JPH11156245A - 遠心機のロータ識別装置 - Google Patents

遠心機のロータ識別装置

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JPH11156245A
JPH11156245A JP32781097A JP32781097A JPH11156245A JP H11156245 A JPH11156245 A JP H11156245A JP 32781097 A JP32781097 A JP 32781097A JP 32781097 A JP32781097 A JP 32781097A JP H11156245 A JPH11156245 A JP H11156245A
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雅裕 稲庭
Hiroshi Ono
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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B13/00Control arrangements specially designed for centrifuges; Programme control of centrifuges
    • B04B13/003Rotor identification systems

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  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遠心機のクラウン等に載置される
複数のロータの個々の種類を識別する遠心機のロータ識
別装置に関するものであり、識別子を確実に検知し識別
誤りを極力排除し、信頼性の高い且つ安定した識別装置
を提供する。 【解決手段】 識別子3を感知するセンサヘッド4と、
センサヘッド4と協同し発振する発振回路5と、発振回
路5の発振周波数を電圧に変換する周波数電圧変換器6
と、周波数電圧変換器6の出力信号から識別子3を検出
する識別子検出手段7と、発振回路5の発振周波数を測
定する手段8と、発振回路5の周波数を制御する手段9
とを設け、ロータ識別動作開始直前に発振周波数を測定
する手段8により発振回路の発振周波数を測定し、発振
回路5の発振周波数を制御する手段9により発振回路5
の発振周波数を予め定められた所定の周波数に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心機のクラウン
等に載置される複数個のロータの個々の種類を識別する
遠心機のロータ識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心機チャンバ内のクラウン等に載置さ
れ使用されるロータが複数の種類に及ぶ場合、ロータ固
有の最高回転数、慣性モーメント、ロータ内の試料の温
度管理のためのロータの温度制御係数等の把握が遠心機
側で必要なため、ロータの種類を識別する装置が必要と
されていた。
【0003】従来のアルミニューム等の非磁性体金属を
材質とするロータアダプタに識別子となる凹凸を設け、
この凹凸の感知を渦電流センサを用いて行い、凹凸の配
置パターンによりロータを識別する装置では、凹凸によ
る金属表面と渦電流センサヘッドとのエアギャップの変
化により渦電流センサヘッドと協同して発振する発振回
路の出力信号の発振周波数が変化するのを、フィルタの
周波数に対する減衰特性を利用し周波数電圧変換器とし
て用い、上記出力信号の周波数変化を電圧信号の変化に
変換し、予め定められた比較電圧値との大小を比較する
ことにより凹凸を検出し、この凹凸の配置パターンをコ
ード化することによりロータを識別していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来におけるロータ識
別装置では、上記発振回路の発振周波数の変化は、ロー
タアダプタに形成された凹凸と渦電流センサヘッドの間
のエアギャップの変化以外に、渦電流センサヘッドが配
置される遠心機チャンバ内の温度の変化、或いは製品の
ばらつきによるロータアダプタと渦電流センサヘッドと
の相対距離の個々の違いに起因する環境、条件等の変化
により、渦電流センサヘッドのインダクタンスが増減し
発振周波数が変化するため、ロータアダプタに形成され
た凹凸による周波数の変化がフィルタの周波数減衰帯域
から外れた領域にある場合は、周波数が変化しても周波
数電圧変換器の出力電圧が変化せず、この凹凸が検知で
きないという問題があった。
【0005】また、この発振周波数の変化がフィルタの
周波数減衰帯域内で行われ、上記凹凸による周波数の変
化が電圧の変化として変換される場合においても、上記
検出環境、条件の変化により電圧が増減するため、予め
定められた比較電圧値以外の電圧領域で変化する時には
凹凸を検出することができず、配置パターンをコード化
できないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記問題を解消し、遠心
