JPH11155954A - 人工呼吸器 - Google Patents

人工呼吸器

Info

Publication number
JPH11155954A
JPH11155954A JP33944697A JP33944697A JPH11155954A JP H11155954 A JPH11155954 A JP H11155954A JP 33944697 A JP33944697 A JP 33944697A JP 33944697 A JP33944697 A JP 33944697A JP H11155954 A JPH11155954 A JP H11155954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
mode
time
intake
inspiratory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33944697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Uno
宏志 宇野
Masaaki Inoue
政昭 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUTABA DENJIKI KK
SKY NET KK
Original Assignee
FUTABA DENJIKI KK
SKY NET KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUTABA DENJIKI KK, SKY NET KK filed Critical FUTABA DENJIKI KK
Priority to JP33944697A priority Critical patent/JPH11155954A/ja
Publication of JPH11155954A publication Critical patent/JPH11155954A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、患者に適した換気条件を換気
パラメーターで設定して、どの換気モードに当たるか
は、その後に表示がでるものであり、更に、吸気から呼
気への適正な切り変わりのタイミングを自動的に決めて
くれる人工呼吸器を提供する。 【構成】本発明の目的は、吸気時間と、呼吸回数と、最
大吸気圧力と、呼気終末気道内陽圧又は持続的気道内陽
圧と、トリガー圧力又はトリガー流量と、サポート圧と
の換気パラメーターを個別に設定できる設定手段を備
え、設定の組み合わせにより、何れの換気モードに成っ
ているかを表示する表示部を備えたものであり、更に、
吸気時間を固定時間に初期設定し、吸気圧がサポート圧
に維持されるように吸気流量を制御し、吸気終末時の吸
気圧と設定サポート圧とを比較し、その差が小さくなる
方向に次回の吸気時間を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の肺に新鮮な呼吸
用ガスを送り込み、老廃ガスと交換させるための人工呼
吸器に関するもので、更に、詳細には、換気パラメータ
ーを設定することにより換気モードを表示する人工呼吸
器に関し、加えて、患者自身の弱い呼吸に同期させて呼
吸を補助する人工呼吸器に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、人工呼吸器は患者が呼吸を全く行わ
ないか、或いは、弱い呼吸しかできない時に呼吸を行わ
せるものであるが、その方法は、大別して二つあり、そ
の一つは患者自身は全く呼吸を行わず、すべて人工呼吸
器により呼吸させる方法「調節呼吸」と、患者の呼吸努
力に合わせて呼吸を補助する方法「補助呼吸」とがあ
る。
【0003】更に、補助呼吸では、患者自身の吸気努力
に同期させて人工呼吸器の吸気相が開始し、設定された
吸気流速を吸気時間で区切って行う「従量式」と、設定
された最大気道内圧で区切って行う「従圧式」とがあ
り、患者の吸気努力を検知する方法は、気道内圧の陰圧
変化をトリガーするのが一般的であるが、他に吸気開始
時の流速をトリガーする方法もある。
【0004】そして、人工呼吸を行う際の換気モードと
して、これまでに数多くのものが発表されて用いられて
いるが、英語の略号で呼ばれているのが慣例となってお
