JPH11159282A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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Publication number
JPH11159282A
JPH11159282A JP32415297A JP32415297A JPH11159282A JP H11159282 A JPH11159282 A JP H11159282A JP 32415297 A JP32415297 A JP 32415297A JP 32415297 A JP32415297 A JP 32415297A JP H11159282 A JPH11159282 A JP H11159282A
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JP
Japan
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metal piece
suction pump
coil
pipe
magnetic field
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32415297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kamimura
武男 神村
Yoshihiro Oishi
善啓 大石
Seiichi Shibai
誠一 柴井
Koji Kidera
弘次 木寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP32415297A priority Critical patent/JPH11159282A/ja
Publication of JPH11159282A publication Critical patent/JPH11159282A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排泥管内を通過する金属片の有無を確実に確
認して吸引ポンプの破損を確実に防止することができる
トンネル掘削機を提供する。 【解決手段】 掘削した土砂を吸引ポンプ26で排泥管
21を介して排出するトンネル掘削機において、格納室
31bを突設した取付配管31を排泥管21の吸引ポン
プ26吸引口側に設け、格納室31b内にコイル34を
配設し、ライナ35を格納室31b内に設けてコイル3
4を固定し、コイル34に信号変換器36を電気的に接
続し、吸引ポンプ26や油圧モータ16等の作動を制御
する制御装置50に信号変換器36を電気的に接続し、
金属片100が土砂と共に排泥管21内を通過した場
合、金属片100が信号変換器36から高周波電流を通
電されたコイル34によって発生している磁界内を通過
し、金属片100の内部に発生する渦電流による磁界で
コイル34のインピーダンスが変化し、信号変換器36
が金属片100の通過した旨の検知信号を制御装置50
に出力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘削しなが
ら掘削した土砂を吸引ポンプで排泥管を介して外部に排
出するトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤にトンネルを掘削する従来のトンネ
ル掘削機の一例を図5を用いて説明する。なお、図5
は、その概略構造を表す断面図である。
【0003】図5に示すように、掘削機本体としての円
筒形状をなすスキンプレート11の前部には、カッタヘ
ッド12が回転自在に装着されている。カッタヘッド1
2の前面には、カッタスポーク13が放射状をなして複
数固定されている。カッタスポーク13には、金属製の
カッタビット14が多数固定されている。カッタヘッド
12の後部には、リングギヤ15が固定されている。ス
キンプレート11の内部には、油圧モータ16が取り付
けられており、当該油圧モータ16は、その駆動ギヤ1
7が上記リングギヤ15に噛み合っている。つまり、油
圧モータ16を駆動して駆動ギヤ17を回転駆動させる
ことにより、リングギヤ15を介してカッタヘッド12
を回転させることができるようになっているのである。
【0004】図5に示すように、スキンプレート11の
内部のカッタヘッド12の後方位置には、バルクヘッド
18が取り付けられており、当該カッタヘッド12と当
該バルクヘッド18との間でチャンバ室19が形成され
ている。チャンバ室19には、一端をトンネル掘削機の
外部に延設した送泥管20および排泥管21の他端がそ
れぞれ連結されてる。送泥管20の一端側には、送給ポ
