JPH11166519A - ドリルねじ - Google Patents

ドリルねじ

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JPH11166519A
JPH11166519A JP33154197A JP33154197A JPH11166519A JP H11166519 A JPH11166519 A JP H11166519A JP 33154197 A JP33154197 A JP 33154197A JP 33154197 A JP33154197 A JP 33154197A JP H11166519 A JPH11166519 A JP H11166519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
drill
chips
screw
screw thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP33154197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenju Sawanishi
健樹 澤西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topura Co Ltd
Original Assignee
Topura Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Topura Co Ltd filed Critical Topura Co Ltd
Priority to JP33154197A priority Critical patent/JPH11166519A/ja
Publication of JPH11166519A publication Critical patent/JPH11166519A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリルねじを、硬さや靱性が互いに大きく異
なる複数の部材を相互に締結する際に切り屑が詰まるこ
となく効率良くねじ込み作業を行うことができ、さら
に、製造を容易にして製造コストの上昇を抑えることが
でき、加えて、靱性の低い材質のものに生じる割れを抑
えることができるように構成する。 【解決手段】 ねじ山3に、ドリル部2の切削で生じた
切り屑が頭部1側に通り抜け可能な切り屑排出用切り欠
き9を、ねじ山に概ね直交するリード角をもって螺旋状
に複数列べて設ける。さらに、ねじ山角度を45°乃至
55°とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被締結材に対して
軸部先端のドリル部により自ら下穴を穿設すると共にこ
の下穴に対して後続するねじ部により自らねじ立てを行
うドリルねじに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドリルねじの軸部には、被締結材に切り
込んで下穴を穿設する切削刃、並びにこの切削刃による
切削で発生した切り屑を頭部側に送り出す逃げ溝を備え
たドリル部と、下穴に対してねじ立てを行うねじ山が形
成されたねじ部とが設けられており、これら切削刃、逃
げ溝並びにねじ山を被締結材の材質に応じて適切な形状
に設定した専用のドリルねじが種々提案・実用化されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、木材や吸音
材と鋼板とを締結する場合のように締結すべき複数の部
材の材質、特に硬さや靱性が相互に大きく異なると、従
来のドリルねじではうまく対応することができない。例
えば、木材用のドリルねじでは、鋼板に対する穿孔能力
が低く、ねじ込み作業性が著しく低下してしまう。これ
に対して、鋼板用のドリルねじでは、穿孔能力は十分で
あるものの、軟質材料へのねじ込み時に発生する切り屑
を適切に排出できずに切り屑がねじ谷部に詰まって途中
からねじ込み不能となってしまうことがある。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、硬さや靱性が互いに大きく異なる複数の部材を
相互に締結する際に切り屑が詰まることなく効率良くね
じ込み作業を行うことの可能なドリルねじを提供するこ
とを目的に案出されたものである。さらに、本発明は、
製造を容易にして製造コストの上昇を抑えることがで
き、これに加えて靱性の低い材質のものに生じる割れを
抑えることが可能なようにドリルねじを構成することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、ドリルねじの構成を、ねじ
山に、ドリル部の切削で生じた切り屑が頭部側に通り抜
け可能な切り屑排出用切り欠きが設けられたものとし
た。
【0006】これによると、ドリル部の切削で生じた切
り屑が、下孔の内周面と軸体との間を、従来通りねじ山
に沿って螺旋状に頭部側に送られるのに加えて、切り欠
きを通って次の谷部に送られるようになるため、切り屑
が素早く頭部側に送り出され、切り屑の排出能力を高め
ることができる。そして、ドリル部に硬質材に適した切
削能力の高いものを採用することで、硬さや靱性が互い
に大きく異なる部材を相互に締結する際にも、ねじ込み
作業性を低下させずに済む。切り欠きは数多く設けるこ
