JPH11159882A - 温水熱交換器内蔵型ストーブ - Google Patents

温水熱交換器内蔵型ストーブ

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JPH11159882A
JPH11159882A JP32410897A JP32410897A JPH11159882A JP H11159882 A JPH11159882 A JP H11159882A JP 32410897 A JP32410897 A JP 32410897A JP 32410897 A JP32410897 A JP 32410897A JP H11159882 A JPH11159882 A JP H11159882A
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JP
Japan
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hot water
heat exchanger
heater
water
water tank
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Application number
JP32410897A
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English (en)
Inventor
Masayuki Fujimoto
雅之 藤本
Shingo Fujibayashi
新五 藤林
Kazuhisa Morigami
和久 森上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水熱交換器内蔵型ストーブで、床暖房運転
停止後の輻射暖房運転時における温水熱交換器内の熱交
換パイプの異常沸騰防止と機器のコンパクト化を図る。 【解決手段】 燃焼ユニット20と、この燃焼ユニット
20からの燃焼排ガスで加熱される温水暖房用の熱交換
パイプ29を内部に有する温水熱交換器28と、この温
水熱交換器28でつくられた温水を溜める水タンク39
と、暖房用温水を補助的に加熱する加熱ヒータ43を備
え、前記加熱ヒータ43は、水タンク39の適所に設
け、水タンク39内の温水を加熱するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭用の温
水熱交換器内蔵型ストーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のストーブは図9、図10
に示すように輻射暖房運転時には、バ−ナ1によって火
炎を形成し、生成された燃焼ガスは耐熱ガラス2を取り
付けた燃焼筒3内部の赤熱体4を加熱し赤熱させ、燃焼
筒3から熱とともに赤熱体4の光が輻射されるようにな
っている。
【0003】また、燃焼筒3にはバーナ1で生成された
燃焼ガスを排出する排気経路を兼ねた主熱交換器5が連
設されており、この主熱交換器5の適所にダンパー9を
設けて、燃焼ガスの流れを分岐する分岐部8を形成し、
熱交換パイプ6を有する温水熱交換器7側経路または主
熱交換器5側に切り換えるようにしている。10は熱交
換パイプ6の温水往き口6aから水タンク11に至る経
路の途中に配設された補助ヒータユニットであり、内部
に加熱ヒータ10aを有しており、機器本体の架台19
に取り付けると機器本体が大きくなるので、温水熱交換
器7の下方で、水タンク11の上方に配設してある。温
水入口側12は熱交換パイプ6の温水往き口6aと温水
ホース往き上14aに接続されており、温水出口側13
は水タンク11内に挿入し、かつ先端部14bが大気に
開放された温水ホース往き下14cに接続されている。
ダンパ9が分岐部8を開口している時、すなわち輻射暖
房運転と床暖房運転の同時運転時の高温の燃焼排ガスの
流れは、燃焼筒3から温水熱交換器7を通り熱交換パイ
プ6を加熱し、温水戻り口6bより入ってきた温水を暖
めた後、主熱交換器5に連接した出口部15より排気部
