JPH11160508A - 半透過反射板、反射板および応用装置 - Google Patents
半透過反射板、反射板および応用装置Info
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- JPH11160508A JPH11160508A JP9328812A JP32881297A JPH11160508A JP H11160508 A JPH11160508 A JP H11160508A JP 9328812 A JP9328812 A JP 9328812A JP 32881297 A JP32881297 A JP 32881297A JP H11160508 A JPH11160508 A JP H11160508A
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Landscapes
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- Liquid Crystal Substances (AREA)
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高性能の半透過反射板を得る。
【解決手段】厚みt、屈折率nF 、総重量がWF である
面状の媒体11c中に屈折率nPAを有する粒状体11d
が、媒体11cの裏面側に半透過反射層11bが配置さ
れ、右旋回のコレステリック液晶および/または左旋回
のコレステリック液晶が半透過反射層11b中に含有さ
れた半透過反射板。
面状の媒体11c中に屈折率nPAを有する粒状体11d
が、媒体11cの裏面側に半透過反射層11bが配置さ
れ、右旋回のコレステリック液晶および/または左旋回
のコレステリック液晶が半透過反射層11b中に含有さ
れた半透過反射板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半透過反射板、反射
板およびそれらを備えた表示装置に関する。
板およびそれらを備えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半透過反射板や反射板を表示素子
の裏側に設置した場合には、反射面が事実上鏡面として
作用することがあり、反射面に外部の像を映らなくする
ため、または表示しようとする画像の視差をなくすため
に、反射面の表面に凹凸を付ける方式が多く採用されて
いた(従来例1)。図3にその断面の模式図を示す。
の裏側に設置した場合には、反射面が事実上鏡面として
作用することがあり、反射面に外部の像を映らなくする
ため、または表示しようとする画像の視差をなくすため
に、反射面の表面に凹凸を付ける方式が多く採用されて
いた(従来例1)。図3にその断面の模式図を示す。
【0003】また、単純な金属反射面ではなく、透明な
粒状体またはビーズと周辺の媒体との屈折率差を利用し
た散乱性光学フィルムを反射板とした従来例が知られて
いた。基体の上に樹脂層とビーズとが設けられたもので
ある(従来例2)。
粒状体またはビーズと周辺の媒体との屈折率差を利用し
た散乱性光学フィルムを反射板とした従来例が知られて
いた。基体の上に樹脂層とビーズとが設けられたもので
ある(従来例2)。
【0004】しかし、従来例1では金属等で構成された
反射面に凹凸を設けると、凹凸による影が生成され、明
暗が視認されることがあった。また、表面がざらついた
感じになり表示品位を低下させるといった問題点が発生
した。また、金属表面の凹凸では金属反射が起こり、ぎ
らぎらした感じになり表示品位を低下させるといった問
題点があった。
反射面に凹凸を設けると、凹凸による影が生成され、明
暗が視認されることがあった。また、表面がざらついた
感じになり表示品位を低下させるといった問題点が発生
した。また、金属表面の凹凸では金属反射が起こり、ぎ
らぎらした感じになり表示品位を低下させるといった問
題点があった。
【0005】従来例2では、反射板の形成が困難である
こと、機械的に弱く、表示装置に密着して取り付けるこ
とが難しい、また、汚れに弱いこと、および、ビーズの
位置制御が容易にできない、また、ビーズ層が実質的に
1層であり、平面方向における均一性にむらが生じやす
く、適度な散乱能が得られなかったこと、さらには、ビ
ーズ層の上面に接着する材料の屈折率により、散乱能が
変化してしまうことなどが問題点であった。
こと、機械的に弱く、表示装置に密着して取り付けるこ
とが難しい、また、汚れに弱いこと、および、ビーズの
位置制御が容易にできない、また、ビーズ層が実質的に
1層であり、平面方向における均一性にむらが生じやす
く、適度な散乱能が得られなかったこと、さらには、ビ
ーズ層の上面に接着する材料の屈折率により、散乱能が
変化してしまうことなどが問題点であった。
【0006】また、偏光板方式の表示素子と組み合わせ
る場合、従来の偏光板と反射板、または偏光板と半透過
反射板との組み合わせでは、偏光板の偏光度が高く反射
光量が不十分であり表示装置として求められる性能が十
分に得られていなかった等の問題点があった。
る場合、従来の偏光板と反射板、または偏光板と半透過
反射板との組み合わせでは、偏光板の偏光度が高く反射
光量が不十分であり表示装置として求められる性能が十
分に得られていなかった等の問題点があった。
【0007】また、コレステリック液晶を含有したフィ
ルム層を半透過反射板や反射板の構成部材として用いた
例が知られていた(従来例3)。その断面の模式図を図
4に示す。この従来例3では、コレステリック液晶を含
有せしめた半透過反射板11bと1/4位相差板11e
とを貼り合わせ、さらに液晶表示素子と組み合わせ、反
射型の表示装置として用いる。しかし、反射光の着色の
問題や、着色の角度変化が大きいという問題、さらには
反射光の輝度の半値幅を変えることができないといった
問題があった。
ルム層を半透過反射板や反射板の構成部材として用いた
例が知られていた(従来例3)。その断面の模式図を図
4に示す。この従来例3では、コレステリック液晶を含
有せしめた半透過反射板11bと1/4位相差板11e
とを貼り合わせ、さらに液晶表示素子と組み合わせ、反
射型の表示装置として用いる。しかし、反射光の着色の
問題や、着色の角度変化が大きいという問題、さらには
反射光の輝度の半値幅を変えることができないといった
問題があった。
【0008】さらに、従来例3の構成で、半透過反射方
式とし、半透過反射型表示装置として用いた際には、バ
ックライト側からの透過光の着色の問題や、着色の角度
変化が大きいという問題、さらには透過光の輝度の半値
幅を変えることができないといった問題があった。
式とし、半透過反射型表示装置として用いた際には、バ
ックライト側からの透過光の着色の問題や、着色の角度
変化が大きいという問題、さらには透過光の輝度の半値
幅を変えることができないといった問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
例においては金属製の反射板または半透過反射板に凹凸
が設けられたため、反射光量が不十分であり暗くなり、
表示素子自体の視認性が低下していた。
例においては金属製の反射板または半透過反射板に凹凸
が設けられたため、反射光量が不十分であり暗くなり、
表示素子自体の視認性が低下していた。
【0010】あるいは、製造上の問題点により、量産に
適さず、一般に広く利用することが困難であった。ま
た、成形性の点で劣り、平坦でかつ薄く丈夫な製品を製
造することが困難であった。
適さず、一般に広く利用することが困難であった。ま
た、成形性の点で劣り、平坦でかつ薄く丈夫な製品を製
造することが困難であった。
【0011】また、表示装置に組み込んだ際のプロフィ
ール、つまり、所望の視野角を自由に得ることができ、
かつ表示光量を適切に設定できることが求められてい
た。そして、本発明では、反射板や半透過反射板を表示
装置に使用した際に、明るく金属性反射感のない、通常
の拡散板のような白色感を呈し、良好な表示性能を示す
反射板、および半透過反射板を得ようとするものであ
る。
ール、つまり、所望の視野角を自由に得ることができ、
かつ表示光量を適切に設定できることが求められてい
