JPH11167701A - ディスク装置及び同装置に適用されるデータ記録順制御方法 - Google Patents

ディスク装置及び同装置に適用されるデータ記録順制御方法

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JPH11167701A
JPH11167701A JP33294697A JP33294697A JPH11167701A JP H11167701 A JPH11167701 A JP H11167701A JP 33294697 A JP33294697 A JP 33294697A JP 33294697 A JP33294697 A JP 33294697A JP H11167701 A JPH11167701 A JP H11167701A
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head
area
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disk medium
medium
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Toshimitsu Takizawa
利光 滝沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドロード領域の使用頻度が媒体上の他の記
録領域より少なくなるようにコントロールすることで、
障害の発生を極力抑える。 【解決手段】メディア面H0 〜H5 のヘッドロード領域
にゾーンZ0 を割り当てて当該ヘッドロード領域の使用
を許し、データを記録する際には、ヘッドロード領域
(ゾーンZ0 )以外の領域(ゾーンZ1 〜ZN のいずれ
か)から記録を始め(ステップS1〜S9)、ヘッドロ
ード領域(ゾーンZ0 )以外の領域に空きがなくなって
初めて、即ちヘッドロード領域(ゾーンZ0 )以外の領
域に記録し尽くした後に、当該ヘッドロード領域(ゾー
ンZ0 )を記録対象として(ステップS10)、当該ヘ
ッドロード領域(ゾーンZ0 )への記録を行う(ステッ
プS3,S4)構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドロード・ア
ンロード方式を適用したディスク装置に係り、特にヘッ
ドがロード時に着地する可能性のあるヘッドロード領域
も記録領域として使用するディスク装置及び同装置に適
用されるデータ記録順制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ヘッドによりデータの記録再生を
行うディスク装置、例えば磁気ディスク装置では、高記
録密度化に伴い、ヘッドの浮上量が低下し、合わせて磁
気記録媒体の表面平滑性も向上してきている。一方、従
来の磁気ディスク装置では、ヘッドは、装置が非動作の
ときは媒体上の特定領域に接触状態で停止し、動作開始
式時は媒体の回転と共に初めは媒体上を摺動し、動作状
態では回転する媒体上を空気軸受けの原理で浮上する、
いわゆるCSS(Contact-Start-Stop)方式を採用して
いた。
【0003】ところが、上記のように媒体表面の平滑性
が増すと、ヘッドのスライダ部分(ヘッドスライダ)が
媒体上に着地した場合に両者の間に吸着が発生し、ヘッ
ドを駆動することができないという問題が発生するよう
になった。
【0004】そこで近年は、このような問題を解決する
ために、ランプ機構を用いたヘッドロード・アンロード
方式の磁気ディスク装置が開発されている。ヘッドロー
ド・アンロード方式は、装置が非動作の状態では、図1
0に示すように、ヘッド101のスライダ部分(ヘッド
スライダ)101aがヘッドサスペンションの一部を、
板状の機構部品であるランプ機構102に沿わせて持ち
上げることで、媒体(メディア)103と非接触な状態
で保持することを特徴とする。即ちヘッドロード・アン
ロード方式の磁気ディスク装置では、装置が動作状態に
なると、媒体103の回転と共にヘッド101はボイス
コイルモータを含むキャリッジ駆動機構104の力で上
記ランプ機構103を矢印a方向に滑り落ちることで、
媒体103上にロードする。一方、装置が停止する場合
には、逆の動作により、キャリッジ駆動機構104の力
でランプ機構102に沿って矢印b方向に移動して当該
ランプ機構102に乗り上げて(アンロードして)、ヘ
ッドスライダ101aを媒体103から離した状態で停
止する。
【0005】しかし、このような非動作時にヘッドを媒
体から離した状態で(ランプ機構に)保持し、動作時に
媒体上にロードさせて使用するランプ機構によるヘッド
ロード・アンロード方式(いわゆる、ランプロード方
式)の磁気ディスク装置では、ヘッドがロードする際
に、スライダが媒体表面と接触して媒体に打痕や傷等の
損傷が発生する可能性がある。そのため、従来のヘッド
ロード・アンロード方式の磁気ディスク装置では、ヘッ
ドがロード時に着地する可能性のある媒体上の領域、つ
まりヘッドロード領域(具体的には、外周側のリング状
の領域)は、記録領域(データ記録領域)として使用さ
れないのが一般的である。ところが、ヘッドロード領域
を固定的に非記録領域としておく方式では、特に小径の
媒体の場合には、当該領域の占める割合が大きいことか
ら(2.5インチのディスク媒体の場合、7〜10%程
度)、記録容量のロスが大きい。
【0006】一方、USP5,633,767には、
(ヘッドロード領域を非記録領域とせず)、ヘッドロー
ド動作時にヘッドスライダと媒体の接触に起因して発生
する媒体損傷を、エラー(欠陥)トラック数の測定や、
高記録密度のデータパターンを使用しての効果的なリー
ドエラーレートの測定により監視し、エラートラックの
経時的増加がある閾値を超えた場合や、リードエラーレ
ートがある閾値を超えた場合に、ディスク装置の故障を
予測・警告することで、装置の致命的な破壊を未然に防
止する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のヘッドロード・アンロード方式のディスク装置では、
ヘッドロード動作時にヘッドスライダと媒体の接触に起
因して媒体損傷が発生する可能性があることを考慮し
て、ヘッドロード領域を非記録領域としておくのが一般
的であった。しかし、必ずしもヘッドロード領域に損傷
が発生するとは限らず、ヘッドロード領域を非記録領域
とすることは、特に小径の媒体の場合には、当該領域の
占める割合が大きいことから、記録容量のロスが大きい
という問題があった。
【0008】一方、USP5,633,767には、ヘ
ッドロード動作時に発生する可能性のある媒体損傷を、
エラートラックの増加やリードエラーレートの増加でも
って監視することで、装置の致命的な破壊を未然に防止
する技術が開示されている。この技術を適用するなら
ば、ヘッドロード領域を非記録領域としないで済むが、
当該ヘッドロード領域は媒体上の他の領域と何ら区別す
ることなく使用されるため、つまり他の領域と同等の頻
度で使用されるため、表面の損傷領域で障害を発生する
可能性が高く、当該ヘッドロード領域でのヘッドロード
・アンロード方式特有の障害の発生を抑えるものではな
いという問題があった。
【0009】また、USP5,633,767に記載さ
れた高記録密度のデータパターンを使用してのリードエ
ラーレートの測定では、将来通常の使用条件でもエラー
となる可能性のある種々の要因に対して、確かに、効果
的にエラーとして検出することができる。しかし、高記
録密度のデータパターンを使用してのリードエラーレー
トの測定は、ヘッドロード領域での微小突起や傷に起因
して、即ちヘッドロード・アンロード方式特有の媒体上
の物理的な要因で、将来ディフェクトとして検出される
可能性のあるセクタだけを、事前に高感度で検出するも
のではなく、ヘッドロード・アンロード方式特有のヘッ
ドロード領域の損傷を効果的に検出することはできない
という問題もあった。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ヘッドロード領域の使用頻度がディスク
