JPH11164134A - 画像データ処理装置および方法、提供媒体、並びに記録媒体 - Google Patents

画像データ処理装置および方法、提供媒体、並びに記録媒体

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JPH11164134A
JPH11164134A JP10248079A JP24807998A JPH11164134A JP H11164134 A JPH11164134 A JP H11164134A JP 10248079 A JP10248079 A JP 10248079A JP 24807998 A JP24807998 A JP 24807998A JP H11164134 A JPH11164134 A JP H11164134A
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信禎 宮原
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2201/00General purpose image data processing
    • G06T2201/005Image watermarking
    • G06T2201/0065Extraction of an embedded watermark; Reliable detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォータマークを確実に検出できるようにす
る。 【解決手段】 ウォータマークパターン保持メモリ32
より読み出したウォータマークを、ずらし量0で評価値
算出器31−1に供給するとともに、ずらし量iだけず
らして、評価値算出器31−2に供給し、ずらし量jだ
けずらして評価値算出器31−3に供給する。評価値算
出器31−1では、ずらされていないウォータマークパ
ターンを用いて、評価値が算出される。評価値算出器3
1−2,31−3では、ずらし量iまたはずらし量jだ
けずらされたウォータマークパターンを用いて評価値が
演算される。評価値比較器33は、評価値算出器31−
1乃至31−3の出力する評価値のうち、その値が中間
の評価値を標準的な評価値として設定する。評価値比較
器33は、この基準値とずらし量0の評価値との差の絶
対値を所定の閾値と比較し、絶対値が閾値より大きいと
き、ウォータマークが付加されているものと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ処理装
置および方法、提供媒体、並びに記録媒体に関し、特
に、より確実に、付随情報を読み出すことができるよう
にした、画像データ処理装置および方法、提供媒体、並
びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の画像データ(静止画像あるいは動
画像シーケンス)に対して、それに付随する情報を画像
データ中に付加し、再生時にその付随情報を検出して利
用する技術がある。この代表的な例として、著作権情報
の付加が挙げられる。
【0003】不特定の利用者が特定の画像データを利用
することが可能である場合、その画像に対して著作権を
持つ者が、その権利を主張するためには、あらかじめ著
作権情報を画像データ中に付加しておく必要がある。著
作権情報を付加することにより、画像の再生装置あるい
は再生方法の処理手順の中で、その画像データを表示不
可とすべき著作権情報が検出された場合には、その画像
データの表示を行わない等の対策を講じることが可能と
なる。
【0004】上述の著作権情報の付加、あるいは検出
は、現在、ビデオテープの不正コピー防止等でよく利用
されている。近頃は、ビデオテープのレンタルを行う店
も多いが、多くの利用者が、店から低価格で借りたビデ
オテープを不正にコピーして楽しんだ場合、そのビデオ
テープの著作権を持つ者およびビデオテープのレンタル
を行う店の損害は甚大である。
【0005】ビデオテープには、画像データがアナログ
的に記録されているため、コピーを行なった場合に画質
が多少なりとも劣化する。そのため、コピーが複数回繰
り返された場合、元々保持されていた画質を維持するこ
とは非常に困難となる。
【0006】これに対し、デジタル的に画像データを記
録し、再生する機器等においては、不正コピーによる損
害はさらに大きなものとなる。それは、画像データをデ
ジタル的に扱う機器等では、原理的にコピーによって画
質が劣化することがないためである。そのため、デジタ
ル的に処理を行う機器等における不正コピー防止は、ア
ナログの場合と比べてはるかに重要である。
【0007】画像データに付随する情報をその画像デー
タ中に付加する方法は、主に2通りある。
【0008】第1の方法は、画像データの補助部分に付
加する方法である。例えばビデオテープでは、図18に
示したように、その画像データの補助的情報が、表示画
面には実質的に表示されない画面上部(補助部分)に記
録されている。この領域の一部を利用して、付随情報を
付加することが可能である。
【0009】第2の方法は、画像データの主要部分(実
質的に表示される部分)に付加する方法である。これ
は、図19に示したように、ある特定のパターン(ウォ
ータマーク(Water Mark)パターン)を、視覚的に感知
できない程度に、画像の全体あるいは一部に付加するも
のである。この具体例として、乱数やM系列等を用いて
発生させた鍵パターンを利用して、情報の付加あるいは
検出を行うスペクトラム拡散等がある。
【0010】以下では、ウォータマークパターンを用い
た場合の画像データの主要部分への付随情報の付加ある
いは検出の一例を述べる。図20乃至図23にこの具体
例を示した。
【0011】図20に示すような、4n×4n個の画像
に対応するウォータマークパターンを用いると仮定す
る。ウォータマークパターンは、それぞれの画素につい
て、プラスまたはマイナスの2つのシンボルのいずれか
を取る。ウォータマークパターンはまた、2つのシンボ
ルのいずれかをランダムに取る方が望ましく、その領域
の形状、大きさは任意で構わない。
【0012】ウォータマークを付加する際には、付加を
行う対象となる画像上で、ウォータマークパターンの領
域と等しい大きさの領域を設定する。設定された領域と
ウォータマークパターンを重ねて照らし合わせ、プラス
のシンボルが対応する画素には値aを加算し、マイナス
のシンボルが対応する画素からは値bを減算する。a,
b共に、任意の値で構わないが、そのウォータマークパ
ターンを通じて一定にするべきである。
【0013】図21乃至図23の例では、a=1,b=
1に設定しており、図21に示すように、付加を行う対
象となる領域の画素値が全て100の場合には、ウォー
タマークに対応する埋め込み操作により101と99の
画素値が形成される。
【0014】ウォータマークを検出する際には、検出を
行う対象となる画像上で、ウォータマークパターンの領
域と等しい大きさの領域を設定する。この領域の画素値
の全てを合計した値を評価値として用いる。画素値の全
てを合計する際には、設定された領域とウォータマーク
パターンを重ねて照らし合わせ、プラスのシンボルが対
応する画素については加算、マイナスのシンボルが対応
する画素については減算を適用する。図22の例では、
画素値101の画素は加算され、画素値99の画素は減
算され、それらの演算結果が加算される。この時、ウォ
ータマークを付加する際に用いたウォータマークパター
ンと同じパターンを用いなければ、ウォータマークを正
しく検出することはできない。このような検出操作によ
り、例えば図22に示すように、ウォータマークが付加
されている場合の評価値は(4n)^2(領域に含まれ
る画素数の数と同じ)になり、図23に示すように、ウ
ォータマークが付加されていない場合の評価値は0とな
る。
【0015】ウォータマークパターンの領域が充分に広
く、かつウォータマークパターンが充分にランダムであ
る場合、ウォータマークが付加されていない場合の評価
値は常にほぼ0となる。そのため、評価値がある一定の
閾値を超えた場合には、ウォータマークが付加されてい
ると判別することができる。上記の手順により、ウォー
タマークが付加されているか否かという2値の情報(1
ビット)を付加することが可能となる。より多くの情報
を付加したい場合には、画像全体をk個の領域に分け
て、それぞれ上記の操作を行う等の処理方法により、2
^k通り(kビット)の情報を付加することができる。
【0016】ウォータマークパターンは、例えばM系列
を用いて生成したものを利用することができる。M系列
(最長符号系列)は、0と1の2値のシンボルからなる
数列で、0と1の統計的分布は一定であり、符号相関は
原点で1、その他では符号長に反比例するものである。
もちろん、M系列以外の方法でウォータマークパターン
を生成しても構わない。
【0017】画像データをデジタル的に記録し、再生す
る場合、そのままでは非常に情報量が多くなるため、デ
ータを圧縮するのが一般的である。画像データを圧縮す
る方法として、JPEG(Joint Photographic Experts Gro
up)(カラー静止画像符号化方式)、あるいはMPEG(Mo
ving Picture Experts Group)(カラー動画像符号化方
式)等の高能率符号化方法が国際的に標準化され、実用
化に至っている。この高能率符号化によって画像データ
を圧縮する場合を例に取り、付随情報の付加および検出
を行う構成例を次に説明する。
【0018】図24には、エンコーダの構成を示した。
ウォータマーク付加器1において、付随情報信号fが参
照され、ウォータマークを付加する処理を行うか否かが
決められ、ウォータマークを付加する処理を行うとされ
