JPH11157085A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH11157085A JPH11157085A JP33163897A JP33163897A JPH11157085A JP H11157085 A JPH11157085 A JP H11157085A JP 33163897 A JP33163897 A JP 33163897A JP 33163897 A JP33163897 A JP 33163897A JP H11157085 A JPH11157085 A JP H11157085A
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- metal
- ink jet
- jet head
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吐出口部に露出した金属基板の切断面を保護
するための樹脂コート層の、吐出口面を構成する樹脂の
切断面上の密着力を、密着向上層を設けることにより向
上させて、樹脂コート層の剥離しない、安価で高寿命
な、信頼性の高い、優れたインクジェットヘッド、およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 吐出圧発生素子が設けられた金属基板上
に、樹脂からなるインク流路が形成され、吐出口予定部
位を切断して吐出口が形成されてなるインクジェットヘ
ッドの、少なくとも前記吐出口を構成する樹脂の切断面
が、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、あるいは耐
食金属の少なくとも一種以上からなる密着向上層が気相
成長により形成され、さらに前記吐出口面全面に樹脂コ
ート層が形成されてなるインクジェットヘッド。
するための樹脂コート層の、吐出口面を構成する樹脂の
切断面上の密着力を、密着向上層を設けることにより向
上させて、樹脂コート層の剥離しない、安価で高寿命
な、信頼性の高い、優れたインクジェットヘッド、およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 吐出圧発生素子が設けられた金属基板上
に、樹脂からなるインク流路が形成され、吐出口予定部
位を切断して吐出口が形成されてなるインクジェットヘ
ッドの、少なくとも前記吐出口を構成する樹脂の切断面
が、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、あるいは耐
食金属の少なくとも一種以上からなる密着向上層が気相
成長により形成され、さらに前記吐出口面全面に樹脂コ
ート層が形成されてなるインクジェットヘッド。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出口か
ら噴射してインク液滴を形成するインクジェットヘッド
およびその製造方法に関する。
ら噴射してインク液滴を形成するインクジェットヘッド
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録法は、インクジェッ
ト記録ヘッドに配設された吐出口から記録液(インク)
を吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させて記録を
行う記録法であり、騒音が少なく且つ高速記録が可能で
ある。
ト記録ヘッドに配設された吐出口から記録液(インク)
を吐出させ、これを紙等の被記録材に付着させて記録を
行う記録法であり、騒音が少なく且つ高速記録が可能で
ある。
【0003】このようなインクジェット記録ヘッドの代
表例を図5(a)および図5(b)に示す。1はシリコ
ン、ガラス、金属等からなる基板であり、2は例えばS
iO2等の無機質膜あるいは、ポリイミド等の耐熱性の樹
脂膜が、後述する吐出圧発生素子3および供電電極(不
図示)等と基板1の電気絶縁層として、あるいは吐出圧
発生素子3がヒーターである場合、蓄熱層として形成さ
れた絶縁層である。
表例を図5(a)および図5(b)に示す。1はシリコ
ン、ガラス、金属等からなる基板であり、2は例えばS
iO2等の無機質膜あるいは、ポリイミド等の耐熱性の樹
脂膜が、後述する吐出圧発生素子3および供電電極(不
図示)等と基板1の電気絶縁層として、あるいは吐出圧
発生素子3がヒーターである場合、蓄熱層として形成さ
れた絶縁層である。
【0004】この電気絶縁層2上に、吐出圧発生素子3
および不図示の供電電極等が設けられている。続いて、
該基板1上に例えば、特開昭62-253457号等公
報に開示されている方法により、インク流路を構成する
ノズル壁5'および天板4がフォトリソグラフィー技術
等により形成される。次いで、吐出口予定部位を切断す
ることにより吐出口6が形成される。
および不図示の供電電極等が設けられている。続いて、
該基板1上に例えば、特開昭62-253457号等公
報に開示されている方法により、インク流路を構成する
ノズル壁5'および天板4がフォトリソグラフィー技術
