JPH11156264A - 一液化システム - Google Patents

一液化システム

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JPH11156264A
JPH11156264A JP32426097A JP32426097A JPH11156264A JP H11156264 A JPH11156264 A JP H11156264A JP 32426097 A JP32426097 A JP 32426097A JP 32426097 A JP32426097 A JP 32426097A JP H11156264 A JPH11156264 A JP H11156264A
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Koji Noda
田 浩 二 野
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複成分混合硬化型の接着剤やシーリング剤な
どを少なくとも1成分を分離して収納しつつ、使用時に
残りの成分を混合撹拌して、目地などの被塗布部分に簡
単に塗布することが可能な複成分混合型塗布容器ならび
に複成分を混合するための方法を提供する。 【解決手段】 筒状の塗布容器本体2の内部に複成分混
合型の少なくとも1成分を収容し、筒状の挿入混合部材
本体21に残りの成分を充填して、該挿入混合部材本体
の上下端を脱着自在な蓋部材24,25で閉蓋した挿入
混合部材20を、その上下蓋部材を取り外した後、挿入
混合部材本体を塗布容器本体の上部に形成された吐出口
より挿入し、挿入混合部材本体内に、上方より挿入した
押し出し棒部材50を下方に付勢しつつ、挿入混合部材
本体21を上方に引き上げることにより、挿入混合部材
本体に収容した残りの成分を塗布容器本体内に押し出し
て、塗布容器本体内に予め収容した成分部分の内周側に
残りの成分を充填し、吐出口を介して両成分を吐出する
ことより両成分を混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、二液混合
硬化型の接着剤やシーリング剤などを塗布するための複
成分混合型塗布容器および複成分混合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、複層ガラス、目地の
シーリング剤、接着剤として、分子末端に反応性ケイ素
基を有するポリオキシプロピレン(MS)、特開平1−
198673号に開示されるような、分子末端に反応性
ケイ素基を有するイソブチレン系重合体(PIB)およ
び水添ポリブタジエン系重合体などの加熱架橋硬化型の
シーリング剤、また、特開平4−15937号に開示さ
れるような、粘性を付与して仮止め性能を付与するため
に、これらの加熱架橋硬化型のシーリング剤にホットメ
ルトブチルなどのホットメルト樹脂をブレンドしたシー
リング剤がある。
【0003】これらの反応型ポリマーを、目地などに塗
布する際には、 これらの反応型ポリマー、 Sn系硬化触媒、アミン系硬化触媒などの硬化触
媒、 水分、 無機フィラーなどの充填剤、老化防止剤、 シランカップリング剤などの接着付与剤、 必要に応じて色粉、 などとともに用いるのが通常である。
【0004】そして、この場合、これらは一液タイプま
たは二液タイプとして用いられている。すなわち、一液
タイプとして用いる場合には、図21に示したように、
円筒形状の塗布容器(カートリッジ)100に、上記
〜の成分を、の水分を完全脱水して混合した状態で
同時に充填包装している。
【0005】そして、使用時には、図23に示したよう
な別途用意したコーキングガン120を用いている。す
なわち、コーキングガン120のストッパー130を矢
印方向に解除して、ハンドル121を矢印方向に引っ張
り、これにともないハンドル121のハンドル棒部材1
22先端に連結した押し出し部材123を矢印方向に移
動させて、コーキングガン本体124に設けた装着部1
25に、塗布容器100を装着する。その後、このコー
キングガン120のトリガー126を把持して矢印方向
に握ることによって、トリガー126に連結したハンド
ル棒押し出し部材127を介して押し出し部材123が
矢印と反対方向に移動して、塗布容器底部101に設け
られた底部ピストン部材102を、上部に設けられた吐
出口103方向に押しつけて、吐出口103に装着した
吐出部材104の吐出口105からシーリング剤Aが吐
出され、空気中の水分と反応して硬化するようになって
いる。
【0006】一方、二液タイプとして用いる場合には、
図22に示したように、いわゆる4L缶と呼ばれる円筒
状の容器200に、例えば、その底部に主材201とし
て、上記の反応型ポリマーと水分を含んだの充填
剤、老化防止剤を、容器200の底部202に充填した
後、内蓋203で閉蓋した後、内蓋203の上部に上記
の硬化触媒との接着付与剤を充填した硬化剤用容器
204を配置した後、必要に応じて、の色粉を充填し
た色粉用袋205をその上部に配置して、上蓋206で
閉蓋して梱包している。
【0007】そして、使用時には、上蓋206を開蓋し
て、硬化剤用容器204と色粉用袋205を取り出した
後、内蓋203を開蓋して、硬化剤用容器204と色粉
用袋205からそれぞれ、硬化剤および色粉を取り出し
て、主材201中に入れて、混合撹拌して、図24に示
したように、別途用意したカートリッジ250に吸い上
げて、目地などに塗布して使用している。
【0008】すなわち、このカートリッジ250は、円
筒状のシリンダー本体251と、シリンダー本体251
内に摺動自在に嵌装したピストン部材253と、ピスト
ン部材253に連結したピストン棒部材254に接続し
たハンドル255と、シリンダー本体251に接続した
トリガー部分256と、シリンダー本体251の先端に
脱着自在に装着した吐出口部材257を備えている。そ
して、使用時には、カートリッジ250先端に装着した