た場合、入力された画像データに、付随情報信号fが付
加され、符号化器2に出力され、そこで、高能率符号化
されて、符号化ビット列が生成される。
【0019】図25には、デコーダの構成を示した。入
力された符号化ビット列は、復号器21において画像デ
ータに復元される。その後ウォータマーク検出器22に
おいて付随情報信号fが検出される。
【0020】画像データを高能率符号化しない場合に
は、図24の符号化器2、あるいは図25の復号器21
を除いた構成が用いられる。
【0021】ウォータマーク付加器1とウォータマーク
検出器22の構成を、それぞれ図26と図27に示し
た。
【0022】図26のウォータマーク付加器1では、入
力された画像データは、付随情報信号fがonである場
合、ウォータマークパターン保持メモリ12に記録され
ているウォータマークパターンを用いて、ウォータマー
ク画像生成器11でウォータマークが付加される。付随
情報信号fがoffである場合には、ウォータマーク画像
生成器11は、入力された画像データをそのまま出力す
る。この場合、付随情報信号fは、例えば、1ビットの
信号であり、onまたはoffであることを示す情報が含ま
れている。
【0023】ウォータマーク付加器1で行なわれる一連
の処理を図28に示した。始めにステップS81で、ウ
ォータマークの付加レベルa,bに、任意の値を設定す
る。ステップS82では、ウォータマークの付加を行う
対象となる画像上でウォータマークパターンの領域と等
しい大きさの領域を設定し、その領域内の各画素につい
てウォータマークパターンとの照合を行う。ステップS
83で、ウォータマークのシンボルの判定を行い、その
画素が対応するウォータマークのシンボルがプラスであ
る場合には、ステップS84で、その画素にaを足す。
その画素が対応するウォータマークのシンボルがマイナ
スである場合には、ステップS85で、その画素からb
を引く。この処理を、ステップS86で、対象領域の全
画素について行われたと判定されるまで繰り返す。な
お、ステップS81で設定された、a,bの値は、処理
が終了されるまで、変更されることはない。
【0024】図27のウォータマーク検出器22では、
入力された画像データは、ウォータマークパターン保持
メモリ32に記録されているウォータマークパターンを
用いて、評価値算出器31で評価値が算出される。ウォ
ータマークパターン保持メモリ32には、ウォータマー
ク付加器1のウォータマークパターン保持メモリ12に
記憶されているウォータマークパターンと同一のウォー
タマークが保持されている。算出された評価値は、評価
値比較器33で閾値処理され、付随情報信号fが出力さ
れる。また、入力された画像データは、画像変換器34
を介して、そのまま、または加工あるいは所定の処理が
施されて出力される。このことについては、後で述べ
る。
【0025】ウォータマーク検出器22で行なわれる一
連の処理を図29に示した。始めに、ステップS91
で、評価値sumの初期化および閾値thの設定を行う。ス
テップS92でウォータマークパターンの領域と等しい
大きさの領域を設定し、その領域内の各画素についてウ
ォータマークパターンとの照合を行う。ステップS93
で、その画素が対応するウォータマークのシンボルがプ
ラスであると判定された場合には、ステップS94で、
評価値sumにその画素値を足す。その画素のウォータマ
ークのシンボルがマイナスである場合には、ステップS
95で、評価値sumからその画素値を引く。この処理を
ステップS96で、対象領域の全画素について行ったと
判定されるまで繰り返す。その後、ステップS97で、
評価値sumと閾値thとを比較し、sum>thである場合に
は、ウォータマークが付加されているとみなして、ステ
ップS98で、付随情報信号fをonにする。そうでない
場合には、ステップS99で付随情報信号fをoffにす
る。
【0026】付随情報信号fは、例えば不正コピーを防
止する場合には、以下のように利用される。図25のデ
コーダの場合を例にすると、出力される画像データおよ
び付随情報信号fは、図示せぬ画像表示部に渡される。
画像表示部では、付随情報信号fがonである場合にはそ
のまま画像を表示するが、付随情報信号fがoffである
場合には、例えば画像を表示しない、画像データの主要
領域を表示しない、画像にスクランブルを掛ける(受け
とった画像データをでたらめに表示する)等の加工ある
いは処理を行う。あるいは、図27のウォータマーク検
出器22に示した画像変換器34を設け、付随情報信号
fに応じてこのような画像データの加工あるいは処理を
行うように構成することもある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】画像データに付随する
情報をその画像データ中に付加する上述の2通りの方法
には、以下のような問題がある。
【0028】画像データの補助部分に付随情報を付加す
る第1の方法においては、付随情報が付加された補助部
分が無視された場合、不正コピー等の問題を事前に防ぐ
ことは困難となる。例えばデジタル的に記録された画像
データを市販のパーソナルコンピュータに読み込ませ、
補助部分を無視して主要部分のみを切り出してコピーを
行なった場合、その画質はコピーを行う以前と完全に同
一のものとなる。この場合、補助部分に付随情報を付加
した意味は、完全に失われる。
【0029】画像データの主要部分に付随情報を付加す
る第2の方法では、例えば上記の第1の方法において示
したコピーの手順等によって、付加された付随情報が消
えてなくなることはない。しかし、画像データに対して
ノイズ低減フィルタ等の種々の信号処理を施した場合、
付加された付随情報成分が減衰して抽出不可能となるこ
とがある。
【0030】特に、元々の画像データ自体がJPEGあるい
はMPEG等の高能率符号化を用いて圧縮されている場合、
その量子化処理に起因して悪影響が出ることが多い。付
加された付随情報成分は、これらの高能率符号化の量子
化処理によって、視覚的に感知可能な程度にまで増幅さ
れて、画質が低下したり、抽出不可能な程度にまで減衰
されて本来の意味を失ったりすることがある。
【0031】付随情報の成分がこれらの信号処理によっ
て変化しないように、画像中の特別な領域を用いて付随
情報を付加する方法もある。しかし、そのような領域は
画像シーケンス全体から見て一部分しかないため、ウォ
ータマークパターンの領域を充分に広くとることができ
ない。そのため、付随情報が付加されていない場合であ
っても、評価値が0以外の大きな値となるため、ある一
定の閾値を超えた場合に付随情報が付加されていると判
別する絶対的評価基準を用いると、付随情報の検出は非
常に困難となる。
【0032】さらに、付随情報の付加を行う領域が画像
シーケンス全体から見て一部分に過ぎない場合、複数の
情報を付加することは極めて困難となる。例えば、画像
全体をk個の領域に分けて付随情報を付加した場合、個
々の領域に対するウォータマークパターンの領域は、そ
の領域数に応じてさらに狭くなるため、付随情報はほぼ
検出不可能となる。
【0033】なお、上述のこれら問題は、動画像シーケ
ンスにおいて特に顕著となる。
【0034】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、本来の画像データに大きな影響を与えるこ
となく、付随情報を確実に検出することができるように
するものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像デ
ータ処理装置は、ウォータマークのパターンを記憶する
記憶手段と、記憶手段に記憶されているウォータマーク
のパターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設
定する位相設定手段と、入力された画像データの、第1
の位相のウォータマークのパターンに対応する第1の評
価値と、第2の位相のウォータマークのパターンに対応
する第2の評価値を演算する演算手段と、第1の評価値
と、第2の評価値に対応する値とを比較する比較手段と
を備えることを特徴とする。
【0036】請求項5に記載の画像データ処理方法は、
ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップと、
記憶ステップで記憶されたウォータマークのパターンの
位相を、第1の位相または第2の位相に設定する位相設
定ステップと、入力された画像データの、第1の位相の
ウォータマークのパターンに対応する第1の評価値と、
第2の位相のウォータマークのパターンに対応する第2
の評価値を演算する演算ステップと、第1の評価値と、
第2の評価値に対応する値とを比較する比較ステップと
を含むことを特徴とする。
【0037】請求項6に記載の提供媒体は、ウォータマ
ークのパターンを記憶する記憶ステップと、記憶ステッ
プで記憶されたウォータマークのパターンの位相を、第
1の位相または第2の位相に設定する位相設定ステップ
と、入力された画像データの、第1の位相のウォータマ
ークのパターンに対応する第1の評価値と、第2の位相
のウォータマークのパターンに対応する第2の評価値を
演算する演算ステップと、第1の評価値と、第2の評価
値に対応する値とを比較する比較ステップとを含む処理
を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム
を提供することを特徴とする。
【0038】請求項7に記載の画像データ処理装置は、
ウォータマークのパターンを記憶する記憶手段と、記憶
手段に記憶されているウォータマークのパターンの位相
を、第1の位相または第2の位相に設定する位相設定手
段と、入力された画像データの、第1の位相のウォータ