り、代表的な換気モードには、IMVモードと、SIM
Vモードと、PSVモードと、SIMV+PSVモード
と、PCVモードと、CPAPモードがある。
【0005】先ず、IMV(Intermittent
Mandatory Ventilation 間歇
的強制換気)モードとは、吸気時間(Ti)、呼吸回数
(f)、最大吸気圧(PIP)、呼気終末気道内陽圧
(PEEP)を設定し、患者の自発呼吸のタイミングと
は関係なく、設定されて条件で、定期的に強制換気を行
わせるモードである。
【0006】更に、SIMV(Synchronize
d Intermittent Mandatory
Ventilation 同期型間歇的強制換気)モー
ドとは、吸気時間(Ti)、呼吸回数(f)、最大吸気
圧(PIP)、呼気終末気道内陽圧(PEEP)、及
び、トリガー圧力(Pt)が設定され、吸気を開始する
タイミングのみは患者自身が決めることになるが、トリ
ガー圧力(Pt)を設定する以外は前記IMVモードと
同じとなるものであり、患者自身の吸気努力に同期させ
て強制換気を行わせるものであり、その患者の吸気努力
を検知する方法は、気道内圧の陰圧変化をトリガーする
のが一般的であるが、吸気開始時の流速をトリガーする
方法もあり、設定された呼吸回数(f)以上の自発呼吸
には同期しないようになっており、自発呼吸がない場合
でも、設定された呼吸回数(f)の強制換気が保証され
ることになる。
【0007】次いで、PSV(Pressure Su
pport Ventilation、圧支持換気)モ
ードとは、自発呼吸を一定の気道内圧で補助する換気モ
ードであり、患者が吸気努力をトリガーして吸気が始ま
り、気道内圧が設定されたPSVレベル(サポート圧)
に達した後、自発呼吸の強さに応じて吸気ガス流量が制
御されてサポート圧に保たれるものであり、吸気から呼
気への切り変わりは、吸気流量がピークフローの5乃至
30%に低下した時、吸気流量が4乃至5リットル/分
に低下した時、吸気圧が設定圧を1.5乃至3cmH2
O超えた時、吸気時間が全呼吸時間の80%に達した
時、吸気時間が4乃至5秒を超えた時の条件のうちどれ
かが満たされた時に行われており、最大吸気圧(PI
P)と、呼気終末気道内陽圧(PEEP)と、サポート
圧(Ps)と、トリガー圧(Pt)とが設定され、吸気
時間(Ti)や呼吸回数(f)は患者により決定される
ことになるものである。
【0008】そして、SIMV+PSVモードとは、S
IMVモードとPSVモードを合わせたものであり、S
IMVモードにおいて、強制換気に同期しない自発呼吸
に対してのみPSVモードが作動するもので、PSVモ
ードのみだと、換気量が不足してしまう危険性があるの
で、SIMVモードと合わせたこのモードが使用される
ものである。
【0009】更には、PCV(Pressure Co
ntrol Ventilation、従圧式人工呼
吸)モードとは、吸気時間(Ti)、最大吸気圧(PI
P)、呼気終末気道内陽圧(PEEP)を設定する方法
であり、さらに、呼吸回数(f)を設定して調節呼吸す
る場合と、トリガー圧(Pt)を設定して補助呼吸とす
る場合とがあるが、調節呼吸の場合はIMVモードと区
別がつかないこともあり、補助呼吸を意味すると考える
方が一般的なものである。
【0010】次いで、CPAP(Continuous
Positive AirwayPressure、
持続的気道内陽圧)モードとは、自発呼吸下で呼吸の全
サイクルを陽圧(CPAP圧)に保つ方法であり、これ
は、IMVモードにおいて、呼吸回数(f)をゼロにし
た場合と考えられ、陽圧(CPAP圧)は呼気終末気道
内陽圧(PEEP圧)と同じことになるものであり、C
PAPモードにおいては陽圧(CPAP圧)のみが設定
される。
【0011】これらの従来の人工呼吸器には、必ず、換
気モード選択スイッチが設けられており、あらがじめ使
用者はどの換気モードを実施するかを設定して、夫々の
換気パラメーターを設定しているものである。
【0012】
【解決しようとする課題】前述の各換気モード以外に
も、数多くの換気モードが発表されているが、それらの
違いを完全に理解するのは容易でなく、また定義が必ず
しも統一されていないため混乱を来たしている実情であ
り、従って、使用者が現在治療している患者にどの吸気
モードを適用したらよいかを決定するのは、極めて困難
な状況にある。
