JPH11168233A - 光モジュール及び光トランシーバ - Google Patents

光モジュール及び光トランシーバ

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JPH11168233A
JPH11168233A JP33313097A JP33313097A JPH11168233A JP H11168233 A JPH11168233 A JP H11168233A JP 33313097 A JP33313097 A JP 33313097A JP 33313097 A JP33313097 A JP 33313097A JP H11168233 A JPH11168233 A JP H11168233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が極めて容易で且つ製造コストが低く、光
学的・機械的精度が高く且つ信頼性の高い光モジュール
及びトランシーバを提供する。 【解決手段】受信用光モジュール30と送信用光モジュ
ール64は共に、光−電気変換デバイスを樹脂封止した
第1の樹脂成型部20,50と電子デバイスを樹脂封止
した第2樹脂成型部22,52とが内部リードピンで機
械的・電気的に接続され、第1の樹脂成型部20,50
の先端部分にスリーブ66,66が固着されたDIP型
の光モジュールとなっている。光トランシーバは、スリ
ーブ66,66を固着した受信用光モジュール30と送
信用光モジュール64を整列基板80に組み付けてこれ
らを一体化し、更に筐体に組み付けることによって形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーにて
伝送される光信号を電気信号に変換して出力する受信用
の光モジュールと、電気信号を光信号に変換して光ファ
イバー中に送出する送信用の光モジュールと、これらの
光モジュールを備えた光トランシーバに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光モジュールとして、特開昭57
−91571号公報、特開昭57−91572号公報、
特開平2−61921号公報に開示されたものが知られ
ている。
【0003】特開昭57−91571号公報及び特開昭
57−91572号公報では、光信号を電気信号に変換
する光デバイスとこの光デバイスから出力される電気信
号を信号処理する電子回路とを透明樹脂にてトランスフ
ァーモールドすることにより、中間部品を形成し、この
中間部品を、光ファイバーとの結合機構を備えた匡体内
に収納することによって、光モジュールを形成してい
る。更に、所定の組立て治具を用いてこの中間部品を所
定位置に配置し、光信号に対して不透明な樹脂をインジ
ェクションモールドすることにより、外来光を遮断し得
る匡体を形成している。
【0004】特開平2−61921号公報に開始された
光モジュールは、金属製の光コネクタの基部に光デバイ
スを搭載した構造を有している。この光コネクタには、
光ファイバーを受納したフェルールを連結するための嵌
合機構が備えられている。光デバイスを前記の基部に搭
載する際に、実際に光ファイバー中に光信号を導入し、
そのときに光デバイスから出力される電気信号を観測し
且つ光ファイバーと光デバイスとの光軸調整を行いなが
ら、所定レベルの電気信号が得られる位置を最適位置と
して光デバイスを搭載している。更に、この光デバイス
を搭載した金属製のコネクタと、電気信号を処理するた
めの電子回路を実装したハイブリッドIC基板とを、樹
脂にて一体にモールドすることにより、光モジュールを
形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術では、次のような課題があった。特開昭57−91
571号公報及び特開昭57−91572号公報に示さ
れた光モジュールでは、光ファイバーと既にトランスフ
ァモールドされている光デバイスとの光軸調整を行う場
合に、匡体をモールドする際に用いられる治具の取り付
け精度と、中間部品の取り付け精度、及び中間部品の外
径形状などの様々な要因に左右されるため、高い調心精
度が得られなかった。
【0006】また、光ファイバーと光モジュールとの光
軸は、匡体を介して間接的に合わせられているに過ぎな
い。このため、製造工程中の調心作業で光ファイバーと
光モジュールとの光軸を合わせても、その後の製造工程
中等で匡体に機械的応力が掛かかると、光軸がずれてし
まうという問題があった。
【0007】更に、電気−光変換デバイスを内蔵した送
信用光モジュールと、光−電気変換デバイスを内蔵した
受信用光モジュールとを一体に組み込んだ送受信用の光
トランシーバを形成する場合には、光ファイバーとこれ
らの光デバイスとの光軸を合わせるための治具の軸間距
離で、両光モジュールの距離を調整しなければならな
い。このため、光ファイバーとこれらの光デバイスとの
ミクロな光軸調整と、送信用光モジュールと受信用光モ
ジュールとのマクロな位置調整とを、同一の治具を用い
て且つ同一の工程で同時に行わなければならず、両方の
調整の両立を図ることが極めて困難であった。
【0008】更に、光通信の高度化の要請に伴い、複雑
な信号処理を行うための大規模な電子回路を実装しよう
としても、リードフレームの大きさに制限があるため、