ンプ25が連結されている。排泥管21の一端側には、
吸引ポンプ26が連結されている。排泥管21の他端の
開口部分の近傍には、切削土砂と泥水とを攪拌混合する
アジテータ22が設置されている。
【0005】図5に示すように、スキンプレート11の
内部の後方寄りには、シールドジャッキ23が円周方向
に複数並設されており、当該シールドジャッキ23は、
掘削したトンネル内周面に構築された既設の図示しない
覆工材を押圧するようにトンネル掘削機の掘削方向後方
に伸長することにより、その反力でスキンプレート1
1、すなわち、トンネル掘削機全体を前進させることが
できるようになっている。スキンプレート11の内部の
後方中央部分には、覆工材エレクタ24が設けられてお
り、当該覆工材エレクタ24は、シールドジャッキ23
によって前進したスキンプレート11と既設の覆工材S
との間の空所に新しい覆工材Sを装着してトンネルを構
築することができるようになっている。
【0006】このようなトンネル掘削機では、複数のシ
ールドジャッキ23を伸長し、既設の覆工材Sへの押し
付け反力によってスキンプレート11を前進させる一
方、油圧モータ16によりカッタヘッド12を回転さ
せ、多数のカッタビット14によって前方の地盤を掘削
する。そして、掘削された土砂をチャンバ室19内に取
り込み、送給ポンプ25を介して送泥管20からチャン
バ室19内に送水し、アジテータ22により土砂と水と
を攪拌混合し、排泥管21から吸引ポンプ26で外部へ
排出する。次に、シールドジャッキ23のいずれか一つ
を縮み方向に作動して既設の覆工材Sとの間に空所を形
成し、覆工材エレクタ24によって当該空所に新しい覆
工材Sを装着する。以上の作業を繰り返すことにより、
所定長のトンネルを掘削形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなトンネ
ル掘削機では、トンネルを掘削形成している際に硬質の
金属体に遭遇すると、当該金属体を細かく破砕できなか
ったり、カッタビット14がカッタスポーク13から脱
落してしまう場合があった。このように細かく破砕でき
なかった金属体や脱落したカッタビット14などのよう
な金属片は、土砂と共にチャンバ室19内に取り込まれ
て排泥管21内を通過するため、その通過途中で前記吸
引ポンプに噛み込まれて当該吸引ポンプを破損させてし
まう虞がある。このため、このようなトンネル掘削機で
は、地盤の掘削を行いながら排泥管21内の通過音から
作業者が金属片の有無を判断し、金属片の通過を観測し
たら、作業員が前記吸引ポンプの作動を停止すると同時
に掘削作業を停止し、排泥管21内から金属片を除去し
ている。しかしながら、このように作業員が通過音から
金属片の有無を判断しているため、正確性に乏しく、上
記吸引ポンプを破損してしまう虞を払拭することができ
なかった。
【0008】このようなことから、本発明は、排泥管内
を通過する金属片の有無を確実に確認して吸引ポンプの
破損を確実に防止することができるトンネル掘削機を提
供することを目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明によるトンネル掘削機は、円筒形状をな
すスキンプレートと、前記スキンプレートの前部に回転
可能に設けられ、地盤を掘削するカッタビットを備えた
カッタヘッドと、前記カッタヘッドを回転させるカッタ
ヘッド駆動手段と、前記スキンプレートを前進させる前
進手段と、掘削された土砂を排出する排泥管と、前記排
泥管に連結され、前記土砂を送り出す吸引ポンプと、前
記排泥管の前記吸引ポンプ吸引口側に設けられ、前記土
砂と共に当該排泥管内を通過する金属片による磁界の変
化を利用して当該金属片を検知する金属片検知手段と、
前記金属片検知手段からの信号に基づいて、前記カッタ
ヘッド駆動手段および前記吸引ポンプの作動を停止させ
る制御手段とを備えてなることを特徴とする。
【0010】上述のトンネル掘削機において、前記金属
片検知手段が前記排泥管の前記吸引ポンプ吸引口側に組
み付けられ、中空内部の格納室が径方向外側へ周方向に
わたって突設された取付配管と、前記取付配管の前記格
納室内に配設されたコイルと、前記取付配管の前記格納
室内に設けられ、前記コイルを固定保持すると共に、非
電導性および非磁性を有する材料からなるライナと、前
記コイルに電気的に接続し、前記コイルに高周波電流を
通電すると共に、インピーダンスの変化を検知する信号
変換器とを備えてなることを特徴とする。
【0011】上述のトンネル掘削機において、前記金属
片検知手段が前記排泥管の前記吸引ポンプ吸引口側に組
み付けられ、非磁性材料からなる取付配管と、前記取付
配管の外周面に周方向にわたって設けられた直流磁場発