【0013】また、PSV(圧支持換気)モードは、人
工呼吸器と患者の同調性に優れ、患者の呼吸仕事量を軽
減させ、かつ、患者を人工呼吸器から離脱させる手順が
容易である等の特徴を持っているが、吸気から呼気に変
わるタイミングを適正に実施するのが難しく、タイミン
グが悪いためにかえって患者の呼吸仕事量が増えてしま
ったり、或いは、換気量不足となったりするという課題
があり、特に、新生児や小児の患者に人工呼吸を行う場
合は、呼吸回数が多く、且つ、一回当たりの換気量が小
さいため、PSVモードを安定して実施することはでき
なかった。
【0014】
【発明の目的】本発明は、このような課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、あらかじめ換気モードを
設定することなく、患者に適した換気条件を最小限の換
気パラメーターで設定して、どの換気モードに当たるか
は、その後に表示がでるような人工呼吸器を提供するこ
とである。
【0015】また、本発明のもう一つの目的は、PSV
モードにおいて、吸気から呼気への適正な切り変わりの
タイミングを自動的に決めてくれる人工呼吸器を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、本発明による請求項1に記載の人工呼吸器にお
いては、吸気時間と、呼吸回数と、最大吸気圧力と、呼
気終末気道内陽圧又は持続的気道内陽圧と、トリガー圧
力又はトリガー流量と、サポート圧との夫々の換気パラ
メーターを個別に設定できる設定手段を備え、該夫々の
換気パラメーターの設定の組み合わせにより、その組み
合わせ時の換気モードがIMVモードと、SIMVモー
ドと、PSVモードと、SIMV+PSVモードと、P
CVモードと、CPAPモードとの何れの換気モードに
成っているかを表示する表示部を備えたものである。
【0017】更に、請求項2に記載の発明は、PSVモ
ードの人工呼吸器において、吸気時間を固定時間に初期
設定し、吸気時間中は吸気圧がサポート圧に維持される
ように吸気流量を制御し、吸気終末時の吸気圧と設定サ
ポート圧とを比較し、その差が小さくなる方向に次回の
吸気時間を設定するものである。
【0018】更には、請求項3に記載の発明は、PSV
モードの人工呼吸器において、吸気時間を固定時間に初
期設定し、吸気時間の初めからある時間までは吸気圧が
サポート圧に維持されるように吸気流量を制御し、その
後は吸気時間中は制御は行わず制御停止時の流量を流し
続け、その吸気終末時の吸気圧力と設定サポート圧とを
比較してその差が小さくなる方向に次回の吸気時間を設
定するものである。
【0019】加えて、請求項4に記載の発明は、PSV
モードの人工呼吸器において、気道内圧を縦軸に、時間
を横軸にとったグラフに圧力カーブを描写させ、該圧力
カーブの下の面積を常に計算させておき、吸気時間を固
定時間に初期設定して、吸気時間の初めからある時間ま
では吸気圧がサポート圧に維持されるように吸気流量を
制御し、その後の吸気時間中は制御を行わず、制御停止
時の流量を流し続けると共に、制御を行っていた時のま
ゝで吸気時間の最後まで吸気圧が維持されると仮定した
場合の面積と、実際に吸気圧が変化したときの面積との
差を計算し、面積差を小さくする方向に次回の吸気時間
を設定するものである。
【0020】
【発明の作用】本発明は、6ヶの換気パラメーターを設
定することによって、設定したパラメーターにより換気
モードを表示するものであり、更には、PSVモードの
換気モードにおいて、患者の生の呼吸要求を取り込んで
次回の吸気時間を設定するものである。
【0021】
【発明の実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を
説明する。
【0022】図1は本発明による人工呼吸器のニューマ
チック回路を示したものであり、図2は各換気モードと
設定パラメーターの関係を表わす表であり、図3はパラ
メーター設定つまみ及び表示部の実施例の説明図であ
り、図4は縦軸に気道内圧を横軸に時間をとって描写さ
せたグラフである。
【0023】本発明は、患者の肺に新鮮な呼吸用ガスを
送り込み、老廃ガスと交換させるための人工呼吸器に関
するもので、更に、詳細には、換気パラメーターを設定
することにより換気モードを表示する人工呼吸器に関す
るものであり、請求項1に記載の人工呼吸器は、吸気時
