JPH1115880A - オープンマーケティングシステムの開発 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】商品取引に係わる商談や発注作業の作業効率を
向上することのできるオープンマーケティングシステム
を実現できるようにする。 【解決手段】商品供給者のコンピュータ１００と商品仲
介者のコンピュータ４００と商品販売者のコンピュータ
５００及び商品の売り方の視点ごとに商品を分類した情
報を格納するＶＯＭテーブル３２０と、商品の属性情報
や商品イメージ情報を格納する商品属性テーブル３３０
と、卸売業から小売業に対して企画の提案を行うための
提案情報を格納する商談テーブル３４０と、商談の結
果、発注の指示を受けた商品やイベント情報が格納され
る受注実績テーブル３５０を有するコンピュータ３００
を通信回線１０で結び、ネットワーク上で情報の共有化
を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
トやホームセンターなどの商品を販売する商品販売者
と、その商品を生産し供給する商品供給者及び商品販売
者と商品供給者との間で商品の仲介を行う商品仲介者の
商談及び商品の提案をネットワークを介して電子的に行
うオープンマーケティングシステムに係わり、特に商品
仲介者が商品販売者に対して商品の商談や提案を効率化
するオープンマーケティングシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ほとんどの商品仲介者が商品販売者に対
する商品の提案において、商品仲介者は、提案したい商
品を携帯し商品販売者のもとへ出向き商談を行ってい
る。このように人手を介して商品仲介者と商品販売者と
が商品の取引を行う場合、人の移動や商品の運搬、商談
の時間調整に多大の人手と時間がかかる。また、商品販
売者から他の商品の提示を求められた場合、商品仲介者
はその商品の在庫数、価格、リードタイムなどの商品情
報を調べ、再び商品の運搬、商談の時間調整等を行わな
ければならないという問題点を持つ。この問題点を解消
するために特開平７−２３０４９４号公報に記載してい
るように、ネットワークを介して商品のイメージを確実
に捉えられる商品情報と最新の商品情報をタイムリーに
提供することにより、利用者の十分な満足を得た商品選
択が行えると共に受信した商品情報を基に利用者との間
で商品売買取引を実施し、その結果を注文情報として送
信するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、以下のような問題がある。

【０００４】例えば、商品販売者は売上を高めるために
季節ごとの祭事に合わせた企画例えば、ひな祭りフェア
や七夕フェア、運動会フェアなどを立てる作業を行う。
このような場合、商品仲介者はその都度それぞれの企画
やその商品販売者、商圏ごとに合った商品の品揃えや調
達を人手を介して行う必要性が発生するという問題が生
じる。

【０００５】また、定番品のように発注数の変更だけで
済む商品についても毎回、商品イメージ情報として提供
される情報量が多い場合は、効率的に作業が進まないと
いう問題がある。

【０００６】また、商品供給者側では供給した商品がど
のように売れたのか、また商品販売者がどのような売り
方をしたのかなどマーケティング情報の分析に多くの時
間と人手を費やしている。このように商品販売者側だけ
でなく商品供給者側の作業効率を向上させる点が配慮さ
れていない。

【０００７】さらに、商品供給者と商品仲介者及び、商
品仲介者と商品販売者というように２者間での情報の共
有化は実施されているが、商品供給者と商品仲介者及び
商品販売者の３者間での情報の共有化が図られておら
ず、それぞれが必要な時に必要な相手の情報を入手、利
用できず、情報入手に時間がかかるため、それぞれのコ
ンピュータに同じ情報を保持しなければならないという
課題があった。

【０００８】本発明の目的は、かかる従来方法の課題を
解決するために、商品供給者、商品仲介者及び商品販売
者をネットワークで接続し、特定のソフトウェアのダウ
ンロードやインストールを必要とせず、情報の共有化を
実現し、それぞれが必要な時に必要な情報を入手、利用
できるオープンマーケティングシステムを提供すること
にある。

