JPH11161993A - 多波長光集積素子及び光学ピックアップ装置 - Google Patents

多波長光集積素子及び光学ピックアップ装置

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Publication number
JPH11161993A
JPH11161993A JP9323513A JP32351397A JPH11161993A JP H11161993 A JPH11161993 A JP H11161993A JP 9323513 A JP9323513 A JP 9323513A JP 32351397 A JP32351397 A JP 32351397A JP H11161993 A JPH11161993 A JP H11161993A
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light
microprism
polyhedral
light sources
reflected
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JP9323513A
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English (en)
Inventor
Yasushi Minoya
靖 美濃屋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つ以上の多数個の光源を必要とする光学系
において各種サーボ信号やRF信号など光学記録媒体よ
りの読取信号を得る機能を一体化して、小型化を可能と
した多波長光集積素子を提供する。 【解決手段】 複数の発光波長の異なる光源L1,L2
・・Lnは、素子の中央部を介して対向され、かつ、素
子の中央部に対して対称な位置に配置されている。素子
中央部の多面体マイクロプリズム1は、光源数nが奇数
ならば(n+1)個、nが偶数ならばn個の45°傾斜
面P1,P2・・Pnを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の互いに異な
る波長の光を発する光源を一体的に備えている多波長光
集積素子及びこの多波長光集積素子を有し光学記録媒体
に対する情報信号の書込み及び読出しを行う光学ピック
アップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクの如き信号記録媒体
より情報信号の読出しを行う光学ピックアップ装置とし
ては、赤色光半導体レーザを光源として使用する、いわ
ゆる「DVD-VIDEO(ビデオ信号用の「デジタルビデオデ
ィスク」)、DVD-ROM(「デジタルビデオディスク」の
規格で読出し専用のバイナリデータを記録したもの)」
用のものや、赤外光半導体レーザを光源として用いる、
いわゆる「CD(デジタルオーディオ信号用の「コンパク
トディスク」)」用のものがある。
【0003】そして、このような光学ピックアップ装置
においては、図5に示すように、1個の赤色光半導体レ
ーザ101を光源とし、ホログラム素子102を使用す
ることでディスクフォーマットの差異を克服し、上述の
2つの規格の光ディスク110a,110bのどちらに
も使用できるように構成されたものが提案されている。
【0004】この光学ピックアップ装置においては、赤
色光半導体レーザ101より発せられた光束は、ハーフ
ミラー103により反射されてコリメータレンズ104
に入射して平行光束となされ、さらに、ホログラム素子
102を経て、対物レンズ105に入射する。この光束
は、ホログラム素子102を経ることにより2つの規格
の光ディスク110a,110bに対して適合する2つ
の光束に分岐されて、対物レンズ105により光ディス
ク110a,110bの信号記録面上に集光される。こ
の信号記録面において反射された光束は、対物レンズ1
05、ホログラム素子102,コリメータレンズ104
及びハーフミラー103を透過して、さらにコンケープ
レンズ106を経て、フォトディテクタ107により受
光される。
【0005】また、図6に示すように、互いに発光波長
の異なる2種類の半導体レーザを備え、これら半導体レ
ーザより発せられる光束を1個の対物レンズ105によ
り各光ディスク110a,110bの信号記録面上に集
光させるようにして、上述の2つの規格の光ディスク1
10a,110bのどちらにも使用できるように構成さ
れた光学ピックアップ装置が提案されている。
【0006】この光学ピックアップ装置には、第1及び
第2の受発光複合素子108,109が設けられてい