間(Ti)と、呼吸回数(f)と、最大吸気圧力(PI
P)と、呼気終末気道内陽圧(PEEP)又は持続的気
道内陽圧(CPAP)と、トリガー圧力(Pt)又はト
リガー流量(Ft)と、サポート圧(Ps)との夫々の
換気パラメーターを個別に設定できる設定手段を備え、
該夫々の換気パラメーターの設定の組み合わせにより、
その組み合わせ時の換気モードがIMVモードと、SI
MVモードと、PSVモードと、SIMV+PSVモー
ドと、PCVモードと、CPAPモードとの何れの換気
モードに成っているかを表示する表示部を備えたもので
ある。
【0024】更に、患者自身の弱い呼吸に同期させて呼
吸を補助する人工呼吸器に関するものであり、請求項2
に記載の人工呼吸器は、PSVモードの人工呼吸器にお
いて、吸気時間(Ti)を固定時間に初期設定し、吸気
時間中(Ti)は吸気圧がサポート圧(Ps)に維持さ
れるように吸気流量を制御し、吸気終末時の吸気圧と設
定サポート圧とを比較し、その差が小さくなる方向に次
回の吸気時間を設定するものである。
【0025】更には、請求項3に記載の人工呼吸器は、
PSVモードの人工呼吸器において、吸気時間(Ti)
を固定時間に初期設定し、吸気時間(Ti)の初めから
ある時間までは吸気圧がサポート圧(Ps)に維持され
るように吸気流量を制御し、その後は吸気時間(Ti)
中は制御は行わず制御停止時の流量を流し続け、その吸
気終末時の吸気圧と設定サポート圧(Ps)とを比較し
てその差が小さくなる方向に次回の吸気時間(Ti)を
設定するものである。
【0026】加えて、請求項4に記載の人工呼吸器は、
PSVモードの人工呼吸器において、気道内圧を縦軸
に、時間を横軸にとったグラフに圧力カーブを描写さ
せ、該圧力カーブの下の面積を常に計算させておき、吸
気時間(Ti)を固定時間に初期設定して、吸気時間
(Ti)の初めからある時間までは吸気圧がサポート圧
(Ps)に維持されるように吸気流量を制御し、その後
の吸気時間(Ti)中は制御を行わず、制御停止時の流
量を流し続けると共に、制御を行っていた時のまゝで吸
気時間(Ti)の最後まで吸気圧が維持されると仮定し
た場合の面積と、実際に吸気圧が変化したときの面積と
の差を計算し、面積差を小さくする方向に、次回の吸気
時間(Ti)を設定するものである。
【0027】即ち、図2に図示する如く、IMVモー
ド、SIMVモード、PSVモード、SIMV+PSV
モード、PCVモード、CPAPモードの夫々の換気モ
ードでは、吸気時間(Ti)、呼吸回数(f)、最大吸
気圧力(PIP)、呼気終末気道内陽圧(PEEP)又
は持続的気道内陽圧(CPAP)、トリガー圧力(P
t)又はトリガー流量(Ft)、サポート圧(Ps)の
夫々のパラメーターの設定の組合せが相違することか
ら、使用者が患者の状態に合わせて各パラメーターの設
定をすることにより、現在実施中の換気モードが何れの
換気モードを実施しているか表示部により表示するもの
でる。
【0028】例えば、換気パラメーター1である吸気時
間(Ti)、呼吸回数(f)、最大吸気圧力(PI
P)、呼気終末気道内陽圧(PEEP)又は持続的気道
内陽圧(CPAP)を設定し、トリガー圧力(Pt)、
サポート圧(Ps)はゼロとするとIMVモードとな
り、この状態で、トリガー圧力(Pt)を設定するとS
IMVモードとなり、さらにサポート圧(Ps)も設定
されるとSIMV+PSVモードとなり、この状態では
呼吸回数(f)をゼロとするとPSVモードとなり、更
に、サポート圧(Ps)をゼロとするとPCVモードと
なり、更に、トリガー圧力(Pt)をゼロとすることに
よりCPAPモードとなるものであり、従って、6ヶの
換気パラメーター1の組合せにより、IMVモード、S
IMVモード、SIMV+PSVモード、PSVモー
ド、PCVモード、CPAPモードのどの換気モードに
なっているかが特定できることになり、現在の換気モー
ドを表示させることができるものである。
【0029】図3に図示するものは本発明の実施例であ
って、換気パラメーター設定つまみ101を使用者が設
定することにより、表示部102に使用中の換気モード
が表示されるものであり、夫々のパラメータは個別に設
定できるものである。
【0030】そして、本発明を実施するための図1に図
示するニューマチック回路は、1は空気源であり、2は
酸素源であり、3.4は夫々のフィルターであり、5.
