JPH11159017A - 木造住宅の延命化装置 - Google Patents

木造住宅の延命化装置

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JPH11159017A
JPH11159017A JP34059297A JP34059297A JPH11159017A JP H11159017 A JPH11159017 A JP H11159017A JP 34059297 A JP34059297 A JP 34059297A JP 34059297 A JP34059297 A JP 34059297A JP H11159017 A JPH11159017 A JP H11159017A
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humidity
sensor
water
life
wooden house
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Yasuharu Ishizaki
安治 石崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気効率の悪い場所、漏水等によって発生す
る湿った場所を早期に発見し、その対策をとることによ
って、シロアリによる被害、腐朽菌による被害を防止す
る。 【解決手段】 換気口から排出される空気の湿度を計測
する湿度センサー2と、換気口に入り込む空気の湿度を
計測する湿度センサー3と、住宅の所定箇所に設置され
た含水率センサー1と、前記湿度センサー及び含水率セ
ンサーの計測値を表示する制御装置5とを有した木造住
宅の延命化装置であって、前記湿度センサー2,3また
は含水率センサー1の計測値が所定値を越えた場合に、
その場所の湿度増加要因除去作業、含水率増加要因除去
作業を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造住宅の延命化装
置に関し、特に、換気効率の悪い場所、漏水等によって
発生する湿った場所を早期に発見し、その対策をとるこ
とによって、シロアリによる被害、腐朽菌による被害を
防止することのできる木造住宅の延命化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、日本の家屋は木材を主体にし
た建築が多く、これらの木材は高温多湿になると害虫に
よる被害、あるいは腐朽菌による被害が発生しやすく、
これらの被害を防ぐためには家屋の通気性を良くして乾
燥した状態に保つことが必要であった。そこで、床下の
通気性を良くするために、床と地面の間に基礎を形成し
て床を地面から離し、基礎の側面に換気口を形成し、換
気口からの空気が床下を通り抜るようにして、乾燥した
状態を保持できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の換気口は、換気口の位置、大きさ、換気能力、周囲
の環境等により不十分な換気状態である場合が多く、こ
のような状態であることは発見されにくく、シロアリに
よる被害、腐朽菌による被害が知らないうちに発生する
という問題点があった。また、浴槽、洗面所、流し等、
あるいは上下水道の配管の部分は、漏水しやすく、気付
かないうちに、シロアリによる被害、腐朽菌による被害
が進行するという問題があった。本発明はかかる従来の
問題点を解決するためになされたものであって、その目
的とするところは、換気効率の悪い場所、漏水等によっ
て発生する湿った場所を早期に発見し、その対策をとる
ことによって、シロアリによる被害、腐朽菌による被害
を防止することのできる木造住宅の延命化装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明請求項1記載の木造住宅の延命化
装置では、住宅の所定箇所に設置された含水率センサー
と、該含水率センサーの計測値を表示する制御装置とを
有して構成された木造住宅の延命化装置であって、前記
含水率センサーの計測値が所定値を越えた場合に、警報
手段を作動及び/又はその場所の含水率増加要因除去作
業を行う構成とした。