機チャンバ内の温度の変化、或いは製品のばらつきによ
るロータアダプタと渦電流センサヘッドとの相対距離の
個々の違い等の検出環境、条件が変化してもロータアダ
プタに形成された凹凸を確実に検知し、信頼性の高い且
つ安定したロータ識別装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、識別子とな
るロータの表面に設けられた凹凸を感知する渦電流セン
サヘッドと、上記渦電流センサヘッドと協同し発振する
発振回路と、上記発振回路の発振周波数を電圧に変換す
る周波数電圧変換器と、上記周波数電圧変換器の出力信
号から識別子を検出する識別子検出手段と、上記発振回
路の発振周波数を測定する手段と、上記発振回路の発振
周波数を制御する手段とを設け、ロータ識別動作開始直
前に発振回路の発振周波数を測定し、この結果から発振
周波数を制御する手段により前記発振回路の発振周波数
をフィルタの周波数減衰帯域内の適切な所定の周波数に
設定することにより達成される。
【0008】また、上記目的は、上記発振回路の発振周
波数を電圧に変換する周波数電圧変換器と、ロータの回
転角を検出する角度検出器と、上記発周波数電圧変換器
により出力される電圧信号を上記角度検出器の出力信号
と同期してデジタル値に変換し記憶する手段とを備え、
ロータの微少回転角毎に対応して記憶されたデジタル値
列から所望の2値化値を算出し、該2値化値により該デ
ジタル値列の2値化演算を行い、上記識別子のロータ回
転円周上の配置を認識することにより識別子の配置パタ
ーンを識別する識別手段を設けることにより達成され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の具体的実施例を以下図面
を用いて詳細に説明する。図1は本発明になる遠心機の
ロータ識別装置を示すブロック回路図であり、1は識別
するロータ、2はロータ1の底面に装着されたアルミニ
ューム等を材質とした円筒形のロータアダプタ、3はロ
ータアダプタ2の底面の円周上に設けた識別子となる穴
識別子、4は穴識別子3と対向する位置に据え付けたイ
ンダクタで構成される識別子を感知するセンサヘッドと
なる渦電流式のセンサヘッド、5は渦電流センサヘッド
4と協同して発振する発振回路である。6は発振回路5
の周波数を電圧に変換する周波数電圧変換器であり、発
振回路5の発振出力を増幅器13で増幅し、シュミット
トリガ14を介し振幅を一定とした方形波に変換し、方
形波信号を分周器15により2分周し、バンドパスフィ
ルタとなるフィルタ16で方形波信号の周波数の値に対
応して減衰させ、積分器17を介し直流電圧に変換し、
増幅器18で電圧の増幅を行う。周波数電圧変換器6の
電圧出力は、穴識別子3が設けられた凹部とロータアダ
プタ2の平面のままの状態の凸部とから成る凹凸パター
ンを検出するマイクロコンピュータ(以下CPUと称
す)から成る識別子検出手段7に入力される。8は発振
回路5の発振周波数を計測する手段と成るカウンタであ
り、シュミットトリガ14が出力する方形波信号をカウ
ントする、例えば日本電気製μPD71054等のプロ
グラマブルカウンタで構成される。9は発振回路5の発
振周波数を制御する手段と成るD/Aコンバータ等の出
力電圧が制御可能な電圧制御器であり、カウンタ8及び
D/Aコンバータ9の制御はCPU7により行われる。
10は周波数電圧変換器6の出力電圧をデジタル値に変
換し記憶する手段と成るCPU7に内蔵されたA/Dコ
ンバータ及びメモリーであり、11はロータ1の回転角
を検出するためのロータリエンコーダ19とカウンタ2
0から構成される角度検出器である。A/Dコンバータ
及びメモリー10は角度検出器11の信号出力に同期し
て動作し、周波数電圧変換器6の出力電圧をデジタル値
に変換し記憶する。CPU7はこのデジタル値を基にし
て2値化値を算出し、この2値化値により上記のデジタ
ル値の2値化演算を行い識別子3の配置パターンを識別
するパターン識別手段と成る。
【0010】次に、本実施例における遠心機のロータ識
別装置の動作を図2乃至図15を用いて説明する。な
お、図2乃至図15においては、図1と同一の機能の部
分には同一の番号を符してある。
【0011】図2はロータ1の識別のためにロータ1の
底面に取り付けられたロータアダプタ2に設けた穴識別
子3の配置パターンを示しており、ロータ1の回転軸を
中心としたロータアダプタ2の同一円周上に、例えば1
5等分した等角間隔の格子点上に穴識別子3が配置し、
AからOの格子点上の塗りつぶした円で示したB、C、
E、H、I、J、K、M、Oの位置に9個の穴識別子3
が設け、破線の円で示したA、D、F、G、L、Nの位
置は穴識別子を設けずロータアダプタ2のそのままの底
面としている。
【0012】図4は渦電流センサヘッド4と協同して発
振する発振回路5の具体的実施例を示す構成図である。
図4の25、26、27、28、29はそれぞれセンサ
ヘッド4と共にコルピッツ形の発振器を構成するトラン
ジスタ、抵抗器、コンデンサであり、24はキャパシタ
ンスが調節可能な可変容量ダイオードである。D/Aコ
ンバータ9の出力電圧を制御し、可変容量ダイオード2