16へと流れる。暖められた温水は温水往き口6aを出
た後に、補助ヒータユニット10内へと入る。この時加
熱ヒータ10aによる温水の加熱動作を行うスイッチ
(図示せず)がONされている場合には、加熱ヒータ1
0aが通電されて温水はさらに加熱される。その後、温
水ホース往き下14cを通って水タンク11内に入り、
循環ポンプ17により床暖房用パネル18へと送られ床
暖房を行い、温水戻り口6bから熱交換パイプ6内へと
戻り、再び温水が暖められる。
【0004】この床暖房運転時には、床暖房用パネル1
8内を循環する温水温度が上昇すると、温水温度の制御
のために先ず加熱ヒータH10aの通電が停止し、続い
てダンパ9が温水熱交換器7への分岐部8を閉塞する側
(図6の点線の状態)に回動し、熱交換パイプ6を高温
の燃焼排ガスで加熱しないようにするとともに、循環ポ
ンプ17も停止する。この時、高温の燃焼排ガスは温水
熱交換器7には流れず、主熱交換器5だけで熱交換し排
気されることとなる。
【0005】また、輻射暖房運転と床暖房運転の同時運
転から、床暖房運転を停止し、輻射暖房運転のみに切り
換えた時も上述した通り、加熱ヒータ10aへの通電が
停止され、ダンパ9も温水熱交換器7への分岐部8を閉
塞する側に回動するとともに、循環ポンプ17も停止
し、高温の燃焼排ガスは温水熱交換器7には流れず、主
熱交換器5だけで熱交換し排気される。
【0006】また、他の方法として補助ヒータユニット
10を温水熱交換器7と水タンク11の経路以外の温水
往き側または戻り側の経路に設け、本体の架台19に取
り付けて構成したものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では金属製のダンパ9を燃焼排ガスの通
路内、すなわち高温部に設けて、燃焼ガスの流れを切り
換えるようにしているため、温水熱交換器7への分岐部
8を完全に閉塞することができない。また温水熱交換器
7内部の方が、主熱交換器5の内部より圧力が低くなっ
ているため、ダンパ9が分岐部8を閉塞している時でも
少しずつ高温の燃焼排ガスが温水熱交換器7に流れ込
む。
【0008】また循環ポンプ17が停止すると同時に、
温水ホース往き下14c内から水タンク11までの経路
を満たしている温水は、温水ホース往き下14cの先端
部14bから入ってくる空気と置換し、温水戻り口6b
から温水ホース戻り6cを通り、床暖房用パネル18側
の経路より水タンク11内へと戻される。しかし、熱交
換パイプ6内から完全に水が抜けることはなく、水滴等
の僅かな量の水が熱交換パイプ6内に残る。
【0009】従って、熱交換パイプ6は、燃焼筒3と赤
熱体4から受ける熱と少ずつ流れ込む高温の燃焼排ガス
によって加熱され高温となり、熱交換パイプ6内に残っ
た水は沸騰し蒸気となり、熱交換パイプ6内から水タン
ク11内に吹き出る。しかし、熱交換パイプ6の温水往
き口6aから水タンク11に至る経路の途中には、補助
ヒータユニット10が配設されているので、複雑な経路
により大きな抵抗となって蒸気がスムーズに抜けず、非
常に大きな音を出しながら水タンク11内に吹き出るの
で、使用者に不安感を与えるという問題を有していた。
【0010】さらに、床暖房運転を行わない時には、補
助ヒータユニット10内には温水がない状態となり、加
熱ヒータ10aは空気に触れ、乾燥過程で加熱ヒータ1
0a表面に水分中に含まれていたスケールが付着し、加
熱ヒータ10a表面から温水への熱交換効率を低下させ
るとともに、加熱ヒータ10aの自己加熱により加熱ヒ
ータ10aを損傷するという問題も有していた。
【0011】また、補助ヒータユニット10を温水熱交
換器7と水タンク11の経路以外の場所に取り付けるよ
うにしたものにおいては、上述したような熱交換パイプ
6内の沸騰による問題はないが、補助ヒータユニット1
0の設置スペースを確保する必要があり、機器本体が大
きくなって、コンパクト化を図ることが困難になるとい
う問題も有していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、燃焼ユニットと、この燃焼ユニットからの
