科用)樹脂〕で形成されるタイプの義歯床のレ
ジン部分にも同様の構造が適用できることは言うまでも
ない。
【0035】更に、本発明の第1の実施の形態に係る義
歯床12は、中心部まで、銀を含有した無機系抗菌剤等
を含有している構造であるが、その代わりに、歯科用樹
脂に、少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗
菌剤とを添加物として含有してなる抗菌性樹脂体を義歯
床(または人工歯や全部床義歯)の表面側の全体または
一部に一体化して設けていることを特徴としてもよい。
つまり、本発明に係る義歯床は、例えば、義歯床の中心
部は、抗菌性のない歯科用樹脂だけで構成し、その回り
に、前記抗菌性樹脂体を配置する構造や、デンチャープ
ラークの出来やすい部分にのみ、前記抗菌性樹脂体を配
置する構造としてもよい。
【0036】この場合の製造方法としては、前記餅状物
を、抗菌性樹脂体用の材料で作ったものと、抗菌性のな
い歯科用樹脂だけで作ったものの2種類準備する。この
2種類の餅状物を所定の石膏型に填入する際は、抗菌性
を持たせたい所に、抗菌性樹脂体用の材料で作った餅状
物を配置し、残りの部分を抗菌性のない歯科用樹脂だけ
で作った餅状物を配置する。その後は、上述同様に、加
圧しつつ所定の硬化温度以上で加熱して熱硬化後冷却さ
せることによって、所定の義歯床に成形させる。
【0037】ところで、この本発明の第1の実施の形態
に係る義歯床の製造方法においては、一般的な義歯床の
製造方法であるいわゆる加熱重合法〔加圧成形法〕を使
用して行う場合を示しているが、歯科用樹脂(レジン)
に熱硬化性のプラスチック以外の反応性硬化型のプラス
チック(例えば光硬化型のプラスチック)の場合には、
いわゆる光重合法〔圧接形成法〕を使用して行えばよ
く、適宜、歯科用樹脂(レジン)等に応じて、その他常
温重合法〔射出成形法/注入成形法〕や加熱重合法〔射
出成形法〕等も使用して行えばよい。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態に係る義
歯床を説明する。本発明の第2の実施の形態に係る義歯
床は、請求項6に係る製造方法に基づいて製造されるも
ので、構造的に言えば、一般的な義歯床(つまり従来の
技術で形成されている抗菌性の無い義歯床)の表面側部
分の全体に、少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無
機系抗菌剤とを添加物として含有してなる抗菌性部を一
体化して設けたものである。つまり、抗菌性部による抗
菌膜を、義歯床の表面側部分の全体に形成して、抗菌性
の高い部分をそこに集中的に分布させている。尚、本発
明の第2の実施の形態に係る義歯床においても、添加物
として紫外線吸収剤を含ませている。
【0039】例えば、その製造方法は、義歯床を形成す
る雌の型材〔所定の石膏型またはプラスチック型(人の
口腔に合わせて取られた雌型)〕の表面に塗布する離型
剤に、銀を含有した無機系抗菌剤と、酸化防止剤と、紫
外線吸収剤とを混ぜ合わせたものを、この雌の型材の表
面に塗布する。その後に、別の所で歯科用樹脂を主組成
物としたものを混和して餅状物にしたものをこの雌の型
材に填入し、加圧しつつ、所定の硬化処理を施す。その
後、この雌の型材から義歯床を取り出すとすればよい。
【0040】ここでの離型剤は、雌の型材から硬化後の
リジン製の義歯床(または、人工歯等)を取り出し易く
するために一般的に用いられるものでよく、例えばアル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム等のアルギン酸
塩の水溶液であり、具体的には、アルギン酸ナトリウム
6%を溶解した水溶液とした。
【0041】この離型剤に添加する添加物は、銀を含有
した無機系抗菌剤として本願出願人の製品であるバクテ
ノンAZの微粒子粉末を10重量%〔前記水溶液比〕
と、酸化防止剤としての硫黄系酸化防止剤を 0.8重量%
〔前記水溶液比〕と、紫外線吸収剤としてのベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤 0.8重量%〔前記水溶液比〕と
である。ここでのバクテノンAZと硫黄系酸化防止剤と
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とは、それぞれ第1
の実施の形態のものと同一のものを使用した。これらの
添加物を前記離型剤と混合し分散させたものを前記雌の
型材の表面に塗布することとなる。
【0042】歯科用樹脂(レジン)は、アクリル樹脂
(熱硬化性のプラスチック)である。更に具体的に例示
すれば、歯科用樹脂(レジン)の材料は、肌色に着色さ
れた歯科用粉末ポリメチルメタクリレートとメチルメタ
クリレートモノマーとを合算して90重量%〔全歯科用
樹脂比〕と、架橋剤としてのエチレングリコール・ジメ
