JPH11168711A - テレビジョン送信装置および受信装置 - Google Patents

テレビジョン送信装置および受信装置

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JPH11168711A
JPH11168711A JP9332958A JP33295897A JPH11168711A JP H11168711 A JPH11168711 A JP H11168711A JP 9332958 A JP9332958 A JP 9332958A JP 33295897 A JP33295897 A JP 33295897A JP H11168711 A JPH11168711 A JP H11168711A
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JP
Japan
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scramble
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eye image
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JP9332958A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Kudo
司 工藤
Noriya Sakamoto
典哉 坂本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】立体テレビジョン放送を通常の2次元画像とし
て視聴するか、立体画像として視聴するかを視聴者側で
選択可能とした立体テレビジョン放送対応のテレビジョ
ン送信装置を提供する。 【解決手段】左目画像データである主画像データ、およ
び主画像データに対する右目画像データの視差分である
視差分画像データを圧縮する画像圧縮装置101と、圧
縮された視差分画像データに対してスクランブル鍵(K
s)によりスクランブルを施すスクランブル装置103
と、スクランブル鍵(Ks)を暗号化する暗号化装置1
04と、圧縮された主画像データとスクランブルが施さ
れた視差分画像データおよび暗号化されたスクランブル
鍵を多重化して送信ストリームを生成する多重化装置1
05と、送信ストリームを送信する変調装置106およ
びアンテナ107からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン送信
装置および受信装置に係り、特に立体テレビジョン放送
やマルチアングル放送における視聴制限システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現行のCSディジタル放送(通信衛星を
用いたディジタル放送)では、番組データにスクランブ
ルをかけ、スクランブルをかけるのに用いたスクランブ
ル鍵を視聴料金を払った視聴者の受信装置でのみ復号で
きるように暗号化することにより、視聴制限をかけてい
る。
【0003】一方、ディジタル放送の応用の例として、
立体テレビジョン放送が計画されているが、このような
放送の場合に視聴制限をいかにして行うかが課題とな
る。すなわち、現在提案されている立体テレビジョン放
送の視聴システムでは、番組を立体画像として観るか、
通常の2次元画像で観るかを視聴者が選択することはで
きない。また、複数のアングルから撮影した画像を一つ
の番組として放送するマルチアングル放送の視聴システ
ムにおいても、番組をマルチアングル画像として観る
か、単一アングル画像として観るかを視聴者が選択する
ことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術では立体テレビジョン放送やマルチアングル放送
のように一つの番組として放送される複数の画像を通常
の2次元画像として観るか、立体画像やマルチアングル
画像として観るかの選択を視聴者側で行うことはできな
いという問題があった。
【0005】本発明は、このような番組を通常の2次元
画像として観るか、立体画像やマルチアングル画像とし
て観るかを視聴者側で選択可能としたテレビジョン送信
装置および受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は送信側において左目画像データおよび右目
画像データのいずれか一方の画像データである主画像デ
ータ、および主画像データに対する他方の画像データの
視差分である視差分画像データを圧縮する画像圧縮手段
と、この画像圧縮手段により圧縮された視差分画像デー
タに対して所定のスクランブル鍵によりスクランブルを
施すスクランブル手段と、クランブル鍵を暗号化する暗
号化手段と、画像圧縮手段により圧縮された主画像デー
タとスクランブル手段によりスクランブルが施された視
差分画像データおよび暗号化手段で暗号化されたスクラ
ンブル鍵を多重化して送信ストリームを生成する多重化
手段と、送信ストリームを送信する送信手段を有する。
【0007】一方、受信側においては圧縮された左目画
像データおよび右目画像データのいずれか一方の画像デ
ータである主画像データと、主画像データに対する他方
の画像データの視差分であって所定のスクランブル鍵に
よりスクランブルが施された視差分画像データ、および
暗号化された該スクランブル鍵を多重化した送信ストリ
ームを受信して受信ストリームを得る受信手段と、受信
ストリーム中のスクランブル鍵を復号するための復号手
段と、復号手段により復号されたスクランブル鍵を用い
て受信ストリーム中の圧縮された視差分画像データのス
クランブルを解くデスクランブル手段と、受信ストリー
ム中の主画像データおよびデスクランブル手段によりス
クランブルが解かれた視差分画像データを伸長する画像
伸長手段とを有する。
【0008】このように本発明においては、送信側にお
いて主画像データにはスクランブルが施されておらず、
視差分画像データのみにスクランブルが施されている。
従って、受信側において立体画像の視聴権限がない視聴
者は、視差分画像データを復号することはできないが、
主画像データについては復号ができるため、主画像デー
タによる通常の2次元画像を視聴することはでき、立体
画像の視聴権限のある視聴者のみが視差分画像データを
復号して立体画像を視聴することができる。すなわち、
立体テレビジョン放送番組を通常の2次元画像として観
るか、立体画像として観るかを視聴者側で選択すること