た。そして、本発明では、反射板や半透過反射板を表示
装置に使用した際に、明るく金属性反射感のない、通常
の拡散板のような白色感を呈し、良好な表示性能を示す
反射板、および半透過反射板を得ようとするものであ
る。
【0012】また、コレステリック液晶を利用した半透
過反射板や反射板では着色がおこり、また着色の角度変
化が大きく、さらに表示素子からの出射光の輝度の半値
幅を自由に設定できないため表示素子自体の視認性が低
下していた。
過反射板や反射板では着色がおこり、また着色の角度変
化が大きく、さらに表示素子からの出射光の輝度の半値
幅を自由に設定できないため表示素子自体の視認性が低
下していた。
【0013】本発明では、反射板や半透過反射板を表示
装置に組み込んで使用した際に、明るい表示が得られ、
金属性反射がなく、着色の少ない、かつ着色の視野角依
存性の少ない新しい反射板および半透過反射板を得よう
とするものである。
装置に組み込んで使用した際に、明るい表示が得られ、
金属性反射がなく、着色の少ない、かつ着色の視野角依
存性の少ない新しい反射板および半透過反射板を得よう
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1は、
厚みt、屈折率nF 、総重量がWF である面状の媒体
と、屈折率nPAを有する粒状体とが備えられ、媒体の裏
面側に半透過反射層が配置された半透過反射板であっ
て、0<|nPA−nF |≦0.362であり、右旋回の
コレステリック液晶および/または左旋回のコレステリ
ック液晶が半透過反射層に含有されてなることを特徴と
する半透過反射板を提供する。
厚みt、屈折率nF 、総重量がWF である面状の媒体
と、屈折率nPAを有する粒状体とが備えられ、媒体の裏
面側に半透過反射層が配置された半透過反射板であっ
て、0<|nPA−nF |≦0.362であり、右旋回の
コレステリック液晶および/または左旋回のコレステリ
ック液晶が半透過反射層に含有されてなることを特徴と
する半透過反射板を提供する。
【0015】また、請求項2は、屈折率の値が異なる2
種類以上の粒状体が媒体中に配置されたことを特徴とす
る請求項1記載の半透過反射板を提供する。
種類以上の粒状体が媒体中に配置されたことを特徴とす
る請求項1記載の半透過反射板を提供する。
【0016】また、請求項3は、粒状体の外径をdPAと
すると、0. 5μm≦dPA≦20μm、5μm≦t≦2
00μmを満足することを特徴とする請求項1または2
記載の半透過反射板を提供する。
すると、0. 5μm≦dPA≦20μm、5μm≦t≦2
00μmを満足することを特徴とする請求項1または2
記載の半透過反射板を提供する。
【0017】また、請求項4は、粒状体の総重量をWP
とすると、1wt%≦WP /(WP+WF )≦70wt
%を満足することを特徴とする請求項1、2または3記
載の半透過反射板を提供する。
とすると、1wt%≦WP /(WP+WF )≦70wt
%を満足することを特徴とする請求項1、2または3記
載の半透過反射板を提供する。
【0018】また、請求項5は、請求項1、2、3また
は4記載の半透過反射板の裏面側に反射層が設けられて
構成された反射板を提供する。
は4記載の半透過反射板の裏面側に反射層が設けられて
構成された反射板を提供する。
【0019】また、請求項6は、請求項1、2、3また
は4記載の半透過反射板または請求項5記載の反射板が
備えられた表示装置を提供する。
は4記載の半透過反射板または請求項5記載の反射板が
備えられた表示装置を提供する。
【0020】本発明の半透過反射板または反射板に用い
られる媒体および粒状体として、屈折率が1.338〜
1.7の材料を用いることができる。さらに、本発明の
好ましい態様1は、nPAを粒状体の屈折率とすると、
1.4≦nF ≦1.6、かつ1.4≦nPA≦1.6を満
足する。
られる媒体および粒状体として、屈折率が1.338〜
1.7の材料を用いることができる。さらに、本発明の
好ましい態様1は、nPAを粒状体の屈折率とすると、
1.4≦nF ≦1.6、かつ1.4≦nPA≦1.6を満
足する。
【0021】さらに、本発明の好ましい態様2は、0.
8μm≦dPA≦10μm、かつ、10μm≦t≦50μ
mを満足する。
8μm≦dPA≦10μm、かつ、10μm≦t≦50μ
mを満足する。
【0022】また、本発明の好ましい態様3は、上記の
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、粒状体が高分子ビーズ、媒
体が高分子とされる。また、本発明の好ましい態様4は
上記の各請求項または各態様にいずれかに記載された反
射板または半透過反射板において、粒状体が球状、楕円
体、もしくは多面体とされる。
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、粒状体が高分子ビーズ、媒
体が高分子とされる。また、本発明の好ましい態様4は
上記の各請求項または各態様にいずれかに記載された反
射板または半透過反射板において、粒状体が球状、楕円
体、もしくは多面体とされる。
【0023】また、本発明の好ましい態様5は、散乱能
を発揮する少なくとも一つの粒状体群を媒体中で適度に
分散せしめるために、媒体とほぼ屈折率が等しい粒状体
群をさらに追加して、表示面全体、かつ画素レベルの微
小面積単位における均一性を向上することができる。こ
の場合の基本条件は数1で示される。追加される粒状体
の外径をdPB、媒体中の総重量をWPB、屈折率をnPBと
する。
を発揮する少なくとも一つの粒状体群を媒体中で適度に
分散せしめるために、媒体とほぼ屈折率が等しい粒状体
群をさらに追加して、表示面全体、かつ画素レベルの微
小面積単位における均一性を向上することができる。こ
の場合の基本条件は数1で示される。追加される粒状体
の外径をdPB、媒体中の総重量をWPB、屈折率をnPBと
する。
【0024】
【数1】 0.5μm≦dPB≦20μm ・・・(1) 5μm≦t≦200μm ・・・(2) 1.0wt%≦WPB/(WPB+WF +WPA)≦20wt% ・・・(3) 0≒nPB−nF ・・・(4) dPB≦t ・・・(5)
【0025】また、本発明の好ましい態様6は、上記の
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、用いられるコレステリック
液晶の螺旋のピッチをP、コレステリック液晶の常光屈
折率をno 、異常光屈折率をne とすると、no ・P≦
λ≦ne ・Pかつ、380nm≦λ≦780nmとなる
ように、Pが連続的に変化するように設けられる。
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、用いられるコレステリック
液晶の螺旋のピッチをP、コレステリック液晶の常光屈
折率をno 、異常光屈折率をne とすると、no ・P≦
λ≦ne ・Pかつ、380nm≦λ≦780nmとなる
ように、Pが連続的に変化するように設けられる。
【0026】また、本発明の好ましい態様7は、上記の
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、コレステリック液晶の螺旋
軸はランダムな方向を向くように設けられる。
各請求項または各態様のいずれかに記載された反射板ま
たは半透過反射板において、コレステリック液晶の螺旋
軸はランダムな方向を向くように設けられる。
【0027】また、上記の反射板または半透過反射板が
組み込まれる各表示装置は、単純マトリックス駆動方式
のTN液晶表示装置、STN液晶表示装置のみならず、
強誘電液晶表示装置、反強誘電表示装置、あるいは、ア
クティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置、および
スクリーン装置等にも応用でき、明るく、高い表示品位
を得ることができる。
組み込まれる各表示装置は、単純マトリックス駆動方式
のTN液晶表示装置、STN液晶表示装置のみならず、
強誘電液晶表示装置、反強誘電表示装置、あるいは、ア
クティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置、および