等により形成される。次いで、吐出口予定部位を切断す
ることにより吐出口6が形成される。
【0005】近年、加工性の良さ、熱伝導性の良さ、材
料の安価性等の利点から金属基板、特に、アルミニウム
あるいはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合
金、マグネシウム、マグネシウム合金、銅、黄銅、銅合
金、鉄合金等の検討が種々なされている。しかしなが
ら、金属基板を用いた場合、吐出口の周辺部は、前述の
ような金属の断面が露出したままの状態になってしま
う。
料の安価性等の利点から金属基板、特に、アルミニウム
あるいはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合
金、マグネシウム、マグネシウム合金、銅、黄銅、銅合
金、鉄合金等の検討が種々なされている。しかしなが
ら、金属基板を用いた場合、吐出口の周辺部は、前述の
ような金属の断面が露出したままの状態になってしま
う。
【0006】また、前述のような金属基板材料は、加工
特性は良好であるが、比較的耐食性が劣るため、露出し
ている金属部分がインクにより腐食され、インクの飛翔
方向が乱れたり、場合によっては前記腐食された金属の
水和物、酸化物等が吐出部分に析出し、吐出口を閉塞し
てしまうという問題があった。これらの問題に対して、
前記の露出した金属基板の断面部に耐食性のメッキや樹
脂をコートして腐食を防止する提案がなされている。
特性は良好であるが、比較的耐食性が劣るため、露出し
ている金属部分がインクにより腐食され、インクの飛翔
方向が乱れたり、場合によっては前記腐食された金属の
水和物、酸化物等が吐出部分に析出し、吐出口を閉塞し
てしまうという問題があった。これらの問題に対して、
前記の露出した金属基板の断面部に耐食性のメッキや樹
脂をコートして腐食を防止する提案がなされている。
【0007】しかしながら、前記吐出口6を含む吐出口
面は、前記金属基板1上に電気絶縁層2が形成されてい
るため、耐食性メッキを施しても前記絶縁層2の断面に
は、メッキが析出しないため、前記金属基板の断面から
メッキが等方的に成長して、一見前記電気絶縁層2の断
面を覆うようになるが、微視的には、前記絶縁層3の断
面と前記耐食メッキの界面には微小な隙間が生じ、該隙
間を介して、前記基板1の断面の最上部が露出した状態
になる。
面は、前記金属基板1上に電気絶縁層2が形成されてい
るため、耐食性メッキを施しても前記絶縁層2の断面に
は、メッキが析出しないため、前記金属基板の断面から
メッキが等方的に成長して、一見前記電気絶縁層2の断
面を覆うようになるが、微視的には、前記絶縁層3の断
面と前記耐食メッキの界面には微小な隙間が生じ、該隙
間を介して、前記基板1の断面の最上部が露出した状態
になる。
【0008】これらの露出部は、長期に亘るインクの吐
出や、保存により、前記隙間を介して侵入したインクに
より腐食を起こし、前述のようなインクの飛翔方向の乱
れ、吐出口の閉塞、あるいはさらなる腐食の進行によ
り、供電電極および吐出圧発生素子の断線の原因となっ
ていた。
出や、保存により、前記隙間を介して侵入したインクに
より腐食を起こし、前述のようなインクの飛翔方向の乱
れ、吐出口の閉塞、あるいはさらなる腐食の進行によ
り、供電電極および吐出圧発生素子の断線の原因となっ
ていた。
【0009】また、前記金属基板材料と前記耐食メッキ
材料の組み合わせによっては、前記露出部にインクが侵
入した場合、局部電池が形成され比較的短時間で前記金
属基板が大きく腐食され、吐出口近傍に配置された吐出
圧発生素子、あるいは供電電極が断線する原因となって
いた。
材料の組み合わせによっては、前記露出部にインクが侵
入した場合、局部電池が形成され比較的短時間で前記金
属基板が大きく腐食され、吐出口近傍に配置された吐出
圧発生素子、あるいは供電電極が断線する原因となって
いた。
【0010】また、吐出圧発生素子あるいは、供電電極
材料を耐食性金属で構成し、前記吐出圧発生素子あるい
は、供電電極上に絶縁層を形成しないインクジェットヘ
ッドにおいては、インクを吐出するために前記吐出圧発
生素子あるいは、供電電極に加えられる電位と前記基板
との電位差により、前記金属基板の露出部が電食作用を
起こし、前述と同様に基板が大きく腐食するという問題
があった。
材料を耐食性金属で構成し、前記吐出圧発生素子あるい
は、供電電極上に絶縁層を形成しないインクジェットヘ
ッドにおいては、インクを吐出するために前記吐出圧発
生素子あるいは、供電電極に加えられる電位と前記基板
との電位差により、前記金属基板の露出部が電食作用を
起こし、前述と同様に基板が大きく腐食するという問題
があった。
【0011】一方、図5(a)に示すように、樹脂層7
を前記吐出口面にコートする方法(以下、樹脂コートと
称する)によれば、前記のメッキを施す方法に比べて、
前記吐出口面に露出した金属基板1と絶縁層2の界面も
充分被覆することが可能である。
を前記吐出口面にコートする方法(以下、樹脂コートと
称する)によれば、前記のメッキを施す方法に比べて、
前記吐出口面に露出した金属基板1と絶縁層2の界面も