媒体上の他の記録領域より少なくなるようにコントロー
ルすることで、障害の発生を極力抑えることができるデ
ィスク装置及びデータ記録順制御方法を提供することに
ある。
【0011】本発明の他の目的は、通常の使用ではエラ
ーとならないようなディスク媒体上の損傷をMRヘッド
(磁気抵抗変化型ヘッド)の特性を利用して効果的に検
出することができ、これによりディスク媒体の障害を事
前に且つ高精度に把握できるディスク装置及びディフェ
クト多発予測方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、非動作時にヘ
ッドをディスク媒体から離した状態で保持し、動作時に
当該ヘッドをディスク媒体上にロードさせて使用するヘ
ッドロード・アンロード方式を適用し、且つディスク媒
体上のヘッドロード領域(ヘッドがロード時に着地する
可能性のあるディスク媒体上の領域)を当該媒体の記録
領域に含めるようにしたディスク装置において、ディス
ク媒体上のヘッドロード領域を対象とするデータ記録の
順位が、当該媒体の他の記録領域より後になるように制
御するようにしたことを特徴とする。ここで、ヘッドロ
ード領域を対象とするデータ記録の順位を、媒体上の他
の記録領域より後にするには、当該媒体に対するデータ
記録を行う場合に、その対象領域としてヘッドロード領
域以外の記録領域を優先して使用し、ヘッドロード領域
の記録領域としての使用は、当該ヘッドロード領域以外
の記録領域に記録し尽くした後、即ちヘッドロード領域
以外の記録領域に空きがなくなった後とすればよい。
【0013】このような構成においては、ヘッドロード
動作によって損傷を受ける可能性のある媒体上の領域、
即ちヘッドロード領域は、他の記録領域に対して使用の
頻度が最小となるようにコントロールされるため、当該
ヘッドロード領域を媒体の記録領域に含めることで記録
容量を最大限にしつつ、ヘッドロード・アンロード方式
特有の物理的な要因による障害の発生を抑制することが
可能となる。
【0014】また本発明は、ヘッドロード領域のディフ
ェクトを探索するモードでは、ディスク媒体の回転数を
通常状態よりも低くした状態で、ヘッドロード領域を対
象に新たなディフェクトセクタを検出して代替処理を行
い、このヘッドロード領域を対象とするディフェクトセ
クタ検出結果をもとに当該ヘッドロード領域でのディフ
ェクト多発の可能性を予測し、その予測結果をもとにホ
ストシステムへの警告の通知、またはヘッドロード領域
の記録領域としての使用禁止設定を行うようにしたこと
を特徴とする。
【0015】このような構成において、ディスク媒体の
回転数を通常状態よりも低くすると、ヘッドの浮上高が
通常状態より低下する。このため、ヘッドロード領域に
微小突起や傷等があった場合に、ヘッドは通常の使用状
態と比較して当該微小突起や傷等に接触(衝突)する確
率が極めて高くなる。ヘッドにMRヘッドを使用した場
合、当該ヘッド(MRヘッド)が媒体上の微小突起等に
接触(衝突)すると、ヘッド(のMR素子の部分)に熱
が発生し、その熱で出力波形が乱される。この現象はT
A(Thermal Asperity:熱アスペリティ)と呼ばれる。
このTAが大きい場合リードエラーを招く。つまり、デ
ィスク媒体の回転数を通常状態よりも低くしてヘッドの
浮上高を下げると、媒体上の微小突起等に起因するTA
の発生を加速することが可能となる。
【0016】そこで、このような状態で、ヘッドロード
領域を対象に新たなディフェクトセクタを検出(して、
そのセクタを代替)するディフェクト洗い出し処理を行
うならば、微小突起や傷等があっても通常の使用では現
時点においてディフェクトとして検出されないようなセ
クタでも、当該微小突起や傷にMRヘッドが接触(衝
突)してTAが発生し、リードエラーとなってディフェ
クトとして検出される確率が極めて高くなる。即ち本発
明においては、通常の使用ではエラーとならないような
ヘッドロード領域上の損傷をMRヘッドの特性(欠点)
を利用して効果的に検出することができる。このため、
ディフェクト洗い出し処理でのディフェクトセクタ検出
結果をもとにヘッドロード領域でのディフェクト多発の
可能性を予測することが可能となり、その予測結果をも
とにホストシステムへの警告の通知、またはヘッドロー
ド領域の記録領域としての使用禁止設定を行うことによ
り、装置にとって致命的な故障の発生を未然に防止する
ことが可能となる。
【0017】上記した低速回転によるMRヘッドの低浮
上状態でのディフェクト洗い出し処理は、予め定められ
た回数のヘッドロード(ヘッドロード・アンロード)動
作毎に実行される構成とするとよい。
【0018】また、媒体に最も損傷を及ぼす可能性のあ
る動作は、電源遮断などの異常終了の場合であることか
ら、装置の立ち上げ時には、異常終了後の立ち上げであ
るか否かを判別し、異常終了後の立ち上げであると判別
された場合にも、低速回転によるMRヘッドの低浮上状
態でのディフェクト洗い出し処理を実行するとよい。こ
こで、異常終了後の立ち上げであるか否かの判別を可能
とするために、正常終了時には第1の状態から第2の状
態に切り替え設定されるフラグ情報(ヘッド正常退避フ
ラグ)を書き換え可能な不揮発性記憶装置に格納する構
成とするとよい。この場合、装置の立ち上げ時に、上記
フラグ情報(ヘッド正常退避フラグ)を参照して、第1
の状態であるか否か(第2の状態であるか)により、異
常終了後の立ち上げであるか否かを判別し、異常終了後
の立ち上げでないと判別したならば、当該フラグ情報
(ヘッド正常退避フラグ)を第2の状態から第1の状態
に切り替えればよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0020】図1の例では、3枚のディスクメディア
(ディスク媒体)1-0〜1-2と6本のヘッド2-0,2-1
〜2-4,2-5を有し、図10に示したのと同様のランプ
機構(図示せず)によるヘッドロード・アンロード方式
を適用した磁気ディスク装置を想定している。
【0021】ヘッド2-0,2-1〜2-4,2-5は、メディ
ア1-0〜1-2のメディア面H0 ,H1 〜H4 ,H5 に対
応して設けられ、当該メディア面H0 ,H1 〜H4 ,H
5 へのデータ書き込み(データ記録)及び当該メディア
面H0 ,H1 〜H4 ,H5 からのデータ読み出し(デー
タ再生)に用いられる。本実施形態において、ヘッド2
-0〜2-5は記録ヘッドと再生ヘッドとが分離した複合分
離型ヘッドであり、再生ヘッドにはMRヘッドが用いら
れている。但し以下の説明では、便宜的にヘッド2-0〜
2-5を適宜MRヘッドと呼ぶことにする。
【0022】さて、ヘッドロード・アンロード方式を適
用した本実施形態では、ヘッド2-0,2-1〜2-4,2-5
は、ディスク装置が非動作の状態では、メディア1-0〜
1-2から離間された位置に設けられたランプ機構に当該
メディア1-0〜1-2と非接触な状態で保持され、動作時
には、メディア1-0〜1-2の回転と共にランプ機構を滑
り落ちることで、メディア1-0〜1-2上にロードする。
【0023】メディア1-k(k=0〜2)の両メディア
面には同心円状の多数のトラックが形成され、各トラッ
クには、位置決め制御等に用いられる(シリンダ番号を
示すシリンダコード等のアドレス情報及び当該シリンダ
コードの示すシリンダ内の位置誤差を波形の振幅で示す
ためのバーストデータを含む)サーボデータが記録され
た複数のサーボ領域が等間隔で配置されている。これら
のサーボ領域は、メディア1-0〜1-2上では中心から各
トラックを渡って放射状に配置されている。サーボ領域
間はユーザ領域となっている。各サーボ領域間のユーザ
領域には、複数のデータセクタが設定される。
【0024】また、メディア1-kの両メディア面では、
トラック(シリンダ)の物理的な周の長さが長くなるメ
ディア1-k上の外周側の領域を有効に使用して当該メデ
ィア1-kのフォーマット効率を上げるために、図2に示
すように、当該メディア1-kのメディア面のデータ領域
を半径方向に複数のゾーン、例えばN+1個のゾーンZ