【０００９】本発明の他の目的は、商品取引に係わる商
談や発注作業の作業効率を向上することのできるオープ
ンマーケティングシステムを提供することにある。

【００１０】本発明の他の目的は、商品の開発に係わる
マーケティング分析作業の作業効率を向上することので
きるオープンマーケティングシステムを提供することに
ある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のオープンマーケティングシステムは、商品
供給者、商品仲介者及び商品販売者の３者間で共有する
情報のテーブルを商品仲介者のコンピュータに設け、３
者間で情報を入手、利用できるように３者のコンピュー
タを通信回線で接続し、特定のソフトウェアのダウンロ
ードやインストールを必要としないブラウザーを使用す
ることにより情報の共有化を実現することを特徴とす
る。

【００１２】上記他の目的を達成するために、前記オー
プンマーケティングシステムにおいて、商品それぞれの
売り方の視点を示す情報であるＶＯＭ(Viewpoints Of M
arketing)テーブルと、商品供給者が開発した商品の属
性を示す情報である商品属性テーブルと、商品仲介者が
商品販売者に商品の提案を行うために提案キーワードや
提案商品情報を示す情報である商談テーブルと、商品販
売者が商品仲介者からの提案商品に対する発注情報やイ
ベント情報を示す情報である受注実績テーブルとをコン
ピュータに設け、商品仲介者からの提案に対する商品販
売者の回答は表示項目に入力する入力手段を設けること
により、入力手段により入力された情報をデータ化する
手段と、入力された回答データを判定し商品をリスト化
及びファイル化する手段と、商品属性テーブルより代替
品を抽出する手段とをコンピュータのＣＰＵに設けるこ
とにより、商品取引を実現できることを特徴とする。

【００１３】さらに上記他の目的を達成するために、販
売実績テーブルより販売情報を抽出しリスト化する手段
と販売実績テーブルのイベント情報を基に商品の売り方
の視点と商品とを対応付けＶＯＭテーブルに登録する手
段とをコンピュータのＣＰＵに設け、商品ごとに対応付
けられたＶＯＭテーブルを表示することを特徴とする。

【００１４】企画提案作業の場合は、ＶＯＭテーブルよ
り企画の対象となる商品の販売視点と商品データを抽出
し、抽出した商品データと商品属性テーブルの商品デー
タを比較しコンピュータのＣＰＵで提案商品データを作
成し、商談テーブルに登録する。商談テーブルはＵＲＬ
(Uniform Resource Locator)として商品販売者のコンピ
ュータへ伝達する。商品販売者はコンピュータの表示装
置に表示されるＵＲＬを元に商品仲介者のコンピュータ
にアクセスすることで商談テーブルの内容が表示され
る。

【００１５】発注作業の場合は、表示された商談テーブ
ルの提案内容について表示項目に設けられた入力手段で
商品ごとにアクションを入力し、すべての商品について
アクションを入力したら表示項目に設けられた入力手段
で完了を入力する。さらに商品のイメージ情報や詳細な
属性情報を表示させる場合は、表示項目に設けられた入
力手段で入力することで表示する。入力されたアクショ
ンが発注の場合は、ＣＰＵでリスト化し表示する。表示
された商品の発注数を入力装置より入力する。すべての
商品について発注数を入力したら表示項目に設けられた
入力手段で送信を入力することで発注データは、コンピ
ュータの受注実績テーブルに登録される。