燃焼排ガスで加熱される温水暖房用の熱交換パイプを内
部に有する温水熱交換器と、この温水熱交換器でつくら
れた温水を溜める水タンクと、暖房用温水を補助的に加
熱する加熱ヒータを備え、前記加熱ヒータは、水タンク
内の温水を加熱するようにしている。
【0013】上記発明によれば、暖房用の温水を補助的
に加熱する加熱ヒータを機器内に設けられた暖房用温水
を溜めておくための水タンク内に設けることで、加熱ヒ
ータを収納するための缶体を必要とせず、その缶体に接
続する温水配管もいらなくなる。また、その缶体を取り
付けるためのスペースも必要ないため、機器の構成を極
めて簡素化でき、コンパクト化も図れる。さらに、温水
熱交換器内の熱交換パイプからの温水往き側経路を直接
水タンクへ導くことができるため、床暖房運転停止後の
輻射暖房運転時の熱交換パイプ内の沸騰水をスムーズに
水タンクに回収でき、蒸発時の大きな沸騰音の発生を防
止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1の温水熱交換器内蔵型ス
トーブは燃焼ユニットと、この燃焼ユニットからの燃焼
排ガスで加熱される温水暖房用の熱交換パイプを内部に
有する温水熱交換器と、この温水熱交換器でつくられた
温水を溜める水タンクと、暖房用温水を補助的に加熱す
る加熱ヒータを備え、前記加熱ヒータは、水タンク内の
温水を加熱するようにしている。
【0015】そして、暖房用の温水を補助的に加熱する
加熱ヒータを機器内に設けられた暖房用の温水を溜めて
おく水タンク内に設けることで、加熱ヒータを収納する
ための缶体を必要とせず、その缶体に接続する温水配管
もいらなくなる。また、その缶体を取り付けるためのス
ペースも必要ないため、機器の構成を極めて簡素化で
き、コンパクト化も図れる。さらに、温水熱交換器内の
熱交換パイプからの温水往き側経路を直接水タンクへ導
くことができるため、床暖房運転停止後の輻射暖房運転
時の熱交換パイプ内の沸騰水をスムーズに水タンクに回
収でき、蒸発時の大きな沸騰音の発生を防止することが
できる。
【0016】また、請求項2の温水熱交換器内蔵型スト
ーブは、加熱ヒータを水タンクに当接しないように機器
本体内部の適所に取り付けられた支持台を介して水タン
ク内に位置するようにしている。
【0017】そして、加熱ヒータが異常加熱した場合で
も、その熱伝導により水タンクが損傷しないようにして
安全性の向上を図ることができる。
【0018】また、請求項3の温水熱交換器内蔵型スト
ーブは、加熱ヒータを水タンクの下限水位よりも下方に
位置するようにしている。
【0019】そして、加熱ヒータを常に温水内に浸すよ
うにして、加熱ヒータ表面にスケールが付着しないよう
にし、加熱ヒータ表面からの熱伝導低下や自己加熱によ
る加熱ヒータの損傷を防止している。
【0020】また、請求項4の温水熱交換器内蔵型スト
ーブは、加熱ヒータのヒータ線が水タンクの下限水位よ
りも下限に位置するようにしている。
【0021】そして、加熱ヒータの発熱部分を常に温水
内に浸すようにして、発熱部分へのスケールの付着をな
くし、効率よく温水を加熱するようにするとともに、自
己加熱による加熱ヒータの損傷を防止している。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例におけ
る温水熱交換器内蔵型ストーブの内部構造を示す断面図
で、図2は同温水熱交換器内蔵型ストーブの温水熱交換
器部分を示す断面図で、図3は同温水熱交換器内蔵型ス
トーブの排気管と排気室を示す断面図で、図4は同温水
熱交換器内蔵型ストーブの要部斜視図で、図5は同温水
熱交換器内蔵型ストーブの水タンクと加熱ヒータと支持
台の斜視図で、図6は同温水熱交換器内蔵型ストーブの
外観図である。
【0024】図1〜6において、20は燃料を燃焼させ
る燃焼ユニット、21は燃焼ユニット20に燃料を送る
燃料ポンプ、22はバ−ナ20に燃焼用空気を送る送風
ファンである。バ−ナ20の上部には赤熱体23を内部
に有する燃焼筒24が連設され、その上部には輻射と対
流により暖房用の熱を発する主熱交換器25を接続して
