JPH11167083A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH11167083A
JPH11167083A JP33197797A JP33197797A JPH11167083A JP H11167083 A JPH11167083 A JP H11167083A JP 33197797 A JP33197797 A JP 33197797A JP 33197797 A JP33197797 A JP 33197797A JP H11167083 A JPH11167083 A JP H11167083A
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JP
Japan
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pinhole
light
lighting device
emitted
refraction
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JP33197797A
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English (en)
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Takeshi Goto
猛 後藤
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は光源からの光を反射させるリフレク
タ,ピンホール,及びコリメートレンズを有した照明装
置に関し、楕円面を有したリフレクタを用いても光の出
射効率を良好とすることを課題とする。 【解決手段】光を出射させる発光管12と、楕円面を有
し発光管12からの光を反射させるリフレクタ11と、
出射させる光の内不要成分をカットするピンホール13
と、ピンホール13から出射する光を平行化するコリメ
ートレンズ15とを具備する照明装置において、ピンホ
ール13に直前あるいは直後の位置に屈折要素14を設
けると共に、この屈折要素14をピンホール13の中心
及び中心近傍から出射する光に対し、ピンホール13の
端部から出射する光の方が光軸に対して大きな角度とな
るよう光を屈折させる構成とし、コリメートレンズ15
の周辺部分のみに入射される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明装置に係り、特
に光源からの光を反射させるリフレクタ,ピンホール,
及びコリメートレンズを有した照明装置に関する。一般
にディスプレイ装置の一種として液晶表示装置が知られ
ている。この液晶表示装置にも種々の構成のものが提供
されており、その一種として、大画像表示を可能とした
投写型液晶表示装置(プロジェクタ)がある。
【0002】この投写型液晶表示装置には光源が設けら
れており、この光源から出射される光に画像信号を重畳
させて投写が行なわれる。よって、明るく鮮明な画像を
実現し、かつ消費電力の低減を図るためには、光源から
出射される光を効率的に使用することが重要となる。
【0003】
【従来の技術】一般に、プロジェクタ等の光源として
は、放物面または楕円面のミラーと、発光管を組み合わ
せた物が用いられる。放物面鏡を用いた場合、その焦点
に発光管を配置することで、略光軸に平行な光線が得ら
れ、構造が簡単なこともあり、広く用いられている。
【0004】これに対し、楕円面鏡を用いた照明装置
は、特に平行度を求める系に用いられる。これは放物面
鏡を用いた場合、平行度が発光管内の発光部寸法に依存
し改善の手段が無いのに対し、楕円面鏡を用いる系で
は、楕円面の第2の焦点に配置したピンホールを通過し
た光線のみがコリメートレンズにて平行化される為、こ
のピンホールの寸法を調整する事により出射する光線の
平行度が制御可能となるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の楕円面鏡を用い
る系では、光源発光部の中心と前記リフレクタの第1の
焦点及びピンホール中心と前記リフレクタの第2の焦点
をあわせて配置される。この際、光源発光部の中心から
ずれた位置から出射した光線は、リフレクタの第1の焦
点からずれた場所から出射している為、集光点もずれる
事となりピンホールを通過する事ができない。この光線
は、ピンホールで遮断されなければ、コリメートレンズ
で平行度の低い光線となる為、高い平行度の必要な光源
では、遮断しなければならない成分ではある。
【0006】しかし、発光部から出射する光量は有限な
為、ここで遮断した光量の分だけ光源系から出射する光
量が減少することとなる。このように、楕円リフレクタ
とピンホールを用いた光源系では、平行度の制御性は良
いが、光の出射効率が低い問題があった。本発明は上記
の点に鑑みてなされたものであり、楕円面を有したリフ
レクタを用いても光の出射効率を良好とすることができ
る照明装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明では、光を出射させる光源と、楕円面を