タクリレートを10重量%〔全歯科用樹脂比〕とからな
る。前記肌色に着色された歯科用粉末ポリメチルメタク
リレートは、重合開始剤、通常は過酸化ベンゾイルを、
メチルメタクリレートモノマーに加えて、カルボキシメ
チルセルロース水溶液中で乳化重合させたものである。
【0043】前記歯科用樹脂(レジン)の材料を混和し
て餅状物にして、上述のように、前記雌の型材に填入す
るわけである。尚、前記餅状物にするのは、扱い易くす
るためだけでなく、メチルメタクリレートモノマーだけ
であると硬化収縮が大きくなるのでそれを是正するため
である。また、前記乳化重合時において、粉末(メチル
メタクリレートモノマーと過酸化ベンゾイル)と液体
(カルボキシメチルセルロース水溶液)との混合比は、
重量比で、粉末 2.5に対して液体1程度が適切である。
このようにすることで収縮は、5〜6%に抑えることが
できる。
【0044】上述の製造方法によって形成された本発明
の第2の実施の形態に係る義歯床においても、前記本発
明の第1の実施の形態に係る義歯床で実施したような抗
菌テストを実施した。そのテスト結果は以下の通りであ
った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 菌 種 初期条件 6時間後 12時間後 24時間後 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− MRSA 1.7 ×106 2.1×103 1.8 ×10 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 緑膿菌 1.7 ×106 1.8×102 <10 0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− このように、前記本発明の第1の実施の形態に係る義歯
床と同様の良好な抗菌性が確認され、また、本発明の第
2の実施の形態に係る義歯床にも、変色が全く認められ
なかった。よって、本発明の第2の実施の形態に係る義
歯床のように、義歯床の表面部分に銀を含有した無機系
抗菌剤(および酸化防止剤と紫外線吸収剤と)を集中的
に分布させたもの(抗菌性部を設けたもの)も有効であ
ると言える。
【0045】尚、本発明の第2の実施の形態に係る義歯
床の製造方法は、人工歯や全部床義歯についても、上述
同様に適用できる(ただし、人工歯の部分は、歯の色と
なる)のは言うまでもない。更に、床矯正装置や局部床
義歯についても、もちろん適用可能である。また、義歯
床全体(つまり中心部までも)を本発明の第1の実施の
形態に係る義歯床と同様に、銀を含有した無機系抗菌
剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤とを含ませたものと
してもよい。
【0046】更に、銀を含有した無機系抗菌剤を集中的
に分布させたい部分のみに、この本発明の第2の実施の
形態に係る義歯床の製造方法を適用つまり銀を含有した
無機系抗菌剤等を離型剤に混ぜたものを部分的に塗布し
て、抗菌効果を部分的に発揮するようにしたり、または
抗菌効果を変化させるつまり部分的に銀を含有した無機
系抗菌剤の濃度を変えることをしてもよい。例えば、義
歯床の表面であって、デンチャープラークのでき易い部
分に対して、特に抗菌効果を発揮するようにしてもよ
い。
【0047】本発明の第1の実施の形態および第2の実
施の形態において、前記餅状物にする際、または/およ
び第2の実施の形態において離型剤に銀を含有した無機
系抗菌剤や酸化防止剤等を混ぜ合わせる際に界面活性剤
を追加してもよい。これにより、無機系抗菌剤や酸化防
止剤等の分散が良くなり、したがって混ぜ合わせが良く
なる。
【0048】一方、紫外線吸収剤は、含ませているのが
適当であるが、口腔内から殆ど取り出されることのない
人工歯(いわゆる差し歯)の場合には、省くことも可能
である。尚、紫外線吸収剤を使用しなかった義歯床は、
15ワットの殺菌灯を30cm離して紫外線照射を72
時間実施したところ、元の色とはっきり区別できるほど
変色していた。よって、口腔内から取り出すことの多い
義歯床、全部床義歯、局部床義歯や床矯正装置には、紫
外線吸収剤を含有させると効果的であると言える。
【0049】本発明の第1の実施の形態および第2の実
施の形態で使用した具体的な材料(薬品、商品)は、同
様の性質を有する材料(薬品、商品)であれば当然に類
似の効果が期待されるので、同様の性質を有する材料
(薬品、商品)に置き換えてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る全部
床義歯等は、少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無
機系抗菌剤とを添加物として含有する歯科用樹脂(レジ
ン)からなることを特徴としている。
【0051】よって本発明に係る全部床義歯等の場合に
