JPH11161114A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH11161114A JPH11161114A JP9339347A JP33934797A JPH11161114A JP H11161114 A JPH11161114 A JP H11161114A JP 9339347 A JP9339347 A JP 9339347A JP 33934797 A JP33934797 A JP 33934797A JP H11161114 A JPH11161114 A JP H11161114A
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯電装置、現像装置、およびこれらの高圧電
源の異常を検知する。 【解決手段】 濃度算出部32では、感光体のクリーン
面濃度と、露光装置を付勢しないで現像装置のみを付勢
した状態での感光体の面の濃度との比の値に基づいてク
リーン面を基準とした濃度を算出する。異常が発生する
と、露光していない面にもトナーやキャリアが移動する
ため、正常ならばクリーン面に近い濃度であるはずの前
記露光していない面は、クリーン面とはかけ離れた高い
濃度となる。したがって、前記算出された濃度を比較部
33でしきい値と比較することにより異常発生を検知す
ることができる。
源の異常を検知する。 【解決手段】 濃度算出部32では、感光体のクリーン
面濃度と、露光装置を付勢しないで現像装置のみを付勢
した状態での感光体の面の濃度との比の値に基づいてク
リーン面を基準とした濃度を算出する。異常が発生する
と、露光していない面にもトナーやキャリアが移動する
ため、正常ならばクリーン面に近い濃度であるはずの前
記露光していない面は、クリーン面とはかけ離れた高い
濃度となる。したがって、前記算出された濃度を比較部
33でしきい値と比較することにより異常発生を検知す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関す
るものであり、特に、複写機やレーザプリンタ等、2成
分反転現像方式を用いた電子写真方式による画像形成装
置に関する。
るものであり、特に、複写機やレーザプリンタ等、2成
分反転現像方式を用いた電子写真方式による画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザプリンタ等、電子写真方
式の画像形成装置において、キャリアとトナーとからな
る現像剤を使用する2成分反転現像方式のものが知られ
ている。この方式を使用した画像形成装置では、帯電装
置で感光体の表面を一様にマイナス帯電し、その上に露
光装置で画像信号に従ってレーザ光を露光し、静電潜像
を形成する。さらに、この静電潜像は現像装置でトナー
により可視化(現像)し、記録紙等の記録媒体に転写す
る。
式の画像形成装置において、キャリアとトナーとからな
る現像剤を使用する2成分反転現像方式のものが知られ
ている。この方式を使用した画像形成装置では、帯電装
置で感光体の表面を一様にマイナス帯電し、その上に露
光装置で画像信号に従ってレーザ光を露光し、静電潜像
を形成する。さらに、この静電潜像は現像装置でトナー
により可視化(現像)し、記録紙等の記録媒体に転写す
る。
【0003】現像の原理を図10を参照して説明する。
同図において、電位VL は帯電装置によって形成された
帯電電位であり、一例として−650ボルトに設定され
る。電位VB は現像装置による現像バイアス電位であ
り、一例として−500ボルトに設定される。電位VD
は露光装置によって画像に対応して形成された電位(露
光部電位)であり、一例として−200ボルトに設定さ
れる。このように設定された電位関係により、負電荷を
有するトナーは、現像バイアス電位VB と露光部電位V
D との差つまりコントラスト電位で露光部電位VD の部
分に移動する。この結果、潜像がトナー現像される。
同図において、電位VL は帯電装置によって形成された
帯電電位であり、一例として−650ボルトに設定され
る。電位VB は現像装置による現像バイアス電位であ
り、一例として−500ボルトに設定される。電位VD
は露光装置によって画像に対応して形成された電位(露
光部電位)であり、一例として−200ボルトに設定さ
れる。このように設定された電位関係により、負電荷を
有するトナーは、現像バイアス電位VB と露光部電位V
D との差つまりコントラスト電位で露光部電位VD の部
分に移動する。この結果、潜像がトナー現像される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記現像方式において
次のような問題点が生じることがある。上述のように、
トナーは負電荷を有しているので現像バイアス電位VB
よりも高電位の露光部電位VD 側に移動する。ここで、
帯電装置に故障が発生した場合、例えばコロトロン帯電
器でワイヤ切断が起こったり、高圧電源の故障したりし
て帯電電位VL が得られず、露光部電位VD と同レベル
になった場合には、露光部電位VD の部分に限らず、感
光体全体がトナー現像される。
次のような問題点が生じることがある。上述のように、
トナーは負電荷を有しているので現像バイアス電位VB
よりも高電位の露光部電位VD 側に移動する。ここで、
帯電装置に故障が発生した場合、例えばコロトロン帯電
器でワイヤ切断が起こったり、高圧電源の故障したりし
て帯電電位VL が得られず、露光部電位VD と同レベル
になった場合には、露光部電位VD の部分に限らず、感
光体全体がトナー現像される。
【0005】また、現像装置の故障により現像バイアス
電位VB に異常が生じて予定の電位が得られない場合に
は、帯電電位VL と現像バイアス電位VB とのコントラ
スト電位が異常に大きくなり、正電荷を有するキャリア
が帯電電位VL の部分つまり感光体全体に移動する。
電位VB に異常が生じて予定の電位が得られない場合に
は、帯電電位VL と現像バイアス電位VB とのコントラ
スト電位が異常に大きくなり、正電荷を有するキャリア
が帯電電位VL の部分つまり感光体全体に移動する。
【0006】このように、大量のトナーが感光体上に載
って記録紙に転写されると、熱定着器に過負荷を与える
し、トナー消費量の増大や、残留トナーを除去するクリ
ーニング装置への負荷も過大になる。特に、キャリアが
感光体側に放出された場合は、トナーが大量に移動した