いる。26は燃焼筒24に取り付けられた耐熱ガラス
で、赤熱体23の光と熱をストーブ前方に機器本体前面
の開口部27を通して輻射するように構成してある。
【0025】28は燃焼筒24の近傍に略水平方向に位
置するとともに、内部に熱交換パイプ29を有した温水
熱交換器であり、入口側30を燃焼筒24近傍の主熱交
換器25との連通部より分岐し、出口側31を燃焼筒2
4より遠ざかる側の主熱交換器25に連通させている。
温水熱交換器28の入口側30には、シャフト32によ
り回動自在に枢支してあるダンパ33が設けられ、燃焼
ガスの通路を主熱交換器25側または温水熱交換器28
側のいずれかに切り換えるように構成されている。34
はダンパ33を枢支しているシャフトを動かす連結体、
35は駆動用モ−タである。36は主熱交換器25に接
続された排気管、37は排気管36と接続された排気室
であり、給排気筒38を通して燃焼ガスを室外に排出す
るようにしている。39は床暖房運転時の必要水位を示
す上限水位線40と下限水位線41を有する温水熱交換
器28でつくられた温水を溜める水タンクでる。この水
タンク39には支持台42に一体的に取り付けられた温
水を補助的に加熱する略L字状の加熱ヒータ43が水タ
ンク39の上面開口部44より水タンク39に当接しな
いように配設されている。また、加熱ヒータ43は水タ
ンク39の下限水位線41よりも下方に発熱部が位置す
るように配設してある。45は水タンク39内の水が蒸
発するのを防ぐための、支持台42と水タンク39の上
面開口部44の周りとの間に取り付けられたリング状パ
ッキンである。46は温水の戻り口である温水バルブ戻
り47と熱交換パイプ29の一方とを接続する温水ホー
ス戻り、48は一方を熱交換パイプ29のパイプの他方
と水タンク39とを接続する温水ホース往きで、他方の
先端部49が水タンク39の上限水位線40よりも上方
に位置するように挿入し、大気に開放してある。50は
水タンク39と循環ポンプ51とを接続する接続ホ−
ス、52は循環ポンプ51と温水の出口である温水バル
ブ往き53とを接続する温水ホ−ス往きである。54は
水タンク39と循環ポンプ51を一体的に取り付けた温
水ベ−スで、水タンク39と循環ポンプ51を接続した
状態で温水ユニット55を形成している。56は床暖房
用パネルである。
【0026】上記構成においてその動作を説明すると、
まず床暖房運転と輻射暖房運転の同時運転時には、燃焼
ユニット20は燃料ポンプ21から送られる液体燃料と
送風ファン22から送られる燃焼用空気により燃焼を開
始し、火炎および燃焼排ガスを生成する。燃焼排ガスは
まず燃焼ユニット20の上部にある赤熱体23を加熱し
赤熱させる。この時赤熱体23は、その熱と光を燃焼筒
24に取り付けられた耐熱ガラス26から機器本体の前
面の開口27を通して前方に輻射する。この時、床暖房
運転のために循環ポンプ51は動作を開始しており、ダ
ンパ33も床暖房運転時には入口側30を開ける側(図
1の実線の状態)に回動している。
【0027】従って赤熱体23を通った燃焼排ガスは、
燃焼筒24の上部の主熱交換器25には流れず、温水熱
交換器28側へと流れ込み、その内部の熱交換パイプ2
9を加熱するが、熱交換パイプ29の中には温水が循環
ポンプ51によつて流されており、この水が加熱されて
温水となって水タンク39に入る。この時、加熱ヒータ
43による温水の加熱動作を行うスイッチ(図示せず)
がONされている場合には、加熱ヒータ43が通電され
てさらに温水が加熱される。温水はその後循環ポンプ5
1から温水バルブ往き53を出て、外部の床暖房用パネ
ル56に送られ再び温水バルブ戻り47へと戻るように
なっている。温水熱交換器28を通った高温の燃焼排ガ
スは、その後出口側31から主熱交換器25へと流れ込
み、その表面から熱を放熱した後に排気管36から排気
室37を経て、最終的には給排気筒38より室外へ排出
される。
【0028】この床暖房運転時には、床暖房用パネル5
6内を循環する温水温度が上昇すると、温水温度の制御
のために先ず加熱ヒータ43への通電が停止し、続いて
ダンパ33が温水熱交換器28の入口側30を閉塞する
