JPH11166640A - 高温用スライド弁 - Google Patents
高温用スライド弁Info
- Publication number
- JPH11166640A JPH11166640A JP33224597A JP33224597A JPH11166640A JP H11166640 A JPH11166640 A JP H11166640A JP 33224597 A JP33224597 A JP 33224597A JP 33224597 A JP33224597 A JP 33224597A JP H11166640 A JPH11166640 A JP H11166640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- port
- high temperature
- opening
- valve box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sliding Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温流体の偏流による断熱ライニングの摩耗
を低減することができる高温用スライド弁を提供する。 【解決手段】 弁体2の上流側に弁座11を配置し、弁
座11にポート部12を形成した高温用スライド弁10
において、弁座11は、ポート部12の軸心12aが弁
箱流路の軸心13に対して弁体2の出退方向において弁
体2の基端側に偏心する形状を成しているとともに、予
め設定した定運転開度において、その開度におけるポー
ト部12の開口中心12bが弁箱流路の軸心13に一致
する形状を成していることにより、流体は、ポート部1
2の通過時および通過後に際し、ポート部12の開口中
心12bが弁箱流路の軸心13に一致することにより偏
流することがなく、流体の偏流に起因して生起する弁箱
4の内周面における断熱ライニング8の摩耗・損傷を未
然に防止できる。
を低減することができる高温用スライド弁を提供する。 【解決手段】 弁体2の上流側に弁座11を配置し、弁
座11にポート部12を形成した高温用スライド弁10
において、弁座11は、ポート部12の軸心12aが弁
箱流路の軸心13に対して弁体2の出退方向において弁
体2の基端側に偏心する形状を成しているとともに、予
め設定した定運転開度において、その開度におけるポー
ト部12の開口中心12bが弁箱流路の軸心13に一致
する形状を成していることにより、流体は、ポート部1
2の通過時および通過後に際し、ポート部12の開口中
心12bが弁箱流路の軸心13に一致することにより偏
流することがなく、流体の偏流に起因して生起する弁箱
4の内周面における断熱ライニング8の摩耗・損傷を未
然に防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒等の粉粒体を
含む高温流体が流通するパイプラインに介装する高温用
スライド弁に関するものである。
含む高温流体が流通するパイプラインに介装する高温用
スライド弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように、高温流体が流
通するパイプラインに介装する高温用スライド弁1にお
いては、弁体2の上流側に弁座3を配置し、弁箱4のポ
ート部5に至る流路の内周面は、内径が高温流体の流れ
方向に沿ってしだいに小径となるテーパ部4aに形成し
ている。
通するパイプラインに介装する高温用スライド弁1にお
いては、弁体2の上流側に弁座3を配置し、弁箱4のポ
ート部5に至る流路の内周面は、内径が高温流体の流れ
方向に沿ってしだいに小径となるテーパ部4aに形成し
ている。
【0003】弁箱4のテーパ部4aの内周面および弁座
3には耐摩耗ライニング6を施しており、この耐摩耗ラ
イニング6により、高温流体に対する耐摩耗性を確保し
ている。弁座3よりも下流側の弁箱4の内周面にも断熱
ライニング8を施している。弁体2は弁棒2aに連結し
たシリンダ装置(図示せず)の駆動によってガイドレー
ル7に沿ってスライドすることにより、流路の開度(開
口率)を調整し高温流体の流量を制御している。
3には耐摩耗ライニング6を施しており、この耐摩耗ラ
イニング6により、高温流体に対する耐摩耗性を確保し
ている。弁座3よりも下流側の弁箱4の内周面にも断熱
ライニング8を施している。弁体2は弁棒2aに連結し
たシリンダ装置(図示せず)の駆動によってガイドレー
ル7に沿ってスライドすることにより、流路の開度(開
口率)を調整し高温流体の流量を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
よると、たとえば弁体が開度50%の位置にある時にお
いて、ポート部5を流れる高温流体は、弁体2にその流
れを阻害されるために、流れ方向がポート部5を境に乱
れ、弁箱の下流側の流路においては内周面近傍に偏って
流れる。このために断熱ライニングが高温流体を集中的
に浴びて摩耗し易くなる問題があった。
よると、たとえば弁体が開度50%の位置にある時にお
いて、ポート部5を流れる高温流体は、弁体2にその流
れを阻害されるために、流れ方向がポート部5を境に乱
れ、弁箱の下流側の流路においては内周面近傍に偏って
流れる。このために断熱ライニングが高温流体を集中的
に浴びて摩耗し易くなる問題があった。
【0005】本発明は、高温流体の偏流による断熱ライ
ニングの摩耗を低減することができる高温用スライド弁
を提供することを目的とするものである。
ニングの摩耗を低減することができる高温用スライド弁
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の高温用スライド弁は、弁体の上流側に
ポート部を形成する弁座を配置するスライド弁におい
て、弁座の形状は、ポート部の軸心が弁箱流路の軸心に
対して弁体の出退方向において弁体の基端側に偏心する
とともに、予め設定する定運転開度におけるポート部の
開口中心が弁箱流路の軸心に一致する構成としたもので
ある。