マークのパターンに対応する第1の評価値と、第2の位
相のウォータマークのパターンに対応する第2の評価値
を演算する演算手段と、第1の評価値と、第2の評価値
に対応する値とを比較する比較手段と、それぞれ所定の
情報が割り当てられる複数の付随情報とウォータマーク
の位相との関係を記憶する関係記憶手段と、比較手段の
比較結果に対応して、関係記憶手段に記憶されている付
随情報の中から、所定の付随情報を選択する選択手段と
を備えることを特徴とする。
【0039】請求項8に記載の画像データ処理方法は、
ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップと、
記憶ステップで記憶されたウォータマークのパターンの
位相を、第1の位相または第2の位相に設定する位相設
定ステップと、入力された画像データの、第1の位相の
ウォータマークのパターンに対応する第1の評価値と、
第2の位相のウォータマークのパターンに対応する第2
の評価値を演算する演算ステップと、第1の評価値と、
第2の評価値に対応する値とを比較する比較ステップ
と、それぞれ所定の情報が割り当てられる複数の付随情
報とウォータマークの位相との関係を記憶する関係記憶
ステップと、比較ステップでの比較結果に対応して、関
係記憶ステップで記憶された付随情報の中から、所定の
付随情報を選択する選択ステップとを含むことを特徴と
する。
【0040】請求項9に記載の提供媒体は、ウォータマ
ークのパターンを記憶する記憶ステップと、記憶ステッ
プで記憶されたウォータマークのパターンの位相を、第
1の位相または第2の位相に設定する位相設定ステップ
と、入力された画像データの、第1の位相のウォータマ
ークのパターンに対応する第1の評価値と、第2の位相
のウォータマークのパターンに対応する第2の評価値を
演算する演算ステップと、第1の評価値と、第2の評価
値に対応する値とを比較する比較ステップと、それぞれ
所定の情報が割り当てられる複数の付随情報とウォータ
マークの位相との関係を記憶する関係記憶ステップと、
比較ステップでの比較結果に対応して、関係記憶ステッ
プで記憶された付随情報の中から、所定の付随情報を選
択する選択ステップとを含む処理を画像データ処理装置
に実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム
を提供することを特徴とする。
【0041】請求項10に記載の画像データ処理装置
は、複数の付随情報とウォータマークの位相との関係を
記憶する第1の記憶手段と、入力された付随情報に対応
するウォータマークの位相を選択する選択手段と、ウォ
ータマークのパターンを記憶する第2の記憶手段と、第
2の記憶手段に記憶されているウォータマークのパター
ンを読み出し、選択手段により選択された位相に設定す
る位相設定手段と、位相設定手段により設定された位相
のウォータマークを、画像データに付加する付加手段と
を備えることを特徴とする。
【0042】請求項12に記載の画像データ処理方法
は、複数の付随情報とウォータマークの位相との関係を
記憶する第1の記憶ステップと、入力された付随情報に
対応するウォータマークの位相を選択する選択ステップ
と、ウォータマークのパターンを記憶する第2の記憶ス
テップと、第2の記憶ステップで記憶されているウォー
タマークのパターンを読み出し、選択ステップで選択さ
れた位相に設定する位相設定ステップと、位相設定ステ
ップで設定された位相のウォータマークを、画像データ
に付加する付加ステップとを含むことを特徴とする。
【0043】請求項13に記載の提供媒体は、複数の付
随情報とウォータマークの位相との関係を記憶する第1
の記憶ステップと、入力された付随情報に対応するウォ
ータマークの位相を選択する選択ステップと、ウォータ
マークのパターンを記憶する第2の記憶ステップと、第
2の記憶ステップで記憶されているウォータマークのパ
ターンを読み出し、選択ステップで選択された位相に設
定する位相設定ステップと、位相設定ステップで設定さ
れた位相のウォータマークを、画像データに付加する付
加ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読
み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする。
【0044】請求項14に記載の記録媒体は、ウォータ
マークの位相が、複数の付随情報のうちの所定のものに
対応して設定されていることを特徴とする。
【0045】請求項1に記載の画像データ処理装置、請
求項5に記載の画像データ処理方法、および請求項6に
記載の提供媒体においては、ウォータマークのパターン
が記憶され、記憶されているウォータマークのパターン
の位相が、第1の位相または第2の位相に設定され、入
力された画像データの、第1の位相のウォータマークの
パターンに対応する第1の評価値と、第2の位相のウォ
ータマークのパターンに対応する第2の評価値が演算さ
れ、第1の評価値と、第2の評価値に対応する値とが比
較される。
【0046】請求項7に記載の画像データ処理装置、請
求項8に記載の画像データ処理方法、および請求項9に
記載の提供媒体においては、ウォータマークのパターン
が記憶され、記憶されたウォータマークのパターンの位
相が、第1の位相または第2の位相に設定され、入力さ
れた画像データの、第1の位相のウォータマークのパタ
ーンに対応する第1の評価値と、第2の位相のウォータ
マークのパターンに対応する第2の評価値が演算され、
第1の評価値と、第2の評価値に対応する値とが比較さ
れ、それぞれ所定の情報が割り当てられる複数の付随情
報とウォータマークの位相との関係が記憶され、比較結
果に対応して、記憶されている付随情報の中から、所定
の付随情報が選択される。
【0047】請求項10に記載の画像データ処理装置、
請求項12に記載の画像データ処理方法、および請求項
13に記載の提供媒体においては、複数の付随情報とウ
ォータマークの位相との対応関係が記憶され、入力され
た付随情報に対応するウォータマークの位相が選択さ
れ、ウォータマークのパターンが記憶され、第2の記憶
手段に記憶されているウォータマークのパターンが読み
出され、選択された位相に設定され、設定された位相の
ウォータマークが、画像データに付加される。
【0048】請求項14に記載の記録媒体においては、
ウォータマークの位相が、複数の付随情報のうちの所定
のものに対応して設定されている。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0050】請求項1に記載の画像データ処理装置は、
ウォータマークのパターンを記憶する記憶手段(例え
ば、図3のウォータマークパターン保持メモリ32)
と、記憶手段に記憶されているウォータマークのパター
ンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定する位
相設定手段(例えば、図3のウォータマークパターンず
らし器71−1,71−2)と、入力された画像データ
の、第1の位相のウォータマークのパターンに対応する
第1の評価値と、第2の位相のウォータマークのパター
ンに対応する第2の評価値を演算する演算手段(例え
ば、図3の評価値算出器31−1乃至31−3)と、第
1の評価値と、第2の評価値に対応する値とを比較する
比較手段(例えば、図3の評価値比較器33)とを備え
ることを特徴とする。
【0051】請求項4に記載の画像データ処理装置は、
比較手段の比較結果に対応して、画像データの出力を制
御する制御手段(例えば、図3の画像変換器34)をさ
らに備えることを特徴とする。
【0052】請求項7に記載の画像データ処理装置は、
ウォータマークのパターンを記憶する記憶手段(例え
ば、図3のウォータマークパターン保持メモリ32)
と、記憶手段に記憶されているウォータマークのパター
ンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定する位
相設定手段(例えば、図3のウォータマークパターンず
らし器71−1,71−2)と、入力された画像データ
の、第1の位相のウォータマークのパターンに対応する
第1の評価値と、第2の位相のウォータマークのパター
ンに対応する第2の評価値を演算する演算手段(例え
ば、図3の評価値算出器31−1乃至31−3)と、第
1の評価値と、第2の評価値に対応する値とを比較する
比較手段(例えば、図3の評価値比較器33)と、それ
ぞれ所定の情報が割り当てられる複数の付随情報とウォ
ータマークの位相との関係を記憶する関係記憶手段(例
えば、図11の対応表メモリ93)と、比較手段の比較
結果に対応して、関係記憶手段に記憶されている付随情
報の中から、所定の付随情報を選択する選択手段(例え
ば、図11のウォータマーク特定器92)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0053】請求項10に記載の画像データ処理装置
は、複数の付随情報とウォータマークの位相との関係を
記憶する第1の記憶手段(例えば、図9の対応表保持メ
モリ82)と、入力された付随情報に対応するウォータ
マークの位相を選択する選択手段(例えば、図9のウォ
ータマーク特定器81)と、ウォータマークのパターン
を記憶する第2の記憶手段(例えば、図9のウォータマ
ークパターン保持メモリ12)と、第2の記憶手段に記
憶されているウォータマークのパターンを読み出し、選
択手段により選択された位相に設定する位相設定手段
(例えば、図9のウォータマークパターン位相ずらし器
83)と、位相設定手段により設定された位相のウォー
タマークを、画像データに付加する付加手段(例えば、
図9のウォータマーク画像生成器11)とを備えること
を特徴とする。
