JPH11160169A - 感圧素子とその感圧素子を備えた採暖器具 - Google Patents
感圧素子とその感圧素子を備えた採暖器具Info
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Abstract
重に対してより正確に圧力を検知することができる感圧
素子を実現する。 【解決手段】 内側電極5の周囲に、感圧体6を設け、
その感圧体6に銅箔7を介して外側電極8を巻回し、そ
の外側電極8は断面が球状の金属線とし安定的に圧力検
知ができ、かつ可撓性を有する感圧素子を提供する。
Description
おける感圧素子に関するものである。
状の感圧素子は、特開昭62−15793号公報に感圧
ヒータとして開示されている。感圧ケーブルを例として
以下、その構成について、図7を参照にしながら説明す
る。図7に示すように、1は銅製の内側電極、2は感圧
体、3は検知電極線としての外側電極、4は絶縁材とし
てのポリ塩化ビニル外皮である。そして、内側電極1と
外側電極3の間に、感圧体2を介在させ、荷重に対する
圧力を検知するように構成されている。
ケーブル状の感圧素子は、折り曲げると、感圧体の外側
周囲に設けられている検知電極線である外側電極が巻き
付け力により、感圧ケーブル線の一部または全体にわた
って感圧体に食い込み、中心の銅製電極線である内側電
極と外側電極が近接してしまい、荷重に対して正確に圧
力が検知できないという課題を有していた。
するために、本発明は内側電極の周囲に設けた感圧体に
金属箔を介して外側電極を配設したものでありまた感圧
体の外側周囲に設けられる検知電極線である外側電極の
断面の形状が感圧体に対して同心状に巻く方向から見て
球状、あるいは長方形を有し、長方形とした場合この長
方形の縦対横の比が1:2から2:3以内、横の辺長さ
が2mm以内とする。
感圧体を設け、金属箔を介して外側検知電極線である外
側電極が配設されるのでケーブル状素子として圧力検知
を正確に行うことができる。
素子として、圧力に対して可撓性の感圧体に対向した一
対の電極間電位が瞬時に鋭敏に変化することにより圧力
を検知するものである。そして、前記する本発明の感圧
素子は請求項2ないし6に記載した具体的な形態で実施
できるものである。
の外周に設ける外側電極が、感圧体に対して同心状に巻
く方向から見て断面形状が球状であるように構成とする
ことにより実施できる。
に設ける外側電極の断面形状が長方形の形状を有し、そ
の辺の長さの比が縦対横で1:2以上2:3以内であ
り、且つ横の辺の長さが2mm以内とすることにより実
施することができる。
圧性樹脂としたり、または請求項5に記載のように感圧
性高分子組成物とすることにより実施することができ
る。
素子は採暖器具に使用して有用なものである。
て説明する。
における実施例1における要部断面図である。
銅線の撚線よりなる内側電極である。6は感圧性樹脂製
の感圧体であり、無延伸で分極性を示すポリ2ふっ化ビ
ニリデン−3ふっ化エチレンを用いて温度220℃で押
出成型し、厚さ0.35mmの層を同芯円状に形成し
た。7は金属箔としての銅箔であり、感圧体6の表面を
被覆している。これは、感圧ケーブルが圧力を検知して
発生する電極間電位の変化値のノイズ対策と、感圧体6
の感圧機能層の接触面積を大きくするために設けたもの
でシールド網銅線であってもよい。8は銅箔7の外側電
極であり、感圧体6を介在して同芯円状に形成した。従
って、内側電極5と外側電極8とが感圧体6の電極を形
成している。つまり、細長い中心導体である内側電極1
の外周に同心状に感圧体6を設け、前記感圧体6の外周
に同心状に外側電極8を設けさらにその外周を塩化ビニ
ルの絶縁材9で被覆している。このとき、図1(b)に
示すように、本発明の感圧素子の感圧体6の外周に同心
状に設けた外側電極8の断面形状は、球状である。次に
エレクトレット化するために、内側電極5と外側電極8
の間に直流電圧40KV/mmをシリコーン油浴中で3
0分間印加することによって、ポーリング処理を行い、
可撓性感温感圧素子を作成した。次に動作,作用につい
て説明すると、内側電極5と感圧体6と外側電極8とよ
り形成された感圧素子で圧力を温度20〜100℃で検
知する。本実施例について、感圧性は試作した長さ2c
mの試作品を水平に、固定用治具上に設置し、直径11
mm、重さ5.4g重の鋼球を高さ10cmから、垂直
に自然落下させ、内側電極6と外側電極8で発生する電
圧をオシロスコープで測定したところ、最大発生電圧値
と最小発生電圧値の距離ΔVmaxとして150mVを
得た。測定温度を変えて、同様に調べたところ、20℃
から100℃まで一定していた。
感圧素子について、折り曲げ試験した後の感度評価をし
た。本発明の感圧素子1mの両端を固定し、片方をスラ
イドさせて両端部の間隔距離が10cmになるまで間隔
距離を縮めるような折り曲げテストを行った後、前記記
載の測定要領で最大発生電圧値と最小発生電圧値(Pe
ak to Peak)ΔVmaxの値をオシロスコー
プから読み取り感度評価をした。比較として、従来の感
圧素子も同様に行った。その結果、従来の感圧素子は、
折り曲げ回数の増加に伴い発生電圧が低下し、1000
0回では、電圧が発生しなくなった。その原因は、感圧
層2の外周を巻いている検知電極線3の端部が感圧層2
にくいこむため中心の銅電極線1と近接するため、圧力
が加わっても圧力に応じた電圧が発生しなくなったため
である。一方、本発明の感圧素子は、外側電極線8の断
面形状が球状であるために、折り曲げテストをしても感
圧体6を傷つけることがないので感度が安定して検知で
きる。
子の実施例2における要部断面図である。実施例2が実
施例1と相違する点は、図3(b)に示す断面形状か
ら、図1における感圧体6の外周に同心状に設けた外側
電極に銅製の平板型外側電極線10を用い、さらにこの
平板型外側電極線10の断面形状は、長方形の辺の長さ
の縦対横の比において、1:2以上から2:3以内とし
たものである。
2における感圧素子の折り曲げテストをした場合、折り
曲げ回数10000回でも初期の発生電圧ΔVmaxを
維持していた。
せ、前記折り曲げテストを10000回行ったときの発
生電圧ΔVmaxを測定した。その結果を図4に示す。
その結果より、平板型外側電極線10の形状において、