側(図1の点線の状態)に回動し、床暖房用の熱交換パ
イプ29を高温の燃焼排ガスで加熱しないようにすると
ともに、循環ポンプ51も停止する。この時、高温の燃
焼排ガスは温水熱交換器28には流れず、主熱交換器2
5だけで熱交換し排気されることとなる。
【0029】また輻射暖房運転と床暖房運転の同時運転
から、床暖房運転を停止し、輻射暖房運転のみに切り換
えた時も上述した通り、加熱ヒータ43への通電が停止
され、ダンパ33も温水熱交換器28への入口側30を
閉塞する側に回動するとともに、循環ポンプ51も停止
し、高温の燃焼排ガスは温水熱交換器28には流れず、
主熱交換器25だけで熱交換し排気される。
【0030】しかしながら、ダンパ33は燃焼排ガスの
通路内、すなわち高温部に設けられ、金属で構成されて
いるため、ダンパ33が入口側30を閉塞したとして
も、完全に閉塞できない。また、温水熱交換器28の内
部は主熱交換器25より圧力が低くなっているため、入
口側30の閉塞が完全でないと少しずつ燃焼排ガスが温
水熱交換器28に流れ込む。
【0031】一方、循環ポンプ51が停止すると同時
に、温水ホース往き49内から水タンク39までの経路
を満たしている水は、温水ホース往き49の先端部49
から入ってくる空気と置換し、熱交換パイプ29から温
水ホース戻り48を通り、床暖房用パネル56側の経路
より水タンク39内へと戻される。しかし、熱交換パイ
プ29内から完全に水が抜けることはなく、水滴等の僅
かな量の水が熱交換パイプ29内に残る。
【0032】熱交換パイプ29内に水滴等の僅かな量の
水が残ると、熱交換パイプ29は、燃焼筒24と赤熱体
23から受ける熱と少ずつ流れ込む高温の燃焼排ガスに
よって加熱され高温となり、熱交換パイプ29内に残っ
た水は沸騰し蒸気となり、熱交換パイプ29内から温水
ホース往き49を通って水タンク52内に吹き出す。こ
の時、熱交換パイプ29から水タンク52に至る経路に
は蒸気を排出するのに抵抗となる部分がないので、高温
の蒸気は温水ホース往き49の先端部51よりスムーズ
に水タンク52内へ放出される。
【0033】また加熱ヒータ43の発熱部は水タンク3
9の下限水位線41よりも下方に位置する部分に配設さ
れているため、常に水中に位置するようになっており、
空気に触れたり、水中に位置したりということを繰り返
さないので、加熱ヒータ43の発熱部分の表面に水分中
に含まれているスケール等が付着することがなく、効率
よく水を加熱することができ、自己加熱による損傷も防
止することができる。さらに、加熱ヒータ43を支持台
42を介して直接水タンク39に接触しないように水タ
ンク39内に配設しているため、加熱ヒータ43が異常
加熱した場合でも熱伝導による水タンク39の損傷を防
止することができる。
【0034】なお、本実施例では燃焼筒24には赤熱体
23と耐熱ガラス26を有しているが、赤熱体23と耐
熱ガラス26を備えていなくても高温の熱を発する燃焼
筒であれば同様の効果が得られる。また、温水による床
暖房用の熱交換器で説明したが、床暖房に限ることはな
く他の熱交換器でも良い。さらに、燃料に関しても、液
体燃料でなく気体燃料でも良い。
【0035】(実施例2)図7は本発明の実施例2にお
ける温水熱交換器内蔵型ストーブの温水熱交換器と水タ
ンク部分を示す断面図で、図8は同温水熱交換器内蔵型
ストーブの水タンクと加熱ヒータと支持台の斜視図であ
る。
【0036】図7、図8において、43は水タンク39
の下限水位線41よりも下方に位置するように、支持台
42を介して水タンク39内に配設された略U字状の加
熱ヒータである。57は水タンク39と支持台42との
間から水が漏れないようにするシールパッキンである。
この加熱ヒータ43は水タンク39内の水位が下限水位
になっても空気と触れる部分が全くないように取り付け
ており、実施例1と同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明のように請求項1の温水熱交
換器内蔵型ストーブによれば、暖房用の温水を補助的に
加熱する加熱ヒータを機器内に設けられた暖房用の温水