【0054】図1は、本発明を適用したエンコーダの構
成例を表しており、図24に示した場合と対応する部分
には、同一の符号を付してある。その基本的な構成は、
図24に示した場合と同様であるが、図1には、符号化
器2のより具体的な構成例を表している。この例におい
ては、符号化器2は、フレームメモリ41を備えてお
り、フレームメモリ41は、ウォータマーク付加器1よ
り供給された画像データをフレーム単位で記憶するよう
になされている。動きベクトル検出器50は、フレーム
メモリ41に記憶された画像データから、動きベクトル
vを検出し、検出結果を動き補償器43と可変長符号化
器46に出力している。動きベクトル検出器50におい
ては、16×16画素で構成されるマクロブロック単位
でブロックマッチング処理が行われ、動きベクトルvが
検出される。また、より高い精度を実現するために、半
画素単位でのマッチング処理も行われる。
【0055】動き補償器43は、フレームメモリを内蔵
しており、符号化すべき現在のフレームの各位置の画素
値を、既に符号化が行われ、それを復号して得られた、
内蔵するフレームメモリに保存されている画像から予測
する。時刻tにおいて入力されたフレームの位置(i,
j)における画素値I{i,j,t}の予測値I’
{i,j,t}は、その位置に対応する動きベクトルv
=(vx(i,j,t),vy(i,j,t))を用い
て、次式のように決定される。 I’{i,j,t}=(I{i’,j’,t−T}+I
{i’+1,j’,t−T}+I{i’,j’+1,t
−T}+I{i’+1,j’+1,t−T})/4
【0056】なお、ここで、i’とj’は次式で表され
る。 i’=int(i+vx(i,j,t)T) j’=int(j+vy(i,j,t)T)
【0057】ここでTは、現在予測を行っている画像I
が入力された時刻と、フレームメモリ上に記憶されてい
る画像が入力された時刻の差を表し、上記式の右辺のI
{i’,j’,t−T},I{i’+1,j’,t−
T},I{i’,j’+1,t−T},I{i’+1,
j’+1,t−T}は、動き補償器43に内蔵されてい
るフレームメモリ上の画素値を表す。また、int
(x)は、xを超えない最大の整数値を表している。
【0058】減算器42は、フレームメモリ41より供
給される、現在符号化すべき画素の値から、動き補償器
43より供給される動きベクトルvに基づき、動き補償
することにより算出された予測値を減算し、DCT器44
に出力している。DCT器44は、減算器42より入力さ
れた差分値で構成される8×8画素のブロックに対して
2次元DCT(Discrete Cosine Transform)処理を施す。
量子化器45は、DCT器44より入力されたDCT係数cに
対して、適当なステップサイズQを用いて、次式に従っ
て量子化処理を行う。 c’=int(c/Q)
【0059】量子化器45により量子化されたDCT係数
c’は、可変長符号化器46と逆量子化器47に供給さ
れる。可変長符号化器46は、量子化器45により量子
化されたDCT係数c’と動きベクトル検出器50より供
給された動きベクトルvを可変長符号化し、符号ビット
列を出力する。
【0060】逆量子化器47は、量子化器45で用いら
れたステップサイズと同一のステップサイズQを用い
て、次式に示されるように逆量子化処理を行う。 c”=c’×Q
【0061】逆量子化器47で逆量子化されたデータ
は、IDCT器48に入力され、逆DCT処理が施され、画素
値の差分値が復元される。
【0062】IDCT器48の出力する差分値は、動き補償
器43が出力する予測値と加算器49により加算され、
もとの画素値のデータとなり、動き補償器43に内蔵さ
れているフレームメモリに記憶される。
【0063】次に、その動作について説明する。デジタ
ル化されている画像データは、ウォータマーク付加器1
に入力され、付随情報信号fに対応してウォータマーク
が付加される。ウォータマーク検出器22の構成と、そ
の処理については、図3を参照して後述する。
【0064】ウォータマーク付加器1によりウォータマ
ークが付加された画像データは、フレームメモリ41に
供給され、フレーム単位で記憶される。動きベクトル検
出器50は、フレームメモリ41に記憶されている画像
データの動きベクトルvを検出する。動き補償器43
は、内蔵するフレームメモリに記憶されている参照フレ
ームの画像データに対して動き補償を施し、予測画像デ
ータを生成して、減算器42に供給する。減算器42
は、フレームメモリ41より供給された画像データから
動き補償器43より供給された予測画像データを減算
し、その減算結果をDCT器44に供給する。DCT器44
は、入力された差分値の画像データをDCT係数に変換す
る。量子化器45は、DCT器44より供給されたDCT係数
を量子化し、可変長符号化器46に出力する。可変長符
号化器46は、入力された量子化データを可変長符号に
変換し、符号ビット列として、図示せぬ伝送路に伝送し
たり、記録媒体に供給し、記録させる。
【0065】量子化器45より出力された量子化データ
は、逆量子化器47で逆量子化され、IDCT器48に供給
される。IDCT器48は、入力されたDCT係数に対してIDC
T処理を施し、もとの差分値の画像データを出力する。
この差分値の画像データは、動き補償器43より読み出
された予測画像データに、加算器49で加算され、もと
の画像データに復元されて、動き補償器43の内蔵する
フレームメモリに記憶される。
【0066】なお、可変長符号化器46は、動きベクト
ル検出器50より供給された動きベクトルvも可変長符
号に変換し、出力する。
【0067】なお、第1の実施の形態のウォータマーク
付加器1は、上述した場合と同様に、例えば、図26に
示すように構成され、図20乃至図23を参照して説明
したように、付随情報信号fがoffであるとき、ウォー
タマークを付加せず、onであるとき、ウォータマークが
付加する処理を実行する。
【0068】図2は、図1に示すエンコーダによりエン
コードされた符号ビット列をデコードするデコーダの構
成例を表している。この図2も、図25に示す場合と対
応する部分には同一の符号を付してある。この構成例に
おいては、復号器21の逆可変長符号化器61が、入力
された符号ビット列を逆可変長符号化処理(可変長復号
化処理)して、復号した画像データ(DCT係数)を逆量
子化器62に出力し、復号した動きベクトルvを動き補
償器65に出力するようになされている。逆量子化器6
2は、入力されたDCT係数を逆量子化し、IDCT器63に
出力している。IDCT器63は、入力された、逆量子化さ
れたDCT係数に対してIDCT処理を施し、もとの差分値の
画像データに復元して、加算器64に出力している。
【0069】動き補償器65は、内蔵するフレームメモ
リに記憶されている画像データに対して逆可変長符号化
器61より供給される動きベクトルvに基づいて動き補
償を施し、予測画像を生成し、加算器64に出力してい
る。加算器64は、この予測画像に対して、IDCT器63
より供給された差分値を加算し、もとのフレーム画像を
復元して出力するようになされている。
【0070】加算器64の出力は、動き補償器65に内
蔵されているフレームメモリに供給され、記憶されると
ともに、ウォータマーク検出器22に供給されるように
なされている。ウォータマーク検出器22は、入力され
た画像データから付随情報信号fを検出し、出力すると
ともに、もとの画像データを出力するようになされてい
る。
【0071】次に、その動作について説明する。逆可変
長符号化器61は、入力された符号ビット列を逆可変長
符号化処理し、復号されたDCT係数を逆量子化器62に
出力する。逆量子化器62は、入力されたDCT係数を逆
量子化し、IDCT器63に出力する。IDCT63は、入力さ
れたDCT係数に対してIDCT処理を施し、もとの差分画像
データを出力する。
【0072】動き補償器65は、内蔵するフレームメモ
リに記憶されている、既に復元されている画像データに
対して、逆可変長符号化器61より供給される動きベク
トルvに基づいて動き補償を施し、予測画像データを生
成して加算器64に出力する。加算器64は、この予測
画像データに対してIDCT器63より供給される差分値の
画像データを加算し、もとの画像データを復元する。も
との画像データは、次の予測画像生成のために、動き補
償器65のフレームメモリに供給され、記憶される。
【0073】また、加算器64より出力された画像デー
タは、ウォータマーク検出器22に供給され、ウォータ
マークが検出される。
【0074】図2に示すウォータマーク検出器22は、
例えば、図3に示すように構成されている。なお、同図
において、図27に示した場合と対応する部分には、同
一の符号を付してある。復号器21の加算器64より出
力された画像データは、複数(この実施の形態の場合3
個)の評価値算出器31−1乃至31−3に入力され
る。ウォータマークパターン保持メモリ32には、ウォ
ータマーク付加器1のウォータマークパターン保持メモ
リ12(図26)に保持されているウォータマークと同
一のウォータマークが保持されている。ウォータマーク
パターンずらし器71−1は、ウォータマークパターン
保持メモリ32より読み出されたウォータマークを、ず
らし量iだけずらして評価値算出器31−2に供給す
る。同様に、ウォータマークパターンずらし器71−2
は、ウォータマークパターン保持メモリ32より読み出
されたウォータマークのパターンを、ずらし量jだけず
らして、評価値算出器31−3に供給している。評価値
算出器31−1には、ウォータマークパターン保持メモ
リ32より読み出されたウォータマークが、ずらし量0
だけずらされて(即ち、実質的にはずらされないで)、
供給されている。