【0005】請求項2記載の木造住宅の延命化装置で
は、請求項1記載の木造住宅の延命化装置において、前
記制御装置には、予め設定した基準含水率と含水率セン
サーによって測定された含水率を比較する含水率比較制
御手段が備えられ、該含水率比較制御手段によって比較
された含水率の比較値が、所定値を越えた場合に警報手
段を作動させる構成とした。
【0006】請求項3記載の木造住宅の延命化装置で
は、換気口から排出される空気の湿度を計測する湿度セ
ンサーと、換気口に入り込む空気の湿度を計測する湿度
センサーと、住宅の所定箇所に設置された含水率センサ
ーと、前記湿度センサー及び含水率センサーの計測値を
表示する制御装置とを有した木造住宅の延命化装置であ
って、前記湿度センサーまたは含水率センサーの計測値
が所定値を越えた場合に、その場所の湿度増加要因除去
作業、含水率増加要因除去作業を行なう構成とした。
【0007】請求項4記載の木造住宅の延命化装置で
は、請求項3記載の木造住宅の延命化装置において、前
記制御装置には、換気口から排出される空気の湿度と換
気口に入り込む空気の湿度を比較する湿度比較制御手段
が備えられ、該湿度比較制御手段によって比較された湿
度の計測値が、所定値を越えた場合に警報手段が作動す
る構成とした。
【0008】請求項5記載の木造住宅の延命化装置で
は、請求項1、2または3記載の木造住宅の延命化装置
において、前記木造住宅の延命化装置には、水道管の連
続流水時間を測定する流水センサーが設置され、該流水
センサーによって測定された連続流水時間が所定時間を
越えた場合に、水道管に取付けられた電動弁が水道管を
閉鎖する構成とした。
【0009】請求項6記載の木造住宅の延命化装置で
は、請求項5記載の木造住宅の延命化装置において、前
記流水センサー及び電動弁は水道管に連結されて一体形
成されている構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の木造住宅の延命化装置の
作用について説明する。本発明の木造住宅の延命化装置
によって住宅の湿度を点検する場合には、湿度計によっ
て換気口に入り込む空気の湿度(建物周辺の湿度)、及
び、それぞれの換気口から排出される空気の湿度を計測
する。次に、前記換気口に入り込む空気の湿度と、前記
換気口から排出される空気の湿度を比較する。この湿度
を比較することによって、床下がどの程度湿った状態で
あるかを検知することができる。すなわち、床下がかな
り湿った状態の場合、換気口から排出される空気の湿度
は、換気口に入り込む空気の湿度より非常に高くなり、
反対に、床下が乾燥した状態の場合、換気口から排出さ
れる空気の湿度と、換気口に入り込む空気の湿度の差は
小さくなる。
【0011】前記湿度を比較し、換気口から排出される
空気の湿度が高い場合、床下に漏水等が発生しているこ
とがあり、予め配置された含水率センサーによって床下
の床、地面、基礎等、含水率の高い部分を特定する。そ
して、湿度の高い部分の原因を究明し、換気口の位置、
大きさ、換気能力、周囲の環境等に問題がある場合、ま
たは漏水等の発生がある場合はその修繕を行う。このよ
うに、湿度計によって建物全体の湿気の異常を早期に発
見できると共に、含水率センサーによって湿気の発生場
所を特定し、早期に湿度増加要因除去作業、含水率増加
要因除去作業を行うことができる。尚、前記含水率セン
サーは、測定対象物に2本の針状の電極を当接させて、
電極間の導通状態から測定対象物の含水率を測定する2
点間直流電気抵抗測定方式による含水率センサーを使用
するが、他の構成によるものであっても良い。
【0012】湿度を計測する場合には、建物まわりの温
度、湿度は、東西南北の日照条件や地形、建物の形状に
よって差があり、床下に流れる空気の状況に違いが見ら
れるので、建物側面に沿ってそれぞれ計測する。また、
風は通常、日光の当たる暖かい南側から北側に流れると
いわれているが、地形や庭木の配置、塀の形状等によっ
て各建物ごとに違いが見られる。また、含水率センサー
を設置する場所としては、床下収納庫、畳下地等を外し
て台所、トイレ、浴室、洗面所等の窓枠、屋根裏、天井
裏、畳下地、壁、土台、大引、束等に設置する。