が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る立体テレビジョン放送対応のテレビジョン送信装置
の構成を示すブロック図である。このテレビジョン送信
装置は、画像圧縮装置101、音声圧縮装置102、ス
クランブル装置103、暗号化装置104、多重化装置
105、変調装置106および送信用アンテナ107か
らなる。
【0010】画像圧縮装置101には、例えば図示しな
いステレオTVカメラによって得られた左目画像データ
および右目画像データが入力される。この例では左目画
像データが主画像データであり、画像圧縮装置101に
おいて左目画像データはそのまま圧縮され、右目画像デ
ータは左目画像データに対する視差分である視差分画像
データが圧縮される。音声圧縮装置102には、入力の
左目画像データおよび右目画像データに対応した音声デ
ータが入力され、例えばMPEGオーディオ符号化のよ
うな適当な圧縮方式で圧縮される。
【0011】画像圧縮装置101で圧縮されたデータの
うち、主画像データである左目画像データは多重化装置
105にそのまま入力され、視差分画像データはスクラ
ンブル装置103によってスクランブルが施された後、
多重化装置105に入力される。スクランブル装置10
3でのスクランブルには、左目画像データ用スクランブ
ル鍵(Ks)が用いられる。スクランブル鍵(Ks)は
暗号化装置104により暗号化された後、多重化装置1
05に入力される。スクランブル鍵(Ks)の暗号化に
は、ワーク鍵(Kw)が用いられる。このワーク鍵(K
w)も暗号化装置14により暗号化された後、多重化装
置15に入力される。ワーク鍵(Kw)の暗号化には、
マスター鍵(Km)が用いられる。このマスター鍵(K
m)は、各IRDが固有に持っているデータである。
【0012】多重化装置105では、圧縮音声データ、
圧縮左目画像データ、スクランブル後の圧縮視差分画像
データ、スクランブル鍵(Ks)を暗号化した共通情報
(ECM)およびワーク鍵(Kw)を暗号化した個別情
報(EMM)が多重化されて送信ストリームが生成され
る。この送信ストリームは、変調装置106で変調され
た後、アンテナ107から送信される。
【0013】次に、図2および図3を用いて画像圧縮装
置101における画像データの圧縮方法について説明す
る。図2に示すように、ISO/IEC13818で規
格されているピクチャの符号化モードにはIピクチャ
(イントラ符号化画像)、Pピクチャ(順方向予測符号
化画像)、Bピクチャ(双方向予測符号化画像)の3種
類があり、矢印はそれぞれのピクチャの予測の方向を指
している。また、図2の例では符号化前は各ピクチャが
I,B,B,P,B,B,P,…のように並んでいる
が、符号化に際してBピクチャはPピクチャを参照する
ため、符号化後のピクチャの並びは、I,P,B,B,
P,B,B,…となる。
【0014】図3は、立体画像データを符号化する際の
予測の方向の一例である。この例では、右目画像ピクチ
ャは全てBピクチャとなっているので、左目画像データ
に比べて右目画像データのデータ量は非常に小さいもの
になる。
【0015】図4は、図1における画像圧縮装置101
の構成を示すブロック図である。左目画像データの圧縮
については、ISO/IEC13818で規定されてい
る手法と同じである。従って、圧縮した左目画像データ
のみを伸長すると、通常の2次元画像データが得られ
る。一方、右目画像データについては、左目画像データ
を参照して左目画像データとの視差分である視差分画像
データを圧縮することによって、圧縮効率を上げてい
る。以下、この画像圧縮装置101について詳細に説明
する。
【0016】左目画像データの圧縮は、次のようにして
行われる。まず、入力の左目画像データがIピクチャの
場合は、スイッチ209が端子a側に切り替えられ、減
算回路201への入力に“0”が選ばれる(イントラ符
号化モード)。従って、DCT(Discrete Cosine Trans
form:離散コサイン変換)回路202には、入力の左目
画像データがそのまま入力され、これが離散コサイン変
換されることによってDCT係数データが出力される。
【0017】DCT回路202から出力されるDCT係
数データは、量子化回路203により量子化される。量
子化されたDCT係数データは、さらに図示しない可変
長符号化回路で符号化された後、図1中の多重化装置1
05へ出力されると共に、逆量子化回路204、逆DC
T回路205および加算回路206を経て元の左目画像
データと同じ局部復号画像データとなり、この局部復号
画像データがフレームメモリ207に保存される。
【0018】次に、入力の左目画像データがPピクチャ
の場合は、スイッチ209が端子b側に切り替えられ、
減算回路201への入力に動き補償回路208により動
き補償を行って得られた予測画像データが選ばれる(イ
ンター符号化モード)。このとき、DCT回路202で
は入力の左目画像データと、フレームメモリ207内の
Iピクチャの画像データを動き補償回路208で動き補
償した予測画像データとの差分である予測誤差データが
離散コサイン変換される。この後の処理は、Iピクチャ
の場合と同様である。ただし、入力の左目画像データが
Pピクチャの場合、逆DCT回路205の出力はPピク
チャとIピクチャの左目画像データの差分であるため、
これと加算回路206でIピクチャの予測画像データを
加算することにより、Pピクチャの局部復号画像データ
を得る。
【0019】次に、左目画像データがBピクチャの場合
は、Pピクチャの場合と同様にスイッチ209が端子b
側に切り替えられ、減算回路201への入力は動き補償
回路208からの動き補償された予測画像データが選ば
れる。ただし、このときの動き補償回路208から出力
される予測画像データは、Iピクチャデータ、Pピクチ
ャデータ、IピクチャデータとPピクチャデータの平均
値の3つのデータのうちで、最もデータ量が少なくなる
ピクチャのデータを動き補償した画像データが選ばれ
る。
【0020】一方、右目画像データの圧縮は次のように
して行われる。この例では、図3に示したように右目画
像データは全てBピクチャとして扱う。左目画像データ
のBピクチャでは、双方向予測に用いるピクチャは当該
ピクチャに時間的に前後するピクチャ(Iピクチャ、P
ピクチャ)を用いたが、この例では右目画像データの双
方向予測に用いるのは、当該ピクチャの前のピクチャと
当該ピクチャと同じ時刻の左目画像データとしている。
【0021】すなわち、入力の右目画像データはフレー
ムメモリ211に入力され、フレーム211の出力は入
力の左目画像データと共に動き・視差補償回路212に