【0075】評価値算出器31−1乃至31−3は、供
給されたウォータマークパターンに基づいて、画像デー
タの評価値を演算し、演算された評価値を評価値比較器
33に出力している。評価値比較器33は、入力された
評価値を閾値演算して、付随情報信号fを出力する。
【0076】画像変換器34は、入力された画像データ
に対して評価値比較器33が出力する付随情報信号fに
対応した所定の処理を施し、出力する。
【0077】次に、図4と図5のフローチャートを参照
して、ウォータマーク検出器22の動作について説明す
る。最初に、ステップS1において、評価値比較器33
は閾値thに所定の値を設定する。次に、ステップS2に
おいて、評価値算出器31−1における、ずらし量0の
ウォータマークパターンを用いた場合の、現在のフレー
ムの画像に対する評価値sumnを求める処理が開始され
る。ステップS3では、評価値算出器31−1におい
て、評価値演算処理が実行される。この評価値演算処理
の詳細は、図5に示されている。
【0078】評価値演算処理においては、最初にステッ
プS21において、評価値sumに0が初期設定される。
次に、ステップS22において、対象の画素Xとずらし
量z(いまの場合、ずらし量0)のウォータマークパタ
ーンとが照合される。そして、ステップS23におい
て、ウォータマークのシンボルがプラスであるかマイナ
スであるかが判定される。ウォータマークのシンボルが
プラスである場合には、ステップS24に進み、画素X
の画素値xを評価値sumに加算する処理が実行される。
ウォータマークのシンボルがマイナスである場合には、
ステップS25において、評価値sumから画素値xを減
算する処理が実行される。
【0079】次に、ステップS26において、対象領域
のすべての画素について同様の処理を実行したか否かが
判定される。まだ、処理を行っていない画素が存在する
場合には、ステップS22に戻り、それ以降の処理が繰
り返し実行される。例えば、ウォータマークパターン
が、図20に示すようなパターンである場合、4n×4
n個の画素すべてについて同様の処理が実行されたか否
かが判定される。すべての画素についての処理が完了し
たと判定された場合には、ステップS27に進み、ステ
ップS24,S25で演算された評価値sumが、評価値s
umnに設定される。
【0080】次に、図4のステップS4に進み、評価値
算出器31−2において、ずらし量iのウォータマーク
パターンで評価値sumiを求める演算が開始される。そし
て、ステップS5に進み、評価値算出器31−2におい
て、評価値演算処理が実行される。この評価値演算処理
は、ステップS3において行われた評価値演算処理と実
質的に同様の処理となる。即ち、図5のフローチャート
に示す処理が、上述した場合と同様に実行される。ステ
ップS27で得られた評価値sumが、評価値sumiとされ
る。
【0081】次に、ステップS6に進み、評価値算出器
31−3において、ずらし量jのウォータマークパター
ンで、評価値sumjを求める処理が開始される。そして、
ステップS7において、評価値演算処理が実行される。
この評価値演算処理も、ステップS3とステップS5に
示した場合と同様の処理である。即ち、図5のフローチ
ャートに示す処理が実行される。そして、そのステップ
S27において得られた評価値sumが、評価値sumjとさ
れる。
【0082】評価値算出器31−1乃至31−3で演算
された評価値sumn,sumi,sumjは、評価値比較器33に
入力される。評価値比較器33は、ステップS8におい
て、入力された3つの評価値に対してメディアンフィル
タ処理を施す。即ち、3つの評価値sumi,sumn,sumj
小さいものから順番に配置し、その中間の大きさのもの
を選択し、その評価値を基準値summedに設定する。そし
て、ステップS9において、評価値比較器33は、標準
的な評価値としての基準値summedと、実際の評価値sumn
との差分の絶対値を求め、その絶対値をステップS1で
設定した閾値thと比較する。差分の絶対値の値が、閾
値thより大きい場合には、ウォータマークが付加され
ているものとして、ステップS10において、付随情報
信号fをonにする。これに対して、差分の絶対値が、閾
値thと等しいか、それより小さいと判定された場合に
は、ステップS11に進み、ウォータマークが付加され
ていないものとして、付随情報信号fをoffにする。
【0083】ウォータマークパターンをずらす際には、
図6に示すように、例えば1画面分の(k個分の画素で
構成される)ウォータマークのパターンを、画像の走査
順に従って、1画素分だけずらす方法等がとられる。な
お、図6において、白い領域(画素)は、+のシンボル
を表し、黒い領域(画素)は、−のシンボルを表してい
る。この時ずらす単位は、1画素単位に限らず、任意の
単位でずらして良い。ずらし量は、i>0,j<0,|
i|=|j|のように、ずらし量0を中心に前後に同じ
量だけずらす方が良いが、任意のずらし量で構わない。
また、上記のようなずらし方に限定されるわけではな
く、これ以外の方法でずらしても構わない。
【0084】ウォータマークパターンをずらして評価値
を求める理由は以下の通りである。即ち、例えば、M系
列を用いてウォータマークパターンを生成した場合、0
あるいは周期分以外の位置(位相)に任意にずらしたウ
ォータマークパターンと、元のウォータマークパターン
との相関は非常に低くなる。言い換えれば、付加レベル
を付加した時に用いたウォータマークパターンに対し
て、少しでもずらしたウォータマークパターンを用いて
検出を行うと、評価値のバイアス成分(ウォータマーク
が付加されている場合の評価値とウォータマークが付加
されていない場合の評価値との差)は、ほぼ0となる。
例えば図22と図23に示す場合において、ずらしたウ
ォータマークパターンを用いて検出を行うと、評価値
(4n)^2はほぼ0となる。
【0085】そのため、ウォータマークパターンをずら
して求めた評価値は、ウォータマークパターンが付加さ
れていない場合の標準的な評価値とほぼ等しいとみなす
ことができる。従って、ウォータマークパターンをずら
して求めた評価値と、ずらし量0の時の評価値とを比較
することができるため、即ち、相対的評価基準を利用す
ることができるため、ウォータマークの検出を容易に行
うことができる。これにより、ウォータマークが埋め込
まれていない場合の評価値がほぼ 0 となるような、充
分に広い領域のウォータマークパターン(M系列なら、
高次の系列)を用いなくても、狭い領域のウォータマー
クパターン(M系列なら、低次の系列)を用いるだけ
で、ウォータマークの検出を確実に行うことができる。
【0086】図6に示すような、前後1つずつのずらし
量だけでなく、それぞれ複数のずらし量を用い、それら
について求めた全てあるいは一部の評価値に対して、フ
ィルタ等を用いて標準的な評価値を構成しても構わな
い。それとは逆に、例えば前または後ろのずらし量だけ
を用いるというように、どちらか一方のずらし量だけを
用いて、標準的な評価値を構成しても良い。
【0087】また、ずらし量を小数精度に設定した場
合、ウォータマークパターンあるいは対象領域の画素を
補間して、評価値を求めることにしても良い。
【0088】現フレームの画像に対する標準的な評価値
summedを求める際には、どのような処理方法を用いても
良い。先の例ではメディアンフィルタを用いるようにし
たが、任意の単一の位相の評価値をそのまま利用しても
良いし、複数の評価値のうち全部あるいは一部に対する
平均値、最大値、最小値などを求めて利用するというよ
うに、どのような処理方法を用いて標準的な評価値を求
めても構わない。これには、例えば−2および−1ずら
した時の評価値の推移から、ずらし量0の時の評価値を
予測あるいは外挿するというような、より複雑な処理方
法も含まれる。
【0089】また、標準的な評価値および実際の評価値
を用いて閾値との比較を行う際には、先に示した比較方
法以外のどのような比較方法を用いても良い。例えば、
評価値のバイアス成分B(図22と図23の例では(4
n)^2)が一定であることを利用して、どの程度バイ
アス成分が保持されているとみなすかを示すバイアス信
頼係数c(0≦c≦1)と共に比較を行なっても良い。
【0090】例えば、前にiずらした時の評価値より
も、ずらし量0の時の評価値がB×cだけ大きく、しか
も後にjずらした時の評価値よりも、ずらし量0の時の
評価値もB×cだけ大きい場合に、ウォータマークが付
加されているものとみなすことができる。あるいは、
i,jのいずれかにずらした時の評価値よりも、ずらし
量0の時の評価値がB×cだけ大きい場合に、ウォータ
マークが付加されているものとみなすことができる。
【0091】ウォータマークのシンボルは、プラス、マ
イナス以外のどのようなシンボルを用いても良い。ま
た、2種類ではなく、3種類以上のどのようなシンボル
を用いても良い。例えば、プラス、ゼロ、マイナスの3
種類のシンボルを用意しておき、ウォータマークパター
ンとの照合を行なった際に、シンボルがゼロである画素
については、評価値 sum に影響を与えない(その画素
値を評価値 sum に足しも引きもしない)ようにするな
ど、各シンボルにどのような意味を与えても良い。
【0092】ウォータマークパターンを画像上に付加す
る領域は、任意の形状および範囲で構わない。また、付
加したウォータマークパターンとの整合が取れている限
り、検出時に評価値を求める領域の形状および範囲は任
意で構わない。さらにウォータマークパターンは、時間
的あるいは空間的に渡るより広い領域を用いて、付加あ
るいは検出を行うことにしても良い。例えば動画像シー
ケンスにおいては、時間的な基準を用い、現フレームの
時間的位置だけでなく、過去や未来のフレームを利用し