0 〜ZN に分割し、各ゾーンZ0 〜ZN 毎に、シリンダ
(トラック)当たりのデータセクタ数が異なる(外周側
のゾーンほど多くなる)構成、即ちメディア転送レート
(線記録密度)が異なる(外周側のゾーンのシリンダほ
ど速くなる)CDR(Constant Density Recording)方
式のフォーマット構成を適用している。ここで、1つの
ゾーン内の各シリンダのディスク転送レートは等しい。
本実施形態の特徴は、ヘッド2-0,2-1〜2-4,2-5が
ロード時に着地する可能性のあるメディア1-0〜1-2上
の外周側のリング状の領域、つまりヘッドロード領域
に、ゾーンZ0 を割り当てていることである。
【0025】また、メディア1-kの両メディア面の所定
領域は、ディフェクトセクタを代替するディフェクト登
録(ディフェクト代替)のためのディフェクト登録領域
(図示せず)に割り当てられている。
【0026】メディア1-0〜1-2は、スピンドルモータ
(SPM)3により高速に回転する。ヘッド2-0〜2-5
はキャリッジ4と称するヘッド移動機構に取り付けられ
て、このキャリッジ4の移動により同時にメディア1-0
〜1-2の半径方向に移動する。キャリッジ4は、ボイス
コイルモータ(VCM)5により駆動される。
【0027】スピンドルモータ3は、スピンドルモータ
ドライバ(SPMドライバ)6により制御電流(SPM
電流)の供給を受け、ボイスコイルモータ5は、ボイス
コイルモータドライバ(VCMドライバ)7により制御
電流(VCM電流)の供給を受ける。SPMドライバ6
及びVCMドライバ7は、ダブルドライバとして集積回
路化されている。VCMドライバ7は、後述するサーボ
回路10bとCPU11によるサーボ処理(ヘッド位置
決め制御処理)に従って制御される。
【0028】各ヘッド2-0〜2-5は例えばフレキシブル
プリント配線板(FPC)に実装されたヘッドアンプ回
路(ヘッドIC)8と接続されている。ヘッドアンプ回
路8は、ヘッド2-0〜2-5の選択、選択されたヘッド2
-i(iは0〜5のいずれか)との間のリード/ライト信
号の入出力等を司るもので、ヘッド2-iで読み取られた
アナログ出力(アナログ再生出力)を増幅するヘッドア
ンプ、及びリード/ライト回路9から送られてくる書き
込みデータに従いヘッド2-iにライト信号(ライト電
流)を出力するライトドライバ(いずれも図示せず)を
有する。
【0029】リード/ライト回路(R/W回路)9は、
ヘッド2-iによりメディア面Hi から読み取られてヘッ
ドアンプ回路8(内のヘッドアンプ)により増幅された
アナログ出力(ヘッド2-iのリード信号)を入力してデ
ータ再生動作に必要な信号処理を行うデコード機能(リ
ードチャネル)と、メディア面Hi へのデータ記録に必
要な信号処理を行うエンコード機能(ライトチャネル)
を有する。
【0030】インターフェース回路10aは、CPU1
1やHDC14と各種インターフェース信号やデータの
交換を行う回路であり、サーボ回路10bは、リード/
ライト回路9から出力されたサーボデータを処理するた
めの回路である。サーボ回路10bは、サーボデータか
らアドレス情報とバーストデータとを抽出し、CPU1
1に出力する。インターフェース回路10a及びサーボ
回路10bは、例えばゲートアレイ10により構成され
ている。
【0031】CPU11は、磁気ディスク装置の制御装
置を構成するマイクロプロセッサである。CPU11は
ROM(Read Only Memory)12に格納されている制御
プログラムに基づいて動作し、磁気ディスク装置内の各
部を制御する。即ちCPU11は、サーボ回路10bに
よって抽出されたアドレス情報及びバーストデータに従
ってVCMドライバ7を介してボイスコイルモータ5を
駆動制御することでヘッド2-0〜2-5を目標位置に移動
させるためのシーク・位置決め制御、HDC14を制御
することによるリード/ライトデータの転送制御などの
周知の制御を行う。またCPU11は、メディア面H0
〜H5 のゾーンZ0 (ヘッドロード領域)の使用頻度を
他のゾーンZ1 〜ZN より少なくすることが可能なデー
タ記録順制御(を伴うディスクライト処理)、及びゾー
ンZ0 (ヘッドロード領域)のディフェクトが多発する
ことを効果的に予測するための処理(ディフェクト多発
予測処理)等、本発明に直接関係する処理も行う。
【0032】CPU11には、上記制御プログラム等が
格納されているROM(Read OnlyMemory)12と、磁
気ディスク装置の制御用のパラメータの保存などに用い
られる書き換え可能な不揮発性記憶装置(不揮発性メモ
リ)としてのEEPROM(Electrically Erasable an
d Programmable Read Only Memory )13とが接続され
ている。EEPROM13には、メディア面H0 〜H5
毎に、そのメディア面上の各ディフェクトセクタ(ディ
フェクトが存在するセクタ)についての、ディフェクト
セクタ位置を示すディフェクトセクタ情報と、そのディ
フェクトセクタの代替先を示す代替先セクタ情報を持つ
ディフェクト情報の群が格納されるディフェクト情報領
域130、及び1バイト構成の第1並びに第2のフラグ
情報が格納されるフラグ情報領域131が確保される。
ディフェクト情報領域130には、上記のディフェクト
情報の群の他に、メディア面H0 〜H5 毎のディフェク
ト登録領域の空きセクタ数が格納される。
【0033】図3は、上記第1のフラグ情報のフォーマ
ットを示す。図から明らかなように、第1のフラグ情報
は、2ビットのヘッド正常退避フラグ(bit0,1)と、4
ビットのディフェクト洗い出し結果(bit2,3,4,5)と、
パリティビット(bit7)から構成される。
【0034】ヘッド正常退避フラグは、“00”(フラ
グオフ)で異常終了(電源遮断)を、“11”(フラグ
オン)で正常終了を示す。ディフェクト洗い出し結果と
は、ヘッド2-0〜2-5の浮上量を通常の使用状態より低
下させて、各メディア面H0 〜H5 のゾーンZ0 につい
て、各シリンダの各セクタに対するデータ書き込み/読
み出しを行って、リードエラーとなるか否かを検出する
ことにより求められるもので、リードエラーとなったセ
クタ、即ちディフェクトセクタ(欠陥セクタ)が存在す
るシリンダ数の割合(ディフェクト発生シリンダの割
合)をいう。ここでは、ディフェクト洗い出し結果、即
ちゾーンZ0 におけるディフェクト発生シリンダの割合
は、“0000”で50%未満であることを、“001
1”で50%以上70%未満であることを、“111
1”で70%以上であることを、それぞれ示す。
【0035】一方、第2のフラグ情報は、メディア面H
0 〜H5 のゾーンZ0 (ヘッドロード領域)にそれぞれ
対応するビット(以下、アクセス禁止フラグと称する)
を持ち、対応するメディア面H0 〜H5 のゾーンZ0
(ヘッドロード領域)のアクセス(ディスクライトアク
セス)が禁止となっているか否かを示す。
【0036】CPU11にはまた、HDC(ディスクコ
ントローラ)14が接続されている。HDC14は、ホ
ストシステム(図示せず)とのインターフェースを構成
し、ホストシステムとの間のコマンド、データの通信を
制御すると共に、リード/ライト回路9を介してメディ
ア1-0〜1-2との間のデータの通信を制御する。このH
DC14には、メディア1-0〜1-2から読み出されたセ
クタ単位のリードデータ及びメディア1-0〜1-2に書き
込むためのライトデータを一時的に格納するための、例
えばRAM等で構成されるバッファメモリ(バッファR
AM)15が接続されている。
【0037】次に、図1の構成の磁気ディスク装置の動
作を説明する。まず、図1の構成の磁気ディスク装置
は、前記したようにランプ機構によるヘッドロード・ア
ンロード方式を適用している。周知のように、ヘッドロ
ード・アンロード方式の磁気ディスク装置では、ヘッド
がロード時に着地する可能性のあるメディア上の外周側
の領域、つまりヘッドロード領域(本実施形態では、図
2中のゾーンZ0 に相当する領域)で、着地の際にヘッ
ドスライダ面のエッジなどでメディア表面(メディア