極めて困難であった。即ち、リードフレームを大きくす
ると、中間部品の体積も大きくなってしまうため、光軸
調整が更に困難となり、また、完成後に光軸ズレが生じ
易い等の問題があった。
【0009】特開平2−61921号公報に開示された
光モジュールでは、金属製の光コネクタとハイブリッド
ICとを樹脂封止にて一体化することで、光軸調整と軸
間調整を個別に行うことができるという利点がある反
面、高価な金属製のコネクタを使用しなければならない
という問題があった。更に、金属製のコネクタ内には別
体の集光用レンズを搭載し、また、電子回路についても
一旦ハイブリッドICとして作成した上で、これをリー
ドフレーム上に搭載するという二段階の製造工程を踏む
必要があり、部品点数の増加及び製造工程の複雑化を招
来するという問題があった。
【0010】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、製造が極めて容易で且つ製造コ
ストが低く、光学的・機械的精度が高く且つ信頼性の高
い光モジュール及び光トランシーバを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明の光モジュールは、光ファイバー中を伝
送する1.3μm帯の波長の光信号とそれに対応する電
気信号とでいずれか一方の信号を他方の信号に変換する
光デバイスと、前記電気信号を処理する電子デバイス
と、前記光デバイスを搭載する光デバイス搭載部及び前
記電子デバイスを搭載する電子デバイス搭載部を有する
リードフレームと、光軸が前記光デバイスの光学的主面
と一致し且つ前記光ファイバーに光学的に結合される光
集光手段とを備える光モジュールであって、前記光デバ
イス搭載部及び前記光デバイスを樹脂封止すると共に、
前記光デバイスと光学的に結合する光集光手段を一体化
した、前記光信号に対して透明な樹脂からなる第1の樹
脂成型部と、前記電子デバイス搭載部及び前記電子デバ
イスを樹脂封止すると共に、前記第1の樹脂成型部とは
分離独立して成型された第2の樹脂成型部と、前記光デ
バイス搭載部と前記電子デバイス搭載部とを連結し且つ
前記光デバイスと前記電子デバイスとを電気的且つ機械
的に接続する内部リードピンとを備える構造とした。
【0012】また、本発明の光モジュールは、前記光集
光手段を第1の樹脂成型部に一体化した非球面レンズと
し、また、前記光ファイバーを受納する第1の部分と前
記第1の樹脂成型部を嵌合する第2の部分とを有するス
リーブを備え、更にまた、前記リードフレームを、外部
接続用のDIP型外部リードピン又は外部接続用のSI
P型外部リードピンを有する構造とした。
【0013】また、前記光デバイスとして、光−電気変
換デバイスである上面入射型のフォトダイオードを用い
ることにより、受信用光モジュールを構成し、前記光デ
バイスとして、電気−光変換デバイスである表面発光型
の発光ダイオード又は半導体レーザを用いることによ
り、送信用光モジュールを構成した。また、これらの光
デバイスをサブマウント部材を介して第1の光デバイス
搭載部に搭載する構造とした。
【0014】本発明の光トランシーバは、これらの光モ
ジュールを同一の筐体内に収納する構造とした。
【0015】
【作用】本発明の光モジュールは、以上のような構造を
有することで、高価な金属製コネクタを必要とせず、一
度調整された光軸はその後の製造工程中等においてずれ
ることがなく、更に、高機能化のために電子デバイスの
個数を増やすことも、光軸調整に影響を及ぼすこともな
い。更に、送信用光モジュールと受信用光モジュールを
一体化した光トランシーバについても、光軸調整と軸間
調整を全く個別に実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の光
モジュールと光トランシーバの第1の実施の形態を図1
ないし図9を参照して説明する。まず、光信号を受信し
て電気信号に変換する受信用の光モジュールの構造を製
造工程と共に説明する。
【0017】図1は、受信用光モジュールを製造するた
めのリードフレームの形状を示している。このリードフ
レーム2は、厚さが約0.2mm程度の銅薄板をエッチ
ング加工することにより、光デバイスである光−電気変
換デバイスを搭載するための光デバイス搭載部4と、電
子回路を実装するための電子デバイス搭載部6と、光デ
バイス搭載部4と電子デバイス搭載部6との間を電気的
且つ機械的に接続する4本の内部リードピン8a〜8d
と、電子デバイス搭載部6の両側に7本づつ設けられた
外部リードピン10a〜10g,12a〜12gが形成
され、光デバイス搭載部4及び電子デバイス搭載部6の
表面には銀メッキが施されている。リードフレーム2の
所定位置には、後述する樹脂成型用の金型を位置合わせ
するための複数個の嵌合孔14a〜14dが穿設されて
いる。
【0018】図1には、1個の受信用光モジュールに対
応するリードフレームを代表して示しているが、実際に
は、帯状の銅薄板に図示の形状のリードフレームが連な
って形成されており、製造ラインで自動搬送されるよう
になっている。
【0019】このリードフレーム2を製造ラインの所定
位置に搬送し、光デバイス搭載部4上に、窒化アルミニ
ウム(AlN)等の絶縁材料から成るサブマウント部材
16を固着した後、サブマウント部材16上に、ベアチ
ップの形態のままの光−電気変換デバイス18を固着す