場合よりも、クリーニング装置や定着装置に与えるダメ
ージはさらに深刻である。
って記録紙に転写されると、熱定着器に過負荷を与える
し、トナー消費量の増大や、残留トナーを除去するクリ
ーニング装置への負荷も過大になる。特に、キャリアが
感光体側に放出された場合は、トナーが大量に移動した
場合よりも、クリーニング装置や定着装置に与えるダメ
ージはさらに深刻である。
【0007】そこで、このような不具合を解消するため
には、帯電装置、現像装置、および高圧電源等の異常を
検知する手段が必要となる。例えば、特開平3−796
3号公報では、感光体表面の電位を検出する電位センサ
と、現像されたトナー像の濃度を検出する濃度センサと
の出力に基づいて帯電装置および現像装置の異常を判断
するようにした装置が提案されている。また、特開平9
−15944号公報、特開平9−16033号公報で
は、帯電装置に供給される電流を検出する手段を高圧電
源内に設け、前記電流が基準範囲から外れたことをもっ
て帯電装置の異常を判断するようにした装置が提案され
ている。
には、帯電装置、現像装置、および高圧電源等の異常を
検知する手段が必要となる。例えば、特開平3−796
3号公報では、感光体表面の電位を検出する電位センサ
と、現像されたトナー像の濃度を検出する濃度センサと
の出力に基づいて帯電装置および現像装置の異常を判断
するようにした装置が提案されている。また、特開平9
−15944号公報、特開平9−16033号公報で
は、帯電装置に供給される電流を検出する手段を高圧電
源内に設け、前記電流が基準範囲から外れたことをもっ
て帯電装置の異常を判断するようにした装置が提案され
ている。
【0008】しかし、前者の装置に用いられている電位
センサ(ESV)やトナー濃度センサは高価であるた
め、いわゆる低速機に多数のセンサを適用することは適
当でなという別の問題点が生じる。また、後者の装置に
おいても、高圧電源に異常検出のための装置(ハードウ
ェア)を設ける必要があるため、電位センサを用いた場
合と同様、低速機に採用するのは適当ではない。
センサ(ESV)やトナー濃度センサは高価であるた
め、いわゆる低速機に多数のセンサを適用することは適
当でなという別の問題点が生じる。また、後者の装置に
おいても、高圧電源に異常検出のための装置(ハードウ
ェア)を設ける必要があるため、電位センサを用いた場
合と同様、低速機に採用するのは適当ではない。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
電位センサや故障判定のための専用のハードウェアを付
加することなく、帯電装置等の異常を検出できるように
した画像形成装置を提供することにある。
電位センサや故障判定のための専用のハードウェアを付
加することなく、帯電装置等の異常を検出できるように
した画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、像担持体上に静電潜像を
形成する潜像形成手段と、前記静電潜像を現像する現像
手段と、前記潜像形成手段を付勢せず、前記現像手段を
付勢した状態における前記像担持体の濃度を検出する濃
度検出手段と、前記状態における像担持体の濃度を基準
濃度と比較して異常の有無を判断する異常検出手段とを
具備した点に特徴がある。
的を達成するための本発明は、像担持体上に静電潜像を
形成する潜像形成手段と、前記静電潜像を現像する現像
手段と、前記潜像形成手段を付勢せず、前記現像手段を
付勢した状態における前記像担持体の濃度を検出する濃
度検出手段と、前記状態における像担持体の濃度を基準
濃度と比較して異常の有無を判断する異常検出手段とを
具備した点に特徴がある。
【0011】前記潜像形成手段および現像手段の状態の
もとでは、現像バイアスと帯電電位によるコントラスト
電位のみが形成されている。すなわち、潜像形成手段は
付勢されていないので、潜像電位が存在しない。このよ
うな電位関係では、トナー現像はされない。したがっ
て、この状態で濃度が基準値よりも高いようであれば、
現像装置や高圧電源等が正常に動作していないと判断さ
れる。
もとでは、現像バイアスと帯電電位によるコントラスト
電位のみが形成されている。すなわち、潜像形成手段は
付勢されていないので、潜像電位が存在しない。このよ
うな電位関係では、トナー現像はされない。したがっ
て、この状態で濃度が基準値よりも高いようであれば、
現像装置や高圧電源等が正常に動作していないと判断さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る画像形
成装置の一例であるフルカラープリンタの要部構成図で
ある。同図において、像担持体としての感光体ドラム
(以下、単に「感光体」という)1は図示しないモータ
で矢印2の方向に回転できるように設けられている。感
光体1の周囲には、帯電装置つまり帯電ロール(BC
R)3、露光装置(ROS)4、現像アセンブリ5、濃
度センサ6、転写装置つまり転写ロール(BTR)7、
クリーナ装置8が配置されている。前記現像アセンブリ
5はフルカラー現像のための4台の現像装置5Y,5
M,5C,5Kからなる。現像装置5Y,5M,5C,
5Kは、感光体1上の潜像をそれぞれイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のトナーで現
像する。各色のトナーを現像する際には、図示しないモ
ータによって現像アセンブリ5を矢印R方向に回転さ
せ、当該色の現像装置が感光体1に当接するように位置
合わせされる。
細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る画像形
成装置の一例であるフルカラープリンタの要部構成図で
ある。同図において、像担持体としての感光体ドラム
(以下、単に「感光体」という)1は図示しないモータ
で矢印2の方向に回転できるように設けられている。感
光体1の周囲には、帯電装置つまり帯電ロール(BC
R)3、露光装置(ROS)4、現像アセンブリ5、濃
度センサ6、転写装置つまり転写ロール(BTR)7、
クリーナ装置8が配置されている。前記現像アセンブリ
5はフルカラー現像のための4台の現像装置5Y,5
M,5C,5Kからなる。現像装置5Y,5M,5C,
5Kは、感光体1上の潜像をそれぞれイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、クロ(K)のトナーで現