充分被覆することが可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出口
面の全面に樹脂コートする場合には、前記吐出口面を構
成する樹脂部の切断面6'は、前記金属基板1の断面に
比べて前記樹脂コート材料に対してヌレ性が悪く、前記
樹脂コート材料が玉状となり、該吐出口部の平面性が失
われるとともに、密着力も充分ではなく、インク雰囲気
下やインク接液状態に長く曝されると、前記吐出口面の
樹脂部6'上の樹脂コート層7が剥離し、吐出口の一部
を閉塞し、インクの飛翔方向を変化させ、印字が乱れる
という問題があった。
面の全面に樹脂コートする場合には、前記吐出口面を構
成する樹脂部の切断面6'は、前記金属基板1の断面に
比べて前記樹脂コート材料に対してヌレ性が悪く、前記
樹脂コート材料が玉状となり、該吐出口部の平面性が失
われるとともに、密着力も充分ではなく、インク雰囲気
下やインク接液状態に長く曝されると、前記吐出口面の
樹脂部6'上の樹脂コート層7が剥離し、吐出口の一部
を閉塞し、インクの飛翔方向を変化させ、印字が乱れる
という問題があった。
【0013】前記ヌレ性の改善策として、UVオゾン処
理や酸素プラズマ処理により、前記吐出口樹脂部6'の
ヌレ性を改善することによって、前記樹脂コート材料が
玉状になる現象は回避されるものの、密着力は依然とし
て不充分であった。
理や酸素プラズマ処理により、前記吐出口樹脂部6'の
ヌレ性を改善することによって、前記樹脂コート材料が
玉状になる現象は回避されるものの、密着力は依然とし
て不充分であった。
【0014】本発明は上記に鑑みなされたものであっ
て、上記のように吐出口部に露出した金属基板の切断面
を保護するために施す樹脂コート層の吐出口面を構成す
る樹脂の切断面上における密着力を向上させることによ
り、樹脂コート層の剥れが生じることなく、安価で高寿
命な、信頼性の高い、優れたインクジェットヘッド、お
よびその製造方法を提供することをその目的とするもの
である。
て、上記のように吐出口部に露出した金属基板の切断面
を保護するために施す樹脂コート層の吐出口面を構成す
る樹脂の切断面上における密着力を向上させることによ
り、樹脂コート層の剥れが生じることなく、安価で高寿
命な、信頼性の高い、優れたインクジェットヘッド、お
よびその製造方法を提供することをその目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題・目的は以下
に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本発
明は、吐出圧発生素子が設けられた金属基板上に、樹脂
からなるインク流路を形成した後、吐出口予定部位を切
断して吐出口を形成するインクジェットヘッドの製造方
法において、少なくとも前記吐出口を構成する樹脂の切
断面に無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、あるいは
耐食金属の少なくとも一種以上からなる薄膜層を気相成
長により形成した後、前記吐出口面全面に樹脂層を形成
することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
法、ならびに該製造方法により得られる特定のインクジ
ェットヘッドを開示するものである。
に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本発
明は、吐出圧発生素子が設けられた金属基板上に、樹脂
からなるインク流路を形成した後、吐出口予定部位を切
断して吐出口を形成するインクジェットヘッドの製造方
法において、少なくとも前記吐出口を構成する樹脂の切
断面に無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、あるいは
耐食金属の少なくとも一種以上からなる薄膜層を気相成
長により形成した後、前記吐出口面全面に樹脂層を形成
することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
法、ならびに該製造方法により得られる特定のインクジ
ェットヘッドを開示するものである。
【0016】そして本発明のインクジェットヘッドの製
造方法、ならびに該製造方法により得られるインクジェ
ットヘッドは、前記薄膜層が、SiO2,SiN,SiC,T
a,Ta 2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の
酸化物の少なくとも一種以上からなることを特徴とする
ものであり、また前記薄膜層の厚さが、0.03〜5μ
mの範囲であることを特徴とするものであり、さらに前
記金属基板が、Al,Mg,Cu,Fe金属材料あるいは該金
属材料を主成分とする合金材料、および前記金属材料あ
るいは合金材料にメッキを施した材料であることを特徴
とするものである。
造方法、ならびに該製造方法により得られるインクジェ
ットヘッドは、前記薄膜層が、SiO2,SiN,SiC,T