折り曲げテスト後でも初期の感度を保持しているのは、
横/縦の比が、1.5から2の間である。
合、その断面形状において長方形の横辺の長さを2mm
にして、且つその横対縦の比において、3:2未満の場
合、感圧体6に外側電極10がくいこむため、中心の内
側電極線5と近接してしまい圧力負荷をかけても電圧が
発生しないためである。なお、同様に横対縦の比が2:
1を超えると外側電極10が感圧体6に接触する面積が
広くなり、感圧体6の折り曲げができなくなり、可撓性
が損なわれ可撓性感圧素子として有効ではなくなる。
た寸法にして上記同様の折り曲げテストをした場合、縦
対横の比に関係なく、折り曲げができなくなり、無理に
折り曲げを実行しようとすると感圧体6が破損してしま
った。
子において、実施例1における感圧素子の構造で感圧体
は感圧性高分子組成物として感圧セラミックゴム組成物
11で構成されている。この感圧セラミック組成物11
は、塩素化ポリエチレンに感圧セラミック粉体を混合し
て作成した。実施例1と同様に折り曲げテスト後の感度
評価をした結果、発生電圧ΔVmaxは、初期と100
00回後でも変化はなく保持されていた。
感圧素子12と発熱するヒータ線13を平行に蛇行して
配設した電気カーペット14を構成する。この電気カー
ペット14上に人が存在した場合、その荷重により可撓
性の感圧素子12に圧力が加わり、感圧素子12が発生
した電圧をコントローラ15が検知し、ヒータ線13に
通電を供給すれば、ヒータ電源の制御が可能となり、省
電力に貢献する。
箔を介して感圧体の外側に外側電極が配設されていて金
属箔によりノイズ対策と感圧体の接触面積を大きく効果
がある。そして請求項2,3により感圧素子を形成する
構造のなかで感圧体表面を同心状に巻く外側電極の形状
が感圧体を傷つけないような形状であるので、折り曲げ
による圧力検知に対する発生電圧も低下せず、可撓性を
損なわない感圧素子を提供することができる。
素子を電気カーペットや暖房マットなどの暖房器具に用
いると、加圧によりヒータ電源の制御が可能となり、優
れた利便性と省エネルギー性を提供することができる。
図
による感度評価を示す折り曲げ回数と発生電圧との関係
を示す図
図
線の形状変化に対する発生電圧値の変化を示す図
図
説明図
物) 12 感圧素子 13 ヒータ線 14 電気カーペット 15 コントローラ
Claims (6)
- 【請求項1】細長い内側電極の外周に同心状に感圧機能
層として感圧体を設け、前記感圧体の外周の表面を金属
箔で覆い、前記金属箔の表面に同心状に外側電極を設
け、前記外側電極の外周を絶縁材で被覆した感圧素子。 - 【請求項2】外側電極は、感圧体に対して同心状に巻く
方向から見て、断面形状を球状とした請求項1記載の感
圧素子。 - 【請求項3】外側電極は感圧体に対して同心状に巻く方
向から見て、断面形状を長方形とし、前記長方形の辺の
長さの縦対横の比が1:2以上2:3以内で且つ長方形
の横辺の長さが2mm以内とした請求項1記載の感圧素
子。 - 【請求項4】感圧体を感圧性樹脂とした請求項1記載の
感圧素子。 - 【請求項5】感圧体を感圧性高分子組成物とした請求項
1記載の感圧素子。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
感圧素子を備えたことを特徴とする採暖器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32412897A JP3651212B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | ケーブル状感圧素子とその感圧素子を備えた採暖器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32412897A JP3651212B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | ケーブル状感圧素子とその感圧素子を備えた採暖器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11160169A true JPH11160169A (ja) | 1999-06-18 |
JP3651212B2 JP3651212B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32412897A Expired - Fee Related JP3651212B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | ケーブル状感圧素子とその感圧素子を備えた採暖器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3651212B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101366676B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2014-02-24 | (주)세이엔 | 압전 어레이를 이용한 충격 감지 방법 |
KR101478187B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2014-12-31 | 신명산업 주식회사 | 압전 어레이를 이용한 충격 감지 방법 |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP32412897A patent/JP3651212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101366676B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2014-02-24 | (주)세이엔 | 압전 어레이를 이용한 충격 감지 방법 |
KR101478187B1 (ko) * | 2013-12-06 | 2014-12-31 | 신명산업 주식회사 | 압전 어레이를 이용한 충격 감지 방법 |
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