有し前記光源からの光を反射させるリフレクタと、前記
光源から出射させる光の内不要成分をカットするピンホ
ールと、前記ピンホールから出射する光を平行化するコ
リメートレンズとを具備する照明装置において、前記ピ
ンホールの前記光の入射部位または出射部位の少なくと
も一方に屈折要素を設けると共に、前記屈折要素を、前
記ピンホールの中心及び中心近傍から出射する光に対
し、前記ピンホールの端部から出射する光の方が光軸に
対して大きな角度となるよう光を屈折させる構成とし、
前記ピンホールの端部から出射した光が前記コリメート
レンズ周辺部分のみに入射される構成としたことを特徴
とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の照明装置において、前記屈折要素が、前記光
の入射位置が前記ピンホールの中央部から端部に向かう
に連れて、前記ピンホールから出射した光の光軸に対す
る角度が漸次大きくなるよう構成されていることを特徴
とするものである。
【0009】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1または2記載の照明装置において、前記屈折要素
が、平行平板の片面のみに形成されていることを特徴と
するものである。また、請求項4記載の発明では、前記
請求項3記載の照明装置において、前記平行平板の前記
屈折要素が形成さたれ面と反対側の面に、前記屈折要素
と位置合わせした状態でピンホールを形成すると共に、
該ピンホール周辺の壁面に反射部材を形成したことを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1または2記載の照明装置において、前記屈折要素
が、平行平板の両面に夫々形成されていることを特徴と
するものである。また、請求項6記載の発明では、前記
請求項3に記載の照明装置において、両面に形成された
前記屈折要素の間に位置合わせした状態でピンホールを
形成すると共に、前記ピンホール周辺の壁面に反射部材
を形成したことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項7記載の発明では、前記請求
項5または6記載の照明装置において、前記平行平板
が、前記屈折要素が片面にのみ作成された平行平板半体
を2枚貼り合わせて形成されていることを特徴とするも
のである。また、請求項8記載の発明では、前記請求項
1乃至7のいずれかに記載の照明装置において、前記リ
フレクターと前記コリメートレンズ間に拡散板を設ける
と共に、該拡散板の配設位置よりも前記光源側に紫外線
を吸収または反射するフィルタを配設したことを特徴と
するものである。
【0012】更に、請求項9記載の発明では、前記請求
項8記載の照明装置において、前記拡散板または前記フ
ィルタの内少なくとも一方が、前記ピンホールと共に形
成されていることを特徴とするものである。上記の各手
段は、次のように作用する。
【0013】請求項1記載の発明によれば、光源管から
出射し楕円面を有したリフレクタで反射された光は、ピ
ンホールに照射される。このピンホール直後または直前
には屈折要素が配設されており、この屈折要素はピンホ
ールの中心及び中心近傍から出射する光に比べ、ピンホ
ールの端部から出射する光を光軸に対して大きく屈折さ
せる。そして、このピンホールの端部から出射した光
は、コリメートレンズ周辺部分のみに入射されるよう構
成されている。
【0014】ところで、出射光に所定の平行度を持たせ
るために決定されるピンホールの大きさは、コリメート
レンズの位置により異なる。これは、コリメートレンズ
から見たピンホールの大きさが、コリメートレンズ中心
からの距離により異なる事による。従って、照明領域の
周辺部分においては、照明領域の中心部分よりも実質的
に大きなピンホールが許される事となる。
【0015】これにより、コリメートレンズ周辺に向か
う光線は、中央に向かう光線よりも大きな領域から出射
する事が許され、よってピンホールの端部から出射した
光を屈折要素によりコリメートレンズ周辺部分に入射さ
せることが可能となる。従って、光源から出射された光
を効率よくコリメートレンズに導くことができ、例えば
照明装置をプロジェクタの照明として用いた場合には、
投写画面における周辺照度比の向上を図ることができ
る。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、光の
入射位置がピンホールの中央部から端部に向かうに連れ
て、ピンホールから出射した光の光軸に対する角度が漸
次大きくなるよう屈折要素を構成したことにより、屈折
要素の周辺部における配光範囲を連続的に変化させる事
ができ、逆にコリメートレンズから見た場合には、コリ
メートレンズの中心からの距離によりピンホールの大き
さが変化する事となるため、希望する平行度を得る上で
最大限の光束を利用する事ができ、また照度分布の補正
も可能となる。
【0017】また、請求項3記載の発明によれば、屈折
要素を平行平板の片面のみ形成した構成としたことによ
り、平行平板を拡散板,ピンホール等を形成する基板と
して用いることができる。また、請求項4記載の発明に