面)が傷つけられる虞がある。このため一般には、ヘッ
ドロード領域は、記録領域(データ記録領域)として使
用されないのが一般的である。しかし、メディア上での
ヘッドロード領域の占める割合は、例えば2.5インチ
のメディアの例では7〜10%というように、大きいこ
とから、記録容量のロスが大きい。しかも実際には、ヘ
ッドとメディア、及びランプ機構の改善、更には制御方
法の改善により、ヘッドロード領域でのメディア表面へ
の傷つきの可能性が少なくなってきている。
【0038】そこで本実施形態では、メディア1-0〜1
-2の各メディア面H0 ,H1 〜H4,H5 のヘッドロー
ド領域も記録領域として使用することにし、当該ヘッド
ロード領域にゾーンZ0 を割り当てるようにしている。
但し、ゾーンZ0 (ヘッドロード領域)を、他のゾーン
Z1 〜ZN と対等に使用したのでは、障害の発生する可
能性が高くなってディスクアクセスの効率が低下する虞
がある。そのため本実施形態では、ヘッドロード領域
(ゾーンZ0 )の使用頻度が、他の記録領域、つまりゾ
ーンZ1 〜ZN より低くなるような制御方法を適用す
る。
【0039】以下、この制御方法(データ記録順制御方
法)について、図4のフローチャートを参照して説明す
る。まずCPU11は、ホストシステムからディスクラ
イト要求が与えられた場合、メディア面Hi を指定する
変数(ポインタ)iを初期値0に設定すると共に、ゾー
ンZj を指定する変数(ポインタ)jを初期値1に設定
する(ステップS1)。
【0040】次にCPU11は、メディア1-0〜1-2全
体で、要求サイズ分の空き領域があるか否かを調べ(ス
テップS2)、あるならば、メディア面Hi のゾーンZ
j に空き領域があるか否かを調べる(ステップS3)。
【0041】もし、メディア面Hi のゾーンZj に空き
領域があるならば、CPU11はHDC14を制御し
て、メディア面Hi のゾーンZj の空き領域に要求され
たデータを可能な限り書き込む動作を行わせる(ステッ
プS4)。ここで、要求されたデータの書き込みが全て
行われたなら、つまり未書き込みデータが残っていない
ならば(ステップS5)、ディスクライト終了となる。
【0042】これに対し、未書き込みデータが残ってい
るならば、CPU11はiを1だけインクリメントして
次のメディア面Hi を指すようにし(ステップS6)、
この1インクリメント後のiの値が5を越えていないな
らば(ステップS7)、即ちメディア面H1 〜H5 のい
ずれかを示しているならば、上記ステップS3以降の処
理を実行する。また、上記ステップS3でメディア面H
i のゾーンZj に空き領域がないと判断した場合にも、
CPU11はiを1だけインクリメントする(ステップ
S6)。
【0043】一方、1インクリメント後のiの値が5を
越えているならば、CPU11はiを初期値0に設定し
直して先頭のメディア面H0 を指すようにすると共に、
jを1だけインクリメントして次のゾーンZj を指すよ
うにする(ステップS8)。そしてCPU11は、この
1インクリメント後のjの値がNを越えていないならば
(ステップS9)、即ちゾーンZ1 〜ZN のいずれかを
示しているならば、上記ステップS3以降の処理を実行
する。
【0044】これに対し、1インクリメント後のjの値
がNを越えているならば、CPU11はjを0に設定し
て先頭のゾーンZ0 、つまりヘッドロード領域を指すよ
うにした後、上記ステップS3以降の処理を実行する。
【0045】このように本実施形態においては、ホスト
システムからデータライトが要求された場合、メディア
面Hi (i=0〜5)のゾーンZ1 〜ZN への書き込み
が可能である限り、当該ゾーンZ1 〜ZN への書き込
み、即ちゾーンZ0 (ヘッドロード領域)以外のゾーン
への書き込みを優先して行い、ゾーンZ1 〜ZN に空き
領域がなくなった結果、当該ゾーンZ1 〜ZN への書き
込みが不可能となって初めて、ゾーンZ0 (ヘッドロー
ド領域)への書き込みを行うように、即ちメディア面H
i のゾーンZ0 (ヘッドロード領域)を対象とする書き
込み(データ記録)の順位が、他のゾーンZ1 〜ZN よ
り後になるように制御している。これにより、ヘッドロ
ード領域(ゾーンZ0 )の使用頻度(つまりヘッドアク
セスの頻度)を、他の記録領域であるゾーンZ1 〜ZN
より低くすることができ、ヘッドロード領域を記録領域
として使用していながら、障害の発生する可能性を最小
限にしつつ、装置(内のメディア1-0〜1-2)の実質的
な記録容量を最大限に拡張することができる。
【0046】なお、以上の説明では、空き領域のあるゾ
ーンのチェックを、常にメディア面H0 のゾーンZ1 か
ら始めるものとしているが、ゾーンZ1 〜ZN の中で空
き領域のある先頭のゾーンZj と、当該ゾーンZj を持
つメディア面Hi の最新の情報を記憶しておくことで、
その情報の示すゾーンZj から直ちに書き込み(データ
記録)を開始することが可能となる。
【0047】また、以上の説明では、データ記録(ディ
スクライト)に関するメディア面H0 〜H5 の使用順位
が、H0 →H1 →…→H4 →H5 の順であり、各メディ
ア面H0 〜H5 におけるゾーンZ1 〜ZN の使用順位
が、Z1 →Z2 →…→ZN-1 →ZN の順であるとした
が、これに限るものではない。要するに、図1の磁気デ
ィスク装置においてデータを記録する際に、ヘッドロー
ド領域(ゾーンZ0 )以外の領域(ゾーンZ1 〜ZN の
いずれか)から記録を始め、ヘッドロード領域(ゾーン
Z0 )以外の領域に空きがなくなって初めて、即ちヘッ
ドロード領域(ゾーンZ0 )以外の領域に記録し尽くし
た後に、当該ヘッドロード領域(ゾーンZ0)への記録
を行うように制御すればよい。
【0048】また、ホスト装置システムからの要求によ
るディスクチェックなどでクラスタの整理を行う場合、
即ち断片化された同一ファイルデータを連続する領域に
記録し直す(再配置する)と共に、断片化された空き領
域をまとめて大きな空き領域を確保する場合にも、ヘッ
ドロード領域(ゾーンZ0 )全体が極力空き領域となる
ように整理するとよい。
【0049】また、以上の説明では、ヘッドロード領域
に1つのゾーンZ0 を割り当てているが、ゾーン数によ
っては、2つ以上のゾーンを割り当てるようにしても構
わない。また、ヘッドロード領域に1つまたは複数のゾ
ーンを割り当てること、即ちヘッドロード領域をゾーン
単位で管理することは、制御の点で極めて都合がよい
が、必ずしもヘッドロード領域とゾーンとが対応してい
る必要はなく、各メディア面H0 〜H5 について、ヘッ
ドロード領域と、それ以外の記録領域とを区別して管理
すればよい。このようにした場合、メディア1-0〜1-2
において必ずしもCDR方式のフォーマット構成を適用
する必要はない。
【0050】さて本実施形態では、上記したようにヘッ
ドロード領域を記録領域として使用することを許してい
る。したがって、ヘッドロード領域(ゾーンZ0 )で近
い将来ディフェクトセクタ(欠陥セクタ)が多発するこ
とを、事前に予測できるとよい。この事前予測機能を実
現することは、特にヘッドロード領域(ゾーンZ0 )に
微小な突起が多数存在する場合には、通常の使用ではデ
ィフェクトとして検出されなくても、ヘッドロード・ア
ンロードの繰り返しにより、近い将来致命的な傷となっ
て多数のディフェクトセクタが発生する虞があるため、
重要である。
【0051】ところで近年は、記録密度の向上のため
に、MRヘッドを使用した磁気ディスク装置が増えてい
る。本実施形態においても、ヘッド2-0〜2-5にMRヘ
ッドを使用している。このMRヘッドの欠点は、メディ
ア面に微小な突起等があった場合に、ヘッドが当該突起
等と接触(衝突)することにより、前述したようにヘッ
ド(のMR素子の部分)に熱が発生し、その熱で出力波
形が乱されるTA(熱アスペリティ)という現象を招く
ことである。このTAが大きい場合、つまり出力波形の
乱れが大きい場合、リードエラーを招く。
【0052】そこで本実施形態では、このMRヘッドの
