JPH11167761A - ディスクカートリッジ装填装置及びその装填装置を備えたディスク記憶装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ装填装置及びその装填装置を備えたディスク記憶装置

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JPH11167761A
JPH11167761A JP9334341A JP33434197A JPH11167761A JP H11167761 A JPH11167761 A JP H11167761A JP 9334341 A JP9334341 A JP 9334341A JP 33434197 A JP33434197 A JP 33434197A JP H11167761 A JPH11167761 A JP H11167761A
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英司 大嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジを装填した後のディス
ク記憶装置の薄型化が可能であって、ディスクカートリ
ッジの装填手順が単純化されて使い勝手の良いディスク
記憶装置を提供する。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1をカートリッジ
装填部に装填し又はカートリッジ装填部からディスクカ
ートリッジ1を排出するときにのみカートリッジホルダ
23を略水平のままその水平方向と直交する垂直方向に
移動させ、カートリッジホルダ23を含む装置の装填又
は排出時における厚みを装填及び排出時以外における装
置の厚みよりも厚くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
用いられる大容量の記憶装置に関し、特に、少なくとも
一面を読取り/書込み可能としたディスク状の情報記録
媒体を収納するディスクカートリッジをカートリッジ装
填部に装填するためのディスクカートリッジ装填装置、
及びそのディスクカートリッジ装填装置を備えたディス
ク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リムーバブルディスク記憶装置に
代表される高速大容量のディスク記憶装置としては、例
えば、図38〜図40に示すように、ディスクカートリ
ッジの装填方法により大別して、ポップアップ式と呼ば
れるものとスロット式と呼ばれるものとの2種類のディ
スク記憶装置が知られている。
【0003】図38A,Bに示すディスク記憶装置20
0は、カートリッジホルダを傾動させてディスクカート
リッジの装填又は排出動作を行うようにしたポップアッ
プ方式のもの(以下「第1の従来例」という。)であ
る。
【0004】このディスク記憶装置200は、上面が開
放された箱状のメカシャーシ201と、このメカシャー
シ201内に傾動可能に取り付けられて前面のカートリ
ッジ挿入口202aを開閉可能とさせたカートリッジホ
ルダ202等を備えている。このメカシャーシ201内
には、カートリッジホルダ202に保持されたディスク
カートリッジ210内に収納されているディスク状の情
報記録媒体を回転駆動するディスク駆動装置203と、
回転される情報記録媒体の情報記録面に対して情報信号
の記録及び/又は再生を行う記録再生装置(図示せず)
等が内蔵されている。
【0005】このメカシャーシ201の奥側の両側部に
は、カートリッジホルダ202の後部両端を傾動可能に
支持するための支持ブラケットが左右一対で取り付けら
れている。一対の支持ブラケットには軸受穴がそれぞれ
設けられていて、各軸受穴にはカートリッジホルダ20
2の後部両端に突設された支持軸202bが回動自在に
嵌合されている。このカートリッジホルダ202の下方
には付勢部材からなるポップアップばねが配置されてお
り、このポップアップばねのバネ力によってカートリッ
ジホルダ202は、図38Aに示すように、上方に跳ね
上げられて傾動された状態となる。一方、ポップアップ
ばねのバネ力に抗して押圧することにより、図38Bに
示すように、カートリッジホルダ202が前に倒されて
メカシャーシ202に装着される。そして、このカート
リッジホルダ202を所定位置に位置決めして水平に支
持する左右一対の位置決めピン204が、メカシャーシ
201内の前部に設けられている。
【0006】更に、カートリッジホルダ202には、デ
ィスクカートリッジ210の開口部を開閉するシャッタ
を開閉動作させるシャッタ開き機構と、ディスクカート
リッジ210の誤挿入を防止する誤挿入防止機構等が設
けられている。尚、図38Aに示すカートリッジホルダ
202の傾動量は、メカシャーシ201に取り付けられ
る抑止板等によって所定量に規制されるようになってい
る。そして、図38Bに示すカートリッジホルダ202
の装着状態は、図示しないホルダロック機構によって保
持され、そのロック状態を解除することにより、カート
リッジホルダ202が跳ね上げ傾動されて同図Aの状態
に変化する。
【0007】このような構成を有するポップアップ式デ
ィスク記憶装置200へのディスクカートリッジ210
の装着手順は、次の通りである。まず、図38Aに示す
ように、ホルダロック機構を解除してカートリッジホル
ダ202を跳ね上げ、カートリッジ挿入口202aを開
放させる。このカートリッジ挿入口202aからディス
クカートリッジ210を挿入し、カートリッジホルダ2
02の所定位置にディスクカートリッジ210を保持す
る。次に、カートリッジホルダ202を押圧して閉め込
み、ディスクカートリッジ210をカートリッジ装填部
に装填することにより、図38Bに示すように、情報記
録媒体がディスク駆動装置203に装着されて記録再生
装置による情報信号の読取り及び/又は書込みが可能と
なる。
【0008】一方、カートリッジホルダ202からのデ
ィスクカートリッジ210の排出手順は、次の通りであ
る。まず、ホルダロック機構を解除してカートリッジホ
ルダ202を跳ね上げる。次に、ディスクカートリッジ
210を摘んで引き抜くことにより、カートリッジホル
ダ202からディスクカートリッジ210を簡単に取り
出すことができる。
【0009】また、図39A,Bに示すディスク記憶装
置220は、装置本体に設けられたスロットからディス
クカートリッジの装填又は排出動作を行うようにしたス
ロット方式において、装置本体に内蔵されたカートリッ
ジホルダを昇降させてディスクカートリッジをカートリ
ッジ装填部に装填するようにしたもの(以下「第2の従
来例」という。)である。
【0010】このディスク記憶装置220は、上面が開
放された箱状のメカシャーシ221と、このメカシャー
シ221内に上下方向へ移動可能に保持されたカートリ
ッジホルダ222と、メカシャーシ221の上面の開口
部を覆う外装カバー225と、この外装カバー225の
内面に摺動可能に取り付けられたスライド板226と、
このスライド板226の前後動作をカートリッジホルダ
222の昇降動作に変換するホルダ昇降機構227等を
備えている。
【0011】メカシャーシ221内には、同じくディス
ク状の情報記録媒体を回転駆動するディスク駆動装置2
23と、その情報記録面に対して情報信号の記録及び/
又は再生を行う記録再生装置(図示せず)等が内蔵され
ている。そして、メカシャーシ221内の前部には、カ
ートリッジホルダ222を所定位置に位置決めして水平
に支持する左右一対の位置決めピン224が設けられて
いる。このカートリッジホルダ222を昇降動作させる
ホルダ昇降機構227は、カートリッジホルダ222に
設けられた4個のガイドピン222bと、外装カバー2
25に設けられた上下方向に延びる4つの垂直溝225
aと、スライド板226に設けられた斜め方向に延びる
4つの傾斜溝226aとからなり、各ガイドピン222
bは垂直溝225aと傾斜溝226aとに共通に挿通さ
れて摺動可能とされている。
【0012】これにより、カートリッジホルダ222と
スライド板226とは、ホルダ昇降機構227の動作を
介して互いに直交する方向へ相対的に移動可能とされ
て、前面のカートリッジ挿入口222aが開閉可能とさ
れている。そして、カートリッジホルダ222にディス
クカートリッジを装填しないとき、カートリッジホルダ
222は、図39Aに示すように、上部位置のスロット
口228近傍に待機し、ディスクカートリッジを装填す
るときには、図39Bに示すように、カートリッジホル
ダ222を下部位置まで下降させるようになっている。
【0013】このような構成を有するスロット式ディス
ク記憶装置220へのディスクカートリッジ210の装
着手順は、ディスクカートリッジ210をカートリッジ
ホルダ222に挿入するという1つの動作によって行う
ことができる。即ち、図39Aに示すように、装置本体
のスロット口228からカートリッジ挿入口にディスク
カートリッジ210を挿入すると、このディスクカート
リッジ210の押圧力によってスライド板226が後退
動作し、カートリッジホルダ222のガイドピン222
bがスライド板226の傾斜溝226a内に入り込む。
【0014】このとき、ガイドピン222bは、垂直溝
225aによって水平方向の移動が規制されて上下方向
へのみ移動可能とされているため、この垂直溝225a
にガイドされてカートリッジホルダ222が押し下げら
れる。その結果、図39Bに示すように、カートリッジ
ホルダ222が下部位置まで下降されて、ディスクカー
トリッジ210がカートリッジ装填部の所定位置に装填
され、「ディスクカートリッジをカートリッジホルダに
挿入する」という1つの動作により、ディスクカートリ
ッジ210の装填が完了する。
【0015】尚、上述した2方式(ポップアップ式とカ
ートリッジホルダが昇降するスロット式)のディスクカ
ートリッジ装填装置においては、ディスクカートリッジ
210の装填又は排出時には、予め記録再生装置の読取
り/書込みヘッドをディスクカートリッジ210の外側
に退避させておく必要がある。なぜなら、ディスクカー
トリッジ210の装填又は排出動作は垂直方向から行わ
れるため、読取り/書込みヘッドを退避させないときに
は、これがディスクカートリッジ210に当接すること
になるからである。
【0016】更に、図40A,Bに示すディスク記憶装
置230は、装置本体に設けられたスロットからディス
クカートリッジの装填又は排出動作を行うようにしたス
ロット方式において、カートリッジホルダを昇降させな
い代わりにディスク駆動装置等を昇降動作させてディス
クカートリッジをカートリッジ装填部に装填するように
したもの(以下「第3の従来例」という。)である。
【0017】このディスク記憶装置230は、下面が開
放された箱状のメカシャーシ231と、このメカシャー
シ231の上面を覆うカートリッジホルダ232と、メ
カシャーシ231の下面の開口部を覆うボトムカバー2
35等を備えている。メカシャーシ231内に収容され
たディスク駆動装置233及び位置決めピン234は、
共に上下方向へ昇降可能に構成されていて、これらディ
スク駆動装置233及び位置決めピン234の上端部
は、メカシャーシ231の上面板に設けられた挿通穴2
31a,231bを貫通して上方へ突出可能に構成され
ている。そして、ディスクカートリッジ210は、カー
トリッジホルダ232の正面に開口して設けたカートリ
ッジ挿入口232aから出し入れされる。
【0018】即ち、ディスクカートリッジ210は、カ
ートリッジ挿入口232aから挿入されてメカシャーシ
231の上を水平に移動し、カートリッジ装填部まで挿
入されたところで、ディスク駆動装置233及び位置決
めピン234が押し上げられる。これにより、ディスク
駆動装置233及び位置決めピン234の各上部が挿通
穴231a,231bをそれぞれ貫通してメカシャーシ
231の上に突出し、ディスクカートリッジ210を所
定位置に位置決めして装填が完了する。
【0019】このディスク記憶装置230では、ディス
クカートリッジ210がメカシャーシ231の上を水平
に移動するため、記録再生装置の読取り/書込みヘッド
はディスクカートリッジ210の外側に退避させる必要
がない。また、ディスクカートリッジ210の装填手順
に関しては、上述した第2の従来例と同様に、「ディス
クカートリッジをカートリッジホルダに挿入する」とい
う1つの動作によってディスクカートリッジの装填を完
了することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスク記憶装置において、ポップアップ方
式の第1の従来例によれば、ディスクカートリッジ21
0の装填/排出時には、カートリッジホルダ202が傾
動することによってディスク記憶装置200全体の厚み
が一時的に大きくなるが、その傾動したカートリッジホ
ルダ202をメカシャーシ201の内部に収納してしま
えば、装置全体の薄型化が可能であるという優位性があ
る。その一方、上述したように第1の従来例では、ディ
スクカートリッジ210を装填するときに複数の装填手
順を必要とするため、作業者にとって使い勝手が悪いと
いう課題があった。
【0021】一方、スロット方式の第2及び第3の従来
例によれば、「ディスクカートリッジ210をカートリ
ッジホルダ222又は232に挿入する」という1つの
動作だけでディスクカートリッジの装填を完了させるこ
とができるため、ディスクカートリッジの交換作業に手
間がかからず、使い勝手が良いという優位性がある。そ