4のバイアス電圧を調整することにより、可変容量ダイ
オード24のキャパシタンスを変化させ、発振回路5全
体のキャパシタンスを変えるようになっており、センサ
ヘッド4のインダクタとの共振において発振周波数を変
更することができる。
【0013】図5はフィルタ16の周波数に対する減衰
率を示した一例であり、本実施例においては中心周波数
0を455KHzとしたバンドパスフィルタを使用
し、P−Q間の太線で示した高減衰領域のサイドスロー
プを利用し、分周器15の出力方形波を減衰し積分器1
7を介し直流電圧に変換し、発振回路5の出力信号の周
波数の変化を電圧の変化に変換する。図5に於いてfiは
ロータ識別動作開始前の分周器15の出力方形波の初期
周波数を例示したものである。遠心機チャンバ内の温度
変化、遠心機の個々の製品のばらつきによるロータアダ
プタ2とセンサヘッド4との相対距離の変化等による検
出環境、条件の変化により、センサヘッド4のインダク
タンスが変化し発振回路5の発振周波数が変化するため
fiは常時一定の周波数とはならない。一例として、fiが
バンドパスフィルタのPQ間以外の中心周波数f0の近
傍にある状態から、穴識別子3の有無により発振回路5
の発振周波数が変化する場合は、分周器15の出力方形
波周波数はf0近傍の無減衰領域内で変化し変換後の直
流電圧は変化せず、また、fiがP−Q間を外れた高い周
波数領域にある状態から同様に発振回路5の発振周波数
が変化する場合は、変換後の直流電圧の変化は微少なも
のとなり、識別子3の存在を電圧変化として検知するこ
とが困難となる。従って、穴識別子3の存在を検知する
上で、分周器15の周波数の変動がこれらの環境、条件
の変化により上記サイドスロープ上を外れず分周器15
の周波数変化と積分器17の直流電圧変化との関係に直
線性を持たせることが必要であり、本実施例では、ロー
タ識別動作直前に発振回路5の発振周波数をカウンタ8
を介しCPU7により測定し、D/Aコンバータ9の出
力電圧を調整し、分周器15の出力方形波の初期周波数
fiが目標周波数となるfcとして例えば467KHzにな
るように、発振回路5の発振周波数をその2倍の934
KHzに制御設定することにより、環境、条件が変化し
ても穴識別子3の有無の安定した検知を実現している。
【0014】図6は本実施例によるD/Aコンバータ9
の出力電圧に対する発振回路5の発振周波数を示してい
る。可変容量ダイオード24は、アノードに対するカソ
ードの電圧、即ち逆バイアス電圧が大きいほどキャパシ
タンスが小さくなるため、D/Aコンバータ9の出力電
圧の大小により発振回路5の発振周波数を制御してい
る。従って、D/Aコンバータ9の出力電圧が高い時は
可変容量ダイオード24の逆バイアス電圧は低くなるか
ら、可変容量ダイオード24のキャパシタンスは大きく
なり発振回路5は低い周波数で発振し、逆にD/Aコン
バータ9の出力電圧が低い時は発振回路5の発振周波数
は高くなる。
【0015】図7はCPU7によるロータ識別動作直前
の発振回路5の発振周波数を目標設定周波数fcに制御
する処理のフローチャートを示すものであり、ROM2
2に示す記憶装置に予め定められた処理手順が記憶され
ている。図7の処理101は発振回路5の発振周波数を
カウントするカウンタ8のカウント値の初期化及びカウ
ンタ8の起動処理であり、処理102により所定時間、
例えば20msesのタイムインターバルを経た後、処理1
03に進み処理101での初期値からダウンカウントさ
れたカウント値の読み出し処理を行い、処理104に進
み処理103でのカウント値とカウント時間を基に発振
回路5の発振周波数を算出する。処理105は目標補正
周波数fcと発振回路5の発振周波数fとの差分Δfを
演算し、判断106により周波数差分の絶対値が200
Hz以下であれば発振回路5の発振周波数自動補正処理
を終え、周波数差分Δfの絶対値が200Hzを超えて
いる場合は処理107に進み、処理107では周波数差
分Δfを基にD/Aコンバータ9の出力電圧のデジタル
値の比例演算処理を行い、D/Aコンバータ9の出力電
圧の増減デジタル値となるΔHvを、例えば発振回路5
の発振周波数fが目標補正周波数fcよりも大きく周波数
差分Δfが正の値であれば、発振回路5の発振周波数f
を減少させるようにΔHvをΔfの大きさに応じた正の
値とし、一方、fがfcよりも小さくΔfが負の値であ
れば、発振回路5の発振周波数を増加させるため、ΔH
vを周波数差分の大きさに応じた負の値に決定し、処理
108ではD/Aコンバータ9が出力する電圧の現在の
デジタル値Hvに処理107で演算された増減デジタル
値ΔHvを加算することによりD/Aコンバータ9に出
力するデジタル値を確立し、処理109においてD/A
コンバータ9の出力電圧の変更処理を実行し、処理10
1に戻り以後上記の行程を繰り返すことにより発振回路
5の発振周波数の自動補正を行う。
【0016】本実施例では周波数の電圧変換手段として
フィルタ16をバンドパスフィルタを例に挙げ説明した
が、これに限らずローパスフィルタ、ハイパスフィルタ
等の周波数に対して減衰特性を持つものやF/Vコンバ
ータ等の周波数の電圧変換装置であれば利用可能である