とで排出能力が高まるが、反面、被締結材に対するねじ
山の引っかかり面積が小さくなり保持力が低下すること
から、要求される条件を満足する限度で適宜設けること
になる。通常、ねじ山のリードあたり一対ずつ設けると
良い。
【0007】また、切り欠きの形態は、発生する切り屑
の大きさ等を勘案して切り屑が円滑に通り抜け可能なよ
うに被締結材の材質に応じて適宜設定すれば良い。この
とき、ねじ山を深く切り欠くことで切り屑の排出能力が
高まる反面、切り欠きの断面積が増大するのに応じて被
締結材に対する引っかかり面積が減少し、保持力の低下
を招くことになる。そこで、例えば、切り欠きによって
ねじ山の全高に渡るV字谷を形成するようにすれば、切
り屑の排出能力を高めると共に、引っかかり面積の減少
を抑えて保持力を確保することができる。また、切り欠
きをねじ山の頂部側に部分的に設け、平坦な頂面を有す
る台形状部分を形成するようにすると、引っかかり面積
の減少を抑えると共に引っかかり強度をさほど低下させ
ずに済む。
【0008】特に、切り欠きによりねじ山より一段低い
山形状部分が形成されていると好ましく、これによる
と、山形状部分の斜面がねじ山の斜面より後退している
ため、その分ねじ込み時に下穴の内周面に圧接する面積
が減少し、ねじ込みトルクを低減することができる。し
かも、下穴の内周面に作用する応力を軽減し、木材のよ
うな靱性の低い材質のものに生じる割れを抑えることが
できる。さらに、締結時には、被締結材に対する引っか
かり面積を山形状部分で確保することができ、保持力の
低下を抑えることができる。
【0009】その上、切り欠きは、ねじ山に概ね直交す
るリード角をもって螺旋状に複数列んで設けられている
と良く、これによると、ねじ部のねじ立てを行うための
転造工具を製作する際に切り欠きに対応した凸部の形成
が容易になり、また転造加工も容易になり、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0010】これに加えて、ねじ山角度が45°〜55
°であると好ましく、これによると、ねじ山角度を60
°に設定した一般的なものに比較して、ねじ山の断面積
が小さくなることから、ねじ込みトルクを低減すると共
に、靱性の低い材質のものに生じる割れを防止すること
ができる。なお、ねじ山角度が45゜を下回ると、ねじ
山の強度不足により保持力が低下し、逆にねじ山角度が
55°を越えると、前記の効果が十分に得られない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に基づき構成されたドリル
ねじの第1の実施形態を示している。このドリルねじ
は、ねじ回し工具の係合手段(図示せず)が設けられた
頭部1と、被締結材に下穴を穿設するドリル部2並びに
下穴に対してねじ立てを行うねじ山3が円柱状の軸体4
の周囲に螺旋状に形成されたねじ部5を備えた軸部6と
からなっている。
【0013】ドリル部2は、鋼板等の硬質材料への切り
込み能力に優れた切削刃7と、木材等の軟質材料の切削
により発生する比較的大径な切り屑も円滑に排出可能な
ように形成された逃げ溝8とを備えている。
【0014】ねじ山3の角度は、45°〜55°に設定
され、ねじ込みトルクを低減すると共に、靱性の低い材
質のものに生じる割れを防止し得るようになっている。
このねじ山3には、ドリル部2の逃げ溝8からの切り屑
を、順次、頭部1側に送り出す複数のV字谷9がねじ山
3の全高に渡って切り欠いて形成されている。
【0015】このV字谷9は、ねじ山3に概ね直交する
リード角をもって螺旋状に配置され、この螺旋状に列ん
だV字谷群が、中心軸に対して対称に一対ずつ設けられ
た切削刃7並びに逃げ溝8に対応して2組設けられてい
る。これにより、逃げ溝8からの切り屑が、軸体4と下
孔の内周面との間をねじ山3に沿って頭部1側に送られ
るのに加えて、V字谷9を通って軸方向にも送られるよ
うになり、切り屑を素早く頭部1側に送り出すことがで
きる。
【0016】なお、ここでは、螺旋状に列んだ切り欠き
群を2組設けているが、締結時の保持力等の条件が許せ
ば、これより多数設けるようにしても良く、切り屑の排
出能力をより一層高めることができる。
【0017】図2は、本発明に基づき構成されたドリル
ねじの第2の実施形態を示している。ここでは、前記第
1の実施形態で示したV字谷9に代わって、ねじ山3の
頂部を部分的に切除する態様で平坦な頂面を有する台形
状部分21が設けられている。
【0018】図3は、本発明に基づき構成されたドリル
ねじの第3の実施形態を示している。ここでは、ねじ山
3の両肩の斜面3aを高さ方向に一様に切除してねじ山
3より一段低い山形状部分31が形成されている。この
山形状部分31は、図4に示すように、その角度θ2
ねじ山3の角度θ1と同一の45°〜55°に設定さ
れ、ねじ山3と相似な断面形状をなしている。この場
合、山形状部分31の高さh2は、ねじ山3の高さh1
90%程度とすると良い。
【0019】この山形状部分31は、図5に示すよう
に、ねじ山3と共通の底辺で、山形状部分31の角度θ
2をねじ山3の角度θ1より大きく設定することで、ねじ
山3より一段低く形成する態様も可能である。この場
合、角度差θ2−θ1を2°〜5°に設定すると良い。
【0020】
【発明の効果】このように本発明によれば、切り屑の排
出能力を高めることができるため、軟質で靱性の乏しい
部材にねじ込む際にも切り屑がねじ山間に詰まることが
