JPH11157386A - ブレーキ作動表示装置 - Google Patents

ブレーキ作動表示装置

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JPH11157386A
JPH11157386A JP34064597A JP34064597A JPH11157386A JP H11157386 A JPH11157386 A JP H11157386A JP 34064597 A JP34064597 A JP 34064597A JP 34064597 A JP34064597 A JP 34064597A JP H11157386 A JPH11157386 A JP H11157386A
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JP
Japan
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vehicle
light emitting
display device
brake
operation display
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JP34064597A
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Masahiro Tanaka
正弘 田中
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の前方、或いは、車両の側方からも車両
のブレーキペダルが操作されブレーキが作動中であるこ
とを確認できるブレーキ作動表示装置を提供する。 【解決手段】 車両31のフロントバンパー32の開口
部32a、車両31のルームミラー33の裏面、車両3
1の両側方の窓越し車内側に、順にスポット状の発光部
22、車両31が停止する旨を表現する「BRAKE」
という文字を形成した発光部23,24を備え、前記発
光部22,23,24を車両31のブレーキペダルの操
作に連動して所定周期で点滅させて発光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ作動表示
装置に関するものであり、特に、車両のブレーキペダル
が操作されブレーキが作動中であることを周囲に知らせ
るストップランプ等のブレーキ作動表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のブレーキペダルの操作
に連動して発光するものには、ストップランプがある。
ストップランプは車両の最後部に設けられ、ブレーキペ
ダルが操作されブレーキが作動中であることを後方に表
示し、後続車両が追突するのを防止するためのものであ
る。
【0003】ストップランプの中には、後続車両が接近
した時等、下方より所定範囲の部分が後続車両の運転者
にとって確認不能なときでも、確認できるように補助的
に、後部窓ガラスの車内側に設けられたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、従来の車両には、車両のブレーキペダルが操作され
ブレーキが作動中であることを表示させるには、車両後
方に設けられたストップランプしか存在せず、車両の前
方及び側方からは、ブレーキペダルが操作されブレーキ
が作動中であることを充分に確認できなかった。特に、
前方からは車両のブレーキペダルが操作されブレーキが
作動中であることを全く確認できないために、周囲の歩
行者や他の車両等を運転する者が、車両の動きを充分に
把握することができなかった。
【0005】例えば、歩行者が横断歩道を横断する際
に、接近してくる車両が停止してくてると信じて横断を
始めたら、その車両が停止することなく横断歩道を通過
することがあった。
【0006】また、歩行者や他の車両等の前方を横切ろ
うとする車両が、そのまま停止することなく通過するだ
ろうと思っていたら、予期しない急ブレーキにより歩行
者や他の車両等の前方を塞ぐ位置で停止することがあっ
た。
【0007】そこで、本発明は、車両の前方等からも車
両のブレーキペダルが操作されブレーキが作動中である
ことを確認できるブレーキ作動表示装置の提供を課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ブレーキ作動表示装置は、ブレーキペダルの操作に連動
して発光する発光部を車両の前方より確認可能な位置に
設けたものである。
【0009】ここで、発光部の装着位置は、車両の前方
より確認可能な位置であれば、特に限定されるものでは
ない。当然のことながら、車両の外部に装着されていて
もよいし、車内窓越しに装着されていてもよい。また、
発光部はブレーキペダルの操作に連動して連続して発光
し続けてもよいが、所定周期で点滅する等、間欠動作を