【0013】前記湿度計による計測結果の判断基準とし
ては、換気口から排出される空気の湿度(%)から、換
気口に入り込む空気の湿度(%)を引いた数値(%)が
15%以下であれば正常な換気状態と判断される。床下
にコンクリートを打設したベタ基礎等ではこの値とな
る。しかし、16〜20%であれば、カビなど腐朽菌が
発生していることがしばしばある危険な状態であり、換
気能力不足が主な原因で、換気口を増やすか、換気扇等
により換気口の通気量を増やさなければならない状態で
ある。そして、21%以上であれば、地形又は、基礎の
形状に問題があり、通気の入口側の換気口のそばに池や
川がある場合、もともと湿地帯を造成した宅地である場
合などが考えられ、一番多いのが床下の地面の高さより
建物の回りの地面が高い場合に見られる状態である。
【0014】また、換気口のうち1カ所または隣接して
いる2カ所が他の換気口に比べて高い値を示した場合
は、何らかの原因で漏水している状態であり、含水率セ
ンサーによって漏水の場所を特定する。そして、湿度の
差が16%以上になった場合には床下に何らかの異常が
発生したことが考えられるので、空気の通過した部分の
含水率を計測し、湿度の高い部分を特定すると共に、そ
の原因を究明し、漏水の発生であればその補修、換気能
力不足であれば、新たな換気口の形成、換気口の拡大、
換気扇の設置等、周囲の環境に問題があれば、その整備
等の対策をとることができる。
【0015】また、木材の含水率については、大気中で
乾燥させた場合の木材含水率は概ね15%内外であり、
この15%内外であれば通常の乾燥している状態と判断
され、含水率が17〜19%では注意を要する状態、2
0%以上ではシロアリなどの被害を受けやすい状態、3
0%以上では腐朽菌が繁殖しやすい状態と判断される。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明一実施例にかかる木造住宅の
延命化装置のブロック図、図2は本発明の木造住宅の延
命化装置の動作を示すフローチャート、図3は日付設定
画面の説明図、図4は初期画面の説明図、図5は条件設
定画面の説明図、図6は条件設定画面の説明図、図7は
条件設定画面の説明図、図8は異常発生画面の説明図、
図9は状態表示画面の説明図、図10は順調画面の説明
図、図11は流水センサーの断面図、図12は他の実施
例にかかる表示パネルの説明図である。
【0017】本発明の一実施例にかかる木造住宅の延命
化装置Aは図1に示すように、台所、浴室、洗面所、ト
イレ等に設置された含水率センサー1と、水道配管に設
置された流水センサー1aと、床下、天井裏等に設置さ
れた換気ファン1bと、床下、天井裏等に設置された湿
度センサー2(温湿度室内センサー)と、屋外に設置さ
れた湿度センサー3(温湿度屋外センサー)と、前記含
水率センサー1及び湿度センサー2,3を電気的に連結
する通信ケーブル4と、該通信ケーブル4によって連結
された制御装置5、及び表示装置5aを主要な構成とし
ている。
【0018】前記含水率センサー1は台所等水回り系統
に配置し、特に土台等の木質系の含水率を計測するもの
である。前記流水センサー1aは水道の流水状態を計測
するもので、電動バルブと共に屋内より上流側に設置さ
れる。前記湿度センサー2は床下、天井裏等に滞留した
空気の湿度を計測するセンサーであり、前記湿度センサ
ー3は屋根裏、床下等の換気口に入り込む建物周辺の空
気の湿度を計測するセンサーである。前記制御装置5は
湿度センサー2,3、含水率センサー1、換気ファン1
b、流水センサー1aを集中管理する装置であり、コン
トローラー、各種データを表示する液晶画面6等を有し
て構成されている。前記コントローラーは含水率比較制
御手段、湿度比較制御手段を有し、一例として、和泉電
気社製、MICRO3Cを使用することができる。ま
た、前記液晶画面の一例として、和泉電気社製、HG2
B型(CCクリックタイプ、タッチタイプ)を使用する
ことができる。
【0019】次に、木造住宅の延命化装置の動作を図2
を参照して説明する。ここにフローチャート中に使用さ
れているS1、S2・・・は手順(ステップ)の番号を
示す。まず、制御装置の日付け、時刻、基準湿度、基準