吐出口部材257を容器200内に浸漬した後、カート
リッジ250のストッパー258を矢印方向に解除し
て、ハンドル255を矢印方向に引っ張り、これにとも
ないハンドル255のピストン棒部材254先端に連結
したピストン部材253を矢印方向に移動させて、容器
200にて混合撹拌したシーリング剤をシリンダー本体
251内に吸い上げる。
【0009】その後、このカートリッジ250のトリガ
ー252を把持して矢印方向に握ることによって、トリ
ガー252に連結したピストン棒押し出し部材259を
介してピストン部材253が矢印と反対方向に移動して
吐出部材257の吐出口からシーリング剤が押し出され
て吐出されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
液タイプのものでは、中低層ビルなどの内装に用いるの
が通常であるが、この場合、色も含めて、何十〜何百種
類もの在庫を準備しなければならず、在庫のスペースな
どが必要である。また、一液タイプの場合、の充填剤
に水分が含まれているので、カートリッジに充填する際
に、熱をかけたり、減圧にして脱水するなどの煩雑な脱
水操作が必要であり、設備が必要でコスト高となってい
た。
【0011】一方、二液タイプのものでは、このような
脱水操作は不要であるが、主材201、硬化剤用容器2
04、色粉用袋205を別々に配置し、内蓋203およ
び上蓋206で閉蓋して梱包する必要があるため、その
梱包作業が煩雑であり、梱包容器の構造も複雑となり、
コストも高くなっている。
【0012】また、二液タイプの場合、使用時に、内蓋
203および上蓋206を開蓋し、硬化剤用容器20
4、色粉用袋205から硬化剤および色粉を取り出し
て、主材201中に入れて混合撹拌し、別途用意した図
24に示した構造のカートリッジ250に吸い上げなけ
ればならず、煩雑な作業が必要であり、しかも、複雑な
構造の専用の混合撹拌装置が必要となる。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みて、複成
分混合硬化型の接着剤やシーリング剤などを少なくとも
1成分を分離して収納しつつ、使用時に残りの成分を混
合撹拌して、目地などの被塗布部分に簡単に塗布するこ
とが可能な複成分混合型塗布容器ならびに複成分を混合
するための方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
および目的を達成するために発明なされたものであっ
て、本発明の複成分混合型塗布容器は、内部に複成分混
合型の少なくとも1成分を収容した筒状の塗布容器本体
と、筒状の挿入混合部材本体に残りの成分を充填して、
該挿入混合部材本体の上下端を脱着自在な蓋部材で閉蓋
した挿入混合部材と、前記挿入混合部材本体に挿入され
る押し出し棒部材とを備え、前記挿入混合部材の上下蓋
部材を取り外した後、挿入混合部材本体を塗布容器本体
の上部に形成された吐出口より挿入し、前記挿入混合部
材本体内に、上方より挿入した押し出し棒部材を下方に
付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に引き上げること
により、挿入混合部材本体に収容した残りの成分を塗布
容器本体内に押し出して、塗布容器本体内に予め収容し
た成分部分の内周側に残りの成分を充填し、前記吐出口
を介して両成分を吐出することにより混合するように構
成したことを特徴とする。
【0015】また、本発明の複成分混合型の複成分を混
合するための混合方法は、筒状の塗布容器本体の内部に
複成分混合型の少なくとも1成分を収容し、筒状の挿入
混合部材本体に残りの成分を充填して、該挿入混合部材
本体の上下端を脱着自在な蓋部材で閉蓋した挿入混合部
材を、その上下蓋部材を取り外した後、挿入混合部材本
体を塗布容器本体の上部に形成された吐出口より挿入
し、前記挿入混合部材本体内に、上方より挿入した押し
出し棒部材を下方に付勢しつつ、挿入混合部材本体を上
方に引き上げることにより、挿入混合部材本体に収容し
た残りの成分を塗布容器本体内に押し出して、塗布容器
本体内に予め収容した成分部分の内周側に残りの成分を
充填し、吐出口を介して両成分を吐出することより両成
分を混合することを特徴とする。
【0016】このように構成することによって、使用時
に、挿入混合部材の上下蓋部材を取り外した後、挿入混
合部材本体を塗布容器本体の上部に形成された吐出口よ
り挿入し、挿入混合部材本体内に、上方より挿入した押
し出し棒部材を下方に付勢しつつ、挿入混合部材本体を
上方に引き上げることにより、挿入混合部材本体に収容
した残りの成分を塗布容器本体内に押し出して、塗布容
器本体内に予め収容した成分部分の内周側に残りの成分
を均一に充填できる。
【0017】すなわち、残りの成分が、塗布容器本体内
に塗布容器の最上部から最下部まで、同一幅で円柱状に
塗布容器本体内に予め収容した成分部分の内周側に充填
される。従って、このように残りの成分を充填した後
に、挿入混合部材本体と押し出し棒部材を容器本体内よ
り取り出し、吐出口を介して両成分を吐出する際に、吐
出口を介して吐出される成分は、その水平断面が外周側
に塗布容器本体内に予め収容した成分部分が円環状に、
その内周側に残りの成分が円形状に均一に分布する。し
かも、このような均一な分布が、塗布容器本体内に塗布
容器の最上部から最下部まで存在することになるので、
吐出の初期段階から終了段階に至るまで、吐出口を介し
て吐出される成分が均一に混合される。
【0018】これによって、複数の成分を簡単に混合で
き、塗布容器本体の上部に形成された吐出口から混合さ
れた成分を目地などの被塗布部分に簡単に塗布すること
ができる。
【0019】従って、複数の成分を脱水操作などの操作
を必要とせず簡単に収納でき、その構造も簡単であり、
部品点数も少なく、廃棄物が少量ですむ。さらに、挿入
混合部材ならびに押し出し棒部材の繰り返し使用により
廃棄物が少量ですむ。しかも別途撹拌装置を用いること