の一方、次のような理由によって第2及び第3の従来例
では、構造上からディスク記憶装置220又は230全
体の厚みが増すという課題があった。
【0022】これは、第2の従来例ではカートリッジホ
ルダ222の昇降ストローク、第3の従来例ではディス
ク駆動装置233及び位置決めピン234の昇降ストロ
ークが装置の厚さの大きな部分を占めてしまい、ディス
クカートリッジ210の装填後には装置内部に無駄な空
間(デッドスペース)が生じるためである。
【0023】具体的には、図39に示す第2の従来例に
おいては、外装カバー225がメカシャーシ221に固
定的に取り付けられていて、これらの内部にカートリッ
ジホルダ222が昇降可能に配置されているため、カー
トリッジホルダ222が装填位置に下降してディスクカ
ートリッジ210の装填が完了した後に、デッドスペー
ス229が生まれてしまう。このデッドスペース229
は、ディスク記憶装置220の薄型化、小型化を図るう
えで大きな障害となるものである。
【0024】また、図40に示す第3の従来例において
は、ディスクカートリッジ210の装填前にはディスク
駆動装置233と位置決めピン234とがメカシャーシ
231の下に位置しているため、予めこれらを収めるス
ペースをメカシャーシ231内に確保しておく必要があ
る。従って、ディスクカートリッジ210の装填後、デ
ィスク駆動装置233及び位置決めピン234の下にデ
ッドスペース238,239が生じ、このデッドスペー
ス238,239がディスク記憶装置230の薄型化、
小型化を図るうえで同様に障害となる。
【0025】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ディスクカートリッジを装填した後の
ディスク記憶装置の薄型化が可能であるというポップア
ップ方式の優位性と、ディスクカートリッジの装填手順
が単純化されて使い勝手に優れるというスロット方式の
優位性とを兼ね備えたディスクカートリッジ装填装置及
び当該装填装置を備えたディスク記憶装置を提供するこ
とを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明のディスク
カートリッジ装填装置及びそのディスク記憶装置は、デ
ィスクカートリッジをカートリッジ装填部に装填し又は
カートリッジ装填部からディスクカートリッジを排出す
るときにのみカートリッジホルダを略水平のままその水
平方向と直交する垂直方向に移動させ、カートリッジホ
ルダを含む装置の装填又は排出時における厚みを装填及
び排出時以外における装置の厚みよりも厚くするホルダ
リフト機構を設けたことを特徴としている。
【0027】本発明は、上述のように構成したことによ
り、ディスクカートリッジをカートリッジホルダに挿入
するという単一動作だけでディスクカートリッジの装填
を完了できると共に、装置に生まれるデッドスペースを
最小として装填/排出時以外における装置全体の薄型
化、小型化を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスクカートリ
ッジ装填装置及びその装填装置を備えたディスク記憶装
置の実施の例を図面を参照して説明する。図1〜図28
は本発明のディスク記憶装置の第1の実施の例に係るリ
ムーバブルディスク記憶装置を示すもので、図1はリム
ーバブルディスク記憶装置の外観斜視図、図2は同じく
平面図、図3及び図4は同じく側面図及び断面図、図5
は外装カバー除去後の平面図、図6は同じく断面図、図
7はディスクカートリッジ装填前後の動作説明図、図8
は同じく側面図、図9は同じく断面図、図10〜図12
はリムーバブルディスク記憶装置の動作説明図、図13
は同じく断面図、図14は同じく底面図、図15はモー
ドカムの底面図、図16は同じく平面図、図17は同じ
く断面図、図18は図16のA−A線断面図、図19〜
図21は装填動作の説明図、図22及び図23はモード
カムの動作説明図、図24はシャッタ開放機構の説明
図、図25はディスクカートリッジの斜視図、図26は
同じく断面図、図27は側面図、図28は誤挿入時の説
明図である。
【0029】また、図29〜図33は本発明のディスク
記憶装置の第2の実施の例を示すもので、図29はディ
スク記憶装置の外観斜視図、図30は同じく側面図、図
31は分解斜視図、図32及び図33は引き込み動作の
説明図である。図34は本発明のディスク記憶装置の第
3の実施の例を示す説明図である。更に、図35〜図3
7は本発明のディスク記憶装置の第4の実施の例を示す
もので、図35はディスク記憶装置の外観斜視図、図3
6及び図37は側面図及び断面図である。
【0030】第1の実施の例に係るディスク記憶装置
は、ディスク状の情報記録媒体の一具体例を示すハード
ディスク(磁気ディスク)Dに新たに情報信号を書込み
(記録)、或いは予めハードディスクに記録されている
情報信号を読取る(再生)、いわゆる記録及び再生兼用
のディスク記録再生装置に適用したもので、以下の順序
により説明する。
【0031】〔1〕 ディスクカートリッジの構成(図
25、図26) 〔2〕 ディスク記録再生装置の外観構成(図1、図
2、図3A、図4A) 〔3〕 ディスク記録再生装置の内部構成 (3−1) ディスク駆動機構(図3B、図4B) (3−2) ホルダリフト機構(図5〜図9、図13〜
図23) (3−3) シャッタ開き機構(図24、図26〜図2
8) (3−4) 記録再生機構(図10〜図12) 〔4〕 ディスク記録再生装置の動作 (4−1) ディスクカートリッジの装填前状態(図1
0) (4−2) ディスクカートリッジの装填初期状態(図
26、図27) (4−3) カートリッジホルダの下降開始状態(図1
1) (4−4) 情報の読取り/書込み時の状態(図12)
【0032】〔1〕 ディスクカートリッジの構成(図
25、図26) ディスクカートリッジ1は、図25及び図26に示すよ
うに、上下に重ね合わされる一対の上ハーフ2a及び下
ハーフ2bからなるディスク筐体2と、このディスク筐
体2内に形成されたディスク収容室3内に回転自在に収
容されるディスク状情報記録媒体の一具体例を示すハー
ドディスク(磁気ディスク)HDと、同じくディスク収
容室3内に回動可能に収容されるシャッタ部材4と、こ
のシャッタ部材4をディスク収容室3の面方向へ押圧し
つつディスク筐体2のヘッド挿入口7を閉じる方向へ付
勢するシャッタばね5等を備えている。そして、上下ハ
ーフ2a,2bの互いの開口面側を重ね合わせ、その接
触面間を、例えば、超音波加工等によって融着し若しく
は接着剤で接着し、或いは上下ハーフ2a,2b間を固
定ねじで締結する等の固着手段を用いることにより、デ
ィスクカートリッジ1が一体的に構成されている。
【0033】このディスクカートリッジ1のディスク筐
体2は、平面形状が略四角形をなす薄い容器からなり、
その後部両側には、このディスクカートリッジ1をディ
スク記録再生装置から取り出すために使用者によって掴
まれるグリップ溝部2kとチェンジャグリップ用のグリ
ップ切欠き2cとが設けられている。このディスク筐体
2のグリップ切欠き2cは、カートリッジチェンジャ装
置でディスクカートリッジ1をディスク記憶装置から自
動的に取り出す際の取出し動作を確実に行うための役目
を持つものである。
【0034】このディスク筐体2の前部、即ち、ディス
ク記録再生装置のカートリッジ挿入口への差込側となる
ディスクカートリッジ1の前部には、その曲率半径のセ
ンタを差込方向の中心線L上から一側(図25におい
て、カートリッジ前側からみて左側)にオフセットさせ
ることによってオフセット円弧部6が形成されている。
これにより、ディスク筐体2の一方の側面2dの長さは
他方の側面2eの長さよりも短く設定されており、この
短側面2d側のオフセット円弧部6に、互いの接触部を
適宜量切欠くことによって横方向に延在させた横長のヘ
ッド挿入口7が開口されている。
【0035】このヘッド挿入口7には、ディスク筐体2
内に収容されたハードディスクHDに対して記録時には
情報記録部に新たな情報信号を書き込み、再生時には予
め情報記録部に記録されている情報信号を読み取る読取
り/書込みヘッドの一具体例を示す磁気ヘッドが出し入
れされる。このヘッド挿入口7は、図26に示すよう
に、ディスク収容室3内に収容されるシャッタ部材4の
先端部に設けられた円弧状のシャッタ板4aによって開
閉可能とされている。このシャッタ部材4は、シャッタ
板4aの他に、下ハーフ2bの略中央部に穿設されたセ
ンタコア穴9を開閉するコア穴開閉板4bを有し、この
コア穴開閉板4bの一端にシャッタ板4aが直角に交わ
るように一体に設けられている。
【0036】このシャッタ部材4の基端部、即ち、コア
穴開閉板4bの他端は、下ハーフ2bの後部中央よりも
長側面2e側に偏倚させて設けた支点軸2fに回動自在
に軸支されている。この支点軸2fを中心としてシャッ
タ部材4を回動させることにより、シャッタ板4aがオ
フセット円弧部6の内面に沿って移動すると共に、コア
穴開閉板4bがディスク収容室3の内面に沿って移動す
る。そして、シャッタ部材4が短側面2d側にあるとき
には、シャッタ板4aがヘッド挿入口7を閉じていると
共に、コア穴開閉板4bがセンタコア穴9を閉じてい
る。一方、シャッタ部材4が長側面2e側に移動する
と、シャッタ板4aがヘッド挿入口7を開くと共に、コ
ア穴開閉板4bがセンタコア穴9を開くようになってい
る。そのため、シャッタ部材4のコア穴開閉板4bに
は、シャッタ開放時にセンタコア穴9を完全に開くこと
ができるシャッタ切欠き4cが設けられている。
【0037】このシャッタ部材4は、捩りコイルばねか
らなるシャッタばね5によってヘッド挿入口7を閉じる
方向に常時付勢されている。このシャッタばね5は、そ
のコイル部が、下ハーフ2bの支点軸2fよりも更に長
側面2e側に偏倚させて設けた支持軸2gに緩く嵌合さ
れている。このシャッタばね5のコイル部の一端から突
出するばね片5aは下ハーフ2bの内面に当接され、そ
のコイル部の他端から突出するばね片5bはコア穴開閉
板4bの基端部近傍に設けたばね受け片4dに係止され
ている。
【0038】更に、シャッタ部材4のコア穴開閉板4b
には、シャッタ切欠き4cと反対側に円弧状に突出する
操作アーム4eが設けられていて、この操作アーム4e
の先端部には操作ツメ4fが一体に設けられている。こ
の操作ツメ4fには、ハードディスクHDの肉厚を考慮
して段部が設定されており、この段部によって操作ツメ
4fの中心を、上下ハーフ2a,2bの接合面から外部
に露出させるようにしている。かくして、シャッタ部材
4の操作アーム4eは、下ハーフ2bの後部に形成され
た円弧状の側壁2hに設けた切欠き2iを貫通している
と共に、この操作アーム4eの先端に連続する操作ツメ
4fの先端部は、上下ハーフ2a,2bの接合面に設け
られた切欠き2jから、ディスク筐体2の長側面2eに
おいて前後方向へ延在させて設けたガイド溝10内に露
出されている。
【0039】このガイド溝10は、ディスク筐体2の前
側に設定された厚み方向(重ね合せた方向)に幅広の幅
広部10aと、ディスク筐体2の後側に設定された上下
方向に幅狭の幅狭部10bと、幅広部10aの先端に形
成され且つ同じく幅が広くて内側に傾斜された導入部1
0cと、幅広部10aの後部と幅狭部10bの前部との
間に設定された開閉操作部10dとを備えている。この
ガイド溝10の開閉操作部10dにおいて、幅広部10
aから幅狭部10bに連続する部分には、上ハーフ2a
及び下ハーフ2bのそれぞれに傾斜面10eが形成され
ており、この傾斜面10eで後述するシャッタ開きレバ
ーの作用片をガイドして、この作用片が幅広部10aか
ら幅狭部10bにスムースに移動できるようになされて
いる。
【0040】このガイド溝10の幅狭部10bの深さは
幅広部10aの深さよりも十分に深く形成されており、
これにより、シャッタ部材4が完全に開いた状態におい
て操作ツメ4fがガイド溝10から外に大きく飛び出な
いようにしている。このような段差を有する開閉操作部
10dの側面は、上述した円弧状の側壁2hの一部によ
って形成されていて、その外面は円弧状に滑らかに連続
されている。このガイド溝10の幅狭部10bに上述し
たシャッタ部材4の操作ツメ4fが位置しており、常時
は操作ツメ4fの先端部のみがガイド溝10内に突出さ
れている。
【0041】このディスク筐体2のディスク収容室3内
に回転自在に収容されるハードディスクHDは、上下両
面が磁気記録方式による情報記録面となされた円盤形の
ディスク状情報記録媒体によって構成されている。この
ハードディスクHDの中心部分には、ディスク駆動装置
の一具体例を示すスピンドルモータのマグネットによっ
て吸着されるセンタコア11が固着されて一体に構成さ
れている。
【0042】このセンタコア11は、下ハーフ2bに設
けたセンタコア穴9に対応させて設定されており、コア
穴開閉板4bの回動によってセンタコア穴9が開かれる
ことにより、そのセンタコア穴9から挿入されるターン
テーブル一体型のスピンドルモータに接触される。この
スピンドルモータの回転部にはリング状のマグネットが
嵌合されて一体的に設けられており、このマグネットの
吸着力によりハードディスクHDがスピンドルモータに
チャッキングされて、一体的に回転駆動される。
【0043】また、図26に示すように、ディスクカー
トリッジ1の後部の一側には、書込み禁止の穴の有無を
切り替える誤消去防止タブ13が設けられている。この
誤消去防止タブ13の近傍と、これの反対側に位置する
シャッタばね5の近傍には、このディスクカートリッジ