ことは、本発明の思想から明白である。また、発振回路
5の周波数の制御手段はD/Aコンバータ9に限らずデ
ジタルポテンショメータ等の抵抗分圧比をCPU7から
制御でき、電圧値が変えれるものであれば同様に本発明
の目的が達成されるものである。
【0017】図3において、VADは図2に示す穴識別子
3の配置パターンに対応するCPU7のA/Dコンバー
タ10の入力信号波形を示すものであり、センサヘッド
4の対向する位置に図2に示すAのロータアダプタ2の
そのままの底面がある状態からインバータ23によりモ
ータ21が回転駆動されロータ1が回転する場合のA/
Dコンバータ10の入力信号の電圧変化の様子を図示す
るものである。ロータアダプタ2の底面Aとセンサヘッ
ド4が対向する位置関係にある状態で、ロータ識別動作
前に発振回路5の発振周波数の自動補正を行うことによ
り、図5に示した分周器15の出力方形波の初期周波数
fiは目標補正周波数fcに近づき、この時のA/Dコン
バータ10の入力電圧はVADiとなる。モータ21の回
転駆動によるロータ1の回転に伴い、センサヘッド4の
対向する位置にBの穴識別子が差し掛かると、エアギャ
プの増加により分周器15の出力方形波の周波数は減少
しフィルタ16の減衰率も低下するためVADはVADiか
らVADHに増加する。一方、センサヘッド4の対向する
位置にCの穴識別子3がある状態から回転駆動する場合
も同様に発振回路5の発振周波数を初期化補正し、回転
に伴いセンサヘッド4の対向する位置にロータアダプタ
2の底面であるDが差し掛かかると、エアギャプの減少
に伴い分周器15の出力方形波の周波数は増加するた
め、VADはVADiよりも減少した値となる。
【0018】従って、VADは図2に示す識別子3の配置
パターンを穴識別子では高い電圧として、ロータアダプ
タ2の底面では低い電圧として出力され、いずれの場合
においてもフィルタ16の目標補正周波数となるfcを
中心として高減衰領域のサイドスロープP−Q間の周波
数の範囲内にあり、ロータアダプタ2の識別子3の凹凸
の状態とセンサヘッド4のエアギャプに対応した電圧信
号として出力され安定且つ確実な穴識別子3の検出が行
われる。
【0019】図8はロータ1及びロータアダプタ2の角
度検出器11となるロータリエンコーダ19とその信号
出力をカウントするカウンタ20の具体的実施例を示す
ブロック回路図であり、ロータリエンコーダ19の2相
信号出力φA及びφBは積分回路30、31を経た後、
シュミットトリガインバータ32、33を介して74H
C175等のフリップフロップ34の1段目のD入力端
子に入力され、フリップフロップ34のクロック入力端
子には発振器35からクロック信号が供給されている。
フリップフロップ34の2段目のD入力端子は1段目の
Q出力にそれぞれ接続されており、1段目のQ出力と2
段目のQ出力には74HC86等の排他的論理和を取る
ゲート(以下イクスクルーシブオアゲートと称す)3
6、38の入力端が接続されており、2相信号φA及び
φBについての1段目のフリップフロップのQ出力にイ
クスクルーシブオアゲート37の入力端が接続され、こ
れらのゲート36、38の出力は74HC158等のデ
ータセレクタ39の入力端1A及び2B、2A及び1B
に接続され、ゲート37の出力はデータセレクタ39の
セレクト入力端Sに入力されている。データセレクタ3
9の反転出力端1Y、2Yはイクスクルーシブオアゲー
ト40に入力され、このゲートの出力端はCPU7の割
り込み入力端子IRQに接続され、データセレクタ39
の反転出力端1Y、2Yはそれぞれ74HC00等のナ
ンドゲート41、42で構成されるRーSフリップフロ
ップの入力端に接続され、ナンドゲート42の出力はC
PU7のP0ポートに入力される。
【0020】図9は図8のブロック回路図の動作状態を
模擬的に示すタイムチャート図であり、ロータ1を識別
するためにロータ1をオペレータの手、或いはモータ2
1を回転駆動させることにより回転させ、前記CPU7
のA/Dコンバータ10の入力信号(図9のヘ)のA/
D変換とロータアダプタ2の位置の確認をCPU7が行
う時、図中のイ、ロで示すようにシュミットトリガイン
バータ32、33からロータリエンコーダ19の2相信
号の反転信号がフリップフロップ34に入力されると、
例えばロータ1が時計方向回転時にはデータセレクタ3
9の1Y出力端から図中のハに示すように2相信号のエ
ッジが現れる度に発振器35のクロックパルス幅の論理
「0」レベルの信号が出力され、この時のデータセレク
タ39の2Y出力端は論理「1」レベルに保てたれてい
る(図9のニ)から、CPU7の割り込み入力端子IR
Qにはイクスクルージブオアゲート40で論理が反転さ
れた図中のトに示す信号が送られ、一方P0ポート入力
信号(図9のホ)は、ロータリエンコーダ19の回転方
向を示す信号となり、この状態では論理「0」レベルの
信号が送られる。
【0021】図9のタイムチャートは図2に示す穴識別
子のあるOの位置からロータ1を反時計方向に回転さ
せ、ロータアダプタ2の底面となるAの位置で停止し、
後に時計方向に回転させOの位置を通過した時の図8の
