JPH11159959A - 低温による油温脱水処理法 - Google Patents
低温による油温脱水処理法Info
- Publication number
- JPH11159959A JPH11159959A JP9323495A JP32349597A JPH11159959A JP H11159959 A JPH11159959 A JP H11159959A JP 9323495 A JP9323495 A JP 9323495A JP 32349597 A JP32349597 A JP 32349597A JP H11159959 A JPH11159959 A JP H11159959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- cooker
- temperature
- raw material
- raw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
関する。 【解決手段】 この発明は、蒸気圧入用のジャケットを
周壁に有したクッカー中に油と原料とを収納し、油温を
100℃以下に保持しながら減圧し、原料を撹拌しなが
ら原料中の含有水分をクツカー中で蒸散し、約10%以
下の原料含水率になった時点でクッカー内の油の温度を
100℃以上に上昇させて、約10分間以内の短時間の
油温加熱処理を行うことを特徴とする低温による油温脱
水処理方法を提供せんとするものである。
Description
脱水処理法に関する。
ながら減圧して原料を脱水し、その後脱油して原料を粉
末状にして飼料、肥料を得る処理法はすでに公知となっ
ている。
る油温脱水処理法では、原料に含有されている水分を蒸
散してドレン化して回収する場合、蒸散水分は高いBO
D,COD数値となるため、再度蒸散水分の処理が必要
であったり、また高温度のため処理原料に変性をきたす
おそれがあった。
く転換し、低温の油を使用して、処理工程での温度調節
により、かかる欠点のない処理法を提供する。
のジャケットを周壁に有したクッカー中に油と原料とを
収納し、油温を100℃以下に保持しながら減圧し、原
料を撹拌しながら原料中の含有水分をクツカー中で蒸散
し、約10%以下の原料含水率になった時点でクッカー
内の油の温度を100℃以上に上昇させて、約10分間
以内の短時間の油温加熱処理を行うことを特徴とする低
温による油温脱水処理方法を提供せんとするものであ
る。
泥、雑草、野菜、果実、生し尿、製油時の排出物、鹸化
物のいずれか、あるいはその組合わせたものであること
にも特徴を有する。
ジャケットを周壁に有したクッカー中に、予め、あるい
は原料と同時に植物油又は動物油又は鉱物油を収納して
おく。次いでクッカー中に原料、例えば動物、魚介類、
野菜や雑草等の植物類、汚泥、生し尿などを選択して投
入する。
気により、一定の温度になっており、従って、クッカー
中の油もクッカー内壁から伝熱されて一定の温度に加熱
されている。
されており、例えば約600〜700mmHgの減圧をされ
て、ほぼ真空に近い減圧状態となっている。
55℃位に保持されて約30分間〜3時間の間、撹拌し
ながら油温による脱水処理が行われる。
率になったところで、油温を急上昇させて約120℃と
し、約5分間の短時間に高温の油温脱水処理を行い、油
温脱水処理が完了するとクッカーから原料を取出して、
脱油あるいは搾油して、肥料や飼料の原料、あるいは動
物フード等、種々の用途に用いるものである。
の低温による油温脱水処理を行うために、原料中の蛋白
質やビタミン等の成分の熱変性が少く、良質の製品がで
き上ると共に、当初低温で油温脱水処理し脱水後に油温
を急上昇させて約120℃位で高温加熱するために、低
温で充分に蒸散した水分のBOD、COD等が極端に低
くなり、原料の滅菌効果もある。
ば次の通りである。
ものであり、図1に示すように生し尿槽1に受け入れら
れた生し尿Aは、し尿ポンプ2により一定量づつ連続し
てクッカー3中に圧送される。
ットを有し、内部には回転撹拌翼を内蔵している。
配管した圧送パイプであり、圧送パイプ4の先端はクッ
カー3の下底壁に直通している。
り減圧されるものであり、その中途には真空吸引時に吸
引した蒸気中の固型分を除去し、再度、クッカー3中に
戻すためのミストキャッチャー6が介設されている。7
は、ミストキャッチャー6からクッカー3への返戻パイ
プを示す。
サー8が介設されておりクッカー3から吸引した蒸気を
凝縮してドレン化して回収する。
ためのクーリングタワー、10は冷却水ポンプ、11はホッ
トウエルタンク、12はホットウエルポンプ、13は水処理
設備、14は油タンク、15は油ポンプ、16はクッカー受け
タンクを示す。
構成されているものであり、約50℃〜55℃に加熱さ
れたクッカー3中には予め廃食用油が収納されており、
バキュームポンプ5を作動させて、クッカー3中を約6
50mmHgだけ減圧(クッカー内圧力、絶対圧約110mm
Hg)し、ほぼ真空に近い状態とする。
ッカー3中に圧送する。
55℃まで昇温され、沸騰し、蒸気となってクッカー外
へ排出され、クッカーで蒸気となった排気は、ミストキ
ャッチヤー6で固型分や水滴を分離され、コンデンサー
8へ吸引されて、冷却され凝縮水となって回収される。
れていくものであり、処理された生し尿は、クッカー受
けタンク16に回収されて、その後に圧搾されて肥料等に
用いられる。
ー内を加熱撹拌すると、内部の水分がなくなり、真空度
は徐々に高くなって温度も上昇することになる。
が廃油とともにクッカー中に残っており、これを加熱滅
菌するために、クッカー内温度を約120℃とし、この
状態で撹拌を止めて、クッカー内を大気圧に戻し、処理