入力される。動き・視差補償回路212では、上述のよ
うに右目画像データの双方向予測を行い、例えば図2に
おいて入力の右目画像データをピクチャB2、フレーム
メモリ211から出力される右目画像データをピクチャ
B1(B2の前のピクチャ)、ピクチャB1と同時刻の
左目画像データをピクチャB3とすれば、ピクチャB2
のデータ、ピクチャB3のデータ、ピクチャB2のデー
タとピクチャB3のデータの平均値の3つのデータのう
ちで最もデータ量の少なくなるピクチャのデータを動き
および視差補償した画像データが出力される。
【0022】こうして動き・視差補償回路212から出
力される予測画像データは、入力の右目画像データと共
に減算回路213に入力されて両者の差分がとられ、動
き補償された視差分画像データとなる。この視差分画像
データは、DCT回路214で離散コサイン変換される
ことによってDCT係数データとなり、このDCT係数
データは量子化回路215により量子化され、さらに図
示しない可変長符号化回路により可変長符号化された
後、図1中の多重化装置105へ出力される。
【0023】このようにして、画像圧縮装置101にお
いては入力の左目画像データはそのまま圧縮され、右目
画像データは左目画像データとの視差分画像データが圧
縮される。さらに、符号化モードの情報と動き補償回路
208および動き・視差補償回路212で生成された動
き補償に用いた動きベクトルの情報も図1中の多重化装
置105に入力され、可変長符号化された左目画像デー
タおよび視差分画像データ(DCT係数データ)と多重
化される。
【0024】次に、本実施形態における視聴制限をかけ
る方法について説明する。図5は、現在CS放送で用い
られているコンディショナルアクセス方式の実現方法の
一例であり、本実施形態における視聴制限の手法もこれ
に準じている。
【0025】まず、送信側について説明すると、視聴制
限のかけられているデータ(例えば画像データ)は、ス
クランブル鍵(Ks)を用いてスクランブル装置11で
スクランブルが施されている。このスクランブル鍵(K
s)は、暗号化装置12においてワーク鍵(Kw)を用
いて暗号化される。ワーク鍵(Kw)は、番組統合管理
システム14で管理されている。このワーク鍵(Kw)
は、さらに暗号化装置13においてマスター鍵(Km)
を用いて暗号化される。マスター鍵(Km)はIRD毎
に固有に持っているデータであり、顧客管理システム1
5からの契約情報に基づき鍵管理システム16でスマー
トカードを発行する際に書き込まれる。暗号化されたス
クランブル鍵、ワーク鍵はそれぞれ共通情報(Entitlem
ent Control Message:ECM)、個別情報(Entitlemen
t Management Massage:EMM)と呼ばれている。
【0026】スクランブル装置11でスクランブルが施
されたデータは、多重化装置17により他の番組の画
像、音声等のデータと多重化され、ISO/IEC13
818で定められているところのトランスポートストリ
ーム(送信ストリーム)を生成する。このとき共通情報
(ECM)、個別情報(EMM)も多重化装置17で多
重される。これらの共通情報(ECM)、個別情報(E
MM)にはスクランブルは施されていない。
【0027】次に、受信側について説明すると、受信側
には多重化された各データを分離する分離装置21が設
けられており、ここで選択された画像、音声等のデータ
が分離されると共に、共通情報(ECM)、個別情報
(EMM)が分離される。分離された個別情報(EM
M)は復号装置22に送られ、IRD自身が持っている
マスター鍵(Km)を用いてワーク鍵(Kw)が復号さ
れる。一方、分離された共通情報(ECM)は復号装置
23に送られ、ワーク鍵(Kw)を用いてスクランブル
鍵(Ks)が復号される。復号されたスクランブル鍵
(Ks)はデスクランブル装置24に送られ、ここで分
離装置21で分離された視聴制限がかけられているデー
タのスクランブルが解かれる。
【0028】図1に示した立体テレビジョン送信装置に
おいても、右目画像データ用スクランブル鍵(Ks)、
右目画像データ用ワーク鍵(Kw)、マスター鍵(K
m)は図5と同様に暗号化されている。なお、図1にお
ける暗号化装置104は、図5における二つの暗号化装
置12,13を一つにまとめて表している。
【0029】図6は、本実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応のテレビジョン受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。このテレビジョン受信装置は、図1に示し
たテレビジョン送信装置に対応しており、アンテナ30
1、チューナ302、デスクランブル装置303、分離
装置304、復号装置305,306、スマートカード
307、画像伸長装置308、MTSCエンコーダ30
9および音声伸長装置310からなる。
【0030】アンテナ301で受信された高周波(R
F)信号は、チューナ302に入力される。チューナ3
02は、RF信号の所定の周波数帯域の信号を選択して
復調することにより、所定のディジタル信号を得る。チ
ューナ302の出力は、デスクランブル装置303を介
して分離装置304に入力され、ここで共通情報(EC
M)、個別情報(EMM)が分離される。
【0031】個別情報(EMM)は、視聴制限がかけら
れたデータに対してのみ付加されて送られてくる。この
個別情報(EMM)は復号装置305に入力され、各I
RDに固有のマスター鍵(Km)を用いて復号される。
マスター鍵(Km)のデータは、IRDのスマートカー
ド307に書かれている。復号装置305からの出力と
して、ワーク鍵(Kw)が得られる。
【0032】一方、共通情報(ECM)は復号装置30
6に入力され、ワーク鍵(Kw)を用いて復号される。
復号装置306からの出力として、視聴制限のかけられ
たデータに対して視聴者が視聴権限を持つようにするた
めのスクランブル鍵(Ks)が得られる。このスクラン
ブル鍵(Ks)がデスクランブル装置303に入力され
ることにより、スクランブルが解かれる。デスクランブ
ル装置303からの出力は、視聴権限のあるデータにス
クランブルのかかっていない、ISO/IEC1381
8で定められているところのトランスポートストリーム
(送信ストリーム)である。
【0033】このトランスポートストリームは分離装置
304に入力され、ここで視聴者が選択した画像、音声
等のデータが分離抽出される。分離装置304で分離抽
出された画像データは、画像伸長装置308により伸長
され、圧縮が解かれた後、NTSCエンコーダ309で