生手段と、前記取付配管の外周面に周方向にわたって所
定の間隔で複数設けられ、前記直流磁場発生手段によっ
て生じた磁界の変化を検知する磁気センサと、前記磁気
センサに電気的に接続する信号変換器とを備えてなるこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるトンネル掘削機の第
一番目の実施の形態を図1を用いて説明する。なお、図
1は、その概略構造を表す断面図、図2は、図1の矢線
II部の抽出拡大図である。
【0013】図1に示すように、掘削機本体としての円
筒形状をなすスキンプレート11の前部には、カッタヘ
ッド12が回転自在に装着されている。カッタヘッド1
2の前面には、カッタスポーク13が放射状をなして複
数固定されている。カッタスポーク13には、金属製の
カッタビット14が多数固定されている。カッタヘッド
12の後部には、リングギヤ15が固定されている。ス
キンプレート11の内部には、油圧モータ16が取り付
けられており、当該油圧モータ16は、その駆動ギヤ1
7が上記リングギヤ15に噛み合っている。つまり、油
圧モータ16を駆動して駆動ギヤ17を回転駆動させる
ことにより、リングギヤ15を介してカッタヘッド12
を回転させることができるようになっているのである。
このようなリングギヤ15、油圧モータ16、駆動ギヤ
17などにより、本実施の形態ではカッタヘッド駆動手
段を構成している。
【0014】図1に示すように、スキンプレート11の
内部のカッタヘッド12の後方位置には、バルクヘッド
18が取り付けられており、当該カッタヘッド12と当
該バルクヘッド18との間でチャンバ室19が形成され
ている。チャンバ室19には、一端をトンネル掘削機の
外部に延設した送泥管20および排泥管21の他端がそ
れぞれ連結されてる。送泥管20の一端側には、送給ポ
ンプ25が連結されている。排泥管21の一端側には、
吸引ポンプ26が連結されている。排泥管21の他端の
開口部分の近傍には、切削土砂と泥水とを攪拌混合する
アジテータ22が設置されている。
【0015】図1に示すように、スキンプレート11の
内部の後方寄りには、前進手段であるシールドジャッキ
23が円周方向に複数並設されており、当該シールドジ
ャッキ23は、掘削したトンネル内周面に構築された既
設の図示しない覆工材を押圧するようにトンネル掘削機
の掘削方向後方に伸長することにより、その反力でスキ
ンプレート11、すなわち、トンネル掘削機全体を前進
させることができるようになっている。スキンプレート
11の内部の後方中央部分には、覆工材エレクタ24が
設けられており、当該覆工材エレクタ24は、シールド
ジャッキ23によって前進したスキンプレート11と既
設の覆工材Sとの間の空所に新しい覆工材Sを装着して
トンネルを構築することができるようになっている。
【0016】一方、図1に示すように、排泥管21に
は、金属片検知手段である金属片検知装置30が吸引ポ
ンプ26の吸引口側(上流側)に位置するように組み付
けられており、当該金属片検知装置30は、図2に示す
ような構成となっている。
【0017】図2において、31は鋼製の取付配管であ
り、凹型をなす格納室31bが軸心方向中程に周方向に
わたって突設されると共に、両端にフランジ31aがそ
れぞれ形成され、当該フランジ31aがボルト32aお
よびナット32bを介して前記排泥管21の途中のフラ
ンジ21aに連結固定されている。
【0018】34はコイルであり、取付配管31の格納
室31b内に配設されている。35はライナであり、上
記コイル34を上記格納室31b内に固定保持するよう
に当該格納室31b内に設けられ、土砂等に対する耐摩
耗性に優れ且つ非電導性および非磁性を有する材料(例
えば、樹脂や硬質ゴム等)からなっている。
【0019】36は信号変換器であり、上記コイル34
に電気的に接続され、当該コイル34に高周波電流を通
電すると共に、インピーダンスの変化を検知することが
できるようになっている。
【0020】また、図1,2において、50は制御手段
である制御装置であり、その入力部が前記金属片検出装
置30の信号変換器36に電気的に接続し、その出力部
が前記油圧モータ16、送給ポンプ25、吸引ポンプ2
6に電気的に接続し、上記信号変換器36からの信号に
基づいて、油圧モータ16、送給ポンプ25、吸引ポン
プ26の作動を停止させるようになっている。
【0021】なお、図1中、100は硬質の金属体やカ
ッタスポーク13から脱落したカッタビット14などの
ような金属片である。
【0022】このようなトンネル掘削機では、複数のシ
ールドジャッキ23を伸長し、既設の覆工材Sへの押し
付け反力によってスキンプレート11を前進させる一
方、油圧モータ16によりカッタヘッド12を回転さ