a,Ta 2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の
酸化物の少なくとも一種以上からなることを特徴とする
ものであり、また前記薄膜層の厚さが、0.03〜5μ
mの範囲であることを特徴とするものであり、さらに前
記金属基板が、Al,Mg,Cu,Fe金属材料あるいは該金
属材料を主成分とする合金材料、および前記金属材料あ
るいは合金材料にメッキを施した材料であることを特徴
とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を具体的
に説明する。前記目的を達成する手段として、本出願に
係る第1および第2の発明は、吐出圧発生素子3が設け
られた金属基板7上に樹脂からなるインク流路を形成し
た後、吐出口予定部位を切断して吐出口6を形成するイ
ンクジェットヘッドの製造方法において、少なくとも前
記吐出口6を構成する樹脂の切断面6'に無機酸化物、
無機窒化物、無機炭化物、あるいは耐食金属の少なくと
も一種以上からなる薄膜(密着向上層8)を気相成長に
より形成した後、前記吐出口面全面に樹脂コート層7を
形成することにより、前記薄膜層が中間の密着向上層8
となり、吐出口6を構成する樹脂の切断面6'上に樹脂
コート層7の剥離を防止するよう図ったものである。
に説明する。前記目的を達成する手段として、本出願に
係る第1および第2の発明は、吐出圧発生素子3が設け
られた金属基板7上に樹脂からなるインク流路を形成し
た後、吐出口予定部位を切断して吐出口6を形成するイ
ンクジェットヘッドの製造方法において、少なくとも前
記吐出口6を構成する樹脂の切断面6'に無機酸化物、
無機窒化物、無機炭化物、あるいは耐食金属の少なくと
も一種以上からなる薄膜(密着向上層8)を気相成長に
より形成した後、前記吐出口面全面に樹脂コート層7を
形成することにより、前記薄膜層が中間の密着向上層8
となり、吐出口6を構成する樹脂の切断面6'上に樹脂
コート層7の剥離を防止するよう図ったものである。
【0018】また第3および第4の発明は、前記の密着
向上層8となる薄膜層を、SiO2,SiN,SiC,Ta,Ta
N,Ta2O5,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の酸化
物の少なくとも一種以上の材料により構成することによ
り、特に前記樹脂コート層7の密着向上効果を高めたも
のである。
向上層8となる薄膜層を、SiO2,SiN,SiC,Ta,Ta
N,Ta2O5,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の酸化
物の少なくとも一種以上の材料により構成することによ
り、特に前記樹脂コート層7の密着向上効果を高めたも
のである。
【0019】また、第5および第6の発明は、前記薄膜
層(密着向上層8)の厚さを、0.03〜5μmの範囲
で積層することにより、充分な密着力向上効果を得ると
ともに、ノズル内への前記薄膜層の侵入を最小限にとど
め、前記ノズル内に設置された吐出圧発生素子3上への
前記薄膜材料の付着を抑制することにより、インク吐出
への悪影響および吐出圧発生素子の寿命への悪影響を防
止したものである。
層(密着向上層8)の厚さを、0.03〜5μmの範囲
で積層することにより、充分な密着力向上効果を得ると
ともに、ノズル内への前記薄膜層の侵入を最小限にとど
め、前記ノズル内に設置された吐出圧発生素子3上への
前記薄膜材料の付着を抑制することにより、インク吐出
への悪影響および吐出圧発生素子の寿命への悪影響を防
止したものである。
【0020】また第7および第8の発明は、前記第1な
いし第6の発明の効果が特に高く、安価で加工性の高い
基板の材料群を特定するものである。
いし第6の発明の効果が特に高く、安価で加工性の高い
基板の材料群を特定するものである。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の詳細を図面に基づいて実施
例により説明するが、本発明がこれらによってなんら限
定されるものではない。
例により説明するが、本発明がこれらによってなんら限
定されるものではない。
【0022】[実施例1]以下、図面を参照しながら本
発明の一実施例を説明する。図1〜図4は、従来例であ
る図5(a)と同様に、図5(b)のY-Y'方向の切断
面における断面の状況を表す摸式図である。
発明の一実施例を説明する。図1〜図4は、従来例であ
る図5(a)と同様に、図5(b)のY-Y'方向の切断
面における断面の状況を表す摸式図である。
【0023】図1は、本発明の特徴を最もよく表す図で
あり、1は金属基板、2は前記基板上に形成された絶縁
層、3は前記絶縁層2上に設けられたヒーター等の吐出
圧発生素子、4はインク流路の天板、5はインク流路
(不図示)、5'は前記インク流路を構成する樹脂、6
は吐出口(不図示)、6'は吐出口を構成する樹脂、8
は切断により形成された吐出口面上に形成された薄膜層
(密着向上層)、7は前記薄膜層8上に積層された樹脂
コート層である。
あり、1は金属基板、2は前記基板上に形成された絶縁