NTSC信号に変換され、再生された画像出力が得られ
る。また、分離装置304で抽出された音声データは、
音声伸長装置310により伸長され、圧縮が解かれて再
生音声出力が得られる。
【0034】図7は、図6における画像伸長装置308
の構成を示すブロック図である。左目画像データの伸長
については、ISO/IEC13818で規定されてい
る手法と同じであり、圧縮した左目画像データのみを伸
長すると、通常の2次元画像データが得られる。
【0035】一方、右目画像データについては、前述し
たように左目画像データとの視差分である視差分画像デ
ータを圧縮しているため、この視差分画像データを伸長
して左目画像データと加算することによって右目画像デ
ータを再生している。
【0036】以下、この画像伸長装置308について詳
細に説明する。まず、図示しない可変長復号化回路で可
変長復号化された圧縮左目画像データ(量子化されたD
CT係数データ)は、逆量子化回路401により逆量子
化された後、逆DCT回路402により逆離散コサイン
変換される。ここから先は、圧縮された左目画像データ
の種類(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)によっ
て処理が異なる。
【0037】圧縮された左目画像データがIピクチャの
場合は、逆DCT回路402の出力が加算回路404を
経てそのまま左目画像データとして出力されると共に、
フレームメモリ405に保存される。
【0038】圧縮された左目画像データがPピクチャの
場合は、逆DCT回路402の出力に動き補償回路40
3から出力される予測画像データが加算回路404で加
算される。ここで、動き補償回路403から出力される
予測画像データは、図4に示した画像圧縮装置101に
おいて動き補償回路208で生成された動きベクトルの
情報に従ってフレームメモリ405からのIピクチャデ
ータを動き補償した画像データである。前述したよう
に、符号化に際してピクチャの順番が入れ替わっている
ため、出力のタイミングまでフレームメモリ405で保
存されてから出力する。
【0039】圧縮された左目画像データがBピクチャの
場合も、逆DCT回路402の出力に動き補償回路40
3から出力される予測画像データが加算回路404で加
算される。ここで、動き補償回路403からの出力され
る予測画像データは符号化モードによって変わり、図4
に示した画像圧縮装置101において動き補償回路20
8で生成された動きベクトルの情報に従って動き補償し
たIピクチャデータ、またはPピクチャデータ、または
IピクチャデータとPピクチャデータの平均値である。
【0040】一方、視差分画像データの伸長は、前述し
たように双方向予測に用いるピクチャが当該ピクチャの
一つ前のピクチャと、当該ピクチャと同じ時刻の左目画
像データであることを除けば、左目画像データの伸長に
おけるBピクチャの場合と基本的にほぼ同じである。
【0041】すなわち、圧縮された視差分画像データ
(量子化されたDCT係数データ)は逆量子化回路41
1で逆量子化された後、逆DCT回路412で逆離散コ
サイン変換される。逆DCT回路412の出力は、図4
に示した画像圧縮装置101において動き補償・視差補
償回路212で生成された動きベクトルの情報に従って
動き・視差補償回路413で動きおよび視差が補償され
た画像データと加算回路414で加算されることによ
り、右目画像データとして出力されると共に、フレーム
メモリ415に保存される。
【0042】本実施形態によると、送信側において主画
像データである左目画像データにはスクランブルが施さ
れておらず、視差分画像データのみにスクランブルが施
されている。従って、受信側においてはマスター鍵(K
m)が書かれたスマートカード307を所有しない視聴
者は立体画像の視聴権限がなく、視差分画像データを復
号することはできないが、左目画像データについては復
号ができるため、左目画像データによる通常の2次元画
像を視聴することはできる。
【0043】そして、スマートカード307を所有して
立体画像の視聴権限のある視聴者のみが主画像データで
ある左目画像データに加えて、視差分画像データをも復
号することができ、立体画像の視聴が可能となる。
【0044】すなわち、本実施形態によると、例えば視
聴料金を全く支払わない視聴者は2次元画像の視聴もで
きないが、ある基本的な料金を支払った視聴者は主画像
データによる通常の2次元画像を視聴でき、さらに追加
料金を支払った視聴者は主画像データと視差分画像デー
タによる立体画像を視聴することができる、というよう
に、視聴者が2次元画像を視聴するかしないか、さらに
立体画像を視聴するかしないかの選択を段階的に行うこ
とが可能となる。
【0045】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態に係る立体テレビジョン放送対応のテレビジ
ョン送信装置の構成を示すブロック図である。このテレ
ビジョン送信装置は、左目画像データおよび視差分画像
データの両方にスクランブルを施すようにした例であ
り、画像圧縮装置111、スクランブル装置112およ
び113、暗号化装置114および115、多重化装置
116、変調装置117、アンテナ118からなる。な
お、図では音声データ入力および音声圧縮装置は省略し
ている。
【0046】画像圧縮装置111には、第1の実施形態
と同様に、左目画像データおよび右目画像データが入力
され、主画像データである左目画像データはそのまま圧
縮され、右目画像データは左目画像データに対する視差
分である視差分画像データが圧縮される。この画像圧縮
装置111の構成は、第1の実施形態と同様でよく、例
えば図4に示した通りである。
【0047】画像圧縮装置111で圧縮された左目画像
データおよび視差分画像データは、スクランブル装置1
12および113によってそれぞれスクランブルが施さ
れた後、多重化装置116に入力される。スクランブル
装置112および113でのスクランブルには、互いに
異なる左目画像データ用および右目画像データ用スクラ
ンブル鍵(Ks)がそれぞれ用いられる。これら左目画
像データ用および右目画像データ用スクランブル鍵(K
s)は、暗号化装置114および115によりそれぞれ
暗号化された後、多重化装置116に入力される。左目
画像データ用および右目画像データ用スクランブル鍵
(Ks)の暗号化には、左目画像データ用および右目画
像データ用ワーク鍵(Kw)がそれぞれ用いられる。こ
れらのワーク鍵(Kw)も、暗号化装置114および1
15により暗号化された後、多重化装置116に入力さ