る。光−電気変換デバイス18は、1.3μm帯の波長
に対して感度を有するInGaAsフォトダイオード等
が用いられ、半導体製造過程において受光面上の絶縁層
にエッチン加工等を施すことにより、予め微小な集光レ
ンズLNが形成されている。更に、電子デバイス搭載部
6上に、電子デバイスである能動素子や受動素子を固着
することにより、光−電気変換デバイス18から出力さ
れる電気信号を増幅等する電子回路を実装し、電子回路
と外部リードピン10a〜10g,12a〜12gとの
間をボンディングワイヤーで電気的に接続する。
【0020】光−電気変換デバイス18及び電子回路を
実装したリードフレーム2を所定形状の樹脂成型用金型
まで搬送し、金型とリードフレーム2を嵌合孔14a〜
14dを介して位置決めした後、光信号に対して透明な
樹脂にて光デバイス搭載部4と電子デバイス搭載部6を
夫々分離して樹脂封止する。これにより、光デバイス搭
載部4とそれに搭載されたサブマウント部材16及び光
−電気変換デバイス18を一体封止する第1の樹脂成型
部20と、電子デバイス搭載部6とそれに実装された電
子回路とを一体封止する第2の樹脂成型部22を成型す
る(図2を参照)。尚、第1の樹脂成型部20を透明な
樹脂で成型し、第2の樹脂を不透明な樹脂で成型しても
よい。
【0021】第1の樹脂成型部20は、サブマウント部
材16と光−電気変換デバイス18及び光デバイス搭載
部4を封止する略直方体状の基部24と、基部24上に
一体成型された円錐台形状の台部26と、台部26の頂
上部分に一体成型された非球面レンズ28を有し、非球
面レンズ28と光−電気変換デバイス18の光学的主面
(受光面)及び集光レンズLNの光軸が一致している。
【0022】台部26は、非球面レンズ28と光−電気
変換デバイス18及び集光レンズLNの光軸に対して同
心円状で且つ頂上部分にいくにしたがって次第に細くな
るように、所定の傾斜角のテーパー側面と所定の高さ有
する円錐台となっている。
【0023】第1,第2の樹脂成型部20,22を成型
した後、リードフレーム2の不要な部分を裁断して除去
することにより、図2に示すような中間部品を形成す
る。更に、内部リードピン8a〜8dと外部リードピン
10a〜10g,12a〜12gに曲げ加工を施すこと
により、図3に示すように、台部26及び非球面レンズ
28が第2の樹脂成型部20に対して反対側に向けられ
たDIP(デュアルインラインパッケージ)型の受信用
光モジュール30を形成する。尚、図3(a)は、完成
した受信用光モジュール30を第1の樹脂搭載部20の
斜め前方より見たときの斜視図、図3(b)は受信用光
モジュール30を第2の樹脂搭載部20の斜め後方より
見たときの斜視図である。
【0024】この受信用光モジュール30は、外部リー
ドピン10a〜10g,12a〜12gのうちの所定の
外部リードピンに電源を供給することにより作動し、第
1の樹脂成型部20中の光−電気変換デバイス18から
出力される電気信号を内部リードピン8a〜8dを介し
て第2の樹脂成型部22中の電子回路に入力して信号処
理を行い、他の外部リードピンより出力する。
【0025】このように、この受信用光モジュール30
は、第1の樹脂成型部20に集光用の非球面レンズ28
を一体化したため、部品点数の低減化が可能であり、且
つ光−電気変換デバイス18と非球面レンズ28間の光
軸調整及び軸間距離の調整を不要にすることができる。
更に、集光用のレンズと光−電気変換デバイスを金属製
のコネクタで結合する等の構造を採る必要がないため、
低コスト化を実現している。
【0026】更に、光−電気変換デバイス18を内蔵す
る第1の樹脂成型部20と電子回路を内蔵する第2の樹
脂成型部22を分離独立して成型し、これらを内部リー
ドピン8a〜8dで電気的・機械的に連結した構造を有
するため、光トランシーバ等の通信機器に適用する場合
に、第2の樹脂成型部22の取り付け位置に影響される
ことなく、第1の樹脂成型部20の取り付け位置を独立
して調整することができる。したがって、通信機器にお
ける光ファイバーとの光軸調整や軸間調整を容易に行う
ことができる。
【0027】更に、光デバイス搭載部4と電子デバイス
搭載部6が分離しているため、電子回路の設計の自由度
が高まり、光通信の高度化の要請に対応し得る複雑且つ
大規模な電子回路を実装することができる。また、電子
回路の規模が大きくなるのに伴って第2の樹脂成型部2
2が大きくなっても、第1の樹脂成型部20はこれに影
響されないため、前記通信機器に適用する際の光軸調整
や軸間調整を容易に行うことができる。
【0028】更に、この受信用光モジュール30には可
動部分が無いため、機械的強度が高く、且つ光学的精度
が常に最適状態に保持される等、優れた構造となってい
る。
【0029】次に、図4ないし図6に基づいて、電気信
号を光信号に変換して光ファイバー中に送出する送信用
光モジュールの構造を製造工程と共に説明する。
【0030】図4は、送信用光モジュールを製造するた
めのリードフレームの形状を示している。このリードフ
レーム32は、厚さが約0.2mm程度の銅薄板をエッ
チング加工することにより、光デバイスである電気−光
変換デバイスを搭載するための光デバイス搭載部34
と、電子回路を実装するための電子デバイス搭載部36
と、光デバイス搭載部34と電子デバイス搭載部36と
の間を電気的且つ機械的に接続する2本の内部リードピ