る。第1の受発光複合素子108は、第1の種類の半導
体レーザとこの第1の種類の半導体レーザより発せられ
る光束に対応された受光素子とを有して構成されてい
る。また、第2の受発光複合素子109は、第2の種類
の半導体レーザとこの第2の種類の半導体レーザより発
せられる光束に対応された受光素子とを有して構成され
ている。
【0007】第1の半導体レーザより発せられた光束
は、波長フィルタ111を透過して、集光レンズ104
及び立ち上げミラー112を経て、偏光ホログラム10
2、開口フィルタ及び波長板112を透過して、対物レ
ンズ105により、第1の種類の光ディスク110aの
信号記録面上に集光される。第2の半導体レーザより発
せられた光束は、波長フィルタ111において反射され
て、集光レンズ104及び立ち上げミラー112を経
て、偏光ホログラム102、開口フィルタ及び波長板1
12を透過して、対物レンズ105により、第2の種類
の光ディスク110bの信号記録面上に集光される。
【0008】第1の種類の光ディスク110aの信号記
録面により反射された光束は、対物レンズ105、開口
フィルタ及び波長板112、偏光ホログラム102を透
過し、立ち上げミラー112及び集光レンズ104を経
て、波長フィルタ111を透過して、第1の受発光複合
素子108の受光素子により受光される。第2の種類の
光ディスク110bの信号記録面により反射された光束
は、対物レンズ105、開口フィルタ及び波長板11
2、偏光ホログラム102を透過し、立ち上げミラー1
12及び集光レンズ104を経て、波長フィルタ111
により反射されて、第2の受発光複合素子109の受光
素子により受光される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、いわゆる
「CD−R」の如き追記不可能な光ディスクを用いて情
報信号の読取り及び書込みを行うにあたっては、この光
ディスクの信号記録層膜の光学的特性から、光源として
は、赤色光半導体レーザを用いることができず、赤外光
半導体レーザを使用する必要がある。すなわち、「CD
−R」規格の光ディスクと「DVD」規格の光ディスク
との2種類の光ディスクについて1個の光学ピックアッ
プ装置で情報信号の読取り及び書込みを行う場合には、
赤色光半導体レーザと赤外光半導体レーザとの2個の光
源が必要となる。
【0010】しかし、光源として2個の半導体レーザを
設けることは、光学ピックアップ装置の小型化を困難と
し、光ディスクの記録密度が向上しても、ディスクプレ
ーヤ装置全体を小型化することができないということに
なる。さらに、将来的には、種々の光ディスクのフォー
マットに対応するために、さらに多波長の光源が必要と
なる可能性もある。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、2つ以上の多数個の光源を必要
とする光学系において各種サーボ信号、RF信号などの
光学記録媒体よりの読取信号を得る機能を一体化して、
小型化を可能とした多波長光集積素子及びこの多波長光
集積素子を用いて小型化を図った光学ピックアップ装置
を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る多波長光集積素子は、少なくとも2個
以上の互いに発光波長の異なる光源を有し各光源が素子
の中央部に向けて光束を射出するように配設された多波
長光集積素子であって、各光源は、素子の中央部を介し
て対向され、かつ、該素子の中央部に対して対称な位置
に配置されていることを特徴とするものである。
【0013】そして、素子の中央部分に多面体マイクロ
プリズムを配設し、この多面体マイクロプリズムは、光
源の数をnとしたとき、nが奇数ならば(n+1)個
の、nが偶数ならばn個の、該光源より射出される光束
に対して45°の傾きを有する傾斜面を有していること
を特徴とするものである。
【0014】さらに、素子の中央部において多面体マイ
クロプリズムに覆われた受光素子を配設し、各光源より
発せられた光束が、多面体マイクロプリズムの傾斜面に
反射されて光学記録媒体に向かい、この光束の該光学記
録媒体よりの反射光が、該傾斜面より多面体マイクロプ
リズム内に入射し、この多面体マイクロプリズム内の底
面部で反射され、さらに、この多面体マイクロプリズム
内の天面部で反射されて、上記受光素子上に集光される
ことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明に係る光学ピックアップ装置
は、上述の多波長光集積素子と、この多波長光集積素子
より発せられた光束を光学記録媒体の信号記録面上に集