像する。各色のトナーを現像する際には、図示しないモ
ータによって現像アセンブリ5を矢印R方向に回転さ
せ、当該色の現像装置が感光体1に当接するように位置
合わせされる。
【0013】感光体1上に現像された各色のトナー像
は、BTR(第1次BTR)7によって中間転写体とし
てのベルト9に順次転写されて、4色のトナー像が重ね
合わされる。ベルト9はロール10,11,12,13
に張架されている。これらのうち、ロール10は図示し
ない駆動源に結合されてベルト9を駆動する駆動ロール
として機能し、ロール11はベルト9の張力を調節する
テンションロールとして機能し、ロール12は第2次B
TR14のバックアップロールとして機能する。ベルト
9を挟んでロール13と対向する位置にはベルトクリー
ナ15が設けられていて、ベルト9上の残留トナーがブ
レードで掻き落とされる。
は、BTR(第1次BTR)7によって中間転写体とし
てのベルト9に順次転写されて、4色のトナー像が重ね
合わされる。ベルト9はロール10,11,12,13
に張架されている。これらのうち、ロール10は図示し
ない駆動源に結合されてベルト9を駆動する駆動ロール
として機能し、ロール11はベルト9の張力を調節する
テンションロールとして機能し、ロール12は第2次B
TR14のバックアップロールとして機能する。ベルト
9を挟んでロール13と対向する位置にはベルトクリー
ナ15が設けられていて、ベルト9上の残留トナーがブ
レードで掻き落とされる。
【0014】記録紙カセット16,17から引き出しロ
ール18,19で搬送路に引き出された記録紙はロール
対20,21,22によってニップ部、つまり第2次B
TR14とベルト9との当接部に給送される。ベルト9
上に形成されたトナー像はこのニップ部で記録紙上に転
写され、定着装置23で熱定着されてトレイ24または
トレイ25(本体上面)に排出される。
ール18,19で搬送路に引き出された記録紙はロール
対20,21,22によってニップ部、つまり第2次B
TR14とベルト9との当接部に給送される。ベルト9
上に形成されたトナー像はこのニップ部で記録紙上に転
写され、定着装置23で熱定着されてトレイ24または
トレイ25(本体上面)に排出される。
【0015】感光体1またはベルト9上からクリーナ8
および15で掻き落とされた廃トナーは廃トナー回収箱
26に回収される。特に、ベルトクリーナ15から回収
された廃トナーは管27内をオーガ等の搬送手段で廃ト
ナー回収箱26まで搬送される。
および15で掻き落とされた廃トナーは廃トナー回収箱
26に回収される。特に、ベルトクリーナ15から回収
された廃トナーは管27内をオーガ等の搬送手段で廃ト
ナー回収箱26まで搬送される。
【0016】現像装置5Y,5M,5C,5K(以下、
「現像装置5Y等」という)は、交換可能なトナーカー
トリッジと、現像バイアスを与える現像用マグネットロ
ール(以下、「現像ロール」という)と、現像ロールへ
トナーを供給するトナー供給装置および搬送装置とを有
している。トナー供給装置は後述の制御装置からの指令
に従って所望の供給量を確保するため、独立した駆動手
段としてのモータを有している。
「現像装置5Y等」という)は、交換可能なトナーカー
トリッジと、現像バイアスを与える現像用マグネットロ
ール(以下、「現像ロール」という)と、現像ロールへ
トナーを供給するトナー供給装置および搬送装置とを有
している。トナー供給装置は後述の制御装置からの指令
に従って所望の供給量を確保するため、独立した駆動手
段としてのモータを有している。
【0017】図3は、前記フルカラープリンタの要部制
御系統を示すブロック図である。同図において、前記B
CR3、BTR7および現像アセンブリ5には帯電電圧
および現像バイアスをそれぞれ印加するための高圧電源
28が接続されている。なお、BCR3やBTR7に代
えてコロナ放電器を用いることができる。
御系統を示すブロック図である。同図において、前記B
CR3、BTR7および現像アセンブリ5には帯電電圧
および現像バイアスをそれぞれ印加するための高圧電源
28が接続されている。なお、BCR3やBTR7に代
えてコロナ放電器を用いることができる。
【0018】ROS4、現像アセンブリ5、濃度センサ
6、および高圧電源28は制御装置29に接続されてい
る。制御装置29は、濃度センサ6で検出されたトナー
像の濃度検出信号を取り込むとともに、ROS4、高圧
電源28の出力調整や付勢タイミングの調整、現像アセ
ンブリ5の回転のオン・オフ制御を行う。該制御装置2
9は、操作表示部、CPU、ROM,RAM、および必
要な入力インタフェース(いずれも図示しない)を含む
マイクロコンピュータで構成することができる。前記濃
度センサ6は、発光ダイオードから出力された光の反射
レベルをフォトトランジスタで検出するように構成し
た、いわゆる反射型フォトセンサである。
6、および高圧電源28は制御装置29に接続されてい
る。制御装置29は、濃度センサ6で検出されたトナー
像の濃度検出信号を取り込むとともに、ROS4、高圧
電源28の出力調整や付勢タイミングの調整、現像アセ
ンブリ5の回転のオン・オフ制御を行う。該制御装置2
9は、操作表示部、CPU、ROM,RAM、および必
要な入力インタフェース(いずれも図示しない)を含む
マイクロコンピュータで構成することができる。前記濃
度センサ6は、発光ダイオードから出力された光の反射
レベルをフォトトランジスタで検出するように構成し
た、いわゆる反射型フォトセンサである。
【0019】上記構成による画像形成装置では、次のよ
うにして画像が形成される。まず、BCR3に電圧を印
加して感光体1の表面を予定の帯電部電位(例えば−6
50ボルト)で一様にマイナス帯電させる。続いて、帯
電された感光体1上の画像部分が予定の露光部電位(例
えば−200ボルト)になるようにROS4で露光を行
い潜像が形成される。すなわち、制御装置29から供給
される画像信号に基づき、ROS4をオン・オフするこ
とによって画像に対応した潜像が形成される。
うにして画像が形成される。まず、BCR3に電圧を印
加して感光体1の表面を予定の帯電部電位(例えば−6
50ボルト)で一様にマイナス帯電させる。続いて、帯
電された感光体1上の画像部分が予定の露光部電位(例
えば−200ボルト)になるようにROS4で露光を行
い潜像が形成される。すなわち、制御装置29から供給
される画像信号に基づき、ROS4をオン・オフするこ