は、極めて毒性が低い銀を含有した無機系抗菌剤を使用
しているので、人体に対して安全である。また、銀を含
有した無機系抗菌剤の抗菌効果も高い。これにより、本
発明に係る全部床義歯等を口腔内から取り出して放置し
ておいても、抗菌効果が有効に働いているので、衛生的
な全部床義歯等を提供できる。
【0052】一方、銀を含有した無機系抗菌剤を使用し
たことにより、歯科用樹脂(レジン)が変色してしまう
おそれについては、酸化防止剤を少なくとも添加物とし
て含有させて解決している。尚、銀を含有した無機系抗
菌剤が、細菌を死滅させるための濃度は、数ppbとい
う極めて希薄な濃度でよい。そのため、徐放性の銀を含
有した無機系抗菌剤1重量%程度を歯科用樹脂に混ぜ合
わせただけで、その抗菌効果は半永久的と考えられ、ま
た特別高価な組成物(材料)を使用していないので、経
済的な全部床義歯等を提供できる。
【0053】本発明に係る全部床義歯等の場合には、少
なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とを
添加物として含有してなる抗菌性部を全部床義歯等の表
面側の全体または一部に一体化して設けていることを特
徴としてもよい。
【0054】このように、本発明に係る全部床義歯等を
形成した場合には、全部床義歯等の表面側の全体または
一部に設けられているこの抗菌性部が有効に抗菌効果を
発揮する。また、部分的に抗菌効果を高めることも簡単
にできる。
【0055】本発明に係る全部床義歯等の場合には、少
なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とを
添加物として含有する歯科用樹脂からなる抗菌性樹脂体
を全部床義歯等の表面側の全体または一部に一体化して
設けていることを特徴としてもよい。
【0056】つまり、本発明に係る全部床義歯等の場合
には、全体を抗菌性樹脂体で形成しなくてもよい。例え
ば、抗菌等の効果を与える部分としての抗菌性樹脂体
を、全部床義歯等のそれぞれ表面部分全体に設けるよう
にしたり、全部床義歯等であって、デンチャープラーク
が特に形成され易い部分にのみ設けるようにもできる。
また、全部床義歯等において、全体がレジンでない、例
えば一部金属を使用したタイプの全部床義歯等において
も、その金属を使用していないレジン部分全体またはレ
ジン部分の表面側の全体または一部にこの抗菌性樹脂体
を使用できる。よって、適用範囲が広い。
【0057】本発明に係る全部床義歯等の場合には、前
記添加物として、紫外線吸収剤をも含有させてもよい。
【0058】この紫外線吸収剤は、化学反応全般を促進
させる紫外線の作用を抑制させる。つまり、紫外線吸収
剤は、本発明に係る全部床義歯等が、変色を起こしにく
いように作用する。よって、例えば、夜から朝にかけ
て、口腔内より取り外して、光の当たる所に置かれるこ
との多い全部床義歯等の変色を、効果的に防ぐことがで
きる。
【0059】更に、本発明に係る全部床義歯等の場合に
は、前記添加物として、界面活性剤をも含有させてもよ
い。この界面活性剤は、表面張力を減少させる効果を利
用して、他の添加物(酸化防止剤等)と歯科用樹脂(レ
ジン)との混ぜ合わせを効果的に行う。そのため、本発
明に係る全部床義歯等は、変色を起こしにくい。
【0060】本発明に係る全部床義歯等を製造する場合
には、例えば、全部床義歯等を形成する雌の型材の表面
に離型剤を塗布する工程と、歯科用樹脂を主組成物とし
た餅状物を雌の型材に填入し、所定の硬化処理を施す工
程と、その後、この雌の型材から全部床義歯等を取り出
す工程とを具備しており、前記離型剤には、少なくとも
酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とが混入され
ていることを特徴としてもよい。
【0061】よって、このようにして本発明に係る全部
床義歯等を製造すると、雌の型材から本発明に係る全部
床義歯等を取り出す際に、離型剤に混入された少なくと
も酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とが、全部
床義歯等の表面にプリントされた状態となる。つまり、
全部床義歯等の表面に対して、抗菌処理を重点的に施す
ことができる。また、製造工程に歯科用樹脂を主組成物
とした餅状物にすることを入れているため、その段階で
組成物(材料)が混和され、歯科用樹脂の硬化収縮が大
きくなるのを是正することができるので、形成したいと
考えている大きさの全部床義歯等が形成し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全部床義歯(全部床義歯装置)と、人工歯部
(人工歯)と義歯床部(義歯床、義歯床装置)との関係
を説明するための概略的側面図である。
【符号の説明】