光させる対物レンズとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0017】この実施の形態は、本発明に係る多波長光
集積素子を、光ディスクに対する情報信号の書込み及び
読出しを行う光学ピックアップ装置の光源として構成し
たものであるが、本発明の適用範囲は、光ディスク用光
学ピックアップ装置のみならず、多数個の光源を持つ種
々小型集積回路に応用可能である。また、本発明に係る
光学ピックアップ装置は、この実施の形態にあるような
光ディスク用のものに限定されず、種々の光学記録媒体
に対して情報信号の書込み及び読出しを行う装置として
構成することができる。
【0018】この多波長光集光素子は、図1に示すよう
に、シリコンフォトダイオード集積回路(Si−PDI
C)を構成する半導体基板上に配設された複数の光源L
1,L2・・・Lnを有している。これら光源L1,L
2・・・Lnは、空間的コヒーレンシがある互いに異な
る波長の光束を素子の中央部に向けて発する半導体レー
ザチップである。これら光源L1,L2・・・Lnは、
ほぼ円弧状の列をなして配置されている。そして、半導
体基板上であって各光源L1,L2・・・Lnが構成す
る円弧の中央部には、多面体マイクロプリズム1が配設
されている。
【0019】光源L1,L2・・・Lnの数をnとすれ
ば、nが奇数ならば、各光源L1,L2・・・Lnは、
この素子の中央部回りに、(360/(n+1))°刻
みに配置されている。例えば、nが3であれば、各光源
L1,L2,L3は、 (360/(3+1))°=90° より、90°刻みに、すなわち、0°位置、90°位
置、及び、180°位置の3箇所に配置されている。ま
た、nが5であれば、各光源L1,L2,L3,L4,
L5は、 (360/(5+1))°=60° より、60°刻みに、すなわち、0°位置、60°位
置、120°位置、180°位置、及び、240°位置
の5箇所に配置されている。
【0020】そして、nが偶数ならば、各光源L1,L
2・・・Lnは、この素子の中央部回りに、(360/
n)°刻みに配置されている。例えば、nが4であれ
ば、各光源L1,L2,L3,L4は、 (360/4)°=90° より、90°刻みに、すなわち、0°位置、90°位
置、180°及び、270°位置の4箇所に配置されて
いる。また、nが6であれば、各光源L1,L2,L
3,L4,L5,L6は、 (360/6)°=60° より、60°刻みに、すなわち、0°位置、60°位
置、120°位置、180°位置、240°、及び、3
00°位置の6箇所に配置されている。
【0021】多面体マイクロプリズム1は、光源の数n
が奇数ならば(n+1)個の、nが偶数ならばn個の、
傾斜面P1,P2・・・Pnを有する多角錘台形状を有
している。これら傾斜面P1,P2・・・Pnは、それ
ぞれ一の光源に対応しており、対応する光源より射出さ
れる光束に対して45°の傾きを有している。したがっ
て、各光源より発せられる光束は、多面体マイクロプリ
ズム1の中心に向けて射出され、この多面体マイクロプ
リズム1の対応する傾斜面P1,P2・・・Pnにより
反射されて90°偏向されて、この多波長光集積素子の
半導体基板に対して垂直な方向に射出される。
【0022】光源の数nを4個とすると、この多波長光
集積素子は、図2に示すように、4面の傾斜面P1,P
2,P3,P4を有する四角錐台形状の多面体マイクロ
プリズム1を4個の光源L1,L2,L3,L4が囲ん
でいる状態に構成される。
【0023】そして、半導体基板上には、多面体マイク
ロプリズム1の下に位置して、すなわち、この多面体マ
イクロプリズム1に覆われた状態で、複数の受光素子D
0,D1,D2,D3,D4が形成されている。これら
各受光素子D0,D1,D2,D3,D4の受光面は、
光ディスクより読出された信号の信号処理の方法にした
がって、種々のパターンが選択される。光ディスク用光
学ピックアップ装置の光源の場合には、各受光素子D
0,D1,D2,D3,D4の受光面は、複数の部分に
分割されることが多い。例えばいわゆる非点収差法によ
るフォーカスエラー信号の検出に用いる受光素子の受光
面は、4分割されている。また、「DVD−ROM」な
どにおいていわゆるDPD(Differece Phase Detectio
n)法によりトラッキングエラー信号の検出に用いる受
光素子の受光面は、8分割されている。
【0024】この多波長光集積素子においては、図3に
示す図2におけるA−A′断面図に示すように、各傾斜
面P1,P2,P3,P4は、多面体マイクロプリズム
1の底面に対して45°の傾斜を有していることによ
り、各光源L1,L2,L3,L4より発せられる光束