ても良い。例えば非常に大きな画像サイズを持つ静止画
像においては、1枚の画像をある単位で複数の画像領域
に分割して扱うことにし、空間的な基準を用い、現在対
象としている画像領域に対して、例えば走査順で前や後
に位置する画像領域を利用しても良い。
【0093】第2の実施の形態として、ウォータマーク
パターンのずらし位相という新たな指標を導入し、各ず
らし位相の値に、複数の付随情報信号の中の所定のもの
を対応させるようにすることもできる。この場合、ウォ
ータマークの位相を複数通りにずらすことで、その異な
る位相のウォータマークのそれぞれに対応する情報を伝
送することができる。
【0094】このようなずらし位相の概念が図7に示さ
れている。長さkの任意のウォータマークパターンを時
計周りに並べ、最後のシンボルと起点のシンボルとを繋
げて円状にした場合を例にする。ずらし位相r1のウォ
ータマークパターンは、起点から時計周りに8画素分だ
けずらして生成されるパターンである。ずらし位相r2
のウォータマークパターンは、起点から時計とは反対周
りに−3画素分だけずらして生成されるパターンであ
る。全てあるいは一部のずらし位相のそれぞれに異なる
意味を持たせ、各ずらし位相の値に応じて付随情報信号
の種類を特定する対応表を用意する。例えば、図8に示
す対応表においては、ずらし位相r1には、”コピー不
可”であることを意味する、2ビットの付随情報信号g
(00)が対応し、ずらし位相r2には、”1回コピー
可能”を意味する付随情報信号g(01)が対応してい
る。また、ずらし位相r3には、”2回コピー可能”を
意味する付随情報信号g(10)が対応し、ずらし位相
r4には、”3回コピー可能”を意味する付随情報信号
g(11)が対応している。
【0095】この場合、図1のウォータマーク付加器1
は、図9に示すように構成される。対応表保持メモリ8
2には、上述した図8の対応表に示されるような、ずら
し位相rと付随情報信号gとの対応関係(対応表)が記
憶されている。ウォータマーク特定器81は、対応表保
持メモリ82を参照し、入力された付随情報信号gに対
応するずらし位相rを設定する。ウォータマークパター
ン位相ずらし器83は、ウォータマークパターン保持メ
モリ12に記録されているウォータマークパターンに対
して、ずらし位相rの分だけ位相をずらしたウォータマ
ークパターンを生成する。ウォータマーク画像生成器1
1は、ずらされたウォータマークパターンを用いて、入
力された画像データにウォータマークを付加する。
【0096】このウォータマーク付加器1では、図10
で示した一連の処理を行う。始めに、ステップS41
で、ウォータマーク特定器81は、入力された付随情報
信号gの種類を、対応表保持メモリ82の対応表と照ら
し合わせて、ずらし位相rを設定し、ウォータマークパ
ターン位相ずらし器83に出力する。次に、ステップS
42において、ウォータマーク画像生成器11は、ウォ
ータマークの付加レベルa,bに所定の値を設定する。
なお、r,a,bの設定は、どのような順番で行なって
も良い。
【0097】次に、ステップS43において、ウォータ
マーク画像生成器11は、ウォータマークの付加を行う
対象となる画像上でウォータマークパターンの領域と等
しい大きさの領域を設定し、その領域内の各画素につい
てずらし位相rだけずらしたウォータマークパターンと
の照合を行う。このとき、ウォータマークパターン位相
ずらし器83は、ウォータマークパターン保持メモリ1
2に保持されているウォータマークを、ウォータマーク
特定器81より供給されたずらし位相rの分だけずらし
て、ウォータマーク画像生成器11に供給する。ウォー
タマーク画像生成器11は、ステップS44において、
ウォータマークのシンボルを判定し、その画素のウォー
タマークのシンボルがプラスである場合には、ステップ
S45で、その画素xにaを足す。その画素のウォータ
マークのシンボルがマイナスである場合には、ステップ
S46で、その画素xからbが減算される。この処理が
ステップS47で、対象領域の全画素について行われた
と判定されるまで繰り返される。
【0098】このようにして、ウォータマークのパター
ンの位相が、付随情報信号gに対応して設定される場
合、図2のデコーダにおけるウォータマーク検出器22
は、図11に示すように構成される。図11において、
図3における場合と対応する部分には同一の符号を付し
てある。この例においては、ウォータマークパターン保
持メモリ32が、ウォータマークパターンとずらし位相
の範囲R[Rmin,Rmax]を記憶している。ウォータマ
ークパターン位相ずらし器91は、ウォータマークパタ
ーン保持メモリ32より供給されたウォータマークのパ
ターンをウォータマークパターン保持メモリ32より供
給されたずらし位相r(rはRの範囲内である)の分だ
けずらして、評価値算出器31−1、ウォータマークパ
ターンずらし器71−1,71−2に出力するようにな
されている。
【0099】また、対応表保持メモリ93は、図9の対
応表保持メモリ82に保持されている対応表と同一の対
応表を保持している。ウォータマーク特定器92は、評
価値比較器33より供給された付随情報信号fの内容と
その時のずらし位相rに基づいて、対応表保持メモリ9
3に保持されている対応表から、付随情報信号gの種類
を特定し、特定した付随情報信号gを出力するようにな
されている。その他の構成は、図3における場合と同様
である。
【0100】図11のウォータマーク検出器22では、
図12に示した一連の処理が行われる。まず、ステップ
S61で、ずらし位相の範囲R[Rmin,Rmax]、閾値
thの設定、ずらし位相r(rはRの範囲内である)の初
期化が行われる。ステップS62では、ウォータマーク
パターン位相ずらし器91により、ずらし量0のウォー
タマークパターンを用いた時の、現フレームの画像に対
する評価値sumnを求めるために、このずらし量0にずら
し位相rを加えたずらし量z=0+rが設定される。次
に、ステップS63において、評価値算出器31−1に
より、評価値演算処理が行われる。この評価値演算処理
は、図5に示した場合と同様の処理であるので、その説
明は、ここでは省略する。
【0101】次に、ステップS64において、ずらし量
i+rのウォータマークパターンでsumiを求めるため
に、ウォータマークパターン位相ずらし器91とウォー
タマークパターンずらし器71−1により、ずらし量z
=i+rが設定される。そして、ステップS65におい
て、評価値算出器31−2により、ステップS63と同
様の評価値演算処理が実行される。
【0102】さらに、ステップS66において、ずらし
量j+rのウォータマークパターンで評価値sumjを求め
るために、ウォータマークパターン位相ずらし器91と
ウォータマークパターンずらし器71−2により、ずら
し量Z=j+rが設定される。そして、ステップS67
において、評価値算出器31−3により、ステップS6
3,S65と同様の評価値演算処理が実行される。
【0103】ステップS68では、評価値比較器33に
より、例えば、次のような式に従って、ずらし量i,j
の評価値sumi,sumjから標準的な評価値としての基準値
suma veが演算される。 sumave=(sumi+sumj)/2
【0104】さらに、評価値比較器33は、ステップS
69において、評価値算出器31−1がステップS63
で求めた評価値sumnと、ステップS68で求めた基準値
suma veとの差の絶対値を閾値thと比較する。差の絶対値
が、閾値thより大きい場合、ステップS70に進み、評
価値比較器33は、付随情報信号fをonとする。差分の
絶対値が閾値thと等しいか、それより小さいと判定され
た場合は、ステップS71において、評価値比較器33
は、付随情報信号fをoffとする。
【0105】次に、ステップS72において、範囲R内
のすべてのずらし位相rについて調べたか否かを判定
し、まだ、調べていないずらし位相rが存在する場合に
は、ステップS62に戻り、それ以降の処理が繰り返し
実行される。即ち、このとき、ウォータマークパターン
保持メモリ32から、次のずらし位相rとウォータマー
クパターンが、ウォータマークパターン位相ずらし器9
1に供給され、同様の処理が実行される。
【0106】範囲Rの内のすべてのずらし位相rについ
て処理が終了したとき、ステップS73に進み、ウォー
タマーク特定器92は、付随情報信号fがonとなったず
らし位相rを調べ、対応表保持メモリ93に保持されて
いる対応表から、そのずらし位相rが対応する付随情報
信号gを特定し、出力する。ここで、上述したように、
それぞれの付随情報信号gには、特定の意味が割り当て
られている。
【0107】なお、付随情報信号fがonとなるずらし位
相rが現れた時点で、反復処理を中断あるいは終了して
も良い。その後、ずらし位相rの値を対応表と照らし合
わせ、付随情報信号gの種類を特定する。
【0108】ずらし位相の範囲R[Rmin,Rmax]は、
どのような範囲としても良い。長さk の任意のウォータ
マークパターンについては、通常は、[0,k−1]な
ど、区間の長さがk以下となるような範囲が範囲Rとさ
れるが、区間の長さがk以上であるどのような範囲を取
っても構わない。また、検出時にかかる演算量を考慮し
て、区間の長さが短いどのような範囲を取っても構わな
い。
【0109】ウォータマークの検出時には、ずらし位相
の範囲R内について反復処理を行う際に、どのような順
番あるいは位相を用いても良い。例えば、範囲R内の全
ての整数位置について反復処理を行なっても良いし、ラ
ンダムあるいは任意の位相だけについて反復処理を行な
っても良い。また、小数精度の位相あるいはずらし位置
についても反復処理を行うことにし、そのような場合は