1をディスク記録再生装置の所定位置にローディングす
るための位置決め穴14a,14bが設けられている。
【0044】このような構成を有する上下ハーフ2a,
2bの材質としては、例えばポリカーボネートPC等の
合成樹脂材料が好適であるが、その他の合成樹脂は勿論
のことアルミニウム合金等の金属を用いることもでき
る。また、シャッタ部材4の材質として本実施例では、
シャッタ板4aにはポリカーボネートPCを用いる一
方、コア穴開閉板4bにはステンレス鋼板を用いてお
り、ステンレス鋼板の先端部にポリカーボネートPCの
シャッタ板4aを二色成形することによって、シャッタ
部材4が一体成形されている。しかしながら、シャッタ
部材4の全体をポリカーボネートPC等の合成樹脂材料
で成形してもよく、また、シャッタ部材4の全体をステ
ンレス鋼板等の金属材料で成形してもよいことは勿論で
ある。
【0045】〔2〕 ディスク記録再生装置の外観構成
(図1、図2、図3A、図4A) このディスク記録再生装置20は、ディスクカートリッ
ジ1が装填されるカートリッジホルダを水平状態に保持
して水平方向と直交する垂直方向にそのまま移動させて
リフトアップするリムーバブルディスク記憶装置に適用
したものである。
【0046】図1に装置全体の外観構成を示すように、
このディスク記録再生装置20は、後述するディスク駆
動装置、シャッタ開き機構、記録再生機構及びホルダリ
フト機構等を内蔵できる大きさで上面側が開口されたメ
カシャーシ21と、このメカシャーシ21の上面開口部
を覆う外装カバーとしてのトップカバー22と、このト
ップカバー22の内側に固定されるカートリッジホルダ
23と、メカシャーシ21に摺動可能に支持されるスラ
イド板24とを備えている。そして、トップカバー22
は、カートリッジホルダ23の上に載置されると共に複
数本の固定ネジ25でネジ止めされて、カートリッジホ
ルダ23と一体的に昇降するよう構成されている。この
トップカバー22の固着手段としては、この他にもピン
止め、接着剤による固着等のように各種の手段を適用す
ることができる。
【0047】図3A等に示すように、メカシャーシ21
は、底板21aを上げ底として上下両面に適当な大きさ
の空間部を設けた比較的底の浅い四角形の筐体からな
り、このメカシャーシ21の上面の空間部を覆うように
トップカバー22が配置されている。トッパカバー22
は、上面板22aの下面に適当な大きさの空間部を設け
た比較的天井の低い四角形の筐体からなり、図2に示す
ように、上面板22aには複数の通し穴26aとネジ穴
26bとが設けられている。このトップカバー22の前
面の中央部には、ディスクカートリッジ1の幅よりも少
々大きな幅を有する横長の開口窓27が設けられてい
る。
【0048】〔3〕 ディスク記録再生装置の内部構成 (3−1) ディスク駆動機構(図3B、図4B) このディスク記録再生装置20は、図3B及び図4Bに
示すような構成を有するディスク駆動装置としてのスピ
ンドルモータ30を備えている。このスピンドルモータ
30は、ディスクカートリッジ1のハードディスクHD
がチャッキングされるターンテーブル31を回転軸32
に一体的に設けたターンテーブル一体型モータである。
【0049】このスピンドルモータ30は、メカシャー
シ21の前側略中央部において表裏両面を貫通するよう
に設けられた貫通穴21bに嵌合させて取り付けられて
いる。このスピンドルモータ30は、メカシャーシ21
の底板21aの裏面にネジ止め等の固着手段によって固
定される円盤状のベース部材33を有し、このベース部
材33に回転自在に保持された回転軸32が貫通穴21
bを上方に貫通して底板21aの上方に突出されてい
る。この回転軸32に固定されるターンテーブル。1も
貫通穴21bを貫通し、同じく底板21aの上方に突出
されている。
【0050】このスピンドルモータ30のターンテーブ
ル31には、ハードディスクHDのセンタコア11を吸
着するためのマグネット34が取り付けられている。こ
のマグネット34の磁力でセンタコア11を吸着してハ
ードディスクHDをターンテーブル31にチャッキング
することにより、ハードディスクHDがスピンドルモー
タ12と一体化されてディスク筐体2内で回転駆動され
る。
【0051】(3−2) ホルダリフト機構(図5〜図
9、図13〜図23) このホルダリフト機構40は、図5等に示すように、デ
ィスクカートリッジ1が着脱可能に装填されるカートリ
ッジホルダ23と、メカシャーシ21に前後方向へスラ
イド可能に支持されるスライド板24と、このスライド
板24を開口窓27と反対側に常時付勢する弾性部材と
しての一対のコイルばね41,41等から構成されてい
る。
【0052】カートリッジホルダ23は、図5に示すよ
うに、平面から見てメカシャーシ21よりやや小形で四
角形の上面板23aと、この上面板23aの左右両側に
連続する側面板23b,23cと、両側面板23b,2
3cの各下部に連続して内側に折り曲げ形成された保持
片23d,23eとを有し、これらで囲まれた空間部の
前部にカートリッジ挿入口28が設定されている。従っ
て、カートリッジホルダ23の内部はディスクカートリ
ッジ1に見合う大きさの空間部とされており、カートリ
ッジ挿入口28からディスクカートリッジ1が出し入れ
される。そして、ディスクカートリッジ1を保持した状
態のままカートリッジホルダ23が、カートリッジ装填
部のスピンドルモータ30に装填される。
【0053】更に、カートリッジホルダ23の上面板2
3aの両側部には、保持片23d,23eの上方に若干
偏倚させて押え板ばね42a,42bが取り付けられて
いる。この押え板ばね42a,42bは、挿入されたデ
ィスクカートリッジ1を保持板23d,23e側に付勢
して、カートリッジホルダ23に対するディスクカート
リッジ1の高さ方向の位置決めをなすものである。この
上面板23aの押え板ばね42a,42bの前後及び中
央部等には、内部を覗くことができるように複数の覗き
穴43a,43bが設けられている。
【0054】また、カートリッジホルダ23の左右の側
面板23b,23cの前後には、それぞれ側方に突出す
るガイドピン44a,44bが設けられている。そし
て、これらガイドピン44a,44bは、メカシャーシ
21の左右の側面板21c,21dに設けられた上下方
向に垂直に延在された垂直溝45,45にそれぞれ摺動
可能に係合されている。
【0055】スライド板24は、図7に示すように、平
面から見てカートリッジホルダ23よりやや大形で略四
角形をなす下面板24aと、この下面板24aの左右両
側に連続させて立ち上げるように設けた側面板24b,
24cとを有している。このスライド板24の下面板2
4aには、図9に示すように、幅方向の内側を所定の幅
で上方へ膨出させることによって膨出部24dを形成
し、これにより膨出部24dの下方に所定の隙間を有す
る板収納部24eを設定している。更に、下面板24a
の四隅には、前後方向に延びる長穴46がそれぞれ設け
られていて、各長穴46にはメカシャーシ21に取り付
けられた4個の軸ピン47がそれぞれスライド可能に係
合されている。これら軸ピン47によってスライド板2
4は、メカシャーシ21に対して左右方向の移動が制限
されて前後方向へのみ移動可能に支持されている。
【0056】このスライド板24の左右の側面板24
b,24cの前後には、カートリッジホルダ23のガイ
ドピン44a,44bにそれぞれ対応させて方向変換溝
48が設けられている。この方向変換溝48は、カート
リッジ挿入口28側に設定された前下がりの傾斜溝48
aと、この傾斜溝48aの上部に連続して後方へ水平に
延びる水平溝48bとからなり、この方向変換溝48を
ガイドピン44a,44bがそれぞれ貫通して、それら
の先端部が上述したように垂直溝45にそれぞれ係合さ
れている。この方向変換溝48と垂直溝45とガイドピ
ン44とによって方向変換機構が構成されており、この
4箇所に設けた方向変換機構を介してカートリッジホル
ダ23をメカシャーシ21に支持することにより、カー
トリッジホルダ23を略水平にしたままその水平方向と
直交する垂直方向に移動させることができる。
【0057】図5〜図7に示すように、スライド板24
の左右の側面板24b,24cの後端部には、上述した
コイルばね41の一端がそれぞれ係止されている。これ
らコイルばね41の他端は、メカシャーシ21に立設さ
れた左右のバネ受けピン49にそれぞれ係止されてお
り、このコイルばね41,41のバネ力によってスライ
ド板24は、カートリッジ挿入口28の反対側に常時付
勢されている。
【0058】このようにしてメカシャーシ21にスライ
ド可能に支持されるスライド板24の膨出部24dに
は、スピンドルモータ30の上部が貫通される中央開口
部50と、この中央開口部50の斜め後方に配置される
カム穴51とが設けられている。カム穴51は、前後方
向に長く形成されたL字状の開口部からなり、その内側
に凸となる角部をカムとして用いて、このカムの一辺を
なす横縁にストッパ部51aを形成し、これと交差する
方向に延びる縦縁に傾斜カム部51bを形成している。
このカム穴51の傾斜カム部51bは、ストッパ部51
a側を広くした傾斜面とされており、従って、角部は9
0度よりも若干大きな角度に設定されている。
【0059】このスライド板24のカム穴51のストッ
パ部51a又は傾斜カム部51bには、図7等に示すよ
うに、トリガ板52に立設されたカムピン53が選択的
に当接される。このカムピン53が設けられたトリガ板
52は、図9A,Bに示すように、スライド板24の板
収納部24e内に収納されると共に、支持軸54によっ
てメカシャーシ21に回動自在に支持されている。そし
て、同じくメカシャーシ21に固定されたストッパピン
55によってトリガ板52の回動量が規制されている。
【0060】即ち、トリガ板52には、支持軸54を回
動中心とする円弧状の円弧溝56が設けられており、こ
の円弧溝56内にストッパピン55が摺動可能に係合さ
れている。従って、トリガ板52は、ストッパピン55
が円弧溝56内を移動する範囲内において回動できるよ
うになっている。そして、トリガ板52は、その自由端
側の先端部に一端が係止され且つ他端がスライド板24
に係止された戻しバネ57により、中央開口部50に近
づく方向へ常時付勢されている。
【0061】更に、トリガ板52には、自由端側の先端
部においてカートリッジホルダ23側に突出する操作ピ
ン58と、円弧溝56よりも半径方向内側に設定され且
つ操作ピン58の反対側に突出するトリガピン59とが
立設されて一体に設けられている。一方の操作ピン58
は、カートリッジホルダ23の上面板23a等で囲まれ
た空間部内に突出され、ディスクカートリッジ1の移動
軌跡上に位置するようになされている。また、他方のト
リガピン59は、図17に示すように、メカシャーシ2
1に設けられた円弧状のトリガ溝60に摺動可能に係合
され、その先端部は後述するモードカムのカム穴内に挿
入されるようになっている。従って、トリガ溝60とト
リガピン59との組み合せによるトリガ板52の回動量
と、円弧溝56と支持軸54との組み合せによるトリガ
板52の回動量とは等しくなっている。
【0062】また、スライド板24には、トリガピン5
9と同方向に突出するカムロックピン61が立設されて
一体に設けられている。このカムロックピン61は、同
じくメカシャーシ21に設けられた直線状のロック溝6
2に摺動可能に係合されており、その先端部は同じくモ
ードカム64のカム凹部67内に挿入されるようになっ
ている。
【0063】モードカム64は、図14及び図17に示
すように、メカシャーシ21の底板21aの裏面側に配
されて、カシメ等の固着手段によって底板21aに固着
された回動軸65に回転自在に支持されている。そし
て、回動軸65の自由端側に係合された止め輪65aに
よってモードカム64の抜け止めがなされている。
【0064】このモードカム64は、図15及び図16
に拡大して示すように、外周面の全周に渡って多数の歯
形が形成された平歯車からなるギア部64aと、この歯
車部64aの一面側に一体に形成された円盤状のカム部
64bとからなり、中央部に設けられた貫通穴64cに
挿通される回動軸65を中心に回転自在に構成されてい
る。このモードカム64のカム部64bの外周面は外周
カム面66を形成しており、この外周カム面66の一部
には、半径方向内側に凹となるロック解除用のカム切欠
き部66aが設けられている。そして、カム切欠き部6
6aの円周方向の一端縁66bは半径方向に直線的に延
在されている一方、他端縁66cは円弧状に形成されて
いる。
【0065】このカム部64bの端面には、その端面側
に開口するカム凹部67が設けられており、このカム凹
部67内に上述したトリガピン59及びカムロックピン
61が挿入されている。このカム凹部67は、半径方向
外側において円周方向に延びるように形成された外カム
面67aと、この外カム面67aの一端から半径方向内
側に曲線的に延びるように形成された第1ピッチ面67
bと、この第1ピッチ面67bの半径方向内側に連続し
て形成された内ロック部67cと、外カム面67aの他
端に連続して形成された外ロック部67dと、この外ロ
ック部67dと内ロック部67cとの間を曲線的に連続
するように形成された第2ピッチ面67eとを有してい
る。
【0066】このカム凹部67の外ロック部67dは、
カム切欠き部66aの他端縁66cの近傍に設定されて
いて、これから略270°回転変位した位置に内ロック
部67cが設定されている。そして、内ロック部67c