6は夫々の圧力スイッチであり、7はガスブレンダーで
あり、8.9は減圧弁であり、10.11は電空弁であ
り、12.13.14は電磁弁であり、15は空圧弁で
あり、16はリリーフ弁であり、17はジェットであ
り、18は圧力センサーである。
【0031】本実施例におけるPSVモードの動作を説
明すると、患者の吸気努力により発生する気道内陰圧は
圧力センサ18により検知され、ただちに電空弁10を
開けて高流量のガスを流すもので、電空弁10を決めら
れた短い時間後に閉めると共に、電空弁11を開けて呼
気回路の大気開放口にジェット17より逆方向にガスを
流して、流量コントロールすることにより、気道内圧を
サポート圧(Ps)に保つものである。
【0032】また、本実施例では、PSVモードにおい
て、吸気から呼気への切り変わりタイミングを決める方
法として、最初の呼吸についてのみ吸気時間(Ti)を
設定し、気道内圧の変化を自己学習することにより、次
の呼吸において、より適正な切り変わりタイミングにな
るよう、吸気時間(Ti)を補正するように成ってお
り、従って、本実施例におけるPSVモードは、最初の
呼吸に関してのみ、PCVモードになっているというこ
とができる。
【0033】そして、吸気時間(Ti)とサポート圧
(Ps)との積は人工呼吸器が患者に対して実行した仕
事量に関係が強いとみることができ、従って、吸気時間
(Ti)とサポート圧(Ps)との設定値と実測値を一
呼吸ごとに高速で解析し、装置内部で面積の算出を行
い、前回と比較して、その結果を次の換気に反映させる
ものである。
【0034】つまり、人工呼吸器からのフローが患者の
要求するレベルを下回るときは、サポート圧(Ps)は
下がる傾向にあり、患者は必要な換気量が満たされるま
で、できる限り人工呼吸器からガスを引き出そうとし、
吸気時間(Ti)は伸びる方向であり、又、人工呼吸器
からのフローが患者の要求するレベルを上回るときは、
サポート圧(Ps)は上がる傾向にあり、患者自身のペ
ースでガスを確保する以上に人工呼吸器はガスを送気し
ており、患者にはこれに反発する力が生じていると考え
られ、このため、必要なフローが短時間で流れ込むから
患者の吸気時間を伸ばすことができないものである。
【0035】次いで、縦軸に気道内圧、横軸に時間をと
ったグラフに圧力カーブを描写させ、常に圧力カーブの
下の面積を計算するもので、予め設定された吸気時間
(Ti)のうちの後半の、設定された比率範囲において
制御を停止し、その後の吸気時間(Ti)中に制御停止
時の流量を流し続けて吸気圧の変化を見て、制御を行っ
ていた時のままで、吸気時間(Ti)の最後までサポー
ト圧(Ps)が維持されると仮定した場合の面積と、実
際に吸気圧が変化したときの面積との差を計算し、吸気
圧の変化した時の面積の方が大きい時は、次回の呼吸に
おいて、面積差に応じて吸気時間(Ti)を短くするも
のであり、吸気圧の変化した時の面積の方が小さい時
は、次回呼吸において、面積差に応じて吸気時間(T
i)を長くするもので、以後も同様なことが行われる。
【0036】つまり、図4(A)に図示したグラフは、
サポート圧(Ps)と吸気時間(Ti)を初期設定でき
るパラメーターの設定値を装置内部で演算して得られる
面積を示し、吸気時間(Ti)の初めからある時間(P
S移行点)までは吸気圧がサポート圧(Ps)に維持さ
れるように吸気流量を制御し、仮に設定吸気時間(T
i)の50%とすると、その後の吸気時間(Ti)中は
制御を行わず、制御停止時の流量を流し続けるものであ
り、それ以後は患者まかせと成るものであり、図4
(B)に示すグラフは患者の吸気圧が不足している場合
であり、この場合、図4(D)に示すグラフのように次
回の吸気時間(Ti)を長くするものであり、逆に、図
4(C)に示すグラフは患者の吸気圧が過剰な場合であ
り、この場合、図4(E)に示すグラフのように次回の
吸気時間(Ti)を短くするものであり、制御を行って
いた時のまゝで吸気時間(Ti)の最後までサポート圧
(Ps)が維持されると仮定した場合の面積と、実際に
吸気圧が変化したときの面積との差を計算し、面積差を
小さくする方向に、次回の吸気時間(Ti)を設定する
ものである。
【0037】また、安全の為に、吸気時間(Ti)内に
吸気圧の差が設定されたサポート圧(Ps)より2cm
2 O以上高くなってしまった時は、吸気が終了し、呼
気に移るようにする。このとき、次の呼吸の吸気時間
は、前回の実際の吸気時間(Ti)とするものである。
【0038】更に、最新の5回の呼吸で計算した呼吸回
数が10%変化した時は、警報で知らせるようにする。
呼吸回数が10%以上変化することは、換気量が不足し
ているか、あるいは過剰であることを意味しており、サ