ウォータマークパターンあるいは対象領域の画素を補間
して評価値を求めることにしても良い。
【0110】ずらし量あるいはずらし位相の反映の方法
は、識別可能である限りどのようなものであっても良
い。例えば、ずらし位相rを反映させる際には、一定の
回転成分rrを減じることにし、ずらし量0については
z=0+r−rrとして、図5の評価値演算処理を行な
っても良い。
【0111】各ずらし位相の値に応じて付随情報信号の
種類を特定する対応表は、対応のつく限りどのようなも
のであっても良い。
【0112】以上においては、ウォータマークを1画素
単位で構成するようにしたが、例えば、図13に示すよ
うに、8×8画素単位でブロック化して構成するように
してもよい。この場合、ウォータマーク付加器1は、例
えば、図14に示すように構成される。なお、この図1
4のウォータマーク付加器1は、図9に示したウォータ
マーク付加器1に対応している。この構成例において
は、例えば、図13に示すように、ウォータマークパタ
ーン照合制御器101が、ウォータマークパターン保持
メモリ12より読み出された、4×6画素に対応するパ
ターンで構成されている場合、1画素分が8×8画素分
のブロックに拡大して、ウォータマーク画像生成器11
に供給する。
【0113】また、図11に示すウォータマーク検出器
22は、例えば、図15に示すように構成される。この
構成例においては、ウォータマークパターン保持メモリ
32より出力されたウォータマークパターンが、ウォー
タマークパターン照合制御器111によりブロック単位
で拡大され、ウォータマークパターン位相ずらし器91
に供給されている。その他の構成と動作は、図11にお
ける場合と同様である。
【0114】以上においては、本発明をエンコーダとデ
コーダに適用した場合を例として説明したが、例えば、
図16に示すように、フォーマッタに適用することも可
能である。この場合、マスタテープ201または伝送路
202より供給された画像データが、フォーマッタ20
3に供給される。フォーマッタ203は、上述した場合
と同様の構成の復号器21とウォータマーク検出器22
を有している。復号器21は、入力された符号ビット列
を復号し、ウォータマーク検出器22に出力する。マス
タテープ201または伝送路202からの画像データ
が、既に復号された状態の画像データである場合には、
これがウォータマーク検出器22に直接供給される。
【0115】ウォータマーク検出器22は、入力された
画像データがウォータマークを含むか否かを検出し、そ
の検出結果に対応して、画像変換器34を制御する。従
って、ウォータマークが付加されている画像データは出
力され、スタンパ204が形成され、このスタンパ20
4から、大量のレプリカディスク205が生成される。
これに対して、入力された画像データが、ウォータマー
クが付加されていない場合には、画像変換器34は画像
データを出力しない。従って、この場合、スタンパ20
4は作成することができないことになる。
【0116】図17は、本発明を記録装置に適用した場
合の構成例を表している。この場合、記録装置221に
は、例えば、図16のフォーマッタ203で製造された
ディスク205、または伝送路202から符号化された
画像データ、または既に復号されている画像データが入
力される。符号化されている画像データは、復号器21
で復号された後、ウォータマーク検出器22に供給され
る。既に復号された状態の画像データは、ウォータマー
ク検出器22に、直接供給される。
【0117】ウォータマーク検出器22は、図16のフ
ォーマッタ203における場合と同様に、ウォータマー
クが付加されている場合には、画像変換器34から画像
データを出力し、ディスク222に記録させるが、ウォ
ータマークが付加されていない場合には、画像変換器3
4を制御して、画像データを出力させないようにする。
その結果、このとき、ディスク222には、記録装置2
21に入力された画像データを記録することができない
ことになる。
【0118】以上においては、本発明をエンコードおよ
びデコードに応用した場合を例として説明したが、その
他の装置に本発明を適用することができる。
【0119】なお、上記したような処理を行うプログラ
ムをユーザに伝送する伝送媒体としては、磁気ディス
ク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワ
ーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
【0120】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像デー
タ処理装置、請求項5に記載の画像データ処理方法、お
よび請求項6に記載の提供媒体によれば、第1の位相の
ウォータマークのパターンに対応する第1の評価値と、
第2の位相のウォータマークのパターンに対応する第2
の評価値に対応する値とを比較するようにしたので、よ
り正確かつ確実に、ウォータマークを検出することが可
能となる。
【0121】請求項7に記載の画像データ処理装置、請
求項8に記載の画像データ処理方法、および請求項9に
記載の提供媒体によれば、第1の位相のウォータマーク
のパターンに対応する第1の評価値と、第2の位相のウ
ォータマークのパターンに対応する第2の評価値に対応
する値とを比較し、比較結果に対応して、付随情報を取
得するようにしたので、より正確かつ確実に、ウォータ
マークを検出することが可能となる。
【0122】請求項10に記載の画像データ処理装置、
請求項12に記載の画像データ処理方法、および請求項
13に記載の提供媒体によれば、設定された位相のウォ
ータマークを、画像データに付加するようにしたので、
多くの種類の付随情報を利用することが可能となる。
【0123】請求項14に記載の記録媒体によれば、ウ
ォータマークの位相を、複数の付随情報のうちの所定の
ものに対応して設定するようにしたので、例えば、単な
るコピー防止だけでなく、1回のコピーが可能、2回の
コピーが可能といったような、様々な対応で記録媒体を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したエンコーダの構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明を適用したデコーダの構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】図1のウォータマーク検出器22の構成例を示
すブロック図である。
【図4】図3のウォータマーク検出器22の動作を説明
するフローチャートである。
【図5】図4のステップS3,S5,S7の評価値演算
処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】ウォータマークのパターンのずらし方を説明す
る図である。
【図7】ウォータマークのパターンのずらし位相を説明
する図である。
【図8】対応表の例を表す図である。
【図9】図1のウォータマーク付加器1の構成例を示す
ブロック図である。
【図10】図9のウォータマーク付加器1の動作を説明
するフローチャートである。
【図11】図2のウォータマーク検出器22の他の構成
例を示すブロック図である。
【図12】図11のウォータマーク検出器22の動作を
説明するフローチャートである。
【図13】ウォータマークのパターンのブロック化を説
明する図である。
【図14】図1のウォータマーク付加器1のさらに他の
構成例を示すブロック図である。
【図15】図2のウォータマーク検出器22のさらに他
の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明を適用したフォーマッタの構成例を示
す図である。
【図17】本発明を適用した記録装置の構成例を示す図
である。
【図18】従来の付随情報の記録方法を説明する図であ
る。
【図19】ウォータマークによる付随情報の埋め込みを
説明する図である。
【図20】ウォータマークのパターンの例を示す図であ
る。
【図21】ウォータマークの付加処理を説明する図であ
る。
【図22】ウォータマークが付加されている場合の評価
値の演算を説明する図である。
【図23】ウォータマークが付加されていない場合にお
ける評価値の演算を説明する図である。
【図24】従来のエンコーダの構成例を示すブロック図
である。
【図25】従来のデコーダの構成例を示すブロック図で
ある。
【図26】図24のウォータマーク付加器1の構成例を
示すブロック図である。
【図27】図25のウォータマーク検出器22の構成例
を示すブロック図である。
【図28】図26のウォータマーク付加器1の動作を説
明するフローチャートである。
【図29】図27のウォータマーク検出器22の動作を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ウォータマーク付加器, 2 符号化器, 21
復号器, 22 ウォータマーク検出器, 31−1乃
至31−3 評価値算出器, 32 ウォータマークパ
ターン保持メモリ, 33 評価値比較器, 34 画
像変換器, 71−1,71−2 ウォータマークパタ
ーンずらし器, 81 ウォータマーク特定器, 82
対応表保持メモリ, 83 ウォータマークパターン
位相ずらし器, 91 ウォータマークパターン位相ず
らし器, 92 ウォータマーク特定器, 93 対応
表保持メモリ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/081

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理装置に