ブロック回路図の動作状態を示すものと同様であり、本
実施例においてCPU7のA/Dコンバータ10は図9
のヘに示すロータ1の回転時のA/Dコンバータ入力信
号の電圧のサンプリング動作を、IRQ入力信号(図9
のト)の立ち下がりエッジに同期して行うため、ロータ
1の回転位置に対応した識別子3の存在をA/Dコンバ
ータ入力信号の電圧の高低として検知することができ
る。
【0022】図10はCPU7がその割り込み入力端子
IRQ及び入力ポートP0を基にA/Dコンバータ10
の入力信号のA/D変換処理と、ロータ1の回転角に対
応したA/D変換値のサンプリング処理のフローチャー
トを示すものであり、ROM22に示す記憶装置に予め
定められた処理手順が記憶されている。図10において
処理201はA/Dコンバータ入力信号のA/D変換値
とA/D変換値の大きさに関する頻度を格納するメモリ
12(以下RAMと称す)のイニシャライズを実行する
処理であり、A/D変換値のメモリ内格納状態を例示す
る図11を参照すると、ロータリエンコーダ19の1回
転あたりの出力パルス数が例えば120パルス/1回転
であれば、カウンタ20により4倍の480パルス/1
回転の分解能となるため、2バイトのA/D変換値の1
回転中で格納される960アドレスの0からN番地の範
囲のRAM12のA/D変換値格納エリアを「0」で埋
め、また、A/D変換値頻度のメモリ格納状態を示す図
12を参照すると、A/D変換値頻度格納エリアは、A
/D変換値の大きさを256段階に分け、A/D変換値
の大きさに対応する頻度を記憶するためものであり、A
/D変換値の大きさに対応したMからM+256番地まで
のRAM12の256バイトのA/D変換値頻度格納エ
リアを全て「0」で埋める処理を行い、この後に処理2
02によりIRQ入力端子の入力信号を発生要因とする
割り込みを許可し、処理203のモータ21の回転起動
処理を実行することにより、例えばロータ1が20mi
n~1で回転し、CPU7は以降IRQ入力端子の入力信
号の立ち下がりエッジに起因して割り込み処理を実行さ
れ、処理207によりCPU7のA/Dコンバータ10
が起動される。A/Dコンバータ10のA/D変換動作
が終了するとA/D変換終了割り込みが発生し、A/D
変換終了割り込み処理の処理208でA/D変換値の確
立処理が実行され、処理209はA/D変換値の大きさ
に関する頻度をRAM12のA/D変換値頻度格納エリ
アのA/D変換値の大きさに対応したアドレスのデータ
を+1インクリメントし書き込む処理であり、例えば
「0」”から「3FF」までのA/D変換値を4で除算
し、この結果をA/D変換値頻度格納エリア先頭アドレ
スとなるM番地に加算したアドレスのデータを+1イン
クリメントする処理を行い判断210に進む。判断21
0によりP0ポートの信号入力状態をチェックし、論理
「0」であればロータ1が時計方向に回転しているか
ら、処理211に進みRAM12のA/D変換値格納エ
リアのA/D変換値格納先アドレスの+2インクリメン
トを実行し、処理213に進み処理211により決定さ
れたRAM12の格納先アドレスにA/D変換値を書き
込む処理を実行する。同様にして、判断210によりP
0ポートの信号入力状態をチェックし、論理「1」であ
ればロータ1が反時計方向に回転しているから、処理2
12に進みA/D変換値の格納先アドレスの−2デクリ
メントを実行し、処理213に進む。なお、処理211
でインクリメント前のアドレスが既にRAM12のA/
D変換値格納エリアの最高段となるN番地であればアド
レスを最小段となる0番地とし、同様に処理212でデ
クリメント前のアドレスが0番地の最小段であればアド
レスをN番地の最高段とする処理が行われる。判断21
4はロータ1が1回転しRAM12のA/D変換値格納
エリアの全エリアにA/D変換値が書き込まれたことを
チェックし、全エリア書き込み完了時に処理215に進
み、A/D変換値頻度格納エリアのA/D変換値の大き
さの頻度を基にA/D変換値の最大、最小値の中間値と
なる図3のVSFに示すような2値化用比較値を求める。
判断204はA/D変換値格納エリアの書き込みの完了
と2値化用比較値の確立をチェックするものであり、処
理205ではRAM12のA/D変換値格納エリアに格
納された個々のA/D変換値と2値化用比較値との大小
を比較し、A/D変換値が大きく穴識別子3を検知して
いる時は論理値「1」とし、A/D変換値が小さくロー
タアダプタ2の底面を検知している時は論理値「0」と
する2値化を実行し、図3のロータ1の回転に伴う2値
化演算結果を図示した2値化信号に示すように穴識別子
3の有無による配置パターンの2値化コードを確立す
る。処理206では上記の2値化コードを基にロータの
識別コードを決定する処理を実行する。
【0023】本実施例では、A/D変換値のヒストグラ
ムを基にA/D変換値の最大、最小値の中間値となる2
値化用比較値を生成することにより2値化コードを求め
たが、ロータアダプタ2の回転位置に対する底面の面ぶ
れ、穴識別子3の偏心等に起因するA/Dコンバータ1
0の入力信号の変動に対応するため、図13のフローチ
ャートに示すロータアダプタ2の同一円周上の等角間隔