せ、多数のカッタビット14等によって前方の地盤を掘
削する。そして、掘削された土砂をチャンバ室19内に
取り込み、送給ポンプ25を介して送泥管20からチャ
ンバ室19内に送水して、アジテータ22により土砂と
水とを攪拌混合し、排泥管21から吸引ポンプ26で外
部へ排出する。次に、シールドジャッキ23のいずれか
一つを縮み方向に作動して既設の覆工材Sとの間に空所
を形成し、覆工材エレクタ24によって当該空所に新し
い覆工材Sを装着する。以上の作業を繰り返すことによ
り、所定長のトンネルを掘削形成することができる。
【0023】このようにしてトンネルを掘削形成してい
る際に前記金属片100が土砂と共にチャンバ室19内
に取り込まれて排泥管21内を通過すると、当該金属片
100が吸引ポンプ26に到達する前に金属片検知装置
30の取付配管31内に入り込み、信号変換器36から
高周波電流を通電されたコイル34によって発生してい
る高周波磁界内を通過し、金属片100の内部に発生す
る渦電流による磁界でコイル34のインピーダンスが変
化して、信号変換器36が金属片100の通過した旨の
検知信号を制御装置50に出力し、当該信号に基づい
て、制御装置50が油圧モータ16、送給ポンプ25、
吸引ポンプ26の作動を停止する。
【0024】つまり、金属片検知装置30は、金属片1
00による磁界の変化を利用して、土砂と共に排泥管2
1内を通過する金属片100を吸引ポンプ26到達前に
検知し、金属片100を検知したら、制御装置50は、
掘削作業を停止させるのである。
【0025】このため、排泥管21内を通過する金属片
100の有無を吸引ポンプ26到達前に確実に把握して
排泥管21内から金属片100を除去することができ
る。
【0026】したがって、吸引ポンプ26の金属片10
0の噛み込みを確実に防止することができるので、吸引
ポンプ26の破損の虞をなくすことができる。
【0027】また、土砂等に対する耐摩耗性に優れ且つ
電導性および磁性のない材料からなるライナ35により
コイル34を覆うようにしたので、金属片100の検知
障害を起こすことなくコイル34を土砂による摩耗から
保護することができる。
【0028】なお、金属片100の検知信号は、その強
度が金属片100の取付配管31内の通過位置により異
なる(内周面付近を通過する場合よりも中央付近を通過
する場合の方が弱くなる。)ものの、どのような位置を
通過する場合であっても、十分な強度を有し、金属片1
00の通過を確実に把握することができる(図3参
照)。
【0029】本発明によるトンネル掘削機の第二番目の
実施の形態を図4を用いて説明する。なお、図4は、そ
の要部の抽出拡大図である。ただし、前述した第一番目
の実施の形態と同様な部分については、前述した第一番
目の実施の形態で用いた符号と同様な符号を用いること
により、その説明を省略する。
【0030】図4に示すように、排泥管21の途中に
は、金属片検知手段である金属片検知装置40が吸引ポ
ンプ26の吸引口側(上流側)に位置するように組み付
けられており、当該金属片検知装置40は、次のような
構成となっている。
【0031】図4において、41は非磁性材料からなる
取付配管であり、両端にフランジ41aがそれぞれ形成
され、当該フランジ41aがボルト32aおよびナット
32bを介して前記排泥管21の途中のフランジ21a
に連結固定されている。43は凹型をなす環状のカバー
であり、取付配管41の軸心方向中程の外周面上に同軸
をなして取り付けられている。
【0032】44は直流磁場発生手段である電磁石また
は永久磁石からなる直流磁場発生装置であり、カバー4
3の内部に位置するように取付配管41の外周面に周方
向にわたって設けられたいる。45は磁気センサであ
り、上記直流磁場発生装置44の中央部分に位置するよ
うに取付配管41の外周面に周方向にわたって所定の間
隔で複数設けられている。
【0033】46は信号変換器であり、上記磁気センサ
45に電気的に接続され、前記直流磁場発生装置44に
電磁石を適用した場合には当該直流磁場発生装置44に
直流電流を送るようになっている。
【0034】また、図4において、60は制御手段であ
る制御装置であり、その入力部が前記金属片検出装置4
0の信号変換器46に電気的に接続し、その出力部が前
記油圧モータ16、送給ポンプ25、吸引ポンプ26に
電気的に接続し、上記信号変換器46からの信号に基づ
いて、油圧モータ16、送給ポンプ25、吸引ポンプ2
6の作動を停止させるようになっている。
【0035】このようなトンネル掘削機においては、前
述した実施の形態の場合と同様にしてトンネルを掘削形
成し、前記金属片100が土砂と共にチャンバ室19内
に取り込まれて排泥管21内を通過すると、当該金属片