なく、現場にて各成分を簡単に混合できるので、その塗
布作業が容易に行える。
【0020】また、本発明の複成分混合型塗布容器は、
前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、挿入混
合部材本体を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔が形成さ
れた、前記成分の漏洩を防止する保護キャップ部材を脱
着自在に装着するように構成されていることを特徴とす
る。
【0021】このように構成することによって、塗布容
器本体の上部に形成された吐出口を介して挿入した混合
部材本体内に、上方より挿入した押し出し棒部材を下方
に付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に引き上げるこ
とにより、挿入混合部材本体に収容した残りの成分を塗
布容器本体内に押し出すことにより、塗布容器本体内に
予め収容した成分部分の内周側に残りの成分を充填する
際に、吐出口を介して、塗布容器本体内に収容した成分
が漏洩するのが防止できる。
【0022】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、挿
入混合部材本体および押し出し棒部材にて充填された成
分と塗布容器本体内に予め収容した成分とを吐出口から
吐出する際にさらに前記両成分の混合撹拌する混合翼部
材が内部に形設された混合吐出部材を、脱着自在に装着
するように構成されていることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の複成分の混合方法は、前
記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、混合翼部
材が内部に形設された混合吐出部材を装着し、前記挿入
混合部材本体および押し出し棒部材にて充填された成分
と塗布容器本体内に予め収容した成分とを吐出口から吐
出する際に、前記混合吐出部材の内部に形設され混合翼
部材によって、前記両成分を混合撹拌することを特徴と
する。
【0024】これによって、挿入混合部材本体および押
し出し棒部材にて充填された成分と塗布容器本体内に予
め収容した成分とを吐出口から吐出する際に、混合吐出
部材を通過させ、混合翼部材によって、吐出口から吐出
する両成分の混合撹拌をより促進することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の複成分混合型塗布容器の第1の実施例の部分切欠
斜視図、図2は、図1の複成分混合型塗布容器の縦断面
図である。
【0026】図1及び図2において、本発明の複成分混
合型塗布容器1は、略円筒形状の塗布容器本体2と、塗
布容器本体2の底部3に設けられ塗布容器本体2の内壁
4上を上下方向に摺動可能に装着された略カップ形状の
底部ピストン部材5とを備えている。
【0027】なお、塗布容器本体2、底部ピストン部材
5の材質は特に限定されるものではなく、塗布容器本体
2に収容する成分に応じて、例えば、アルミなどの金
属、フッ素樹脂、ポリエチレンなどの合成樹脂、ダンボ
ールなどの紙の表面にアルミを蒸着したものなどが使用
可能であり、これらを適宜組み合わせることも可能であ
る。さらに、これらの部材の寸法、形状も適宜変更可能
であり、例えば、塗布容器本体2の形状を多角形円筒状
にしてこれに応じて底部ピストン部材5の形状も多角形
盤状とすることも可能である。
【0028】また、塗布容器本体2の上部には、上壁6
が設けられており、その中央部分には、吐出孔7が設け
られている。吐出孔7の周囲は、上壁6よりも上方に突
出し、その外周に雄ねじ8が螺設された吐出口9が形成
されている。そして、この吐出口の雄ねじ8に螺合する
雌ねじ32が内壁に形成されたゴムなどの弾性部材、フ
ッ素樹脂、ポリエチレンなどの合成樹脂から構成された
保護キャップ部材30が、吐出口9に予め螺着されてい
る。この保護キャップ部材30には、後述する挿入混合
部材本体20を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔31が
形成されている。なお、この保護キャップ部材30は、
吐出口9に予め螺着したが、使用時に螺着するようにす
ることも可能である。
【0029】また、吐出口9には、使用時に、後述する
ように挿入混合部材本体21の先端などの先の尖った部
材などで突き刺すことによってその仮着状態が解除され
たり、または孔を開けることができる閉塞部材10によ
って閉塞されている。
【0030】さらに、この吐出口9は、後述するよう
に、使用時に保護キャップ部材30を吐出口9から取り
外した後、別途、図3に示したような形状の本発明の複
成分混合型塗布容器1とともに用いるために用意された
混合吐出部材40の内壁41の下端に設けられた雌ねじ
42を吐出口9の雄ねじ8に螺着させて係合することが
できるようになっている。この混合吐出部材40は、断
面略円錐形状であって、その内壁41に、螺旋形状の混
合翼部材43が形成されており、この中を容器本体2か
ら吐出された成分が通過することによって撹拌され、撹
拌混合が促進されて混合吐出部材40の上部に設けられ
た吐出孔44より吐出されるようになっている。
【0031】なお、本実施例の場合には、吐出口9と保
護キャップ部材30を螺着によって係合したが、図4に
示したように、吐出口9の外周に嵌合凸部9aを、保護
キャップ部材30の内壁にこの嵌合凸部9aに嵌合する
嵌合凸部34を設けて、この保護キャップ部材30を合
成樹脂などの可撓性の材料から構成して、これらを嵌合
するようにして脱着自在に係合するようにしてもよい。
また、この構造を、図示しないが、吐出口9と混合吐出
部材40との係合の場合にも同様に適用することも勿論
可能である。
【0032】ところで、塗布容器本体2内は、第1成分
収容部16となっており、複成分混合型の少なくとも1