【００１６】マーケティング分析作業の場合は、商品供
給者のコンピュータからマーケティング分析の対象とな
る商品を入力装置から入力し送信する。商品仲介者のコ
ンピュータのＣＰＵは受信した商品に対応付けられた商
品の販売視点をＶＯＭテーブルから抽出、リスト化し表
示する。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるオープンマ
ーケティングシステムをスーパーマーケットなどの小売
業と商品の取引を行う卸売業及びメーカーに採用した場
合の実施例を詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明に係わるシステムであるコ
ンピュータと通信回線とのシステムの構成を示すブロッ
ク図である。図２は、卸売業が小売業に対して商品の提
案から発注情報を受け取るまでの商談の処理手順の一実
施例を示すフローチャートである。図３は、メーカーが
登録した商品に対して卸売業または小売業がその商品の
売り方の視点ごとに商品を分類した情報を格納したＶＯ
Ｍテーブルのデータ構成図である。図４は、メーカーが
商品開発した際、その商品の属性情報及び商品イメージ
データを格納した商品属性テーブルのデータ構成図であ
る。図５は、卸売業から小売業に対して商品の提案を行
うための商談テーブルのデータ構成図である。図６は、
商談の結果、発注の指示を受けた商品やイベント情報が
格納される受注実績テーブルのデータ構成図である。

【００１９】図１において、コンピュータ１００は、メ
ーカーの端末装置の仕組みを表わすものでキーボードや
マウスなどオペレータからの指示を受け取る入力装置１
２０と、オペレーターに対しメッセージやメニュー等の
表示を行う表示装置１３０と、通信回線を介したネット
ワークからの情報受信や情報送信を行うブラウザ(検索)
プログラムなどを格納するプログラム格納装置１４０
と、入力装置や表示装置、プログラム格納装置の制御等
を行うＣＰＵ１１０とを有する。コンピュータ３００
は、メーカーや小売業からブラウザプログラムにより通
信回線を介したネットワーク上で情報の共有化を実現す
るハードウェアの仕組みで、商品の売り方の視点ごとに
商品を分類した情報を格納するＶＯＭテーブル３２０
と、商品の属性情報や商品イメージ情報を格納する商品
属性テーブル３３０と、卸売業から小売業に対して企画
の提案を行うための提案情報を格納する商談テーブル３
４０と、商談の結果、発注の指示を受けた商品やイベン
ト情報が格納される受注実績テーブル３５０と、受信情
報を保持するテーブル保持装置３６０と、各テーブルの
制御及びデータの加工等を行うＣＰＵ３１０とを有す
る。コンピュータ４００は、卸売業の端末装置の仕組み
を表わすものでコンピュータ３００とは通信回線で結ば
れており、キーボードやマウスなどオペレータからの指
示を受け取る入力装置４２０と、オペレーターに対しメ
ッセージやメニュー等の表示を行う表示装置４３０と、
通信回線を介したネットワークからの情報受信や情報送
信を行うブラウザ(検索)プログラムなどを格納するプロ
グラム格納装置４４０と、入力装置や表示装置、プログ
ラム格納装置の制御等を行うＣＰＵ４１０とを有する。
コンピュータ５００は、小売業の端末装置の仕組みを表
わすものでキーボードやマウスなどオペレータからの指
示を受け取る入力装置５２０と、オペレーターに対しメ
ッセージやメニュー等の表示を行う表示装置５３０と、
通信回線を介したネットワークからの情報受信や情報送
信を行うブラウザ(検索)プログラムなどを格納するプロ
グラム格納装置５４０と、入力装置や表示装置、プログ
ラム格納装置の制御等を行うＣＰＵ５１０とを有し、コ
ンピュータ１００とコンピュータ３００及びコンピュー
タ５００それぞれ通信回線１０で結ばれている。

【００２０】図３は、メーカーが登録した商品に対して
卸売業または小売業がその商品の売り方の視点ごとに商
品を分類した情報を格納したＶＯＭテーブルのデータ構
成図の一実施例を示す図である。