してもよい。さらに、発光部の発光色は、特に限定され
るものでなく、赤、青、緑、黄色等、どのような色でも
よい。
【0010】したがって、請求項1の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、ブレーキペダルを操作し、ブレー
キが作動すると発光部が発光し、車両が減速中であるか
否かが、車両の前方から確認できる。
【0011】請求項2の発明にかかるブレーキ作動表示
装置は、請求項1のブレーキ作動表示装置において、発
光部が車両のラジエータグリル内に組み込まれているも
のである。ここで、発光部は、ラジエータグリルに埋め
込まれていても、ラジエータグリルの表面に配設されて
いてもよい。
【0012】したがって、請求項2の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、請求項1のブレーキ作動表示装置
の作用に加えて、発光部が車両のラジエータグリル内に
組み込まれているので、発光しないときは存在が殆どわ
からない。
【0013】請求項3の発明にかかるブレーキ作動表示
装置は、請求項1のブレーキ作動表示装置において、発
光部がルームミラーの裏面に設けられているものであ
る。
【0014】したがって、請求項3の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、請求項1のブレーキ作動表示装置
の作用に加えて、発光部がルームミラーの裏面に設けら
れているので、車両の各部の中でも比較的高い位置で発
光部を発光させることができる。
【0015】請求項4の発明にかかるブレーキ作動表示
装置は、ブレーキペダルの操作に連動して発光する発光
部を車両の側方より確認可能な位置に設けたものであ
る。
【0016】ここで、発光部の装着位置は、車両の側方
より確認可能な位置であれば、特に限定されるものでは
ない。当然のことながら、車両の外部に装着されていて
もよいし、車内窓越しに装着されていてもよい。また、
発光部はブレーキペダルの操作に連動して連続して発光
し続けてもよいが、所定周期で点滅する等、間欠動作を
してもよい。さらに、発光部の発光色は、特に限定され
るものでなく、赤、青、緑、黄色等、どのような色でも
よい。
【0017】したがって、請求項4の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、ブレーキペダルを操作し、ブレー
キが作動すると発光部が発光し、車両が減速中であるか
否かが、車両の側方から確認できる。
【0018】請求項5の発明にかかるブレーキ作動表示
装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つのブレー
キ作動表示装置において、発光部がブレーキの作動によ
り車両が減速中である旨を直に表現するものである。
【0019】ここで、発光部の表現には、ブレーキの作
動により車両が減速中である旨を意味する文字絵柄等が
考えられる。例えば、「BRAKE」、「減速中」の文
字等がある。
【0020】したがって、請求項5の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか
1つのブレーキ作動表示装置の作用に加えて、発光部の
発光の意味が一瞬にして明確に理解できる。
【0021】請求項6の発明にかかるブレーキ作動表示
装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのブレー
キ作動表示装置において、発光部が発光時に所定周期で
点滅するものである。
【0022】ここで、発光部の発光周期は、特に限定さ
れないが、単位時間あたりの発光回数が周囲の歩行者や
他の車両等を運転する者が充分に危険を回避できるよう
な回数以上になる発光周期が好ましい。
【0023】したがって、請求項6の発明のブレーキ作
動表示装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか
1つのブレーキ作動表示装置の作用に加えて、発光部の
発光状態が所定周期で点滅することで、単に発光部が発
光する場合に比べて人目を引きつけやすく、ブレーキ作
動中であることがより早く周囲の歩行者や他の車両等を
運転する者に伝わる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるブ
レーキ作動表示装置を備えた車両を示す斜視図である。
【0025】図1に示すように、本実施形態のブレーキ
作動表示装置1は車両11のラジエータグリル12の内
部に組み込まれた発光部2を備えている。つまり、この
発光部2は車両11の正面より確認可能な位置に設けら
れている。
【0026】また、発光部2は、車両11の後部に設け
られた図示しないストップランプと同様に車両11のブ
レーキペダルの操作に連動して発光する。例えば、図2
に示すように、ブレーキペダルの操作に連動して閉じる