成分が収容されている。一方、図5は、本発明において
用いられる挿入混合部材20を示している。この挿入混
合部材20は、円筒形状の筒状の挿入混合部材本体21
と、挿入混合部材本体21の上下の開口部22,23を
それぞれ閉蓋するように装着したキャップ形状の上蓋部
材24と下蓋部材25とを備えている。
【0033】そして、この挿入混合部材20内は、第2
成分収容部20aとなっており、複成分混合型の残りの
成分が収容されている。この場合、上蓋部材24と下蓋
部材25の内側にはそれぞれ、雌ねじ24a,25aが
螺設されており、それぞれ挿入混合部材の上下端の外周
壁に螺設した雄ねじ26,27に螺合することによっ
て、挿入混合部材本体21の上下の開口部22,23を
それぞれ脱着自在に螺着して閉蓋するようになってい
る。
【0034】なお、挿入混合部材本体21の外径は、保
護キャップ部材30の挿通孔31の内径とほぼ同じ寸法
になっている。また、その長さは、後述するように挿入
混合部材本体21を保護キャップ部材30の挿通孔31
を介して塗布容器本体2内に挿入した際に手で把持して
操作できるように、塗布容器本体2の底部3と塗布容器
本体2の上部の吐出口9の距離よりも長くなっている。
【0035】なお、本実施例の場合には、上蓋部材24
と下蓋部材25を、挿入混合部材本体21の上下の開口
部22,23をそれぞれ脱着自在に螺着して閉蓋するよ
うにしたが、図6に示したように、上蓋部材24と下蓋
部材25をアルミ蒸着したポリエチレンなどのフィルム
として、これを挿入混合部材本体21の上下の開口部2
2,23に溶着して、使用時に上蓋部材24と下蓋部材
25を開口部22,23から剥がすことができるように
することもできる。この場合には、上蓋部材24と下蓋
部材25に、溶着部分24b,25bより外側に突出す
る把持部分24c,25cを設けておけば、剥がし易く
なるので好ましい。
【0036】また、挿入混合部材本体21の上端部分に
は、図6に示したように、保護キャップ部材30の挿通
孔31から突出する部分に、微少な凹凸を形成した把持
部分21bを形成しておけば、手で把持して操作し易く
なるので好ましい。
【0037】図7は、本発明において用いられる押し出
し棒部材50を示しており、押し出し棒部材50は、円
盤形状の押し出し部51と、押し出し部51に連結した
支持棒部分52とを備えている。また、支持棒部分52
には、後述するように、本発明の複成分混合型塗布容器
に用いる固定用治具において、所定位置に押し出し棒部
材50を固定するための切欠部54がその上方部分に設
けられている。
【0038】この場合、押し出し棒部材50の押し出し
部51の外径は、後述するように、押し出し棒部材50
を挿入混合部材本体21の上端の開口部22を介して、
挿入混合部材本体21内に挿入できるように、挿入混合
部材本体21の内径より僅かに小さくなっている。
【0039】また、押し出し棒部材50の支持棒部分5
2の長さは、後述するように、押し出し棒部材50を挿
入混合部材本体21の上端の開口部22を介して、挿入
混合部材本体21内に挿入した後、下方に付勢しながら
挿入混合部材本体21を引き上げることができるよう
に、挿入混合部材本体21の長さよりも長くなってい
る。
【0040】さらに、押し出し棒部材50の支持棒部分
52の上端部には、図7に示したように、微少な凹凸を
形成した把持部分53を形成しておけば、手で把持して
操作し易くなるので好ましい。
【0041】なお、挿入混合部材20、押し出し棒部材
50の材質は特に限定されるものではなく、挿入混合部
材20に収容する成分に応じて、例えば、アルミなどの
金属、フッ素樹脂、ポリエチレンなどの合成樹脂、ダン
ボールなどの紙の表面にアルミを蒸着したものなどが使
用可能であり、これらを適宜組み合わせることも可能で
ある。さらに、これらの部材の寸法、形状も適宜変更可
能であり、例えば、挿入混合部材本体21の形状を多角
形円筒状にしてこれに応じて押し出し棒部材50の押し
出し部51の形状も多角形盤状とすることも可能であ
る。
【0042】図8は、本発明の複成分混合型塗布容器に
用いる固定用治具の一実施例を示す斜視図、図9は、図
8のIX−IX線での断面図、図10は、図8のX−X
線での断面図である。
【0043】固定用治具60は、円盤形状の台座61を
備え、台座61の上面の一側には部分円管形状の支持柱
部材62が立設されている。この支持柱部材62の上端
部には、円盤形状の押し出し棒部材固定用の係止部材6
3が固定されている。係止部材63には、スリット64
が外周部分から中心部分に向かって設けられており、そ
の中心部分に押し出し棒部材50の支持棒部分52を挿
通支持するための支持孔65が形成されている。
【0044】図9に示したように、係止部63の内部に
は、摺動孔66が形成されており、摺動孔66の内部に
は、押し出し棒部材固定用の係止片68が摺動孔66に
沿って摺動可能に装着されており、バネ部材67によっ
て、この係止片68は、支持孔65方向に付勢されてい
る。また、この係止片68の先端の係止突設部68a
は、摺動孔66の支持孔65に開口する開口66aを介
して支持孔65内に突出して、図9に示したように、押
し出し棒部材50の支持棒部分52の切欠部54と係合
し、押し出し棒部材50を所定の位置に固定するように
なっている。
【0045】また、係止片68の上部には、スライド操
作片68bが設けられており、スライド操作片68b
は、摺動孔66の上方に形成されたスライド用スリット
開口69を介して、係止部63の上面に突出するように
なっている。このスライド操作片68bを、図9に示し
たように、矢印に示したように係止部63の外周側方向
に操作することによって、バネ部材67に抗して係止片
68を移動させることによって、係止突設部68aと押
し出し棒部材50の支持棒部分52の切欠部54とに係
合を解除できるようになっている。
【0046】また、支持柱部材62の中間部分には、支
持柱部材62の内壁62aに沿って上下方向に摺動可能