100が吸引ポンプ26到達前に金属片検知装置40の
取付配管41内に入り込み、直流磁場発生装置44によ
って発生している磁界内を通過して当該磁界を変化さ
せ、磁気センサ45が磁界の変化を検知し、信号変換器
46が金属片100の通過した旨の検知信号を制御装置
60に出力し、当該信号に基づいて、制御装置60が油
圧モータ16、送給ポンプ25、吸引ポンプ26の作動
を停止する。
【0036】つまり、金属片検知装置40は、金属片1
00による磁界の変化を利用して、土砂と共に排泥管2
1内を通過する金属片100を吸引ポンプ26到達前に
検知し、金属片100を検知したら、制御装置60は、
掘削作業を停止させるのである。
【0037】このため、前述した実施の形態と同様に、
排泥管21内を通過する金属片100の有無を吸引ポン
プ26到達前に確実に把握して排泥管21内から金属片
100を除去することができる。
【0038】したがって、前述した実施の形態と同様
に、前記吸引ポンプが金属片100を噛み込んでしまう
ことを確実に防止することができるので、前述した実施
の形態と同様に、当該吸引ポンプを破損してしまう虞を
なくすことができる。
【0039】また、非磁性材料からなる取付配管41の
外周面に磁気センサ45を設けたので、金属片100の
検知障害を起こすことなく磁気センサ45の土砂等によ
る損傷を防止することができる。
【0040】なお、上述した各実施の形態では、金属片
検知装置30,40で検知した信号に基づいて、制御装
置50,60が掘削作業を停止させるように制御した
が、例えば、金属片検知装置が金属片を検知すると、金
属片の通過した旨の検知信号(例えば、赤光発光やサイ
レン等のような光や音などのアラーム)を出力し、この
信号に基づいて、作業員が掘削作業を停止するようにし
てもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によるトンネル掘削機は、円筒形
状をなすスキンプレートと、前記スキンプレートの前部
に回転可能に設けられ、地盤を掘削するカッタビットを
備えたカッタヘッドと、前記カッタヘッドを回転させる
カッタヘッド駆動手段と、前記スキンプレートを前進さ
せる前進手段と、掘削された土砂を排出する排泥管と、
前記排泥管に連結され、前記土砂を送り出す吸引ポンプ
と、前記排泥管の前記吸引ポンプ吸引口側に設けられ、
前記土砂と共に当該排泥管内を通過する金属片による磁
界の変化を利用して当該金属片を検知する金属片検知手
段と、前記金属片検知手段からの信号に基づいて、前記
カッタヘッド駆動手段および前記吸引ポンプの作動を停
止させる制御手段とを備えてなることから、土砂と共に
排泥管内を通過する金属片を金属片検知手段が検知する
と、制御手段がカッタヘッド駆動手段および吸引ポンプ
の作動を停止させるので、排泥管内を通過する金属片の
有無を吸引ポンプ到達前に確実に把握することができ、
吸引ポンプが金属片を噛み込んでしまうことを確実に防
止することができる。
【0042】また、前記金属片検知手段が前記排泥管の
前記吸引ポンプ吸引口側に組み付けられ、中空内部の格
納室が径方向外側へ周方向にわたって突設された取付配
管と、前記取付配管の前記格納室内に配設されたコイル
と、前記取付配管の前記格納室内に設けられ、前記コイ
ルを固定保持すると共に、非電導性および非磁性を有す
る材料からなるライナと、前記コイルに電気的に接続
し、前記コイルに高周波電流を通電すると共に、インピ
ーダンスの変化を検知する信号変換器とを備えてなれ
ば、金属片が吸引ポンプに到達する前に取付配管内に入
り込み、信号変換器から高周波電流を通電されたコイル
によって発生している高周波磁界内を通過し、金属片の
内部に発生する渦電流による磁界でコイルのインピーダ
ンスが変化して、信号変換器が金属片の通過した旨の検
知信号を制御手段に出力するので、制御手段がカッタヘ
ッド駆動手段および吸引ポンプの作動を停止させる。こ
の結果、排泥管内を通過する金属片の有無を吸引ポンプ
到達前に確実に把握することができ、吸引ポンプが金属
片を噛み込んでしまうことを確実に防止することができ
る。
【0043】また、前記金属片検知手段が前記排泥管の
前記吸引ポンプ吸引口側に組み付けられ、非磁性材料か
らなる取付配管と、前記取付配管の外周面に周方向にわ
たって設けられた直流磁場発生手段と、前記取付配管の
外周面に周方向にわたって所定の間隔で複数設けられ、
前記直流磁場発生手段によって生じた磁界の変化を検知
する磁気センサと、前記磁気センサに電気的に接続する
信号変換器とを備えてなれば、金属片が吸引ポンプ到達
前に取付配管内に入り込み、直流磁場発生手段によって
発生している磁界内を通過して当該磁界を変化させ、磁
気センサが磁界の変化を検知し、信号変換器が金属片の