れる。これらの左目画像データ用および右目画像データ
用ワーク鍵(Kw)の暗号化には、左目画像データ用お
よび右目画像データ用マスター鍵(Km)がそれぞれ用
いられる。これらのマスター鍵(Km)は、各IRDが
固有に持っているデータである。
【0048】多重化装置116では、圧縮音声データ、
圧縮左目画像データ、スクランブル後の圧縮視差分画像
データ、スクランブル鍵(Ks)を暗号化した共通情報
(ECM)およびワーク鍵(Kw)を暗号化した個別情
報(EMM)が多重化されて送信ストリームが生成され
る。この送信ストリームは、変調装置117で変調され
た後、アンテナ118から送信される。
【0049】図9は、本実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応のテレビジョン受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。このテレビジョン受信装置は、図1に示し
たテレビジョン送信装置に対応しており、アンテナ31
1、チューナ312、デスクランブル装置313、分離
装置314、復号装置315,316、スマートカード
317、画像伸長装置318、MTSCエンコーダ31
9および音声伸長装置320からなる。
【0050】アンテナ311で受信されたRF信号は、
チューナ312に入力され、このチューナ302でRF
信号の所定の周波数帯域の信号を選択して復調すること
により所定のディジタル信号が得られる。このディジタ
ル信号はデスクランブル装置313を通って分離装置3
14に入力され、左目画像データ用および右目画像デー
タ用の共通情報(ECM)、左目画像データ用および右
目画像データ用の個別情報(EMM)が分離される。
【0051】左目画像データ用および右目画像データ用
個別情報(EMM)は、視聴制限がかけられたデータに
対してのみ付加されて送られてくる。これら左目画像デ
ータ用および右目画像データ用の個別情報(EMM)は
復号装置315に入力され、各IRDに固有の左目画像
データ用および右目画像データ用マスター鍵(Km)を
用いて復号される。これらのマスター鍵(Km)のデー
タは、IRDのスマートカード317に書かれている。
復号装置315からの出力として、左目画像データ用お
よび右目画像データ用ワーク鍵(Kw)が得られる。
【0052】一方、左目画像データ用および右目画像デ
ータ用の共通情報(ECM)は復号装置316に入力さ
れ、それぞれ左目画像データ用および右目画像データ用
ワーク鍵(Kw)を用いて復号される。復号装置316
からの出力として、視聴制限のかけられたデータに対し
て視聴者が視聴権限を持つようにするための左目画像デ
ータ用および右目画像データ用のスクランブル鍵(K
s)が得られる。これらのスクランブル鍵(Ks)がデ
スクランブル装置313に入力されることによって、ス
クランブルが解かれる。デスクランブル装置313の出
力は、視聴権限のあるデータにスクランブルのかかって
いない、ISO/IEC13818で定められていると
ころのトランスポートストリーム(送信ストリーム)で
ある。
【0053】このトランスポートストリームは分離装置
314に入力され、ここで視聴者が選択した画像、音声
等のデータが分離抽出される。この分離装置314で分
離抽出された画像データは、画像伸長装置318により
伸長された後、NTSCエンコーダ319でNTSC信
号に変換され、再生画像出力が得られる。この画像伸長
装置318の構成は、第1の実施形態と同様でよく、例
えば図7に示した通りである。また、分離装置314で
抽出された音声データは、音声伸長装置310により伸
長され、再生音声出力が得られる。
【0054】本実施形態によると、送信側において主画
像データである左目画像データと視差分画像データの両
方にスクランブルが施されている。従って、受信側にお
いては左目画像データ用および右目画像データ用マスタ
ー鍵(Km)が書かれたスマートカード307を所有し
ない視聴者は、立体画像はもちろん通常の2次元画像の
視聴権限がなく、左目画像データおよび視差分画像デー
タを復号することはできない。
【0055】また、スマートカード307として左目画
像データ用マスター鍵(Km)のみが書かれたスマート
カードを所有する視聴者は、通常の2次元画像の視聴権
限を持ち、左目画像データを復号することができ、左目
画像データによる通常の2次元画像を視聴することがで
きる。
【0056】そして、スマートカード307として左目
画像データ用および右目画像データ用マスター鍵(K
m)の両方が書かれたスマートカードを所有する視聴者
は、立体画像の視聴権限を持ち、左目画像データおよび
視差分画像データの両方を復号できるため、左目画像デ
ータによる通常の2次元画像はもちろん、立体画像を視
聴することもできる。
【0057】このように本実施形態によると、立体画像
の視聴に対する視聴料金の支払いの有無によって、2次
元画像を視聴するか立体画像を視聴するかを視聴者が自
由に選択することが可能となる。
【0058】(第3の実施形態)図10は、本発明の第
3の実施形態に係るマルチアングル放送対応のテレビジ
ョン送信装置の構成を示すブロック図である。このテレ
ビジョン送信装置では、同一のイベントID(番組毎に
ユニークなID)を持つN個のアングルの画像データを
多重化して送信する。
【0059】すなわち、各アングルの画像データは画像
圧縮装置511〜51Nによりそれぞれ圧縮され、次い
でスクランブル装置521〜52Nによりスクランブル
がそりぞれ施される。スクランブル装置521〜52N
でのスクランブルに用いるスクランブル鍵は各アングル
で異なっており、暗号化装置531〜53Nにより暗号
化される。スクランブル鍵の暗号化には、それぞれワー
ク鍵を用いる。ワーク鍵も、また暗号化装置531〜5
3Nにより暗号化される。ワーク鍵の暗号化には、各I
RDが固有に持つマスター鍵を用いる。
【0060】スクランブルされた各画像データと、暗号
化されたクランブル鍵および暗号化されたワーク鍵は多
重化装置540により多重化された後、変調装置550
で変調され、アンテナ560から送信される。
【0061】図11は、本実施形態に係るマルチアング
ル放送対応のテレビジョン受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。このテレビジョン受信装置は、図10に示
したテレビジョン送信装置に対応しており、アンテナ6
01、チューナ602、デスクランブル装置603、分
離装置604、復号装置605,606、スマートカー
ド607、画像伸長装置608、MTSCエンコーダ6