含水率等の条件を設定する(S1)。これらの設定は制
御装置5に備えられた液晶画面6によって行ない、液晶
画面6を指で触れることにより、あるいは液晶画面外に
備えられた数値入力ボタンを操作して数値を入力する。
日付け、時刻の設定は図3に示す画面に数値を入力す
る。この日付け、時刻を入力することにより、図4に示
すように、屋根裏、屋外、床下の温度、湿度が表示され
た液晶画面が設定される。尚、図示していないが、台
所、浴室、洗面所、トイレ等に設置された含水率センサ
ーの含水率を表示する画面を設定する場合もある。
【0020】次に、図5に示すタイマー設定画面に切換
え、警報を鳴らすまでのインターバル時間を設定する。
このインターバル時間は流水センサーによって測定され
た連続流水時間がどれだけ経過した場合に警報を鳴らす
かを設定するものである。次に、図6に示すタイマー設
定画面に切換え、電動弁を閉鎖させるまでのインターバ
ル時間を設定する。このインターバル時間を設定するこ
とにより、水道管破裂による連続流水、蛇口閉め忘れに
よる連続流水が発生した場合に、設定時間経過後に電動
弁が自動閉鎖されるようになる。
【0021】タイマーを設定した後に、図7に示す湿度
比較制御手段の設定画面に切替え、(床下≧屋外湿度
差)、(屋根裏≧屋外湿度差)、(屋外湿度上限)のそ
れぞれの数値を設定する。ここで、(床下≧屋外湿度
差)は床下の湿度と屋外の湿度の差が何%以上になった
場合に警報を発し、あるいは換気ファンを自動運転させ
るかを設定する項目であり、(屋根裏≧屋外湿度差)は
屋根裏と屋外の湿度の差が何%以上になった場合に警報
を発し、あるいは換気ファンを自動運転させるかを設定
する項目である。そして、(屋外湿度上限)は雨天時等
の屋外の湿度が高い場合に、屋外の高い湿度の空気を吸
い込まないように設定するものであり、何%以上に屋外
湿度が達した場合に換気ファンを停止させるかを設定す
る項目である。また、前記湿度比較制御手段の設定画面
の下方には、警報を鳴らすまでのインターバル時間、及
び電動弁を閉鎖させるまでのインターバル時間が表示さ
れている。
【0022】一例として、(床下≧屋外湿度差)を16
%、(屋根裏≧屋外湿度差)を16%(屋外湿度上限)
を60%として設定した場合には、床下の湿度が屋外に
比べて16%高くなった場合、あるいは、屋根裏の湿度
が屋外に比べ16%高くなった場合に、換気ファンが運
転を開始するようになる。しかし屋外の湿度が60%を
越えた場合には、湿度差がいかに高くなろうと換気ファ
ンは運転しない設定となっている。尚、図示していない
が、前記湿度比較制御手段の設定画面と同様に、含水率
が何%以上になった場合に警報を発するかを設定する含
水率比較制御手段の設定画面も同様に設定する。
【0023】以上、条件を設定した後に、戻るボタンを
押すことにより、図4に示すような初期画面が表示され
(S2)、異常検知可能状態となる。ここで、水道管の
破裂による漏水、蛇口の閉め忘れによる漏水等の異常が
発生した場合には(S3,S4)、水道管に取付けられ
た流水センサーによって連続流水時間が測定され、前記
タイマーによって設定された時間を越えた場合に、電動
弁が水道管を閉鎖(S5)すると共に、図8に示すよう
な異常発生画面が表示され(S6)、アラーム音等の警
報が発せられる。
【0024】また、水道管の異常では無くて、洗面所、
トイレ、台所、浴室等の排水が漏水している場合には、
電動弁は作動せず、警報が鳴ると同時に、図8に示すよ
うな異常発生画面が表示される(S6)。ここでは、含
水率センサーの計測値が含水率比較制御手段によって比
較され、予め設定した基準値より高いと判断された場合
に異常発生画面が表示されると共に、アラーム等の警報
が発せられる。この異常発生画面を指で触れることによ
り(S7)、図9に示すような状態表示画面に切替わる
(S8)。この状態表示画面には台所、洗面所、浴室、
トイレ、排水バルブ、床下、屋根裏等のそれぞれの箇所
がアイコンによって表示され、異常箇所のアイコンが赤
色に変色して場所を特定するようになっている。ここ
で、異常場所が床下、屋根裏の湿度の上昇である場合に
は、自動的に換気ファンが回転して湿気を除去する。ま
た、ファン手動のアイコンに触れることにより換気ファ