【００２１】テーブルには、商品の売り方の視点を示す
情報である商品の販売視点１０００をキーとして、それ
に対応する商品の商品コード１０１０がある。

【００２２】図４は、メーカーが商品開発した際、その
商品の属性情報及び商品イメージデータを格納した商品
属性テーブルのデータ構成図の一実施例を示す図であ
る。

【００２３】テーブルには、商品特有の商品コード１１
００、商品の商品名１１１０、商品を開発したメーカー
名１１２０、商品をカテゴリー単位に分類する商品区分
コード１１３０、例えば商品を梱包したときの重さや大
きさ等を示す情報である梱包単位１１４０、商品の単価
１１５０、商品の在庫数１１６０、例えば商品を開発し
たコンセプトやキーワード等を示す情報である商品特性
１１７０、例えば商品の特徴やピーアール等を示す情報
であるコメント１１８０、商品の標準納期１１９０、商
品の生産中止を示す情報である生産中止区分１２００、
例えば商品の外観等を示す情報である商品イメージ情報
１２２０がある。

【００２４】図５は、卸売業から小売業に対して商品の
提案を行うための商談テーブルのデータ構成図の一実施
例を示す図である。

【００２５】テーブルには、小売業の店舗名を格納する
商品販売者名１３００、例えばＶＯＭテーブルの商品の
販売視点情報や提案する企画名等を示す情報を格納する
提案キーワード１３１０、提案する商品の商品情報１３
２０がある。商品情報１３２０は、提案する商品の商品
名１３２１、商品を開発したメーカー名１３２２、商品
の単価１３２３、商品の標準納期１３２４、例えば商品
の発注やサンプル要求等を示す入力手段を有した情報で
ある選択区分１３２５から構成する。

【００２６】図６は、商談の結果、発注の指示を受けた
商品やイベント情報が格納される受注実績テーブルのデ
ータ構成図の一実施例を示す図である。

【００２７】テーブルには、小売業からの発注指示を受
けた受注日付１４００、発注した商品を販売するイベン
ト１４１０、発注の指示を受けた小売業の店舗名を格納
する商品販売者名１４２０、提案キーワード１４３０、
発注の指示を受けた商品の商品情報１４４０がある。商
品情報１４４０は、発注の指示を受けた商品の商品名１
４４１、商品を開発したメーカー名１４４２、商品の単
価１４４３、商品の標準納期１４４４、例えば商品の発
注やサンプル要求等を示す情報である選択区分１４４
５、発注の指示を受けた商品の指定納期１４４６、発注
の指示を受けた商品の発注数１４４７から構成する。

【００２８】図７は、卸売業から小売業への提案内容に
おいて表示装置に表示される表示項目に設けた入力手段
の一実施例を示す図である。

【００２９】表示装置に表示される入力手段は、提案内
容に対する回答の選択項目を表示するためのアクション
選択キー９１０、回答を選択する回答要求キー９２０、
商品ごとの詳細情報を表示する詳細キー９３０、作業の
終了を要求する完了キー９４０から構成される。

【００３０】次に、図２の卸売業が小売業に対する商品
の提案作業及び提案に対する小売業の発注作業を示すフ
ローチャートに基づいて図１、図３、図４、図５、図
６、図７の各部の動作について説明する。