と外ロック部67dとの間であって、カム切欠き部66
aの半径方向内側にモードスイッチ68が設定されてい
る。このモードカム64の材質としては、例えばポリカ
ーボネート等の機械的強度が高いエンジニアリングプラ
スチック等が好適であるが、アルミニウム合金やその他
の金属材料を用いることもできる。
【0067】このモードカム64の回転制御を行うため
のモードスイッチ68は、図16〜図18に示すよう
に、熱溶着等の固着手段69によってモードカム64に
取り付けられている。このモードスイッチ68は、3本
のアーム片68aを有する金属製の板バネからなり、各
アーム片68aの先端部には、円弧状に湾曲させる等し
て可撓性を持たせた接点68bがそれぞれ固定されてい
る。これらの接点68bは、モードカム64とメカシャ
ーシ21との間に介在されるサブ配線基板70の一面に
露出させて形成された配線パターン70aに接触され
る。
【0068】このサブ配線基板70は、複数箇所に設け
たネジ穴70bに挿通される固定ネジ等の固着手段によ
ってメカシャーシ21に固定され、配線パターン70a
の一端に連続する接続端子70cは接続器具71に接続
されている。そして、接続器具71は、図14に示すよ
うに、メカシャーシ21の下開口部の大部分を塞ぐこと
ができるメイン配線基板72に固定されていて、このメ
イン配線基板72は、固定ネジ等の固着手段によってメ
カシャーシ21に固定されている。
【0069】このメイン配線基板72のメカシャーシ2
1から突出した部分には多数の接続ピンを有する接続器
具72aが設けられており、この接続端子72aを介し
て外部の電源と電気的に接続され、モードカム64やス
ピンドルモータ30等を駆動するための電力が供給され
る。尚、図14において、符号30aは、スピンドルモ
ータ30から導出されたフレキシブルプリント配線板で
あり、このフレキシブルプリント配線板30aの一端に
はメイン配線基板72の裏面に取り付けられた配線器具
30bが接続されている。
【0070】このモードカム64を回転制御するための
カム駆動機構74がメカシャーシ21の下開口部内に設
けられている。このカム駆動機構74は、メカシャーシ
21に固定支持された駆動モータ75と、この駆動モー
タ75の回転軸に固定されたウォーム75a及びこれに
噛合されたウォームギア75bと、このウォームギア7
5bとモードカム64のギア部64aとの間を動力伝達
可能に接続する複数枚の歯車を有する減速ギア列76と
から構成されている。
【0071】このカム駆動機構74によるモードカム6
4の回転制御は、メカシャーシ21に固定されたサブ配
線基板70の配線パターン70a上をモードカム64に
固定されたモードスイッチ68が摺接して、そこから回
転角に応じて発生する電気的信号に基づいて行われる。
このモードカム64による制御内容は、後に詳細に説明
する。
【0072】尚、メカシャーシ21の材質としては、例
えばアルミニウム合金やステンレス鋼板等の金属材料で
あってもよく、或いはポリカーボネート等の機械的強度
が高いエンジニアリングプラスチックその他の合成樹脂
を用いることもできる。また、カートリッジホルダ2
3、スライド板24及びトリガ板52の材質としては、
例えば電気亜鉛メッキ鋼板やステンレス鋼板等の金属製
板金材料を用いることができる。
【0073】(3−3) シャッタ開き機構(図24、
図26〜図28) このシャッタ開き機構77は、ディスク筐体2をトリガ
にしてカートリッジホルダ23に装着されるディスクカ
ートリッジ1のヘッド挿入口7を開くためのものであ
り、図5に示すように、カートリッジホルダ23の一方
の側面板23bに配設されている。
【0074】このシャッタ開き機構77は、図24等に
示すように、天秤状アーム部材からなるシャッタ開きレ
バー78と、このシャッタ開きレバー78を付勢するコ
イルばね79とを備えている。シャッタ開きレバー78
は、断面コ字状をなすレバー本体78aと、このレバー
本体78aの両側部から横方向へ互いに離反するように
突出する倣い端としての入力片78b及び作用端として
の作用片78cとを有し、入力片78bの先端部にはデ
ィスクカートリッジ1の移動軌跡上に突出する当接部7
8dが設けられている。
【0075】このシャッタ開きレバー78をカートリッ
ジホルダ23に取り付けるために、カートリッジホルダ
23の側面板23bには、前後の開口部35a,35b
間の一部を上下に折り出すことによって一対のピン支持
片36a,36bが設けられている。これらのピン支持
片36a,36b間にはシャッタ開きレバー78のレバ
ー本体78aが介在され、各ピン支持片36a,36b
に設けたピン孔及びレバー本体78aに設けたピン孔
に、一端に頭部を有する軸ピン37を貫通させ、この軸
ピン37の他端をカシメることによってシャッタ開きレ
バー78が、カートリッジホルダ23の一側に水平方向
へ揺動可能に支持されている。
【0076】この状態では、シャッタ開きレバー78の
入力片78bはカートリッジホルダ23の後の開口部3
5bに対向され、作用片78cは前の開口部35aに対
向されている。このシャッタ開きレバー78をカートリ
ッジホルダ23に軸支持する軸ピン37にはコイルばね
79のコイル部が緩く嵌合されていて、このコイル部の
一端に連続するばね片79aは側面板23bに当接さ
れ、コイル部の他端に連続するばね片79bはレバー本
体78aに当接されている。このコイルばね79のばね
力により、シャッタ開きレバー78の入力片78bは開
口部35b内に入り込む方向に付勢され、その反作用と
して作用片78cは開口部35aから抜け出す方向に付
勢されている。
【0077】このシャッタ開きレバー78の回動量を制
限するためレバー本体78aの内面には、図28に示す
ように、入力片78bが所定量以上開口部35b内に入
り込むのを防止する入力側ストッパ部78eと、作用片
78cが所定量以上開口部35a内に入り込むのを防止
する作用側ストッパ部78fとが設定されている。この
シャッタ開きレバー78の入力片78bがディスクカー
トリッジ1のガイド溝10の導入部10cを経て幅広部
10a内に入り込み、また、作用片78cがガイド溝1
0の操作部10dを経て幅狭部10b内に入り込む。
【0078】このシャッタ開きレバー78の入力片78
bの機能としては、操作力の入力部としての働きの他、
ディスクカートリッジ1の水平方向への位置決め作用を
も兼ねており、ある程度の剛性を保持しつつ適度の弾性
を持つことが要求されているため、本例ではガイド溝1
0の幅方向に幅広となるように形成されていて、先端部
をガイド溝10の深さ方向へ折り曲げることによって当
接部78dが形成されている。従って、入力片78bの
ガイド溝10の幅方向(溝幅方向)の剛性は、これと直
交するガイド溝10の深さ方向(溝深方向)の剛性より
も高くなっており、これにより、入力片78bが溝幅方
向に変形を生じ難いようになされている。
【0079】一方、シャッタ開きレバー78の作用片7
8cの機能は、主にシャッタ部材4の操作ツメ4fを押
圧することにあるため、本例ではレバー本体78aの近
傍からガイド溝10の深さ方向へ折り曲げることによっ
て水平方向の剛性が大となるように形成されている。従
って、作用片78cの溝幅方向の剛性は溝深方向の剛性
よりも低くなっており、これにより、溝幅方向に対して
作用片78cが弾性変形を生じ易いようにして、カート
リッジホルダ23に保持されたディスクカートリッジ1
の上下方向のガタに追従できるようにしている。
【0080】また、カートリッジホルダ23のシャッタ
開き機構77側の側面板23bであって、ピン支持片3
6a,36bの後側には、ディスクカートリッジ1の誤
挿入を防止するための誤挿入防止凸部38が設けられて
いる。この誤挿入防止凸部38は側面板23bの一部を
内側へ円筒状に突出させることによって形成されてい
る。そして、誤挿入防止凸部38はディスクカートリッ
ジ1のガイド溝10に対応されていて、この誤挿入防止
凸部38にガイド溝10を一致させて挿入するときにの
みディスクカートリッジ1を完全に挿入することがで
き、これらが一致しないときにはディスクカートリッジ
1の挿入が防止され、これにより、ディスクカートリッ
ジ1の挿入状態の適否を判断することができる。
【0081】尚、カートリッジホルダ23の両側面板2
3b,23cの後端部には、その一部を内側へ折り出す
ことによってそれぞれストッパ片39a,39bを設け
ている。これらのストッパ片39a,39bは、ディス
クカートリッジ1の所定量以上の差し込みを防止するた
めのものである。
【0082】かくして、ディスクカートリッジ1のガイ
ド溝10の幅狭部10bにシャッタ部材4の操作ツメ4
fが位置しており、この操作ツメ4fをシャッタ開きレ
バー78の作用片78cで押圧することにより、シャッ
タ部材4がシャッタばね5のばね力に抗して回動され
て、ヘッド挿入口7とセンタコア穴9とが共に開かれる
ことになる。
【0083】(3−4) 記録再生機構(図10〜図1
2) この記録再生機構80は、図10〜図12に示すよう
に、メカシャーシ21の後部に配設されていて、回転支
持部材としてのドッグレッグ型回動アクチュエータ81
と、この回動アクチュエータ81の先端部に浮動可能に
取り付けられた上下一対のスライダ82と、回動アクチ
ュエータ81を回動自在に支持するアクチュエータ支持
台83等を備えている。アクチュエータ支持台83はメ
カシャーシ21上に載置されて、取付ねじ等の固着手段
によって締付固定されている。
【0084】回動アクチュエータ81は、メカシャーシ
21に取付ねじ等の固着手段によって締付固定されたア
クチュエータ支持台83に回動自在に支持された回動ア
ーム81aと、この回動アーム81aの一端に固定され
た駆動コイル81b及び他端に固定された一対のマウン
トプレート81cと、このマウントプレート81cに固
定された一対のサスペンション81d等を備えている。
この回動アクチュエータ81の回動アーム81aは、ベ
アリング81eを介してアクチュエータ支持台83に回
動自在に支持されており、周囲に銅線が巻かれた扇形の
駆動コイル81bが回動アーム81aの一側に形成され
た二股部に係合保持されている。
【0085】また、回動アーム81aの二股部と反対側
の上下両面には段部が設けられており、この段部にマウ
ントプレート81cの基端部を嵌め合わせ、この基端部
をスポット溶接、カシメ若しくは接着剤等の固着手段で
固着することにより、一対のマウントプレート81cが
上下方向に所定の隙間をあけて対向設置されている。こ
れらマウントプレート81cの先端部内面にサスペンシ
ョン81dの基端部がスポット溶接、カシメ若しくは接
着剤等の固着手段によってそれぞれ固着され、各サスペ
ンション81dの先端部にスライダ82がそれぞれ取り
付けられている。このように回動アクチュエータ81
は、L字状に配置された回動アーム81aとサスペンシ
ョン81dとをマウントプレート81cで連結すること
により、全体形状として平面視L字状とされて、いわゆ
るドッグレッグ状に構成されている。
【0086】一対のサスペンション81dは、弾性を有
する板ばね状の部材からなり、その基端部側の中央に開
口を設けて剛性を低くすることにより基端部の剛性が低
く設定されている。このようにサスペンション81dの
基端部の剛性を低くして先端側に大きく可撓性を付与す
ることにより、その先端部に取り付けたスライダ82が
容易に上下方向へ弾性変形して起伏動作できるように構
成している。この上下のサスペンション81d間には、
ローディング時及びアンローディング時においてランプ
84が挿入され、このランプ84により両サスペンショ
ン81dの先端側が上下方向へ離反するように広げら
れ、上下のスライダ82がハードディスクHDの上下両
面と接触しないようになされている。そして、一対のス
ライダ82の各先端部には、読取り/書込みヘッドの一
具体例を示す記録及び再生両用の磁気ヘッドが上下に対
向するようにそれぞれ設けられている。
【0087】また、ランプ84は、メカシャーシ21の
奥側で回動アクチュエータ81の先端部近傍に配置され
ている。このランプ84は、上下のスライダ82間に挿
入されるランプアーム84aと、回動アーム81aの背
面側を押圧してスライダ82をカートリッジ側に移動さ
せる押圧部81b等を有している。更に、ランプ84に
は一対の互いに平行とされた直線ガイド軸85a,85
bがそれぞれ摺動可能に挿通されている。
【0088】この一対の直線ガイド軸85a,85bの
前後両端部は、それぞれ軸支持片85c,85dにより
支持固定されて、メカシャーシ21に両端支持されてい
る。従って、ランプ84は前後の軸支持片85c,85
d間を進退移動することができ、2本の直線ガイド軸8
5a,85bの上方にランプアーム84aが配置されて
いる。このランプ84は、付勢部材としてのコイルバネ
86によってスピンドルモータ30側に常時付勢されて
いる。
【0089】このコイルバネ86は、一端がランプ84
に設けたバネ係止片84cに係止されていて、他端はメ
カシャーシ21に固定されたバネ受けピン21eに係止
されている。このコイルバネ86のばね力による前方へ
の移動を、一対の直線ガイド軸85a,85b間に配置
されてメカシャーシ21に固定された図に現れないスト
ッパピンによって制限している。
【0090】また、回動アクチュエータ81の回動アー
ム81aの中途部には、その上面を覆うようにフレキシ
ブルプリント配線板87が取り付けられている。このフ
レキシブルプリント配線板87は、フレキシブルケーブ
ル部87aを介してメイン配線基板72の裏面に固定さ