リミットスイッチLSを介してバッテリー3より電源が
供給され発光部2は発光する。図2は本発明の第一実施
形態であるブレーキ作動表示装置の構成を示す説明図で
ある。
【0027】そのため、周囲の歩行者や他の車両等を運
転する者にとって、車両11の前方からも車両11の運
転者がブレーキを踏んだことを確認できる。しかも、発
光部2はラジエータグリル12内部に組み込まれている
ことにより、発光しないときは発光部2の存在が殆ど目
立たないので、車両11の外観を損なうことがない。
【0028】上記のように本実施形態のブレーキ作動表
示装置1の発光部2が前方より確認可能な位置に設けら
れた車両11は、ブレーキペダルの操作により減速中で
あるか、或いは、減速中でないかが、発光部2の発光状
態によって、前方から確認できるので、車両11が接近
してくる場合に、歩行者や他の車両等は接触を回避する
ことができる。
【0029】続いて、歩行者や他の車両等が本実施形態
のブレーキ作動表示装置1を備えた車両11との接触を
回避する様子について説明する。図3は歩行者が本発明
の第一実施形態であるブレーキ作動表示装置を備えた車
両との接触を回避する状態を示す説明図である。
【0030】例えば、図3の矢印15aに示すように、
歩行者15が道路13に設けられた横断歩道14を横断
しようとする際に、この道路13を走行中の車両11が
矢印11aに示すように横断歩道14に接近する場合、
車両11のブレーキが押圧されていなければ、発光部2
が発光することはなく、車両11が減速中でないことが
歩行者に伝わる。そのため、歩行者は車両11が停止し
てくれるだろうという期待のもとに誤って横断すること
はなくなり、接近してくる車両11との衝突を回避でき
る。
【0031】また、図4に示すように、交差点17を他
の車両16が矢印16aに示すように直進する際に本実
施形態のブレーキ作動表示装置1を備えた車両11が対
向車両として矢印11bに示すように右折しようとして
いる場合、発光部2が発光しないことにより、前記車両
11のブレーキが動作中でないことを確認できれば、車
両16は車両11が停止してくれるだろうという期待の
もとに誤って、そのままの速度で走行することがなくな
り、車両11との接触を回避することができる。図4は
他の車両が本発明の第一実施形態であるブレーキ作動表
示装置を備えた車両との接触を回避する状態を示す説明
図である。
【0032】その他に、交差点において信号の変わり目
のとき等、後続車両が停止してくれるかどうかが不安で
あり、停止すべきか直進すべきか迷うときに、後続車両
が本発明のブレーキ作動表示装置1を備えていれば、ル
ームーミラー等で後続車両の運転者がブレーキペダルを
操作したか否かを確認でき、後続車両の追突を回避する
ことができる。つまり、交差点で停止しても後続車両に
追突されないか、停止しないで交差点を通過しなければ
追突されるかどうかを判断でき、その他の交通状態も考
慮に入れた上で事故を防止できる最良の運転を行うこと
ができる。
【0033】このように、本実施形態のブレーキ作動表
示装置1は、ブレーキペダルの操作に連動して発光する
発光部2を車両11の前方より確認可能な位置に備えて
いる。
【0034】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
1は、発光部2が車両11のラジエータグリル12内に
組み込まれている。
【0035】したがって、本実施形態のブレーキ作動表
示装置1は、ブレーキペダルを操作し、ブレーキが作動
すると発光部2が発光し、車両11が減速中であるか否
かが、車両11の前方から確認できる。このため、本実
施形態のブレーキ作動表示装置1を備えた車両11が接
近するときに周囲の人や他の車両等が該車両11との接
触を回避することができる。
【0036】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
1は、発光部2が車両11のラジエータグリル12内に
組み込まれており、発光しないときは存在が殆どわから
ないので、車両11の外観を損なうことがない。
【0037】ところで、上記説明では、発光部2の装着
位置は、車両11のラジエータグリル12内としたが、
車両11の前方より確認可能な位置であれば、特に限定
されるものではなく、他の位置であっても構わない。当
然のことながら、発光部2は車両11の外部に装着され
ていてもよいし、車両11窓越しに装着されていてもよ
い。また、発光部2はブレーキペダルの操作に連動して
連続して発光し続けてもよいが、所定周期で点滅する
等、間欠動作をしてもよい。
【0038】つぎに、本発明の第二実施形態について説
明をする。図5は本発明の第二実施形態であるブレーキ
作動表示装置を備えた車両を示す斜視図である。図中、
上記第一実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形