な円盤形状の塗布容器固定用の係止部材70が設けられ
ている。そして、係止部材70の係止部材本体71の中
央部分には、塗布容器本体2の、保護キャップ部材30
を装着した吐出口9を挿通するための挿通孔72が形成
されている。
【0047】図10に示したように、係止部材70の基
端部73は、支持柱部材62の内部に上下方向に形成さ
れた摺動孔80内に上下方向に摺動可能に装着され、係
止部材70の基端部73と係止部材本体71との連結部
74が、摺動孔80の内壁62a側に形成されたスリッ
ト開口82を上下に摺動することにより、係止部材70
が支持柱部材62の内壁62aに沿って上下方向に摺動
可能となっている。
【0048】なお、係止部材70の基端部73は、摺動
孔80に装着されたバネ部材81によって、下方向に付
勢されており、後述するように、保護キャップ部材30
を装着した吐出口9を挿通孔72に挿通して、塗布容器
本体2を台座61と係止部材70の間に装着した際に、
係止部材本体71の下面71aが塗布容器本体2の上壁
6に当接して、塗布容器本体2を固定用治具60に固定
できるようになっている。
【0049】また、摺動孔80の支持柱部材62の外壁
62b側には、スリット開口83が設けられており、こ
のスリット開口83を介して、係止部材70の基端部7
3の外壁側にスライド操作片75が突設されている。こ
のスライド操作片75を、図10の上方向に操作するこ
とによって、バネ部材81に抗して係止部材本体71を
上方向に移動させることにより、係止部材本体71の下
面71aと塗布容器本体2の上壁6との当接を解除する
とともに、保護キャップ部材30を装着した吐出口9を
挿通孔72から取り外して、塗布容器本体2を固定用治
具60から取り外すことができるようになっている。
【0050】このように構成される塗本発明の複成分混
合型塗布容器1は、下記のようにして使用される。先
ず、例えば、前述したの反応型ポリマーと水分を含ん
だの充填剤、老化防止剤を主材として、塗布容器本体
2内の第1成分収容部16に収容するとともに、の硬
化触媒との接着付与剤および必要に応じての色粉を
副剤として、挿入混合部材20内の第2成分収容部20
aに収容する。
【0051】なお、これらの成分の組み合わせ、収容部
分は適宜変更可能であるが、挿入混合部材20内の第2
成分収容部20aに収容する成分は、挿入混合部材本体
21の上下の開口部に装着した上蓋部材24と下蓋部材
25を取り外して、挿入混合部材本体21を保護キャッ
プ部材30の挿通孔31を介して塗布容器本体2内に挿
入する際に、第2成分収容部20aに収容した成分が、
下方の開口23を介して漏洩しないように、固体状、あ
る程度粘性を有する液体状、ゲル状などとすることが望
ましい。
【0052】このような組み合わせとして、例えば前述
した〜の成分を例に挙げれば、(1) の反応型ポ
リマーと水分を含んだの充填剤、老化防止剤からなる
主材と、の硬化触媒との接着付与剤からなる硬化剤
とを、第1成分収容部16に収容するとともに、挿入混
合部材20内の第2成分収容部20aにの色粉を収容
する場合、(2) 前述の主材と色粉を第1成分収容部1
6に収容するとともに、硬化剤を第2成分収容部20a
に収容する場合、などがある。
【0053】なお、挿入混合部材20内の第2成分収容
部20aに少なくともの色粉を収容する場合には、色
粉の色を種々選択した他種類の挿入混合部材20を用意
しておけば、色の選択範囲が広がることになる。
【0054】また、挿入混合部材20内の第2成分収容
部20aに収容される成分の高さは、図17に示したよ
うに、挿入混合部材本体21を塗布容器本体2内に挿入
して、その下端部が塗布容器本体2の底部3の底部ピス
トン部材5に当接するように配置した際に、塗布容器本
体2内に収容した第1成分収容部16の上端液面L’と
一致しており、吐出の際の成分の混合の均一化が図れる
ようになっている。
【0055】そして、図8に示した固定用治具を準備し
て、図11に示したように、係止部材70の係止部材本
体70を上方向に押し上げる。この際、図10の点線で
示したように、スライド操作片75を上方向に操作する
ことによって、バネ部材81に抗して係止部材本体71
を上方向に移動させて、塗布容器本体2の保護キャップ
30が装着された吐出口9を、係止部材70の挿通孔7
2に挿通する。これにより、バネ部材81の付勢力によ
って、図10の実線で示したように、係止部材本体71
が下方に移動して、係止部材本体71の下面71aが塗
布容器本体2の上壁6に当接して、塗布容器本体2が固
定用治具60に固定される。
【0056】そして、使用に際して、図12の点線で示
したように、挿入混合部材20の上蓋部材24と下蓋部
材25とを挿入混合部材本体21の上下の開口部22,
23から取り外した後、挿入混合部材本体21の上端部
分を把持して、押し出し棒部材50の把持部分53を手
で把持して、押し出し棒部材50の押し出し部51を挿
入混合部材本体21の上端の開口部22を介して、挿入
混合部材本体21内に僅かに挿入する。
【0057】この状態で、図12の矢印で示したよう
に、押し出し棒部材50の支持棒部分52を、スリット
64を介して側方より支持孔65に装着する。この際、
押し出し棒部材50の支持棒部分52に押されて、バネ
部材67に抗して係止片68が図12の矢印方向に外周
側に移動して、その先端の係止突設部68aが開口66
aを介して摺動孔66内に引き込まれる。
【0058】そして、図13に示したように、予め保護
キャップ30に形成された挿通孔31から、挿入混合部
材本体21を用いて押し込んだり又はねじこんだりする
ことによって、その先端部を、吐出口9を介して塗布容
器本体2内に挿入して、閉塞部材10の仮着状態を解除
して孔を開ける。なお、この場合、閉塞部材10の仮着
状態を解除して孔を開けるには、挿入混合部材本体21
を用いないで、ドライバーなどの工具などで開けること
も勿論可能である。