れた接続器具88に接続されている。メイン配線基板7
2には導体によって所定の配線パターンが印刷成形され
ており、この配線パターンにマイクロコンピュータ、I
C、抵抗、アンプその他の電子部品が電気接続されて電
子回路が形成され、これによりディスク記録再生装置2
0を駆動制御するためのコントロール装置が構成されて
いる。
【0091】このような回動アクチュエータ81を回動
自在に支持するアクチュエータ支持台83には、駆動コ
イル81bに下方から対向するように円弧状に湾曲形成
された平らなマグネット89が載置固定されている。こ
のマグネット89は、NS両極が面方向に着磁されてい
て(例えば、スピンドルモータ30に近い側をS極、遠
い側をN極とする。)、このマグネット89と駆動コイ
ル81bとでボイスコイルモータが構成されている。
【0092】この駆動コイル81bとマグネット89と
の間に作用する磁力の大きさを調整することにより、所
定の領域内において回動アクチュエータ81の回動位置
が自動的に制御される。そして、自動制御領域外におい
て回動アクチュエータ81のボイスコイルモータはトル
クを発生せず、上述したモードカム64によって回動さ
れて、所定の回動位置においてロックされるようになさ
れている。そのため、回動アーム81aのスライダ82
側の中途部には、下方に突出するアームロックピン90
が設けられている。
【0093】このアームロックピン90は、図17に示
すように、メカシャーシ21に設けた円弧状の長穴91
を貫通し、その先端部はモードカム64のカム部64b
に接触可能とされている。従って、回動アクチュエータ
81は、アームロックピン90が係合される長穴91の
範囲内においてスピンドルモータ30に向かう方向とこ
のスピンドルモータ30から離れる方向とに移動するこ
とができる。
【0094】かくして、回動アクチュエータ81のアー
ムロックピン90がモードカム64の外周カム面66に
摺接している状態は、回動アクチュエータ81がディス
クカートリッジ1の外に出ている「ディスクカートリッ
ジ装填待ち」及び「ディスクカートリッジ装填中」の状
態(図10、図11参照)である。そして、アームロッ
クピン90がモードカム64のカム切欠き部66a内に
位置している状態は、回動アクチュエータ81がディス
クカートリッジ1の中に入り込んでいる「ディスクカー
トリッジ装填終了」の状態(図12参照)である。この
ディスクカートリッジ装填終了状態においてのみ回動ア
クチュエータ81は、上述した駆動コイル81bとマグ
ネット89とからなるボイスコイルモータによる回動位
置の自動制御が可能とされている。
【0095】また、図5等に示すように、メカシャーシ
21の前部両側部には、ディスクカートリッジ1のため
の一対の位置決めピン92,92が設けられている。こ
の位置決めピン92は、ディスクカートリッジ1の高さ
方向、前後方向及び左右方向の位置決めをなすためのも
ので、両位置決めピン92にはディスクカートリッジ1
に設けられる一対の位置決め孔がそれぞれ嵌め込まれ、
これにより回動アクチュエータ81等に対するディスク
カートリッジ1の位置決めがなされる。また、左右の位
置決めピン92間には、ディスクカートリッジ1が装填
されているか否かを検出するためのカートリッジ検出セ
ンサ93が配設されている。このカートリッジ検出セン
サ93から出力される検出信号に基づいてディスクカー
トリッジ1の有無が判断される。
【0096】以上のような構成を有するディスク駆動装
置30とホルダリフト機構40とシャッタ開き機構77
と記録再生機構80とを組み立てて一体化させる。ま
ず、メカシャーシ21の貫通穴21bに、底板21aの
裏面からターンテーブル31を貫通させてスピンドルモ
ータ30をメカシャーシ21に固定する。この底板21
aの裏面には、モードカム64及びこれを駆動するため
のカム駆動機構74を取り付ける。そして、底板21a
の上面には、記録再生機構80の回動アクチュエータ8
1やランプ84等を取り付け、更に、トリガ板52を支
持軸54によってメカシャーシ21に取り付ける。
【0097】次に、カートリッジホルダ23にシャッタ
開き機構77のシャッタ開きレバー78等を取り付け
る。そして、図7及び図8等に示すように、このカート
リッジホルダ23をスライド板24の内側に配し、四隅
に突設された4本のガイドピン44a,44bをスライ
ド板24の方向変換溝48にそれぞれ摺動自在に嵌合さ
せる。これにより、カートリッジホルダ23とスライド
板24とが、方向変換溝48の範囲内において相対的に
移動可能とされたホルダ組立体が構成される。
【0098】次に、このホルダ組立体をメカシャーシ2
1内に嵌め込み、4本のガイドピン44a,44bを側
面板21c,21dに設けた垂直溝45にそれぞれ係合
させると共に、スライド板24の四隅に設けた長穴46
に軸ピン47をそれぞれ挿通し、その先端部を底板21
aのネジ穴に螺合する等してホルダ組立体をメカシャー
シ21に組み付ける。そして、スライド板24のカム穴
51内にカムピン53を嵌合させると共に、スライド板
24とトリガ板52との間に戻しバネ57を掛け渡し、
トリガ板52をスピンドルモータ30側に付勢する。更
に、メカシャーシ21とスライド板24との間に左右一
対のコイルばね41を掛け渡し、スライド板24を回動
アクチュエータ81側に付勢する。
【0099】これにより、スライド板24がメカシャー
シ21に対して前後方向へスライド可能に支持されると
共に、このスライド板24に対してカートリッジホルダ
23が上下方向へ昇降可能に支持される。従って、カー
トリッジホルダ23は、スライド板24を介してメカシ
ャーシ21に対して相対的に上下方向へ移動可能とされ
ており、スライド板24の進退移動に基づいて略水平状
態を保持したままその水平方向と直交する垂直方向に昇
降されることになる。
【0100】その後、カートリッジホルダ23の上面に
トップカバー22を取り付けることにより、図1〜図4
に示すように、本実施例のディスク記録再生装置20が
構成される。
【0101】〔4〕 ディスク記録再生装置の動作 次に、以上のように構成されるディスク記録再生装置の
動作を説明する。
【0102】(4−1) ディスクカートリッジの装填
前状態 図1、図3A,B、図5、図6、図9A、図10及び図
13に示すように、ディスクカートリッジ1をディスク
記録再生装置20に装填する前には、カートリッジホル
ダ23は水平状態で持ち上げられ、これの上面に固定さ
れたトップカバー22も同様に持ち上げられた状態にな
っている。
【0103】即ち、カートリッジホルダ23のカートリ
ッジ挿入口28はメカシャーシ21及びトップカバー2
2の前面に設けられた開口窓27と一致され、カートリ
ッジ挿入口28が開かれて、ディスクカートリッジ1の
挿入が可能な状態になっている。このとき、スライド板
24はコイルばね41の付勢力に抗してカートリッジ挿
入口28側に移動しており、また、トリガ板52は戻し
バネ57のバネ力で引っ張られてスピンドルモータ30
側に付勢されている。更に、回動アクチュエータ81
は、スライダ82がスピンドルモータ30から離れるよ
うに後退した位置にある。
【0104】(4−2) ディスクカートリッジの装填
初期状態 次に、図7及び図8Aに示すように、カートリッジ挿入
口28にオフセット円弧部6側からディスクカートリッ
ジ1を差し込む。このとき、図26に示すように、カー
トリッジホルダ23の側面部に設けられたシャッタ開き
機構77のシャッタ開きレバー78は、コイルばね79
のばね力によって入力片78bの先端部が開口部35b
内に大きく入り込み、その反作用として作用片78cが
開口部35aに小さく入り込んでいる。そして、カート
リッジホルダ23の側面部に設けたガイド溝10の移動
軌跡前方に、シャッタ開きレバー78の入力片78bの
先端に設けた当接部78dが位置している。
【0105】この際、図28に示すように、操作する者
が誤ってディスクカートリッジ1の前後(或いは上下)
を逆にして挿入すると、カートリッジホルダ23のシャ
ッタ開き機構77が設けられた側の側面板23bには、
シャッタ開きレバー78を揺動可能に支持するピン支持
片36a,36bの近傍において内側に膨出された誤挿
入防止凸部38が設けられているため、この誤挿入防止
凸部38が、カートリッジ筐体2のガイド溝10のない
側面2d側のオフセット円弧部6角部に当接される。そ
の結果、これ以上のディスクカートリッジ1の挿入が阻
止されるため、挿入動作の中途状態においてディスクカ
ートリッジ1の誤挿入を知ることができる。
【0106】この誤挿入状態を解消するには、ディスク
カートリッジ1を抜き出して前後(或いは上下)を反転
させ、正しい姿勢に直して再び差し込むようにする。そ
の結果、ディスクカートリッジ1の前後及び上下が共に
正しい状態で挿入されると、オフセット円弧部6が誤挿
入防止凸部38の位置まで達した後にもその誤挿入防止
凸部38がカートリッジ筐体2のガイド溝10内に入り
込むために、更なるディスクカートリッジ1の挿入動作
が可能になる。
【0107】更に、ディスクカートリッジ1を押圧して
深く差し込むと(図26)、カートリッジホルダ23内
に大きく入り込んでいるシャッタ開きレバー78の当接
部78dがガイド溝10の導入部10cに当接し、この
導入部10cの傾斜面に押圧されてシャッタ開きレバー
78が、コイルばね79の付勢力に抗して、同図におい
て時計方向に回動される。これにより、シャッタ開きレ
バー78の当接部78dがガイド溝10の幅広部10a
内に入り込むと共に、シャッタ開きレバー78の作用片
78cがガイド溝10の操作部10d内に入り込む。そ
して、この作用片78cが上又は下の傾斜面10eにガ
イドされて幅狭部10bに導かれ、奥に入り込んで幅狭
部10bの前側に位置するシャッタ部材4の操作ツメ4
fに当接する。
【0108】そして、ディスクカートリッジ1を更に押
圧して所定位置まで差し込むと、ディスクカートリッジ
1の移動がカートリッジホルダ23の左右のストッパ片
39a,39bによって制限され、そのディスク収容室
3内に収容されているハードディスクHDがスピンドル
モータ30の上方に対応される。この際、シャッタ部材
4の操作ツメ4fがシャッタ開きレバー78の作用片7
8cに押されてガイド溝10の幅狭部10bの後端部ま
で移動すると、シャッタ部材4が支点軸2fを中心とし
て、図26において時計方向に回動される。これによ
り、シャッタ部材4のシャッタ板4aとコア開閉板4b
とが同方向に移動するため、それまでシャッタ板4aに
よって閉じられていたヘッド挿入口7とコア開閉板4b
によって閉じられていたセンタコア穴9とが開かれる。
これにより、カートリッジホルダ23に対するディスク
カートリッジ1の挿入動作が完了する。
【0109】これと同時に、ディスクカートリッジ1が
所定位置の手前まで移動すると、図7、図8A及び図9
Aに示すように、ディスク筐体2先端のオフセット円弧
部6が、その移動軌跡上に突出している操作ピン58に
当接する(この状態は、図19とも同一である。)。更
に、戻しバネ57のバネ力に抗して操作ピン58を押し
込み、支持軸54を中心にトリガ板52を、図7等にお
いて反時計方向に回動させる。そして、ディスクカート
リッジ1を図7において一点鎖線で示す手前位置から二
点鎖線で示す所定位置まで差し込むと、トリガ板52の
操作ピン58と反対側に位置するカムピン53が同じく
反時計方向に回動されるため、そのカムピン53がカム
穴51のストッパ部51aを摺動して傾斜カム部51b
側に移動する。
【0110】このとき、カムピン53がカム穴51のス
トッパ部51aから離れると、スライド板24は一対の
コイルばね41によって回動アクチュエータ81側に常
時付勢されているため、スライド板24が回動アクチュ
エータ81側に移動して、図8Aに示す状態から図8B
に示す状態に変化する。これにより、それまでスライド
板24の方向変換溝48における水平溝48bに位置し
ていたガイドピン44a,44bが、方向変換溝48の
移動によって傾斜溝48aに入り込む一方、各ガイドピ
ン44a,44bは垂直溝45によって水平方向の移動
が制限されて垂直(上下)方向にのみ移動可能とされて
いるため、垂直溝45にガイドされてメカシャーシ21
側に移動する。
【0111】その結果、カートリッジホルダ23がスラ
イド板24に近づく方向に移動し、図8A,図9A及び
図19に示す状態から図20に示す状態を経て図8B,
図9B及び図21に示す状態に変化する。これにより、
カートリッジホルダ23に保持されているディスクカー
トリッジ1が、略水平状態を保持したまま水平方向と交
差する垂直方向に下降して、ディスク装填部に装填され
る。そして、ディスク筐体2が位置決めピン81a上に
載置され、高さ方向の位置決めと水平方向の位置決めと
が共になされて、ディスクカートリッジ1が所定位置で
あるディスク装填部に装填されて位置決めされる。
【0112】これと共に、上述したシャッタ開き機構7
7によってシャッタ部材4が開放操作され、これにより
開放されたセンタコア穴9からスピンドルモータ30の
ターンテーブル31がディスク収容室3内に入り込む。
そして、マグネット34の磁力により、ディスクカート
リッジ1内に収容されているハードディスクHDのセン
タコア11がターンテーブル31に吸着されて回転方向
に一体とされる。この状態でスピンドルモータ30を駆
動することにより、ハードディスクHDが所定の回転速
度によって回転駆動される。
【0113】これにより、記録再生機構80の回動アク