態と同一または相当部分である。
【0039】図5に示すように、本実施形態のブレーキ
作動表示装置21は車両31のフロントバンパー32に
組み込まれた発光部22と、ルームミラー33の裏面に
組み込まれた発光部23と、車両31の側方の窓越し車
内側に装着された発光部24とを備えている。つまり、
発光部22,23は車両31の前方より確認可能な位置
に、発光部24は車両の側方より確認可能な位置に各々
設けられている。なお、図5では、発光部24は車両3
1の右側方の窓越しに設けられている状態が図示されて
いるが、車両31の左側方の窓越しにも同様に発光部2
4が設けられている。
【0040】この車両31は、リアエンジンリアドライ
ブ形式の車両であり、フロントにラジエータグリルを有
しない車両で、しかも、フロントバンパー32には空気
抵抗を低減するための横幅方向に長孔状の開口部32a
が設けられている。フロントバンパー32の発光部22
は、スポット状をしており、合計4つの発光部22がフ
ロントバンパー32の開口部32aに均等に配設されて
いる。
【0041】室内の発光部23,24は、いずれも、図
6及び図7に示すように、複数の発光ダイオードにより
構成されており、「BRAKE」という文字を形成して
いる。図6は図5の車両のルームミラーに装着されてい
る本発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示装置の
発光部を示す拡大図、図7は図5の車両の側方の窓に装
着されている本発明の第二実施形態であるブレーキ作動
表示装置の発光部を示す拡大図である。そのため、室内
の発光部23,24は、発光すると「BRAKE」とい
う文字が強調され、車両がブレーキペダルの操作により
ブレーキ作動中である旨を表現する。
【0042】ルームミラー33の裏面に組み込まれてい
る発光部23は、車両31の各部の中でも比較的高い位
置で発光するので、車両31の下方の視界を遮るものが
あっても発光状態を確認することができる。
【0043】側方の窓越しに設けられている発光部24
は、板状の表示プレート24aの正面に組み込まれてお
り、また、表示プレート24aの横幅方向の両端には、
吸着面を外面へと向けて吸盤24bが設けられている。
したがって、車両31の側方にある窓ガラスに車内側よ
り吸盤24bを吸着させることによって、表示プレート
24aの前面が外部へと向けられ、発光部24が車両3
1の側方の窓越しに確認可能となっている。
【0044】これら発光部22,23,24のいずれも
が、車両31の後部に設けられた図示しないストップラ
ンプと同様に車両31のブレーキペダルの操作に連動し
て発光する。つまり、図8に示すように、ブレーキペダ
ルの操作に連動して閉じるリミットスイッチLSを介し
てバッテリー3より電源が供給され発光する。図8は本
発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示装置の構成
を示す説明図である。
【0045】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
21には、発光部22,23,24へと電源を供給する
回路の途中にフリッカー回路25が介在されており、単
に車両31のブレーキペダルの操作に連動して発光部2
2,23,24を発光するだけでなく、発光部22,2
3,24は、所定周期で点滅して発光するようになって
いる。
【0046】さらに、このフリッカー回路25には、各
種音声を発生する音声発生手段26が繋がれており、こ
の音声発生手段26も車両31のブレーキペダルの操作
に連動して電源が供給されるようになっている。そし
て、車両31の運転者がブレーキペダルを操作すると、
発光部22,23,24は所定周期で点滅して発光し、
同時に、音声発生手段26が各種音声を発生する。
【0047】そのため、周囲の歩行者や他の車両等を運
転する者にとって、車両31の前方及び側方のいずれの
方向からも車両31の運転者がブレーキペダルを操作し
ブレーキが作動中であることを確認できる。しかも、発
光部22,23,24は所定周期で点滅して発光するの
で、人目を引きつけ、同時に、音声発生手段26が各種
音声を発生するため、車両31の運転者がブレーキペダ
ルを操作したことがより早く周囲の歩行者や他の車両等
を運転する者に伝わるので、本装置を備えた車両31へ
の接触を回避するための処置を周囲の歩行者や他の車両
等がより早期に開始することができる。
【0048】また、発光部22はフロントバンパー32
内部に組み込まれていることにより、発光しないときは
存在が殆どわからないので、車両11の外観を損なうこ
とがない。
【0049】上記のように本実施形態のブレーキ作動表
示装置21の発光部22,23,24を順にフロントバ
ンパー32の開口部32a、ルームミラー33の裏面、
両側方窓越しに各々に設けられた車両31は、ブレーキ