欠点を利用して、特別の使用条件のもとでTAの発生を
加速させ、通常の使用状態ではリードエラーとならない
ような微小突起でも、近い将来にはリードエラーとなる
ような致命的な傷となる可能性のあるセクタをディフェ
クトセクタとして洗い出す(検出する)ことで、ディフ
ェクトセクタの多発を事前に予測するようにしている。
【0053】以下、このディフェクトセクタ多発の予測
処理(ディフェクト多発予測処理)、即ち装置(ドライ
ブ)として致命的な故障の発生可能性の予測処理につい
て、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0054】まず、本予測のための処理ルーチン(予測
ルーチン)は、予め定められたヘッドロード(ヘッドロ
ード・アンロード)回数毎に行われるものとする。CP
U11は、予測ルーチンの先頭でSPMドライバ6を制
御して、スピンドルモータ3の回転数を通常の使用状態
での回転数より下げる(ステップS21)。この状態で
CPU11は、メディア面H0 〜H5 のゾーンZ0 (ヘ
ッドロード領域)を対象に、ディフェクトセクタを洗い
出すディフェクト洗い出し(ディフェクト探索)処理を
行う(ステップS22)。
【0055】このステップS22のディフェクト洗い出
し処理では、メディア面H0 〜H5のゾーンZ0 の全
領域を対象にセクタ単位でテストデータを書き込み、1
セクタ分のテストデータ書き込み毎にその書き込みデー
タを読み出して、正常に(リードエラーなしに)読み出
せたか否かにより、そのセクタが正常であるか或いはデ
ィフェクトであるかが判定される。なお、ゾーンZ0 の
全領域へのテストデータ書き込みを終了した後、セクタ
単位で、書き込みデータを読み出して、正常に読み出せ
たか否かを判定するようにしても構わない。また、ここ
では、説明を簡略化するために、ディフェクトセクタで
あるか否かを、各セクタに対する1回のテストデータの
書き込み/読み出しで判定するものとして説明している
が、磁気ディスク装置の信頼性という点では、各セクタ
に対して複数回のテストデータの書き込み/読み出しを
繰り返して、そのリードエラーの発生率から(例えば、
1回でもエラーが発生しているか否かにより)ディフェ
クトセクタであるか否かを判定するとよい。
【0056】上記ディフェクト洗い出し処理では、スピ
ンドルモータ3の回転数が通常の使用状態より下げられ
ていることから、ヘッド2-i(i=0〜5)の浮上高
(浮上量)は通常の使用状態より低くなる。したがっ
て、ゾーンZ0 に微小な突起等が存在する場合、ヘッド
2-iは通常の使用状態に比べて当該微小突起等と強く接
触(衝突)する可能性が高く、通常の使用状態よりヘッ
ド2-iの出力波形が大きく乱れて、つまり大きなTAが
発生してリードエラーとなる可能性が高くなる。即ち本
実施形態においては、スピンドルモータ3の回転数が通
常の使用状態より下げた状態で、ゾーンZ0 (ヘッドロ
ード領域)のディフェクト洗い出しを行うことで、通常
の使用状態ではディフェクトとして検出されないような
微小な突起のあるセクタも、ディフェクトセクタとして
検出することができるため、信頼性の高いディフェクト
洗い出し(ディフェクト探索)が可能となる。
【0057】なお、上記ディフェクト洗い出し処理で
は、TA以外の要因でリードエラーとなってディフェク
トとして検出されるセクタも含まれる。そこで、例えば
リード/ライト回路9に、ヘッドアンプ回路8からのリ
ード信号(アナログ再生出力)のレベルと所定の閾値
(基準レベル)とを比較して、リード信号のレベルの方
が閾値より大きい場合に、TA発生を検出するTA検出
回路を設け、当該TA検出回路によりTA発生が検出さ
れ、且つリードエラーとなったセクタだけを、ディフェ
クトセクタとして検出することで、微小突起等に起因し
て将来ディフェクトとなる可能性のあるセクタをより高
精度に検出することも可能である。
【0058】CPU11は以上のディフェクト洗い出し
を行うと、各メディア面H0 〜H5毎に、検出したディ
フェクトセクタの位置を示すディフェクトセクタ情報
と、そのディフェクトセクタの(ディフェクト登録領域
における)代替先(登録先)を示す代替先セクタ情報を
持つディフェクト情報の群をEEPROM13内のディ
フェクト情報領域130に追加登録するディフェクト登
録処理(ディフェクト代替処理)を行う(ステップS2
3)。
【0059】次にCPU11は、各メディア面Hi につ
いて、上記更新後のディフェクト登録領域の空きセクタ
数(ディフェクトセクタの代替先として未だ割り当てら
れていないセクタの数)の全セクタ数に対する割合、即
ちディフェクト登録領域における空き領域の割合を求め
て、その空き領域の割合が第1の閾値、例えば20%以
下であるか否かを調べる(ステップS24)。
【0060】もし、メディア面Hi のディフェクト登録
領域の空き領域の割合が20%(第1の閾値)以下とな
ったならば、CPU11はEEPROM13内のディフ
ェクト情報領域130に登録されている当該メディア面
Hi についてのディフェクト情報の群から、ゾーンZ0
(ヘッドロード領域)でのディフェクト発生シリンダ数
を求める(ステップS25)。この際、CPU11は、
EEPROM13内のフラグ情報領域131に設定され
ている第1のフラグ情報中のディフェクト洗い出し結果
(bit2〜5 )を、ゾーンZ0 (ヘッドロード領域)の全
シリンダ数の例えば50%(第2の閾値)以上、70%
(第3の閾値)未満のシリンダでディフェクトが発生し
ているならば“0011”に更新し、70%以上でディ
フェクトが発生しているならば“1111”に更新す
る。
【0061】次にCPU11はフラグ情報領域131に
設定されている第1のフラグ情報中のディフェクト洗い
出し結果(bit2〜5 )から、メディア面Hi のゾーンZ
0 (ヘッドロード領域)において50%(第2の閾値)
以上のシリンダでディフェクトが発生しているか否かを
判断し(ステップS26)、50%以上のシリンダでデ
ィフェクトが発生していないなら、当該ゾーンZ0 (ヘ
ッドロード領域)を記録領域として使用することに何ら
問題はないものとして、通常のディスクアクセス(リー
ド/ライト)処理に戻る。この際、スピンドルモータ3
の回転数も、通常の回転数に戻される。
【0062】これに対し、メディア面Hi のゾーンZ0
(ヘッドロード領域)において50%以上のシリンダで
ディフェクトが発生している場合には、CPU11はそ
れが70%(第3の閾値)以上であるか否かを調べ(ス
テップS27)、70%以上であるならば、磁気ディス
ク装置(ドライブ)として致命的な故障の発生可能性が
あるものと判断し、フラグ情報領域131内の第2のフ
ラグ情報中の当該ゾーンZ0 に対応するビット(アクセ
ス禁止フラグ)を、アクセス禁止を示す状態に設定する
と共に(ステップS28)、致命的な故障の発生可能性
がある旨の警告をHDC14を介してホストシステムに
通知する(ステップS29)。
【0063】一方、メディア面Hi のゾーンZ0 (ヘッ
ドロード領域)でのディフェクト発生割合が70%以上
でないならば、即ち50%以上70%未満であるなら
ば、CPU11は、当該ゾーンZ0 (ヘッドロード領
域)に対するアクセスを禁止するほどではないものの、
致命的な故障の発生可能性はあるものとして、上記ステ
ップS29の処理、即ちホストシステムへの警告だけを
行う。ユーザ(或いはシステム管理者)は、この警告に
より、致命的な故障が実際に発生する前に、必要な対策
(例えば、ゾーンZ0 の記録内容を他のゾーンまたは種
類の異なる別のメディアにコピーするとか、ドライブを
交換するといった対策)をとることが可能となる。この
他、ディフェクトシリンダの割合が70%(第3の閾
値)以上の場合と、50%(第2の閾値)以上70%未
満の場合とで、異なる警告を通知するようにするなら
ば、より適切な対策をとることが可能となる。なお、本
実施形態で第1乃至第3の閾値として適用した値は一例
であり、これに限るものではない。また、閾値の単位と
して、ディフェクト数を用いるようにしても構わない。
【0064】さて、上記のように、ホストシステムに対