ン38a,38bと、電子デバイス搭載部36の両側に
7本づつ設けられた外部リードピン40a〜40g,4
2a〜42gが形成され、光デバイス搭載部34及び電
子デバイス搭載部36の表面には銀メッキが施されてい
る。リードフレーム32の所定位置には、後述する樹脂
成型用の金型と位置合わせするための複数個の嵌合孔4
4a〜44dが穿設されている。
【0031】尚、図4には、1個の送信用光モジュール
に対応するリードフレームを代表して示しているが、実
際には、帯状の銅薄板に図示の形状のリードフレームが
連なって形成されており、製造ラインで自動搬送される
ようになっている。
【0032】このリードフレーム32を製造ラインの所
定位置に搬送し、光デバイス搭載部34上に、窒化アル
ミニウム(AlN)等の絶縁材料から成るサブマウント
部材46を固着した後、サブマウント部材46上に、ベ
アチップの形態のままの電気−光変換デバイス48を固
着する。電気−光変換デバイス48は、1.3μm帯の
光信号を出射する面発光型のInGaAsP発光ダイオ
ードや、面発光形のInGaAsレーザーダイオードが
用いられ、半導体製造過程において発光面上の絶縁層に
エッチング加工等を施すことにより、予め微小な集光レ
ンズLN’が形成されている。更に、電子デバイス搭載
部36上に、電子デバイスである能動素子や受動素子を
固着することにより電子回路を実装し、電子回路と外部
リードピン40a〜40g,42a〜42gとの間をボ
ンディングワイヤーで電気的に接続する。
【0033】電気−光変換デバイス48及び電子回路を
実装したリードフレーム32を樹脂成型用の金型まで搬
送し、所定形状の金型とリードフレーム32を嵌合孔4
4a〜44dを介して位置決めした後、光信号に対して
透明な樹脂にて光デバイス搭載部34と電子デバイス搭
載部36を夫々分離して樹脂封止する。これにより、光
デバイス搭載部34とそれに搭載されたサブマウント部
材46及び電気−光変換デバイス48を一体封止する第
1の樹脂成型部50と、電子デバイス搭載部36とそれ
に実装された電子回路とを一体封止する第2の樹脂成型
部52を成型する(図5を参照)。尚、第1の樹脂成型
部50を透明樹脂で成型し、第2の樹脂成型部52を不
透明な樹脂で成型してもよい。
【0034】第1の樹脂成型部50は、電気−光気変換
デバイス48及び光デバイス搭載部34を封止する略直
方体状の基部54と、基部54上に一体成型された円錐
台状の台部56と、台部56の頂上部分に一体成型され
た非球面レンズ58を有し、非球面レンズ58と電気−
光変換デバイス48及び集光レンズLN’の光軸が一致
している。また、台部56は、非球面レンズ58と電気
−光変換デバイス48及び集光レンズLN’の光軸に対
して同心円状で且つ頂点部分にいくにしたがって次第に
細くなる所定の傾斜角のテーパー側面と所定の高さ有す
る円錐台となっている。更に、第2の樹脂成型部の上端
部には、リードフレーム32の所定領域を露出させる凹
部60,62が設けられている。そして、凹部62内に
は、実装された電子回路に接続されて電気−光気変換デ
バイス48への駆動電流を微調整するための小型の可変
抵抗器等が収容され、凹部60は、この微調整の際に、
プローブピンでリードフレームの所定パターンの電位を
測定するために設けられている。
【0035】このように第1,第2の樹脂成型部50,
52を成型し、更に凹部62内に可変抵抗器等を装着し
て電子回路と電気的に接続した後、リードフレーム32
の不要な部分を裁断して除去することにより、図5に示
すような中間部品を形成する。更に、内部リードピン3
8a,38bと外部リードピン40a〜40g,42a
〜42gに曲げ加工を施すことにより、図6に示すよう
に、台部56及び非球面レンズ58が第2の樹脂成型部
52に対して反対側に向けられたDIP(デュアルイン
ラインパッケージ)型の送信用光モジュール64を形成
する。尚、図6(a)は、完成した送信用光モジュール
64を第1の樹脂搭載部50の斜め前方より見たときの
斜視図、図6(b)は送信用光モジュール64を第2の
樹脂搭載部52の斜め後方より見たときの斜視図であ
る。
【0036】この送信用光モジュール64は、外部リー
ドピン40a〜40g,42a〜42gのうちの所定の
外部リードピンに電源を供給することにより作動し、更
に他の外部リードピンに電気信号を印加すると、第2の
樹脂成型部52中に実装された電子回路でこれを電力増
幅して内部リードピン38a,38bを介して第1の樹
脂成型部50中の電気−光変換デバイス48に供給する
ことにより、電気信号に対応する光信号を出射する。
【0037】このように、この送信用光モジュール64
は、前記の受信用光モジュール30と同様に、第1の樹
脂成型部50と第2の樹脂成型部52を分離し、且つこ
れらの樹脂成型部50,52間を内部リードピン38
a,38bで連結した一体化構造を有するので、機械的
強度に優れ、光学的精度が良く、様々な通信機器に適用
する場合の適用性に優れ、低コストである等の優れた効
果を発揮する。
【0038】次に、図7ないし図9に基づいて、これら
の受信用光モジュール30と送信用光モジュール64を
用いた光トランシーバの構造を製造工程と共に説明す
る。
【0039】図7(a)(b)において、受信用光モジ
ュール30と送信用光モジュール64に設けられた第1