ンの運転が開始され、異常箇所の対処が行なわれる(S
9)。異常箇所への対処を行なった後は、リセットボタ
ンを押すことにより(S10)、順調画面が表示され
(図10)、終了する。
【0025】前記流水センサー1aは、図11に示すよ
うに、水道管10連結用の雌ねじ部11を両側に有した
管部12と、該管部内の電動弁12aと、前記管部に固
設されたモータ部13及びセンサー部14と、該モータ
部13及びセンサー部14の電源コード15を有して構
成され、このような管部12とモータ部13及びセンサ
ー部14が一体形成された装置を水道管10に連結し、
コード15を電源に接続することにより、センサー部1
4による異常信号と共に、水道管を閉鎖し、漏水による
被害拡大を防止することができる。尚、前記流水センサ
ーとしては、愛知時計社製(MND−20)と、電動バ
ルブ(KITZ ED24−TEF)を直結したものを
使用することができる。また、前記実施例では液晶画面
を使用する構成について説明したが、液晶画面の他、図
12に示すような、7セグメント表示装置を使用しても
よい。さらに、前記実施例において説明した警報手段と
しては、ブザー作動の他、ランプ表示させる場合もあ
る。
【0026】
【発明の効果】以上、説明してきたように請求項1記載
の木造住宅の延命化装置においては、住宅の所定箇所に
含水率センサー設置し、含水率センサーの計測値を制御
装置に表示する構成としたので、含水率の高い場所を早
期に発見することができ、漏水等の素早い対処を行なう
ことができる。さらには、竣工後間もない新築の木造住
宅でも床下の換気能力の不足や漏水も早期に発見するこ
とができ、新築後何年も経た住宅や、周囲が建て込んで
換気条件が変わった住宅に関しても同様に、悪化し腐る
前に処置することが可能となるため、補修コストが軽減
でき、木造住宅がもつ本来の耐久性能を維持し、寿命を
延ばすことができる。また、適切な処理を取ることによ
って耐用年数が延びて経済的に負担が軽くなる等の効果
が得られる。
【0027】請求項2記載の木造住宅の延命化装置にお
いては、予め設定した基準含水率と含水率センサーによ
って測定された含水率を比較する含水率比較制御手段を
有し、該含水率比較制御手段によって比較された含水率
の比較値が、所定値を越えた場合に警報手段を作動させ
る構成としたので、漏水等を即座に発見することができ
る。
【0028】請求項3記載の木造住宅の延命化装置にお
いては、換気口から排出される空気の湿度を計測する湿
度センサーと、換気口に入り込む空気の湿度を計測する
湿度センサーとを有した構成としたので、湿度の差から
床下、天井裏等の異常を発見することができ、早期に対
処することができる。また、住宅の所定箇所に含水率セ
ンサーを配置する構成としたので、異常箇所を素早く特
定することができる。そして、前記湿度センサー及び含
水率センサーの計測値を表示する制御装置とを有した構
成としたので、該計測値によって、換気ファンの自動運
転、警報手段の作動等を行なうことができる。
【0029】請求項4記載の木造住宅の延命化装置にお
いては、換気口から排出される空気の湿度と換気口に入
り込む空気の湿度を比較する湿度比較制御手段を設置
し、該湿度比較制御手段によって比較された湿度の計測
値が、所定値を越えた場合に警報手段を作動させる構成
としたので、床下、天井等に異常が発生した場合には、
アラーム等の警報手段によって即座に検知することがで
きる。
【0030】請求項5記載の木造住宅の延命化装置にお
いては、水道管の連続流水時間を測定する流水センサー
を設置し、該流水センサーによって測定された連続流水
時間が所定時間を越えた場合に、水道管に取付けられた
電動弁が水道管を閉鎖する構成としたので、水道管破裂
等による漏水被害を早期に発見し、被害の拡大を防止す
ることができる。さらに、蛇口の閉め忘れによる水道の
無駄な流出を防止し、集合住宅、ホテル等に適用するこ
とにより有効な効果を発揮する。
【0031】請求項6記載の木造住宅の延命化装置にお
いては、流水センサー及び電動弁は水道管に連結されて
一体形成されている構成としたので、水道管への取付け