スクリーン装置等にも応用でき、明るく、高い表示品位
を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明は、K種類(Kは正の整
数)の粒状体を準備し、それらを、K種類の粒状体とは
異なる屈折率を有する、媒体材料中に混入する。これら
の粒状体を含む媒体材料を層状に薄膜化し、いろいろな
ヘイズ率を持つ薄膜を形成する。この媒体と粒状体とを
含む薄膜を光制御層と呼ぶ。そして、この光制御層を右
旋回または左旋回のどちらか一方、または両方のコレス
テリック液晶を高分子中に配置させた半透過反射層また
は反射層の上部に設置する。これにより表面に凹凸のな
い、上質な紙のように見える反射板や半透過反射板を作
製する。さらに、本発明は上記の半透過反射板や反射板
を備えた応用装置を構成する。
数)の粒状体を準備し、それらを、K種類の粒状体とは
異なる屈折率を有する、媒体材料中に混入する。これら
の粒状体を含む媒体材料を層状に薄膜化し、いろいろな
ヘイズ率を持つ薄膜を形成する。この媒体と粒状体とを
含む薄膜を光制御層と呼ぶ。そして、この光制御層を右
旋回または左旋回のどちらか一方、または両方のコレス
テリック液晶を高分子中に配置させた半透過反射層また
は反射層の上部に設置する。これにより表面に凹凸のな
い、上質な紙のように見える反射板や半透過反射板を作
製する。さらに、本発明は上記の半透過反射板や反射板
を備えた応用装置を構成する。
【0029】本発明において、粒状体とは所定の大きさ
のものであれば使用でき、粉砕加工し、形状寸法をほぼ
揃えたものでもよい。また、粒状体の材料としてはガラ
スや透明性無機物でもよいが、実用上は光学特性、成型
性に優れた高分子からなるビーズを用いることが好まし
い。さらに、球状、楕円形状等の所望の形状および寸法
に加工されていることが取扱上、および光学特性上好ま
しい。
のものであれば使用でき、粉砕加工し、形状寸法をほぼ
揃えたものでもよい。また、粒状体の材料としてはガラ
スや透明性無機物でもよいが、実用上は光学特性、成型
性に優れた高分子からなるビーズを用いることが好まし
い。さらに、球状、楕円形状等の所望の形状および寸法
に加工されていることが取扱上、および光学特性上好ま
しい。
【0030】以下に図を参照して本発明を説明する。図
1は本例の反射板の一例の断面図である(構成例A)。
半透過反射板11は光制御層11a、λ/4板11e、
およびコレステリック液晶を高分子媒体に配置した半透
過反射層11bを備える。コレステリック液晶は右旋回
または左旋回のもののいずれか一方を用いる。
1は本例の反射板の一例の断面図である(構成例A)。
半透過反射板11は光制御層11a、λ/4板11e、
およびコレステリック液晶を高分子媒体に配置した半透
過反射層11bを備える。コレステリック液晶は右旋回
または左旋回のもののいずれか一方を用いる。
【0031】光制御層11aの膜厚tを5μm≦t≦2
00μmの範囲から選択して設定する。さらに、高分子
からなる媒体11cと、媒体とは異なる屈折率を持つ球
状もしくは楕円形の高分子からなる粒状体11d(以
下、ビーズとも呼ぶ)の直径d1 を0.5μm≦d1 ≦
20μmかつd1 ≦tの範囲に設定する。なお、粒状体
の形状が楕円体状の場合には、その短軸方向の長さを外
径として採用する。なお、上記したように、種々の材料
から得られる粒状体の外径をdPAとし、ほぼ球状に近似
できる場合の直径をd1 と定義する。以下、d1 を用い
て説明する。
00μmの範囲から選択して設定する。さらに、高分子
からなる媒体11cと、媒体とは異なる屈折率を持つ球
状もしくは楕円形の高分子からなる粒状体11d(以
下、ビーズとも呼ぶ)の直径d1 を0.5μm≦d1 ≦
20μmかつd1 ≦tの範囲に設定する。なお、粒状体
の形状が楕円体状の場合には、その短軸方向の長さを外
径として採用する。なお、上記したように、種々の材料
から得られる粒状体の外径をdPAとし、ほぼ球状に近似
できる場合の直径をd1 と定義する。以下、d1 を用い
て説明する。
【0032】そして、光制御層11a中での高分子のビ
ーズ11dの重量比を1〜70wt%に設定する。ここ
で、重量比とは、媒体と全てのビーズの重量の総和に対
する相対比である。
ーズ11dの重量比を1〜70wt%に設定する。ここ
で、重量比とは、媒体と全てのビーズの重量の総和に対
する相対比である。
【0033】また、媒体11cの屈折率をnF とし、ビ
ーズ11dの屈折率はnF と異なる屈折率n1 とする。
光学的な条件面のみについて考察すれば、高分子材料の
屈折率はおよそ、1.338〜1.7の範囲から適宜組
み合わせて選択して設定すればよい。
ーズ11dの屈折率はnF と異なる屈折率n1 とする。
光学的な条件面のみについて考察すれば、高分子材料の
屈折率はおよそ、1.338〜1.7の範囲から適宜組
み合わせて選択して設定すればよい。
【0034】このとき、1.4≦nF ≦1.6、1.4
≦nPA≦1.6、0.00<|nF−nPA|≦0.36
2を満足するように設定する。ここで、屈折率が1.4
≦n F ≦1.6、1.4≦nPA≦1.6、0.00<|
nF −nPA|≦0.362とした理由は、0.00=|
nF −nPA|の場合は、透明な媒体になり、光を散乱さ
せることができず機能しないからである。
≦nPA≦1.6、0.00<|nF−nPA|≦0.36
2を満足するように設定する。ここで、屈折率が1.4
≦n F ≦1.6、1.4≦nPA≦1.6、0.00<|
nF −nPA|≦0.362とした理由は、0.00=|
nF −nPA|の場合は、透明な媒体になり、光を散乱さ
せることができず機能しないからである。
【0035】|nF −nPA|>0.362の場合はヘイ
ズ率が高くなるため反射光の強度が弱まるためである。
もう一つの理由としては、製造上有利である高分子がこ
の範囲内にあるためである。代表的なものとしてアクリ
ル系またはポリスチレン系がある。
ズ率が高くなるため反射光の強度が弱まるためである。
もう一つの理由としては、製造上有利である高分子がこ
の範囲内にあるためである。代表的なものとしてアクリ
ル系またはポリスチレン系がある。
【0036】次に、光制御層11aの膜厚tを、5μm
≦t≦200μmに設定するのは、まず、t<5μmの
場合には、光散乱能が低下して低ヘイズ率となり下方に
設置された反射板や半透過反射板による金属反射や、鏡
面による外部の像の映り込み、表示している画像の視差
が視認されるためである。
≦t≦200μmに設定するのは、まず、t<5μmの
場合には、光散乱能が低下して低ヘイズ率となり下方に
設置された反射板や半透過反射板による金属反射や、鏡
面による外部の像の映り込み、表示している画像の視差
が視認されるためである。
【0037】t>200μmの場合には、光制御層11
a全体のヘイズ率が高くなり、光が散乱され過ぎるた
め、正反射光の強度が弱まるためである。
a全体のヘイズ率が高くなり、光が散乱され過ぎるた
め、正反射光の強度が弱まるためである。
【0038】また、ビーズ11dの直径d1 を0.5μ
m≦d1 ≦20μmとする。その理由は、d1 <0.5
μmの場合には、ビーズ11dの大きさが可視光の波長
と相関できる大きさ以下になるので、可視光の反射や屈
折の効果が小さくなり、光散乱能が乏しくなる。
m≦d1 ≦20μmとする。その理由は、d1 <0.5
μmの場合には、ビーズ11dの大きさが可視光の波長
と相関できる大きさ以下になるので、可視光の反射や屈
折の効果が小さくなり、光散乱能が乏しくなる。
【0039】また、d1 >20μmの場合には、光制御
層11a内での光の反射や屈折の回数が減るので光散乱
能が乏しくなる。したがって、厚みtの媒体中に直径d
1 を有するビーズ11dを、厚み方向における粒状体の
外径寸法の関係と、面積方向における実効的な断面積の
関係が一定の条件を満たすように配分する。
層11a内での光の反射や屈折の回数が減るので光散乱
能が乏しくなる。したがって、厚みtの媒体中に直径d
1 を有するビーズ11dを、厚み方向における粒状体の
外径寸法の関係と、面積方向における実効的な断面積の
関係が一定の条件を満たすように配分する。
【0040】また、ビーズ11dの直径は光制御層11