原料を取り出す。
料等に用いられる。
り蒸発水分のBOD、CODは低減し、その後の水処理
の負荷を軽減することができる。
ッカー中に予め動物油を収納し、約45℃〜65℃の加
熱をし、その中に原料を投入して約3時間の油温脱水を
行う。
た時点でクッカー中温度と共に油温を約120℃にし、
約5分間加熱処理を行う。
最後の約120℃の温度の調節は、バキュームポンプの
減圧調節とジャケットへの圧入蒸気の供給のバランスを
とりながら行うものである。
冷却されて凝縮されて液化し、曝気槽に回収されて水処
理が行われる。
に、BOD、CODが低く、その分、水処理の負荷も軽
減される。
より約180℃の高温で加熱処理を行うと、BOD、C
ODの有機物を蒸気中に飛ばしてしまい、蒸気中の有機
物の含有量が増加するのに対し、油温の低温脱水を行う
と、蒸発水分のみを回収して、有機物の含有量が少く、
結果的にドレンのBOD、CODの数値が極端に低くな
る。
ものであり、例えば飛行場のグランドに植生する雑草は
害虫が発生し、それを食する野鳥が増加して航空運行の
支障になるため、かかる雑草の処理として、まず雑草を
刈取り、小片にカットし、加熱した空のクッカー、ある
いは少量の油を収納したクッカー中に投入し、投入後ク
ッカー中で雑草を蒸煮し、次いで蒸煮した雑草を圧縮
し、その後、クッカー中に、所定量の油を投入、収納し
て油温で加熱乾燥し、雑草の水分が約5%前後になった
時点でクッカーから取出して圧搾機で脱油する。
あり、牧草の代用として家畜類の飼料となる。
て原料の雑草を加熱処理する場合は、減圧しながら加熱
処理することもでき、この場合は油温を約45℃〜65
℃の低温に保持して加熱し、含水分が約5%となったと
ころで温度を100℃〜120℃に急速に上昇して約5
分間加熱処理し雑草の滅菌処理も行うことができる。
類を用いるものであり、大量に収穫した野菜等の原料、
あるいは変形して価格が安いもの、あるいは廃棄処分す
るものを原料とする。
し、トマトは輪切りにし、ホウレン草はそのままの形状
で用いる。
熱された油を収納しておき、油中に上記原料を投入し、
約2時間油に浸漬した状態で減圧条件下で油温による脱
水を行う。
3段階減圧の条件は次の通りである。
圧の三工程で行う。
あり、大気圧から約10〜20mmHgの減圧を行う。
ある。
40分間であり徐々に減圧して、大気圧から約200〜
250mmHgの減圧を行う。
る。
40分間であり、徐々に減圧して、大気圧から約700
〜740mmHgの減圧を行う。
る。
ッカーから取出し、油分を50%〜60%含んだ原料を
遠心分離機にかけて脱油する。
で、油温を約50℃〜100℃、好ましくは約55℃〜
65℃の低温で減圧条件下で油温脱水処理するために、
ビタミン、ミネラル等が損われず、処理製品は表面が薄
い油膜でコーティングされた状態となっているので、空
気中の水分が付着せず、長期保存が可能となり、必要に
応じて水に戻すとそのまま使用ができ、調理も簡単に行
える。
に関する。
酸化した場合は、脱酸処理して燃料等に用いることが一
般的であり、そのために苛性ソーダを使用してアルカリ
加水分解して石鹸化し酸化油の中和をする方法がとられ
ている。
分解するためには、硫酸を用いて分離する以外に方法が
なかった。
ダーク油と称されて燃料とすることができるが、その処
理費が高価につくため、脱酸処理することなく産廃業者
にトンあたり25,000円の費用を支払って埋立地に埋立て
を行っているのが現状である。
0℃〜150℃に加熱した油中に、原料としての製油排
出物を投入し、減圧条件下でこれを撹拌して脱水し、脱
水後は油と固型物とを分離することを特徴とする製油排
出物の処理法を提供せんとするものである。
わち鹸化物を原料として用いるものであり、クッカー中
で予め55℃に加熱した植物油中に原料を投入し、第3
実施例と同様の三段階の減圧条件下で油温処理する。
1時間〜2時間行う。
て遠心分離機にかけて油と固型物を分離する。
ことができ、少量の固型物は埋立て又は焼却する。
が可能となり、製油工場での公害問題も解消でき、処理
コストも低減できる効果がある。
以下にして油温脱水処理するために原料の有効成分を損
うことなく、また蒸発水分中に多量の有機物が混入しな
いためBOD、CODの数値が低く、その後の水処理の
負荷を軽減しうる効果を有すると共に、処理の最後、す
なわち、原料の含水率が約10%以下になった時点で油
温を100℃以上に上昇させて短時間で処理するため、
原料の滅菌処理も行える効果を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 蒸気圧入用のジャケットを周壁に有した
クッカー中に油と原料とを収納し、油温を100℃以下
に保持しながら減圧し、原料を撹拌しながら原料中の含
有水分をクツカー中で蒸散し、約10%以下の原料含水
率になった時点でクッカー内の油の温度を100℃以上
に上昇させて、約10分間以内の短時間の油温加熱処理
を行うことを特徴とする低温による油温脱水処理方法。 - 【請求項2】 原料としては、動物、魚介類、汚泥、雑
草、野菜、果実、生し尿、製油時の排出物、鹸化物のい
ずれか、あるいはその組合わせたものであることを特徴