の樹脂成型部20,50の夫々に、光ファイバーを受納
したフェルールを嵌挿するためのスリーブ66を紫外線
硬化樹脂を用いて固着する。
【0040】スリーブ66は不透明樹脂にて成型された
円管状の部材であり、先端側からフェルールを嵌挿する
ための嵌挿孔68と、後端側から台部26,56を嵌合
するための嵌合孔70、及びこれらの嵌挿孔68と嵌合
孔70間を連通する連通孔72を有し、外周部の所定位
置にフランジ部74が形成されている。これらの孔6
8,70,72の内周面は、マルチモード光ファイバー
を受納したフェルールを嵌挿孔68中に嵌挿したとき
に、そのマルチモード光ファイバーの光軸Qが中心にく
るように予め設計されている。嵌合孔70は、台部2
6,56のテーパー面に合わせられた円錐台状の内周面
と、環状の凸部70aと、凹環状の樹脂溜まり70bを
有している。更に、大径の貫通孔68とそれより小径の
連通孔72により、それらの境界部分にフェルール78
の先端を当接させるための段部76aが形成されてい
る。
【0041】次に、受信用光モジュール30の台部26
のテーパ面と送信用光モジュール64の台部56のテー
パ面に紫外線硬化樹脂RSを塗布し、台部26,56を
嵌合孔70中に嵌合させて紫外線硬化樹脂RSに紫外線
を照射することで、第1の樹脂成型部20,50の夫々
にスリーブ66を固着する。更に、この固着工程では、
マルチモード光ファイバーを受納した調整用のフェルー
ル78をスリーブ66の嵌挿孔68中に嵌挿し、光モジ
ュール30,64を実際に作動させて、所謂パワーモニ
ター法によりマルチモード光ファイバーと夫々の光デバ
イス18,48との光軸合わせ及び軸間距離の調整も同
時に行う。
【0042】ここで、台部26,56を嵌合孔70中に
嵌め込む際に、紫外線硬化樹脂RSが環状の凸部70a
と樹脂溜まり70bにて制止されるため、非球面レンズ
28,58に付着することがない。更に、第1の樹脂成
型部20,50の成型時の収縮バラツキによる非球面レ
ンズ28,58の形状変化に対応するために、3軸調心
している。更に、スリーブ66を一旦固着した後に、熱
硬化樹脂で補強することにより、最適な調心状態がその
まま保持される。したがって、その後の製造工程中など
において、光軸ズレ等が発生することが無く、メンテナ
ンスフリーで極めて精度の高い光結合構造を実現してい
る。
【0043】次に図8において、ガラスエポキシ樹脂等
で成型された矩形状の整列基板80の所定位置に設けら
れている複数列のスルーホール群80a〜80d中に、
受信用光モジュール30の外部リードピン10a〜10
g,12a〜12gと、送信用光モジュール64の外部
リードピン40a〜40g,42a〜42gを嵌挿する
ことによりこれらを一体化し、更に図9に示すように、
不透明な樹脂で成型されたシェル形状の匡体82内に、
受信用光モジュール30と送信用光モジュール64を収
納するようにして、整列基板80を組み付ける。
【0044】ここで、匡体82には、内側に向けて突設
された複数の係合突起84と、これらの係合突起84よ
り若干深部側に設けられた複数の段部(図示せず)を有
しており、これらの係合突起84と前記段部との間に整
列基板80の側端部を嵌め込むだけで、受信用光モジュ
ール30と送信用光モジュール64を匡体82内の後方
位置に自動的に収容し、且つ整列基板80を匡体82に
一体化することができる構造となっている。
【0045】更に、匡体82には、前方位置に設けられ
たフェルール挿入用の開口部86,88と、開口部8
6,88から後方に延びるスリーブ装着室90,92が
形成されており、前記整列基板80を組み付けるだけ
で、自動的に夫々のスリーブ66が開口部86,88側
に向けてスリーブ装着室90,92内に装着されるよう
になっている。
【0046】次に、夫々のスリーブ66を挟む2対の挟
持片94a,94bを有する樹脂成型された係合部材9
6を、整列基板80に連ねて、スリーブ装着室90,9
2上に組み付けることにより、夫々のスリーブ66をよ
り強固に匡体82内に固定する。尚、係合部材96の両
側端に突設された一対の係合突起98,98を、匡体8
2の側壁に形成された一対の係合穴100,100に嵌
め込むことにより、係合部材96を自動的に匡体82に
組み付けることができる構造となっている。
【0047】次に、矩形平板102を、挟持片94a,
94b及び夫々のスリーブ66を覆うようにして、匡体
82に組み付けることにより、光トランシーバを完成す
る。尚、矩形平板102の両側端に突設された一対の係
合突起104,104を、匡体82の側壁に穿設された
一対の係合孔106,106に嵌め込むだけで、矩形平
板102を自動的に匡体82に組み付けることができる
構造となっている。そして、これらの整列基板80と係
合部材96及び矩形平板102は、匡体82の裏面側を
覆う底板としての機能も発揮する。
【0048】このようにこの光トランシーバによれば、
別体のDIP型受信用光モジュール30と送信用光モジ
ュール64を用いて構成されているので、受信系統と送
信系統の夫々の光軸調整と軸間距離の調整を個々独立に
行うことができる。夫々の光モジュール30,64に光
軸調整と軸間距離の調整を施したスリーブ66を固着す
るため、組立工程の大幅な簡素化が可能である。更に、
これらの光モジュール30,64間の距離(配置間隔)
の調整と、夫々のスリーブ66の取り付け調整とを別個