層、3は前記絶縁層2上に設けられたヒーター等の吐出
圧発生素子、4はインク流路の天板、5はインク流路
(不図示)、5'は前記インク流路を構成する樹脂、6
は吐出口(不図示)、6'は吐出口を構成する樹脂、8
は切断により形成された吐出口面上に形成された薄膜層
(密着向上層)、7は前記薄膜層8上に積層された樹脂
コート層である。
【0024】以下、本発明の一実施例を工程順に説明す
る。まず、図2に示すように、アルミニウム等の金属か
らなる基板1上に例えば、SiO2等の電気絶縁層2をス
パッタリング等により形成する。前記絶縁層2は、後述
する吐出圧発生素子3がヒーターである場合、蓄熱層を
兼ねてもよい。あるいは、別途蓄熱層を形成してもよ
い。さらに同図に示すように、フォトリソグラフィー技
術等の周知の技術により、吐出圧発生素子3および供電
電極(不図示)等が前記絶縁層2上に形成される。
る。まず、図2に示すように、アルミニウム等の金属か
らなる基板1上に例えば、SiO2等の電気絶縁層2をス
パッタリング等により形成する。前記絶縁層2は、後述
する吐出圧発生素子3がヒーターである場合、蓄熱層を
兼ねてもよい。あるいは、別途蓄熱層を形成してもよ
い。さらに同図に示すように、フォトリソグラフィー技
術等の周知の技術により、吐出圧発生素子3および供電
電極(不図示)等が前記絶縁層2上に形成される。
【0025】続いて、図3に示すように、例えば特開昭
62-253457号公報等に開示されているインクジ
ェットヘッドの製造方法のように、前記吐出圧発生素子
3が設けられた金属基板1上に、PMER-AR900
等のポジ型感光性レジストを所望の厚さに塗布した後、
パターニングする。
62-253457号公報等に開示されているインクジ
ェットヘッドの製造方法のように、前記吐出圧発生素子
3が設けられた金属基板1上に、PMER-AR900
等のポジ型感光性レジストを所望の厚さに塗布した後、
パターニングする。
【0026】例えば、本実施例においては、前記レジス
トを20μmの厚さで塗布した後、42μmピッチ(6
00DPI)で前記吐出口開口部(不図示)が14μm
となるようなフォトマスクを用いて露光した後、現像し
て、前記インク流路部にポジ型感光レジストを形成す
る。
トを20μmの厚さで塗布した後、42μmピッチ(6
00DPI)で前記吐出口開口部(不図示)が14μm
となるようなフォトマスクを用いて露光した後、現像し
て、前記インク流路部にポジ型感光レジストを形成す
る。
【0027】続いて、後に固化してインク流路および吐
出口の壁5'および6'となる、例えばエポキシ樹脂等の
液状の樹脂を塗布した後、該樹脂上に支持体(天板)4
を貼り合わせて硬化させる。前記天板4の材質は特に限
定されないが、基板材料と同一の材料が、熱膨張率およ
び加工性の点から好ましい。前述のように、天板4に基
板材料と同一の材料を用いる場合、吐出口面には前記天
板4の断面も露出するため、基板1と同様に耐食処理が
必要なことは言うまでもない。
出口の壁5'および6'となる、例えばエポキシ樹脂等の
液状の樹脂を塗布した後、該樹脂上に支持体(天板)4
を貼り合わせて硬化させる。前記天板4の材質は特に限
定されないが、基板材料と同一の材料が、熱膨張率およ
び加工性の点から好ましい。前述のように、天板4に基
板材料と同一の材料を用いる場合、吐出口面には前記天
板4の断面も露出するため、基板1と同様に耐食処理が
必要なことは言うまでもない。
【0028】次いで、図3のX-X'切断線で示される吐
出口予定部位を、例えばメタルソーや、ダイヤモンドチ
ップソー等のツールで所望の位置、例えば本実施例にお
いては、吐出圧発生素子3の先端から30μmの位置で
切断して、吐出口面6(不図示)および6'を形成す
る。続いて、前記インク流路予定部位に形成したポジ型
フォトレジストを、エチルセロソルブ、アセトン、酢酸
エチル等の有機溶剤で除去して、インク流路5(不図
示)および吐出口6(不図示)が完成する。
出口予定部位を、例えばメタルソーや、ダイヤモンドチ
ップソー等のツールで所望の位置、例えば本実施例にお
いては、吐出圧発生素子3の先端から30μmの位置で
切断して、吐出口面6(不図示)および6'を形成す
る。続いて、前記インク流路予定部位に形成したポジ型
フォトレジストを、エチルセロソルブ、アセトン、酢酸
エチル等の有機溶剤で除去して、インク流路5(不図
示)および吐出口6(不図示)が完成する。
【0029】しかしながら前述のように、形成された吐
出口面には、アルミニウム等の金属基板の断面が露出し
ているため、従来は、図5(a)に示すように、前記吐
出口面の全面に樹脂層7をフレキソ印刷等の手段により
0.1〜5μm程度積層していたが、従来技術の説明の
部分で述べたように、前記吐出口部を構成する樹脂部
6'上の前記樹脂コート層7が剥離してしまう問題があ
った。
出口面には、アルミニウム等の金属基板の断面が露出し
ているため、従来は、図5(a)に示すように、前記吐
出口面の全面に樹脂層7をフレキソ印刷等の手段により
0.1〜5μm程度積層していたが、従来技術の説明の
部分で述べたように、前記吐出口部を構成する樹脂部