して警告を通知しても、ユーザ側で何の対策もとらず
に、そのままドライブを通常に使用し続けることもあり
得る。そこで本実施形態では、ゾーンZ0 (ヘッドロー
ド領域)を対象とする通常のディスクアクセス処理が発
生した場合、当該ディスクアクセス処理を、図6のフロ
ーチャートに従って次のように行うようにしている。
【0065】メディア面Hi のゾーンZ0 (ヘッドロー
ド領域)へのディスクアクセスを行う場合、まずCPU
11は、EEPROM13のフラグ情報領域131に設
定されている第2のフラグ情報中の対応するアクセス禁
止フラグを参照し、当該ゾーンZ0 (ヘッドロード領
域))へのアクセス(ディスクライトアクセス)が禁止
されているか否かを調べる(ステップS31)。
【0066】もし、メディア面Hi のゾーンZ0 (ヘッ
ドロード領域)へのアクセスが禁止されている場合に
は、CPU11はディスクライトアクセス或いはディス
クリードアクセスのいずれであるかを調べ(ステップS
32)、ディスクリードアクセスの場合には、後述する
ように、当該ゾーンZ0 へのアクセスが禁止されていな
い場合と同一の処理を行う。
【0067】これに対し、ディスクライトアクセスの場
合には、CPU11は、空きのある他のメディア面のゾ
ーンZ0 (ヘッドロード領域)を探す(ステップS3
3)。もし、空きのある他のメディア面のゾーンZ0
(ヘッドロード領域)があるならば、CPU11は当該
ゾーンZ0 について上記ステップS31を実行する。ま
た、空きのある他のメディア面のゾーンZ0 がないなら
ば、CPU11はHDC14を介してホストシステムに
エラーを通知する(ステップS34)。ユーザは、この
エラー通知により、致命的な故障が実際に発生する前
に、必要な対策をとることが可能となる。
【0068】一方、アクセスの対象となるメディア面H
i のゾーンZ0 へのアクセスが禁止されていない場合
と、アクセスが禁止されていてもディスクリードアクセ
スの場合には、CPU11は、上記フラグ情報領域13
1に設定されている第1のフラグ情報中の(最新の)デ
ィフェクト洗い出し結果(bit2〜5 )をもとに、当該ゾ
ーンZ0 でのディフェクト発生シリンダの割合が50%
(第2の閾値)以上であるか否かを調べる(ステップS
35)。
【0069】もし、50%未満であるならば、CPU1
1はそのままディスクアクセスを開始し、50%以上で
あるならば、HDC14を介してホストシステムへ警告
を通知した後(ステップS36)、ディスクアクセスを
開始する。
【0070】ところで、ゾーンZ0 (ヘッドロード領
域)を対象とする通常のディスクアクセス処理でディフ
ェクトが検出された結果、当該ゾーンZ0 (ヘッドロー
ド領域)におけるディフェクトシリンダの割合が50%
以上となることがあり得る。このような状態では、その
ことが次の予測処理で確認されるのを待つことなく、直
ちにホストシステムに警告を通知するとよい、そのため
には、ゾーンZ0 を対象とする通常のディスクアクセス
処理でディフェクトが検出されて代替処理が行われる毎
に、当該ゾーンZ0 における最新のディフェクトシリン
ダの割合を求めればよい。
【0071】さて一般に、ヘッドロード・アンロード方
式を適用する磁気ディスク装置において、メディア(デ
ィスクメディア)に最も損傷を及ぼす可能性のある動作
は、電源遮断などの異常終了の場合である。これについ
て以下に述べる。
【0072】まず、正常終了の場合には、アンロード動
作でヘッドがランプ機構に突入する速度やランプ機構に
沿って登っている間の駆動力制御がなされていることか
ら、ヘッドへの衝撃は最小となるようにコントロールさ
れている。しかし、異常終了の場合には、キャリッジの
駆動力の電源はスピンドルモータの逆起電力を用いてい
ることが多く、駆動力制御系を用いずに無制御でランプ
機構を登り、ストッパに衝突して停止する。ここで、ヘ
ッドに加わる衝撃は、異常終了直前のヘッド位置、速度
等の状態により異なり、ヘッド(特にスライダを支える
ジンバル機構)に過大な衝撃が加わった場合には、ヘッ
ドの浮上姿勢の異常となり、メディアに損傷を与える可
能性が高い。このことは、図1の構成の磁気ディスク装
置においても同様である。
【0073】そこで本実施形態では、電源遮断等が発生
して異常終了した場合には、次に磁気ディスク装置を立
ち上げる際に、(図5のフローチャートを参照して説明
したような)所定のヘッドロード回数毎に行われるメデ
ィア面H0 〜H5 のゾーンZ0 (ヘッドロード領域)を
対象とするディフェクト多発予測処理と同一の処理を行
い、当該ゾーンZ0 の損傷検出を通してヘッドの障害を
把握して、ホストシステムへ警告を発するとか、当該ゾ
ーンZ0 の使用を制限するといった処置を行うようにし
ている。
【0074】以下、この磁気ディスク装置の立ち上げ時
の動作と、装置の停止時(正常終了時)の動作と、電源
遮断時の動作とについて、図7乃至図9のフローチャー
トを参照して説明する。
【0075】まず、装置の停止時(正常終了時)には、
CPU11はVCMドライバ7を介してボイスコイルモ
ータ5を駆動することで、ヘッド2-0〜2-5をメディア
面H0 〜H5 からランプ機構に沿って、メディア面H0
〜H5 外に退避させるヘッドアンロードを行う(ステッ
プS51)。次にCPU11は、EEPROM13内の
フラグ情報領域131に設定されている第1のフラグ情
報中のヘッド正常退避フラグ(bit0,1)をオン(“1
1”)にして、ヘッド2-0〜2-5が正常に退避された正
常終了を示した後(ステップS52)、終了する。
【0076】一方、電源遮断時(異常終了時)には、ス
ピンドルモータ3の逆起電力によって、ヘッド2-0〜2
-5がメディア面H0 〜H5 外に退避され(ステップS6
1)、そのまま終了となる。この場合、第1のフラグ情
報中のヘッド正常退避フラグは、電源遮断発生直前の状
態(後述するように、オフ状態)を維持する。
【0077】さてCPU11は、図1のディスク装置を
立ち上げる(起動する)場合、まずSPMドライバ6を
制御してスピンドルモータ3の回転を開始させる(ステ
ップS41)。そしてCPU11は、スピンドルモータ
3の回転数が予め定められた回転数になると(ステップ
S42)、フラグ情報領域131に設定されている第1
のフラグ情報中のヘッド正常退避フラグがオン状態
(“11”)にあるか否かを調べる(ステップS4
3)。
【0078】もし、ヘッド正常退避フラグがオン状態に
あるならば、CPU11は、最も最近の終了動作が正常
終了であり、即ちヘッド正常退避フラグがオン操作され
る正常終了であり(図8のフローチャート参照)、電源
遮断(による異常終了)は発生しなかったものと判断す
る(ステップS44)。この場合、CPU11は上記ヘ
ッド正常退避フラグを(仮に電源遮断等が発生して異常
終了したとしても、その後の立ち上げでその旨が示され
るように)オフ(“00”)にした後(ステップS4
5)、VCMドライバ7を介してボイスコイルモータ5
を駆動することで、ヘッド2-0〜2-5をメディア面H0
〜H5 上にロードし(ステップS46)、ディスクアク
セスを開始する。
【0079】一方、ヘッド正常退避フラグがオフ状態
(“00”)にあるならば、CPU11は、最も最近の
終了動作が異常終了であり、即ちヘッド正常退避フラグ
が操作されない異常終了であり(図9のフローチャート
参照)、電源遮断が発生したものと判断する(ステップ
S47)。この場合、CPU11はVCMドライバ7を
介してボイスコイルモータ5を駆動することで、ヘッド
2-0〜2-5をメディア面H0 〜H5 上にロードする(ス
テップS48)。そしてCPU11は、図5のフローチ
ャートに示したような、ディフェクト洗い出し処理を含
むディフェクト多発予測処理を実行し(ステップS4
9)、しかる後にディスクアクセスを開始する。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ヘ
ッドロード領域の使用頻度をディスク媒体上の他の記録
領域より少なくすることができるため、当該ヘッドロー