なく、ねじ込み作業を円滑に行うことができる。そし
て、ドリル部に硬質材に適した切削能力の高いものを採
用することで、硬さや靱性が互いに大きく異なる部材を
相互に締結する際にも、ねじ込み作業性を低下させずに
済む。
【0021】特に、切り欠きがねじ山に概ね直交するリ
ード角をもって螺旋状に配置されていると、ねじ部のね
じ立てを行うための転造工具の製作並びに転造加工が容
易になり、製造コストの低減を図ることができる。その
上、切り欠きによりねじ山より一段低い山形状部分を形
成したり、ねじ山角度を45〜55°に設定したりする
ことで、保持力を格別低下させることなく、ねじ込みト
ルクを低減すると共に、木材のような靱性の低い材質の
ものに生じる割れを効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドリルねじの第1の実施形態を示
す斜視図。
【図2】本発明によるドリルねじの第2の実施形態を示
す要部拡大斜視図。
【図3】本発明によるドリルねじの第3の実施形態を示
す要部拡大斜視図。
【図4】図3に示したドリルねじの要部断面図。
【図5】図3に示したドリルねじの変形例を示す図4と
同様の断面図。
【符号の説明】
1 頭部 2 ドリル部 3 ねじ山 4 軸体 5 ねじ部 6 軸部 7 切削刃 8 逃げ溝 9 V字谷 21 台形状部分 31 山形状部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸の先端にドリル部を有するドリ
    ルねじであって、 前記ねじ軸のねじ山に、前記ドリル部の切削で生じた切
    り屑が頭部側に通り抜け可能な切り屑排出用切り欠きを
    設けたことを特徴とするドリルねじ。
  2. 【請求項2】 前記切り欠きにより前記ねじ山の全高
    に渡るV字谷を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載のドリルねじ。
  3. 【請求項3】 前記切り欠きを前記ねじ山の頂部側に
    部分的に設け、平坦な頂面を有する台形状部分を形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のドリルねじ。
  4. 【請求項4】 前記切り欠きにより前記ねじ山より一
    段低い山形状部分を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のドリルねじ。
  5. 【請求項5】 前記切り欠きを、前記ねじ山に概ね直
    交するリード角をもって螺旋状に複数列べて配置したこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のドリルねじ。
  6. 【請求項6】 ねじ山角度を45°乃至55°とした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のドリルねじ。
JP33154197A 1997-12-02 1997-12-02 ドリルねじ Pending JPH11166519A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33154197A JPH11166519A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ドリルねじ

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JP33154197A JPH11166519A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ドリルねじ

Publications (1)

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JPH11166519A true JPH11166519A (ja) 1999-06-22

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ID=18244824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33154197A Pending JPH11166519A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 ドリルねじ

Country Status (1)

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JP (1) JPH11166519A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI648479B (zh) * 2018-01-15 2019-01-21 甫商有限公司 鑽尾螺絲
US10767680B2 (en) 2018-01-15 2020-09-08 Fushang Co., Ltd. Self-drilling screw

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI648479B (zh) * 2018-01-15 2019-01-21 甫商有限公司 鑽尾螺絲
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