6'上の前記樹脂コート層7が剥離してしまう問題があ
った。
【0030】本実施例においては、(図1に示されるよ
うに)前記樹脂コート層7の密着向上層8として、例え
ば、SiO2を0.1〜5.0μmスパッタ法により前記吐
出口面全面に積層する。具体的スパッタリング条件を以
下に示す。
うに)前記樹脂コート層7の密着向上層8として、例え
ば、SiO2を0.1〜5.0μmスパッタ法により前記吐
出口面全面に積層する。具体的スパッタリング条件を以
下に示す。
【0031】 以上の条件によりSiO2をスパッタリングすると、約
0.02μm/分のレートで前記吐出口面にSiO2が積
層され密着向上層8が形成される。
0.02μm/分のレートで前記吐出口面にSiO2が積
層され密着向上層8が形成される。
【0032】続いて、前記密着向上層8が積層された吐
出口面全面に耐食樹脂コート層7として、例えばエポキ
シ系UV硬化型樹脂をフレキソ印刷等により、前記イン
ク流路内部への前記樹脂コート材料の侵入を抑制しなが
ら0.5〜3μm程度コーティングした後、硬化する。
以上により本発明によるインクジェットヘッドが完成す
る。
出口面全面に耐食樹脂コート層7として、例えばエポキ
シ系UV硬化型樹脂をフレキソ印刷等により、前記イン
ク流路内部への前記樹脂コート材料の侵入を抑制しなが
ら0.5〜3μm程度コーティングした後、硬化する。
以上により本発明によるインクジェットヘッドが完成す
る。
【0033】前記密着向上層8の膜厚としては、前記吐
出口部を構成する樹脂6'の表面が充分被覆されれば特
に制限されないが、本出願人の試験によれば、0.03
μm未満では該部が充分被覆されておらず、前記樹脂コ
ート層7の密着力向上効果が不充分である。そして、前
記密着向上層8を0.02μm積層した上に前記樹脂コ
ート層7を2μmコーティングしたインクジェットヘッ
ドを、60℃のインクに1ケ月間浸漬保存した結果、前
記吐出口を構成する樹脂部6'上の樹脂コート層7に剥
離を生じた。
出口部を構成する樹脂6'の表面が充分被覆されれば特
に制限されないが、本出願人の試験によれば、0.03
μm未満では該部が充分被覆されておらず、前記樹脂コ
ート層7の密着力向上効果が不充分である。そして、前
記密着向上層8を0.02μm積層した上に前記樹脂コ
ート層7を2μmコーティングしたインクジェットヘッ
ドを、60℃のインクに1ケ月間浸漬保存した結果、前
記吐出口を構成する樹脂部6'上の樹脂コート層7に剥
離を生じた。
【0034】一方、前記密着向上層8を0.03μm以
上積層したインクジェットヘッドは前記の保存試験後も
全く異常なかった。また、前記密着向上層8を6μm以
上(5μmを越えて)積層したものは、前記吐出圧発生
素子3上にも前記密着向上層8であるSiO2が一部積層
され、吐出特性および吐出圧発生素子3であるヒーター
の寿命が著しく劣化した。
上積層したインクジェットヘッドは前記の保存試験後も
全く異常なかった。また、前記密着向上層8を6μm以
上(5μmを越えて)積層したものは、前記吐出圧発生
素子3上にも前記密着向上層8であるSiO2が一部積層
され、吐出特性および吐出圧発生素子3であるヒーター
の寿命が著しく劣化した。
【0035】一方、前記密着向上層8の厚さが5μm以
下で且つ0.03μm以上の範囲のインクジェットヘッ
ドについては、前記の吐出特性の劣化およびヒーター寿
命の劣化は全く見られなかった。以上のように、前記密
着向上層8を0.03〜5μmの範囲に積層することに
より、樹脂コート層7の剥離がないインクジェットヘッ
ドが得られた。
下で且つ0.03μm以上の範囲のインクジェットヘッ
ドについては、前記の吐出特性の劣化およびヒーター寿
命の劣化は全く見られなかった。以上のように、前記密
着向上層8を0.03〜5μmの範囲に積層することに
より、樹脂コート層7の剥離がないインクジェットヘッ
ドが得られた。
【0036】[実施例2]前述の実施例1においては、
前記密着向上層8としてSiO2を用いたが、本出願人の
試験によれば、SiO2以外にも、窒化物、炭化物、酸化
物(SiN,SiC,Ta2O5,TaN,TaAlON等)におい
ても、SiO2と同等の効果が得られた。
前記密着向上層8としてSiO2を用いたが、本出願人の
試験によれば、SiO2以外にも、窒化物、炭化物、酸化
物(SiN,SiC,Ta2O5,TaN,TaAlON等)におい
ても、SiO2と同等の効果が得られた。
【0037】また、上記以外の耐食金属(Ta,TaAl,
Ti,Cr,Ni等)および該金属の酸化物においても、Si
O2と同等の密着性向上効果が得られ、しかもノズル内
に一部侵入した前記耐食金属をインク中に溶出すること
はなかった。一方、以下に列挙する金属においては、前
記樹脂コート層7との密着向上効果が不充分であった。
すなわち、Au,Pt,Rh等の金属は、密着向上層8には
不適であることがわかった。
Ti,Cr,Ni等)および該金属の酸化物においても、Si
O2と同等の密着性向上効果が得られ、しかもノズル内
に一部侵入した前記耐食金属をインク中に溶出すること
はなかった。一方、以下に列挙する金属においては、前