よれば、平行平板の屈折要素が形成さたれ面と反対側の
面に、屈折要素と位置合わせした状態でピンホールを形
成すると共に、このピンホール周辺の壁面に反射部材を
形成したことにより、ピンホール以外の部位に入射した
光は反射部材により反射されるため、発熱が少なく、特
に高出力の系でも使用できる。
【0018】また、請求項5記載の発明によれば、屈折
要素を平行平板の両面に夫々形成した構成としたことに
より、平行平板の一方にのみ屈折要素を設ける構成に比
べてより大きな屈折力を得ることができる。よって、各
屈折要素単体では屈折角を小さくしつつ、光の進行方向
を大きく曲げることができる。
【0019】即ち、ピンホールとコリメートレンズの間
隔が短い場合、屈折要素で進行方向を大きく曲げる必要
があるが、これにより界面反射成分の増加による効率低
下が問題になる。また、場合によっては光の進行方向を
曲げきれない場合もある。しかるに、屈折面を2面に分
割する事により、それぞれの面での屈折角を小さくで
き、かつ光の進行方向を大きく曲げることができる。
【0020】また、請求項6記載の発明によれば、両面
に形成された屈折要素の間に位置合わせした状態でピン
ホールを形成すると共に、このピンホール周辺の壁面に
反射部材を形成したことにより、ピンホール以外の部位
に入射した光は反射部材により反射されるため、発熱が
少なく、特に高出力の系でも使用できる。
【0021】また、請求項7記載の発明によれば、平行
平板が屈折要素が片面にのみ作成された平行平板半体を
2枚貼り合わせて形成された構成としたことにより、前
記したの請求項5の作用に加え、各平行平板半体の形成
を容易とすることができる。また、請求項8記載の発明
によれば、屈折要素の配設位置よりも光源側に紫外線を
吸収するフィルタを配設したことにより、屈折要素とし
て紫外線波長域に吸収帯を持つ材質を用いても、発熱が
問題となることを防止することができる。
【0022】即ち、屈折要素として可視光透過率の高い
材質を用いた場合、使用する材質によっては、材質に起
因する吸収波長帯域が存在する場合があり、この吸収に
よる発熱が問題になる場合がある。しかるに、拡散板の
配設位置よりも光源側に紫外線を吸収するフィルタを配
設することにより、問題となる波長帯域を遮断すること
ができ、よってその材質に問題となる光線が到達しない
様にする事で解決できる。
【0023】更に、請求項9記載の発明によれば、拡散
板またはフィルタの内少なくとも一方をピンホールと共
に形成したことにより、位置合わせ精度の必要なピンホ
ールと屈折要素が一体となる為、取り付け機構の簡便化
を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は、本発明の第1の実施例
である照明装置の概略構成図である。図中、11はリフ
レクタ、12は発光管(光源)、13はピンホール、1
4は屈折要素、15はコリメートレンズ、16はUVカ
ットフィルタ、17は拡散板を示している。
【0025】リフレクタ11は、反射面として回転楕円
面を持つ物であり、その第1の焦点に発光管12の発光
部が配置されると共に、第2の焦点にはピンホール13
が配置されている。発光管12はメタルハライドランプ
であり、ギャップ長2mm,250Wの物を用いている。
UVカットフィルタ16は、発光管12から出射した光
線のうち、可視範囲外の紫外線をカットする機能を奏す
る。これは、後述する屈折要素14,コリメートレンズ
15の材料である光学ガラス(BK7)が、紫外波長域
に吸収帯を持ち、紫外線の吸収により発熱・劣化が発生
するのを防止する為である。
【0026】ピンホール13は、金属板13aに開けら
れた11mmφの穴である。発光管12から出射した光線
は、このピンホール13を通過した成分のみがコリメー
トレンズ15に入射するよう構成されており、従ってピ
ンホール13が形成された金属板13aは、不要光線の
遮光板も兼ねている。拡散板17は、コリメートレンズ
15上に形成される発光管12の像(照度分布)を消す
為の物であり、ガラス基板表面に微細な傷をつける事に
より拡散を行なう構成とされている。本実施例では、拡
散半値が5°となるように傷の付け具合を調整してい
る。
【0027】屈折要素14は、図4に示すように、平坦
な中央部11aと凹面となっているプリズムである周辺
部12aとを有した構成とされている。この屈折要素1
4は、図2に示すように、入射光線のピンホール13へ
の入射位置によりコリメートレンズ15への光線の入射
位置が変化するよう構成されている。具体的には、中心
7mmφの領域に入射する光線(図2に符号13bで示
す)はそのままの進行方向で出射するが、その外側の幅
2mmの円周の領域の光線(図2に符号14bで示す)
は、大きく外側に進行方向を曲げられて進む。ピンホー
ル13に入射する光線は、中央付近でほぼ±23°,前
記外周部分では±10°程度である。
【0028】これは、ピンホール13の中心付近には、
略リフレクタ11の反射面全面から入射するのに対し、
外周部分には発光管12の近傍の反射面(リフレクタ1
1)からのみ入射する、つまり、特に集光性の悪い発光
管12の近傍の反射面(リフレクタ11)からの光線が