aの膜厚以下になるようにする。つまり、ビーズ11d
の直径d1 、光制御層の膜厚、実質的に媒体の厚みをt
とするとd1 ≦tを満たすようにする。その理由は、d
1 >tの場合には、光制御層11aの表面に凹凸が生
じ、これを表示素子に使用した際には視認性を低下させ
るからである。
aの膜厚以下になるようにする。つまり、ビーズ11d
の直径d1 、光制御層の膜厚、実質的に媒体の厚みをt
とするとd1 ≦tを満たすようにする。その理由は、d
1 >tの場合には、光制御層11aの表面に凹凸が生
じ、これを表示素子に使用した際には視認性を低下させ
るからである。
【0041】また、上記の光制御層11aの構成条件に
おいて、ビーズ11dの重量比WR=WPA/(WPA+WF
)をWR <1wt%、または、WR >70wt%を満
足する場合には、媒体との相互関係において、屈折率の
異なった界面の総合面積が小さくなるため、光の屈折や
反射の回数が総じて少なくなる。
おいて、ビーズ11dの重量比WR=WPA/(WPA+WF
)をWR <1wt%、または、WR >70wt%を満
足する場合には、媒体との相互関係において、屈折率の
異なった界面の総合面積が小さくなるため、光の屈折や
反射の回数が総じて少なくなる。
【0042】このため、WR <1wt%、および、WR
>70wt%の場合は光制御能が低下する。したがっ
て、光制御層11aを利用して視認性を改善するために
は1wt%≦WR ≦70wt%とすることが好ましい。
>70wt%の場合は光制御能が低下する。したがっ
て、光制御層11aを利用して視認性を改善するために
は1wt%≦WR ≦70wt%とすることが好ましい。
【0043】また、図2に灰色−透明層11fを設置し
た半透過反射板を示す(構成例B)。この灰色−透明層
11fは透過光の色を灰色にするために設置する。つま
り、反射型表示装置として図2の半透過反射板を使用し
た際には、オフ時に白色でオン時に灰色といった表示が
可能になる。また、透過型表示装置として、図2の半透
過反射板を使用した際には、オフ時に灰色で、オン時に
白色といった表示が可能になる。
た半透過反射板を示す(構成例B)。この灰色−透明層
11fは透過光の色を灰色にするために設置する。つま
り、反射型表示装置として図2の半透過反射板を使用し
た際には、オフ時に白色でオン時に灰色といった表示が
可能になる。また、透過型表示装置として、図2の半透
過反射板を使用した際には、オフ時に灰色で、オン時に
白色といった表示が可能になる。
【0044】また、灰色透明層の代わりに着色した透明
層(例えば、赤、青、黄色、緑、等)を使用した場合に
は、反射型表示装置または透過型表示装置において、オ
ン、オフ時に、透明層の色を任意に着色させることがで
きる。
層(例えば、赤、青、黄色、緑、等)を使用した場合に
は、反射型表示装置または透過型表示装置において、オ
ン、オフ時に、透明層の色を任意に着色させることがで
きる。
【0045】また、図2の灰色−透明層11fの代わり
に、不透明な黒色−吸収層11gを設置した反射板を図
5に示す(構成例C)。この黒色−光吸収層11gは透
過光の色を黒色にするために設置する。つまり、反射型
表示素子として図5の反射板を使用した際には、オフ時
に白色でオン時に黒色といった表示が可能になる。
に、不透明な黒色−吸収層11gを設置した反射板を図
5に示す(構成例C)。この黒色−光吸収層11gは透
過光の色を黒色にするために設置する。つまり、反射型
表示素子として図5の反射板を使用した際には、オフ時
に白色でオン時に黒色といった表示が可能になる。
【0046】同様に、オフ時に黒色でオン時に白色とい
った表示も可能である。また、黒色層の代わりに着色し
た吸収層(例えば、赤、青、黄色、緑、等)を使用した
際には、反射型表示装置において、オン、オフ時に上記
の黒色の代わりに任意の色に着色できる。
った表示も可能である。また、黒色層の代わりに着色し
た吸収層(例えば、赤、青、黄色、緑、等)を使用した
際には、反射型表示装置において、オン、オフ時に上記
の黒色の代わりに任意の色に着色できる。
【0047】また、図6にはコレステリック液晶を高分
子媒体に配置した半透過反射層11bx と11by の2
層を設置した反射板を示す(構成例D)。11bX と1
1by 中のコレステリック液晶の旋回方向は互いに異な
るように設ける。つまり、11bx 中のコレステリック
液晶が右旋回であるならば、11by 中のコレステリッ
ク液晶は左旋回とする。
子媒体に配置した半透過反射層11bx と11by の2
層を設置した反射板を示す(構成例D)。11bX と1
1by 中のコレステリック液晶の旋回方向は互いに異な
るように設ける。つまり、11bx 中のコレステリック
液晶が右旋回であるならば、11by 中のコレステリッ
ク液晶は左旋回とする。
【0048】また、11b中のコレステリック液晶が左
旋回であるならば、11by 中のコレステリック液晶は
右旋回とする。これにより、この反射板に入射した光は
ほぼ全て反射する。このように、逆旋回方向のコレステ
リック液晶を含有する半透過反射層を複数組み合わせて
構成する。
旋回であるならば、11by 中のコレステリック液晶は
右旋回とする。これにより、この反射板に入射した光は
ほぼ全て反射する。このように、逆旋回方向のコレステ
リック液晶を含有する半透過反射層を複数組み合わせて
構成する。
【0049】また、上記の各請求項または各態様のいず
れかの反射板または半透過反射板において、用いるコレ
ステリック液晶の螺旋のピッチをP、コレステリック液
晶分子の常光屈折率をno 、異常光屈折率をne とする
と、no ・P≦λ≦ne ・Pかつ、380nm≦λ≦7
80nmとなるようにPが連続的に変化することを満足
することが好ましい。
れかの反射板または半透過反射板において、用いるコレ
ステリック液晶の螺旋のピッチをP、コレステリック液
晶分子の常光屈折率をno 、異常光屈折率をne とする
と、no ・P≦λ≦ne ・Pかつ、380nm≦λ≦7
80nmとなるようにPが連続的に変化することを満足
することが好ましい。
【0050】これは、コレステリック液晶への垂直入射
光の波長をλとすると、no ・P≦λ≦ne ・P、か
つ、この光がコレステリック液晶の旋回の向きと同様の
光の向きをもつならば、その入射光は反射されるためで
ある。
光の波長をλとすると、no ・P≦λ≦ne ・P、か
つ、この光がコレステリック液晶の旋回の向きと同様の
光の向きをもつならば、その入射光は反射されるためで
ある。
【0051】よって、コレステリック液晶が右旋回であ
るなら380nm≦λ≦780nmの範囲の右旋回の入
射光は全て反射され、またコレステリック液晶が左旋回
であるなら380nm≦λ≦780nmの範囲の左旋回
の入射光は全て反射されるためである。またこれによ
り、コレステリック液晶層は半透過反射板のみではなく
偏光板の役割を行うことができる。
るなら380nm≦λ≦780nmの範囲の右旋回の入
射光は全て反射され、またコレステリック液晶が左旋回
であるなら380nm≦λ≦780nmの範囲の左旋回
の入射光は全て反射されるためである。またこれによ
り、コレステリック液晶層は半透過反射板のみではなく
偏光板の役割を行うことができる。
【0052】コレステリック液晶には上記に示すとお
り、選択反射や反射される光の波長がコレステリック液
晶のピッチと相関があるため、コレステリック液晶から
の反射光が着色しやすい。さらには、着色の角度依存性
も起こりやすい。よって、これらの問題を解決するため
に、コレステリック液晶の螺旋軸はランダムな方向を向
いていることが好ましい。
り、選択反射や反射される光の波長がコレステリック液
晶のピッチと相関があるため、コレステリック液晶から
の反射光が着色しやすい。さらには、着色の角度依存性
も起こりやすい。よって、これらの問題を解決するため
に、コレステリック液晶の螺旋軸はランダムな方向を向
いていることが好ましい。
【0053】本発明の半透過反射板および反射板は、液
晶表示装置の後方側ガラス基板と後方側配向膜との間、
または液晶表示装置の後方側ガラス基板の下に設置する
ことが好ましい。
晶表示装置の後方側ガラス基板と後方側配向膜との間、