に分割された各々の角度間隔に対応するA/D変換値に
ついて、勾配の有無をチェックし穴識別子の存在を検知
することにより2値化コードを求めることも可能であ
り、図13において処理301は穴識別子の存在により
A/D変換値が増大するため、RAM12のA/D変換
値格納エリアのA/D変換値格納先アドレスの0番地か
ら、n番地とn+2インクリメント番地とのデータの差
分をチェックすることにより、ロータ1の回転に伴う最
初の穴識別子3の存在を示すA/D変換値の立ち上がり
を検出する処理を実行する。処理302はロータアダプ
タ2の同一円周上の等角間隔に分割された各々の等角間
隔に対応するデータにおいて、立ち上がり、立ち下がり
の有無を検知する処理であり、例えば1回転あたり15
分割された等間隔角度中のA/D変換値は32データと
なるため、15分割された各々の32個のA/D変換値
について、立ち上がり及び立ち下がりを検知することで
穴識別子3の存在を検出する。処理303は処理302
に基づき穴識別子3を検知している時は論理値「1」と
し、ロータアダプタ2の底面を検知している時は論理値
「0」とし、穴識別子3の存在を記憶する処理であり、
処理304では次の等角間隔に対応するためにA/D変
換値格納先アドレスのインクリメントを実行する。な
お、インクリメントされたA/D変換値格納先アドレス
がA/D変換値格納エリアの最高段となるN番地を超え
る場合は、0番地に戻り超えた分を0番地に加算する処
理を行い、処理301でのA/D変換値の立ち上がりを
検出した時のアドレスまでインクリメントを実行する。
判断305はA/D変換値格納先アドレスのインクリメ
ントの結果により、全ての分割された等間隔角度のA/
D変換値についての立ち上がり及び立ち下がりの検知の
終了をインクリメントされたA/D変換値格納先アドレ
スにより判断する処理であり、終了と判断した場合に処
理306に進み、未終了で処理302に戻る。処理30
6では処理303によるロータ1の回転位置に対応する
穴識別子3の存在を示す論理値により、穴識別子の配置
パターンの2値化コードを確立する。
【0024】図14は図2に示す穴識別子の配置パター
ンの2値化コードを読み出し位置を異ならせて示した図
であり、以下、図14により本実施例でのロータの識別
方法を説明する。図14においてNo.1は読み出し位
置が図2のAの場合、No.2は読み出し位置がBの場
合、同様にしてNo.15はOにそれぞれ対応する。例
えば図2に示す穴識別子の配置パターンをAから時計回
りに読み出すと「01101 00111 1010
1」の「1」、「0」から構成される15ビットの2進
数表現の識別コードとなる。この時先頭から5ビット単
位で16進数で表現すると「0D 07 15」となり、
先頭からの10ビット「0D 07」を分類コード、末
尾5ビットの「15」を分類コードのチェックコードと
する。計算チェックコードの生成は、2進数の「111
11」から分類コードを構成する2つの2進数「011
01」、「00111」を減算し、この場合「1111
1」−「01101」で「10010」、「1001
0」−「00111」で「01011」となり、「01
011」の5ビットでの2の補数を取り「10101」
となり、16進数表現で「15」とする計算方法によ
り、この場合、チェックコードと計算チェックコードが
一致するために識別コードとして正当性を持つ。
【0025】しかし、識別コードの読み出し位置はAか
ら開始するとは限定できず、例えばBの位置から読み出
す場合もあるため、この場合は図14のNo.2で示し
たAの位置から読み出したNo.1の識別コードに対し
15ビットの識別コードを1ビット左にローティトシフ
トした識別コードの構成となり、分類コードは「1A0
F」チェックコードは「0A」と読み出され、上記の計
算方法による計算チェックコードは「0A」となりチェ
ックコードと計算チェックコードが一致し、一方Cの位
置から読み出した場合は、分類コードは「14 1E」
チェックコードは「15」と読み出され、計算チェック
コードは「13」となりチェックコードと計算チェック
コードが一致せず、Cの位置からの読み出しは不当であ
ることが判る。同様にしてNo.15まで読み出し位置
を順次変えて読み出すと、No.1、2、7、8、9で
チェックコードと計算チェックコードが一致する。図4
のこの例ではチェックコードと計算チェックコードがN
o.1、2、7、8、9で一致するするため一意的に分
類コードが特定できないが、「0D 07」、「1A 0
F」、「0F 0A」、「1E 15」、「1D 0B」
の5種類の識別コードを同一のロータのコードとして扱
うことにより、穴識別子の配置パターンが異なる他のロ
ータの識別コードとの区別が可能である。
【0026】図15は5つの穴識別子で配置パターンを
構成し、分類コードを図14とは異なる場合の例を示し
たものであり、この場合、上述の方法によるチェックコ
ードと計算チェックコードはNo.1のみで一致するた
め、分類コードは「01 03」であると識別でき、通
常はこの種のパターンを用いる。
【0027】以上本実施例では、ロータアダプタ2がア