に対して45°の傾斜を有することとなっている。これ
傾斜面P1,P2,P3,P4は、各光源L1,L2,
L3,L4より発せられる光束に対して適切な反射率を
有しており、立ち上げミラーの役目を果たす。そして、
これら傾斜面P1,P2,P3,P4により反射された
光束は、光学ピックアップ装置を構成する対物レンズ3
に入射し、この対物レンズ3により、光ディスク110
a,110bの信号記録面上に集光される。
【0025】光ディスク110a,110bの信号記録
面により反射された戻り光は、対物レンズ3を経て各傾
斜面P1,P2,P3,P4に戻り、これら傾斜面P
1,P2,P3,P4において屈折して、多面体マイク
ロプリズム1内に入射する。多面体マイクロプリズム1
に入射した光束は、各受光素子D1,D2,D3,D4
に対応して入射する。これら各受光素子D1,D2,D
3,D4に入射した光束は、これら受光素子D1,D
2,D3,D4により受光され検出されるとともに、こ
れら受光素子D1,D2,D3,D4の表面部において
反射される。これら受光素子D1,D2,D3,D4の
表面部において反射された光束は、多面体マイクロプリ
ズム1の天面部に至り、この天面部で反射されて、素子
の中央部の受光素子D0に入射する。
【0026】素子の中央の受光素子D0に入射した各光
束は、この受光素子D0により受光され検出されるとと
もに、この受光素子D0の表面部において反射される。
この受光素子D0の表面部において反射された光束は、
再び多面体マイクロプリズム1の天面部を経て、始めに
入射した受光素子の反対側の受光素子D3,D4,D
1,D2に入射する。すなわち、第1の光源L1より発
せられた光束の光ディスク110a,110bよりの反
射光束は、第1の受光素子D1、中央部の受光素子D
0、及び、第3の受光素子D3により受光される。同様
に、第2の光源L2より発せられた光束の光ディスク1
10a,110bよりの反射光束は、第2の受光素子D
2、中央部の受光素子D0、及び、第4の受光素子D4
により受光される。さらに、第3の光源L3より発せら
れた光束の光ディスク110a,110bよりの反射光
束は、第3の受光素子D3、中央部の受光素子D0、及
び、第1の受光素子D1により受光される。また、第4
の光源L4より発せられた光束の光ディスク110a,
110bよりの反射光束は、第4の受光素子D4、中央
部の受光素子D0、及び、第2の受光素子D2により受
光される。
【0027】ここで、対物レンズ3を経た光束が光ディ
スク110a,110bの信号記録面上で合焦している
ときに、この信号記録面よりの反射光束が中央部の受光
素子D0上で合焦するようにしておく。全ての光源L
1,L2,L3,L4より発せられた光束が中央部の受
光素子D0上で合焦するようにすることは、多面体マイ
クロプリズム1の硝材の屈折率に波長分散が存在するた
め、容易ではない。しかし、受光素子の受光面を若干大
きくすることや、多面体マイクロプリズム1の形状を変
更すること(この場合、多面体マイクロプリズム1は非
対称な形状になる。)や、光源のマウント位置を変化さ
せることなどによって、全ての光源L1,L2,L3,
L4より発せられた光束を中央部の受光素子D0上で合
焦させることは実現可能である。
【0028】ここで、フォーカスサーボやトラッキング
サーボなど、対物レンズ3の位置を調整するサーボ動作
に用いるエラー信号は、各受光素子D0,D1,D2,
D3,D4より得られる光検出信号に基づいて、得るこ
とができる。すなわち、フォーカスエラー信号は、素子
の中央部を介して対向する受光素子間、すなわち、第1
及び第3の受光素子D1,D3間、または、第2及び第
4の受光素子D2,D4間で、スポットサイズの比較を
行うことにより、得ることができる。また、トラッキン
グエラー信号は、いわゆるTPP(Tophold Push Pul
l)法で得ることが可能であるし、いわゆるDPD(Dif
ferece Phase Detection)法で得ることも可能である。
さらに、RF信号は、中央部の受光素子D0の出力から
得ることも可能であるし、または、素子の中央部を介し
て対向する受光素子同士、すなわち、第1及び第3の受
光素子D1,D3、または、第2及び第4の受光素子D
2,D4の出力の和信号として得ることも可能である。
【0029】すなわち、上述のように多数個の光源を有
する本発明に係る多波長光集積素子においては、一の光
源に最も近い受光素子と、この受光素子に対して中心対
称な位置に置かれている受光素子とが、相補的な受光素
子対を構成して、トラッキングサーボ、フォーカスサー
ボについてマージンを確保する役割を果たす。また、情