または液晶表示装置の後方側ガラス基板の下に設置する
ことが好ましい。
【0054】また、本発明で採用する光制御層11aの
みを液晶表示素子の前方側偏光板の上、前方偏光板の
下、前方側ガラス基板の上、そして前方側ガラス基板の
下に設置することができる。
みを液晶表示素子の前方側偏光板の上、前方偏光板の
下、前方側ガラス基板の上、そして前方側ガラス基板の
下に設置することができる。
【0055】図7に本発明の液晶表示装置の一例の断面
図を示す(構成例E)。上側偏光板1、上側位相差板
2、上側位相差板3、上側基板4、上側電極5、上側配
向膜6、液晶層7、下側配向膜8、下側電極9、下側基
板10、光制御層11a、λ/4板11e、コレステリ
ック液晶を高分子媒体に配置した半透過反射層11b、
黒色−吸収層11gが順次積層された断面状態を模式的
に示したものである。
図を示す(構成例E)。上側偏光板1、上側位相差板
2、上側位相差板3、上側基板4、上側電極5、上側配
向膜6、液晶層7、下側配向膜8、下側電極9、下側基
板10、光制御層11a、λ/4板11e、コレステリ
ック液晶を高分子媒体に配置した半透過反射層11b、
黒色−吸収層11gが順次積層された断面状態を模式的
に示したものである。
【0056】また、図8に本発明の液晶表示装置の一画
素付近における、光制御層11a中の粒状体11d、1
1di 、そして11dj の分布状態を模式的に示す(分
布例A)。また、この図8中の11d、11di 、そし
て11dj は屈折率が等しいが、外径寸法をそれぞれわ
ずかに分散して用いた例である。またこれらのビーズの
屈折率は媒体とは異なるように設けられる。
素付近における、光制御層11a中の粒状体11d、1
1di 、そして11dj の分布状態を模式的に示す(分
布例A)。また、この図8中の11d、11di 、そし
て11dj は屈折率が等しいが、外径寸法をそれぞれわ
ずかに分散して用いた例である。またこれらのビーズの
屈折率は媒体とは異なるように設けられる。
【0057】また、用いた粒状体の重量比はそのまま体
積比とみることができ、さらに平面方向における分布密
度も重量比にほぼ一致すると考えられる。したがって、
ビーズ11dの占める総面積S11d を画素面積に対し
て、1%≦S11d ≦70%の範囲になるように設ければ
よい。
積比とみることができ、さらに平面方向における分布密
度も重量比にほぼ一致すると考えられる。したがって、
ビーズ11dの占める総面積S11d を画素面積に対し
て、1%≦S11d ≦70%の範囲になるように設ければ
よい。
【0058】同様に、図9に別の分布例Bの模式的平面
図を示す。媒体中には媒体とは屈折率の異なる2群のビ
ーズが分散されている。一つの群は(11d、11d
i 、11dj )群でありこれらの屈折率は全て等しい
が、ビーズの外径寸法が異なる。もう一つの群は、(1
8D、18Di 、18Dj )群であり、これらもそれぞ
れ屈折率は等しいが、ビーズの外径寸法が異なる。さら
にこれらの群同士の屈折率も異なる。
図を示す。媒体中には媒体とは屈折率の異なる2群のビ
ーズが分散されている。一つの群は(11d、11d
i 、11dj )群でありこれらの屈折率は全て等しい
が、ビーズの外径寸法が異なる。もう一つの群は、(1
8D、18Di 、18Dj )群であり、これらもそれぞ
れ屈折率は等しいが、ビーズの外径寸法が異なる。さら
にこれらの群同士の屈折率も異なる。
【0059】次に、本発明で採用する光制御層の形成方
法について説明する。大きく分けて、以下の(イ)、
(ロ)の2つの手法があげられる。まず(イ)の手法は
高分子からなるビーズの散布を行うもので、(a)、
(b)および(c)の場合がある。
法について説明する。大きく分けて、以下の(イ)、
(ロ)の2つの手法があげられる。まず(イ)の手法は
高分子からなるビーズの散布を行うもので、(a)、
(b)および(c)の場合がある。
【0060】(a)薄膜状に設けた液状の樹脂に、K種
類(Kは1以上の整数)の高分子ビーズを散布し自然に
拡散した層を形成する。(b)K種類(Kは1以上の整
数)の高分子ビーズを基板上に散布し、その後、液状の
樹脂を高分子ビーズを覆うように配置して形成する。
(c)半固体状もしくは粘稠状の樹脂を準備し、そのな
かにK種類(Kは1以上の整数)の高分子ビーズを散布
し、外力を加えて均一に撹拌を行って形成する。以上の
三つがあげられる。この後、液状樹脂または粘稠状樹脂
を硬化させて、光制御層が形成される。
類(Kは1以上の整数)の高分子ビーズを散布し自然に
拡散した層を形成する。(b)K種類(Kは1以上の整
数)の高分子ビーズを基板上に散布し、その後、液状の
樹脂を高分子ビーズを覆うように配置して形成する。
(c)半固体状もしくは粘稠状の樹脂を準備し、そのな
かにK種類(Kは1以上の整数)の高分子ビーズを散布
し、外力を加えて均一に撹拌を行って形成する。以上の
三つがあげられる。この後、液状樹脂または粘稠状樹脂
を硬化させて、光制御層が形成される。
【0061】このとき、(a)と(b)の手法において
は、K種類(Kは1以上の整数)の高分子からなるビー
ズは同時に混合した状態で散布してもよいが、ビーズの
種類ごとの配置位置を高度に制御するために、各種類ご
とに散布する順番と量を変えて行うことが可能となる。
は、K種類(Kは1以上の整数)の高分子からなるビー
ズは同時に混合した状態で散布してもよいが、ビーズの
種類ごとの配置位置を高度に制御するために、各種類ご
とに散布する順番と量を変えて行うことが可能となる。
【0062】次に、(ロ)の手法はフィルムと硬化性化
合物を併用する。(d)回転するロール上にK種類(K
は1以上の整数)の高分子からなるビーズが混入された
液状の媒体を塗布し、ロールの回転速度および/または
フィルムへの塗布量の調整で膜厚を制御する。(e)連
続して搬送されるフィルム状の基板の上に、K種類(K
は正の整数)のビーズを混入した液状の媒体を塗布す
る。搬送速度および/または塗布量の調整で膜厚を制御
する。(f)連続して搬送されるフィルム状の基板の上
に、K種類(Kは1以上の整数)のビーズを散布し、そ
の後、液状の媒体を配置し、搬送速度および/または散
布量の調整で高分子ビーズの分布密度を制御する手法で
ある。
合物を併用する。(d)回転するロール上にK種類(K
は1以上の整数)の高分子からなるビーズが混入された
液状の媒体を塗布し、ロールの回転速度および/または
フィルムへの塗布量の調整で膜厚を制御する。(e)連
続して搬送されるフィルム状の基板の上に、K種類(K
は正の整数)のビーズを混入した液状の媒体を塗布す
る。搬送速度および/または塗布量の調整で膜厚を制御
する。(f)連続して搬送されるフィルム状の基板の上
に、K種類(Kは1以上の整数)のビーズを散布し、そ
の後、液状の媒体を配置し、搬送速度および/または散
布量の調整で高分子ビーズの分布密度を制御する手法で
ある。
【0063】上記の(ロ)の手法では、液状の媒体とし
て硬化性化合物を用いれば、その硬化により光制御層を
完成させることができる。硬化性化合物を使用した場合
には、膜状に形成した後に、紫外線照射または熱を印加
することで硬化形成を行う。
て硬化性化合物を用いれば、その硬化により光制御層を
完成させることができる。硬化性化合物を使用した場合
には、膜状に形成した後に、紫外線照射または熱を印加
することで硬化形成を行う。
【0064】この際、粒状体を構成する材料と、媒体材
料との間の物性差、例えば、融点や溶解性の差を利用し
て混合、撹拌、分散、および、媒体の硬化の各工程処理
を行うようにすればよい。また、上記の(イ)、(ロ)
の各手法をさらに組み合わせて光制御層を形成すること
もできる。
料との間の物性差、例えば、融点や溶解性の差を利用し
て混合、撹拌、分散、および、媒体の硬化の各工程処理
を行うようにすればよい。また、上記の(イ)、(ロ)
の各手法をさらに組み合わせて光制御層を形成すること
もできる。
【0065】次に、表1〜16に本発明に用いることの
できる高分子の材料の一覧を示す。原則として光学的に
高い透明性を有し、粒状体に成型できるもの、もしくは
溶剤に溶けて液状になるものが使用できる。なかでも、
合成高分子がその組成を調整でき、かつ相互に組み合わ