ために、本発明の高温用スライド弁は、弁体の上流側に
ポート部を形成する弁座を配置するスライド弁におい
て、弁座の形状は、ポート部の軸心が弁箱流路の軸心に
対して弁体の出退方向において弁体の基端側に偏心する
とともに、予め設定する定運転開度におけるポート部の
開口中心が弁箱流路の軸心に一致する構成としたもので
ある。
【0007】この構成により、定運転開度において、弁
箱内を弁箱流路の軸心に沿って流れる流体は、流路断面
が減少するポート部の通過に際しても、ポート部の開口
中心、つまり弁体の出退方向における弁体の先端縁部と
弁体の先端部に対向する弁座の内周縁部との間の中間位
置が弁箱流路の軸心に一致することによって、流れを乱
すことなく弁箱流路の軸心に沿って流れ、ポート部の通
過後にあっても偏流することがない。
箱内を弁箱流路の軸心に沿って流れる流体は、流路断面
が減少するポート部の通過に際しても、ポート部の開口
中心、つまり弁体の出退方向における弁体の先端縁部と
弁体の先端部に対向する弁座の内周縁部との間の中間位
置が弁箱流路の軸心に一致することによって、流れを乱
すことなく弁箱流路の軸心に沿って流れ、ポート部の通
過後にあっても偏流することがない。
【0008】このため、流体が触媒等の粉粒体を含む高
温流体である場合にあっても、流体の偏流に起因して生
起する弁箱の内周面における断熱ライニングの損傷を防
止できる。
温流体である場合にあっても、流体の偏流に起因して生
起する弁箱の内周面における断熱ライニングの損傷を防
止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態にお
ける高温用スライド弁を図面に基づいて説明する。先に
図2において説明したものと同様の作用を行う部材につ
いては同一番号を付して説明を省略する。
ける高温用スライド弁を図面に基づいて説明する。先に
図2において説明したものと同様の作用を行う部材につ
いては同一番号を付して説明を省略する。
【0010】図1に示すように、高温用スライド弁10
は、弁体2の上流側に弁座11を配置し、弁座11はポ
ート部12を形成している。弁座11は、ポート部12
の軸心12aが弁箱流路の軸心13に対して弁体2の出
退方向において弁体2の基端側に偏心する形状を成して
いるとともに、予め設定した定運転開度において、その
開度におけるポート部12の開口中心12bが弁箱流路
の軸心13に一致する形状を成している。上述したポー
ト部12の開口中心12bとは、弁体2の出退方向にお
ける弁体2の先端縁部と弁体2の先端部に対向する弁座
11の内周縁部との間の中間位置を指すものである。
は、弁体2の上流側に弁座11を配置し、弁座11はポ
ート部12を形成している。弁座11は、ポート部12
の軸心12aが弁箱流路の軸心13に対して弁体2の出
退方向において弁体2の基端側に偏心する形状を成して
いるとともに、予め設定した定運転開度において、その
開度におけるポート部12の開口中心12bが弁箱流路
の軸心13に一致する形状を成している。上述したポー
ト部12の開口中心12bとは、弁体2の出退方向にお
ける弁体2の先端縁部と弁体2の先端部に対向する弁座
11の内周縁部との間の中間位置を指すものである。
【0011】弁箱4のテーパ部4aの内周面および弁座
11には耐摩耗ライニング6を施しており、弁座11よ
りも下流側の弁箱4の内周面にも断熱ライニング8を施
している。
11には耐摩耗ライニング6を施しており、弁座11よ
りも下流側の弁箱4の内周面にも断熱ライニング8を施
している。
【0012】上記構成によると、たとえば50%の定運
転開度において、弁箱4内を弁箱流路の軸心13に沿っ
て流れる流体は、流路断面が減少するポート部12の通
過に際しても、ポート部12の開口中心12bが弁箱流
路の軸心13に一致することにより、流れ方向が乱れる
ことなく弁箱流路の軸心13に沿って流れ、ポート部1
2の通過後にあっても偏流することがない。
転開度において、弁箱4内を弁箱流路の軸心13に沿っ
て流れる流体は、流路断面が減少するポート部12の通
過に際しても、ポート部12の開口中心12bが弁箱流
路の軸心13に一致することにより、流れ方向が乱れる
ことなく弁箱流路の軸心13に沿って流れ、ポート部1
2の通過後にあっても偏流することがない。
【0013】したがって、流体が触媒等の粉粒体を含む
高温流体である場合にあっても、流体の偏流に起因して
生起する弁箱4の内周面における断熱ライニング8の摩
耗・損傷を未然に防止でき、以って断熱ライニング8の
寿命を延ばすことができる。
高温流体である場合にあっても、流体の偏流に起因して
生起する弁箱4の内周面における断熱ライニング8の摩
耗・損傷を未然に防止でき、以って断熱ライニング8の
寿命を延ばすことができる。
【0014】上記実施の形態においては、予め設定する
定運転開度を50%としているが、任意の定運転開度に
設定することができる。
定運転開度を50%としているが、任意の定運転開度に
設定することができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、予
め設定した定運転開度において、流体は、ポート部の通
過時および通過後に際し、ポート部の開口中心が弁箱流
路の軸心に一致することにより偏流することがなく、流
体の偏流に起因して生起する弁箱の内周面における断熱
ライニングの摩耗・損傷を未然に防止できる。
め設定した定運転開度において、流体は、ポート部の通
過時および通過後に際し、ポート部の開口中心が弁箱流
路の軸心に一致することにより偏流することがなく、流
体の偏流に起因して生起する弁箱の内周面における断熱
ライニングの摩耗・損傷を未然に防止できる。
【図1】本発明の実施の形態における高温用スライド弁
の要部の概略断面図である。
の要部の概略断面図である。
【図2】従来の高温用スライド弁の要部の概略断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 2 弁体 4 弁箱 10 高温用スライド弁 11 弁座 12 ポート部 12a 軸心 12b 開口中心 13 弁箱流路の軸心