独立に行うことができるため、前記配置間隔の調整によ
って、光モジュール30,64と夫々のスリーブ66と
の調心精度が影響されない。このため、光学的に極めて
精度の高い光モジュールを実現することができる。
【0049】(第2の実施の形態)次に、図10〜図1
2を参照して光モジュール及び光トランシーバの第2の
実施の形態を説明する。尚、主として、第1の実施の形
態との相違点及び特徴点を説明する。
【0050】まず、図10に基づいて、受信用光モジュ
ールの構造を製造工程と共に説明する。同図(a)にお
いて、この受信用光モジュールを製造するためのリード
フレーム200には、光−電気変換デバイスを搭載する
ための光デバイス搭載部202と、電子回路を実装する
ための電子デバイス搭載部204と、これらの搭載部2
02,204間を電気的且つ機械的に連結する4本の内
部リードピン206、及び電子デバイス搭載部204の
後方に設けられた5本の外部リードピン208が形成さ
れ、光デバイス搭載部202と電子デバイス搭載部20
4の表面には銀メッキが施されている。そして、光デバ
イス搭載部202にサブマウント部材を介して光−電気
変換デバイス210を固着し、電子デバイス搭載部20
4に電子デバイスを固着することにより電子回路を実装
する。
【0051】次に、同図(b)に示すように、光信号に
対して透明な樹脂を用いて、光デバイス搭載部202と
光−電気変換デバイス210とを一体封止する第1の樹
脂成型部212と、電子デバイス搭載部204と電子回
路を一体封止する第2の樹脂成型部214を成型し、更
に、リードフレーム200の不要な部分を裁断して削除
することにより、同図(c)に示すような中間部品を形
成する。尚、第1の樹脂成型部212は、図2に示す第
1の樹脂成型部20と同様に、光−電気変換デバイス2
10を埋設する基部216と円錐台形状の台部218及
び非球面レンズ220が一体化された構造となってい
る。
【0052】そして、同図(d)に示すように、内部リ
ードピン206と外部リードピン208を曲げ加工する
ことにより、外部リードピン208が一列に並んだSI
P(シングルインラインパッケージ)型の受信用光モジ
ュール222を完成する。
【0053】次に、図11に基づいて、送信用光モジュ
ールの構造を製造工程と共に説明する。同図(a)にお
いて、この送信用光モジュールを製造するためのリード
フレーム300には、電気−光変換デバイスを搭載する
ための光デバイス搭載部302と、電子回路を実装する
ための電子デバイス搭載部304と、これらの搭載部3
02,304間を電気的且つ機械的に連結する2本の内
部リードピン306、及び電子デバイス搭載部304の
後方に設けられた4本の外部リードピン308が形成さ
れ、光デバイス搭載部302と電子デバイス搭載部30
4の表面には銀メッキが施されている。そして、光デバ
イス搭載部302に電気−光変換デバイス310を固着
し、電子デバイス搭載部304に電子デバイスを固着す
ることにより電子回路を実装する。
【0054】次に、同図(b)に示すように、光信号に
対して透明な樹脂を用いて、光デバイス搭載部302と
電気−光変換デバイス310とを一体封止する第1の樹
脂成型部312と、電子デバイス搭載部204と電子回
路を一体封止する第2の樹脂成型部314を成型し、更
に、リードフレーム300の不要な部分を裁断して削除
することにより、同図(c)に示すような中間部品を形
成する。第1の樹脂成型部312は、図2及び図10
(c)に示す第1の樹脂成型部20,212と同様に、
電気−光変換デバイス310を埋設する基部316と円
錐台形状の台部318及び非球面レンズ320が一体化
された構造となっている。
【0055】そして、同図(d)に示すように、内部リ
ードピン306と外部リードピン308を曲げ加工する
ことにより、外部リードピン308が一列に並んだSI
P(シングルインラインパッケージ)型の送信用光モジ
ュール322を完成する。
【0056】次に、これらの受信用光モジュール222
と送信用光モジュール322を用いた光トランシーバの
構造を製造工程と共に説明する。
【0057】まず、図10(d)及び図11(d)に示
すように、夫々の光モジュール222,322の夫々の
第1の樹脂成型部212,312に、マルチモード光フ
ァイバーを受容したフェルールを嵌挿させるためのスリ
ーブ400を固着する。即ち、このスリーブ400は、
図7と同様の円管状の樹脂成型部材であり、紫外線硬化
樹脂及び熱硬化樹脂を用いてスリーブ400を夫々の第
1の樹脂成型部212,312に固着する。
【0058】次に、図12において、矩形状の整列基板
500の所定位置に一列ずつ形成されているスルーホー
ル群500aと500b中に、受信用光モジュール22
2の外部リードピン208と送信用光モジュール322
の外部リードピン308を嵌挿することによりこれらを
一体化する。そして、図9に示したように、樹脂成型さ
れた匡体82内に、受信用光モジュール222と送信用
光モジュール322を収納するようにして整列基板50
0を組み付け、更に、係合部材96と矩形平板102を
匡体82に組み付けることによって、本実施の形態の光
トランシーバを完成する。
【0059】このように、この実施の形態の光モジュー
ル222,322は、第1の樹脂成型部212,312
と第2の樹脂成型部214,314を分離し、且つこれ