せて使用し、安定して量産供給でき好ましい。また、光
制御層を構成した場合、所望の温度範囲でほぼ同様の光
学特性を示す材料の組み合わせを系統的に選択して用い
ることが好ましい。例えば、周囲温度が−40〜+95
℃の温度域で所望の特性を発揮するように選択すること
が好ましい。
できる高分子の材料の一覧を示す。原則として光学的に
高い透明性を有し、粒状体に成型できるもの、もしくは
溶剤に溶けて液状になるものが使用できる。なかでも、
合成高分子がその組成を調整でき、かつ相互に組み合わ
せて使用し、安定して量産供給でき好ましい。また、光
制御層を構成した場合、所望の温度範囲でほぼ同様の光
学特性を示す材料の組み合わせを系統的に選択して用い
ることが好ましい。例えば、周囲温度が−40〜+95
℃の温度域で所望の特性を発揮するように選択すること
が好ましい。
【0066】表1〜16の第1欄に物質の通算番号、第
2欄に物質名を、第3欄に本発明における適用手法を、
第4欄に屈折率を、第5欄に第4欄の屈折率が得られる
温度を示す。本発明の粒状体、および媒体にはいずれの
高分子材料を使用できる。しかし、通常の製造手法との
関係において、高分子材料の物質としての融点、線膨張
係数、成型性、および液状性質を有するかどうかなどを
考慮した場合、例えば、○△▽の物質を使用するのが好
ましい。
2欄に物質名を、第3欄に本発明における適用手法を、
第4欄に屈折率を、第5欄に第4欄の屈折率が得られる
温度を示す。本発明の粒状体、および媒体にはいずれの
高分子材料を使用できる。しかし、通常の製造手法との
関係において、高分子材料の物質としての融点、線膨張
係数、成型性、および液状性質を有するかどうかなどを
考慮した場合、例えば、○△▽の物質を使用するのが好
ましい。
【0067】また、複数の種類の高分子を混合して、そ
の屈折率を調整し、あらかじめ粒状体材料、および媒体
材料として用いることができる。媒体にも複数の種類の
高分子を混合して使用できる。
の屈折率を調整し、あらかじめ粒状体材料、および媒体
材料として用いることができる。媒体にも複数の種類の
高分子を混合して使用できる。
【0068】なお、高分子の物性に関しては、「ポリマ
ー ハンドブック」(Polymer Handboo
k、Wiley Interscience)、およ
び、高分子学会編 高分子新素材便覧、3.3節オプト
エレクトロニクス高分子材料(88〜89頁の図3.3
9、表3.18、表3.19など)等を参照し、所望の
構成を得ることができるように高分子材料を選択すれば
よい。
ー ハンドブック」(Polymer Handboo
k、Wiley Interscience)、およ
び、高分子学会編 高分子新素材便覧、3.3節オプト
エレクトロニクス高分子材料(88〜89頁の図3.3
9、表3.18、表3.19など)等を参照し、所望の
構成を得ることができるように高分子材料を選択すれば
よい。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】
【表8】
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】
【表11】
【0080】
【表12】
【0081】
【表13】
【0082】
【表14】
【0083】
【表15】
【0084】
【表16】
【0085】
【実施例】(例1)本例の反射板は、光制御層と、λ/
4板と、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる
半透過反射層(第2の媒体)と黒色フィルムとから構成
される。
4板と、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる
半透過反射層(第2の媒体)と黒色フィルムとから構成
される。
【0086】光制御層はポリメチルメタクリレート(P
MMA、屈折率は1. 492)であり、膜厚を25μm
とした。またこの光制御層は粘着層とした。ビーズはポ
リスチレン(PSt、屈折率は1. 59)であり、直径
を1μmとし、光制御層中に3wt%を均一に混入し
た。またコレステリック液晶は右旋回のもののみを用い
た。
MMA、屈折率は1. 492)であり、膜厚を25μm
とした。またこの光制御層は粘着層とした。ビーズはポ
リスチレン(PSt、屈折率は1. 59)であり、直径
を1μmとし、光制御層中に3wt%を均一に混入し
た。またコレステリック液晶は右旋回のもののみを用い
た。
【0087】本例の反射板は、右円偏光と左円偏光の選
択反射があるので反射板自体に偏光能がある。よって、
従来例のなかでも、偏光板一体型反射板のタイプと特性
比較を行うのがよい。
択反射があるので反射板自体に偏光能がある。よって、
従来例のなかでも、偏光板一体型反射板のタイプと特性
比較を行うのがよい。
【0088】表示方位で視認される光束を評価すると、
正規反射部分は従来品の偏光板一体型表面凹凸アルミニ
ウム反射板よりも明るかったが、その他の出射角では表
面凹凸アルミ反射板とほぼ同様の反射光輝度分布を示し
た。つまり、正規反射部分では従来品よりも明るくかつ
それ以外の部分でも従来品と同程度の明るさを実現でき
た。
正規反射部分は従来品の偏光板一体型表面凹凸アルミニ
ウム反射板よりも明るかったが、その他の出射角では表
面凹凸アルミ反射板とほぼ同様の反射光輝度分布を示し
た。つまり、正規反射部分では従来品よりも明るくかつ
それ以外の部分でも従来品と同程度の明るさを実現でき
た。
【0089】本例の反射板を液晶表示素子と組み合わせ
て使用した。使用した液晶表示素子は、上側偏光板1
枚、かつ位相差板2枚使用タイプの240°ツイスト、
7.5インチサイズで1/240デューティーの行同時
選択方式MLA(マルチラインアドレッシング駆動)方
式のもので、液晶層リターデーションが0.127μ
m、液晶層のセルギャップは6. 7μm、ガラス基板の
厚みが0.7mm、カラーフィルタの画素の大きさが縦
306μm×横102μm、格子状のブラックマトリッ
クスの幅が20〜25μm、位相差板のリターデーショ
ンがそれぞれ2枚とも、435nmであった。
て使用した。使用した液晶表示素子は、上側偏光板1
枚、かつ位相差板2枚使用タイプの240°ツイスト、
7.5インチサイズで1/240デューティーの行同時
選択方式MLA(マルチラインアドレッシング駆動)方
式のもので、液晶層リターデーションが0.127μ
m、液晶層のセルギャップは6. 7μm、ガラス基板の
厚みが0.7mm、カラーフィルタの画素の大きさが縦
306μm×横102μm、格子状のブラックマトリッ
クスの幅が20〜25μm、位相差板のリターデーショ
ンがそれぞれ2枚とも、435nmであった。
【0090】この液晶表示素子に、従来の偏光板一体型
表面凹凸アルミニウム反射板を組み合わせたものと、本
例の反射板を使用したものとを比較すると、従来例のも
のは、表面凹凸による輝度むらと金属反射によるぎらつ
きがあるのに対し、本例の反射板を用いた反射板では従
来品のようなのぎらつきがなくなった。
表面凹凸アルミニウム反射板を組み合わせたものと、本
例の反射板を使用したものとを比較すると、従来例のも
のは、表面凹凸による輝度むらと金属反射によるぎらつ
きがあるのに対し、本例の反射板を用いた反射板では従
来品のようなのぎらつきがなくなった。
【0091】さらに、従来例のコレステリック液晶のみ
の半透過反射板に比べて、本例の反射板では、反射光の
コレステリック液晶による着色が緩和され、さらにはこ
の着色の視野角依存性も緩和された。さらに、従来例の
偏光板一体型表面凹凸化アルミニウム反射板を使用した
液晶表示素子に比べ、あらゆる角度で約1. 2倍反射輝
度が上昇した。これにより、見栄えのよい液晶表示素子
が可能となった。
の半透過反射板に比べて、本例の反射板では、反射光の
コレステリック液晶による着色が緩和され、さらにはこ
の着色の視野角依存性も緩和された。さらに、従来例の
偏光板一体型表面凹凸化アルミニウム反射板を使用した
液晶表示素子に比べ、あらゆる角度で約1. 2倍反射輝
度が上昇した。これにより、見栄えのよい液晶表示素子
が可能となった。
【0092】(例2)本例の半透過反射板は、光制御