ド領域での障害の発生を抑制することができる。
【0081】また本発明によれば、通常の使用ではエラ
ーとならないようなディスク媒体上の損傷(特にヘッド
ロード領域上の損傷)をMRヘッドの特性(欠点)を利
用して効果的に検出することができるため、ディスク媒
体の障害を事前に且つ高精度に把握できる。これによ
り、装置にとって致命的な故障の発生を未然に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】図1中のメディア1-k(k=0〜2)のフォー
マット例を示す概念図。
【図3】図1中のフラグ情報領域131に設定される第
1のフラグ情報のフォーマットを示す図。
【図4】同実施形態において、ヘッドロード領域(ゾー
ンZ0 )の使用頻度が、他の記録領域より低くなるよう
な制御方法を適用するディスクライトアクセス時の処理
手順を説明するためのフローチャート。
【図5】同実施形態におけるディフェクト多発予測処理
を説明するためのフローチャート。
【図6】同実施形態におけるゾーンZ0 (ヘッドロード
領域)を対象とする通常のディスクアクセス処理を説明
するためのフローチャート。
【図7】同実施形態における装置立ち上げ(起動)時の
動作を説明するためのフローチャート。
【図8】同実施形態における装置の停止時(正常終了
時)の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】同実施形態における電源遮断時の動作を説明す
るためのフローチャート。
【図10】ランプ機構によるヘッドロード・アンロード
方式を適用した磁気ディスク装置の構造の概略と、当該
装置におけるヘッドロード・アンロード動作を説明する
ための図。
【符号の説明】
1-0〜1-2,1-k…ディスクメディア(媒体) 2-0〜2-5…ヘッド(MRヘッド) 3…スピンドルモータ 11…CPU(データ記録順制御手段、ディフェクト洗
い出し手段、ディフェクト多発予測手段、判別手段) 12…ROM 13…EEPROM 130…ディフェクト情報領域 131…フラグ情報領域 H0 〜H5 …メディア面 Z0 …ゾーン(ヘッドロード領域) Z1 〜ZN …ゾーン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非動作時にヘッドをディスク媒体から離
    した状態で保持し、動作時に前記ヘッドを前記ディスク
    媒体上にロードさせて使用するヘッドロード・アンロー
    ド方式を適用し、且つ前記ヘッドがロード時に着地する
    可能性のある前記ディスク媒体上の領域であるヘッドロ
    ード領域を当該媒体の記録領域に含めるようにしたディ
    スク装置において、 前記ディスク媒体上の前記ヘッドロード領域を対象とす
    るデータ記録の順位が、当該媒体上の他の記録領域より
    後になるように制御するデータ記録順制御手段を具備す
    ることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作時
    に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持し、
    動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロードさせ
    て使用するヘッドロード・アンロード方式を適用し、且
    つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある前記デ
    ィスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当該媒体
    の記録領域に含めるようにしたディスク装置において、 前記ヘッドロード領域のディフェクトを探索するモード
    では、前記ディスク媒体の回転数を通常状態よりも低く
    した状態で、前記ヘッドロード領域を対象に新たなディ
    フェクトセクタを検出して代替処理を行うディフェクト
    洗い出し手段と、 前記ディフェクト洗い出し手段によるディフェクトセク
    タ検出結果をもとに前記ヘッドロード領域でのディフェ
    クト多発の可能性を予測し、その予測結果をもとにホス
    トシステムへの警告の通知、または前記ヘッドロード領
    域の記録領域としての使用禁止設定を行うディフェクト
    多発予測手段とを具備することを特徴とするディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作時
    に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持し、
    動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロードさせ
    て使用するヘッドロード・アンロード方式を適用し、且
    つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある前記デ
    ィスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当該媒体
    の記録領域に含めるようにしたディスク装置において、 前記装置の立ち上げ時に、異常終了後の立ち上げである
    か否かを判別する判別手段と、 前記判別手段により異常終了後の立ち上げであると判別
    される毎に、前記ディスク媒体の回転数を通常状態より
    も低くした状態で、前記ヘッドロード領域を対象に新た
    なディフェクトセクタを検出して代替処理を行うディフ
    ェクト洗い出し手段と、 前記ディフェクト洗い出し手段によるディフェクトセク
    タ検出結果をもとに前記ヘッドロード領域でのディフェ
    クト多発の可能性を予測し、その予測結果をもとにホス
    トシステムへの警告の通知、または前記ヘッドロード領
    域の記録領域としての使用禁止設定を行うディフェクト
    多発予測手段とを具備することを特徴とするディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作時
    に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持し、
    動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロードさせ
    て使用するヘッドロード・アンロード方式を適用し、且
    つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある前記デ
    ィスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当該媒体
    の記録領域に含めるようにしたディスク装置において、 前記装置の立ち上げ時に、異常終了後の立ち上げである
    か否かを判別する判別手段と、 予め定められた回数のヘッドロード動作が行われる毎
    と、前記判別手段により異常終了後の立ち上げであると
    判別される毎に、前記ディスク媒体の回転数を通常状態
    よりも低くした状態で、前記ヘッドロード領域を対象に
    新たなディフェクトセクタを検出して代替処理を行うデ
    ィフェクト洗い出し手段と、 前記ディフェクト洗い出し手段によるディフェクトセク
    タ検出結果をもとに前記ヘッドロード領域でのディフェ
    クト多発の可能性を予測し、その予測結果をもとにホス
    トシステムへの警告の通知、または前記ヘッドロード領
    域の記録領域としての使用禁止設定を行うディフェクト
    多発予測手段とを具備することを特徴とするディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ディスク媒体上の前記ヘッドロード
    領域を対象とするデータ記録の使用順位が、当該媒体上
    の他の記録領域より後になるように制御するデータ記録
    順制御手段を更に具備することを特徴とする請求項2乃