ポート圧を再設定することが必要である。
【0039】
【発明の効果】本発明は前述の構成から、任意に患者の
状態に合わせて換気パラメーターを設定すれば、設定し
たパラメーターで何れの換気モードを実施しているが表
示され、容易に換気モードが判明し、更に、患者の生の
呼吸要求を取り込んで次回の吸気時間を設定するもので
あり、吸気から呼気への切り替わりのタイミングをより
適切な切り替わりのタイミングにするものであり、極め
て有意義な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による人工呼吸器のニューマチッ
ク回路を示したものである。
【図2】図2は各換気モードと設定パラメーターの関係
を表わす表である。
【図3】図3はパラメーター設定つまみ及び表示部の実
施例の説明図である。
【図4】図4は縦軸にサポート圧及び吸気圧を横軸に吸
気時間をとって描写させたグラフである。
【符号の説明】 101 パラメーター設定つまみ 102 表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工呼吸器において、吸気時間と、呼吸回
    数と、最大吸気圧力と、呼気終末気道内陽圧又は持続的
    気道内陽圧と、トリガー圧力又はトリガー流量と、サポ
    ート圧との夫々の換気パラメーターを個別に設定できる
    設定手段を備え、該夫々の換気パラメーターの設定の組
    み合わせにより、その組み合わせ時の換気モードがIM
    Vモードと、SIMVモードと、PSVモードと、SI
    MV+PSVモードと、PCVモードと、CPAPモー
    ドとの何れの換気モードに成っているかを表示する表示
    部を備えたことを特徴とする人工呼吸器。
  2. 【請求項2】PSVモードの人工呼吸器において、吸気
    時間を固定時間に初期設定し、吸気時間中は吸気圧がサ
    ポート圧に維持されるように吸気流量を制御し、吸気終
    末時の吸気圧と設定サポート圧とを比較し、その差が小
    さくなる方向に次回の吸気時間を設定することを特徴と
    する人工呼吸器。
  3. 【請求項3】PSVモードの人工呼吸器において、吸気
    時間を固定時間に初期設定し、吸気時間の初めからある
    時間までは吸気圧がサポート圧に維持されるように吸気
    流量を制御し、その後は吸気時間中は制御は行わず制御
    停止時の流量を流し続け、その吸気終末時の吸気圧と設
    定サポート圧とを比較してその差が小さくなる方向に次
    回の吸気時間を設定することを特徴とする人工呼吸器。
  4. 【請求項4】PSVモードの人工呼吸器において、気道
    内圧を縦軸に、時間を横軸にとったグラフに圧力カーブ
    を描写させ、該圧力カーブの下の面積を常に計算させて
    おき、吸気時間を固定時間に初期設定して、吸気時間の
    初めからある時間までは吸気圧がサポート圧に維持され
    るように吸気流量を制御し、その後の吸気時間中は制御
    を行わず、制御停止時の流量を流し続けると共に、制御
    を行っていた時のまゝで吸気時間の最後まで吸気圧が維
    持されると仮定した場合の面積と、実際に吸気圧が変化
    したときの面積との差を計算し、面積差を小さくする方
    向に次回の吸気時間を設定することを特徴とする人工呼
    吸器。
JP33944697A 1997-11-26 1997-11-26 人工呼吸器 Withdrawn JPH11155954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33944697A JPH11155954A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 人工呼吸器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33944697A JPH11155954A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 人工呼吸器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11155954A true JPH11155954A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18327549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33944697A Withdrawn JPH11155954A (ja) 1997-11-26 1997-11-26 人工呼吸器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11155954A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102028997A (zh) * 2009-09-30 2011-04-27 北京谊安医疗系统股份有限公司 用于麻醉机或呼吸机的模式切换方法