層、λ/4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体か
らなる半透過反射層(第2の媒体)と灰色点字印刷され
た透明な層とからなる。光制御層はポリエチルアルコー
ル(PEA、屈折率は1. 4685)であり、膜厚を3
0μmとした。ビーズはポリフェニルメタクリレート
(PPhM、屈折率は1. 5706)であり、直径を1
μmとし、光制御層中に5wt%を均一に混入した。ま
たコレステリック液晶は右旋回のもののみを用いた。
層、λ/4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体か
らなる半透過反射層(第2の媒体)と灰色点字印刷され
た透明な層とからなる。光制御層はポリエチルアルコー
ル(PEA、屈折率は1. 4685)であり、膜厚を3
0μmとした。ビーズはポリフェニルメタクリレート
(PPhM、屈折率は1. 5706)であり、直径を1
μmとし、光制御層中に5wt%を均一に混入した。ま
たコレステリック液晶は右旋回のもののみを用いた。
【0093】この反射板を例1と同じ液晶表示素子と組
み合わせて使用した。また、この液晶表示素子に、従来
の偏光板一体型表面凹凸アルミニウム反射板を使用した
ものと本例の半透過反射板を使用した液晶表示装置とを
比較すると、本例の半透過反射板を使用したものは、表
面凹凸による輝度むらと金属反射によるぎらつきがなく
なった。さらに、従来のコレステリック液晶のみの半透
過反射板に比べて、反射光のコレステリック液晶による
着色が緩和され、さらにはこの着色の視野角依存性も緩
和された。
み合わせて使用した。また、この液晶表示素子に、従来
の偏光板一体型表面凹凸アルミニウム反射板を使用した
ものと本例の半透過反射板を使用した液晶表示装置とを
比較すると、本例の半透過反射板を使用したものは、表
面凹凸による輝度むらと金属反射によるぎらつきがなく
なった。さらに、従来のコレステリック液晶のみの半透
過反射板に比べて、反射光のコレステリック液晶による
着色が緩和され、さらにはこの着色の視野角依存性も緩
和された。
【0094】さらに、従来の偏光板一体型表面凹凸アル
ミニウム反射板を使用した液晶表示素子に比べ、あらゆ
る角度で約1. 3倍反射輝度が上昇した。これにより、
見栄えのよい液晶表示素子が可能となった。
ミニウム反射板を使用した液晶表示素子に比べ、あらゆ
る角度で約1. 3倍反射輝度が上昇した。これにより、
見栄えのよい液晶表示素子が可能となった。
【0095】また、同様に、液晶表示素子の表示側背面
に設置されたバックライトからの透過光についても、コ
レステリック液晶による着色が緩和され、さらにはこの
着色の視野角依存性も緩和された。
に設置されたバックライトからの透過光についても、コ
レステリック液晶による着色が緩和され、さらにはこの
着色の視野角依存性も緩和された。
【0096】(例3)本例の反射板は、光制御層と、λ
/4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる
半透過反射層(第2の媒体)とからなる。光制御層はポ
リビニルアルコール(PVA、屈折率は1. 49)であ
り、膜厚を30μmとした。ビーズはポリスルホン(P
Su、屈折率は1. 633)であり、直径を6μmと
し、光制御層中に10wt%を均一に混入した。またコ
レステリック液晶は左旋回のもののみを用いた。
/4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる
半透過反射層(第2の媒体)とからなる。光制御層はポ
リビニルアルコール(PVA、屈折率は1. 49)であ
り、膜厚を30μmとした。ビーズはポリスルホン(P
Su、屈折率は1. 633)であり、直径を6μmと
し、光制御層中に10wt%を均一に混入した。またコ
レステリック液晶は左旋回のもののみを用いた。
【0097】この反射板を例1と同様の液晶表示素子と
組み合わせて使用した。また、このようにして形成した
液晶表示装置も、従来品の半透過反射板に比べ、反射光
のぎらつきの改善や、反射光とバックライトからの透過
光着色の緩和や着色の角度依存性の緩和がなされた。こ
れにより、視認性の良い液晶表示装置を得ることができ
た。
組み合わせて使用した。また、このようにして形成した
液晶表示装置も、従来品の半透過反射板に比べ、反射光
のぎらつきの改善や、反射光とバックライトからの透過
光着色の緩和や着色の角度依存性の緩和がなされた。こ
れにより、視認性の良い液晶表示装置を得ることができ
た。
【0098】(例4)本例の反射板は光制御層と、λ/
4板と、コレステリック液晶を含む高分子媒体(第2の
媒体)と黒色フィルムとからなる。光制御層はポリメチ
ルメタクリレート(PMMA、屈折率は1. 492)で
あり、膜厚を10μmとした。ビーズはポリスチレン
(PSt、屈折率は1. 59)であり、直径を1μmと
し、光制御層中に10wt%を均一に混入した。次に、
この反射板を液晶表示素子と組み合わせて使用した。ま
た、コレステリック液晶は右旋回のもののみを用いた。
4板と、コレステリック液晶を含む高分子媒体(第2の
媒体)と黒色フィルムとからなる。光制御層はポリメチ
ルメタクリレート(PMMA、屈折率は1. 492)で
あり、膜厚を10μmとした。ビーズはポリスチレン
(PSt、屈折率は1. 59)であり、直径を1μmと
し、光制御層中に10wt%を均一に混入した。次に、
この反射板を液晶表示素子と組み合わせて使用した。ま
た、コレステリック液晶は右旋回のもののみを用いた。
【0099】液晶表示素子は偏光板1枚、かつ位相差板
1枚使用タイプであり、液晶層のリターデーションを
1. 27μm、位相差板のリターデーションを1. 40
μmとした。用いた液晶の△n=0. 196(25℃
時)、Tc は99℃、異方性誘電率は15(25℃
時)、粘度24cSt(20℃時)とした。ガラス基板
は0.4mm厚を用いた。1/65デューティーで4階
調表示を行った。
1枚使用タイプであり、液晶層のリターデーションを
1. 27μm、位相差板のリターデーションを1. 40
μmとした。用いた液晶の△n=0. 196(25℃
時)、Tc は99℃、異方性誘電率は15(25℃
時)、粘度24cSt(20℃時)とした。ガラス基板
は0.4mm厚を用いた。1/65デューティーで4階
調表示を行った。
【0100】各階調は0%、41%、65%、100%
である。各階調は白、オレンジ、青、緑の発色に対応す
る。複屈折を利用したカラー表示(SRC)が可能とな
った。この液晶表示素子の表示特性を評価したところ、
従来の製品に比べて、ぎらつきの改善、着色の緩和、着
色の角度依存性の緩和、反射光輝度の20%の増加がな
された。これにより、視認性の良い液晶表示素子を得る
ことができた。
である。各階調は白、オレンジ、青、緑の発色に対応す
る。複屈折を利用したカラー表示(SRC)が可能とな
った。この液晶表示素子の表示特性を評価したところ、
従来の製品に比べて、ぎらつきの改善、着色の緩和、着
色の角度依存性の緩和、反射光輝度の20%の増加がな
された。これにより、視認性の良い液晶表示素子を得る
ことができた。
【0101】(例5)本例の反射板は光制御層と、λ/
4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる半
透過反射層(第2の媒体)とからなる。ただし、コレス
テリック液晶を含む高分子媒体は、右旋回のコレステリ
ック液晶のみからなる層と、左旋回のコレステリック液
晶のみからなる層の2層の重ね合わせで構成されてい
る。これにより、入射光の右円偏光と左円偏光の両方を
反射することができる。
4板、コレステリック液晶を含む高分子媒体からなる半
透過反射層(第2の媒体)とからなる。ただし、コレス
テリック液晶を含む高分子媒体は、右旋回のコレステリ
ック液晶のみからなる層と、左旋回のコレステリック液
晶のみからなる層の2層の重ね合わせで構成されてい
る。これにより、入射光の右円偏光と左円偏光の両方を
反射することができる。
【0102】光制御層はポリメチルメタクリレート(P
MMA、屈折率は1. 492)であり、膜厚を30μm
とした。ビーズはポリスチレン(PSt、屈折率は1.