報信号の記録密度が線速方向に高密度化された光ディス
クなどの場合、RF信号の検出のためには、高帯域の受
光素子が必要になるが、この多波長光集積素子において
は、中央部の受光素子D0を小型化することによって、
容易に高帯域化を図ることができる。
【0030】ただし、中央部の受光素子D0によりRF
信号を得ることができるのは、1つの光源のみを使用し
ているときだけである。また、素子の中央部に対して中
心対称な位置に置かれている受光素子、すなわち、第1
及び第3の受光素子D1,D3、または、第2及び第4
の受光素子D2,D4の和信号を用いてRF信号を得る
ことができるのは、光源の数をnとすると、相対向して
いる光源が発光しておらず、かつ、最大で、光源の数n
が奇数のときに(〔n/2〕+1)個(ただし、〔n〕
はnの整数部分を表す。)、nが偶数のときに(n/
2)個の光源が発光している場合である。このときに
は、中央部の受光素子D0は、単なる反射鏡として使用
されている。
【0031】また、この多波長光集積素子においては、
図4に示すように、4つの光源の仮想発光点V1,V
2,V3,V4が、多面体マイクロプリズム1上で中心
部の受光素子D0を中心とした同一円上に配置されるよ
うにすることができる。仮想発光点V1,V2,V3,
V4は、各光源L1,L2,L3,L4の発光点の各傾
斜面P1,P2,P3,P4に対して共役な点であり、
各光源L1,L2,L3,L4より発せられた光束の各
傾斜面P1,P2,P3,P4における反射点の位置に
対応する。すなわち、この多波長光集積素子において
は、各光源L1,L2,L3,L4よりの光束の各傾斜
面P1,P2,P3,P4上における強度中心が、素子
の中心より半径rの位置に揃っている。
【0032】このように構成した多波長光集積素子にお
いては、この素子を中心軸回りに回転させることによ
り、射出する光束の波長の切り替えが可能であり、ま
た、同一波長の光束を発する光源を複数搭載している場
合には、光源の経時変化等による特性の劣化時に即座に
新しいものに交換できるという長所を持つ。また、この
多波長光集積素子は、光ディスク用の読取装置に用いら
れているような、軸摺動するボビンに2個の対物レンズ
が取付けられている光学ピックアップ装置との親和性を
保つことが容易である。さらに、この多波長光集積素子
は、回転対称な形状を有しているため、対物レンズを1
個のみ有する光学ピックアップ装置の光源としても使用
することができる。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る多波長光集
積素子及び光学ピックアップ装置においては、多数個の
光源が一体的に集積されていので、光源部分を簡素に構
成することができる。そして、各種のフォーマットの光
ディスクに対応した光学ピックアップ装置を構成するこ
とを可能とする。
【0034】この多波長光集積素子を用いた場合、光学
ピックアップ装置の全体の大きさとしては、光源部分が
大型化することがなく、また、従来の光学ピックアップ
装置の構成を大きく変更することなく、用いることがで
きる。
【0035】また、トラッキングエラー信号の検出にお
いて、いわゆる1ビーム法を採用することができ、光の
利用効率の高い光学ピックアップ装置を構成することが
できる。
【0036】さらに、同一の光源(例えば、1.3μ
m、1.5μm帯の半導体レーザなど)を複数個マウン
トした場合、光源の特性劣化時等には、素子の面内回転
操作のみで、新規の光源に切り替えて使用することがで
きる。したがって、メンテナンスが必要であるが困難な
場所、例えば海底や空中等での長期使用を可能にするこ
とができる。
【0037】すなわち、本発明は、2つ以上の多数個の
光源を必要とする光学系において各種サーボ信号、RF
信号などの光学記録媒体よりの読取信号を得る機能を一
体化して、小型化を可能とした多波長光集積素子及びこ
の多波長光集積素子を用いて小型化を図った光学ピック
アップ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多波長光集積素子の構成を示す平
面図である。
【図2】上記多波長光集積素子において光源の数を4個
とした場合の構成を示す平面図である。
【図3】上記多波長光集積素子及び本発明に係る光学ピ
ックアップ装置の構成を示す縦断面図である。
【図4】上記多波長光集積素子において複数の光源につ
いての仮想発光点が同一円上となるようにした構成を示
す平面図である。
【図5】従来の光学ピックアップ装置の構成を示す側面
図である。
【図6】従来の光学ピックアップ装置の構成の他の例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 多面体マイクロプリズム、3 対物レンズ、L1,