通過した旨の検知信号を制御手段に出力するので、制御
手段がカッタヘッド駆動手段および吸引ポンプの作動を
停止させる。この結果、排泥管内を通過する金属片の有
無を吸引ポンプ到達前に確実に把握することができ、吸
引ポンプが金属片を噛み込んでしまうことを確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル掘削機の第一番目の実施
の形態の概略構造を表す断面図である。
【図2】図1の矢線II部の抽出拡大図である。
【図3】金属片の検出信号強度を表すグラフである。
【図4】本発明によるトンネル掘削機の第二番目の実施
の形態の要部の抽出拡大図である。
【図5】従来のトンネル掘削機の概略構造を表す断面図
である。
【符号の説明】
11 スキンプレート 12 カッタヘッド 13 カッタスポーク 13a 取付溝 14 カッタビット 14a カッタビットチップ 14b カッタビットシャンク 15 リングギヤ 16 油圧モータ 17 駆動ギヤ 18 バルクヘッド 19 チャンバ室 20 送泥管 21 排泥管 21a フランジ 22 アジテータ 23 シールドジャッキ 24 覆工材エレクタ 25 送給ポンプ 26 排出ポンプ 30 金属片検知装置 31 取付配管 31a フランジ 31b 格納室 32a ボルト 32b ナット 34 コイル 35 ライナ 36 信号変換器 40 片検知装置 41 取付配管 41a フランジ 43 カバー 44 直流磁場発生装置 45 磁気センサ 46 信号変換器 50,60 制御装置 100 金属片 S 覆工材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木寺 弘次 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状をなすスキンプレートと、 前記スキンプレートの前部に回転可能に設けられ、地盤
    を掘削するカッタビットを備えたカッタヘッドと、 前記カッタヘッドを回転させるカッタヘッド駆動手段
    と、 前記スキンプレートを前進させる前進手段と、 掘削された土砂を排出する排泥管と、 前記排泥管に連結され、前記土砂を送り出す吸引ポンプ
    と、 前記排泥管の前記吸引ポンプ吸引口側に設けられ、前記
    土砂と共に当該排泥管内を通過する金属片による磁界の
    変化を利用して当該金属片を検知する金属片検知手段
    と、 前記金属片検知手段からの信号に基づいて、前記カッタ
    ヘッド駆動手段および前記吸引ポンプの作動を停止させ
    る制御手段とを備えてなることを特徴とするトンネル掘
    削機。
  2. 【請求項2】 前記金属片検知手段が前記排泥管の前記
    吸引ポンプ吸引口側に組み付けられ、中空内部の格納室
    が径方向外側へ周方向にわたって突設された取付配管
    と、 前記取付配管の前記格納室内に配設されたコイルと、 前記取付配管の前記格納室内に設けられ、前記コイルを
    固定保持すると共に、非電導性および非磁性を有する材
    料からなるライナと、 前記コイルに電気的に接続し、前記コイルに高周波電流
    を通電すると共に、インピーダンスの変化を検知する信
    号変換器とを備えてなることを特徴とする請求項1に記
    載のトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 前記金属片検知手段が前記排泥管の前記
    吸引ポンプ吸引口側に組み付けられ、非磁性材料からな
    る取付配管と、 前記取付配管の外周面に周方向にわたって設けられた直
    流磁場発生手段と、 前記取付配管の外周面に周方向にわたって所定の間隔で
    複数設けられ、前記直流磁場発生手段によって生じた磁
    界の変化を検知する磁気センサと、 前記磁気センサに電気的に接続する信号変換器とを備え
    てなることを特徴とする請求項1に記載のトンネル掘削
    機。
JP32415297A 1997-11-26 1997-11-26 トンネル掘削機 Withdrawn JPH11159282A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014168304A1 (ko) * 2013-04-09 2014-10-16 한국해양과학기술원 준설토 운송 시스템 및 그 제어방법
KR20220062744A (ko) * 2020-11-09 2022-05-17 한국남동발전 주식회사 쉴드 tbm터널공사에서 세그먼트 조립 안전관리장치, 안전관리시스템 및 안전관리방법

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