ルミニューム等の非磁性体金属の場合を例にとり説明し
たが、ロータアダプタ2が鉄等の磁性体の場合でも渦電
流センサの周波数が変化するため、この方法が適用され
る。なお、渦電流センサヘッド4が磁性体に近接すると
きは磁性体の抵抗成分等が増大し発振信号の振幅が減衰
するから、この場合には、増幅器13は出力信号の大き
さが入力信号の大きさが変化してもほぼ一定になる自動
利得調節機能を有する増幅器を用い、後段の分周器15
による分周機能が損なわれないようにする構成にする。
【0028】本発明の実施例を用いてロータの過回転防
止を図った場合について以下に説明する。
【0029】図16は、本発明になる遠心機のロータ識
別装置と異なる他のロータ識別装置とを組み合わせ、安
全性の確保のため、いかなる部品の単一故障に対しても
ロータの過回転防止を図る場合の実施例を示したもので
あり、図1と同一の機能を持つ部分には同一の番号が符
してあり、上記した実施例と構成が異なる他方のロータ
1のロータ識別装置としては、特開平8−108098
号公報に記載されているものと同様である。ロータ1の
回転軸中心には、角度θをなす角度にマグネット等の識
別子43とこの識別子43を検出するホール素子、磁気
抵抗素子等のマグネットセンサからなる識別子検出セン
サ44を設け、制御装置45に信号が送られている。
【0030】図16において47は交流電源等の電源、
55はモータ21とインバータ23を結ぶエネルギ供給
線であり、49は電源47からのインバータ23への給
電を遮断する第1の遮断装置であり、54はインバータ
23からモータ21へのエネルギ供給を遮断する第2の
遮断装置であり、遮断装置49、54はモータ21の回
転エネルギの供給路に対して互いに直列に配置されてい
る。50は上記実施例のロータ1の識別機能を含み、更
にモータ21の回転数制御及びロータ1の過回転防止機
能を有する制御装置であり、エンコーダ19の信号出力
からモータ21すなわちロータ1の実回転数RRPMを
計測、把握し、制御線51を介してインバータ23に制
御信号を出力し所定の回転数にモータ21を制御すると
共に、センサヘッド4及び穴識別子3からロータ1を識
別した結果より求めたロータ1の最高許容回転数RMA
X1をロータ1の回転数が超えたと判断すると、制御線
52を介して49、54の遮断装置に接続されるノアゲ
ート48、53に遮断信号を出力し、電源47からのイ
ンバータ23への給電を遮断すると共にインバータ23
からモータ21を切り離すようになっている。
【0031】図17は図16のA−A線に沿う断面図で
あり、図16と同一機能の部分には同一の番号が符して
ある。図18はロータ1が回転中の1回転に識別子検出
センサ44が出力する信号の様子を表したものであり、
マイクロコンピュータを内蔵する制御装置45は、ロー
タ1回転に於けるパルスの出力周期T、TH及びTLから
ロータ1の実回転数RRPM、種類コードID0、種類
コードから割り出される最高許容回転数RMAX2(R
MAX1に等しい)を演算し、実回転数RRPMが最高
許容回転数RMAX2を超えたと判断すると、ノアドゲ
ート48、53に接続される信号線46を介して遮断装
置49により電源47からのインバータ23への給電を
遮断し、及び遮断装置54によりインバータ23からの
モータ21へのエネルギ供給を遮断するようになってい
る。
【0032】従って、ロータ1の回転駆動を独立した2
重の防護手段により保護し、いかなる部品の単一故障に
対してもロータ1の過回転防止を図ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ロータ表面に設けられ
た識別子となる凹凸を感知する渦電流センサヘッドと、
渦電流センサヘッドと協同し発振する発振回路と、発振
回路の発振周波数を電圧に変換する周波数電圧変換器
と、電圧の変動からこの凹凸を検知する装置と、発振回
路の発振周波数を検出する周波数検出器と、前記発振回
路の周波数を制御する手段とを設け、ロータ識別開始直
前に周波数検出器により発振回路の発振周波数を検出
し、発振回路の発振周波数を制御する手段により発振回
路の発振周波数を予め定められた周波数に初期設定する
ようにしたので、センサヘッドの温度及びエアギャップ
の製品機体差による発振周波数のばらつきを補正し、凹
凸による発振周波数の変動をフィルタの減衰特性のサイ
ドスロープ上で行われるようになり、周波数の変動と電
圧変動との関係に直線性を持たせることができるため、
遠心機チャンバ内の温度の変化、或いは製品のばらつき
によるロータアダプタと渦電流センサヘッドとの相対距
離の個々の違い等の検出環境、条件が変化してもロータ
アダプタに形成された凹凸を確実に検知し、信頼性の高
い且つ安定した識別装置を提供することができる。
【0034】また、発振回路の発振周波数を電圧に変換
する周波数電圧変換器と、ロータの回転角を検出する角
度検出器と、上記発周波数電圧変換器により出力される
電圧信号を上記角度検出器の出力信号と同期してデジタ
ル値に変換し記憶する手段とを備え、ロータの微少回転
角毎に対応して記憶されたデジタル値列から所望の2値
化値を算出し、該2値化値により該デジタル値列の2値