ペダルの操作によりブレーキが作動し減速中であること
が、前方及び側方のいずれからも確認できるので、接近
してくる場合に、歩行者や他の車両等が接触するのをよ
り回避することができる。
【0050】続いて、周囲の歩行者や他の車両等が本実
施形態のブレーキ作動表示装置21を備えた車両31と
の接触を回避する状態について説明する。
【0051】本実施形態のブレーキ作動表示装置21に
おいても、ブレーキペダルの操作に連動して車両31の
前方より確認可能な発光部22,23が発光するため、
上記第一実施形態のブレーキ作動表示装置1同様に、歩
行者が横断歩道を横断しようとする際に、接触を回避で
きる。
【0052】その他に、図9の矢印15bに示すよう
に、交差点17近傍に設けられた横断歩道14を横断中
の歩行者15や自転車等が、横断歩道14の設けられた
車線に交差する車線より矢印31aに示すように左折し
てくる車両31との接触を回避することができる。図9
は歩行者が本発明の第二実施形態であるブレーキ作動表
示装置を備えた車両との接触を回避する状態を示す説明
図である。
【0053】例えば、車両31が交差点17を通過中に
急ブレーキにより停止し、二点鎖線で示すように、横断
歩道14を遮る状態で停止したときには、歩行者15や
自転車は、車両31の動きを見誤って、そのまま車両3
1の側方へと接触することになるが、この車両31が本
実施形態のブレーキ作動表示装置21を備えていれば、
車両31の前方からも側方からも車両31のブレーキが
作動中か否かを確認できるため、譬え横断歩道14の途
中で車両31が停止した場合にも、車両31に歩行者1
5や自転車が接触することを回避できる。
【0054】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
21を備えた車両31は、上記第一実施形態のブレーキ
作動表示装置1を備えた車両11と同様に、交差点を右
折する際に対向車との接触を回避できる。
【0055】そして、何かの都合で急停車する場合に
も、側方から来る車両との接触を回避することができ
る。例えば、駐車場内で車両が駐車場の入口を横切る際
に急ブレーキを踏むと、駐車場に隣接する道路より入ろ
うとする車両が接触する場合があるが、本実施形態のブ
レーキ作動表示装置21を備えた車両31は、図10に
示すように、前方及び側方よりブレーキペダルが操作さ
れ減速中である状態を周囲より確認できるため、駐車場
34内で駐車場34の入口を矢印31bに示すように横
切る際に急ブレーキを踏んで二点鎖線で示すように駐車
場34の入口の一部を車体の一部で塞ぐ状態で停止して
も、道路13より矢印16bに示すように駐車場34へ
と入ろうとする車両16は二点鎖線に示すように車両3
1に接触する前に停止することができる。図10は他の
車両が本発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示装
置を備えた車両との接触を回避する状態を示す説明図で
ある。
【0056】さらに、本実施形態のブレーキ作動表示装
置21を備えた車両31は、上記第一実施形態のブレー
キ作動表示装置1を備えた車両11と同様に、追突防止
効果がある。特に、発光部23の位置がルームミラー3
3の裏面に組み込まれており、車両31の各部の中でも
比較的高い位置で発光させることができるので、先方車
両のルームミラーによる後続車両である車両31の動き
の確認状態が一層向上する。
【0057】このように、本実施形態のブレーキ作動表
示装置21は、ブレーキペダルの操作に連動して所定周
期で点滅して発光する発光部22,23,24と、ブレ
ーキペダルの操作に連動して各種音声を発生する音声発
生手段26とを備えており、前記発光部22,23が車
両31の前方より確認可能な位置に、前記発光部24が
車両31の側方より確認可能な位置に、各々に設けられ
ている。また、前記発光部23,24は車両31がブレ
ーキペタルの操作によりブレーキが作動し、車両31が
減速中である旨を直に「BRAKE」という文字で表現
する。さらに、発光部23は車両31の各部の中でも比
較的高い位置であるルームミラー33の裏面に設けられ
ている。
【0058】したがって、本実施形態のブレーキ作動表
示装置21は、上記第一実施形態のブレーキ作動表示装
置1の作用及び効果に加えて、装着先の車両31のブレ
ーキペダルの操作により車両31が減速中であるか否か
が、車両31の側方からも確認できるので、前記車両3
1に対して側方から人や他の車両等が接触することを回
避できる。
【0059】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
21は、発光部23が車両31のルームミラー33の裏
面に設けられており、車両31の各部の中でも比較的高
い位置で発光部23を発光させることができるので、車
両31の下方の視界を遮るものがあっても発光部23の
発光を確認することができる。