【００３１】まず、卸売業のオペレータは提案する企画
情報をコンピュータ４００の表示装置４３０に表示され
るメニューから入力装置４２０により提案作業の処理項
目を選択する。ＣＰＵ４１０は、入力装置４２０からの
提案作業の要求を受付け、プログラム格納装置４４０に
送信要求の指示を与えるとプログラム格納装置４４０
は、コンピュータ３００に情報検索要求を送信する。Ｃ
ＰＵ３１０は、受信した情報検索要求に従いＶＯＭテー
ブルより商品の販売視点１０００を抽出しコンピュータ
４００に送信する。プログラム格納装置４４０は、受信
した情報をＣＰＵ４１０に伝えるとＣＰＵ４１０は、受
信した情報を表示装置４３０に表示する。オペレータ
は、表示装置４３０に表示される情報から入力装置４２
０により提案する企画を選択する。ＣＰＵ４１０は、入
力装置４２０からの要求を受付け、プログラム格納装置
４４０に送信要求の指示を与えるとプログラム格納装置
４４０は、コンピュータ３００に情報検索要求を送信す
る。ＣＰＵ３１０は、受信した情報検索要求に従いＶＯ
Ｍテーブルより該当する商品の販売視点１０００を検索
し商品コードを抽出する。ＣＰＵ３１０は、抽出した商
品コードに基づき商品属性テーブルより該当する商品名
１１１０、メーカー名１１２０、単価１１５０、標準納
期１１９０を抽出し商談テーブルに格納する。処理が完
了するとＣＰＵ３１０は、コンピュータ４００に終了情
報を送信する。プログラム格納装置４４０は、受信した
情報をＣＰＵ４１０に伝えるとＣＰＵ４１０は、受信し
た情報を表示装置４３０に表示する(ステップ６００)。
オペレーターは、表示装置４３０に処理終了メッセージ
が表示されたら入力装置４２０により作成した商談テー
ブルのファイル名をＵＲＬ(Uniform Resource Locator)
とする処理項目を選択する。ＣＰＵ４１０は、入力装置
４２０からの要求を受付け、プログラム格納装置４４０
に送信要求の指示を与えるとプログラム格納装置４４０
は、コンピュータ５００にＵＲＬ情報を送信する(ステ
ップ６１０)。次にプログラム格納装置５４０は、受信
した情報をＣＰＵ５１０に伝えるとＣＰＵ５１０は受信
したＵＲＬ情報を表示装置５３０に表示する。小売業の
オペレータは、表示される情報から入力装置５２０によ
り検索要求を選択する(ステップ６２０)。ＣＰＵ５１０
は、入力装置５２０からの検索要求を受付け、プログラ
ム格納装置５４０に送信要求の指示を与えるとプログラ
ム格納装置５４０は、コンピュータ３００に商談テーブ
ル検索要求を送信する。ＣＰＵ３１０は、受信した検索
要求により商談テーブルをリスト化しコンピュータ５０
０に送信する(ステップ６３０)。プログラム格納装置５
４０は、受信した情報をＣＰＵ５１０に伝えるとＣＰＵ
５１０は、受信した商談テーブルを表示装置５３０に表
示する。小売業のオペレータは、表示された提案内容に
ついて商品ごとに入力装置５２０により表示項目に設け
られた入力手段のアクション選択キー９１０をクリック
すると表示される回答要求キー９２０から入力装置５２