チュエータ81による情報の記録及び/又は再生が可能
となるため、回動アクチュエータ81を回動させて先端
に設けた上下のスライダ82を、ターンテーブル31に
装着されているハードディスクHDの上下両面に臨ませ
るようにする。この回動アクチュエータ81の回動制御
はモードカム64によって行われるものであり、次に、
モードカム64の動作について説明する。
【0114】図22A〜Dは、モードカム64の回転位
置と、そのカム部64bによって制御されるトリガピン
59とカムロックピン61とアームロックピン90との
位置関係を示した動作説明図である。このうち図22A
は、ディスクカートリッジ1を装填する前の装填待ち状
態におけるカム位置を示すもので、この状態は図5、図
10及び図19と同一時点におけるものである。
【0115】この図22Aの状態では、トリガピン59
はトリガ溝60の外側に位置して、カム凹部67の外カ
ム面67aから第1ピッチ面67bに移行する位置にあ
る。そのため、トリガ板52は戻しバネ57のバネ力に
よって上述したように、スピンドルモータ30側に付勢
されている。また、カムロックピン61はロック溝62
の外側に位置して、カム凹部67の外カム面67aに近
い位置にある。そのため、スライド板24はコイルばね
41のバネ力に抗して上述したように、カートリッジ挿
入口28側に移動している。更に、アームロックピン9
0はモードカム64の外周カム面66と長穴91とによ
って移動が規制されているため、回動アクチュエータ8
1はスピンドルモータ30から離反された後退位置にお
いてロックされる。
【0116】この状態から、モードカム64が図22A
において時計方向に回転して図22Bの状態に変化する
と、トリガピン59は第1ピッチ面67bにガイドされ
てカム部64bの半径方向内側に移動するため、トリガ
板52が図10において反時計方向に回動されて、ディ
スクカートリッジ1の挿入量に連動するよう後退動作す
る。このとき、トリガ板52のカムピン53がカム穴5
1のストッパ部51aから傾斜カム部51bに移動する
ため、スライド板24がコイルばね41のバネ力によっ
てカートリッジ挿入口28側に瞬間的に移動し、カムロ
ックピン61はロック溝62を半径方向内側に移動して
カム凹部67の第2ピッチ面67eに近づく。一方、ア
ームロックピン90は外周カム面66上に保持され、長
穴91との規制が解除されないために回動アクチュエー
タ81はスピンドルモータ30から離反された後退位置
にロック状態で維持される。
【0117】次に、モードカム64が図22Bにおいて
時計方向に回転して図22Cの状態に変化すると、トリ
ガピン59は第1ピッチ面67bにガイドされてカム部
64bの半径方向内側に移動し、トリガ溝60の内側に
位置する。これと共に、カムロックピン61がロック溝
62の内側に位置し、カム凹部67の第2ピッチ面67
eに接触する。これにより、トリガ板52の更なる回動
動作とスライド板24の後退動作とが共に規制されるた
め、ディスクカートリッジ1が所定位置であるディスク
装填部に位置決めされる。一方、外周カム面66が終わ
ってカム切欠き部66aにアームロックピン90が移行
するため、アームロックピン90がカム切欠き部66a
内に入り込み、外周カム面66によるロックが解除され
る。
【0118】更に、モードカム64が図22Cにおいて
時計方向に回転して図22Dの状態に変化すると、この
位置はモードカム64の最終停止位置であり、トリガピ
ン59が内ロック部67cによってロックされる。この
とき、カム切欠き部66aと長穴91とが一致されるた
め、この長穴91内においてアームロックピン90の移
動が自由となる。その結果、回動アクチュエータ31
は、駆動コイル81bとマグネット89とからなるボイ
スコイルモータの駆動力により、ハードディスクHDの
情報記録面に沿って外周側から内周側まで自由に移動す
ることができる。従って、この状態において、情報記録
面に対して記録再生機構80による情報信号の読取り及
び/又は書込みが可能となる。
【0119】この場合、トリガピン59が内ロック部6
7cに係合されてストッパの役割をなしているため、モ
ードカム64が図22Dに示す位置から更に時計方向へ
回転しようとしても、これが回転することがなく、これ
により内部機構の安全対策が図られている。
【0120】次に、カートリッジホルダ23が下降した
状態(ディスクカートリッジ1の装填の有無に係わらな
い。)からこのカートリッジホルダ23を自動的に上昇
させるモードカム64による動作について説明する。こ
のカートリッジホルダ23の上昇動作は、ディスクカー
トリッジ1を装填する時の手順と逆手順によって達成す
ることができる。
【0121】まず、図21に示す装填状態において、ス
ライド板24をコイルばね41のバネ力に抗してスピン
ドルモータ30側に移動することにより、図20に示す
位置においてカムピン53がカム穴51の傾斜カム部5
1bからストッパ部51aに移動する。これにより、ス
ライド板24がコイルばね41を引っ張ってカートリッ
ジ挿入口28側に移動する。そのため、図8Aの状態か
ら図8Bの状態に変化し、カートリッジホルダ23のガ
イドピン44a,44bが係合されているスライド板2
4の方向変換溝48がカートリッジ挿入口28側に移動
して、そのガイドピン44a,44bの係合位置が傾斜
溝48aから水平溝48bに移行する。その結果、この
方向変換溝48にガイドされてガイドピン44a,44
bが垂直溝45を上昇し、これによりカートリッジホル
ダ23が持ち上げられて、装填待ちの状態に復帰する。
【0122】この際、カムピン53によるトリガ板52
の回動規制が解除されるため、図19に示すように、戻
しバネ57のバネ力によってトリガ板52が時計方向に
回動される。その結果、カートリッジホルダ23に保持
されているディスクカートリッジ1が、トリガ板52の
操作ピン58により押圧されてカートリッジ挿入口28
から装置の外に排出される。
【0123】このモードカム64による一連の動作を示
す図が、図23A〜Fである。図23Aは、モードカム
64の最終停止位置を示しており、この状態では回動ア
クチュエータ81は長穴91の範囲内において自由に移
動できるようになっていて、スライダ82の先端部に設
けた読取り/書込みヘッドによる情報の記録及び/又は
再生が可能になっている。このモードカム64は、この
位置から反時計方向に回転を始めることになる。
【0124】図23Bは、アームロックピン90がカム
部64bのカム切欠き部66aから外れて外周カム面6
6によってロックされた状態を示すものである。このと
き、回動アクチュエータ81は後方に回動され、図11
に示すように、スライダ82側の先端部はディスクカー
トリッジ1のヘッド挿入口7から外に飛び出している。
このような回動アクチュエータ81の取出作業をモード
カム64で行っている理由は、ディスクカートリッジ1
を装置の外に排出させる際には、まず読取り/書込みヘ
ッドをディスクカートリッジ1の外側に退避させる必要
があるからである。これ以降、回動アクチュエータ81
は後方の退避位置においてロックされ続けることにな
る。
【0125】次の、図23Cは、モードカム64が更に
回転を続け、スライド板24のカムロックピン61にカ
ム凹部67の第2ピッチ面67eが接触した状態を示す
ものである。この直後から第2ピッチ面67eがカムロ
ックピン61を押し上げるため、上述したスライド板2
4の動作を介してカートリッジホルダ23が押し上げら
れて上昇することになる。
【0126】そして、図23Dに示すように、第2ピッ
チ面67eがカムロックピン61をある程度まで押し上
げてスライド板24をカートリッジ挿入口28側に移動
すると、カムピン53がカム穴51の傾斜カム部51b
からストッパ部51aに移動するため、戻しバネ57の
バネ力でトリガ板52が瞬間的に装填待ちの位置まで戻
される。このとき、モードカム64は更に回転を続け
る。
【0127】その後、図23Eに示す最終停止位置にお
いて、モードカム64の回転が停止される。通常、この
最終停止位置を境にモードカム64は時計方向に回転を
始めることになる。万一、モードカム64が最終停止位
置を過ぎてもなお反時計方向に回転しようとしても、こ
の状態では、カムロックピン61がカム凹部67の外ロ
ック部67dに係合されて物理的に回転が規制されてい
るため、それ以上の回転が防止され、これにより同じく
内部機構の安全対策が図られている。
【0128】図23Fは、反転したモードカム64があ
る程度回転した後の停止状態である「ディスクカートリ
ッジの装填待ち」の状態を示すもので、図22Aと同一
状態の図である。このとき、カートリッジホルダ23は
既に上昇しているため、新たにディスクカートリッジ1
を挿入することもできる。
【0129】この実施例によれば、図3A,Bに示すよ
うに、カートリッジホルダ23にディスクカートリッジ
1を挿入するまではカートリッジホルダ23が持ち上げ
られて装置の厚みが比較的厚くなっているが、図4A,
Bに示すように、ディスクカートリッジ1が挿入される
とカートリッジホルダ23が下げられて装置全体の厚み
が薄くなるように構成されている。従って、ディスクカ
ートリッジ1の装填及び排出時以外における装置全体の
薄型化が可能であり、同時に、ディスクカートリッジ1
の装填手順はスロット式と同等であって、1つの差込操
作だけで済むため、非常に操作性の優れたリムーバブル
ディスク記憶装置を提供することができる。
【0130】図29〜図33は、本発明の第2の実施例
を示すもので、ディスクカートリッジ1の装填動作の途
中から自動的にディスクカートリッジ1の引き込み動作
を行うことができるようにしたものである。この第2の
実施例が上述した第1の実施例と異なる点は、ディスク
カートリッジ1の裏面にL字状の引込み溝15を設ける
と共に、この引込み溝15に係合される引込みピン10
8を有する引込み板105をカートリッジホルダ103
に回動自在に設け、引込みピン108を引込み溝15に
係合させることで装填途中からディスクカートリッジ1
の自動引込みを行うようにしたところである。
【0131】この実施例に係るディスク記録再生装置1
00は、上述した第1の実施例に係るメカシャーシ21
とカートリッジホルダ23とスライド板24と略同様の
構成を有するメカシャーシ101とカートリッジホルダ
103とスライド板104ととを備え、更にこの他に引
込み板105とクランク板106と戻しバネ107とを
有している。
【0132】メカシャーシ101は、例えばステンレス
鋼板等からなる板金の幅方向両端を上方へ折り曲げるこ
とにより、略四角形をなす底板101aと、この底板1
01aの両端に連続して形成された側面板101b,1
01cとが設けられている。また、左右の側面板101
b,101cには、同様に垂直溝109a,109bが
設けられ、更に、一方の側面板101bには戻しバネ1
07が挿通される長穴110aが開口されている。そし
て、底板101aには、スピンドルモータ30が貫通さ
れるモータ穴110bと、扇形をなす開口穴110c
と、この開口穴110cに対応するように形成された円
弧穴110dとが設けられている。
【0133】カートリッジホルダ103は、上面板10
3aと左右の側面板103b,103cとを有し、各側
面板103b,103cの下部には内側に突出する保持
片103d,103eがそれぞれ設けられている。そし
て、一方の保持片103dには、引込み板105を回転
自在に支持するための支持片103fが形成されてい
る。そして、左右の側面板103b,103cの前後に
は、同様に2個づつ合計4個のガイドピン111が設け
られ、更に、一方の側面板103bには、シャッタ開き
レバー78を支持するためのピン支持片112a,11
2bと、前後の開口部113a,113bとが設けられ
ている。
【0134】スライド板104は、左右の側面板104
a,104bと、両側面板104a,104bの前部下
面に連続された前下板104cと、両側面板104a,
104bの後部上面に連続された後上板104dとを有
し、全体として枠状に形成されている。左右の側面板1
04a,104bの前後には、同様に2個づつ合計4個
の方向変換溝114が設けられ、更に、一方の側面板1
04aには、戻しバネ107が挿通される長穴104e
が開口されている。この長穴104eの前部には戻しバ
ネ107の一端が係止され、その他端はメカシャーシ1
01の長穴110aの後部に係止されている。そして、
前下板104cの一方の側面板104a側には、クラン
ク板106の一端が支持ピン115によって回動自在に
支持されている。
【0135】引込み板105は、一面側に引込みピン1
08を突設し且つ他面側に接続ピン116を突設した円
盤状の部材からなり、回動ピン117によってカートリ
ッジホルダ103の支持片103fに回動自在に支持さ
れている。この引込み板105には、引込みピン108
と向き合うように回動ピン117を挟んで反対側に円弧
溝105aが設けられており、この円弧溝105aには
支持片103fに立設されたガイドピン118が摺動可
能に係合されている。また、引込み板105の引込みピ
ン108は、支持片103fに設けられた円弧溝119
に摺動可能に係合されており、これら円弧溝105a及
び119の角度範囲内において引込み板105が時計方
向及び反時計方向に回動されることになる。
【0136】この第2の実施例に係るディスク記録再生
装置100の基本動作は、上述した第1の実施例と同様
であるが、引込み板105による動作が異なるため、次