【0060】さらに、本実施形態のブレーキ作動表示装
置21は、発光部22,23,24の発光状態が所定周
期で点滅するものであり、しかも、ブレーキペダルの操
作に連動して音声発生手段26が各種音声を発生するた
め、単に発光部が発光するだけの場合に比べて人目を引
きつけ、より早く周囲の歩行者や他の車両等を運転する
者に伝わるので、周囲の歩行者や他の車両等が車両31
への接触を回避するための処置をより早期に開始するこ
とができる。
【0061】また、本実施形態のブレーキ作動表示装置
21は、発光部23,24が「BRAKE」という文字
であり、発光部23,24の発光が車両31のブレーキ
作動中であることを表示し、一瞬にして判別できるの
で、周囲の人や他の車両等が前記車両31への接触を回
避するための処置を早期に開始することができる。
【0062】なお、上記説明では、発光部22,23,
24の各装着位置は、順に車両31のフロントバンパー
32の開口部32a、車両31のルームミラー33の裏
面、車両31の側方窓越し車内側としたが、発光部2
2,23,24の各装着位置は、必ずしも、このような
位置に限定されるものではない。車両31の前方、或い
は、側方より確認可能な位置であれば、車両31の内部
及び外部を問わず、どの様な位置に装着されていても構
わない。特に、発光部22,23,24全てが、車両3
1に装着される必要はなく、各々に適当な組み合わせで
装着されていても構わない。発光部22,23,24の
うちいずれの発光部であっても、車両31の前方より確
認可能な位置に設けられていれば、車両31に対して前
方より周囲の人や他の車両等が接触することを回避でき
る。また、発光部22,23,24のうちいずれの発光
部であっても、車両31の側方より確認可能な位置に設
けられていれば、車両31に対して側方より周囲の人や
他の車両等が接触することを回避できる。
【0063】また、上記説明では、発光部22,23,
24の発光周期は、特に限定されるものではないが、単
位時間あたりの発光回数が周囲の歩行者や他の車両等を
運転する者が充分に危険を回避できるような発光周期が
好ましい。
【0064】さらに、上記説明では、音声発生手段26
より発生する各種音声の種類は、特に限定されるもので
はないが、より人の注意を引きつけるものが好ましい。
【0065】また、上記説明では、発光部23,24
は、複数の発光ダイオードを組み合わせて「BRAK
E」という文字で車両がブレーキペダルの操作により減
速する旨を表現しているが、これら、発光部2,23,
24は、その他の文字絵柄等により車両がブレーキペダ
ルの操作により減速する旨を表現させても構わない。例
えば、「減速中」等の文字であってもよい。
【0066】ところで、上記第一実施形態のブレーキ作
動表示装置1の発光部2、上記第二実施形態のブレーキ
作動表示装置21の発光部22,23,24の各発光色
は、特に限定されるものでなく、赤、青、緑、黄色等ど
のような色でも構わない。
【0067】なお、上記説明では、周囲の歩行者や他の
車両等が各実施形態のブレーキ作動表示装置を備えた車
両との接触を回避する状態についての具体例を示してい
るが、周囲の歩行者や他の車両等が各実施形態のブレー
キ作動表示装置を備えた車両との接触を回避できる状況
には、これら具体例に限定されるものではなく、その他
の様々な場合が考えられる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のブレー
キ作動表示装置は、ブレーキペダルを操作し、ブレーキ
が作動すると発光部が発光し、車両が減速中であるか否
かが、車両の前方から確認できるので、前記車両が接近
するときに周囲の人や他の車両等が該車両と接触するの
を回避できる。
【0069】請求項2の発明のブレーキ作動表示装置
は、請求項1のブレーキ作動表示装置の効果に加えて、
発光部が車両のラジエータグリル内に組み込まれてお
り、発光しないときは存在が殆どわからないので、車両
の外観を損なうことがない。
【0070】請求項3の発明のブレーキ作動表示装置
は、請求項1のブレーキ作動表示装置の効果に加えて、
発光部がルームミラーの裏面に設けられており、車両の
各部の中でも比較的高い位置で発光部を発光させること
ができるので、車両の下方の視界を遮るものがあっても
発光部の発光を確認することができる。
【0071】請求項4の発明のブレーキ作動表示装置
は、ブレーキペダルを操作し、ブレーキが作動すると発
光部が発光し、車両が減速中であるか否かが、車両の側
方から確認できるので、前記車両に対して側方より周囲
の人や他の車両等が接触することを回避できる。
【0072】請求項5の発明のブレーキ作動表示装置
は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つのブレーキ作
動表示装置の効果に加えて、発光部の発光の意味が一瞬
にして明確に理解できるので、車両の運転者がブレーキ