【0059】さらに、このように孔を開けた後、図13
に示したように、挿入混合部材本体21を塗布容器本体
2内にさらに挿入して、図14および図17に示したよ
うに、その下端部が塗布容器本体2の底部3の底部ピス
トン部材5に当接するように配置する。この際、挿入混
合部材本体21の上端部分を把持して、押し出し棒部材
50の把持部分53を手で把持して、押し出し棒部材5
0を挿入混合部材本体21の塗布容器本体2内への挿入
と同期して、下方に移動させる。
【0060】その後、図14に示したように、さらに押
し出し部51を挿入混合部材本体21の上端の開口部2
2を介して、挿入混合部材本体21内に挿入することに
よって、図9に示したように、係止片68の先端の係止
突設部68aは、摺動孔66の支持孔65に開口する開
口66aを介して支持孔65内に突出して、押し出し棒
部材50の支持棒部分52の切欠部54と係合し、押し
出し棒部材50を所定の位置に固定する。
【0061】この際、塗布容器本体2内に収容した第1
成分収容部16の上端液面は、図7に示したように、L
からL’へと上昇するが、押し出し棒部材50の押し出
し部51の下面51aがこの液面L’と一致するように
押し出し棒部材50の切欠部54の位置が予め設定され
たおり、これによって吐出の際の成分の混合の均一化が
図れるようになっている。
【0062】そして、図15および図18の矢印で示し
たように、押し出し棒部材50を下方に付勢しつつ、挿
入混合部材本体21を保護キャップ30の挿通孔31を
ガイドとして上方に引き上げれば、挿入混合部材本体2
1の第2成分収容部20aに収容された成分Bが塗布容
器本体内に押し出されて、塗布容器本体2内の第1成分
収容部16に予め収容した成分部分Aの内周側に残りの
成分が充填される。
【0063】このように、塗布容器本体2内に、第2成
分収容部20aに収容された成分を充填した後、スライ
ド操作片68bを、図9に示したように、矢印に示した
ように係止部63の外周側方向に操作することによっ
て、バネ部材67に抗して係止片68を移動させること
によって、係止突設部68aと押し出し棒部材50の支
持棒部分52の切欠部54とに係合を解除する。
【0064】そして、図16に示したように、挿入混合
部材本体21とともに、押し出し棒部材50を上方に移
動させて、塗布容器本体2の保護キャップ30の挿通孔
31を介して塗布容器本体2内から取り出すとともに、
押し出し棒部材50を係止部63のスリット64を介し
て、挿入混合部材本体21とともに、押し出し棒部材5
0を取り出す。
【0065】その後、スライド操作片75を、図10の
上方向に操作することによって、バネ部材81に抗して
係止部材本体71を上方向に移動させることにより、係
止部材本体71の下面71aと塗布容器本体2の上壁6
との当接を解除するとともに、保護キャップ部材30を
装着した吐出口9を挿通孔72から取り外して、塗布容
器本体2を固定用治具60から取り外す。
【0066】そして、図19に示したように、保護キャ
ップ部材30を吐出口9から取り外した後、別途、図3
に示したような形状の本発明の複成分混合型塗布容器1
とともに用いるために用意された混合吐出部材40の内
壁に設けられた雌ねじ41を吐出口9の雄ねじ8に螺着
させて係合する。
【0067】この混合吐出部材40は、断面略円錐形状
であって、その内壁41に、螺旋形状の混合翼部材43
が形成されており、この中を容器本体2から吐出された
成分が通過することによって、混合翼部材43によって
撹拌混合が促進されて混合吐出部材40の上部に設けら
れた吐出孔44より吐出されるようになっている。
【0068】したがって、この状態で、別途用意したコ
ーキングガン(図示せず)に、複成分混合型塗布容器1
を装着した後、このコーキングガンを用いて、塗布容器
本体底部に設けられた底部ピストン部材5を、図19の
矢印および一点鎖線で示したように、上部に設けられた
吐出孔44方向に押しつけて、この吐出孔44を、例え
ば、被塗布部分の目地などの部分にあてれば、混合され
た混合成分(シーリング剤)が塗布され、直ちに硬化す
る。
【0069】この場合、図20に示したように、挿入混
合部材本体21の第2成分収容部20aに収容された成
分Bが、塗布容器本体2内に塗布容器の最上部から最下
部まで、同一幅で円柱状に塗布容器本体2内の第1成分
収容部16に予め収容した成分部分Aの内周側に充填さ
れる。従って、吐出口を介して吐出される成分は、その
水平断面が外周側に塗布容器本体内に予め収容した成分
部分が円環状に、その内周側に残りの成分が円形状に均
一に分布する。しかも、このような均一な分布が、塗布
容器本体内に塗布容器の最上部から最下部まで存在する
ことになるので、吐出の初期段階から終了段階に至るま
で、吐出口を介して吐出される成分が均一に混合され
る。
【0070】なお、容器本体2内での撹拌混合が十分で
ある場合には、混合吐出部材40を用いずに、図12に
示したような、従来タイプのの吐出部材104を用いる
ことも勿論可能である。
【0071】また、本実施例では、挿入混合部材本体2
1の第2成分収容部20aに収容された成分を塗布容器
本体2内に充填する際に、固定用治具60を用いて、塗
布容器本体2を固定するとともに、押し出し棒部材50
を所定位置に固定するようにしたが、勿論この他の治具
を用いることも可能であり、また、このような治具を用
いないで操作することも勿論可能である。
【0072】さらに、本実施例では、操作しやすいた
め、また、挿入混合部材本体21の第2成分収容部20
aに収容された成分を塗布容器本体2内に充填する際
に、塗布容器本体2内の第1成分収容部16に予め収容
した成分の反発圧力に負けて、充填成分を上方へ押し上
げられるのを防止するために、挿入混合部材本体21を
塗布容器本体2内に挿入する前に、押し出し棒部材50
を挿入混合部材本体21内に挿入しておいたが、挿入混
合部材本体21を塗布容器本体2内に挿入押し出し棒部
材50を挿入混合部材本体21内に挿入することも勿論