とする低温による油温脱水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323495A JPH11159959A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 低温による油温脱水処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323495A JPH11159959A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 低温による油温脱水処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11159959A true JPH11159959A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18155333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9323495A Pending JPH11159959A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 低温による油温脱水処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11159959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121019A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Shuzo Nakazono | 海水から塩及びミネラルウォーターを回収する方法 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9323495A patent/JPH11159959A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121019A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Shuzo Nakazono | 海水から塩及びミネラルウォーターを回収する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9138660B2 (en) | Method for reducing water content of an object to be treated | |
Craft et al. | Mitigation of MCPD‐ester and glycidyl‐ester levels during the production of refined palm oil | |
Berger | Production of palm oil from fruit | |
Chew et al. | Prospects of palm fruit extraction technology: Palm oil recovery processes and quality enhancement | |
Obibuzor et al. | Oil recovery from palm fruits and palm kernel | |
Williams | Extraction of lipids from natural sources | |
JP3502148B2 (ja) | 液肥製造方法 | |
WO2019216757A1 (en) | An integrated oil extractor apparatus for sterilizing, digesting and pressing oil palm loose fruitlets | |
JPH11159959A (ja) | 低温による油温脱水処理法 | |
CN115992030A (zh) | 一种制备动物油精炼工艺 | |
US2123080A (en) | Method and apparatus for treating food remnants | |
RU2300900C2 (ru) | Способ предварительной тепловой обработки зерен и оборудование для предварительной тепловой обработки зерен | |
JP2021180617A (ja) | セルロース含有廃棄物の可溶化処理物の製造方法 | |
KR100886218B1 (ko) | 고추세척 건조장치 | |
US2583022A (en) | Process of producing coconut oil | |
EP1257177B1 (de) | Verfahren zur herstellung von futterstücken aus klärschlamm | |
KR100918613B1 (ko) | 어분의 제조방법 및 제조장치와 이를 이용하여 제조된 어분 | |
JP3574178B2 (ja) | 汚泥の乾燥方法 | |
JPH0930880A (ja) | 液肥及び固型肥の製造方法 | |
US604307A (en) | Willard g | |
CN113874480A (zh) | 用于从含油原材料中提取油的方法和系统 | |
RU2218723C1 (ru) | Способ подготовки плодов или овощей к хранению | |
RU2219707C1 (ru) | Способ подготовки плодов или овощей к хранению | |
RU2219708C1 (ru) | Способ подготовки плодов или овощей к хранению | |
RU2218736C1 (ru) | Способ подготовки плодов или овощей к хранению |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126 |