    至請求項4のいずれかに記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 磁気抵抗変化型ヘッドによりディスク媒
    体への記録・再生が行われるディスク装置において、 前記ディスク媒体のディフェクトを探索するモードで
    は、当該媒体の回転数を通常状態よりも低くした状態
    で、当該媒体を対象に新たなディフェクトセクタを検出
    して代替処理を行うディフェクト洗い出し手段と、 前記ディフェクト洗い出し手段によるディフェクトセク
    タ検出結果をもとに前記ディスク媒体でのディフェクト
    多発の可能性を予測し、その予測結果をもとにホストシ
    ステムへの警告の通知、または当該媒体の使用禁止設定
    を行うディフェクト多発予測手段とを具備することを特
    徴とするディスク装置。
  7. 【請求項7】 非動作時にヘッドをディスク媒体から離
    した状態で保持し、動作時に前記ヘッドを前記ディスク
    媒体上にロードさせて使用するヘッドロード・アンロー
    ド方式を適用し、且つ前記ヘッドがロード時に着地する
    可能性のある前記ディスク媒体上の領域であるヘッドロ
    ード領域を当該媒体の記録領域に含めるようにしたディ
    スク装置に適用されるデータ記録順制御方法であって、 前記ディスク媒体上の前記ヘッドロード領域を対象とす
    るデータ記録の使用順位が、当該媒体上の他の記録領域
    より後になるように制御することを特徴とするデータ記
    録順制御方法。
  8. 【請求項8】 非動作時にヘッドをディスク媒体から離
    した状態で保持し、動作時に前記ヘッドを前記ディスク
    媒体上にロードさせて使用するヘッドロード・アンロー
    ド方式を適用し、且つ前記ヘッドがロード時に着地する
    可能性のある前記ディスク媒体上の領域であるヘッドロ
    ード領域を当該媒体の記録領域に含めるようにしたディ
    スク装置に適用されるデータ記録順制御方法であって、 前記ディスク媒体に対するデータ記録を行う場合、その
    対象領域として前記ヘッドロード領域以外の記録領域を
    優先し、 前記ヘッドロード領域の記録領域としての使用は、当該
    ヘッドロード領域以外の記録領域に記録し尽くした後と
    することを特徴とするデータ記録順制御方法。
  9. 【請求項9】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作時
    に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持し、
    動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロードさせ
    て使用するヘッドロード・アンロード方式を適用し、且
    つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある前記デ
    ィスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当該媒体
    の記録領域に含めるようにしたディスク装置に適用され
    るディフェクト多発予測方法であって、 前記ディスク媒体の回転数を通常状態よりも低く設定す
    る第1のステップと、前記第1のステップで前記ディス
    ク媒体の回転数が通常状態よりも低く設定された状態
    で、前記ヘッドロード領域を対象に新たなディフェクト
    セクタを検出して代替処理を行う第2のステップと、 前記第2のステップでのディフェクトセクタ検出結果を
    もとに前記ヘッドロード領域でのディフェクト多発の可
    能性を予測し、その予測結果をもとにホストシステムへ
    の警告の通知、または前記ヘッドロード領域の記録領域
    としての使用禁止設定を行う第3のステップとを具備す
    ることを特徴とするディフェクト多発予測方法。
  10. 【請求項10】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作
    時に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持
    し、動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロード
    させて使用するヘッドロード・アンロード方式を適用
    し、且つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある
    前記ディスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当
    該媒体の記録領域に含めるようにしたディスク装置に適
    用されるディフェクト多発予測方法であって、 前記装置の立ち上げ時に、異常終了後の立ち上げである
    か否かを判別する第1のステップと、 前記第1のステップで異常終了後の立ち上げであると判
    別された場合、前記ディスク媒体の回転数を通常状態よ
    りも低く設定する第2のステップと、 前記第2のステップで前記ディスク媒体の回転数が通常
    状態よりも低く設定された状態で、前記ヘッドロード領
    域を対象に新たなディフェクトセクタを検出して代替処
    理を行う第3のステップと、 前記第3のステップでのディフェクトセクタ検出結果を
    もとに前記ヘッドロード領域でのディフェクト多発の可
    能性を予測し、その予測結果をもとにホストシステムへ
    の警告の通知、または前記ヘッドロード領域の記録領域
    としての使用禁止設定を行う第4のステップとを具備す
    ることを特徴とするディフェクト多発予測方法。
  11. 【請求項11】 磁気抵抗変化型ヘッドを備え、非動作
    時に前記ヘッドをディスク媒体から離した状態で保持
    し、動作時に前記ヘッドを前記ディスク媒体上にロード
    させて使用するヘッドロード・アンロード方式を適用
    し、且つ前記ヘッドがロード時に着地する可能性のある
    前記ディスク媒体上の領域であるヘッドロード領域を当
    該媒体の記録領域に含めるようにしたディスク装置に適
    用されるディフェクト多発予測方法であって、 前記装置の立ち上げ時に、異常終了後の立ち上げである
    か否かを判別する第1のステップと、 予め定められた回数のヘッドロード動作が行われる毎
    と、前記第1のステップで異常終了後の立ち上げである
    と判別される毎に、前記ディスク媒体の回転数を通常状
    態よりも低く設定する第2のステップと、 前記第2のステップで前記ディスク媒体の回転数が通常
    状態よりも低く設定された状態で、前記ヘッドロード領
    域を対象に新たなディフェクトセクタを検出して代替処
    理を行う第3のステップと、 前記第3のステップでのディフェクトセクタ検出結果を
    もとに前記ヘッドロード領域でのディフェクト多発の可
    能性を予測し、その予測結果をもとにホストシステムへ
    の警告の通知、または前記ヘッドロード領域の記録領域
    としての使用禁止設定を行う第4のステップとを具備す
    ることを特徴とするディフェクト多発予測方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1895572A2 (en) 2006-08-31 2008-03-05 SUMCO Corporation Bonded wafer and method for producing bonded wafer
JP2012089219A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Toshiba Corp ディスク記憶装置及びディフェクト管理方法

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