に引込み板105による動作について説明する。図32
及び図33A〜Dは、この引込み板105による動作を
説明するためのもので、図32はカートリッジホルダ1
03が上昇している装填待ちの状態である。また、図3
3Aは、引込み板105が回動の途中から反転する状
態、図33Bは、カートリッジホルダ103が下降を開
始する状態、図33Cは、カートリッジホルダ103の
下降途中の状態、更に図33Dは、カートリッジホルダ
103の下降完了の状態をそれぞれ示すものである。
【0137】また、ディスクカートリッジ1のディスク
筐体2に設けられた引込み穴15は、これをカートリッ
ジホルダ103に挿入した状態において支持片103f
の上方に突出する引込みピン108と対応する位置に開
口するように形成されている。この引込み穴15は、オ
フセット円弧部6に開口する縦方向溝15aと、この縦
方向溝15aの底部から内側に略直角に曲げられた横方
向溝15bとからなり、横方向溝15bの底部において
引込みピン108の移動を制限するようになっている。
【0138】いま、図32に示すように、カートリッジ
ホルダ103が上昇して装填待ちの状態にあるとき、戻
しバネ107のバネ力により、スライド板104はZ方
向に常時付勢されている。そして、クランク板106及
び引込み板105を介してカートリッジホルダ103と
接続されたスライド板104は、引込み板105の円弧
溝105aの一端がガイドピン118に係止されること
によって移動が制限されている。
【0139】このような状態において、ディスクカート
リッジ1をカートリッジホルダ103に挿入することに
より、その挿入量が所定量に達すると、引込み穴15の
移動軌跡上には引込みピン108が位置するため、引込
みピン108が引込み穴15の縦方向溝15a内に入り
込む。そして、縦方向溝15aを経て横方向溝15b内
に引込みピン108が入り込むと、この横方向に向かう
力によって引込み板105が図32において反時計方向
に回動される。更に、ディスクカートリッジ1を押し続
けると、図33Aに示す切替点を境に、上述したホルダ
リフト機構40によってカートリッジホルダ103の自
動下降が開始される。これは、スライド板104が戻し
バネ107のバネ力によって常時Z方向に付勢されてい
るためである。
【0140】そして、ガイドピン118が切替点を通過
すると、戻しバネ107のバネ力がクランク板106を
介して引込み板105に作用し、図33Bに示す状態か
ら同図Cに示す状態を経て同図Dに示す状態まで瞬間的
に変化する。その結果、カートリッジホルダ103の自
動下降が終了し、このカートリッジホルダ103に保持
されているディスクカートリッジ1がディスク装填部に
装填される。
【0141】この実施例によれば、ディスクカートリッ
ジ1の挿入量に応じてカートリッジホルダ103の下面
に取り付けられた引込み板105が回転し、挿入の途中
から引込み板105に加わる力を反転させてディスクカ
ートリッジ1をカートリッジホルダ103の内側に引き
込むようにしたため、ディスクカートリッジ1の自動引
き込みを行うことができる。従って、このような構成を
有する第2の実施例に係るディスク記録再生装置100
によっても、上述した第1の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0142】尚、この実施例では、引込み板105の正
逆回転によってカートリッジホルダ103を昇降させる
構成としたため、この機構を、例えばイジェクト用モー
タと連動させる構成とすることにより、上述した一連の
動作を自動化させることができる。即ち、ディスクカー
トリッジ1を挿入するときだけ手動で装填し、空のカー
トリッジホルダ103の開放若しくは閉塞時及びディス
クカートリッジ1の排出時において、カートリッジホル
ダ103を自動的に昇降させることができる。また、こ
の実施例においては、図31に示すように、スライド板
104の上面に補強用の後上板104dを設ける一方、
この後上板104dをカートリッジホルダ103と並列
に配置することにより、昇降するカートリッジホルダ1
03の天面を覆わないように考慮している。
【0143】図34に示す本発明の第3の実施例は、カ
ートリッジホルダ120の昇降動作を、左右のリンク機
構125で行うようにしたものである。この実施例に係
るディスク記録再生装置120は、メカシャーシ121
とカートリッジホルダ123とスライド板124等を備
えている。スライド板124はメカシャーシ121に支
持されており、このスライド板124とカートリッジホ
ルダ123との間を左右のリンク機構125が上下方向
へ回動可能に連結している。
【0144】左右のリンク機構125は、略同一の形状
をなす山形のリンク板126,127と、一方のリンク
板126を上方に付勢するスプリング128とを有し、
各リンク板126,127の下部はスライド板124の
前後両端にそれぞれ回動自在に支持されている。これら
リンク板126,127を同一姿勢にして、それぞれの
上部をカートリッジホルダ123に回動自在に支持する
ことにより、左右のリンク機構125を介してカートリ
ッジホルダ123を、水平状態を保持したままその水平
方向と直交する垂直方向に移動させることができる。
【0145】このように、カートリッジホルダの動作変
換機構を構成する部材が、カートリッジホルダの天面を
覆わないように構成することができる場合には、上昇時
のカートリッジホルダ123を装置から突出させること
ができるものである。
【0146】また、図35〜図37に示す本発明の第4
の実施例は、本発明に係る装填機構を用いてスロット式
ディスク記憶装置を構成したものである。図35、図3
6A,B及び図37A,Bに示すように、カートリッジ
挿入口28を設けた固定筐体135で装填機構の周囲を
覆うことにより、純然たるスロット式のディスク記録再
生装置130を実現することができる。これは、外装の
固定筐体135を新規に用意することにより、本発明の
装填装置をそのまま流用してスロット式ディスク記憶装
置を構成できることを示すものである。
【0147】この実施例では、固定筐体135は、メカ
シャーシ131に複数個の固定ねじ136で締付されて
一体に固定されている。この固定筐体135とメカシャ
ーシ131との間に配設されたカートリッジホルダ13
3が、図36B及び図37Bに示すように、固定筐体1
35内において図示しない昇降機構で昇降動作される構
成となっている。尚、この第4の実施例の場合には、従
来のスロット式ディスク記憶装置と同様に、下降時にお
いてカートリッジホルダの上にデッドスペースが生じて
しまうことは否めないものである。
【0148】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、ディスク状情報記録媒体の上下両面に対して上下の
磁気ヘッドにより情報の記録及び/又は再生を行う装置
について説明したが、ディスク状情報記録媒体の上又は
下のいずれか一面に対してのみ情報の記録及び/又は再
生を行うディスク記憶装置に適用することができる。更
に、上記実施例では、ディスク状情報記録媒体に予め記
録されている情報の再生を行うと共に新たな情報の記録
も可能なディスク記録再生装置に適用した例について説
明したが、情報の記録又は再生の一方のみを行うことが
できるディスク記憶装置に適用することもできる。
【0149】また、読取り/書込みヘッドとして磁気ヘ
ッドを用いた例について説明したが、光学ヘッドを用い
て光学的に情報の記録及び/又は再生を行うディスク記
憶装置に適用することができることは勿論である。尚、
本発明のディスク記憶装置の具体的な応用装置として
は、デジタルカムコーダ、デジタルマルチカメラ、携帯
AV機器、携帯情報端末装置、リムーバブルストレージ
機器等、軽薄短小化の進むパーソナルAV又はPCに関
連するストレージ等のように各種の装置を挙げることが
できる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない
範囲で種々変更できるものである。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
カートリッジ装填装置及びその装填装置を備えたディス
ク記憶装置によれば、カートリッジホルダにディスクカ
ートリッジを挿入するまではカートリッジホルダが持ち
上げられて装置の厚みが比較的厚くなっているが、ディ
スクカートリッジが挿入されるとカートリッジホルダが
下げられて装置全体の厚みが薄くなるように構成されて
いるため、ディスクカートリッジの装填及び排出時以外
における装置全体の薄型化が可能であり、同時に、ディ
スクカートリッジの装填手順はスロット式と同等であっ
て、1つの差込操作だけで済むため、非常に操作性の優
れたディスクカートリッジ装填装置及びその装填装置を
備えたディスク記憶装置を提供することができるという
効果が得られる。
【0151】また、モードカム等と組み合せて電気的に
制御を行うことにより、装填機構の動作の自動化を容易
に達成することができる。更に、従来のスピンドルモー
タが昇降するディスク記憶装置に比べて、部品点数を削
減してコストの低減を図りつつ信頼性の高いディスク記
憶装置を提供することができる。更に又、本発明のディ
スクカートリッジの装填機構の周囲を、カートリッジ挿
入口を有する固定筐体で覆うことにより、純然たるスロ
ット式ディスク記憶装置にそのまま流用することがで
き、市場のニーズに対応して、同じ装填機構を備えたデ
ィスク記憶装置の形態を容易に且つ多様に増やすことが
できるという優位性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記憶装置の第1の実施例を示
すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の状態を
示す外観斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置の平面図である。
【図3】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジを挿入
する前の状態の側面図、同図Bは同じく断面図である。
【図4】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジを挿入
した後の状態の側面図、同図Bは同じく断面図である。
【図5】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置を示すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の
状態の平面図である。
【図6】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置を示すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の
状態の断面図である。
【図7】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置のディスクカートリッジの装填前後の動作を示す平面
側から見た説明図である。
【図8】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置のディスクカートリッジの装填動作を示すもので、同
図Aは装填前、同図Bは装填後の側面側から見た説明図
である。
【図9】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶装
置のディスクカートリッジの装填動作を示すもので、同
図Aは装填前、同図Bは装填後の背面側から見た説明図
である。
【図10】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジの装填前のディスクカート
リッジを削除した状態の平面図である。
【図11】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジを装填後のディスクカート
リッジを削除した状態の平面図である。
【図12】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置の情報の記録/再生時のディスクカートリッジを削
除した状態の平面図である。
【図13】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジの装填前の断面図である。
【図14】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置の底面図である。
【図15】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のモードカムを示す平面図である。
【図16】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のモードカムを示す底面図である。
【図17】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のモードカムを示す断面図である。
【図18】図16に示すモードカムのX−X線断面図で
ある。
【図19】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジの装填待ちの状態を示す平
面図である。
【図20】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジの装填中の状態を示す平面