ピンホール13の外集部分に入射する事による。本実施
例に示す例では、図3に示すように、ピンホール3の中
心から出射した光線の内、最も外側の光線がコリメート
レンズ15の端に入射するようになっている(図3中、
符号15cで示す円内で示す領域)。
【0029】これに対し、ピンホール13の外周部から
出射した光線は、前記の様に大きく外側に進行方向を曲
げられ、最も内側の光線が、コリメートレンズ15の中
心から約70mmの部分に入射するようになっている(図
3中、符号16cの線で囲まれる領域)。前記の様に、
出射光に必要な平行度を得る為に決定されるピンホール
13の大きさは、コリメートレンズ15の位置により異
なる。コリメートレンズ15の中央付近では、±2°の
平行度を得る為に必要なピンホール径は7mmφである
が、中心から70mm以上はなれた周辺部分では7×9mm
の長円のピンホール13で良くなる。
【0030】本実施例では、コリメートレンズ13の周
辺部分ではピンホール中心部分の7mmφの領域に加え、
外周部の一方の2mmの領域から光線が入射する。これに
より、従来では完全に捨てていた7mmφの外側の光線が
利用できるだけでなく、この照明装置をプロジェクタに
用いた場合には、光線は投写画面の周辺部に入射する
為、周辺照度比の向上を図ることができる。
【0031】図5乃至図7は、上記した第1実施例の変
形例を示している。前記した第1実施例では、屈折要素
14として平坦な中央部11aと凹面となっているプリ
ズムである周辺部12aとを有した構成のものを用い
た。しかるに、屈折要素14は入射光線のピンホール1
3への入射位置により、コリメートレンズ15への入射
位置が変化すれば良い。
【0032】よって、図5乃至図7に示されるように、
屈折要素24を中央部21aは平坦、周辺部22aが凸
面なプリズムとした構成としても同様の効果を実現する
ことができる。また、上記の各本実施例では、屈折要素
14,24として光学ガラス製の光学素子を用いたが、
これは当然、紫外線波長位置に吸収帯を持つ材質,可視
光透過率の高い材質、たとえばアクリル等の樹脂を用い
ることも可能である。
【0033】但し、使用する材質によっては、材質に起
因する吸収波長帯域が存在する場合があり、この吸収に
よる発熱が問題になる場合がある。しかるに、このよう
な場合には前記のUVカットフィルタ16,26の様
に、問題となる波長帯域を遮断するフィルタを用い、そ
の材質に問題となる光線が到達しない様にすることで解
決することができる。
【0034】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図8は本発明の第2実施例である照明装置の概略
構成図であり、また図9は図8におけるピンホール33
の近傍を拡大して示す図である。各図において、31は
リフレクタ、32は発光管、33はピンホール(金属板
33aに形成されている)、34は屈折要素、35はコ
リメートレンズ、36はUV/IRカットフィルタ、3
7は拡散板を示している。
【0035】本実施例では、前記した第1実施例の屈折
要素14,24の周辺部に配置されたプリズム上の屈折
面をレンズ状としたことを特徴とするものである。前記
したように、出射光に必要な平行度を得る為に必要なピ
ンホール33の大きさ(小ささ)は、コリメートレンズ
35の位置により異なる。第1実施例で示したと同様
に、コリメートレンズ35の中心では7mmφ,中心から
70mmの位置では7×9mmの長円と、コリメートレンズ
35の中心からの距離に連動して変化する。この為、屈
折要素34による配光も、このコリメートレンズ35の
中心からの距離により決定されるピンホール33の大き
さに合わせる事が望ましい。
【0036】このため、第1実施例では一定とされてい
たピンホール13の周辺の屈折面の傾きを、本実施例で
はピンホール33の中心からの距離に応じて変化させる
構成とした。これにより、屈折要素34の周辺はレンズ
状となり、屈折要素34の周辺部における配光範囲を連
続的に変化させることが可能となる。よって、図10に
示されるように、ピンホール33から出射しコリメート
レンズ35に入射する光線の光量を増大することがで
き、効率化を図ることができる。
【0037】逆に、コリメートレンズ35から見た場合
には、コリメートレンズ35の中心からの距離により、
ピンホール33の大きさが変化することとなる。従っ
て、本実施例の構成とすることにより、希望する平行度
を得る上で最大限の光束を利用する事ができ、また照度
分布の補正も可能となる。続いて、本発明の第3実施例
について説明する。
【0038】図10は本発明の第3実施例である照明装
置の概略構成図であり、図11は図10のピンホール付
近の拡大図であり、更に図12は図10の照明範囲を説
明するための図である。各図において、図中、41はリ
フレクタ、42は発光管、43はピンホール、44は屈
折要素、45はコリメートレンズ、46はUV/IRカ
ットフィルタ、47は拡散層を示している。
【0039】本実施例では、屈折要素44の平面側に、
ピンホール43、UV/IRカットフィルタ46、及び
拡散層47をそれぞれ形成した構成としたことを特徴と