らの樹脂成型部212,214、312,314間を内
部リードピン206,306で連結した一体化構造を有
するので、機械的強度に優れ、光学的精度が良く、様々
な通信機器に適用する場合の適用性に優れ、低コストで
ある等の優れた効果を発揮する。
【0060】また、この実施の形態の光トランシーバに
よれば、別体のSIP型受信用光モジュール222と送
信用光モジュール322を用いて構成されているので、
受信系統と送信系統の夫々の光軸調整と軸間距離の調整
を個々独立に行うことができる。夫々の光モジュール2
22,322に光軸調整と軸間距離の調整を施したスリ
ーブ400を固着するため、組立工程の大幅な簡素化が
可能である。更に、これらの光モジュール222,32
2間の距離(配置間隔)の調整と、夫々のスリーブ40
0の取り付け調整とを別個独立に行うことができるた
め、前記配置間隔の調整によって、光モジュール22
2,322と夫々のスリーブ400との調心精度が影響
されない。このため、光学的に極めて精度の高い光モジ
ュールを実現することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光モジュー
ルによれば、第1の樹脂成型部に光集光手段を一体化し
たため、部品点数の低減化が可能であり、且つ光デバイ
スと光集光手段間の光軸調整及び軸間距離の調整を不要
にすることができる。更に、光集光手段と光デバイスを
金属製のコネクタで結合する等の構造を採る必要がない
ため、低コスト化が可能である。
【0062】更に、光デバイスを樹脂封止する第1の樹
脂成型部と電子デバイスを樹脂封止する第2の樹脂成型
部を分離独立して成型し、これらを内部リードピンで電
気的・機械的に連結した構造を有するため、光トランシ
ーバ等の通信機器に適用する場合に、第2の樹脂成型部
の取り付け位置に影響されることなく、第1の樹脂成型
部の取り付け位置を独立して調整することができる。し
たがって、通信機器における光ファイバーとの光軸調整
や軸間調整を容易に行うことができる。
【0063】更に、外部リードピンを所定の位置に整列
させなければならないため、第2の樹脂成型部の取り付
け位置を調整しなければならないが、光デバイス搭載部
と電子デバイス搭載部が分離しているため、電子回路の
設計の自由度が高まり、光通信の高度化の要請に対応し
得る複雑且つ大規模な電子回路を実装することができ
る。また、電子回路の規模が大きくなるのに伴って第2
の樹脂成型部が大きくなっても、第1の樹脂成型部はこ
れに影響されないため、前記通信機器に適用する際の光
軸調整や軸間調整を容易に行うことができる。
【0064】更に、光デバイスをサブマウント部材を介
してリードフレーム上に固着しているので、サブマウン
トの材料選択を適切に行うことにより、リードフレーム
と光デバイスの膨張係数の違いに影響されることがな
い。この結果、光デバイスへの応力が緩和され、信頼性
が向上する。
【0065】更に、この光モジュールには可動部分が無
いため、機械的強度が高く、且つ光学的精度が常に最適
状態に保持される等、優れた構造となっている。更に、
光デバイスとして、InGaAsP系の化合物半導体を
用いることで、長距離、大容量伝送に適した1.3μm
帯の波長で動作させることができる。
【0066】本発明の光トランシーバによれば、別体の
受信用光モジュールと送信用光モジュールを用いて構成
されているので、受信系統と送信系統の夫々の光軸調整
と軸間距離の調整を個々独立に行うことができる。夫々
の光モジュールにスリーブを固着するため、組立工程の
大幅な簡素化が可能である。更に、これらの光モジュー
ル間の配置間隔の調整と、夫々のスリーブの取り付け調
整とを別個独立に行うことができるため、前記配置間隔
の調整によって、光モジュールと夫々のスリーブとの調
心精度が影響されない。このため、光学的に極めて精度
の高い光モジュールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の受信用光モジュールのリー
ドフレームの形状を示す斜視図である。
【図2】受信用光モジュールの中間部品の形状を示す斜
視図である。
【図3】完成された受信用光モジュールの形状を示す斜
視図である。
【図4】第1の実施の形態の送信用光モジュールのリー
ドフレームの形状を示す斜視図である。
【図5】送信用光モジュールの中間部品の形状を示す斜
視図である。
【図6】完成された送信用光モジュールの形状を示す斜
視図である。
【図7】スリーブと受信用光モジュール及び送信用光モ
ジュールの連結構造を示す説明図である。
【図8】第1の実施の形態の光トランシーバの構造を説
明するための斜視図である。
【図9】光トランシーバの構造を更に説明するための斜
視図である。
【図10】第2の実施の形態の受信用光モジュールの構
造を製造工程と共に示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態の送信用光モジュールの構
造を製造工程と共に示す説明図である。
【図12】第2の実施の形態の光トランシーバの構造を
説明するための斜視図である。
【符号の説明】
2,32,200,300…リードフレーム、4,3
4,202,302…光デバイス搭載部、6,36,2
04,304…電子デバイス搭載部、8a〜8d,38
a,38b…内部リードピン、10a〜10g,12a