59)であり、直径を3μmとし、光制御層中に8wt
%を均一に混入した。次に、この反射板を偏光板2枚タ
イプの液晶表示素子と組み合わせて使用した。それ以外
は例4と同様の構成とした。
MMA、屈折率は1. 492)であり、膜厚を30μm
とした。ビーズはポリスチレン(PSt、屈折率は1.
59)であり、直径を3μmとし、光制御層中に8wt
%を均一に混入した。次に、この反射板を偏光板2枚タ
イプの液晶表示素子と組み合わせて使用した。それ以外
は例4と同様の構成とした。
【0103】この液晶表示装置の表示特性について評価
したところ、従来品に比べ、ぎらつきの改善、着色の緩
和、着色の角度依存性の緩和がなされた。これにより、
視認性の良い液晶表示素子を得ることができた。
したところ、従来品に比べ、ぎらつきの改善、着色の緩
和、着色の角度依存性の緩和がなされた。これにより、
視認性の良い液晶表示素子を得ることができた。
【0104】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子はパーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、魚群探知機、携帯通信機
器、情報端末機、車載用のインスツルメンツパネル、各
種の民生用のドットマトリックス表示装置(オーディオ
機器、時計、ゲーム機器、アミューズメント機器、カー
ナビゲーション、カメラ、TV電話、電卓の表示)等の
表示機能を担う機能要素として使用できる。
ピュータ、ワードプロセッサ、魚群探知機、携帯通信機
器、情報端末機、車載用のインスツルメンツパネル、各
種の民生用のドットマトリックス表示装置(オーディオ
機器、時計、ゲーム機器、アミューズメント機器、カー
ナビゲーション、カメラ、TV電話、電卓の表示)等の
表示機能を担う機能要素として使用できる。
【0105】特に、本発明の反射型表示素子装置は低消
費電力で使用できるため、携帯用の電子機器、例えば、
携帯電話、電子手帳、電子ブック、電子辞書、PDA
(携帯情報端末)、ページャー(ポケットベル)などに
用いた場合に、その高い視認性、表現力と合わせて高い
機能性を発揮する。また、暗い環境においても明るいた
め、視認性が高い。
費電力で使用できるため、携帯用の電子機器、例えば、
携帯電話、電子手帳、電子ブック、電子辞書、PDA
(携帯情報端末)、ページャー(ポケットベル)などに
用いた場合に、その高い視認性、表現力と合わせて高い
機能性を発揮する。また、暗い環境においても明るいた
め、視認性が高い。
【0106】請求項1記載の発明では構成部材の屈折率
を調整することで所望の光学特性をもつコレステリック
液晶を使用した半透過反射板と反射板を得ることができ
た。請求項2記載の発明では、それぞれ粒状体と媒体の
寸法を規定し、さらには粒状体と媒体の組み合わせ寸法
を規定して所望の光学特性をもつコレステリック液晶を
使用した半透過反射板と反射板を得ることができた。
を調整することで所望の光学特性をもつコレステリック
液晶を使用した半透過反射板と反射板を得ることができ
た。請求項2記載の発明では、それぞれ粒状体と媒体の
寸法を規定し、さらには粒状体と媒体の組み合わせ寸法
を規定して所望の光学特性をもつコレステリック液晶を
使用した半透過反射板と反射板を得ることができた。
【0107】請求項3記載の発明では媒体中での粒状体
の配分を規定し、所望の光学特性をもつコレステリック
液晶を使用した半透過反射板と反射板を得ることができ
た。請求項4記載の発明では、高品位の表示装置を得
た。
の配分を規定し、所望の光学特性をもつコレステリック
液晶を使用した半透過反射板と反射板を得ることができ
た。請求項4記載の発明では、高品位の表示装置を得
た。
【0108】本発明により高コントラスト比の表示を得
ることができ、かつ、明るく、広い視野角の表示を得る
ことができる。また、本発明はその効果を損しない範囲
で種々の応用ができる。
ることができ、かつ、明るく、広い視野角の表示を得る
ことができる。また、本発明はその効果を損しない範囲
で種々の応用ができる。
【図1】本発明の半透過反射板(構成例A)の断面の模
式図。
式図。
【図2】本発明の半透過反射板(構成例B)の断面の模
式図。
式図。
【図3】従来例1の断面の模式図。
【図4】従来例2の断面の模式図。
【図5】本発明の反射板(構成例C)の断面の模式図。
【図6】本発明の反射板(構成例D)の断面の模式図。
【図7】本発明の半透過反射板を備えた液晶表示装置
(構成例E)の断面の模式図。
(構成例E)の断面の模式図。
【図8】本発明の反射板(分布例A)の平面方向におけ
る断面の模式図。
る断面の模式図。
【図9】本発明の反射板(分布例B)の平面方向におけ
る断面の模式図。
る断面の模式図。
11a:光制御層 11b:半透過反射層 11c:媒体 11d:ビーズ 11e:λ/4板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C09K 19/02 G02B 5/30 G02B 5/30 G02F 1/137 510
Claims (6)
- 【請求項1】厚みt、屈折率nF 、総重量がWF である
面状の媒体と、屈折率nPAを有する粒状体とが備えら
れ、媒体の裏面側に半透過反射層が配置された半透過反
射板であって、0<|nPA−nF |≦0.362であ
り、右旋回のコレステリック液晶および/または左旋回
のコレステリック液晶が半透過反射層に含有されてなる
ことを特徴とする半透過反射板。 - 【請求項2】屈折率の値が異なる2種類以上の粒状体が
媒体中に配置されたことを特徴とする請求項1記載の半
透過反射板。 - 【請求項3】粒状体の外径をdPAとすると、0. 5μm
≦dPA≦20μm、5μm≦t≦200μmを満足する
ことを特徴とする請求項1または2記載の半透過反射
板。 - 【請求項4】粒状体の総重量をWP とすると、1wt%
≦WP /(WP +WF )≦70wt%を満足することを
特徴とする請求項1、2または3記載の半透過反射板。 - 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の半透過反
射板の裏面側に反射層が設けられて構成された反射板。 - 【請求項6】請求項1、2、3または4記載の半透過反
射板または請求項5記載の反射板が備えられた表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9328812A JPH11160508A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半透過反射板、反射板および応用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9328812A JPH11160508A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半透過反射板、反射板および応用装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11160508A true JPH11160508A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18214383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9328812A Pending JPH11160508A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 半透過反射板、反射板および応用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11160508A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001013147A1 (fr) * | 1999-08-18 | 2001-02-22 | Nitto Denko Corporation | Element polarisant de diffusion et afficheur a cristaux liquides |
JP2002328208A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-15 | Keiwa Inc | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
US7589809B2 (en) | 2002-01-28 | 2009-09-15 | Seiko Epson Corporation | Reflective plate, production method therefor, liquid crystal device, and electronic device |
CN106908887A (zh) * | 2017-03-29 | 2017-06-30 | 宁波长阳科技股份有限公司 | 一种高亮度的涂布型反射膜 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP9328812A patent/JPH11160508A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001013147A1 (fr) * | 1999-08-18 | 2001-02-22 | Nitto Denko Corporation | Element polarisant de diffusion et afficheur a cristaux liquides |
US6809782B1 (en) | 1999-08-18 | 2004-10-26 | Nitto Denko Corporation | Diffusing polarizing member and liquid crystal display |
JP2002328208A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-15 | Keiwa Inc | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
US7589809B2 (en) | 2002-01-28 | 2009-09-15 | Seiko Epson Corporation | Reflective plate, production method therefor, liquid crystal device, and electronic device |
CN106908887A (zh) * | 2017-03-29 | 2017-06-30 | 宁波长阳科技股份有限公司 | 一种高亮度的涂布型反射膜 |
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