    おいて、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定手段と、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算手段と、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較手段とを備えることを特徴とする画像デ
    ータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記位相設定手段は、前記記憶手段に記
    憶されている前記ウォータマークのパターンの位相を、
    異なる3つの位相に設定し、 前記演算手段は、前記異なる3つの位相に対応する3つ
    の評価値を演算し、前記3つの評価値から1つの基準の
    評価値を生成し、前記基準の評価値を、前記第2の評価
    値に対応する値とすることを特徴とする請求項1に記載
    の画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記各手段は、複数個の画素で構成され
    るブロック単位で各処理を行うことを特徴とする請求項
    1に記載の画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段の比較結果に対応して、前
    記画像データの出力を制御する制御手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理方法に
    おいて、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップ
    と、 前記記憶ステップで記憶された前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定ステップと、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算ステップと、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較ステップとを含むことを特徴とする画像
    データ処理方法。
  6. 【請求項6】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理装置
    に、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップ
    と、 前記記憶ステップで記憶された前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定ステップと、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算ステップと、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較ステップとを含む処理を実行させるコン
    ピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを
    特徴とする提供媒体。
  7. 【請求項7】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理装置に
    おいて、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定手段と、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算手段と、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較手段と、 それぞれ所定の情報が割り当てられる複数の前記付随情
    報と前記ウォータマークの位相との関係を記憶する関係
    記憶手段と、 前記比較手段の比較結果に対応して、前記関係記憶手段
    に記憶されている前記付随情報の中から、所定の付随情
    報を選択する選択手段とを備えることを特徴とする画像
    データ処理装置。
  8. 【請求項8】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理方法に
    おいて、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップ
    と、 前記記憶ステップで記憶された前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定ステップと、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算ステップと、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較ステップと、 それぞれ所定の情報が割り当てられる複数の前記付随情
    報と前記ウォータマークの位相との関係を記憶する関係
    記憶ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に対応して、前記関係記
    憶ステップで記憶された前記付随情報の中から、所定の
    付随情報を選択する選択ステップとを含むことを特徴と
    する画像データ処理方法。
  9. 【請求項9】 付随情報がウォータマークとして埋め込
    まれている画像データを処理する画像データ処理装置
    に、 前記ウォータマークのパターンを記憶する記憶ステップ
    と、 前記記憶ステップで記憶された前記ウォータマークのパ
    ターンの位相を、第1の位相または第2の位相に設定す
    る位相設定ステップと、 入力された画像データの、前記第1の位相の前記ウォー
    タマークのパターンに対応する第1の評価値と、前記第
    2の位相の前記ウォータマークのパターンに対応する第
    2の評価値を演算する演算ステップと、 前記第1の評価値と、前記第2の評価値に対応する値と
    を比較する比較ステップと、 それぞれ所定の情報が割り当てられる複数の前記付随情
    報と前記ウォータマークの位相との関係を記憶する関係
    記憶ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に対応して、前記関係記
    憶ステップで記憶された前記付随情報の中から、所定の
    付随情報を選択する選択ステップとを含む処理を実行さ
    せるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供す
    ることを特徴とする提供媒体。
  10. 【請求項10】 画像データに対して付随情報をウォー
    タマークとして埋め込む画像データ処理装置において、 複数の前記付随情報とウォータマークの位相との関係を
    記憶する第1の記憶手段と、 入力された前記付随情報に対応する前記ウォータマーク
    の位相を選択する選択手段と、 前記ウォータマークのパターンを記憶する第2の記憶手
    段と、 前記第2の記憶手段に記憶されている前記ウォータマー
    クのパターンを読み出し、前記選択手段により選択され
    た位相に設定する位相設定手段と、 前記位相設定手段により設定された位相のウォータマー
    クを、画像データに付加する付加手段とを備えることを
    特徴とする画像データ処理装置。
  11. 【請求項11】 複数の前記付随情報には、それぞれ所
    定の情報が割り当てられることを特徴とする請求項10
    に記載の画像データ処理装置。
  12. 【請求項12】 画像データに対して付随情報をウォー
    タマークとして埋め込む画像データ処理方法において、 複数の前記付随情報とウォータマークの位相との関係を
    記憶する第1の記憶ステップと、 入力された前記付随情報に対応する前記ウォータマーク
    の位相を選択する選択ステップと、 前記ウォータマークのパターンを記憶する第2の記憶ス
    テップと、 前記第2の記憶ステップで記憶されている前記ウォータ
    マークのパターンを読み出し、前記選択ステップで選択
    された位相に設定する位相設定ステップと、 前記位相設定ステップで設定された位相のウォータマー
    クを、画像データに付加する付加ステップとを含むこと
    を特徴とする画像データ処理方法。
  13. 【請求項13】 画像データに対して付随情報をウォー
    タマークとして埋め込む画像データ処理装置に、 複数の前記付随情報とウォータマークの位相との関係を
    記憶する第1の記憶ステップと、 入力された前記付随情報に対応する前記ウォータマーク
    の位相を選択する選択ステップと、 前記ウォータマークのパターンを記憶する第2の記憶ス
    テップと、 前記第2の記憶ステップで記憶されている前記ウォータ
    マークのパターンを読み出し、前記選択ステップで選択
    された位相に設定する位相設定ステップと、 前記位相設定ステップで設定された位相のウォータマー
    クを、画像データに付加する付加ステップとを含む処理
    を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム
    を提供することを特徴とする提供媒体。
  14. 【請求項14】 付随情報がウォータマークとして埋め
    込まれている画像データが記憶されている記録媒体にお
    いて、 前記ウォータマークの位相が、複数の前記付随情報のう
    ちの所定のものに対応して設定されていることを特徴と
    する記録媒体。
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