09および音声伸長装置610からなる。
【0062】アンテナ601で受信された高周波(R
F)信号は、チューナ602に入力される。チューナ6
02では、RF信号の所定の周波数帯域の信号を選択し
て復調することにより、所定のディジタル信号を得る。
このチューナ602の出力は、デスクランブル装置60
3を介して分離装置604に入力され、ここで各アング
ルの画像データにそれぞれ対応する共通情報(EC
M)、個別情報(EMM)が分離される。
【0063】個別情報(EMM)は、そのIRDを所有
する視聴者が視聴権限を持つデータに対してのみ付加さ
れて送られてくる。個別情報(EMM)は復号装置60
5に入力され、各IRDに固有のマスター鍵(Km)を
用いて復号される。マスター鍵(Km)のデータは、I
RDのスマートカード607に書かれている。復号装置
305からの出力として、ワーク鍵(Kw)が得られ
る。
【0064】一方、共通情報(ECM)は復号装置30
6に入力され、ワーク鍵(Kw)を用いて復号される。
復号装置306からの出力として、視聴権限のあるアン
グルのデータに対するスクランブル鍵(Ks)が得られ
る。このスクランブル鍵(Ks)がデスクランブル装置
303に入力されることにより、スクランブルが解かれ
る。デスクランブル装置303の出力は、視聴権限のあ
るデータにスクランブルのかかっていない、ISO/I
EC13818で定められているところのトランスポー
トストリーム(送信ストリーム)である。
【0065】このトランスポートストリームは分離装置
304に入力され、ここで視聴者が選択した画像、音声
等のデータが抽出される。分離装置304で抽出された
画像データは、画像伸長装置308により伸長され、圧
縮が解かれた後、NTSCエンコーダ309でNTSC
信号に変換され、再生された画像出力が得られる。ま
た、分離装置304で抽出された音声データは、音声伸
長装置310により伸長され、圧縮が解かれて再生され
た音声出力が得られる。
【0066】このように本実施形態によると、マルチア
ングル放送においてアングル毎に個別かつ選択的にスク
ランブルを施して視聴制限をかけることができるので、
視聴者側では所望のアングルを選択して番組を購入する
ことが可能となる。
【0067】なお、本実施形態ではマルチアングル放送
に適用した例について述べたが、本発明は送信側から同
一の番組IDを持つ複数の画像データを送信し、受信側
で任意の画像データを再生するようなシステムに対して
も、同様に適用することができる。
【0068】(第4の実施形態)図12は、本発明の第
4の実施形態として、立体テレビジョン放送と通常の2
次元画面放送が混在するテレビジョン放送のためのテレ
ビジョン送信装置の構成を示すブロック図である。
【0069】本実施形態のテレビジョン受信装置は、視
聴者が立体テレビジョン放送番組をメニュー画面上で購
入するに当たって、受信装置に接続されている受像機が
立体テレビジョン放送に対応しているかどうかを判断
し、立体テレビジョン放送に対応していない場合に、そ
の旨のメッセージを画面表示する機能を持っており、ア
ンテナ311、チューナ312、デスクランブル装置3
13、分離装置314、復号装置315,316、スマ
ートカード317、画像伸長装置318、NTSCエン
コーダ319および音声伸長装置320に加え、リモコ
ン321、サブマイコン322、メモリ323、OSD
(On Screen Display)表示装置324およびメモリ32
5を有する。
【0070】アンテナ311で受信されたRF信号は、
チューナ312に入力される。チューナ312は、RF
信号の所定の周波数帯域の信号を選択して復調すること
により、所定のディジタル信号を得る。チューナ312
の出力は、デスクランブル装置103を介して分離装置
314に入力され、ここで共通情報(ECM)、個別情
報(EMM)が分離される。
【0071】個別情報(EMM)は、視聴制限がかけら
れたデータに対してのみ付加されて送られてくる。この
個別情報(EMM)は復号装置315に入力され、各I
RDに固有のマスター鍵(Km)を用いて復号される。
マスター鍵(Km)のデータは、IRDのスマートカー
ド317に書かれている。復号装置315からの出力と
して、ワーク鍵(Kw)が得られる。
【0072】一方、共通情報(ECM)は復号装置31
6に入力され、ワーク鍵(Kw)を用いて復号される。
復号装置316からの出力として、視聴制限のかけられ
たデータに対して視聴者が視聴権限を持つようにするた
めのスクランブル鍵(Ks)が得られる。このスクラン
ブル鍵(Ks)がデスクランブル装置313に入力され
ることにより、スクランブルが解かれる。デスクランブ
ル装置313からの出力は、視聴権限のあるデータにス
クランブルのかかっていない、ISO/IEC1381
8で定められているところのトランスポートストリーム
(送信ストリーム)である。
【0073】このトランスポートストリームは分離装置
314に入力され、ここで視聴者が選択した画像、音声
等のデータが抽出される。分離装置314で抽出された
画像データは、画像伸長装置318により伸長され、圧
縮が解かれた後、NTSCエンコーダ319でNTSC
信号に変換され、再生された画像出力が得られる。ま
た、分離装置314で抽出された音声データは、音声伸
長装置320により伸長され、圧縮が解かれて再生音声
出力が得られる。
【0074】ここで、視聴者がリモコン321を介して
メニュー画面を選択すると、サブマイコン322はメモ
リ325からメニュー画面のOSD(On Screen Displa
y)データを読み出し、OSD表示装置324へ送り、O
SD表示装置324でメニュー画面が表示される。視聴
者は、このOSD表示装置324で表示されたメニュー
画面を見て、購入したい番組を選択する。視聴者が立体
テレビジョン放送番組を選択した場合、サブマイコン3
22は受信装置に接続されている受像機の情報をメモリ
323から読み込む。メモリ323には、受信装置の初
期設定時の記録として、接続されている受像機の情報を
保存している。受像機が立体テレビジョン放送に対応し
ていない場合は、その旨をモニタに表示する。
【0075】このように本実施形態によれば、視聴者が
立体テレビジョン放送番組をメニュー画面上で購入する
に当たって、受信装置に接続されている受像機が立体テ
レビジョン放送に対応しているかどうかを判断し、そう
でない場合にその旨のメッセージをOSD表示装置32
4上で画面表示することができる。
【0076】(第5の実施形態)図13は、本発明の第