とによって画像に対応した潜像が形成される。
【0020】現像装置5Y等の現像ロールには各色毎に
予め設定された現像バイアスが印加されており、前記潜
像は該現像ロールの位置を通過時にトナーで現像され、
トナー像として可視化される。トナー像はBTR7でベ
ルト9に転写され、さらにBTR14で記録紙に転写さ
れた後、定着装置23に送給される。フルカラープリン
ト時はベルト上で4色のトナーが重ね合わされた後、記
録紙に転写される。感光体1上に残留したトナーはクリ
ーナ装置8で除去されて回収され、最後に、感光体1は
図示しない除電装置で一様に0ボルト付近まで除電され
て、次の画像形成サイクルに備える。
予め設定された現像バイアスが印加されており、前記潜
像は該現像ロールの位置を通過時にトナーで現像され、
トナー像として可視化される。トナー像はBTR7でベ
ルト9に転写され、さらにBTR14で記録紙に転写さ
れた後、定着装置23に送給される。フルカラープリン
ト時はベルト上で4色のトナーが重ね合わされた後、記
録紙に転写される。感光体1上に残留したトナーはクリ
ーナ装置8で除去されて回収され、最後に、感光体1は
図示しない除電装置で一様に0ボルト付近まで除電され
て、次の画像形成サイクルに備える。
【0021】画像濃度制御のために感光体1にトナーパ
ッチ画像(以下、単に「パッチ」という)が形成される
が、該パッチも上記画像形成と同様に感光体1上に形成
される。但し、パッチは上記画像形成サイクルとは別の
非画像形成サイクル、すなわち通常の画像形成前後つま
りプリントジョブ間またはプリントジョブ内のインタイ
メージにおいて形成される。なお、濃度センサ6の検出
結果に基づく制御は後で詳述する。
ッチ画像(以下、単に「パッチ」という)が形成される
が、該パッチも上記画像形成と同様に感光体1上に形成
される。但し、パッチは上記画像形成サイクルとは別の
非画像形成サイクル、すなわち通常の画像形成前後つま
りプリントジョブ間またはプリントジョブ内のインタイ
メージにおいて形成される。なお、濃度センサ6の検出
結果に基づく制御は後で詳述する。
【0022】上記画像形成動作における感光体1上の電
位レベルは図10を援用する。同図において、−650
ボルトの表面電位VL に帯電された感光体1上に、画像
信号に基づいて−200ボルトの露光部電位VB になる
ように露光される。ここで、表面電位VL と露光部電位
VD との間に−500ボルトの現像バイアスVB が位置
する。トナーTは負に帯電されているため、露光部電位
VD と現像バイアスVB との差つまりコントラスト電位
によって前記現像ロールから露光部にトナーTが移動し
て現像される。パッチも該画像形成における電位関係と
同様の電位関係に従って形成されている。
位レベルは図10を援用する。同図において、−650
ボルトの表面電位VL に帯電された感光体1上に、画像
信号に基づいて−200ボルトの露光部電位VB になる
ように露光される。ここで、表面電位VL と露光部電位
VD との間に−500ボルトの現像バイアスVB が位置
する。トナーTは負に帯電されているため、露光部電位
VD と現像バイアスVB との差つまりコントラスト電位
によって前記現像ロールから露光部にトナーTが移動し
て現像される。パッチも該画像形成における電位関係と
同様の電位関係に従って形成されている。
【0023】続いて、前記制御装置29における制御動
作について説明する。制御装置29は、濃度センサ6で
読取ったパッチの濃度を目標濃度に合わせるようにBC
R3の印加電圧およびROS4の出力を制御している。
さらに、ROS4の発光時間に基づいて現像装置5Y等
のトナー供給量を制御している。
作について説明する。制御装置29は、濃度センサ6で
読取ったパッチの濃度を目標濃度に合わせるようにBC
R3の印加電圧およびROS4の出力を制御している。
さらに、ROS4の発光時間に基づいて現像装置5Y等
のトナー供給量を制御している。
【0024】まず、パッチの形成およびその濃度検出に
ついて説明する。図4において、ステップS1では、パ
ッチの作画濃度CINをセットする。作画濃度CINは
パッチ内のドットの面積率で代表され、例えば50%に
設定する。作画濃度CINを変えて複数のパッチを作成
することができるが、本実施形態では一種類とする。ス
テップS2では、ROS4により前記作画濃度CINに
従ってROS4を駆動してパッチの潜像を感光体1に形
成する。作画濃度CINが50%ならばROS4のオン
時間とオフ時間との比率は1:1である。ROS4で書
き込まれたパッチの潜像は現像装置5Y等で現像され
る。
ついて説明する。図4において、ステップS1では、パ
ッチの作画濃度CINをセットする。作画濃度CINは
パッチ内のドットの面積率で代表され、例えば50%に
設定する。作画濃度CINを変えて複数のパッチを作成
することができるが、本実施形態では一種類とする。ス
テップS2では、ROS4により前記作画濃度CINに
従ってROS4を駆動してパッチの潜像を感光体1に形
成する。作画濃度CINが50%ならばROS4のオン
時間とオフ時間との比率は1:1である。ROS4で書
き込まれたパッチの潜像は現像装置5Y等で現像され
る。
【0025】ステップS3では、現像されたパッチの濃
度を測定するため、予定時間待機後、つまりパッチが濃
度センサ6の位置に到達すると予定される時に濃度セン
サ6をオンにする。ステップS4では濃度センサ6の出
力を読み込む。該読み込みは、パッチ形成のためROS
4をオンにした時点から、パッチが濃度センサ6に対向
する位置にくるまでの予定時間の経過時を基準にして予
定時間間隔で、予め定めた回数だけ実行する。本実施形
態では、20ミリ秒間隔で5回つまり濃淡それぞれ5個
の検出値を読み込むようにしている。ステップS5で
は、濃度センサ6をオフにする。
度を測定するため、予定時間待機後、つまりパッチが濃
度センサ6の位置に到達すると予定される時に濃度セン
サ6をオンにする。ステップS4では濃度センサ6の出
力を読み込む。該読み込みは、パッチ形成のためROS
4をオンにした時点から、パッチが濃度センサ6に対向
する位置にくるまでの予定時間の経過時を基準にして予
定時間間隔で、予め定めた回数だけ実行する。本実施形
態では、20ミリ秒間隔で5回つまり濃淡それぞれ5個
の検出値を読み込むようにしている。ステップS5で
は、濃度センサ6をオフにする。
【0026】ステップS6では、読み込んだ濃度センサ