記樹脂コート層7との密着向上効果が不充分であった。
すなわち、Au,Pt,Rh等の金属は、密着向上層8には
不適であることがわかった。
【0038】[実施例3]実施例1においては、前記密
着向上層8の形成をスパッタリングによって形成した
が、蒸着もまた有効な手段である。例えば、Tiの場
合、以下に示す蒸着条件により所望の膜厚を積層するこ
とが可能であり、しかもインク流路への侵入もSiO2の
スパッタリングと同等で、5μm以下ならば吐出特性お
よび吐出圧発生素子への影響も全くない。
着向上層8の形成をスパッタリングによって形成した
が、蒸着もまた有効な手段である。例えば、Tiの場
合、以下に示す蒸着条件により所望の膜厚を積層するこ
とが可能であり、しかもインク流路への侵入もSiO2の
スパッタリングと同等で、5μm以下ならば吐出特性お
よび吐出圧発生素子への影響も全くない。
【0039】また、密着性向上効果もSiO2のスパッタ
リングと同様の結果で、0.03μm以上積層されてい
れば充分な密着向上効果が得られる。 [実施例4]第1の実施例においては、金属基板として
アルミニム基板を用いたが、以下に列挙する材料におい
ても、前記第1の実施例と同様のプロセスによりインク
ジェットヘッドの製作が可能であり、且つ、前記密着向
上層7と基板材料の断面の密着も充分であった。
リングと同様の結果で、0.03μm以上積層されてい
れば充分な密着向上効果が得られる。 [実施例4]第1の実施例においては、金属基板として
アルミニム基板を用いたが、以下に列挙する材料におい
ても、前記第1の実施例と同様のプロセスによりインク
ジェットヘッドの製作が可能であり、且つ、前記密着向
上層7と基板材料の断面の密着も充分であった。
【0040】アルミニム以外の基板材料の例としては、
ジュラルミン、マグネシウム合金、銅、黄銅、鉄、ステ
ンレス、亜鉛メッキ鋼板、Snメッキ鋼板およびアルミ
基板上にNiメッキを施した基板、およびアルミ基板上
にCrメッキを施した基板等が挙げられる。
ジュラルミン、マグネシウム合金、銅、黄銅、鉄、ステ
ンレス、亜鉛メッキ鋼板、Snメッキ鋼板およびアルミ
基板上にNiメッキを施した基板、およびアルミ基板上
にCrメッキを施した基板等が挙げられる。
【0041】
【発明の効果】上記のように、第1および第2の本発明
によれば、吐出口部に吐出した金属基板の腐食がなく且
つ前記樹脂コート層の剥離が生じない高信頼なヘッドを
提供することができる。
によれば、吐出口部に吐出した金属基板の腐食がなく且
つ前記樹脂コート層の剥離が生じない高信頼なヘッドを
提供することができる。
【0042】第3および第4の発明によれば、SiO2,
SiN,SiC,Ta,Ta2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niお
よび前記金属の酸化物の少なくとも一種以上の材料群を
前記密着向上層(薄膜層)として用いることにより、前
記樹脂コート層の充分な密着力が得られるとともに、ノ
ズル内に侵入した前記密着向上層の材料がインク中に溶
出することがないため、吐出圧発生素子であるヒーター
のコゲ等が発生しない高寿命で信頼性の高いヘッドを提
供することができる。
SiN,SiC,Ta,Ta2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niお
よび前記金属の酸化物の少なくとも一種以上の材料群を
前記密着向上層(薄膜層)として用いることにより、前
記樹脂コート層の充分な密着力が得られるとともに、ノ
ズル内に侵入した前記密着向上層の材料がインク中に溶
出することがないため、吐出圧発生素子であるヒーター
のコゲ等が発生しない高寿命で信頼性の高いヘッドを提
供することができる。
【0043】第5および第6の発明によれば、ノズル内
に侵入した前記密着向上層の材料が前記吐出圧発生素子
上に堆積するのを抑制することができ、インクの吐出特
性や吐出圧発生素子の劣化しない高信頼なインクジェッ
トヘッドを高歩留まりで提供することができる。
に侵入した前記密着向上層の材料が前記吐出圧発生素子
上に堆積するのを抑制することができ、インクの吐出特
性や吐出圧発生素子の劣化しない高信頼なインクジェッ
トヘッドを高歩留まりで提供することができる。
【0044】第7および第8の発明によれば、Al,Mg,
Cu,Fe金属材料あるいは該金属材料を主成分とする合
金材料、および前記金属材料あるいは合金材料にメッキ
を施した材料等の安価で加工性のよい材料群を基板に使
用することにより、高精度で安価なインクジェットヘッ
ドを高歩留まりで提供することができる。したがって、
本発明のインクジェットヘッドおよびその製造方法によ
り、上記のような顕著な効果が奏される。
Cu,Fe金属材料あるいは該金属材料を主成分とする合
金材料、および前記金属材料あるいは合金材料にメッキ
を施した材料等の安価で加工性のよい材料群を基板に使
用することにより、高精度で安価なインクジェットヘッ
ドを高歩留まりで提供することができる。したがって、
本発明のインクジェットヘッドおよびその製造方法によ
り、上記のような顕著な効果が奏される。