Claims (1)
- 【請求項1】 弁体の上流側にポート部を形成する弁座
を配置するスライド弁において、弁座の形状は、ポート
部の軸心が弁箱流路の軸心に対して弁体の出退方向にお
いて弁体の基端側に偏心するとともに、予め設定する定
運転開度におけるポート部の開口中心が弁箱流路の軸心
に一致する構成としたことを特徴とする高温用スライド
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33224597A JPH11166640A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 高温用スライド弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33224597A JPH11166640A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 高温用スライド弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166640A true JPH11166640A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18252802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33224597A Pending JPH11166640A (ja) | 1997-12-03 | 1997-12-03 | 高温用スライド弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11166640A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006075433A1 (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 四方弁 |
-
1997
- 1997-12-03 JP JP33224597A patent/JPH11166640A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006075433A1 (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 四方弁 |
JP2006194338A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | 四方弁 |
EP1837565A1 (en) * | 2005-01-13 | 2007-09-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Four-way valve |
EP1837565A4 (en) * | 2005-01-13 | 2010-10-20 | Mitsubishi Electric Corp | FOUR-WAY VALVE |
US7896029B2 (en) | 2005-01-13 | 2011-03-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Four-way valve |
JP4651394B2 (ja) * | 2005-01-13 | 2011-03-16 | 三菱電機株式会社 | 四方弁 |
US8347917B2 (en) | 2005-01-13 | 2013-01-08 | Mitsubishi Electric Corporation | Four-way valve |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2507851A (en) | Valve construction | |
CN100533323C (zh) | 冷热流体混合用的温度调节芯组件与装配所述芯组件的冷热调控旋塞 | |
US6536473B2 (en) | Choke valve | |
US20030226600A1 (en) | High rangeability control valve | |
JPH07301343A (ja) | 平板栓 | |
JPH0599392A (ja) | 調整管継手 | |
JP2000205703A (ja) | バルブ装置 | |
JPH11166640A (ja) | 高温用スライド弁 | |
JP2005042919A (ja) | 圧力調節弁 | |
CS273200B2 (en) | Refractory system of plates for three-plate slide valve closures | |
KR950012266B1 (ko) | 유량 제어 밸브 장치 | |
JPH07269722A (ja) | 流量制御弁 | |
US7469720B2 (en) | High energy dissipative and erosion resistant fluid flow enhancer | |
US3561476A (en) | Valve | |
JPH0932936A (ja) | ニードル弁 | |
KR20040053301A (ko) | 선형 슬라이드 게이트용 멀티-홀, 멀티-에지 제어 플레이트 | |
JPS59147170A (ja) | 流体弁 | |
US20040168733A1 (en) | Replaceable oriface unit | |
JPH0599354A (ja) | 定流量弁 | |
JPH05200536A (ja) | 出湯機構 | |
JP2003347225A (ja) | 半導体製造装置における排気流体の制御装置 | |
JP2000035140A (ja) | 高温用スライド弁 | |
JP2575188Y2 (ja) | 弁装置 | |
KR100279994B1 (ko) | 라인압 조정 밸브 | |
JPH06257678A (ja) | 弁装置 |