０により回答をクリックし回答する。このとき商品の詳
細情報を検索する場合は、表示されている商品の左横に
設けられた入力手段の詳細キー９３０を入力装置５２０
によりクリックするだけで、商品の詳細情報が表示され
る。小売業のオペレータは、すべての商品について回答
したら入力装置５２０により表示項目に設けられた入力
手段の完了キー９４０をクリックする(ステップ６４
０)。ＣＰＵ５１０は、入力装置５２０からの完了要求
を受付け、プログラム格納装置５４０に送信要求の指示
を与えるとプログラム格納装置５４０は、回答情報をコ
ンピュータ３００に送信する。ＣＰＵ３１０は、受信し
た回答情報をテーブル保持装置３６０に格納するととも
に選択区分が発注のデータをリスト化しコンピュータ５
００に送信する(ステップ６５０)。プログラム格納装置
５４０は、受信した情報をＣＰＵ５１０に伝えるとＣＰ
Ｕ５１０は、受信した発注リストを表示装置５３０に表
示する。小売業のオペレータは、表示された発注リスト
の商品ごとに入力装置５２０により発注数を入力する。
オペレータは、すべての商品について発注数を入力した
ら入力装置５２０により表示項目に設けられた入力手段
の完了キー９４０をクリックする(ステップ６６０)。Ｃ
ＰＵ５１０は、入力装置５２０からの送信要求を受付
け、プログラム格納装置５４０に送信要求の指示を与え
るとプログラム格納装置５４０は、発注情報をコンピュ
ータ３００に送信する。ＣＰＵ３１０は、受信した発注
情報をファイル化し、受注実績テーブルに格納する(ス
テップ６７０)。次にＣＰＵ３１０は、テーブル保持装
置３６０に格納した回答情報より選択区分がサンプル要
求のデータをリスト化しコンピュータ４００に送信す
る。プログラム格納装置４４０は、受信した情報をＣＰ
Ｕ４１０に伝えるとＣＰＵ４１０は、受信したサンプル
要求リストを表示装置４３０に表示する。卸売業のオペ
レータは、表示されたサンプル要求リストよりサンプル
商品の手配を行い小売業へ商品を送付する(ステップ６
８０)。次にＣＰＵ３１０は、テーブル保持装置３６０
に格納した回答情報より選択区分が保留、不要のデータ
を元に商品属性テーブルより代替品を抽出しリスト化し
てコンピュータ４００に送信する。プログラム格納装置
４４０は、受信した情報をＣＰＵ４１０に伝えるとＣＰ
Ｕ４１０は、受信した代替品リストを表示装置４３０に
表示する(ステップ６９０)。卸売業のオペレータは、表
示された代替品リストの商品を入力装置４２０により選
択する。ＣＰＵ４１０は、入力装置４２０からの再提案
作業の要求を受付け、プログラム格納装置４４０に送信
要求の指示を与えるとプログラム格納装置４４０は、コ
ンピュータ３００に情報検索要求を送信する。ＣＰＵ３
１０は、選択された商品コードに基づき商品属性テーブ
ルより該当する商品名１１１０、メーカー名１１２０、
標準納期１１９０を抽出し商談テーブルに格納する。処
理が完了するとＣＰＵ３１０は、コンピュータ４００に
終了情報を送信する(ステップ７００)。以降、ステップ
６１０から処理を繰り返す。