6の出力、つまり濃度センサ6のLEDから照射された
光の反射光レベルの平均値DAvを求める。なお、ここ
では5個の検出値の最大値および最小値を除いて、残り
の3個について平均値DAvを算出する。ステップS7
では、該平均値DAvに基づいてパッチの濃度RADC
を算出する。濃度RADCは濃度センサ6で検出された
パッチの濃度DAvと、同じ濃度センサ6で別に検出し
た感光体1自体の検出値つまりトナーが載っていないク
リーン面の反射光レベルDCLNとの比率をもとに算出
する。算出式の一例を図中に示した。
6の出力、つまり濃度センサ6のLEDから照射された
光の反射光レベルの平均値DAvを求める。なお、ここ
では5個の検出値の最大値および最小値を除いて、残り
の3個について平均値DAvを算出する。ステップS7
では、該平均値DAvに基づいてパッチの濃度RADC
を算出する。濃度RADCは濃度センサ6で検出された
パッチの濃度DAvと、同じ濃度センサ6で別に検出し
た感光体1自体の検出値つまりトナーが載っていないク
リーン面の反射光レベルDCLNとの比率をもとに算出
する。算出式の一例を図中に示した。
【0027】次に、前記パッチの濃度RADCに基づく
BCR3の印加電圧およびROS4の出力制御について
説明する。図5において、ステップS8では、クリーン
面判断変数CLN−JDが「0」か否かにより、濃度セ
ンサ6の汚れが多いか否かを判断する。この判断変数C
LN−JDは図6と同様の処理によってクリーン面の濃
度を検出し、その時の濃度センサ6の出力が予定の汚れ
判定基準値より低下したときに「0」が設定される変数
である。変数CLN−JDが「0」であるとき、つまり
濃度センサ6の汚れが多い場合は、正確な制御ができな
い。したがって、この場合はステップS14に進み、前
回処理で算出されたBCR3の印加電圧およびROS4
の出力つまり現在値をそのまま出力する。
BCR3の印加電圧およびROS4の出力制御について
説明する。図5において、ステップS8では、クリーン
面判断変数CLN−JDが「0」か否かにより、濃度セ
ンサ6の汚れが多いか否かを判断する。この判断変数C
LN−JDは図6と同様の処理によってクリーン面の濃
度を検出し、その時の濃度センサ6の出力が予定の汚れ
判定基準値より低下したときに「0」が設定される変数
である。変数CLN−JDが「0」であるとき、つまり
濃度センサ6の汚れが多い場合は、正確な制御ができな
い。したがって、この場合はステップS14に進み、前
回処理で算出されたBCR3の印加電圧およびROS4
の出力つまり現在値をそのまま出力する。
【0028】濃度センサ6の汚れが前記基準値より良好
である場合(CLN−JD=1)は、ステップS8から
ステップS9に進み、目標値濃度RSETに対するパッ
チの濃度RADCの偏差ΔRADCを計算する。偏差Δ
RADCは正負の値をとる。ステップS10では、前回
検出時の偏差ΔRADC0と今回検出した偏差ΔRAD
Cとの絶対偏差が不感帯NAの範囲内か否かを判断し、
この判断が肯定ならば検出濃度に変化がないので、ステ
ップS14に進み、BCR3およびROS4の出力を前
回値のまま出力する。
である場合(CLN−JD=1)は、ステップS8から
ステップS9に進み、目標値濃度RSETに対するパッ
チの濃度RADCの偏差ΔRADCを計算する。偏差Δ
RADCは正負の値をとる。ステップS10では、前回
検出時の偏差ΔRADC0と今回検出した偏差ΔRAD
Cとの絶対偏差が不感帯NAの範囲内か否かを判断し、
この判断が肯定ならば検出濃度に変化がないので、ステ
ップS14に進み、BCR3およびROS4の出力を前
回値のまま出力する。
【0029】前記絶対偏差が不感帯を超えている場合
は、検出濃度に変化があったと判断してステップS11
に進み、前記偏差ΔRADCに応じたBCR3の印加電
圧およびROS4の出力を補正すべくその補正値ΔVB
CRおよびΔLDを、前記テーブル19から検索する。
テーブル19には前記偏差ΔRADCの正負の値に対応
して2種類の補正値が設定されている。
は、検出濃度に変化があったと判断してステップS11
に進み、前記偏差ΔRADCに応じたBCR3の印加電
圧およびROS4の出力を補正すべくその補正値ΔVB
CRおよびΔLDを、前記テーブル19から検索する。
テーブル19には前記偏差ΔRADCの正負の値に対応
して2種類の補正値が設定されている。
【0030】ステップS12では、前記補正値ΔVBC
RとΔLDを、BCR3の印加電圧およびROS4の出
力の初期値VBCRIおよびLDIにそれぞれ加算して
設定値VBCRSとLDSとを算出する。これらの値V
BCRS,LDSはそれぞれ予定の上下限値を超えた場
合には、該上下限値にクリップする。ステップS13で
は、今回検出した偏差ΔRADCで前回値ΔRADC0
を更新する。
RとΔLDを、BCR3の印加電圧およびROS4の出
力の初期値VBCRIおよびLDIにそれぞれ加算して
設定値VBCRSとLDSとを算出する。これらの値V
BCRS,LDSはそれぞれ予定の上下限値を超えた場
合には、該上下限値にクリップする。ステップS13で
は、今回検出した偏差ΔRADCで前回値ΔRADC0
を更新する。
【0031】次に、ROS4の発光時間に基づくトナー
供給量の制御を説明する。この制御では、ROS4の発
光時間に基づいて画像(イメージ)量を推定し、その推
定値に応じたトナー消費量を補給するようにトナー供給
を行うものである。図6を参照してイメージ量に応じた
トナー供給制御を説明する。同図において、ステップS
20では、ROS4の発光時間が予め定めた画素数分
(例えば17000画素)に達したか否かを判断し、こ
の画素数に達したならばステップS21に進んでカウン
タ値PCDCをインクリメントする。ステップS22で
は、前回の計算から予定時間(例えば500ミリ秒)経
過したか否かを判断し、判断が肯定となれば、ステップ
S23に進む。ステップS23では、トナー供給時間D
ISPを算出する。トナー供給時間DISPの算出式の
一例を図中に示すが、符号KPCDは予め設定した算出
係数、符号KCALは予め設定したキャリブレーション
係数である。ステップS24では、算出されたトナー供
給時間DISPを制御装置29のトナー供給制御部に出
力する。該トナー供給制御部は時間DISPに基づいて
現像装置5Y等のトナー供給装置に指示を与える。
供給量の制御を説明する。この制御では、ROS4の発
光時間に基づいて画像(イメージ)量を推定し、その推