可能である。
【0073】なお、本発明の複成分混合型塗布容器は、
二液混合硬化型の接着剤やシーリング剤に限らず、例え
ば、マヨネーズとケチャップを混合してパンなどの食品
に塗布する際など、液体の混合の場合に限らず、液体と
流動体との混合、流動体同士の混合、固体と液体の混合
など、あらゆる分野の複成分混合型の成分を混合して塗
布する塗布容器として適用することが可能であり、何ら
限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、使用時に、挿入混合部
材の上下蓋部材を取り外した後、挿入混合部材本体を塗
布容器本体の上部に形成された吐出口より挿入し、挿入
混合部材本体内に、上方より挿入した押し出し棒部材を
下方に付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に引き上げ
ることにより、挿入混合部材本体に収容した残りの成分
を塗布容器本体内に押し出して、塗布容器本体内に予め
収容した成分部分の内周側に残りの成分を均一に充填で
きる。
【0075】すなわち、残りの成分が、塗布容器本体内
に塗布容器の最上部から最下部まで、同一幅で円柱状に
塗布容器本体内に予め収容した成分部分の内周側に充填
される。従って、このように残りの成分を充填した後
に、挿入混合部材本体と押し出し棒部材を容器本体内よ
り取り出し、吐出口を介して両成分を吐出する際に、吐
出口を介して吐出される成分は、その水平断面が外周側
に塗布容器本体内に予め収容した成分部分が円環状に、
その内周側に残りの成分が円形状に均一に分布する。し
かも、このような均一な分布が、塗布容器本体内に塗布
容器の最上部から最下部まで存在することになるので、
吐出の初期段階から終了段階に至るまで、吐出口を介し
て吐出される成分が均一に混合される。
【0076】これによって、複数の成分を簡単に混合で
き、塗布容器本体の上部に形成された吐出口から混合さ
れた成分を目地などの被塗布部分に簡単に塗布すること
ができる。
【0077】従って、複数の成分を脱水操作などの操作
を必要とせず簡単に収納でき、その構造も簡単であり、
部品点数も少なく、廃棄物が少量ですむ。さらに、挿入
混合部材ならびに押し出し棒部材の繰り返し使用により
廃棄物が少量ですむ。しかも別途撹拌装置を用いること
なく、現場にて各成分を簡単に混合できるので、その塗
布作業が容易に行える。
【0078】また、本発明では、塗布容器本体の上部に
形成された吐出口に、挿入混合部材本体を液密状態で挿
通摺動可能な挿通孔が形成された保護キャップ部材を脱
着自在に装着するように構成されているので、塗布容器
本体の上部に形成された吐出口を介して挿入した混合部
材本体内に、上方より挿入した押し出し棒部材を下方に
付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に引き上げること
により、挿入混合部材本体に収容した残りの成分を塗布
容器本体内に押し出すことにより、塗布容器本体内に予
め収容した成分部分の内周側に残りの成分を充填する際
に、吐出口を介して、塗布容器本体内に収容した成分が
漏洩するのが防止できる。さらに、本発明では、塗布容
器本体の上部に形成された吐出口に、混合翼部材が内部
に形設された混合吐出部材を、脱着自在に装着するよう
に構成されているので、挿入混合部材本体および押し出
し棒部材にて充填された成分と塗布容器本体内に予め収
容した成分とを吐出口から吐出する際に、混合吐出部材
を通過させ、混合翼部材によって、吐出口から吐出する
両成分の混合撹拌をより促進することができる。
【0079】従って、本発明によれば、複成分混合硬化
型の接着剤やシーリング剤などを少なくとも2成分に分
離して収納しつつ、使用時にこれらの成分を混合撹拌し
て、目地などの被塗布部分に簡単に塗布することが可能
な複成分混合型塗布容器を提供でき、しかも、例えば、
マヨネーズとケチャップを混合してパンなどの食品に塗
布する際など、液体の混合の場合に限らず、液体と流動
体との混合、流動体同士の混合、固体と液体の混合な
ど、あらゆる分野の複成分混合型の成分を混合して塗布
する塗布容器および複成分混合方法を提供できる。
【0080】さらに、接着剤、シーリング剤などに適用
する場合、挿入混合部材内の第2成分収容部に少なくと
も色粉を収容する場合には、色粉の色を種々選択した他
種類の挿入混合部材を用意しておけば、色の選択範囲が
広がることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の複成分混合型塗布容器の第
1の実施例の部分切欠斜視図である。
【図2】 図2は、図1の複成分混合型塗布容器の縦断
面図である。
【図3】 図3は、本発明の複成分混合型塗布容器とと
もに用いる混合吐出部材を装着した状態を示す部分拡大
断面図である。
【図4】 図4は、本発明の複成分混合型塗布容器の保
護キャップ部材と吐出口の係合状態を示す別の実施例の
部分拡大断面図である。
【図5】 図5は、本発明において用いられる挿入混合
部材の実施例を示す縦断面である。
【図6】 図6は、本発明において用いられる挿入混合
部材の別の実施例を示す斜視図である。
【図7】 図7は、本発明において用いられる押し出し
棒部材の実施例の斜視図である。
【図8】 図8は、本発明の複成分混合型塗布容器に用
いる固定用治具の一実施例を示す斜視図である。
【図9】 図9は、図8のIX−IX線での断面図であ
る。
【図10】 図10は、図8のX−X線での断面図であ
る。
【図11】 図11は、本発明の複成分混合型塗布容器
を固定用治具に装着する状態を説明する斜視図である。
【図12】 図12は、本発明の押し出し棒部材を挿入
した挿入混合部材本体を固定用治具に装着する状態を説
明する斜視図である。
【図13】 図13は、固定用治具に装着した本発明の
複成分混合型塗布容器内に押し出し棒部材を挿入した挿
入混合部材本体を挿入する状態を説明する斜視図であ