〜12g,40a〜40g,42a〜42g,208,
308…外部リードピン、16,46…サブマウント部
材、18,210…光−電気変換デバイス、48,31
0…電気−光変換デバイス、20,50,212,31
2…第1の樹脂成型部、22,52,214,314…
第2の樹脂成型部、24,54,216,316…基
部、26,56,218,318…台部、28,58,
220,320…非球面レンズ、66,400…スリー
ブ、80,500…整列基板、82…筐体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバー中を伝送する1.3μm帯
    の波長の光信号とそれに対応する電気信号とでいずれか
    一方の信号を他方の信号に変換する光デバイスと、前記
    電気信号を処理する電子デバイスと、前記光デバイスを
    搭載する光デバイス搭載部及び前記電子デバイスを搭載
    する電子デバイス搭載部を有するリードフレームと、光
    軸が前記光デバイスの光学的主面と一致し且つ前記光フ
    ァイバーに光学的に結合される光集光手段とを備える光
    モジュールであって、 前記光デバイス搭載部及び前記光デバイスを樹脂封止す
    ると共に、前記光デバイスと光学的に結合する光集光手
    段を一体化した、前記光信号に対して透明な樹脂からな
    る第1の樹脂成型部と、 前記電子デバイス搭載部及び前記電子デバイスを樹脂封
    止すると共に、前記第1の樹脂成型部とは分離独立して
    成型された第2の樹脂成型部と、 前記光デバイス搭載部と前記電子デバイス搭載部とを連
    結し且つ前記光デバイスと前記電子デバイスとを電気的
    且つ機械的に接続する内部リードピンと、を備えること
    を特徴とする光モジュール。
  2. 【請求項2】 前記第1の樹脂成型部は、直方体形状の
    基部と、前記基部に一体化された円錐台形状の台部と、
    前記台部の頂上部分に一体化され前記台部より小径の前
    記光集光手段とを有することを特徴とする請求項1に記
    載の光モジュール。
  3. 【請求項3】 前記光集光手段は、非球面レンズである
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記
    載の光モジュール。
  4. 【請求項4】 前記リードフレームは、外部接続用のD
    IP型外部リードピン又は外部接続用のSIP型外部リ
    ードピンが設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の光モジュール。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバーを受納する第1の部分
    と、前記第1の樹脂成型部を嵌合する第2の部分とを有
    するスリーブを備えることを特徴とする請求項1または
    2のいずれか一項に記載の光モジュール。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバーを受納する第1の部分
    と、前記第1の樹脂成型部の台部を嵌合する第2の部分
    とを有するスリーブを備えることを特徴とする請求項2
    に記載の光モジュール。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバーは、マルチモードファ
    イバーであることを特徴とする請求項1に記載の光モジ
    ュール。
  8. 【請求項8】 前記光デバイスは、サブマウント部材を
    介して前記光デバイス搭載部に搭載されていることを特
    徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  9. 【請求項9】 前記光デバイスは、表面発光型の発光ダ
    イオード又は表面発光型の半導体レーザであることを特
    徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  10. 【請求項10】 前記光デバイスは、上面入射型のIn
    GaAsフォトダイオードであることを特徴とする請求
    項1に記載の光モジュール。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の光モジュールであっ
    て、前記光デバイスが前記光ファイバーを伝送してくる
    光信号を受信しそれに対応する電気信号に変換する光−
    電気変換デバイスである第1の光モジュールと、 請求項1に記載の光モジュールであって、前記光デバイ
    スが電気信号を受けそれに対応する光信号に変換して前
    記光ファイバー中に出射する電気−光変換デバイスであ
    る第2の光モジュールとを含み、 前記第1,第2の光モジュールが同一の匡体に収納され
    ていることを特徴とする光トランシーバ。
  12. 【請求項12】 前記第1の光モジュールの構成要素で
    あるリードフレームと、前記第2の光モジュールの構成
    要素であるリードフレームとが電気的に独立しているこ
    とを特徴とする請求項11に記載の光トランシーバ。
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