定値に応じたトナー消費量を補給するようにトナー供給
を行うものである。図6を参照してイメージ量に応じた
トナー供給制御を説明する。同図において、ステップS
20では、ROS4の発光時間が予め定めた画素数分
(例えば17000画素)に達したか否かを判断し、こ
の画素数に達したならばステップS21に進んでカウン
タ値PCDCをインクリメントする。ステップS22で
は、前回の計算から予定時間(例えば500ミリ秒)経
過したか否かを判断し、判断が肯定となれば、ステップ
S23に進む。ステップS23では、トナー供給時間D
ISPを算出する。トナー供給時間DISPの算出式の
一例を図中に示すが、符号KPCDは予め設定した算出
係数、符号KCALは予め設定したキャリブレーション
係数である。ステップS24では、算出されたトナー供
給時間DISPを制御装置29のトナー供給制御部に出
力する。該トナー供給制御部は時間DISPに基づいて
現像装置5Y等のトナー供給装置に指示を与える。
【0032】次に、前記BCR3、現像装置5Y等、お
よび高圧電源28の異常を検知する制御を説明する。異
常検知は感光体1面の濃度の異常検知により行う。異常
検知のための濃度判定はプリンタ起動時の非画像形成サ
イクルおよび各画像形成毎、つまりカラーモードでは
K,Y,M,Cの各色毎の画像形成直前、白黒モードで
は各ページ毎のK色の画像形成直前に行う。
よび高圧電源28の異常を検知する制御を説明する。異
常検知は感光体1面の濃度の異常検知により行う。異常
検知のための濃度判定はプリンタ起動時の非画像形成サ
イクルおよび各画像形成毎、つまりカラーモードでは
K,Y,M,Cの各色毎の画像形成直前、白黒モードで
は各ページ毎のK色の画像形成直前に行う。
【0033】濃度センサ6による濃度検知タイミングを
図7,図8を参照して説明する。図7はカラーモードの
タイムチャート、図8は白黒モードのタイムチャートで
あり、それぞれ印加電圧およびROS出力制御のための
濃度検出と、異常検知のための濃度検出とを含む。
図7,図8を参照して説明する。図7はカラーモードの
タイムチャート、図8は白黒モードのタイムチャートで
あり、それぞれ印加電圧およびROS出力制御のための
濃度検出と、異常検知のための濃度検出とを含む。
【0034】図7において、時間t1,t2間ではクリ
ーン面の濃度を検出するため濃度センサ6のLEDをオ
ン動作させ、クリーン面での反射光レベルDCLNを検
出する。時間t2,t3間では、パッチを形成するため
ROS4が予定間隔でオン動作される。ベルト9が1周
する間に二つのパッチが形成されており、2周でK,
Y,M,Cすべてのパッチが形成される。
ーン面の濃度を検出するため濃度センサ6のLEDをオ
ン動作させ、クリーン面での反射光レベルDCLNを検
出する。時間t2,t3間では、パッチを形成するため
ROS4が予定間隔でオン動作される。ベルト9が1周
する間に二つのパッチが形成されており、2周でK,
Y,M,Cすべてのパッチが形成される。
【0035】各トナー色毎のROS4のオン動作後に濃
度センサ6のLEDをオン動作させ、パッチ上での反射
光レベルDAvを検出する。反射光レベルDAvは図4
に関して説明したように複数個の検出値の平均値であ
る。パッチ濃度は前記ステップS7(図4)の計算式に
よってクリーン面の濃度との相対的な濃度RADCとし
て検出される。
度センサ6のLEDをオン動作させ、パッチ上での反射
光レベルDAvを検出する。反射光レベルDAvは図4
に関して説明したように複数個の検出値の平均値であ
る。パッチ濃度は前記ステップS7(図4)の計算式に
よってクリーン面の濃度との相対的な濃度RADCとし
て検出される。
【0036】さらに、時間t2とt3との間では、パッ
チ上でのLEDの反射光を検出した後、パッチに隣接す
る感光体1表面の反射光を検知して異常の有無を判断す
る。パッチに隣接する位置での反射光レベルVpは検出
値DAvと同様、複数個の検出値の平均であってもよ
い。この反射光レベルVpとクリーン面の反射光レベル
DCLNに基づいてパッチに隣接する面の濃度RADC
´を計算する。計算式は、「RADC´=Vp/DCL
N×200」を使用する。数値200は定数である。
チ上でのLEDの反射光を検出した後、パッチに隣接す
る感光体1表面の反射光を検知して異常の有無を判断す
る。パッチに隣接する位置での反射光レベルVpは検出
値DAvと同様、複数個の検出値の平均であってもよ
い。この反射光レベルVpとクリーン面の反射光レベル
DCLNに基づいてパッチに隣接する面の濃度RADC
´を計算する。計算式は、「RADC´=Vp/DCL
N×200」を使用する。数値200は定数である。
【0037】異常検知のための反射光の検出は、ROS
4によるレーザ光の照射がなされていない感光体1の部
分で行われる。すなわち、異常検知のための濃度を測定
する感光体1の部分では現像バイアスとBCR3の電位
によるコントラスト電位のみが形成されている。図9は
異常検知のための電位設定を示す図である。例えば、バ
イアス電位VB は−500ボルトであり、BCR3の帯
電電位VL は−650ボルトである。図10とは異な
り、ROS4は付勢されていないので、露光部電位VD
は存在しない。
4によるレーザ光の照射がなされていない感光体1の部
分で行われる。すなわち、異常検知のための濃度を測定
する感光体1の部分では現像バイアスとBCR3の電位
によるコントラスト電位のみが形成されている。図9は
異常検知のための電位設定を示す図である。例えば、バ
イアス電位VB は−500ボルトであり、BCR3の帯
電電位VL は−650ボルトである。図10とは異な
り、ROS4は付勢されていないので、露光部電位VD
は存在しない。
【0038】このような電位関係では、BCR3や現像
装置5Y等、ならびに高圧電源28が正常に動作してい
れば、負電荷のトナーも、正電荷のキャリアも感光体1
には移動しない。すなわち、検出値Vpはクリーン面の
検出値DCLNと同一のはずであり、濃度RADC´は
「200」、またはそれに近い値となる。一方、BCR
3等に異常が発生していてトナーやキャリアが感光体1
に移動していれば、反射光レベルは低下し、検出値Vp
は小さくなり、濃度RADCは数値「200」よりも極
端に小さい値となる。
装置5Y等、ならびに高圧電源28が正常に動作してい
れば、負電荷のトナーも、正電荷のキャリアも感光体1
には移動しない。すなわち、検出値Vpはクリーン面の