図である。
【図21】図1に示す第1の実施例に係るディスク記憶
装置のディスクカートリッジの装填終了の状態を示す平
面図である。
【図22】図1に示すディスク記録再生装置の自動閉塞
時におけるモードカムの動作を説明するもので、同図A
は閉塞開始時、同図Bはスライド板の移動開始時、同図
Cはアームのロック解除時、同図Dは読取り/書込み時
を示す説明図である。
【図23】図1に示すディスク記録再生装置のディスク
カートリッジの自動排出時におけるモードカムの動作を
説明するもので、同図Aは読取り/書込み時又は自動排
出開始時、同図Bは排出途中でアームをロックした時、
同図Cは排出途中でスライド板の押し上げ開始時、同図
Dはディスクカートリッジが自動排出される瞬間、同図
Eはモードカムの反転開始時、同図Fはモードカムが停
止した待機時を示す説明図である。
【図24】図1に示すディスク記録再生装置のシャッタ
開放機構を示す分解斜視図である。
【図25】図1に示すディスク記録再生装置に用いられ
るディスクカートリッジの一例を示す斜視図である。
【図26】図1に示すディスク記録再生装置に図25に
示すディスクカートリッジを装填した状態の断面図であ
る。
【図27】図1に示すディスク記録再生装置に図25に
示すディスクカートリッジを装填した状態の側面図であ
る。
【図28】図1に示すディスク記録再生装置に図25に
示すディスクカートリッジを誤挿入した状態の平面図で
ある。
【図29】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例を
示すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の状態
の外観斜視図である。
【図30】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例を
示すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の状態
の側面図である。
【図31】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例を
示す分解斜視図である。
【図32】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例を
示すもので、引込み動作を説明するための平面図であ
る。
【図33】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例の
ディスクカートリッジの引込み動作を説明するためのも
ので、同図Aは切替点、同図Bは下降開始、同図Cは下
降途中、同図Dは下降完了を示す説明図である。
【図34】本発明のディスク記憶装置の第3の実施例を
示すもので、同図Aはディスクカートリッジの装填前、
同図Bはディスクカートリッジの装填後の断面図であ
る。
【図35】本発明のディスク記憶装置の第4の実施例を
示すもので、ディスクカートリッジを挿入する前の状態
の外観斜視図である。
【図36】図35に示す第4の実施例に係るディスク記
憶装置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジを
挿入する前の状態の側面図、同図Bは同じく断面図であ
る。
【図37】図35に示す第4の実施例に係るディスク記
憶装置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジを
挿入した後の状態の側面図、同図Bは同じく断面図であ
る。
【図38】従来のディスク記録再生装置の第1の例を示
すもので、同図Aはディスクカートリッジを挿入する前
の状態の断面図、同図Bはディスクカートリッジを挿入
した後の状態の断面図である。
【図39】従来のディスク記録再生装置の第2の例を示
すもので、同図Aはディスクカートリッジを挿入する前
の状態の断面図、同図Bはディスクカートリッジを挿入
した後の状態の断面図である。
【図40】従来のディスク記録再生装置の第3の例を示
すもので、同図Aはディスクカートリッジを挿入する前
の状態の断面図、同図Bはディスクカートリッジを挿入
した後の状態の断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、 4 シャッタ部材、 6
オフセット円弧部、 7 ヘッド挿入口、 9 センタコア穴、 10 ガイ
ド溝、 11 センタコア、 15 引込み溝、 2
0,100,120,130 ディスク記録再生装置
(ディスク記憶装置)、 21,101,121,13
1 メカシャーシ、22 トップカバー(外装カバ
ー)、 23,103,123,133 カートリッジ
ホルダ、 24,104,124 スライド板、 28
カートリッジ挿入口、 30 スピンドルモータ(デ
ィスク駆動装置)、 31 ターンテーブル、 34
マグネット、 40 ホルダリフト機構、 41 コイ
ルばね(弾性部材)、 44a,44b,111 ガイ
ドピン、 48 方向変換溝、45 垂直溝、 51
カム穴、 52 トリガ板、 53 カムピン、 57
戻しバネ、 58 操作ピン、 59 トリガピン、
61 カムロックピン、 64 モードカム、 66
外周カム面、 67 カム凹部、 68 モードスイッ
チ、 74 カム駆動機構、 77 シャッタ開き機
構、 78 シャッタ開きレバー、 80 記録再生機
構、 81 回動アクチュエータ、 81b 駆動コイ
ル、 82 スライダ、 89 マグネット、 90
アームロックピン、 105 引込み板、 106 ク
ランク板、 107 戻しバネ、108 引込みピン、
HD ハードディスク(ディスク状記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 敏夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大嶋 英司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面を読取り及び/又は書込
    み可能としたディスク状の情報記録媒体が回転自在に収
    納されたディスクカートリッジが挿入されるカートリッ
    ジホルダと、 上記カートリッジホルダに保持された上記ディスクカー
    トリッジが着脱可能に装填されるカートリッジ装填部
    と、 を備えたディスクカートリッジ装填装置において、 上記ディスクカートリッジを上記カートリッジ装填部に
    装填し又は当該カートリッジ装填部からディスクカート
    リッジを排出するときにのみ上記カートリッジホルダを
    略水平のまま当該水平方向と直交する垂直方向に移動さ
    せ、当該カートリッジホルダを含む装置の装填又は排出
    時における厚みを装填及び排出時以外における装置の厚
    みよりも厚くするホルダリフト機構を設けたことを特徴
    とするディスクカートリッジ装填装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記ホルダリフト機構は、上記カートリッジホルダの側
    面又は底面に配置して当該カートリッジホルダの上面は
    覆わないように構成したことを特徴とするディスクカー
    トリッジ装填装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記ホルダリフト機構は、上記ディスクカートリッジが
    所定量挿入されたところから当該ディスクカートリッジ
    を取り込んで上記カートリッジ装填部にディスクカート
    リッジを装填する自動装填機構を有することを特徴とす
    るディスクカートリッジ装填装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一面を読取り及び/又は書込
    み可能としたディスク状の情報記録媒体が回転自在に収
    納されたディスクカートリッジが挿入されるカートリッ
    ジホルダと、 上記カートリッジホルダに保持された上記ディスクカー
    トリッジが着脱可能に装填されるカートリッジ装填部
    と、 上記カートリッジ装填部に装填された上記ディスクカー
    トリッジの情報記録媒体を回転駆動する回転駆動機構
    と、 上記カートリッジ装填部の外側に軸着される回転支持部
    材により支持された読取り/書込みヘッドを有し、当該
    読取り/書込みヘッドを上記ディスクカートリッジ内に
    挿入して回転駆動される上記情報記録媒体の情報記録面
    上に移動対応させて情報の読取り又は書込みを行う記録
    再生機構と、 を備えたディスク記憶装置において、 上記ディスクカートリッジを上記カートリッジ装填部に
    装填し又は当該カートリッジ装填部からディスクカート
    リッジを排出するときにのみ上記カートリッジホルダを
    略水平のまま当該水平方向と直交する垂直方向に移動さ
    せ、当該カートリッジホルダを含む装置の装填又は排出
    時における厚みを装填及び排出時以外における装置の厚
    みよりも厚くするホルダリフト機構を設けたことを特徴
    とするディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスク記憶装置におい
    て、 上記カートリッジホルダには外装カバーを固定し、上記
    ディスクカートリッジの装填又は排出時には装置の厚み
    を一様に伸縮させるようにしたことを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のディスク記憶装置におい
    て、 上記カートリッジホルダの周囲を外装カバーで覆い、上
    記ディスクカートリッジの装填又は排出時のいずれにお
    いても装置の厚みを一定にしたことを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のディスク記憶装置におい
    て、 上記記録再生機構の読取り/書込みヘッドは、上記読取
    り又は書込み時以外には上記ディスクカートリッジの外
    側に退避させ、読取り又は書込み時にのみ当該読取り/
    書込みヘッドをディスクカートリッジ内に移動挿入させ
    るようにした屈曲型回動アクチュエータに搭載したこと
    を特徴とするディスク記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のディスク記憶装置におい
    て、 上記ディスクカートリッジの一方の側面にガイド溝を設
    けると共に、当該ガイド溝との係合の可否により当該デ
    ィスクカートリッジの誤挿入を防止する凸部を上記カー
    トリッジホルダに設けたことを特徴とするディスク記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のディスク記憶装置におい
    て、 上記カートリッジホルダの側面に、上記ディスクカート
    リッジの挿入時に当該ディスクカートリッジをトリガと
    して揺動してディスクカートリッジのシャッタを開放さ
    せるシャッタ開放手段を設けたことを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載のディスク記憶装置にお
    いて、 所定のカム溝を有するモードカムを回転自在に設け、こ
    のモードカムを回転させることにより上記ディスクカー
    トリッジの装填又は排出動作、及び上記カートリッジホ
    ルダの閉塞動作を行うようにしたことを特徴とするディ
    スク記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記モードカムをモータで駆動させることにより、上記
    ディスクカートリッジの装填又は排出動作、及び上記カ
    ートリッジホルダの閉塞動作を自動的に行うようにした
    ことを特徴とするディスク記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記モードカムは、所定の配線形状からなる配線パター
    ンと、この配線パターンに摺接されるスイッチとを有
    し、これら配線パターン及びスイッチにより発生する電
    気信号に基づいて上記ディスクカートリッジの装填又は
    排出動作を制御するようにしたことを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記モードカムは、所定の配線形状からなる配線パター
    ンと、この配線パターンに摺接されるスイッチとを有
    し、これら配線パターン及びスイッチにより発生する電
    気信号に基づいて上記回動アクチュエータのロック及び
    そのロック解除を行うようにしたことを特徴とするディ
    スク記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記モードカムは、プラスチックスのような絶縁体で形
    成されていることを特徴とするディスク記憶装置。
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KR20200001453U (ko) * 2018-12-22 2020-07-01 배준복 단일보드컴퓨터케이스

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