5の実施形態に係るテレビジョン受信装置の構成を示す
ブロック図であり、立体テレビジョン放送番組の長時間
の視聴が人体への悪影響を与える可能性を考慮して、一
定時間連続して立体テレビジョン放送番組を表示した時
点で、その旨を示す警告を発生して、視聴者に知らせる
ようにしたものである。
【0077】以下、図12と同一部分に同一参照符号を
付して説明すると、本実施形態では立体テレビジョン放
送番組の受信開始時からの連続表示時間をタイマ331
でカウントし、この連続表示時間が一定時間に達した時
点で、サブマイコン332がこれ以上の立体テレビジョ
ン放送番組の視聴が人体に悪影響を及ぼすおそれがある
旨のOSD画像データをメモリ333から読み込み、O
SD表示装置320に送り、このOSD画像を表示して
警告を発生する。
【0078】このように本実施形態によれば、一定時間
連続して立体テレビジョン放送番組を表示した時点で、
その旨を示す警告をOSD画像として発生して視聴者に
知らせることにより、立体テレビジョン放送番組の長時
間の視聴による人体への悪影響を回避することができ
る。
【0079】(第6の実施形態)図14は、本発明の第
6の実施形態に係るテレビジョン受信装置の構成を示す
ブロック図であり、第5の実施形態と同様に立体テレビ
ジョン放送番組の長時間の視聴を防ぐために、一定時間
連続して立体テレビジョン放送番組を表示した時点で、
その旨を示す警告を音声で発生して、視聴者に知らせる
ようにしたものである。
【0080】すなわち、立体テレビジョン放送番組の受
信開始時からの連続表示時間をタイマ331でカウント
し、この連続表示時間が一定時間に達した時点で、サブ
マイコン332がこれ以上の立体テレビジョン放送番組
の視聴が人体に悪影響を及ぼすおそれがある旨の音声メ
ッセージをメモリ333から読み出し、これを音声再生
装置335に送って音声出力を行う。
【0081】このように本実施形態によれば、一定時間
連続して立体テレビジョン放送番組を表示した時点で、
その旨を示す警告を音声として発生して視聴者に知らせ
ることにより、第5の実施形態と同様に立体テレビジョ
ン放送番組の長時間の視聴による人体への悪影響を回避
することができる。
【0082】(第7の実施形態)図15は、本発明の第
7の実施形態に係るテレビジョン受信装置の構成を示す
ブロック図であり、第5、第6の実施形態と同様に立体
テレビジョン放送番組の長時間の視聴を防ぐために、一
定時間が経過した時点で立体画像の表示を強制的に止め
るようにした例である。
【0083】すなわち、立体テレビジョン放送番組の受
信開始時からの連続表示時間をタイマ341でカウント
し、この連続表示時間が一定時間に達した時点で、サブ
マイコン342が立体テレビジョン放送番組の表示を強
制終了して、通常の2次元画像(この例では左目画像の
み)を表示するように分離装置314を制御するように
構成されている。
【0084】このように本実施形態では、一定時間が経
過した時点で立体画像の表示を強制終了することによ
り、立体テレビジョン放送番組の長時間の視聴による人
体への悪影響を回避することができる。
【0085】(第8の実施形態)図16は、これまでの
実施形態として挙げたテレビジョン送信装置およびテレ
ビジョン受信装置を組み合わせた立体テレビジョン送受
信システムの概要を示す図である。
【0086】テレビジョン送信装置1001およびテレ
ビジョン受信装置1003は、第1〜第7の実施形態で
説明したいずれかの構成を有するものである。テレビジ
ョン送信装置1001から出力される画像データ、音声
データ、個人情報および共通情報を多重化した送信スト
リームは衛星1002に送られ、ここで中継されてテレ
ビジョン受信装置1003により受信される。また、こ
の例では上りの電話回線を用いて視聴者からの番組購入
などの手続を行うようになっている。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
縮された主画像データと、その主画像データからの視差
分の圧縮された視差分画像データを送信する立体テレビ
送信装置において、主画像データと視差分画像データに
個別の視聴制限をかけることができ、視聴者側で立体画
像で視聴するか、2次元画像で視聴するかの選択を行う
ことが可能となる。
【0088】また、本発明によれば例えばマルチアング
ル放送のような同一番組IDを持つ複数の画像データを
送信する場合において、画像データ毎に視聴制限をかけ
ることができ、視聴者側で所望の一つまたは複数の画像
データ、例えば所望のアングルの画像データを選択して
番組を購入することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応の送信装置の構成を示すブロック図
【図2】ISO/IEC13818で定められているピ
クチャの符号化モードを示す図
【図3】立体画像を符号化する際の予測構造の一例を示
す図
【図4】同実施形態における画像圧縮装置の構成を示す
ブロック図
【図5】CSディジタル放送における視聴制限システム
の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第1の実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図7】同実施形態における画像伸長装置の構成を示す
ブロック図
【図8】本発明の第2の実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応の送信装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第2の実施形態に係る立体テレビジョ
ン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施形態に係るマルチアング
ル放送対応のテレビジョン送信装置の構成を示すブロッ
ク図
【図11】本発明の第3の実施形態に係るマルチアング
ル放送対応のテレビジョン受信装置の構成を示すブロッ
ク図
【図12】本発明の第4の実施形態に係る立体テレビジ
ョン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の第5の実施形態に係る立体テレビジ
ョン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の第6の実施形態に係る立体テレビジ
ョン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の第7の実施形態に係る立体テレビジ
ョン放送対応の受信装置の構成を示すブロック図