している。拡散層47は、前記した各実施例と同様に基
板に微少の傷をつける事で実現している。更に、その上
にアルミニウムを蒸着する事で反射型のピンホール43
を形成している。ピンホール43はその穴部分に入射し
た光線以外は反射する構成とされており、よって発熱が
少なく特に高出力の系でも使用できる態様とされてい
る。更に、ピンホール43を形成するため被膜されたア
ルミニウム膜の上にはUV/IRカットフィルタ46が
成膜されている。
【0040】当然の事であるが、このピンホール43の
中心と屈折要素の中心は一致しており、ピンホール33
の外周部分に入射した光線は屈折要素44の外周部であ
るレンズ上の部分に入射する様になっている。本実施例
では、屈折要素44の周辺の光学素子を一体化できるた
め、前記した第1及び第2実施例の効率向上・照度分布
の改善の効果に加えて界面反射成分を削減できるため、
更に高効率化することが可能となる。また、位置合わせ
精度の必要なピンホール43と屈折要素44が一体とな
るため、取り付け構造的にも非常に有利となる。
【0041】続いて、本発明の第4実施例について説明
する。図13は本発明の第4実施例である照明装置の概
略構成図であり、また図14は図13におけるピンホー
ル付近の拡大図である。各図において、51はリフレク
タ、52は発光管、53はピンホール、54a及び54
bは屈折要素半体、55はコリメートレンズ、56はU
V/IRカットフィルタ、57は拡散層を示している。
【0042】本実施例では、前記した第3実施例の屈折
要素44を両凸形状とすることにより、より大きな屈折
力を得ることができる構成としたことを特徴とするもの
である。例えば、ピンホール53とコリメートレンズ5
5の間隔が短い場合、屈折要素で進行方向を大きく曲げ
る必要があるが、単一の屈折要素でこれを実現しようと
した場合、界面反射成分の増加による効率低下が問題と
なる。また、場合によっては光の進行方向を曲げきれな
い場合もある。
【0043】これに対し、本実施例のように一対の屈折
要素半体54a,54bを対向配設することにより屈折
要素54を形成することにより、各屈折要素半体54
a,54bでの屈折角を小さくでき、前記した問題を解
決することができる。この両凸形状の屈折要素54は、
2枚の屈折要素半体54a,54bを貼り合わせて作成
している。そして、一方の屈折要素半体54aの平面に
は光源側からUV/IRカットフィルタ56,ピンホー
ル53の順に形成されている。また、他方の屈折要素半
体54bには拡散層57が形成されている。
【0044】このように、2枚の屈折要素半体54a,
54bを貼り合わせて両凸の屈折要素54を形成する事
により、機構の簡便化、効率の向上が可能となる。ま
た、本実施例では、屈折要素54の周辺の光学素子を一
体化した構成であるため、先にの述べた第1及び第2実
施例の効率向上・照度分布の改善の効果に加え、界面反
射成分を削減できる。
【0045】よって、更に高効率化することができ、ま
た位置合わせ精度の必要なピンホール53と屈折要素5
4が一体となる為、取り付け機構の簡便化も図ることが
できる。
【0046】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、光源から出射された光を効率よくコリメー
トレンズに導くことができ、例えば照明装置をプロジェ
クタの照明として用いた場合には、投写画面における周
辺照度比の向上を図ることができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、屈折
要素の周辺部における配光範囲を連続的に変化させる事
ができ、逆にコリメートレンズから見た場合には、コリ
メートレンズの中心からの距離によりピンホールの大き
さが変化する事となるため、希望する平行度を得る上で
最大限の光束を利用する事ができ、また照度分布の補正
も可能となる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、平行
平板を拡散板,ピンホール等を形成する基板として用い
ることができる。また、請求項4記載の発明によれば、
ピンホール以外の部位に入射した光は反射部材により反
射されるため、発熱が少なく、特に高出力の系でも使用
できる。また、請求項5記載の発明によれば、各屈折要
素単体での屈折角を小さくしつつ、光の進行方向を大き
く曲げることができる。
【0049】また、請求項6記載の発明によれば、ピン
ホール以外の部位に入射した光は反射部材により反射さ
れるため発熱が少なく、特に高出力の系でも使用でき
る。また、請求項7記載の発明によれば、各屈折要素単
体での屈折角を小さくしつつ、光の進行方向を大きく曲
げることができ、かつ各平行平板半体を容易に形成する
ことが可能となる。
【0050】また、請求項8記載の発明によれば、屈折
要素として紫外線波長域に吸収帯を持つ材質を用いて
も、発熱が問題となることを防止することができる。更
に、請求項9記載の発明によれば、位置合わせ精度の必
要なピンホールと屈折要素が一体となる為、取り付け機
構の簡便化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である照明装置の概略構成