る。
【図14】 図14は、固定用治具に装着した本発明の
複成分混合型塗布容器内に挿入した挿入混合部材本体内
の所定位置に押し出し棒部材を固定する状態を説明する
斜視図である。
【図15】 図15は、固定用治具に装着した本発明の
複成分混合型塗布容器内に挿入した挿入混合部材本体お
よび押し出し棒部材を用いて、挿入混合部材本体に収容
した成分を塗布容器内に充填する状態を説明する斜視図
である。
【図16】 図16は、固定用治具に装着した本発明の
複成分混合型塗布容器、挿入混合部材本体および押し出
し棒部材を固定用治具より取り外す状態を説明する斜視
図である。
【図17】 図17は、本発明の複成分混合型塗布容器
に挿入混合部材本体および押し出し棒部材を挿入した状
態を説明する縦断面図である。
【図18】 図18は、挿入混合部材本体および押し出
し棒部材を用いて、挿入混合部材本体に収容した成分を
塗布容器内に充填する状態を説明する縦断面図である。
【図19】 図19は、本発明の複成分混合型塗布容器
の吐出口に混合吐出部材を装着して使用する状態を説明
する縦断面図である。
【図20】 図20は、図19のXX−XX線での断面
図である。
【図21】 図21は、従来の一液タイプの塗布容器の
縦断面図である。
【図22】 図22は、従来の二液タイプの塗布容器の
縦断面図である。
【図23】 図23は、従来の一液タイプの塗布容器を
コーキングガンを用いて使用する状態を説明する概略図
である。
【図24】 図24は、従来の二液タイプの塗布容器と
ともに用いるカートリッジの概略図である。
【符号の説明】
1・・・・複成分混合型塗布容器 2・・・・塗布容器本体 5・・・・底部ピストン部材 7・・・・吐出孔 8・・・・雄ねじ 9・・・・吐出口 10・・・・閉塞部材 16・・・・第1成分収容部 20・・・・挿入混合部材 20a・・・・第2成分収容部 21・・・・挿入混合部材本体 22,23・・・・開口部 24・・・・上蓋部材 25・・・・下蓋部材 30・・・・保護キャップ部材 31・・・・挿通孔 32・・・・雌ねじ 40・・・・混合吐出部材 42・・・・雌ねじ 43・・・・混合翼部材 44・・・・吐出孔 50・・・・押し出し棒部材 51・・・・押し出し部 52・・・・支持棒部分 60・・・・固定用治具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複成分混合型の少なくとも1成分
    を収容した筒状の塗布容器本体と、 筒状の挿入混合部材本体に残りの成分を充填して、該挿
    入混合部材本体の上下端を脱着自在な蓋部材で閉蓋した
    挿入混合部材と、 前記挿入混合部材本体に挿入される押し出し棒部材とを
    備え、 前記挿入混合部材の上下蓋部材を取り外した後、挿入混
    合部材本体を塗布容器本体の上部に形成された吐出口よ
    り挿入し、 前記挿入混合部材本体内に、上方より挿入した押し出し
    棒部材を下方に付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に
    引き上げることにより、挿入混合部材本体に収容した残
    りの成分を塗布容器本体内に押し出して、塗布容器本体
    内に予め収容した成分部分の内周側に残りの成分を充填
    し、前記吐出口を介して両成分を吐出することにより混
    合するように構成したことを特徴とする複成分混合型塗
    布容器。
  2. 【請求項2】 前記塗布容器本体の上部に形成された吐
    出口に、挿入混合部材本体を液密状態で挿通摺動可能な
    挿通孔が形成された、前記成分の漏洩を防止する保護キ
    ャップ部材を脱着自在に装着するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の複成分混合型塗布容
    器。
  3. 【請求項3】 前記塗布容器本体の上部に形成された吐
    出口に、挿入混合部材本体および押し出し棒部材にて充
    填された成分と塗布容器本体内に予め収容した成分とを
    吐出口から吐出する際にさらに前記両成分の混合撹拌す
    る混合翼部材が内部に形設された混合吐出部材を、脱着
    自在に装着するように構成されていることを特徴とする
    請求項1又は2のいずれかに記載の複成分混合型塗布容
    器。
  4. 【請求項4】 複成分混合型の複成分を混合するための
    混合方法であって、 筒状の塗布容器本体の内部に複成分混合型の少なくとも
    1成分を収容し、 筒状の挿入混合部材本体に残りの成分を充填して、該挿
    入混合部材本体の上下端を脱着自在な蓋部材で閉蓋した
    挿入混合部材を、その上下蓋部材を取り外した後、挿入
    混合部材本体を塗布容器本体の上部に形成された吐出口
    より挿入し、 前記挿入混合部材本体内に、上方より挿入した押し出し
    棒部材を下方に付勢しつつ、挿入混合部材本体を上方に
    引き上げることにより、挿入混合部材本体に収容した残
    りの成分を塗布容器本体内に押し出して、塗布容器本体
    内に予め収容した成分部分の内周側に残りの成分を充填
    し、 吐出口を介して両成分を吐出することより両成分を混合
    することを特徴とする複成分の混合方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布容器本体の上部に形成された吐
    出口に、混合翼部材が内部に形設された混合吐出部材を
    装着し、 前記挿入混合部材本体および押し出し棒部材にて充填さ
    れた成分と塗布容器本体内に予め収容した成分とを吐出
    口から吐出する際に、前記混合吐出部材の内部に形設さ
    れ混合翼部材によって、前記両成分を混合撹拌すること
    を特徴とする請求項4に記載の複成分の混合方法。
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