【図16】本発明の第8の実施形態に係る立体テレビジ
ョン放送対応の送受信システムの概要を説明するための
【符号の説明】
101…画像圧縮装置 102…音声圧縮装置 103…スクランブル装置 104…暗号化装置 105…多重化装置 106…変調装置 107…アンテナ 301…アンテナ 302…チューナ 303…デスクランブル装置 304…分離装置 305,306…復号装置 307…スマートカード 308…画像伸長装置 309…NTSCエンコーダ 310…音声伸長装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左目画像データおよび右目画像データのい
    ずれか一方の画像データである主画像データ、および主
    画像データに対する他方の画像データの視差分である視
    差分画像データを圧縮する画像圧縮手段と、 前記画像圧縮手段により圧縮された視差分画像データに
    対して所定のスクランブル鍵によりスクランブルを施す
    スクランブル手段と、 前記スクランブル鍵を暗号化する暗号化手段と、 前記画像圧縮手段により圧縮された主画像データと前記
    スクランブル手段によりスクランブルが施された視差分
    画像データおよび前記暗号化手段で暗号化されたスクラ
    ンブル鍵を多重化して送信ストリームを生成する多重化
    手段と、 前記送信ストリームを送信する送信手段とを具備するこ
    とを特徴とするテレビジョン送信装置。
  2. 【請求項2】圧縮された左目画像データおよび右目画像
    データのいずれか一方の画像データである主画像データ
    と、主画像データに対する他方の画像データの視差分で
    あって所定のスクランブル鍵によりスクランブルが施さ
    れた視差分画像データ、および暗号化された該スクラン
    ブル鍵を多重化した送信ストリームを受信して受信スト
    リームを得る受信手段と、 前記受信ストリーム中のスクランブル鍵を復号するため
    の復号手段と、 前記復号手段により復号されたスクランブル鍵を用いて
    前記受信ストリーム中の圧縮された視差分画像データの
    スクランブルを解くデスクランブル手段と、 前記受信ストリーム中の主画像データおよび前記デスク
    ランブル手段によりスクランブルが解かれた視差分画像
    データを伸長する画像伸長手段とを具備することを特徴
    とするテレビジョン受信装置。
  3. 【請求項3】左目画像データおよび右目画像データのい
    ずれか一方の画像データである主画像データ、および主
    画像データに対する他方の画像データの視差分である視
    差分画像データを圧縮する画像圧縮手段と、 前記画像圧縮手段により圧縮された主画像データおよび
    視差分画像データに対してそれぞれ異なる第1および第
    2のスクランブル鍵によりスクランブルを施すスクラン
    ブル手段と、 前記第1および第2のスクランブル鍵を個別に暗号化す
    る暗号化手段と、 前記前記スクランブル手段によりスクランブルが施され
    た主画像データと視差分画像データおよび前記暗号化手
    段で暗号化された第1および第2のスクランブル鍵を多
    重化して送信ストリームを生成する多重化手段と、 前記送信ストリームを送信する送信手段とを具備するこ
    とを特徴とするテレビジョン送信装置。
  4. 【請求項4】圧縮されかつ第1のスクランブル鍵により
    スクランブルが施された左目画像データおよび右目画像
    データのいずれか一方の画像データである主画像データ
    と、主画像データに対する他方の画像データの視差分で
    あって第2のスクランブル鍵によりスクランブルが施さ
    れた視差分画像データ、および暗号化された該第1およ
    び第2のスクランブル鍵を多重化した送信ストリームを
    受信して受信ストリームを得る受信手段と、 前記受信ストリーム中の第1および第2のスクランブル
    鍵を復号するための復号手段と、 前記復号手段により復号された第1および第2のスクラ
    ンブル鍵を用いて前記受信ストリーム中の主画像データ
    および視差分画像データのスクランブルを解くデスクラ
    ンブル手段と、 前記デスクランブル手段によりスクランブルが解かれた
    主画像データおよび視差分画像データを伸長する画像伸
    長手段とを具備することを特徴とするテレビジョン受信
    装置。
  5. 【請求項5】同一のイベントIDを持つ複数の画像デー
    タを圧縮する画像圧縮手段と、 前記画像圧縮手段により圧縮された複数の画像データに
    対して個別かつ選択的に異なるスクランブル鍵によりス
    クランブルを施すスクランブル手段と、 前記スクランブル鍵を暗号化する暗号化手段と、 前記スクランブル手段によりスクランブルが施された画
    像データおよび前記暗号化手段により暗号化されたスク
    ランブル鍵を多重化して送信ストリームを生成する多重
    化手段と、 前記送信ストリームを送信する送信手段とを具備するこ
    とを特徴とするテレビジョン送信装置。
  6. 【請求項6】圧縮されかつ異なるスクランブル鍵により
    個別かつ選択的にスクランブルが施された同一のイベン
    トIDを持つ複数の画像データおよび暗号化された該ス
    クランブル鍵を多重化した送信ストリームを受信して受
    信ストリームを得る受信手段と、 前記受信ストリーム中の第1および第2のスクランブル
    鍵を復号するための復号手段と、 前記復号手段により復号されたスクランブル鍵を用いて
    前記受信ストリーム中の画像データのスクランブルを解
    くデスクランブル手段と、 前記デスクランブル手段によりスクランブルが解かれた
    画像データを伸長する画像伸長手段とを具備することを
    特徴とするテレビジョン受信装置。
  7. 【請求項7】前記画像伸長手段により伸長された主画像
    データおよび視差分画像データに基づいて立体画像を表
    示する表示手段と、 前記表示手段における立体画像の連続表示時間を計測す
    るタイマ手段と、 前記タイマ手段により立体画像の連続表示する時間が一
    定時間に達した時点で警告の発生および立体テレビジョ
    ン番組表示の強制終了のいずれかの処理を実行する手段
    とをさらに具備することを特徴とする請求項2または4
    記載のテレビジョン受信装置。
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