検出値DCLNと同一のはずであり、濃度RADC´は
「200」、またはそれに近い値となる。一方、BCR
3等に異常が発生していてトナーやキャリアが感光体1
に移動していれば、反射光レベルは低下し、検出値Vp
は小さくなり、濃度RADCは数値「200」よりも極
端に小さい値となる。
【0039】そこで、この濃度RADC´を予め設定し
たしきい値(200未満の値)と比較することによって
異常の有無を判別することができる。しきい値より小さ
い値であれば異常、しきい値よりも大きい値であればク
リーン面のまま維持されているので正常と判断すること
ができる。すなわち、濃度RADC´がしきい値よりも
小さくなった場合には、異常が発生して潜像形成されて
いないにもかかわらずトナーが感光体に移動したか、キ
ャリアが移動したと考えられる。なお、このような異常
検知のための濃度検出動作つまり反射光レベルVpの検
出動作は、時間t4およびt5間において、各色の画像
形成直前の感光体1の面に対しても実行される。
たしきい値(200未満の値)と比較することによって
異常の有無を判別することができる。しきい値より小さ
い値であれば異常、しきい値よりも大きい値であればク
リーン面のまま維持されているので正常と判断すること
ができる。すなわち、濃度RADC´がしきい値よりも
小さくなった場合には、異常が発生して潜像形成されて
いないにもかかわらずトナーが感光体に移動したか、キ
ャリアが移動したと考えられる。なお、このような異常
検知のための濃度検出動作つまり反射光レベルVpの検
出動作は、時間t4およびt5間において、各色の画像
形成直前の感光体1の面に対しても実行される。
【0040】時間t5およびt6間のクリーン面の検知
と、時間t6およびt7間でのパッチ濃度の検知は、プ
リントジョブ後に実行されるトナー濃度制御のためのも
のであり、ROS4を付勢しないで作成されたパッチの
濃度を検知するものである。このトナー濃度制御のため
のパッチ濃度測定については本発明の要部ではないので
説明は省略する。
と、時間t6およびt7間でのパッチ濃度の検知は、プ
リントジョブ後に実行されるトナー濃度制御のためのも
のであり、ROS4を付勢しないで作成されたパッチの
濃度を検知するものである。このトナー濃度制御のため
のパッチ濃度測定については本発明の要部ではないので
説明は省略する。
【0041】図8に示した白黒モードにおいても、カラ
ーモードと同様、図5の印加電圧、ROS出力制御のた
めにクリーン面の濃度とパッチの濃度とを検出するタイ
ミングを示す。また、ROS4を付勢しない感光体1の
面の濃度とクリーン面の濃度をもとに異常の有無を判断
するタイミングをも示す。
ーモードと同様、図5の印加電圧、ROS出力制御のた
めにクリーン面の濃度とパッチの濃度とを検出するタイ
ミングを示す。また、ROS4を付勢しない感光体1の
面の濃度とクリーン面の濃度をもとに異常の有無を判断
するタイミングをも示す。
【0042】次に、上記異常検知のための制御装置29
の要部機能を説明する。図1において、クリーン面反射
光検出部30はROS4がオフであって現像バイアスも
印加されていない感光体1の面におけるLED照射光の
反射光レベルを検出して検出値DCLNを出力する。異
常判断面反射光検出部31は、ROS4はオフであって
現像バイアスが印加されている感光体1の面における反
射光レベルを検出して検出値Vpを出力する。濃度算出
部32は検出値DCLNおよびVpに基づいて濃度RA
DC´を算出する。濃度RADC´は比較部33に入力
され、しきい値THとの比較により異常の有無が判断さ
れる。
の要部機能を説明する。図1において、クリーン面反射
光検出部30はROS4がオフであって現像バイアスも
印加されていない感光体1の面におけるLED照射光の
反射光レベルを検出して検出値DCLNを出力する。異
常判断面反射光検出部31は、ROS4はオフであって
現像バイアスが印加されている感光体1の面における反
射光レベルを検出して検出値Vpを出力する。濃度算出
部32は検出値DCLNおよびVpに基づいて濃度RA
DC´を算出する。濃度RADC´は比較部33に入力
され、しきい値THとの比較により異常の有無が判断さ
れる。
【0043】しきい値THは濃度RADC´の算出式中
の定数(200)よりも小さい値(例えば「100」)
とする。濃度RADC´がしきい値THよりも小さい場
合は、クリーン面よりも異常判断面の反射光レベルが異
常に低い、つまりトナー等によって感光体1の面が汚れ
ていると判断して異常信号ESを出力する。この異常信
号ESが出力される状態では、クリーナ装置8,15や
定着装置23等がダメージを受けるおそれがあるので、
画像形成装置の運転は停止する。なお、異常信号に応答
して画像形成装置の運転を停止させると同時に、警報を
発するようにしてもよい。
の定数(200)よりも小さい値(例えば「100」)
とする。濃度RADC´がしきい値THよりも小さい場
合は、クリーン面よりも異常判断面の反射光レベルが異
常に低い、つまりトナー等によって感光体1の面が汚れ
ていると判断して異常信号ESを出力する。この異常信
号ESが出力される状態では、クリーナ装置8,15や
定着装置23等がダメージを受けるおそれがあるので、
画像形成装置の運転は停止する。なお、異常信号に応答
して画像形成装置の運転を停止させると同時に、警報を
発するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、専用のセンサを設けることなく、異常判断対
象となる面の濃度に基づいて帯電装置、現像装置、およ
びこれらに高圧を印加する高圧電源の異常を検出するこ
とができる。
によれば、専用のセンサを設けることなく、異常判断対
象となる面の濃度に基づいて帯電装置、現像装置、およ
びこれらに高圧を印加する高圧電源の異常を検出するこ
とができる。
【図1】 本発明の実施形態に係る画像形成装置の異常
検知のための制御装置の要部機能を示すブロック図であ
る。
検知のための制御装置の要部機能を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の実施形態に係る画像形成装置のハー
ド構成を示すブロック図である。
ド構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御
系統を示すブロック図である。
系統を示すブロック図である。
【図4】 パッチ画像作成等処理のフローチャートであ