【図1】吐出口部に密着向上層および樹脂コート層を積
層した状況を示す摸式断面図。
層した状況を示す摸式断面図。
【図2】金属基板上に絶縁層および吐出圧発生素子を形
成した状況を示す摸式断面図。
成した状況を示す摸式断面図。
【図3】インク流路部および天板を形成した状況を示す
摸式断面図。
摸式断面図。
【図4】吐出口部に密着向上層を積層した状況を示す摸
式断面図。
式断面図。
【図5】吐出口部に樹脂コート層を積層した従来例を示
す図。(但し、(a)はその摸式断面図、(b)は代表
的なインクジェットヘッドの構成を表す斜視図)
す図。(但し、(a)はその摸式断面図、(b)は代表
的なインクジェットヘッドの構成を表す斜視図)
1 金属基板 2 絶縁層 3 吐出圧発生素子 4 天板 5 インク流路 5' インク流路を構成する樹脂 6 吐出口 6' 吐出口を構成する樹脂 7 樹脂コート層 8 密着向上層(薄膜層)
Claims (8)
- 【請求項1】 吐出圧発生素子が設けられた金属基板上
に、樹脂からなるインク流路が形成され、吐出口予定部
位を切断して吐出口が形成されてなるインクジェットヘ
ッドにおいて、少なくとも前記吐出口を構成する樹脂の
切断面が、無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、ある
いは耐食金属の少なくとも一種以上からなる薄膜層が気
相成長により形成され、前記吐出口面全面に樹脂層が形
成されてなることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 吐出圧発生素子が設けられた金属基板上
に、樹脂からなるインク流路を形成した後、吐出口予定
部位を切断して吐出口を形成するインクジェットヘッド
の製造方法において、少なくとも前記吐出口を構成する
樹脂の切断面に無機酸化物、無機窒化物、無機炭化物、
あるいは耐食金属の少なくとも一種以上からなる薄膜層
を気相成長により形成した後、前記吐出口面全面に樹脂
層を形成することを特徴とするインクジェットヘッドの
製造方法。 - 【請求項3】 前記薄膜層が、SiO2,SiN,SiC,T
a,Ta2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の
酸化物の少なくとも一種以上からなることを特徴とする
請求項1記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 前記薄膜層が、SiO2,SiN,SiC,T
a,Ta2O5,TaN,TaAl,Ti,Cr,Niおよび前記金属の
酸化物の少なくとも一種以上から構成することを特徴と
する請求項2記載のインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 前記薄膜層の厚さが、0.03〜5μm
の範囲であることを特徴とする請求項1または3記載の
インクジェットヘッド。 - 【請求項6】 前記薄膜層の厚さが、0.03〜5μm
の範囲であることを特徴とする請求項2または4記載の
インクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項7】 前記金属基板が、Al,Mg,Cu,Fe金属
材料あるいは該金属材料を主成分とする合金材料、およ
び前記金属材料あるいは合金材料にメッキを施した材料
であることを特徴とする請求項1、3または5記載のイ
ンクジェットヘッド。 - 【請求項8】 前記金属基板が、Al,Mg,Cu,Fe金属
材料あるいは該金属材料を主成分とする合金材料、およ
び前記金属材料あるいは合金材料にメッキを施した材料
であることを特徴とする請求項2、4または6記載のイ
ンクジェットヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33163897A JPH11157085A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33163897A JPH11157085A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157085A true JPH11157085A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18245902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33163897A Pending JPH11157085A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | インクジェットヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157085A (ja) |
-
1997
- 1997-12-02 JP JP33163897A patent/JPH11157085A/ja active Pending
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