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例にかかる木造住宅の延命化装置
のブロック図である。
【図2】本発明の木造住宅の延命化装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】日付設定画面の説明図である。
【図4】初期画面の説明図である。
【図5】条件設定画面の説明図である。
【図6】条件設定画面の説明図である。
【図7】条件設定画面の説明図である。
【図8】異常発生画面の説明図である。
【図9】状態表示画面の説明図である。
【図10】順調画面の説明図である。
【図11】流水センサーの断面図である。
【図12】他の実施例にかかる表示パネルの説明図であ
る。
【符号の説明】
A 木造住宅の延命化装置 1 含水率センサー 1a 流水センサー 1b 換気ファン 2 湿度センサー 3 湿度センサー 4 通信ケーブル 5 制御装置 6 液晶画面 10 水道管 11 雌ねじ部 12 管部 12a 電動弁 13 モータ部 14 センサー部 15 コード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の所定箇所に設置された含水率セン
    サーと、該含水率センサーの計測値を表示する制御装置
    とを有して構成された木造住宅の延命化装置であって、 前記含水率センサーの計測値が所定値を越えた場合に、
    警報手段を作動及び/又はその場所の含水率増加要因除
    去作業を行うことを特徴とする木造住宅の延命化装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置には、予め設定した基準含
    水率と含水率センサーによって測定された含水率を比較
    する含水率比較制御手段が備えられ、該含水率比較制御
    手段によって比較された含水率の比較値が、所定値を越
    えた場合に警報手段を作動させることを特徴とする請求
    項1記載の木造住宅の延命化装置。
  3. 【請求項3】 換気口から排出される空気の湿度を計測
    する湿度センサーと、 換気口に入り込む空気の湿度を計測する湿度センサー
    と、 住宅の所定箇所に設置された含水率センサーと、 前記湿度センサー及び含水率センサーの計測値を表示す
    る制御装置とを有した木造住宅の延命化装置であって、 前記湿度センサーまたは含水率センサーの計測値が所定
    値を越えた場合に、その場所の湿度増加要因除去作業、
    含水率増加要因除去作業を行なうことを特徴とする木造
    住宅の延命化装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置には、換気口から排出され
    る空気の湿度と換気口に入り込む空気の湿度を比較する
    湿度比較制御手段が備えられ、 該湿度比較制御手段によって比較された湿度の比較値
    が、所定値を越えた場合に警報手段を作動させることを
    特徴とする請求項3記載の木造住宅の延命化装置。
  5. 【請求項5】 前記木造住宅の延命化装置には、水道管
    の連続流水時間を測定する流水センサーが設置され、該
    流水センサーによって測定された連続流水時間が所定時
    間を越えた場合に、水道管に取付けられた電動弁が水道
    管を閉鎖することを特徴とする請求項1、2または3記
    載の木造住宅の延命化装置。
  6. 【請求項6】 前記流水センサー及び電動弁は水道管に
    連結されて一体形成されていることを特徴とする請求項
    5記載の木造住宅の延命化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054422A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 S X L Corp 木質系建物の劣化診断システム
JP2012017614A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Toyota Home Kk 建物

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