る。
る。
【図5】 印加電圧およびROS出力制御のフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】 トナー供給制御のフローチャートである。
【図7】 カラープリントモードのタイムチャートであ
る。
る。
【図8】 白黒モードのタイムチャートである。
【図9】 画像形成時の電位関係を示す模式図である。
【図10】 異常検知時の電位関係を示す模式図であ
る。
る。
1…感光体、 3…帯電ロール(BCR)、 4…露光
装置(ROS)、 5…現像アセンブリ、 6…濃度セ
ンサ、 7…転写ロール(BTR)、 28…高圧電
源、 30…クリーン面反射光検出部、 31…異常判
断面反射光検出部、 32…濃度算出部、 33…比較
部
装置(ROS)、 5…現像アセンブリ、 6…濃度セ
ンサ、 7…転写ロール(BTR)、 28…高圧電
源、 30…クリーン面反射光検出部、 31…異常判
断面反射光検出部、 32…濃度算出部、 33…比較
部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/06 101 G03G 15/06 101 15/08 115 15/08 115
Claims (5)
- 【請求項1】 像担持体上に形成された静電潜像をトナ
ーで現像して記録媒体に転写するように構成された画像
形成装置において、 前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記静電潜像を現像する現像手段と、 前記潜像形成手段を付勢せず、前記現像手段を付勢した
状態における前記像担持体の濃度を検出する濃度検出手
段と、 前記濃度を基準濃度と比較して異常の有無を判断する異
常検出手段とを具備したことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 像担持体上に形成された静電潜像をトナ
ーで現像して記録媒体に転写するように構成された画像
形成装置において、 前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記静電潜像を現像する現像手段と、 前記現像手段を付勢しない第1の状態における前記像担
持体の濃度を検出するクリーン面濃度検出手段と、 前記潜像形成手段を付勢せず、前記現像手段を付勢した
第2の状態における前記像担持体の濃度を検出する異常
判断面濃度検出手段と、 前記第1の状態における像担持体の濃度と第2の状態に
おける像担持体の濃度の比の値に基づいて異常の有無を
判断する異常検出手段とを具備したことを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項3】 像担持体上に形成された静電潜像をトナ
ーで現像して記録媒体に転写するように構成された画像
形成装置において、 前記像担持体の表面を一様に帯電させるための帯電手段
と、 画像信号に従って前記画像担持体にレーザービームを照
射する露光手段と、 前記露光手段による照射部分をトナーで現像するための
現像バイアスを付与する現像手段と、 少なくとも前記現像手段を付勢しない第1の状態におけ
る前記像担持体表面での前記反射光レベルを検出するク
リーン面反射光検出手段と、 前記露光手段を付勢せず、前記現像手段を付勢した第2
の状態の前記像担持体表面の前記反射光レベルを検出す
る異常判断面反射光検出手段と、 前記第2の状態で検出された反射光レベルと第1の状態
で測定された反射光レベルとの比の値に基づいて像担持
体表面の濃度を算出する濃度算出手段と、 前記濃度算出手段で算出された濃度をしきい値と比較
し、該濃度がしきい値よりも低い場合に異常信号を出力
する比較手段とを具備したことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項4】 前記異常信号に応答して画像形成装置の
運転を停止させるように構成したことを特徴とする請求
項3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記クリーン面反射光検出手段は、該画
像形成装置起動時の非画像形成サイクルで付勢し、 前記異常判断面反射光検出手段は、前記起動時の非画像
形成サイクルおよび画像形成毎における前記露光手段の
付勢直前の少なくとも一方で付勢するように構成したこ
とを特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9339347A JPH11161114A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9339347A JPH11161114A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11161114A true JPH11161114A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18326600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9339347A Pending JPH11161114A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11161114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005055903A (ja) * | 2003-08-04 | 2005-03-03 | Samsung Electronics Co Ltd | 画像形成システム,画像形成システムにおける高電圧出力制御方法,その高電圧出力制御装置,コンピュータ可読記録媒体 |
JP2012203273A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
US8472817B2 (en) | 2009-07-29 | 2013-06-25 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9339347A patent/JPH11161114A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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