ペダルを操作したことを周囲の歩行者や他の車両等を運
転する者が一瞬にして認識でき、前記車両への接触を回
避するための処置を早期に開始することができる。
【0073】請求項6の発明のブレーキ作動表示装置
は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのブレーキ作
動表示装置の効果に加えて、発光部の発光状態が所定周
期で点滅することで、単に発光部が発光する場合に比べ
て人目を引きつけやすく、ブレーキ作動中であることが
より早く周囲の歩行者や他の車両等を運転する者に伝わ
るので、前記車両への接触を回避するための処置をより
早期に開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるブレーキ作動表示
装置を備えた車両を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態であるブレーキ作動表示
装置の構成を示す説明図である。
【図3】歩行者が本発明の第一実施形態であるブレーキ
作動表示装置を備えた車両との接触を回避する状態を示
す説明図である。
【図4】他の車両が本発明の第一実施形態であるブレー
キ作動表示装置を備えた車両との接触を回避する状態を
示す説明図である。
【図5】本発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示
装置を備えた車両を示す斜視図である。
【図6】図5の車両のルームミラーに装着されている本
発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示装置の発光
部を示す拡大図である。
【図7】図5の車両の側方の窓に装着されている本発明
の第二実施形態であるブレーキ作動表示装置の発光部を
示す拡大図である。
【図8】本発明の第二実施形態であるブレーキ作動表示
装置の構成を示す説明図である。
【図9】歩行者が本発明の第二実施形態であるブレーキ
作動表示装置を備えた車両との接触を回避する状態を示
す説明図である。
【図10】他の車両が本発明の第二実施形態であるブレ
ーキ作動表示装置を備えた車両との接触を回避する状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1,21 ブレーキ作動表示装置 2,22,23,24 発光部 3 バッテリー 11,16,31, 車両 12 ラジエータグリル 13 道路 14 横断歩道 15 歩行者 17 交差点 25 フリッカー回路 26 音声発生手段 32 フロントバンパー 33 ルームミラー 34 駐車場 LS リミットスイッチLS

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの操作に連動して発光す
    る発光部を車両の前方より確認可能な位置に設けたこと
    を特徴とするブレーキ作動表示装置。
  2. 【請求項2】 前記発光部は、前記車両のラジエータグ
    リル内に組み込まれていることを特徴とする請求項1に
    記載のブレーキ作動表示装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部は、ルームミラーの裏面に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のブレー
    キ作動表示装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダルの操作に連動して発光す
    る発光部を車両の側方より確認可能な位置に設けたこと
    を特徴とするブレーキ作動表示装置。
  5. 【請求項5】 前記発光部は、ブレーキの作動により車
    両が減速中である旨を直に表現することを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のブレーキ作
    動表示装置。
  6. 【請求項6】 前記発光部は、発光時に所定周期で点滅
    することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    1つに記載のブレーキ作動表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009105839A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-03 Bruce William Paige A light system
JP2019189200A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 イ ヨングクYi, Yong Guk 車両安全システム

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