を溜めておく水タンク内に設けることで、加熱ヒータを
収納するための缶体を必要とせず、その缶体に接続する
温水配管もいらなくなる。また、その缶体を取り付ける
ためのスペースも必要ないため、機器の構成を極めて簡
素化でき、コンパクト化も図れる。さらに、温水熱交換
器内の熱交換パイプからの温水往き側経路を直接水タン
クへ導くことができるため、床暖房運転停止後の輻射暖
房運転時の熱交換パイプ内の沸騰水をスムーズに水タン
クに回収でき、蒸発時の大きな沸騰音の発生を防止する
ことができる。
【0038】また、請求項2の温水熱交換器内蔵型スト
ーブによれば、加熱ヒータが異常加熱した場合でも、そ
の熱伝導により水タンクが損傷しないようにして安全性
の向上を図ることができる。
【0039】また、請求項3の温水熱交換器内蔵型スト
ーブによれば、加熱ヒータを常に温水内に浸すようにし
て、加熱ヒータ表面にスケールが付着しないようにし、
加熱ヒータ表面からの熱伝導低下や自己加熱による加熱
ヒータの損傷を防止している。
【0040】また、請求項4の温水熱交換器内蔵型スト
ーブによれば、加熱ヒータの発熱部分を常に温水内に浸
すようにして、発熱部分へのスケールの付着をなくし、
効率よく温水を加熱するようにするとともに、自己加熱
による加熱ヒータの損傷を防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の温水熱交換器内蔵型ストー
ブの内部構造を示す断面図
【図2】同温水熱交換器内蔵型ストーブの温水熱交換器
部分を示す断面図
【図3】同温水熱交換器内蔵型ストーブの排気菅と排気
室を示す断面図
【図4】同温水熱交換器内蔵型ストーブの要部斜視図
【図5】図5は同温水熱交換器内臓型ストーブの水タン
クと加熱ヒータと支持台の斜視図
【図6】同温水熱交換器内蔵型ストーブの外観図
【図7】本発明の実施例2の温水熱交換器内蔵型ストー
ブの温水熱交換器と水タンク部分を示す断面図
【図8】同温水熱交換器内蔵型ストーブの水タンクと加
熱ヒータと支持台の斜視図
【図9】従来の温水熱交換器内蔵型ストーブの内部構造
を示す断面図
【図10】従来の温水熱交換器内蔵型ストーブの要部斜
視図
【符号の説明】
20 燃焼ユニット 24 燃焼筒 25 主熱交換器 26 温水熱交換器 29 熱交換パイプ 39 水タンク 41 下限水位線 42 支持台 43 加熱ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼ユニットと、この燃焼ユニットからの
    燃焼排ガスで加熱される温水暖房用の熱交換パイプを内
    部に有する温水熱交換器と、この温水熱交換器でつくら
    れた温水を溜める水タンクと、暖房用温水を補助的に加
    熱する加熱ヒータを備え、前記加熱ヒータは、水タンク
    内の温水を加熱するようにした温水熱交換器内蔵型スト
    ーブ。
  2. 【請求項2】加熱ヒータは、水タンクに当接しない機器
    本体内部の適所に取り付けられた支持台を介して水タン
    ク内に位置させるようにした請求項1記載の温水熱交換
    器内蔵型ストーブ。
  3. 【請求項3】加熱ヒータは水タンクの下限水位よりも下
    方に位置するようにした請求項1または2記載の温水熱
    交換器内蔵型ストーブ。
  4. 【請求項4】加熱ヒータのヒータ線は下限水位よりも下
    方に位置するようにした請求項1または2記載の温水熱
    交換器内蔵型ストーブ。
JP32410897A 1997-11-26 1997-11-26 温水熱交換器内蔵型ストーブ Pending JPH11159882A (ja)

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JP32410897A Pending JPH11159882A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 温水熱交換器内蔵型ストーブ

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