【００３２】本実施例によれば、卸売業が小売業に対し
て商品の提案から発注情報を受け取るまでの作業を卸売
業のオペレータが表示されるメニューやメッセージに対
しコンピュータに指示を与えるだけで実現することがで
き、また、小売業のオペレータも表示される提案内容に
ついて回答しているという意識を持たせない方法のアク
ション選択を行うだけで発注やサンプル要求が実現でき
るとともに提案商品の詳細情報を必要なときにだけ表示
させることが実現できるので、従来に比べ、商談や発注
作業を効率的に行うことができる。さらに、特定のプロ
グラムのダウンロードやインストールを必要としないブ
ラウザープログラムで実現できるので作業の効率向上が
図れる。

【００３３】上述の実施例においてオープンマーケティ
ングシステムは、卸売業から小売業への企画提案及び小
売業の発注手段として適用しているが、メーカーの作業
についても適用することができる。例えば、メーカーが
商品属性テーブルに登録した商品のマーケティング分析
作業を行うときに、例えば、コンピュータ３００のテー
ブルの他に小売業から商品の販売情報を示す販売実績テ
ーブルを設けることで効果的にマーケティング分析作業
を行うことができる。

【００３４】図８のフローチャートに基づいてオープン
マーケティングシステムをメーカーのマーケティング分
析作業に適用する例について説明する。

【００３５】まず、メーカーのオペレータは分析を行う
商品を指定するために、図１に示すコンピュータ１００
の表示装置１３０に表示されるメニューから、入力装置
１２０によりマーケティング分析作業の処理項目を選択
する。ＣＰＵ１１０は、入力装置１２０からのマーケテ
ィング分析作業要求を受付け、プログラム格納装置１４
０に送信要求の指示を与えるとプログラム格納装置１４
０は、コンピュータ３００に情報検索要求を送信する
(ステップ８００)。ＣＰＵ３１０は、受信した情報検索
要求に従いＶＯＭテーブルより商品の販売視点１０００
と商品コードを抽出しリスト化しコンピュータ１００に
送信する(ステップ８１０)。プログラム格納装置１４０
は、受信した情報をＣＰＵ１１０に伝えるとＣＰＵ１１
０は、受信した情報を表示装置１３０に表示する。メー
カーのオペレータは、表示装置１３０に表示される情報
から入力装置１２０により分析する商品コードを選択す
る。ＣＰＵ１１０は、入力装置１２０からの要求を受付
け、プログラム格納装置１４０に送信要求の指示を与え
るとプログラム格納装置１４０は、コンピュータ３００
に情報検索要求を送信する(ステップ８２０)。ＣＰＵ３
１０は、受信した情報検索要求に従い販売実績テーブル
より該当する商品の販売情報(販売日、販売数、天候、
イベント等)を抽出しリスト化してコンピュータ１００
に送信する(ステップ８３０)。プログラム格納装置１４
０は、受信した情報をＣＰＵ１１０に伝えるとＣＰＵ１
１０は、受信した情報を表示装置１３０に表示する。

【００３６】本実施例の場合、画面に表示された販売情
報から該当する商品が例えば、どのような売り方をする
といくつ売れるのか、どんなふうに売れたのか、また、
天候によりどのように左右されるのか等、効果的にしか
も短時間で分析を行うことができ、さらに小売業または
卸売業が考えた商品の販売視点と組み合わせることによ
り新たな商品の開発にフィードバックすることもでき新
商品の企画作業においても時間の短縮を図ることができ
る。

【００３７】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、商
品取引の商談を電子的に行うことができ、人手がかかる
商品の提案作業、発注作業、マーケティング分析作業等
の作業効率を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の係わるオープンマーケティングシステ
ムのハードウェア構成の一実施例を示す図である。

【図２】本発明の商品の提案作業と発注作業を示す流れ
図である。

【図３】本発明のＶＯＭテーブルのデータ構成の一実施
例を示す図である。

【図４】本発明の商品属性テーブルのデータ構成の一実
施例を示す図である。

【図５】本発明の商談テーブルのデータ構成の一実施例
を示す図である。

【図６】本発明の受注実績テーブルのデータ構成の一実
施例を示す図である。

【図７】本発明の表示項目に設けた入力手段を示す一実
施例を示す図である。

【図８】本発明のマーケティング分析作業を示す流れ図
である。

【符号の説明】

１０…通信回線、 １００…メーカー側端末のコン
ピュータ、１１０…メーカー側端末のＣＰＵ、 １２
０…メーカー側端末の入力装置、１３０…メーカー側端
末の表示装置、１４０…メーカー側端末のプログラム格
納装置、３００…卸売業側のコンピュータ、 ３１
０…卸売業側のＣＰＵ、３２０…卸売業側のＶＯＭテー
ブル、３３０…卸売業側の商品属性テーブル、 ３４０
…卸売業側の商談テーブル、３５０…卸売業側の受注実
績テーブル、３６０…卸売業側のテーブル保持装置、４
００…卸売業側端末のコンピュータ、４１０…卸売業側
端末のＣＰＵ、 ４２０…卸売業側端末の入力装
置、４３０…卸売業側端末の表示装置、４４０…卸売業
側端末のプログラム格納装置、５００…小売業側端末の
コンピュータ、 ５１０…小売業側端末のＣＰＵ、５２
０…小売業側端末の入力装置、 ５３０…小売業側
端末の表示装置、５４０…小売業側端末のプログラム格
納装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我 修治 神奈川県横浜市都筑区加賀原二丁目２番 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内 (72)発明者 森 俊彦 神奈川県横浜市都筑区加賀原二丁目２番 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品供給者が公開した商品情報を商品仲介
   者が入手、商品販売者向けに加工・伝達するコンピュー
   タと、商品販売者がこれに回答、伝達するコンピュータ
   と、商品供給者がその内容を入手、利用するコンピュー
   タとを通信回線で接続し情報の共有化を実現することを
   特徴とするシステム。