CN102266618A (zh) * 2010-12-31 2011-12-07 北京谊安医疗系统股份有限公司 一种通气模式切换方法及装置
WO2023197112A1 (zh) * 2022-04-11 2023-10-19 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种通气装置及呼吸监测方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102028997A (zh) * 2009-09-30 2011-04-27 北京谊安医疗系统股份有限公司 用于麻醉机或呼吸机的模式切换方法
CN102266618A (zh) * 2010-12-31 2011-12-07 北京谊安医疗系统股份有限公司 一种通气模式切换方法及装置
WO2023197112A1 (zh) * 2022-04-11 2023-10-19 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 一种通气装置及呼吸监测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2066412B1 (en) Detecting ventilator system anomalies while in a speaking mode
FI105651B (fi) Laite ilmatiehyeiden tukoksen hoitamiseksi
EP1004325B1 (en) Breathing gas delivery apparatus
JP4700894B2 (ja) 医療用人工呼吸器の始動及び周期動作法及びその装置
CN101318046B (zh) 用于运行人工呼吸及/或麻醉装置的方法及相应运行装置
US20090114223A1 (en) Method and system to control mechanical lung ventilation
JPH04231067A (ja) 呼吸補助換気の流量始動装置
JPH1052494A (ja) 人工呼吸器
JP4212778B2 (ja) 陽圧式人工呼吸補助装置
JP2012518513A (ja) 患者−換気装置間の同調不良の検出
US20190175857A1 (en) Bilevel respiratory therapy system, controller and method
EP4079353A1 (en) Ventilation information display method and apparatus for medical ventilation device, and medical device
CN112516424B (zh) 一种呼吸机集成的呼吸肌力训练vimt模式系统
EP4129169A1 (en) Method and apparatus for monitoring ventilation of patient
EP1076576B1 (en) Tracheal gas insufflation system
JPH11155954A (ja) 人工呼吸器
CN106823085B (zh) 一种保证呼吸机潮气量的压力控制方法
CN108578854A (zh) 一种呼吸辅助设备
JP2000152994A (ja) 人工呼吸器
JP2001259036A (ja) 間欠的陽圧式人工呼吸補助装置
JP4469459B2 (ja) 間欠的陽圧式人工呼吸補助装置
WO2008033730A2 (en) Detecting ventilator system anomalies while in a speaking mode
Kapadia Mechanical ventilation: simplifying the terminology
WO2023097553A1 (zh) 一种通气设备及其扩展模块、压力监测方法
EP4070840A1 (en) Patient ventilation monitoring apparatus and ventilation monitoring method therefor

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201