図である。
【図2】本発明の第1実施例である照明装置のピンホー
ル付近を拡大して示す図である。
【図3】本発明の第1実施例である照明装置の照明範囲
を説明する図である。
【図4】本発明の第1実施例である照明装置に設けられ
る屈折要素を拡大して示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の変形例である照明装置の
概略構成図である。
【図6】本発明の第2実施例の変形例である照明装置の
ピンホール付近を拡大して示す図である。
【図7】本発明の第2実施例の変形例である照明装置に
設けられる屈折要素を拡大して示す図である。
【図8】本発明の第2実施例である照明装置の概略構成
図である。
【図9】本発明の第2実施例である照明装置のピンホー
ル付近を拡大して示す図である。
【図10】本発明の第3実施例である照明装置の概略構
成図である。
【図11】本発明の第3実施例である照明装置のピンホ
ール付近を拡大して示す図である。
【図12】本発明の第3実施例である照明装置の照明範
囲を説明する図である。
【図13】本発明の第4実施例である照明装置の概略構
成図である。
【図14】本発明の第4実施例である照明装置のピンホ
ール付近を拡大して示す図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 リフレクタ 12,22,32,42 発光管(光源) 13,23,33,43,53 ピンホール 14,24,34,44,54a,54b 屈折要素 15,25,35,45,55 コリメートレンズ 16,26,36,46,56 UVカットフィルタ 17,27,37,47,57 拡散板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を出射させる光源と、 楕円面を有し前記光源からの光を反射させるリフレクタ
    と、 前記光源から出射させる光の内不要成分をカットするピ
    ンホールと、 前記ピンホールから出射する光を平行化するコリメート
    レンズとを具備する照明装置において、 前記ピンホールの前記光の入射部位または出射部位の少
    なくとも一方に屈折要素を設けると共に、 前記屈折要素を、前記ピンホールの中心及び中心近傍か
    ら出射する光に対し、前記ピンホールの端部から出射す
    る光の方が光軸に対して大きな角度となるよう光を屈折
    させる構成とし、前記ピンホールの端部から出射した光
    が前記コリメートレンズ周辺部分のみに入射される構成
    としたことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の照明装置において、 前記屈折要素が、前記光の入射位置が前記ピンホールの
    中央部から端部に向かうに連れて、前記ピンホールから
    出射した光の光軸に対する角度が漸次大きくなるよう構
    成されていることを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の照明装置におい
    て、 前記屈折要素が、平行平板の片面のみに形成されている
    ことを特徴とする照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の照明装置において、 前記平行平板の前記屈折要素が形成さたれ面と反対側の
    面に、前記屈折要素と位置合わせした状態でピンホール
    を形成すると共に、該ピンホール周辺の壁面に反射部材
    を形成したことを特徴とする照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の照明装置におい
    て、 前記屈折要素が、平行平板の両面に夫々形成されている
    ことを特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の照明装置において、 両面に形成された前記屈折要素の間に位置合わせした状
    態でピンホールを形成すると共に、前記ピンホール周辺
    の壁面に反射部材を形成したことを特徴とする照明装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の照明装置におい
    て、 前記平行平板が、前記屈折要素が片面にのみ作成された
    平行平板半体を2枚貼り合わせて形成されていることを
    特徴とする照明装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の照明
    装置において、 前記屈折要素の配設位置よりも前記光源側に紫外線を吸
    収又は反射するフィルタを配設したことを特徴とする照
    明装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の照明装置において、 前記拡散板または前記フィルタの内少なくとも一方が、
    前記ピンホールと共に形成されていることを特徴とする
    照明装置。
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