10 全部床義歯(全部床義歯装置) 11 人工歯部(人工歯) 12 義歯床部(義歯床、義歯床装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 6/08 (72)発明者 杉山 啓次 兵庫県尼崎市西長洲町2丁目5番13号 日 本電子材料株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した
    無機系抗菌剤とを添加物として含有する歯科用樹脂から
    なることを特徴とする人工歯、義歯床装置、全部床義歯
    装置、局部床義歯装置または床矯正装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した
    無機系抗菌剤とを添加物として含有してなる抗菌性部を
    人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯装置
    または床矯正装置の表面側の全体または一部に一体化し
    て設けていることを特徴とする人工歯、義歯床装置、全
    部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも酸化防止剤と、銀を含有した
    無機系抗菌剤とを添加物として含有する歯科用樹脂から
    なる抗菌性樹脂体を人工歯、義歯床装置、全部床義歯装
    置、局部床義歯装置または床矯正装置の表面側の全体ま
    たは一部に一体化して設けていることを特徴とする人工
    歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯装置また
    は床矯正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の前記添加物
    として、紫外線吸収剤をも含有してなることを特徴とす
    る人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯装
    置または床矯正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の前記添
    加物として、界面活性剤をも含有してなることを特徴と
    する人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、局部床義歯
    装置または床矯正装置。
  6. 【請求項6】 人工歯、義歯床装置、全部床義歯装置、
    局部床義歯装置または床矯正装置を形成する雌の型材の
    表面に離型剤を塗布する工程と、歯科用樹脂を主組成物
    とした餅状物を雌の型材に填入し、所定の硬化処理を施
    す工程と、その後、この雌の型材から人工歯、義歯床装
    置、全部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置
    を取り出す工程とを具備しており、前記離型剤には、少
    なくとも酸化防止剤と、銀を含有した無機系抗菌剤とが
    混入されていることを特徴とする人工歯、義歯床装置、
    全部床義歯装置、局部床義歯装置または床矯正装置の製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7661430B2 (en) 2006-05-19 2010-02-16 Richard Mason Antimicrobial dental appliances including mouthguards and mouthpieces
CN102805670A (zh) * 2012-08-28 2012-12-05 山东大学 一种全牙列全口义齿成品树脂牙及其制备方法
JP2015017061A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 有限会社漢方歯科医学研究所 歯周病原因菌に対する抗菌性を有する歯科用材料及び抗菌性義歯
RU194325U1 (ru) * 2019-08-01 2019-12-05 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Воронежский государственный медицинский университет им. Н.Н. Бурденко" Министерства здравоохранения Российской Федерации Прокладка для фиксации съёмного зубного протеза

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CN102805670B (zh) * 2012-08-28 2015-06-17 山东大学 一种全牙列全口义齿成品树脂牙及其制备方法
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