L2・・・Ln 光源、P1,P2・・・Pn 傾斜
面、D0,D1,D2・・・Dn 受光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個以上の互いに発光波長の
    異なる光源を有し、各光源が素子の中央部に向けて光束
    を射出する多波長光集積素子において、 各光源は、素子の中央部を介して対向され、かつ、該素
    子の中央部に対して対称な位置に配置されていることを
    特徴とする多波長光集積素子。
  2. 【請求項2】 光源の数をnとしたとき、nが奇数なら
    ば、該光源は、(360/(n+1))°毎に、nが偶
    数ならば、該光源は、(360/n)°毎に素子の中央
    部回りに配置されていることを特徴とする請求項1記載
    の多波長光集積素子。
  3. 【請求項3】 光源の数が4個であり、この光源は、素
    子の中央部回りに90°毎に配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の多波長光集積素子。
  4. 【請求項4】 素子の中央部分に多面体マイクロプリズ
    ムが配設され、この多面体マイクロプリズムは、光源の
    数をnとしたとき、nが奇数ならば(n+1)個の、n
    が偶数ならばn個の、該光源より射出される光束に対し
    て45°の傾きを有する傾斜面を有していることを特徴
    とする請求項2記載の多波長光集積素子。
  5. 【請求項5】 素子の中央部において多面体マイクロプ
    リズムに覆われた受光素子を有し、 各光源より発せられた光束が、多面体マイクロプリズム
    の傾斜面に反射されて光学記録媒体に向かい、この光束
    の該光学記録媒体よりの反射光が、該傾斜面より多面体
    マイクロプリズム内に入射し、この多面体マイクロプリ
    ズム内の底面部で反射され、さらに、この多面体マイク
    ロプリズム内の天面部で反射されて、上記受光素子上に
    集光されることを特徴とする請求項4記載の多波長光集
    積素子。
  6. 【請求項6】 中央部に受光素子を有し、この受光素子
    上に多面体マイクロプリズムが配設され、少なくとも2
    個以上の互いに発光波長の異なる光源が多面体マイクロ
    プリズムの周辺に配置されて該素子の中央部に向けて光
    束を射出する多波長光集積素子と、 上記光源より発せられ上記多面体マイクロプリズムによ
    って反射された光束を光学記録媒体の信号記録面上に集
    光させる対物レンズとを備え、 上記各光源は、素子の中央部を介して対向され、かつ、
    該素子の中央部に対して対称な位置に配置されており、
    光源の数をnとしたとき、nが奇数ならば、該光源は、
    (360/(n+1))°毎に、nが偶数ならば、該光
    源は、(360/n)°毎に素子の中央部回りに配置さ
    れており、 上記多面体マイクロプリズムは、上記光源の数をnとし
    たとき、nが奇数ならば(n+1)個の、nが偶数なら
    ばn個の、該光源より射出される光束に対して45°の
    傾きを有する傾斜面を有しており、 上記各光源より発せられた光束は、多面体マイクロプリ
    ズムの傾斜面に反射されて光学記録媒体に向かい、該光
    学記録媒体によりの反射されて、該傾斜面より多面体マ
    イクロプリズム内に入射し、この多面体マイクロプリズ
    ム内の底面部で反射され、さらに、この多面体マイクロ
    プリズム内の天面部で反射されて、上記受光素子上に集
    光することを特徴とする光学ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6810057B1 (en) 1999-11-25 2004-10-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and optical pickup device
DE102013104728A1 (de) * 2013-05-07 2014-11-13 Osram Opto Semiconductors Gmbh Laserdiodenvorrichtung
JP2015173213A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 三菱電機株式会社 赤色レーザ光源モジュール

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