化演算を行い、上記識別子のロータ回転円周上の配置を
認識し識別子の配置パターンをコード化するようにした
ので、識別誤りを極力排除でき、識別の信頼性をより向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる遠心機のロータ識別装置を示す
ブロック回路図。
【図2】 本発明になる穴識別子の配置を示すパターン
図。
【図3】 本発明になる穴識別子の配置パターンに対す
るA/Dコンバータの入力信号及び2値化用比較値、2
値化演算結果を示す図。
【図4】 本発明になる渦電流センサヘッドと協同して
発振する発振回路の具体的実施例を示す構成図。
【図5】 本発明になるフィルタの周波数に対する減衰
率を示す図。
【図6】 本発明になるD/Aコンバータの出力電圧に
対する発振回路の発振周波数の変化を示す図。
【図7】 本発明になるCPUによる発振回路の発振周
波数の制御処理を示すフローチャート。
【図8】 本発明になるカウンタの具体的実施例を示す
ブロック回路図。
【図9】 本発明になるカウンタの動作状態を示すタイ
ムチャート。
【図10】 本発明になるCPUのロータの識別処理を
示すフローチャート。
【図11】 本発明になるA/D変換値のメモリ格納状
態を示す図。
【図12】 本発明になるA/D変換値の頻度のメモリ
格納状態を示す図。
【図13】 本発明になるCPUの2値化演算処理を示
すフローチャート。
【図14】 本発明になる穴識別子の配置パターン読み
出し位置を異ならせた場合を示す図。
【図15】 本発明になる穴識別子の他の配置パターン
読み出し位置を異ならせた場合を示す図。
【図16】 本発明になる他の実施例を示す図。
【図17】 図16に示すA−A線断面図。
【図18】 本発明になるロータの回転中の1回転に出
力される信号の様子を示す図。
【符号の説明】
1はロータ、3は識別子、4はセンサヘッド、5は発振
回路、6は周波数電圧変換器、7は識別子検出手段、8
は発振周波数を測定する手段、9は発振周波数を制御す
る手段、10は角度検出器の出力信号と同期してデジタ
ル値に変換し記憶する手段、11は角度検出器である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤津 勝則 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心機に載置される複数のロータの個々
    の種類をロータ表面に設けた識別子を検出し識別する遠
    心機のロータ識別装置において、前記識別子を感知する
    センサヘッドと、該センサヘッドと協同して発振する発
    振回路と、該発振回路の出力信号を電圧に変換する周波
    数電圧変換器と、該周波数電圧変換器の出力信号から識
    別子を検出する識別子検出手段と、前記発振回路の発振
    周波数を測定する手段と、前記発振回路の発振周波数を
    制御する手段とを備え、前記識別子検出手段によりロー
    タ識別動作を開始する前に前記発振周波数を測定する手
    段及び前記発振回路の発振周波数を制御する手段とによ
    り前記発振回路の発振周波数を予め定められた所定の周
    波数に設定することを特徴とした遠心機のロータ識別装
    置。
  2. 【請求項2】 遠心機に載置される複数のロータの個々
    の種類をロータの回転中心を中心として同一円周上に設
    けられた識別子の配置パターンを識別する遠心機のロー
    タ識別装置において、前記識別子を感知するセンサヘッ
    ドと、該センサヘッドと協同して発振する発振回路と、
    該発振回路の出力信号を電圧に変換する周波数電圧変換
    器と、ロータの回転角を検知する角度検出器と、前記周
    波数電圧変換器から出力される電圧信号を前記角度検出
    器の出力信号と同期してデジタル値に変換し記憶する手
    段とを備え、該デジタル値を基にして2値化値を算出し
    該2値化値により該デジタル値の2値化演算を行い前記
    識別子の配置パターンを識別するパターン識別手段を設
    けたことを特徴とした遠心機のロータ識別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102728484A (zh) * 2012-05-21 2012-10-17 武汉金凰珠宝股份有限公司 高周波离心倒模机
DE102012103211A1 (de) 2011-04-15 2012-10-18 Hitachi Koki Co., Ltd. Centrifuge

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DE102012103211B4 (de) 2011-04-15 2024-04-25 Eppendorf Himac Technologies Co., Ltd. Zentrifuge
CN102728484A (zh) * 2012-05-21 2012-10-17 武汉金凰珠宝股份有限公司 高周波离心倒模机

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